JP2020088377A - 真空処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】載置台の載置面での温度分布の均一性を向上する。【解決手段】真空処理装置は、熱源からの熱を受ける受熱面を有する受熱部材と、受熱面に沿って受熱部材の内部に形成され、冷媒が通流する冷媒流路と、を有し、冷媒流路は、受熱面側に配置される第1の内壁面と交差する一対の第2の内壁面に、冷媒の進行方向に対して第1の内壁面側へ傾斜する方向に延在する第1の溝部を有する。【選択図】図3

Description

本開示は、真空処理装置に関するものである。
従来から、真空環境下で、半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)等の被処理体に対して所定の処理を行う真空処理装置が知られている。例えば、真空処理装置としては、被処理体に対してプラズマを用いて、エッチングなどのプラズマ処理を行うプラズマ処理装置が知られている。このようなプラズマ処理装置では、被処理体の温度制御を行うために、被処理体が載置される載置面に沿って載置台の内部に冷媒流路が形成される。また、載置台の内部の冷媒流路に気液二相状態の冷媒を通流させる技術が提案されている。
特開2009−272535号公報
本開示は、載置台の載置面での温度分布の均一性を向上することができる技術を提供する。
本開示の一態様による真空処理装置は、熱源からの熱を受ける受熱面を有する受熱部材と、前記受熱面に沿って前記受熱部材の内部に形成され、冷媒が通流する冷媒流路と、を有し、前記冷媒流路は、前記受熱面側に配置される第1の内壁面と交差する一対の第2の内壁面に、前記冷媒の進行方向に対して前記第1の内壁面側へ傾斜する方向に延在する第1の溝部を有する。
本開示によれば、載置台の載置面での温度分布の均一性を向上することができるという効果を奏する。
図1は、第1実施形態に係るプラズマ処理装置の構成を示す概略断面図である。 図2は、第1実施形態に係る載置台の要部構成の一例を示す概略断面図である。 図3は、第1実施形態における冷媒流路を展開して示す展開図である。 図4は、冷媒流路を通流する冷媒の様子を模式的に示す説明図である。 図5は、冷媒流路を通流する冷媒の様子を模式的に示す説明図である。 図6は、第2実施形態における冷媒流路の内部を模式的に示す斜視図である。 図7は、第2実施形態における冷媒流路の内部を模式的に示す側面図である。 図8は、第3実施形態における冷媒流路の内部を模式的に示す斜視図である。 図9は、第3実施形態における冷媒流路を展開して示す展開図である。 図10は、第4実施形態における冷媒流路の内部を模式的に示す側面図である。 図11は、第5実施形態における冷媒流路の内部を模式的に示す断面図である。 図12は、第6実施形態における冷媒流路の内部を模式的に示す断面図である。 図13は、他の実施形態における冷媒流路の内部を模式的に示す斜視図である。 図14は、他の実施形態における冷媒流路の内部を模式的に示す側面図である。 図15は、第8実施形態に係るプラズマ処理装置の構成を示す概略断面図である。 図16は、第8実施形態に係るシャワーヘッドの要部構成の一例を示す概略断面図である。 図17は、第8実施形態における冷媒流路を展開して示す展開図である。
以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。以下では、真空処理装置の一例として、プラズマ処理装置を用いて実施形態を説明する。
従来から、半導体ウエハなどの被処理体に対してプラズマを用いて、エッチングなどのプラズマ処理を行うプラズマ処理装置が知られている。このようなプラズマ処理装置では、被処理体の温度制御を行うために、被処理体が載置される載置面に沿って載置台の内部に冷媒流路が形成される。また、載置台の内部の冷媒流路に気液二相状態の冷媒を通流させる技術が提案されている。
