JP2015026219A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】投射装置と検出装置とを互いに分離して配置しても、投射装置から投射される光の反射光を検出装置が検出することができる電子機器を提供する。【解決手段】電子機器1は、被投射面上の投射領域に光を投射する投射装置2と、投射装置と分離して配置される検出装置3と、を備える。検出装置は、光検出部30と、通知光出射部37と、を有する。光検出部は、投射装置から投射された光の反射光を検知する。通知光出射部は、光検出部が反射光を検出する検出可能領域内に投射領域の位置を設定させるための通知光Rbを被投射面Fに出射する。【選択図】図1
Description
本発明は電子機器に関し、特に投射した光の反射光を検出する電子機器に関する。
従来、スクリーン、壁、机上などの被投射面に投影画像を投射するプロジェクタが知られており、たとえば特許文献1のように、プロジェクタを利用した様々な機器も開発されている。
特許文献1は、VUI(Virtual User Interface)を備えたプロジェクタを開示している。このプロジェクタでは、同じ筐体内に、投射ユニット、投光ユニット、及び可視カメラが固定配置されている。投射ユニットは所定の投影画像を被投射面に投影する。投光ユニットは、投影画像の投射領域の上方に位置するたとえばユーザの指などの物体を検出するための光を投射する。可視カメラは投射領域の上方の物体で反射した光を撮像する。この撮像結果に基づいて、VUIにより、投影画像の上方の物体の位置が検出される。
しかしながら、プロジェクタでは投射ユニットは一定以上の高さにあることが必要であり、特許文献1のように投射ユニットが可視カメラと同じ筐体に設置されていると、投射ユニットの設置位置が制限され、プロジェクタも大型化し易い。また、特許文献1のように投射ユニットが筐体に固定配置されると、投射ユニットが被投射面Fに投影する画像のサイズが装置により固定され、さらに、プロジェクタを設置する場所も制限されるという問題もある。
また、仮に、投射ユニットを可視カメラと分離して配置できたとしても、可視カメラの設置位置が、可視カメラが反射光を検出できる位置からずれる恐れがあるという問題がある。このような問題は特許文献1では何ら考慮されていない。
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、投射装置と検出装置とを互いに分離して配置しても、投射装置から投射される光の反射光を検出装置が検出することができる電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一の局面による電子機器は、被投射面上の投射領域に光を投射する投射装置と、投射装置と分離して配置される検出装置と、を備える。検出装置は、投射装置から投射された光の反射光を検知する光検出部と、前記被投射面に対する前記光検出部の傾きを示すための通知光を被投射面に出射する通知光出射部と、を有する。前記通知光出射部は、前記検出装置の異なる複数の箇所から前記検出装置に対してそれぞれ固定された方向に前記通知光を出射し、前記各通知光は、前記検出装置が前記被投射面に対して特定の傾きで設置されているときに前記被投射面上の同一点を通る。
上記構成によれば、投射装置及び検出装置は互いに分離して配置されるため、電子機器をより小型化することができる。また、電子機器の設置場所の制限を緩和することもできる。また、検出装置の設置位置に制限されることなく投射装置を配置することができるため、被投射面に対する投射装置の相対的な位置に応じて投射領域を所望のサイズに設定することができる。さらに、通知光出射部から出射される通知光に基づいて、光検出部を被投射面に対して特定の傾きで配置することができる。従って、投射装置と検出装置とを互いに分離して配置しても、投射装置から投射される光の反射光を検出装置が検出することができる。
また、本発明の一の局面による電子機器では、前記各通知光は、前記検出装置が前記被投射面に対して前記特定の傾きで設置されているときに前記被投射面上の前記同一点で互いに重なり合うスポット状の投影像を投影してもよい。
この構成によれば、スポット状の投影像に基づいて、前記検出装置が前記被投射面に対して特定の傾きで設置されているか否かを示すことができる。
また、本発明の一の局面による電子機器では、前記各通知光は、前記検出装置が前記被投射面に対して前記特定の傾きで設置されているときに前記被投射面上の前記同一点がそれぞれの端点となる線分状の投影像を投影してもよい。
この構成によれば、線分状の投影像に基づいて、前記検出装置が前記被投射面に対して特定の傾きで設置されているか否かを示すことができる。
また、本発明の一の局面による電子機器では、前記検出装置は、前記検出装置の傾きを検出する傾き検出部と、前記傾き検出部の検出結果に基づいて、前記検出装置の前記被投射面に対する傾きが前記特定の傾きにあるか否かを判断する傾き判断部とをさらに有してもよい。
この構成によれば、傾き検出部は、たとえば、検出装置の傾きの変化量を検出する。従って、傾き検出部の検出結果に基づいて、検出装置の被投射面に対する傾きが特定の傾きから変化したか否かを傾き判断部に判断させることができる。
また、本発明の一の局面による電子機器では、前記検出装置は、前記傾き判断部の判断結果に基づいて、前記光検出部の前記検出装置に対する傾きを調整する駆動部をさらに有してもよい。
この構成によれば、傾き判断部の判断結果に基づき、検出装置の向きが駆動部により調整される。従って、ユーザが手動で検出装置を設置し直さなくても、駆動部により自動的に検出装置を被投射面に対して特定の傾きに設置することができる。さらに、検出装置の設置後に検出装置の傾きが変化した場合にも、駆動部により自動的に検出装置を被投射面に対して特定の傾きに設置することができる。
また、本発明の一の局面による電子機器では、好ましくは、通知光は、投射領域の外縁のうち、少なくとも、検出装置に最も近い端縁の位置を検出可能領域内に設定させるための投影像を被投射面上に投影する。
この構成によれば、投射領域の少なくとも検出装置に最も近い端縁の位置を通知光の投影像に基づいて設定することにより、検出装置の検出可能領域内に投射領域の位置を設定することができる。
また、本発明の一の局面による電子機器では、好ましくは、投射装置は、光を投射する光投射部と、投射領域を規定するための規定光を出射する規定光出射部と、を有する。
この構成によれば、投射領域を規定するための規定光と通知光とに基づいて、光検出部の検出可能領域内に投射領域の位置を設定することができる。
また、本発明の一の局面による電子機器では、好ましくは、検出装置は、光検出部の検出結果に基づいて、投射領域の一部又は全部が検出可能領域外にあるか否かを判断する領域判断部をさらに有する。
光検出部には、たとえば、投射装置から投射領域に投射される光、及び規定光などの各反射光が入射する。従って、それらの反射光を検出する光検出部の検出結果に基づいて、投射領域の一部又は全部が検出可能領域外にあるか否かを領域判断部に判断させることができる。
また、本発明の一の局面による電子機器では、好ましくは、領域判断部は、投射領域の外縁のうちの少なくとも検出装置に最も近い端縁の両端点が検出可能領域内にあるか否かを判断する。
投射領域が光検出部の検出可能領域内にある場合、投射領域の少なくとも検出装置に最も近い端縁の両端点は検出可能領域内にある。また、この場合には、検出装置から最も遠い端縁の両端点も検出可能領域内にあることが多い。逆に、検出装置から最も遠い端縁の両端点が検出可能領域内にある場合であっても、検出装置に最も近い端縁の両端点が検出可能領域内にはない可能性は高い。従って、少なくとも両端点が検出可能領域内にあるか否かを判断することにより、投射領域が検出可能領域内にあるか否かを容易且つより確実に判断できる。
また、本発明の一の局面による電子機器では、好ましくは、検出装置は、領域判断部の判断結果に基づく報知を行う報知部をさらに有する。
この構成によれば、領域判断部の判断結果に基づいて、光検出部の検出可能領域と投射領域との関係に関する様々な報知をユーザに行うことができる。
また、本発明の一の局面による電子機器では、好ましくは、領域判断部により投射領域の少なくとも一部が検出可能領域外にあると判断される場合、報知部は、投射領域を検出可能領域内に設定させるための修正方法を報知する。修正方法は、投射装置及び検出装置のうちの少なくとも一方の装置の設置位置及び向きのうちの少なくともどちらかを修正するための方法である。
この構成によれば、投射領域の少なくとも一部が光検出部の検出可能領域外にあると判断される場合、投射領域を検出可能領域内に設定させるための修正方法をユーザに報知することができる。従って、ユーザは、報知された修正方法に基づいて、投射装置及び検出装置のうちの少なくとも一方の装置に対して、設置位置及び向きのうちの少なくともどちらかを修正することができる。従って、ユーザは、投射領域の全域を検出可能領域内に簡便に設定することができる。
また、本発明の一の局面による電子機器では、好ましくは、投射装置及び検出装置のうちの少なくとも一方の装置は、位置判断部と、駆動部と、をさらに有する。位置判断部は、光検出部の検出結果に基づいて、検出可能領域に対する投射領域の相対的な位置を判断する。駆動部は、位置判断部の判断結果に基づいて、少なくとも一方の装置の設置位置及び向きのうちの少なくともどちらかを調整する。
この構成によれば、投射装置及び検出装置のうちの少なくとも一方の装置において、位置判断部の判断結果に基づき、少なくとも一方の装置の設置位置及び向きのうちの少なくともどちらかが駆動部により調整される。従って、ユーザが手動で装置を設置し直さなくても、駆動部により自動的に投射領域の全域を検出可能領域内に設定することができる。さらに、各装置の設置後に投射領域が検出可能領域から外れた場合にも、駆動部により自動的に投射領域を検出可能領域内に設定することができる。
本発明によれば、投射装置と検出装置とを互いに分離して配置しても、投射装置から投射される光の反射光を検出装置が検出することができる電子機器を提供することができる。
以下に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
<第1実施形態>
