JP2020097185A - インクジェット記録装置及びキャップの大気解放口の開き量調整方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、キャップ内を負圧状態から大気状態に遷移させるときの応答性とインクジェット記録装置が放置された場合のキャップ内の乾燥防止とを両立させることができるインクジェット記録装置を提供する。【解決手段】 記録ヘッド22のノズル面13をキャップ15により覆った状態でキャップ15内を負圧にする吸引動作後にキャップ15内を大気に解放する場合には、開口3aの開き量が第1の開き量となり、記録ヘッド22のノズル面13をキャップ15により覆った状態で放置する場合には、開口3aの開き量が第1の開き量よりも小さい第2の開き量となるように可変大気解放装置2を制御することを特徴とする。【選択図】 図3
Description
本発明は、記録ヘッドの吐出口からインク等の液滴を吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置及びキャップの大気解放口の開き量調整方法に関する。
インクジェット記録装置で用いられる記録ヘッドのノズル列が並んだインク吐出口面(以下、「ノズル面」という)には、ノズル内のインク滴を吐出するための吐出口が複数個形成されている。この吐出口の大きさは数十μm程度である。このように微小な吐出口からインクを吐出するインクジェット記録装置では、インク吐出が行われない状態が継続すると、ノズル内のインクの乾燥増粘による吐出不良が発生したり、ノズル内でインクが固化することがある。インクの乾燥増粘による吐出不良やインクの固化がノズル内に生じた場合、ノズルからの正常なインク吐出が阻害される可能性がある。
このような現象を防ぐためにインクジェット記録装置では、通常、非印刷時に記録ヘッドの吐出口の暴露を防止するためにノズル面を封止するためのキャップと、必要に応じて吐出口を清掃する回復装置を備えている。キャップは、吐出口のインクの乾燥を防止する蓋として機能する。他に、ノズル内でのインクの乾燥増粘による吐出不良やインクの固化、或いは、印字中に紙粉等のゴミがノズル面に付着してノズルに目詰まりが生じる場合がある。その場合には、キャップによりノズル面を封止し、吸引ポンプからの負圧により吐出口からインクを吸引してノズルの目詰まりを解消する。
このような処理は、一般的に吸引回復処理と呼ばれ、この処理を実施するユニットを一般的に吸引回復装置という。複数の記録ヘッドを搭載したインクジェット記録装置の中には、キャップと吸引ポンプとを備えた吸引回復装置が複数の記録ヘッドのそれぞれに対応して設けられているものがある。
キャップでノズル面を完全に密閉してしまうと、外気温の変化によりキャップとノズル面との間に閉じ込められた空気が膨張、収縮する。これによりノズル面にインクが染み出てきたり、ノズル内に空気を引き込んでしまうことにより吐出口のインクのメニスカスが破壊されてインクの正常吐出が不可能となり印字不良を引き起こす要因となる。このためキャップでノズル面を完全に密閉することは好ましくない。特許文献1では、記録ヘッドの吸引回復時には、キャップ内を負圧に保つために大気連通弁を閉とし、キャップ内を負圧状態から大気状態に遷移させる場合やキャップ状態で放置する場合には、大気連通弁を開としている。
しかしながら、特許文献1では、大気連通弁の開口面積が一つに固定されている。キャップ内を負圧状態から大気状態に遷移させるときの応答性を重視して開口面積を大きく設定した場合を考慮する。すると、記録ヘッドのノズル面がキャップにより覆われ、キャップ内が大気に解放された状態でインクジェット記録装置が放置された場合に、キャップ内の乾燥が進み易く、ノズル内のインクの乾燥増粘による吐出不良が発生するという課題があった。
本発明の目的は、キャップ内を負圧状態から大気状態に遷移させるときの応答性とインクジェット記録装置が放置された場合のキャップ内の乾燥防止とを両立させることにある。
前記目的を達成するための本発明に係るインクジェット記録装置の代表的な構成は、液滴を吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル面を覆うキャップと、前記キャップに設けられた吸引口に接続された吸引手段と、前記キャップに設けられた大気解放口を開閉する開閉手段と、を有し、前記開閉手段は、前記大気解放口の開き量を、少なくとも第1の開き量と、前記第1の開き量よりも小さい第2の開き量とに調整可能であり、前記記録ヘッドのノズル面を前記キャップにより覆った状態で、前記吸引手段により前記キャップ内を負圧にする吸引動作後に前記キャップ内を大気に解放する場合には、前記大気解放口の開き量が前記第1の開き量となり、前記記録ヘッドのノズル面を前記キャップにより覆った状態で放置する場合には、前記大気解放口の開き量が前記第2の開き量となるように前記開閉手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、キャップ内を負圧状態から大気状態に遷移させるときの応答性とインクジェット記録装置が放置された場合のキャップ内の乾燥防止とを両立させることができる。
図により本発明に係るインクジェット記録装置及びキャップの大気解放口の開き量調整方法の一実施形態を具体的に説明する。
〔第1実施形態〕
先ず、図1〜図8を用いて本発明に係るインクジェット記録装置10及びキャップ15の大気解放口の開き量調整方法の第1実施形態の構成について説明する。
先ず、図1〜図8を用いて本発明に係るインクジェット記録装置10及びキャップ15の大気解放口の開き量調整方法の第1実施形態の構成について説明する。
<インクジェット記録装置>
図1を用いて本発明に係るインクジェット記録装置10の構成について説明する。図1は、本発明に係るインクジェット記録装置10の構成を示す断面図である。図1に示すインクジェット記録装置10は、ケーブル14を介してコンピュータ装置12に接続されている。インクジェット記録装置10の供給部1には、ロール状に巻回された記録媒体としてのラベル用紙11が収容されている。
図1を用いて本発明に係るインクジェット記録装置10の構成について説明する。図1は、本発明に係るインクジェット記録装置10の構成を示す断面図である。図1に示すインクジェット記録装置10は、ケーブル14を介してコンピュータ装置12に接続されている。インクジェット記録装置10の供給部1には、ロール状に巻回された記録媒体としてのラベル用紙11が収容されている。
ラベル用紙11は、搬送部26に設けられた搬送ベルト26aにより図1の矢印A方向に定速度で搬送される。搬送ベルト26aは、ローラ26c,26d,26eと、搬送モータ26bの駆動軸に設けられたプーリ26b1とにより図1の反時計回り方向に回転可能に設けられている。
