JP2020093730A - 車両走行制御装置 - Google Patents

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Takeshi Akusawa
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Abstract

【課題】車両を退避させて停車させるための走行軌道の走行中に車両周辺の環境の変化に対応して車両を制御可能な車両走行制御装置を提供する。
【解決手段】車両走行制御装置は、第1走行軌道と第2走行軌道とを計画する計画部を含む自動運転システムを有する車両に備えられ、第1走行軌道及び第2走行軌道を取得し、自動運転システムが正常であると判定する場合に第1走行軌道を走行させ、第1走行軌道を走行中に自動運転システムが異常であると判定する場合に第2走行軌道を走行させるように制御する制御部と、車両周辺情報取得部と、自動ブレーキ制御部と、を備え、制御部は、車両が第2走行軌道を走行中に車両周辺情報取得部から車両周辺情報を取得し、取得した車両周辺情報に基づき、車両が第2走行軌道を走行不可能となる車両の周辺の環境の変化を検出した場合、自動ブレーキ制御部を制御して第2の走行軌道の走行を中断させて車両を停車させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動運転システムを有する車両に備えられる車両走行制御装置に関する。
現在、自動運転システムやAI、オープンデータなどを掛け合わせ、従来型の交通、移動手段にシェアリングサービスも統合したMaaS(Mobility as a Service)と呼ばれる統合型移動サービスが注目されている。MaaSに用いられる車両として、MaaS事業者から提供される自動運転システムを備えた車両が検討されている。
この自動運転システムは、自動運転システムによる走行中に、車両を走行させる走行軌道として、自動運転システムが正常である場合の正常時走行軌道を計画するとともに、自動運転システムが異常を生じた場合に車両を安全な場所に退避させて停車させるための異常時走行軌道を計画することができる。自動運転システムは、車両の自動運転走行を制御するECUに、計画した正常時走行軌道及び異常時走行軌道を送信する。自動運転システムが異常を生じた場合に、車両の自動運転走行を制御するECUは、車両の走行軌道を正常時走行軌道から異常時走行軌道に変更し、車両を退避させて停車させることができる。
また、特許文献1には、自動運転システムによる走行中に、自動運転を行うのに必要な走行環境情報取得に異常が発生し、かつ、車両の操舵系の異常が検出された場合に、異常発生前に最後に検出した走行環境情報を基に走行軌道を設定し、この走行軌道に基づいて車両を安全な地点に退避させて停車させることが記載されている。
特開2016−068704号公報
しかしながら、自動運転システムの異常発生により車両が異常時走行軌道を走行しているときに、例えば隣接レーンからの他車両の割込みといった車両周辺の環境の変化が発生した場合、異常時走行軌道を走行不可能となるおそれがある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、車両を退避させて停車させるための走行軌道の走行中に車両周辺の環境の変化に対応して車両を制御可能な車両走行制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両走行制御装置は、正常時の第1の走行軌道と異常時の第2の走行軌道とを計画する計画部を含む自動運転システムを有する車両に備えられ、計画部から第1の走行軌道及び第2の走行軌道を取得して記憶し、かつ、自動運転システムが正常であるか否かを判定し、自動運転システムが正常であると判定する場合に、記憶した第1の走行軌道を走行させ、第1の走行軌道を走行中に自動運転システムが異常であると判定する場合に、第1の走行軌道から記憶した第2の走行軌道に変更して車両を走行させて停車させるように制御する制御部と、車両の周辺の情報を取得する車両周辺情報取得部と、車両に搭載されたブレーキ装置を作動させる自動ブレーキ制御を実行する自動ブレーキ制御部と、を備え、制御部は、車両が第2の走行軌道を走行中に、車両周辺情報取得部から車両周辺情報を取得し、取得した車両周辺情報に基づき、車両が第2の走行軌道を走行不可能となる車両の周辺の環境の変化を検出した場合、自動ブレーキ制御部を制御して第2の走行軌道の走行を中断させて車両を停車させる。
