JP2020096243A - 投影装置、投影システム、及び、投影方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】事前準備の作業量を低減しつつ建築設計データの少なくとも一部を投影することができる投影装置を提供する。【解決手段】投影装置20は、空間内に設置される投影装置である。投影装置20は、投影装置20から空間を構成する構造物までの距離を計測する測距部22と、計測された距離を示す距離データに基づいて空間の建築設計データの少なくとも一部である対象データを構造物に実寸で投影する投影部23とを備える。【選択図】図2
Description
本発明は、投影装置、投影システム、及び、投影方法に関する。
従来、スクリーンなどに画像を投影することができる投影装置が知られている。投影装置に関連する技術として、特許文献1には、設計案のオブジェクト及びオブジェクトデータを部屋の境界壁面に表示する方法が開示されている。
特許文献1に記載の方法においては、基準装置及び設計案との対応付けは、既知の参照オブジェクトを用いて行われる。したがって、複数の参照オブジェクトをあらかじめ内部空間の目立つ位置に配置する必要がある。
本発明は、参照オブジェクトの配置などの事前準備の作業量を低減しつつ建築設計データの少なくとも一部を投影することができる投影装置、投影システム、及び、投影方法を提供する。
本発明の一態様に係る投影装置は、空間内に設置される投影装置であって、前記投影装置から前記空間を構成する構造物までの距離を計測する測距部と、計測された距離を示す距離データに基づいて前記空間の建築設計データの少なくとも一部である対象データを前記構造物に実寸で投影する投影部とを備える。
本発明の一態様に係る投影システムは、前記投影装置と、ユーザが前記投影装置を遠隔操作するための操作装置とを備える。
本発明の一態様に係る投影方法は、空間内に設置される投影装置によって行われる投影方法であって、前記投影装置から前記空間を構成する構造物までの距離を計測する測距ステップと、計測された距離を示す距離データに基づいて前記空間の建築設計データの少なくとも一部である対象データを前記構造物に実寸で投影する投影ステップとを含む。
本発明の投影装置、投影システム、及び、投影方法は、事前準備の作業量を低減しつつ建築設計データの少なくとも一部を投影することができる。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
(実施の形態)
[概要]
まず、実施の形態に係る投影システムの概要について説明する。図1は、実施の形態に係る投影システムの動作の概要を示す図である。
[概要]
まず、実施の形態に係る投影システムの概要について説明する。図1は、実施の形態に係る投影システムの動作の概要を示す図である。
実施の形態に係る投影システム10は、投影装置20を備える。投影装置20は、建築中の建物内の空間100内に設置される。投影装置20は、空間100を構成する構造物(具体的には、床、壁、または、天井など)に建築設計データの少なくとも一部である対象データを実寸大で投影する。対象データは、例えば、空間における墨出し位置を示すデータであり、作業者が墨出し線を引くべき位置に設計通りの長さの光のラインが投影される。
これにより、作業者は投影された光のラインをなぞるだけで容易に墨出し線を引くことができる。なお、光のラインが墨出し線を引くためのガイドとして使用されることは必須ではなく、光のラインそのものが墨出し線として用いられてもよい。
なお、投影システム10は、建築設計データの一部または全部を投影できればよく、対象データは、墨出し位置を示すデータ以外のデータであってもよい。例えば、建築設計データにシステムキッチンまたはバスタブなどの設備の設置位置を示すデータが含まれる場合には、投影システム10は、設備の設置位置を実寸で投影してもよい。
[構成]
次に、実施の形態に係る投影装置の構成について説明する。図2は、投影システム10の機能構成を示すブロック図である。図3は、投影システム10を構成する装置の外観図である。図2及び図3に示されるように、投影システム10は、投影装置20と、情報処理装置30と、操作装置40とを備える。まず、投影装置20について説明する。
