JP2020097472A - 昇降装置および該昇降装置を備える作業台船 - Google Patents

昇降装置および該昇降装置を備える作業台船 Download PDF

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Abstract

【課題】ロック装置の係合ピンとレグの被係合部との間での係合が安定するとともに、レグの重量アップやコストアップを抑制できる昇降装置および該昇降装置を備える作業台船を提供する。【解決手段】プラットフォーム2を支持するレグ3に対して相対移動を可能にする昇降装置4であって、レグの対向する2面の係合面には、複数の係合凹部35がレグの長手方向に形成されており、昇降装置は、レグをロック固定するための係合ピン56を駆動して、係合ピンの係合凸面58を係合凹部の係合凹面36に係合させる一対のロック装置50と、一対のロック装置が互いに離れるかまたは近づくように、一対のロック装置のうちの一方を昇降させる昇降シリンダ装置60とを備え、係合凹部がレグの内側に向けて先細のテーパー形状をしているとともに、係合ピンが係合凹部に向けて先細のテーパー形状をしている。【選択図】図3

Description

この発明は、昇降装置および該昇降装置を備える作業台船に関する。
例えば、特許文献1は、プラットフォームのガイド穴に挿通される複数の支持柱(以下、レグと言うが、スパッドと言われることもある。)と、レグに形成された貫通係合孔(被係合部として働く。)に差し込まれる可動側の係合ピンおよび固定側の係合ピンをそれぞれ駆動する一対のロック装置と、一対のロック装置を連結して支持する昇降シリンダ装置とを備える昇降装置を開示する。昇降装置は、レグをプラットフォームに対して下方向に相対移動させることにより、プラットフォームを海面よりも上方に持ち上げる。プラットフォームを波浪の影響を受けない海面よりも上方に配置することにより、プラットフォームが安定化する。
固定側の係合ピンを貫通係合孔に差し込んで可動側の係合ピンを貫通係合孔から引き抜いた状態で昇降シリンダ装置の連結ロッドを突出させると、可動側のロック装置が上昇する。そして、さらに、可動側の係合ピンを貫通係合孔に差し込んで固定側の係合ピンを貫通係合孔から引き抜いた状態で昇降シリンダ装置の連結ロッドを引っ込めると、固定側のロック装置(プラットフォーム)が上昇する。昇降装置が当該動作を繰り返すことにより、プラットフォームが徐々に上昇する。
特開昭61−51497号公報
特許文献1では、貫通係合孔が円筒形状をしたレグの管壁を貫通するとともに、貫通係合孔の内径が係合ピンの外径よりも大きくて係合ピンと貫通係合孔との間には隙間があるように、貫通係合孔が形成されている。係合ピンが貫通係合孔の円弧状の下側管壁断面部に部分的に接触して支持されるので、係合ピンと貫通係合孔との間での係合接触面積が小さい。その結果、係合ピンが貫通係合孔の中でがたつくために係合の安定性が悪く、貫通係合孔の下側管壁断面部には過大な荷重が負荷されるためにレグの強度をアップさせる必要がある。すなわち、レグの強度アップのために、レグの重量アップやコストアップを招いてしまう。したがって、特許文献1の構成では、係合ピンと被係合部との間での係合が不安定であり、レグの重量アップやコストアップを招いてしまうという問題がある。
また、特許文献1では、複数の貫通係合孔が、レグの長手方向に離間するように形成されている。そのため、上下方向の相対移動を微少量で行うことができず、波浪の影響で揺動する条件下において係合ピンを貫通係合孔に位置合わせすることに時間がかかるという問題がある。
そこで、この発明の課題は、ロック装置の係合ピンとレグの被係合部との間での係合が安定するとともに、レグの重量アップやコストアップを抑制できる昇降装置および該昇降装置を備える作業台船を提供することである。
上記課題を解決するため、この発明の一態様に係る昇降装置は、
プラットフォームを支持するレグに対して相対移動を可能にする昇降装置であって、
前記レグの対向する2面の係合面には、複数の係合凹部が前記レグの長手方向に形成されており、
前記昇降装置は、
前記レグをロック固定するための係合ピンを駆動して、前記係合ピンの係合凸面を前記係合凹部の係合凹面に係合させる一対のロック装置と、
前記一対のロック装置が互いに離れるかまたは近づくように、前記一対のロック装置のうちの一方を昇降させる昇降シリンダ装置とを備え、