搬送ベルト26aは、駆動源としての搬送モータ26bにより回転駆動される。ラベル用紙11に剥離可能に仮付けされた複数のラベルの先端部は、図示しないセンサにより検知される。ラベルの先端部が検知された位置を基準として、複数のラベルに対してブラックK、シアンC、マゼンタM、イエローYの各色の記録ヘッド22K,22C,22M,22Yからそれぞれ液滴としての各色のインクが吐出されて画像が記録される。各記録ヘッド22から吐出される液滴としては、インクの他にインク溶媒も含まれる。
インクジェット記録装置10の下部には、カートリッジ式の各色のインクタンク28K,28C,28M,28Yが設けられている。図5に示すように、各色のインクタンク28K,28C,28M,28Yから各チューブ280K,280C,280M,280Yを介して各色の記録ヘッド22K,22C,22M,22Yに各色のインクが供給される。
尚、各色の記録ヘッド22K,22C,22M,22Yや各色のインクタンク28K,28C,28M,28Yや各チューブ280K,280C,280M,280Y等は、インクの色が異なる以外は、略同様に構成される。このため各記録ヘッド22やインクタンク28やチューブ280を用いて説明する場合もある。インクの色が異なる以外は、略同様に構成される他の部材についても同様である。
各記録ヘッド22は、図1の矢印B方向に昇降可能に設けられている。搬送ベルト26aにより図1の矢印A方向に搬送されるラベルが各記録ヘッド22の下部を通過するときに、各記録ヘッド22に複数形成されたノズルから吐出されるインクによりラベルに画像が記録される。各記録ヘッド22は、それぞれブラックK、シアンC、マゼンタM、イエローYのインクをそれぞれ吐出する。これらのインクによりラベルにカラー画像を記録することができる。
各記録ヘッド22は、ラベルの搬送方向と交差する方向(本実施形態では、直交する方向)に沿った最大幅に相当する記録幅を有する長尺状のラインヘッドで構成される。各記録ヘッド22の下面には、図1の矢印A方向で示すラベルの搬送方向と交差する方向(本実施形態では、直交する方向)に沿ってインクを吐出可能な複数のノズル列22sK,22sC,22sM,22sYが設けられている。
各ノズルには、ノズル先端の吐出口からインクを吐出するために電気熱変換素子からなるヒータや圧電素子等の吐出エネルギー発生素子が設けられている。電気熱変換素子を用いた場合には、その発熱によりノズル内のインクを発泡させ、その発泡エネルギーを利用して吐出口からインクを吐出することができる。
<吸引回復装置>
図2は、記録ヘッド22と吸引回復装置18と負圧発生装置332の構成を示す断面図である。図2は、記録ヘッド22、吸引回復装置18、負圧発生装置332を図1のインクジェット記録装置10と同じの方向から見た断面図である。インクジェット記録装置10には、図2に示す吸引回復装置18が設けられている。吸引回復装置18には、各記録ヘッド22のノズル面13を覆うキャップ15K,15C,15M,15Yが設けられている。吸引回復装置18は、図1の左右方向に移動可能に設けられている。
図2は、記録ヘッド22と吸引回復装置18と負圧発生装置332の構成を示す断面図である。図2は、記録ヘッド22、吸引回復装置18、負圧発生装置332を図1のインクジェット記録装置10と同じの方向から見た断面図である。インクジェット記録装置10には、図2に示す吸引回復装置18が設けられている。吸引回復装置18には、各記録ヘッド22のノズル面13を覆うキャップ15K,15C,15M,15Yが設けられている。吸引回復装置18は、図1の左右方向に移動可能に設けられている。
各キャップ15内に設けられたそれぞれの流路151は、各弾性ジョイント部材152を介して共通圧力室153に接続される。共通圧力室153は、チューブ193aを介して圧力調整室191に接続される。圧力調整室191は、チューブ193cを介して吸引手段としてのポンプ190に接続されている。図3に示す符号8は、各キャップ15に設けられた吸引口であり、各吸引口8は、共通圧力室153、チューブ193a,193b、圧力調整室191、チューブ193cを介してポンプ190に接続されている。複数の記録ヘッド22に対して吸引手段としてのポンプ190で発生させた負圧を付与することで、複数の記録ヘッド22の吸引回復を同時に行う構成となっている。
図2に示すように、各記録ヘッド22には、ノズル列22sK,22sC,22sM,22sYが設けられている。各記録ヘッド22に対して各キャップ15が設けられている。各キャップ15は、各記録ヘッド22のノズル列22sに設けられた吐出口の周囲に密接・離間可能である。各キャップ15は、弾性体により構成されている。各キャップ15が各記録ヘッド22のノズル列22sに設けられた吐出口に密接しているときには、各キャップ15とノズル面13との間に外気から遮断された空間が形成される。
各キャップ15の底部には、それぞれ流路151が形成されている。各キャップ15は、各流路151を介して、自身が変形可能な蛇腹形状の弾性ジョイント部材152にそれぞれ接続されている。各弾性ジョイント部材152の内部空間は、各キャップ15の流路151と、単一の共通圧力室153とにそれぞれ連通している。これにより共通圧力室153と各キャップ15とは、各弾性ジョイント部材152を介して連通している。
<負圧発生装置>
負圧発生装置332は、各記録ヘッド22の回復処理を行う際に、各記録ヘッド22に付与する負圧を発生させる。負圧発生装置332は、吸引手段としてのポンプ190を有する。更に、ポンプ190に連結され、ポンプ190により発生した負圧を一時的に蓄積可能な圧力調整室191を有する。更に、圧力調整室191と共通圧力室153との間に連結された流路開閉手段としての開閉弁192とを有して構成される。共通圧力室153と開閉弁192と圧力調整室191とポンプ190との間は、可撓性を有するチューブ193a〜193cによりそれぞれ連結されている。
負圧発生装置332は、各記録ヘッド22の回復処理を行う際に、各記録ヘッド22に付与する負圧を発生させる。負圧発生装置332は、吸引手段としてのポンプ190を有する。更に、ポンプ190に連結され、ポンプ190により発生した負圧を一時的に蓄積可能な圧力調整室191を有する。更に、圧力調整室191と共通圧力室153との間に連結された流路開閉手段としての開閉弁192とを有して構成される。共通圧力室153と開閉弁192と圧力調整室191とポンプ190との間は、可撓性を有するチューブ193a〜193cによりそれぞれ連結されている。
圧力調整室191と共通圧力室153との連通を開閉弁192により遮断した状態で、ポンプ190により発生した負圧を圧力調整室191内に蓄積しておく。そして、開閉弁192を開放することにより瞬時に共通圧力室153内に負圧を付与する。
次に、図3を用いて記録ヘッド22とキャップ15と可変大気解放装置2の構成について説明する。図3は、ブラックK色の記録ヘッド22Kとキャップ15Kと可変大気解放装置2Kの構成を示す断面図である。図3は、図2に示す記録ヘッド22Kとキャップ15Kを水平方向に90度回転させた方向から見た断面図である。
図3に示すキャップ15Kの流路151K内には、多孔質部材により構成された保湿部材としての吸収体154Kが設けられている。また、キャップ15Kの流路151Kを形成する壁部3には、大気に連通可能な大気解放口としての開口3aが設けられている。大気解放口としての開口3aは、各記録ヘッド22のノズル列22sの端部側(図3の右側)に設けられている。