次に、実施の形態に係る投影装置の構成について説明する。図2は、投影システム10の機能構成を示すブロック図である。図3は、投影システム10を構成する装置の外観図である。図2及び図3に示されるように、投影システム10は、投影装置20と、情報処理装置30と、操作装置40とを備える。まず、投影装置20について説明する。
投影装置20は、建築設計データの少なくとも一部である対象データを構造物に実寸で表示する装置である。構造物は、具体的には、床、壁、天井、または、柱などである。投影装置20は、例えば、天井の吊りボルトに設置される。投影装置20は、壁に設置されてもよいし、三脚に取り付けられて床に設置されてもよい。投影装置20は、通信部21と、測距部22と、投影部23と、制御部24と、記憶部25と、駆動部26と、取付部27(図3に図示)と、筐体28(図3に図示)とを備える。
通信部21は、投影装置20が情報処理装置30及び操作装置40と通信を行うための通信回路(言い換えれば、通信モジュール)である。通信部21は、情報処理装置30及び操作装置40と無線通信を行うが、有線通信を行ってもよい。通信部21が行う通信の通信規格については特に限定されない。
測距部22は、投影装置20から空間100を構成する構造物までの距離を検知する。測距部22は、例えば、TOF(Time Of Flight)センサなどの距離画像センサである。距離画像センサは、距離の検知結果として、複数の画素の画素値のそれぞれが測距部22からの距離を示す距離画像を生成する。測距部22は、位相差検出方式を用いた測距センサ、または、三角測距方式を用いた測距センサなど、その他の測距センサであってもよい。測距部22は、測距用光源22a、及び、検知部22bを有する。
測距用光源22aは、構造物に向けて光を発する光源である。測距用光源22aは、例えば、赤外光を発する発光素子によって実現されるが、可視光を発する発光素子によって実現されてもよい。なお、測距用光源22aは、必ずしも投影部23が有する光源23aと別体である必要はなく、投影部23が有する光源23aが測距用光源22aとして用いられてもよい。つまり、測距部22は、測距用光源22aを有しておらず、検知部22b(つまり、カメラ機能)のみを有するセンサであってもよい。
検知部22bは、測距用光源22aが発した光の構造物における反射光を検知する受光素子である。検知部22bは、フォトダイオードアレイによって構成されるイメージセンサによって実現される。
投影部23は、対象データを投影面に投影するための投影モジュールである。投影部23は、光源23a、及び、走査部23bを有する。なお、図示されないが投影部23は、その他に、レンズ、ミラー等の光学部品などを含む。
光源23aは、例えば、半導体発光素子によって実現されるレーザ光源である。なお、光源23aは、発光色が異なる複数の発光素子(例えば、赤色発光素子、緑色発光素子、及び、青色発光素子)を含み、発光色を切り替えられる構成であってもよい。
走査部23bは、光源23aが発する光を構造物上で走査する。走査部23bは、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラーによって実現される。
制御部24は、投影面に対象データを投影するために、測距部22、投影部23、及び、駆動部26を制御する制御装置である。制御部24は、例えば、マイクロコンピュータ、または、プロセッサによって実現される。また、制御部24には、投影部23を駆動するための駆動回路、及び、駆動部26を駆動するための駆動回路が含まれてもよい。
記憶部25は、制御部24によって実行される、対象データを実寸で投影するための制御プログラムが記憶された記憶装置である。記憶部25は、半導体メモリなどによって実現される。
駆動部26は、投影装置20の向きを変更するための駆動機構である。駆動部26は、より詳細には、取付部27を基準に筐体28の向きを変更する。駆動部26は、投影装置20の向きをチルト方向に変更するための第一駆動部26aと、投影装置20の向きをパン方向に変更するための第二駆動部26bとを有する。第一駆動部26a、及び、第二駆動部26bのそれぞれは、ステッピングモータなどによって実現される。なお、駆動部26は、投影装置20の向きをロール方向に変更するための第三駆動部を有していてもよい。
