JP2020088651A - 画像処理システム、情報端末、インターホンシステム、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】撮像環境にかかわらずフリッカの発生を低減することができる画像処理システム、情報端末、インターホンシステム、画像処理方法、及びプログラムを提供する。【解決手段】画像処理システム20は、処理部24を備える。処理部24は、子機2の撮像部28で撮像された画像に対して画像処理を実行する。処理部24は、複数の対策モードを有する。複数の対策モードは、画像処理において実行される。複数の対策モードは、所定の周期で輝度変動を繰り返す光源30からの光によって画像に生じるフリッカを低減するモードである。【選択図】図1
Description
本開示は、画像処理システム、情報端末、インターホンシステム、画像処理方法、及びプログラムに関する。より詳細には、本開示は、インターホン装置の撮像部で撮像された画像に対して画像処理を実行する画像処理システム、情報端末、インターホンシステム、画像処理方法、及びプログラムに関する。
特許文献1には、複数の取得画像に対して画像処理を行う画像処理装置が記載されている。特許文献1に記載の画像処理装置では、画像合成・間引き手段が、代表輝度の時間変動の周期ごとに、連続する3つのフィールド画像を積分して出力画像とする。これにより、出力画像間の輝度がほぼ等しくなり、フリッカが発生しにくくなる。
しかしながら、特許文献1に記載の画像処理装置(画像処理システム)では、撮像環境によってはフリッカが発生する可能性があった。
本開示の目的は、撮像環境にかかわらずフリッカの発生を低減することができる画像処理システム、情報端末、インターホンシステム、画像処理方法、及びプログラムを提供することにある。
本開示の一態様に係る画像処理システムは、処理部を備える。前記処理部は、インターホン装置の撮像部で撮像された画像に対して画像処理を実行する。前記処理部は、複数の対策モードを有する。前記複数の対策モードは、前記画像処理において実行される。前記複数の対策モードは、所定の周期で輝度変動を繰り返す光源からの光によって前記画像に発生するフリッカを低減するモードである。
本開示の一態様に係る画像処理システムは、処理部と、検出部と、を備える。前記処理部は、インターホン装置の撮像部で撮像された画像に対して画像処理を実行する。前記検出部は、所定の周期で輝度変動を繰り返す光源からの光によって前記画像に発生するフリッカを検出する。前記処理部は、第1動作モードと、第2動作モードと、を有する。前記第1動作モードは、露光時間の異なる複数の前記画像を合成するモードである。前記第2動作モードは、単一の前記画像を出力するモードである。前記処理部は、前記画像処理において、前記第1動作モードを実行している状態で前記検出部が前記フリッカを検出すると、前記第1動作モードから前記第2動作モードに切り替える。
本開示の一態様に係る情報端末は、通知部を備える。前記通知部は、上述の画像処理システムの前記処理部による前記画像処理を許可するか否かを確認するための確認情報をユーザに通知する。
本開示の一態様に係る情報端末は、通知部を備える。前記通知部は、上述の画像処理システムの前記処理部による前記画像処理を実行することをユーザに通知する。
本開示の一態様に係るインターホンシステムは、上述の情報端末と、前記インターホン装置と、を備える。前記インターホン装置が前記処理部を有する。
本開示の一態様に係る画像処理方法は、複数の対策モードを有する。前記複数の対策モードは、インターホン装置の撮像部で撮像された画像に対する画像処理において実行される。前記複数の対策モードは、所定の周期で輝度変動を繰り返す光源からの光によって前記画像に発生するフリッカを低減するモードである。
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、上述の画像処理方法を実行させるためのプログラムである。
本開示によれば、撮像環境にかかわらずフリッカの発生を低減することができる、という利点がある。
(実施形態)
(1)概要
以下、本実施形態に係る画像処理システム20、及びインターホンシステム10の概要について、図1を参照して説明する。
(1)概要
以下、本実施形態に係る画像処理システム20、及びインターホンシステム10の概要について、図1を参照して説明する。
本実施形態に係る画像処理システム20は、図1に示すように、インターホンシステム10に用いられる。インターホンシステム10は、例えば、マンション等の集合住宅100に適用される集合住宅用のインターホンシステムである。本実施形態に係るインターホンシステム10は、複数(図1では2つ)の親機1と、子機2と、制御装置3と、複数(図1では2つ)のドアホン4と、を備えている。複数の親機1と複数のドアホン4とは、一対一に対応している。
複数の親機1の各々は、例えば、集合住宅100に含まれる複数(図1では2つ)の住戸101の各々に設けられた情報端末(以下、「情報端末1」ともいう)である。各親機1は、例えば、各住戸101の内玄関に設けられている。各親機1は、第2幹線62、分岐線63、及び分岐器5を介して制御装置3に接続されている。各親機1は、制御装置3を介して、子機2との間で通信(例えば、通話、及び制御信号の送信等)を行うように構成されている。さらに、各親機1は、接続線64を介して対応するドアホン4に接続されている。各親機1は、対応するドアホン4との間で通信(例えば、通話、及び制御信号の送信等)を行うように構成されている。
子機2は、例えば、集合住宅100の共用玄関(ロビー)102に設けられたインターホン装置(以下、「インターホン装置2」ともいう)である。子機2は、第1幹線61を介して制御装置3に接続されている。子機2は、制御装置3を介して、各親機1との間で通信(例えば、通話、及び映像信号の送信等)を行うように構成されている。
制御装置3は、例えば、集合施設100の管理室103に設けられている。制御装置3は、第1幹線61を介して子機2に接続され、かつ第2幹線62を介して各親機1に接続されている。つまり、制御装置3は、各親機1と子機2との間の通信を中継するように構成されている。
