JP2020096832A - 炊飯器 - Google Patents

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隆弘 山下
Takahiro Yamashita
隆弘 山下
青戸 一義
Kazuyoshi Aoto
青戸  一義
宏司 影井
Koji Kagei
宏司 影井
元 倉本
Hajime Kuramoto
元 倉本
真里奈 吉田
Marina Yoshida
真里奈 吉田
日菜子 綿谷
Hinako Wataya
日菜子 綿谷
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【課題】散水乃至エアーを吹付ける水タンクとおねばを貯留する蒸気筒を備えた散水・排気ユニットを蓋体に着脱自在に装着させた玄米/白米炊き炊飯器。【解決手段】鍋12と、鍋を加熱する加熱手段及びエアーを送風する圧縮ポンプ16を設けた炊飯器本体11と、この本体の開口を塞ぐ蓋体20と、加熱手段を制御して炊飯工程を行う炊飯制御手段15と、炊飯中に鍋内に散水及び鍋内で発生した蒸気を外部に排出させる散水・排気ユニット25を備え、このユニット25は、鍋12内に発生する蒸気に含まれるおねばを一旦貯し蒸気を外部へ排出させ且つ散水・送風路の一部をなす蒸気筒26と、圧縮ポンプに結合され、炊飯中に内部に貯水した水をエアーによって鍋内へ散水し水排出後にエアー吹付けを行う水タンク33を有し、蒸気筒26及び水タンク33は個別に且つ離脱自在に蓋体20に装着されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、玄米及び白米を炊飯する電気炊飯器に係り、さらに詳しくは、玄米炊飯時には炊飯中に散水しヒートショックを与えて玄米を白米と略同等の食感に炊き上げ(「びっくり炊き」とも言われている)、また白米炊飯時には、散水の際の機構を利用して、沸騰中に散水乃至エアーを吹付けておねばの吹き零れを抑制乃至防止し、大火力加熱を維持して、おいしく炊き上げることができる炊飯器に関する。
玄米は、白米に比べて、より多くの栄養素、例えばビタミン、食物繊維、ミネラルなどの栄養素が含まれていることから、現在の日本人が最も不足しがちな食物繊維は玄米を食することで補うことができ、これによって肥満や糖尿病などの病気や体の健康維持ができると言われている。
近年は、このような事情から、健康食として玄米が脚光をあびてきて玄米ブーム到来の兆しがあり、また、このための電気炊飯器も開発され、特許文献等でも紹介されている。
例えば、下記特許文献1には、玄米と水が入れられる鍋と、鍋内に入れられた被調理物を加熱する加熱装置と、鍋内の被調理物の温度を検知する温度検知部と、温度検知部の検知温度に基づいて加熱装置の加熱動作を制御し、少なくとも前炊き工程、加熱工程を含む炊飯工程を行う炊飯制御部と、鍋内に水を加える加水手段とを備え、炊飯制御部は、加熱工程で加水手段によって水を加えることにより、加水手段による加水をしない場合と比較し、鍋内の玄米の吸水率を高めて炊飯する炊飯器が記載されている。
この加水手段は、所定量の水を貯水する水容器とこの水を加熱する水加熱手段と水温度検知手段とからなり、これらは炊飯器本体に収容されている。また、蓋にはこの加水手段の水を鍋内に注入するためのポンプ及び水経路が設けられている。
この炊飯器によれば、玄米の種皮がヒートショックによって破られて玄米内部に水が浸透し玄米の吸水と糊化がより一層進展するので、白米と同等程度の短時間で吸水と糊化を進めることができ、炊飯時間の短縮化につながると共に、種皮を積極的に破ることでより吸水と糊化を進めているため白米に近い食感を得ることができ、これまで白米しか食さない人でも気軽に玄米を食生活に加えることができる。
また、下記特許文献2には、名称を加熱調理器とした炊飯器が記載されている。この炊飯器は、被加熱物を収容する鍋状容器を加熱する加熱手段と、加熱手段を制御する制御手段と、冷却手段と、を備え、制御手段は、鍋状容器に被加熱物として玄米が収容され、玄米を炊き上げる玄米用の炊飯工程で実行される吸水工程において、被加熱物の温度が玄米の皮の軟化温度に到達すると、冷却手段を制御して被加熱物を冷却することを特徴とするものである。そして、冷却手段として鍋状容器内に水を供給する給水手段を備え、制御手段は、吸水工程において、被加熱物の温度が玄米の皮の軟化温度に到達すると、給水手段を動作させて鍋状容器内に水を供給するようになっている。
この炊飯器(加熱調理器)によれば、玄米の皮を軟化させて吸水工程を実行することで、短時間に玄米を炊飯することができ、且つ、炊き上がりが美味しい玄米ご飯になる。
なお、非特許文献1には、秋田地方において、玄米びっくり炊きは江戸時代からあったという記事が掲載されている。これは一度玄米を炊いた後、冷水を加えてかき混ぜた後に、2度目の炊飯をすると柔らかく炊けるとう炊き方である。
特許第5549317号公報 特許第6008888号公報
「日本婦人」、第1巻第6号(1943年4月号)、大日本婦人会発行第76〜77頁
上記特許文献1に記載の炊飯器は玄米炊飯用であって、加水手段を備え、この加水手段は所定量の水を貯水する水容器とこの水を加熱する水加熱手段と水温度検知手段とからなり、これらは炊飯器本体に収容され、また、この加水手段の水を鍋内に導くためのポンプ及び水経路は蓋に設けた構成となっている。
この構成によると、水容器の扱い(例、メンテナンス)が面倒、例えば水を貯水する際は都度本体から取出し・収納しなければならず、また、蓋のポンプは給水ポンプにしなければならないので、水回りの構造などが面倒になっている。また、上記特許文献2に記載の加熱調理器(炊飯器)も玄米炊飯用であって、加水手段を備え、冷却手段をして鍋内に水を供給する給水手段を備えているが、給水手段の具体的な構成は開示されていない。
また、これら特許文献1、2の炊飯器は白米炊飯に適用し得る構造になっていない。
そこで、発明者らは、上記従来技術が抱える課題を解決するために、玄米びっくり炊き方を採用し、この方法で白米も炊き上げできる玄米/白米兼用炊飯を考え、その際、両機構及び機能をいかにして共通にでき、且つ、使い勝手がよく、さらに最も重要ななことは両米をいかにおいしく炊き上げることができるかを鋭意検討した。
