JP2020096237A - ベースユニットおよび中継器 - Google Patents

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朗 渋田
裕行 石原
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裕行 石原
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好澄 山下
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Abstract

【課題】通信チャネル数を増加できるベースユニットおよび中継器を提供する。【解決手段】DECT通信を行うベースユニットは、異なるチャネルを用いて当該ベースユニットの配下の装置と通信を行う第1の無線部および第2の無線部と、配下の装置に送信され、配下の装置が当該ベースユニットにアクセスする際に参照するスロット情報を生成する制御部と、を備え、制御部は、第1の無線部および第2の無線部の少なくとも1つにおいて使用されているスロットのアクセスを制限したスロット情報を生成する。【選択図】図18

Description

本開示は、ベースユニットおよび中継器に関する。
デジタルコードレス電話機の通信方式として、DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)方式がある。特許文献1には、DECT方式を用いたコードレス電話機が開示されている。特許文献1のコードレス電話機は、通話品質の劣化が使用者に認識される前にチャネルを自動的に切り替え、通話品質を劣化させないようにしている。
特開2017−017462号公報
DECT方式のダウンリンクおよびアップリンクのそれぞれにおける通信チャネル数は、狭帯域音声通話の場合、親機一台あたり12チャネルであり、広帯域音声通話の場合、親機一台当たり6チャネルである。市場からは、通信チャネル数を増加することが要望されている。
本開示の非限定的な実施例は、通信チャネル数を増加できるベースユニットおよび中継器の提供に資する。
本開示の一態様に係るベースユニットは、DECT通信を行うベースユニットであって、異なるチャネルを用いて当該ベースユニットの配下の装置と通信を行う第1の無線部および第2の無線部と、前記配下の装置に送信され、前記配下の装置が当該ベースユニットにアクセスする際に参照するスロット情報を生成する制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1の無線部および前記第2の無線部の少なくとも1つにおいて使用されているスロットのアクセスを制限した前記スロット情報を生成する。
本開示の一態様に係る中継器は、DECT通信を行う中継器であって、異なるチャネルを用いて当該中継器の配下の装置と通信を行う第1の無線部および第2の無線部と、前記配下の装置に送信され、前記配下の装置が当該中継器にアクセスする際に参照するスロット情報を生成する制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1の無線部および前記第2の無線部の少なくとも1つにおいて使用されているスロットのアクセスを禁止した前記スロット情報を生成する。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム、または、記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本開示の一態様によれば、通信チャネル数を増加できる。
本開示の一態様における更なる利点および効果は、明細書および図面から明らかにされる。かかる利点および/または効果は、いくつかの実施形態並びに明細書および図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つまたはそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
第1の実施の形態に係るコードレス電話システムの構成例を示した図 DECT方式のフレーム構成例を示した図 ダウンリンクにおけるベースユニットおよび中継器のタイムスロットの一例を説明する図 ダウンリンクにおけるベースユニットおよび中継器のタイムスロットの一例を説明する図 ダウンリンクにおけるベースユニットおよび中継器のタイムスロットの一例を説明する図 ベースユニットのブロック構成例を示した図 ベースユニットの制御部のブロック構成例を示した図 中継器のブロック構成例を示した図 中継器の制御部のブロック構成例を示した図 図1のコードレス電話システムにおけるダウンリンクのタイムスロットの一例を説明する図 第2の実施の形態に係るコードレス電話システムの構成例を示した図 図11のコードレス電話システムにおけるダウンリンクのタイムスロットの一例を説明する図 親機および中継器のアクセス制限の一例を説明する図 フルスロット、ロングスロット、およびハーフスロットを説明する図 第3の実施の形態に係るコードレス電話システムにおけるダウンリンクのタイムスロットの一例を説明する図 親機および中継器のアクセス制限の一例を説明する図 第4の実施の形態に係るコードレス電話システムの構成例を示した図 ベースユニットのブロック構成例を示した図 ベースユニットの制御部のブロック構成例を示した図 図17のコードレス電話システムにおけるDECT方式のフレーム構成例を示した図 ダウンリンクにおけるチャネルリストの例を説明する図 アクセス禁止の解除を説明する図 コードレス電話システムの構成例を示した図 電力制御の説明に用いるパラメータを示した図 制御部の子機に対する送信電力制御の一例を示したフローチャート 制御部の子機に対する送信電力制御の一例を示したフローチャート チャネル変更処理の説明に用いるパラメータを示した図 チャネル変更処理の一例を示したフローチャート 第5の実施の形態に係るコードレス電話システムの構成例を示した図 図28のコードレス電話システムにおけるDECT方式のフレーム構成例を示した図 親機および中継器のアクセス制限の一例を説明する図 親機および中継器のアクセス制限の一例を説明する図 第6の実施の形態に係るベースユニットのブロック構成例を示した図 制御部の同期を説明する図 中継器のブロック構成例を示した図 第7の実施の形態に係るコードレス電話システムの一例を示した図 子機の登録例を説明する図 子機の登録例を説明する図 無線部のブロック構成例を示した図 スプリアスを説明する図 無線部のブロック構成例を示した図 第8の実施の形態に係るベースユニットの外観の一例を示した図 図41のベースユニットを上方から見た図
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係るコードレス電話システムの構成例を示した図である。図1に示すように、コードレス電話システムは、ベースユニット1と、中継器2と、コードレス電話機3,4と、を有している。コードレス電話システムは、例えば、オフィスや住宅などに設置される。ベースユニット1は、例えば、基地局と呼ばれてもよいし、親機と呼ばれてもよい。コードレス電話機3,4は、例えば、ハンドセットと呼ばれてもよいし、子機と呼ばれてもよい。
ベースユニット1、中継器2、およびコードレス電話機3,4は、DECT方式に準拠したTDMA(Time Division Multiple Access)方式の無線通信を行う。ベースユニット1、中継器2、およびコードレス電話機3,4は、例えば、1.8GHz帯の電波または1.9GHz帯の電波を用いて、無線通信を行う。
ベースユニット1は、Ethernet(登録商標)またはPSTN(Public Switched Telephone Network)を介して、交換機またはサーバ(図示せず)に接続されている。コードレス電話機3は、ベースユニット1を介して、他の電話機と通話できる。コードレス電話機4は、中継器2およびベースユニット1を介して、他の電話機と通話できる。
ベースユニット1は、奇数スロット(奇数番号のスロット)を用いて、配下にあるコードレス電話機3と通信する。また、ベースユニット1は、偶数スロット(偶数番号のスロット)を用いて、配下にある中継器2と通信する。
中継器2は、ベースユニット1との通信に用いる偶数スロットと重ならないように、奇数スロットを用いて、配下のコードレス電話機4と通信する。中継器2は、親機および子機の両方の機能を有していると捉えることができる。例えば、中継器2は、ベースユニット1に対して子機であり、コードレス電話機4に対して親機と捉えることができる。
このように、コードレス電話システムは、ベースユニット1とコードレス電話機3とが通信に用いることができるスロットと、ベースユニット1と中継器2とが通信に用いることができるスロットとを分ける(例えば、上記したように奇数スロットと偶数スロットとに分ける)。これにより、コードレス電話システムは、同時通話数の低減を抑制する。
なお、ベースユニット1は、偶数スロットを用いてコードレス電話機3と通信してもよい。この場合、ベースユニット1は、奇数スロットを用いて中継器2と通信する。中継器2は、偶数スロットを用いてコードレス電話機4と通信する。
また、図1には、ベースユニット1と無線通信するコードレス電話機として、1台のコードレス電話機3しか示していないが、複数存在してもよい。また、中継器2を介してベースユニット1と無線通信するコードレス電話機として、1台のコードレス電話機4しか示していないが、複数存在してもよい。
図2は、DECT方式のフレーム構成例を示した図である。以下では、図中においてスロットを「Slt」と示す場合がある。
DECT方式では、10msの1フレームに、スロット0からスロット23の24個のタイムスロットが含まれる。10msの1フレームは、5msのダウンリンクのフレームと、5msのアップリンクのフレームとに分けられる。ダウンリンクのフレームには、スロット0からスロット11の12個のタイムスロットが含まれ、アップリンクのフレームには、スロット12からスロット23の12個のタイムスロットが含まれる。
子機は、狭帯域音声通話の場合、12個のダウンリンクスロットのうちの1つのスロットと、12個のアップリンクスロットのうちの1つのスロットとの1スロットペアを用いて、親機と無線通信を行う。ダウンリンクスロットとアップリンクスロットのペアの組み合わせは、例えば、SltNとSltN+12(N=0,1,2, …,11)に固定してよい。従って、親機は、狭帯域音声通話の場合、最大12台の子機と同時通話(通信)が可能である。
子機は、通話開始前にチャネルスキャンを実行し、通信条件の良いチャネル(タイムスロットおよび周波数)を選択して、親機と通信を開始する。例えば、親機は、定期的に自身の情報をブロードキャスト送信するビーコン信号において、ブラインドスロット(Blind Slot)情報を配下の子機に送信する。ブラインドスロット情報では、既に使用中のスロットが、ブラインド(アクセス不可)スロットとして通知される。
子機は、ブラインドスロット情報を参照し、他の通信に使用されていない空きスロット(子機がアクセス要求できるスロット)の中から、通信に用いるスロットを選択する。子機は、選択したスロットの中から通信に使用する周波数を選択し、親機に対してアクセス要求を送信して通信を開始する。中継器に対しても同様に、子機は、通話開始前にチャネルスキャンを実行し、通信条件の良いチャネルを選択して、中継器と通信を開始する。
図3は、ダウンリンクにおけるベースユニットおよび中継器のタイムスロットの一例を説明する図である。図3に示す親機は、配下に中継器を収容している。中継器は、配下に子機1〜6を収容している。
中継器は、親機から送信されたダウンリンク信号を中継する。中継器は、親機からダウンリンク信号を受信したスロットとは別のスロットを用いて、親機から受信したダウンリンク信号を子機に送信する。例えば、中継器は、親機からスロット0で受信したダウンリンク信号を、スロット0とは別のスロット1で子機1に送信する。
このように、中継器は、ダウンリンク信号を中継する場合、親機からダウンリンク信号を受信するスロットと、子機にダウンリンク信号を送信するスロットとの2つのスロットを使用する。このため、中継器を介した通信では、親機は、最大6台の子機と同時通話が可能である。
親機と中継器との間の通信と、中継器と子機との間の通信とは、図3に示すような隣接したスロットを用いた通信に限られない。親機と中継器との間の通信と、親機と子機との間の通信とは、自由なスロットの組み合わせで通信してもよい。
図3に示すように、中継器がダウンリンク信号を子機に送信しているスロットでは、中継器は親機と通信することは出来ないので、親機では空きスロットとなっている。例えば、図3の例の場合、スロット1,3,5,7,9,11が空きスロットとなっている。
図4は、ダウンリンクにおけるベースユニットおよび中継器のタイムスロットの一例を説明する図である。図4に示す親機は、配下に中継器と子機7〜12とを収容している。中継器は、配下に子機1〜6を収容している。
図3で説明したように、中継器がダウンリンク信号を子機に送信しているスロットは、親機では空きスロットとなっており、他の通信に利用できる。図4では、親機は、このようなスロットにおいて、子機7〜12にダウンリンク信号を送信する。例えば、親機は、スロット1を用いて、子機7にダウンリンク信号を送信する。また、親機は、スロット3を用いて、子機8にダウンリンク信号を送信する。
すなわち、親機は、中継器経由で6台の子機1〜6と同時通話している状態においても、配下にある6台の子機7〜12と同時通話できる。つまり、親機は、12台の子機と同時通話できる。
図5は、ダウンリンクにおけるベースユニットおよび中継器のタイムスロットの一例を説明する図である。図5に示す親機は、配下に中継器と子機7〜12とを収容している。中継器は、配下に子機1〜6を収容している。
中継器は、ダウンリンク信号を子機に送信しているとき、親機からダウンリンク信号を受信できない。つまり、親機は、中継器がダウンリンク信号を子機に送信しているとき、ダウンリンク信号を中継器に送信できない。例えば、中継器は、スロット1においてダウンリンク信号を子機1に送信している。従って、親機は、スロット1においてダウンリンク信号を中継器に送信できない。
これに対し、親機は、中継器がダウンリンク信号を子機に送信しているとき、親機に収容されている子機に対し、ダウンリンク信号を送信できる。例えば、親機は、スロット1において、ダウンリンク信号を子機7〜12に送信できる。
しかし、図5の例では、スロット2において子機7がアクセス要求をし、親機は、スロット2において、ダウンリンク信号を子機7に送信する。このため、中継器のスロット2は、空きスロットとなる。仮に、スロット1において子機7がアクセス要求をし、親機がスロット2においてダウンリンク信号を送信すると、中継器は、空きスロット2において、親機からダウンリンク信号を受信できる。
このように、使用するスロットの組み合わせによっては、親機と中継とのそれぞれに空きスロットが存在しても、親機と中継器との間で通信できるスロットが減少する。例えば、親機と中継器との空きスロットに不一致が生じた場合、親機と中継器との間で通信できるスロットが減少する。このため、中継器経由によるコードレス電話システムにおいては、同時通話数(通話チャネル数)が減ってしまう場合がある。