取付部27は、投影装置20を天井の吊りボルトに取り付けるための取り付け構造である。なお、投影装置20は、三脚に取り付けられてもよく、この場合、取付部27は、投影装置20を三脚に取り付けるための取り付け構造である。
筐体28は、通信部21、測距部22、投影部23、制御部24、及び、記憶部25を収容する筐体である。筐体28は、例えば、樹脂によって形成されるが、金属によって形成されてもよい。
次に、情報処理装置30について説明する。情報処理装置30は、対象データを実寸で投影するための情報処理を行う装置である。情報処理装置30は、例えば、パーソナルコンピュータなどであるが、サーバ装置であってもよい。情報処理装置30は、通信部31と、情報処理部32と、記憶部33とを備える。
通信部31は、情報処理装置30が投影装置20及び操作装置40と通信を行うための通信回路(言い換えれば、通信モジュール)である。通信部31は、投影装置20及び情報処理装置30と無線通信を行うが、有線通信を行ってもよい。通信部31が行う通信の通信規格については特に限定されない。
情報処理部32は、対象データを実寸で投影するための情報処理を行う。情報処理部32は、例えば、マイクロコンピュータ、または、プロセッサによって実現される。
記憶部33は、情報処理部32が上記情報処理を行うために実行するプログラムが記憶される記憶装置である。記憶部33は、半導体メモリなどによって実現される。記憶部33には、建築設計データも記憶される。
建築設計データは、空間100の大きさ、及び、形状を示す3次元データ(より具体的には、3次元CADデータ)である。建築設計データには、図4に示されるような空間100の間取りを示す2次元データ、及び、墨出し位置を示す2次元データなども含まれる。図4は、空間100の間取りの一例を示す図である。
次に、操作装置40について説明する。操作装置40は、ユーザが投影装置20を遠隔操作するためのリモートコントローラである。操作装置40は、例えば、投影装置20の専用リモートコントローラである。専用のアプリケーションプログラムがインストールされたスマートフォンまたはタブレット端末などの携帯端末が操作装置40として用いられてもよい。操作装置40は、具体的には、操作受付部41と、通信部42と、制御部43と、記憶部44と、表示部45とを備える。
操作受付部41は、ユーザの操作を受け付けるユーザインターフェース装置である。操作受付部41は、例えば、ハードウェアボタンによって実現されるが、タッチパネルなどによって実現されてもよい。
通信部42は、操作装置40が投影装置20及び情報処理装置30と通信を行うための通信回路(言い換えれば、通信モジュール)である。通信部42は、投影装置20及び情報処理装置30と無線通信を行うが、有線通信を行ってもよい。通信部42が行う通信の通信規格については特に限定されない。
制御部43は、操作受付部41によって受け付けられた操作に応じて投影装置20を動作させるための指示信号を通信部42に投影装置20へ送信させる。制御部43は、例えば、マイクロコンピュータ、または、プロセッサによって実現される。
記憶部44は、制御部43によって実行される制御プログラムが記憶された記憶装置である。記憶部44は、半導体メモリなどによって実現される。
表示部45は、投影装置20の動作状況などを示す画面を表示する。表示部45は、液晶パネルまたは有機ELパネルなどによって実現される。
[動作例1]
次に、投影システム10の動作例1について説明する。図5は、投影システム10の動作例1のフローチャートである。
次に、投影システム10の動作例1について説明する。図5は、投影システム10の動作例1のフローチャートである。
まず、操作装置40の操作受付部41は、投影の開始操作を受け付ける(S11)。開始操作には、建築設計データのうちどのデータを対象データとして投影するかを選択する操作が含まれる。動作例1では、墨出し位置を示すデータが対象データとされる。操作受付部41によって開始操作が受け付けられると、制御部43は、通信部42に投影装置20へ指示信号を送信する。