ところで、プラズマ処理装置では、載置台の内部の冷媒流路に気液二相状態の冷媒を通流させる場合、冷媒流路の全ての壁面が冷媒の液膜によって覆われる環状流を形成することが好ましい。しかしながら、載置台の載置面が重力に対して水平かつ上向きになるように載置台が設置されている場合、載置台の内部の冷媒流路のうち水平方向に冷媒が通流している箇所において、冷媒の液膜は、重力の影響によって、載置台の載置面側に配置された冷媒流路の天井面から該天井面と対向する底面に移動する。冷媒の液膜が載置台の載置面側に配置された冷媒流路の天井面から底面に移動すると、冷媒流路の天井面における冷媒の液膜の厚みが薄くなってしまう。その上、載置台の載置面側にプラズマを生成するため、プラズマからの入熱によって、冷媒流路の天井面において冷媒の蒸発が促進される。そのため、冷媒流路の天井面での冷媒の液膜が消失するドライアウトが発生する場合がある。プラズマ処理装置では、冷媒流路の天井面でドライアウトが発生すると、冷媒の熱伝達率が局所的に低下するので、載置台の載置面での温度分布の均一性が損なわれる虞がある。
(第1実施形態)
[プラズマ処理装置の構成]
図1は、第1実施形態に係るプラズマ処理装置100の構成を示す概略断面図である。プラズマ処理装置100は、気密に構成され、電気的に接地電位とされた処理容器1を有している。処理容器1は、円筒状とされ、例えばアルミニウム等から構成されている。処理容器1は、プラズマが生成される処理空間を画成する。処理容器1内には、被処理基板である半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)Wを水平に支持する載置台2が設けられている。載置台2は、基台2a及び静電チャック(ESC:Electrostatic chuck)6を含んでいる。静電チャック6は、基板載置部材に対応し、基台2aは、支持部材に対応する。
基台2aは、略円柱状に形成され、導電性の金属、例えばアルミニウム等で構成されている。基台2aは、下部電極としての機能を有する。基台2aは、支持台4に支持されている。支持台4は、例えば石英等からなる支持部材3に支持されている。基台2a及び支持台4の周囲には、例えば石英等からなる円筒状の内壁部材3aが設けられている。
基台2aには、第1の整合器11aを介して第1のRF電源10aが接続され、また、第2の整合器11bを介して第2のRF電源10bが接続されている。第1のRF電源10aは、プラズマ発生用のものであり、この第1のRF電源10aからは所定の周波数の高周波電力が載置台2の基台2aに供給されるように構成されている。また、第2のRF電源10bは、イオン引き込み用(バイアス用)のものであり、この第2のRF電源10bからは第1のRF電源10aより低い所定周波数の高周波電力が載置台2の基台2aに供給されるように構成されている。
静電チャック6は、上面が平坦な円盤状に形成され、当該上面がウエハWが載置される載置面6eとされている。静電チャック6は、絶縁体6bの間に電極6aを介在させて構成されており、電極6aには直流電源12が接続されている。そして電極6aに直流電源12から直流電圧が印加されることにより、クーロン力によってウエハWが吸着されるよう構成されている。
また、静電チャック6の外側には、環状のエッジリング5が設けられている。エッジリング5は、例えば、単結晶シリコンで形成されており、基台2aに支持されている。なお、エッジリング5は、フォーカスリングとも呼ばれる。
基台2aの内部には、冷媒流路2dが形成されている。冷媒流路2dの一方の端部には、冷媒入口配管2bが接続され、他方の端部には、冷媒出口配管2cが接続されている。冷媒流路2dは、冷媒入口配管2b及び冷媒出口配管2cを介して、処理容器1の外部に設けられた熱交換器、圧縮機、凝縮器及び膨張弁に接続され、気液二相状態の冷媒が循環される。すなわち、基台2aにおいて、冷媒流路2d、冷媒入口配管2b、冷媒出口配管2c、熱交換器、圧縮機、凝縮器及び膨張弁などによる直膨式冷媒循環システムが構築されている。プラズマ処理装置100では、載置台2の内部の冷媒流路2dに気液二相状態の冷媒を通流させ、該冷媒の液膜が蒸発する際の潜熱によって載置台2の冷却が行われる。これにより、載置台2の載置面6eが所定の温度に制御される。
なお、プラズマ処理装置100は、ウエハWの裏面側に冷熱伝達用ガスを供給して温度を個別に制御可能な構成としてもよい。例えば、載置台2等を貫通するように、ウエハWの裏面にヘリウムガス等の冷熱伝達用ガス(バックサイドガス)を供給するためのガス供給管が設けられてもよい。ガス供給管は、図示しないガス供給源に接続されている。これらの構成によって、載置台2の上面に静電チャック6によって吸着保持されたウエハWを、所定の温度に制御する。