複数のドアホン4の各々は、例えば、集合住宅100の各住戸101の外玄関に設けられている。各ドアホン4は、接続線64を介して対応する親機1に接続されている。各ドアホン4は、対応する親機1との間で通信(例えば、通話、映像信号の送信等)を行うように構成されている。
本実施形態では、第1幹線61、第2幹線62、分岐線63、及び接続線64は、いずれもツイストペア線である。つまり、実際には、第1幹線61、第2幹線62、分岐線63、及び接続線64は2本の電線で構成されるが、図面上は1本の線で表している。なお、第1幹線61、第2幹線62、分岐線63、及び接続線64の少なくとも1つはツイストペア線以外の電線であってもよい。
画像処理システム20は、インターホン装置2の撮像部28で撮像された画像に対して画像処理を実行するためのシステムである。画像処理システム20は、図1に示すように、処理部24を備える。処理部24は、複数の対策モードを有する。複数の対策モードは、処理部24の画像処理において実行される。複数の対策モードは、光源30からの光によって画像に発生するフリッカを低減するためのモードである。本開示でいう「光源」とは、例えば、蛍光灯、及び発光ダイオード等の人工光源であって、交流電源(商用電源)の周波数に応じて点滅を繰り返すことで光を発するような光源をいう。言い換えると、本開示でいう「光源」とは、所定の周期T1(図2参照)で輝度変動を繰り返す光源をいう。さらに、本開示でいう「フリッカ」とは、画像に一定の時間周期で明暗が生じる現象をいう。明暗の移動する縞模様として見えることもある。
光源30は、交流電源の周波数の2倍の周期で点滅を繰り返すため、例えば交流電源の周波数が50Hzであれば、光源30は、1秒間に100回の頻度で点滅を繰り返す。また、交流電源の周波数が60Hzであれば、光源30は、1秒間に120回の頻度で点滅を繰り返す。本実施形態では、光源30は、例えば、共用玄関102に設置され、子機2の撮像部28の撮像範囲を照らすように照明範囲が設定された蛍光灯である。
上述のように、本実施形態に係る画像処理システム20では、処理部24は複数の対策モードを有している。そのため、処理部24が複数の対策モードの中から撮像部28の撮像環境に適した対策モードを適宜選択することで、撮像部28の撮像環境にかかわらずフリッカの発生を低減することができる。
(2)構成
以下、本実施形態に係るインターホンシステム10の構成について、図1〜図3を参照して説明する。
以下、本実施形態に係るインターホンシステム10の構成について、図1〜図3を参照して説明する。
本実施形態に係るインターホンシステム10は、図1に示すように、複数(図1では2つ)の親機(情報端末)1と、子機(インターホン装置)2と、制御装置3と、複数(図1では2つ)のドアホン4と、を備えている。つまり、インターホンシステム10は、情報端末1と、インターホン装置2と、を備えている。複数の親機1と複数のドアホン4とは、一対一に対応している。
(2.1)親機
親機1は、図1に示すように、第1通信部11と、第2通信部12と、制御部13と、通話部14と、映像処理部15と、表示部16と、操作部17と、記憶部18と、を有している。
親機1は、図1に示すように、第1通信部11と、第2通信部12と、制御部13と、通話部14と、映像処理部15と、表示部16と、操作部17と、記憶部18と、を有している。
第1通信部11は、子機2と通信するための通信インターフェースである。第1通信部11は、第2幹線62、分岐線63、及び分岐器5を介して制御装置3に接続されている。第1通信部11は、制御装置3を介して、子機2に対して音声信号、及び制御信号等を送信する。さらに、第1通信部11は、制御装置3を介して、子機2から音声信号、及び映像信号等を受信する。
第2通信部12は、ドアホン4と通信するための通信インターフェースである。第2通信部12は、接続線64を介してドアホン4に接続されている。第2通信部12は、ドアホン4に対して音声信号、及び制御信号等を送信し、ドアホン4から音声信号、及び映像信号等を受信する。
制御部13は、例えば、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するコンピュータシステムを主構成とする。そして、コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムを、コンピュータシステムのプロセッサが実行することにより、制御部13の機能が実現される。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。制御部13は、第1通信部11、第2通信部12、通話部14、及び映像処理部15等を制御するように構成されている。
通話部14は、スピーカ及びマイクロホンを含み、子機2、及びドアホン4との間で通話可能に構成されている。
映像処理部15は、子機2、及びドアホン4からの映像信号を受けて、信号処理により映像信号に含まれる映像を処理するように構成されている。映像処理部15は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)、又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)等のデバイスにて実現される。
表示部16は、例えば液晶ディスプレイである。表示部16は、映像処理部15からの映像を表示するように構成されている。さらに、表示部16は、後述の処理部24による画像処理を許可するか否かを確認するための確認情報を表示するように構成されている。つまり、本実施形態では、表示部16が、上記確認情報をユーザ(例えば、各住戸101の住人等)に通知する通知部19として機能する。表示部16は、例えば、確認情報として、操作部17に設けられた第1ボタン及び第2ボタンのいずれかを選択する旨の表示を表示する。第1ボタンは、処理部24による画像処理を許可する場合に押されるボタンである。第2ボタンは、処理部24による画像処理を許可しない場合に押されるボタンである。例えば、処理部24が画像処理において第1対策モード(後述する)を実行する際に、第1対策モードを実行してもよいか否かをユーザに確認する。この構成によれば、処理部24による画像処理を実行するか否かをユーザに選択させることができる。なお、親機1がタッチパネルディスプレイを備えている場合には、タッチパネルディスプレイが表示部16と操作部17とを兼ねてもよい。
