JP2020090997A - 磁気歯車減速機 - Google Patents

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Yoshitake Katayama
嘉丈 片山
政志 尾崎
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Abstract

【課題】磁気歯車減速機1に関し、機械的な接触構造を削減して更なる耐久性向上や静音性向上を達成する。【解決手段】磁気歯車減速機1によれば、入力軸2の回転を第1、第2磁極群6、7の磁気的な噛み合いにより大幅に減速することができるとともに、減速された回転を第1、第2吸引部8、9間の磁気的な吸引を利用して出力軸3に伝えることができる。このため、減速後の回転を機械的な接触によらずに出力軸3に伝達することができるので、磁気歯車減速機において、機械的な接触構造を削減して更なる耐久性向上や静音性向上を達成することができる。【選択図】図2

Description

本開示は、機械的な歯車同士の噛み合いを、磁気的な噛み合いを利用するする非接触方式とした磁気歯車減速機に関し、機械的な接触構造を削減して更なる耐久性向上や静音性向上を達成する技術に係わる。
従来より、上記の磁気歯車減速機は、歯車同士の機械的な噛み合いによらずに回転を伝達するものであり、歯車同士の直接的な接触による振動・騒音、歯の摩耗等を考慮する必要がない減速機として注目されている。
そして、磁気歯車減速機の様々な態様の中で、例えば、特許文献1の態様は、高い減速比を得ることができるものとして開示されている
すなわち、特許文献1の磁気歯車減速機は、次のような偏心体、第1磁気歯車および第2磁気歯車を備える。ここで、偏心体は、入力軸に設けられており、入力軸の回転に応じて入力軸の軸心の周囲で公転するものである。また、第1磁気歯車は、偏心体が軸方向に嵌まる孔、および、孔の外周側で円状に配置される複数の磁極を有し、孔に嵌まった偏心体の周囲に回転自在であり、偏心体の公転と同期して公転する。
さらに、第2磁気歯車は、第1磁気歯車の磁極と軸方向に所定の隙間を隔てて入力軸の軸心の周囲に円状に配置される複数の磁極を有し、第1磁気歯車の磁極の変位に連動しないようにケーシングに固定されている。また、第2磁気歯車の磁極は、第1磁気歯車の磁極よりも多い。
このような構成により、特許文献1の磁気歯車減速機では、入力軸の回転に連動して偏心体が入力軸の回転と同じ方向に公転すると、第1磁気歯車が偏心体の公転と同期して偏心体と同じ方向に公転する。このとき、第1磁気歯車の磁極と第2磁気歯車の磁極とが非接触で磁気的に噛み合うので、第1磁気歯車は、偏心体と同じ方向に公転しつつ、偏心体の周囲を偏心体の公転と逆の方向に回転する。より具体的には、第1磁気歯車は、偏心体と同じ方向に、一周、公転すると、偏心体の周囲を偏心体の公転と逆の方向に、第2磁気歯車と第1磁気歯車とのN極S極の対数の差分だけ回転する。そして、第1磁気歯車の回転が機械的に取り出されて出力軸に伝わる。
以上により、特許文献1の磁気歯車減速機は、入力軸に入力された回転を、磁気的な噛み合いを利用して伝達しながら大幅に減速して出力軸から出力する。
しかし、特許文献1の磁気歯車減速機によれば、第1磁気歯車の回転を機械的に取り出して出力軸に伝えている。より具体的には、出力軸には、回転の軸心の周囲に複数のキャリアピンが固定され、第1磁気歯車には、キャリアピンよりも径大の孔がキャリアピンと同数設けられており、第1磁気歯車の孔にキャリアピンが嵌まっている。そして、第1磁気歯車が回転しつつ公転すると、第1磁気歯車の回転は、キャリアピンの外周面と孔の内周面との接触を介して出力軸に伝達される。
