JP2020096164A - 構造体の製造方法と製造装置、および光照射装置 - Google Patents

構造体の製造方法と製造装置、および光照射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】少なくとも表面がIII族窒化物結晶で構成されたウエハに対し、無電極PECエッチングを好適に行うための技術を提供する。【解決手段】構造体の製造方法は、少なくとも表面がIII族窒化物結晶で構成されたウエハを、ペルオキソ二硫酸イオンを含むエッチング液中に浸漬された状態で用意する工程と、エッチング液を介して、ウエハの前記表面に、波長が200nm以上310nm未満の第1の光を、第1の照射条件で照射するとともに、波長が310nm以上365nm未満の第2の光を、第1の照射条件とは独立して制御された第2の照射条件で照射する工程と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、構造体の製造方法と製造装置、および光照射装置に関する。
窒化ガリウム(GaN)等のIII族窒化物は、発光素子、トランジスタ等の半導体装置を製造するための材料として用いられており、また、微小電気機械システム(MEMS)の材料としても注目されている。
GaN等のIII族窒化物のエッチング技術として、光電気化学(PEC)エッチングが提案されている(例えば非特許文献1参照)。PECエッチングは、一般的なドライエッチングと比べてダメージが少ないウェットエッチングであり、また、中性粒子ビームエッチング(例えば非特許文献2参照)、アトミックレイヤーエッチング(例えば非特許文献3参照)等のダメージの少ない特殊なドライエッチングと比べて装置が簡便である点で好ましい。
J. Murata et al.,"Photo-electrochemical etching of free-standing GaN wafer surfaces grown by hydride vapor phase epitaxy", Electrochimica Acta 171 (2015) 89-95 S. Samukawa, JJAP, 45(2006)2395. T. Faraz, ECS J.Solid Stat. Scie.&Technol., 4, N5023 (2015).
エッチング液にペルオキソ二硫酸イオンを含有させることで、詳細は後述するように、カソード電極、外部回路等を不要とする無電極PECエッチングを行うことができる。しかし、無電極PECエッチングを好適に行うための技術的な検討は、これまでほとんどなされていない。
本発明の一目的は、少なくとも表面がIII族窒化物結晶で構成されたウエハに対し、無電極PECエッチングを好適に行うための技術を提供することである。
本発明の一態様によれば、
少なくとも表面がIII族窒化物結晶で構成されたウエハを、水酸化物イオンおよびペルオキソ二硫酸イオンを含むエッチング液中に浸漬された状態で用意する工程と、
前記エッチング液を介して、前記ウエハの前記表面に、波長が200nm以上310nm未満の第1の光を、第1の照射条件で照射するとともに、波長が310nm以上365nm未満の第2の光を、前記第1の照射条件とは独立して制御された第2の照射条件で照射する工程と、
を有する構造体の製造方法
が提供される。
本発明の他の態様によれば、
少なくとも表面がIII族窒化物結晶で構成されたウエハを、水酸化物イオンおよびペルオキソ二硫酸イオンを含むエッチング液中に浸漬された状態で収納する容器と、
前記エッチング液を介して、前記ウエハの前記表面に、波長が200nm以上310nm未満の第1の光を、第1の照射条件で照射するとともに、波長が310nm以上365nm未満の第2の光を、前記第1の照射条件とは独立して制御された第2の照射条件で照射する、光照射装置と、
を有する構造体の製造装置
が提供される。
本発明のさらに他の態様によれば、
水酸化物イオンおよびペルオキソ二硫酸イオンを含むエッチング液中に浸漬された、少なくとも表面がIII族窒化物結晶で構成されたウエハの、前記表面に、光を照射するために用いられる光照射装置であって、
前記エッチング液を介して、前記ウエハの前記表面に、波長が200nm以上310nm未満の第1の光を、第1の照射条件で照射するとともに、波長が310nm以上365nm未満の第2の光を、前記第1の照射条件とは独立して制御された第2の照射条件で照射する、光照射装置
が提供される。
少なくとも表面がIII族窒化物結晶で構成されたウエハに対し、無電極PECエッチングを好適に行うための技術が提供される。
図1(a)〜図1(d)は、本発明の一実施形態によるPECエッチング方法を概略的に示す断面図である。 図2(a)および図2(b)は、一実施形態によるPECエッチング方法に用いられる光照射装置の構成の、一例を示す概略図、および、他の例を示す概略図である。 図3(a)〜図3(e)は、一実施形態によるPECエッチング方法で照射されるUV光431aおよび431bにおけるチョッピング条件を概念的に例示するタイミングチャートである。 図4(a)および図4(b)は、一実施形態の変形例によるPECエッチング方法に用いられる光照射装置の構成の、一例を示す概略図、および、他の例を示す概略図である。 図5は、ペルオキソ二硫酸カリウム水溶液の透過率スペクトルである。
<本発明の一実施形態>
本発明の一実施形態による光電気化学(PEC)エッチング方法について説明する。以下、PECエッチングを、単に、エッチングとも称する。図1(a)〜図1(d)は、本実施形態によるエッチング方法を概略的に示す断面図である。
図1(a)を参照する。エッチングの対象物であり、エッチングされる面である表面100sを有するウエハ100を用意する。ウエハ100は、少なくとも表面(表層)100sが、III族窒化物結晶で構成されている。表面100sを構成するIII族窒化物としては、例えば窒化ガリウム(GaN)が例示される。ウエハ100としては、例えば、GaN基板が例示され、また例えば、下地基板上にGaN層をエピタキシャル成長させたエピタキシャル基板が例示される。このようなエピタキシャル基板の下地基板としては、例えばGaN基板が例示され、また例えば異種基板として、サファイア基板、炭化シリコン(SiC)基板、シリコン(Si)基板等が例示される。
GaN結晶の転位部分はPECエッチングされにくいため、PECエッチングを容易に行う観点からは、表面100sを構成するGaNの転位密度は低いほど好ましい。表面100sにおける最大の転位密度は、例えば1×10/cm未満であることが好ましい。
ウエハ100の大きさは特に制限されないが、後述のように、本実施形態によるエッチング方法は、ウエハ100が大径であっても容易に適用することができる。このため、生産性向上の観点から、ウエハ100の大きさは、例えば直径2インチ(5.08cm)以上であることが好ましい。