前記係合凹部が前記レグの内側に向けて先細のテーパー形状をしているとともに、前記係合ピンが前記係合凹部に向けて先細のテーパー形状をしていることを特徴としている。
この発明によれば、ロック装置の係合ピンとレグの係合凹部(被係合部)とが互いにテーパー形状をしているので、両者が容易に且つ確実に係合する。したがって、ロック装置の係合ピンとレグの係合凹部との間での係合が安定するとともに、レグの重量アップやコストアップを招くことがない。
一実施形態に係る昇降装置および該昇降装置を備える作業台船を示す模式的側面図である。 図1に示した昇降装置および作業台船の平面図である。 図1に示した昇降装置のロック装置を説明する要部拡大図である。 図1に示した昇降装置のロック装置によるロック固定を説明する図である。 図1に示した昇降装置の昇降シリンダ装置による昇降動作を説明する模式的側面図である。 レグに形成された係合凹部の変形例を示す側面図である。
以下、図面を参照しながら、この発明に係る昇降装置4および該昇降装置4を備える作業台船1の実施の形態を説明する。
〔作業台船の全体構造〕
図1は、一実施形態に係る昇降装置4および該昇降装置4を備える作業台船1を示す模式的側面図である。図2は、図1に示した昇降装置4および作業台船1の平面図である。
作業台船1は、洋上構造体としてのプラットフォーム2と、上下の駆動手段としての昇降装置4と、支持柱としてのレグ3とを備える自己昇降式の作業台船(SEP:Self Elevating Platform)である。作業台船1は、船舶を停泊させる停泊施設として、洋上風力発電施設として、桟橋として、あるいは、海上ヘリポートとして使用される。プラットフォーム2の上には、船舶リフタや洋上風力タービンやクレーンなどが適宜に設置される。
作業台船1を所定の据え付け地点まで曳航した後に、所定の据え付け地点において、昇降装置4により、レグ3をプラットフォーム2に対して下方に相対移動させる。レグ3のレグ先端33が海底9に押し込まれると、海底9からの反力を得ることができ、この反力によりプラットフォーム2を海面8よりも上方に上昇させることができる。プラットフォーム2は、波浪の影響を受けない高さ(例えば10m)まで持ち上げられる。この状態を保持することにより、作業台船1が海洋に立設される。
プラットフォーム2は、図1および図2に示すように、高さが低い略直方体形状をしており、上方から見ると略長方形であり、上板21、底板22、側板23および隔壁板24を備える。プラットフォーム2は、例えば、縦120m×横40m×高さ6mである。
プラットフォーム2の高さ方向(上下方向)に貫通したガイド穴25が、プラットフォーム2の四隅に形成されている。ガイド穴25は、例えば角形のレグ3がガイド穴25を上下方向に挿通できるように、例えば角形形状をしている。ガイド穴25の各コーナー部分(8ヶ所)には、穴側滑動部材29(図3に図示)として、例えば、MCナイロン板が張り付けられる。ガイド穴25の各コーナー部分に穴側滑動部材29を設けることにより、ガイド穴25におけるレグ3の滑動を長期間にわたって維持できる。MCナイロン板が摩耗したときには、新しいものに取り替えられる。上板21と底板22と側板23とで囲まれる内部空間26は、複数の隔壁板24によって間仕切りされている。
プラットフォーム2の内部空間26は、水密構造になっており、この水密構造によってプラットフォーム2は浮力を得ることができ、作業台船1全体が水に浮くことができる。したがって、作業台船1が海面8に浮上した状態で、作業台船1を曳航して据え付け地点まで移動させることができる。また、作業台船1は、スクリュープロペラなどの推進装置を備えることによって、自航して据え付け地点まで移動する態様にすることもできる。
図1に示すように、昇降装置4は、昇降ユニット40として、プラットフォーム2の四隅に形成されたガイド穴25を取り囲むように、プラットフォーム2に取り付けられている。昇降装置4は、昇降ユニット40の上端に設けられたフランジ41によって、プラットフォーム2の上板21に形成された係止段部に係止されて、上板21と面一に取り付けられている。当該構成によれば、作業者は、プラットフォーム2の上板21の上で安全に作業できる。
図1に示すように、昇降装置4の昇降ユニット40が、プラットフォーム2の上板21および底板22の間の空間に収まるように配設されている。当該構成によれば、作業台船1の重心を下げることができ、作業台船1の曳航時での揺れに対する安定性を向上させることができる。また、昇降ユニット40は、公知のシール構造により水密構造になっている。
