JP2020098073A - ボイラ - Google Patents

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Abstract

【課題】ボイラにおいて、配管における結露の発生を抑制する。【解決手段】水管50を有する缶体10と、缶体10に接続されるバーナ16と、バーナ16に一次燃料F1を供給できる一次燃料供給部22と、燃焼ガスの流れ方向においてバーナ16よりも下流側の缶体10内に二次燃料F2を供給する二次燃料供給部24と、バーナ16に空気Aを供給できる送風機と、缶体10に接続される排気筒18と、燃焼ガスの流れ方向においてバーナ16よりも下流側の缶体10内へ排ガスとしての再循環ガスG0を排気筒18から導入できる再循環ライン26と、起動時に空気Aの供給を開始する前後から二次燃料F2の供給を開始するまでの期間、または二次燃料F2の供給を停止した所定時間あるいは停止した所定時間後から、再循環ライン26から再循環ガスG0を供給する逆流抑制制御を行う制御装置30とを設けた。【選択図】図2

Description

本発明は、ボイラに関する。
ボイラは、燃料ガスに空気を混合した混合ガスを燃焼することで燃焼ガスを生成し、燃焼ガスの熱を用いて蒸気を生成する。このとき、ボイラは、有害物質であるNOxやCOなどが発生することから、環境負荷の低減のため、この有害物質の発生量を低減することが求められる。NOxやCOなどの有害物質の発生量を低減する技術として、二段燃焼によりNOxやCOなどの発生量を低減させている。
特開2006−220373号公報
例えば、従来技術のボイラの場合において、二段燃焼を実施しない制御を行うと、条件によっては缶体内部の燃焼ガスが排気以外の箇所(例えば、二次燃料供給ライン)に逆流するおそれがあり、逆流を起こすとその個所に結露が発生する。
本発明は、配管における結露の発生を抑制するボイラを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明のボイラは、水管を有する缶体と、前記缶体に接続されるバーナと、前記バーナに一次燃料を供給できる一次燃料供給部と、燃焼ガスの流れ方向において前記バーナよりも下流側の前記缶体内に二次燃料を供給する二次燃料供給部と、前記バーナに空気を供給できる送風機と、前記缶体に接続される排気筒と、燃焼ガスの流れ方向において前記バーナよりも下流側の前記缶体内へ排ガスを前記排気筒から導入できる再循環ラインと、起動時に空気の供給を開始する前後から二次燃料の供給を開始するまでの期間、または二次燃料の供給を停止した所定時間あるいは停止した所定時間後から、前記再循環ラインから気体を供給する逆流抑制制御を行う制御部と、を有し、前記逆流抑制制御における前記気体の流量は、前記缶体内の排ガスが前記再循環ラインへ流入するのを抑制する量である。
本発明のボイラによれば、配管における結露の発生を抑制することができる。
図1は、第1実施形態に係るボイラの模式的な断面図である。 図2は、第1実施形態に係るボイラの模式的な一部断面図である。 図3は、第1実施形態に係る制御装置の模式的なブロック図である。 図4は、ボイラの起動時における送風機と一次燃料調整弁と二次燃料調整弁と再循環ガス調整部の制御を示すタイムチャートである。 図5は、ボイラの運転時における二次燃料調整弁と再循環ガス調整部の制御を示すタイムチャートである。 図6は、ボイラの停止後における送風機と一次燃料調整弁と二次燃料調整弁と再循環ガス調整部の制御を示すタイムチャートである。 図7は、第2実施形態に係るボイラの模式的な断面図である。 図8は、第3実施形態に係るボイラの模式的な断面図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
以降の説明において、燃焼ガスとは、燃料ガスの燃焼反応が完了したものおよび燃焼反応中の燃料ガスの少なくとも一方を含む概念であり、燃料ガスの燃焼反応が完了したものおよび燃焼反応中の燃料ガスの両方を有する場合、燃焼反応中の燃料ガスのみを有する場合、燃料ガスの燃焼反応が完了したもののみを有する場合の、いずれをも含む概念である。
(第1実施形態)
(ボイラの全体構成)
図1は、第1実施形態に係るボイラの模式的な断面図である。図2は、第1実施形態に係るボイラの模式的な一部断面図である。図2は、第1実施形態に係るボイラ1を後述のZ方向側から見た場合の、すなわち鉛直方向上方からボイラ1を見下ろした場合の、模式的な一部断面図である。図1及び図2に示すように、第1実施形態に係るボイラ1は、缶体10と、送風機12と、ダクト14と、バーナ16と、排気筒18と、燃料供給部20(図2参照)と、一次燃料供給部22と、二次燃料供給部24(図2参照)と、再循環ライン26(図2参照)と、再循環ガス調整部28(図2参照)と、制御装置30とを有する。
図1に示すように、缶体10は、本体部40と、上部ヘッダ42と、下部ヘッダ44と、水管群50とを有する。本実施形態では、X方向を、本体部40内を流れる燃焼ガスの流れ方向とする。また、X方向に直交し、鉛直方向に沿った方向であって、鉛直方向上側に向かう方向を、Z方向とする。Z方向は、本実施形態では鉛直方向と重なる方向であるが、鉛直方向に限られない。本体部40は、X方向に沿った方向を長手方向とする筐体であり、内部に水管群50を収納する。上部ヘッダ42は、本体部40のZ方向側の端部、ここでは鉛直方向側に連結されるヘッダである。下部ヘッダ44は、本体部40のZ方向と反対方向側の端部、ここでは鉛直方向下側に連結されるヘッダである。
水管群50は、内部に水又は蒸気が流れる複数の水管51、52、53を有する。水管51、52、53は、本体部40内に設けられてZ方向に沿って延在し、上部ヘッダ42と下部ヘッダ44とを連結する。図2に示すように、複数の水管51(外側水管)は、本体部40の両側端に位置しており、燃焼ガスが流れる方向、すなわちX方向に沿って並んでいる。複数の水管53(中央水管)は、水管51よりも内側に位置しており、X方向に沿って並んでいる。複数の水管52(中間水管)は、水管51と水管53との間に位置しており、X方向に沿って並んでいる。また、本体部40内には、X方向に沿って延在して複数の水管51同士を連結する連結壁54が設けられている。水管51、連結壁54、上部ヘッダ42、及び下部ヘッダ44で囲まれた空間が、ガス流動空間を形成する。
また、水管52は、一部の水管52同士の間のX方向に沿った距離が、他の水管52同士のX方向に沿った距離より長くなるように並んでいる。すなわち、水管52は、一部が抜管されている。ガス流動空間内において、この距離が長い水管52同士の間の空間、すなわち抜管された空間は、他の水管同士の間の空間よりも広くなっている。以下、距離が長い水管52同士の間の空間を、燃焼促進空間Sと記載する。燃焼促進空間Sは、広く保たれているため、燃焼、すなわち燃焼ガス中のCOの酸化が促進される。燃焼促進空間Sは、水管に囲まれた他の空間よりも広く保たれた空間であれば、水管52同士の間の空間であることに限られず、任意の水管に囲まれた空間であってよい。例えば、本体部40内において、燃焼ガスの流れ方向における上流側の空間の水管の径を、燃焼ガスの流れ方向における下流側の空間の径よりも細くするなどによって、燃焼ガスの流れ方向における上流側の空間における水管のピッチを、燃焼ガスの流れ方向における下流側の空間における水管のピッチより大きくしてもよい。この場合、燃焼促進空間Sは、燃焼ガスの流れ方向における上流側の空間に設けてもよい。ただし、燃焼促進空間Sは、必ずしも設けられていなくてもよい。
