JP2020095331A - 単価妥当性チェック装置、単価妥当性チェック方法および単価妥当性チェックプログラム - Google Patents

単価妥当性チェック装置、単価妥当性チェック方法および単価妥当性チェックプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】見積入力にて単価を入力したタイミングで単価の妥当性をチェックできる単価妥当性チェック装置、単価妥当性チェック方法及び単価妥当性チェックプログラムの提供を課題とする。【解決手段】本実施形態では(1)単価識別データと実績単価とを有するレコードを含む原価情報テーブルを参照して、単価識別データが同じであるレコード毎に、実績単価に基づいて、下限参考値及び上限参考値を算出し、(2)単価識別データと前記算出した下限参考値及び上限参考値に基づいてそれぞれ設定された下限値及び上限値とを含む単価設定マスタと、見積入力画面において入力された単価識別データ及び見積単価と、に基づいて、当該入力された単価識別データと紐付く単価設定マスタ中の下限値及び上限値を取得し、(3)見積入力画面において入力された見積単価が、前記取得した下限値及び上限値の範囲内であるかのチェックを行い、(4)前記チェックの結果を出力する。【選択図】図4

Description

本発明は、単価妥当性チェック装置、単価妥当性チェック方法および単価妥当性チェックプログラムに関する。
特許文献1には、保険事故による保険金の請求額の妥当性の判定を支援する、保険金請求額妥当性判定支援装置及びその方法が開示されている(0012段落参照)。
特許第6002805号公報
このように金額の妥当性を判定する分野においては、従来、以下のような問題があった。例えば、サービスの提供を行う際に、原価の種類によっては、様々な要因(例えば、季節性、災害、法改正および為替等)によって、価格が変動することがあるが、見積担当者は、自身の経験や勘といった感覚から単価の設定をすることが多かった。
このため、実績収支を確認した後でなければ、前記設定した単価の妥当性を判断できないという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、見積入力にて単価を入力したタイミングで単価の妥当性をチェックできる単価妥当性チェック装置、単価妥当性チェック方法および単価妥当性チェックプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る単価妥当性チェック装置は、制御部を備える単価妥当性チェック装置であって、前記制御部が、提供するサービスの単価を識別するための単価識別データと実績としての前記単価である実績単価とを有するレコードを含む単価テーブルを参照して、前記単価識別データが同じである前記レコードごとに、前記実績単価に基づいて、前記単価の下限の参考値である下限参考値および前記単価の上限の参考値である上限参考値を算出する算出手段と、前記単価識別データと前記算出手段で算出した前記下限参考値および前記上限参考値に基づいてそれぞれ設定された前記単価の下限値および上限値とを含む単価設定マスタと、見積としての前記単価である見積単価を入力するための画面である見積入力画面において入力された単価識別データおよび見積単価と、に基づいて、当該入力された単価識別データと紐付く前記単価設定マスタ中の前記下限値および前記上限値を取得する取得手段と、前記見積入力画面において入力された前記見積単価が、前記取得手段で取得した前記下限値および前記上限値の範囲内であるか否かのチェックを行うチェック手段と、前記チェック手段での前記チェックの結果を出力する出力手段と、を備えること、を特徴とする。
また、本発明に係る単価妥当性チェック装置は、前記単価テーブル中の前記レコードが、予定としての前記単価である予定単価を更に有し、前記算出手段が、前記単価テーブルを参照して、前記単価識別データが同じである前記レコードごとに、前記実績単価の平均値である実績平均単価および前記予定単価の平均値である予定平均単価を算出し、当該算出した実績平均単価から当該算出した予定平均単価を減じた金額を算出すること、を特徴とする。
また、本発明に係る単価妥当性チェック装置は、前記レコードが有する前記実績単価が標準正規分布に従っており、前記算出手段で算出する前記下限参考値および前記上限参考値が、95%信頼限界値であること、を特徴とする。
また、本発明に係る単価妥当性チェック装置は、前記制御部が、前記算出手段で前記算出をする際に用いるレコードを前記単価テーブルから抽出するための抽出手段を更に備え、前記抽出手段は、前記単価識別データごとに設定された、前記予定単価が0円である前記レコードを前記抽出の対象外とするか否かを設定するためのフラグを含む抽出条件設定マスタと、前記単価テーブル中の前記レコードと、を用いて、前記抽出条件設定マスタにおいて前記フラグとして前記抽出の対象外とすることを意味するフラグが設定された前記単価識別データと同じものを有する前記レコード中の前記予定単価が0円である場合、当該レコードを除外したレコードを前記単価テーブルから抽出すること、を特徴とする。
また、本発明に係る単価妥当性チェック装置は、前記単価テーブル中の前記レコードが、前記実績単価の計上日を更に含み、前記制御部が、前記算出手段で前記算出をする際に用いるレコードを前記単価テーブルから抽出するための抽出手段を更に備え、前記抽出手段は、前記単価識別データごとに設定された月数を含む抽出条件設定マスタと、前記単価テーブル中の前記レコードと、を用いて、前記抽出条件設定マスタにおいて前記月数が設定された前記単価識別データと同じものを有する前記レコード中の前記計上日が、現在年月から前記抽出条件設定マスタ中の前記月数を減じて算出した年月の月初日以前である場合、当該レコードを除外したレコードを前記単価テーブルから抽出すること、を特徴とする。
また、本発明に係る単価妥当性チェック装置は、前記単価テーブル中の前記レコードが、前記実績単価の計上日を更に含み、前記制御部が、前記算出手段で前記算出をする際に用いるレコードを前記単価テーブルから抽出するための抽出手段を更に備え、前記抽出手段は、前記単価識別データごとに設定された開始月および終了月を含む抽出条件設定マスタと、前記単価テーブル中の前記レコードと、を用いて、前記抽出条件設定マスタにおいて前記開始月および前記終了月が設定された前記単価識別データと同じものを有する前記レコード中の前記計上日が、前記開始月の月初日から前記終了月の月末日までの期間内に存在しない場合、当該レコードを除外したレコードを前記単価テーブルから抽出すること、を特徴とする。
また、本発明に係る単価妥当性チェック装置は、前記出力手段が、前記チェック手段での前記チェックの結果と併せて、前記実績平均単価から前記見積入力画面において入力された前記見積単価を減じた金額を出力すること、を特徴とする。
また、本発明に係る単価妥当性チェック装置は、前記単価識別データが、前記サービスの内容を識別するためのサービス内容識別データ、前記サービスの対価を支払う先を識別するための支払先識別データおよび前記単価の通貨単位を識別するための通貨単位識別データの組合せであること、を特徴とする。