その結果、玄米炊きでは給水が必要であり、また白米炊きではおねばの吹き零れが生じることから、これらを纏めて散水・排気ユニットにして蓋体に着脱自在にし、またポンプは圧縮ポンプ(従来技術は給水ポンプ)にすれば、水回りの課題も解決できて、ハード面では両機構及び機能の共通化ができ、且つ、使い勝手がよくなる炊飯器の製作が可能になり、ソフト面では玄米/白米いずれもおいしく炊き上げることができることに想到し、本発明を完成するに至ったものである。
本発明の第1の目的は、炊飯中に鍋内に散水乃至エアー吹付け且つ該鍋内のおねばを一旦貯留し蒸気を外部へ排出させる散水・排気ユニットを蓋体に着脱自在に装着させて、該散水・排気ユニットの取り扱い及びメンテナンスを容易にした玄米及び白米炊き炊飯器を提供することにある。
本発明の第2の目的は、前記散水・排気ユニットは炊飯中に内部に貯水した所定量の水をエアーによって鍋内へ散水し水排出後にエアー吹付けする水タンクと、鍋内に発生する蒸気に含まれるおねばを一旦貯留し蒸気を外部へ排出させ且つ散水・送風路の一部をなす蒸気筒とからなり、うち水タンクを玄米炊飯・白米炊飯に共用させて構成の簡素化を図った炊飯器を提供することにある。
本発明の第3の目的は、玄米炊飯中に散水してヒートショックを与えて玄米を白米と略同等の食感に炊き上げ、また白米炊飯中に前記散水の機構を利用して、沸騰中のおねばの吹き零れを抑制乃至防止して最大電力による大火力加熱を維持させて、おいしく炊き上げる炊飯器を提供することにある。
上記の発明の目的は、以下の構成によって達成できる。すなわち、本発明の第1の態様の炊飯器は、米と水とを含む被炊飯物を投入する鍋と、前記鍋を収容し該鍋を加熱する加熱手段及びエアーを送風する圧縮ポンプを設けた炊飯器本体と、前記鍋及び前記炊飯器本体の開口を塞ぐ蓋体と、前記鍋の底温度を検出する鍋底温度検出手段と、前記鍋内の沸騰を検出する沸騰検出手段と、前記鍋底温度検出手段及び前記沸騰検出手段の検出温度に基づいて前記加熱手段の加熱動作を制御して炊飯工程を実行する炊飯制御手段と、前記炊飯工程中に前記鍋内へ散水乃至エアーを吹付け及び該鍋内の蒸気を外部へ排出させる散水・排気ユニットと、を備え、
前記散水・排気ユニットは、前記鍋内に発生する蒸気に含まれるおねばを一旦貯し蒸気を外部へ排出させ且つ散水・送風路の一部をなす蒸気筒と、前記圧縮ポンプに結合され、前記炊飯工程中に内部に貯水した所定量の水をエアーによって前記鍋内へ散水し水排出後にエアー吹付けを行う水タンクとを有し、前記水タンク及び前記蒸気筒は個別に且つ離脱自在に前記蓋体に装着されていることを特徴とする。
第1の態様の炊飯器によれば、散水・排気ユニットが炊飯器の蓋体に着脱自在に装着されているので、水タンク及び蒸気筒の取り扱い及びメンテナンスが容易になる。また、水タンクは、玄米炊飯・白米炊飯に共用されるので散水・排気ユニットの構成が簡単になる。
本発明の第2の態様の炊飯器は、第1の態様の炊飯器において、前記散水・排気ユニットにおいて、前記蒸気筒は、内部に所定大きさの空間を有し、該空間に連通した蒸気入口穴及び蒸気排出穴を設けた筒状箱体からなり、前記筒状箱体に前記水タンクが装着され且つ前記蓋体に装着するタンク・蓋装着部を形成し、前記タンク・蓋装着部には該装着部を貫通させて前記水タンクから所定量の水を給水乃至エアーを送風する前記散水・送風路を形成し、該散水・送風路は前記鍋内に散水乃至エアーを吹付ける散水部に結合されて、前記蒸気入口穴と前記散水部とは該蒸気入口穴へおねばが入り込むのをブロックする距離に近接させた状態で前記蓋体に装着されていることを特徴とする。
第2の態様の炊飯器によれば、散水部から鍋内にエアーを吹付けることで白米炊飯時に発生する泡状のおねばが蒸気入口穴へ入り込むのがブロックされて、おねばの吹き零れが抑制乃至防止され、これにより最大電力による大火力加熱を維持させて炊飯できるので、おいしく炊き上げることができる。
本発明の第3の態様の炊飯器は、第1または第2の態様の炊飯器において、前記蓋体は、前記鍋の開口を塞ぐ内蓋を有し、前記内蓋に前記散水部のシャワーヘッドが装着され、前記蓋体の閉成時に前記散水・送風路が該シャワーヘッドに嵌着されていること特徴とする。
第3の態様の炊飯器によれば、内蓋にシャワーヘッドが装着されているので、内蓋を洗う際、また水を散水する際にシャワーヘッドの穴が清掃され、目詰まりを防止できる。
本発明の第4の態様の炊飯器は、第1から第3のいずれかの態様の炊飯器において、
前記被炊飯物の米は玄米であって、該玄米炊飯工程は前記鍋内を沸騰状態にまでに立上げ加熱する加熱工程、該鍋内を所定温度に維持加熱する温度維持工程と、前記鍋内を沸騰加熱させる沸騰工程及びむらし工程の各工程からなり、
前記炊飯制御手段は、前記加熱工程において中電力による火力で前記鍋内を加熱沸騰させ、次の温度維持工程では前工程の沸騰温度よりも高くならない温度を維持し比較的長い時間掛けた加熱を行い、続く沸騰工程では前記鍋内に前記散水・排気ユニットから貯水された全の水を散水した後に再び中電力に戻して前記鍋内を沸騰維持させて炊き上げることを特徴とする。
第4の態様の炊飯器によれば、温度維持工程では一定の高温度で比較的長い時間加熱しているために玄米の種皮が十分に柔らかくなり、しかも、この温度維持工程の終了時に一気に水を注入(散水)するので、水の注入時の玄米の種皮に対するヒートショックが大きくなり、玄米の種皮に対して確実且つ十分に破裂を形成することができる。その結果として、炊き上げ工程での玄米の内部への吸水状態が良好となり、白米と略同じような食感に炊き上げた玄米ご飯を得ることができる。
本発明の第5の態様の炊飯器は、第1から第3のいずれかの態様の炊飯器において、
前記米は白米であって、該白米炊飯工程は前記鍋内の玄米に水を吸水させる吸水工程、前記鍋内を沸騰状態にまでに立上げ加熱する加熱工程、該沸騰状態を維持させる沸騰工程及びむらし工程の各工程からなり、
前記吸水工程の終盤から前記加熱工程までの間に、前記散水・排気ユニットから前記鍋内へ散水乃至エアー吹付けを行うと共に前記加熱工程中は最大電力による大火力で炊飯することを特徴とする。
第5の態様の炊飯器によれば、炊飯中に散水・排気ユニットから鍋内へ散水乃至エアー吹付を行って、これらの散水乃至エアー吹付けで蒸気筒からのおねばの吹き零れを抑制乃至防止すると共に最大電力による大火力で被炊飯物を加熱するので、白米をおいしく炊き上げることができる。すなわち、おねばが泡状になる加熱工程で水タンク内の水の残量を1回乃至複数回に分割して鍋内に散水、若しくは空になった水タンクを経由して1回乃至複数回前記鍋内に送風することにより、泡状のおねばの発生を抑え、火力を下げることなく加熱工程を実行し、おいしい白米ご飯を炊くことができる。