送風機12は、後述する一次燃料F1に混合するための空気Aを供給する。ダクト14は、送風機12に接続されるダクトであり、送風機12から供給される空気Aが流れる。また、ダクト14は、一次燃料供給部22が接続される。具体的には、図2に示すように、一次燃料供給部22は、燃料供給ライン60と、一次燃料調整弁62とを有する。燃料供給ライン60は、一方の端部が燃料Fを供給する燃料供給部20に接続され、他方の端部がダクト14に接続されている。また、燃料供給ライン60は、一次燃料調整弁62が設けられている。燃料供給ライン60は、燃料供給部20から供給された燃料Fが流れ、流れている燃料Fの少なくとも一部を、一次燃料調整弁62を介して、一次燃料F1としてダクト14内に供給する。燃料供給ライン60から供給された一次燃料F1は、ダクト14内において、送風機12から供給された空気Aと混合され、混合ガスF1Aが生成される。なお、燃料F(すなわち一次燃料F1及び後述の二次燃料F2)は、燃焼可能な燃料ガスであり、例えば、天然ガス又はプロパンガスなどであるが、任意の燃料であってよい。また、一次燃料調整弁62は、制御装置30によって開閉が制御されることで、ダクト14への一次燃料F1の供給量を調整する。
また、図1に示すように、ダクト14には、燃料供給ライン60が接続される箇所よりも空気Aの流れの上流側に、減圧部材12Aを有する。減圧部材12Aは、例えば流路を絞ることで、自身よりも空気Aの流れの上流側の空気Aの圧力よりも、自身よりも空気Aの流れの下流側の空気Aの圧力を低くする部材である。減圧部材12Aは、本実施形態では、例えばパンチングメタルである。さらに、ボイラ1は、減圧部材12Aの下流側の圧力と減圧部材12Aの下流側の圧力との差圧を検出するエア差圧センサ12Bを有している。エア差圧センサ12Bは、ダクト14内における減圧部材12Aの下流側の空気Aの圧力と、減圧部材12Aの上流側の空気Aの圧力との差圧を検出し、検出した差圧の情報を制御装置30に出力する。
また、図2に示すように、一次燃料供給部22は、さらに、減圧部材64と燃料差圧センサ66とを有している。減圧部材64は、燃料供給ライン60に設けられ、例えば流路を絞ることで、自身よりも燃料Fの流れの上流側の一次燃料F1の圧力よりも、自身よりも燃料Fの流れの下流側の一次燃料F1の圧力を低くする部材である。より詳しくは、減圧部材64は、一次燃料調整弁62よりも下流側であって、燃料供給ライン60のダクト14との接続箇所よりも上流側に設けられる。本実施形態では、減圧部材64は、例えばオリフィスである。また、燃料差圧センサ66は、減圧部材64の下流側の圧力と減圧部材64の下流側の圧力との差圧を検出する。燃料差圧センサ66は、燃料供給ライン60内における減圧部材64の下流側の一次燃料F1の圧力と、減圧部材64の上流側の一次燃料F1の圧力との差圧を検出し、検出した差圧の情報を制御装置30に出力する。
ダクト14は、缶体10の本体部40にも接続されている。ダクト14は、本体部40の、X方向と反対側の箇所、すなわち燃焼ガスの流れ方向における上流側の箇所に、接続される。また、ダクト14と本体部40との接続箇所には、バーナ16が設けられている。すなわち、バーナ16は、缶体10に接続されており、本体部40のX方向と反対側の箇所に接続されているといえる。ダクト14を流れる混合ガスF1Aは、バーナ16に供給される。バーナ16は、混合ガスF1Aを、すなわち一次燃料F1と空気Aとを、缶体10の本体部40内に供給する。
排気筒18は、缶体10の本体部40に接続されており、さらに言えば、本体部40のX方向側の箇所(燃焼ガスの流れ方向の最下流側の箇所)に接続されている。本体部40内の燃焼ガスは、本体部40内から排気筒18に、排ガスとして排出される。
二次燃料供給部24は、燃焼ガスの流れ方向においてバーナ16よりも下流側の缶体10内に、二次燃料F2を供給する。具体的には、二次燃料供給部24は、図2に示すように、二次燃料供給ライン70、74と、二次燃料調整弁72とを有する。二次燃料供給ライン70は、燃料供給ライン60に接続されている。より詳しくは、二次燃料供給ライン70は、燃料供給ライン60の、燃料供給部20の接続箇所と一次燃料調整弁62の接続箇所との間の箇所に、接続されている。従って、燃料供給ライン60は、燃料供給部20から、燃料Fのうちの少なくとも一部が、二次燃料F2として供給される。二次燃料調整弁72は、二次燃料供給ライン70に設けられている。二次燃料調整弁72は、制御装置30によって開閉が制御されることで、二次燃料供給ライン70への二次燃料F2の供給量を調整する。
二次燃料供給ライン74は、二次燃料供給ライン70の、二次燃料調整弁72との接続箇所よりも二次燃料F2の流れの下流側の箇所に接続されている。二次燃料供給ライン74は、二次燃料調整弁72を介して、二次燃料供給ライン70から二次燃料F2が供給される。また、二次燃料供給ライン74は、缶体10の本体部40にも接続されている。より詳しくは、二次燃料供給ライン74は、本体部40の、バーナ16との接続箇所よりもX方向側(燃焼ガスの流れ方向の下流側)の箇所に接続されている。従って、二次燃料供給ライン74は、燃焼ガスの流れ方向においてバーナ16よりも下流側の缶体10内に、二次燃料供給ライン70からの二次燃料F2を供給する。さらに言えば、二次燃料供給ライン74は、缶体10内で一次燃料F1による燃焼が開始する箇所より下流側、すなわち図示しない着火手段よりも下流側に接続される。また、二次燃料供給ライン74は、燃焼ガスの温度が800℃以上となる位置、すなわち二次燃料F2が適切に自己燃焼してCOの発生を抑制可能な温度となる位置に接続されることが好ましい。また、二次燃料供給ライン74は、燃焼促進空間Sよりも、X方向と反対側(燃焼ガスの流れ方向の上流側)の箇所に接続されることが好ましい。なお、本実施形態では、二次燃料供給ライン74は、二次燃料供給ライン70から分岐して2つ設けられ、それぞれが本体部40に接続されている。ただし、二次燃料供給ライン74の数は任意であり、例えば1つであってもよい。
