JP2020097872A - 開戸、及び、開戸の使用方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】引戸にも使用可能とすることで製造にかかるコストを低減させることが可能な開戸、及び、開戸の使用方法を提供する。【解決手段】引戸に使用可能な開戸1に、平板状の戸板本体11と、戸板本体11の上面において、二つの側面へ開放されることなく一方の側面付近から他方の側面付近まで一定の幅で形成されている溝部12と、を具備させる。そして、その開戸1を、開戸として使用する場合は、溝部12をそのままの状態にして使用し、引戸として使用する場合は、溝部12に戸板本体11の上面から上方へ突出し鴨居の鴨居溝に挿入される帯板状のスライド片を取付けて使用する。【選択図】図1
Description
本発明は、引戸に使用可能な開戸、及び、開戸の使用方法に関するものである。
建物に使用されている開戸や引戸は、例えば、取付けられる戸口が同じ大きさの場合、開戸ではその高さが戸口の高さよりも若干低く形成されているのに対して、引戸ではその上端を鴨居の鴨居溝に挿入する必要があることからその高さが戸口の高さよりも若干高く形成されている。従って、開戸を、引戸に流用することはできなかった。
そのため、建物の建築において、当初は開戸とされていた部位が引戸に設計変更された場合、当初に用意した開戸が無駄になると共に、新たに引戸を用意する必要があり、コストが増加する問題があった。
また、上述したように、開戸と引戸とでは、形成する高さが異なることから、混同を避けるために別々のラインや別々のロットで製造するようにしていた。
このようなことから、従来では、開戸と引戸とを別々に製造しているため、開戸や引戸の製造にかかる作業が煩雑なものとなっており、開戸や引戸にかかるコストを低減させることができなかった。
そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、引戸にも使用可能とすることで製造にかかるコストを低減させることが可能な開戸、及び、開戸の使用方法の提供を課題とするものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係る開戸は、「引戸に使用可能な開戸であって、平板状の戸板本体と、該戸板本体の上面において、二つの側面へ開放されることなく一方の該側面付近から他方の該側面付近まで一定の幅で形成されている溝部とを具備している」ことを特徴とする。
本構成の開戸は、開戸として使用する場合には、溝部をそのままの状態にして、戸板本体にドアノブを取付けた後に、蝶番を介して戸口に取付ける。これにより、開戸として使用することができる。開戸として使用している状態では、開戸を開けて戸板本体の側面が見えても、当該側面には溝部が表れていないため、外観の良いものとすることができる。
一方、本構成の開戸を引戸として使用する場合には、上下の高さが溝部の深さよりも高い帯板状のスライド片を溝部に挿入して固定する。そして、戸車や取っ手を取付けた後に、スライド片における戸板本体の上面から上方へ突出している部位を、戸口の鴨居に形成されている鴨居溝に挿入することで、引戸として使用することができる。
このように、本構成の開戸によれば、開戸から引戸に設計変更されても、当初に用意していた開戸を引戸として使用することができるため、設計変更に対して容易に対応することができ、当初の開戸が無駄になることはないと共に、新たに引戸を用意する必要が無く、建物にかかるコストを低減させることができる。
また、引戸にも使用することができるため、従来のように、開戸と引戸とを別々に製造する必要はなく、製造にかかる作業を単純なものとすることができると共に、同じ開戸を製造すれば良く、開戸を大量生産することが可能となることで製造にかかるコストを低減させることができる。
