JP2020094910A - マウスのてんかんバイオマーカー - Google Patents
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Description
てんかん患者は,小児では発達や就学,成人では就労や自動車運転,女性では妊娠と出産など,生活上のさまざまな問題に対する継続的なサポートを必要としている。てんかん発作が発症する可能性を簡便に検査できるキットがあれば,患者に多大な安心を与えると共に,福祉的ケアサポートの助けとなる。
てんかんモデルマウスは,難治てんかん発症の50%が発火点となる扁桃体に微小電極を挿入し,1日1度微細な電流(450μA, 60Hz, 2秒)を与えると,約3週間後にてんかんを発症する扁桃体キンドリングモデルマウスである。このモデルは,1969年にラットで開発されたモデルである。イヌ,ネコ,サル等の哺乳類全般でも同様のてんかん発作を誘導するモデルであり,マウスにおいては2003年に本発明者が確立した(非特許文献20:先行技術文献については,末尾にまとめて示す)。すべてのモデル動物の症状はヒトの側頭葉てんかんと酷似している。
本発明は,上記した事情に鑑みてなされたものであり,その目的は,マウスのてんかんバイオマーカー等を提供することである。
こうして,本発明に係る哺乳動物のてんかんバイオマーカーは,メチルアミン,N,N-ジメチル-(Methylamine, N,N-dimethyl-);メタンチオール(Methanethiol);2-ブタノン(2-Butanone);2-ペンタノン(2-Pentanone);ジスルフィド,ジメチル(Disulfide, dimethyl);メタン,ニトロ-(Methane, nitro-);2-ヘプタノン(2-Heptanone);RI1227;2-アセチル-1-ピロリン(2-Acetyl-1-pyrroline);ジメチル・トリスルフィド(Dimethyl trisulfide);7-エキソ-エチル-5-メチル-6,8-ジオキサビシクロ[3.2.1]オクト-3-エン(7-Exo-ethyl-5-methyl-6,8-dioxabicyclo[3.2.1]oct-3-ene);RI1449;アセトフェノン(Acetophenone);ジスルフィド,メチル(メチルチオ)メチル(Disulfide, methyl (methylthio)methyl);エタノン,1-(1H-ピロール-2-イル)-(Ethanone, 1-(1H-pyrrol-2-yl)-)からなる群から選択される少なくとも一つの化合物を含むことを特徴とする。
また,前記哺乳動物が,ヒト,サル,ゴリラ,オランウータン,チンパンジー,ウマ,サイ,バク,カバ,ラクダ,キリン,ウシ,ブタ,ヤギ,ヒツジ,サル,カモシカ,イノシシ,クマ,イヌ,ネコ,ウサギ,モルモット,ラット,マウス,リス,カピバラ,ナマケモノ,アリクイ,アルマジロ,コウモリ,オオカミ,クマ,パンダ,カワウソ,ラッコ,マングース,ハイエナ,ピューマ,ライオン,トラ,ジャガー,ヒョウ,チーター,カンガルー,コアラ,アシカ,アザラシ,ゾウ,クジラ,シャチ,イルカ及びジュゴンからなる群から選択される少なくとも一つであることが好ましい。
このとき,前記哺乳動物が,ヒト,サル,ゴリラ,オランウータン,チンパンジー,ウマ,サイ,バク,カバ,ラクダ,キリン,ウシ,ブタ,ヤギ,ヒツジ,サル,カモシカ,イノシシ,クマ,イヌ,ネコ,ウサギ,モルモット,ラット,マウス,リス,カピバラ,ナマケモノ,アリクイ,アルマジロ,コウモリ,オオカミ,クマ,パンダ,カワウソ,ラッコ,マングース,ハイエナ,ピューマ,ライオン,トラ,ジャガー,ヒョウ,チーター,カンガルー,コアラ,アシカ,アザラシ,ゾウ,クジラ,シャチ,イルカ及びジュゴンからなる群から選択される少なくとも一つであることが好ましい。
1.実験動物
(1)動物倫理
全ての動物は,「動物実験の適正行動指針」(日本学術会議,2006年)に従って処理した。実験プロトコールは,京都産業大学の動物実験倫理委員会によって承認された(承認番号2017-08,2018-08)。
(2)てんかんモデルマウスの作製