投影装置20の通信部21によって指示信号が受信されると、これをトリガにして、ステップS11〜ステップS15の空間認識処理が自動的に開始される。まず、制御部24は、投影装置20から空間100を規定する構造物までの距離を測距部22に計測させる(S12)。制御部24は、より具体的には、駆動部26を駆動することにより、測距部22の向きをパン方向、及び、チルト方向に変更しながら測距部22に距離を計測させる。これにより、投影装置20から、複数の壁、床、及び、天井までのそれぞれの距離が計測される。そして、制御部24は、計測された距離を示す距離データを通信部21に情報処理装置30へ送信させる。
情報処理装置30の情報処理部32は、通信部31によって受信された距離データに基づいて、空間100の形状及び大きさの実測結果を示す空間データを生成する(S13)。次に、情報処理装置30は、記憶部33に記憶された建築設計データに含まれる空間100の設計上の形状及び大きさを示す空間設計データを読み出し、空間データと空間設計データとの対応付けを行う(S14)。そして、情報処理装置30は、対応付けの結果に基づいて、空間100内における投影装置20の位置及び向きを特定する(S15)。
ステップS11〜ステップS15の空間認識処理が終了すると、ステップS16〜ステップS19の投影処理が行われる。
情報処理装置30の情報処理部32は、墨出し位置を示す対象データを構造物の所定の投影位置(投影面)に投影するための制御信号を通信部31に投影装置20へ送信させる。投影装置20の制御部24は、通信部21によって制御信号が受信されると、制御信号に基づいて投影位置を特定し、対象データを投影位置に実寸で投影する(S16)。このとき、投影部23の投影軸(言い換えれば、投影される光の中心軸、光軸)と投影面とが直交しない場合には、投影軸と投影面とが交差する角度(具体的には、例えば、パン角及びチルト角)に基づいて、歪み補正処理が行われる。図6は、歪み補正処理(及び、後述の投影倍率の補正処理)を説明するための図である。なお、投影軸と投影面とが交差する角度は、ステップS15において特定された空間100内における投影装置20の位置及び向きによって定められる。
また、対象データを実寸で投影するために、投影倍率の補正処理も行われる。走査部23b(MEMSミラー)を同じ角度だけ走査させたときの投影面における光のラインの長さは、投影装置20から投影面までの距離に応じて異なる。そこで、制御部24は、例えば、ステップS12で計測された距離データに含まれる投影装置20から投影面までの距離に基づいて、投影倍率(つまり、走査部23bの傾け角)を補正する。
以上のような歪み補正処理、及び、投影倍率の補正処理により、墨出し位置を示す光のラインが適切な位置に適切な大きさ(長さ)で投影される。
この状態で、別の墨出し位置を示す対象データを投影するための操作(つまり、対象データの変更操作)が操作装置40の操作受付部41によって受け付けられると(S17でYes)、制御部43は、通信部42に情報処理装置30へ対象データを変更するための指示信号を送信する。
情報処理装置30の情報処理部32は、指示信号が通信部31によって受信されると、記憶部33に記憶された建築設計データを参照することにより、指示信号によって指示される別の墨出し位置を示す対象データを特定する。そして、情報処理部32は、特定した別の墨出し位置を示す対象データを構造物の別の投影位置(投影面)に投影するための制御信号を通信部31に投影装置20へ送信させる。この結果、対象データが変更される(S19)。
投影装置20の制御部24は、通信部21によって制御信号が受信されると、受信された制御信号に基づいて、別の墨出し位置を示す対象データを所定の投影位置に実寸で投影する(S16)。このとき、制御部24は、必要に応じて、駆動部26の駆動、歪み補正処理、及び、投影倍率の補正処理などを行う。なお、駆動部26が駆動された場合には、投影装置20の向きの特定に駆動部26の駆動量が用いられてもよい。これにより、投影装置20の向きを高い精度で特定できる。
対象データの変更操作が受け付けられず(S17でNo)、投影の終了操作が操作装置40の操作受付部41によって受け付けられると(S18でYes)、動作は終了となる。投影の終了操作が操作装置40の操作受付部41によって受け付けられるまでは(S18でNo)、対象データの投影が継続される(S16)。
