JP2020090878A - 更生管矯正方法および更生管用支保工装置 - Google Patents
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Abstract
Description
更生管が既設管に対して水平方向に偏倚していると裏打ち材の左右の厚みが不均一になるため強度の低下を招く。また更生管の断面形状が楕円に変形したまま裏打ち材が充填されると流通断面積が減じられる。
特許文献1の環状フレームを備えた支保工装置や、上述の長尺の支保工を備えた支保工装置では、このような更生管の水平方向の偏倚や断面形状の変形を矯正する機能はない。
第1ジャッキを備えた伸縮可能な第1支保工を水平または傾斜した姿勢で前記更生管内に設置し、この設置状態で、前記第1支保工が、前記更生管において水平方向に対峙する一対の側壁部のうち前記既設管の中心軸線から遠い一方の側壁部を貫通し、前記第1支保工の一端が前記一方の側壁部に対峙する前記既設管の一方の側壁面に当たり、前記第1支保工の他端が前記更生管における前記一対の側壁部のうちの他方の側壁部に、前記更生管の軸線方向に延びる腹起し部材を介して当たる第1支保工設置工程と、
次に、前記第1ジャッキにより前記第1支保工を伸ばすことにより、前記更生管の前記他方の側壁部を押して前記既設管の他方の側壁面に向かって移動させ、これにより前記更生管の中心軸線を上方から見て前記既設管の中心軸線と一致させるか近づける矯正工程と、
を備えたことを特徴とする。
上記方法によれば、更生管の断面形状を円又は円に近い状態にすることにより、十分な流通断面積を確保できる。
上記方法によれば、裏打ち充填の際に、第1、第2支保工により更生管の変形を抑制できるとともに、更生管を安定して支持でき、浮き上がりも防止することができる。
前記第1ジャッキにより前記第1支保工を徐々に縮めながら、前記第2ジャッキにより前記第2支保工を伸ばすことにより、前記更生管の底壁部を前記既設管の底壁面に押し付け、前記更生管の断面形状を縦長の楕円形状にする更生管底壁部固定工程と、
前記第1ジャッキをさらに縮めて前記第1支保工による前記更生管の拘束を解除し、前記クランプによる前記第1支保工と前記第2支保工の連結状態を解除して前記第1支保工を下方に移動させることにより、前記更生管の断面形状を元の円または円に近い形状に戻す更生管形状復元工程と、
前記第1支保工の前記一端を前記既設管の前記一方の側壁面に当てるとともに、前記第1ジャッキにより前記第1支保工を伸ばして、前記第1支保工の前記他端を前記腹起し部材を介して前記更生管の前記他方の側壁部に当てる更生管補強工程と、
を備えている。
上記方法によれば、更生管の底壁部を既設管に固定することにより、裏打ち材充填の際に更生管をより安定して支持することができる。
前記第1ジャッキにより前記第1支保工を徐々に縮めながら、前記第2ジャッキにより前記第2支保工を伸ばすことにより、前記更生管の底壁部を前記既設管の底壁面に押し付け、前記更生管の断面形状を縦長の楕円形状にする更生管底壁部固定工程と、
前記第1支保工を前記クランプを中心に回動させるとともに前記第1ジャッキにより長さを調節ことにより、前記第1支保工の前記一端を前記クランプより高い位置で前記既設管の前記一方の側壁面に当てるとともに、前記更生管の前記他端を前記クランプより低い位置で前記腹起し部材を介して前記更生管の前記他方の側壁部に当て、これにより、前記更生管を元の円または円に近い形状に戻すとともに前記更生管を補強する更生管形状復元・補強工程と、
を備えている。
上記方法によれば、比較的簡易な工程により縦長の楕円に変形された更生管を元の円または円に近い形状に戻すことができるとともに、裏打ち材充填の際に更生管を安定して支持することができる。
前記第2支保工設置工程において、前記第2支保工が垂直面に対して45°未満の角度で傾斜するとともに前記第1支保工と直交する姿勢で設置される。
上記方法によれば、更生管をその中心軸線より高い2箇所で既設管に対して支持するので、裏打ち材の充填の際に、更生管を安定して支持することができる。