ところで、戸板本体の上面において長手方向へ間隔をあけて複数の円柱状の孔を設けるようにし、開戸を引戸として使用する場合に、複数の当該孔に挿入されるピンを有したスライド片を取付けるようにすることが考えられる。しかしながら、この場合、引戸に対して、表裏面に垂直な方向の力が作用すると、当該力が複数の孔に挿入されているピンに集中することとなり、表裏面に垂直な方向の力により引戸やピンが破損したり鴨居から外れたりし易くなる問題がある。これに対して、本構成では、溝部を、戸板本体の上面において、一方の側面付近から他方の側面付近まで、長手方向の略全長に亘って形成しているため、溝部と同じ長さのスライド片を取付けて引戸として使用することで、引戸に対して表裏面に垂直な方向に作用する力を、広い範囲で分散して受けることができ、表裏面に垂直な方向の力に対して破損し難くしたり鴨居から外れ難くしたりすることができる。
次に、本発明に係る開戸の使用方法は、「平板状の戸板本体と、該戸板本体の上面において、二つの側面へ開放されることなく一方の該側面付近から他方の該側面付近まで一定の幅で形成されている溝部とを具備する引戸に使用可能な開戸の使用方法であって、開戸として使用する場合は、前記溝部をそのままの状態にして使用し、引戸として使用する場合は、前記溝部に前記戸板本体の上面から上方へ突出し鴨居の鴨居溝に挿入される帯板状のスライド片を取付けて使用する」ことを特徴とする。
これは、開戸が上記構成であることにより可能となる使用方法であり、開戸を引戸にも使用することができる方法である。
以上のように、本発明によれば、引戸にも使用可能とすることで製造にかかるコストを低減させることが可能な開戸、及び、開戸の使用方法を提供することができる。
本発明の一実施形態である開戸1について、図1乃至図3を参照して詳細に説明する。本実施形態の開戸1は、引戸にも使用することができるものである。開戸1は、平板状の戸板本体11と、戸板本体11の上面に形成されている溝部12と、を備えている。溝部12には、詳細は後述するが、開戸1を引戸として使用する場合に、帯板状のスライド片2が挿入されて固定される。
戸板本体11は、左右に離隔している一対の縦框11aと、上下に間隔をあけて一対の縦框11a同士を連結している三つの横框11bと、一対の縦框11aと二つの横框11bとで囲まれている枠内を閉鎖している鏡板11cと、を有している。縦框11a及び横框11bは、同じ厚さの帯板である。鏡板11cは、縦框11a及び横框11bよりも厚さの薄い平板である。
この戸板本体11は、表裏を含む全ての面が、仕上げられている。ここで、仕上げられているとは、ドアノブ、蝶番、スライド片2、戸車3、取手、等の取付けを除いて、追加工する必要のない状態のことである。具体的には、塗装仕上の状態、無塗装仕上の状態、磨き仕上の状態、化粧フィルムが貼り付けられている状態、等である。本実施形態の戸板本体11は、木材により形成されている。
溝部12は、戸板本体11の上面において、二つの側面へ開放されることなく一方の側面付近から他方の側面付近まで、一定の幅で左右方向に形成されている。この溝部12は、戸板本体11の厚さ方向の中央に形成されている。
溝部12の幅aは、1.5mm〜10mmの範囲内である。幅aを上記のような範囲内とした理由は、開戸1を引戸として使用する場合、幅aがこの範囲よりも狭いと、溝部12に挿入されるスライド片2が薄くなることで、開戸1を引戸として使用した場合の表裏面に垂直な方向の力によりスライド片2が破損し易くなる恐れがあるためである。一方、幅aがこの範囲よりも広いと、溝部12に挿入されるスライド片2の厚さが無駄に厚くなることで、スライド片2にかかるコストが増加するためである。
また、溝部12の深さbは、5mm〜15mmの範囲内である。深さbを上記のような範囲内とした理由は、開戸1を引戸として使用する場合、深さbがこの範囲よりも浅いと、溝部12へのスライド片2の挿入量が少なくなることで、開戸1を引戸として使用した場合の表裏面に垂直な方向の力によりスライド片2が溝部12から抜け易くなる恐れがあるためである。一方、深さbがこの範囲よりも深いと、溝部12に挿入されるスライド片2の上下の高さが無駄に高くなることで、スライド片2にかかるコストが増加するためである。
更に、溝部12の長手方向の端部から戸板本体11の近接している側面までの距離cは、1mm〜20mmの範囲内である。距離cを上記の範囲内とした理由は、開戸1を引戸として使用する場合、距離cがこの範囲よりも短いと、溝部12を加工する際に、加工公差や木割れ等により、溝部12が戸板本体11の側面へ開放されてしまう恐れがあるためである。一方、距離cがこの範囲よりも長いと、溝部12に挿入されるスライド片2の長さが相対的に短くなることで、開戸1を引戸として使用した場合の表裏面に垂直な方向の力に対して十分な耐力を得られなくなる恐れがあるためである。