8週齢のC57BL/6J系雄性マウス(日本クレア株式会社)を移動のストレスから解放するために1週間馴化した。既報に示すように(非特許文献19),全ての外科手順は,イソフルラン(ファイザー社製)を用いた麻酔下にて実施した。吸入麻酔下のマウスを脳固定台に固定し,扁桃体基底外側核(陰極:ブレグマから右3 mm, 後2 mm, 深 4.5 mm)にタングステン線電極(インターメディカル社, 0.1φ×200 mmコート付き)を挿入し,硬膜下(陽極:ブレグマから左2.0 mm, 前1.5 mm)に,幅1.0mm長さ3.0mmのスクリュー型陽電極(バイオテックス有限会社)を挿入した。脳波計測には,両側の硬膜下にφ1.0 mmステンレス線を挿入した。
尿中クレアチニン濃度は,ヤッフェ法(Jaffe法)に基づくラボ・アッセイ・クレアチニン・比色定量キット(和光純薬工業株式会社)を用いて測定した。血漿中の全コレステロール,アルカリフォスファターゼ及び中性脂肪(トリグリセリド)は,ラボ・アッセイ比色定量キット(和光純薬株式会社)を用いて測定した。総タンパク質量は,ピアスBCAタンパク質アッセイキット(サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社)を用いて測定した。
標品として,次のものを用いた。メチルアミン, N,N-ジメチル(純度25%エタノール溶液,カタログ番号T2892(東京化成工業株式会社)),2-ブタノン(純度99.0%以上(ガスクロマトグラフィ),カタログ番号E0140),2-ペンタノン(純度99.0%以上(ガスクロマトグラフィ),カタログ番号P0060),ジスルフィド,ジメチル(純度98.0%以上(ガスクロマトグラフィ),カタログ番号D0714),2-ヘプタノン(純度98.0%以上,カタログ番号H0037),ジメチル-トリスルフィド(純度98.0%以上,カタログ番号D3418),ブタン酸,3-メチル-(純度99.0%以上(ガスクロマトグラフィ),カタログ番号M0182),アセトフェノン(純度98.5%以上,カタログ番号A0061),エタノン,1-(1H-ピロール-2-イル)-(純度98.0%以上(ガスクロマトグラフィ),カタログ番号A0894),ホルムアミド,N-フェニル-(純度99%,カタログ番号F0047,東京化成工業株式会社),3-ペンテン,2-one(純度70%,カタログ番号145017(シグマ)),1-ニトロ-2-メチルプロペン(純度98.0%以上,カタログ番号sc-481890(サンタクルズ)),n-アルカン混合溶液(C9-C40: 50μg/mL; C10, 20, 30 and 40: 100μg/mL,カタログ番号102158321(ジーエルサイエンス社)であった。
尿中物質の抽出には,50/30μM ジビニルベンゼン/カルボキセン/ポリジメチルシロキサン線維((SPME線維)米国スペルコ社製)を用いた。SPME線維を200μLの尿を含むバイアルに挿入し,45℃で60分間抽出した。その後,SPME線維をガスクロマトグラフィ(GC)注入口にSPME線維をガスクロマトグラフィ(GC)注入口に挿入し,スプリットレス法にて240℃にて3分間,揮発性化合物(VOC)の加熱脱着を行った。
ガスクロマトグラフィ・マススペクトロメトリ(QP-2010 Ultra(島津社製))を使用し,これにProGuard及びT.L.カラムを付属したInertCap Pure-WAX(60m+10m pro-guardラインと2mトランスファーライン,内径0.25mm,フィルム厚さ0.5μm(ジーエルサイエンス社製))を用いてサンプル解析を行った。オーブンの温度は次の条件に依った。40℃にて10分間保持し,1分間あたり5℃の昇温条件で240℃まで加熱した後,240℃にて10分間保持した。ヘリウムをキャリアガスとして使用し,流速20 cm/秒の線速度一定で行った。
全てのサンプルを安定して測定するために,自動サンプラー・システム(Multifunctional autosampler system,島津製作所製)を使用した。代謝産物の濃度は,揮発性物質のイオンピーク面積比および限界希釈した外部標準品のピーク面積の比を計算することによって決定した。