一方、載置台2の上方には、載置台2と平行に対向するように、上部電極としての機能を有するシャワーヘッド16が設けられている。シャワーヘッド16と載置台2は、一対の電極(上部電極と下部電極)として機能する。
シャワーヘッド16は、処理容器1の天壁部分に設けられている。シャワーヘッド16は、支持部材16aと電極板をなす上部天板16bとを備えており、絶縁性部材95を介して処理容器1の上部に支持される。支持部材16aは、導電性材料、例えば表面が陽極酸化処理されたアルミニウムからなり、その下面が上部天板16bが着脱自在に支持される支持面16a−1とされている。
支持部材16aは、内部にガス拡散室16cが設けられている。また、支持部材16aは、ガス拡散室16cの下部に位置するように、底部に、多数のガス通流孔16dが形成されている。また、上部天板16bは、当該上部天板16bを厚さ方向に貫通するようにガス導入孔16eが、上記したガス通流孔16dと重なるように設けられている。このような構成により、ガス拡散室16cに供給された処理ガスは、ガス通流孔16d及びガス導入孔16eを介して処理容器1内にシャワー状に分散されて供給される。
支持部材16aには、ガス拡散室16cへ処理ガスを導入するためのガス導入口16gが形成されている。ガス導入口16gには、ガス供給配管15aの一端が接続されている。このガス供給配管15aの他端には、処理ガスを供給する処理ガス供給源(ガス供給部)15が接続される。ガス供給配管15aには、上流側から順にマスフローコントローラ(MFC)15b、及び開閉弁V2が設けられている。ガス拡散室16cには、ガス供給配管15aを介して、処理ガス供給源15からプラズマエッチングのための処理ガスが供給される。処理容器1内には、ガス拡散室16cからガス通流孔16d及びガス導入孔16eを介して、シャワー状に分散されて処理ガスが供給される。
上記した上部電極としてのシャワーヘッド16には、ローパスフィルタ(LPF)71を介して可変直流電源72が電気的に接続されている。この可変直流電源72は、オン・オフスイッチ73により給電のオン・オフが可能に構成されている。可変直流電源72の電流・電圧ならびにオン・オフスイッチ73のオン・オフは、後述する制御部90によって制御される。なお、後述のように、第1のRF電源10a、第2のRF電源10bから高周波が載置台2に印加されて処理空間にプラズマが発生する際には、必要に応じて制御部90によりオン・オフスイッチ73がオンとされ、上部電極としてのシャワーヘッド16に所定の直流電圧が印加される。
処理容器1の側壁からシャワーヘッド16の高さ位置よりも上方に延びるように円筒状の接地導体1aが設けられている。この円筒状の接地導体1aは、その上部に天壁を有している。
処理容器1の底部には、排気口81が形成されている。排気口81には、排気管82を介して第1排気装置83が接続されている。第1排気装置83は、真空ポンプを有しており、この真空ポンプを作動させることにより処理容器1内を所定の真空度まで減圧することができるように構成されている。一方、処理容器1内の側壁には、ウエハWの搬入出口84が設けられており、この搬入出口84には、当該搬入出口84を開閉するゲートバルブ85が設けられている。
処理容器1の側部内側には、内壁面に沿ってデポシールド86が設けられている。デポシールド86は、処理容器1にエッチング副生成物(デポ)が付着することを防止する。このデポシールド86のウエハWと略同じ高さ位置には、グランドに対する電位が制御可能に接続された導電性部材(GNDブロック)89が設けられており、これにより異常放電が防止される。また、デポシールド86の下端部には、内壁部材3aに沿って延在するデポシールド87が設けられている。デポシールド86,87は、着脱自在とされている。
上記構成のプラズマ処理装置100は、制御部90によって、その動作が統括的に制御される。この制御部90には、CPUを備えプラズマ処理装置100の各部を制御するプロセスコントローラ91と、ユーザインターフェース92と、記憶部93とが設けられている。
ユーザインターフェース92は、工程管理者がプラズマ処理装置100を管理するためにコマンドの入力操作を行うキーボードや、プラズマ処理装置100の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等から構成されている。