図2に示すように、再循環ライン26は、一方の端部が排気筒18に接続され、他方の端部が二次燃料供給ライン70に接続されている。再循環ライン26は、排気筒18からの排ガス、すなわち缶体10から排出された燃焼ガスが、再循環ガスG0として供給される。再循環ライン26は、二次燃料供給ライン70の、二次燃料調整弁72の接続箇所よりも二次燃料F2の流れの下流側の箇所であって、二次燃料供給ライン74の接続箇所よりも二次燃料F2の流れの上流側の箇所に、接続されている。従って、再循環ライン26を流れる再循環ガスG0は、二次燃料供給ライン70を介して二次燃料供給ライン74に供給され、二次燃料供給ライン74から、燃焼ガスの流れ方向においてバーナ16よりも下流側の缶体10内に導入される。さらに言えば、二次燃料供給ライン74は、二次燃料F2も供給されている。従って、二次燃料供給ライン74内において、二次燃料F2と再循環ガスG0とが混合されて、混合ガスF2Aが生成される。二次燃料供給ライン74は、混合ガスF2Aを、すなわち二次燃料F2と再循環ガスG0とを、缶体10内に導入する。
また、再循環ガス調整部28は、再循環ライン26に設けられる。再循環ガス調整部28は、制御装置30の制御により、再循環ライン26から二次燃料供給ライン74を介して缶体10内に導入される再循環ガスG0の供給量を調整する。本実施形態において、再循環ガス調整部28は、ファンである。再循環ガス調整部28は、排気筒18から再循環ガス(排ガス)G0を吸引して再循環ライン26内に供給し、再循環ライン26内に供給した再循環ガスG0を、二次燃料供給ライン74を介して缶体10内に供給する。再循環ガス調整部28は、制御装置30により、内蔵する羽根部(図示略)の回転数が制御されることで、缶体10に供給する再循環ガスG0の供給量を調整する。ただし、再循環ガス調整部28は、制御装置30の制御により供給する再循環ガスG0の供給量を調整可能であれば、回転数を制御されることに限られず、任意の方法で再循環ガスG0の供給量を調整してよい。例えば、再循環ガス調整部28は、内蔵するベーンの開度が制御されることで、再循環ガスG0の供給量を調整してもよい。
なお、本実施形態においては、冷却ライン26と、二次燃料供給ライン70と、二次燃料供給ライン74とを、それぞれの別の管として説明している。ただし、冷却ライン26と二次燃料供給ライン70と二次燃料供給ライン74とは、接続されているため、冷却ライン26と二次燃料供給ライン70と二次燃料供給ライン74とを、1つの管である、と言い換えることもできる。
以上のように構成されるボイラ1は、まず、燃料供給ライン60から導入された一次燃料F1と、送風機12から供給された空気Aとが、ダクト14内で混合され、混合ガスF1Aが生成される。混合ガスF1Aは、バーナ16から、缶体10の本体部40内に供給される。本体部40内に供給された混合ガスF1Aは、着火手段(図示略)により着火され、バーナ16にて火炎を伴う燃焼反応中の燃焼ガスが形成される。燃焼ガスは、本体部40内の水管51、52、53と熱交換しつつ、X方向側に流れる。また、再循環ライン26から導入された再循環ガスG0と、二次燃料供給ライン70から導入された二次燃料F2とは、二次燃料供給ライン74内で混合され、混合ガスF2Aとして、本体部40内のバーナ16よりも燃焼ガスの流れの下流側の箇所に導入される。この混合ガスF2Aは、燃焼ガスに接触して燃焼する。このように、ボイラ1は、バーナ16と二次燃料供給ライン74とから混合ガスF1A、F2Aを供給することで、二段燃焼を行う。混合ガスF2Aが供給されて二段燃焼した燃焼ガスは、本体部40内の水管51、52、53と熱交換しつつさらにX方向側に流れ、排気筒18から排ガスとして排出される。
本実施形態に係るボイラ1は、このように二段燃焼を行うことで、缶体10から排出される燃焼ガスに含まれるNOx量とCO量とを低くすることができる。ここで、二次燃料F2を自己燃焼させてCOの発生を抑制するためには、二次燃料F2の供給位置の温度を、ある程度高く保つことが好ましい。しかし、二次燃料F2の供給位置の温度を高くし過ぎると、二次燃料F2による燃焼温度(燃焼によって到達する最高温度)が高くなり過ぎ、燃焼ガス中のNOxの量が増加するおそれがある。従って、ボイラ1において二段燃焼を行う場合には、NOx量とCO量とを抑制するために、缶体10内の温度を所定の範囲内に保つことが好ましい。
本実施形態に係るボイラ1は、再循環ガスG0を缶体10内に導入することで、缶体10内の温度を所定の範囲内に保っている。再循環ガスG0は、燃焼ガスによって燃焼しない流体であり、缶体10内の燃焼ガスよりも低温であるため、缶体10内の温度を低下させることができる。ここで、缶体10内の再循環ガスG0を供給した位置、言い換えれば、缶体10内の二次燃料供給ライン74が接続されている位置を、供給位置とする。再循環ライン26は、缶体10内の供給位置に再循環ガスG0を供給することで、供給位置の温度を低減させる。ここで、供給位置と、供給位置よりも所定距離だけX方向側の位置と、の間の缶体10内の空間を、所定空間とする。再循環ライン26は、供給位置に再循環ガスG0を供給することで、この所定空間の温度を低減させているともいえる。第1実施形態において所定空間は、二次燃料F2が供給される供給位置から燃焼ガスの下流側にわたる空間である。すなわち、再循環ライン26は、供給位置に再循環ガスG0を供給することで、一次燃料F1の未燃分及び二次燃料F2又は二次燃料が燃焼する空間の温度を低減しているともいえる。なお、本実施形態では、供給位置が固定されているため、所定空間は、缶体10内で位置が固定された空間であるといえ、缶体10内で位置が移動するものではない。
このように、ボイラ1は、再循環ガスG0を缶体10内に導入することで、缶体10内の所定空間の温度を低減している。さらに、ボイラ1は、制御装置30によって供給する再循環ガスG0の量を調整することで、缶体10内の温度を所定の範囲内に保っている。以下、制御装置30について説明する。
(制御装置の構成)
図3は、第1実施形態に係る制御装置の模式的なブロック図である。図3に示すように、制御装置30は、制御部80と、記憶部82とを有する。制御装置30は、ボイラ1を制御するコンピュータである。記憶部82は、制御部80の演算内容やプログラムの情報などを記憶するメモリである。記憶部82は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びフラッシュメモリ(Flash Memory)などの外部記憶装置を少なくとも1つ含む。
制御部80は、演算装置、すなわちCPU(Central Processing Unit)である。制御部80は、空気制御部84と、一次燃料制御部86と、二次燃料制御部88と、再循環ガス制御部90とを有する。空気制御部84と、一次燃料制御部86と、二次燃料制御部88と、再循環ガス制御部90とは、記憶部82に記憶されたソフトウェア(プログラム)を読み出すことで、後述する処理を実行する。ただし、空気制御部84と、一次燃料制御部86と、二次燃料制御部88と、再循環ガス制御部90とは、それぞれ専用のハードウェア回路で構成されていてもよい。