プロジェクタ1は、VUI(Virtual User Interface)機能を有するレーザ光走査型の投影装置であり、且つ、VUI機能により入力装置として用いることが可能な電子機器の一例である。なお、VUI機能は、被投射面Fに投影された投影画像(たとえばキーボード、操作パネルの画像など)に対してユーザが操作入力を行うことができる仮想的な入力インターフェースである。
プロジェクタ1は、VUI(Virtual User Interface)機能を有するレーザ光走査型の投影装置であり、且つ、VUI機能により入力装置として用いることが可能な電子機器の一例である。なお、VUI機能は、被投射面Fに投影された投影画像(たとえばキーボード、操作パネルの画像など)に対してユーザが操作入力を行うことができる仮想的な入力インターフェースである。
図1は、第1実施形態に係るプロジェクタの外観斜視図である。また、図2は、プロジェクタの光路を説明するための側面図である。また、図3は、プロジェクタの光路を説明するための上面図である。なお、以下では、第1実施形態に限らず、被投射面Fと平行な方向をx方向及びy方向とし、被投射面Fの法線方向をz方向として説明する。また、x方向、y方向、及びz方向はそれぞれ直交している。また、図2及び3では、要部を理解し易くするために、被投射面Fで反射される走査レーザ光Ra及び後述する通知光Rbの各反射光の図示を省略している。
図1〜図3に示すように、プロジェクタ1は、プロジェクタユニット2と、センサユニット3と、を含んで構成されている。プロジェクタユニット2及びセンサユニット3は互いに分離・独立して配置される。すなわち、プロジェクタユニット2及びセンサユニット3は、同一の筐体には内蔵されておらず、別々の筐体を有している。そのため、プロジェクタ1は、従来の装置よりも小型化することができる。さらに、プロジェクタ1の設置場所の制限も従来の装置と比べて緩和されており、比較的自由に設置することが可能である。
プロジェクタユニット2は、机の上面、スクリーン、及び壁などの被投射面Fに走査レーザ光Raを投射する投射装置であり、たとえば室内の天井などに設置される。或いは、プロジェクタユニット2は、架台の上に設置されていてもよい。プロジェクタユニット2は、図1〜図3に示すように、被投射面F上の投射領域Aaに走査レーザ光Raを投射することにより、投射領域Aa内に所定の投影画像(静止画像、動画像など)を投影する。なお、この投影画像は特に限定されない。
センサユニット3は、光入射面30に入射する光を検出する検出装置であり、たとえば被投射面F上に設置される。或いは、センサユニット3は、架台の上に設定されていてもよい。センサユニット3は、たとえば、投射領域Aa、及び投射領域Aaの上方に位置する物体U(ユーザの指、タッチペンなど)で反射される走査レーザ光Raの反射光などを検出する。なお、投射領域Aaで反射される走査レーザ光Raの反射光の光強度は、投射領域Aaの上方に位置する物体Uで反射される走査レーザ光Raの反射光の光強度とは異なる。センサユニット3は、これらの反射光の光強度の差に基づいて、投射領域Aaで反射される走査レーザ光Raの反射光と、物体Uで反射される走査レーザ光Raの反射光とを区別して検出することができる。センサユニット3は、投射領域Aa及び物体Uからの各反射光を検出すると、VUI機能により、投射領域Aaに投影された投影画像に対する物体Uの相対的な位置を検出し、その検出結果に基づいて物体Uによる入力操作を検出する。
また、センサユニット3は、通知光出射部37から可視光域の波長の通知光Rbを被投射面Fに出射し、図1〜図3に示すように、センサユニット3及び投射領域Aaの位置を設定するための2本の通知線Lを被投射面Fに投影する。この2本の通知線Lは、被投射面Fに対するセンサユニット3の傾きを示し、かつ投射領域Aaの位置を設定するための基準線であり、特に、センサユニット3が被投射面Fに対して適正な傾きで設定されているか否かを示し、かつ投射領域Aaの外縁のうちのセンサユニット3に最も近い端縁Ea1の位置を規定するために用いられる。なお、以下では、投射領域Aaの端縁Ea1を下端縁と呼ぶ。
2本の通知線Lが三角形の仮想領域Abを形成し、かつ仮想領域Ab内に投射領域Aaの下端縁Ea1があれば、センサユニット3は投射領域Aaからの反射光を検出することができる。そのため、ユーザは、投射領域Aa及び2本の通知線Lを参照して、プロジェクタ1(特にセンサユニット3)を適正な位置を設置すればよい。なお、プロジェクタ1の設置方法、及び、センサユニット3の設置位置の較正処理については、後に詳述する。
また、プロジェクタユニット2は、センサユニット3から独立して、被投射面Fに対して任意の位置に配置することができる。そのため、投射領域Aa(投影画像)のサイズは被投射面Fとプロジェクタユニット2との相対的な位置関係に応じて変化させることができる。図4A及び図4Bは、プロジェクタユニットの設置位置に応じた投射領域Aaのサイズ変化を示す側面図及び上面図である。なお、図4A及び図4Bでは、要部を理解し易くするために、通知光Rb、被投射面Fで反射される走査レーザ光Ra及び通知光Rbの各反射光の図示を省略している。
図4A及び図4Bに示すように、プロジェクタユニット2のz方向の設置高さを低くすると、被投射面F上の投射領域Aa1とプロジェクタユニット2との間の距離が短くなるため、投射領域Aa1のサイズは縮小される。一方、プロジェクタユニット2のz方向の設置高さを高くすると、被投射面F上の投射領域Aa2とプロジェクタユニット2との間の距離が長くなるため、投射領域Aa2のサイズは拡大される。このように、投射領域Aaのサイズが変化しても、投射領域Aaに対してセンサユニット3を適正な位置に設置することにより、センサユニット3は投射領域Aaからの反射光を検出することが可能である。
次に、プロジェクタユニット2の具体的な構成について説明する。図5は、第1実施形態に係るプロジェクタユニットの構成を示すブロック図である。プロジェクタユニット2は、レーザ光投射部21と、第1メモリ22と、第1制御部23と、第1通信部24と、を備えている。
レーザ光投射部21は、投射領域Aaに投影画像を投影するための走査レーザ光Raを被投射面Fに投射する。このレーザ光投射部21は、レーザダイオード211と、光学系212と、レーザ光駆動部213と、を有する。なお、以下では、レーザダイオード211をLDと呼ぶ。
LD211は、可視光域の波長のレーザ光Raを出射する光源である。LD211は、たとえば、単色のレーザ光を出射する発光素子であってもよいし、それぞれ異なる色(たとえば赤色、緑色、及び青色など)のレーザ光を出射する複数の発光素子2111、2112、2113を含んで構成されていてもよい。
光学系212は、LD211から出射されるレーザ光Raを被投射面Fに投射する光学系である。光学系212は、たとえば、複数の発光素子2111、2112、2113から出射されたレーザ光Raを同軸上に合成するダイクロイックミラー2121、2122、レーザ光Raを平行光に変換するコリメートレンズ2123、レーザ光Raの出射方向を調整する走査ミラー2124を含んで構成されていてもよい。
レーザ光駆動部213は、LD211及び光学系212を駆動することにより、LD211から出射されるレーザ光Raで投射領域Aaを2次元的に走査する駆動部である。レーザ光駆動部213は、たとえば、第1制御部23から出力される制御信号を処理する映像処理部2131、当該制御信号に基づいてLD211の発光及びその光強度を制御する光源制御部2132及びLDドライバ2133、当該制御信号に基づいて走査ミラーを駆動制御するミラー制御部2134、ミラードライバ2135を含んで構成されてもよい。
たとえば、レーザ光駆動部213は、第1制御部23から出力される水平同期信号に基づいてレーザ光Raを投射領域Aaの一方端(たとえば図3の上側の端部)から他方端(たとえば図2の下側の端部)までy方向に走査する。また、レーザ光駆動部213は、1回のy方向への走査が終了すると、第1制御部23から出力される垂直同期信号に基づいてレーザ光Raを図1のx方向に所定の距離ずらした後、再び、レーザ光Raをy方向に走査する。これらの動作を繰り返して、投射領域Aaの全域をレーザ光Raが2次元的に走査することにより、投射領域Aaに投影画像が投影される。このような水平同期信号及び垂直同期信号と同期した映像信号が映像処理部2131に供給される。プロジェクタユニット2は、映像処理部2131に供給される映像信号によって表される画像を投影することができる。
第1メモリ22は、不揮発性の記憶媒体であり、第1制御部23などが用いるプログラム及び制御情報などを格納している。なお、第1メモリ22は、図5のように第1制御部23とは別の構成部であってもよいが、第1制御部23に含まれていてもよい。
第1制御部23は、第1メモリ22に格納されたプログラム及び制御情報などを用いて、プロジェクタユニット2の各構成部を制御する。この第1制御部23は、たとえば、MPU(Micro Processing Unit)、CPU(Central Processing Unit)などの半導体チップで実現されてもよいし、電気的な回路で実現されていてもよい。
第1通信部24は、センサユニット3と通信するためのインターフェースである。
次に、センサユニット3の具体的な構成について説明する。図6は、第1実施形態に係るセンサユニットの構成を示すブロック図である。センサユニット3は、光検出部31と、第2メモリ32と、第2制御部33と、第2通信部34と、操作部35と、報知部36と、通知光出射部37と、を備えている。このほか、ユーザが操作入力を行うリモートコントローラ(不図示)と、リモートコントローラからの入力信号を受ける受信部(不図示)と、を備えていてもよい。
光検出部31は、たとえばフォトダイオードなどの受光素子を有するセンサ部であり、センサユニット3の光入射面30(図1参照)に入射する光を検出する。光検出部31は、たとえば、投射領域Aa及び投射領域Aaの上方に位置する物体Uで反射された走査レーザ光Raの反射光などを検出することができる。
第2メモリ32は、不揮発性の記憶媒体であり、第2制御部33などが用いるプログラム及び制御情報などを格納している。なお、第2メモリ32は、図6のように第2制御部33とは別の構成部であってもよいが、第2制御部33に含まれていてもよい。
第2制御部33は、第2メモリ32に格納されたプログラム及び制御情報などを用いて、センサユニット3の各構成部を制御する。第2制御部33は、たとえば、MPU(Micro Processing Unit)、CPU(Central Processing Unit)などの半導体チップで実現されてもよいし、電気的な回路で実現されていてもよい。