以上説明したように、投影システム10は、建築設計データの少なくとも一部である対象データを実寸で設計により定められた位置に投影することができる。対象データが、空間100における墨出し位置を示すデータであれば、作業者が墨出し線を引くべき位置に設計通りの長さの光のラインが投影される。これにより、作業者は投影された光のラインをなぞるだけで容易に墨出し線を引くことができる。なお、投影システム10は、少なくとも対象データを実寸で投影できればよく、投影位置が自動的に定められることは必須ではない。
また、上記ステップS19においては、ステップS17において操作装置40が受け付けたユーザの操作に基づいて、投影装置20の向きが必要に応じて変更される。ここで、同様のシチュエーションにおいて、投影装置20の向きに代えて、または、投影装置20の向きに加えて、投影装置20の位置が変更されてもよい。この場合、例えば、投影装置20の取付部27は、スライダー(スライドレール構造)に取り付けられ、駆動部26は、スライダーに沿って投影装置20を動かすための第四駆動部を有する。第四駆動部は、言い換えれば、投影装置20の位置を変更するための駆動部である。
[動作例2]
動作例1において、対象データの投影と距離の計測とが並行して行われる場合がある。この場合、測距部22の距離の計測範囲内に物体が侵入すると、距離データに誤差が生じ、対象データが実寸で投影されない場合がある。このような場合、測距部による距離の計測は一時的に停止されてもよい。図7は、このような投影システム10の動作例2のフローチャートである。
動作例1において、対象データの投影と距離の計測とが並行して行われる場合がある。この場合、測距部22の距離の計測範囲内に物体が侵入すると、距離データに誤差が生じ、対象データが実寸で投影されない場合がある。このような場合、測距部による距離の計測は一時的に停止されてもよい。図7は、このような投影システム10の動作例2のフローチャートである。
まず、動作例1と同様に、空間認識処理(ステップS11〜ステップS15の処理)が行われ(S21)、続いて、投影装置20は、墨出し位置を示す対象データを所定の投影位置に実寸で投影する(S22)。空間認識処理には、測距部22による距離の計測処理が含まれ、対象データの投影と、距離の計測処理とは並行して行われる。
このとき、測距部22の距離の計測範囲内に物体が侵入したことが検出されると(S23)、測距部22は、距離の計測を一時的に停止する(S24)。測距部22は、例えば、計測中の距離が急変したときに、計測範囲内に物体が侵入したとみなす。つまり、測距部22は、計測中の距離の変動に基づいて物体が侵入したことを検出することができる。
また、測距部22は、人感センサなどの他のセンサから検知結果を取得することにより、計測範囲内に人が侵入したことを検出してもよい。この場合、他のセンサは、投影装置20によって備えられてもよいし、他のセンサが投影装置とは別に設置され、投影装置20の通信部21が他のセンサから当該他のセンサの検知結果を取得してもよい。
以上説明したように、投影システム10は、距離の計測対象範囲に物体が侵入したことが検出された場合に、距離の計測を一時的に停止する。これにより、距離データに誤差が生じ、対象データが実寸で投影されないことが抑制される。
なお、測距部22は、操作装置40の操作受付部41が受け付けた操作に基づいて距離の計測を一時停止してもよい。つまり、物体の侵入が検出されことに基づいて距離の計測が一時停止されることは必須ではない。投影システム10は、測距部22の距離の計測を一時停止することができる機能を有していればよい。
[効果等]
以上説明したように、投影装置20は、空間100内に設置される投影装置である。投影装置20は、投影装置20から空間100を構成する構造物までの距離を計測する測距部22と、計測された距離を示す距離データに基づいて空間100の建築設計データの少なくとも一部である対象データを構造物に実寸で投影する投影部23とを備える。
以上説明したように、投影装置20は、空間100内に設置される投影装置である。投影装置20は、投影装置20から空間100を構成する構造物までの距離を計測する測距部22と、計測された距離を示す距離データに基づいて空間100の建築設計データの少なくとも一部である対象データを構造物に実寸で投影する投影部23とを備える。