記憶部93には、プラズマ処理装置100で実行される各種処理をプロセスコントローラ91の制御にて実現するための制御プログラム(ソフトウェア)や処理条件データ等が記憶されたレシピが格納されている。そして、必要に応じて、ユーザインターフェース92からの指示等にて任意のレシピを記憶部93から呼び出してプロセスコントローラ91に実行させることで、プロセスコントローラ91の制御下で、プラズマ処理装置100での所望の処理が行われる。また、制御プログラムや処理条件データ等のレシピは、コンピュータで読取り可能なコンピュータ記憶媒体(例えば、ハードディスク、CD、フレキシブルディスク、半導体メモリ等)などに格納された状態のものを利用することも可能である。また、制御プログラムや処理条件データ等のレシピは、例えば専用回線を介して随時伝送させてオンラインで使用したりすることも可能である。
[載置台の要部構成]
次に、図2を参照して、載置台2の要部構成について説明する。図2は、第1実施形態に係る載置台2の要部構成の一例を示す概略断面図である。
載置台2は、基台2aと静電チャック6とを有する。静電チャック6は、円板状に形成され、基台2aと同軸となるように設けられている。静電チャック6の上面は、ウエハWが載置される載置面6eとされている。載置面6eは、熱源であるプラズマからの熱を受ける。載置面6eは、受熱面の一例であり、載置台2は、受熱部材の一例である。
基台2aの内部には、載置面6eに沿って冷媒流路2dが形成されている。冷媒流路2dには、冷媒入口配管2b及び冷媒出口配管2cが基台2aの載置面6eに対する裏面側から接続されている。冷媒入口配管2bは、冷媒流路2dに気液二相状態の冷媒を導入し、冷媒出口配管2cは、冷媒流路2dを通流する冷媒を排出する。冷媒流路2dを冷媒の進行方向から見た場合の断面形状は、例えば、四角形状である。本実施形態では、冷媒流路2dは、冷媒の進行方向から見た場合に、載置面6e側に配置される天井面2eと、天井面2eに対向する底面2fと、天井面2eと交差する一対の内側面2gとを含む四角形状に形成されている。天井面2eは、第1の内壁面の一例であり、内側面2gは、第2の内壁面の一例であり、底面2fは、第3の内壁面の一例である。
冷媒流路2dは、載置面6e側に配置される天井面2eと交差する一対の内側面2gに、冷媒の進行方向に対して天井面2e側へ傾斜する方向に延在する複数の第1の溝部101を有する。本実施形態では、複数の第1の溝部101は、冷媒の進行方向に対して斜め上向きに延在している。以下、複数の第1の溝部101を特に区別しない場合にこれらをまとめて「第1の溝部101」と適宜表記する。
図3は、第1実施形態における冷媒流路2dを展開して示す展開図である。図3では、冷媒流路2dを天井面2eの中心線から切り開いて、天井面2e、底面2f及び一対の内側面2gを同一平面上に展開した状態を示している。図3に示すように、冷媒流路2dは、一対の内側面2gに、冷媒の進行方向(矢印の方向)に対して斜め上向きに延在する第1の溝部101を有する。本実施形態では、第1の溝部101は、冷媒流路2dの底面2fから天井面2eへ向かって延在している。
ところで、プラズマ処理装置100では、載置台2の内部の冷媒流路2dに気液二相状態の冷媒を通流させる場合、冷媒流路2dの全ての壁面が冷媒の液膜によって覆われる環状流を形成することが好ましい。例えば、冷媒流路2dの天井面2e、底面2f及び一対の内側面2gが冷媒の液膜によって覆われることが好ましい。しかしながら、水平方向に通流する冷媒の液膜は、重力の影響によって、載置台2の載置面6e側に配置された冷媒流路2dの天井面2eから該天井面2eと対向する底面2fに移動する。冷媒の液膜が載置台2の載置面6e側に配置された天井面2eから底面2fに移動すると、冷媒流路2dの天井面2eにおける冷媒の液膜の厚みが薄くなってしまう。その上、プラズマが載置台2の載置面6e側で生成されると、プラズマからの入熱によって、冷媒流路2dの天井面2eにおいて冷媒の蒸発が促進される。そのため、冷媒流路2dの天井面2eでの冷媒の液膜が消失するドライアウトが発生する場合がある。プラズマ処理装置100では、冷媒流路2dの天井面2eでドライアウトが発生すると、冷媒の熱伝達率が局所的に低下するので、載置台2の載置面6eでの温度分布の均一性が損なわれる虞がある。