表面100sに、互いに離隔して配置された複数の、被エッチング領域111〜113が画定されている。被エッチング領域111〜113は、後述のように、エッチング液420中に浸漬された状態で紫外(UV)光431が照射されることにより、表面100sを構成するGaNがエッチングされる領域である。
表面100s上に、UV光431を遮光する遮光性のマスク41が形成されている。マスク41は、被エッチング領域111〜113を露出させる開口を有する。マスク41の材料としては、例えば金属材料が好ましく用いられ、より具体的にはチタン(Ti)、クロム(Cr)等が好ましく用いられる。マスク41の厚さは、例えば200nm以下であってよく、具体的には例えば100nm程度である。
なお、ここでは、3つの被エッチング領域111〜113を例示するが、被エッチング領域の個数は、必要に応じて適宜変更されてよい。また、各被エッチング領域111等の形状および大きさ、複数の被エッチング領域111等の表面100s上における配置、等は、必要に応じて適宜変更されてよい。
図1(b)を参照する。容器410内に、エッチング液420を用意する。エッチング液420は、水酸化物イオン(OH)およびペルオキソ二硫酸イオン(S 2−)を含み、例えば、0.01Mの水酸化カリウム(KOH)水溶液と、0.05Mのペルオキソ二硫酸カリウム(K)水溶液と、を1:1で混合することで調製される。OHの濃度およびS 2−の濃度は、それぞれ、必要に応じ適宜変更されてよい。
図1(c)を参照する。マスク41が形成されたウエハ100を、表面100sがエッチング液420中に浸漬された状態で、容器410内に収納する。このようにして、ウエハ100が、エッチング液420中に浸漬された状態で用意される。
図1(d)を参照する。光照射装置430から、UV光431を、ウエハ100の表面100sに照射する。なお、「UV光431をウエハ100の表面100sに照射する」とは、「UV光431をウエハ100の表面100sに向けて照射する」という意味であり、同様に、「UV光431をウエハ100に照射する」とは、「UV光431をウエハ100に向けて照射する」という意味である。マスク41上に照射されたUV光431であっても、ウエハ100の表面100sに向けて照射されたUV光431、または、ウエハ100に向けて照射されたUV光431である。
本実施形態では、UV光431として、波長が200nm以上310nm未満のUV光431aと、波長が310nm以上365nm未満のUV光431bと、が重畳(合成)されたUV光431を、ウエハ100の表面100sに照射する。以下、UV光431aとUV光431bとをまとめて示す場合、あるいは、UV光431aとUV光431bとを特に区別せずに示す場合、UV光431aおよび431bの両方または一方を、UV光431と称する。
「波長が200nm以上310nm未満のUV光431a」とは、UV光431aにおいて、強度が最大となるピーク波長が、200nm以上310nm未満の範囲内にあることを意味する。「波長が310nm以上365nm未満の431b」とは、UV光431bにおいて、強度が最大となるピーク波長が、310nm以上365nm未満の範囲内にあることを意味する。
水溶液に含まれるS 2−は、波長が310nm未満のUV光を吸収する。このUV光の吸収により、詳細は以下に説明するように、S 2−からSO −*ラジカルが生成され、SO −*ラジカルにより電子が消費される。図5は、K水溶液の透過率スペクトルである。K水溶液の紫外域の吸収は、K濃度によってある程度変化し、K濃度が高いほど、長波長側でも大きくなる。波長310nm未満のUV光であれば、実用的な濃度範囲のK水溶液に、充分に吸収させることができる。波長210nm未満のUV光は、(本測定条件において)ほぼ完全に吸収されている。ただし、波長200nm未満では、水によるUV光の吸収が急激に大きくなる。したがって、SO −*ラジカルを効率的に生成させるためには、エッチング液420に、波長が200nm以上310nm未満のUV光431aを照射することが好ましい。
ウエハ100の表面100sを構成するGaNは、波長が365nm未満のUV光を吸収する。このUV光の吸収により、詳細は以下に説明するように、GaN中にホールが生成され、ホールの生成によりGaNが分解されてGaの酸化が進行する。ただし、波長が310nm未満では、S 2−によるUV光の吸収が大きくなる。したがって、SO −*ラジカルの生成とは独立させたホールの生成を行うためには、ウエハ100の表面100sに、波長が310nm以上365nm未満のUV光431bを照射することが好ましい。
UV光431aおよび431bは、ウエハ100の表面100sに、エッチング液420を介して照射される。UV光431aは、表面100sの上方に配置されたエッチング液(ウエハ100上方のエッチング液)421によって、つまり、UV光431aが表面100sに到達するまでに通過する厚さ分のエッチング液421によって、その多くが吸収されることとなる。ただし、ウエハ100上方のエッチング液421で吸収されずに透過したUV光431aは、ウエハ100の表面100sに到達し、表面100sを構成するGaNで吸収される。一方、UV光431bは、ウエハ100上方のエッチング液421ではほとんど吸収されずに透過して、ウエハ100の表面100sに到達し、表面100sを構成するGaNで吸収される。
次に、エッチング液420中に浸漬されたウエハ100に対しUV光431aおよび431bを照射することで、GaNがエッチングされる機構について説明する。ウエハ100にUV光431aまたは431bが照射されることによって、表面100sを構成するGaN中に、ホールと電子とが対で生成される。生成されたホールによりGaNがGa3+とNとに分解され(化1)、さらに、Ga3+がOHによって酸化されることで酸化ガリウム(Ga)が生成する(化2)。そして、生成されたGaが、エッチング液420に含まれるKOH水溶液により溶解される。このようにして、GaNのPECエッチングが行われる。なお、生成されたホールが水と反応して、水が分解されることで、酸素が発生する(化3)。
また、Kが水に溶解することでS 2−が生成し(化4)、S 2−にUV光431aが照射されることでSO −*ラジカルが生成する(化5)。ホールと対で生成された電子が、SO −*ラジカルとともに水と反応して、水が分解されることで、水素が発生する(化6)。このように、本実施形態のPECエッチングでは、SO −*ラジカルを用いることで、GaN中にホールと対で生成された電子を、消費させることができる。