本発明によれば、車両を退避させて停車させるための走行軌道の走行中に車両周辺の環境の変化に対応して車両を制御可能な車両走行制御装置を提供できる。
第1の実施形態に係る車両走行制御装置を接続した電源系を備える車両用電源システム100の概略構成を示す図 自動運転システムの機能ブロック図 インタフェースボックスの機能ブロック図 第1の実施形態に係る車両走行制御装置が行う自動運転走行の制御を説明するフローチャート 第2の実施形態に係る車両走行制御装置が行う自動運転走行の制御を説明するフローチャート 第2の実施形態に係る車両走行制御装置が行う自動運転走行の制御を説明するフローチャート
本発明の一実施形態に係る車両走行制御装置は、自動運転システムが正常である場合、正常時走行軌道を走行させ、自動運転システムが異常を生じた場合、異常時走行軌道を走行させて停車させる。異常時走行軌道の走行中に、異常時走行軌道を走行不可能となる車両周辺の環境の変化が発生した場合、自動ブレーキを作動させて車両を停車させる。これにより、異常時走行軌道の走行中に車両周辺の環境の変化に対応して、車両を確実に停車させることができる。
(第1の実施形態)
[構成]
図1は、第1の実施形態に係る車両走行制御装置1を接続した電源系を備える車両用電源システム900の概略構成を示す図である。図1に示すように、車両用電源システム900は、第1のDCDCコンバータ(DDC)21及び第1のバッテリ31を備え、第1の車載機器41を接続した第1の電源系100と、第2のDCDCコンバータ(DDC)22及び第2のバッテリ32を備え、第2の車載機器42を接続した第2の電源系200と、接続制御器23及び第3のバッテリ33を備え、第3の車載機器43を接続した第3の電源系300と、高圧電池10と、で構成されている。尚、本実施形態に係る車両走行制御装置1は、後述する第2の車載機器42及び第3の車載機器43に含まれるインタフェースボックス(I/F_BOX)424と、第3の車載機器43に含まれる車両周辺情報取得部433及び自動ブレーキ制御部434とにより構成される。
高圧電池10は、充放電可能に構成された高電圧の電池であり、例えばリチウムイオン電池やニッケル水素電池とすることができる。高圧電池10は、第1のDCDCコンバータ21、第2のDCDCコンバータ22、及び電動発電機(MG)25などの車両を駆動させるために必要な所定の機器と接続されており、第1のDCDCコンバータ21、第2のDCDCコンバータ22、及び所定の機器へ電力を供給することができる。
<第1の電源系>
第1の電源系100は、例えばMaaS事業者から車両に提供される自動運転を実施するための自動運転システム411を構成する機器などの車載機器に対して、動作用の電力を供給するための電源系統である。この自動運転システム411を構成する機器は、出荷時に車両に予め導入されてもよいし、出荷後に車両に導入(後付けで実装)されてもよい。この第1の電源系100は、後述する車載インフラ向けの第2の電源系200及び第3の電源系300と切り離して構築される。
第1のDCDCコンバータ21は、高圧電池10から供給される高電圧電力を低電圧電力に降圧して、第1のバッテリ31及び第1の車載機器41に出力することができる。
第1のバッテリ31は、例えば鉛電池やリチウムイオン電池などの、充放電可能に構成された電力貯蔵要素である。
第1の車載機器41は、MaaS事業者などから提供される機器であり、自動運転システム411及びその他の機器412を含む機器とすることができる。自動運転システム411は、車両の自動運転を制御するための機器である。その他の機器412は、MaaSに関わる機器である。
図2は、自動運転システム411の機能ブロック図である。図2に示すように、自動運転システム411は、車両状態取得部2と、走行軌道計画部3と、送信部4とを含む。