そこで、プラズマ処理装置100では、図2及び図3に示したように、冷媒流路2dの、天井面2eと交差する一対の内側面2gに、冷媒の進行方向に対して斜め上向きに延在する第1の溝部101を形成している。
[第1の溝部101による冷媒流路2dの流動様式の変化の例]
図4及び図5を用いて、冷媒流路2dの、天井面2eと交差する一対の内側面2gに第1の溝部101を形成したことによる冷媒流路2dの流動様式の変化を説明する。図4及び図5は、冷媒流路2dを通流する冷媒の様子を模式的に示す説明図である。図4では、冷媒流路2dの、天井面2eと交差する一対の内側面2gに第1の溝部101が無い状態を示している。図5では、冷媒流路2dの、天井面2eと交差する一対の内側面2gに第1の溝部101がある状態を示している。なお、図4及び図5において、気液二相状態の冷媒が、左側から右側に向かって通流しているものとする。
図4に示すように、気液二相状態の冷媒が載置台2の内部の冷媒流路2dを水平方向に通流する場合、冷媒の液膜は、重力の影響によって、載置台2の載置面6e側に配置された天井面2eから底面2fに移動する。図4の下側には、冷媒流路2dに関して、冷媒の進行方向と直交する3つの断面(O−O断面、A−A断面及びB−B断面)における冷媒の様子がそれぞれ示されている。冷媒の液膜は、冷媒が下流側へ通流するにつれて、載置台2の載置面6e側に配置された天井面2eから底面2fに移動する。冷媒の液膜が載置台2の載置面6e側に配置された冷媒流路2dの天井面2eから底面2fに移動すると、冷媒流路2dの天井面2eにおける冷媒の液膜の厚みが薄くなってしまう。その上、プラズマが冷媒流路2dの上方で生成されると、プラズマからの入熱によって、天井面2eにおいて冷媒の蒸発が促進さる。そのため、冷媒流路2dの天井面2eでの冷媒の液膜が消失するドライアウトが発生する。図4の例では、B−B断面において、天井面2eでのドライアウトが発生した状態が示されている。天井面2eでドライアウトが発生すると、冷媒流路2dのB−B断面よりも下流側に位置する領域において、冷媒の熱伝達率が局所的に低下するので、載置台2の載置面6eでの温度分布の均一性が損なわれる。
一方、図5に示すように、冷媒流路2dの、天井面2eと交差する一対の内側面2gに第1の溝部101がある場合、第1の溝部101は、重力に逆らって、冷媒の液膜を底面2fから天井面2eに移動させる。すなわち、第1の溝部101は、冷媒の液膜を天井面2eに輸送する。これにより、冷媒流路2dの天井面2eにおける冷媒の液膜の厚みは増加する。第1の溝部101により冷媒の液膜が天井面2eに輸送されることで、プラズマからの入熱によって天井面2eにおいて冷媒が蒸発する場合でも、天井面2eに冷媒の液膜が補給される。これにより、載置台2の載置面6e側に配置された天井面2eでのドライアウトの発生が抑制され、冷媒の熱伝達率の低下が抑制される。その結果、載置台2の載置面6eでの温度分布の均一性を向上することができる。
なお、第1の溝部101を有する一対の内側面2gの表面状態は、冷媒の液膜に対して、表面張力や摩擦係数が低く、且つ撥水性が高い状態であることが望ましい。撥水性と濡れ性や親水性とは反比例の関係である。これにより、冷媒流路2dに冷媒を通流させる際の抵抗が下がるので、冷媒の圧力損失をより低減することができる。
以上、本実施形態に係るプラズマ処理装置100は、載置台2と、冷媒流路2dとを有する。載置台2は、プラズマ処理の対象となるウエハWが載置される載置面6eを有する。冷媒流路2dは、載置面6eに沿って載置台2の内部に形成され、気液二相状態の冷媒が通流する。冷媒流路2dは、載置面6e側に配置される天井面2eと交差する一対の内側面2gに、冷媒の進行方向に対して斜め上向きに延在する第1の溝部101を有する。これにより、プラズマ処理装置100は、載置台2の載置面6eでの温度分布の均一性を向上することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態は、冷媒流路2dにおける第1の溝部101の長さのバリエーションに関する。