操作部17は、ユーザ(例えば、各住戸101の住人等)の操作を受け付けるように構成されている。操作部17は、少なくとも上述の第1ボタン、第2ボタン、及び応答ボタンを有している。第1通信部11が住人を呼び出すための呼出信号を受信している状態で、操作部17の応答ボタンが押されると、子機2、又はドアホン4と親機1との間で音声通話が可能になる。
記憶部18は、読み書き可能なメモリで構成されている。記憶部18は、例えばフラッシュメモリである。記憶部18は、例えば、子機2、及びドアホン4からの映像データを記憶する。さらに、記憶部18は、親機1に割り当てられたアドレス情報を記憶する。
(2.2)子機
子機2は、図1に示すように、通信部21と、制御部22と、通話部23と、処理部24と、表示部25と、操作部26と、記憶部27と、撮像部28と、検出部29と、を有している。つまり、本実施形態では、インターホン装置2が処理部24を有している。ここで、本実施形態に係る画像処理システム20は、図1に示すように、処理部24と、検出部29と、を備えている。つまり、本実施形態では、インターホン装置としての子機2が、画像処理システム20を備えている。
子機2は、図1に示すように、通信部21と、制御部22と、通話部23と、処理部24と、表示部25と、操作部26と、記憶部27と、撮像部28と、検出部29と、を有している。つまり、本実施形態では、インターホン装置2が処理部24を有している。ここで、本実施形態に係る画像処理システム20は、図1に示すように、処理部24と、検出部29と、を備えている。つまり、本実施形態では、インターホン装置としての子機2が、画像処理システム20を備えている。
通信部21は、親機1(の第1通信部11)と通信するための通信インターフェースである。通信部21は、第1幹線61を介して制御装置3に接続されている。通信部21は、制御装置3を介して、親機1に対して音声信号、及び映像信号等を送信する。さらに、通信部21は、制御装置3を介して、親機1から音声信号、及び制御信号等を受信する。ここで、子機2からの通信信号には、親機1を特定するための情報(例えば、アドレス情報等)が含まれている。そのため、この通信信号に含まれるアドレス情報と一致するアドレス情報が割り当てられた親機1のみが通信信号を受信することができる。
制御部22は、例えば、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するコンピュータシステムを主構成とする。そして、コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムを、コンピュータシステムのプロセッサが実行することにより、制御部22の機能が実現される。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。制御部22は、通信部21、通話部23、処理部24、及び撮像部28等を制御するように構成されている。
通話部23は、スピーカ及びマイクロホンを含み、親機1との間で通話可能に構成されている。
処理部24は、撮像部28で撮像された画像に対して画像処理を実行するように構成されている。処理部24は、例えば、DSP、又はFPGA等のデバイスにて実現される。
処理部24は、第1動作モードと、第2動作モードと、を有している。第1動作モードは、露光時間の異なる複数の画像を合成するモードである。言い換えると、第1動作モードは、第1露光時間で撮像された第1画像と、第1露光時間よりも長い第2露光時間で撮像された第2画像とを合成するモードである。つまり、処理部24は、第1動作モードでは、撮像期間T2(図2参照)ごとに撮像された、相対的に露光時間の短い画像と、相対的に露光時間の長い画像とを合成した合成画像を作成する。すなわち、第1動作モードは、HDR(High-dynamic-range rendering)モードである。第2動作モードは、単一の画像を出力するモードである。言い換えると、第2動作モードは、1つの露光時間にて撮像された1枚の画像を出力するモードである。つまり、処理部24は、第2動作モードでは、撮像周期T2(図2参照)ごとに撮像された1枚(単一)の画像をそのまま出力する。処理部24は、例えば、ユーザが操作部26に対して所定の操作を行うことで、第1動作モードと第2動作モードとを切替可能に構成されている。
さらに、処理部24は、第1対策モード、第2対策モード、及び第3対策モードを有している。これらの第1対策モード、第2対策モード、及び第3対策モードは、光源30からの光によって画像に発生するフリッカを低減するためのモードである。つまり、処理部24は、光源30からの光によって画像に発生するフリッカを低減する複数の対策モードを有している。
第1対策モードは、撮像部28の露光時間を光源30の周期T1(図2参照)の整数倍に設定するモードである。本実施形態では、光源30は、図2に示すように、周期T1で点滅を繰り返すことで光を発するように構成されている。例えば、交流電源の周波数が50Hzであれば、光源30の周期T1は10msとなる。また、交流電源の周波数が60Hzであれば、光源30の周期T1は8.33msとなる。本実施形態では、交流電源の周波数が50Hzであり、光源30の周期T1が10msであることとする。
一方、本実施形態では、撮像部28のフレームレートは60fpsに設定されている。つまり、本実施形態では、撮像部28は、16.67msごとに1つの画像(フレーム)を撮像する(以下、「撮像周期T2」ともいう)。したがって、撮像部28の露光時間は、撮像周期T2よりも短く、かつ周期T1の整数倍に設定することになり、本実施形態では、撮像部28の露光時間は10msに設定される。
上述のように、撮像部28の露光時間を光源30の周期T1の整数倍(本実施形態では1倍)に設定することで、光源30からの光によって画像に発生するフリッカを低減することができる。ただし、第1対策モードでは、撮像部28の露光時間が制限されるため、光源30による照度が低い場合には露光量が不足する可能性がある。
ところで、本実施形態では、後述するように、撮像部28の撮像素子はCMOSイメージセンサである。そのため、撮像素子を介して取得される画像は、図2に示すように、垂直方向に沿って並ぶ複数の走査線ごとに順番に処理部24に取り込まれる。図2に示す例では、1つ目の走査線に対応する第1フレーム(f11、f21、f31、f41、f51)と、2つ目の走査線に対する第2フレーム(f12、f22、f32、f42)とが図示されている。