空気制御部84は、缶体10に供給する空気Aの供給量を算出し、算出した供給量となるよう、缶体10に供給する空気Aの供給量を制御する。具体的には、空気制御部84は、例えばボイラ1に対して指示された燃焼段階に応じて、すなわちどのような燃焼段階でボイラ1を運転するかの指示に応じて、空気Aの供給量を算出する。例えば、本実施形態では、燃焼段階と空気Aの量との関係を示す情報を、記憶部82に記憶させている。空気制御部84は、この情報を記憶部82から読出し、指示された燃焼段階をこの関係に代入することで、空気Aの供給量を算出する。例えば、空気Aの供給量は、指示された燃焼段階が大きくなるほど、すなわち高燃焼になるほど大きくなるように設定されている。なお、空気Aの供給量の算出方法は、これに限られず任意に設定されてよい。また、本実施形態におけるボイラ1は、燃焼量毎に燃焼段階が複数設定されており、例えば、停止、低燃焼、中燃焼、及び高燃焼の4つが設定されている。
空気制御部84は、このようにして算出した量の空気Aが供給されるように、送風機12を制御する。例えば、空気制御部84は、図1に示す減圧部材12Aよりも上流側に設けられた図示しないダンパの開度を調整することで、算出した量の空気Aをダクト14に供給させる。例えば、空気制御部84は、図1に示すエア差圧センサ12Bから、減圧部材12Aの上流側と下流側との差圧の情報を取得する。空気制御部84は、エア差圧センサ12Bが検出した差圧の情報から、実際にダクト14に供給されている空気Aの量を取得し、取得した空気Aの実際の供給量に基づき、算出した量の空気Aを実際に供給するように、ダンパの開度を調整する。なお、空気制御部84は、空気Aの供給量の制御を行う際に、ダンパの開度を調整することに限られない。例えば、空気制御部84は、インバータによって送風機12の回転数を制御することで、空気Aの供給量を制御してもよいし、インバータとダンパとの両方を用いて空気Aの供給量を制御してもよい。
一次燃料制御部86は、缶体10に供給する一次燃料F1の供給量を算出し、算出した供給量となるよう、缶体10に供給する一次燃料F1の供給量を制御する。具体的には、一次燃料制御部86は、ダクト14への空気Aの供給量に基づき、一次燃料F1の目標供給量を算出する。一次燃料制御部86は、図1に示すエア差圧センサ12Bから、減圧部材12Aの上流側と下流側との差圧の情報を取得し、取得した差圧の情報から、ダクト14への空気Aの供給量を取得する。また、一次燃料制御部86は、空気制御部84から、空気Aの供給量の情報を取得してもよい。そして、本実施形態では、空気Aの量と一次燃料F1の量との関係を示す情報を、記憶部82に記憶させている。一次燃料制御部86は、空気Aの量と一次燃料F1の量との関係を示す情報を記憶部82から読出し、取得した空気Aの供給量をこの関係に代入することで、一次燃料F1の目標供給量を算出する。
このように、ボイラ1は、一次燃料制御部86により、空気Aの量と一次燃料F1の量との関係を示す情報に基づいて算出した目標供給量の一次燃料F1を供給するように制御を実行するが、目標供給量の一次燃料F1の供給方法は、これに限られない。例えば、ボイラ1は、機械式のガバナを燃料供給ライン60に設け、減圧部材12Aの上流側と下流側との差圧(すなわちエア差圧センサ12Bが検出する差圧)に応じてガバナの動作量を変化させることにより、目標供給量の一次燃料F1を供給するように制御してもよい。すなわち、ガバナの動作量を、空気Aの供給量(差圧)と関連付けて設定しておき、空気Aの供給量に応じてガバナを作動させることで、目標供給量の一次燃料F1を供給させてもよい。なお、一次燃料F1の目標供給量は、一次燃料F1の燃焼後の燃焼ガスに含有される酸素の割合が、例えば6%以上10%以下となるように、好ましくは8%程度となるように設定されている。なお、燃焼ガスに含有される酸素の割合とは、燃焼ガスの全体量に対する燃焼ガスに含有される酸素量の割合を指す。また、一次燃料F1の燃焼後の燃焼ガスとは、一次燃料F1の燃焼反応が完了した状態の燃焼ガスを指し、一次燃料F1の燃焼反応が完了した状態であって二次燃料F2が供給されていない状態の燃焼ガスを指す、ともいえる。
なお、燃焼反応は、上述した「燃焼反応が完了した状態の燃焼ガス」中においても極微量であるが継続している場合もあるので、「燃焼反応の完了」とは、燃焼反応の100%の完結、すなわち完全燃焼を意味するものではない場合もある。なお、一次燃料F1の目標供給量は、混合ガスF1Aにおける空気比が所定の値となるように設定されていると言い換えることもできる。この場合、空気比は、例えば1.4以上2.0以下であることが好ましい。なお、一次燃料F1の目標供給量は、以上の説明に限られず任意の方法で算出されてもよい。
一次燃料制御部86は、このように算出した目標供給量の一次燃料F1が供給されるように、一次燃料供給部22を制御する。具体的には、一次燃料制御部86は、一次燃料調整弁62の開度を制御することで、算出した供給量分の一次燃料F1を、缶体10へ供給させる。本実施形態において、一次燃料制御部86は、燃料差圧センサ66から、減圧部材64の上流側と下流側との一次燃料F1の差圧の情報を取得し、この差圧の情報から、実際に缶体10に供給されている一次燃料F1の量を取得してもよい。この場合、一次燃料制御部86は、実際に供給されている一次燃料F1の量が、目標供給量となるように、一次燃料調整弁62の開度を調整する。なお、一次燃料制御部86は、一次燃料F1の供給量の制御を行う際に、一次燃料調整弁62の開度を調整することに限られない。例えば、一次燃料制御部86は、燃料供給ライン60に設けられた機械式のガバナによって、一次燃料F1の供給量を制御してもよいし、ガバナと一次燃料調整弁62との両方を用いて、一次燃料F1の供給量を制御してもよい。
二次燃料制御部88は、缶体10に供給する二次燃料F2の供給量を算出し、算出した供給量となるよう、缶体10に供給する二次燃料F2の供給量を制御する。具体的には、二次燃料制御部88は、燃料差圧センサ66から、減圧部材64の上流側と下流側との一次燃料F1の差圧の情報を取得し、取得した差圧の情報から、缶体10への一次燃料F1の供給量を取得する。また、二次燃料制御部88は、一次燃料制御部86から、一次燃料F1の供給量の情報を取得してもよい。そして、本実施形態では、一次燃料F1の量と二次燃料F2の量との関係を示す情報を、記憶部82に記憶させている。二次燃料制御部88は、一次燃料F1の量と二次燃料F2の量との関係を示す情報を記憶部82から読出し、取得した一次燃料F1の供給量をこの関係に代入することで、二次燃料F2の目標供給量を算出する。二次燃料F2の目標供給量は、二次燃料F2の燃焼後の燃焼ガスに含有される酸素の割合が、例えば2%以上6%以下となるように、好ましくは4%程度となるように、設定されている。
なお、二次燃料F2の燃焼後の燃焼ガスとは、二次燃料F2の燃焼反応が完了した状態の燃焼ガスを指す。さらに言えば、二次燃料F2の燃焼後の燃焼ガスとは、一次燃料F1と二次燃料F2との両方の燃焼反応が完了した状態の燃焼ガスであると言い換えてもよく、缶体10から排出される燃焼ガス(排ガス)であると言い換えてもよい。また、二次燃料F2の目標供給量は、混合ガスF1Aと混合ガスF2Aとを合計した場合の空気比が所定の値となるように設定されていると言い換えることもできる。この場合、空気比は、例えば1.1以上1.4以下であることが好ましい。なお、二次燃料F2の目標供給量は、以上の説明に限られず任意の方法で算出されてもよい。