車両状態取得部2は、車両が備える各種センサ、ナビゲーションシステム、レーダ(レーザレーダ、ミリ波レーダなど)、LIDAR(Laser Imaging Detection and Ranging)、カメラなどを用いて、自車両の状態及び自車両周辺の情報を取得する。自車両の状態としては、車速、車両の操舵角、及び車両の現在位置などが挙げられる。自車両周辺の情報としては、前方車両、後方車両、歩行者、及び自転車の有無やこれらとの距離または相対速度、道路標識の有無や標識内容、及び走行区分線に対する自車両の位置などが挙げられる。
走行軌道計画部3は、車両状態取得部2から自車両の状態及び自車両周辺の情報を取得し、取得した自車両の状態及び自車両周辺の情報に基づき、車両を走行させる走行軌道を計画する。走行軌道計画部3は、自動運転システム411が正常である場合の正常時走行軌道、及び自動運転システム411が異常を生じた場合、例えば自動運転システム411が失陥した場合に、後述する走行制御部7の制御に基づき車両を安全な場所に退避させて停車させるための異常時走行軌道を計画する。異常時走行軌道の終着地点は、安全な場所への退避が完了した後の車両の停車位置とすることができる。
送信部4は、走行軌道計画部3から正常時走行軌道及び異常時走行軌道を取得し、取得した正常時走行軌道及び異常時走行軌道を後述する第2の電源系及び第3の電源系に接続されるインタフェースボックス424に送信する。
<第2の電源系>
第2の電源系200は、MaaS事業者などから提供される機能以外の、車両に搭載された各種機能を実現するために構築された車載インフラに接続された各車載機器に対して、動作用の電力を供給するための電源系統である。
第2のDCDCコンバータ22は、高圧電池10から供給される高電圧の電力を低電圧の電力に降圧して、接続制御器23、第2のバッテリ32、及び第2の車載機器42に出力(供給)することができる。第2のDCDCコンバータ22は、インバータ(INV)/昇圧コンバータ(CNV)24を含む、電動発電機(MG)25による力行動作及び回生動作を制御するパワーコントロールユニット(PCU)の一部として構成される。
第2のバッテリ32は、例えば鉛電池やリチウムイオン電池などの、充放電可能に構成された電力貯蔵要素である。
第2の車載機器42は、ステアリング(EPS)を制御するECU422、ブレーキを制御するECU423、インタフェースボックス424、及びこれら列挙したもの以外の車両に搭載される一般的な機器421を含む。
図3は、インタフェースボックス424の機能ブロック図である。図3に示すように、インタフェースボックス424は、受信部5と、記憶部6と、走行制御部7とを含む。インタフェースボックス424は、自動運転システム411と車両に搭載された各種システムとの間で情報を通信するゲートウェイとしての役割を果たすとともに、車両の自動運転走行を制御する。
受信部5は、自動運転システム411から正常時走行軌道及び異常時走行軌道を受信する。
記憶部6は、受信部5が受信した正常時走行軌道及び異常時走行軌道を取得し、記憶する。
走行制御部7は、車両の自動運転走行を制御する。走行制御部7は、自動システム411が正常であるか否かを判定する。自動システム411が正常であるか否かの判定の詳細は、後述する。走行制御部7は、自動運転システム411が正常であると判定する場合に、記憶部6から取得した正常時走行軌道を走行させるようにステアリング制御ECU422、ブレーキ制御ECU423、及び後述する第3の電源系に接続されたステアリング制御ECU431、ブレーキ制御ECU432などに指示する。また、走行制御部7は、正常時走行軌道を走行中に自動運転システム411が異常であると判定した場合に、記憶部6が記憶した異常時走行軌道を取得し、この異常時走行軌道を走行させて停車させるようにステアリング制御ECU422、431、ブレーキ制御ECU423、432などに指示する。この場合、走行制御部7は、例えば、車両を路肩等になるべく緩やかに、かつ、安全に停車させるようにステアリング制御ECU422、431、ブレーキ制御ECU423、432などに指示する。また、走行制御部7は、異常時走行軌道を走行中に、後述する車両周辺情報取得部433から車両周辺の情報を取得し、取得した車両周辺情報に基づき、車両が異常時走行軌道を走行不可能となる車両周辺の環境の変化を検出した場合、後述する自動ブレーキ制御部434を制御して、異常時走行軌道の走行を中断させて車両を迅速に停車させる。