GaNをPECエッチングする方法として、GaNをアノード電極として用い、付加的にカソード電極および外部回路を用いる方法も知られている(以下、この方法を有電極PECエッチングと称する)。有電極PECエッチングでは、GaN中にホールと対で生成された電子を、外部回路を通じてカソード電極に流すことで、消費させる。有電極PECエッチングでは、カソード電極および外部回路を形成する手間がかかるとともに、アノード電極(GaN)に接続するプローブとエッチング液とが接触(短絡)しないようにシール構造を形成する手間がかかる。
これに対し、本実施形態によるPECエッチング方法は、ウエハ100の全体をエッチング液420に浸漬する簡便な態様で行うことができ、カソード電極、外部回路、およびシール構造の形成を要しない。したがって、本実施形態によるPECエッチング方法は、有電極PECエッチングと比べて、容易に行うことができる。また、本実施形態によるPECエッチング方法は、ウエハ100の全体をエッチング液420に浸漬する簡便な態様で行うことができるため、例えば直径2インチ以上の大径のウエハ100の表面100sを全体的にエッチングするような用途に好ましく用いることができる。本実施形態によるPECエッチング方法は、有電極PECエッチングと対比して、無電極PECエッチングと称することができる。
次に、被エッチング領域111〜113に対するエッチングの均一性を高めるために好ましい態様について説明する。被エッチング領域111〜113は、ウエハ100の表面100s上に分散して配置されている。ウエハ100が大径となることで、被エッチング領域111〜113が配置された全体的な範囲は広くなる。被エッチング領域111〜113が配置された全体的な範囲が広くなることに起因して、被エッチング領域111〜113を、均一にエッチングすることが難しくなる。
図1(c)または図1(d)に示すように、ウエハ100は、好ましくは、ウエハ100の表面100sがエッチング液420の表面420sと平行になるように(水平になるように)、容器410内に収納される。ここで、ウエハ100の表面100sとエッチング液420の表面420sとが「平行」とは、ウエハ100の表面100sとエッチング液420の表面420sとのなす角が、0°±2°の範囲内にあることをいう。
このようにして、すべての被エッチング領域111〜113について、エッチング液420の表面420sからの距離(深さ)を、つまり、ウエハ100上方のエッチング液421の厚さを、等しくすることができる。これにより、ウエハ100上方のエッチング液421から拡散により供給される、各被エッチング領域111〜113へのOHおよびS 2−(またはSO −*ラジカル)の供給状態のばらつきを抑制できるため、ウエハ100の表面100s内でのエッチングの均一性を高めることができる。
さらに、ウエハ100上方のエッチング液421の厚さが等しいことで、すべての被エッチング領域111〜113において、(化5)で示したS 2−によるUV光431aの吸収が均一となり、SO −*ラジカルの生成が均一化される。
ウエハ100の表面100sからエッチング液420の表面420sまでの距離Lは、例えば、5mm以上100mm以下であることが好ましい。距離Lが過度に短いと、ウエハ100上方のエッチング液421から拡散により供給される、各被エッチング領域111〜113へのOHおよびS 2−(またはSO −*ラジカル)の供給状態のばらつきが大きくなりやすい。このため、距離Lは、例えば5mm以上とすることが好ましい。また、距離Lが過度に長いと、容器410が過度に大きくなり、また、全体的なエッチング液420の量も過度に多くなる。このため、距離Lは、例えば100mm以下とすることが好ましい。なお、マスク41の厚さは、例えば200nm以下と薄いため、ウエハ100の表面100sからエッチング液420の表面420sまでの距離Lは、マスク41の表面からエッチング液420の表面420sまでの距離と考えてもよい。
加えて、SO −*ラジカル供給の観点からは、距離Lが過度に短いと、ウエハ100の表面100sでのUV光431aおよび431bの吸収が支配的になり、電子が過剰に供給されSO −*ラジカルが不足してしまう。一方、距離Lが過度に長いと、ウエハ100上方でUV光431aを吸収して劣化するエッチング液421の量が過度に多くなるため、エッチング液420の利用効率が悪くなる。このため、距離Lは、ホールおよびSO −*ラジカルを適度に供給しつつ、エッチング液420の利用効率を悪化させないような距離に、調整されることが好ましい。このような観点からも、距離Lは、例えば、5mm以上100mm以下であることが好ましい。
UV光431は、好ましくは、ウエハ100、および、エッチング液420(少なくとも、ウエハ100上方のエッチング液421)が、静止した状態で照射される。これにより、各被エッチング領域111〜113へのOHおよびS 2−(またはSO −*ラジカル)の供給状態がエッチング液420の動きに起因してばらつくことを抑制できるため、ウエハ100の表面100s内でのエッチングの均一性を高めることができる。
UV光431は、好ましくは、被エッチング領域111〜113の表面のそれぞれに対して、エッチング液420の表面420s側から、つまり上側から、垂直に照射される。ここで、被エッチング領域111〜113の表面に対して、つまりウエハ100の表面100sに対して「垂直」とは、UV光431がウエハ100の表面100sに対してなす角が、90°±2°の範囲内にあることをいう。
これにより、被エッチング領域111〜113のそれぞれに形成される凹部121〜123の深さ方向を垂直に揃えることができるため、ウエハ100の表面100s内でのエッチングの均一性を高めることができる。
被エッチング領域111〜113のそれぞれに照射されるUV光431は、形成される凹部121〜123のそれぞれの深い位置まで効率的に光照射を行うこと等の観点から、すべての光線の方向が垂直に揃った平行光であることがより好ましいが、平行光でなくとも(収束光または拡散光であっても)許容される。「垂直に照射される」とは、被エッチング領域111〜113のそれぞれに照射されるUV光431において、表面100sに垂直に照射される成分の強度が最も高いことをいう。UV光431aおよび431bのうち、好ましくは、少なくとも一方が垂直に照射され、より好ましくは、両方が垂直に照射される。また、上述のように、UV光431aは、ウエハ100上方のエッチング液421に吸収される。SO −*ラジカルの生成を均一化するため、UV光431aが各被エッチング領域111〜113に到達するまでにエッチング液421を通過する距離は、等しいことが好ましい。そして、UV光431aの利用効率を高めるため、UV光431aが各被エッチング領域111〜113に到達するまでにエッチング液421を通過する距離は、短いことが好ましい。このような観点から、特に、UV光431aは、垂直に照射されることが好ましい。