第1ジャッキを備えた水平の第1支保工と、第2ジャッキを備えた垂直の第2支保工と、前記第1支保工と前記第2支保工を連結するクランプとを備え、前記第1支保工が前記更生管において水平方向に対峙する一対の側壁部のうちの一方の側壁部を貫通し、前記第1支保工の一端が前記一方の側壁部と対峙する前記既設管の一方の側壁面に当り、前記第1支保工の他端が前記更生管の他方の側壁部に、前記更生管の軸線方向に延びる腹起し部材を介して当たり、前記第2支保工が前記更生管の上壁部を貫通し、前記第2支保工の上端が前記既設管の上壁面に当り、前記第2支保工の下端が前記更生管の底壁部に、前記更生管の軸線方向に延びる他の腹起し部材を介して当たっていることを特徴とする。
上記構成によれば、裏打ち材充填の際に、更生管を支持できるとともに、第1支保工により既設管の中心軸線に対する更生管の水平方向の偏倚を矯正することができる。
好ましくは、前記第2支保工の下端が前記更生管の底壁部を前記既設管の底壁面に押し付けて固定している。
第1ジャッキを備え水平面に対して傾斜した第1支保工と、第2ジャッキを備えた垂直の第2支保工と、前記第1支保工と前記第2支保工を連結するクランプとを備え、前記クランプは、前記第1支保工を把持する第1把持部と前記第2支保工を把持する第2把持部を有し、前記第1把持部と前記第2把持部が相対回動可能であり、前記第1支保工が前記更生管において水平方向に対峙する一対の側壁部のうちの一方の側壁部を前記クランプより高い位置で貫通し、前記第1支保工の一端が前記クランプより高い位置で前記一方の側壁部と対峙する前記既設管の一方の側壁面に当り、前記第1支保工の他端が前記クランプより低い位置で前記更生管の他方の側壁部に、前記更生管の軸線方向に延びる腹起し部材を介して当たり、前記第2支保工が前記更生管の上壁部を貫通し、前記第2支保工の上端が前記既設管の上壁面に当り、前記第2支保工の下端が前記更生管の底壁部に、前記更生管の軸線方向に延びる他の腹起し部材を介して当たっている。
上記構成によれば、裏打ち材充填の際に、更生管を支持できるとともに、第1支保工により既設管の中心軸線に対する更生管の水平方向の偏倚を矯正することができる。
第1ジャッキを備え水平面に対して45°未満の角度で傾斜した第1支保工と、第2ジャッキを備え垂直面に対して45°未満の角度で傾斜するとともに前記第1支保工と直交する第2支保工と、前記第1支保工と前記第2支保工を連結するクランプとを備え、前記第1支保工は、前記更生管において水平方向に対峙する一対の側壁部のうちの一方の側壁部を、前記クランプより高い位置で貫通し、前記第1支保工の一端が前記クランプより高い位置で前記既設管の一方の側壁面に当り、前記第1支保工の他端が前記クランプより低い位置で前記更生管の他方の側壁部に、前記更生管の軸線方向に延びる腹起し部材を介して当たり、前記第2支保工は、前記更生管の上壁部を貫通し、前記第2支保工の上端が前記既設管の上壁面に当たり、前記第2支保工の下端が前記更生管の底壁部に、前記更生管の軸線方向に延びる腹起し部材を介して当たっている。
上記構成によれば、裏打ち材充填の際に、更生管を支持できるとともに、第1支保工により既設管の中心軸線に対する更生管の水平方向の偏倚を矯正することができる。
最初に、図3に示すように、第1支保工10を更生管2内に軸線方向に所定間隔をおいて水平に設置する。第1支保工10は、鋼管等からなるパイプ11と第1ジャッキ15とを備えている。
第1部材16は、受板16aと、この受板16aに一端が固定された筒16bとを有している。筒16bがパイプ11に挿入されている。
第2部材17は、支持板17aと、この支持板17aに一端が固定されたねじ棒17bとを有している。このねじ棒17bが第1部材16の支持筒16bに挿入されるとともにパイプ11に挿入されている。支持板17aには、図示しない支持金具を介して腹起し部材3(図3参照)が支持されている。この腹起し部材3は、更生管2の軸線方向に延び、間隔を置いて配置された第1支保工10間に架け渡されている。
調節部材18は、ねじ棒17bに螺合されるナット部18aと、このナット部18aから径方向外側に突出する操作部18bとを有している。
次に、第1ジャッキ15を更生管2の弾性に抗してさらに伸ばす。これにより図4に示すように、更生管2の右側の側壁部が腹起し部材3に押されて右方向に移動する。さらに第1ジャッキ15を伸ばすと、更生管2の左側の側壁部が既設管1の左側の側壁面から離れる。パイプ11にはその一端11aからの距離を測るための目盛11b(図4にのみ示す)が付されており、更生管11の内周面が目盛11bにおいて下記式で表す距離Lを示すまで第1ジャッキ15を伸ばす。
L=(D1−D2)/2
ただし、D1は既設管1の内径、D2は更生管2の内径である。