第2対策モードは、所定期間T3において撮像された複数の画像を積分するモードである。ここで、本実施形態では、光源30の周期T1は10msであり、撮像部28の撮像周期T2は16.67msである。そのため、所定期間T3は、周期T1の整数倍で、かつ撮像周期T2の整数倍であることが好ましい。言い換えると、所定期間T3は、周期T1と撮像周期T2との最小公倍数であり、本実施形態では、所定期間T3は50msである。そして、処理部24は、所定期間T3において撮像された第1画像f1、第2画像f2、及び第3画像f3を積分する(図3参照)。具体的には、処理部24は、第1画像f1、第2画像f2、及び第3画像f3に対して、画素ごとに画素値加算し、画素ごとに画素値の平均を算出する。その結果、処理部24から表示部25に出力される第1画像f1、第2画像f2、及び第3画像f3間の輝度がほぼ等しくなり、フリッカの発生を低減することができる。なお、図3における第4画像f4は、次に連続する3枚の画像のうちの1枚目の画像であり、第2対策モードにおいて残りの2枚の画像と共に積分される。つまり、第1画像f1、第2画像f2、及び第3画像f3を積分する処理では、第4画像f4は使用されない。ただし、第2対策モードでは、撮像対象が動体である場合、残像が見える可能性がある。
第3対策モードは、処理部24の動作モードを第1動作モードから第2動作モードに切り替えるモードである。本実施形態では、処理部24は、第1動作モードにおいて、撮像周期T2ごとに、第1露光時間で撮像された第1画像と、第1露光時間よりも長い第2露光時間で撮像された第2画像とを取得し、第1画像と第2画像とを合成する。この場合において、第1画像及び第2画像の両方においてフリッカが発生しないように、第1露光時間及び第2露光時間の両方を光源30の周期T1の整数倍に設定することが好ましい。しかしながら、本実施形態では、周期T1が10msであるのに対して撮像周期T2が16.67msであるため、例えば、第2露光時間を周期T1と同じ長さとした場合には、第1露光時間が周期T1よりも短くなる。そのため、この場合には、第1画像においてフリッカが発生し、第1画像と第2画像とを合成した合成画像においてもフリッカが発生する。
一方、処理部24は、第2動作モードにおいて、撮像周期T2ごとに単一(1枚)の画像を取得するため、撮像部28の露光時間を光源30の周期T1と同じ長さに設定することで、取得した単一画像においてフリッカの発生を低減することができる。したがって、第1動作モードでの合成画像においてフリッカが発生している場合には、処理部24は、第1動作モードから第2動作モードに切り替える第3対策モードを実行することが好ましい。言い換えると、処理部24は、画像処理において、第1動作モードを実行している状態で検出部29がフリッカを検出すると、第1動作モードから第2動作モードに切り替えることが好ましい。この構成によれば、撮像部28の露光時間を光源30の周期T1の整数倍に設定した単一の画像を出力することで、フリッカの発生を低減することができる。
表示部25は、例えば液晶ディスプレイである。表示部25は、処理部24からの映像を表示するように構成されている。なお、子機2がタッチパネルディスプレイを備えている場合には、タッチパネルディスプレイが表示部25と操作部26とを兼ねてもよい。
操作部26は、ユーザ(例えば、集合住宅100への来訪者、住人等)の操作を受け付けるように構成されている。操作部26は、例えば、複数の押ボタンスイッチ、及びタッチパネル等を有する入力インターフェースである。
記憶部27は、読み書き可能なメモリで構成されている。記憶部27は、例えばフラッシュメモリである。記憶部27は、例えば、撮像部28で撮像された映像の映像データを記憶する。
撮像部28は、撮像素子を有し、被写体(例えば来訪者等)を撮像するためのカメラである。本実施形態では、来訪者が子機2を操作する際に少なくとも来訪者の顔が撮像できるように、撮像部28の撮像エリア(視野)が子機2の前方に設定されている。本実施形態では、撮像部28は動画を撮像するカメラである。さらに、本実施形態では、撮像部28はカラー画像を撮像するカメラである。
撮像素子は、例えば、CCD(Charge Coupled Devices)イメージセンサ、又はCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の二次元イメージセンサである。本実施形態では、撮像素子はCMOSイメージセンサである。撮像部28は、被写体からの光をレンズ等の光学系によって撮像素子の撮像面(受光面)上に結像させ、撮像素子にて被写体からの光を電気信号に変換する。そして、撮像部28は、撮像素子の出力信号を映像信号として処理部24へ出力する。
検出部29は、光源30からの光によって画像に発生するフリッカを検出するように構成されている。検出部29は、例えば、時系列において連続する第1画像及び第2画像に基づいてフリッカの有無を検出する。具体的には、検出部29は、第1画像及び第2画像の各々について走査線ごとに平均輝度を算出する。その後、検出部29は、第1画像における走査線ごとの平均輝度と第2画像における走査線ごとの平均輝度との差分を算出する。そして、検出部29は、いずれかの走査線において平均輝度の差分がゼロでなければ、当該走査線においてフリッカが発生していると判定する。
(2.3)制御装置
制御装置3は、図1に示すように、通信部31と、制御部32と、記憶部33と、を備えている。
制御装置3は、図1に示すように、通信部31と、制御部32と、記憶部33と、を備えている。
通信部31は、親機1、及び子機2と通信するための通信インターフェースである。通信部31は、第1幹線61を介して子機2に接続され、第2幹線62を介して親機1に接続されている。つまり、通信部31は、親機1と子機2との間の通信を中継するように構成されている。
制御部32は、例えば、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するコンピュータシステムを主構成とする。そして、コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムを、コンピュータシステムのプロセッサが実行することにより、制御部32の機能が実現される。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。制御部32は、通信部31を制御するように構成されている。