次に、被エッチング領域111〜113に対するエッチングの平坦性を高めるために好ましい態様について説明する。各被エッチング領域111〜113に対して、UV光431は、間欠的に照射されること、つまり、チョッピングされた光として照射されることが好ましい。これにより、UV光431の照射期間に生成されたGaが、UV光431の非照射期間に溶解されることが、繰り返される。つまり、Gaをごく薄く形成し、ごく薄く形成されたGaを溶解させる、という工程が、繰り返される。これにより、UV光431を連続的に照射することでGaを厚く形成し、厚く形成されたGaのすべてを一度に溶解させる、という工程を行う場合と比べて、エッチングで形成される表面の平坦性を高めることができる。このような間欠照射は、例えば、チョッパを用いて行ってもよく、また例えば、光源のオンとオフを切り替えることで行ってもよい。なお、間欠照射を行うことで、照射期間中にウエハ100に蓄積された電子を、非照射期間を利用して非輻射再結合等により消費することもできる。
UV光431aおよび431bのうち、好ましくは、少なくとも一方がチョッピングされた光であり、より好ましくは、両方がチョッピングされた光である。UV光431aおよび431bのチョッピング条件は、後述のように、互いに独立して制御され、互いに異なっていてもよい。
本実施形態によるエッチング方法は、PECエッチングによりウエハ100に各種構造を形成する、構造体の製造方法として、好ましく利用される。このような構造体の製造方法に用いられる、構造体の製造装置である、PECエッチング装置400は、図1(d)に示すように、容器410と、光照射装置430と、制御装置440と、を有する。制御装置440は、PECエッチング装置400が有する光照射装置430等の各種装置が所定の動作を行うように当該各種装置を制御するためのプログラムおよびデータ等が格納された記憶装置と、記憶装置からプログラム等を読み出して実行するCPUと、を有し、例えばパーソナルコンピュータで構成される。なお、光照射装置430と制御装置440とを合わせた装置を、光照射装置と捉えてもよい。
光照射装置430は、UV光431を出射する光源と、必要に応じて適宜配置され当該光源から出射されたUV光431をウエハ100に照射されるように導く光学装置と、を有する。図2(a)は、光照射装置430の構成の一例を示す概略図である。本例の光照射装置430は、光源として、UV光431aを出射する光源430aと、UV光431bを出射する光源430bと、を有する。光源430aとしては、プラズマ発光で発生した紫外線(真空紫外線)を、蛍光体により所定波長のUV光に変換する光源(以下、プラズマ発光光源と称する)を用いることが好ましい。なお、光源430aとして、LED等の半導体発光素子を用いることも可能である。ただし、半導体発光素子は、短波長では光の取出し効率が急激に低下するため、光源430aとしては効率的でない。一方、光源430bに対応する波長域では、半導体発光素子において、充分な光取出し効率が得られ、また高い光強度を得ることが容易である。このため、光源430bとしては、半導体発光素子を用いることが好ましい。なお、光源430bとして、プラズマ発光光源を用いることも可能である。なお、光源430aおよび光源430bの少なくとも一方として、水銀ランプを用いることも可能であるが、水銀ランプは、熱損失が大きい、環境負荷が高い、等の特徴を有するため、プラズマ発光光源または半導体発光素子を用いることが好ましい。
光源430aから出射されたUV光431aは、UV光431aの光強度を調整する光強度調整器(例えば減衰フィルタ)451aと、UV光431aをチョッピングするチョッパ452aと、を透過して、ハーフミラー453の一方の面に入射する。光源430bから出射されたUV光431bは、UV光431bの光強度を調整する光強度調整器(例えば減衰フィルタ)451bと、UV光431bをチョッピングするチョッパ452bと、を透過して、ハーフミラー453の他方の面に入射する。
ハーフミラー453を透過したUV光431aと、ハーフミラー453で反射されたUV光431bとが、重畳される。本例では、このようにして、UV光431aおよび431bを含むUV光431を、ウエハ100の表面100s上の同一領域に照射することができる。なお、ハーフミラー453で反射されたUV光431aと、ハーフミラー453を透過したUV光431bと、を重畳させることで、UV光431を得てもよい。
本例において、光源430aの動作条件、UV光431aの光強度条件、および、UV光431aのチョッピング条件と、光源430bの動作条件、UV光431bの光強度条件、および、UV光431bのチョッピング条件と、は、互いに独立に制御(設定)することが可能である。光強度条件は、少なくとも、光強度の大きさを含む。チョッピング条件は、チョッピングの周波数、位相、およびデューティ比のうちの少なくともいずれかを含む。
このようにして、ウエハ100の表面100sに、UV光431aを、UV光431a用の照射条件で照射するとともに、UV光431bを、UV光431a用の照射条件とは独立して制御されたUV光431b用の照射条件で照射することができる。照射条件は、光強度条件およびチョッピング条件の少なくとも一方を含む。UV光431aおよび431bのそれぞれの照射条件(光強度の大きさ、チョッピングの周波数、位相、およびデューティ比、等)は、実験により適宜調整することができる。また、UV光431aおよび431bのそれぞれのピーク波長も、実験により適宜調整されてよい。なお、独立に制御された、UV光431a用の照射条件と、UV光431b用の照射条件とが、(これらの条件の少なくとも一部が、)結果的に一致してもよい。なお、照射条件には、必要に応じて、光強度条件およびチョッピング条件の他の条件が含まれてもよい。
ここでは、UV光431aおよび431bの光強度条件を、光源430aおよび430bの外部に配置された光強度調整器(例えば減衰フィルタ)451aおよび451bで調整する態様を例示したが、光強度の調整は、本例の方法に特に限定されない。例えば、UV光431aおよび431bの光強度条件は、それぞれ、光源430aおよび430bの出力により調整されてもよい。
ここでは、UV光431aおよび431bのチョッピング条件を、光源430aおよび430bの外部に配置されたチョッパ452aおよび452bで調整する態様を例示したが、チョッピング条件の調整は、本例の方法に特に限定されない。例えば、UV光431aおよび431bのチョッピング条件は、それぞれ、光源430aおよび430bのオンオフ動作により調整されてもよい。
