JP2020089491A - X線診断装置、医用画像処理装置および画像表示方法 - Google Patents

X線診断装置、医用画像処理装置および画像表示方法 Download PDF

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英輔 戸村
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孝一 神長
稔明 近藤
Toshiaki Kondo
稔明 近藤
健太郎 庄司
Kentaro Shoji
健太郎 庄司
翔太郎 吉江
Shotaro Yoshie
翔太郎 吉江
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Abstract

【課題】X線検出装置からコンソールへ、画像データを部分領域ごとに優先度の順に転送することができるX線診断装置、医用画像処理装置および画像表示方法を提供する。【解決手段】実施形態に係るX線診断装置は、取得部と、転送指示部と、表示制御部とを備える。取得部は、X線検出部のX線検出器から出力された画像データの部分領域の情報と部分領域の優先度の情報とを取得する。転送指示部は、X線検出部に対し、画像データを部分領域ごとに優先度の順に転送するよう指示する。表示制御部は、部分領域を優先度の順に受信し、受信した順に部分領域を表示部に表示させる。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、X線診断装置、医用画像処理装置および画像表示方法に関する。
X線診断装置のX線検出装置には、X線診断装置のコンソールと無線によるデータ送受信可能なものがある。この種のX線検出装置は、検出した画像データを無線によりコンソールに転送し、コンソールによって画像データにもとづく画像が生成されて表示部に表示される。このため、有線により画像データを転送する場合に比べてデータ転送用のケーブルを省略することができ、X線検出装置とコンソールとの位置関係を柔軟に設計することができるなど、大変便利である。
また、この種のX線検出装置には、X線検出装置で検出された画像データに対する画像処理後の本画像データだけでなく、本画像データよりもデータ量の小さい、画像処理前のプレビュー画像データをコンソールに送信するものがある。この場合、ユーザは本画像データよりも先に転送されてくるプレビュー画像データにもとづくプレビュー画像を確認することができる。
しかし、プレビュー画像データにもとづくプレビュー画像、および本画像データにもとづく本画像は、いずれも、1枚分の画像データの全てがコンソールに転送されてから、表示部に表示される。このため、たとえば無線通信の不具合などによって、画像データの転送途中で転送が中断されてしまうと、画像データにもとづく画像を一切表示することができなくなってしまう。
特開2016−059738号公報
本発明が解決しようとする課題は、X線検出装置からコンソールへ、画像データを部分領域ごとに優先度の順に転送することである。
実施形態に係るX線診断装置は、取得部と、転送指示部と、表示制御部とを備える。取得部は、X線検出部のX線検出器から出力された画像データの部分領域の情報と部分領域の優先度の情報とを取得する。転送指示部は、X線検出部に対し、画像データを部分領域ごとに優先度の順に転送するよう指示する。表示制御部は、部分領域を優先度の順に受信し、受信した順に部分領域を表示部に表示させる。
(a)は一実施形態に係る医用画像処理装置を含むX線診断装置の一例を示すブロック図、(b)はFPDユニットの一例を示すブロック図。 画像データに設定される部分領域および優先度の一例を説明するための図。 図2に示す例における画像データの転送処理を説明するための図。 図1に示すX線検出装置の処理回路のプロセッサにより、コンソールの指示に応じて画像データを部分領域ごとに優先度の順に転送する際の手順の一例を示すフローチャート。 図1に示すコンソールの処理回路のプロセッサにより、X線検出装置に対して画像データを部分領域ごとに優先度の順に転送するよう指示するとともに、X線検出装置から転送されてきた部分領域を受信した順にディスプレイに表示させる際の手順の一例を示すフローチャート。 (a)は画像データが胸部正面像である場合の部分領域および優先度の設定例を示す説明図、(b)は画像データが胸部側面像である場合の部分領域および優先度の設定例を示す説明図。 (a)は画像データが上腕正面像である場合の部分領域および優先度の設定例を示す説明図、(b)は上腕側面像である場合の部分領域および優先度の設定例を示す説明図、(c)は肘正面像である場合の部分領域および優先度の設定例を示す説明図、(d)は肘側面像である場合の部分領域および優先度の設定例を示す説明図。 