この炊飯器によれば、玄米炊飯時は炊飯中に散水しヒートショックを与えて玄米を白米と略同等の食感に炊き上げ(びっくり炊き)、また白米炊飯時は、散水の際の機構を利用して、沸騰中に散水乃至エアーを吹付けておねばの吹き零れを抑制乃至防止し、大火力加熱を維持して、おいしく炊き上げることができる効果を奏する。
図1は本発明の実施形態1に係る炊飯器の断面図である。 図2Aは散水・排気ユニットの平面図、図2Bは同じく側面図、図2Cは同じく底面図である。 図3Aは図2CのIIIA−IIIA断面図、図3Bは同じくIIIB−IIIBの断面図、図3Cは同じくIIIC−IIICの断面図、図3Dは同じくIIID部分の拡大透視図である。 図4Aは散水・排気ユニットの斜視図、図4Bは水タンクの斜視図である。 図5は玄米炊飯工程の温度特性図と制御電力図である。 図6は図5の玄米炊飯工程のフローチャート図である。 図7は玄米炊飯工程の変形例に係る温度特性図と制御電力図である。 図8炊飯器の白米炊飯工程の温度特性図と制御電力図である。 図9は図8の白米炊飯工程のフローチャート図である。 図10は本発明の実施形態2に係る炊飯器の断面図である。 図11は内蓋の斜視図である。 図12Aは散水・排気ユニットの外観斜視図、図12Bは水タンクカバーを開いた状態の斜視図である。 図13Aは水タンクの斜視図、図13Bは蒸気筒の斜視図である。 図14Aは散水・排気ユニットの側面図、図14Bは散水・排気ユニットの底面図である。 図15Aは図14BのC−C線の断面図、図15Bは図14BのD−D線の断面図である。 図16Aは図15Bの概略断面図、図16Bは図15Bの概略断面図である。
以下、図を参照して、本発明の実施形態に係る炊飯器を説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための炊飯器を例示するものであって、本発明をこれに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適応し得るものである。また、用語「ユニット」は辞書で「構造物などの一まとまりの部分」とあることから、以下の説明では個の部品を表す語として使用する。
まず、図1を参照して、本発明の実施形態1に係る炊飯器の概要を説明する。なお、図1は、本発明の実施形態1に係る炊飯器の断面図である。
本発明の実施形態1に係る炊飯器10は、米と水とを含む被炊飯物を投入する鍋12と、この鍋を収容し該鍋を加熱する加熱手段13及びエアーを送風する圧縮ポンプ16を設けた炊飯器本体11と、鍋12及び炊飯器本体11の開口を塞ぐ蓋体20と、鍋12の底温度を検出する鍋底温度検出手段14と、鍋12内の沸騰を検出する沸騰検出手段23と、鍋底温度検出手段14及び沸騰検出手段23の検出温度に基づいて加熱手段13の加熱動作を制御して炊飯工程を実行する炊飯制御手段15と、炊飯工程中に鍋12内へ散水乃至エアーを吹付け及び該鍋12内の蒸気を外部へ排出させる散水・排気ユニット25と、を備え、
散水・排気ユニット25は、鍋12内に発生する蒸気に含まれるおねばを一旦貯し蒸気を外部へ排出させ且つ散水・送風路の一部をなす蒸気筒26と、圧縮ポンプ16に結合され、炊飯工程中に内部に貯水した所定量の水をエアーによって鍋12内へ散水し水排出後にエアー吹付けを行う水タンク33とを有し、水タンク33及び蒸気筒26は個別に且つ離脱自在に蓋体20に装着されている構成を有する。
この炊飯器によれば、散水・排気ユニットは炊飯器の蓋体に着脱自在に装着されているので、水タンク及び蒸気筒の扱い及びメンテナンスが容易になる。また、水タンクは、玄米炊飯/白米炊飯に共用されるので散水・排気ユニットの構成が簡単になる。さらに、玄米炊飯時は炊飯中に散水しヒートショックを与えて玄米を白米と略同等の食感に炊き上げ(びっくり炊き)、また白米炊飯時は、散水の際の機構を利用して、沸騰中に散水乃至エアーを吹付けておねばの吹き零れを抑制乃至防止し、大火力加熱を維持して炊飯できるので、いずれもおいしく炊き上げることができる。
以下、この炊飯器の細部の構成を詳述すると共にその他の特徴を明らかにする。
炊飯器10は、炊飯器本体11と、この炊飯器本体11に対して着脱自在の鍋12を有し、その上部開口部は蓋体20で覆われている。蓋体20は軸21によって開閉自在に本体と結合されている。
炊飯器10は、鍋12を誘導加熱で加熱する加熱コイル13と、鍋12の底の温度を検出する鍋底温度検出手段14と、加熱コイル13に高周波電流を流し、加熱電力を制御する加熱制御手段15を有している。蓋体20は、蓋カバー22と、沸騰検出手段23を備えている。また、内蓋24が鍋12の開口を覆うように取付けられている。
鍋12に水と玄米乃至白米等の被加熱物が入れられ、加熱されて沸騰温度に達すると、蒸気が内蓋24に設けられた開口24aを通り、内蓋24と蓋カバー22によって形成される空間に入ってくる。その蒸気の温度を沸騰検出手段23により検出し鍋12内部の被加熱物が沸騰温度に達したことを検出することができる。なお、開口24bはシャワーヘッドSHを露出させる穴である。
蓋体20にはさらに蒸気筒26が備えられている。蒸気筒26は、下部が蓋体20に形成された凹み穴20aに気密に取付けられている。鍋12内で沸騰が続くと蒸気とおねばが生じるが、これらの蒸気とおねばは内蓋24の開口24aを通り、内蓋24と蓋カバー22の間の空間を通り、さらに蒸気筒26の蒸気入口穴30aを通り、蒸気筒26の内部に入る。蒸気筒26の内部でおねばと蒸気とに分離され、蒸気だけが蒸気排出穴32を通って外部に排出される。
また、蓋体20には水タンク33が備えられ、内部には所定量の水が貯水されるようになっている。
水タンク33の底部にはエアー導入筒37が形成され、その先端部は水面上部の空間へ通じている。さらに、水タンク33には逆U字管部38が形成され、これはパッキンを介して蒸気筒26に設けられた散水・送風路29に通じている。散水・送風路29の下端は蒸気筒26の下端に取付けられたシャワーヘッドSHの多くの小さい穴を介して鍋12内に通じている。