図6は、第2実施形態における冷媒流路2dの内部を模式的に示す斜視図である。図7は、第2実施形態における冷媒流路2dの内部を模式的に示す側面図である。なお、図6では、説明の便宜上、冷媒流路2dの天井面2e及び一方の内側面2gが省略されている。図6及び図7に示すように、冷媒流路2dは、一対の内側面2gに、冷媒の進行方向(矢印の方向)に対して斜め上向きに延在する第1の溝部101を有する。第1の溝部101は、各内側面2gに設けられた複数の凸部104の間に形成される。第1の溝部101は、一対の内側面2gに対して複数の凸部104を形成するように切削加工することによって形成してもよいし、一対の内側面2gに対して別の部材として複数の凸部104を設置することよって形成してもよい。第1の溝部101は、冷媒流路2dの底面2fから天井面2eへ向かって天井面2eに到達しない長さで延在し、天井面2eとの間に所定幅dの隙間を形成している。第1の溝部101と天井面2eとの間に所定幅dの隙間が形成されることで、第1の溝部101から天井面2eに輸送される冷媒の液膜が該隙間を冷媒の進行方向(矢印の方向)に沿って円滑に通過する。これにより、冷媒の圧力損失を低減することができる。
第1の溝部101と天井面2eとの間の隙間の幅dが、第1の溝部101の深さhに対して小さ過ぎる場合、該隙間を通過する冷媒の液膜が減少してしまう。そこで、第1の溝部101と天井面2eとの間の隙間の幅dは、第1の溝部101の深さh以上であることが好ましい。これにより、第1の溝部101と天井面2eとの間の隙間を通過する冷媒の液膜が増加するので、冷媒の圧力損失をより低減することができる。
また、第1の溝部101と天井面2eとの間の隙間の幅dが、第1の溝部101の幅d2に対して大き過ぎる場合や、第1の溝部101の幅dに対して小さ過ぎる場合、該隙間を通過する冷媒の液膜が減少してしまう。そこで、幅d及び幅dは、0.5<d/d<2を満たすことが好ましい。これにより、第1の溝部101と天井面2eとの間の隙間を通過する冷媒の液膜が増加するので、冷媒の圧力損失をより低減することができる。
なお、第1の溝部101及び凸部104を有する一対の内側面2gの表面状態は、冷媒の液膜に対して、表面張力や摩擦係数が低く、且つ撥水性が高い状態であることが望ましい。これにより、冷媒流路2dに冷媒を通流させる際の抵抗が下がるので、冷媒の圧力損失をより低減することができる。
以上、本実施形態に係るプラズマ処理装置100において、第1の溝部101は、天井面2eへ向かって天井面2eに到達しない長さで延在し、天井面2eとの間に所定幅dの隙間を形成している。これにより、冷媒の圧力損失を低減することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態に係るプラズマ処理装置100は、冷媒流路2dの底面2fに第2の溝部を有する点を除き、上記第2実施形態に係るプラズマ処理装置100と同様の構成を有する。
図8は、第3実施形態における冷媒流路2dの内部を模式的に示す斜視図である。図9は、第3実施形態における冷媒流路2dを展開して示す展開図である。なお、図8では、説明の便宜上、冷媒流路2dの天井面2e及び一方の内側面2gが省略されている。また、図9では、冷媒流路2dを天井面2eの中心線から切り開いて、天井面2e、底面2f及び一対の内側面2gを同一平面上に展開した状態を示している。図8及び図9に示すように、冷媒流路2dは、一対の内側面2gに、冷媒の進行方向(矢印の方向)に対して斜め上向きに延在する第1の溝部101を有する。第1の溝部101は、各内側面2gに設けられた複数の凸部104の間に形成されている。第1の溝部101は、一対の内側面2gに対して複数の凸部104を形成するように切削加工することによって形成してもよいし、一対の内側面2gに対して別の部材として複数の凸部104を設置することよって形成してもよい。第1の溝部101は、冷媒流路2dの底面2fから天井面2eへ向かって天井面2eに到達しない長さで延在し、天井面2eとの間に所定幅dの隙間を形成している。