キャップ15Kの流路151K内で開口3aに対向する位置には、隔壁9Kが設けられている。キャップ15K内の負圧を大気圧に解放する場合には、大気解放口としての開口3aから引き込まれる空気16が壁部3と隔壁9との間を通過して、吸収体154Kの上方に導かれる。これによりキャップ15K内と大気とが連通する。キャップ15K内の負圧を大気圧に解放する際にキャップ15K内に保有される保湿部材としての吸収体154Kを空気16が通過することがないため吸収体154Kの保湿性能を維持することができる。他の各キャップ15についても同様である。
大気解放口としての開口3aの周囲で壁部3の外周面には、弾性変形可能な弾性体からなる密閉部材155Kが設けられている。密閉部材155Kの内部には、貫通穴からなる大気解放口としての開口155aが形成されている。密閉部材155Kの開口155aは、壁部3の開口3aを介して流路151K内に連通している。密閉部材155Kは、大気解放口としての開口155aの周縁部に設けられた内部リブ155bと、密閉部材155Kの外周部に設けられた外周リブ155cとを有する。密閉部材155Kに対向して密閉蓋156が設けられている。密閉蓋156の密閉部材155Kに対向する側には、大気解放口としての開口3aの開き量を制限する開き量制限部材157が設けられている。
<可変大気解放装置>
大気解放口としての開口3aを開閉する開閉手段としての可変大気解放装置2は、吸引回復装置18の一部として構成される。可変大気解放装置2は、開口3aの周囲で壁部3の外周面に設けられた密閉部材155Kと、密閉蓋156とを有して構成される。密閉蓋156には、連通孔構造の多孔質部材からなる開き量制限部材157が設けられている。開き量制限部材157は、大気解放口としての開口3aと大気との間に配置される。
大気解放口としての開口3aを開閉する開閉手段としての可変大気解放装置2は、吸引回復装置18の一部として構成される。可変大気解放装置2は、開口3aの周囲で壁部3の外周面に設けられた密閉部材155Kと、密閉蓋156とを有して構成される。密閉蓋156には、連通孔構造の多孔質部材からなる開き量制限部材157が設けられている。開き量制限部材157は、大気解放口としての開口3aと大気との間に配置される。
キャップ15Kの流路151Kを形成する壁部3には、大気と連通可能な貫通穴からなる開口3aが設けられている。開口3aの周囲で壁部3の外周面には、弾性体により構成された密閉部材155Kが設けられている。密閉蓋156と開き量制限部材157は、可動部材であり密閉部材155Kに対して当接可能である。密閉蓋156と開き量制限部材157は、密閉部材155Kに密接が可能となりキャップ15Kの流路151Kと大気との間で密閉状態を作り出すことが可能となっている。他の各キャップ15についても同様である。
図4(a)〜(c)は、可変大気解放装置2の構成を示す断面図である。図4(a)〜(c)に示すように、開閉手段としての可変大気解放装置2は、キャップ15Kの流路151Kの壁部3に設けられた大気解放口としての開口3aの開き量を調整可能である。可変大気解放装置2は、大気解放口としての開口3aの開き量を少なくとも図4(a)に示す第1の開き量と、図4(b)に示す第2の開き量とに調整可能である。
図4(b)に示す第2の開き量は、図4(a)に示す第1の開き量よりも小さい。また、開閉手段としての可変大気解放装置2は、キャップ15Kの流路151Kの壁部3に設けられた大気解放口としての開口3aを図4(c)に示すように閉鎖可能である。即ち、開閉手段としての可変大気解放装置2は、キャップ15Kの流路151Kの壁部3に設けられた大気解放口としての開口3aと大気との間の開口面積を複数段階に切り替えることができるように構成されている。
各記録ヘッド22のノズル面13を各キャップ15により覆った状態で、吸引手段としてのポンプ190を駆動して各キャップ15内(キャップ内)を負圧にする吸引動作後に各キャップ15内を大気に開放する。その場合には、制御手段としての制御部301は、開閉手段としての可変大気解放装置2を制御して、大気解放口としての開口3aの開き量が図4(a)に示す第1の開き量となるように設定する。図4(a)に示す可変大気解放装置2は、キャップ15Kの流路151Kの壁部3に設けられた大気解放口としての開口3aと大気との間の開口面積が最も大きい状態で各キャップ15内が大気に解放された状態を示す。
図4(a)に示す開閉手段としての可変大気解放装置2は、開き量制限部材157と内部リブ155bとが離間し、且つ、密閉蓋156の密閉部材155Kに対向する内面156aと外周リブ155cとが離間している。このときは、大気解放口としての開口3aの開き量が第1の開き量に設定される。
一方、各記録ヘッド22のノズル面13を各キャップ15により覆った状態で、インクジェット記録装置10を放置する。その場合には、制御手段としての制御部301は、開閉手段としての可変大気解放装置2を制御して、大気解放口としての開口3aの開き量が図4(b)に示す第2の開き量となるように設定する。インクジェット記録装置10を放置するか否かの判断は、制御手段としての制御部301は、インクジェット記録装置10の電源がOFFされたときやインクジェット記録装置10がスリープモードに遷移したときを考慮する。このような場合をインクジェット記録装置10を放置する場合であると判断することができる。
図4(b)に示す開閉手段としての可変大気解放装置2は、開き量制限部材157と内部リブ155bとが当接し、且つ、密閉蓋156の密閉部材155Kに対向する内面156aと外周リブ155cとが離間している。このときは、大気解放口としての開口3aの開き量が第2の開き量に設定される。図4(b)に示す第2の開き量は、図4(a)に示す第1の開き量よりも小さい。
本実施形態の開き量制限部材157は、連通孔構造の多孔質部材により構成されている。大気解放口としての開口3aの開き量が図4(b)に示す第2の開き量となるとき、多孔質部材からなる開き量制限部材157が最も大気側に配置される。このため図4(b)に示す可変大気解放装置2の大気に解放される開口面積は、開き量制限部材157を構成する多孔質部材の断面積と、密閉部材155Kに形成された開口155aの開口面積とより算出される値となる。
図4(c)に示す可変大気解放装置2は、キャップ15Kの流路151Kと大気とが完全に密閉された状態である。図4(c)に示す開閉手段としての可変大気解放装置2は、開き量制限部材157と密閉部材155Kの内部リブ155bとが当接し、且つ、密閉蓋156の密閉部材155Kに対向する内面156aと密閉部材155Kの外周リブ155cとが当接している。このときは、大気解放口としての開口3aが閉鎖されている。
各記録ヘッド22のノズル面13を各キャップ15により覆った状態で、吸引手段としてのポンプ190を駆動して各キャップ15内を負圧にする。このような吸引動作時には、制御手段としての制御部301は、開閉手段としての可変大気解放装置2を制御して図4(c)に示すように、大気解放口としての開口3aを閉鎖する。