このため、特許文献1の磁気歯車減速機は、減速後の回転を機械的な接触により出力軸に伝えているので、減速時に振動・騒音や機械的な摩耗が発生しないものの、減速後の回転を出力軸に伝える時に振動・騒音や機械的な摩耗が発生する。
そこで、減速後の回転を出力軸に伝える時にも、振動・騒音や機械的な摩耗を発生させないことが望まれている。
特開2009−30684号公報
本開示は、機械的な歯車同士の噛み合いを、磁気的な噛み合いを利用するする非接触方式とした磁気歯車減速機に関し、機械的な接触構造を削減して更なる耐久性向上や静音性向上を達成することを課題とする。
本開示の磁気歯車減速機は、入力軸に入力された回転を、磁気的な噛み合いを利用して伝達しながら減速して出力軸から出力するものである。また、本開示の磁気歯車減速機は、以下のような第1、第2公転体、第1、第2磁極群、および、第1、第2吸引部を備える。
すなわち、第1公転体は、入力軸に設けられ、入力軸の回転に応じて入力軸の軸心の周囲で公転する。また、第2公転体は、第1公転体が軸方向に嵌まる孔を有し、孔に嵌まった第1公転体の周囲に回転自在であり、第1公転体の公転と同期して公転する。
第1磁極群は、第2公転体に設けられ、孔の外周側で円状に配置される複数の磁極からなる。また、第2磁極群は、第1磁極群の数と異なる数の磁極からなり、第1磁極群と軸方向に所定の隙間を隔てて入力軸の軸心の周囲に円状に配置されるとともに、第1磁極群の変位に連動しないように拘束されて第1磁極群と磁気的に噛み合う。
第1吸引部は、1または複数の磁極、もしくは、磁性部として機能するものであり、出力軸に対して相対的に静止するように設けられている。また、第2吸引部は、第2公転体に設けられ、第1吸引部と軸方向に所定の隙間を隔てて磁気的に吸引し合う。
これにより、本開示の磁気歯車減速機は、潜在的に、機械的な接触構造を削減して更なる耐久性向上や静音性向上を達成する、という効果を奏する。
磁気歯車減速機の斜視図である(実施例1)。 磁気歯車減速機の断面図である(実施例1)。 (a)は第2公転体の正面図であり、(b)は第2公転体の断面図である(実施例1)。 (a)はケーシングの正面図の一部であり、(b)はケーシングの断面図である(実施例1)。 (a)は出力軸およびフランジの断面図であり、(b)はフランジの背面図である(実施例1)。 (a)は第2公転体の正面図であり、(b)は第2公転体の断面図である(実施例2)。 (a)はケーシングの正面図の一部であり、(b)はケーシングの断面図である(実施例2)。
本開示を実施するための形態を以下の実施例により詳細に説明する。
〔実施例1の構成〕
実施例1の磁気歯車減速機1の構成を図面を用いて説明する。
磁気歯車減速機1は、入力軸2に入力された回転を、磁気的な噛み合いを利用して伝達しながら減速して出力軸3から出力するものであり、入力軸2と出力軸3とが同軸に組み付けられている。
また、磁気歯車減速機1は、以下に詳述する第1、第2公転体4、5、第1、第2磁極群6、7、および、第1、第2吸引部8、9を備え、外郭体10を構成するケーシング10A、10B内に第1、第2公転体4、5、第1、第2磁極群6、7、および、第1、第2吸引部8、9を収容している。入力軸2、出力軸3は、それぞれ、外郭体10から軸方向一方側、他方側に突き出ている。
そして、磁気歯車減速機1では、入力軸2に入力された回転を、第1磁極群6と第2磁極群7との磁気的な噛み合いを利用して減速するとともに、第1、第2吸引部8、9間の磁気的な吸引を利用して出力軸3に伝達して出力する。
以下、第1、第2公転体4、5、第1、第2磁極群6、7、および、第1、第2吸引部8、9について、順次、詳述する。