各イオンピークの絶対面積を示す記述統計は,平均値±標準誤差(S.E.M.)として示した。統計処理には,マンホイットニーU検定(Mann-Whitney U検定)を用い,危険率5%(p≦0.05)を統計的に有意とした(表1)。有意差を示す各VOCが,手術後未刺激マウスとてんかん発作を発症したマウスを分離するバイオマーカーとして有効であるかどうかを知るために,各VOCの精度を決定する必要がある。そこで,「感度」を縦軸に,「1-特異度」を横軸にプロットすることによる(GraphPad Prism 6),受信者動作特性曲線(Receiver Operating Characteristic curve:ROC曲線)を作製した。手術後未刺激の対照群とてんかん群との相違を調べ,バイオマーカー候補物質の正確性を調べるために,ROC曲線下面積(AUC)値を求めた。また,統計的相違を示すVOCを用いた探索的データ分析を主成分分析(PCA)により実施し(IBM SPSS Statistics 25),てんかん群または手術後未刺激対照群に属する予測確率を調べた。更に,VOCを用いた主成分法において,カイザー・ノーマライゼーション(Kaiser Normalization)によるプロマックス(Promax)回転をおこなった結果,抽出されたパターン行列の成分因子を用いて,VOCバイオマーカーをグループに分けた。また,回転をしない成分行列における主成分1〜6のスコアで分析したワード(Ward)法を用いた樹状図を作成した。さらに,Box M検定のF値(F(6, 2540)=0.207, p = 0.975)が共分散行列の均質性を示したので,線形判別分析をステップワイズで行い,てんかん発作に連動したバイオマーカーを抽出した(IBM SPSS Statistics 25)。
本試験において,16匹のてんかんマウスと15匹の手術後未刺激マウス(対照群)を調べた。1日1回の扁桃体への刺激によって,てんかん後発射時のスパイク数の増加,てんかん後発射期間の延長,最終的にてんかん発作を誘発した(図1)。尿サンプルは,てんかん発作後,13.5週齢〜18.5週齢で採取した。
1.SPME-GCMSによるてんかんマウスの尿中VOCの特定
てんかんマウス及び手術後未刺激マウスの尿中VOCをSPME-GCMS TICで調べたときの典型的なクロマトグラムを図2に示した。両群のVOCプロファイルは,非常に類似していた。
GC-MS(島津QP-2010ウルトラ,TQ-8040)を用いて解析したところ,両群のマウス尿中から135個の代謝物が特定された。代謝物の化学的構造としては,アルデヒド,ケトン,窒素化合物,テルペン,カルボン酸,アルコール,ベンゼン化合物,フラン,硫黄化合物などの多種類のものが含まれていた。表1に示すように,XCMSを用いた解析によって,両群のサンプルから得られた相異なるVOCのフラグメント・イオンm/z値から24個のVOCが特定された。次に,これら24個のVOCの各フラグメンテーションパターン内の最大の面積を持つVOCフラグメントイオンm/z値を2群間における面積の絶対値の比較のために選択し(表1の第3カラム),15個の潜在的なバイオマーカーを得た(p<0.05:表1の第16カラム)。得られた化合物のうち,文献値及び既知化合物データベース中に該当するものが見あたらない未知化合物については,リテンション・インデックス(RI)番号を用いて表示した。
15個のVOCのROC曲線を作製し,カットオフ値を設定した。てんかん発作における15個のバイオマーカー候補の能力を評価するために,カットオフ・ポイントのROC曲線下面積(AUC)の感度,特異度,正確度及び面積を計算した表2)。統計的に有意であった各化合物の統計解析を行ったところ,ジスルフィド・ジメチルについてのROC曲線のAUCは,0.8571の正確さ(感度(Sensitivity) = 0.8182,特異度(Specificity)= 0.9000)を伴って,良好な正確度(0.9091(95% CIは,0.7046〜1.041))を示した。RI1227についてのAUCは,0.9071(95% CIは,0.7532〜1.065)であり,0.9048の正確度(感度 = 0.9091,特異度 = 0.9000)であった。
15個のVOCはバイオマーカーのグループとしては大きいので,いくつかの小さなグループに分類するように試みた。そこで,主成分分析(PCA)を行い,変数の数を減らし,樹状図を用いてVOCを分類し,線形判別分析を用いて数を絞り込んだ。