画像データが腹部単純撮影により得られた画像データである場合の部分領域および優先度の設定例を示す説明図。 (a)は胸部正面像の画像データを3×4の12の分割領域に分割した場合における部分領域および優先度の設定例を示す説明図、(b)は図9(a)に示す例において優先度の順に受信された部分領域の画像がディスプレイに順次表示される様子の一例を示す説明図。 (a)は胸部側面像の画像データを3×4の12の分割領域に分割した場合における部分領域および優先度の設定例を示す説明図、(b)は図10(a)に示す例において優先度の順に受信された部分領域の画像がディスプレイに順次表示される様子の一例を示す説明図。
以下、図面を参照しながら、X線診断装置、医用画像処理装置および画像表示方法の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の実施形態に係るX線診断装置は、被検体のX線撮影が可能なものであればよく、たとえばX線TV装置やX線アンギオ装置などを含む。
図1は、(a)は、一実施形態に係る医用画像処理装置を含むX線診断装置10の一例を示すブロック図であり、(b)はFPDユニット20の一例を示すブロック図である。
X線診断装置10は、図1(a)に示すように、FPDユニット20、X線源21、X線可動絞り22、天板23、および医用画像処理装置の一例としてのコンソール30を有する。
X線診断装置10のコンソール30を除く撮像系は、通常は検査室に設置され、被検体Pに関する画像データを生成するよう構成される。医用画像処理装置の一例としてのコンソール30は、検査室に隣接する操作室に設置され、画像データにもとづくX線画像を生成して表示を行なう。なお、医用画像処理装置は、検査室に設置されてもよいし、コンソール30を除く撮像系とネットワークを介して接続されて検査室と離れた遠隔地に設置されてもよい。
X線源21は、図示しない高電圧発生装置により電圧を印加されてX線を発生する。X線可動絞り22は、X線源21によって発生されたX線の照射野を調整する機構を有する。具体的には、X線可動絞り22は、たとえば2対の可動羽根を有し、各対の可動羽根が開閉することでX線の照射野を調整する。天板23は、寝台の上部に設けられ、被検体Pを載置する。
FPDユニット20は、図1(b)に示すように、FPD24、通信回路25および処理回路26を有する。FPDユニット20は、X線検出装置の一例である。
FPD24、通信回路25および処理回路26は、同一の筐体に収容されるとよい。この筐体は、たとえば薄い箱型の形状を有し、X線の入射面となる前面と反対側の背面の平面形状が矩形状とされるとともに、前面には、X線を透過する透過板が設けられる。
FPD24は、フラットパネルディテクタ(平面検出器、FPD:Flat Panel Detector)により構成され、FPD24に照射されたX線を検出し、この検出したX線にもとづいてX線撮影画像の画像データを出力する。この画像データは処理回路26に与えられる。FPD24は、1度のX線ばく射によって1枚分の画像データを生成する。FPD24は、X線検出器の一例である。
X線源21とFPD24は、天板23に載置された被検体Pを挟んで対向配置されればよい。たとえば、X線源21とFPD24を収容するFPDユニット20の筐体は、被検体Pを挟んでX線源21とFPD24とが対向配置されるようにCアームの両端部にそれぞれ支持されてもよい。また、X線源21とFPD24は、それぞれが独立に移動可能であってもよい。
通信回路25は、無線通信用の種々のプロトコルを実装し、コンソール30の通信回路34とネットワークを介さずに直接に、データ送受信することができる。また、通信回路25は、無線でアクセスポイントと接続されることによってネットワークを介して通信回路34とデータ送受信可能に構成されてもよく、この場合は、通信回路25はネットワークの形態に応じた種々の情報通信用プロトコルを実装する。この場合、通信回路25は、これらの各種プロトコルに従って、FPDユニット20とコンソール30とを接続する。この接続には電子ネットワークを介した電気的な接続などを適用することができる。ここで電子ネットワークとは、電気通信技術を利用した情報通信網全般を意味し、無線/有線の病院基幹LAN(Local Area Network)やインターネット網のほか、電話通信回線網、光ファイバ通信ネットワーク、ケーブル通信ネットワークおよび衛星通信ネットワークなどを含む。
