JP2020092348A - 電気音響変換器及び音響機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】耳に装着していても目立ち難いうえに耳垢等の詰まりによる不具合も生じることがなく、また、発生させた音を聴取しながら周囲の音を聴くことも可能な電気音響変換器及び音響機器を提供する。【解決手段】本発明の電気音響変換器2は、電気信号を機械振動に変換する電気機械変換器7と、電気機械変換器7を内部に収容し電気機械変換器7による機械振動によって振動して音を発生させ、外耳道内に挿入して使用される筐体4と、を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は耳に装着して音を伝える電気音響変換器、及びこの電気音響変換器を使用した音響機器に関するものであり、特に、電気機械変換器で生じる機械振動によって筐体を振動させて気導音を発生させる電気音響変換器、及びこの電気音響変換器と音源等を含んで構成される音響機器に関する。
装着者に音を伝える電気音響変換器、及びこの電気音響変換器を使用した音響機器に関し、従来、様々なものが知られている。このような音響機器の一つである、あるイヤホンでは、耳に装着する電気音響変換器(イヤホン本体)の筐体の内側に振動板を配置するとともに筐体には音の出口となる音口を設け、振動板から発生される音を音口から出力するように構成している。またイヤホン本体の筐体に組み込んだ電気機械変換器で電気信号を機械振動に変換し、その機械振動で筐体を振動させることによって気導音(外耳道の空気を振動させて伝わる音)や骨導音(頭蓋骨を振動させて伝わる音)を発生させて聴覚に音を伝える、音口を持たないものも知られている。
音口を持たない音響機器としては、例えば特許文献1に示されているような、骨導音を生じさせる骨伝導イヤホンが既知である。この骨伝導イヤホンは、楕円体状に形成されるとともに内側(特許文献1では正面側と称している)と外側(特許文献1では背面側と称している)に凸部を設けた形態をなす骨伝導振動部を有し、耳甲介腔に装着した際には、骨伝導振動部の長さ方向の一端部が耳珠及び耳甲介腔の壁部に圧接され、他端部が対珠及び耳甲介腔の壁部に圧接され、外側凸部が耳珠に圧接され、更に内側凸部が耳甲介腔の壁部における外耳道の入口周辺に圧接されるように構成されている。
また特許文献2には、棒状の骨伝導スピーカ部とリング状の振動伝達部を備える受話装置が開示されている。ここで骨伝導スピーカ部は、その長手方向の一端が支持部を介して振動伝達部と結合し、珠間切痕付近から耳介の外側に突出する構成をしており、振動伝達部は、耳珠と対珠に圧接される大きさで形成されている。
特開2012−222682号公報 特開2007−103989号公報
ところで特許文献1の骨伝導イヤホンは、耳甲介腔に装着した際に外から見える部分が大きく、目立ちやすいという問題を抱えている。また、装着者毎に千差万別の形状となる耳介に対して安定して装着できるようにするには、外形形状に様々な工夫が求められることになる。更に最近は、電気音響変換器から発せられる振動に基づく音(例えば音楽など)を聴きながら周囲の音も聴取したいとする要望がある。しかし特許文献1の骨伝導イヤホンを耳甲介腔に装着すると、外耳道は塞がれることになる。このため、この電気音響変換器を使用しながら周囲の音をそのまま聴取することは困難である。
一方、特許文献2の受話装置は、振動伝達部をリング形状等にすることより、耳甲介腔に装着した状態でも外耳道は開放されていて、電気音響変換器による音を聴きながら周囲の音声を聴取することが可能であるとされている。しかし、骨伝導スピーカ部は珠間切痕の外側に配置されているため、発生させた音が外部へ放出されやすい構造となっている。また、骨伝導スピーカ部に加えて振動伝達部も外から見えるため、特に目立ちやすくなっている。
なお従来の補聴器の中には、補聴器本体と補聴器本体にコードを介して接続されるとともに耳せんを取り付けた小型のイヤホンとを備え、補聴器本体は耳介の外側に引っ掛ける一方、イヤホンを外耳道内に挿入して使用する、RIC(Receiver In the Canal)タイプと呼ばれる耳かけ型補聴器がある。この補聴器によれば、補聴器本体は耳介の裏側に配置されて見えづらくなり、またイヤホンは外耳道内に挿入されて隠れるため、装着していても目立ちにくくなる。しかし、外耳道内にイヤホンを配置するため、イヤホンの音口に耳垢等が詰まって音が小さくなったり、音が出なくなったりする等の問題が生じることがある。また耳垢等で汚れた場合、簡単には洗うことができないため、使い勝手の点で難がある。更に、外耳道内は湿度が高いため、音口からイヤホンの内部に入り込んだ湿気がイヤホン内で結露することによって故障することもある。