〔レグの構造〕
図1および図4に示すように、プラットフォーム2を支持するレグ3は、中空の角形(断面が、例えば略正方形)の鋼管であり、対向する2面の係合面31と、対向する2面のガイド面32とを有する。レグ3は、例えば、3m角であり、50mの長さである。レグ3の各コーナー部分(1コーナー当たり2ヶ所)には、レグ側滑動部材39(図3に図示)として、例えばSUS304からなる平板が固着されている。レグ側滑動部材39は、レグ3の長手方向(上下方向)の略全長にわたって延びている。
レグ3の各コーナー部分にレグ側滑動部材39を設けることにより、ガイド穴25におけるレグ3の滑動を長期間にわたって維持できる。レグ3をガイド穴25に挿通したとき、穴側滑動部材29とレグ側滑動部材39との間の隙間公差は、例えば3mm程度と小さく構成されている。これにより、レグ3の長手方向(上下方向)と直交する長手直交方向(横方向)での偏位を小さくでき、レグ3が上下方向に真っ直ぐに移動できる。
対向する2面の係合面31の幅方向中央には、それぞれ、複数の係合凹部35がレグ3の長手方向に形成されている。係合凹部35は、レグ3の長手直交方向(横方向)に貫通していない。好ましくは、複数の係合凹部35が、レグ3の長手方向に連続的に形成されている。当該構成によれば、レグ3を上下方向に微少量で相対移動させることができるので、微小な位置合わせを行うことができる。係合凹部35は、正面視で円形形状をしているとともに、断面視でレグ3の内側に向けて先細のテーパー形状(台形形状)をしている。当該構成によれば、後述するロック装置50の係合ピン56がレグ3の係合凹部35と容易に係合するとともに、係合ピン56と係合凹部35との間での係合接触面積が大きくなるので、ロック装置50によるロック固定を確実に行うことができる。係合凹部35は、例えば、挿入開口径が500mm、湾曲部が100mm、ピッチが600mmで形成されている。
〔昇降装置の構造〕
図3は、図1に示した昇降装置4のロック装置50を説明する要部拡大図である。図4は、図1に示した昇降装置4のロック装置50によるロック固定を説明する図である。図5は、図1に示した昇降装置4の昇降シリンダ装置60による昇降動作を説明する模式的側面図である。ロック装置50は、或るレグ3の周囲に一側に2個、他側に2個の合計4個配設されている。すなわち、一側の係合面31の側に上下一対の昇降シリンダ装置60がレグ3の長手方向(上下方向)に離間して配設され、他側の係合面31の側に上下一対のシリンダ装置60がレグ3の長手方向(上下方向)に離間して配設されている。
図4に示すように、各昇降装置4は、上下一対のロック装置50と、昇降シリンダ装置60とを備える。上下一対のロック装置50は、上側のロック装置50aと下側のロック装置50bとから構成されている。上側のロック装置50aは、ブラケット72を介して可動ベース70に取り付けられて、レグ3の長手方向(上下方向)に可動である。下側のロック装置50bは、ブラケット72を介して固定ベース71に取り付けられて、レグ3の長手方向(上下方向)に不動であり且つ固定である。固定ベース71は、プラットフォーム2の上板21に固定されている。
図3に示すように、ロック装置50は、ロックシリンダ51とロックピストンロッド52とピストン55と係合ピン56とを有する。係合ピン56は、大略円錐台形状をしている。すなわち、係合ピン56は、正面視で円形形状をしているとともに、断面視で係合凹部35に向けて先細のテーパー形状(台形形状)にピン先端57の山型形状を加えた形状をしている。ロック装置50は、シール部材54を有するシール構造53により水密に構成されている。
ロック装置50は、ピストン55を油圧などの流体で駆動して、ピストン55の先端に取り付けられた係合ピン56を、レグ3の長手方向(上下方向)と直交する長手直交方向(横方向)に駆動する。係合ピン56を、レグ3の係合凹部35に向けて駆動すると、係合ピン56が突出して係合凹部35に圧入されて係合する。このとき、係合ピン56の係合凸面58が係合凹部35の係合凹面36に対して周面状に密着して係合する。係合ピン56を、レグ3の係合凹部35とは反対側に駆動すると、係合ピン56が引っ込んで係合凹部35に対して非係合になる。このとき、係合ピン56の係合凸面58が係合凹部35の係合凹面36に対して非係合になる。