記憶部33は、読み書き可能なメモリで構成されている。記憶部33は、例えばフラッシュメモリである。記憶部33は、例えば、各住戸101に割り当てられた部屋番号と、各親機1に割り当てられたアドレスとの対応関係を表す対応テーブルを記憶する。つまり、制御装置3では、制御部32は、対応テーブルを参照して、子機2からの通信信号に含まれる部屋番号を対応する親機1のアドレスに置き換えた通信信号を作成し、この通信信号を各親機1に向けて通信部31に送信させる。そして、各親機1では、制御部13は、第1通信部11が受信した通信信号に含まれるアドレスが、記憶部18に記憶されているアドレスと一致する場合には、この通信信号に含まれる情報を取得する。また、各親機1では、制御部13は、第1通信部11が受信した通信信号に含まれるアドレスが、記憶部18に記憶されているアドレスと一致しない場合には、この通信信号に含まれる情報を破棄する。
(2.4)ドアホン
各ドアホン4は、図1に示すように、接続線64を介して対応する親機1に接続されている。ドアホン4は、親機1に対して音声信号、及び映像信号等を送信する。さらに、ドアホン4は、親機1から音声信号、及び制御信号等を受信する。
各ドアホン4は、図1に示すように、接続線64を介して対応する親機1に接続されている。ドアホン4は、親機1に対して音声信号、及び映像信号等を送信する。さらに、ドアホン4は、親機1から音声信号、及び制御信号等を受信する。
(3)動作
次に、本実施形態に係る画像処理システム20の動作について、図4を参照して説明する。以下では、処理部24の動作モードが第1動作モードである場合を例に説明する。
次に、本実施形態に係る画像処理システム20の動作について、図4を参照して説明する。以下では、処理部24の動作モードが第1動作モードである場合を例に説明する。
まず、処理部24は、撮像部28で撮像された画像において検出部29がフリッカを検出したか否かを判別する(ステップS1)。処理部24は、検出部29がフリッカを検出している場合(ステップS1:Yes)、第1対策モードを実行する(ステップS2)。具体的には、処理部24は、撮像部28の露光時間を光源30の周期T1の整数倍に設定する。本実施形態では、処理部24は、撮像部28の露光時間を光源30の周期T1と同じ長さに設定する。そして、処理部24は、露光時間に関する情報を制御部22に出力し、制御部22は、この情報に従って撮像部28の露光時間を変更する。
次に、処理部24は、第1対策モードが実行された後の画像において検出部29がフリッカを検出したか否かを判別する(ステップS3)。処理部24は、検出部29がフリッカを検出している場合(ステップS3:Yes)、第2対策モードを実行する(ステップS4)。具体的には、処理部24は、所定期間T3において取得した第1画像f1、第2画像f2、及び第3画像f3(図3参照)を積分する。
さらに、処理部24は、第2対策モードが実行された後の画像において検出部29がフリッカを検出したか否かを判別する(ステップS5)。処理部24は、検出部29がフリッカを検出している場合(ステップS5:Yes)、第3対策モードを実行する(ステップS6)。具体的には、処理部24は、処理部24の動作モードを第1動作モードから第2動作モードに切り替える。そして、処理部24は、撮像周期T2ごとに取得した単一の画像を順次出力する(ステップS7)。
一方、処理部24は、ステップS1、S3、又はS5において、検出部29がフリッカを検出していない場合(ステップS1、S3、S5:No)、第1動作モードにおいて撮像周期T2ごとに作成した合成画像を順次出力する(ステップS8)。
本実施形態に係る画像処理システム20では、処理部24は、検出部29がフリッカを検出すると、予め決められた順番で複数の対策モード(第1対策モード、第2対策モード、第3対策モード)を順次選択し、実行している。このように、予め決められた順番で複数の対策モードを順次実行することで、撮像部28の撮像環境に関わらずフリッカの発生を低減することができる。
また、本実施形態に係る画像処理システム20では、処理部24は、検出部29がフリッカを検出しなくなると、複数の対策モードのうち選択中の対策モードよりも後に選択される1以上の対策モードを選択し、実行する処理を停止している。例えば、ステップS4において第2対策モードが実行された結果、ステップS5において検出部29がフリッカを検出しなければ、処理部24は第3対策モードを選択、実行する処理を停止する。つまり、この場合には、第2対策モードを実行することでフリッカの発生を低減することができたため、これ以降に撮像される画像に対しては第2対策モードが実行されることになる。上述のように、検出部29がフリッカを検出しなくなると、対策モードの選択を停止するので、処理部24の処理負担を軽減することができる。
なお、処理部24の動作モードが第2動作モードである場合においても、上述の処理によってフリッカの発生を低減することができる。ただし、この場合には、処理部24の動作モードが最初から第2動作モードであるため、第1対策モード及び第2対策モードが有効でなく、第3対策モードが選択された場合には第2動作モードが継続されることになる。
(4)変形例
上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、画像処理システム20と同様の機能は、画像処理方法、コンピュータプログラム、又はコンピュータプログラムを記録した非一時的な記録媒体等で具現化されてもよい。
上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、画像処理システム20と同様の機能は、画像処理方法、コンピュータプログラム、又はコンピュータプログラムを記録した非一時的な記録媒体等で具現化されてもよい。
一態様に係る画像処理方法は、複数の対策モードを有する。複数の対策モードは、インターホン装置2の撮像部28で撮像された画像に対する画像処理において実行される。複数の対策モードは、所定の周期T1で輝度変動を繰り返す光源30からの光によって画像に発生するフリッカを低減するモードである。