図5は、記録ヘッド22、吸引回復装置18、負圧発生装置332、インクタンク28の間の各流路の構成を示す断面図である。図5に示すように、各記録ヘッド22の内部には、2本の液面下限センサ221と、1本の液面上限センサ222とがそれぞれ設けられている。
各記録ヘッド22は、インク供給流路として可撓性を有するチューブ280を介して各色のインクタンク28と連結されている。チューブ280の流路途中には、流路開閉手段としての開閉弁281が設けられている。各記録ヘッド22は、可撓性を有するチューブ282を介して負圧発生装置332の圧力調整室191に連結されている。
チューブ282の流路途中には、流路開閉手段としての開閉弁283が設けられている。開閉弁283は、弁開閉制御部321により制御される記録ヘッド各色弁ユニット322により開閉される。図5に示す負圧発生装置332の圧力調整室191には、各記録ヘッド22の大気への連通を目的として、大気連通口4が設けられている。大気連通口4と圧力調整室191とを接続するチューブ5の流路途中には、流路開閉手段としての開閉弁194が設けられている。圧力調整室191には、圧力調整室191内の圧力を検知する圧力センサ195が設けられている。
<制御部>
次に、図6を用いて制御部の構成について説明する。図6は、制御部の構成を示すブロック図である。図6に示すコンピュータ装置12には、操作部102が設けられている。操作部102により指定した記録ヘッド22の回復動作等の指示を行う。操作部102の指示に応じて、制御部301内に設けられた弁開閉制御部321により各開閉弁の開閉を制御する。
次に、図6を用いて制御部の構成について説明する。図6は、制御部の構成を示すブロック図である。図6に示すコンピュータ装置12には、操作部102が設けられている。操作部102により指定した記録ヘッド22の回復動作等の指示を行う。操作部102の指示に応じて、制御部301内に設けられた弁開閉制御部321により各開閉弁の開閉を制御する。
弁開閉制御部321は、インクタンク各色弁ユニット323を制御して、図5に示す各インクタンク28と各記録ヘッド22とを接続する各チューブ280Yに設けられた各開閉弁281の開閉動作を行う。更に、負圧制御部331により制御される負圧発生装置332により共通圧力室153内に溜められる圧力(負圧)を制御する。更に、メカポジション制御部341により制御される図示しない移動手段により各記録ヘッド22や各キャップ15の位置を制御する。これにより吸引回復装置18を使用した回復動作や可変大気解放装置2を使用した大気解放動作を実施することができる。
<基本動作>
次に、図7を用いて可変大気解放装置2によりキャップ15内の負圧を大気圧に解放する動作について説明する。図7は、可変大気解放装置2によりキャップ15内の負圧を大気圧に解放する動作を説明するためのフローチャートである。図7は、吸引回復装置18により各記録ヘッド22の吸引回復動作を実行した後、インクジェット記録装置10を放置状態に移行する場合の動作について説明する。
次に、図7を用いて可変大気解放装置2によりキャップ15内の負圧を大気圧に解放する動作について説明する。図7は、可変大気解放装置2によりキャップ15内の負圧を大気圧に解放する動作を説明するためのフローチャートである。図7は、吸引回復装置18により各記録ヘッド22の吸引回復動作を実行した後、インクジェット記録装置10を放置状態に移行する場合の動作について説明する。
先ず、図6に示すコンピュータ装置12から各記録ヘッド22の吸引回復動作を実行する指示が制御部301に送信される。その後、図7のステップS1において、弁開閉制御部321は、負圧発生装置332の大気連通口4と圧力調整室191との間のチューブ5に設けられた開閉弁194を閉じる。更に、共通圧力室153と圧力調整室191との間のチューブ193bに設けられた開閉弁192を閉じる。更に、各記録ヘッド22と各インクタンク28との間の各チューブ280に設けられた各開閉弁281を閉じる。更に、各記録ヘッド22と圧力調整室191との間の各チューブ282に設けられた各開閉弁283とを閉じる。
その後、ステップS2において、負圧制御部331は、負圧発生装置332のポンプ190をONにして、圧力調整室191内を減圧する。そして、ステップS3において、負圧制御部331は、圧力センサ195により検知された圧力調整室191内の負圧が吸引回復装置18により各記録ヘッド22の吸引回復動作を行うために必要な所定の圧力となったか否かを判定する。
そして、ステップS3において、圧力調整室191内の負圧が吸引回復装置18により各記録ヘッド22の吸引回復動作を行うために必要な所定の圧力となったことが圧力センサ195により検知される。すると、ステップS4に進んで、負圧制御部331は、負圧発生装置332のポンプ190をOFFする。その後、ステップS5において、メカポジション制御部341は、図示しない移動手段により図2に示すように、吸引回復装置18を回復ポジションに移動し、各キャップ15により各記録ヘッド22のノズル面13を密閉する。
次に、ステップS6において、メカポジション制御部341は、図示しない移動手段により図3に示す可変大気解放装置2の密閉蓋156を図3の左方向に移動する。そして、図4(c)に示すように、開き量制限部材157を密閉部材155Kの内部リブ155bに当接する。更に、密閉蓋156の内面156aを密閉部材155Kの外周リブ155cに当接する。これにより可変大気解放装置2は、各キャップ15により覆われた各記録ヘッド22のノズル面13と各キャップ15との間に形成される吸引回復装置18の流路151を大気から完全に遮断された密閉ポジションに移動する。上記動作により吸引回復装置18が各記録ヘッド22のノズル面13に完全に密着し、密閉状態となる。
その後、ステップS7において、共通圧力室153と、圧力調整室191とを接続するチューブ193bに設けられた開閉弁192を開く。これにより圧力調整室191に連通された共通圧力室153内が負圧となり、全ての記録ヘッド22のノズル列22sK,22sC,22sM,22sYに対して均等に負圧をかけて吸引回復動作を実行する。
次に、ステップS8において、弁開閉制御部321は、開閉弁192を開いた時刻から経過する時間をタイマ6により測定する。そして、開閉弁192を開いた時刻から開閉弁192を開いた状態で所定の時間が経過したか否かを判定する。ステップS8において、開閉弁192を開いた時刻から開閉弁192を開いた状態で所定の時間が経過すると、ステップS9に進む。ステップS9において、メカポジション制御部341は、図示しない移動手段により図3に示す可変大気解放装置2の密閉蓋156を図3の右方向に移動して図4(a)に示すように、密閉蓋156及び開き量制限部材157を密閉部材155Kから離間する。