FPDユニット20の処理回路26は、プロセッサと記憶回路とを有する。処理回路26のプロセッサは、記憶回路に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、コンソール30の処理回路35と協調して、FPDユニット20からコンソール30への画像データ転送を部分領域ごとに優先度の順に行う。処理回路26のプロセッサは、優先度受付機能261、画像転送機能262、および画像処理機能263を実現する。これらの各機能はそれぞれプログラムの形態で記憶回路に記憶されている。
優先度受付機能261は、コンソール30の処理回路35から、FPD24が生成した画像データについて、部分領域の情報と部分領域の優先度の情報を受け付けこれらの情報を画像転送機能262に与えるとともに、画像データを部分領域ごとに優先度の順に転送すべき旨の指示を受け付ける。
画像転送機能262は、コンソール30の処理回路35から受け付けた部分領域の情報および優先度の情報に従って、FPD24が生成した画像データを部分領域ごとに優先度の順にコンソール30へ転送する。
画像処理機能263は、FPD24が生成した画像データに、FPD24の特性に応じた画像処理を施して、本画像データを生成する。なお、以下の説明では、FPD24が生成した画像データであって画像処理を施す前の画像データをプレビュー画像データというものとする。本実施形態に係る画像転送機能262は、FPD24が画像データを生成すると、まず画像処理前のプレビュー画像データをコンソール30へ転送し、その後画像処理機能263によって画像処理後の本画像データが生成されると、この本画像データをコンソール30へ転送する。
プレビュー画像データは、画像処理を施しておらず本画像よりもデータ量が小さいデータであり、本画像データよりも送信時間が短くて済むため、本画像よりも先にコンソール30による受信が完了する。
一方、コンソール30は、ディスプレイ31、入力インターフェース32、記憶回路33、通信回路34、および処理回路35を有する。
ディスプレイ31は、たとえば液晶ディスプレイやOLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイなどの一般的な表示出力装置により構成され、処理回路35の制御に従って各種情報を表示する。ディスプレイ31は、表示部の一例である。
入力インターフェース32は、たとえばトラックボール、スイッチ、ボタン、マウス、キーボード、操作面へ触れることで入力操作を行なうタッチパッド、光学センサを用いた非接触入力回路、および音声入力回路等などの一般的な入力装置により実現され、ユーザの操作に対応した操作入力信号を処理回路35に出力する。
なお、コンソール30は、図1に示すようにディスプレイ31および入力インターフェース32を備えてもよいし、ディスプレイ31および入力インターフェース32を備えず、これらの機能をコンソール30とは別体のタブレット型やスマートフォン型の携帯型情報処理装置で実現してもよい。また、コンソール30がタブレット型やスマートフォン型であってもよい。この場合は、ディスプレイ31と入力インターフェース32は一体としてタッチパネルを構成してもよい。
記憶回路33は、磁気的もしくは光学的記録媒体または半導体メモリなどの、プロセッサにより読み取り可能な記録媒体を含んだ構成を有する。記憶回路33の記憶媒体内のプログラムおよびデータの一部または全部は電子ネットワークを介した通信によりダウンロードされてもよいし、光ディスクなどの可搬型記憶媒体を介して記憶回路33に与えられてもよい。
コンソール30の通信回路34の構成および作用は、FPDユニット20の通信回路25の構成および作用と実質的に異ならないため、説明を省略する。
コンソール30の処理回路35は、X線診断装置10を統括制御する機能を実現する。また、コンソール30の処理回路35は、記憶回路33に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、FPDユニット20の処理回路26と協調して、FPDユニット20からコンソール30への画像データ転送を部分領域ごとに優先度の順に行うための処理を実行するプロセッサである。コンソール30の処理回路35のプロセッサは、優先度取得機能351、転送指示機能352、表示制御機能353、および優先度設定機能354を実現する。これらの各機能はそれぞれプログラムの形態で記憶回路に記憶されている。
優先度取得機能351は、FPD24から出力された画像データを転送する際に優先的に転送されるべき部分領域の情報と、部分領域の優先度の情報とを取得する。
転送指示機能352は、FPDユニット20の処理回路26に対し、FPD24から出力された画像データを部分領域ごとに優先度の順に転送するよう指示する。