そこで、図1のベースユニット1は、ベースユニット1の配下にあるコードレス電話機3に送信する第1のスロット情報(ブラインドスロット情報)と、中継器2に送信する第2のスロット情報(ブラインドスロット情報)とを生成する。
コードレス電話機3に送信される第1のスロット情報では、既に他の通信で使用中(それ以上のアクセスは禁止)のスロットに加えて、コードレス電話機3のベースユニット1へのアクセスが制限されるスロットの情報が、新たにブラインドに設定される。中継器2に送信される第2のスロット情報では、既に他の通信で使用中の、アクセス禁止スロットに加えて、中継器2のベースユニット1へのアクセスが制限されるスロットの情報が、新たにブラインドに設定される。
コードレス電話機3のベースユニット1へのアクセスが制限されるスロットと、中継器2のベースユニット1へのアクセスが制限されるスロットとは異なる。例えば、コードレス電話機3のベースユニット1へのアクセスが制限されるスロットは、偶数スロットである。中継器2のベースユニット1へのアクセスが制限されるスロットは、奇数スロットである。すなわち、コードレス電話機3は、奇数スロットを用いてベースユニット1にアクセスし、中継器2は、偶数スロットを用いてベースユニット1にアクセスする。
中継器2は、中継器2の配下にあるコードレス電話機4に送信する第3のスロット情報(ブラインドスロット情報)を生成する。コードレス電話機4に送信される第3のスロット情報には、他の通信で使用中のスロットの情報と、コードレス電話機4の中継器2へのアクセスが制限されるスロット情報が含まれる。
コードレス電話機4の中継器2へのアクセスが制限されるスロットと、中継器2のベースユニット1へのアクセスが制限されるスロットとは、異なる。例えば、中継器2のベースユニット1へのアクセスが制限されるスロットは、上記例では、奇数スロットである。従って、コードレス電話機4の中継器2へのアクセスが制限されるスロットは、偶数スロットとなる。
上記では、ダウンリンク信号について説明したがアップリンク信号についても同様である。
図6は、ベースユニット1のブロック構成例を示した図である。図6に示すように、ベースユニット1は、制御部11と、無線部12と、インタフェース部13と、を有している。
制御部11は、ベースユニット1全体を制御する。また、制御部11は、ベースバンド処理を行う。制御部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)およびDSP(Digital Signal Processor)のいずれか一方または両方で構成されてもよい。制御部11は、メインプロセッサ・ベースバンド部と呼ばれてもよい。
無線部12は、アンテナを介して、アップリンク信号を受信する。無線部12は、受信したアップリンク信号に対して、増幅およびダウンコンバート等の処理を行う。無線部12は、増幅およびダウンコンバート等の処理を行ったアップリンク信号を制御部11に出力する。
無線部12には、制御部11から出力されるダウンリンク信号が入力される。無線部12は、入力されたダウンリンク信号に対して、増幅およびアップコンバート等の処理を行う。無線部12は、増幅およびアップコンバート等の処理を行ったダウンリンク信号を、アンテナを介して、配下にある中継器2またはコードレス電話機3に送信する。
インタフェース部13は、交換機またはサーバとの間の通信制御を行う。例えば、インタフェース部13は、制御部11から出力されるデータ(中継器2またはコードレス電話機3から受信した信号)を交換機またはサーバに送信する。また、インタフェース部13は、交換機またはサーバから送信されたデータ(中継器2またはコードレス電話機3に送信する信号)を受信し、制御部11に出力する。
図7は、ベースユニット1の制御部11のブロック構成例を示した図である。図7に示すように、ベースユニット1の制御部11は、コーデック部21と、変調部22と、生成部23と、復調部24と、誤り検出部25と、記憶部26と、を有している。
コーデック部21は、インタフェース部13から出力される音声データ(ダウンリンク信号)を符号化(圧縮)する。コーデック部21は、符号化した音声データを変調部22に出力する。
また、コーデック部21は、復調部24で復調された音声データ(アップリンク信号)を復号化(伸張)する。コーデック部21は、復号した音声データをインタフェース部13に出力する。
変調部22は、コーデック部21によって符号化された音声データを変調する。また、変調部22は、その他のデータ(例えば、制御データ、CRC(Cyclic Redundancy Checking)データ等)を変調する。
生成部23は、第1のスロット情報および第2のスロット情報を生成する。生成部23は、生成した第1のスロット情報および第2のスロット情報を無線部12に出力する。無線部12に出力された第1のスロット情報は、ベースユニット1の配下にあるコードレス電話機3に送信される。無線部12に出力された第2のスロット情報は、ベースユニット1の配下にある中継器2に送信される。
復調部24は、無線部12から出力される、中継器2またはコードレス電話機3から送信された信号(アップリンク信号)を復調する。復調された信号(データ)に含まれる音声データは、コーデック部21に出力され、復号化される。
誤り検出部25は、復調部24で復調されたデータの誤りを検出する。例えば、誤り検出部25は、復調部24で復調されたデータの誤りを、CRCにより検出する。
記憶部26には、例えば、制御部11が動作するためのプログラムが記憶される。また、記憶部26には、制御部11が計算処理を行うためのデータまたはベースユニット1の各部を制御するためのデータが記憶される。記憶部26は、制御部11の外にあってもよい。
図8は、中継器2のブロック構成例を示した図である。図8に示すように、中継器2は、制御部31と、無線部32と、を有している。
制御部31は、中継器2全体を制御する。また、制御部31は、ベースバンド処理を行う。制御部31は、例えば、CPUおよびDSPのいずれか一方または両方で構成されてもよい。制御部31は、メインプロセッサ・ベースバンド部と呼ばれてもよい。
無線部32は、アンテナを介して、コードレス電話機4から送信されたアップリンク信号を受信する。無線部32は、受信したアップリンク信号に対して、増幅およびダウンコンバート等の受信処理を行う。無線部32は、受信処理したアップリック信号を制御部31に出力する。
無線部32には、制御部31から出力されるアップリンク信号(ベースユニット1に送信する信号)が入力される。無線部32は、入力されたアップリンク信号に対して、増幅およびアップコンバート等の送信処理を行う。無線部32は、送信処理したアップリンク信号を、アンテナを介して、ベースユニット1に送信する。
無線部32は、アンテナを介して、ベースユニット1から送信されたダウンリンク信号を受信する。無線部32は、受信したダウンリンク信号に対して、増幅およびダウンコンバート等の受信処理を行う。無線部32は、受信処理したダウンリンク信号を制御部31に出力する。
無線部32には、制御部31から出力されるダウンリンク信号(コードレス電話機4に送信する信号)が入力される。無線部32は、入力されたダウンリンク信号に対して、増幅およびアップコンバート等の送信処理を行う。無線部32は、送信処理したダウンリンク信号を、アンテナを介して、コードレス電話機4に送信する。
図9は、中継器2の制御部31のブロック構成例を示した図である。図9に示すように、中継器2の制御部31は、生成部41と、記憶部42と、を有している。
生成部41は、第3のスロット情報を生成する。生成部41は、生成した第3のスロット情報を無線部32に出力する。無線部32に出力された第3のスロット情報は、中継器2の配下にあるコードレス電話機4に送信される。
記憶部42には、例えば、制御部31が動作するためのプログラムが記憶される。また、記憶部42には、制御部31が計算処理を行うためのデータまたは中継器2の各部を制御するためのデータが記憶される。記憶部42は、制御部31の外にあってもよい。
図10は、図1のコードレス電話システムにおけるダウンリンクのタイムスロットの一例を説明する図である。図10に示す親機は、図1に示したベースユニット1に対応する。図10に示す中継器は、図1に示した中継器2に対応する。
図10に示す子機1〜3は、図10に示す親機の配下にあるコードレス電話機を示している。図10に示す子機4,5は、図10に示す中継器の配下にあるコードレス電話機を示している。
図10の矢印A1に示す通知1は、第1のスロット情報に対応する。矢印A1に示す通知1は、ベースユニット1の制御部11(生成部23)によって生成される。図10の矢印A2に示す通知2は、第2のスロット情報に対応する。矢印A2に示す通知2は、ベースユニット1の制御部11(生成部23)によって生成される。図10の矢印A3に示す通知1は、第3のスロット情報に対応する。矢印A3に示す通知1は、中継器2の制御部31(生成部41)によって生成される。
通知1は、子機を対象としたブラインドスロット情報である。例えば、図10の矢印A1に示す通知1は、親機から子機1〜3に送信されるブラインドスロット情報である。また、図10の矢印A3に示す通知1は、中継器から子機4,5に送信されるブラインドスロット情報である。
通知2は、中継器を対象としたブラインドスロット情報である。例えば、図10の矢印A2に示す通知2は、親機から中継器に送信されるブラインドスロット情報である。
親機は、偶数スロットの使用を制限した通知1を生成する。例えば、親機は、スロット0,2,4,6,8,10をブラインド(アクセス制限)した通知1を生成する。従って、親機の配下にある子機1〜3は、奇数スロット1,3,5,7,9,11のうちの空きスロット(ブラインドされていないスロット)を選択して、親機からダウンリンク信号を受信する。すなわち、親機の配下にある子機1〜3は、奇数スロット1,3,5,7,9,11のうち、他の子機1〜3に使用されていない(他の子機1〜3の使用によってアクセス要求が禁止されていない)奇数スロットにアクセス要求をし、親機からダウンリンク信号を受信する。
なお、親機の配下にある子機1〜3は、図10の矢印A11a〜A11cに示すように、アクセス制限がされていない奇数スロット1,7,11において親機にアクセス要求をし、ダウンリンク信号を受信している。従って、親機の通知1,2の奇数スロット1,7,11は、ブラインドされている。
親機は、通知1において使用制限した偶数スロットと重ならない奇数スロットの使用を制限した通知2を生成する。例えば、親機は、スロット1,3,5,7,9,11をブラインドした通知2を生成する。従って、親機の配下にある中継器は、偶数スロット0,2,4,6,8,10のうちの空きスロットを選択して、親機からダウンリンク信号を受信する。
なお、親機の配下にある中継器は、図10の矢印A12a,A12bに示すように、アクセス制限がされていない偶数スロット2,4において親機にアクセス要求をし、ダウンリンク信号を受信している。従って、親機の通知1,2の偶数スロット2,4は、ブラインドされている。
中継器は、親機からの通知2により、使用が制限された奇数スロットとは異なる偶数スロットの使用を制限した通知1を生成する。例えば、中継器は、スロット0,2,4,6,8,10をブラインドした通知1を生成する。従って、中継器の配下にある子機4,5は、奇数スロット1,3,5,7,9,11のうちの空きスロットを選択してアクセス要求をし、中継器からダウンリンク信号を受信する。
なお、中継器の配下にある子機4,5は、図10の矢印A13a,A13bに示すように、アクセス制限がされていない奇数スロット1,5において中継器にアクセス要求をし、ダウンリンク信号を受信している。従って、中継器の通知1の奇数スロット1,5は、ブラインドされている。また、中継器は、図10の矢印A12a,A12bに示すように、アクセス制限がされていない偶数スロット2,4において親機にアクセス要求をし、ダウンリンク信号を受信している。従って、中継器の通知1の偶数スロット2,4は、ブラインドされている。
親機は、配下にある子機のアクセスできるスロットが無くなった場合、アクセス制限を解除してもよい。例えば、奇数スロットの全てが、子機によって使用された場合、親機は、通知1によってアクセス制限した偶数スロットを解除してもよい(通知1の偶数スロットのブラインドを解除してもよい)。これにより、親機の配下にある子機は、偶数スロットにもアクセスできる。
また、親機は、配下にある中継器のアクセスできるスロットが無くなった場合、アクセス制限を解除してもよい。例えば、偶数スロットの全てが、中継器によって使用された場合、親機は、通知2によってアクセス制限した奇数スロットを解除してもよい(通知2の奇数スロットのブラインドを解除してもよい)。これにより、親機の配下にある中継器は、奇数スロットにもアクセスできる。
また、中継器は、配下にある子機のアクセスできるスロットが無くなった場合、アクセス制限を解除してもよい。例えば、奇数スロットの全てが、子機によって使用された場合、中継器は、通知1によってアクセス制限した偶数スロットを解除してもよい(通知1の偶数スロットのブラインドを解除してもよい)。これにより、中継器の配下にある子機は、偶数スロットにもアクセスできる。
以上説明したように、ベースユニット1の制御部11は、配下にあるコードレス電話機3がベースユニット1にアクセスできるスロットを示した通知1(第1のスロット情報)と、配下にある中継器2がベースユニット1にアクセスできるスロットを示した通知2(第2のスロット情報)とを生成する。その際、制御部11は、偶数スロットへのアクセス要求を制限した通知1を生成し、奇数スロットへのアクセス要求を制限した通知2を生成する。無線部12は、通知1をコードレス電話機3に送信し、通知2を中継器2に送信する。これにより、ベースユニット1は、コードレス電話機の通話チャネル数の低減を抑制できる。
なお、上記では、ダウンリンクの例について説明したが、アップリンクの場合も同様である。
また、アクセス制限するスロットの区分けは、偶数スロットおよび奇数スロットに限られない。例えば、ベースユニット1は、所定時間内(例えば、1フレーム内)における複数のスロットのうちの第1のスロット群へのアクセスを制限した通知1を生成し、前記複数のスロットのうちの第1のスロット群を除いた残りの第2のスロット群へのアクセスを制限した通知2を生成してもよい。より具体的には、ベースユニット1は、ダウンリンクのスロット0〜11のうちのスロット0,1,4,5,8,9(第1のスロット群)へのアクセスを制限した通知1を生成してもよい。また、ベースユニット1は、ダウンリンクのスロット0〜11のうちの第1のスロット群を除いたスロット2,3,6,7,10,11(第2のスロット群)へのアクセスを制限した通知2を生成してもよい。
また、通知1のアクセス制限された偶数スロットおよび通知2のアクセス制限された奇数スロットは、予約スロットと呼ばれてもよい。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、中継器がカスケード接続される場合について説明する。
図11は、第2の実施の形態に係るコードレス電話システムの構成例を示した図である。図11において、図1と同じものには同じ符号が付してある。図11に示すように、中継器2,51,52は、ベースユニット1を先頭(0段目)とし、カスケード接続されている。例えば、ベースユニット1の配下には、中継器2が配置されている。中継器2の配下には、中継器51が配置されている。中継器51の配下には、中継器52が配置されている。中継器51,52は、図8および図9で示したブロック構成と同様のブロック構成を有している。