また、本発明に係る単価妥当性チェック方法は、制御部を備える情報処理装置で実行される単価妥当性チェック方法であって、前記制御部で実行される、提供するサービスの単価を識別するための単価識別データと実績としての前記単価である実績単価とを有するレコードを含む単価テーブルを参照して、前記単価識別データが同じである前記レコードごとに、前記実績単価に基づいて、前記単価の下限の参考値である下限参考値および前記単価の上限の参考値である上限参考値を算出する算出ステップと、前記単価識別データと前記算出ステップで算出した前記下限参考値および前記上限参考値に基づいてそれぞれ設定された前記単価の下限値および上限値とを含む単価設定マスタと、見積としての前記単価である見積単価を入力するための画面である見積入力画面において入力された単価識別データおよび見積単価と、に基づいて、当該入力された単価識別データと紐付く前記単価設定マスタ中の前記下限値および前記上限値を取得する取得ステップと、前記見積入力画面において入力された前記見積単価が、前記取得ステップで取得した前記下限値および前記上限値の範囲内であるか否かのチェックを行うチェックステップと、前記チェックステップでの前記チェックの結果を出力する出力ステップと、を含むこと、を特徴とする。
また、本発明に係る単価妥当性チェックプログラムは、制御部を備える情報処理装置に実行させるための単価妥当性チェックプログラムであって、前記制御部に実行させるための、提供するサービスの単価を識別するための単価識別データと実績としての前記単価である実績単価とを有するレコードを含む単価テーブルを参照して、前記単価識別データが同じである前記レコードごとに、前記実績単価に基づいて、前記単価の下限の参考値である下限参考値および前記単価の上限の参考値である上限参考値を算出する算出ステップと、前記単価識別データと前記算出ステップで算出した前記下限参考値および前記上限参考値に基づいてそれぞれ設定された前記単価の下限値および上限値とを含む単価設定マスタと、見積としての前記単価である見積単価を入力するための画面である見積入力画面において入力された単価識別データおよび見積単価と、に基づいて、当該入力された単価識別データと紐付く前記単価設定マスタ中の前記下限値および前記上限値を取得する取得ステップと、前記見積入力画面において入力された前記見積単価が、前記取得ステップで取得した前記下限値および前記上限値の範囲内であるか否かのチェックを行うチェックステップと、前記チェックステップでの前記チェックの結果を出力する出力ステップと、を含むこと、を特徴とする。
本発明によれば、見積入力にて単価を入力したタイミングで単価の妥当性をチェックできるという効果を奏する。
図1は、単価妥当性チェック装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、原価項目単価設定マスタの一例を示す図である。 図3は、本実施形態に係る処理の全体フローの一例を示す図である。 図4は、見積入力画面の一例を示す図である。 図5は、稟議書(簡易原価計算書)の一例を示す図である。 図6は、原価情報テーブルの一例を示す図である。 図7は、平均単価算出マスタの一例を示す図である。 図8は、統計分析結果テーブルの一例を示す図である。 図9は、単価設定再検討一覧表の一例を示す図である。 図10は、本実施形態に係る取得処理、チェック処理および出力処理に係るフローチャートの一例を示す図である。 図11は、本実施形態に係る抽出処理に係るフローチャートの一例を示す図である。
以下に、単価妥当性チェック装置、単価妥当性チェック方法および単価妥当性チェックプログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。以下、具体的な構成および動作について説明する。
[1.構成]
本実施形態に係る単価妥当性チェック装置100の構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、単価妥当性チェック装置100の構成の一例を示すブロック図である。
単価妥当性チェック装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、単価妥当性チェック装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
単価妥当性チェック装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。単価妥当性チェック装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、単価妥当性チェック装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、単価妥当性チェック装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、後述する各種マスタ等のデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
記憶部106は、例えば、単価テーブルとしての原価情報テーブル106aと、統計分析結果テーブル106bと、抽出条件設定マスタとしての平均単価算出マスタ106cと、単価設定マスタとしての原価項目単価設定マスタ106d(以下、単に「単価設定マスタ106d」という。)と、を備えている。
原価情報テーブル106aは、原価単価の情報を管理するためのテーブルである。原価情報テーブル106aは、図6に示すように、例えば、見積番号(見積NO)と、受注番号(受注NO)と、提供するサービスの単価を識別するための単価識別データ(原価項目CD、原価項目名、支払先CD、支払先名、通貨単位CDおよび通貨単位名)と、予定としての前記単価である予定単価(予定原価単価)と、実績としての前記単価である実績単価(実績原価単価)と、前記実績単価の計上日(計上日)と、等を有するレコードを含む。
前記単価識別データは、例えば、前記サービスの内容を識別するためのサービス内容識別データ(図6では、原価項目CDと原価項目名)、前記サービスの対価を支払う先を識別するための支払先識別データ(図6では、支払先CDと支払先名)および前記単価の通貨単位を識別するための通貨単位識別データ(図6では、通貨単位CDと通貨単位名)からなる群から選択される少なくとも一つのデータである。このため、例えば、原価項目CDごとに単価を設定してもよいし、原価項目CDおよび支払先CDの組合せごとに単価を設定してもよいし、あるいは、図6に示すように、原価項目CD、支払先CDおよび通貨単位CDの組合せごとに単価を設定してもよい。
前記予定単価(予定原価単価)は、例えば、見積入力で登録した原価情報である。前記実績単価(実績原価単価)は、例えば、受注入力で登録した原価情報である。
原価情報テーブル106a中の前記レコードは、図6に示すように、自身を後述する抽出部102dの抽出の対象とするか否かを決定するためのフラグである収支対象外フラグ(収支対象外)を有していてもよい。当該収支対象外フラグは、図6に示すように、前記レコードを後述する抽出部102dの抽出の対象外とすることを意味するフラグ(TRUE)、または、前記レコードを後述する抽出部102dの抽出の対象とすることを意味するフラグ(FALSE)である。