係合ピン56の係合凸面58の勾配が、レグ3の係合凹面36の勾配よりも大きいように構成されている。例えば、係合凸面58の勾配が15度であり、係合凹面36の勾配が14度である。言い換えると、係合凸面58のテーパー角度が30度であり、係合凹面36のテーパー角度が28度である。当該構成によれば、係合凸面58が係合凹面36の外側の挿入開口部分で係合するので、係合ピン56が係合凹部35との摩耗によって縮径しても、係合ピン56が係合凹部35の内側に向けてさらに突出して圧入することができるので、ロック装置50を長期間使用できる。
図3に示すように、係合状態において、係合ピン56のピン先端57とレグ3の係合凹部35の内側部分との間で隙間を有するように構成されている。当該構成によれば、係合ピン56が係合凹部35との摩耗によって縮径しても、係合ピン56が係合凹部35の内側に向けてさらに突出して圧入することができるので、ロック装置50を長期間使用できる。
図4および図5を参照しながら、昇降装置4の昇降シリンダ装置60を説明する。或る1つのレグ3の周囲には、4個の昇降シリンダ装置60が配設されている。すなわち、一側の係合面31の側において2個の昇降シリンダ装置60がレグ3の長手直交方向(横方向)に離間して配設され、他側の係合面31の側において2個の昇降シリンダ装置60がレグ3の長手直交方向(横方向)に離間して配設されている。プラットフォーム2が4本のレグ3で支持されている場合、合計で16個の昇降シリンダ装置60が配設されている。1つの昇降シリンダ装置60は、例えば、1250トンの押し上げ能力と、1500mmのストロークを有する。したがって、作業船台1の全体では、例えば、2万トンの押し上げ能力を有する。
各昇降シリンダ装置60は、昇降シリンダ61と昇降ピストンロッド62と第1ポート66と第2ポート67とを有する。昇降シリンダ61は、シリンダ連結部材65を介して固定ベース71に取り付けられている。昇降ピストンロッド62は、ロッド連結部材63を介して可動ベース70に取り付けられている。
各昇降シリンダ装置60は、昇降シリンダ61内のピストン(図示しない)を油圧などの流体で駆動して、ピストンに取り付けられた昇降ピストンロッド62を、レグ3の長手方向(上下方向)に駆動する。第2ポート67を通じて油圧を供給すると、ピストンおよび昇降ピストンロッド62が上昇する。昇降ピストンロッド62を上方に駆動すると、可動ベース70が上方に移動し、それにともなって上側のロック装置50aが上方に移動する。第1ポート66を通じて油圧を供給すると、ピストンおよび昇降ピストンロッド62が下降する。昇降ピストンロッド62を下方に駆動すると、可動ベース70が下方に移動し、それにともなって上側のロック装置50aが下方に移動する。したがって、昇降シリンダ装置60は、上側のロック装置50aを、下側のロック装置50bに対して互いに離れるかまたは近づくように、上側のロック装置50aおよび下側のロック装置50bのうちの一方(図示した実施形態では、上側のロック装置50a)を昇降させる。
〔プラットフォームの昇降動作〕
上側のロック装置50aおよび下側のロック装置50bがプラットフォーム2の4隅にある各レグ3を保持した状態で、例えば、作業台船1を所定の据え付け地点まで曳航する。その後、所定の据え付け地点において、上側のロック装置50aおよび下側のロック装置50bの各係合ピン56を、レグ3の係合凹部35から離脱するように、上側のロック装置50aおよび下側のロック装置50bの各ロックピストンロッド52を駆動する。上側のロック装置50aおよび下側のロック装置50bから非係合となったレグ3は、自重で海底9まで直立状態で下降して、レグ先端33が海底9まで一気に到達する。これにより、レグ3の着底作業を短縮化できる。なお、時間を要するものの、後述する尺取り虫方式でレグ3を海底9まで下降させることもできる。
上側のロック装置50aに設けられた各係合ピン56と下側のロック装置50bに設けられた係合ピン56とが、レグ3の係合凹部35と交互に係合しながら、昇降シリンダ装置60の昇降ピストンロッド62を伸縮させることにより、レグ3をいわゆる尺取り虫方式に昇降させることができる。