第1公転体4は、入力軸2に設けられ、入力軸2の回転に応じて入力軸2の軸心の周囲で公転する。ここで、入力軸2は、棒状の円柱体であり、第1公転体4は、入力軸2において軸方向中央よりも他方側に設けられている。また、第1公転体4も、円柱体であり、自身の中心軸が入力軸2に平行となるように、入力軸2の回転軸に対し偏心して一体化している。そして、第1公転体4は、第2公転体5との間に組み付けられたベアリング11Aを介して第2公転体5に対して回転自在に支持されている。なお、ベアリング11Aは、例えば、2個のボールベアリングを軸方向に並べることで設けられている。
また、入力軸2は、第1公転体4の軸方向一方側、他方側でそれぞれベアリング11B、11Cを介してケーシング10B、フランジ13に回転自在に支持されている。ここで、ケーシング10Bは、外郭体10の軸方向一端をなすものであり、入力軸2の軸心を中心軸とする円板である。また、フランジ13は、出力軸3に軸方向一端側で一体化して出力軸3とともに回転するものであり、出力軸3の軸心を中心軸とする円板である。なお、ベアリング11B、11Cは、例えば、それぞれ1個のボールベアリングからなる。
さらに、入力軸2の軸方向一端側の部分は、ケーシング10Bから軸方向一方側に突き出ており、突き出ている部分に、バランサ14が設けられている。また、ケーシング10Bには、ベアリング11Bの位置を調節するための押しねじ15が組み付けられている。
なお、入力軸2および第1公転体4は金属製である。
第2公転体5は、第1公転体4が軸方向に嵌まる孔17を有し、孔17に嵌まった第1公転体4の周囲に回転自在であり、第1公転体4の公転と同期して公転する。ここで、第2公転体5は、第1公転体4よりも軸方向に短い厚さを有する円板であり、孔17は、第2公転体5の軸と同軸の円筒として設けられ、孔17の内周壁と第1公転体4の外周壁との間にベアリング11Aが組み付けられている。また、孔17に嵌まった第1公転体4は、第2公転体5と同軸であり、第1公転体4が孔17に嵌まった状態において、第1、第2公転体4、5の軸は、入力軸2の軸心に平行であり、入力軸2の軸心に対して偏心している。
なお、第2公転体5は、樹脂等の非磁性材料により設けられている。
第1磁極群6は、第2公転体5に設けられ、孔17の外周側で円状に配置される複数の磁極からなる。ここで、第1磁極群6は、第2公転体5に組み付けられた複数の永久磁石18Aの磁極からなる。また、永久磁石18Aは、円筒体であって円筒体の両端の一方にN極が形成され、もう一方にS極が形成されている。
そして、複数の永久磁石18Aは、第2公転体5において、孔17の外周側で円状に組み付けられ、第2公転体5の軸の周囲に等角度間隔、かつ、軸から等距離の位置に配置されている。 また、それぞれの永久磁石18Aは、第2公転体5の軸に平行となるように組み付けられ、さらに、複数の永久磁石18Aは、N極、S極が第2公転体5の軸方向両側の端面において周方向に交互に現れるように組み付けられている。そして、第2公転体5に組み付けられた永久磁石18Aの2つの磁極の内、軸方向一方側の磁極が第1磁極群6の磁極として利用される。
第2磁極群7は、第1磁極群6よりも多い磁極からなり、第1磁極群6と軸方向に所定の隙間を隔てて入力軸2の軸心の周囲に円状に配置されるとともに、第1磁極群6の変位に連動しないように拘束されて第1磁極群6と磁気的に噛み合う。また、第2磁極群7は、第1磁極群6の軸方向一方側に配置される。
より具体的には、第2磁極群7は、ケーシング10Bに組み付けられた複数の永久磁石18Bの磁極からなる。また、永久磁石18Bは、円筒体であって円筒体の両端の一方にN極が形成され、もう一方にS極が形成されている。