なお、UV光431aと431bとを重畳させる方法として、ハーフミラーを利用する方法を例示したが、UV光431aと431bとの重畳は、本例の方法に特に限定されず、2つの光を重畳させる種々の方法により行われてよい。例えば、偏光特性、波長特性等を利用する方法が用いられてもよい。なお、光源430aから出射されたUV光431aと、光源430bから出射されたUV光431bとを、別々の方向からウエハ100の表面100sに照射して、表面100s上で重畳させてもよい。
図2(b)は、光照射装置430の構成の他の例を示す概略図であり、光照射装置430の平面図を示す。本例の光照射装置430は、UV光431aを出射する光源430aと、UV光431bを出射する光源430bとが、面内で交互に複数配置されていることにより、UV光431aおよび431bの両方を出射する面状の光源を構成している。光源430aから出射されたUV光431aと、光源430bから出射されたUV光431bとが、それぞれ、ある程度広がりを持って進行することで、ウエハ100の表面100s上で重畳される。本例では、このようにして、UV光431aおよび431bを含むUV光431を、ウエハ100の表面100s上の同一領域に照射することができる。UV光431aおよび431bの照射条件は、それぞれ、光源430aおよび430bの動作条件により調整することができる。なお、光源430aと430bとは、チェッカーボード状に交互に複数配置されていてもよい。
なお、UV光431aおよび431bの両方の波長域を含んだ光を出射する1つの光源を有し、当該光源から出射された光をUV光431aと431bとに分離し、分離されたUV光431aおよび431bのそれぞれに対して照射条件を調整した後、UV光431aと431bとを重畳させたUV光431をウエハ100に照射するような態様の光照射装置430を用いることも可能である。
光照射装置430は、UV光431が所定の条件でウエハ100に照射されるように、必要に応じ、各種の光学部材を含んでよい。各種の光学部材としては、上述のものに限らず、例えば、各種レンズ、各種ミラー、ウエハ100上の照射断面内で所定の照射強度分布を得るための強度分布調整器、所定の照射断面形状を得るための断面整形器、照射断面をウエハ100上において所定位置に移動させる走査器、平行光を得るための平行化光学系、照射される光の波長を調整するフィルタ等を含んでよい。なお、例えばデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)を用いて、ウエハ100に照射されるUV光431の照射断面形状を、所定のパターンに整形してもよい。
以上説明したように、本実施形態では、エッチング液420を介して、ウエハ100の表面100sに、波長が200nm以上310nm未満のUV光431aをUV光431a用の照射条件で照射するとともに、波長が310nm以上365nm未満のUV光431bを、UV光431a用の照射条件とは独立して制御されたUV光431b用の照射条件で照射する。
上述のように、UV光431aの照射条件は、エッチング液420に含まれるS 2−からのSO −*ラジカルの生成に大きく影響する。一方、UV光431bの照射条件は、ウエハ100の表面100sを構成するGaN中におけるホールの生成に大きく影響する。本実施形態によれば、UV光431aの照射条件と、UV光431bの照射条件と、を独立に制御することで、UV光431aの照射に起因するSO −*ラジカルの生成と、UV光431bの照射に起因するホールの生成と、を独立に調整することが可能となる。
エッチング液420に含まれるS 2−の濃度、ウエハ100上方のエッチング液421の厚さ(距離L)等に応じて、所定のエッチング条件(例えば、所定の平坦性、所定のエッチング速度、等)でPECエッチングを行うために適正な、UV光431aの照射条件と、UV光431bの照射条件と、のバランスは変動し得る。本実施形態によれば、UV光431aの照射条件と、UV光431bの照射条件と、を独立に制御することで、PECエッチングを適正に行うことが容易になる。
このように、本実施形態によれば、少なくとも表面がIII族窒化物結晶で構成されたウエハ100に対し、無電極PECエッチングを好適に行うための技術が提供される。
照射条件は、光強度条件およびチョッピング条件の少なくとも一方を含む。UV光431aの光強度条件と、UV光431bの光強度条件と、を互いに独立に制御することで、UV光431aの照射に起因するSO −*ラジカルの生成量と、UV光431bの照射に起因するホールの生成量と、のバランスを調整することが容易になる。
上述のように、エッチングの平坦性を高めるために、UV光431をチョッピングされた光とすることが好ましい。しかし、本実施形態に係るPECエッチング(無電極PECエッチング)は、(化1)〜(化6)を参照して説明したように、SO −*ラジカルの生成、GaN中におけるホールの生成、SO −*ラジカルによる電子の消費、等を伴い、さらに、エッチング液420に含まれるS 2−の濃度、ウエハ100上方のエッチング液421の厚さ(距離L)等に応じて挙動が変動し得る、複雑な現象である。したがって、単にUV光431の全体に対するチョッピングを行うことでは、つまり、UV光431aおよび431bに対して常に共通の条件でチョッピングを行うことでは、最適なエッチングを行うことが難しい。なお、チョッピング条件が、エッチングの平坦性以外の特性に影響する可能性もある。
本実施形態では、UV光431aおよび431bの各々に対し独立して、チョッピングの周波数、位相、デューティ比等のチョッピング条件を制御することができる。このため、エッチング液420に含まれるS 2−の濃度、ウエハ100上方のエッチング液421の厚さ(距離L)、等に応じて、チョッピング条件を、きめ細かく設定することができる。例えば、UV光431aの照射に起因するSO −*ラジカルの生成タイミングと、UV光431bの照射に起因するホールの生成タイミングと、を所定期間だけずらすような調整が可能となる。
UV光431aのチョッピング条件とUV光431bのチョッピング条件との関係としては、状況に応じて、様々な類型が有り得る。図3(a)〜図3(e)は、UV光431aおよび431bにおけるチョッピング条件の関係のいくつかの類型を概念的に例示するタイミングチャートである。
図3(a)は、UV光431aのチョッピング条件と、UV光431bのチョッピング条件とで、チョッピングの周波数およびデューティ比が等しく、位相も等しい(同位相である)類型を例示する。図3(b)は、UV光431aのチョッピング条件と、UV光431bのチョッピング条件とで、チョッピングの周波数およびデューティ比が等しく、位相がずれている(非同位相である)類型を例示する。図3(c)は、UV光431aのチョッピング条件と、UV光431bのチョッピング条件とで、チョッピングの周波数が異なり、デューティ比が等しい類型を例示する。図3(d)は、UV光431aのチョッピング条件と、UV光431bのチョッピング条件とで、チョッピングの周波数が等しく、デューティ比が異なる類型を例示する。図3(e)は、UV光431aのチョッピング条件と、UV光431bのチョッピング条件とで、チョッピングの周波数が異なり、デューティ比も異なる類型を例示する。