このように、二次燃料F2の目標供給量は、一次燃料F1の供給量に応じて設定される。一次燃料F1の供給量が燃料差圧センサ66からの差圧の情報で調整される場合は、二次燃料F2の供給も、一次燃料F1の供給量に応じることで適切に行われる。ただし、二次燃料F2の目標供給量の算出方法は、これに限られない。例えば、排気筒18内に酸素濃度センサを設け、二次燃料制御部88は、この酸素濃度センサによる排気筒18内の燃焼ガスに含まれる酸素濃度の検出結果に応じて、二次燃料F2の燃焼後の燃焼ガスに含有される酸素の割合が所定割合になるように、二次燃料F2の目標供給量を設定してもよい。
二次燃料制御部88は、このように算出した目標供給量の二次燃料F2が供給されるように、二次燃料供給部24を制御する。具体的には、二次燃料制御部88は、二次燃料調整弁72の開度を制御することで、算出した供給量分の二次燃料F2を、缶体10へ供給させる。なお、二次燃料制御部88は、二次燃料F2の供給量の制御を行う際に、二次燃料調整弁72の開度を調整することに限られない。例えば、二次燃料制御部88は、二次燃料供給ライン70に設けられた機械式のガバナによって、二次燃料F2の供給量を制御してもよいし、ガバナと二次燃料調整弁72との両方を用いて、二次燃料F2の供給量を制御してもよい。
なお、二次燃料F2の供給量は、燃焼ガスに8%程度含まれていた酸素を、燃焼によって4%程度まで消費可能な量であるといえ、一次燃料F1の供給量に比例する。すなわち、二次燃料制御部88は、一次燃料F1の供給量の増加に比例して、二次燃料F2の供給量を増加させる。
再循環ガス制御部90は、再循環ガス調整部28を制御して、二次燃料F2の供給量に応じて缶体10内に供給する再循環ガスG0の量を変化させる。より詳しくは、再循環ガス制御部90は、缶体10に供給する再循環ガスG0の供給量を算出し、算出した供給量となるよう、缶体10に供給する再循環ガスG0の供給量を制御する。再循環ガス制御部90は、再循環ガス調整部28を制御することで、算出した供給量分の再循環ガスG0を、缶体10へ供給させる。
再循環ガス制御部90は、二次燃料F2の供給量に基づき、缶体10内に供給する再循環ガスG0の量を算出する。具体的には、再循環ガス制御部90は、缶体10内の所定空間の温度が所定温度範囲内となる、再循環ガスG0の量を算出する。また、上述のように、所定空間は、一次燃料F1の未燃分及び二次燃料F2又は二次燃料が燃焼する空間であるため、再循環ガス制御部90は、再循環ガス調整部28を制御して、一次燃料F1及び二次燃料F2による燃焼の燃焼温度が所定温度範囲となる再循環ガスG0の流量を調整しているといえる。言い換えれば、再循環ガス制御部90は、所定空間の燃焼温度を所定温度範囲とすることが可能な流量分の再循環ガスG0を供給しているといえる。例えば、本実施形態では、缶体10内の所定空間の温度を所定温度範囲内とするような、二次燃料F2の量と再循環ガスG0の量との関係を示す情報を、記憶部82に記憶させている。空気制御部84は、この情報を記憶部82から読出し、二次燃料F2の供給量をこの関係に代入することで、再循環ガスG0の供給量を算出する。
上述のように、再循環ガスG0は、燃焼ガスの温度を低減させることができ、再循環ガスG0の供給量が多いほど、より温度を低減することができる。ここで、缶体10内の燃焼温度は、燃焼量、すなわち一次燃料F1と二次燃料F2と空気Aとの供給量に依存するが、二次燃料F2の供給量が一次燃料F1の供給量に基づき算出され、一次燃料F1の供給量は空気Aの供給量に基づき算出される。すなわち、一次燃料F1と二次燃料F2と空気Aとの供給量は、互いに関連性を有する。従って、缶体10内の燃焼温度は、一次燃料F1の供給量に依存するといえる。従って、再循環ガス制御部90は、所定空間の温度を所定温度範囲に保つために、一次燃料F1の供給量に応じて、再循環ガスG0の供給量を変化させているといえる。すなわち、再循環ガス制御部90は、一次燃料F1の供給量が多いほど供給する再循環ガスG0の量を多くし、一次燃料F1の供給量が少ないほど供給する再循環ガスG0の量を少なくしている。
また、再循環ガス制御部90は、ボイラ1の起動時に空気の供給を開始する前後から二次燃料の供給を開始するまでの期間、または、二次燃料の供給を停止した所定時間あるいは停止した所定時間後から、再循環ライン26から再循環ガスG0としての排ガス(気体)を供給する逆流抑制制御を行う。この逆流抑制制御における排ガス(気体)の流量は、缶体10内の燃焼ガス(排ガス)が再循環ライン26へ流入(逆流)するのを抑制する量である。
ここで、空気の供給を開始する前後の時間とは、送風機12からバーナ16への空気の供給開始時と同時、送風機12からバーナ16への空気の供給開始時より所定時間だけ前の時間、送風機12からバーナ16への空気の供給開始時より所定時間だけ後の時間を含むものである。また、二次燃料の供給を停止した所定時間あるいは停止した所定時間後とは、二次燃料の供給停止と同時、二次燃料の供給停止より所定時間だけ後の時間を含むものである。
この場合、再循環ガス制御部90が、ボイラ1の起動時に、空気の供給を開始する前後から行う逆流抑制制御は、一次燃料の供給を開始してバーナ16の燃焼が安定するまで行う。バーナ16の燃焼が安定とは、缶体10内の燃焼ガスの温度が安定温度(例えば、800℃)以上になった状態である。バーナ16が点火してから安定温度に到達するまで時間は、事前に実験などにより求めておくことが望ましい。なお、缶体10内に燃焼ガスの温度を計測する温度センサを設けてもよい。
本実施形態では、二次燃料供給部24が設けられていることから、再循環ガス制御部90は、ボイラ1の起動時に空気の供給を開始してから二次燃料の供給を開始するまでの期間、または、一次燃料および二次燃料の供給を停止した所定時間あるいは停止した所定時間後から、再循環ライン26から再循環ガスG0としての排ガス(気体)を供給する逆流抑制制御を行う。
ボイラ1の起動時、まず、送風機12が作動して空気Aがダクト14を通して缶体10内に供給される。次に、一次燃料供給部22が作動して一次燃料F1がダクト14に供給され、空気Aと混合して混合ガスF1Aとなる。ここで、混合ガスF1Aは、着火手段(図示略)により着火され、バーナ16にて火炎を伴う燃焼反応中の燃焼ガスが形成される。燃焼ガスは、缶体10内の水管51、52、53と熱交換しつつ流れる。続いて、二次燃料供給部24が作動して二次燃料F2が缶体10におけるバーナ16よりも燃焼ガスの流れの下流側に導入される。このとき、排気筒18から排出された排ガスが再循環ガスG0として二次燃料F2に混合され、混合ガス2Aとして缶体10内に導入され、混合ガスF2Aは、燃焼ガスに接触して燃焼する。このようにボイラ1は、バーナ16から混合ガスF1Aを供給すると共に、二次燃料供給ライン70、74から混合ガスF2Aを供給することで、二段燃焼を行う。二段燃焼した燃焼ガスは、水管51、52、53と熱交換しつつ下流側に流れ、排気筒18から排ガスとして排出される。