各キャップ15により覆われた各記録ヘッド22のノズル面13と各キャップ15との間に形成される吸引回復装置18の流路151を考慮する。流路151は、壁部3の開口3aと、密閉部材155の開口155aと、密閉蓋156及び開き量制限部材157と密閉部材155Kとの間に形成された解放空間7とを介して大気解放を行う。
これにより各キャップ15により覆われた各記録ヘッド22のノズル面13と各キャップ15との間に形成される吸引回復装置18の流路151内の負圧を解放し、各記録ヘッド22のノズル列22sからのインクの吸引を終了する。その後、ステップS10において、メカポジション制御部341は、図示しない移動手段により図2に示す吸引回復装置18を図2の下方に退避させる。そして、メカポジション制御部341は、各記録ヘッド22のノズル面13をポリウレタンで構成された図示しないワイパーブレードで払拭して清掃するワイピング動作等を実行する。
その後、ステップS11において、弁開閉制御部321は、全色の各記録ヘッド22に連結されている各チューブ280,282の各開閉弁281,283を開く。そして、メカポジション制御部341は、図示しない移動手段により図2に示すように、吸引回復装置18を図2の上方に移動して各記録ヘッド22のノズル面13を各キャップ15により覆うキャッピングポジションに移動させる。
その後、ステップS12において、メカポジション制御部341は、図示しない移動手段により図3に示す可変大気解放装置2の密閉蓋156を図3の左方向に移動する。そして、図4(b)に示すように、密閉蓋156の内面156aが密閉部材155Kの外周リブ155cに当接しない状態で、且つ、開き量制限部材157が密閉部材155Kの内部リブ155bに当接した状態とする。
開き量制限部材157は、連通孔構造の多孔質部材により構成されている。密閉部材155の開口155aと、密閉部材155と密閉蓋156との間に形成される解放空間7とを連通させる開き量制限部材157内の開口径は、図4(a)に示す解放空間7との比較において小さくなる。この状態で、インクジェット記録装置10は、印刷待機状態となり、各記録ヘッド22のノズル列22sからのインクの吸引回復動作を終了する。
<効果>
図4(a)に示すように、可変大気解放装置2の密閉部材155と密閉蓋156との間に形成される解放空間7の開口面積が大きい場合を考慮する。その場合は、各キャップ15により覆われた各記録ヘッド22のノズル面13と各キャップ15との間に形成される吸引回復装置18の流路151内に空気16を一気に流入することによりインク液柱の分断を実現することができる。
図4(a)に示すように、可変大気解放装置2の密閉部材155と密閉蓋156との間に形成される解放空間7の開口面積が大きい場合を考慮する。その場合は、各キャップ15により覆われた各記録ヘッド22のノズル面13と各キャップ15との間に形成される吸引回復装置18の流路151内に空気16を一気に流入することによりインク液柱の分断を実現することができる。
ここで、インク液柱とは、ノズル列22sから吸い出されたインクが、ノズル列22sとキャップ15内部の吸収体154との間に連続的に存在している状態を指している。このインク液柱が形成されている状態で、開口3aからキャップ15内に空気16が流入することで、インク液柱がノズル列22s側と吸収体154側に分断される。インク液柱の分断においては、空気16の流入速度が速い方が好ましい。そのため、解放空間7の開口面積が大きい方が好ましい。このようにインク液柱を分断することにより、ノズル列22sから吸い出したインクに含まれるゴミなどが、再びノズル列22sに付着することを防止することができる。
また、図4(a)に示す可変大気解放装置2の密閉部材155と密閉蓋156との間に形成される解放空間7を通過する空気16は、多孔質部材からなる開き量制限部材157内を通過することがない。このため各キャップ15内の負圧は、一気に大気圧に遷移する。各キャップ15内に負圧が残った状態、即ち各キャップ15内が大気圧以下の状態で各キャップ15をノズル面13から離間すると、各キャップ15内の吸収体154に残留したインクの飛散や泡の発生の恐れがある。しかし、本実施形態の構成によれば、各キャップ15内の負圧は、一気に大気圧に遷移するので、吸収体154に残留したインクによる各記録ヘッド22のノズル面13へのインク滴付着が抑制される。
吸引回復装置18による各記録ヘッド22のノズル列22sからのインクの吸引を終了する。その後、各キャップ15により覆われた各記録ヘッド22のノズル面13と各キャップ15との間に形成される吸引回復装置18の流路151内に空気16を流入させる。これにより流路151内の負圧を解放する。このときには、空気16の流入量を制限する必要がない。
このため図4(a)に示すように、可変大気解放装置2の密閉部材155と密閉蓋156との間に形成される解放空間7を十分な開口面積を有する大気連通口とすることで、吸引回復装置18による各記録ヘッド22の回復動作時間の短縮ができる。更に、各記録ヘッド22の回復動作後に行う吸引回復装置18の流路151内を大気に開放して負圧を解放するときの各記録ヘッド22のノズル面13へのインクの残り現象の抑制と、発生泡の抑制ができる。
図3の左右方向で示す記録ヘッド22の長手方向(ラベル用紙11の幅方向)に沿って配列されたノズル列22sの端部側から大気の導入を急激に実施する。これにより吸引回復装置18の流路151内の減圧時に引き出されたインクのスムーズな分断が可能となる。このため各記録ヘッド22のノズル面13へのインクの残留を抑制することができる。
一方、インクジェット記録装置10の印刷待機状態や休止状態等の放置状態では、図4(b)に示すように、可変大気解放装置2の開口面積を小さくする。これにより吸引回復装置18の流路151内を大気に連通させつつ流路151内の水分の蒸発を抑制することができる。これによりインクに最小限の保湿状態を保つことができる。
次に、図8を用いて、図4(a)に示す解放空間7の開口面積が大の場合と、図4(b)に示す解放空間7の開口面積が中の場合と、開口面積が小の場合における、それぞれの水分蒸発量と経過時間との関係について説明する。図8は、図4(a)に示す解放空間7の開口面積が大の場合と、図4(b)に示す解放空間7の開口面積が中の場合と、開口面積が小の場合における、それぞれの水分蒸発量と経過時間との関係を示す図である。図4(b)に示す解放空間7の開口面積が中の場合と、開口面積が小の場合とは、連通孔構造の多孔質部材により構成されている開き量制限部材157の開口率を変化させることにより適宜設定可能である。
図8に示すグラフaは、図4(a)に示す解放空間7の開口面積が大の場合の水分蒸発量のグラフである。図8に示すグラフbは、図4(b)に示す解放空間7の開口面積が中の場合の水分蒸発量のグラフである。図8に示すグラフdは、図4(b)に示す解放空間7の開口面積が小の場合の水分蒸発量のグラフである。ここで、グラフaの解放空間7の開口面積は、直径5.0mmの孔に相当し、グラフbの解放空間7の開口面積は、直径1.5mmに孔に相当し、グラフdの解放空間7の開口面積は、直径0.5mmの孔に相当している。図8に示すように、解放空間7の開口面積を小さくすることにより水分蒸発量を抑制することができる。