蓋体20は送風管19を備えており、この送風管19はパッキンを介して水タンク33のエアー導入筒37に接続されている。送風管19の他端はパッキン及び送風管17を介して圧縮ポンプ16に接続されている。
次に水タンク33の内部の水を鍋12の内部に散水する方法について説明する。
圧縮ポンプ16を動作させると送風管17、18、19及びエアー導入筒37を経て水タンク33内の水面上部の空間にエアーが送入される。水タンク33内にエアーが送り込まれると、水面が押し下げられ、逆U字管部38を構成する水押し上げ経路、さらには散水・送風路29を経て、シャワーヘッドSHの穴から鍋12内部に散水される。
なお、蒸気筒26自体は、蒸気筒26の蒸気入口穴30aよりも上部に位置する大径のパッキンによって蓋体20に液密に、且つ離脱可能に蓋体20に取付けられている。シャワーヘッドSHには小さな穴が多数設けられているので、鍋12の内部に満遍なく散水することができる。蒸気筒26と水タンク33とで本実施形態の散水・排気ユニット25を構成している。
なお、この構成の炊飯器は、環境温度の変化、例えば寒冷地で使用し、温度が急上昇するような場合、水タンク33から水が漏れ出す恐れがある。その原因は圧縮ポンプ16の内部はノーマルクローズ構造であるのに対して、水タンク33は密閉構造のため、上昇温度によって水タンク内のエアー及び水が膨張するためである。この対策として、ノーマルオープンのバルブ(図示省略)をエアー経路(例えば送風管17)につなぎ通常時は水タンク内の空間部は大気解放とし、圧縮ポンプ16を動作させる時のみバルブを閉めてエアー経路を閉じる構成により解決できる。
以下、図2〜図4を参照して、散水・排気ユニット25の構成を説明する。なお、図2Aは散水・排気ユニットの平面図、図2Bは同じく側面図、図2Cは同じく底面図である。また、図3Aは図2CのIIIA−IIIA断面図、図3Bは同じくIIIB−IIIBの断面図、図3Cは同じくIIIC−IIICの断面図、図3Dは同じくIIID部分の拡大透視図である。さらに、図4Aは散水・排気ユニットの斜視図であり、図4Bは水タンクの斜視図である。
散水・排気ユニット25は、蒸気筒26と水タンク33とからなり、蒸気筒26に設けられた散水・送風路がパッキンによって水タンク33の逆U字管部38の一方側に液密に、且つ離脱可能に結合されている。また、水タンク33の底面側の内部には上面側の内面近傍に向かって開口するエアー導入筒37が設けられており、エアー導入筒37の入口側はパッキンを介して蓋体20の開口に接続された送風管19に連なるように接続されている。
また、蓋体20の凹み穴20aの内面側には、大径のパッキンが配置されており、蒸気筒26の下部側は、蒸気筒26の蒸気入口穴30aが蓋体20よりも内面側となるように、蓋体20に形成された凹み穴20aに液密に取付けられている。これにより、蒸気筒26及び水タンク33からなる散水・排気ユニット25を一体的に取付け及び取り外すことができる。さらに、取外した散水・排気ユニット25は、蒸気筒26と水タンク33とをそれぞれOリングの部分で分離することができる。
なお、散水・排気ユニット25を構成する蒸気筒26、水タンク33は、個別に取付け/取外しできるようにしてもよい。
水タンク33は、蒸気筒26と対向する面に水を注入するための注水口40(図3C参照)が設けられており、注水口40の開口端には蓋40aが開閉可能に取付けられている。水タンク33内に水を注入する際は、散水・排気ユニット25から水タンク33を分離し、水タンク33を縦方向に保持して蓋40aを開き、注水口40から所定量の水を注入することにより行われる。
水タンク33内に所定量の水を注入した後、水タンク33と蒸気筒26とを組み合わせて散水・排気ユニット25を組み立て、この散水・排気ユニット25を蓋体20に取付けると、実施形態の炊飯器10が得られる。図1は、この状態の炊飯器10を示している。
この散水・排気ユニット33で重要な構成は、蒸気筒26の蒸気入口穴30と散水部(散水・送風路29に接続されたシャワーヘッドSH)間の距離である。すなわち、炊飯中、鍋12内には蒸気及びおねばが大量に発生し、これらは鍋12内の空間に充満し、鍋内の内圧を高め、蒸気入口穴30aから蒸気筒26の内部空間へ勢いよく入り込むが、その量が大量になると蒸気筒26の貯留容量を超え外へ吹き零れて周辺を汚染してしまう恐れがあり、また、おねばが吹き零れるとご飯がおいしく炊き上がらなくなる。
そこで、炊飯中は、このような吹き零れを抑制乃至防止する必要がある。この本実施形態では、蒸気入口穴30aと散水部(シャワーヘッドSH)との距離を可能な限り最小にして、散水部から水乃至エアーを蒸気入口穴30aの方向へ向かって吹付けて、おねばが蒸気入口穴30aへ入り込むのをブロックすることによって、おねばが蒸気入口穴30aへ入り込むのを抑制乃至防止できる。すなわち、このブロックは、水タンク33からの水乃至エアーにより、特に蒸気に含まれた泡状のおねばが吹きと飛ばされて入り難く乃至阻止される。この水乃至エアー吹付けのうち、水(散水)よりもエアー吹付けが有効であることは実験により確認した。したがって、上記の距離は、おねばが蒸気入口穴30aへ入り込むのを抑制乃至防止する、いわゆるブロック距離である。
図1〜図4を参照して、散水・排気ユニットの動作を説明する。
水タンク33に、所定量の水をエアー導入管37より低い位置まで注入し、圧縮ポンプ16を作動させる。すると、水タンク33内にエアー送風管17、18、19及びエアー導入管37を通ってエアーが送り込まれ水タンク33内の圧力が上昇し、水面が押し下げられる。この水面の押し下げにより、内部の水は逆U字管部43の下端の送り込み口へ押し込まれ、該管部を通って散水・送風路29、シャワーヘッドSHへ送られ、散水される。また、水タンク33内の水か無くなった後も、圧縮ポンプ16が作動を続けると、エアーが鍋12内へ吹付けられる。
散水・排気ユニット25は、蒸気筒及び水タンクで水及びエアーの両方を鍋内に放出でき、玄米のびっくり炊きに使用する場合は炊飯中に水タンク内の水を鍋内に散水し、玄米の殻のヒートショックを起こす。これによって柔らかい玄米炊きができ、また、白米炊飯時の高火力での沸騰維持に使用する場合は最大火力での炊飯中に水ンタンク内の水またはエアーを排出し、おねばが蒸気筒に過剰に上がってくるのを防ぎ、これによって、吹き零れを起こすことなく高火力での沸騰維持が可能となり、食味の向上が得られる。また、この散水・排気ユニットは、また蓋体から取外し自在になっているので、扱いが簡単になる。例えば、蒸気筒及び水タンクの洗浄、また、水タンクへの注水も簡単になる。