コードレス電話機4は、中継器52の配下にある。コードレス電話機4は、ベースユニット1と通信する場合、中継器52,51,2を介して、ベースユニット1と通信する。
中継器2,51,52は、親機および子機の両方の機能を有していると捉えることができる。例えば、中継器2は、ベースユニット1に対して子機であり、中継器51に対して親機と捉えることができる。また、中継器51は、中継器2に対して子機であり、中継器52に対して親機と捉えることができる。また、中継器52は、中継器51に対して子機であり、コードレス電話機4に対して親機と捉えることができる。
ベースユニット1は、奇数スロットを用いて、配下にあるコードレス電話機3と通信する。また、ベースユニット1は、偶数スロットを用いて、配下にある中継器2と通信する。
中継器2,51,52は、奇数段目と偶数段目とで使用するスロットを反転する。例えば、ベースユニット1の配下にある1段目の中継器2は、ベースユニット1と偶数スロットを用いて通信する。従って、中継器2は、奇数スロットを用いて中継器51と通信する。
また、中継器2の配下にある2段目の中継器51は、中継器2と奇数スロットを用いて通信する。従って、中継器51は、偶数スロットを用いて配下の中継器52と通信する。
また、中継器51の配下にある3段目の中継器52は、中継器51と偶数スロットを用いて通信する。従って、中継器52は、奇数スロットを用いて配下のコードレス電話機4と通信する。
すなわち、中継器2,51,52は、上流側(ベースユニット側)に用いるスロットと、下流側(中継器52側)に用いるスロットとが重ならないように、奇数スロットおよび偶数スロットを反転する。
このように、コードレス電話システムは、ベースユニット1の配下にある中継器2およびコードレス電話機3の使用できるスロットを区別する(例えば、上記したように奇数スロットと偶数スロットとに分ける)。また、中継器2,51,52は、接続されている段数に基づいて、通信に用いるスロットを区別する。これにより、コードレス電話システムは、同時通話数の低減を抑制する。
なお、ベースユニット1は、偶数スロットを用いてコードレス電話機3と通信してもよい。この場合、ベースユニット1は、奇数スロットを用いて1段目の中継器2と通信する。1段目の中継器2は、偶数スロットを用いて2段目の中継器51と通信する。2段目の中継器51は、奇数スロットを用いて3段目の中継器52と通信する。3段目の中継器52は、偶数スロットを用いて配下のコードレス電話機4と通信する。
また、図11には、ベースユニット1と無線通信するコードレス電話機として、1台のコードレス電話機3しか示していないが、複数存在してもよい。また、中継器52,51,2を介してベースユニット1と無線通信するコードレス電話機として、1台のコードレス電話機4しか示していないが、複数存在してもよい。また、中継器2の配下に1台以上のコードレス電話機が存在してもよい。また、中継器51の配下に1台以上のコードレス電話機が存在してもよい。
中継器2は、図9で説明したように、中継器2の配下にあるコードレス電話機4に送信する第3のスロット情報を生成する。また、中継器2は、中継器2の配下にある中継器51に送信する第4のスロット情報(ブラインドスロット情報)を生成する。
中継器51も、中継器51の配下にあるコードレス電話機に送信する第3のスロット情報と、中継器51の配下にある中継器52に送信する第4のスロット情報とを生成する。中継器52も、中継器52の配下にあるコードレス電話機4に送信する第3のスロット情報を生成する。中継器52の配下には、中継器が存在しないが、第4のスロット情報を生成してもよい。
図12は、図11のコードレス電話システムにおけるダウンリンクのタイムスロットの一例を説明する図である。図12に示す親機は、図11に示したベースユニット1に対応する。図12に示す中継器1は、図11に示した中継器2に対応する。図12に示す中継器2は、図11に示した中継器51に対応する。図12に示す中継器3は、図11に示した中継器52に対応する。
図12に示す子機1は、図12に示す親機の配下にあるコードレス電話機を示している。図12に示す子機2は、図12に示す中継器1の配下にあるコードレス電話機を示している。図12に示す子機3は、図12に示す中継器2の配下にあるコードレス電話機を示している。図12に示す子機4,5は、図12に示す中継器3の配下にあるコードレス電話機を示している。なお、図12に示す子機の構成と、図11の子機の構成は一部異なっている。例えば、図12に示す子機2,3,5に対応する子機は、図11には図示されていない。
通知1は、子機を対象としたブラインドスロット情報である。例えば、図12の矢印A21に示す通知1は、親機から子機1に送信されるブラインドスロット情報である。また、図12の矢印A23に示す通知1は、中継器1から子機2に送信されるブラインドスロット情報である。また、図12の矢印A25に示す通知1は、中継器2から子機3に送信されるブラインドスロット情報である。また、図12の矢印A27に示す通知1は、中継器3から子機4,5に送信されるブラインドスロット情報である。図12の矢印A23,A25,A27に示す通知1は、中継器から配下の子機に送信される第3のスロット情報に対応する。
通知2は、中継器を対象としたブラインドスロット情報である。例えば、図12の矢印A22に示す通知2は、親機から中継器1に送信されるブラインドスロット情報である。また、図12の矢印A24に示す通知2は、中継器1から中継器2に送信されるブラインドスロット情報である。また、図12の矢印A26に示す通知2は、中継器2から中継器3に送信されるブラインドスロット情報である。また、図12の矢印A28に示す通知2は、中継器3から中継器3の配下にある中継器(図12の例では、存在しない)に送信されるブラインドスロット情報である。図12の矢印A24,A26,A28に示す通知2は、中継器から配下の中継器に送信される第4のスロット情報に対応する。
親機は、偶数スロットの使用を制限した通知1を生成する。例えば、親機は、スロット0,2,4,6,8,10をブラインドした通知1を生成する。従って、親機の配下にある子機1は、奇数スロット1,3,5,7,9,11のうちの空きスロットを選択して、親機からダウンリンク信号を受信する。すなわち、親機の配下にある子機1は、奇数スロット1,3,5,7,9,11のうち、他の子機に使用されていない(他の子機の使用によってアクセスが禁止されていない)奇数スロットにアクセスし、親機からダウンリンク信号を受信する。
なお、親機の配下にある子機1は、図12の矢印A31に示すように、アクセス制限がされていない奇数スロット1において親機にアクセス要求をし、ダウンリンク信号を受信している。従って、親機の通知1,2の奇数スロット1は、ブラインドされている。
親機は、通知1において使用制限した偶数スロットと重ならない奇数スロットの使用を制限した通知2を生成する。例えば、親機は、スロット1,3,5,7,9,11をブラインドした通知2を生成する。従って、親機の配下にある中継器1は、偶数スロット0,2,4,6,8,10のうちの空きスロットを選択して、親機からダウンリンク信号を受信する。
なお、親機の配下にある中継器1は、図12の矢印A32a〜A32dに示すように、アクセス制限がされていない偶数スロット4,6,8,10において親機にアクセス要求をし、ダウンリンク信号を受信している。従って、親機の通知1,2の偶数スロット4,6,8,10は、ブラインドされている。
中継器1は、親機から使用が制限された奇数スロットと重ならない偶数スロットの使用を制限した通知1,2を生成する。言い換えれば、中継器1は、親機が配下の子機1に対してアクセス制限(偶数制限)した通知1と同じアクセス制限(偶数制限)をした通知1,2を生成する。例えば、中継器1は、スロット0,2,4,6,8,10をブラインドした通知1,2を生成する。従って、中継器1の配下にある子機2および中継器2は、奇数スロット1,3,5,7,9,11のうちの空きスロットを選択して、中継器1からダウンリンク信号を受信する。
なお、中継器1の配下にある子機2は、図12の矢印A33aに示すように、アクセス制限がされていない奇数スロット1において中継器1にアクセス要求をし、ダウンリンク信号を受信している。また、中継器1の配下にある中継器2は、図12の矢印A33b〜A33dに示すように、アクセス制限がされていない奇数スロット3,5,7において中継器1にアクセス要求をし、ダウンリンク信号を受信している。従って、中継器1の通知1,2の奇数スロット1,3,5,7は、ブラインドされている。また、中継器1は、図12の矢印A32a〜A32dに示すように、アクセス制限がされていない偶数スロット4,6,8,10において親機にアクセス要求をし、ダウンリンク信号を受信している。従って、中継器1の通知1,2の偶数スロット4,6,8,10は、ブラインドされている。
中継器2は、中継器1から使用が制限された偶数スロットと重ならない奇数スロットの使用を制限した通知1,2を生成する。例えば、中継器2は、スロット1,3,5,7,9,11をブラインドした通知1,2を生成する。従って、中継器2の配下にある子機3および中継器3は、偶数スロット0,2,4,6,8,10のうちの空きスロットを選択して、中継器2からダウンリンク信号を受信する。
なお、中継器2の配下にある子機3は、図12の矢印A34aに示すように、アクセス制限がされていない偶数スロット10において中継器1にアクセス要求をし、ダウンリンク信号を受信している。また、中継器2の配下にある中継器3は、図12の矢印A34b,A34cに示すように、アクセス制限がされていない偶数スロット2,8において中継器2にアクセス要求をし、ダウンリンク信号を受信している。従って、中継器2の通知1,2の偶数スロット2,8,10は、ブラインドされている。また、中継器2は、図12の矢印A33b〜A33dに示すように、アクセス制限がされていない奇数スロット3,5,7において中継器1にアクセス要求をし、ダウンリンク信号を受信している。従って、中継器2の通知1,2の奇数スロット3,5,7は、ブラインドされている。
中継器3は、中継器2から使用が制限された奇数スロットと重ならない偶数スロットの使用を制限した通知1,2を生成する。例えば、中継器3は、スロット0,2,4,6,8,10をブラインドした通知1,2を生成する。従って、中継器3の配下にある子機4,5は、奇数スロット1,3,5,7,9,11のうちの空きスロットを選択して、中継器3からダウンリンク信号を受信する。
なお、中継器3の配下にある子機4,5は、図12の矢印A35a,A35bに示すように、アクセス制限がされていない奇数スロット1,5において中継器3にアクセス要求をし、ダウンリンク信号を受信している。従って、中継器3の通知1,2の奇数スロット1,5は、ブラインドされている。また、中継器3は、図12の矢印A34b,A34cに示すように、アクセス制限がされていない偶数スロット2,8において中継器2にアクセス要求をし、ダウンリンク信号を受信している。従って、中継器3の通知1,2の偶数スロット2,8は、ブラインドされている。
親機および中継器1〜3は、第1の実施の形態と同様に、空きスロットが無くなった場合、アクセス制限を解除してもよい。例えば、中継器1は、奇数スロットの全てが、子機および中継器2によって使用された場合、通知1,2によってアクセス制限した偶数スロットを解除してもよい(通知1,2の偶数スロットのうちアクセスが禁止されたスロットを除く偶数スロットのブラインドを解除してもよい)。これにより、中継器1の配下にある子機2および中継器2は、偶数スロットにもアクセスできる。
図13は、親機および中継器のアクセス制限の一例を説明する図である。図13のレベル0に示すように、親機および中継器は、使用中のスロットの情報を、通知1,2を用いて配下の子機および中継器に通知する。
また、図13のレベル1に示すように、親機および中継器は、アクセス制限したスロットの情報を、通知1,2を用いて配下の装置に通知する。例えば、親機は、偶数スロットのアクセスを制限した情報を、通知1を用いて配下の子機に通知する。また、親機は、奇数スロットのアクセスを制限した情報を、通知2を用いて配下の中継器に通知する。また、奇数段目の中継器は、偶数スロットのアクセスを制限した情報を、通知1,2を用いて配下の子機および中継器に通知する。また、偶数段目の中継器は、奇数スロットのアクセスを制限した情報を、通知1,2を用いて配下の子機および中継器に通知する。
親機および中継器は通常、レベル0およびレベル1で運用している。例えば、親機は、使用中のスロットの情報(レベル0)と、アクセス制限した偶数スロットの情報(レベル1)とを含む通知1を、配下の子機に通知する。また、親機は、使用中のスロットの情報と、アクセス制限した奇数スロットの情報とを含む通知2を、配下の中継器に通知する。
また、奇数段目の中継器は、使用中のスロットの情報と、アクセス制限した偶数スロットの情報とを含む通知1を、配下の子機に通知する。また、奇数段目の中継器は、使用中のスロットの情報と、アクセス制限した偶数スロットの情報とを含む通知2を、配下の中継器に通知する。
また、偶数段目の中継器は、使用中のスロットの情報と、アクセス制限した奇数スロットの情報とを含む通知1を、配下の子機に通知する。また、奇数段目の中継器は、使用中のスロットの情報と、アクセス制限した奇数スロットの情報とを含む通知2を、配下の中継器に通知する。
親機および中継器は、レベル0およびレベル1の運用において、空きスロットが無くなると、レベル1の制限を解除する。すなわち、親機および中継器は、使用中のスロットの情報を含む通知1,2を、配下の子機および中継器に通知する。
以上説明したように、中継器の制御部は、配下にあるコードレス電話機および配下にある中継器がアクセスできるスロットを示した通知1,2を生成する。その際、中継器の制御部は、中継器がベースユニット1を先頭としたカスケード接続において奇数段目に配置されている場合、ベースユニット1がベースユニット1の配下にあるコードレス電話機のアクセスを制限した第1のスロット群(例えば、偶数スロット)と同じスロット番号のスロット群(偶数スロット)へのアクセスを制限した通知1,2を生成する。また、中継器の制御部は、中継器がベースユニット1を先頭としたカスケード接続において偶数段目に配置されている場合、ベースユニット1がベースユニット1の配下にあるコードレス電話機のアクセスを制限した第1のスロット群(例えば、偶数スロット)を除いた残りの第2のスロット群(奇数スロット)と同じスロット番号のスロット群(奇数スロット)へのアクセスを制限した通知1,2を生成する。これにより、コードレス電話システムは、コードレス電話機の通話チャネル数の低減を抑制できる。
なお、上記では、ダウンリンクの例について説明したが、アップリンクの場合も同様である。また、アクセス制限するスロットの区分けは、第1の実施の形態と同様に偶数スロットおよび奇数スロットに限られない。
また、中継器は、カスケード接続の何段目に接続されているか判定し、判定した結果に基づいてアクセス制限するスロット(偶数スロットまたは奇数スロット)を判定してもよい。
また、第1の実施の形態および第2の実施の形態では、フレームがフルスロット(Full Slot)の場合について説明したが、ロングスロット(Long Slot)およびハーフスロット(Half Slot)においても、本開示を適用できる。