本発明はこのような問題点を解決することを課題とするものであり、耳に装着していても目立ち難いうえに耳垢等の詰まりによる不具合も生じることがなく、また、発生させた音を聴取しながら周囲の音を聴くことも可能な電気音響変換器及び音響機器を提供することを目的とする。
本発明の電気音響変換器は、電気信号を機械振動に変換する電気機械変換器と、前記電気機械変換器を内部に収容し該電気機械変換器による機械振動によって振動して気導音を発生可能であって、外耳道内に挿入して使用される筐体と、を備えることを特徴とする。
このような電気音響変換器において、前記筐体は、楕円体形状、卵形形状、柱形状又は錐形状であることが好ましい。
また前記電気機械変換器は、前記筐体を、外耳道の軸方向に沿って振動させることが好ましい。
そして、前記筐体に連結するとともに前記電気機械変換器に電気信号を伝えるコードを備え、該コードは、耳介に装着可能な形状で形成されるとともに弾性変形可能な装着部を有することが好ましい。
また本発明の音響機器は、上述した電気音響変換器の何れかを用いることが好ましい。
本発明の電気音響変換器、及びこれを用いた音響機器は、電気機械変換器による機械振動によって筐体を振動させ、これによって筐体から気導音を発生させるものである。また筐体は外耳道内に挿入して使用される。すなわち、筐体は外耳道の内側で隠れるため、耳に装着していても目立ち難くなる。また筐体に音口を設けることなく音を発することができるため、耳垢等の詰まりによる不具合も生じることがない。
ところで、装着者の外耳道の断面形状は様々である。このため、筐体が楕円体形状、卵形形状、柱形状又は錐形状である場合、外耳道は筐体で完全に塞がることがないため、筐体から発せられる気導音を聴取しながら周囲の音を聴くこともできる。
本発明に従う電気音響変換器の一例であるイヤホンの一実施形態を示した図である。 図1に示したイヤホン本体部に関し、(a)は斜視図であり、(b)は側面図である。 図1に示したイヤホン本体部の分解斜視図である。 図1に示したイヤホン本体部を外耳道内に挿入した状態を示す図である。 本発明に従うイヤホンの他の実施形態を示した図であって、(a)は斜視図であり、(b)は耳に装着した状態を示す図である。 本発明に従うイヤホンの更に他の実施形態を示した図であって、(a)は斜視図であり、(b)は耳に装着する直前の状態を示す図であり、(c)は耳に装着した状態を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明に従う電気音響変換器の一例であるイヤホン本体、及び音響機器の一例であるイヤホンの一実施形態について説明する。図1に示すように本実施形態のイヤホン1は、左右の耳のそれぞれに装着される一対のイヤホン本体2と、これらのイヤホン本体2に接続されるコード3とにより構成されている。
イヤホン本体2は、コード3に連結する筐体4を備えている。筐体4は、装着者の外耳道内に挿入されるものであって、その大きさは、装着者の外耳道の大きさに合わせて変更可能であるが、一般的には、8mm以下の外径になるように形成することが好ましい。また、図示した筐体4は外形が楕円体形状になるものであるが、卵形形状、柱形状、錐形状でもよい。
本明細書等における楕円体形状とは、図2に示すように、xyz直交座標の原点に筐体4の中心を置いたときに、下記の式(数1)を満たす曲面の少なくとも一部のことをいう。ここで、下記の式(数1)におけるa、b、cは、互いに直交する3つの半軸の長さであって、aはx方向における半軸長であり、bはy方向における半軸長であり、cはz方向における半軸長である。なお、楕円体形状には、2つの半軸長が等しい回転楕円体形状や、3つの半軸長が等しい球体形状も含まれる。
Figure 2020092348
また卵形形状とは、例えば2次元平面における放物線や懸垂線(カテナリー曲線)などの曲線を、対称軸で回転させた際に形成される曲面の少なくとも一部のことをいう。そして柱形状とは、互いに対向する2つの平面と柱面とで取り囲まれる形状であって、例えば円柱形状や四角柱形状である。なお、2つの平面は互いに傾いていてもよい。また柱面は、軸線方向の途中で形が変化する(例えば軸線方向一端側は円柱面であって、軸線方向中間部では断面形状が円から四角に変化し、軸線方向他端側では四角柱面になるものなど)ものでもよい。また錐形状とは、空間内の一点から放射状に伸びる直線によって形作られる形状であって、例えば円錐形状や四角錐形状である。なお、本明細書等における錐形状には、円錐形状や四角錐形状における尖った頭部を切り取った錘台形状(円錐台形状や四角錐台形状など)も含まれる。