統計分析結果テーブル106bは、原価情報テーブル106a中の前記単価を統計分析した結果を管理するためのテーブルである。統計分析結果テーブル106bは、図8に示すように、例えば、前記単価識別データ(原価項目CD、原価項目名、支払先CD、支払先名、通貨単位CDおよび通貨単位名)と、前記単価識別データが同じである前記レコードごとの前記予定単価(予定原価単価)の平均金額である予定平均単価と、前記単価識別データが同じである前記レコードごとの前記実績単価(実績原価単価)の平均金額である実績平均単価と、前記実績平均単価から前記予定平均単価を減じた金額である予実単価差額と、前記単価識別データが同じである前記レコードごとに前記実績単価(実績原価単価)に基づいて算出した前記単価の下限の参考値である下限参考値(実績95%範囲下限値)と、前記単価識別データが同じである前記レコードごとに前記実績単価(実績原価単価)に基づいて算出した前記単価の上限の参考値である上限参考値(実績95%範囲上限値)と、等を含む。
前記予定平均単価および前記実績平均単価は、例えば、原価情報テーブル106aから、キー項目(原価項目CD、支払先CDおよび通貨単位CD)別に算出した前記予定原価単価および前記実績原価単価の平均金額である。
前記下限参考値(実績95%範囲下限値)および前記上限参考値(実績95%範囲上限値)は、例えば、原価情報テーブル106aが標準正規分布に従うと仮定して算出した上限および下限の参考値である。
平均単価算出マスタ106cは、後述する抽出部102dが原価情報テーブル106aからレコードを抽出(絞り込み)する際の条件を設定するためのマスタである。平均単価算出マスタ106cは、図7に示すように、例えば、前記単価識別データ(原価項目CD、支払先CDおよび通貨単位CD)と、前記予定単価(予定原価単価)が0円である前記レコードを前記抽出の対象外とするか否かを設定するためのフラグ(単価0除外フラグ)と、月数(対象期間月数)と、開始月(季節開始月)および終了月(季節終了月)と、等を含む。前記フラグ(単価0除外フラグ)と、前記月数(対象期間月数)と、前記開始月(季節開始月)および終了月(季節終了月)と、は図7に示すように、例えば、前記単価識別データ(原価項目CD、支払先CDおよび通貨単位CD)ごとに設定されるものである。なお、平均単価算出マスタ106cに計算対象のレコードが存在しない場合も、平均値(前記予定平均単価および前記実績平均単価)は算出する。
前記フラグ(単価0除外フラグ)は、図7に示すように、前記予定単価(予定原価単価)が0円である前記レコードを前記抽出の対象外とすることを意味するフラグ(TRUE)、または、前記予定単価(予定原価単価)が0円である前記レコードを前記抽出の対象とすることを意味するフラグ(FALSE)である。前記抽出の対象外とすることを意味するフラグ(TRUE)は、言い換えると、例えば、前記予定原価単価として0円が入力されている前記レコードを除外して前記実績平均単価および前記予定平均単価を計算することを意味するフラグである。
前記月数(対象期間月数)は、例えば、直近何カ月以内の前記レコードを参照して前記実績平均単価および前記予定平均単価を計算するかを設定するための項目である。例えば、現在の年月が2018年11月であり、前記対象期間月数として2が設定されている場合、2018年9月の月初日である2018年9月1日以前の前記計上日を有する前記レコードを除外したレコードを原価情報テーブル106aから抽出することとなる。前記月数(対象期間月数)は、例えば、原価が年月単位で変動するもの(例えば、燃料サーチャージ等)である場合に設定すると非常に有効である。
前記開始月(季節開始月)および前記終了月(季節終了月)は、例えば、前記実績平均単価および前記予定平均単価の算出に季節性を持たせたい場合に設定する項目である。例えば、前記季節開始月として7月が設定され、前記季節終了月として9月が設定されている場合、前記計上日が7月1日から9月30日までの間に存在しない前記レコードを除外したレコードを原価情報テーブル106aから抽出することとなる。前記開始月(季節開始月)および前記終了月(季節終了月)は、例えば、原価が保管料である場合は、夏には冷蔵を要することを考慮して設定したり、あるいは、原価が配送料である場合は、繁忙期であることや冷房を要することを考慮して設定すると非常に有効である。
単価設定マスタ106dは、前記単価の妥当値としての下限値および上限値を前記単価識別データ(原価項目CD、支払先CDおよび通貨単位CD)別に設定するためのマスタである。単価設定マスタ106dは、図2に示すように、前記単価識別データ(原価項目CD、支払先CDおよび通貨単位CD)と、後述する算出部102eで算出した前記下限参考値に基づいて設定された前記単価の下限値(下限単価)と、後述する算出部102eで算出した前記上限参考値に基づいて設定された前記単価の上限値(上限単価)と、等を含む。後述するチェック部102bは、単価設定マスタ106dをベースにして、見積入力において入力される単価の妥当性のチェックを行うことができる。
制御部102は、単価妥当性チェック装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
制御部102は、機能概念的に、例えば、(1)前記単価識別データと後述する算出手段で算出した前記下限参考値および前記上限参考値に基づいてそれぞれ設定された前記単価の下限値および上限値とを含む単価設定マスタと、見積としての前記単価である見積単価を入力するための画面である見積入力画面において入力された単価識別データおよび見積単価と、に基づいて、当該入力された単価識別データと紐付く前記単価設定マスタ中の前記下限値および前記上限値を取得する取得手段としての取得部102aと、(2)前記見積入力画面において入力された前記見積単価が、前記取得手段で取得した前記下限値および前記上限値の範囲内であるか否かのチェックを行うチェック手段としてのチェック部102bと、(3)前記チェック手段での前記チェックの結果を出力する出力手段としての出力部102cと、(4)後述する算出手段で算出をする際に用いるレコードを前記単価テーブルから抽出するための抽出手段としての抽出部102dと、(5)提供するサービスの単価を識別するための単価識別データと実績としての前記単価である実績単価とを有するレコードを含む単価テーブルを参照して、前記単価識別データが同じである前記レコードごとに、前記実績単価に基づいて、前記単価の下限の参考値である下限参考値および前記単価の上限の参考値である上限参考値を算出する算出手段としての算出部102eと、を備えている。以下、各部が行う処理を、図10および図11のフローチャートに沿って説明する。
取得部102aは、単価識別データと単価の下限値および上限値とを含む単価設定マスタ106dと、見積入力画面において入力された単価識別データと見積単価と、に基づいて、当該入力された単価識別データと紐付く単価設定マスタ106d中の前記下限値および前記上限値を取得する(図10のステップSA1)。
取得部102aで前記下限値および前記上限値を取得できなかった場合(図10のステップSA1:No)、処理は終了する(図10のエンド)。
取得部102aで前記下限値および前記上限値を取得できた場合(図10のステップSA1:Yes)、チェック部102bは、見積入力画面において入力された見積単価が、取得部102aで取得した前記下限値および前記上限値の範囲内であるか否かのチェックを行う(図10のステップSA2)。
出力部102cは、チェック部102bでのチェック結果を、以下のようにして出力する。