第2制御部33は、位置算出部331と、領域判断部332と、を有している。なお、位置算出部331及び領域判断部332は、それぞれ電気的な回路で実現されていてもよいし、第2メモリ32に格納されたプログラム及び制御情報を用いて実現される第2制御部33の機能部であってもよい。
位置算出部331は、光検出部31の検出結果(たとえば、走査レーザ光Raの反射光)に基づいて、投射領域Aaに対する物体Uの相対的な位置を算出する。この相対的な位置は、たとえば、投射領域Aa及び物体Uで反射される走査レーザ光Raの各反射光などを光検出部31が検出した結果に基づいて算出される。
領域判断部332は、光検出部31の検出結果に基づいて、投射領域Aaの一部又は全部が検出可能領域外にあるか否かを判断する。さらに、領域判断部332は、投射領域Aaの少なくとも一部が検出可能領域(不図示)からずれていると判断すると、光検出部31の検出結果に基づいて、投射領域Aaがどの程度ずれているのかを判断する。
第2通信部34は、プロジェクタユニット2と通信するためのインターフェースである。
操作部35は、ユーザの様々な操作入力を受け付ける入力ユニットである。
報知部36は、様々な情報をユーザに報知するための外部出力インターフェースである。報知部36は、領域判断部332により、投射領域Aaの一部又は全部が光検出部31の検出可能領域からずれていると判断される場合、その旨をユーザに報知する。さらに、ユーザは、投射領域Aaの全域を検出可能領域内に位置させるために、センサユニット3の設置位置(及び向き)の較正方法を報知する。なお、報知部36の報知内容及びその報知方法は特に限定されない。報知部36は、スピーカなどの音声出力部(不図示)を用いて音声で報知してもよいし、液晶ディスプレイなどの表示部(不図示)に報知内容を表示してもよい。或いは、報知部36は、第2通信部34がプロジェクタユニット2と通信することにより、被投射面F上の投射領域Aaにユーザに報知する内容(たとえば「センサユニットを動かして下さい」などの通知)を表示させてもよい。
通知光出射部37は、センサユニット3の異なる複数の箇所に設けられる。通知光出射部37は、可視光域の波長の通知光Rbをセンサユニット3に対してそれぞれ固定された範囲の方向に出射する光源371を有し、被投射面F上にほぼ同じ長さの2本の通知線L(図1〜図3参照)を投影する。なお、この光源371は特に限定しないが、たとえば、レーザダイオード素子及びLEDなどの可視光域の光を出射する発光素子、放電管などを例示することができる。
次に、プロジェクタ1の設置方法について具体的に説明する。図7は、プロジェクタの設置方法を説明するためのフローチャートである。
まず、プロジェクタユニット2を室内の天井に設置し(S101)、被投射面Fに走査レーザ光Raを投射する(S102)。次に、センサユニット3を被投射面F上に載置し(S103)、通知光Rbを投射して、被投射面F上に通知線Lを投影する(S104)。そして、センサユニット3の検出可能領域内に投射領域Aaを位置させるために、センサユニット3の設置位置の較正処理を行なう(S105)。較正処理が完了すると、センサユニット3は通知光Rbの投射を停止し、プロジェクタ1の設置が終了する。
なお、上述の設置方法では、ステップ105の較正処理が終了すると、通知光Rbの投射が停止するが、プロジェクタ1の設置処理中、或いはそれら以外の期間にも投射されていてもよいし、常時投射されていてもよい。また、操作部35が受け付けるユーザの操作入力に応じて、通知光Rbの投射と投射停止とが切り換えられてもよい。
次に、第1実施形態におけるプロジェクタ1の設置条件について説明する。
図8Aは、第1実施形態における光検出部31の感度分布を示す側面図である。また、図8Bは、第1実施形態における光検出部31の感度分布を示す平面図である。また、図9Aは、センサユニット3が被投射面Fに対して特定の傾きで設置されている状態を示す側面図である。また、図9Bは、センサユニット3が被投射面Fに対して前記特定の傾きで設置されている状態を示す平面図である。また、図10Aは、センサユニット3が被投射面Fに対して前記特定の傾きとは異なる第1の傾きで設置されている状態を示す側面図である。また、図10Bは、センサユニット3が被投射面Fに対して前記第1の傾きで設置されている状態を示す平面図である。また、図11Aは、センサユニット3が被投射面Fに対して前記特定の傾きとは異なる第2の傾きで設置されている状態を示す側面図である。また、図11Bは、センサユニット3が被投射面Fに対して前記第2の傾きで設置されている状態を示す平面図である。以下では、説明を理解しやすくするために、センサユニット3が被投射面Fに対して前記特定の傾きで設置されている状態を、センサユニット3が被投射面Fと平行に設置されている状態と表記する。
図8Aに示すように、側面視において、光検出部31は検出領域から光入射面30に入射する光のみを検出し不感領域から光入射面30に入射する光を検出しない。また、図8Bに示すように、平面視においても同様に、光検出部31は検出領域から光入射面30に入射する光のみを検出し不感領域から光入射面30に入射する光を検出しない。図8A及び図8Bにおいて、光入射面30を通る2点鎖線は光検出部31の検出領域と不感領域との境界を示している。
光検出部31の検出領域が投射領域Aa全体の上方を均一な高さで覆うことが、投射領域Aaの上方に位置する物体Uを適切に検出するためにプロジェクタ1が満たすべき設置条件となる。先述した2本の通知線Lは、そのような設置条件が満たされるように、センサユニット3及び投射領域Aaの位置を設定するための基準線である。
図9Aに示すように、センサユニット3が被投射面Fと平行に設置されている状態で、側面視における検出領域の境界(図8A参照)が被投射面Fと平行になるものとする。
図9A及び図9Bに示すように、センサユニット3が被投射面Fと平行に設置されている状態で各通知線Lのセンサユニット3に近い端点に向けて出射されるいずれの通知光Rbも被投射面F上の同一点を通るように、各通知光Rbの出射方向がセンサユニット3に対して固定されている。さらに、センサユニット3が被投射面Fと平行に設置されている状態で各通知線Lのセンサユニット3から遠い端点に向けて出射されるいずれの通知光Rbもセンサユニット3の検出領域と不感領域との境界線上を通るように、各通知光Rbの出射方向がセンサユニット3に対して固定されていてもよい。
各通知光Rbの出射方向がこのように固定されていることにより、センサユニット3が被投射面Fと平行に設置されている状態では、通知光Rbの交点Cbは被投射面Fに位置する。そのため、被投射面Fには互いに端点Vbで接した2本の線分状の通知線Lが投影される。また、2本の通知線Lで形成される三角形の仮想領域Abは、平面視において、センサユニット3の検出領域に含まれる。
図10A及び図10Bに示すように、たとえば、センサユニット3の光入射面30側が異物4で持ち上がるなどして、センサユニット3が被投射面Fと平行ではない第1の傾きで設置されている状態では、通知光Rbの交点Cbは被投射面Fよりも上方に位置する。そのため、被投射面F上には互いに離間した2本の通知線Lが投影される。
図11A及び図11Bに示すように、たとえば、センサユニット3の光入射面30とは反対側が異物4で持ち上がるなどして、センサユニット3が被投射面Fと平行ではない第2の傾きで設置されている状態では、通知光Rbの交点Cbは被投射面Fよりも下方に位置する。そのため、被投射面F上には交差した2本の通知線Lが投影される。
ユーザは、被投射面F上に投影される2本の通知線Lが端点で接して見えるか否かによって、センサユニット3が被投射面Fと平行に配置されているか否かを判断し、センサユニット3が被投射面Fと平行になるように、センサユニット3の配置を調整することができる。
さらに、第1実施形態におけるプロジェクタ1の設置条件について説明を続ける。以下の説明は、センサユニット3が被投射面Fと平行に設置されている状態(図9A及び図9B参照)で成り立つ。
図12は、第1実施形態における投射領域と通知線との位置関係を示す平面図である。また、図13は、投射領域に最も近い位置にセンサユニットが設置された状態を示す側面図である。また、図14は、投射領域から最も離れた位置にセンサユニットが設置された状態を示す側面図である。なお、要部を理解し易くするために、図12では、走査レーザ光Ra、通知光Rb、及びそれらの反射光の図示を省略し、図13及び図14では走査レーザ光Ra及び各反射光の図示を省略している。
図12に示すように、2本の通知線Lは一点鎖線X−Xに対してほぼ線対称に投影される。この一点鎖線X−Xは、2本の通知線L間に形成される仮想領域Abの外縁のうちのセンサユニット3に最も近い端点(以下、端点Vbと呼ぶ。)と、最も遠い端縁(以下、端縁Ebと呼ぶ。)の中点と、を通る。さらに、一点鎖線X−Xは、被投射面Fの法線方向(Z方向)から見て、光入射面30の中心点の被投射面Fへの正射影点Oを通る。
図12に示すように、被投射面F上において、投射領域Aaの下端縁Ea1が2本の通知線L間の仮想領域Ab内に位置するように、センサユニット3は設置される。この際、投射領域Aaの下端縁Ea1は、仮想領域Abの端縁Ebと略平行となることが望ましい。
また、センサユニット3は、図13に示すように、投射領域Aaの下端縁Ea1の両端点がそれぞれの端点に最も接近する通知線L上の点Q1、Q2とほぼ同じ位置となるまで、投射領域Aaに近づけることが可能である。また、センサユニット3は、図14に示すように、投射領域Aaの下端縁Ea1が仮想領域Abの端縁Ebとほぼ同じ位置となるまで、投射領域Aaから遠ざけることが可能である。
投射領域Aaをセンサユニット3の検出可能領域内とするための条件は次の3つの数式1〜3で表すことができる。
0<wa1、wa2≦Wb (数式1)
0≦ha1、ha2≦(Hb2−Hb1) (数式2)
θa1≦θb1、且つ、θa2≦θb2 (数式3)
0≦ha1、ha2≦(Hb2−Hb1) (数式2)
θa1≦θb1、且つ、θa2≦θb2 (数式3)
ここで、上述の数式1では、投射領域Aaの下端縁Ea1における一方の端点P1と一点鎖線X−Xとの間隔(すなわちy方向の最短距離)をwa1とし、他方の端点P2と一点鎖線X−Xとの間隔をwa2としている。また、2本の通知線L間の仮想領域Abの上端縁Ebの端点と一点鎖線X−Xとの間隔をWbとしている。