具体的には、下側のロック装置50bの係合ピン56がレグ3の係合凹部35と係合するとともに、上側のロック装置50aの係合ピン56がレグ3の係合凹部35と係合することを解除する。この状態で、昇降シリンダ装置60の昇降ピストンロッド62を突出させることにより、上側のロック装置50a(可動ベース70)が持ち上げる。その後、上側のロック装置50aの係合ピン56がレグ3の係合凹部35と係合するとともに、下側のロック装置50bの係合ピン56がレグ3の係合凹部35と係合することを解除する。この状態で、昇降シリンダ装置60の昇降ピストンロッド62を引っ込めることにより、下側のロック装置50b(プラットフォーム2)が持ち上げる。そして、下側のロック装置50bの係合ピン56がレグ3の係合凹部35と係合することにより、レグ3がプラットフォーム2にロック固定される。以上の動作を交互に繰り返すことにより、下側のロック装置50bが取り付けられたプラットフォーム2を徐々に上昇させることができる。また、プラットフォーム2を下降させる場合には、逆の動作を行えばよい。
ロック装置50の係合ピン56がレグ3の係合凹部35と係合するとき、係合ピン56の先細のテーパー形状の係合凸面58が、係合凹部35の先細のテーパー形状の係合凹面に対して周面状に密着して接触する。これにより、係合ピン56と係合凹部35との間での係合接触面積が大きくなるとともに、係合ピン56と係合凹部35との間での係合の位置決めが容易になるので、ロック装置50によるロック固定を確実に行うことができる。また、複数の係合凹部35が、レグ3の長手方向に連続的に形成されているので、レグ3を長手方向(上下方向)に僅かに移動させることによって、プラットフォーム2の水平位置合わせを容易に行うことができる。
〔レグに形成された係合凹部の変形例〕
図6は、レグ3に形成された係合凹部35の変形例を示す側面図である。上述したレグ3との相違点は、複数の係合凹部35が、レグ3の長手方向に離間して形成されていることである。係合凹部35は、例えば、挿入開口径が500mm、湾曲部が100mm、平坦部が200mm、ピッチが800mmで形成されている。
この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
レグ3は、プラットフォーム2の4隅に配置される4本のみに限定されず、6本や8本などから構成されてもよい。また、レグ3の高さや径などは、プラットフォーム2の大きさなどによって適宜に決定できる。なお、プラットフォーム2のサイズが大きくて、レグ3のみでプラットフォーム2を十分に支持できない場合には、図示しない杭をレグ3の間に投入して設置することもできる。レグ3および杭でプラットフォーム2を支持した状態で、レグ3を杭に置換して、置換したレグ3を別の作業台船1に使用することもできる。このとき、レグ3の配置されていたガイド穴25にも、杭を投入して設置することができる。
この発明および実施形態をまとめると、次のようになる。
この発明の一態様に係る昇降装置4は、
プラットフォーム2を支持するレグ3に対して相対移動を可能にする昇降装置4であって、
前記レグ3の対向する2面の係合面31には、複数の係合凹部35が前記レグ3の長手方向に形成されており、
前記昇降装置4は、
前記レグ3をロック固定するための係合ピン56を駆動して、前記係合ピン56の係合凸面58を前記係合凹部35の係合凹面36に係合させる一対のロック装置50と、
前記一対のロック装置50が互いに離れるかまたは近づくように、前記一対のロック装置50のうちの一方を昇降させる昇降シリンダ装置60とを備え、
前記係合凹部35が前記レグ3の内側に向けて先細のテーパー形状をしているとともに、前記係合ピン56が前記係合凹部35に向けて先細のテーパー形状をしていることを特徴とする。
上記構成によれば、ロック装置50の係合ピン56とレグ3の係合凹部35とが互いにテーパー形状をしているので、両者が容易に且つ確実に係合する。したがって、ロック装置50の係合ピン56とレグ3の係合凹部35との間での係合が安定するとともに、レグ3の重量アップやコストアップを招くことがない。
また、一実施形態の昇降装置4では、
前記複数の係合凹部35が、前記レグ3の長手方向に連続的に形成されている。
上記実施形態によれば、レグ3を長手方向(上下方向)に僅かに移動させることができるので、プラットフォーム2の水平位置合わせを容易に行うことができる。
また、一実施形態の昇降装置4では、
前記係合ピン56が、大略円錐台形状をしている。
上記実施形態によれば、ロック装置50の係合ピン56がレグ3の係合凹部35と容易に係合するとともに、係合ピン56と係合凹部35との間での係合接触面積が大きくなるので、ロック装置50によるロック固定を確実に行うことができる。
また、一実施形態の昇降装置4では、
前記係合凸面58の勾配が、前記係合凹面36の勾配よりも大きい。