見積入力画面において入力された見積単価が、取得部102aで取得した前記下限値および前記上限値の範囲内であって(図10のステップSA2:Yes)、単価平均差額が5%以内である場合(図10のステップSA3:Yes)、出力部102cは、チェック結果として「正常値」を出力する(図10のステップSA4)。見積入力画面において入力された見積単価が、取得部102aで取得した前記下限値および前記上限値の範囲内であって(図10のステップSA2:Yes)、単価平均差額が5%以内ではない場合(図10のステップSA3:No)、出力部102cは、チェック結果として「許容値」を出力する(図10のステップSA5)。
これに対して、見積入力画面において入力された見積単価が、取得部102aで取得した前記下限値および前記上限値の範囲内ではない場合(図10のステップSA2:No)、出力部102cは、チェック結果として「異常値」を出力する(図10のステップSA6)。
これらのチェック結果はいずれも、見積入力画面(図4参照)とは別画面にメッセージとして表示されてもよいし、または、見積入力画面(図4参照)に点線で囲んで示すように、見積入力画面内の一項目である「単価評価」として表示されてもよい。
出力部102cは、見積入力画面(図4参照)に点線で囲んで示すように、チェック部102bでの前記チェックの結果と併せて、実績平均単価から見積入力画面において入力された見積単価を減じた金額(単価差額)を出力してもよい。
抽出部102dは、後述する算出部102eで算出する際に用いるレコードを原価情報テーブル106aから抽出する。具体的には、以下のステップSB1〜SB4に従って、抽出を行う。
まず、抽出部102dは、原価情報テーブル106aにおいて、収支対象外フラグが「TRUE」のレコードを除外する(図11のステップSB1)。
次に、抽出部102dは、単価識別データごとに設定された単価0除外フラグを含む平均単価算出マスタ106cと、原価情報テーブル106a中のレコードと、を用いて、平均単価算出マスタ106cにおいて単価0除外フラグとして「TURE」が設定された単価識別データと同じものを有する前記レコード中の予定原価単価が0円である場合、当該レコードを除外する(図11のステップSB2)。
次に、抽出部102dは、単価識別データごとに設定された対象期間月数を含む平均単価算出マスタ106cと、原価情報テーブル106a中のレコードと、を用いて、平均単価算出マスタ106cにおいて対象期間月数が設定された単価識別データと同じものを有する前記レコード中の計上日が、現在年月から平均単価算出マスタ106c中の対象期間月数を減じて算出した年月の月初日以前である場合、当該レコードを除外する(図11のステップSB3)。
最後に、抽出部102dは、単価識別データごとに設定された季節開始月および季節終了月を含む平均単価算出マスタ106cと、原価情報テーブル106a中のレコードと、を用いて、平均単価算出マスタ106cにおいて季節開始月および季節終了月が設定された単価識別データと同じものを有する前記レコード中の計上日が、季節開始月の月初日から季節終了月の月末日までの期間内に存在しない場合、当該レコードを除外する(図11のステップSB4)。
抽出部102dは、以上ステップSB1〜SB4によりレコードを除外して、除外しなかったレコードを原価情報テーブル106aから抽出する。なお、ステップSB1〜SB4を実行する順序は任意であり、上で説明した順序に限定されない。
算出部102eは、単価識別データと実績単価とを有するレコードを含む原価情報テーブル106aを参照して、単価識別データが同じであるレコードごとに、実績単価に基づいて、下限参考値および上限参考値を算出する。
算出の際の前提条件として、原価情報テーブル106aは、標準正規分布に従っていることが好ましいが、この分布に限定されず、例えば、連続一様分布、対数正規分布、指数分布、t分布、カイ2乗分布、ガンマ分布、ベータ分布、F分布、コーシー分布、アーラン分布、三角分布、ラプラス分布、レイリー分布、ロジスティック分布、パレート分布、ワイブル分布、一般化双曲型分布、ウィッシャート分布、逆ガウス分布および双曲線正割分布等の分布であってもよい。また、前記算出される下限参考値および上限参考値は、95%信頼限界値(95%のデータが当該範囲に入るはずであるという範囲)であることが好ましいが、信頼限界値のパーセンテージは異なっていてもよいし、あるいは、信頼限界値を用いなくてもよい。なお、原価情報テーブル106aが標準正規分布に従っており、かつ、95%信頼限界値を算出する場合には、公知の統計分析手法に基づいて、下限参考値および上限参考値を算出することができる。
算出部102eは、単価識別データと実績単価と予定単価とを有するレコードを含む原価情報テーブル106aを参照して、単価識別データが同じであるレコードごとに、実績単価の平均値である実績平均単価および予定単価の平均値である予定平均単価を算出し、当該算出した実績平均単価から当該算出した予定平均単価を減じた金額(予実単価差額)を算出してもよい。
算出部102eで算出した下限参考値および上限参考値は、単価設定マスタ106dにそのまま下限値および上限値として自動設定されてもよいし、または、オペレータの判断の元、算出部102eで算出した下限参考値および上限参考値に基づいて単価設定マスタ106dにおける下限値および上限値が新規設定もしくは再設定されてもよい。そして、設定された下限値および上限値に基づいて、再び、前述した取得部102aでの取得処理から順に行うことができる。このようなサイクルで、本実施形態においては、取得処理、チェック処理、出力処理、抽出処理および算出処理が繰り返されることとなる。
[2.処理の具体例]
本項目では、本実施形態に係る処理の具体例について、図3のフローに沿って説明する。
[2−1.原価単価チェック方法]
まず、図3のフローの「業務フロー」に示すように、見積入力画面(図4参照)から原価単価が入力されることにより、見積書および簡易原価計算書(図5参照)が作成される。そして、これらの書類について見積承認がなされると、受注入力へと進む。
[2−1−1.見積入力画面上での処理]
見積入力画面(図4参照)における原価単価のチェックについて、図10のフローチャートに沿って詳細に説明する。なお、本項目[2−1−1]においては、原価項目CD、支払先CDおよび通貨単位CDの各組合せについての下限単価および上限単価は、図2の単価設定マスタ106dに示すとおりに設定されているものとする。
まず、見積入力画面(図4参照)の行番号「1」に示すように、原価項目CD「B01」、支払先CD「U0001」および通貨単位CD「USD」の組合せと、原価単価100.00と、が入力されている。図2の単価設定マスタ106dを参照すると、当該組合せは存在しない。この場合、取得部102aは、下限単価および上限単価を取得できないため(図10のステップSA1:No)、チェック部102bは、入力された原価単価100.00についてチェックを行わない。