以下、図5〜図9を参照して、この炊飯器による玄米炊飯及び白米炊飯を説明する。
[玄米炊飯]
図5、図6を参照して、玄米炊飯を説明する。なお、図5は玄米炊飯工程の温度特性図と制御電力図であり、横軸は経過時間、縦軸は温度を示し、太実線部分は鍋底温度検出手段により検出された温度、太破線は沸騰検出手段により検出された温度を示す。また、図6は図5の玄米炊飯工程のフローチャート図である。また、図5、図6における記号t1は加熱工程終了時、t2は温度維持工程終了時、t3は温度θ2の維持開始時、t4は温度θ2の維持終了時、t5は温度θ3に到達時、t6は炊飯終了時、さらに記号θ1は温度維持工程の維持温度、θ2は加熱工程終了時の到達温度、沸騰工程の維持温度、θ3は沸騰工程終了時の到達温度を示している。
玄米の炊飯工程は、図5、図6に示したように、鍋内の被炊飯物(玄米と水)を所定の温度まで加熱して沸騰させる加熱工程と、沸騰後、所定の温度に維持する温度維持工程と、続く沸騰工程及びむらし工程の各工程からなる。
ここでは、玄米2合を炊く場合を例にとって、玄米炊飯工程の制御について説明する。通常の炊飯器での玄米炊飯の場合は、例えば玄米296gに対して水を約518ml加え、鍋12の内部に入れるが、本実施形態の炊飯器においては、水518mlの内、370mlを鍋12の内部に入れ、残りの148mlは水タンク33に入れる。
炊飯スタートスイッチ(図示省略)を押すと、炊飯制御手段15により加熱コイル13に高周波電流が通電され、鍋12が加熱される。この玄米炊飯工程では、予熱工程を設けず最初から例えば500Wの電力(中電力)を印加して、所定時間t1に鍋底温度検出手段14の検出温度がθ2に到達するように加熱制御を行う。ここで、所定時間t1が40分で、θ2が温度100℃だった場合、炊飯開始から40分後に鍋底検出手段14の検出温度が100℃を検出するように加熱制御を行う。なお、中電力は後記の白米炊飯時の電力(700W)と対比してそれより小さい電力である。
次いで、t1終了時の鍋底温度検出手段14により検出した値θ2になったらθ1で温度制御する温度維持工程を所定時間t1〜t2(例30分)実施する。このとき加熱電力を細かく制御して温度制御を行うことにより、鍋12の底をこがすことなく加熱を継続することができる。
温度維持工程開始からt2経過後、圧縮ポンプ16を動作させて水タンク33内の水を鍋12内に加水(散水)する。これにより、水が気化することによって急激に鍋12内の温度が低下するため、玄米の種皮に対してヒートショックを与えることができ、玄米の種皮を破裂させて玄米の内部への吸水効率を向上させることができる。その後の沸騰工程では、鍋底温度検出手段の検出温度がθ2(例100℃)になるように加熱し、所定時間のt3〜t4維持できるよう温度制御を行う。所定時間後、加熱を行い鍋底温度検出手段14の検出温度がθ3になったら加熱を停止する。そして、所定時間t5〜t6に一定時間むらしを行い、炊飯を終了する。
この玄米の炊飯工程によれば、温度維持工程では一定の高温度で長時間加熱しているために玄米の種皮が十分に柔らかくなる。しかも、この温度維持工程の終了時に一気に水を注入(散水)しているため、水の注入時の玄米の種皮に対するヒートショックが大きくなり、玄米の種皮に対して確実且つ十分に破裂を形成することができる。その結果として、炊き上げ工程での玄米の内部への吸水状態が良好となり、白米と略同じような食味の炊き上げた玄米ご飯を得ることができる。
図7を参照して、玄米炊飯工程の変形例を説明する。なお、図7は玄米炊飯工程の変形例に係る炊飯工程図である。また、以下の説明では、図5の炊飯工程と共通する箇所には同一の符号を付して、重複説明を省き、異なる部分について説明する。
この炊飯工程は、図5の加熱工程において、炊飯開始から早い時点までに所定温度θ4、すなわち例えば60℃まで急速に上昇させ、その後、図5の加熱工程と同様にトータルで所定の時間(例40分)かけて沸騰するように一定の傾斜の温度上昇となるように加熱制御する点が図5の炊飯工程と異なっている。
この炊飯工程によれば、ショ糖を分解するインベルターゼの活性温度時間を最小にし、且つトータル時間(例40分)かけて沸騰まで一定の温度上昇で加熱することにより、ふっくらとし且つショ糖含有量の多い玄米ごはんを炊き上げことができる。
なお、炊飯後のごはんに含まれる代表的な糖分として、ブドウ糖、ショ糖、果糖があり、このうちショ糖は、人間がコクのある甘味として感じると言われている。このふっくらとした玄米の炊きあがりにするために、玄米の加熱工程は所定時間(例40分)かけて沸騰するように、一定の傾斜の温度上昇になるよう制御する。
[白米炊飯]
次に、図8、図9を参照して白米炊飯を説明する。なお、図8は白米炊飯工程の温度特性図と制御電力図であり、横軸は経過時間、縦軸は温度を示し、また太実線部分は鍋底温度検出手段により検出された温度、太破線は沸騰検出手段により検出された温度を示す。また、図9は図8の白米炊飯工程のフローチャート図である。
これらの図にあって、記号t1は温度θ1到達時、θ1は維持開始時温度、t2はθ1維持終了時、t3は吸水工程終了時(温度はθ2)、t4は温度θ3到達時、量判定結果にもとづくt4〜t5の加熱開始時、t5は量判定結果にもとづくt4〜t5の加熱終了時、沸騰維持開始時、t6は温度θ5到達時、むらし工程開始時、t7は温度θ4下降時、加熱開始時、t8は加熱終了時、t9は炊飯終了時を示し、さらにまた、θ4は沸騰温度、θ5は沸騰工程終了時の到達温度を示している。
白米の炊飯工程は、図8、図9に示したように、鍋内の被炊飯物(白米と水)を所定の温度で吸水させる吸水工程と、鍋内を沸騰させる加熱工程と、この沸騰状態を維持する沸騰工程と、及びむらし工程の各工程とからなる。
ここでは、白米2合を炊く場合を例にとって、白米炊飯工程の制御について説明する。通常の炊飯器での白米炊飯の場合は、米300gに対して水を約469ml加えて鍋12の内部に入れるが、本実施形態の炊飯器においては、水469mlの内、347mlを鍋12の内部に入れ、残りの122mlは水タンク33に入れる。