図14は、フルスロット、ロングスロット、およびハーフスロットを説明する図である。DECT方式では、フルスロットのフレームと、ロングスロットのフレームと、ハーフスロットのフレームとの3種類のフレームが規定されている。フルスロットのダウンリンクにおけるフレームは、図14に示すように、12個のスロットから構成される。ロングスロットのダウンリンクにおけるフレームは、6個のスロットから構成される。
ハーフスロットのフレームは、12個のスロットから構成され、1つのスロットは、さらにL=0とL=1との2つのスロットに分割される。従って、ハーフスロットのフレームは、24個のスロットから構成される。
ベースユニット1は、フルスロットにおいて、例えば、コードレス電話機3のアクセスを制限するスロットとして、スロット0,1,4,5,8,9とし、中継器2のアクセスを制限するスロットとして、スロット2,3,6,7,10,11としてもよい。このように、アクセス制限するスロットを区分けすると、ロングスロットおよびハーフスロットに対応するソフトウェアの作成が容易となる。
例えば、ロングスロットのスロット0,4,8を、コードレス電話機3のアクセス制限するスロットとし、ロングスロットのスロット2,6,10を、中継器2のアクセス制限するスロットとすることができる。また、ハーフスロットのスロット0,1,4,5,8,9を、コードレス電話機3のアクセス制限するスロットとし、ハーフスロットのスロット2,3,6,7,10,11を、中継器2のアクセス制限するスロットとすることができる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態では、中継器が、ベースユニットとの通信を確保するため、中継器における空きスロットと、ベースユニットにおける空きスロットとが一致する場合、配下のコードレス電話機および中継器に対し、一致した空きスロットのアクセスを制限する。また、中継器が、上流側の中継器との通信を確保するため、中継器における空きスロットと、上流側の中継器における空きスロットとが一致する場合、配下のコードレス電話機および中継器に対し、一致したスロットのアクセスを制限する。以下では、第2の実施の形態と異なる部分について説明する。
ベースユニット1の制御部11は、配下のコードレス電話機3および中継器2に送信されるスロット情報(ブラインドスロット情報)を生成する。スロット情報には、使用中のスロット情報が含まれる。
中継器2の制御部31は、配下のコードレス電話機3および中継器51に送信されるスロット情報(ブラインドスロット情報)を生成する。スロット情報には、使用中のスロットの情報と、配下のコードレス電話機および中継器51へのアクセスが制限されるスロットの情報とが含まれる。中継器51,52も、中継器2と同様のスロット情報を生成する。
図15は、第3の実施の形態に係るコードレス電話システムにおけるダウンリンクのタイムスロットの一例を説明する図である。図15に示す親機は、図11に示したベースユニット1に対応する。図15に示す中継器1は、図11に示した中継器2に対応する。図15に示す中継器2は、図11に示した中継器51に対応する。図15に示す中継器3は、図11に示した中継器52に対応する。なお、図11に示した奇数および偶数は、第3の実施の形態では関係ない。
図15に示す子機1〜5は、図15に示す親機の配下にあるコードレス電話機を示している。図15に示す子機6は、図15に示す中継器1の配下にあるコードレス電話機を示している。図15に示す子機7は、図15に示す中継器2の配下にあるコードレス電話機を示している。図15に示す子機8は、図15に示す中継器3の配下にあるコードレス電話機を示している。
通知1は、子機および中継器を対象としたブラインドスロット情報である。例えば、図15の矢印A41に示す通知1は、親機の配下にある子機1〜5および中継器1に送信されるブラインドスロット情報である。また、図15の矢印A42に示す通知1は、中継器1の配下にある子機6および中継器2に送信されるブラインドスロット情報である。また、図15の矢印A43に示す通知1は、中継器2の配下にある子機7および中継器3に送信されるブラインドスロット情報である。また、図15の矢印A44に示す通知1は、中継器3の配下にある子機8に送信されるブラインドスロット情報である。
親機は、親機における使用中のスロットの情報を含む通知1を生成する。例えば、親機は、スロット1〜5,8,9,11が使用中であることを示す通知1を生成する。従って、親機の配下にある子機1〜5および中継器1は、空きスロット0,6,7,10のいずれかを選択して、親機からダウンリンク信号を受信する。
なお、親機の配下にある子機1〜5は、図15の矢印A51a〜A51eに示すように、スロット1,3,4,8,9において親機にアクセスし、ダウンリンク信号を受信している。また、親機の配下にある中継器2は、図15の矢印A52a〜A52cに示すように、スロット2,5,11において親機にアクセスし、ダウンリンク信号を受信している。従って、親機の通知1のスロット1〜5,8,9,11は、ブラインドされている。
中継器1は、中継器1における使用中のスロットの情報と、アクセス制限するスロットの情報とを含む通知1を生成する。例えば、中継器1は、中継器1の空きスロットと、中継器1の上流側の親機の空きスロットとが一致するスロットをブラインド(アクセス制限)し、また、使用中のスロットをブラインド(アクセス禁止)した通知1を生成する。より具体的には、中継器1では、スロット0,3,6,7,9,10が空きスロットである。親機では、スロット0,6,7,10が空きスロットである。従って、中継器1は、矢印A42の通知1に示すように、スロット0,6,7,10をアクセス制限した通知1を生成する。
なお、中継器1は、親機から通知1を受信する。従って、中継器1は、親機1における空きスロットの情報を取得できる。また、中継器1は、図15の矢印A52a〜52cに示すように、スロット2,5,11において親機にアクセス要求をし、ダウンリンク信号を受信している。従って、中継器1の通知1のスロット2,5,11は、ブラインドされている。また、中継器1の配下にある子機6は、図15の矢印A53aに示すように、スロット1において中継器1にアクセス要求をし、ダウンリンク信号を受信している。従って、中継器1の通知1のスロット1は、ブラインドされている。また、中継器1の配下にある中継器2は、図15の矢印A54a,54bに示すように、スロット4,8において中継器1にアクセス要求をし、ダウンリンク信号を受信している。従って、中継器1の通知1のスロット4,8は、ブラインドされている。
中継器2は、中継器2における使用中のスロットの情報と、アクセス制限するスロットの情報とを含む通知1を生成する。例えば、中継器2は、中継器2の空きスロットと、中継器2の上流側の中継器1の空きスロットとが一致するスロットをブラインドし、また、使用中のスロットをブラインドした通知1を生成する。より具体的には、中継器2では、スロット1〜3,5〜7,9,11が空きスロットである。中継器2の上流側の中継器1では、スロット3,9が空きスロットである。従って、中継器2は、矢印A43の通知1に示すように、スロット3,9をアクセス制限した通知1を生成する。
なお、中継器2は、中継器1から通知1を受信する。従って、中継器1は、中継器1における空きスロットの情報を取得できる。また、中継器2は、図15の矢印A54a,54bに示すように、スロット4,8において上流側の中継器1にアクセス要求をし、ダウンリンク信号を受信している。従って、中継器2の通知1のスロット4,8は、ブラインドされている。また、中継器2の配下にある子機7は、図15の矢印A55に示すように、スロット0において中継器2にアクセス要求をし、ダウンリンク信号を受信している。従って、中継器2の通知1のスロット0は、ブラインドされている。また、中継器2の配下にある中継器3は、図15の矢印A56に示すように、スロット10において中継器2にアクセス要求をし、ダウンリンク信号を受信している。従って、中継器2の通知1のスロット10は、ブラインドされている。
中継器3は、中継器3における使用中のスロットの情報と、アクセス制限するスロットの情報とを含む通知1を生成する。例えば、中継器3は、中継器3の空きスロットと、中継器3の上流側の中継器2の空きスロットとが一致するスロットをブラインドし、また、使用中のスロットをブラインドした通知1を生成する。より具体的には、中継器3では、スロット0〜2,4〜9,11が空きスロットである。中継器3の上流側の中継器2では、スロット1,2,5〜7,11が空きスロットである。従って、中継器3は、矢印A44の通知1に示すように、スロット1,2,5〜7,11をアクセス制限した通知1を生成する。
なお、中継器3は、中継器2から通知1を受信する。従って、中継器3は、中継器2における空きスロットの情報を取得できる。また、中継器3は、図15の矢印A56に示すように、スロット10において上流側の中継器2にアクセス要求をし、ダウンリンク信号を受信している。従って、中継器3の通知1のスロット10は、ブラインドされている。また、中継器2の配下にある子機8は、図15の矢印A57に示すように、スロット3において中継器3にアクセスし、ダウンリンク信号を受信している。従って、中継器3の通知1のスロット3は、ブラインドされている。
中継器1〜3は、第1の実施の形態および第2の実施の形態と同様に、空きスロットが無くなった場合、アクセス制限を解除してもよい。例えば、中継器1において、スロット3,9も使用中となった場合、中継器1は、アクセス制限したスロット0,6,7,10を解除してもよい。
図16は、親機および中継器のアクセス制限の一例を説明する図である。図16のレベル0に示すように、親機および中継器は、使用中のスロットの情報を、通知1を用いて配下の子機および中継器に通知する。
また、図16のレベル1に示すように、中継器は、アクセス制限したスロットの情報を、通知1を用いて配下の子機および中継器に通知する。例えば、中継器は、中継器における空きスロットと、上位装置(親機または上流側の中継器)の空きスロットとが一致するスロットの使用を制限した情報を、通知1を用いて配下の子機および中継器に通知する。
中継器は通常、レベル0およびレベル1で運用している。例えば、中継器は、使用中のスロットの情報と、アクセス制限したスロットの情報とを含む通知1を、配下の子機および中継器に通知する。
中継器は、空きスロットが無くなると、レベル1の制限を解除する。すなわち、中継器は、使用中のスロットの情報を含む通知1を、配下の子機および中継器に通知する。
以上説明したように、中継器の制御部は、配下にあるコードレス電話機および配下にある中継器がアクセスできるスロットを示した通知1を生成する。その際、中継器の制御部は、中継器がベースユニットと通信を行う場合、ベースユニット1と中継器との双方において空いている第1の空きスロットへのアクセスを制限した通知1を生成する。また、中継器の制御部は、中継器が上流側の中継器と通信を行う場合、上流側の中継器と中継器との双方において空いている第2の空きスロットへのアクセスを制限した通知1を生成する。これにより、コードレス電話システムは、コードレス電話機の通話チャネル数の低減を抑制できる。
なお、上記では、ダウンリンクの例について説明したが、アップリンクの場合も同様である。
また、第3の実施の形態では、フレームがフルスロット(Full Slot)の場合について説明したが、ロングスロット(Long Slot)およびハーフスロット(Half Slot)においても、本開示を適用できる。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態では、ベースユニットが2つの無線部を備える。これにより、ベースユニットは、通信チャネル数を増加させる。
図17は、第4の実施の形態に係るコードレス電話システムの構成例を示した図である。図17に示すように、コードレス電話システムは、ベースユニット61と、コードレス電話機62a,62bと、を有している。コードレス電話システムは、例えば、オフィスや住宅などに設置される。
ベースユニット61およびコードレス電話機62a,62bは、DECT方式に準拠したTDMA方式の無線通信を行う。ベースユニット61およびコードレス電話機62a,62bは、例えば、1.8GHz帯の電波または1.9GHz帯の電波を用いて、無線通信を行う。
ベースユニット61は、EthernetまたはPSTNを介して、交換機またはサーバ(図示せず)に接続されている。コードレス電話機62a,62bは、ベースユニット61を介して、他の電話機と通話できる。
ベースユニット61は、2つの無線部を備えている。2つの無線部のそれぞれは、異なる周波数を用いて、コードレス電話機62a,62bと無線通信を行う。これにより、ベースユニット61は、例えば、通信チャネル数を倍増させる。
なお、図17には、ベースユニット61と無線通信するコードレス電話機として、2台のコードレス電話機62a,62bしか示していないが、3台以上存在してもよい。また、ベースユニット61は、1台のコードレス電話機と無線通信してもよい。
図18は、ベースユニット61のブロック構成例を示した図である。ベースユニット61は、制御部71と、無線部72a,72bと、インタフェース部73と、を有している。
制御部71は、ベースユニット61全体を制御する。また、制御部71は、ベースバンド処理を行う。制御部71は、例えば、CPUおよびDSPのいずれか一方または両方で構成されてもよい。制御部71は、メインプロセッサ・ベースバンド部と呼ばれてもよい。
無線部72a,72bは、図6で説明した無線部12と同様の機能を有している。ただし、無線部72a,72bのそれぞれは、異なるチャネルを用いて(チャネルが重ならないように)、コードレス電話機62a,62bと無線通信を行う。
インタフェース部73は、図6で説明したインタフェース部73と同様の機能を有しており、その説明を省略する。
図19は、ベースユニット61の制御部71のブロック構成例を示した図である。図19に示すように、ベースユニット61の制御部71は、コーデック部81と、変調部82と、管理部83と、生成部84と、復調部85と、誤り検出部86と、記憶部87と、を有している。
コーデック部81、変調部82、復調部85、誤り検出部86、および記憶部87は、図6で説明したコーデック部21、変調部22、復調部24、誤り検出部25、および記憶部26と同様であり、その説明を省略する。
管理部83は、各スロットの各周波数における状態を示したチャネルリストを管理する。チャネルリストは、記憶部87に記憶されている。チャネルリストには、例えば、各スロットの各周波数におけるノイズの有無の情報および各スロットの各周波数における使用の有無の情報等が含まれる。管理部83は、コードレス電話機62a,62bからアクセス要求があると、管理しているチャネルリストを参照し、アクセス要求を受け付けるか否かを判定する。
また、管理部83は、コードレス電話機62a,62bの送信電力を制御する。
生成部84は、チャネルリストを参照し、スロット情報(ブラインドスロット情報)を生成する。スロット情報は、ベースユニット61の配下にあるコードレス電話機62a,62bに送信される。