また、上述の数式2では、投射領域Aaの下端縁Ea1における一方の端点P1と仮想領域Abの端縁Ebとの間隔(すなわちx方向の最短距離)をha1とし、他方の端点P2と上端縁Eb2との間隔をha2としている。また、仮想領域Abの端点Vbと正射影点Oとの間のx方向の距離をHb1とし、仮想領域Abの端縁Ebと正射影点Oとの間のx方向の距離をHb2としている。但し、0<Hb1<Hb2である。
また、上述の数式3では、投射領域Aaの下端縁Ea1における一方の端点P1及び仮想領域Abの端点Vbを通る仮想線と一点鎖線X−Xとが成す角度をθa1とし、他方の端点P2及び仮想領域Abの端点Vbを通る仮想線と一点鎖線X−Xとが成す角度をθa2としている。また、一方の端点P1に最も近接する通知線L上の点Q1及び仮想領域Abの端点Vbを通る仮想線と一点鎖線X−Xとが成す角度をθb1としている。また、他方の端点P2に最も近接する通知線L上の点Q2及び仮想領域Abの端点Vbを通る仮想線と一点鎖線X−Xとが成す角度をθb2としている。
なお、投射領域Aaの下端縁Ea1の両端点P1、P2は、仮想領域Abの外縁から離れていることが好ましい。すなわち、上述の数式1において0<wa1、wa2<Wb、且つ、上述の数式2において0<ha1、ha2<(Hb2−Hb1)、且つ、上述の数式3においてθa1<θb1且つθa2<θb2であることが望ましい。さらに、上述の数式1においてwa1=wa2、且つ、上述の数式3においてθa1=θa2であることがより望ましい。こうすれば、仮想領域Ab内に投射領域Aaの下端縁Ea1をより正確に位置させることができるので、センサユニット3に投射領域Aaの全てからの反射光を確実に検出させることができる。
次に、センサユニット3の設置位置の較正処理について具体的に説明する。図15は、第1実施形態におけるセンサユニットの設置位置の較正処理を説明するためのフローチャートである。なお、図15の較正処理が開始される時点では、プロジェクタユニット2から被投射面Fに走査レーザ光Raが投射され、かつ、センサユニット3から通知光Rbが出射されている状態となっている。
まず、センサユニット3は、投射領域Aaで反射された走査レーザ光Raの反射光を検出する(ステップS201)。さらに、センサユニット3は、反射光の検出結果に基づいて、投射領域Aaの外縁のうちの下端縁Ea1、及びセンサユニット3から最も遠い端縁Ea2の各端点P1〜P4(図12参照)からの反射光を検出したか否かを判定する(ステップS202)。なお、以下では、投射領域Aaの端縁Ea2を上端縁と呼ぶ。
4つの端点P1〜P4からの反射光が全て検出される場合(ステップS202でYES)、所定の通知がユーザに報知される(ステップS203)。たとえば、センサユニット3が適正な位置に設置された旨がユーザに報知される。このほか、投射領域Aaの下端縁Ea1が2本の通知線L間の仮想領域Abの下端縁Eb1(又は上端縁Eb2)とほぼ平行となるような設置方法の案内なども報知されてもよい。そして、較正処理の完了がユーザに報知された後、図15の較正処理が終了する。
また、4つの端点P1〜P4のいずれかからの反射光が検出されない場合(ステップS202でNO)、投射領域Aaの下端縁Ea1の両端点P1、P2の両方からの反射光を検出したか否かが判定される(ステップS204)。
2つの端点P1、P2の両方からの反射光が検出される場合(ステップS204でYES)、センサユニット3は、さらに、投射領域Aaの上端縁Ea2における一方の端点P4からの反射光を検出したか否かを判定する(ステップS205)。
一方の端点P4からの反射光が検出される場合(ステップS205でYES)、センサユニット3の向きを端点P4から離れる方向に向けて設置し直す旨がユーザに報知される(ステップS206)。すなわち、たとえば図12にて被投射面Fの法線方向(z方向)から見て、センサユニット3の向きを反時計回りに設置し直す旨がユーザに報知される。この報知を受けたユーザは、センサユニット3の位置が適正な位置となるように設置し直すことができる。そして、較正処理はステップS201に戻される。
また、一方の端点P4からの反射光が検出されない場合(ステップS205でNO)、センサユニット3の向きを端点P4に近づける方向に向けて設置し直す旨がユーザに報知される(ステップS207)。すなわち、たとえば図12にて被投射面Fの法線方向から見て、センサユニット3の向きを時計回りに設置し直す旨がユーザに報知される。この報知を受けたユーザは、センサユニット3の位置が適正な位置となるように設置し直すことができる。そして、較正処理はステップS201に戻される。
また、ステップS204において、下端縁Ea1の両端点P1、P2の両方からの反射光が検出されない場合(ステップS204でNO)、2つの両端点P1、P2のうちのいずれか一方からの反射光を検出したか否かが判定される(ステップS208)。
一方からの反射光が検出された場合(ステップS208でYES)、センサユニット3は、下端縁Ea1の端点P1からの反射光が検出されたか否かを判定する(ステップS209)。下端縁Ea1の端点P1からの反射光が検出された場合(ステップS209でYES)、センサユニット3の向きを端点P1から離れる方向に向けて(すなわち図12にて反時計回りに)設置し直す旨がユーザに報知される(ステップS210)。この報知を受けたユーザは、センサユニット3の位置が適正な位置となるように設置し直すことができる。そして、較正処理はステップS201に戻される。
また、下端縁Ea1の端点P1からの反射光が検出されない場合(ステップS209でNO)、センサユニット3の向きを端点P1に近づける方向に向けて(すなわち図12にて時計回りに)設置し直す旨がユーザに報知される(ステップS211)。この報知を受けたユーザは、センサユニット3の位置が適正な位置となるように設置し直すことができる。そして、較正処理はステップS201に戻される。
また、ステップS208において、2つの端点P1、P2の両方からの反射光が全く検出されない場合(ステップS208でNO)、センサユニット3を投射領域Aaからx方向に離して設置し直す旨がユーザに報知される(ステップS212)。この報知を受けたユーザは、センサユニット3の位置が適正な位置となるように設置し直すことができる。そして、較正処理はステップS201に戻される。
以上、第1実施形態におけるセンサユニット3の設置位置の較正処理について説明した。なお、上述の較正処理のステップS205では、端点P4からの反射光に代えて、端点P3からの反射光を検出したか否かを判定してもよい。この場合、ステップS206及びS207の処理が入れ替わることは言うまでもない。すなわち、ステップS206では、センサユニット3の向きを端点P3から離れる方向に向けて(すなわち図12にて時計回りに)設置し直す旨がユーザに報知される。また、ステップS207では、センサユニット3の向きを端点P3に近づける方向に向けて(すなわち図12にて反時計回りに)設置し直す旨がユーザに報知される。
また、上述の較正処理のステップS209では、端点P1からの反射光に代えて、端点P2からの反射光を検出したか否かを判定してもよい。この場合、ステップS210及びS211の処理が入れ替わることは言うまでもない。すなわち、ステップS210では、センサユニット3の向きを端点P2から離れる方向に向けて(すなわち図12にて時計回りに)設置し直す旨がユーザに報知される。また、ステップS211では、センサユニット3の向きを端点P2に近づける方向に向けて(すなわち図12にて反時計回りに)設置し直す旨がユーザに報知される。
以上のように、第1実施形態に係るプロジェクタ1は、被投射面F上の投射領域Aaに走査レーザ光Raを投射するプロジェクタユニット2と、プロジェクタユニット2と分離して配置されるセンサユニット3と、を備える。センサユニット3は、光検出部31と、通知光出射部37と、を有する。光検出部31はプロジェクタユニット2から投射された走査レーザ光Raの反射光を検知する。通知光出射部37は、光検出部31が走査レーザ光Raの反射光を検出する検出可能領域(不図示)内に被投射面Fに対するセンサユニット3の傾きを示しかつ投射領域Aaの位置を設定させるための通知光Rbを被投射面Fに出射する。
この構成によれば、プロジェクタユニット2及びセンサユニット3は互いに分離して配置されるため、プロジェクタ1をより小型化することができる。また、プロジェクタ1の設置場所の制限を緩和することもできる。また、センサユニット3の設置位置に制限されることなくプロジェクタユニット2を任意の位置に配置することができるため、被投射面Fに対するプロジェクタユニット2の相対的な位置に応じて投射領域Aaを所望のサイズに設定することができる。さらに、通知光出射部37から出射される通知光Rbに基づいて、光検出部31の検出可能領域(不図示)内に投射領域Aaが設定されるように、センサユニット3の配置を調整することができる。従って、プロジェクタユニット2とセンサユニット3とを互いに分離して配置しても、プロジェクタユニット2から投射される走査レーザ光Raの反射光をセンサユニット3が検出することができる。
また、第1実施形態に係るプロジェクタ1では、通知光Rbは、通知線Lを被投射面F上に投影する。この通知線Lは、投射領域Aaの外縁のうち、少なくとも、センサユニット3に最も近い下端縁Ea1の位置を検出可能領域(不図示)内に設定させるための投影像である。
こうすれば、投射領域Aaの少なくともセンサユニット3に最も近い下端縁Ea1の位置を通知光Rbの投影像(通知光L)に基づいて設定することにより、センサユニット3の検出可能領域(不図示)内に投射領域Aaの位置を設定することができる。
また、第1実施形態に係るプロジェクタ1では、センサユニット3は、光検出部31の検出結果に基づいて、投射領域Aaの一部又は全部が検出可能領域外にあるか否かを判断する領域判断部332をさらに有する。
光検出部31には、たとえば、プロジェクタユニット2から投射領域Aaに投射される走査レーザ光Raの反射光が入射する。従って、この反射光を検出する光検出部31の検出結果に基づいて、投射領域Aaの一部又は全部が検出可能領域外にあるか否かを領域判断部332に判断させることができる。
また、第1実施形態に係るプロジェクタ1では、領域判断部332は、投射領域Aaの外縁のうちの少なくともセンサユニット3に最も近い下端縁Ea1の両端点P1、P2が検出可能領域内にあるか否かを判断する。