<第3の電源系>
第3の電源系300は、第2の電源系200のバックアップを目的として冗長的に構成された電源系統である。この第3の電源系300は、第2の電源系200において電源失陥が生じた場合など、緊急時に車両を安全に退避行動させるために必要な機器を継続して動作させることが可能なように構成されている。
接続制御器23は、第2のDCDCコンバータ22と第3の車載機器との間に挿入され、第2のDCDCコンバータ22と第3の車載機器との接続状態を制御する。接続制御器23は、第2のDCDCコンバータ22から出力される電力の一部を第3のバッテリ33及び第3の車載機器に出力(供給)することができる。
第3のバッテリ33は、第2のバッテリと同様の、例えば鉛電池やリチウムイオン電池などの、充放電可能に構成された電力貯蔵要素である。
第3の車載機器43は、ステアリング制御ECU431、ブレーキ制御ECU432、上述したインタフェースボックス424、車両周辺情報取得部433、及び自動ブレーキ制御部434を含む。
上述したように、ステアリング制御ECU431は、インタフェースボックス424の走行制御部7の指示に基づき、ステアリングを制御する。また、ブレーキ制御ECU432は、インタフェースボックス424の走行制御部7及び自動ブレーキ制御部434の指示に基づき、ブレーキを制御する。
車両周辺情報取得部433は、車両が備える図示しないレーダ(レーザレーダ、ミリ波レーダなど)、LIDARやカメラなどを用いて、自車両周辺の情報を取得する。自車両周辺の情報として、前方車両、後方車両、歩行者、及び自転車の有無やこれらとの距離または相対速度、道路標識の有無や標識内容、及び走行区分線に対する自車両の位置などが挙げられる。
自動ブレーキ制御部434は、走行制御部7の指示に基づき、ブレーキ制御ECU423、432を制御して自動ブレーキ制御を実行する。
[車両走行制御装置による自動運転走行の制御]
本実施形態に係る車両走行制御装置1による自動運転走行の制御について、図4を参照して説明する。
図4は、本実施形態に係る車両走行制御装置1が行う自動運転走行の制御を説明するフローチャートである。図4に示す車両走行制御装置1の制御は、例えば車両の電源がイグニッションオンになった後に、受信部5が自動運転システム411から正常時走行軌道及び異常時走行軌道を最初に受信したときに開始される。
ステップS1において、記憶部6は、受信部5が受信した正常時走行軌道及び異常時走行軌道を取得し、記憶する。その後、処理はステップS2に進む。
ステップS2において、走行制御部7は、記憶部6から正常時走行軌道を取得し、取得した正常時走行軌道を走行させるようにステアリング制御ECU422、431、ブレーキ制御ECU423、432などに指示する。その後、処理はステップS3に進む。
ステップS3において、走行制御部7は、自動システム411が正常であるか否かを判定する。自動システム411が正常であるか否かは、走行制御部7が記憶部6から取得した正常時走行軌道の走行中に、受信部5が自動運転システム411から次の正常時走行軌道及び次の異常時走行軌道を受信できたかどうか、自動運転システム411に電力を供給する第1の電源系100が正常であるかどうか、走行制御部7が記憶部6から取得した正常時走行軌道のデータにエラーがないかどうか、異常により次の正常時走行軌道及び次の異常時走行軌道を送信できない旨の通知を自動運転システム411から受信していないかどうか等の情報に基づいて判定することができる。上記「次の正常時走行軌道」とは、正常時走行軌道の走行中に受信部5が自動運転システム411から受信すべき正常時走行軌道であり、上記「次の異常時走行軌道」とは、次の正常時走行軌道を走行中に自動運転システム411が異常を生じた場合に車両を退避させて停車させる走行軌道である。走行制御部7は、自動システム411が正常であると判定する場合(ステップS3でYes)には、処理はステップS1に進み、それ以外の場合(ステップS3でNo)には、処理はステップS4に進む。