図20は、図17のコードレス電話システムにおけるDECT方式のフレーム構成例を示した図である。図20に示す子機1は、図17に示したコードレス電話機62aに対応する。図20に示す子機2は、図17に示したコードレス電話機62bに対応する。図20に示す親機は、図17に示したベースユニット61に対応する。図20に示す無線部1は、図18に示した無線部72aに対応する。図20に示す無線部2は、図18に示した無線部72bに対応する。
図20には、10msの1フレームが示してある。10msの1フレームは、5msのダウンリンクのフレームと、5msのアップリンクのフレームとに分けられる。ダウンリンクのフレームには、スロット0からスロット11の12個のタイムスロットが含まれ、アップリンクのフレームには、スロット12からスロット23の12個のタイムスロットが含まれる。
親機は、2つの無線部1,2を備える。従って、親機は、子機1,2に対し、同じ時間領域のスロットにおいて、ダウンリンク信号を送信できる。例えば、親機は、子機1に対し、無線部1を用いて、スロット2においてダウンリンク信号を送信する。また、親機は、子機2に対し、無線部2を用いて、スロット2においてダウンリンク信号を送信する。ただし、無線部1,2は、異なるチャネルを用いて、ダウンリンク信号を子機1,2に送信する。
アップリンクも同様に、親機は、子機1,2から、同じ時間領域のスロットにおいて、アップリンク信号を受信できる。例えば、親機は、無線部1を用いて、子機1から、スロット14においてアップリンク信号を受信する。また、親機は、無線部2を用いて、子機2から、スロット14においてアップリンク信号を受信する。
このように、親機は、2つの無線部1,2を用いて、同じ時間領域のスロットにおいて、信号を送信または受信する。これにより、親機は、例えば、無線部が1つの場合より、子機の最大収容台数を2倍にすることができる。
無線部1,2は、共通のビットカウンタおよびフレームカウンタを用いて動作する。これにより、無線部1,2は、各々のスロットのタイミングを揃える。従って、無線部1,2は、互いのダウンリンク信号の送信タイミングを合わせることができ、また、互いのアップリンク信号の受信タイミングを合わせることができる。つまり、無線部1,2は、例えば、一方が信号を受信し、他方が信号を送信することを回避し、内部での信号干渉を抑制する。
以下では、ベースユニット61を親機と呼ぶことがある。コードレス電話機62aを子機1と呼び、コードレス電話機62bを子機2と呼ぶことがある。無線部72aを無線部1と呼び、無線部72bを無線部2と呼ぶことがある。
図21は、ダウンリンクにおけるチャネルリストの例を説明する図である。図21に示すチャネルリストは、記憶部87に記憶されている。管理部83は、記憶部87において、チャネルリストを管理する。
図21に示す「使用中」は、無線部1,2によって使用されているスロットを示す。別言すれば、「使用中」は、子機1,2によって使用中のスロットを示す。例えば、図21の例の場合、スロット2は、2つの無線部1,2によって使用されている。スロット4は、1つの無線部1によって使用されている。スロット6は、1つの無線部2によって使用されている。スロット8は、2つの無線部1,2によって使用されている。
図21に示す周波数0〜9は、2つの無線部1,2において使用される周波数を示す。無線部1,2のそれぞれは、1つのスロットにおいて、周波数0〜9の10個の周波数のうちの1つの周波数を用いて、配下の子機1,2と通信できる。すなわち、親機は、1つのスロットにおいて、周波数0〜9の10個の周波数のうち、最大2つの周波数を用いて、配下の子機1,2と通信できる。別言すれば、最大2台の子機が、1つのスロットに対しアクセスできる。
図21に示す「ノイズ」は、無線部1,2が受信する信号のレベルが所定閾値を超えたチャネルを示す。例えば、管理部83は、無線部1,2が受信する信号をチャネルごとに監視し、監視するチャネルの信号の大きさ(例えば、受信電力)が所定閾値を超えたか否かを判定する。
管理部83は、監視するチャネルの信号の大きさが所定閾値を超えた場合、そのチャネルをノイズチャネル(ビジー)として扱う。すなわち、管理部83は、本来信号を受信しないスロットのチャネルにおいて、所定閾値を超えた信号を受信した場合、その信号を受信したスロットのチャネルをノイズチャネルとして扱う。
管理部83は、子機1,2から、ノイズチャネルに対しアクセス要求があった場合、子機1,2のアクセス要求を拒否する。例えば、管理部83は、スロット0の周波数1において、子機1からアクセス要求を受ける。この場合、管理部83は、スロット0の周波数1に対する子機1のアクセス要求を拒否する。なお、アクセス要求を拒否された子機1は、別のチャネルまたは別のスロットにおいて、アクセス要求をする。
スロット情報について説明する。上記したように、親機の制御部71(生成部84)は、スロット情報を生成する。制御部71は、無線部1,2の両方において使用されているスロットのアクセスを禁止し、無線部1,2のいずれか一方において使用されているスロットのアクセスを制限したスロット情報を生成する。すなわち、制御部71は、既に他の通信で使用中(それ以上のアクセスは禁止)のスロットに加えて、子機の親機へのアクセスを制限するスロットの情報を、新たにブラインドとして設定する。
例えば、図21の例の場合、スロット2は、2つの無線部1,2によって使用されている。従って、制御部71は、スロット2をブラインドする。また、スロット4は、1つの無線部1によって使用されている。従って、制御部71は、スロット4をブラインドする。また、スロット6は、1つの無線部2によって使用されている。従って、制御部71は、スロット6をブラインドする。スロット8は、2つの無線部1,2によって使用されている。従って、制御部71は、スロット8をブラインドする。制御部71は、生成したスロット情報を、無線部1,2のそれぞれを介して配下の子機1,2に送信する。
子機1,2は、親機から送信されたスロット情報を受信する。子機1,2は、受信したスロット情報を参照し、ブラインドされていないスロット(空きスロット)の中から、通信に用いるスロットを選択する。図21の例の場合、子機1,2は、空きスロットであるスロット0,1,3,5,7,9〜11の中から、通信に用いるスロットを選択し、アクセス要求をする。
子機1,2は、選択した空きスロットから、アクセス要求するチャネル(周波数0〜9)を選択する。親機の制御部71(管理部83)は、子機1,2がアクセス要求したチャネルがノイズチャネルである場合、子機1,2のアクセス要求を拒否する。アクセス要求が拒否された子機1,2は、例えば、拒否されたチャネルとは別のチャネルでアクセス要求をし、または、別のスロットでアクセス要求をする。
親機の制御部71(生成部84)は、空きスロットが無くなった場合、1つの無線部1,2で使用されているスロットのアクセス制限を解除する。
図22は、アクセス制限の解除を説明する図である。図22には、ダウンリンクにおけるチャネルリストが示してある。図22の例では、スロット0〜3,5,7〜11は、2つの無線部1,2の通信に使用されている。スロット4は、周波数2において、1つの無線部1の通信に使用されている。スロット6は、周波数8において、1つの無線部2の通信に使用されている。
図22の例の場合、スロット0〜11の全ては、少なくとも1つの無線部1,2に使用されている。従って、図22の例の場合、スロット0〜11はブラインドされ、空きスロットが無い。
親機の制御部71は、空きスロットが無くなると、1つの無線部1,2に使用されているスロットのアクセス制限を解除する。例えば、制御部71は、1つの無線部1に使用されているスロット4と、1つの無線部2に使用されているスロット6とのアクセス制限を解除する。これにより、子機1,2は、スロット4,6に対しアクセス要求ができる。なお、2つの無線部1,2によって使用されているスロット0〜3,5,7〜11は、ブラインドされたままである。
図22に示す「禁止」は、子機1,2のアクセス要求を禁止したチャネルを示す。制御部71は、子機1,2が「禁止」のチャネルにアクセス要求をした場合、子機1,2のアクセス要求を拒否する。
制御部71は、無線部1,2(子機1,2)によって使用されているチャネルと同一スロットで隣接する周波数(隣接チャネル)を「禁止」にする。例えば、スロット4の周波数2は、無線部1によって使用中である。従って、制御部71は、使用中の周波数2の両隣の周波数1,3をアクセス禁止にする。また、スロット6の周波数8は、無線部2によって使用中である。従って、制御部71は、使用中の周波数8の両隣の周波数7,9をアクセス禁止にする。このように、親機は、子機1,2が隣接チャネルにアクセスすることを抑制し、隣接チャネルによる信号の干渉を抑制する。
なお、子機1,2は、スロット0〜3,5,7〜11がブラインドされたスロット情報を受信する。子機1は、受信したスロット情報を参照し、例えば、スロット4においてアクセス要求をする(子機1は、無線部1,2を区別せず、スロット4に対しアクセス要求をする)。無線部1は、スロット4において使用中であるので、無線部2がスロット4のアクセス要求を受信する。
制御部71(管理部83)は、子機1,2の送信電力制御を行ってもよい。
図23は、コードレス電話システムの構成例を示した図である。図23において、図17と同じものには同じ符号が付してある。図23の例では、子機1(コードレス電話機62a)は、子機2(コードレス電話機62b)より親機(ベースユニット61)の近くに位置している。子機1と親機との距離を距離d1とする。子機2と親機との距離を距離d2(d1<d2)とする。
距離d1と距離d2との差が大きい場合、親機が子機1,2から受信する信号(アップリンク信号)の大きさの差が大きくなる場合がある。この場合、同じスロットにおいて子機1,2が使用する周波数が離れていても、受信電力の小さい信号は、受信電力の大きい信号から干渉を受ける場合がある。例えば、子機2の受信信号は、子機1の受信信号によって干渉を受ける場合がある。
そこで、制御部71は、無線部1,2によって受信される信号のレベル差が大きくなり過ぎないように、例えば、無線部1と通信する子機1の送信電力制御を行う。例えば、制御部71は、子機1の送信電力を小さくなるように制御する。ただし、制御部71は、子機1からの受信信号の受信電力が所定の閾値を下回らないように子機1の送信電力を制御する。
制御部71は、無線部1,2によって使用されている周波数の距離(周波数がどれだけ離れているいか)によって、子機1,2の送信電力を制御してもよい。例えば、制御部71は、同一スロットにおいて、無線部1,2のチャネルが±2チャネル離れている場合、無線部1,2の受信電力の差が30dB以内となるように、子機1の送信電力を制御する。また、制御部71は、同一スロットにおいて、無線部1,2のチャネルが±3チャネル離れている場合、無線部1,2の受信電力の差が40dB以内となるように、子機1の送信電力を制御する。また、制御部71は、同一スロットにおいて、無線部1,2のチャネルが±4チャネル以上離れている場合、無線部1,2の受信電力の差が50dB以内となるように、子機1の送信電力を制御する。
より具体的には、図22に示すように、無線部1(子機1)は、スロット4の周波数2を用いて通信する。この状態において、子機2は、スロット4の周波数0に対し、親機にアクセス要求をする。親機は、子機2のアクセス要求を受付け、無線部2のスロット4の周波数0において、子機2と通信を行う。この場合、子機1の周波数と、子機2の周波数との距離は「2」であり、制御部71は、無線部1,2がスロット4において受信する2つの受信信号の受信電力を監視し、受信電力の差が30dB以内となるように、子機1の送信電力を制御する。なお、チャネルは、「周波数と時間」を意味するが、文脈によっては周波数のみを意味することがある。
以下、制御部71の送信電力制御を、フローチャートを用いて説明する。その前に、フローチャートで使用するパラメータについて説明する。
図24は、電力制御の説明に用いるパラメータを示した図である。図24に示すように、無線部1は、周波数「F1」を用いて子機1と通信する。無線部2は、周波数「F2」を用いて子機2と通信する。
無線部1が受信する信号の受信電力(RSSI:Received Signal Strength Indication)を「R1」とする。無線部2が受信する信号の受信電力(RSSI:Received Signal Strength Indication)を「R2」とする。
無線部1,2が受信する信号の、受信電力における上限値(受信電力上側閾値)を「Rhigh」とする。無線部1,2が受信する信号の、受信電力における下限値(受信電力下側閾値)を「Rlow」とする。
子機1が送信する信号の送信電力(送信出力)を「P1」とする。子機2が送信する信号の送信電力(送信出力)を「P2」とする。
子機1が送信する信号の、送信電力における上限値(送信出力最大値)を「Pmax」とする。子機2が送信する信号の、送信電力における下限値(送信出力最小値)を「Pmin」とする。
図25Aおよび図25Bは、制御部71の子機1に対する送信電力制御の一例を示したフローチャートである。制御部71は、例えば、1フレームごとに図25に示すフローチャートの処理を実行する。子機1の送信電力「P1」の初期値(通話開始時の値)は、例えば、送信出力最大値「Pmax」である。
制御部71は、無線部1から、子機1が送信した信号の受信電力「R1」を取得する。また、制御部71は、無線部2から、子機2が同じスロットにおいて送信した信号の受信電力「R2」を取得する(ステップS1)。
制御部71は、ステップS1にて取得した無線部1の受信電力「R1」が、受信電力下側閾値「Rlow」より小さいか否かを判定する(ステップS2)。
制御部71は、ステップS2において、無線部1の受信電力「R1」が、受信電力下側閾値「Rlow」より小さいと判定をした場合(S2の「Yes」)、子機1に対し、送信電力「P1」を送信出力最大値「Pmax」にするよう指示する(ステップS3)。制御部71は、ステップS3の処理後、処理をチャネル変更処理へ移行する(ステップS4)。制御部71は、チャネル変更処理後、当該フローチャートの処理を終了する。ステップS4のチャネル変更処理については、以下で詳述する。
制御部71は、ステップS2において、無線部1の受信電力「R1」が、受信電力下側閾値「Rlow」より小さいと判定をしない場合(S2の「No」)、無線部1の受信電力「R1」が、無線部2の受信電力「R2」より大きいか否かを判定する(ステップS5)。
制御部71は、ステップS5において、無線部1の受信電力「R1」が、無線部2の受信電力「R2」より大きいと判定をしない場合(S5の「No」)、無線部1の受信電力「R1」が、受信電力上側閾値「Rhigh」より大きいか否かを判定する(ステップS6)。
制御部71は、ステップS6において、無線部1の受信電力「R1」が、受信電力上側閾値「Rhigh」より大きいと判定をした場合(S6の「Yes」)、子機1に対し、送信電力「P1」を送信出力最小値「Pmin」にするよう指示する(ステップS7)。
制御部71は、ステップS6において、無線部1の受信電力「R1」が、受信電力上側閾値「Rhigh」より大きいと判定をしない場合(S6の「No」)、処理をステップS4へ移行する。
制御部71は、ステップS5において、無線部1の受信電力「R1」が、無線部2の受信電力「R2」より大きいと判定をした場合(S5の「Yes」)、子機1の周波数「F1」が、子機2の周波数「F2」と2チャネル離れているか否かを判定する(ステップS8)。