<変形例>
次に、図9〜図12を用いて、開閉手段としての可変大気解放装置2の変形例について説明する。図4(a)〜(c)に示す可変大気解放装置2では、密閉部材155と密閉蓋156との間に形成される解放空間7の開口面積を複数段階に切り替える。このような構成として、弾性体により構成されている密閉部材155Kと、密閉蓋156と、密閉蓋156の内面156aで密閉部材155の開口155aに対向する位置に設けられた連通孔構造の多孔質部材からなる開き量制限部材157を用いて構成している。
次に、図9〜図12を用いて、開閉手段としての可変大気解放装置2の変形例について説明する。図4(a)〜(c)に示す可変大気解放装置2では、密閉部材155と密閉蓋156との間に形成される解放空間7の開口面積を複数段階に切り替える。このような構成として、弾性体により構成されている密閉部材155Kと、密閉蓋156と、密閉蓋156の内面156aで密閉部材155の開口155aに対向する位置に設けられた連通孔構造の多孔質部材からなる開き量制限部材157を用いて構成している。
図9〜図12に示す可変大気解放装置2の変形例においても各密閉部材901,1001,1101と、各密閉蓋902,1002,1102との間に形成される、それぞれの解放空間7の開口面積を複数段階に切り替えることができる。
<第1変形例>
次に、図9を用いて可変大気解放装置2の第1変形例の構成について説明する。図9(a)は、可変大気解放装置2の第1変形例の構成を示す断面図である。図9(b)は、第1変形例の開き量制限部材903の構成を示す斜視図である。図9(a)に示す開閉手段としての可変大気解放装置2は、弾性体により構成されている弾性変形可能な密閉部材901と、密閉蓋902とを有して構成される。
次に、図9を用いて可変大気解放装置2の第1変形例の構成について説明する。図9(a)は、可変大気解放装置2の第1変形例の構成を示す断面図である。図9(b)は、第1変形例の開き量制限部材903の構成を示す斜視図である。図9(a)に示す開閉手段としての可変大気解放装置2は、弾性体により構成されている弾性変形可能な密閉部材901と、密閉蓋902とを有して構成される。
密閉蓋902の内面902aには、図9(b)に示す開き量制限部材903が接着されている。開き量制限部材903は、密閉部材901の開口901aに対向する位置に設けられる。開き量制限部材903は、大気解放口としての開口3aと大気との間に設けられる。開き量制限部材903は、ピンホール903aを有するピンホール部材として構成される。
ピンホール903aは、開き量制限部材903と密閉蓋902の内面902aとの間に形成された開口903bに連通され、開口903bは大気に連通される。密閉部材901の開口901aは、吸引回復装置18の壁部3の開口3aに連通されている。図9(a)の密閉蓋902が図示しない移動手段により図9(a)の左方向に移動する。これにより図4(b)に示すと同様に、開き量制限部材903が密閉部材901の内部リブ901bに当接する。そして、密閉部材901の外周リブ901cが密閉蓋902の内面902aから離間している。この状態では、密閉部材901の開口901aは、開き量制限部材903のピンホール903aと開口903bとを介して大気に連通されている。
このとき、図9(a)に示す密閉部材901と密閉蓋902との間に形成される解放空間7の開口面積と比較して、ピンホール903aの開口面積が小さい。大気解放口としての開口3aの開き量が図4(b)に示すと同様に第2の開き量となるとき、ピンホール部材としての開き量制限部材903が最も大気側に配置される。
図9(a)の密閉蓋902が図示しない移動手段により図9(a)の左方向に更に移動する。そして、図4(c)に示すと同様に、開き量制限部材903が密閉部材901の内部リブ901bに当接する。そして、密閉蓋902の内面902aが密閉部材901の外周リブ901cに当接する。この状態では、密閉部材901の開口901aと大気とは完全に遮断される。このように、図9(a)の密閉蓋902が図4(a)〜(c)に示す状態と同様の位置に移動することで、密閉部材901と密閉蓋902との間に形成される解放空間7の開口面積を複数段階に切り替えることができる。
<第2変形例>
次に、図10を用いて可変大気解放装置2の第2変形例の構成について説明する。図10(a)は、可変大気解放装置2の第2変形例の構成を示す断面図である。図10(b)は、第2変形例の開き量制限部材の構成を示す斜視図である。図10(a)に示す開閉手段としての可変大気解放装置2は、密閉部材901と密閉蓋902を有する。密閉蓋902の内面902aで密閉部材901の開口901aに対向する位置には、図10(b)に示す開き量制限部材904が接着されている。開き量制限部材904は、大気解放口としての開口3aと大気との間に配置される。開き量制限部材904は、メッシュ904aを有するメッシュ部材として構成される。
次に、図10を用いて可変大気解放装置2の第2変形例の構成について説明する。図10(a)は、可変大気解放装置2の第2変形例の構成を示す断面図である。図10(b)は、第2変形例の開き量制限部材の構成を示す斜視図である。図10(a)に示す開閉手段としての可変大気解放装置2は、密閉部材901と密閉蓋902を有する。密閉蓋902の内面902aで密閉部材901の開口901aに対向する位置には、図10(b)に示す開き量制限部材904が接着されている。開き量制限部材904は、大気解放口としての開口3aと大気との間に配置される。開き量制限部材904は、メッシュ904aを有するメッシュ部材として構成される。
メッシュ904aの開口は、開き量制限部材904と密閉蓋902の内面902aとの間に形成された開口904bに連通される。開口904bは開口904cに連通される。開口904cは大気に連通される。図10(a)の密閉蓋902が図示しない移動手段により図10(a)の左方向に移動する。そして、図4(b)に示すと同様に、開き量制限部材904が密閉部材901の内部リブ901bに当接する。そして、密閉部材901の外周リブ901cが密閉蓋902の内面902aから離間している。この状態では、密閉部材901の開口901aは、開き量制限部材904のメッシュ904aの開口と開口904b,904cとを介して大気に連通されている。
このとき、図10(a)に示す密閉部材901と密閉蓋902との間に形成される解放空間7の開口面積と比較して、メッシュ904aの開口面積が小さい。大気解放口としての開口3aの開き量が図4(b)に示すと同様に、第2の開き量となるとき、メッシュ部材としての開き量制限部材904が最も大気側に配置される。
図10(a)の密閉蓋902が図示しない移動手段により図10(a)の左方向に更に移動する。そして、図4(c)に示すと同様に、開き量制限部材904が密閉部材901の内部リブ901bに当接する。そして、密閉蓋902の内面902aが密閉部材901の外周リブ901cに当接する。この状態では、密閉部材901の開口901aと大気とは完全に遮断される。このように、図10(a)の密閉蓋902が図4(a)〜(c)に示す状態と同様の位置に移動する。これにより密閉部材901と密閉蓋902との間に形成される解放空間7の開口面積を複数段階に切り替えることができる。