上記実施形態によれば、係合凸面58が係合凹面36の外側の挿入開口部分で係合するので、係合ピン56が係合凹部35との摩耗によって縮径しても、係合ピン56が係合凹部35の内側に向けてさらに突出して圧入することができるので、ロック装置50を長期間使用できる。
また、一実施形態の昇降装置4では、
前記レグ3が角形をしており、前記レグ3のコーナー部分にはレグ側滑動部材39が設けられているとともに、
前記プラットフォーム2に設けられた角形のガイド穴25のコーナー部分には穴側滑動部材29が設けられている。
上記実施形態によれば、ガイド穴25におけるレグ3の滑動を長期間にわたって維持できる。
また、一実施形態の昇降装置4では、
前記昇降装置4が、前記プラットフォーム2の上板21および底板22の間に収まるように配設されている。
上記実施形態によれば、作業台船1の重心を下げることができ、作業台船1の曳航時での揺れに対する安定性を向上させることができる。
別の局面では、この発明の作業台船1は、請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の昇降装置4を備えることを特徴とする。
この発明の作業台船1では、ロック装置50の係合ピン56とレグ3の係合凹部35とが互いにテーパー形状をしているので、両者が容易に且つ確実に係合する。したがって、ロック装置50の係合ピン56とレグ3の係合凹部35との間での係合が安定するとともに、レグ3の重量アップやコストアップを招くことがない。
1…作業台船
2…プラットフォーム
3…レグ
4…昇降装置
8…海面
9…海底
21…上板
22…底板
23…側板
24…隔壁板
25…ガイド穴
26…内部空間
29…穴側滑動部材
31…係合面
32…ガイド面
33…レグ先端
35…係合凹部(被係合部)
36…係合凹面
39…レグ側滑動部材
40…昇降ユニット
41…フランジ
50…ロック装置
50a…上側のロック装置
50b…下側のロック装置
51…ロックシリンダ
52…ロックピストンロッド
53…シール構造
54…シール部材
55…ピストン
56…係合ピン
57…ピン先端
58…係合凸面
60…昇降シリンダ装置
61…昇降シリンダ
62…昇降ピストンロッド
63…ロッド連結部材
65…シリンダ連結部材
66…第1ポート
67…第2ポート
70…可動ベース
71…固定ベース
72…ブラケット

Claims (7)

  1. プラットフォームを支持するレグに対して相対移動を可能にする昇降装置であって、
    前記レグの対向する2面の係合面には、複数の係合凹部が前記レグの長手方向に形成されており、
    前記昇降装置は、
    前記レグをロック固定するための係合ピンを駆動して、前記係合ピンの係合凸面を前記係合凹部の係合凹面に係合させる一対のロック装置と、
    前記一対のロック装置が互いに離れるかまたは近づくように、前記一対のロック装置のうちの一方を昇降させる昇降シリンダ装置とを備え、
    前記係合凹部が前記レグの内側に向けて先細のテーパー形状をしているとともに、前記係合ピンが前記係合凹部に向けて先細のテーパー形状をしていることを特徴とする、昇降装置。
  2. 前記複数の係合凹部が、前記レグの長手方向に連続的に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の昇降装置。
  3. 前記係合ピンが、大略円錐台形状をしていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の昇降装置。
  4. 前記係合凸面の勾配が、前記係合凹面の勾配よりも大きいことを特徴とする、請求項3に記載の昇降装置。
  5. 前記レグが角形をしており、前記レグのコーナー部分にはレグ側滑動部材が設けられているとともに、
    前記プラットフォームに設けられた角形のガイド穴のコーナー部分には穴側滑動部材が設けられていることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の昇降装置。
  6. 前記昇降装置が、前記プラットフォームの上板および底板の間に収まるように配設されていることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の昇降装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の昇降装置を備えることを特徴とする、作業台船。
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