炊飯スタートスイッチ(図示省略)を押すと、炊飯制御手段15により加熱コイル13に高周波電流が通電され、鍋12が加熱される。最初は吸水工程であり、例えば500Wで加熱を行う。鍋底温度検出手段14の検出温度がθ1(例60℃)に到達すると、予め定めたt1〜t2時間の間、θ1で温度制御を行い、白米に水を吸わせる。
加熱工程では最大電力(例700W)による大火力で加熱を行う。この加熱工程では、鍋12内の被加熱物の一部が沸騰点に達すると蒸気の発生が始まり、沸騰検出手段23の温度が上昇する。その検出温度がθ3(例75℃)になった時をt4とする。
このときt3〜t4は、鍋12の内容物(被炊飯物)がθ2の温度から鍋の内部の一部が沸騰点に達するまでの時間であり、内容物の量を推測することができる。すなわち、t3〜t4が長いほど内容物の量は多く、t3〜t4が短いほど内容物の量が少ない。この内容物の量に応じて追加加熱時間t4〜t5を設定する。t4〜t5は内容物の量が多いほど長く設定するが、予め実験的に最適値を求めておく。沸騰検出手段23の検出温度がθ3に達した後、さらにt4〜t5だけ加熱を加えることで鍋12の中の被加熱物を加熱ムラなく炊飯することができる。
そして、吸水工程の終盤から以降の加熱工程において、散水・排気ユニット25の水タンク33から鍋12内に所定量の水を散水またはエアー吹付けを以下のいずれかで行う。
ア 散水の場合
吸水工程の最後に水タンク内の水の一部(例52ml)を加水し、残りの水(例70mml)を加熱工程のt4〜t5時間中に散水する。なお、この時、残りの水(例70mml)は予め定めた所定量ずつ、例えば35mlずつ2回に分けて鍋12内に加水(散水)してもよい。
イ エアー吹付けの場合
吸水工程の最後で全ての水を鍋内へ散水して水タンクを空にし、その後、加熱工程でエアー吹付けのみを行う。このエアー送風制御の場合はt4〜t5時間中に連続して圧縮ポンプを動作させて水タンクを介してエアーを送風する。なお、図8の加水量は総量を示している。
上記ア、イの場合、t3〜t5までの電力は最大電力(例700W)による大火力加熱が可能になり、しかも吹き零れを抑制乃至防止できる。
t5経過後の沸騰工程では、加熱工程で使用した最大電力よりも低い中程度の電力、この場合は例えば600W、θ4(例100℃)の沸騰温度を維持するように加熱を行う。鍋底温度検出手段14の検出温度がθ5なったら加熱を停止する。その後、むらし工程を実施し、鍋底温度検出手段14の検出温度がθ4まで下がったら、t7〜t8で所定時間の加熱を行った後、加熱を停止し、所定時間までむらしを行って炊飯を終了する。
この白米炊飯によれば、おねばが泡状になる加熱工程で水タンク内の水の残量を1回乃至複数回に分割して鍋内に散水、若しくは空になった水タンクを経由して1回乃至複数回鍋内にエアー送風することにより、泡状のおねばの発生を抑え、火力を下げることなく加熱工程を実行し、おいしい白米ご飯を炊くことができる。
[実施形態2]
以下、図10〜図16を参照して、本発明の実施形態2に係る炊飯器を説明する。なお、実施形態1の炊飯器と共通する構成には同一の符号を付して、それらの説明を引用することとし、異なる構成について説明する。
図10を参照して、本発明の実施形態2に係る炊飯器10Aの概要を説明する。なお、図10は本発明の実施形態2に係る炊飯器10Aの断面図である。
本発明の実施形態2に係る炊飯器10Aは、米と水とを含む被炊飯物を投入する鍋12と、この鍋12を収容し該鍋を加熱する加熱手段13及びエアーを送風する圧縮ポンプ16を設けた炊飯器本体11と、鍋12及び炊飯器本体11の開口を塞ぐ蓋体20Aと、鍋12の底温度を検出する鍋底温度検出手段14と、鍋12内の沸騰を検出する沸騰検出手段23と、鍋底温度検出手段及び沸騰検出手段の検出温度に基づいて加熱手段の加熱動作を制御して炊飯工程を実行する炊飯制御手段15と、炊飯工程中に鍋内へ散水乃至エアーを吹付け及び該鍋内の蒸気を外部へ排出させる散水・排気ユニット25Aと、を備え、
散水・排気ユニット25Aは、鍋12内に発生する蒸気に含まれるおねばを一旦貯し蒸気を外部へ排出させ且つ散水・送風路の一部をなす蒸気筒26Aと、圧縮ポンプ16に結合され、炊飯工程中に内部に貯水した所定量の水をエアーによって鍋12内へ散水し水排出後にエアー吹付けを行う水タンク33Aと有し、蒸気筒26A及び水タンク33Aは個別に且つ離脱自在に蓋体20Aに装着されている構成を有する。
この炊飯器によれば、実施形態1の炊飯器と構成の一部が異なるが略同じ作用効果を奏する。すなわち散水・排気ユニットの水タンク及び蒸気筒の取り扱い及びメンテナンスが容易になり、また、水タンクは、玄米炊飯/白米炊飯に共用されるので散水・排気ユニットの構成が簡単になる。さらに、玄米炊飯時は炊飯中に散水しヒートショックを与えて玄米を白米と略同等の食感に炊き上げ、また白米炊飯時は、散水の際の機構を利用して、沸騰中に散水乃至圧縮エアーを吹付けておねばの吹き零れを抑制乃至防止し、大火力加熱を維持して炊飯できるので、いずれもおいしく炊き上げることができる。
以下、実施形態2の炊飯器10Aを説明するが、この炊飯器10Aは実施形態1の炊飯器10と蓋体20及び散水・排気ユニット25の一部構成が異なっているのみで他の構成は共通しているので、この異なる構成について詳述すると共に他の特徴を明らかにする。
[炊飯器の構成]
図10、図11を参照して、炊飯器の蓋体の構成を説明する。なお、図11は内蓋の斜視図である。
蓋体20Aは、散水・排気ユニット25Aが収容される形状・大きさの凹み穴20a1
が形成され、この凹み穴20a1の底部に蒸気筒26Aが嵌着される嵌着穴が形成されている(図10参照)。
シャワーヘッドSHは、内蓋24Aへ移設されている。すなわち、鍋12の開口を塞ぐ内蓋24Aを有し、この内蓋24Aの中心部に所定大きさの開口24bを設け、この開口にシャワーヘッドSHを装着した構造となっている。蒸気筒26Aの装着時は、蒸気筒の下部が環状パッキンで密閉された状態で嵌着される(図10、図11参照)。
この構成により、実施形態1の炊飯器10では蒸気筒26にシャワーヘッドSHを装着していたため、米質のものの目詰まりが懸念されたが、この実施形態2の炊飯器10Aでは、内蓋24AにシャワーヘッドSHを装着したので、この内蓋24Aを洗う際、また水を散水する際にシャワーヘッドSHの穴が清掃され、目詰まりが防止できる。