次に、見積入力画面(図4参照)の行番号「2」に示すように、原価項目CD「B01」、支払先CD「A0001」および通貨単位CD「JPY」の組合せと、原価単価22,500.00と、が入力されている。取得部102aは、図2の単価設定マスタ106dから、当該組合せと紐付く下限単価20000.00および上限単価25000.00を取得する(図10のステップSA1:Yes)。そして、チェック部102bは、前記入力された原価単価22,500.00が、取得部102aで取得した下限単価20000.00および上限単価25000.00の範囲内であるとチェックするが(図10のステップSA2:Yes)、単価平均差額が5%以内ではないとチェックする(図10のステップSA3:No)。この場合、単価評価は「許容値」となるため、出力部102cは、見積入力画面(図4参照)の点線で囲んだ箇所に示すように、単価評価として、「許容値」を出力する(図10のステップSA5)。出力部102cは、見積入力画面(図4参照)の点線で囲んだ箇所に示すように、単価評価としての「許容値」と併せて、原価項目CD「B01」、支払先CD「A0001」および通貨単位CD「JPY」の組合せについての実績平均単価(後述するが、18500.00であるとする)から前記入力された原価単価22,500.00を減じた金額である単価差額-4,000を出力する。
次に、見積入力画面(図4参照)の行番号「3」に示すように、原価項目CD「C01」、支払先CD「A0001」および通貨単位CD「JPY」の組合せと、原価単価12,000.00と、が入力されている。取得部102aは、図2の単価設定マスタ106dから、当該組合せと紐付く下限単価13000.00および上限単価15000.00を取得する(図10のステップSA1:Yes)。そして、チェック部102bは、前記入力された原価単価12,000.00が、取得部102aで取得した下限単価13000.00および上限単価15000.00の範囲外であるとチェックする(図10のステップSA2:No)。この場合、単価評価は「異常値」となるため、出力部102cは、見積入力画面(図4参照)の点線で囲んだ箇所に示すように、単価評価として、「異常値」を出力する(図10のステップSA6)。出力部102cは、見積入力画面(図4参照)の点線で囲んだ箇所に示すように、単価評価としての「異常値」と併せて、原価項目CD「C01」、支払先CD「A0001」および通貨単位CD「JPY」の組合せについての実績平均単価(後述するが、10000.00であるとする)から前記入力された原価単価12,000.000を減じた金額である単価差額−2,000を出力する。
次に、見積入力画面(図4参照)の行番号「4」に示すように、原価項目CD「D11」、支払先CD「X0001」および通貨単位CD「JPY」の組合せと、原価単価3,000.00と、が入力されている。取得部102aは、図2の単価設定マスタ106dから、当該組合せと紐付く下限単価2800.00および上限単価3200.00を取得する(図10のステップSA1:Yes)。そして、チェック部102bは、前記入力された原価単価3,000.00が、取得部102aで取得した下限単価2800.00および上限単価3200.00の範囲内であるとチェックし(図10のステップSA2:Yes)、更に、単価平均差額が5%以内であるとチェックする(図10のステップSA3:Yes)。この場合、単価評価は「正常値」となるため、出力部102cは、見積入力画面(図4参照)の点線で囲んだ箇所に示すように、単価評価として、「正常値」を出力する(図10のステップSA4)。出力部102cは、見積入力画面(図4参照)の点線で囲んだ箇所に示すように、単価評価としての「正常値」と併せて、原価項目CD「D11」、支払先CD「X0001」および通貨単位CD「JPY」の組合せについての実績平均単価(後述するが、3000.00であるとする)から前記入力された原価単価3,000.00を減じた金額である単価差額0を出力する。なお、見積入力画面(図4参照)の行番号「5」についても、本段落の説明と同様の処理により、出力部102cは、単価評価「正常値」および単価差額0を出力するため、詳細な説明は省略する。
以上、本項目[2−1−1]で説明してきたように、見積入力において原価単価を入力したタイミングで、見積入力画面(図4参照)の点線で囲んだ箇所に示すように、単価評価および単価差額の値が表示される。見積の入力担当者等は、この値の確認および修正を行いながら、単価の妥当性および案件の収益性を見積もることができる。
[2−1−2.稟議書(簡易原価計算書)の出力]
続いて、[2−1−1]で求めた単価評価および単価差額を反映した簡易原価計算書(図5参照)が出力される。当該簡易原価計算書には、図5に点線で囲んで示すように、図2の単価設定マスタ106dの上限単価および下限単価が併せて出力されてもよい。
図5に点線で囲んで示す箇所は、簡易原価計算書においてオプションで追加することができる項目である。WF(ワークフロー)の承認者は、当該点線で囲んだ箇所を確認した上で、見積のリスクや収益性を確認することが可能となる。
[2−2.マスタ設定補助機能]
次に、図3のフローに示すように、見積入力および受注入力により作成された原価情報テーブル106aを統計分析することにより、統計分析結果テーブル106c(図3には示さず)が作成される。続いて、当該テーブルに基づいて、単価設定再検討一覧表が出力される。そして、当該一覧表に基づいて、原価項目単価設定マスタメンテ画面より、単価設定マスタ106dの設定が行われる。以下、過去データの単価の予実差額から、単価設定マスタ106dの下限値および上限値を初期セットする機能について説明する。
[2−2−1.原価情報テーブル106aのデータ構造]
本項目[2−2]における説明の前提として、原価情報テーブル106aの内容は、図6に示すとおり登録されているものとする。なお、実績を入力する画面(受注入力画面)においても、見積入力と同様に、原価情報を入力する項目が存在する。また、データは、予定の情報(予定原価単価)および実績の情報(実績原価単価)共に、同一のデータベースである原価情報テーブル106aに登録される。
[2−2−2.データ集計]
以下、原価情報テーブル106a(図6参照)から、抽出部102dが、平均単価算出マスタ106c(図7に示すとおりの設定であるとする)に基づいて統計分析の対象とするレコードを抽出し、更に、抽出したレコードに基づいて算出部102eが実績95%範囲下限値、実績95%範囲上限値、予定平均単価、実績平均単価および予実単価差額を算出する方法について、図11のフローチャートに沿って詳細に説明する。
(1)ステップSB1:収支対象外フラグによるレコード除外
まず、抽出部102dは、図6の原価情報テーブル106aから、収支対象外フラグが「TRUE」であるレコードを除外する(図11のステップSB1)。すなわち、図6におけるAのレコードを除外する。
(2)ステップSB2:単価0除外フラグによるレコード除外
次に、図7の平均単価算出マスタ106cを参照すると、原価項目CD「B01」、支払先CD「A0001」および通貨単位CD「JPY」の組合せ(前者の組合せとする)と、原価項目CD「C01」、支払先CD「A0001」および通貨単位CD「JPY」の組合せ(後者の組合せとする)と、に対して、単価0除外フラグとして「TRUE」が設定されている。この場合、抽出部102dは、図6の原価情報テーブル106aにおいて、前記組合せを有するレコードのうち、予定原価単価が0円であるものを除外する(図11のステップSB2)。図6を参照すると、Bのレコードは、前者の組合せを有するが、予定原価単価は22500.00であるため、除外の対象とはならない。また、図6を参照すると、Cのレコードは、後者の組合せを有するが、予定原価単価は12000.00であるため、除外の対象とはならない。
(3)ステップSB3:対象期間月数によるレコード除外