制御部71は、ステップS8において、子機1の周波数「F1」が、子機2の周波数「F2」と2チャネル離れていると判定をした場合(S8の「Yes」)、無線部1の受信電力「R1」が、無線部2の受信電力「R2」に「30dB」を加算した値より大きいか否かを判定する(ステップS9)。
制御部71は、ステップS9において、無線部1の受信電力「R1」が、無線部2の受信電力「R2」に「30dB」を加算した値より大きいと判定をした場合(S9の「Yes」)、子機1の送信電力「P1」が、子機1の送信出力最小値「Pmin」に「1Step」を加算した値より大きいか否かを判定する(ステップS10)。「1Step」は、予め決められた値である。
制御部71は、ステップS10において、子機1の送信電力「P1」が、子機1の送信出力最小値「Pmin」に「1Step」を加算した値より大きいと判定をした場合(S10の「Yes」)、子機1に対し、送信電力「P1」を、現在の送信電力「P1」から「1Step」減算した値にするよう指示する(ステップS11)。そして、制御部71は、処理をステップS4に移行する。また、制御部71は、ステップS10において、子機1の送信電力「P1」が、子機1の送信出力最小値「Pmin」に「1Step」を加算した値より大きいと判定をしない場合(S10の「No」)、処理をステップS4に移行する。
制御部71は、ステップS9において、無線部1の受信電力「R1」が、無線部2の受信電力「R2」に「30dB」を加算した値より大きいと判定をしない場合(S9の「No」)、無線部1の受信電力「R1」が、無線部2の受信電力「R2」に「30dB」を加算して「1Step」減算した値より小さいか否かを判定する(ステップS12)。
制御部71は、ステップS12において、無線部1の受信電力「R1」が、無線部2の受信電力「R2」に「30dB」を加算して「1Step」減算した値より小さいと判定をしない場合(S12の「No」)、処理をステップS4に移行する。
制御部71は、ステップS12において、無線部1の受信電力「R1」が、無線部2の受信電力「R2」に「30dB」を加算して「1Step」減算した値より小さいと判定をした場合(S12の「Yes」)、子機1の送信電力「P1」が、子機1の送信出力最大値「Pmax」から「1Step」減算した値より小さいか否かを判定する(ステップS13)。
制御部71は、ステップS13において、子機1の送信電力「P1」が、子機1の送信出力最大値「Pmax」から「1Step」減算した値より小さいと判定をした場合(S13の「Yes」)、子機1に対し、送信電力「P1」を、現在の送信電力「P1」から「1Step」を加算した値にするよう指示する(ステップS14)。そして、制御部71は、処理をステップS4に移行する。また、制御部71は、ステップS13において、子機1の送信電力「P1」が、子機1の送信出力最大値「Pmax」から「1Step」減算した値より小さいと判定をしない場合(S13の「No」)、処理をステップS4に移行する。
制御部71は、ステップS8において、子機1の周波数「F1」が、子機2の周波数「F2」と2チャネル離れていると判定をしない場合(S8の「No」)、子機1の周波数「F1」が、子機2の周波数「F2」と3チャネル離れているか否かを判定する(ステップS15)。
制御部71は、ステップS15において、子機1の周波数「F1」が、子機2の周波数「F2」と3チャネル離れていると判定をした場合(S15の「Yes」)、無線部1の受信電力「R1」が、無線部2の受信電力「R2」に「40dB」を加算した値より大きいか否かを判定する(ステップS16)。
制御部71は、ステップS16において、無線部1の受信電力「R1」が、無線部2の受信電力「R2」に「40dB」を加算した値より大きいと判定をした場合(S16の「Yes」)、子機1の送信電力「P1」が、子機1の送信出力最小値「Pmin」に「1Step」を加算した値より大きいか否かを判定する(ステップS17)。
制御部71は、ステップS17において、子機1の送信電力「P1」が、子機1の送信出力最小値「Pmin」に「1Step」を加算した値より大きいと判定をした場合(S17の「Yes」)、子機1に対し、送信電力「P1」を、現在の送信電力「P1」から「1Step」減算した値にするよう指示する(ステップS18)。そして、制御部71は、処理をステップS4に移行する。また、制御部71は、ステップS17において、子機1の送信電力「P1」が、子機1の送信出力最小値「Pmin」に「1Step」を加算した値より大きいと判定をしない場合(S17の「No」)、処理をステップS4に移行する。
制御部71は、ステップS16において、無線部1の受信電力「R1」が、無線部2の受信電力「R2」に「40dB」を加算した値より大きいと判定をしない場合(S16の「No」)、無線部1の受信電力「R1」が、無線部2の受信電力「R2」に「40dB」を加算して「1Step」減算した値より小さいか否かを判定する(ステップS19)。
制御部71は、ステップS19において、無線部1の受信電力「R1」が、無線部2の受信電力「R2」に「40dB」を加算して「1Step」減算した値より小さいと判定をしない場合(S19の「No」)、処理をステップS4に移行する。
制御部71は、ステップS19において、無線部1の受信電力「R1」が、無線部2の受信電力「R2」に「40dB」を加算して「1Step」減算した値より小さいと判定をする場合(S19の「Yes」)、子機1の送信電力「P1」が、子機1の送信出力最大値「Pmax」から「1Step」減算した値より小さいか否かを判定する(ステップS20)。
制御部71は、ステップS20において、子機1の送信電力「P1」が、子機1の送信出力最大値「Pmax」から「1Step」減算した値より小さいと判定をした場合(S20の「Yes」)、子機1に対し、送信電力「P1」を、現在の送信電力「P1」から「1Step」を加算した値にするよう指示する(ステップS21)。そして、制御部71は、処理をステップS4に移行する。また、制御部71は、ステップS20において、子機1の送信電力「P1」が、子機1の送信出力最大値「Pmax」から「1Step」減算した値より小さいと判定をしない場合(S20の「No」)、処理をステップS4に移行する。
制御部71は、ステップS15において、子機1の周波数「F1」が、子機2の周波数「F2」と3チャネル離れていると判定をしない場合(S15の「No」)、無線部1の受信電力「R1」が、無線部2の受信電力「R2」に「50dB」を加算した値より大きいか否かを判定する(ステップS22)。
制御部71は、ステップS22において、無線部1の受信電力「R1」が、無線部2の受信電力「R2」に「50dB」を加算した値より大きいと判定をした場合(S22の「Yes」)、子機1の送信電力「P1」が、子機1の送信出力最小値「Pmin」に「1Step」を加算した値より大きいか否かを判定する(ステップS23)。
制御部71は、ステップS23において、子機1の送信電力「P1」が、子機1の送信出力最小値「Pmin」に「1Step」を加算した値より大きいと判定をした場合(S23の「Yes」)、子機1に対し、送信電力「P1」を、現在の送信電力「P1」から「1Step」減算した値にするよう指示する(ステップS24)。そして、制御部71は、処理をステップS4に移行する。また、制御部71は、ステップS23において、子機1の送信電力「P1」が、子機1の送信出力最小値「Pmin」に「1Step」を加算した値より大きいと判定をしない場合(S23の「No」)、処理をステップS4に移行する。
制御部71は、ステップS22において、無線部1の受信電力「R1」が、無線部2の受信電力「R2」に「50dB」を加算した値より大きいと判定をしない場合(S22の「No」)、無線部1の受信電力「R1」が、無線部2の受信電力「R2」に「50dB」を加算して「1Step」減算した値より小さいか否かを判定する(ステップS25)。
制御部71は、ステップS25において、無線部1の受信電力「R1」が、無線部2の受信電力「R2」に「50dB」を加算して「1Step」減算した値より小さいと判定をする場合(S25の「Yes」)、子機1の送信電力「P1」が、子機1の送信出力最大値「Pmax」から「1Step」減算した値より小さいか否かを判定する(ステップS26)。
制御部71は、ステップS26において、子機1の送信電力「P1」が、子機1の送信出力最大値「Pmax」から「1Step」減算した値より小さいと判定をした場合(S26の「Yes」)、子機1に対し、送信電力「P1」を、現在の送信電力「P1」から「1Step」を加算した値にするよう指示する(ステップS27)。そして、制御部71は、処理をステップS4に移行する。また、制御部71は、ステップS26において、子機1の送信電力「P1」が、子機1の送信出力最大値「Pmax」から「1Step」減算した値より小さいと判定をしない場合(S26の「No」)、処理をステップS4に移行する。
ステップS4のチャネル変更処理を、フローチャートを用いて説明する。その前に、チャネル変更処理のフローチャートで使用するパラメータについて説明する。
図26は、チャネル変更処理の説明に用いるパラメータを示した図である。図26に示すように、無線部1は、周波数「F1」を用いて子機1と通信する。無線部2は、周波数「F2」を用いて子機2と通信する。
無線部1のフレームエラーカウント値を「N1」とする。無線部2のフレームエラーカウント値を「N2」とする。フレームエラーカウント値「N1」および「N2」は、無線部1,2で発生したフレームエラーの数を示す。無線部1,2のフレームエラー閾値(フレームエラーカウント値の上限値)をNmaxとする。
子機1のフレームエラーカウント値を「M1」とする。子機2のフレームエラーカウント値を「M2」とする。フレームエラーカウント値「M1」および「M2」は、子機1,2で発生したフレームエラーの数を示す。子機1,2のフレームエラー閾値(フレームエラーカウント値の上限値)をMmaxとする。
図27は、チャネル変更処理の一例を示したフローチャートである。制御部71は、子機1の送信電力制御を行った結果、フレームエラーが所定の閾値(フレームエラー閾値)を超えた場合、子機1に対し、チャネルの切替えを指示する。無線部1のフレームエラーカウント値「N1」および子機1のフレームエラーカウント値「M1」の初期値(通話開始時の値)は、例えば、「0」である。
制御部71は、無線部1から、無線部1におけるフレームエラーを取得する。また、制御部71は、子機1から、子機1におけるフレームエラーを受信する(ステップS31)。
制御部71は、無線部1においてフレームエラーが発生したか否かを判定する(ステップS32)。
制御部71は、ステップS32において、フレームエラーが発生したと判定をした場合(S32の「Yes」)、無線部1のフレームエラーカウント値「N1」に「1」を加算する(ステップS33)。そして、制御部71は、処理をステップS35に移行する。
制御部71は、ステップS32において、フレームエラーが発生したと判定をしない場合(S32の「No」)、無線部1のフレームエラーカウント値「N1」から「1」を減算する(ステップS34)。
制御部71は、無線部1のフレームエラーカウント値「N1」が、無線部1のフレームエラー閾値「Nmax」以上であるか否かを判定する(ステップS35)。
制御部71は、ステップS35において、無線部1のフレームエラーカウント値「N1」が、無線部1のフレームエラー閾値「Nmax」以上であると判定した場合(S35の「Yes」)、子機1のフレームエラーカウント値「M1」および無線部1のフレームエラーカウント値「N1」を「0」にする。また、制御部71は、子機1に対し、チャネル変更を指示する(ステップS36)。なお、子機1は、制御部71からのチャネル変更の指示を受けて、チャネル変更したアクセス要求を親機に対し行う。
制御部71は、ステップS35において、無線部1のフレームエラーカウント値「N1」が、無線部1のフレームエラー閾値「Nmax」以上であると判定しない場合(S35の「No」)、子機1においてフレームエラーが発生したか否かを判定する(ステップS37)。
制御部71は、ステップS37において、フレームエラーが発生したと判定をした場合(S37の「Yes」)、子機1のフレームエラーカウント値「M1」に「1」を加算する(ステップS38)。そして、制御部71は、処理をステップS40に移行する。
制御部71は、ステップS37において、フレームエラーが発生したと判定をしない場合(S37の「No」)、子機1のフレームエラーカウント値「M1」から「1」を減算する(ステップS39)。
制御部71は、子機1のフレームエラーカウント値「M1」が、子機1のフレームエラー閾値「Mmax」以上であるか否かを判定する(ステップS40)。
制御部71は、ステップS40において、子機1のフレームエラーカウント値「M1」が、子機1のフレームエラー閾値「Mmax」以上であると判定した場合(S40の「Yes」)、処理をステップS36に移行する。そして、当該フローチャートの処理を終了する。
制御部71は、ステップS40において、子機1のフレームエラーカウント値「M1」が、子機1のフレームエラー閾値「Mmax」以上であると判定しない場合(S40の「No」)、当該フローチャートの処理を終了する。
上記の図25Aおよび図25Bでは、無線部1と通信する子機1の送信電力を制御したが、無線部2と通信する子機2の送信電力を制御してもよい。また、図27では、無線部1および子機1のフレームエラーを監視し、子機1のチャネルを変更したが、子機2のチャネルを変更してもよい。
以上説明したように、ベースユニット61は、異なる周波数でベースユニット61の配下の装置と通信を行う無線部72a,72bと、当該ベースユニット61の配下の装置に送信され、当該ベースユニットにアクセスできるスロットを示したスロット情報を生成する制御部71と、を備える。制御部71は、無線部72a,72bの少なくとも1つにおいて使用されているスロットのアクセスを禁止したスロット情報を生成する。これにより、ベースユニット61は、通信チャネル数を増加させることができる。
なお、上記では、ダウンリンクの例について説明したが、アップリンクの場合も同様である。
また、上記では、フレームがフルスロットの場合について説明したが、ロングスロットおよびハーフスロットにおいても、本開示を適用できる。
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態では、第4の実施の形態で説明したコードレス電話システムにおいて、中継器が配置される場合について説明する。
図28は、第5の実施の形態に係るコードレス電話システムの構成例を示した図である。図28において、図17および図18と同じものには同じ符号が付してある。図28では、ベースユニット61の配下に中継器90が配置されている。子機62a,62bは、中継器90を介して、ベースユニット61と通信する。
図28に示すように、中継器90は、制御部91と、無線部91a,91bと、を有している。無線部91a,91bは、図18で説明した無線部72a,72bと同様の機能を有している。
制御部91は、子機62a,62bに対し、親機として機能する。従って、制御部91は、図18で説明した制御部71と同様の機能を有し、また、図19に示したブロック構成と同様のブロック構成を有する。また、制御部91は、ベースユニット61に対し、子機として機能する。