そして、複数の永久磁石18Bは、ケーシング10Bにおいてベアリング11Bの外周側で円状に組み付けられ、入力軸2の軸心の周囲に等角度間隔、かつ、軸から等距離の位置に配置されている。また、それぞれの永久磁石18Bは、入力軸2の軸心に平行となるように組み付けられ、さらに、複数の永久磁石18Bは、N極、S極がケーシング10Bの軸方向他方側の端面において周方向に交互に現れるように組み付けられている。そして、ケーシング10Bに組み付けられた永久磁石18Bの2つの磁極の内、軸方向他方側の磁極が第2磁極群7の磁極として利用される。なお、第1、第2磁極群6、7間の軸方向の隙間は、入力軸2の回転により第1、第2公転体4、5が公転しても所定の大きさに保たれる。
なお、ケーシング10Bは、樹脂等の非磁性材料により設けられている。
第1吸引部8は、複数の磁極からなり、出力軸3に対して相対的に静止するように設けられている。
より具体的には、第1吸引部8は、フランジ13に組み付けられた複数の永久磁石18Cの磁極からなる。ここで、フランジ13は、外郭体10内で第1、第2公転体4、5の軸方向他方側に収容されている。また、永久磁石18Cは、円筒体であって円筒体の両端の一方にN極が形成され、もう一方にS極が形成されている。そして、複数の永久磁石18Cは、フランジ13においてベアリング11Cの外周側で円状に組み付けられ、入力軸2および出力軸3の軸心の周囲に等角度間隔、かつ、軸心から等距離の位置に配置されている。
また、それぞれの永久磁石18Cは、入力軸2および出力軸3の軸心に平行となるように組み付けられ、さらに、複数の永久磁石18Cは、N極、S極がフランジ13の軸方向一方側の端面において周方向に交互に現れるように組み付けられている。そして、フランジ13に組み付けられた永久磁石18Cの2つの磁極の内、軸方向一方側の磁極が第1吸引部8の磁極として利用される。さらに、第1吸引部8の磁極の数は、後記する第2吸引部9の磁極の数と同数である。
なお、フランジ13は、樹脂等の非磁性材料により設けられている。また、出力軸3は金属製である。
また、出力軸3は、フランジ13の軸方向他方側でベアリング11Dを介してケーシング10Aの軸方向他端に設けられたボス部10Aaに回転自在に支持されている。ベアリング11Dは、例えば、2個のボールベアリングを軸方向に並べることで設けられている。さらに、出力軸3の軸方向他端側の部分は、ボス部10Aaから軸方向他方側に突き出ている。
なお、ケーシング10Aは、上記のボス部10Aaと、内周側に第1、第2公転体4、5およびフランジ13を収容する円筒状の本体部10Ab、および、ボス部10Aaの軸方向一端と本体部10Abの軸方向他端との間を架橋する円板状のフランジ部10Acとを有する。そして、本体部10Abの軸方向一端にケーシング10Bがネジ締結されて外郭体10が構成されている。また、ケーシング10Aは、金属製であるが、樹脂等の非磁性材料により設けてもよい。
第2吸引部9は、第2公転体5に設けられ、第1吸引部8と軸方向に所定の隙間を隔てて磁気的に吸引し合う。また、第2吸引部9は、第1磁極群6の磁極と同数の磁極からなる。さらに、第1吸引部8は、第2吸引部9の軸方向他方側に配置される。
より具体的には、永久磁石18Aの2つの磁極の内、軸方向他方側の磁極が第2吸引部9の磁極として利用される。なお、第1、第2吸引部8、9間の軸方向の隙間は、第2公転体5が公転しても、また、出力軸3が回転しても所定の大きさに保たれる。