本実施形態の溝部12は、幅aが2mm、深さbが10mm、長手方向の端部から戸板本体11の近接している側面までの距離cが15mm、である。また、本実施形態の溝部12は、丸鋸を使用して形成しているため、図1(a)に示すように、長手方向の両端部分の底が、戸板本体11の上面から最深部へ向かって円弧状に深くなっている。換言すると、溝部12における長手方向の両端部付近では、端部に向かうほど浅くなるように形成されている。
溝部12に挿入されるスライド片2は、溝部12の幅aと同じ厚さであり、上下の高さが溝部12の深さbよりも高く、溝部12の長さと同じ長さの帯板状に形成されている。本実施形態のスライド片2は、高さが22mmであり、アルミニウム合金により形成されている。
次に、本実施形態における開戸1の使用方法について説明する。本実施形態の開戸1を開戸として使用する場合は、溝部12をそのままの状態にして、戸板本体11にドアノブを取付けた後に、蝶番を介して扉枠に取付ける。これにより、開戸1を開戸として使用することができる。この開戸1を開戸として使用している状態では、開戸を開けて戸板本体11の側面が見えても、当該側面には溝部12が表れていないため、外観の良いものとすることができる。
なお、開戸1を開戸として使用する場合、溝部12を戸板本体11と同じような木片で埋めるようにしても良い。或いは、戸板本体11の上面に化粧フィルムのようなものを貼り付けるようにしても良い。
一方、本実施形態の開戸1を引戸として使用する場合は、帯板状のスライド片2を溝部12に挿入して固定する。詳述すると、本実施形態の開戸1は、溝部12の長手方向の両端部付近において、溝部12の深さが端部へ向かうほど浅くなっている(図2(a)を参照)。従って、スライド片2を挿入する前に、溝部12にノミのような切削工具を挿入して、端部まで深さが一定になるように加工する(図2(b)を参照)。その後、溝部12にスライド片2を挿入して固定する(図2(c)を参照)。この際に、溝部12とスライド片2との間に接着剤を塗布し、スライド片2を開戸1に接着する。
続いて、戸板本体11の下面に、戸車3を取付ける。この際に、戸板本体11の下面に戸車3を取付けるための凹部4を形成した後に、戸車3及び取手を取付ける。本実施形態では、溝部12の端部の加工や凹部4の形成、及び、スライド片2や戸車3や取手の取付けは、引戸として使用する建物の建築現場において実施している。
そして、スライド片2及び戸車3が取付けられた開戸1は、スライド片2における戸板本体11の上面から上方へ突出している部位を、鴨居5に形成されている鴨居溝5aに挿入し、戸車3を床6に取付けられている引戸レール7に載せることで、引戸として使用することができる(図3を参照)。
このように、本実施形態の開戸1によれば、開戸から引戸に設計変更されても、当初に用意していた開戸1を引戸として使用することができるため、設計変更に対して容易に対応することができ、当初の開戸1が無駄になることはないと共に、新たに引戸を用意する必要が無く、建物にかかるコストを低減させることができる。
また、引戸にも使用することができるため、従来のように、開戸と引戸とを別々に製造する必要はなく、製造にかかる作業を単純なものとすることができると共に、同じ開戸1を製造すれば良く、開戸1を大量に量産することが可能となることで開戸1にかかるコストを低減させることができる。本実施形態では、開戸1の大量生産が可能となったことで、開戸と引戸とを別々に製造していた従来と比較して、製造コストをおよそ半分にすることができた。
また、本実施形態の開戸1は、戸板本体11の表裏が仕上げられているため、建築現場においてドアノブ、蝶番、スライド片、等を取付けるだけで、すぐに開戸や引戸として使用することができる。従って、工場において、ドアノブやスライド片等を取付ける必要が無く、製造にかかるコストを更に低減させることができる。