その結果、上から見て更生管2の中心軸線2xが既設管1の中心軸線1x方向と一致するか近づき、更生管2の断面形状は自身の弾性により元の円形状またはそれに近い状態に戻る。
次に、図5に示すように、第2支保工20を更生管2内に軸線方向に所定間隔をおいて垂直に設置する。第2支保工20は、パイプ21と第2ジャッキ15’とを備えている。第2ジャッキ15’は、第1ジャッキ15と同一構造であるので各構成要素に同番号を付してその詳細な説明を省略する。
図6に示すように、さらに第2ジャッキ15’を伸ばすことにより、腹起し部材4が更生管2の底壁部を既設管1の底壁面に押し付け、更生管2を既設管1に固定する。第2ジャッキ15’を伸ばす過程で、第1支保工10の第1ジャッキ15を徐々に縮めることにより、更生管2の縦長の楕円への変形を可能にするとともに、この変形の過程で更生管2を安定して支持する。
次に図7に示すように、さらに第1ジャッキ15を縮めるとともに、クランプ30の把持部31,32と第1支保工10および第2支保工20の連結を緩めて、第1支保工10を下方に移動させることにより、第1支保工10による更生管2の拘束を解除する。これにより、更生管2は、底壁部が第2支保工20により既設管1に固定された状態で、元の円形状に復帰する。元の円形状については、既設管1の湾曲部分において更生管2が形成された直後の更生管断面形状であってもよいし、湾曲部分ではない既設管1の直線部分における更生管2の断面形状であってもよい。
次に図8に示すように、第1支保工10を、更生管2の中心軸線2xを通る高さで水平姿勢にしたまま、パイプ11の一端11aを既設管1の左側の側壁面に再び当て、クランプ30により第1支保工10と第2支保工20を再び連結する。さらに第1ジャッキ15を伸ばすことにより、腹起し部材3を更生管2の右側の側壁部に当てる。これにより、支保工装置5が完成し、更生管2が補強される。
次に、モルタル等の裏打ち材(図示しない)を既設管1と更生管2との間の空間に充填する。この際、第1支保工10により更生管2の左側の側壁部を貫通支持するとともに右側の側壁部を腹起し部材3を介して拘束し、第2支保工20により更生管2の上壁部を貫通支持するとともに底壁部を腹起し部材4を介して既設管1の底壁面に固定しているので、裏打ち材の充填圧による更生管2の変形を防止できるとともに、更生管2の浮き上がりを防止することができる。
更生管2が上から見て既設管1の中心軸線1x又はその近傍に位置矯正されているため、裏打ち材が左右略均等に充填され、高い強度を確保することができる。
また、更生管2の断面形状が円または円に近い形状に矯正されているので、流通断面積を十分に確保することができる。
図11に示す第2実施形態では、図12に示すクランプ30’を用いる。このクランプ30’は、第1実施形態で用いたクランプ30と同様に第1把持部31と第2把持部32とを有するが、これら第1把持部31と第2把持部32が相対的に回動可能である点がクランプ30と異なる。第1把持部31と第2把持部32との対向片同士が回動可能に連結されている。これにより把持穴31a,32aの交叉角度、ひいては第1支保工10と第2支保工20との交叉角度を変えることができる。
更生管底壁部固定工程に続いて、図11に示すように、クランプ30’と第1支保工10および第2支保工20との連結を緩めて第1支保工10を下方に移動させるとともに、第1支保工10を水平姿勢から回しながら第1ジャッキ15を伸ばし、更生管2の中心軸線においてクランプ30’により第1支保工10を第2支保工20に再連結する。第1支保工10は、クランプ30’より高い位置で、更生管2の左側の側壁部を貫通している。更生管2のパイプ11の一端11aは、クランプ30’より高い位置で既設管1の左側の側壁面に当たり、腹起し部材3がクランプ30’より低い位置で更生管2の右側の側壁部に当たっている。これにより、更生管2の断面形状が円に復元されるとともに、支保工装置5により更生管10が補強され、裏打ち材充填の準備が完了する。
なお、第2実施形態において、クランプ30’により連結位置を移動させずに、第1支保工10を回動させるとともに第1ジャッキ15を伸ばしてもよい。
次に、図14に示す矯正工程において、第1支保工10の第1ジャッキ15を伸ばして更生管2の位置および断面形状を矯正する。
次に、図15に示す第2支保工設置工程において、第2支保工20を垂直面から傾斜させて設置する。この傾斜角度は垂直面に対して45°未満とするのが好ましく、例えば約30°傾斜しており、第1支保工10と直交している。他は第1実施形態と同様である。