表示制御機能353は、FPDユニット20の処理回路26から、通信回路25および通信回路34を介して、画像データのうち部分領域のデータを優先度の順に受信し、受信した順に部分領域のデータにもとづく画像を生成してディスプレイ31に表示させる。
優先度設定機能354は、初期設定により、または入力インターフェース32を介したユーザ指示にもとづいて、画像データの撮影部位または撮影目的に応じて、たとえば撮影術式や撮影に伴い実行される手技に応じて、画像データを転送する際の部分領域と各部分領域の優先度とを設定する。
図2は、画像データに設定される部分領域および優先度の一例を説明するための図である。また、図3は、図2に示す例における画像データの転送処理を説明するための図である。なお、図2および図3には、画像データが胸部正面像である場合の部分領域および優先度の設定例を示した。
図2に示すように、優先度設定機能354は、画像データのうち、関心領域が含まれる可能性が高い部分領域を、たとえば矩形の枠を用いたユーザ指定に応じて設定するとともに、指定した部分領域に対して優先度を設定し、たとえば記憶回路33にあらかじめ記憶しておく。図2には、2つの部分領域が設定される場合の例を示した。なお、ユーザによる部分領域の指定は、所定の任意の形状の枠を用いて行われてもよいし、座標指定により行われてもよい。
部分領域は、画像データのうち重要度が高い領域を含むように設定されるとよい。より具体的には、その部分領域のみを確認すれば再撮影の要否を判断できるような、診断上重要な領域を部分領域に設定し、かつ、当該部分領域の優先度を高く設定するとよい。
コンソール30の転送指示機能352から画像データを部分領域ごとに優先度の順に転送すべき旨の指示を受けると、FPDユニット20の画像転送機能262は、受け付けた部分領域の情報および優先度の情報に従って、FPD24が生成した画像データを部分領域ごとに優先度の順にコンソール30へ転送する。そして、コンソール30の表示制御機能353は、受信した部分領域の順にディスプレイ31に表示させる(図3参照)。
このため、優先度が高い部分領域が転送されるごとに、画像データの部分領域がディスプレイ31に表示されていく。ユーザは、画像データの全体が転送されるまで長時間待つことなく、優先度の高い順にディスプレイ31に表示されていく部分領域を確認することができる。したがって、優先度が高い部分領域の転送後であって、残りの領域が転送される前に無線通信に不具合が生じてしまった場合であっても、ユーザは優先度が高い部分領域を確認することができる。このため、たとえば、ユーザは、この部分領域にもとづいて、被検体Pを次の体位にして撮影するか、もう一度同じ体位で再撮影すべきかなどの判断をすることができる。
次に、本実施形態に係る医用画像処理装置を含むX線診断装置10の動作の一例について説明する。
図4は、図1に示すFPDユニット20の処理回路26のプロセッサにより、コンソール30の指示に応じて画像データを部分領域ごとに優先度の順に転送する際の手順の一例を示すフローチャートである。図4においてSに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
まず、ステップS1において、画像処理機能263は、FPD24から画像データを取得する。
次に、ステップS2において、FPDユニット20の優先度受付機能261は、コンソール30の転送指示機能352から、FPD24が生成した画像データについて、部分領域の情報と部分領域の優先度の情報を受け付けてこれらの情報を画像転送機能262に与えるとともに、画像データを部分領域ごとに優先度の順に転送すべき旨の指示を受け付ける。なお、ステップS1とS2の順序は逆であってもよい。
次に、ステップS3において、画像処理機能263は、プレビュー画像データを転送済みか否か判定する。プレビュー画像データを転送済みである場合は、ステップS4において、画像処理機能263はFPD24が生成した画像データに、FPD24の特性に応じた画像処理を施して、本画像データを生成して画像転送機能262に与え、ステップS5に進む。一方、プレビュー画像データを転送済みでない場合は、画像処理機能263は、プレビュー画像データを画像転送機能262に与えてステップS5に進む。
次に、ステップS5において、画像転送機能262は、画像処理機能263から受けた画像データを、部分領域ごとに優先度の順に転送する(図3参照)。
なお、ステップS5でプレビュー画像データを転送した場合は、ステップS4に戻って引き続き本画像データの転送処理を行うとよい。