ステップS4において、走行制御部7は、自動運転システム411が異常であるとの判定に基づき、記憶部6が記憶した異常時走行軌道を取得する。走行制御部7は、正常時走行軌道から異常時走行軌道に走行軌道を変更し、この異常時走行軌道を走行させて異常時走行軌道の終着地点である停車位置で車両を停車させるようにステアリング制御ECU422、431、ブレーキ制御ECU423、432などに指示する。その後、処理はステップS5に進む。
ステップS5において、走行制御部7は、異常時走行軌道を走行中に、車両周辺情報取得部433から車両周辺の情報を取得する。また、走行制御部7は、車両周辺情報取得部433から取得した車両周辺情報に基づき、車両が異常時走行軌道を走行不可能となる車両周辺の環境の変化を検出したか否かを判定する。具体的には、車両周辺情報取得部433から取得した車両周辺の情報に基づき、隣接レーンからの他車両の割込みや、例えば異常時走行軌道が車両前方左側の路肩に車両を停車させる走行軌道である場合における当該路肩からの歩行者や自転車などの急な飛び出しなどといった車両が異常時走行軌道を走行不可能となる車両周辺の環境の変化を検出したか否かを判定する。車両周辺の環境の変化を検出した場合(ステップS5でYes)、処理はステップS6に進み、それ以外の場合(ステップS5でNo)は、処理はステップS8に進む。
ステップS6において、走行制御部7は、異常時走行軌道の走行を中断させて車両を迅速に停車させるよう、自動ブレーキ制御部434に自動ブレーキ制御を実行するように指示する。その後処理はステップS7に進む。
ステップS7において、自動ブレーキ制御部434は、走行制御部7の指示に基づき、ブレーキ制御ECU423、432を制御して自動ブレーキ制御を実行し、車両を迅速に停車させる。その後、本処理は終了する。
ステップS8において、走行制御部7は、車両が終着地点である停車位置に到達したか否かを判定する。停車位置に到達した場合(ステップS8でYes)、車両は停車して本処理は終了し、それ以外の場合(ステップS8でNo)は、処理はステップS5に進む。
<効果等>
本実施形態に係る車両走行制御装置1によれば、受信部5が自動運転システム411から正常時走行軌道及び異常時走行軌道を受信し、記憶部6がこれらを記憶する。走行制御部7は、自動運転システム411が正常であると判定する場合は、正常時走行軌道を走行させ、自動運転システム411が異常であると判定する場合は、記憶部6が記憶した異常時走行軌道を走行させて停車させる。走行制御部7は、異常時走行軌道の走行中に、自動運転システム411の車両状態取得部2とは異なる車両周辺情報取得部433から取得した車両周辺の情報に基づき異常時走行軌道を走行不可能となる車両周辺の環境の変化を検出した場合、自動ブレーキ制御部434に自動ブレーキ制御を実行させて車両を停車させる。
これにより、異常時走行軌道を走行不可能となる車両周辺の環境の変化に対応して、車両を確実かつ迅速に停車させることができる。
(第2の実施形態)
[構成]
第2の実施形態に係る車両走行制御装置1を接続した電源系を備える車両用電源システム900の構成は、図1に示す第1の実施形態に係る車両走行制御装置1を接続した電源系を備える車両用電源システム900の構成と共通する。したがって、本実施形態に係る車両用電源システム900の構成の説明は省略する。
[車両走行制御装置による自動運転走行の制御]
本実施形態に係る車両走行制御装置1による自動運転走行の制御は、下記の点が第1の実施形態に係る車両走行制御装置1による自動運転走行の制御と異なる。すなわち、走行制御部7は、車両周辺情報取得部433が異常時走行軌道から予測したリスク対象物を回避するための回避走行軌道を計画する。また、走行制御部7は、異常時走行軌道の走行中に予測したリスク対象物により走行に支障をきたす車両周辺の環境の変化を検出した場合に、異常時走行軌道から回避走行軌道に走行軌道を変更する。本実施形態に係る車両走行制御装置1による自動運転走行の制御について、主に第1の実施形態に係る車両走行制御装置1による自動運転走行の制御と異なる事項について図5及び図6を参照して説明し、同様の事項については説明を省略する。
図5及び図6は、本実施形態に係る車両走行制御装置1が行う自動運転走行の制御を説明するフローチャートである。図5及び図6に示す車両走行制御装置1の制御は、例えば車両の電源がイグニッションオンになった後に、受信部5が自動運転システム411から正常時走行軌道及び異常時走行軌道を最初に受信したときに開始される。