投射領域Aaが光検出部31の検出可能領域内にある場合、投射領域Aaの少なくともセンサユニット3に最も近い下端縁Ea1の両端点P1、P2は検出可能領域内にある。また、この場合には、センサユニット3から最も遠い上端縁Ea2の両端点P3、P4も検出可能領域内にあることが多い。逆に、センサユニット3から最も遠い上端縁Ea2の両端点P3、P4が検出可能領域内にある場合であっても、センサユニット3に最も近い下端縁Ea1の両端点P1、P2が検出可能領域内にはない可能性は高い。従って、少なくとも両端点P1、P2が検出可能領域内にあるか否かを判断することにより、投射領域Aaが検出可能領域内にあるか否かをより確実且つ容易に判断できる。
また、第1実施形態に係るプロジェクタ1では、センサユニット3は、領域判断部332の判断結果に基づく報知を行う報知部36をさらに有する。
こうすれば、領域判断部332の判断結果に基づいて、光検出部31の検出可能領域(不図示)と投射領域Aaとの関係に関する様々な報知をユーザに行うことができる。
また、第1実施形態に係るプロジェクタ1では、領域判断部332により投射領域Aaの少なくとも一部が検出可能領域外にあると判断される場合、報知部36は、投射領域Aaを検出可能領域内に設定させるための修正方法を報知する。報知される修正方法は、センサユニット3の設置位置及び向きを修正するための方法である。
こうすれば、投射領域Aaの少なくとも一部が光検出部31の検出可能領域外にあると判断される場合、投射領域Aaを検出可能領域内に設定させるための修正方法をユーザに報知することができる。従って、ユーザは、報知された修正方法に基づいて、センサユニット3に対して、設置位置及び向きを修正することができる。従って、ユーザは、投射領域Aaの全域を検出可能領域内に簡便に設定することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図16は、第2実施形態に係るプロジェクタの外観斜視図である。なお、図16では、要部を理解し易くするために、走査レーザ光Ra、通知光Rb、及びそれらの反射光の図示を省略している。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図16は、第2実施形態に係るプロジェクタの外観斜視図である。なお、図16では、要部を理解し易くするために、走査レーザ光Ra、通知光Rb、及びそれらの反射光の図示を省略している。
図16に示すように、第2実施形態では、プロジェクタユニット2から投射領域Aaを規定するための規定光Rcが投射され、その投影像(スポットS1〜S4)が被投射面Fに投影される。センサユニット3は、各スポットS1〜S4で反射された規定光Rcの反射光を検出し、その検出結果に基づく報知を行う。そして、ユーザは、投射領域Aaの下端縁Ea1の両端近傍に位置する2つのスポットS1、S2、及び2本の通知線L(仮想領域Ab)を参照して、プロジェクタ1を設置する。これら以外は、第1実施形態と同様である。以下では、第1実施形態と同様の構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図17は、第2実施形態に係るプロジェクタユニットの構成を示すブロック図である。プロジェクタユニット2は規定光出射部25をさらに備えている。この規定光出射部25は、可視光域の波長の規定光Rcを出射する光源251を有し、4つのスポットS1〜S4を含んで構成される投影像を被投射面F上に投影する。なお、規定光Rcの光源251は特に限定しないが、たとえば、レーザダイオード素子及びLEDなどの可視光域の波長の光を出射する発光素子、放電管などを例示することができる。
次に、第2実施形態におけるプロジェクタ1の設置条件について説明する。図18は、第2実施形態における投射領域と通知線との位置関係を示す平面図である。なお、図18では、要部を理解し易くするために、走査レーザ光Ra、通知光Rb、規定光Rc、及びそれらの反射光の図示は省略している。
図18に示すように、センサユニット3は、被投射面F上において、スポットS1、S2が2本の通知線L間の仮想領域Ab内に位置するように設置される。この際、スポットS1、S2を結ぶ仮想の線分は、仮想領域Abの下端縁Eb1及び上端縁Eb2と略平行となることが望ましい。
また、図18に示すように、規定光出射部25により投影される4つのスポットS1〜S4は、それぞれ、投射領域Aaの4つの端点P1〜P4付近の領域に投影される。各スポットS1〜S4の中心点は、投射領域Aaの各端点P1〜P4からそれぞれm(m≧0)だけ離れている。なお、図18では、スポットS1〜S4の各中心点と各端点P1〜P4との間隔(すなわち両者の最短距離)は同じとなっているが、それぞれ異なっていてもよい。また、スポットS1〜S4の各形状も特に限定しない。各形状は、たとえば、図18のように円形であってもよいし、多角形状(n角形状:nは3以上の正の整数)、十字形状等であってもよい。また、各スポットS1〜S4の形状は、全て同じであってもよいし、少なくとも1つの形状が異なっていてもよい。
これらのスポットS1〜S4は、投射領域Aaの位置を設定するために用いられる。第2実施形態では、投射領域Aaの下端縁Ea1の両端点P1、P2近傍のスポットS1、S2が、2本の通知線L間の仮想領域Ab内にあれば、センサユニット3は投射領域Aaからの反射光を検出することができる。そのため、ユーザは、2つのスポットS1、S2及び2本の通知線L(仮想領域Ab)を参照して、プロジェクタ1(特にセンサユニット3)を適正な位置を設置することができる。
なお、これら4つのスポットS1〜S4は、プロジェクタ1の設置期間(たとえば、センサユニット3の設置位置の較正処理中)のみ投影されるが、それら以外の期間にも投影されていてもよいし、常時投影されていてもよい。また、操作部35が受け付けるユーザの操作入力に応じて、4つのスポットS1〜S4は投影と投影停止とが切り換えられてもよい。
投射領域Aaをセンサユニット3の検出可能領域内とするための条件は次の3つの数式4〜6で表すことができる。
0<wa3、wa4≦Wb (数式4)
0≦ha3、ha4≦(Hb2−Hb1) (数式5)
θa3≦θb3、且つ、θa4≦θb4 (数式6)
0≦ha3、ha4≦(Hb2−Hb1) (数式5)
θa3≦θb3、且つ、θa4≦θb4 (数式6)
ここで、上述の数式4では、スポットS1の中心点と一点鎖線X−Xとの間隔(すなわちy方向の最短距離)をwa3とし、スポットS2の中心点と一点鎖線X−Xとの間隔をwa4としている。また、2本の通知線L間の仮想領域Abの端縁Ebの端点と一点鎖線X−Xとの間隔をWbとしている。
また、上述の数式5では、スポットS1の中心点と仮想領域Abの端縁Ebとの間隔(すなわちx方向の最短距離)をha3とし、スポットS2の中心点と上端縁Eb2との間隔をha4としている。また、仮想領域Abの端点Vbと正射影点Oとの間のx方向の距離をHb1とし、仮想領域Abの端縁Ebと正射影点Oとの間のx方向の距離をHb2としている。但し、0<Hb1<Hb2である。
また、上述の数式6では、スポットS1の中心点及び仮想領域Abの端点Vbを通る仮想線と一点鎖線X−Xとが成す角度をθa3とし、スポットS1の中心点及び仮想領域Abの端点Vbを通る仮想線と一点鎖線X−Xとが成す角度をθa4としている。また、スポットS1に最も近接する通知線L上の点Q3及び仮想領域Abの端点Vbを通る仮想線と一点鎖線X−Xとが成す角度をθb3としている。また、スポットS2に最も近接する通知線L上の点Q4及び仮想領域Abの端点Vbを通る仮想線と一点鎖線X−Xとが成す角度をθb4としている。
なお、投射領域Aaの下端縁Ea1の両端点P1、P2は、仮想領域Abの外縁から離れていることが好ましい。すなわち、上述の数式4において0<wa3、Wa4<Wb、且つ、上述の数式5において0<ha3、ha4<(Hb2−Hb1)、且つ、上述の数式6においてθa3<θb3且つθa4<θb4であることが望ましい。さらに、上述の数式4においてwa3=wa4、且つ、上述の数式6においてθa3=θa4であることがより望ましい。こうすれば、仮想領域Ab内にスポットS1、S2をより正確に位置させることができるので、センサユニット3に投射領域Aaの全てからの反射光を確実に検出させることができる。
次に、センサユニット3の設置位置の較正処理について具体的に説明する。図19は、第2実施形態におけるセンサユニットの設置位置の較正処理を説明するためのフローチャートである。なお、図19の較正処理が開始される時点では、プロジェクタユニット2から被投射面Fに規定光Rcが投射され、かつ、センサユニット3から通知光Rbが出射されている状態となっている。
まず、センサユニット3は、投射領域Aaで反射された規定光Rcの反射光を検出する(ステップS301)。さらに、センサユニット3は、反射光の検出結果に基づいて、4つのスポットS1〜S4からの反射光を全て検出したか否かを判定する(ステップS302)。
4つのスポットS1〜S4からの反射光が全て検出される場合(ステップS302でYES)、所定の通知がユーザに報知される(ステップS303)。たとえば、センサユニット3が適正な位置に設置された旨がユーザに報知される。このほか、スポットS1、S2を結ぶ仮想の線分(すなわち、投射領域Aaの下端縁Ea1)が2本の通知線L間の仮想領域Abの下端縁Eb2とほぼ平行となるような設置方法の案内なども報知されてもよい。そして、較正処理の完了がユーザに報知された後、図15の較正処理が終了する。
また、4つのスポットS1〜S4のいずれかからの反射光が検出されない場合(ステップS302でNO)、投射領域Aaの下端縁Ea1側のスポットS1、S2の両方からの反射光を検出したか否かが判定される(ステップS304)。
2つのスポットS1、S2の両方からの反射光が検出される場合(ステップS304でYES)、センサユニット3は、さらに、投射領域Aaの上端縁Ea2側における一方のスポットS4からの反射光を検出したか否かを判定する(ステップS305)。
一方のスポットS4からの反射光が検出される場合(ステップS305でYES)、センサユニット3の向きをスポットS4から離れる方向に向けて設置し直す旨がユーザに報知される(ステップS306)。すなわち、たとえば図18にて被投射面Fの法線方向(z方向)から見て、センサユニット3の向きを反時計回りに設置し直す旨がユーザに報知される。この報知を受けたユーザは、センサユニット3の位置が適正な位置となるように設置し直すことができる。そして、較正処理はステップS301に戻される。