一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、上述の画像処理方法を実行させるためのプログラムである。
以下、上述の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
本開示における画像処理システム20は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における画像処理システム20としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(UltraLarge Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
情報端末(親機)1における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることは情報端末1に必須の構成ではなく、情報端末1の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。また、インターホン装置(子機)2における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることはインターホン装置2に必須の構成ではなく、インターホン装置2の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、情報端末1の少なくとも一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。また、インターホン装置2の少なくとも一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
反対に、複数の装置に分散されているインターホンシステム10の少なくとも一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。例えば、情報端末1とインターホン装置2とに分散されているインターホンシステム10の一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。
(4.1)変形例1
上述の実施形態では、処理部24は、検出部29がフリッカを検出すると、画像処理において第1対策モード、第2対策モード、第3対策モードの順番で順次選択し、実行している。これに対して、処理部24は、検出部29がフリッカを検出すると、第1対策モード、第2対策モード、第3対策モードの中からいずれかの対策モードを選択し、実行してもよい。言い換えると、処理部24は、検出部29がフリッカを検出すると、複数の対策モードのうちのいずれかの対策モードを選択し、実行してもよい。
上述の実施形態では、処理部24は、検出部29がフリッカを検出すると、画像処理において第1対策モード、第2対策モード、第3対策モードの順番で順次選択し、実行している。これに対して、処理部24は、検出部29がフリッカを検出すると、第1対策モード、第2対策モード、第3対策モードの中からいずれかの対策モードを選択し、実行してもよい。言い換えると、処理部24は、検出部29がフリッカを検出すると、複数の対策モードのうちのいずれかの対策モードを選択し、実行してもよい。
以下では、処理部24が、検出部29がフリッカを検出すると、明るさセンサの検出結果に応じて第1対策モード又は第2対策モードを選択し、実行する場合を例に説明する。
変形例1に係る画像処理システム20は、処理部24と、検出部29と、明るさセンサと、を備えている。明るさセンサは、撮像部28の撮像範囲における光源30の照度を検出する。
処理部24は、検出部29がフリッカを検出した場合において、明るさセンサの検出結果から光源30の照度が閾値以上であれば、第1対策モードを選択する。例えば、図2に示す例では、処理部24は、撮像部28の露光時間を光源30の周期T1と同じ長さに設定する。
また、処理部24は、検出部29がフリッカを検出した場合において、明るさセンサの検出結果から光源30の照度が閾値未満であれば、第2対策モードを選択する。この場合において、処理部24が第1対策モードを選択すると、光源30の照度が閾値未満であることから、露光量が不足する可能性がある。そのため、処理部24は、光源30の照度が閾値未満であれば、第2対策モードを選択する。例えば、図3に示す例では、処理部24は、第1画像f1、第2画像f2、及び第3画像f3を積分する。
上述のように、変形例1によれば、複数の対策モードの中から撮像部28の撮像環境に応じた対策モードを選択することで、撮像部28の撮像環境にかかわらずフリッカの発生を低減することができる。
(4.2)変形例2
上述の実施形態では、通知部19としての表示部16が、処理部24による画像処理を許可するか否かを確認するための確認情報を表示(通知)しているが、表示部16は、例えば、処理部24による画像処理を実行することをユーザに表示(通知)してもよい。この場合において、表示部16は、処理部24による画像処理を実行する前に表示(通知)してもよいし、処理部24による画像処理を実行した後に表示(通知)してもよい。この構成によれば、処理部24による画像処理を実行すること、又は実行したことをユーザに知らせることができる。
上述の実施形態では、通知部19としての表示部16が、処理部24による画像処理を許可するか否かを確認するための確認情報を表示(通知)しているが、表示部16は、例えば、処理部24による画像処理を実行することをユーザに表示(通知)してもよい。この場合において、表示部16は、処理部24による画像処理を実行する前に表示(通知)してもよいし、処理部24による画像処理を実行した後に表示(通知)してもよい。この構成によれば、処理部24による画像処理を実行すること、又は実行したことをユーザに知らせることができる。
(4.3)その他の変形例
上述の実施形態では、画像処理システム20、及びインターホンシステム10を集合住宅100に適用しているが、例えば、戸建て住宅に画像処理システム20、及びインターホンシステム10を適用してもよい。さらに、複数の店舗等を含む商業施設に画像処理システム20、及びインターホンシステム10を適用してもよい。