また、開口24bの外周に所定大きさの蒸気入口に通じた蒸気入口穴24aが形成されている。
[散水・排気ユニットの構成]
散水・排気ユニット25Aは、図12〜図16に示したように、鍋12内に発生する蒸気に含まれるおねばを一旦貯留する一方で蒸気を外部へ排出させ且つ散水・送風路の一部をなす蒸気筒26Aと、内部に所定量の水を貯水し、この水をエアーによって鍋12内へ散水し、水排出後にエアーを吹付ける水タンク33Aとを有している。
蒸気筒26Aは、水タンク33Aのタンク本体34の逆U字溝34b(図14B参照)に遊嵌される形状及び大きさであって、所定量のおねばが貯留される所定の深さの細長な筒状ケース27と、この筒状ケース27の開口を覆う筒カバー32(図13B参照)とからなる筒状箱体からなり、合成樹脂成型体で形成されている。なお、蓋体20Aへの取付けは、まず蒸気筒26Aが蓋体20Aの凹み穴20a1に装着され、その後、水タンク33Aが嵌着される。
筒状ケース27は、長手方向の一端側に水タンク33Aが嵌着され且つまた蓋体20Aに嵌着するタンク・蓋装着部28(図14A、図15参照)が設けられている。このタンク・蓋装着部28は、所定の太さで高さが低い柱状部からなり、凹み穴20a1の嵌着穴に嵌着される。また、このタンク・蓋装着部28には柱状部を貫通させて水タンク33Aから所定量の水を給水乃至エアーを送風する散水・送風路(炊飯器本体から送られたエアーが水タンク内の水を押し上げて水が噴出され、また水を全て噴出した後はエアーが送風される通路)29(図16B参照)が形成されている。
この散水・送風路29の出口は、散水・送風穴29a(図14B参照)になっており、この散水・送風穴29aに隣接した箇所に、おねばが蒸気と共に蒸気筒26Aに上がる蒸気入口穴30a(この蒸気入口穴は蒸気・おねば上昇路30につながっている)及び上がったおねばが鍋内へ帰還(環流)するおねば帰還穴31a(この帰還穴31aはおねば還流路に繋がっている)が形成されている(図14B参照)。なお、散水・送風路29の出口の散水・送風穴29aは、蒸気筒26Aが内蓋24Aに装着されたときシャワーヘッドSHに嵌着され、これらの部分は散水部を構成している。
また、筒カバー32は、一端に排気穴32aが形成され、他端はタンク・蓋装着部28の近傍に開閉自在に固定されている。蒸気筒26Aは、蓋体20Aに装着したとき、排気穴32aは蓋体の中心部でなく端部へ寄った箇所に位置する。
水タンク33Aは、全体が蓋体20Aの凹み穴20a1に収容される形状・大きさであって、内部に所定量の水を貯水し、蓋体20Aの凹み穴20a1に装着された蒸気筒26Aに遊嵌させるタンク本体34と、このタンク本体を覆うタンクカバー36とを有し、合成樹脂成型体で形成されている。
タンク本体34は、上面に所定量の水を貯水する貯水凹み穴34a(図13A参照)と、裏面に蒸気筒26Aへ遊嵌させる逆U字溝34b(図14B参照)とを有し、この逆U字溝34bの一端にコ字状切欠き部34cを形成し、他端はタンクカバー36の装着部となっている(図13A参照)。なお、コ字状切欠き部34cは水タンク33Aを蒸気筒26Aに遊嵌させたときにその排気穴32aを露出させる切欠き部となっている。
また、貯水凹み穴34aの周囲には、パッキン装着枠34a'(図13A参照)が形成されている。さらに、裏面の一端側に炊飯器本体11からエアーが送風されるエアー取入れ穴35(図14B参照)が形成されている。
タンクカバー36は、貯水凹み穴34aと対応する箇所にパッキン装着枠に装着したパッキンを押し圧し凹み穴を塞ぐ覆い部と、コ字状切欠き部と対応する箇所に同様のコ字状切欠き部が形成されている。タンク本体34は、パッキン装着枠34a'に所定形状のパッキンを装着し、タンクカバー36で覆った際に、水漏れが発生しないようにする。
このタンクカバー36は、タンク本体34の他端装着部に開閉自在に装着され、カバー閉成後はロック機構でロックされるようになっている。
なお、水タンク33Aは、内部にエアー導入筒37及び逆U字管状部38が形成されている。
以下、図10、図14B,図15及び図16を参照して、散水・排気ユニット25Aにおける散水・送風穴29aと蒸気入口穴30aとの位置関係を説明する。なお、図14Bは散水・排気ユニットの底面図、図15Aは図14BのC−C線の断面図、図15Bは図14BのD−D線の断面図、図16Aは図15Aの概略断面図、図16Bは図15Bの概略断面図である。なお、散水・送風穴29aはシャワーヘッドSHに嵌着され、この部分は散水部となっている。
散水・送風穴29aと蒸気入口穴30aとは、該蒸気入口穴へおねばが入り込むのをブロックする距離に近接させた位置に形成されている(図14B参照)。なお、散水・送風穴29aは炊飯器本体11から送られたエアーがタンク33A内の水を押し上げて水を排出させ、また水が全て排出された後はエアーを送風する散水・送付路に繋がっている。
図10を参照して、同図のシャワーヘッドSH部分は水及びエアーを鍋12内に放出する散水部、この散水部に隣接する部分は鍋12内の蒸気とおねばが蒸気筒に上がる経路を構成している。
まず、エアー吹付けでおねば封じ(抑制乃至防止)をするときは、散水部からエアーを吹付ける。このエアー吹付けの最中は蒸気筒26Aにおねばが上がらない。しかし、圧縮ポンプ16をオフ(OFF)してエアーを止めると即座におねばが蒸気筒内に上がってくる。これにより散水部から吹付けていたエアーは蒸気入口部分を含む近傍のみを冷やし、おねばはこの部分を通じて蒸気筒に上がってくることはない。
また、散水でおねばを抑えるときは、散水後のしばらくの間(例えば30秒間)は、おねばは蒸気筒26Aに上がってこない。なお、この場合、おねば抑制効果は大きいが、反面、想定以上にご飯の温度を下げてしまうことがあるので、鍋内の温度コントロールと吹き零れ防止に最適な水量に調整する。
さらに、エアーを利用するときは、圧縮ポンプ16が動作している間は蒸気筒26Aへのおねば上がりを防げるため、高火力を維持して、炊飯できる。
なお、吹き零れは通常の炊飯では問題にならず、炊飯時に鍋内への加水量が多かった場合に問題が発生する。おねばとおねばの泡は最初に鍋内に充満し、その後、蒸気筒内へ上昇しようとする。この状態では、おねばを鍋側に戻す経路がおねばに埋没してしまい、役に立たなくなってしまう。鍋に戻る経路を失ったおねばは、気泡に煽られて蒸気排出口から飛び出し吹き零れが発生する。しかし、この実施形態では、おねばが上げってくる経路より手前でおねばを封じているので吹き零れを抑制乃至防止できる。