また、一方のスポットS4からの反射光が検出されない場合(ステップS305でNO)、センサユニット3の向きをスポットS4に近づける方向に向けて設置し直す旨がユーザに報知される(ステップS307)。すなわち、たとえば図18にて被投射面Fの法線方向から見て、センサユニット3の向きを時計回りに設置し直す旨がユーザに報知される。この報知を受けたユーザは、センサユニット3の位置が適正な位置となるように設置し直すことができる。そして、較正処理はステップS301に戻される。
また、ステップS304において、下端縁Ea1側の2つのスポットS1、S2の両方からの反射光が検出されない場合(ステップS304でNO)、2つのスポットS1、S2のうちのいずれか一方からの反射光を検出したか否かが判定される(ステップS308)。
一方からの反射光が検出された場合(ステップS308でYES)、センサユニット3は、下端縁Ea1側のスポットS1からの反射光が検出されたか否かを判定する(ステップS309)。スポットS1からの反射光が検出された場合(ステップS309でYES)、センサユニット3の向きをスポットS1から離れる方向に向けて(すなわち図18にて反時計回りに)設置し直す旨がユーザに報知される(ステップS310)。この報知を受けたユーザは、センサユニット3の位置が適正な位置となるように設置し直すことができる。そして、較正処理はステップS301に戻される。
また、下端縁Ea1側のスポットS1からの反射光が検出されない場合(ステップS309でNO)、センサユニット3の向きをスポットS1に近づける方向に向けて(すなわち図18にて時計回りに)設置し直す旨がユーザに報知される(ステップS311)。この報知を受けたユーザは、センサユニット3の位置が適正な位置となるように設置し直すことができる。そして、較正処理はステップS301に戻される。
また、ステップS308において、2つのスポットS1、S2の両方からの反射光が全く検出されない場合(ステップS308でNO)、センサユニット3を投射領域Aaからx方向に離して設置し直す旨がユーザに報知される(ステップS312)。この報知を受けたユーザは、センサユニット3の位置が適正な位置となるように設置し直すことができる。そして、較正処理はステップS301に戻される。
以上、第2実施形態におけるセンサユニット3の設置位置の較正処理について説明した。なお、上述の較正処理のステップS305では、スポットS4からの反射光に代えて、スポットS3からの反射光を検出したか否かを判定してもよい。この場合、ステップS306及びS307の処理が入れ替わることは言うまでもない。すなわち、ステップS306では、センサユニット3の向きをスポットS3から離れる方向に向けて(すなわち図18にて時計回りに)設置し直す旨がユーザに報知される。また、ステップS307では、センサユニット3の向きをスポットS3に近づける方向に向けて(すなわち図18にて反時計回りに)設置し直す旨がユーザに報知される。
また、上述の較正処理のステップS309では、スポットS1からの反射光に代えて、スポットS2からの反射光を検出したか否かを判定してもよい。この場合、ステップS310及びS311の処理が入れ替わることは言うまでもない。すなわち、ステップS310では、センサユニット3の向きをスポットS2から離れる方向に向けて(すなわち図18にて時計回りに)設置し直す旨がユーザに報知される。また、ステップS311では、センサユニット3の向きをスポットS2に近づける方向に向けて(すなわち図18にて反時計回りに)設置し直す旨がユーザに報知される。
以上のように、第2実施形態に係るプロジェクタ1では、プロジェクタユニット2は、走査レーザ光Raを投射するレーザ光投射部21と、投射領域Aaを規定するための規定光Rcを出射する規定光出射部25と、を有する。
こうすれば、投射領域Aaを規定するための規定光Rc(或いはスポットS1〜S4)と通知光Rb(或いは通知線L)とに基づいて、光検出部31の検出可能領域内に投射領域Aaの位置を設定することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態では、センサユニット3が、光検出部31による反射光の検出結果に基づいて、センサユニット3の設置位置及び向きを自動的に調節する機構を備えている。それ以外は、第1又は第2実施形態と同様である。以下では、第1及び第2実施形態と同様の構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態では、センサユニット3が、光検出部31による反射光の検出結果に基づいて、センサユニット3の設置位置及び向きを自動的に調節する機構を備えている。それ以外は、第1又は第2実施形態と同様である。以下では、第1及び第2実施形態と同様の構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図20は、第3実施形態に係るセンサユニットの構成を示すブロック図である。図20に示すように、センサユニット3はアクチュエータ38をさらに備えている。また、第2制御部33は位置判断部333をさらに有している。なお、位置判断部333は、電気的な回路で実現されていてもよいし、第2メモリ32に格納されたプログラム及び制御情報を用いて実現される第2制御部33の機能部であってもよい。
位置判断部333は、光検出部31による被投射面Fからの各反射光(たとえば、走査レーザ光Ra及び規定光Rcの反射光)の検出結果に基づいて、光検出部31の検出可能領域に対する投射領域Aaの相対的な位置を判断する。さらに、位置判断部333は、その判断結果に基づいて、投射領域Aaを光検出部31の検出可能領域内に位置させるために、センサユニット3の設置位置及び向きの位置補正量を算出してもよい。この場合、位置判断部333は、投射領域Aaの下端縁Ea1が、2本の通知線L間の仮想領域Ab内において、下端縁Eb2とほぼ平行となるような位置補正量を算出することが望ましい。
アクチュエータ38は、センサユニット3の設置位置及び向きを自動的に調節する駆動部である。アクチュエータ38は、位置判断部333の判断結果に基づいて、x方向、y方向、z方向、及び各方向を軸とする回転方向にセンサユニット3を駆動する。たとえば、アクチュエータ38は、位置判断部333が判断した投射領域Aaの相対的な位置に基づいて、投影領域Aaが検出可能領域内に入るようにセンサユニット3を駆動する。或いは、位置判断部333により算出される位置補正量に基づいて、センサユニット3を駆動してもよい。こうすれば、ユーザが手動でセンサユニット3を設置し直す必要がない。従って、センサユニット3の設置位置及び向きを簡便に較正することができる。なお、アクチュエータ38は、操作部35が受け付けるユーザの操作入力に応じて、センサユニット3を駆動してもよい。
以上、第3実施形態では、センサユニット3は、位置判断部333と、アクチュエータ38と、をさらに有する。位置判断部333は、光検出部31の検出結果に基づいて、検出可能領域に対する投射領域Aaの相対的な位置を判断する。アクチュエータ38は、位置判断部333の判断結果に基づいて、センサユニット3の設置位置及び向きを調整する。
こうすれば、センサユニット3において、位置判断部333の判断結果に基づき、センサユニット3の設置位置及び向きがアクチュエータ38により調整される。従って、ユーザが手動でセンサユニット3を設置し直さなくても、自動的に投射領域Aaの全域を検出可能領域内に設定することができる。さらに、各ユニット2、3の設置後に投射領域Aaが検出可能領域から外れた場合にも、自動的に投射領域Aaを検出可能領域内に設定することができる。
<第3実施形態の変形例>
次に、本発明の第3実施形態の変形例について説明する。第3実施形態の変形例では、センサユニット3が、センサユニット3の傾きを検出し、検出結果に基づいて、センサユニット3の設置位置及び向きを自動的に調節する機構を備えている。それ以外は、第1又は第2実施形態と同様である。以下では、第1又は第2実施形態と同様の構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本発明の第3実施形態の変形例について説明する。第3実施形態の変形例では、センサユニット3が、センサユニット3の傾きを検出し、検出結果に基づいて、センサユニット3の設置位置及び向きを自動的に調節する機構を備えている。それ以外は、第1又は第2実施形態と同様である。以下では、第1又は第2実施形態と同様の構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図21は、第3実施形態の変形例に係るセンサユニットの構成を示すブロック図である。図21に示すように、センサユニット3はアクチュエータ38及び傾き検出部39をさらに備えている。また、第2制御部33は傾き判断部334をさらに有している。なお、傾き判断部334は、電気的な回路で実現されていてもよいし、第2メモリ32に格納されたプログラム及び制御情報を用いて実現される第2制御部33の機能部であってもよい。
傾き検出部39は、たとえば、ジャイロセンサーなどの姿勢の変化を検知するセンサ部であり、センサユニット3の傾きの変化量を検出する。
傾き判断部334は、センサユニット3が被投射面Fと平行に設置されたときの傾きを原点として、傾き検出部39による傾きの変化量の検出結果に基づいて、センサユニット3の傾きの前記原点からのずれ量を判断する。傾き判断部334は、たとえば、操作部35が受け付けるユーザの操作入力に応じて、前記原点を認識してもよい。また、傾き判断部334は、傾き検出部39で検出された傾きの変化量を前記原点から積算することによって、前記ずれ量を判断してもよい。さらに、傾き判断部334は、前記ずれ量の判断結果に基づいて、センサユニット3を被投射面Fと平行に位置させるために、センサユニット3の設置位置及び向きの位置補正量を算出してもよい。
アクチュエータ38は、センサユニット3の設置位置及び向きを自動的に調節する駆動部である。アクチュエータ38は、傾き判断部334の判断結果に基づいて、y方向を軸とする回転方向にセンサユニット3を駆動する。たとえば、アクチュエータ38は、傾き判断部334が判断したセンサユニット3の傾きのずれ量に基づいて、センサユニット3が被投射面Fと平行になるようにセンサユニット3を駆動する。或いは、位置判断部333により算出される位置補正量に基づいて、センサユニット3を駆動してもよい。こうすれば、ユーザが手動でセンサユニット3を設置し直す必要がない。従って、センサユニット3の傾きを簡便に較正することができる。