<変形例>
次に、上述した実施形態の変形例について説明する。本変形例では、UV光431aおよび431bに、波長が365nm以上600nm未満の光431cが重畳された光431を、ウエハ100に照射する点が、上述の実施形態と異なる。なお、本変形例では、可視光領域を含む光431cが重畳されているため、上述の実施形態での「UV光431」との表現に変えて、「光431」と表現している。
「波長が365nm以上600nm未満の光431c」とは、光431cにおいて、強度が最大となるピーク波長が、365nm以上600nm未満の範囲内にあることを意味する。光431cに対応する波長域は、ウエハ100の表面100sを構成するGaN結晶に存在する、発光を示す欠陥を励起することが可能な波長域として選ばれている。このような欠陥としては、例えば、波長600nm程度のイエロー発光を示すものが挙げられる。このような欠陥では、ホールが短寿命で消滅するため、PECエッチングが進行しにくい。そこで、本変形例では、このような欠陥でのホールの励起が促進されるように、光431cを追加的に照射する。これにより、このような欠陥に起因してPECエッチングが進行しにくくなることを抑制する。
図4(a)は、本変形例における光照射装置430の構成の一例を示す概略図である。光源430aから出射され、光強度条件とチョッピング条件とが調整されたUV光431aと、光源430bから出射され、光強度条件とチョッピング条件とが調整されたUV光431bと、をハーフミラー453で重畳させる点は、上述の実施形態で図2(a)を参照して例示した光照射装置430と同様である。
本例の光照射装置430では、ハーフミラー453で重畳されたUV光431aおよび431bが、UV光431aおよび431bを透過し光431cを反射する部材454の一方の面に入射する。また、光源430cから出射された光431cが、部材454の他方の面に入射する。光源430cとしては、例えば半導体発光素子が用いられる。
部材454を透過したUV光431aおよび431bと、部材454で反射されたUV光431bとが、重畳される。本例では、このようにして、UV光431a、UV光431b、および光431cを含む光431を、ウエハ100の表面100s上の同一領域に照射することができる。なお、UV光431aおよび431bを反射し光431cを透過する部材454を用い、部材454で反射されたUV光431aおよび431bと、部材454を透過した光431cと、を重畳させることで、光431を得てもよい。なお、光源430aから出射されたUV光431aと、光源430bから出射されたUV光431bと、光源430cから出射されたUV光431cとを、別々の方向からウエハ100の表面100sに照射して、表面100s上で重畳させてもよい。
光431cの照射条件は、UV光431aの照射条件およびUV光431bの照射条件とは独立して制御(設定)することが可能である。このため、光431cの照射条件として、上述の欠陥の励起に好ましい条件を設定することができる。光431cの照射条件(光強度の大きさ等)は、実験により適宜調整することができる。また、光431cのピーク波長も、実験により適宜調整されてよい。
図4(b)は、本変形例における光照射装置430の構成の他の例を示す概略図であり、光照射装置430の平面図を示す。本例の光照射装置430は、UV光431aを出射する光源430aと、UV光431bを出射する光源430bと、光431cを出射する光源430cとが、面内に繰り返し並んで複数配置されていることにより(光源430a、430bおよび430cを1セットとしたユニットが並んで複数配置されていることにより)、UV光431a、UV光431b、および光431cを出射する面状の光源を構成している。
光源430aから出射されたUV光431aと、光源430bから出射されたUV光431bと、光源430cから出射された光431cとが、それぞれ、ある程度広がりを持って進行することで、ウエハ100の表面100s上で重畳される。本例では、このようにして、UV光431a、UV光431b、および光431cを含む光431を、ウエハ100の表面100s上の同一領域に照射することができる。UV光431a、UV光431b、および光431cの照射条件は、それぞれ、光源430a、430b、および430cの動作条件により調整することができる。
以上説明したように、本変形例によれば、ウエハ100の表面100sに、光431cを、UV光431aおよび431bとともに照射することで、上述のような欠陥に起因してPECエッチングが進行しにくくなることを、抑制することができる。
<他の実施形態>
以上、本発明の実施形態および変形例を具体的に説明した。しかしながら、本発明は上述の実施形態および変形例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更、改良、組み合わせ等が可能である。
上述の説明では、ウエハ100の表面100sを構成するIII族窒化物として、GaNを例示した。ただし、上述の実施形態および変形例で説明したPECエッチング技術は、GaNのPECエッチングに限らず、GaNの他のIII族窒化物のPECエッチングに対しても好ましく適用される。なお、ウエハ100の表面100sを構成するIII族窒化物には、必要に応じて、導電型決定不純物等の不純物が添加されていてよい。
III族窒化物が含有するIII族元素は、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)およびインジウム(In)のうちの少なくとも1つである。III族窒化物におけるAl成分またはIn成分に対するPECエッチングの考え方は、Ga成分について(化1)および(化2)を参照して説明した考え方と同様である。つまり、UV光431b(または431a)の照射によりホールを生成させることで、Alの酸化物またはInの酸化物を生成させ、これらの酸化物を溶解させることで、PECエッチングを行うことができる。なお、UV光431bのピーク波長は、エッチングの対象とするIII族窒化物の組成に応じて、適宜変更されてよい。
上述の説明では、ウエハ100上に被エッチング領域111等を露出させる開口を有するマスク41を形成する態様を例示した。UV光431の照射断面を、被エッチング領域111等のみを照射する照射断面に整形する(パターニングする)ことで、原理的には、マスクレスでのPECエッチングを行うことも可能である。照射断面の整形には、例えばDMDを用いることができる。