第1実施形態において図5に示す第2支保工設置工程の後で、裏打ち材を充填してもよい。
1x 既設管の中心軸線
2 更生管
2a,2a’,2b 貫通孔
2x 更生管の中心軸線
3,4 腹起し部材
5 支保工装置
10 第1支保工
11a パイプの一端(第1支保工の一端)
15 第1ジャッキ
15’ 第2ジャッキ
17a 第1ジャッキの支持板(第1支保工の他端)
17a 第2ジャッキの支持板(第2支保工の下端)
20 第2支保工
21a パイプの上端(第2支保工の上端)
30,30’ クランプ
31 第1把持部
32 第2把持部
Claims (10)
- 平面形状が湾曲した既設管の内側に更生管が配置され、前記更生管が前記既設管の湾曲部の中心軸線から水平方向に偏倚した状態において、前記既設管と前記更生管との間に裏込め材を充填する前に、前記湾曲部における前記更生管の位置を矯正する方法であって、
第1ジャッキを備えた伸縮可能な第1支保工を水平または傾斜した姿勢で前記更生管内に設置し、この設置状態で、前記第1支保工が、前記更生管において水平方向に対峙する一対の側壁部のうち前記既設管の中心軸線から遠い一方の側壁部を貫通し、前記第1支保工の一端が前記一方の側壁部に対峙する前記既設管の一方の側壁面に当たり、前記第1支保工の他端が前記更生管における前記一対の側壁部のうちの他方の側壁部に、前記更生管の軸線方向に延びる腹起し部材を介して当たる第1支保工設置工程と、
次に、前記第1ジャッキにより前記第1支保工を伸ばすことにより、前記更生管の前記他方の側壁部を押して前記既設管の他方の側壁面に向かって移動させ、これにより前記更生管の中心軸線を上方から見て前記既設管の中心軸線と一致させるか近づける矯正工程と、
を備えたことを特徴とする更生管矯正方法。 - 前記更生管の前記一方の側壁部が前記既設管の前記一方の側壁面に当り、前記更生管の断面形状が縦長の楕円に変形している状態で、前記矯正工程を実行することにより、前記更生管の断面形状を元の円または円に近い形状に戻すことを特徴とする請求項1に記載の更生管矯正方法。
- さらに前記矯正工程に続いて、
第2ジャッキを備えた伸縮可能な第2支保工を、前記第1支保工と交叉するようにして垂直または傾斜した姿勢で前記更生管内に設置し、この設置状態で、前記第2支保工が前記更生管の上壁部を貫通し、前記第2支保工の上端が前記既設管の上壁面に当たり、前記第2支保工の下端が前記更生管の底壁部に、前記更生管の軸線方向に延びる他の腹起し部材を介して当たり、前記第1支保工と前記第2支保工がクランプにより連結される第2支保工設置工程
を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の更生管矯正方法。 - 前記第1支保工が水平に配置され、前記第2支保工が垂直に配置され、
さらに、前記第2支保工設置工程に続いて、
前記第1ジャッキにより前記第1支保工を徐々に縮めながら、前記第2ジャッキにより前記第2支保工を伸ばすことにより、前記更生管の底壁部を前記既設管の底壁面に押し付け、前記更生管の断面形状を縦長の楕円形状にする更生管底壁部固定工程と、
前記第1ジャッキをさらに縮めて前記第1支保工による前記更生管の拘束を解除し、前記クランプによる前記第1支保工と前記第2支保工の連結状態を解除して前記第1支保工を下方に移動させることにより、前記更生管の断面形状を元の円または円に近い形状に戻す更生管形状復元工程と、
前記第1支保工の前記一端を前記既設管の前記一方の側壁面に当てるとともに、前記第1ジャッキにより前記第1支保工を伸ばして、前記第1支保工の前記他端を前記腹起し部材を介して前記更生管の前記他方の側壁部に当てる更生管補強工程と、
を備えたことを特徴とする請求項3に記載の更生管矯正方法。 - 前記クランプの前記第1支保工を把持する第1把持部と前記第2支保工を把持する第2把持部が相対回動可能であり、前記第1支保工設置工程において前記第1支保工が水平に設置され、前記第2支保工設置工程において前記第2支保工が垂直に設置され、
さらに、前記第2支保工設置工程に続いて、
前記第1ジャッキにより前記第1支保工を徐々に縮めながら、前記第2ジャッキにより前記第2支保工を伸ばすことにより、前記更生管の底壁部を前記既設管の底壁面に押し付け、前記更生管の断面形状を縦長の楕円形状にする更生管底壁部固定工程と、