このような投影装置20は、空間100を構成する構造物に、空間100の建築設計データの一部を設計通りの寸法で投影できるため、作業者の建築作業を支援することができる。また、参照オブジェクトの配置などの作業が必要ないため、投影装置20は、事前準備の作業量を低減しつつ建築設計データの少なくとも一部を投影することができる。
また、例えば、投影部23は、距離データ及び建築設計データに基づいて特定される、空間100における投影装置20の位置及び向きに基づいて、対象データを構造物に実寸で投影する。
このような投影装置20は、投影軸が投影面に直交しない場合も、対象データを構造物に実寸で投影することができる。
また、例えば、投影装置20は、さらに、投影装置20の向きを変更するための駆動部26を備える。空間100における投影装置20の向きは、駆動部26の駆動量によって特定される。
このような投影装置20は、投影装置20の向きを高い精度で特定することを実現できる。
また、例えば、測距部22は、駆動部26によって投影装置20の向きが変更されているときに距離を計測する。
このような投影装置20は、投影装置20から空間100を構成する構造物の全体までの距離を容易に計測することができる。
また、例えば、空間100における投影装置20の位置及び向きの特定は、対象データの投影前に自動的に行われる。
このような投影装置20は、対象データを実寸で投影するために必要な処理を自動的に行うことができる。
また、例えば、測距部22は、対象データを構造物に投影しているときに、距離の計測を一時的に停止する。
このような投影装置20は、対象データを構造物に投影しているときに、距離の計測を一時的に停止することができる。
また、例えば、測距部22は、距離の計測対象範囲に物体が侵入したことが検出された場合に、距離の計測を一時的に停止する。
このような投影装置20は、距離の計測対象範囲に物体が侵入したことが検出された場合に、距離の計測を一時的に停止することができる。
また、例えば、対象データは、空間100における墨出し位置を示すデータである。
このような投影装置20は、作業者が墨出し線を引くべき位置に墨出し位置を示す光のラインを投影することで、作業者の墨出し線を引く作業を支援ことができる。
また、投影システム10は、投影装置20と、ユーザが投影装置20を遠隔操作するための操作装置40とを備える。
このような投影システム10によれば、ユーザは、投影装置20を遠隔操作することできる。このような構成は、投影装置20が天井に取り付けられる場合などに特に有用である。
また、例えば、操作装置40が受け付けたユーザの操作に基づいて、投影装置20の位置及び向きの少なくとも一方が変更される。
このような投影システム10によれば、ユーザは、投影装置20の位置及び向きの少なくとも一方を変更することができる。
また、例えば、操作装置40が受け付けたユーザの操作に基づいて、対象データが選択される。
このような投影システム10によれば、ユーザは、複数種類の対象データを投影面に投影することができる。
また、空間100内に設置される投影装置20によって行われる投影方法は、投影装置20から空間100を構成する構造物までの距離を計測する測距ステップ(S12)と、計測された距離を示す距離データに基づいて空間100の建築設計データの少なくとも一部である対象データを構造物に実寸で投影する投影ステップ(S16)とを含む。
このような投影方法は、空間100を構成する構造物に、空間100の建築設計データの一部を設計通りの寸法で投影できるため、作業者の建築作業を支援することができる。また、参照オブジェクトの配置などの作業が必要ないため、投影方法は、事前準備の作業量を低減しつつ建築設計データの少なくとも一部を投影することができる。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、レーザ走査方式の投影装置について説明されたが、本発明は、他の方式の投影装置として実現されてもよい。投影装置は、建築設計データの少なくとも一部を実寸で投影面に投影できればよい。
また、上記実施の形態において、投影システムは、投影装置と、情報処理装置と、操作装置とを備えた。しかしながら、投影システムは、情報処理装置の機能を包含した投影装置と、操作装置とを備えるシステムとして実現されてもよい。また、投影システムは、投影装置と、操作装置の機能を包含した情報処理装置とを備えるシステムとして実現されてもよい。投影システムは、投影装置、情報処理装置、及び、操作装置の機能を包含する単一の装置として実現されてもよい。また、投影システムは、クライアントサーバシステムとして実現されてもよい。