以上の手順により、FPDユニット20は、コンソール30の指示に応じて画像データを部分領域ごとに優先度の順に転送することができる。
なお、図4にはプレビュー画像データと本画像データの両方について部分領域ごとに優先度の順に転送する場合の例を示したが、コンソール30の転送指示機能352は、プレビュー画像データと本画像データの少なくとも一方に対して部分領域ごとに優先度の順に転送するよう指示してもよい。
また、プレビュー画像データを部分領域ごとに優先度の順に転送する場合には、コンソール30の転送指示機能352は、優先度が非付与の領域については転送不要の旨をFPDユニット20に指示してもよい(図3下図参照)。この場合、プレビュー画像データを全て転送する場合に比べて通信障害の影響を受ける可能性を低減することができる。
また、本画像データを部分領域ごとに優先度の順位転送する場合、ユーザは全体の本画像に先駆けて優先度の高い部分領域の鮮鋭な画像を確認することができる。
図5は、図1に示すコンソール30の処理回路35のプロセッサにより、FPDユニット20に対して画像データを部分領域ごとに優先度の順に転送するよう指示するとともに、FPDユニット20から転送されてきた部分領域を受信した順にディスプレイ31に表示させる際の手順の一例を示すフローチャートである。図5においてSに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。図5に示す手順は、図4に示す手順と並行して実行される。
まず、ステップS11において、優先度取得機能351は、FPD24から出力された画像データを転送する際に優先的に転送されるべき部分領域の情報と、部分領域の優先度の情報とを取得し、転送指示機能352に与える。この部分領域と優先度は、優先度設定機能354によりあらかじめ、画像データの撮影部位または撮影目的に応じて、たとえば撮影術式や撮影に伴い実行される手技に応じて、設定される。
次に、ステップS12において、転送指示機能352は、FPDユニット20の処理回路26に対し、FPD24から出力された画像データを部分領域ごとに優先度の順に転送するよう指示する。
この指示を受けたFPDユニット20によって図4に示した手順が実行されると、ステップS13において、表示制御機能353は、FPDユニット20の画像転送機能262から、部分領域ごとに優先度の順に画像データを受信し、受信した順に部分領域をディスプレイ31に表示させる(図3参照)。
以上の手順により、医用画像処理装置の一例としてのコンソール30は、FPDユニット20に対して画像データを部分領域ごとに優先度の順に転送するよう指示し、FPDユニット20から転送されてきた部分領域を受信した順にディスプレイ31に表示させることができる。
次に、画像データの撮影部位または撮影目的に応じて設定される部分領域および優先度の具体例を説明する。
図6(a)は画像データが胸部正面像である場合の部分領域および優先度の設定例を示す説明図であり、(b)は画像データが胸部側面像である場合の部分領域および優先度の設定例を示す説明図である。図6(a)に示す設定例は図2に示す例と同じである。
また、図7(a)は画像データが上腕正面像、(b)は上腕側面像、(c)は肘正面像、(d)は肘側面像である場合の部分領域および優先度の設定例を示す説明図である。
撮影部位が異なれば、画像データにおけるユーザが観察したい部分領域の位置も異なると考えられる。このため、優先度設定機能354は、図6(a)、(b)、および図7(a)〜(d)に示すように、画像データの撮影部位または撮影目的に応じて画像データを転送する際の部分領域と各部分領域の優先度とをあらかじめ設定するとよい。
図8は、画像データが腹部単純撮影により得られた画像データである場合の部分領域および優先度の設定例を示す説明図である。図8の点線は、優先度1の部分領域に比べて他の領域の画像が粗いことを示している。
腹部単純撮影など、撮影部位または撮影目的によっては、画像データ全体を俯瞰して診断することが重要となることがある。この場合は、画像データに対して多数の部分領域を設定するよりも、優先度が付与されていない領域をまとめて高速に転送できるように、優先度が付与されていない領域のデータサイズが小さくなるよう、当該領域については複数の画素値を1つの画素値または前記複数の画素値の平均値で代表させるいわゆるモザイク処理を施すか、あるいは画像圧縮処理を施して、コンソール30に転送するとよい。データサイズを小さくすることによって、粗い画像にはなるものの、高速に画像データを転送することができ、通信障害によって転送の不具合が生じてしまう可能性を低減することができる。