図5のステップS1は、第1の実施形態に係る車両走行制御装置1による自動運転走行の制御と同じ処理を行う。ステップS1の後、処理はステップS21に進む。
ステップS21において、車両周辺情報取得部433は、記憶部6に記憶された異常時走行軌道を取得し、取得した異常時走行軌道において所定時間が経過するまでに車両の走行に支障をきたす可能性があると予測し得るリスク対象物を検出したか否かを判定する。リスク対象物として、例えば周辺車両、歩行者、及び自転車などが挙げられるが、これらに限定されない。所定時間とは、取得した異常時走行軌道からリスク対象物を事前に予測することが可能である例えば数秒(x秒)とすることができる。リスク対象物を検出した場合(ステップS21でYes)、処理はステップS22に進み、それ以外の場合(ステップS21でNo)は、処理はステップS2に進む。
ステップS22において、車両周辺情報取得部433は、検出したリスク対象物を表すデータを走行制御部7に送信する。その後、処理はステップS23に進む。
ステップS23において、走行制御部7は、記憶部6から取得した異常時走行軌道及び車両周辺情報取得部433から取得したリスク対象物を表すデータに基づき、予測したリスク対象物を回避するための回避走行軌道を計画する。この回避走行軌道は、走行制御部7が、予測したリスク対象物により異常時走行軌道の走行に支障をきたす車両周辺の環境の変化を検出した場合に、異常時走行軌道から変更される走行軌道である。回避走行軌道は、予測されるリスク対象物ごとに、例えば第1の回避走行軌道、第2の回避走行軌道、…、と計画することができる。回避走行軌道の終着地点は、安全な場所への退避が完了した後の車両の停車位置とすることができる。その後、処理はステップS24に進む。
ステップS24において、記憶部6は、走行制御部7が計画した回避走行軌道を取得し、記憶する。その後、処理はステップS2に進む。
ステップS2、ステップS3、Aすなわち図6のステップS4は、第1の実施形態に係る車両走行制御装置1による自動運転走行の制御と同じ処理を行う。ステップS4の後、処理はステップS25に進む。
ステップS25において、走行制御部7は、異常時走行軌道を走行中に、車両周辺情報取得部433から車両周辺の情報を取得する。また、走行制御部7は、車両周辺情報取得部433から取得した車両周辺情報に基づき、所定時間(x秒)が経過するまでに予測したリスク対象物により異常時走行軌道の走行に支障をきたす車両周辺の環境の変化を検出したか否かを判定する。所定時間(x秒)が経過するまでに予測したリスク対象物により異常時走行軌道の走行に支障をきたす車両周辺の環境の変化を検出した場合(ステップS25でYes)、処理はステップS26に進み、それ以外の場合(ステップS25でNo)は、処理はステップS5に進む。尚、記憶部6に記憶された異常時走行軌道から車両周辺情報取得部433がリスク対象物を検出しなかったことにより、走行制御部7が回避走行軌道を計画しなかった場合には、本処理は行われず、処理はステップS5に進む。
ステップS26において、走行制御部7は、記憶部6から車両周辺の環境の変化を発生させたリスク対象物に対応する回避走行軌道を取得する。走行制御部7は、異常時走行軌道から回避走行軌道に走行軌道を変更し、この回避走行軌道を走行させて回避走行軌道の終着地点である停車位置で車両をなるべく緩やかに、かつ、安全に停車させるようにステアリング制御ECU422、431、ブレーキ制御ECU423、432などに指示する。その後、処理はステップ5に進む。
ステップS5において、走行制御部7は、異常時走行軌道または回避走行軌道を走行中に、車両周辺情報取得部433から車両周辺の情報を取得する。また、走行制御部7は、取得した車両周辺情報に基づき、第1の実施形態と同様に、車両が異常時走行軌道または回避走行軌道を走行不可能となる車両周辺の環境の変化を検出したか否かを判定する。車両が走行不可能となる車両周辺の環境の変化を検出した場合(ステップS5でYes)、処理はステップS6に進み、それ以外の場合(ステップS5でNo)は、処理はステップS8に進む。
ステップS6、ステップS7は、第1の実施形態に係る車両走行制御装置1による自動運転走行の制御と同じ処理を行う。その後、本処理は終了する。