てんかんマウスと手術後未刺激マウスの尿中において相違が認められた15個のVOCと,この15個から未知成分であるRI1227及びRI1449の2個を除いた13個のVOCについて,PCAを行った。15個の潜在的バイオマーカーは,3次元PCAスコアプロットによって分離できる傾向があった。15個のVOCと13個のVOCにおける相関行列の固有値のp変数は,第1主成分(PC1)では,58.85%と55.35%であった。第2主成分(PC2)では,16.03%および17.20%,第3主成分(PC3)では,10.99%および12.51%であった。累積的には,15個のVOCと13個のVOCで,それぞれ85.87%および85.06%であった。てんかんマウス(赤丸)の標準化された主成分(PC)スコアは,各VOCの主成分スコア係数マトリックスの成分スコア(透明円)によって,手術後未刺激マウスのスコア(青丸)から分離された。このとき,PC1〜PC3上の15個および13個のVOCの成分スコアはそれぞれゼロ近くに集中した(透明円)(図3A,3B)。これらのことより,尿中VOCは,てんかんマウスと手術後未刺激マウスの間で分離できることがわかった。
ボックスM検定のF値(F(6, 2540)=0.207)が共分散行列の均質性を示したので,線形判別分析を行った。13個の既知VOCについて,ウイルクス(Wilks)のラムダを用いたステップワイズ法を最良の変数を自動的に選択しながら実施した。変数の選択条件として,F値の最大値が0.05であり,最小値が0.10とした。その結果,正準相関の固有値として0.886,ウイルクのラムダのカイ二乗値が26.897,fが3,pが0.000006の結果を得た。標準化された標準判別関数係数は,メタンチオールについて0.772,2-ブタノンについて-0.882,ジスルフィド,ジメチルについて0.677であった。得られた判別関数は,メタンチオールを[MeT],2-ブタノンを[2B],ジスルフィド,ジメチルを[DSM]と記すと,次の通りであった。
但し,式中のカッコ内の数値は,各VOCのイオンピークm/zの絶対面積を示す。
上記数式を用いることにより,てんかんマウス(黒丸:Kindling)と手術後未刺激マウス(白丸:Sham)の判別スコアを計算した(図4)。
メタンチオール,2-ブタノン及びジスルフィド・ジメチルの3個の最良のバイオマーカーを用いると,てんかんを起こすマウスと対照マウスとを100%判別可能にまで明確に分離できることがわかった。また,交差確認を行った結果,判別的中率は95.2%となった。これら3個のVOCのそれぞれは,プロマックス法(図3C)及び樹状図(図3D)において,分離されていた。
(1)てんかん発作に関連する尿中VOCのバイオマーカーとして,15個の化合物を得た。これらは,メチルアミン,N,N-ジメチル-(Methylamine, N,N-dimethyl-);メタンチオール(Methanethiol);2-ブタノン(2-Butanone);2-ペンタノン(2-Pentanone);ジスルフィド,ジメチル(Disulfide, dimethyl);メタン,ニトロ-(Methane, nitro-);2-ヘプタノン(2-Heptanone);RI1227;2-アセチル-1-ピロリン(2-Acetyl-1-pyrroline);ジメチル・トリスルフィド(Dimethyl trisulfide);7-エキソ-エチル-5-メチル-6,8-ジオキサビシクロ[3.2.1]オクト-3-エン(7-Exo-ethyl-5-methyl-6,8-dioxabicyclo[3.2.1]oct-3-ene);RI1449;アセトフェノン(Acetophenone);ジスルフィド,メチル(メチルチオ)メチル(Disulfide, methyl (methylthio)methyl);エタノン,1-(1H-ピロール-2-イル)-(Ethanone, 1-(1H-pyrrol-2-yl)-)の15個であった。なお,これら15個の化合物のうち,RI1227とRI1449は,未確定の化合物であるため,この2個を除いた13個の化合物をバイオマーカーとして用いても良い。