前記第1支保工を前記クランプを中心に回動させるとともに前記第1ジャッキにより長さを調節ことにより、前記第1支保工の前記一端を前記クランプより高い位置で前記既設管の前記一方の側壁面に当てるとともに、前記更生管の前記他端を前記クランプより低い位置で前記腹起し部材を介して前記更生管の前記他方の側壁部に当て、これにより、前記更生管を元の円または円に近い形状に戻すとともに前記更生管を補強する更生管形状復元・補強工程と、
を備えたことを特徴とする請求項3に記載の更生管矯正方法。 - 前記第1支保工設置工程において、前記第1支保工が水平面に対して45°未満の角度で傾斜して配置され、前記第1支保工の前記一端が前記更生管の中心軸線より高い位置で前記既設管の前記一方の側壁面に当り、前記第1支保工の前記他端が前記更生管の中心軸線より低い位置で前記腹起し部材を介して前記更生管の前記他方の側壁部に当り、
前記第2支保工設置工程において、前記第2支保工が垂直面に対して45°未満の角度で傾斜するとともに前記第1支保工と直交する姿勢で設置されることを特徴とする請求項3に記載の更生管矯正方法。 - 既設管とこの既設管の内側に配置された更生管との間に裏込め材を充填する前に、前記更生管内に設置される支保工装置において、
第1ジャッキを備えた水平の第1支保工と、第2ジャッキを備えた垂直の第2支保工と、前記第1支保工と前記第2支保工を連結するクランプとを備え、
前記第1支保工が前記更生管において水平方向に対峙する一対の側壁部のうちの一方の側壁部を貫通し、前記第1支保工の一端が前記一方の側壁部と対峙する前記既設管の一方の側壁面に当り、前記第1支保工の他端が前記更生管の他方の側壁部に、前記更生管の軸線方向に延びる腹起し部材を介して当たり、
前記第2支保工が前記更生管の上壁部を貫通し、前記第2支保工の上端が前記既設管の上壁面に当り、前記第2支保工の下端が前記更生管の底壁部に、前記更生管の軸線方向に延びる他の腹起し部材を介して当たっていることを特徴とする更生管用支保工装置。 - 前記第2支保工の下端が前記更生管の底壁部を前記既設管の底壁面に押し付けて固定していることを特徴とする請求項7に記載の更生管用支保工装置。
- 既設管とこの既設管の内側に配置された更生管との間に裏込め材を充填する前に、前記更生管内に設置される支保工装置において、
第1ジャッキを備え水平面に対して傾斜した第1支保工と、第2ジャッキを備えた垂直の第2支保工と、前記第1支保工と前記第2支保工を連結するクランプとを備え、
前記クランプは、前記第1支保工を把持する第1把持部と前記第2支保工を把持する第2把持部を有し、前記第1把持部と前記第2把持部が相対回動可能であり、
前記第1支保工が前記更生管において水平方向に対峙する一対の側壁部のうちの一方の側壁部を前記クランプより高い位置で貫通し、前記第1支保工の一端が前記クランプより高い位置で前記一方の側壁部と対峙する前記既設管の一方の側壁面に当り、前記第1支保工の他端が前記クランプより低い位置で前記更生管の他方の側壁部に、前記更生管の軸線方向に延びる腹起し部材を介して当たり、
前記第2支保工が前記更生管の上壁部を貫通し、前記第2支保工の上端が前記既設管の上壁面に当り、前記第2支保工の下端が前記更生管の底壁部に、前記更生管の軸線方向に延びる他の腹起し部材を介して当たっていることを特徴とする更生管用支保工装置。 - 既設管とこの既設管の内側に配置された更生管との間に裏込め材を充填する前に、前記更生管内に設置される支保工装置において、
第1ジャッキを備え水平面に対して45°未満の角度で傾斜した第1支保工と、第2ジャッキを備え垂直面に対して45°未満の角度で傾斜するとともに前記第1支保工と直交する第2支保工と、前記第1支保工と前記第2支保工を連結するクランプとを備え、
前記第1支保工は、前記更生管において水平方向に対峙する一対の側壁部のうちの一方の側壁部を、前記クランプより高い位置で貫通し、前記第1支保工の一端が前記クランプより高い位置で前記既設管の一方の側壁面に当り、前記第1支保工の他端が前記クランプより低い位置で前記更生管の他方の側壁部に、前記更生管の軸線方向に延びる腹起し部材を介して当たり、
前記第2支保工は、前記更生管の上壁部を貫通し、前記第2支保工の上端が前記既設管の上壁面に当たり、前記第2支保工の下端が前記更生管の底壁部に、前記更生管の軸線方向に延びる腹起し部材を介して当たっていることを特徴とする更生管用支保工装置。
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