また、以上の説明では、部分領域が、矩形や任意の形状の枠を用いて設定され、あるいは座標指定により設定される場合の例について示したがこれに限られない。たとえば、画像データの全体を複数の領域に分割し、これらの分割した領域(以下、分割領域という)ごとに優先度を付与してもよい。
図9(a)は胸部正面像の画像データを3×4の12の分割領域に分割した場合における部分領域および優先度の設定例を示す説明図であり、(b)は(a)に示す例において優先度の順に受信された部分領域の画像がディスプレイ31に順次表示される様子の一例を示す説明図である。また、図10(a)および(b)は、図9に示す例を胸部側面像の画像データに適用する場合の一例を示す説明図である。
図9(a)、(b)および図10(a)、(b)に示すように、画像データの全体を複数の領域に分割し、これらの分割領域ごとに優先度を付与する場合であっても、矩形や任意の枠、あるいは座標指定によって分割領域を設定した場合と同様の効果を奏する。
また、複数の分割領域に同じ優先度が付与されている場合は、当該複数の分割領域のそれぞれをあらかじめ定めた順序で転送させ、この順序でディスプレイに31に表示させてもよい。たとえば図9(b)には、優先度1が付与された部分領域が3つ存在し、あらかじめ左から右の順序を定めておき、この順序で転送、表示を行う場合の例を示した。このように小さな分割領域ごとに転送することで、転送途中で通信障害が生じても、いくつかの分割領域の転送は成功する可能性が高くなる。
本実施形態に係るX線診断装置10は、FPD24が出力する画像データに対して、画像データの撮影部位または撮影目的に応じて部分領域を設定するとともに部分領域に優先度を設定する。そして、FPD24が出力する画像データを、必要に応じて本画像データに画像処理してから、FPDユニット20から医用画像処理装置の一例としてのコンソール30に対して、部分領域ごとに優先度の順に転送することができる。
このため、コンソール30は、全ての画像データが転送されるまで長時間待つこと無く、優先度の高い部分領域の画像から順に、すなわちユーザが観察したい部分領域の画像から順に、ディスプレイ31に表示させることができる。したがって、画像データの転送途中で通信障害が生じても、高優先度の部分領域が転送済みであれば、ユーザは転送済みの部分領域の画像を確認することにより、所望の画像が撮影できているかを判別し、再撮影の要否を判別することができる。たとえば、本実施形態に係るX線診断装置10によれば、優先度の高い部分領域の画像のみでも、画像が大きく位置ずれしていないか、被検体Pの体動などにより画質が著しく低くないか、などを、容易かつ迅速に確認することができる。また、分割領域ごとに転送する場合を含め、部分領域ごとに転送することにより、転送途中で通信障害が生じても、いくつかの部分領域の転送は成功する可能性が高くなる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、FPDユニット20からコンソール30へ、画像データを部分領域ごとに優先度の順に転送することできる。
なお、本実施形態における医用画像処理装置の一例としてのコンソール30の処理回路35の優先度取得機能351、転送指示機能352、表示制御機能353、および優先度設定機能354は、それぞれ特許請求の範囲における取得部、転送指示部、表示制御部および設定部の一例である。また、本実施形態に係るFPDユニット20は、特許請求の範囲におけるX線検出部の一例である。また、本実施形態におけるFPDユニット20の処理回路26の優先度受付機能261および画像転送機能262は、それぞれ特許請求の範囲における受付部および画像転送部の一例である。
なお、上記実施形態において、「プロセッサ」という文言は、たとえば、専用または汎用のCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、または、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(たとえば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、およびFPGA)等の回路を意味するものとする。プロセッサは、記憶媒体に保存されたプログラムを読み出して実行することにより、各種機能を実現する。
また、上記実施形態では処理回路26、処理回路35のそれぞれについて、単一のプロセッサが各機能実現する場合の例について示したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサが各機能を実現してもよい。また、プロセッサが複数設けられる場合、プログラムを記憶する記憶媒体は、プロセッサごとに個別に設けられてもよいし、1つの記憶媒体が全てのプロセッサの機能に対応するプログラムを一括して記憶してもよい。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10 X線診断装置