また、図3に示すように筐体4は、2つの筐体部分(内側筐体部分5、外側筐体部分6)で構成されている。なお内側筐体部分5は、図4に示すように筐体4が外耳道内に挿入された際に外耳道の奥側に位置する部分であり、外側筐体部分6は、この状態において外耳道の入口側に位置する部分である。また外側筐体部分6は、コード3が連結する部分でもある。ここで内側筐体部分5と外側筐体部分6は、殻状に形成されていて、その内部には、コード3に接続される電気機械変換器7がアーマチュアの端部以外は筐体4に当接しないように配置されている。なお筐体4は、音の出口となる音口を持たないものであって、コード3を内部に引込むための孔を除いて開口は設けられていない。
そして外側筐体部分6の内部には、図3に示すように対をなす凹部8が設けられている。凹部8は、電気機械変換器7における後述するアーマチュアの端部を嵌め込んで、この端部を位置決めする部位である。また外側筐体部分6には、突起状に形成されたストッパー9も設けられている。ここでストッパー9は、電気機械変換器7における後述する構造部が通常通り動く際はこの構造部に接触しないものの、例えば筐体4を落下させて構造部が過度に動いた際は、これに接触するように形成されている。すなわち、落下等によって筐体4に衝撃が加わっても、ストッパー9によって構造部が破損する不具合を有効に防止することができる。なお内側筐体部分5にも、凹部8及びストッパー9と同様のものが設けられている。
電気機械変換器7は、コード3を介して伝えられる電気信号を機械振動に変換するものである。本実施形態の電気機械変換器7は、特開2017−147678号公報に記載されている電気機械変換器と同様の構成となる、バネの復元力を利用したバランスド・アーマチュア型の電気機械変換器であって、図3に示すように、構造部10、アーマチュア11、及び一対の弾性部材12で構成される。ここで構造部10は、図示は省略するが、少なくとも2対の磁石と、これらの磁石による磁束を導くヨークと、コード3からの電気信号が供給されるコイルとを一体的に配置したものである。またアーマチュア11は、構造部10の内部空間を貫く平板状の部材であって、構造部10と磁気回路を構成するとともに、磁気回路の磁気力に基づく変位方向に変位するものである。そして弾性部材12は、アーマチュア11に対して上述した変位方向の両側にそれぞれ配置され、アーマチュア11の構造部10に対する相対的変位に応じた復元力をアーマチュア11に付与するものである。また構造部10には、コイルの両端部とコード3とを電気的に接続するための2つの電気端子が設けられている。このような電気機械変換器7によれば、一辺を5mm程度の大きさに製作しても、音声帯域で十分な音量が得られるうえ、省電力化も実現することができる。
このような電気機械変換器7は、アーマチュア11の両端部が内側筐体部分5と外側筐体部分6の凹部8に嵌め込まれ、筐体4に固定される。なお、本実施形態の内側筐体部分5と外側筐体部分6は、外周を接着剤で固定し密閉されている。また、筐体4に固定された状態において電気機械変換器7の中心は、図2(b)に示すように筐体4の中心に一致する。そしてこの状態において電気機械変換器7が機械振動する方向は、内側筐体部分5と外側筐体部分6の合わせ位置Mのラインが作る平面に対して垂直方向であって、内側筐体部分5と外側筐体部分6は、図2(b)において矢印で示す方向(外耳道内に挿入した際に、外耳道に沿う方向)に振動する。
そして上述したコード3は、図1に示すように他の機器に接続するためのジャック13と、ジャック13に電気的に接続されるとともに柔軟性を有するオーディオコード部14と、オーディオコード部14に連結され、耳介に装着可能な所定の形状に形成されるとともに弾性変形可能なコード装着部15を備えている。ここでコード装着部15は、直線状部分15aと、左又は右の耳介に引っ掛けることが可能な形状となる曲線状部分15bで構成されている。なお直線状部分15aは、10mm〜20mm程度の長さで形成される。また直線状部分15aは、外側筐体部分6に対して接着剤によって固定されていて、筐体4の内部は密閉されている。そして曲線状部分15bは、左と右ではそれぞれ鏡面対称な形で形成されている。