特に、ボイラ1の冷態起動時、送風機12が作動して空気Aをダクト14から缶体10内に供給すると、缶体10内の圧力が高くなる。そして、一次燃料供給部22が作動して一次燃料F1がダクト14から缶体10内で着火されてから、二次燃料供給部24及び再循環ガス調整部28が作動して二次燃料F2と再循環ガスG0との混合ガスF2Aが二次燃料供給ライン70、74から缶体10内に供給するまでの期間、二次燃料供給ライン70、74及び再循環ライン26の圧力は、缶体10内の圧力より低くなる。すると、他に対策を講じない場合は、缶体10内の燃焼ガスが二次燃料供給ライン70、74から再循環ライン26に逆流する可能性がある。その場合、高温の燃焼ガスが低温の二次燃料供給ライン70、74及び再循環ライン26で冷却され、結露を生じる可能性がある。なお、ここでは、ボイラ1の冷態起動時について説明したが、ボイラ1の起動時とは、ボイラ1が停止してから起動する冷態起動時の他に、ボイラ1が少なくとも圧力監視をしている待機状態から起動する待機起動時があり、この待機起動時にも適用することができる。
また、ボイラ1の停止後、バーナ16の作動が停止するものの、缶体10内に排ガスが残留する。ボイラ1の停止後、缶体10内に残留ガスを排出するためのポストパージ処理を実行しない場合、燃焼時に発生した燃焼ガスが二次燃料供給ライン70、74に入り込み、ボイラ1の停止後も残留排ガスとして二次燃料供給ライン70、74に残留することとなる。そのため、他に対策を講じない場合は、二次燃料供給ライン70、74に残留していた燃焼ガスが外気温により冷却されることで結露を生じる可能性がある。
そこで、ボイラ1の起動時や停止後に、逆流抑制制御を実行し、再循環ガス調整部28により排ガスを再循環ガスG0として再循環ライン26から缶体10内に供給することで、缶体10内の燃焼ガス(排ガス)が再循環ライン26へ逆流しないようにする。
ここで、ボイラ1の起動時、運転時、停止後における逆流抑制制御について具体的に説明する。図4は、ボイラの起動時における送風機と一次燃料調整弁と二次燃料調整弁と再循環ガス調整部の制御を示すタイムチャート、図5は、ボイラの運転時における二次燃料調整弁と再循環ガス調整部の制御を示すタイムチャート、図6は、ボイラの停止後における送風機と一次燃料調整弁と二次燃料調整弁と再循環ガス調整部の制御を示すタイムチャートである。
ボイラ1の起動時における逆流抑制制御において、図4に示すように、ボイラ1が起動すると、時間t1にて、送風機12が作動し、空気Aをダクト14から缶体10内に供給する。空気Aを缶体10内に供給してから第1所定時間が経過した時間t2にて、一次燃料供給部22が作動し、一次燃料F1をダクト14に供給し、空気Aと混合して混合ガスF1Aとなる。このとき、一次燃料F1の供給量は、予め設定された量である。ここで、混合ガスF1Aは着火され、バーナ16により燃焼ガスが形成されて缶体10内を流れる。この第1所定時間は、缶体10内に残留するガスを排出するためのプレパージ作動時間を含むものであり、プレパージ作動時間は、ボイラ1の燃焼室の容積により予め設定される。
また、時間t2にて、同時に再循環ガス調整部28が低回転で作動し、少量の再循環ガスG0を再循環ライン26から二次燃料供給ライン70、74を通して缶体10内に供給する。このとき、空気Aの供給量は、予め設定された量であり、再循環ガスG0の供給量は、缶体10内の排ガスが二次燃料供給ライン70、74および再循環ライン26へ流入(逆流)するのを抑制する量である。すなわち、ボイラ1の起動時、一次燃料供給部22が作動すると、混合ガスF1Aが缶体10内で着火され、バーナ16により燃焼ガスが形成される。このとき、缶体10内の圧力が上昇し、缶体10内の燃焼ガスが二次燃料供給ライン70、74および再循環ライン26に逆流し、結露を生じさせるおそれがある。そこで、バーナ16が作動するとき、再循環ライン26に再循環ガスG0を供給することで、二次燃料供給ライン70、74および再循環ライン26への排ガスの逆流が抑制される。そのため、缶体10内への再循環ガスG0の供給量は、再循環ライン26の圧力が缶体10内の圧力より高くなる量である。なお、ボイラ1の起動直後は、バーナ16が作動していないことから、再循環ライン26に供給する再循環ガスG0は、ほぼ空気である。
また、時間t2にて、空気Aを缶体10内に供給してから第1所定時間後に、再循環ガスG0を再循環ライン26から缶体10内に供給したが、再循環ガスG0を再循環ライン26から缶体10内に供給する時期、つまり、逆流抑制制御を行う時期は、空気Aを缶体10内に供給してから第1所定時間後でなくてもよい。例えば、図4に二点鎖線で表すように、送風機12が作動して空気Aを缶体10内に供給する時期と同時でもよく、また、送風機12が作動するより早くてもよい。この場合、缶体10内に燃焼ガスが残存していたとしても、二次燃料供給ライン70、74および再循環ライン26への排ガスの逆流が抑制される。また、空気Aを缶体10内に供給する時期より所定時間だけ前に再循環ガスG0を再循環ライン26から缶体10内に供給してもよい。
バーナ16が作動してから第2所定時間が経過した時間t3にて、二次燃料供給部24が作動し、二次燃料F2を二次燃料供給ライン70、74に供給する。また、時間t3にて、同時に再循環ガス調整部28を低回転から上昇させて定常回転で作動し、所定量の再循環ガスG0を再循環ライン26から二次燃料供給ライン70、74に供給する。このとき、二次燃料F2の供給量と再循環ガスG0の供給量は、予め設定された量である。ここで、二次燃料F2と再循環ガスG0が混合して混合ガス2Aとなり、缶体10内に導入される。缶体10内に導入された混合ガスF2Aは、燃焼ガスに接触して燃焼する。この第2所定時間は、缶体10内の温度(連結壁54の温度)と燃焼ガス(排ガス)の温度とで低NOx運転が実現できる温度であり、実験などにより第2所定時間として予め設定される。なお、缶体10内に温度センサを設けてもよい。ボイラ1は、上流側から混合ガスF1Aを供給すると共に、下流側から混合ガスF2Aを供給することで、二段燃焼を行う。ボイラ1は、二段燃焼を行うことで、缶体10から排出される燃焼ガスにおけるNOx含有量と酸素含有量とを低くすることができる。
また、ボイラ1の運転時における逆流抑制制御において、図5に示すように、ボイラ1の運転時、時間t4にて、送風機12および一次燃料供給部22が作動したままで、二次燃料供給部24の作動を停止し、二次燃料F2の供給を停止することがある。このとき、時間t4にて、再循環ガス調整部28を定常回転から下降させて低回転で作動し、少量の再循環ガスG0を再循環ライン26から二次燃料供給ライン70、74に供給する。このとき、再循環ガスG0の供給量は、缶体10内の排ガスが二次燃料供給ライン70、74および再循環ライン26へ流入(逆流)するのを抑制する量である。すなわち、二次燃料F2の供給を停止したときに逆流抑制制御を行うことで、二次燃料供給ライン70、74および再循環ライン26への排ガスの逆流が抑制される。その後、時間t5にて、二次燃料供給部24が作動し、二次燃料F2を二次燃料供給ライン70、74に供給すると、同時に再循環ガス調整部28を低回転から上昇させて定常回転で作動し、所定量の再循環ガスG0を再循環ライン26から二次燃料供給ライン70、74に供給する。