上述の説明では、0.01MのKOH水溶液と0.05MのK水溶液とが1:1で混合されたエッチング液を例示したが、K水溶液の透過率からラジカル生成とGaN中のホール生成に使用されるUV光431aの割合を調整できる範囲であれば、任意に液濃度および混合比を設定する事ができる。
<本発明の好ましい態様>
以下、本発明の好ましい態様について付記する。
(付記1)
少なくとも表面がIII族窒化物結晶で構成されたウエハを、水酸化物イオンおよびペルオキソ二硫酸イオンを含むエッチング液中に浸漬された状態で用意する工程と、
前記エッチング液を介して、前記ウエハの前記表面に、波長が200nm以上310nm未満の第1の光を、第1の照射条件で照射するとともに、波長が310nm以上365nm未満の第2の光を、前記第1の照射条件とは独立して制御された第2の照射条件で照射する工程と、
を有する構造体の製造方法。
(付記2)
前記ウエハの前記表面に、前記第1の光を、第1の光強度条件で照射するとともに、前記第2の光を、前記第1の光強度条件とは独立して制御された第2の光強度条件で照射する、付記1に記載の構造体の製造方法。
(付記3)
前記第1の光および前記第2の光のうちの少なくとも一方が、チョッピングされた光である、付記1または2に記載の構造体の製造方法。
(付記4)
前記第1の光および前記第2の光のうちの両方が、チョッピングされた光である、付記1〜3のいずれか1つに記載の構造体の製造方法。
(付記5)
前記ウエハの前記表面に、前記第1の光を、第1のチョッピング条件で照射するとともに、前記第2の光を、前記第1のチョッピング条件とは独立して制御された第2のチョッピング条件で照射する、付記4に記載の構造体の製造方法。
(付記6)
前記第1の光と、前記第2の光とは、チョッピングの周波数が同一である、付記4または5に記載の構造体の製造方法。
(付記7)
前記第1の光と、前記第2の光とは、同位相でチョッピングされている、付記6に記載の構造体の製造方法。
(付記8)
前記第1の光と、前記第2の光とは、非同位相でチョッピングされている、付記6に記載の構造体の製造方法。
(付記9)
前記第1の光と、前記第2の光とは、チョッピングの周波数が互いに異なる、付記4または5に記載の構造体の製造方法。
(付記10)
前記第1の光と、前記第2の光とは、チョッピングのデューティ比が同一である、付記4〜9のいずれか1つに記載の構造体の製造方法。
(付記11)
前記第1の光と、前記第2の光とは、チョッピングのデューティ比が互いに異なる、付記4〜9のいずれか1つに記載の構造体の製造方法。
(付記12)
前記ウエハの前記表面が前記エッチング液の表面と平行になるように、前記ウエハが前記エッチング液中に浸漬された状態で、前記ウエハの前記表面に、前記第1の光を照射するとともに前記第2の光を照射する、付記1〜11のいずれか1つに記載の構造体の製造方法。
(付記13)
前記ウエハの前記表面から前記エッチング液の表面までの距離が、5mm以上100mm以下である、付記1〜12のいずれか1つに記載の構造体の製造方法。
(付記14)
前記ウエハおよび前記エッチング液が静止した状態で、前記ウエハの前記表面に、前記第1の光を照射するとともに前記第2の光を照射する、付記1〜13のいずれか1つに記載の構造体の製造方法。
(付記15)
前記第1の光および前記第2の光のうちの少なくとも一方を、前記ウエハの前記表面に対して垂直に照射する、付記1〜14のいずれか1つに記載の構造体の製造方法。
(付記16)
前記第1の光を、前記ウエハの前記表面に対して垂直に照射する、付記1〜15のいずれか1つに記載の構造体の製造方法。
(付記17)
前記第1の光および前記第2の光のうちの両方を、前記ウエハの前記表面に対して垂直に照射する、付記1〜16のいずれか1つに記載の構造体の製造方法。
(付記18)
前記ウエハの前記表面に、波長が365nm以上600nm未満の第3の光を、前記第1の光および前記第2の光とともに照射する、付記1〜17のいずれか1つに記載の構造体の製造方法。
(付記19)
少なくとも表面がIII族窒化物結晶で構成されたウエハを、水酸化物イオンおよびペルオキソ二硫酸イオンを含むエッチング液中に浸漬された状態で収納する容器と、
前記エッチング液を介して、前記ウエハの前記表面に、波長が200nm以上310nm未満の第1の光を、第1の照射条件で照射するとともに、波長が310nm以上365nm未満の第2の光を、前記第1の照射条件とは独立して制御された第2の照射条件で照射する、光照射装置と、
を有する構造体の製造装置。
(付記20)
前記光照射装置は、前記ウエハの前記表面に、前記第1の光を、第1の光強度条件で照射するとともに、前記第2の光を、前記第1の光強度条件とは独立して制御された第2の光強度条件で照射する、付記19に記載の構造体の製造装置。
(付記21)
前記光照射装置は、前記ウエハの前記表面に、前記第1の光を、第1のチョッピング条件で照射するとともに、前記第2の光を、前記第1のチョッピング条件とは独立して制御された第2のチョッピング条件で照射する、付記19または20に記載の構造体の製造装置。
(付記22)
前記光照射装置は、前記第1の光を出射する第1の光源、および、前記第2の光を出射する第2の光源を有し、前記第1の光源は、プラズマ発光で発生した紫外線を、蛍光体により所定波長の光に変換する光源である、付記19〜21のいずれか1つに記載の構造体の製造装置。
(付記23)
前記光照射装置は、前記第1の光を出射する第1の光源、および、前記第2の光を出射する第2の光源を有し、前記第2の光源は、半導体発光素子である、付記19〜22のいずれか1つに記載の構造体の製造装置。
(付記24)
前記光照射装置は、前記第1の光を出射する第1の光源、および、前記第2の光を出射する第2の光源を有し、前記第1の光源と前記第2の光源とは、面内で交互に複数配置されている、付記19〜23のいずれか1つに記載の構造体の製造装置。
(付記25)
前記光照射装置は、前記ウエハの前記表面に、波長が365nm以上600nm未満の第3の光を、前記第1の光および前記第2の光とともに照射する、付記19〜24のいずれか1つに記載の構造体の製造装置。
(付記26)
水酸化物イオンおよびペルオキソ二硫酸イオンを含むエッチング液中に浸漬された、少なくとも表面がIII族窒化物結晶で構成されたウエハの、前記表面に、光を照射するために用いられる光照射装置であって、
前記エッチング液を介して、前記ウエハの前記表面に、波長が200nm以上310nm未満の第1の光を、第1の照射条件で照射するとともに、波長が310nm以上365nm未満の第2の光を、前記第1の照射条件とは独立して制御された第2の照射条件で照射する、光照射装置。
(付記27)
前記光照射装置は、前記第1の光を出射する第1の光源、および、前記第2の光を出射する第2の光源を有し、前記第1の光源は、プラズマ発光で発生した紫外線を、蛍光体により所定波長の光に変換する光源である、付記26に記載の光照射装置。