20 FPDユニット
26 処理回路
30 コンソール
31 ディスプレイ
32 入力インターフェース
35 処理回路
261 優先度受付機能
262 画像転送機能
263 画像処理機能
351 優先度取得機能
352 転送指示機能
353 表示制御機能
354 優先度設定機能

Claims (11)

  1. X線検出部のX線検出器から出力された画像データの部分領域の情報と前記部分領域の優先度の情報とを取得する取得部と、
    前記X線検出部に対し、前記画像データを前記部分領域ごとに前記優先度の順に転送するよう指示する転送指示部と、
    前記部分領域を前記優先度の順に受信し、受信した順に前記部分領域を表示部に表示させる表示制御部と、
    を備えたX線診断装置。
  2. 前記画像データの撮影部位または撮影目的に応じて前記部分領域および前記優先度を設定する設定部、
    をさらに備えた、
    請求項1記載のX線診断装置。
  3. 前記X線検出部をさらに備え、
    前記X線検出部は、
    前記X線検出器としてのフラットパネルディテクタと、
    前記転送指示部から前記画像データを前記部分領域ごとに前記優先度の順に転送すべき旨の指示を受け付ける受付部と、
    前記フラットパネルディテクタが出力した前記画像データを前記部分領域ごとに前記優先度の順に転送する画像転送部と、
    を有する、
    請求項1または2に記載のX線診断装置。
  4. 前記部分領域の形状は、
    矩形、またはユーザにより指定された所定の形状を有する、
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載のX線診断装置。
  5. 前記部分領域および前記優先度は、
    前記画像データの全体を複数の領域に分割し、分割領域ごとに前記優先度を付与することにより設定される、
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載のX線診断装置。
  6. 前記表示制御部は、
    複数の前記分割領域に同じ前記優先度が付与されているとき、当該複数の前記分割領域のそれぞれをあらかじめ定めた順序で前記表示部に表示する、
    請求項5記載のX線診断装置。
  7. 前記X線検出部は、
    前記X線検出器が出力した前記画像データに対する画像処理前のプレビュー画像データと画像処理後の本画像データとを転送可能に構成され、
    前記転送指示部は、
    前記プレビュー画像データと前記本画像データの少なくとも一方に対して、前記部分領域ごとに前記優先度の順に転送するよう前記X線検出部に指示する、
    請求項1ないし6のいずれか1項に記載のX線診断装置。
  8. 前記転送指示部は、
    前記プレビュー画像データの転送指示において、前記優先度が非付与の領域については転送不要の旨を前記X線検出部に指示する、
    請求項7記載のX線診断装置。
  9. 前記転送指示部は、
    前記プレビュー画像データまたは前記本画像データの転送指示において、前記優先度が非付与の領域については、当該非付与の領域のデータサイズが小さくなるよう、複数の画素値を1つの画素値または前記複数の画素値の平均値で代表させる処理または画像圧縮処理を施して転送するよう前記X線検出部に指示する、
    請求項7記載のX線診断装置。
  10. X線検出部のX線検出器から出力された画像データの部分領域の情報と前記部分領域の優先度の情報とを取得する取得部と、
    前記X線検出部に対し、前記画像データを前記部分領域ごとに前記優先度の順に転送するよう指示する転送指示部と、
    前記部分領域を前記優先度の順に受信し、受信した順に前記部分領域を表示部に表示させる表示制御部と、
    を備えた医用画像処理装置。
  11. X線検出部のX線検出器から出力された画像データの部分領域の情報と前記部分領域の優先度の情報とを取得するステップと、
    前記X線検出部に対し、前記画像データを前記部分領域ごとに前記優先度の順に転送するよう指示するステップと、
    前記部分領域を前記優先度の順に受信し、受信した順に前記部分領域を表示部に表示させるステップと、
    を有する画像表示方法。
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