ステップS8において、走行制御部7は、第1の実施形態と同様に、車両が異常時走行軌道、または異常時走行軌道から変更された回避走行軌道の終着地点である停車位置に到達したか否かを判定する。停車位置に到達した場合(ステップS8でYes)、車両は停車して本処理は終了し、それ以外の場合(ステップS8でNo)は、処理はステップS5に進む。
<効果等>
本実施形態に係る車両走行制御装置1によれば、車両周辺情報取得部433は、取得した異常時走行軌道において所定時間が経過するまでに車両の走行に支障をきたす可能性があると予測し得るリスク対象物を検出する。走行制御部7は、記憶部6から取得した異常時走行軌道及び車両周辺情報取得部433から取得したリスク対象物を表すデータに基づき、予測したリスク対象物により異常時走行軌道の走行に支障をきたす車両周辺の環境の変化を検出した場合におけるリスク対象物を回避するための回避走行軌道を計画する。走行制御部7は、異常時走行軌道の走行中に予測したリスク対象物により走行に支障をきたす車両周辺の環境の変化を検出した場合、異常時走行軌道から回避走行軌道に走行軌道を変更し、この回避走行軌道を走行させる。
これにより、予測したリスク対象物による異常時走行軌道の走行に支障をきたす車両周辺の環境の変化については、回避走行軌道に変更することで対応可能となる。そのため、自動ブレーキ制御を実行して車両を停車させる必要がなく、その結果、車両を安全な地点に退避させて停車させることができる。
尚、本実施形態において、走行制御部7が回避走行軌道を計画する構成であるが、車両周辺情報取得部433が回避走行軌道を計画する構成としてもよい。この場合、車両周辺情報取得部433は、記憶部6から取得した異常時走行軌道及び自身が検出したリスク対象物に基づき、予測したリスク対象物により異常時走行軌道の走行に支障をきたす車両周辺の環境の変化を検出した場合におけるリスク対象物を回避するための回避走行軌道を計画することができる。
また、走行軌道計画部3が回避走行軌道を計画する構成としてもよい。この場合、走行軌道計画部3は、自身が計画した異常時走行軌道及び車両周辺情報取得部433が検出したリスク対象物を表すデータに基づき、予測したリスク対象物により異常時走行軌道の走行に支障をきたす車両周辺の環境の変化を検出した場合におけるリスク対象物を回避するための回避走行軌道を計画することができる。
本発明に係る車両走行制御装置は、例えば自動運転システムを有する車両に備えられる車両走行制御装置に好適に利用できる。
1 車両走行制御装置
2 車両状態取得部
3 走行軌道計画部
4 送信部
5 受信部
6 記憶部
7 走行制御部
411 自動運転システム
424 インタフェースボックス
433 車両周辺情報取得部
434 自動ブレーキ制御部

Claims (1)

  1. 正常時の第1の走行軌道と異常時の第2の走行軌道とを計画する計画部を含む自動運転システムを有する車両に備えられる車両走行制御装置であって、
    前記計画部から前記第1の走行軌道及び前記第2の走行軌道を取得して記憶し、かつ、前記自動運転システムが正常であるか否かを判定し、前記自動運転システムが正常であると判定する場合に、記憶した前記第1の走行軌道を走行させ、前記第1の走行軌道を走行中に前記自動運転システムが異常であると判定する場合に、前記第1の走行軌道から記憶した前記第2の走行軌道に変更して前記車両を走行させて停車させるように制御する制御部と、
    前記車両の周辺の情報を取得する車両周辺情報取得部と、
    前記車両に搭載されたブレーキ装置を作動させる自動ブレーキ制御を実行する自動ブレーキ制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記車両が前記第2の走行軌道を走行中に、前記車両周辺情報取得部から前記車両周辺情報を取得し、
    取得した前記車両周辺情報に基づき、前記車両が前記第2の走行軌道を走行不可能となる前記車両の周辺の環境の変化を検出した場合、前記自動ブレーキ制御部を制御して前記第2の走行軌道の走行を中断させて前記車両を停車させる、車両走行制御装置。
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