以上、第3実施形態の変形例では、センサユニット3は、傾き判断部334と、傾き検出部39と、アクチュエータ38と、をさらに有する。傾き判断部334は、傾き検出部39の検出結果に基づいて、センサユニット3の傾きの被投射面Fと平行な原点方向からのずれ量を判断する。アクチュエータ38は、傾き判断部334の判断結果に基づいて、センサユニット3の向きを調整する。
こうすれば、センサユニット3において、傾き判断部334の判断結果に基づき、センサユニット3の向きがアクチュエータ38により調整される。従って、ユーザが手動でセンサユニット3を設置し直さなくても、自動的にセンサユニット3を被投射面Fと平行に設置することができる。さらに、センサユニット3の設置後にセンサユニット3の傾きが変化した場合にも、センサユニット3を被投射面Fと平行に設置することができる。
なお、上記では、アクチュエータ38がセンサユニット3の設置位置及び向きを自動的に調節すると説明したが、アクチュエータ38は、光検出部31のセンサユニット3に対する向きを自動的に調節してもよい。そのような構成によれば、センサユニット3は被投射面Fから傾いたままでも、光検出部31の検出領域(図8A参照)が投射領域Aa全体の上方を均一な高さで覆うように光検出部31の向きを調節することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態では、プロジェクタユニット2が、光検出部31の検出結果に基づいて、プロジェクタユニット2の設置位置及び向きを自動的に調節する機構を備えている。また、プロジェクタユニット2の設置位置及び向きを調整することにより、センサユニット3の検出可能領域(不図示)に対する投射領域Aaの位置を調節する。それ以外は、第1又は第2実施形態と同様である。以下では、第1又は第2実施形態と同様の構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態では、プロジェクタユニット2が、光検出部31の検出結果に基づいて、プロジェクタユニット2の設置位置及び向きを自動的に調節する機構を備えている。また、プロジェクタユニット2の設置位置及び向きを調整することにより、センサユニット3の検出可能領域(不図示)に対する投射領域Aaの位置を調節する。それ以外は、第1又は第2実施形態と同様である。以下では、第1又は第2実施形態と同様の構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図22は、第4実施形態に係るプロジェクタユニットの構成を示すブロック図である。図22に示すように、プロジェクタユニット2はアクチュエータ26をさらに備えている。このほか、プロジェクタユニット2は、第2実施形態と同様の規定光出射部25をさらに備えていてもよい。また、第1制御部23は位置判断部231を有している。なお、位置判断部231は、電気的な回路で実現されていてもよいし、第1メモリ22に格納されたプログラム及び制御情報を用いて実現される第1制御部23の機能部であってもよい。
位置判断部231は、第1通信部24がセンサユニット3から受信する光検出部31の検出結果に基づいて、検出可能領域に対する投射領域Aaの相対的な位置を判断する。さらに、位置判断部231は、その判断結果に基づいて、投射領域Aaを光検出部31の検出可能領域内に位置させるために、センサユニット3の設置位置及び向きの位置補正量を算出してもよい。この場合、位置判断部231は、投射領域Aaの下端縁Ea1が、2本の通知線L間の仮想領域Ab内において、下端縁Eb2とほぼ平行となるような位置補正量を算出することが望ましい。
アクチュエータ26は、プロジェクタユニット2の設置位置及び向きを自動的に調節する駆動部である。アクチュエータ26は、位置判断部231の判断結果に基づいて、x方向、y方向、z方向、及び各方向を軸とする回転方向にプロジェクタユニット2を駆動する。たとえば、アクチュエータ26は、位置判断部231が判断した投射領域Aaの相対的な位置に基づいて、投影領域Aaが検出可能領域内に入るようにプロジェクタユニット2を駆動する。或いは、位置判断部231により算出される位置補正量に基づいて、プロジェクタユニット2を駆動してもよい。こうすれば、ユーザが手動でプロジェクタユニット2を設置し直す必要がない。従って、プロジェクタユニット2の設置位置及び向きを簡便に較正することができる。なお、アクチュエータ26は、操作部35が受け付けるユーザの操作入力に応じて、プロジェクタユニット2を駆動してもよい。
以上、第4実施形態では、プロジェクタユニット2は、位置判断部231と、アクチュエータ26と、をさらに有する。位置判断部231は、光検出部31の検出結果に基づいて、検出可能領域に対する投射領域Aaの相対的な位置を判断する。アクチュエータ26は、位置判断部231の判断結果に基づいて、プロジェクタユニット2の設置位置及び向きを調整する。
こうすれば、プロジェクタユニット2において、位置判断部231の判断結果に基づき、プロジェクタユニット2の設置位置及び向きがアクチュエータ26により調整される。従って、ユーザが手動でプロジェクタユニット2を設置し直さなくても、自動的に投射領域Aaの全域を検出可能領域内に設定することができる。さらに、各ユニット2、3の設置後に投射領域Aaが検出可能領域から外れた場合にも、自動的に投射領域Aaを検出可能領域内に設定することができる。
<第4実施形態の変形例>
なお、第4実施形態では、プロジェクタユニット2のみが位置判断部231及びアクチュエータ26を備える構成(図20参照)としたが、センサユニット3も第3実施形態と同様の位置判断部333及びアクチュエータ38を備える構成(図19参照)としてもよい。こうすれば、プロジェクタユニット2及びセンサユニット3の両方の設置位置及び向きを自動調節することができる。さらに、プロジェクタユニット2及びセンサユニット3は、その設置位置及び向きのうちの少なくともどちらかが調整されてもよい。
なお、第4実施形態では、プロジェクタユニット2のみが位置判断部231及びアクチュエータ26を備える構成(図20参照)としたが、センサユニット3も第3実施形態と同様の位置判断部333及びアクチュエータ38を備える構成(図19参照)としてもよい。こうすれば、プロジェクタユニット2及びセンサユニット3の両方の設置位置及び向きを自動調節することができる。さらに、プロジェクタユニット2及びセンサユニット3は、その設置位置及び向きのうちの少なくともどちらかが調整されてもよい。
このように、第4実施形態の変形例では、プロジェクタユニット2は、位置判断部231と、アクチュエータ26と、をさらに有する。また、センサユニット3は、位置判断部333と、アクチュエータ38と、をさらに有する。各位置判断部213、333は、光検出部31の検出結果に基づいて、検出可能領域に対する投射領域Aaの相対的な位置を判断する。アクチュエータ26は、位置判断部231の判断結果に基づいて、プロジェクタユニット2の設置位置及び向きのうちの少なくともどちらかを調整する。また、アクチュエータ38は、位置判断部333の判断結果に基づいて、センサユニット3の設置位置及び向きのうちの少なくともどちらかを調整する。
こうすれば、プロジェクタユニット2及びセンサユニット3の設置位置及び向きのうちの少なくともどちらかが、位置判断部231、333の判断結果に基づいて、アクチュエータ26、38により調整される。従って、ユーザが手動でプロジェクタユニット2及びセンサユニット3を設置し直さなくても、自動的に投射領域Aaの全域を検出可能領域内に設定することができる。さらに、各ユニット2、3の設置後に投射領域Aaが検出可能領域から外れた場合にも、自動的に投射領域Aaを検出可能領域内に設定することができる。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態について説明する。第1から4実施形態では、通知光Rbは被投射面Fに線分状の投影像である通知線Lを投影した(図1参照)が、第5実施形態では、通知光Rbは被投射面Fにスポット状の投影像である通知点Sを投影する。
次に、本発明の第5実施形態について説明する。第1から4実施形態では、通知光Rbは被投射面Fに線分状の投影像である通知線Lを投影した(図1参照)が、第5実施形態では、通知光Rbは被投射面Fにスポット状の投影像である通知点Sを投影する。
図23は、第5実施形態に係るセンサユニット3の外観斜視図である。また、図24は、センサユニット3が被投射面Fに対して特定の傾きで設置されている状態を示す側面図である。また、図25は、センサユニット3が被投射面Fに対して前記特定の傾きとは異なる第1の傾きで設置されている状態を示す側面図である。また、図26は、センサユニット3が被投射面Fに対して前記特定の傾きとは異なる第2の傾きで設置されている状態を示す側面図である。以下では、説明を理解しやすくするために、センサユニット3が被投射面Fに対して前記特定の傾きで設置されている状態を、センサユニット3が被投射面Fと平行に設置されている状態と表記する。
図23に示すように、第5実施形態では、一例として通知光出射部37はz方向に並んで配置される。また、図24に示すように、センサユニット3が被投射面Fと平行に設置されている状態でいずれの通知光Rbも被投射面F上の同一点を通るように、各通知光Rbの出射方向がセンサユニット3に対して固定されている。
各通知光Rbの出射方向がこのように固定されていることにより、センサユニット3が被投射面Fと平行に設置されている状態では、通知光Rbの交点Cbは被投射面Fに位置する。そのため、被投射面Fには1つに重なり合ったスポット状の通知点Sが投影される。
図25に示すように、たとえば、センサユニット3の光入射面30側が異物4で持ち上がるなどして、センサユニット3が被投射面Fと平行ではない第1の傾きで設置されている状態では、通知光Rbの交点Cbは被投射面Fよりも上方に位置する。そのため、被投射面F上には互いに離間した2つの通知点Sが投影される。
図26に示すように、たとえば、センサユニット3の光入射面30とは反対側が異物4で持ち上がるなどして、センサユニット3が被投射面Fと平行ではない第2の傾きで設置されている状態では、通知光Rbの交点Cbは被投射面Fよりも下方に位置する。そのため、被投射面F上には互いに離間した2つの通知点Sが投影される。