次に、図7の平均単価算出マスタ106cを参照すると、原価項目CD「B01」、支払先CD「A0001」および通貨単位CD「JPY」の組合せに対して、対象期間月数「36」が設定されている。抽出部102dは、現在年月(2018年11月であるとする)から対象期間月数「36月」分の減算を行い、2015年11月を算出し、算出された2015年11月の月初日である2015年11月1日を求める。そして、抽出部102dは、図6の原価情報テーブル106aにおける原価項目CD「B01」、支払先CD「A0001」および通貨単位CD「JPY」の組合せを有するレコードのうち、計上日が2015年11月1日以前であるものを除外する(図11のステップSB3)。図6を参照すると、Bのレコードが当該組合せを有するが、Bのレコードにおける計上日「2018/9/25」は、2015年11月1日以前には該当しないため、Bのレコードは除外されない。
図7の平均単価算出マスタ106cには、原価項目CD「B01」、支払先CD「U0001」および通貨単位CD「USD」の組合せに対しても対象期間月数が設定されおり、図6を参照すると、Aのレコードが当該組合せを有するが、Aのレコードは(1)で既に除外されているため、本項目における除外検討の対象とはならない。また、図7の平均単価算出マスタ106cには、原価項目CD「C01」、支払先CD「A0001」および通貨単位CD「JPY」の組合せに対しても対象期間月数が設定されており、図6を参照すると、Cのレコードが当該組合せを有するが、Cのレコードは前段落と同様の判断により除外されないため、詳細な説明は省略する。
なお、平均単価算出マスタ106cに対象期間月数が設定されていない場合は、本項目(3)における処理は行われない。
(4)ステップSB4:季節開始月および季節終了月によるレコード除外
次に、図7の平均単価算出マスタ106cを参照すると、原価項目CD「B01」、支払先CD「A0001」および通貨単位CD「JPY」の組合せに対して、季節開始月「7月」および季節終了月「9月」が設定されている。この場合、抽出部102dは、図6の原価情報テーブル106aにおける原価項目CD「B01」、支払先CD「A0001」および通貨単位CD「JPY」の組合せを有するレコードのうち、計上日が、季節開始月「7月」の月初日である2018年7月1日と季節終了月「9月」の月末日である2018年9月30日の期間内に存在しないものを除外する(図11のステップSB4)。図6を参照すると、Bのレコードが当該組合せを有するが、Bのレコードにおける計上日「2018/9/25」は、2018年7月1日と2018年9月30日の期間内に存在するため、Bのレコードは除外されない。
なお、平均単価算出マスタ106cに季節開始月および季節終了月が設定されていない場合は、本項目(4)における処理は行われない。
(5)ステップSB5:データ集計処理
以上、(1)〜(4)の処理により、抽出部102dは、図6の原価情報テーブル106aから、Aのレコードのみを除外して、B〜Eのレコードを抽出した。なお、説明を簡単にする都合上、図6の原価情報テーブル106aには5つのレコードが含まれるのみとしたが、実際は極めて多数のレコードが含まれており、抽出部102dは、Bのレコードと同じ原価項目CD「B01」、支払先CD「A0001」および通貨単位CD「JPY」の組合せを有するレコードを、Bのレコード1個の他に999個抽出したものと仮定して、以下、説明を進める。
(5−1)実績95%範囲下限値および実績95%範囲上限値の算出
算出部102eは、実績データから原価項目CD、支払先CDおよび通貨単位CD別に95%信頼限界値を算出する。
具体的には、原価項目CD「B01」、支払先CD「A0001」および通貨単位CD「JPY」の組合せを有する1000個のレコードにおける実績原価単価が標準正規分布に従うと仮定して、図6のBのレコードにおける実績原価単価25000.00とその他999個のレコードにおける実績原価単価とに基づいて、実績95%範囲下限値として12000.00を算出し、実績95%範囲上限値として20000.00を算出する。
また、算出部102eは、原価項目CD「C01」、支払先CD「A0001」および通貨単位CD「JPY」の組合せを有する図6のCのレコードにおける実績原価単価10000.00に基づいて、実績95%範囲下限値として6000.00を算出し、実績95%範囲上限値として12000.00を算出する。そして、算出部102eは、原価項目CD「D11」、支払先CD「X0001」および通貨単位CD「JPY」の組合せを有する図6のDのレコードにおける実績原価単価3000.00に基づいて、実績95%範囲下限値として3000.00を算出し、実績95%範囲上限値として3000.00を算出する。更に、算出部102eは、原価項目CD「D12」、支払先CD「X0001」および通貨単位CD「JPY」の組合せを有する図6のEのレコードにおける実績原価単価1000.00に基づいて、実績95%範囲下限値として1000.00を算出し、実績95%範囲上限値として1000.00を算出する。
(5−2)予定平均単価、実績平均単価および予実単価差額の算出
算出部102eは、予定データと実績データから、原価項目CD、支払先CDおよび通貨単位CD別に単価の平均(予定平均単価と実績平均単価)および平均差異(予実単価差額)を計算する。
具体的には、算出部102eは、原価項目CD「B01」、支払先CD「A0001」および通貨単位CD「JPY」の組合せを有する1000個のレコードについて、予定平均単価を(図6のBのレコードにおける予定原価単価22500.00+・・・+・・・)/1000=13000.00と算出し、実績平均単価を(図6のBのレコードにおける実績原価単価25000.00+・・・+・・・)/1000=18500.00と算出する。続けて、算出部102eは、当該算出した実績平均単価18500.00から当該算出した予定平均単価13000.00を減じて、予実単価差額+5500.00を算出する。
また、算出部102eは、原価項目CD「C01」、支払先CD「A0001」および通貨単位CD「JPY」の組合せを有する図6のCのレコードについて、予定平均単価を(図6のCのレコードにおける予定原価単価12000.00)/1=12000.00と算出し、実績平均単価を(図6のCのレコードにおける実績原価単価10000.00)/1=10000.00と算出する。続けて、算出部102eは、当該算出した実績平均単価10000.00から当該算出した予定平均単価12000.00を減じて、予実単価差額−2000.00を算出する。同様の計算方法で、算出部102eは、原価項目CD「D11」、支払先CD「X0001」および通貨単位CD「JPY」の組合せを有する図6のDのレコードについて、予定平均単価を3000.00、実績平均単価を3000.00、予実単価差額を0.00と算出し、また、原価項目CD「D12」、支払先CD「X0001」および通貨単位CD「JPY」の組合せを有する図6のEのレコードについて、予定平均単価を1000.00、実績平均単価を1000.00、予実単価差額を0.00と算出する。
(5−3)統計分析結果テーブルの作成
(5−1)で算出部102eが算出した実績95%範囲下限値および実績95%範囲上限値ならびに(5−2)で算出部102eが算出した予定平均単価、実績平均単価および予実単価差額を、原価項目CD、支払先CDおよび通貨単位CD別にまとめたテーブルである統計分析結果テーブル106bを、図8に示す。当該テーブルにおいては、予実単価差額の絶対値の降順にレコードを並べている。