<第3変形例>
次に、図11を用いて可変大気解放装置2の第3変形例の構成について説明する。図11(a)〜(c)は、可変大気解放装置2の第3変形例の構成を示す断面図である。図11(a)〜(c)に示す開閉手段としての可変大気解放装置2は、弾性体により構成されている弾性変形可能な密閉部材1001と、密閉蓋1002とを有して構成される。密閉蓋1002の内面1002aには、円錐型の部材で形成された栓部材1003が突設されている。
次に、図11を用いて可変大気解放装置2の第3変形例の構成について説明する。図11(a)〜(c)は、可変大気解放装置2の第3変形例の構成を示す断面図である。図11(a)〜(c)に示す開閉手段としての可変大気解放装置2は、弾性体により構成されている弾性変形可能な密閉部材1001と、密閉蓋1002とを有して構成される。密閉蓋1002の内面1002aには、円錐型の部材で形成された栓部材1003が突設されている。
密閉部材1001を貫通する開口1001aは、円形孔で構成される。開口1001aの外径は、栓部材1003の根本の外径よりも小さい外径で構成される。密閉部材1001の開口1001aは、壁部3の開口3aに連通されている。壁部3の開口3aも円形孔で構成され、開口3aの外径は、密閉部材1001の開口1001aの外径に対応している。
図11(a)は、密閉蓋1002の内面1002aに突設された栓部材1003が密閉部材1001の開口1001aの密閉蓋1002側の端部から離間している。これにより密閉部材1001の開口1001aの開口径が最も大きい状態で密閉部材1001と密閉蓋1002との間に形成される解放空間7を介して大気に解放される。この場合、密閉部材1001に開けられた貫通孔からなる開口1001aの断面積が開口面積となる。
図11(b)は、密閉蓋1002の内面1002aに突設された栓部材1003が密閉部材1001の開口1001a内に所定の距離だけ挿入されて開口1001a内(大気解放口内)に隙間を有して嵌合され、開口1001aの開口面積を小さくした状態を示す。このとき、栓部材1003の先端部が密閉部材1001に開けられた開口1001a内に入り、且つ、開口1001aの周縁面に栓部材1003の外周面が当接していない位置関係となっている。
このため開口1001aと、解放空間7とは連通している。このとき、大気解放口としての開口3aの開き量が図11(b)に示す第2の開き量となる。第2の開き量は、図11(a)に示す第1の開き量よりも小さい。栓部材1003は、大気解放口としての開口3aの開き量を制限する開き量制限部材として構成される。
図11(c)は、開口1001a内に挿入された栓部材1003の外周面が開口1001aの周縁面に当接して開口1001aの周縁面を押圧し、開口1001aの周縁面を弾性変形させて開口1001aが栓部材1003により完全に密閉された状態を示す。このとき、密閉蓋1002の内面1002aが密閉部材1001に当接している。密閉蓋1002が図11(a)〜(c)に示す位置に移動することで、密閉部材1001と密閉蓋1002との間に形成される解放空間7の開口面積として開口1001aの開口面積を複数段階に切り替えることができる。
<第4変形例>
次に、図12を用いて、可変大気解放装置2の第4変形例の構成について説明する。図12(a)〜(c)は、可変大気解放装置2の第4変形例の構成を示す断面図である。図12(a)〜(c)に示す可変大気解放装置2は、密閉部材1101と、密閉蓋1102とを有して構成されている。密閉部材1101には、壁部3の開口3aに連通された円形孔で構成される開口1101aが設けられている。密閉蓋1102には、内面1102aから突設された円柱状の栓部材1102bが設けられている。密閉蓋1102の栓部材1102bが密閉部材1101の開口1101a内に挿入されて嵌合する。
次に、図12を用いて、可変大気解放装置2の第4変形例の構成について説明する。図12(a)〜(c)は、可変大気解放装置2の第4変形例の構成を示す断面図である。図12(a)〜(c)に示す可変大気解放装置2は、密閉部材1101と、密閉蓋1102とを有して構成されている。密閉部材1101には、壁部3の開口3aに連通された円形孔で構成される開口1101aが設けられている。密閉蓋1102には、内面1102aから突設された円柱状の栓部材1102bが設けられている。密閉蓋1102の栓部材1102bが密閉部材1101の開口1101a内に挿入されて嵌合する。
図12(a)は、密閉蓋1102の栓部材1102bが密閉部材1101の開口1101aの密閉蓋1102側の端部から離れた状態であり、大気解放口としての開口1101aの開き量が最も大きい第1の開き量となる。
図12(b)は、密閉蓋1102が図示しない移動手段により図12(b)の左方向に移動して密閉蓋1102の栓部材1102bの一部が密閉部材1101の開口1101a内に挿入されて嵌合されている。このとき、栓部材1102bの外周面1102cと開口1101aの周縁面1101bとの間には、僅かな隙間1101cが存在する。
これにより図12(b)に示す大気解放口としての開口1101aの開き量は、第2の開き量となる。図12(b)に示す大気解放口としての開口1101aの第2の開き量は、図12(a)に示す大気解放口としての開口1101aの第1の開き量よりも小さい。栓部材1102bは、大気解放口としての開口3aの開き量を制限する開き量制限部材として構成される。
図12(c)は、密閉蓋1102が図示しない移動手段により図12(b)の左方向に更に移動して密閉蓋1102の栓部材1102bの全体が密閉部材1101の開口1101a内に挿入されて嵌合されている。このとき、密閉蓋1102の内面1102aが密閉部材1101の密閉蓋1102側の端面1101dに当接して大気解放口としての開口1101aが閉鎖されている。
密閉蓋1102が図12(a)〜(c)に示す位置に移動することで、密閉部材1101と密閉蓋1102との間に形成される解放空間7の開口面積を複数段階に切り替えることができる。
このように、各記録ヘッド22のそれぞれのノズル面13を各キャップ15により覆った状態で、ポンプ190により各キャップ15内を負圧にする吸引動作後に各キャップ15内を大気に解放する。その場合には、大気解放口としての開口3aの開き量が最大となる第1の開き量となる。これにより各キャップ15内を負圧から大気圧に遷移させる際の応答性が良い。
一方、各記録ヘッド22のそれぞれのノズル面13を各キャップ15により覆い、且つ各キャップ15内を大気に連通させた状態でインクジェット記録装置10が放置される。その場合でも大気解放口としての開口3aの開き量を開き量制限部材157,903,904,1003,1102bにより第1の開き量よりも小さい第2の開き量に制限することで、各キャップ15内の乾燥を抑制することができる。