また、上記実施の形態のフローチャートで説明された処理の順序は、一例である。複数の処理の順序は変更されてもよいし、複数の処理は並行して実行されてもよい。
また、上記実施の形態における装置間の通信方法については特に限定されるものではない。装置間では、無線通信が行われてもよいし、有線通信が行われてもよい。また、装置間では、無線通信及び有線通信が組み合わされてもよい。また、上記実施の形態において2つの装置が通信を行う場合、2つの装置間には図示されない中継装置が介在してもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、各構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
例えば、本発明は、投影方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。また、本発明は、このようなプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
10 投影システム
20 投影装置
22 測距部
23 投影部
26 駆動部
40 操作装置
100 空間
20 投影装置
22 測距部
23 投影部
26 駆動部
40 操作装置
100 空間
Claims (12)
- 空間内に設置される投影装置であって、
前記投影装置から前記空間を構成する構造物までの距離を計測する測距部と、
計測された距離を示す距離データに基づいて前記空間の建築設計データの少なくとも一部である対象データを前記構造物に実寸で投影する投影部とを備える
投影装置。 - 前記投影部は、前記距離データ及び前記建築設計データに基づいて特定される、前記空間における前記投影装置の位置及び向きに基づいて、前記対象データを前記構造物に実寸で投影する
請求項1に記載の投影装置。 - さらに、前記投影装置の向きを変更するための駆動部を備え、
前記空間における前記投影装置の向きは、前記駆動部の駆動量によって特定される
請求項2に記載の投影装置。 - 前記測距部は、前記駆動部によって前記投影装置の向きが変更されているときに距離を計測する
請求項3に記載の投影装置。 - 前記空間における前記投影装置の位置及び向きの特定は、前記対象データの投影前に自動的に行われる
請求項4に記載の投影装置。 - 前記測距部は、前記対象データを前記構造物に投影しているときに、距離の計測を一時的に停止する
請求項1〜5のいずれか1項に記載の投影装置。 - 前記測距部は、距離の計測対象範囲に物体が侵入したことが検出された場合に、距離の計測を一時的に停止する
請求項6に記載の投影装置。 - 前記対象データは、前記空間における墨出し位置を示すデータである
請求項1〜7のいずれか1項に記載の投影装置。 - 請求項1〜8のいずれか1項に記載の投影装置と、
ユーザが前記投影装置を遠隔操作するための操作装置とを備える
投影システム。 - 前記操作装置が受け付けた前記ユーザの操作に基づいて、前記投影装置の位置及び向きの少なくとも一方が変更される
請求項9に記載の投影システム。 - 前記操作装置が受け付けた前記ユーザの操作に基づいて、前記対象データが選択される
請求項9または10に記載の投影システム。 - 空間内に設置される投影装置によって行われる投影方法であって、
前記投影装置から前記空間を構成する構造物までの距離を計測する測距ステップと、
計測された距離を示す距離データに基づいて前記空間の建築設計データの少なくとも一部である対象データを前記構造物に実寸で投影する投影ステップとを含む
投影方法。
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JP2018231306A JP2020096243A (ja) | 2018-12-11 | 2018-12-11 | 投影装置、投影システム、及び、投影方法 |
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