また、本実施形態では、溝部12を、戸板本体11の上面において、一方の側面付近から他方の側面付近まで長く形成していると共に、開戸1を引戸として使用する場合に、溝部12と同じ長さのスライド片2を取付けるようにしている。これにより、開戸1(引戸)に対して表裏面に垂直な方向に作用する力を、広い範囲で分散して受けることができ、表裏面に垂直な方向の力に対して破損し難くしたり鴨居5から外れ難くしたりすることができる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
上記の実施形態では、戸板本体11として、縦框11a、横框11b、及び鏡板11cで構成したものを示したが、これに限定するものではなく、表裏面に凹凸のない平らな戸板本体としても良い。また、上記の実施形態では、戸板本体11の鏡板11cを木材としたものを示したが、これに限定するものではなく、鏡板11cをガラス板や樹脂板としても良い。
また、上記の実施形態では、溝部12を丸鋸により形成したものを示したが、これに限定するものではなく、エンドミルを使用したルーター加工により形成するようにしても良い。この場合、全長に亘って一定の深さで溝部12を形成することができ、建築現場での作業を低減させることができる。
更に、上記の実施形態では、アルミニウム合金からなるスライド片2を示したが、これに限定するものではなく、木材、合成樹脂、真鍮、鉄、ステンレス鋼、等からなるスライド片としても良い。
また、上記の実施形態では、開戸1を引戸として使用する場合に、戸車3を取付けるための凹部4を建築現場において形成するものを示したが、これに限定するものではなく、製造工場において予め凹部4が形成されている開戸1としても良い。
1 開戸
2 スライド片
3 戸車
4 凹部
5 鴨居
5a 鴨居溝
6 床
7 引戸レール
11 戸板本体
11a 縦框
11b 横框
11c 鏡板
12 溝部
2 スライド片
3 戸車
4 凹部
5 鴨居
5a 鴨居溝
6 床
7 引戸レール
11 戸板本体
11a 縦框
11b 横框
11c 鏡板
12 溝部
Claims (2)
- 引戸に使用可能な開戸であって、
平板状の戸板本体と、
該戸板本体の上面において、二つの側面へ開放されることなく一方の該側面付近から他方の該側面付近まで一定の幅で形成されている溝部と
を具備していることを特徴とする開戸。 - 平板状の戸板本体と、
該戸板本体の上面において、二つの側面へ開放されることなく一方の該側面付近から他方の該側面付近まで一定の幅で形成されている溝部と
を具備する引戸に使用可能な開戸の使用方法であって、
開戸として使用する場合は、前記溝部をそのままの状態にして使用し、
引戸として使用する場合は、前記溝部に前記戸板本体の上面から上方へ突出し鴨居の鴨居溝に挿入される帯板状のスライド片を取付けて使用することを特徴とする開戸の使用方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018237086A JP2020097872A (ja) | 2018-12-19 | 2018-12-19 | 開戸、及び、開戸の使用方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018237086A JP2020097872A (ja) | 2018-12-19 | 2018-12-19 | 開戸、及び、開戸の使用方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020097872A true JP2020097872A (ja) | 2020-06-25 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018237086A Pending JP2020097872A (ja) | 2018-12-19 | 2018-12-19 | 開戸、及び、開戸の使用方法 |
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2018
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