また、図3に示すように、開閉手段としての可変大気解放装置2により大気解放口としての開口3aを解放して開口3aから各キャップ15内に空気16が取り込まれる。このとき、空気16は、開口3aが設けられた壁部3と隔壁9との間を通過して保湿部材としての吸収体154の上方を通って各キャップ15内に導入されて各キャップ15内が大気に連通する。
これによりインクの飛沫の発生を抑制することができる。これによりインクまたはインク溶媒の消費量を低減したインクジェット記録装置10を提供することができる。
3a…開口(大気解放口)
13,13K,13C,13M,13Y…ノズル面
15,15K,15C,15M,15Y…キャップ
22,22K,22C,22M,22Y…記録ヘッド
13,13K,13C,13M,13Y…ノズル面
15,15K,15C,15M,15Y…キャップ
22,22K,22C,22M,22Y…記録ヘッド
Claims (13)
- 液滴を吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドのノズル面を覆うキャップと、
前記キャップに設けられた吸引口に接続された吸引手段と、
前記キャップに設けられた大気解放口を開閉する開閉手段と、
を有し、
前記開閉手段は、前記大気解放口の開き量を、少なくとも第1の開き量と、前記第1の開き量よりも小さい第2の開き量とに調整可能であり、
前記記録ヘッドのノズル面を前記キャップにより覆った状態で、前記吸引手段により前記キャップ内を負圧にする吸引動作後に前記キャップ内を大気に解放する場合には、前記大気解放口の開き量が前記第1の開き量となり、
前記記録ヘッドのノズル面を前記キャップにより覆った状態で放置する場合には、前記大気解放口の開き量が前記第2の開き量となるように前記開閉手段を制御する制御手段と、
を有することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記開閉手段は、前記大気解放口と大気との間に連通孔構造の多孔質部材を有し、
前記大気解放口の開き量が前記第2の開き量となるとき、前記多孔質部材が最も大気側に配置されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。 - 前記開閉手段は、前記大気解放口を閉鎖可能であり、
前記記録ヘッドのノズル面を前記キャップにより覆った状態で、前記吸引手段により前記キャップ内を負圧にする吸引動作時には、前記制御手段は、前記開閉手段を制御して前記大気解放口を閉鎖することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェット記録装置。 - 前記キャップ内を大気に解放する場合には、前記大気解放口から引き込まれる大気が前記キャップ内に保有される保湿部材を通過することなく前記キャップ内と大気とが連通することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記大気解放口は、前記記録ヘッドのノズル列の端部側に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記開閉手段は、前記大気解放口と大気との間にピンホールを有するピンホール部材を有し、
前記大気解放口の開き量が前記第2の開き量となるとき、前記ピンホール部材が最も大気側に配置されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。 - 前記開閉手段は、前記大気解放口と大気との間にメッシュを有するメッシュ部材を有し、
前記大気解放口の開き量が前記第2の開き量となるとき、前記メッシュ部材が最も大気側に配置されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。 - 前記開閉手段は、前記大気解放口内に嵌合される栓部材を有し、
前記栓部材が前記大気解放口内に隙間を有して嵌合されることで前記大気解放口の開き量が前記第2の開き量となることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。 - 前記開閉手段は、
前記大気解放口が設けられた弾性変形可能な密閉部材と、
密閉蓋と、
を有し、
前記密閉蓋の前記密閉部材に対向する側には、前記大気解放口の開き量を制限する開き量制限部材が設けられ、
前記密閉部材は、
前記大気解放口の周縁部に設けられた内部リブと、
前記密閉部材の外周部に設けられた外周リブと、
を有し、
前記開き量制限部材と前記内部リブとが離間し、且つ前記密閉蓋の前記密閉部材に対向する面と前記外周リブとが離間しているときは、前記大気解放口の開き量が前記第1の開き量に設定され、
前記開き量制限部材と前記内部リブとが当接し、且つ前記密閉蓋の前記密閉部材に対向する面と前記外周リブとが離間しているときは、前記大気解放口の開き量が前記第2の開き量に設定され、
前記開き量制限部材と前記内部リブとが当接し、且つ前記密閉蓋の前記密閉部材に対向する面と前記外周リブとが当接しているときは、前記大気解放口が閉鎖されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。 - 前記開き量制限部材は、連通孔構造の多孔質部材、ピンホールを有するピンホール部材、メッシュを有するメッシュ部材のうちの何れか1つからなることを特徴とする請求項9に記載のインクジェット記録装置。
- 液滴を吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドのノズル面を覆うキャップと、
前記キャップに設けられた吸引口に接続された吸引手段と、
を有するインクジェット記録装置のキャップの大気解放口の開き量調整方法であって、
前記記録ヘッドのノズル面を前記キャップにより覆った状態で、前記吸引手段により前記キャップ内を負圧にする吸引動作後に前記キャップ内を大気に解放する場合には、前記大気解放口の開き量を第1の開き量に調整し、
前記記録ヘッドのノズル面を前記キャップにより覆った状態で放置する場合には、前記大気解放口の開き量を前記第1の開き量よりも小さい第2の開き量に調整することを特徴とするキャップの大気解放口の開き量調整方法。 - 前記大気解放口と大気との間で最も大気側に連通孔構造の多孔質部材を配置することで前記大気解放口の開き量を前記第2の開き量に調整することを特徴とする請求項11に記載のキャップの大気解放口の開き量調整方法。
- 前記記録ヘッドのノズル面を前記キャップにより覆った状態で、前記吸引手段により前記キャップ内を負圧にする吸引動作時には、前記大気解放口を閉鎖することを特徴とする請求項11または請求項12に記載のキャップの大気解放口の開き量調整方法。
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JP2018236888A JP2020097185A (ja) | 2018-12-19 | 2018-12-19 | インクジェット記録装置及びキャップの大気解放口の開き量調整方法 |
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