この炊飯器10Aは、また以下の特徴を有している。
まず、炊飯器本体11に水を残さない構成となっている。すなわち、水タンク33Aから鍋12内に散水する経路は水タンク33A、蒸気筒26A及び内蓋24Aの3部品で構成しており、いずれも取外して洗うことができるため、炊飯器本体側に水が残って不衛生になることが無い。
この構造とするため、蒸気筒26Aには狭い範囲に以下の経路を備えている。すなわち、給水経路、鍋12内の蒸気とおねばが蒸気筒26Aに上がる経路及び蒸気筒内に溜まったおねばを鍋側に戻す経路である。また、蒸気排出穴32aを後方に移動させた構成にしてある。この構成により、炊飯器10Aの上面に蒸気が前側に漂って操作パネル部に悪影響を及ぼすことを防止できる。
水タンク33Aはタンク本体に凹み貯水穴を設け、この穴口の開口は大きくしてある。これにより上面にあって、水平に置いた水タンクに専用のカップで計量した水を注ぎ易くなり、また、水を注ぐ量が多かった時にも、水残りなく排水できるため、給水の取扱い性がよくなる。また、開口が大きいので、水タンクの隅まで指が届き、洗い易くなる。
また、水タンクの水漏れを防止できる。すなわち、散水・排気ユニット25Aにあって、その水経路弁V1及びエアー経路弁V2を設けた。水経路弁V1は水タンク取付け時に開き、またエアー経路弁V2も水タンク取付け時に開く弁であり、これの弁で水タンクに水を入れて炊飯器に装着するまでの持ち運びの際に水が漏れない。
10、10A 炊飯器
11 炊飯器本体
12 鍋
13 加熱コイル(加熱手段)
14 鍋底温度検出手段
15 炊飯制御手段
16 圧縮ポンプ
20、20A 蓋体
22 蓋カバー
23 沸騰検出手段
24、24A 内蓋
25、25A 散水・排気ユニット
26、26A 蒸気筒
29 散水・送風路
29a 散水・送風穴
30 おねば上昇路
30a 蒸気入口穴
32、32a 蒸気排出穴
33、33A 水タンク
37 エアー導出管
38 逆U字管部
SH シャワーヘッド(散水部)
V1 水経路弁
V2 エアー経路弁
また、蓋体20の凹み穴20aの内面側には、大径のパッキンが配置されており、蒸気筒26の下部側は、蒸気筒26の蒸気入口穴30aが蓋体20よりも内面側となるように、蓋体20に形成された凹み穴20aに液密に取付けられている。これにより、蒸気筒26及び水タンク33からなる散水・排気ユニット25を一体的に取付け及び取り外すことができる。さらに、取外した散水・排気ユニット25は、蒸気筒26と水タンク33とをそれぞれパッキンの部分で分離することができる。
なお、散水・排気ユニット25を構成する蒸気筒26、水タンク33は、個別に取付け/取外しできるようにしてもよい。

Claims (5)

  1. 米と水とを含む被炊飯物を投入する鍋と、前記鍋を収容し該鍋を加熱する加熱手段及びエアーを送風する圧縮ポンプを設けた炊飯器本体と、前記鍋及び前記炊飯器本体の開口を塞ぐ蓋体と、前記鍋の底温度を検出する鍋底温度検出手段と、前記鍋内の沸騰を検出する沸騰検出手段と、前記鍋底温度検出手段及び前記沸騰検出手段の検出温度に基づいて前記加熱手段の加熱動作を制御して炊飯工程を実行する炊飯制御手段と、前記炊飯工程中に前記鍋内へ散水乃至エアーを吹付け及び該鍋内の蒸気を外部へ排出させる散水・排気ユニットと、を備え、
    前記散水・排気ユニットは、前記鍋内に発生する蒸気に含まれるおねばを一旦貯し蒸気を外部へ排出させ且つ散水・送風路の一部をなす蒸気筒と、前記圧縮ポンプに結合され、前記炊飯工程中に内部に貯水した所定量の水をエアーによって前記鍋内へ散水し水排出後にエアー吹付けを行う水タンクと有し、前記蒸気筒及び前記水タンクは個別に且つ離脱自在に前記蓋体に装着されていることを特徴とする炊飯器。
  2. 前記散水・排気ユニットにおいて、前記蒸気筒は、内部に所定大きさの空間を有し、該空間に連通した蒸気入口穴及び蒸気排出穴を設けた筒状箱体からなり、前記筒状箱体に前記水タンクが装着され且つ前記蓋体に装着するタンク・蓋装着部を形成し、前記タンク・蓋装着部には該装着部を貫通させて前記水タンクから所定量の水を給水乃至エアーを送風する前記散水・送風路を形成し、該散水・送風路は前記鍋内に散水乃至エアーを吹付ける散水部に結合されて、前記蒸気入口穴と前記散水部とは該蒸気入口穴へおねばが入り込むのをブロックする距離に近接させた状態で前記蓋体に装着されていることを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
  3. 前記蓋体は、前記鍋の開口を塞ぐ内蓋を有し、前記内蓋に前記散水部のシャワーヘッドが装着され、前記蓋体の閉成時に前記散水・送風路が該シャワーヘッドに嵌着されていること特徴とする請求項1または2に記載の炊飯器。
  4. 前記被炊飯物の米は玄米であって、該玄米炊飯工程は前記鍋内を沸騰状態にまでに立上げ加熱する加熱工程、該鍋内を所定温度に維持加熱する温度維持工程と、前記鍋内を沸騰加熱させる沸騰工程及びむらし工程の各工程からなり、
    前記炊飯制御手段は、前記加熱工程において中電力による火力で前記鍋内を加熱沸騰させ、次の温度維持工程では前工程の沸騰温度よりも高くならない温度を維持し比較的長い時間掛けた加熱を行い、続く沸騰工程では前記鍋内に前記散水・排気ユニットから貯水された全ての水を散水した後に再び中電力に戻して前記鍋内を沸騰維持させて炊き上げることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の炊飯器。
  5. 前記米は白米であって、該白米炊飯工程は前記鍋内の玄米に水を吸水させる吸水工程、前記鍋内を沸騰状態にまでに立上げ加熱する加熱工程、該沸騰状態を維持させる沸騰工程及びむらし工程の各工程からなり、
    前記吸水工程の終盤から前記加熱工程までの間に、前記散水・排気ユニットから前記鍋内へ散水乃至エアー吹付けを行うと共に前記加熱工程中は最大電力による大火力で炊飯することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の炊飯器。
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