図8の統計分析結果テーブル106bにおいて、予実単価差額の値(絶対値)が大きいレコードが、単価のブレが大きいレコードである。このため、当該単価のブレが大きいレコードが有する原価項目CD、支払先CDおよび通貨単位CDの組合せについては、単価設定マスタ106dにおいて下限単価および上限単価を見直すべきであると言える。また、図8の統計分析結果テーブル106bにおける95%信頼限界値(実績95%範囲下限値および実績95%範囲上限値)は、単価設定マスタ106dの設定時の参考値として入力補助に使用することができる。
[2−2−3.単価設定再検討一覧表の出力]
最後に、[2−2−2]で求めた実績95%範囲下限値、実績95%範囲上限値、予定平均単価、実績平均単価および予実単価差額を反映した単価設定再検討一覧表(図9参照)が、社内管理帳票として出力される。当該単価設定再検討一覧表において、予実単価差額の絶対値が大きいものに関しては、原価項目マスタの管理や、単価設定マスタ106dの設定単価(下限単価および上限単価)を見直すことが推奨される。
[3.本実施形態のまとめ]
このように、本実施形態に係る単価妥当性チェック装置100によれば、見積入力にて単価を入力したタイミングで単価の妥当性をチェックできる。
また、本実施形態に係る単価妥当性チェック装置100によれば、例えば、受注入力で登録した原価情報である実績原価単価に基づいて、下限参考値および上限参考値を算出できる。そして、当該算出された参考値に基づいて下限値および上限値を単価設定マスタ106dに設定できるため、例えば、見積担当者の経験や勘に頼らずに、精度の高い単価妥当性チェックを行うことが可能である。
更に、本実施形態に係る単価妥当性チェック装置100によれば、例えば、見積入力で登録した原価情報である予定原価単価と受注入力で登録した原価情報である実績原価単価に基づいて、予実単価差額を算出できる。そして、当該算出された予実単価差額の絶対値が大きい原価項目CD、支払先CDおよび通貨単位CDの組合せについては、単価設定マスタ106dにおける下限値および上限値の設定を見直すべき組合せであると容易に把握できるため、単価設定マスタ106dの状態を精度の高い状態に保ち、結果として、例えば、見積担当者の経験や勘に頼らずに、精度の高い単価妥当性チェックを行うことが可能である。
ここで、原価の種類によっては、様々な要因(季節性、災害、法改正および為替等)によって、価格が変動することがあるが、従来においては、見積担当者は、自身の経験や勘といった感覚から単価の設定をすることが多かった。このため、従来においては、実績収支を確認した後でなければ、原価単価の妥当性を判断できないという問題があった。
そこで、本実施形態においては、例えば、原価単価として入力した値の妥当性をチェックし、外れ値または異常値であった場合には、データ入力者およびデータ承認者に気付かせることができる機能を実装した。当該機能により、例えば、見積段階で、原価の妥当性判断を正確に行うことができるようになった。
また、従来においては、取引の予定原価と実績原価の差異を確認する手段がなかったため、当該差異を、次回以降の取引の予定原価の設定の際の考慮に入れることができず、収益性を正確に見積もることができないという問題もあった。
そこで、本実施形態においては、例えば、データベースに蓄積された予定原価および実績原価の情報を収集し、統計分析を行うことができるようにした。具体的には、当該統計分析においては、例えば、平均予定原価、平均実績原価、95%下限信頼値および95%上限信頼値等の値を算出する。また、本実施形態においては、例えば、前記算出した値を参考に単価設定マスタ106dを作成することで、単価の妥当性を確認することが可能である。具体的には、入力プラグラムにおいて単価設定マスタ106dで設定した内容から離れた内容を入力した場合は、データ入力者に警告メッセージを表示したり、データ承認者が確認する帳票に前記離れた内容である旨を印字したりすることが可能である。そして、本実施形態においては、例えば、前記統計分析の結果を参考にすることで、単価設定マスタ106dの設定の見直しも行うことが可能である。このように、本実施形態に係る発明は、例えば、入力された見積単価を自動でチェックすることにより収支適正化を行うことができるため、収支適正化AI(Artificial Intelligence)ということができる。
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、単価妥当性チェック装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、単価妥当性チェック装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて単価妥当性チェック装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、単価妥当性チェック装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu−ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、単価妥当性チェック装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、単価妥当性チェック装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、例えば、単価を設定してサービスを提供するあらゆる業界および業種において有用であるが、特に、サービス業界においては極めて有用である。
100 単価妥当性チェック装置
102 制御部
102a 取得部
102b チェック部
102c 出力部
102d 抽出部
102e 算出部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 原価情報テーブル
106b 統計分析結果テーブル
106c 平均単価算出マスタ
106d 原価項目単価設定マスタ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク

Claims (10)

  1. 制御部を備える単価妥当性チェック装置であって、
    前記制御部は、
    提供するサービスの単価を識別するための単価識別データと実績としての前記単価である実績単価とを有するレコードを含む単価テーブルを参照して、前記単価識別データが同じである前記レコードごとに、前記実績単価に基づいて、前記単価の下限の参考値である下限参考値および前記単価の上限の参考値である上限参考値を算出する算出手段と、
    前記単価識別データと前記算出手段で算出した前記下限参考値および前記上限参考値に基づいてそれぞれ設定された前記単価の下限値および上限値とを含む単価設定マスタと、見積としての前記単価である見積単価を入力するための画面である見積入力画面において入力された単価識別データおよび見積単価と、に基づいて、当該入力された単価識別データと紐付く前記単価設定マスタ中の前記下限値および前記上限値を取得する取得手段と、
    前記見積入力画面において入力された前記見積単価が、前記取得手段で取得した前記下限値および前記上限値の範囲内であるか否かのチェックを行うチェック手段と、