なお、本実施形態におけるイヤホン1は、内側筐体部分5と外側筐体部分6を形成する素材としてABS樹脂(アクリルニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂)を使用している。また、外耳道は一般に縦長の断面形状であるため、内側筐体部分5と外側筐体部分6の外形形状は、これらが合わさった際に、図2に示すx、y方向が短軸(長さは約7mm)であって、これに直交するz方向(外耳道の上下方向)が長軸(回転軸で長さは約8mm)になる回転楕円体形状をなすように形成されるものである。またコード装着部15は、細い線材をエラストマー樹脂で被覆したケーブル(外径は約0.9mm)を使用している。また直線状部分15aは、長さが約15mmである。
このような形態になるイヤホン1は、例えばコード装着部15における直線状部分15aと曲線状部分15bとの連結部を指で摘まみ、筐体4を外耳道に挿入するとともに、曲線状部分15bを耳介の外側に引っ掛けるようにして装着される。すなわち、筐体4は外耳道内に配置されるため外側からは見え難く、またコード装着部15は細いため、耳に装着していても目立つことがない。
そしてコード3を介して電気機械変換器7に電気信号が印加されると、構造部10とアーマチュア11との間で生じる機械振動によって筐体4が振動する。すなわち、筐体4自体が振動板として機能して気導音を発生させるため、印加した電気信号に応じた音を聴覚に伝えることができる。
なお筐体4を外耳道に挿入した際、筐体4は外耳道の内面に接触していてもよいし、外耳道の内面から離れていてもよい。本実施形態のイヤホン1を使用して確認したところ、筐体4が外耳道の内面に接触していても、また離れていても、音の聴取に影響は殆ど認められなかった。また他の実施形態として、外径が7.4mmになる球体形状の筐体4を使用した場合も、音の聴取は良好であった。なお、筐体4は外耳道の内面に接触している場合は、コード装着部15の弾性によって筐体4が外耳道の内面に軽く押される力が作用するため、外耳道内での筐体4の位置が安定しやすくなる。また、筐体4の外形は丸みを帯びていて角がないため、外耳道の内面に接触しても傷みを伴うことはない。
ところで、装着者の外耳道の断面形状は様々である。このため、筐体4を外耳道に挿入した際も、外耳道は筐体4で完全に塞がることはない。すなわち、筐体4を外耳道内に挿入していても、外界の音は外耳道内を伝播するため、筐体4から発せられる気導音を聴取しながら周囲の音を聴くこともできる。また、外耳道が完全に塞がれていないため、装着時における閉塞感も抑制することができる。
また、本実施形態の電気機械変換器7は筐体4の中心に配置されていて、内側筐体部分5と外側筐体部分6は、図2(b)に矢印で示す方向に振動する。このため、内側筐体部分5と外側筐体部分6の合わせ位置Mを境として、内側筐体部分5から発生する気導音と外側筐体部分6から発生する気導音の位相は互いに逆相になる。従って、筐体4の大きさと比較して十分離れた位置では、内側筐体部分5から発生する気導音と外側筐体部分6から発生する気導音とが互いに打ち消し合うことになるため、音が殆ど聞えなくなる。外耳道に挿入した状態で筐体4から音が発せられた場合、筐体4に対して外耳道の外側の音響インピーダンスは小さく、外耳道の内側の音響インピーダンスが大きくなるため、外耳道の外側では音が小さく、内側では音が大きくなり、外耳道の外側では殆ど音が聞こえない。
また、上述したように筐体4は密閉されているため、内部に水や汗等が浸入することがない。すなわち、水分の浸入に伴う故障のおそれがないうえ、耳垢等が付着して汚れても簡単に水洗いすることが可能であって、清潔に使用することができる。
上述したイヤホン1は、他の機器と有線接続されるものであったが、例えば図5に示すように無線接続されるように構成してもよい。図5(a)に示すイヤホン16は、上述した筐体4を含むイヤホン本体2と、コード3におけるコード装着部15を備えていて、コード装着部15は、例えばBluetooth(登録商標)の如き無線通信機能を備えるとともに電池等を内蔵した無線通信本体部17に接続されるものである。このような構成になるイヤホン16は、図5(b)に示すように、筐体4を外耳道に挿入しつつ、コード装着部15は耳介の前方から後方上部に向けて延在させ、更に無線通信本体部17は耳介の裏側上部に位置するようにして、耳介に引っ掛けるようにして装着する。すなわち、筐体4は外耳道内で隠れるうえ、無線通信本体部17は耳介の裏側に配置されて見えづらくなっているため、装着していても目立つことはない。なお、コード装着部15と無線通信本体部17は、取り外しできないように一体的に連結してもよいし、コネクタ等を使用して両者が分離できるようにしてもよい。