また、ボイラ1の停止時における逆流抑制制御において、図6に示すように、ボイラ1が停止すると、時間t11にて、送風機12の作動を停止する。また、時間t11にて、一次燃料供給部22の作動を停止し、一次燃料F1の供給を停止すると共に、二次燃料供給部24の作動を停止し、二次燃料F2の供給を停止する。更に、時間t11にて、再循環ガス調整部28を定常回転から下降させて低回転で作動し、少量の再循環ガスG0を再循環ライン26から二次燃料供給ライン70、74に供給する。このとき、再循環ガスG0の供給量は、缶体10内の排ガスが二次燃料供給ライン70、74および再循環ライン26へ流入(逆流)するのを抑制する量である。なお、図6に二点鎖線で表すように、時間t11にて、送風機12の作動を継続し、缶体10内に供給する空気Aにより缶体10内に残留している排ガスを排出するポストパージ処理を実行すると共に、逆流抑制制御を行ってもよい。
すなわち、ボイラ1の停止時、缶体10内に排ガスが残留しており、この缶体10内の排ガスが再循環ライン26に逆流し、結露を生じさせるおそれがある。そこで、ボイラ1が停止したとき、逆流抑制制御を行うことで、二次燃料供給ライン70、74および再循環ライン26への排ガスの逆流が抑制される。そのため、缶体10内への再循環ガスG0の供給量は、再循環ライン26の圧力が缶体10内の圧力より高くなる量である。なお、ボイラ1の停止直後は、再循環ライン26に供給する再循環ガスG0は、排ガスである。
また、時間t11にて、送風機12と一次燃料供給部22と二次燃料供給部24の作動停止と同時に、再循環ガスG0の供給量を減少させたが、再循環ガスG0の供給量を減少させる時期は、一次燃料供給部22と二次燃料供給部24の作動停止と同時でなくてもよい。例えば、送風機12と一次燃料供給部22と二次燃料供給部24の作動停止より所定時間だけ後に再循環ガスG0の供給量を減少させてもよい。
以上説明したように、第1実施形態に係るボイラ1は、水管51,52,53を有する缶体10と、缶体10に接続されるバーナ16と、バーナ16に一次燃料F1を供給できる一次燃料供給部22と、燃焼ガスの流れ方向においてバーナ16よりも下流側の缶体10内に二次燃料F2を供給する二次燃料供給部24と、バーナ16に空気Aを供給できる送風機12と、缶体10に接続される排気筒18と、燃焼ガスの流れ方向においてバーナ16よりも下流側の缶体10内へ排ガスとしての再循環ガスG0を排気筒18から導入できる再循環ライン26と、起動時に空気Aの供給を開始する前後から二次燃料F2の供給を開始するまでの期間、または二次燃料F2の供給を停止した所定時間あるいは停止した所定時間後から、再循環ライン26から再循環ガス(気体)G0を供給する逆流抑制制御を行う制御装置30とを有し、逆流抑制制御における再循環ガスG0の流量を缶体10内の排ガスが再循環ライン26へ流入するのを抑制する量とする。
そのため、起動時に空気Aの供給を開始してから再循環ガスG0を再循環ライン26に供給する逆流抑制制御を行うことで、缶体10内の残留ガス(排ガスや未燃ガスなど)が二次燃料供給ライン70、74および再循環ライン26に逆流するのを抑制することができる。また、一次燃料F1の供給を停止してから再循環ガスG0を再循環ライン26に供給する逆流抑制制御を行うことで、缶体10内の排ガスが二次燃料供給ライン70、74および再循環ライン26に逆流するのを抑制することができる。その結果、二次燃料供給ライン70、74や再循環ライン26を構成する配管における結露の発生を抑制することができる。
なお、再循環ライン26を二次燃料供給ライン70ではなく、缶体10に直接接続してもよい。この場合、再循環ライン26に逆流が生じないように逆流抑制制御を行う。なお、このとき二次燃料供給ライン70の二次燃料調整弁72が閉じているため缶体10からの排ガスは二次燃料供給ライン74へ逆流しにくい。
第1実施形態に係るボイラ1にて、起動時に空気Aの供給を開始する前後の所定期間から行う逆流抑制制御は、一次燃料F1の供給を開始してバーナ16の燃焼が安定するまで行う。そのため、バーナ16の燃焼が安定すると、二次燃料F2の供給が開始され、二次燃料供給ライン70、74および再循環ライン26における結露対策が不要となる。
第1実施形態に係るボイラ1にて、制御装置30は、空気Aの供給を開始してから二次燃料F2の供給を開始するまでの期間、または一次燃料F1及び二次燃料F2の供給を停止した所定時間あるいは停止した所定時間後から、再循環ライン26から再循環ガス(気体)G0を供給する逆流抑制制御を行う。一次燃料F1及び二次燃料F2の供給を停止してから再循環ガスG0を再循環ライン26に供給する逆流抑制制御を行うことで、缶体10内の排ガスが二次燃料供給ライン70、74および再循環ライン26に逆流するのを抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。図7は、第2実施形態に係るボイラの模式的な断面図である。なお、第1実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図7に示すように、第2実施形態に係るボイラ1Aは、缶体10と、送風機12と、ダクト14と、バーナ16と、排気筒18と、燃料供給部20と、一次燃料供給部22と、二次燃料供給部24と、再循環ライン26、101と、再循環ガス調整部28、102と、制御装置30とを有する。
第2実施形態では、再循環ラインとして、燃焼ガスの流れ方向においてバーナ16よりも下流側の缶体10内へ排気筒18からの再循環ガスG0としての排ガスを導入する再循環ライン(第1経路)26と、再循環ライン26における再循環ガス調整部より上流側と送風機12の吸込口12aとを接続してバーナ16に再循環ガスG0としての排ガスを供給する再循環ライン(第2経路)101とが設けられる。そして、再循環ライン26は、再循環ガス調整部28が設けられ、再循環ライン101は、再循環ガス調整部(流量調整部)102が設けられる。ここで、再循環ガス調整部102は、開閉弁やダンパなどが望ましい。
そのため、ボイラボイラ1Aの起動時や停止時、すなわち、一次燃料供給部22が作動して缶体10内に燃焼ガスを形成してから二次燃料供給部24が作動するまでの期間、一次燃料供給部22及び二次燃料供給部24の作動が停止した後の期間、再循環ガス調整部28を低回転で作動し、少量の再循環ガスG0を再循環ライン26から二次燃料供給ライン70、74を通して缶体10内に供給する。すると、缶体10内の排ガスが二次燃料供給ライン70、74および再循環ライン26へ流入(逆流)するのが抑制され、結露の発生が抑制される。