    前記チェック手段での前記チェックの結果を出力する出力手段と、
    を備えること、
    を特徴とする単価妥当性チェック装置。
  2. 前記単価テーブル中の前記レコードは、予定としての前記単価である予定単価を更に有し、
    前記算出手段は、
    前記単価テーブルを参照して、前記単価識別データが同じである前記レコードごとに、前記実績単価の平均値である実績平均単価および前記予定単価の平均値である予定平均単価を算出し、当該算出した実績平均単価から当該算出した予定平均単価を減じた金額を算出すること、
    を特徴とする請求項1に記載の単価妥当性チェック装置。
  3. 前記レコードが有する前記実績単価が標準正規分布に従っており、
    前記算出手段で算出する前記下限参考値および前記上限参考値が、95%信頼限界値であること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の単価妥当性チェック装置。
  4. 前記制御部は、
    前記算出手段で前記算出をする際に用いるレコードを前記単価テーブルから抽出するための抽出手段を更に備え、
    前記抽出手段は、
    前記単価識別データごとに設定された、前記予定単価が0円である前記レコードを前記抽出の対象外とするか否かを設定するためのフラグを含む抽出条件設定マスタと、前記単価テーブル中の前記レコードと、を用いて、前記抽出条件設定マスタにおいて前記フラグとして前記抽出の対象外とすることを意味するフラグが設定された前記単価識別データと同じものを有する前記レコード中の前記予定単価が0円である場合、当該レコードを除外したレコードを前記単価テーブルから抽出すること、
    を特徴とする請求項2または3に記載の単価妥当性チェック装置。
  5. 前記単価テーブル中の前記レコードは、前記実績単価の計上日を更に含み、
    前記制御部は、
    前記算出手段で前記算出をする際に用いるレコードを前記単価テーブルから抽出するための抽出手段を更に備え、
    前記抽出手段は、
    前記単価識別データごとに設定された月数を含む抽出条件設定マスタと、前記単価テーブル中の前記レコードと、を用いて、前記抽出条件設定マスタにおいて前記月数が設定された前記単価識別データと同じものを有する前記レコード中の前記計上日が、現在年月から前記抽出条件設定マスタ中の前記月数を減じて算出した年月の月初日以前である場合、当該レコードを除外したレコードを前記単価テーブルから抽出すること、
    を特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の単価妥当性チェック装置。
  6. 前記単価テーブル中の前記レコードは、前記実績単価の計上日を更に含み、
    前記制御部は、
    前記算出手段で前記算出をする際に用いるレコードを前記単価テーブルから抽出するための抽出手段を更に備え、
    前記抽出手段は、
    前記単価識別データごとに設定された開始月および終了月を含む抽出条件設定マスタと、前記単価テーブル中の前記レコードと、を用いて、前記抽出条件設定マスタにおいて前記開始月および前記終了月が設定された前記単価識別データと同じものを有する前記レコード中の前記計上日が、前記開始月の月初日から前記終了月の月末日までの期間内に存在しない場合、当該レコードを除外したレコードを前記単価テーブルから抽出すること、
    を特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の単価妥当性チェック装置。
  7. 前記出力手段は、
    前記チェック手段での前記チェックの結果と併せて、前記実績平均単価から前記見積入力画面において入力された前記見積単価を減じた金額を出力すること、
    を特徴とする請求項2から6のいずれか一つに記載の単価妥当性チェック装置。
  8. 前記単価識別データが、前記サービスの内容を識別するためのサービス内容識別データ、前記サービスの対価を支払う先を識別するための支払先識別データおよび前記単価の通貨単位を識別するための通貨単位識別データの組合せであること、
    を特徴とする請求項1から7のいずれか一つに記載の単価妥当性チェック装置。
  9. 制御部を備える情報処理装置で実行される単価妥当性チェック方法であって、
    前記制御部で実行される、
    提供するサービスの単価を識別するための単価識別データと実績としての前記単価である実績単価とを有するレコードを含む単価テーブルを参照して、前記単価識別データが同じである前記レコードごとに、前記実績単価に基づいて、前記単価の下限の参考値である下限参考値および前記単価の上限の参考値である上限参考値を算出する算出ステップと、
    前記単価識別データと前記算出ステップで算出した前記下限参考値および前記上限参考値に基づいてそれぞれ設定された前記単価の下限値および上限値とを含む単価設定マスタと、見積としての前記単価である見積単価を入力するための画面である見積入力画面において入力された単価識別データおよび見積単価と、に基づいて、当該入力された単価識別データと紐付く前記単価設定マスタ中の前記下限値および前記上限値を取得する取得ステップと、
    前記見積入力画面において入力された前記見積単価が、前記取得ステップで取得した前記下限値および前記上限値の範囲内であるか否かのチェックを行うチェックステップと、
    前記チェックステップでの前記チェックの結果を出力する出力ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする単価妥当性チェック方法。
  10. 制御部を備える情報処理装置に実行させるための単価妥当性チェックプログラムであって、
    前記制御部に実行させるための、
    提供するサービスの単価を識別するための単価識別データと実績としての前記単価である実績単価とを有するレコードを含む単価テーブルを参照して、前記単価識別データが同じである前記レコードごとに、前記実績単価に基づいて、前記単価の下限の参考値である下限参考値および前記単価の上限の参考値である上限参考値を算出する算出ステップと、
    前記単価識別データと前記算出ステップで算出した前記下限参考値および前記上限参考値に基づいてそれぞれ設定された前記単価の下限値および上限値とを含む単価設定マスタと、見積としての前記単価である見積単価を入力するための画面である見積入力画面において入力された単価識別データおよび見積単価と、に基づいて、当該入力された単価識別データと紐付く前記単価設定マスタ中の前記下限値および前記上限値を取得する取得ステップと、
    前記見積入力画面において入力された前記見積単価が、前記取得ステップで取得した前記下限値および前記上限値の範囲内であるか否かのチェックを行うチェックステップと、
    前記チェックステップでの前記チェックの結果を出力する出力ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする単価妥当性チェックプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7505393B2 (ja) 2020-12-17 2024-06-25 株式会社明電舎 機械コスト予測装置

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