このような構成により、磁気歯車減速機1では、入力軸2の回転に連動して第1公転体4が入力軸2の回転と同じ方向に公転すると、第2公転体5が第1公転体4の公転と同期して第1公転体4と同じ方向に公転する。このとき、第2公転体5に存在する第1磁極群6とケーシング10Bに存在する第2磁極群7とが非接触で磁気的に噛み合うので、第2公転体5は、第1公転体4と同じ方向に公転しつつ、第1公転体4の周囲を第1公転体4の公転と逆の方向に回転する。
より具体的には、第2公転体5は、第1公転体4と同じ方向に、一周、公転すると、第1公転体4の周囲を第1公転体4の公転と逆の方向に、第2磁極群7と第1磁極群6とのN極S極の対数の差分だけ回転する。つまり、第2公転体5の回転は、入力軸2の回転に対して、大きさが(第2磁極群7と第1磁極群6とのN極S極の対数の差分)/(第1磁極群6のN極S極の対数)の比で減速されたものとなり、かつ、回転の方向が逆の方向となる。
そして、この減速された第2公転体5の回転が、第1、第2吸引部8、9間の磁気的な吸引により出力軸3に伝達される。
すなわち、第2吸引部9のそれぞれの磁極は、第1吸引部8の特定の磁極と対をなして吸引し合う。このため、第2公転体5が公転しつつ、公転と逆の方向に回転すると、それぞれの対において、第2吸引部9の側の磁極は、軸方向から視たときの第1吸引部8の側の磁極との重なり方を変えつつ、第1吸引部8の側の磁極を第2公転体5の公転とは逆の方向に周方向に駆動する。この結果、出力軸3は、第2公転体5の公転と逆の方向に、つまり、入力軸2の回転の方向とは逆の方向に上記減速比に基づいて減速された回転数で回転する。
〔実施例1の効果〕
実施例1の磁気歯車減速機1は、以下のような第1、第2公転体4、5、第1、第2磁極群6、7、および、第1、第2吸引部8、9を備える。
すなわち、第1公転体4は、入力軸2に設けられ、入力軸2の回転に応じて入力軸2の軸心の周囲で公転する。また、第2公転体5は、第1公転体4が軸方向に嵌まる孔17を有し、孔17に嵌まった第1公転体4の周囲に回転自在であり、第1公転体4の公転と同期して公転する。
第1磁極群6は、第2公転体5に設けられ、孔17の外周側で円状に配置される複数の磁極からなる。また、第2磁極群7は、第1磁極群6よりも多い磁極からなり、第1磁極群6と軸方向に所定の隙間を隔てて入力軸2の軸心の周囲に円状に配置されるとともに、第1磁極群6の変位に連動しないように拘束されて第1磁極群6と磁気的に噛み合う。
第1吸引部8は、複数の磁極からなり、出力軸3に対して相対的に静止するように設けられている。また、第2吸引部9は、第2公転体5に設けられ、第1吸引部8と軸方向に所定の隙間を隔てて磁気的に吸引し合う。
これにより、入力軸2の回転を第1、第2磁極群6、7の磁気的な噛み合いにより大幅に減速することができるとともに、減速された回転を第1、第2吸引部8、9間の磁気的な吸引を利用して出力軸3に伝えることができる。このため、減速後の回転を機械的な接触によらずに出力軸3に伝達することができるので、磁気歯車減速機において、機械的な接触構造を削減して更なる耐久性向上や静音性向上を達成することができる。
また、磁気歯車減速機1では、軸方向一方側、他方側に配置した永久磁石18Aの2つの磁極の内、軸方向一方側の磁極が第1磁極群6の磁極として利用され、軸方向他方側の磁極が第2吸引部9の磁極として利用されている。そして、第1磁極群6の磁極と第2吸引部9の磁極とは同数である。
これにより、第1磁極群6と第2吸引部9とを個別の磁石で設けることに伴う煩雑さを回避することができる。
さらに、第1吸引部8の磁極と第2吸引部9の磁極とを同数にすることで、磁束を効率的に利用して吸引力を高めることができる。
〔実施例2〕
実施例2の磁気歯車減速機1によれば、図6および図7に示すように、第2磁極群7は、第1磁極群6よりも少ない磁極からなる。