(4)上記3個以上のバイオマーカーの組み合わせとして最も良いものは,メタンチオール,ジスルフィド,ジメチル及び2-ブタノンであった。これらの3個をバイオマーカーとして用いた場合には,てんかん発作を起こす患者(患畜)と対照群との間で明確に分離できる。
(5)上記バイオマーカーについては,非侵襲的に採取できる尿から抽出できるので,ヒト及び/または動物を傷つける必要がない。
Claims (6)
- メチルアミン,N,N-ジメチル-(Methylamine, N,N-dimethyl-);メタンチオール(Methanethiol);2-ブタノン(2-Butanone);2-ペンタノン(2-Pentanone);ジスルフィド,ジメチル(Disulfide, dimethyl);メタン,ニトロ-(Methane, nitro-);2-ヘプタノン(2-Heptanone);RI1227;2-アセチル-1-ピロリン(2-Acetyl-1-pyrroline);ジメチル・トリスルフィド(Dimethyl trisulfide);7-エキソ-エチル-5-メチル-6,8-ジオキサビシクロ[3.2.1]オクト-3-エン(7-Exo-ethyl-5-methyl-6,8-dioxabicyclo[3.2.1]oct-3-ene);RI1449;アセトフェノン(Acetophenone);ジスルフィド,メチル(メチルチオ)メチル(Disulfide, methyl (methylthio)methyl);エタノン,1-(1H-ピロール-2-イル)-(Ethanone, 1-(1H-pyrrol-2-yl)-)からなる群から選択される少なくとも一つの化合物を含むことを特徴とする哺乳動物のてんかんバイオマーカー。
- 請求項1に記載のバイオマーカーにおいて,RI1227とRI1449を除いた13個の化合物を(a)エタノン,1-(1H-ピロール-2-イル);2-アセチル-1-ピロリン;アセトフェノン;2-ヘプタノン;ジスルフィド,メチル(メチルチオ)メチル;メタンチオール;(b)メチルアミン,N,N-ジメチル-;ジスルフィド,ジメチル,メタン,ニトロ-;ジメチル・トリスルフィド;(c) 2-ブタノン;2-ペンタノン;7-エキソ-エチル-5-メチル-6,8-ジオキサビシクロ[3.2.1]オクト-3-エンの(a)〜(c)の3群に分類し,各群から少なくとも一つの化合物を選択して含む請求項1に記載の哺乳動物のてんかんバイオマーカー。
- 請求項2に記載のバイオマーカーにおいて,(a)から選択される化合物がメタンチオール,(b)から選択される化合物がジスルフィド,ジメチル,(c)から選択される化合物が2-ブタノンである請求項2に記載の哺乳動物のてんかんバイオマーカー。
- 前記哺乳動物が,ヒト,サル,ゴリラ,オランウータン,チンパンジー,ウマ,サイ,バク,カバ,ラクダ,キリン,ウシ,ブタ,ヤギ,ヒツジ,サル,カモシカ,イノシシ,クマ,イヌ,ネコ,ウサギ,モルモット,ラット,マウス,リス,カピバラ,ナマケモノ,アリクイ,アルマジロ,コウモリ,オオカミ,クマ,パンダ,カワウソ,ラッコ,マングース,ハイエナ,ピューマ,ライオン,トラ,ジャガー,ヒョウ,チーター,カンガルー,コアラ,アシカ,アザラシ,ゾウ,クジラ,シャチ,イルカ及びジュゴンからなる群から選択される少なくとも一つである請求項1〜3のいずれか一つに記載の哺乳動物のてんかんバイオマーカー。
- (1)哺乳動物由来の尿を検体として採取する採取ステップ,(2)前記検体から,メタンチオール,ジスルフィド,ジメチル及び2-ブタノンの濃度を測定する測定ステップを備える哺乳動物のてんかん検査方法。
- 前記哺乳動物が,ヒト,サル,ゴリラ,オランウータン,チンパンジー,ウマ,サイ,バク,カバ,ラクダ,キリン,ウシ,ブタ,ヤギ,ヒツジ,サル,カモシカ,イノシシ,クマ,イヌ,ネコ,ウサギ,モルモット,ラット,マウス,リス,カピバラ,ナマケモノ,アリクイ,アルマジロ,コウモリ,オオカミ,クマ,パンダ,カワウソ,ラッコ,マングース,ハイエナ,ピューマ,ライオン,トラ,ジャガー,ヒョウ,チーター,カンガルー,コアラ,アシカ,アザラシ,ゾウ,クジラ,シャチ,イルカ及びジュゴンからなる群から選択される少なくとも一つである請求項5に記載の哺乳動物のてんかん検査方法。
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