上述の実施形態では、画像処理システム20、及びインターホンシステム10を集合住宅100に適用しているが、例えば、戸建て住宅に画像処理システム20、及びインターホンシステム10を適用してもよい。さらに、複数の店舗等を含む商業施設に画像処理システム20、及びインターホンシステム10を適用してもよい。
上述の実施形態では、インターホン装置が共用玄関102に設けられた子機2であるが、インターホン装置は子機2に限らず、例えば、ドアホン4であってもよい。
上述の実施形態では、情報端末が各住戸101に設けられた親機1であるが、情報端末は親機1に限らず、例えば、各住戸101の住人が所持するスマートフォン等の携帯電話端末、又はPDA(Personal Digital Assistant)等であってもよい。さらに、情報端末は、集合住宅100の管理室103に設けられた管理室親機であってもよい。
上述の実施形態では、親機1において、第1通信部11が子機2の通信部21と通信し、第2通信部12がドアホン4と通信しているが、例えば、1つの通信部が子機2及びドアホン4の両方と通信するように構成されていてもよい。例えば、第1通信部11が子機2及びドアホン4の両方と通信するように構成されていれば、第2通信部12を省略することができる。
上述の実施形態では、処理部24が3つの対策モード(第1対策モード、第2対策モード、第3対策モード)を有しているが、処理部24は、2つの対策モードを有していてもよいし、4つ以上の対策モードを有していてもよい。
上述の実施形態では、子機2が画像処理システム20を備えているが、例えば、親機1、制御装置3、及びドアホン4のいずれかが画像処理システム20を備えていてもよい。
上述の実施形態、及び変形例1では、通知部19としての表示部16に通知内容を表示しているが、例えば、親機1の通話部14のスピーカを用いて通知内容を音声にて通知してもよい。さらに、表示部16による表示と通話部14のスピーカによる音声とを組み合わせて通知してもよい。また、音声にて通知する場合には、通話部14のスピーカとは別のスピーカにて通知してもよい。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係る画像処理システム(20)は、処理部(24)を備える。処理部(24)は、インターホン装置(2)の撮像部(28)で撮像された画像に対して画像処理を実行する。処理部(24)は、複数の対策モードを有する。複数の対策モードは、処理部(24)の画像処理において実行される。複数の対策モードは、所定の周期(T1)で輝度変動を繰り返す光源(30)からの光によって画像に発生するフリッカを低減するモードである。
以上説明したように、第1の態様に係る画像処理システム(20)は、処理部(24)を備える。処理部(24)は、インターホン装置(2)の撮像部(28)で撮像された画像に対して画像処理を実行する。処理部(24)は、複数の対策モードを有する。複数の対策モードは、処理部(24)の画像処理において実行される。複数の対策モードは、所定の周期(T1)で輝度変動を繰り返す光源(30)からの光によって画像に発生するフリッカを低減するモードである。
この態様によれば、複数の対策モードの中から撮像部(28)の撮像環境に応じた対策モードを選択することで、撮像部(28)の撮像環境にかかわらずフリッカの発生を低減することができる。
第2の態様に係る画像処理システム(20)は、第1の態様において、フリッカを検出する検出部(29)を更に備える。処理部(24)は、検出部(29)がフリッカを検出すると、画像処理において複数の対策モードのうちのいずれかの対策モードを選択し、実行する。
この態様によれば、複数の対策モードの中から撮像部(28)の撮像環境に応じた対策モードを選択することで、撮像部(28)の撮像環境にかかわらずフリッカの発生を低減することができる。
第3の態様に係る画像処理システム(20)は、第1の態様において、フリッカを検出する検出部(29)を更に備える。処理部(24)は、検出部(29)がフリッカを検出すると、画像処理において予め決められた順番で複数の対策モードを順次選択し、実行する。
この態様によれば、予め決められた順番で複数の対策モードを順次選択し、実行することで、撮像部(28)の撮像環境にかかわらずいずれかの対策モードにてフリッカの発生を低減することができる。
第4の態様に係る画像処理システム(20)では、第3の態様において、処理部(24)は、複数の対策モードのうち選択中の対策モードによって検出部(29)がフリッカを検出しなくなると、1以上の対策モードを選択し、実行する処理を停止する。1以上の対策モードは、選択中の対策モードよりも後に選択されるモードである。
この態様によれば、検出部(29)がフリッカを検出しなくなると、対策モードの選択を停止するので、処理部(24)の処理負担を軽減することができる。
第5の態様に係る画像処理システム(20)では、第1〜4のいずれかの態様において、複数の対策モードは、第1対策モードと、第2対策モードと、第3対策モードと、を含む。第1対策モードは、撮像部(28)の露光時間を周期(T1)の整数倍に設定するモードである。第2対策モードは、所定期間(T3)において撮像された複数の画像を積分するモードである。第3対策モードは、露光時間の異なる複数の画像を合成する第1動作モードを、単一の画像を出力する第2動作モードに切り替えるモードである。
この態様によれば、第1対策モード、第2対策モード及び第3対策モードの中からいずれかの対策モードを選択することで、撮像部(28)の撮像環境にかかわらずフリッカの発生を低減することができる。
第6の態様に係る画像処理システム(20)は、処理部(24)と、検出部(29)と、を備える。処理部(24)は、インターホン装置(2)の撮像部(28)で撮像された画像に対して画像処理を実行する。検出部(29)は、所定の周期(T1)で輝度変動を繰り返す光源(30)からの光によって画像に発生するフリッカを検出する。処理部(24)は、第1動作モードと、第2動作モードと、を有する。第1動作モードは、露光時間の異なる複数の画像を合成するモードである。第2動作モードは、単一の画像を出力するモードである。処理部(24)は、画像処理において、第1動作モードを実行している状態で検出部(29)がフリッカを検出すると、第1動作モードから第2動作モードに切り替える。