ユーザは、被投射面F上に投影される2つの通知点Sが1つに重なって見えるか否かによって、センサユニット3が被投射面Fと平行に配置されているか否かを判断し、センサユニット3が被投射面Fと平行になるように、センサユニット3の配置を調整することができる。
なお、上記では通知光出射部37がz方向に並んで配置される例について説明したが、たとえば、y方向に並んで配置される通知光出射部37から通知光Rbを出射して第1実施形態で説明した2本の通知線Lのそれぞれの両端に対応する4つの位置に通知点Sを投影してもよい。各通知線Lのセンサユニット3に近い端点は、センサユニット3が被投射面Fと平行に配置されている状態では被投射面F上の同一点に位置する(図9A及び図9B参照)。当該端点の位置に投影される通知点Sが1つに重なるようにセンサユニット3の配置を調整したとき、当該重なった通知点Sが仮想領域Abの端点Vbを示し、他の2つの通知点Sが仮想領域Abの端縁Ebの両端を示すので、これらの通知点Sを投射領域Aaの位置を規定するための基準点として用いることができる(図12参照)。
以上、本発明の実施形態について説明した。なお、上述の実施形態は例示であり、その各構成要素や各処理の組み合わせに色々な変形が可能であり、本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
また、上述の第1〜第4実施形態では、通知線Lの形状は実線となっているが、本発明の適用範囲はこの例に限定されない。通知線Lの形状は、特に限定しないが、たとえば破線、一点鎖線、二点鎖線であってもよいし、直列に並ぶ複数のスポットで構成されるドットラインであってもよい。さらに、通知線Lに代えて、通知光Rbの投射により三角形の仮想領域Abに対応する投影像が投影されてもよい。
また、上述の第1〜第4実施形態では、2本の通知線Lは、投射領域Aaの下端縁Ea1の位置を規定するために用いられているが、本発明の適用範囲はこの例に限定されない。2本の通知線Lは、投射領域Aa全体の位置を規定するために用いられてもよい。すなわち、2本の通知線L間の仮想領域Ab内に投射領域Aaの一部又は全部が位置すれば、センサユニット3は投射領域Aa及びその上方に位置する物体Uからの反射光が検出できる構成としてもよい。
また、上述の第1〜第3実施形態ではセンサユニット3の設置位置及び向きを較正し、上述の第4実施形態ではプロジェクタユニット2の設置位置及び向きを較正しているが、本発明の適用範囲はこれらの例示に限定されない。プロジェクタユニット2及びセンサユニット3のうちの少なくとも一方の設置位置及び向きが較正されてもよい。さらに、プロジェクタユニット2及びセンサユニット3は、その設置位置及び向きのうちの少なくともどちらかが調整されてもよい。
さらに、上述の第1〜第5実施形態において、投射領域Aaの少なくとも一部が検出可能領域外にあると判断される場合、報知部36は、投射領域Aaを検出可能領域内に設定させるための修正方法を報知してもよい。この場合、修正方法は、プロジェクタユニット2及びセンサユニット3のうちの少なくとも一方のユニットの設置位置及び向きうちの少なくともどちらかを修正するための方法である。こうすれば、投射領域Aaの少なくとも一部が光検出部31の検出可能領域外にあると判断される場合、投射領域Aaを検出可能領域内に設定させるための修正方法をユーザに報知することができる。従って、ユーザは、報知された修正方法に基づいて、プロジェクタユニット2及びセンサユニット3のうちの少なくとも一方のユニットに対して、設置位置及び向きのうちの少なくともどちらかを修正することができる。従って、ユーザは、投射領域Aaの全域を検出可能領域内に簡便に設定することができる。
また、上述の第1〜第5実施形態では、プロジェクタユニット2は、被投射面Fに向かって可視光域の波長の走査レーザ光Raを投射しているが、本発明の適用範囲はこの例示に限定されない。可視光域外の波長の走査レーザ光Ra(たとえば、赤外光、紫外光など)が投射されてもよい。
また、上述の第1〜第5実施形態では、プロジェクタ1を例として説明したが、本発明の適用範囲はこの例示に限定されない。本発明は、互いに分離・独立して配置できる投射装置と検出装置とを含んで構成される電子機器であれば適用可能である。たとえば、写真、絵画などが載置又は印刷された特定の領域の上方に位置する物体の位置を検知する装置であってもよい。この場合、投射装置は、キーボードの絵などが載置又は印刷された特定の領域を投射領域Aaとして規定するための所定の光を投射する。検出装置は、この特定の領域の上方に位置する物体Uからの反射光に基づいて、物体Uの位置を検知する。
1 プロジェクタ
2 プロジェクタユニット
21 レーザ光投射部
211 LD(レーザダイオード)
212 光学系
213 レーザ光駆動部
22 第1メモリ
23 第1制御部
231 位置判断部
24 第1通信部
25 規定光出射部
251 光源
26 アクチュエータ
3 センサユニット
30 光入射面
31 光検出部
32 第2メモリ
33 第2制御部
331 位置算出部
332 領域判断部
333 位置判断部
334 傾き判断部
34 第2通信部
35 操作部
36 報知部
37 通知光出射部
371 光源
38 アクチュエータ
39 傾き検出部
F 被投射面
Aa 投射領域
Ea1 下端縁
Ea2 上端縁
Ra レーザ光
Rb 通知光
L 通知線
Ab 仮想領域
Vb 端点
Eb 端縁
Rc 規定光
S1〜S4、Sb スポット
U 物体
P1〜P4 端点
2 プロジェクタユニット
21 レーザ光投射部
211 LD(レーザダイオード)
212 光学系
213 レーザ光駆動部
22 第1メモリ
23 第1制御部
231 位置判断部
24 第1通信部
25 規定光出射部
251 光源
26 アクチュエータ
3 センサユニット
30 光入射面
31 光検出部
32 第2メモリ
33 第2制御部
331 位置算出部
332 領域判断部
333 位置判断部
334 傾き判断部
34 第2通信部
35 操作部
36 報知部
37 通知光出射部
371 光源
38 アクチュエータ
39 傾き検出部
F 被投射面
Aa 投射領域
Ea1 下端縁
Ea2 上端縁
Ra レーザ光
Rb 通知光
L 通知線
Ab 仮想領域
Vb 端点
Eb 端縁
Rc 規定光
S1〜S4、Sb スポット
U 物体
P1〜P4 端点
Claims (12)
- 被投射面上の投射領域に光を投射する投射装置と、前記投射装置と分離して配置される検出装置と、を備え、
前記検出装置は、前記投射装置から投射された前記光の反射光を検知する光検出部と、前記被投射面に対する前記光検出部の傾きを示すための通知光を前記被投射面に出射する通知光出射部と、を有し、
前記通知光出射部は、前記検出装置の異なる複数の箇所から前記検出装置に対してそれぞれ固定された方向に前記通知光を出射し、前記各通知光は、前記検出装置が前記被投射面に対して特定の傾きで設置されているときに前記被投射面上の同一点を通ることを特徴とする電子機器。 - 前記各通知光は、前記検出装置が前記被投射面に対して前記特定の傾きで設置されているときに前記被投射面上の前記同一点で互いに重なり合うスポット状の投影像を投影することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記各通知光は、前記検出装置が前記被投射面に対して前記特定の傾きで設置されているときに前記被投射面上の前記同一点がそれぞれの端点となる線分状の投影像を投影することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記検出装置は、前記検出装置の傾きを検出する傾き検出部と、前記傾き検出部の検出結果に基づいて、前記検出装置の前記被投射面に対する傾きが前記特定の傾きにあるか否かを判断する傾き判断部とをさらに有する請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電子機器。
- 前記検出装置は、前記傾き判断部の判断結果に基づいて、前記光検出部の前記検出装置に対する傾きを調整する駆動部をさらに有することを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
- 前記通知光は、前記線分状の投影像を、前記投射領域の外縁のうち、少なくとも、前記検出装置に最も近い端縁の位置を前記光検出部が前記反射光を検出する検出可能領域内に設定させるための投影像として前記被投射面上に投影することを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
- 前記投射装置は、前記光を投射する光投射部と、前記投射領域を規定するための規定光を出射する規定光出射部と、を有することを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
- 前記検出装置は、前記光検出部の検出結果に基づいて、前記投射領域の一部又は全部が前記検出可能領域外にあるか否かを判断する領域判断部をさらに有することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の電子機器。
- 前記領域判断部は、前記投射領域の外縁のうちの少なくとも前記検出装置に最も近い端縁の両端点が前記検出可能領域内にあるか否かを判断することを特徴とする請求項8に記載の電子機器。
- 前記検出装置は、前記領域判断部の判断結果に基づく報知を行う報知部をさらに有することを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の電子機器。
- 前記領域判断部により前記投射領域の少なくとも一部が前記検出可能領域外にあると判断される場合、前記報知部は、前記投射領域を前記検出可能領域内に設定させるための修正方法を報知し、前記修正方法は、前記投射装置及び前記検出装置のうちの少なくとも一方の装置の設置位置及び向きのうちの少なくともどちらかを修正するための方法であることを特徴とする請求項10に記載の電子機器。
- 前記投射装置及び前記検出装置のうちの少なくとも一方の装置は、前記光検出部の検出結果に基づいて、前記検出可能領域に対する前記投射領域の相対的な位置を判断する位置判断部と、前記位置判断部の判断結果に基づいて、前記少なくとも一方の装置の設置位置及び向きのうちの少なくともどちらかを調整する駆動部と、をさらに有することを特徴とする請求項6〜請求項11のいずれかに記載の電子機器。
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