(付記28)
前記光照射装置は、前記第1の光を出射する第1の光源、および、前記第2の光を出射する第2の光源を有し、前記第2の光源は、半導体発光素子である、付記26または27に記載の光照射装置。
(付記29)
前記光照射装置は、前記第1の光を出射する第1の光源、および、前記第2の光を出射する第2の光源を有し、前記第1の光源と前記第2の光源とは、面内で交互に複数配置されている、付記26〜28のいずれか1つに記載の光照射装置。
(付記30)
前記光照射装置は、前記ウエハの前記表面に、波長が365nm以上600nm未満の第3の光を、前記第1の光および前記第2の光とともに照射する、付記26〜29のいずれか1つに記載の光照射装置。
41…マスク、100…ウエハ、100s…ウエハの表面、111、112、113…被エッチング領域、121、122、123…凹部、400…PECエッチング装置(構造体の製造装置)、410…容器、420…エッチング液、420s…エッチング液の表面、421…ウエハ上方のエッチング液、430…光照射装置、430a、430b、430c…光源、431…UV光(光)、431a、431b…UV光、431c…光、440…制御装置、451a、451b…光強度調整器、452a、452b…チョッパ、453…ハーフミラー、454…部材

Claims (18)

  1. 少なくとも表面がIII族窒化物結晶で構成されたウエハを、ペルオキソ二硫酸イオンを含むエッチング液中に浸漬された状態で用意する工程と、
    前記エッチング液を介して、前記ウエハの前記表面に、波長が200nm以上310nm未満の第1の光を、第1の照射条件で照射するとともに、波長が310nm以上365nm未満の第2の光を、前記第1の照射条件とは独立して制御された第2の照射条件で照射する工程と、
    を有する構造体の製造方法。
  2. 前記ウエハの前記表面に、前記第1の光を、第1の光強度条件で照射するとともに、前記第2の光を、前記第1の光強度条件とは独立して制御された第2の光強度条件で照射する、請求項1に記載の構造体の製造方法。
  3. 前記第1の光および前記第2の光のうちの少なくとも一方が、チョッピングされた光である、請求項1または2に記載の構造体の製造方法。
  4. 前記第1の光および前記第2の光のうちの両方が、チョッピングされた光である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構造体の製造方法。
  5. 前記ウエハの前記表面に、前記第1の光を、第1のチョッピング条件で照射するとともに、前記第2の光を、前記第1のチョッピング条件とは独立して制御された第2のチョッピング条件で照射する、請求項4に記載の構造体の製造方法。
  6. 前記第1の光および前記第2の光のうちの少なくとも一方を、前記ウエハの前記表面に対して垂直に照射する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の構造体の製造方法。
  7. 前記第1の光を、前記ウエハの前記表面に対して垂直に照射する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の構造体の製造方法。
  8. 前記第1の光および前記第2の光のうちの両方を、前記ウエハの前記表面に対して垂直に照射する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の構造体の製造方法。
  9. 前記ウエハの前記表面に、波長が365nm以上600nm未満の第3の光を、前記第1の光および前記第2の光とともに照射する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の構造体の製造方法。
  10. 少なくとも表面がIII族窒化物結晶で構成されたウエハを、ペルオキソ二硫酸イオンを含むエッチング液中に浸漬された状態で収納する容器と、
    前記エッチング液を介して、前記ウエハの前記表面に、波長が200nm以上310nm未満の第1の光を、第1の照射条件で照射するとともに、波長が310nm以上365nm未満の第2の光を、前記第1の照射条件とは独立して制御された第2の照射条件で照射する、光照射装置と、
    を有する構造体の製造装置。
  11. 前記光照射装置は、前記ウエハの前記表面に、前記第1の光を、第1の光強度条件で照射するとともに、前記第2の光を、前記第1の光強度条件とは独立して制御された第2の光強度条件で照射する、請求項10に記載の構造体の製造装置。
  12. 前記光照射装置は、前記ウエハの前記表面に、前記第1の光を、第1のチョッピング条件で照射するとともに、前記第2の光を、前記第1のチョッピング条件とは独立して制御された第2のチョッピング条件で照射する、請求項10または11に記載の構造体の製造装置。
  13. 前記光照射装置は、前記ウエハの前記表面に、波長が365nm以上600nm未満の第3の光を、前記第1の光および前記第2の光とともに照射する、請求項10〜12のいずれか1項に記載の構造体の製造装置。
  14. ペルオキソ二硫酸イオンを含むエッチング液中に浸漬された、少なくとも表面がIII族窒化物結晶で構成されたウエハの、前記表面に、光を照射するために用いられる光照射装置であって、
    前記エッチング液を介して、前記ウエハの前記表面に、波長が200nm以上310nm未満の第1の光を、第1の照射条件で照射するとともに、波長が310nm以上365nm未満の第2の光を、前記第1の照射条件とは独立して制御された第2の照射条件で照射する、光照射装置。
  15. 前記光照射装置は、前記第1の光を出射する第1の光源、および、前記第2の光を出射する第2の光源を有し、前記第1の光源は、プラズマ発光で発生した紫外線を、蛍光体により所定波長の光に変換する光源である、請求項14に記載の光照射装置。
  16. 前記光照射装置は、前記第1の光を出射する第1の光源、および、前記第2の光を出射する第2の光源を有し、前記第2の光源は、半導体発光素子である、請求項14または15に記載の光照射装置。
  17. 前記光照射装置は、前記第1の光を出射する第1の光源、および、前記第2の光を出射する第2の光源を有し、前記第1の光源と前記第2の光源とは、面内で交互に複数配置されている、請求項14〜16のいずれか1項に記載の光照射装置。
  18. 前記光照射装置は、前記ウエハの前記表面に、波長が365nm以上600nm未満の第3の光を、前記第1の光および前記第2の光とともに照射する、請求項14〜17のいずれか1項に記載の光照射装置。
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