これにより、実施例2の磁気歯車減速機1では、第2公転体5は、第1公転体4と同じ方向に公転しつつ、第1公転体4の周囲を第1公転体4の公転と同じ方向に回転する。
より具体的には、第2公転体5は、第1公転体4と同じ方向に、一周、公転すると、第1公転体4の周囲を第1公転体4の公転と同じ方向に、第1磁極群6と第2磁極群7とのN極S極の対数の差分だけ回転する。つまり、第2公転体5の回転は、入力軸2の回転に対して、大きさが(第1磁極群6と第2磁極群7とのN極S極の対数の差分)/(第1磁極群6のN極S極の対数)の比で減速されたものとなり、かつ、回転の方向が同じ方向となる。このため、出力軸3は、入力軸2の回転の方向と同じ方向に上記減速比に基づいて減速された回転数で回転する。
〔変形例〕
本願発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形例を考えることができる。
例えば、実施例の磁気歯車減速機1によれば、第1、第2吸引部8、9の磁極は両方とも永久磁石の磁極であったが、いずれか一方の磁極を磁性部により設けてもよい。
また、実施例の磁気歯車減速機1によれば、第1、第2吸引部8、9の磁極は同数であったが、いずれか一方を他方よりも少なくしてもよい。
さらに、実施例の永久磁石18A、18B、18Cは、いずれも円筒体であって円筒体の両端の一方にN極が形成され、もう一方にS極が形成されているものであったが、永久磁石18A、18B、18Cの態様は、このような態様に限定されない。
1 磁気歯車減速機 2 入力軸 3 出力軸 4 第1公転体 5 第2公転体 6 第1磁極群 7 第2磁極群 8 第1吸引部 9 第2吸引部 17 孔

Claims (3)

  1. 入力軸(2)に入力された回転を、磁気的な噛み合いを利用して伝達しながら減速して出力軸(3)から出力する磁気歯車減速機(1)において、
    前記入力軸に設けられ、前記入力軸の回転に応じて前記入力軸の軸心の周囲で公転する第1公転体(4)と、
    この第1公転体が軸方向に嵌まる孔(17)を有し、この孔に嵌まった前記第1公転体の周囲に回転自在であり、前記第1公転体の公転と同期して公転する第2公転体(5)と、
    この第2公転体に設けられ、前記孔の外周側で円状に配置される複数の磁極からなる第1磁極群(6)と、
    この第1磁極群の数と異なる数の磁極からなり、前記第1磁極群と軸方向に所定の隙間を隔てて前記入力軸の軸心の周囲に円状に配置されるとともに、前記第1磁極群の変位に連動しないように拘束されて前記第1磁極群と磁気的に噛み合う第2磁極群(7)と、
    1または複数の磁極、もしくは、磁性部として機能するものであり、前記出力軸に対して相対的に静止するように設けられた第1吸引部(8)と、
    前記第2公転体に設けられ、前記第1吸引部と軸方向に所定の隙間を隔てて磁気的に吸引し合う第2吸引部(9)とを備える磁気歯車減速機。
  2. 請求項1に記載の磁気歯車減速機において、
    前記第2吸引部は、前記第1磁極群の磁極と同数の磁極からなり、軸方向一方側、他方側に配置した永久磁石の2つの磁極の内、軸方向一方側の磁極が前記第1磁極群の磁極として利用され、軸方向他方側の磁極が前記第2吸引部の磁極として利用され、
    前記第2磁極群は、前記第1磁極群の軸方向一方側に配置され、前記第1吸引部は、前記第2吸引部の軸方向他方側に配置されることを特徴とする磁気歯車減速機。
  3. 請求項2に記載の磁気歯車減速機において、
    前記第1吸引部は、前記第2吸引部の磁極と同数の磁極からなることを特徴とする磁気歯車減速機。
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