なお、例えば上述した無線通信本体部17の筐体を利用することによって、耳かけ型補聴器のような他の音響機器に応用することも可能である。ここで、耳かけ型補聴器として構成するには、図示した筐体内に、マイクロホンや、マイクロホンからの電気信号を増幅するとともに信号処理して出力するDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)、電池などが内蔵されるようにすればよい。またこの筐体に、外部から水分が浸入しにくくなる構造を適用する(例えば開閉部にパッキンを設ける)ことによって、補聴器全体に防水機能を持たせることも可能である。
また、他の機器と無線接続されるように構成するにあたっては、図6に示す如き形態を採用してもよい。図6(a)に示すイヤホン18は、前述のイヤホン16に対してコード装着部15の曲線状部分15bを省略し、直線状部分15aを、直接、無線通信本体部19に接続したものである。このような形態になるイヤホン18は、図6(b)に示すように、筐体4を外耳道の奥に向かって挿入していくことによって、図6(c)に示すように、無線通信本体部19が耳介に収まって保持されるように構成されている。このようなイヤホン18によれば、コード装着部15の長さを短くすることができるため、持ち運び時にはコード装着部15が絡みにくくなるうえ、外耳道の奥に向かって挿入していくだけで装着が完了するという利点がある。
以上、本発明に従う電気音響変換器、及び音響機器について具体的な実施形態に基づいて説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に従う範疇で種々の変更を加えたものも含む。例えば上述した内側筐体部分5と外側筐体部分6は、図2に示すように原点を通るyz平面で付き合わさるように構成されていて、両者の合わせ位置Mは筐体4のセンターになっているが、合わせ位置は筐体4のセンターからx方向にずれていてもよい。また合わせ位置の向きもyz平面で付き合わさるものに限られず、例えばxy平面に対して平行につき合わさるように構成してもよい。また、内側筐体部分5と外側筐体部分6を形成する素材は合成樹脂に限られず、軽量で剛性のある種々の材料を採用することができる。そしてコード3におけるコード装着部15は、上述した実施形態では、直線状部分15aと曲線状部分15bは同一の素材であったが、それぞれを別の素材で形成したり、新たな部材を装着したりしてもよい。例えば、直線状部分15aのコシが弱く、筐体4を外耳道に挿入しにくい場合は、直線状部分15aの外径を太いものに替えたり、直線状部分15aを補強する部材を取り付けたりしてもよい。また、耳介に装着した際の傷みの軽減や安定性の向上を図るべく、曲線状部分15bの外径を太くしたり、これを柔らかな素材で形成したりしてもよい。
1、16:イヤホン(音響機器)
2:イヤホン本体(電気音響変換器)
3:コード
4:筐体
7:電気機械変換器
15:コード装着部(装着部)

Claims (5)

  1. 電気信号を機械振動に変換する電気機械変換器と、
    前記電気機械変換器を内部に収容し該電気機械変換器による機械振動によって振動して音を発生させ、外耳道内に挿入して使用される筐体と、を備えることを特徴とする電気音響変換器。
  2. 前記筐体は、楕円体形状、卵形形状、柱形状又は錐形状であることを特徴とする請求項1に記載の電気音響変換器。
  3. 前記電気機械変換器は、前記筐体を、外耳道の軸方向に沿って振動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気音響変換器。
  4. 前記筐体に連結するとともに前記電気機械変換器に電気信号を伝えるコードを備え、該コードは、耳介に装着可能な形状で形成されるとともに弾性変形可能な装着部を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の電気音響変換器。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の電気音響変換器を用いたことを特徴とする音響機器。
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