第2実施形態に係るボイラ1Aは、再循環ラインとして、バーナ16よりも下流側の缶体10内へ排気筒18からの再循環ガスG0を導入する再循環ライン(第1経路)26と、排気筒18と送風機12の吸込口とを接続してバーナ16に再循環ガスG0を供給する再循環ライン(第2経路)101とを設け、再循環ライン26、101にそれぞれ再循環ガス調整部28、102を設ける。このような構成であっても、二次燃料供給ライン70、74および再循環ライン26へ排ガスの流入(逆流)が抑制され、結露の発生が抑制される。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。図8は、第3実施形態に係るボイラの模式的な断面図である。なお、第1実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図8に示すように、第3実施形態に係るボイラ1Bは、缶体10と、送風機12と、ダクト14と、バーナ16と、排気筒18と、燃料供給部20と、一次燃料供給部22と、二次燃料供給部24と、再循環ライン26、111、112と、再循環ガス調整部28、113、114と、制御装置30とを有する。
第3実施形態では、再循環ラインとして、燃焼ガスの流れ方向においてバーナ16よりも下流側の缶体10内、より具体的には二次燃料供給ライン70、74へ排気筒18からの再循環ガスG0としての排ガスを導入する再循環ライン(第1経路)26、111と、バーナ16に再循環ガスG0としての排ガスを供給する再循環ライン(第2経路)26、112とが設けられる。そして、再循環ライン111は、再循環ガス調整部113が設けられ、再循環ライン112は、再循環ガス調整部114が設けられる。ここで、再循環ガス調整部113、114は、開閉弁やダンパなどが望ましい。
そのため、ボイラ1Bの起動時や停止時、すなわち、一次燃料供給部22が作動して缶体10内に燃焼ガスを形成してから二次燃料供給部24が作動するまでの期間、一次燃料供給部22及び二次燃料供給部24の作動が停止した後の期間、再循環ガス調整部28を低回転で作動し、少量の再循環ガスG0を再循環ライン26、111から二次燃料供給ライン70、74を通して缶体10内に供給する。すると、缶体10内の排ガスが二次燃料供給ライン70、74および再循環ライン26へ流入(逆流)するのが抑制され、結露の発生が抑制される。
第3実施形態に係るボイラ1Bは、燃焼ガスの流れ方向においてバーナ16よりも下流側の缶体10内へ排気筒18からの再循環ガスG0としての排ガスを導入する再循環ライン(第1経路)26、111と、バーナ16に再循環ガスG0としての排ガスを供給する再循環ライン(第2経路)26、112とを設ける。このような構成であっても、二次燃料供給ライン70、74および再循環ライン26へ排ガスの流入(逆流)が抑制され、結露の発生が抑制される。
なお、上述した実施形態では、再循環ライン26を二次燃料供給ライン70に接続したが、接続位置はここに限るものではない。例えば、再循環ライン26を缶体10に直接接続してもよい。すなわち、二次燃料F2と再循環ガスG0は、混合されずに別々に缶体10内に供給されることとなる。この場合、再循環ライン26は、二次燃料供給部24の二次燃料供給ライン70、74よりも燃焼ガスの流れの上流側で、缶体10に接続されることが好ましい。すなわち、再循環ライン26は、図示しない着火手段と二次燃料供給部24との間の位置に接続される。従って、この場合、二次燃料供給部24は、燃焼ガスの流れ方向において再循環ライン26よりも下流側の缶体10内に、二次燃料F2を供給するといえる。このように、二次燃料F2を再循環ガスG0よりも下流側に供給することで、燃焼ガスを冷却し、かつ、二次燃料F2との反応を緩慢して温度上昇を抑えることができる。また、再循環ガスG0を二次燃料F2より上流側に供給することで、再循環ガスG0によって、一次燃料F1による燃焼ガスの火炎が下流側に向かうことを遮断することができる。これにより、燃焼ガスの火炎が二次燃料F2に接触することを抑制し、二次燃料F2が火炎で燃焼することによる温度上昇を抑えることもできる。
1、1A、1B…ボイラ、10…缶体、12…送風機、12A…、減圧部材、12B…エア差圧センサ、14…ダクト、16…バーナ、18…排気筒、20…燃料供給部、22…一次燃料供給部、24…二次燃料供給部、26、101,111、112…再循環ライン、28、102,113,114…再循環ガス調整部、30…制御装置、40…本体部、51、52、53…水管、54…連結壁、60…燃料供給ライン、62…一次燃料調整弁、70、74…二次燃料供給ライン、72…二次燃料調整弁、80…制御部、84…空気制御部、86…一次燃料制御部、88…二次燃料制御部、90…再循環ガス制御部、A…空気、F1…一次燃料、F2…二次燃料、F1A、F2A…混合ガス、G0…再循環ガス、S…燃焼促進空間。

Claims (4)

  1. 水管を有する缶体と、
    前記缶体に接続されるバーナと、
    前記バーナに一次燃料を供給できる一次燃料供給部と、
    燃焼ガスの流れ方向において前記バーナよりも下流側の前記缶体内に二次燃料を供給する二次燃料供給部と、
    前記バーナに空気を供給できる送風機と、
    前記缶体に接続される排気筒と、
    燃焼ガスの流れ方向において前記バーナよりも下流側の前記缶体内へ排ガスを前記排気筒から導入できる再循環ラインと、
    起動時に空気の供給を開始する前後から二次燃料の供給を開始するまでの期間、または二次燃料の供給を停止した所定時間あるいは停止した所定時間後から、前記再循環ラインから気体を供給する逆流抑制制御を行う制御部と、を有し、
    前記逆流抑制制御における前記気体の流量は、前記缶体内の排ガスが前記再循環ラインへ流入するのを抑制する量であるボイラ。
  2. 起動時に空気の供給を開始する前後の所定時間から行う前記逆流抑制制御は、一次燃料の供給を開始して前記バーナの燃焼が安定するまで行う請求項1に記載のボイラ。
  3. 前記制御部は、空気の供給を開始してから二次燃料の供給を開始するまでの期間、または一次燃料および二次燃料の供給を停止した所定時間あるいは停止した所定時間後から、前記再循環ラインから気体を供給する逆流抑制制御を行う請求項1または請求項2に記載のボイラ。
  4. 前記再循環ラインは、燃焼ガスの流れ方向において前記バーナよりも下流側の前記缶体内へ前記排気筒からの排ガスを導入する第1経路に加え、前記排気筒と前記送風機の吸込口とを接続して前記バーナに排ガスを供給する第2経路を有し、
    前記第2経路に排ガスの流量を調整できる流量調整部を有する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のボイラ。
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