この態様によれば、単一の画像を出力する第2動作モードに切り替えることで、フリッカの発生を低減することができる。
第7の態様に係る情報端末(1)は、通知部(19)を備える。通知部(19)は、第1〜6のいずれかの態様に係る画像処理システム(20)の処理部(24)による画像処理を許可するか否かを確認するための確認情報をユーザに通知する。
この態様によれば、画像処理システム(20)の処理部(24)による画像処理を許可するか否かをユーザに選択させることができる。
第8の態様に係る情報端末(1)は、通知部(19)を備える。通知部(19)は、第1〜6のいずれかの態様に係る画像処理システム(20)の処理部(24)による画像処理を実行することをユーザに通知する。
この態様によれば、画像処理システム(20)の処理部(24)による画像処理を実行することをユーザに知らせることができる。
第9の態様に係るインターホンシステム(10)は、第7又は8の態様に係る情報端末(1)と、インターホン装置(2)と、を備える。インターホン装置(2)が処理部(24)を有する。
この態様によれば、インターホン装置(2)が処理部(24)を有しているので、情報端末(1)が処理部を有している場合と比較して、情報端末(1)の処理負担を軽減することができる。
第10の態様に係る画像処理方法は、複数の対策モードを有する。複数の対策モードは、インターホン装置(20)の撮像部(28)で撮像された画像に対する画像処理において実行される。複数の対策モードは、所定の周期(T1)で輝度変動を繰り返す光源(30)からの光によって画像に発生するフリッカを低減するモードである。
この態様によれば、複数の対策モードの中から撮像部(28)の撮像環境に応じた対策モードを選択することで、撮像部(28)の撮像環境にかかわらずフリッカの発生を低減することができる。
第11の態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、第10の態様に係る画像処理方法を実行させるためのプログラムである。
この態様によれば、複数の対策モードの中から撮像部(28)の撮像環境に応じた対策モードを選択することで、撮像部(28)の撮像環境にかかわらずフリッカの発生を低減することができる。
上記態様に限らず、上述の実施形態に係る画像処理システム(20)の種々の構成(変形例を含む)は、画像処理方法、又はプログラムにて具現化可能である。
第2〜5の態様に係る構成については、画像処理システム(20)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1 親機(情報端末)
2 子機(インターホン装置)
10 インターホンシステム
19 通知部
20 画像処理システム
24 処理部
28 撮像部
29 検出部
30 光源
T1 周期
T3 所定期間
2 子機(インターホン装置)
10 インターホンシステム
19 通知部
20 画像処理システム
24 処理部
28 撮像部
29 検出部
30 光源
T1 周期
T3 所定期間
Claims (11)
- インターホン装置の撮像部で撮像された画像に対して画像処理を実行する処理部を備え、
前記処理部は、前記画像処理において実行され、所定の周期で輝度変動を繰り返す光源からの光によって前記画像に発生するフリッカを低減する複数の対策モードを有する、
画像処理システム。 - 前記フリッカを検出する検出部を更に備え、
前記処理部は、前記検出部が前記フリッカを検出すると、前記画像処理において前記複数の対策モードのうちのいずれかの対策モードを選択し、実行する、
請求項1に記載の画像処理システム。 - 前記フリッカを検出する検出部を更に備え、
前記処理部は、前記検出部が前記フリッカを検出すると、前記画像処理において予め決められた順番で前記複数の対策モードを順次選択し、実行する、
請求項1に記載の画像処理システム。 - 前記処理部は、前記複数の対策モードのうち選択中の対策モードによって前記検出部が前記フリッカを検出しなくなると、前記選択中の対策モードよりも後に選択される1以上の対策モードを選択し、実行する処理を停止する、
請求項3に記載の画像処理システム。 - 前記複数の対策モードは、
前記撮像部の露光時間を前記周期の整数倍に設定する第1対策モードと、
所定期間において撮像された複数の前記画像を積分する第2対策モードと、
露光時間の異なる複数の前記画像を合成する第1動作モードを、単一の前記画像を出力する第2動作モードに切り替える第3対策モードと、を含む、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理システム。 - インターホン装置の撮像部で撮像された画像に対して画像処理を実行する処理部と、
所定の周期で輝度変動を繰り返す光源からの光によって前記画像に発生するフリッカを検出する検出部と、を備え、
前記処理部は、
露光時間の異なる複数の前記画像を合成する第1動作モードと、
単一の前記画像を出力する第2動作モードと、を有し、
前記処理部は、前記画像処理において、前記第1動作モードを実行している状態で前記検出部が前記フリッカを検出すると、前記第1動作モードから前記第2動作モードに切り替える、
画像処理システム。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像処理システムの前記処理部による前記画像処理を許可するか否かを確認するための確認情報をユーザに通知する通知部を備える、
情報端末。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像処理システムの前記処理部による前記画像処理を実行することをユーザに通知する通知部を備える、
情報端末。 - 請求項7又は8に記載の情報端末と、
前記インターホン装置と、を備え、
前記インターホン装置が前記処理部を有する、
インターホンシステム。 - インターホン装置の撮像部で撮像された画像に対する画像処理において実行され、所定の周期で輝度変動を繰り返す光源からの光によって前記画像に発生するフリッカを低減する複数の対策モードを有する、
画像処理方法。 - コンピュータシステムに、
請求項10に記載の画像処理方法を実行させるための、
プログラム。
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