以下では、ベースユニット61を親機と呼ぶことがある。無線部72aを親機無線部1と呼び、無線部72bを親機無線部2と呼ぶことがある。中継器90を中継器と呼ぶことがある。無線部91aを中継器無線部1と呼び、無線部91bを中継器無線部2と呼ぶことがある。コードレス電話機62aを子機1と呼び、コードレス電話機62bを子機2と呼ぶことがある。
図29は、図28のコードレス電話システムにおけるDECT方式のフレーム構成例を示した図である。上記したように、中継器は、子機として機能する場合があり、また、親機として機能する場合がある。例えば、図29のスロット2,14において、中継器は、親機に対し、子機として機能する。また、図29のスロット3,15において、中継器は、子機1,2に対し、親機として機能する。
中継器無線部1,2は、共通のビットカウンタおよびフレームカウンタを用いて動作する。これにより、中継器無線部1,2は、各々のスロットのタイミングを揃える。従って、中継器無線部1,2は、互いのダウンリンク信号の送信タイミングを合わせることができ、また、互いのアップリンク信号の受信タイミングを合わせることができる。つまり、中継器無線部1,2は、例えば、一方が信号を受信し、他方が信号を送信することを回避し、内部での信号干渉を抑制する。
図28に示したコードレス電話システムにおいて、第1の実施の形態および第2の実施の形態で説明したアクセス制限を組み合わせてもよい。
図30は、親機および中継器のアクセス制限の一例を説明する図である。2つの無線部を備える親機は、第1の実施の形態および第2の実施の形態で説明したように、配下にある子機および中継器に対し、スロットのアクセス制限を行ってもよい。また、2つの無線部を備える中継器は、第1の実施の形態および第2の実施の形態で説明したように、配下にある子機および中継器に対し、スロットのアクセス制限を行ってもよい。図30に示すレベル1は、図13で説明したレベル1と同様であり、その説明を省略する。
図30のレベル0に示すように、親機および中継器は、2つの無線部の両方において使用されているスロットのアクセスを禁止したスロット情報を、通知1,2を用いて配下の子機および中継器に通知する。
図30のレベル2に示すように、親機および中継器は、2つの無線部のうちの1つによって使用されているスロットのアクセスを制限したスロット情報を、通知1,2を用いて配下の子機および中継器に通知する。
親機および中継器は通常、レベル0、レベル1、およびレベル2で運用している。例えば、親機および中継器は、2つの無線部で使用されているスロットへのアクセスを禁止した情報と、偶数スロットおよび奇数スロットによってアクセス制限したスロットの情報と、1つの無線部で使用されているスロットへのアクセスを制限した情報と、を含む通知1,2を、配下の子機および中継器に通知する。
親機および中継器は、レベル0、レベル1、およびレベル2の運用において、空きスロットが無くなると、レベル2の制限を解除する。すなわち、親機および中継器は、2つの無線部によって使用されているスロットへのアクセスを禁止した情報と、偶数スロットおよび奇数スロットによってアクセス制限したスロットの情報と、を含む通知1,2を、配下の子機および中継器に通知する。
親機および中継器は、レベル0およびレベル1の運用において、空きスロットが無くなると、レベル1を解除する。すなわち、親機および中継器は、2つの無線部によって使用されているスロットへのアクセスを禁止した情報を含む通知1,2を、配下の子機および中継器に通知する。
図28に示したコードレス電話システムにおいて、第3の実施の形態で説明したアクセス制限を組み合わせてもよい。
図31は、親機および中継器のアクセス制限の一例を説明する図である。2つの無線部を備える親機は、第3の実施の形態で説明したように、配下にある子機および中継器に対し、スロットのアクセス制限を行ってもよい。また、2つの無線部を備える中継器は、第3の実施の形態で説明したように、配下にある子機および中継器に対し、スロットのアクセス制限を行ってもよい。図31に示すレベル0,2は、図30で説明したレベル0,2と同様であり、その説明を省略する。また、図31に示すレベル1は、図16で説明したレベル1と同様であり、その説明を省略する。
親機および中継器は通常、レベル0、レベル1、およびレベル2で運用している。例えば、親機および中継器は、2つの無線部で使用されているスロットへのアクセスを禁止した情報と、中継器における空きスロットと上位装置(親機または上流側の中継器)の空きスロットとが一致するスロットの使用を制限した情報と、1つの無線部で使用されているスロットへのアクセスを制限した情報と、を含む通知1を、配下の子機および中継器に通知する。
親機および中継器は、レベル0、レベル1、およびレベル2の運用において、空きスロットが無くなると、レベル2の制限を解除する。すなわち、親機および中継器は、2つの無線部で使用されているスロットへのアクセスを禁止した情報と、中継器における空きスロットと上位装置(親機または上流側の中継器)の空きスロットとが一致するスロットの使用を制限した情報と、を含む通知1を、配下の子機および中継器に通知する。
親機および中継器は、レベル0およびレベル1の運用において、空きスロットが無くなると、レベル1を解除する。すなわち、親機および中継器は、2つの無線部で使用されているスロットへのアクセスを禁止した情報を含む通知1を、配下の子機および中継器に通知する。
以上説明したように、2つの無線部を備える親機を含むコードレス電話システムは、2つの無線部を備える中継器を含むこともできる。これにより、コードレス電話システムは、通信チャネル数を増加できる。
(第6の実施の形態)
第4の実施の形態および第5の実施の形態では、ベースユニット61の1つの制御部71が、1つのチャネルリストを管理し、2つの無線部72a,72bを制御した。第6の実施の形態では、2つの無線部のそれぞれに対し、2つの制御部を設ける。そして、2つの制御部のそれぞれは、個別のチャネルリストを管理する。
図32は、第6の実施の形態に係るベースユニット100のブロック構成例を示した図である。図32において、図18と同じものには同じ符号が付してある。
図32に示すように、ベースユニット100は、制御部101a,101bを有している。制御部101aは、無線部72aに対応して設けられている。制御部101bは、無線部72bに対応して設けられている。制御部101aは、図19に示したブロック構成と同様のブロック構成を有する。制御部101bは、図19に示したブロック構成と同様のブロック構成を有する。
制御部101aは、無線部72aを介して行う通信のチャネルリストを管理する。制御部101aが管理するチャネルリストには、例えば、無線部72aの各スロットの各チャネルにおけるノイズの有無の情報および各スロットの各周波数における使用の有無の情報等が含まれる。
制御部101bは、無線部72bを介して行う通信のチャネルリストを管理する。制御部101bが管理するチャネルリストには、例えば、無線部72bの各スロットの各周波数におけるノイズの有無の情報および各スロットの各周波数における使用の有無の情報等が含まれる。すなわち、制御部101aおよび制御部101bのそれぞれは、2つの無線部72a,72bのそれぞれにおけるチャネルリストを管理する。
制御部101a,101bは、同期信号によって、ビット単位でフレームのタイミングおよびスーパーフレームのタイミングの同期をとる。
図33は、制御部101a,101bの同期を説明する図である。制御部101aは、例えば、10msごとにインタパルスを制御部101bに出力する。制御部101bは、制御部101aから出力されるインタパルスに、ビットカウントの先頭を合わせる。これにより、制御部101aおよび制御部101bは、ビットカウンタを合わせることができ、スロットを同期させることができる。
制御部101aは、例えば、160msごとにワイドパルスを制御部101bに出力する。制御部101bは、制御部101aから出力されるワイドパルスに、ビットカウンタおよびフレームカウンタの先頭を合わせる。これにより、これにより、制御部101aおよび制御部101bは、ビットカウンタおよびフレームカウンタを合わせることができ、フレームおよびスーパーフレームを同期させることができる。
なお、同期信号は、制御部101bから制御部101aに出力されてもよい。
図32の説明に戻る。制御部101aおよび制御部101bは、制御信号によって、互いのチャネルリストを共有する。これにより、制御部101aは、無線部72bにおける通信のスロットおよびチャネルの状態を把握でき、制御部101bは、無線部72aにおける通信のスロットおよびチャネルの状態を把握できる。
制御部101aは、配下のコードレス電話機および中継器が、無線部72aにアクセスできるスロット情報(ブラインドスロット情報)を生成する。制御部101bは、配下のコードレス電話機および中継器が、無線部72bにアクセスできるスロット情報を生成する。制御部101aおよび制御部101bは、制御信号によって、互いのスロット情報を共有する。これにより、制御部101aは、無線部72a,72bにおける通信のスロット情報を、無線部72aと通信するコードレス電話機に通知できる。また、制御部101bは、無線部72a,72bにおける通信のスロット情報を、無線部72bと通信するコードレス電話機に通知できる。
コードレス電話機は、無線部72a,72bを跨ったチャネル切替えを行う場合がある。例えば、無線部72bと通信しているコードレス電話機は、無線部72aの空きスロットにアクセス要求をする場合がある。この場合、制御部101a,101bは、ハンドオーバ処理を行う。
例えば、無線部72bの配下にあるコードレス電話機(ハンドオーバするコードレス電話機)が、無線部72aの空きスロットにアクセス要求をした場合、制御部101aは、ハンドオーバするコードレス電話機の情報(子機登録情報)を、制御信号によって、制御部101bから取得する。これにより、コードレス電話機は、無線部72a,72bを跨った通信が可能となる。例えば、制御部101aは、インタフェース部73を介して、ハンドオーバしたコードレス電話機の着信を受信する。制御部101aは、子機登録情報に基づいて、無線部72aを介し、ハンドオーバしたコードレス電話機を呼び出すことができる。
図34は、中継器110のブロック構成例を示した図である。図34において、図28の中継器90と同じものには同じ符号が付してある。
図34に示すように、中継器110は、制御部111a,111bを有している。制御部111aは、無線部91aに対応して設けられている。制御部111bは、無線部91bに対応して設けられている。
制御部111a,111bは、配下にある子機に対し、親機として機能する。従って、制御部111a,111bは、図32で説明した制御部101a,101bと同様の機能を有する。ただし、制御部111a,111bは、子機登録情報を管理しない。子機登録情報は、ベースユニット100において管理される。また、制御部111a,111bは、ベースユニット100に対し、子機として機能する。
以上説明したように、制御部101a,101bのそれぞれは、無線部72a,72bのそれぞれに対応して設けられ、無線部72a,72bにおける通信のチャネルリストを管理する。また、制御部101a,101bのそれぞれは、無線部72a,72bのそれぞれにおける通信のスロット情報を生成する。そして、制御部101a,101bのそれぞれは、互いのチャネルリストおよびスロット情報を共有する。これにより、2つの無線部72a,72bを用いた無線通信が可能となる。また、制御部101a,101bのそれぞれは、例えば、従来の制御部において、互いのチャネルリストおよびスロット情報を共有するように設計変更すればよい。これにより、ベースユニット100の開発コストを低減できる。
また、中継器110においても同様に、制御部111a,111bのそれぞれは、例えば、従来の制御部において、互いのチャネルリストおよびスロット情報を共有するように設計変更すればよい。これにより、中継器110の開発コストを低減できる。
(第7の実施の形態)
第6の実施の形態では、コードレス電話機は、2つの無線部を跨って通信(ハンドオーバ)した。第7の実施の形態では、コードレス電話機は、1つの無線部において通信し、別の通信部に跨った通信を行わない(ハンドオーバしない)。
図35は、第7の実施の形態に係るコードレス電話システムの一例を示した図である。図35において、図32および図34と同じものには同じ符号が付してある。ただし、図35に示す制御部101a,101bの機能は、図32で説明した制御部101a,101bと異なる。図35に示す制御部101a,101bは、制御部間で子機登録情報のやり取りを行わない(ハンドオーバ処理を行わない)。
制御部101a,101bにおいて子機登録情報のやり取りを行わない場合、コードレス電話機が通信する無線部72a,72b,91a,91bは固定される。例えば、コードレス電話システムを構築する際(初期設定の際)、第1のコードレス電話機の子機登録情報を、制御部101aに登録する。この場合、第1のコードレス電話機は、無線部72aまたは無線部91aと通信し、無線部72b,91bと通信しない。また、コードレス電話システムを構築する際、第2のコードレス電話機の子機登録情報を、制御部101bに登録する。この場合、第2のコードレス電話機は、無線部72bまたは無線部91bと通信し、無線部72a,91aと通信しない。すなわち、コードレス電話機は、無線部72aおよび無線部72bのいずれか一方と閉じた通信を行う。また、コードレス電話機は、無線部91aおよび無線部91bのいずれか一方と閉じた通信を行う。
このように、制御部101a,101bにおいて子機登録情報のやり取りを行わない場合、コードレス電話機をどのように登録するかが重要となる。例えば、無線部72aと通信できるコードレス電話機の数が、無線部72bと通信できるコードレス電話機の数より多く登録された場合、無線部72aの通信における空きスロットは少なく、無線部72bの通信における空きスロットが多くなる場合がある。無線部72aに対するアクセスが偏っているため、システム全体としては空きスロットがあるにも関わらす、コードレス電話機はアクセスできない場合がある。
そこで、制御部101a,101bは、例えば、初期設定の際、子機登録情報を交互に受け付ける。例えば、制御部101aは、奇数番目に登録されるコードレス電話機の子機登録情報を、制御部101aの記憶部に記憶し、制御部101bは、偶数番目に登録されるコードレス電話機の子機登録情報を、制御部101bの記憶部に記憶する。
より具体的には、ユーザは、1台目のコードレス電話機を操作して、1台目のコードレス電話機をベースユニット100に登録する。この場合、制御部101aが、1台目のコードレス電話機の子機登録情報を、制御部101aの記憶部に記憶する。ユーザは、2台目のコードレス電話機を操作して、2台目のコードレス電話機をベースユニット100に登録する。この場合、制御部101bが、2台目のコードレス電話機の子機登録情報を、制御部101bの記憶部に記憶する。
以下では、ベースユニット100を親機と呼ぶことがある。ベースユニット100の無線部72aを親機無線部1と呼び、ベースユニット100の無線部72bを親機無線部2と呼ぶことがある。また、中継器110を中継器と呼ぶことがある。中継器110の無線部91aを中継器無線部1と呼び、中継器110の無線部91bを中継器無線部2と呼ぶことがある。また、コードレス電話機を子機と呼ぶことがある。
図36は、子機の登録例を説明する図である。親機は、中継器無線部1が親機無線部1と通信するように、中継器登録情報を登録する。また、親機は、中継器無線部2が親機無線部2と通信するように、中継器登録情報を登録する。
ユーザは、例えば、24台の子機を操作し、コードレス電話システムに登録する。図36に示す子機の番号は、コードレス電話システムに登録された順番を示す。親機の制御部101aは、1台目の子機1の子機登録情報を、制御部101aの記憶部に記憶する。親機の制御部101bは、2台目の子機2の子機登録情報を、制御部101bの記憶部に記憶する。以下同様に、親機の制御部101aは、23台目の子機23の子機登録情報を、制御部101aの記憶部に記憶し、親機の制御部101bは、24台目の子機24の子機登録情報を、制御部101bの記憶部に記憶する。これにより、奇数番目に登録された子機1,3,…,23は、図36の親機無線部1の欄の丸に示すように、親機無線部1と通信する。偶数番目に登録された子機2,4,…,24は、図36の親機無線部2の欄の丸に示すように、親機無線部2と通信する。
ユーザは、24台のうち12台の子機をワイドエリア通信(中継器を介した通信)対応の子機に設定してもよい。ユーザによってワイドエリア通信に設定された子機は、中継器を介して、親機と通信できる。例えば、ユーザは、子機1〜12を操作し、子機1〜12をワイドエリア通信(中継器を介した通信)対応の子機に設定する。これにより、親機無線部1と通信する子機1,3,5,7,9,11は、図36の中継器無線部1の欄の丸に示すように、中継器無線部1を介して、親機と通信する。親機無線部2と通信する子機2,4,6,8,10,12は、図36の中継器無線部2の欄の丸に示すように、中継器無線部2を介して、親機と通信する。
中継器における子機の最大収容数は12台である(中継器無線部1において6台、中継器無線部2において6台)。図36の例では、ワイドエリア通信対応の子機として、12台の子機が設定されている。このように、ワイドエリア通信対応の子機を12台に制限することによって、ワイドエリア通信対応の12台の子機は、中継器経由の通信が保障される。
図37は、子機の登録例を説明する図である。図37の例では、図36の例に対し、24台の子機が全てワイドエリア通信対応に設定されている。すなわち、奇数番目に登録された子機1,3,…,23は、親機無線部1と直接通信し、また、中継器無線部1を介して、親機無線部1と通信できる。また、偶数番目に登録された子機2,4,…,24は、親機無線部2と直接通信し、また、中継器無線部2を介して、親機無線部2と通信できる。
上記したように、中継器における子機の最大収容数は12台である。図37の例では、ワイドエリア通信対応の子機として、24台の子機が設定されている。従って、ワイドエリア通信対応の24台の子機のうち12台は、中継器を介して、親機と同時通話できない場合がある。
以上説明したように、制御部101a,101bは、子機登録情報を交互に受け付ける。これにより、制御部101a,101bのハンドオーバ処理を不要にできる。
(第8の実施の形態)
第4の実施の形態〜第7の実施の形態では、ベースユニットおよび中継器は、2つの無線部を備える。この場合、2つの無線部では、3次相互変調(IM3)と呼ばれるスプリアスが発生する場合がある。第8の実施の形態では、IM3のスプリアスの発生を抑制する。
図38は、無線部120,130のブロック構成例を示した図である。図38に示すように、無線部120は、送信部121と、パワーアンプ122と、スイッチ123と、受信部124と、を有している。無線部130は、送信部131と、パワーアンプ132と、スイッチ133と、受信部134と、を有している。無線部120は、周波数f1を用いて子機および中継器と通信し、無線部130は、周波数f2を用いて子機および中継器と通信する。
送信部121は、制御部(図示せず)から出力される信号をアップコンバートし、パワーアンプ122に出力する。パワーアンプ122は、送信部121から出力される信号を増幅し、スイッチ123に出力する。
スイッチ123は、パワーアンプ122とアンテナおよび受信部124とアンテナとの接続を切替える。例えば、スイッチ123は、パワーアンプ122で増幅された信号をコードレス電話機および中継器に送信するとき、パワーアンプ122をアンテナに接続し、受信部124とアンテナとの接続を切断する。また、スイッチ123は、コードレス電話機および中継器から送信された信号を受信するとき、アンテナを受信部124に接続し、パワーアンプ122とアンテナとの接続を切断する。
受信部124は、スイッチ123から出力される信号をダウンコンバートし、制御部に出力する。
無線部130の送信部131、パワーアンプ132、スイッチ133、および受信部134は、無線部120の送信部121、パワーアンプ122、スイッチ123、および受信部124と同様であり、その説明を省略する。
図39は、スプリアスを説明する図である。無線部120が周波数f1の信号を無線送信し、無線部130が周波数f2の信号を無線送信すると、図39に示すように、無線部120,130において、「2f1−f2」および「2f2−f2」のスプリアスが発生する。
例えば、図38の矢印A61aに示すように、無線部130のアンテナから送信された周波数f2の信号が、無線部120のアンテナ、スイッチ123、およびパワーアンプ122に流入する。無線部120に流入する周波数f2の信号と、無線部120から出力される周波数f1の信号とによって、無線部120のパワーアンプ122およびスイッチ123には、スプリアスが発生する。
同様に、図38の矢印A61bに示すように、無線部120のアンテナから送信された周波数f1の信号が、無線部130のアンテナ、スイッチ133、およびパワーアンプ132に流入する。無線部130に流入する周波数f1の信号と、無線部130から出力される周波数f2の信号とによって、無線部120のパワーアンプ122およびスイッチ123には、スプリアスが発生する。
無線部120から送信される信号は、スプリアスの信号が大きいと干渉を受ける。無線部130から送信される信号は、スプリアスの信号が大きいと干渉を受ける。また、スプリアスの信号が大きいと、他のDECT機器に干渉を与える恐れがあり、一般に各国では、電波法で最大スプリアスレベルが規制されている。そこで、無線部120は、パワーアンプ122とスイッチ123との間にアイソレータを備える。また、無線部130は、パワーアンプ132とスイッチ133との間にアイソレータを備える。
図40は、無線部120,130のブロック構成例を示した図である。図40において、図38と同じものには同じ符号が付してある。
図40に示すように、無線部120のパワーアンプ122とスイッチ123との間には、アイソレータ125が設けられている。無線部130のパワーアンプ132とスイッチ133との間には、アイソレータ135が設けられている。
アイソレータ125は、スイッチ123からパワーアンプ122に流入する逆方向信号を抑制する。アイソレータ135は、スイッチ133からパワーアンプ132に流入する逆方向信号を抑制する。これにより、無線部120,130は、スプリアスを抑制する。
ただし、ベースユニットの2つの無線部のアンテナ間の距離が小さいと、アンテナ間での信号の減衰量が小さくなり、アイソレータで十分なレベルまで抑制できないケースがある。また、スプリアスは、スイッチ123,133においても発生する。スイッチ123,133において発生するスプリアスは、アイソレータ125,135では抑制できない。
そこで、無線部120,130は、図40のアイソレータ125,135に加え、アンテナ間のロスを大きくし、スプリアスによる信号干渉を低減する。また、無線部120,130は、アンテナの指向性によりスプリアスによる信号干渉を低減する。
図41は、第8の実施の形態に係るベースユニット140の外観の一例を示した図である。図41に示すように、ベースユニット140は、直方体形状の筐体を有している。また、ベースユニット140は、アンテナ141a,141bを有している。
アンテナ141aは、無線部120のスイッチ123に接続されている。アンテナ141bは、無線部130のスイッチ133に接続されている。
アンテナ141a,141bは、できるだけ距離が離れるようにベースユニット140の筐体に設けられる。例えば、アンテナ141aは、ベースユニット140の第1の側面142aに設けられた場合、アンテナ141bは、第1の側面142aと対向する第2の側面142bに設けられる。なお、第1の側面142aと第2の側面142bとの距離は、第3の側面142cと第4の側面142dとの距離より大きい。
アンテナ141a,141bは、アンテナ指向性において、互いに向き合う方向にヌル点が形成されるように設計されてもよい。
図42は、図41のベースユニット140を上方から見た図である。図42において、図41と同じものには同じ符号が付してある。
図42には、アンテナ141aのアンテナ指向性151aと、アンテナ141bのアンテナ指向性151bとが示してある。アンテナ141aは、アンテナ141aからアンテナ141bに向かう方向A71aにヌル点を有するように設計される。アンテナ141bは、アンテナ141bからアンテナ141aに向かう方向A71bにヌル点を有するように設計される。
以上説明したように、アンテナ141a,141bは、遠く離れるようにベースユニット140の筐体に設けられる。また、アンテナ141a,141bは、互いに向き合う方向にヌル点を有するように設計される。これにより、ベースユニット140は、スプリアスの発生を抑制できる。
なお、上記では、ベースユニットについて説明したが中継器においても同様である。
上記の実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又は、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
本開示は、オフィスや住宅に設置されるコードレス電話システムに有用である。
1,61,100,140 ベースユニット
2,51,52,90,110 中継器
3,4,62a,62b コードレス電話機
11,31,71,91,101a,101b,111a,111b 制御部
12,32,72a,72b,91a,91b,120,130 無線部
13,73 インタフェース部
21,81 コーデック部
22,82 変調部
23,41,84 生成部
24,85 復調部
25,86 誤り検出部
26,42,87 記憶部
83 管理部
121,131 送信部
122,132 パワーアンプ
123,133 スイッチ
124,134 受信部
125,135 アイソレータ
141a,141b アンテナ

Claims (12)

  1. DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)通信を行うベースユニットであって、
    異なるチャネルを用いて当該ベースユニットの配下の装置と通信を行う第1の無線部および第2の無線部と、
    前記配下の装置に送信され、前記配下の装置が当該ベースユニットにアクセスする際に参照するスロット情報を生成する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記第1の無線部および前記第2の無線部の少なくとも1つにおいて使用されているスロットのアクセスを制限した前記スロット情報を生成する、
    ベースユニット。
  2. 前記制御部は、前記配下の装置がアクセスできる空きスロットが無くなった場合、前記第1の無線部および前記第2の無線部のうちの1つにおいて使用されているスロットのアクセス制限を解除する、
    請求項1に記載のベースユニット。
  3. 前記制御部は、前記配下の装置が、或るスロットにおいて前記第1の無線部が使用しているチャネルと同一スロットで隣接する周波数に対しアクセス要求をした場合、前記アクセス要求を拒否し、または、前記配下の装置が、或るスロットにおいて前記第2の無線部が使用しているチャネルと同一スロットで隣接する周波数に対しアクセス要求をした場合、前記アクセス要求を拒否する、
    請求項2に記載のベースユニット。
  4. 前記制御部は、前記第1の無線部および前記第2の無線部の同一スロットにおける受信信号の受信電力に基づいて、前記第1の無線部と通信する前記配下の装置の送信電力を制御する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のベースユニット。
  5. 前記制御部は、前記第1の無線部が使用する周波数と前記第2の無線部が使用する周波数との距離によって、前記第1の無線部と通信する前記配下の装置の送信電力を制御する、
    請求項4に記載のベースユニット。
  6. 前記制御部は、前記第1の無線部が使用する周波数と前記第2の無線部が使用する周波数とが近い程、前記第1の無線部および前記第2の無線部の同一スロットにおける受信信号の受信電力の差が小さくなるように、前記第1の無線部と通信する前記配下の装置の送信電力を制御する、
    請求項5に記載のベースユニット。
  7. 前記制御部は、前記第1の無線部に対応する第1の制御部と、前記第2の無線部に対応する第2の制御部とを、有し、
    前記第1の制御部は、前記第1の無線部の通信における各スロットの各周波数の状態を示した第1のチャネルリストを管理し、前記配下の装置が前記第1の無線部にアクセスする際に参照する第1のスロット情報を生成し、
    前記第2の制御部は、前記第2の無線部の通信における各スロットの各周波数の状態を示した第2のチャネルリストを管理し、前記配下の装置が前記第2の無線部にアクセスする際に参照する第2のスロット情報を生成する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載のベースユニット。
  8. 前記第1の制御部および前記第2の制御部は、互いのスーパーフレームおよびビットカウンタを同期させ、互いのチャネルリストを共有する、
    請求項7に記載のベースユニット。
  9. 前記第1の制御部および前記第2の制御部は、前記配下の装置の登録情報を交互に受け付ける、
    請求項7に記載のベースユニット。
  10. 前記第1の無線部に接続される第1のアンテナおよび前記第2の無線部に接続される第2のアンテナは、距離が遠くなるように当該ベースユニットの筐体に設けられ、
    前記第1のアンテナおよび前記第2のアンテナは、互いに向き合う方向にアンテナ指向性のヌル点を有するよう設計される、
    請求項1から9のいずれか一項に記載のベースユニット。
  11. 前記第1の無線部は、前記第2の無線部から流入する信号を抑制する第1のアイソレータと、
    前記第2の無線部は、前記第1の無線部から流入する信号を抑制する第2のアイソレータと、を有する、
    請求項10に記載のベースユニット。
  12. DECT通信を行う中継器であって、
    異なるチャネルを用いて当該中継器の配下の装置と通信を行う第1の無線部および第2の無線部と、
    前記配下の装置に送信され、前記配下の装置が当該中継器にアクセスする際に参照するスロット情報を生成する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記第1の無線部および前記第2の無線部の少なくとも1つにおいて使用されているスロットのアクセスを禁止した前記スロット情報を生成する、
    中継器。
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