また、冷媒流路2dは、底面2fに、冷媒の進行方向(矢印の方向)に沿った中心線から当該中心線を挟む内側面2gまで延在し、第1の溝部101に接続する第2の溝部102を有する。第2の溝部102は、底面2fに設けられた複数の凸部105の間に形成されている。第2の溝部102は、底面2fに対して複数の凸部105を形成するように切削加工することによって形成してもよいし、底面2fに対して別の部材として複数の凸部105を設置することよって形成してもよい。本実施形態では、第2の溝部102は、図9に示すように、天井面2e、底面2f及び一対の内側面2gを同一平面上に展開された場合に、第1の溝部101の延長線上において第1の溝部101に接続する。
なお、第1の溝部101及び凸部104を有する一対の内側面2gの表面状態、並びに、第2の溝部102及び凸部105を有する底面2fの表面状態は、冷媒の液膜に対して、表面張力や摩擦係数が低く、且つ撥水性が高い状態であることが望ましい。これにより、冷媒流路2dに冷媒を通流させる際の抵抗が下がるので、冷媒の圧力損失をより低減することができる。
以上、本実施形態に係るプラズマ処理装置100において、冷媒流路2dは、天井面2eと対向する底面2fに、冷媒の進行方向に沿った中心線から当該中心線を挟む内側面2gまで延在し、第1の溝部101に接続する第2の溝部102を有する。これにより、第2の溝部102が、冷媒の液膜を底面2fから内側面2gに輸送し、第1の溝部101が、第2の溝部102によって内側面2gに輸送された冷媒の液膜を天井面2eに輸送する。これにより、載置台2の載置面6e側に配置された天井面2eでのドライアウトの発生がより抑制され、冷媒の熱伝達率の低下がより抑制される。その結果、プラズマ処理装置100は、載置台2の載置面6eでの温度分布の均一性をより向上することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態は、冷媒流路2dにおける第1の溝部101の傾斜角度のバリエーションに関する。
図10は、第4実施形態における冷媒流路2dの内部を模式的に示す側面図である。図10に示すように、冷媒流路2dは、一対の内側面2gに、冷媒の進行方向(矢印の方向)に対して斜め上向きに延在する複数の第1の溝部101を有する。各第1の溝部101は、冷媒流路2dの底面2fから天井面2eへ向かって天井面2eに到達しない長さで延在し、天井面2eとの間に所定幅dの隙間を形成している。
また、冷媒の進行方向(矢印の方向)に対する、各第1の溝部101の傾斜角度は、各第1の溝部101よりも冷媒の進行方向の上流側に位置する第1の溝部101の傾斜角度以上である。例えば、冷媒出口配管2c近傍に位置する第1の溝部101の傾斜角度βoutは、冷媒入口配管2b近傍に位置する第1の溝部101の傾斜角度βinよりも大きい。これにより、各第1の溝部101は、各第1の溝部101が冷媒の進行方向の下流側に近づくほど、天井面2eに輸送される冷媒を増加させることができる。なお、冷媒の進行方向(矢印の方向)に対する、各第1の溝部101の傾斜角度は、冷媒の進行方向(矢印の方向)に沿って、漸次増加してもよい。
以上、本実施形態に係るプラズマ処理装置100において、冷媒の進行方向に対する、各第1の溝部101の傾斜角度は、各第1の溝部101よりも冷媒の進行方向の上流側に位置する第1の溝部101の傾斜角度以上である。これにより、各第1の溝部101は、各第1の溝部101が冷媒の進行方向の下流側に近づくほど、天井面2eに輸送される冷媒を増加させることができる。これにより、載置台2の載置面6e側に配置された天井面2eでのドライアウトの発生がより抑制され、冷媒の熱伝達率の低下がより抑制される。その結果、プラズマ処理装置100は、載置台2の載置面6eでの温度分布の均一性をより向上することができる。
(第5実施形態)
第5実施形態は、冷媒流路2dにおける第1の溝部101の深さのバリエーションに関する。
図11は、第5実施形態における冷媒流路2dの内部を模式的に示す断面図である。図11では、冷媒流路2dに関して、冷媒の進行方向と直交する断面が示されている。図11に示すように、冷媒流路2dは、一対の内側面2gに、冷媒の進行方向に対して斜め上向きに延在する複数の第1の溝部101を有する。各第1の溝部101は、冷媒流路2dの底面2fから天井面2eへ向かって天井面2eに到達しない長さで延在し、天井面2eとの間に所定幅dの隙間を形成している。
また、各第1の溝部101の深さは、各第1の溝部101よりも天井面2eから遠い各第1の溝部101の深さ以上である。例えば、天井面2e近傍に位置する第1の溝部101の深さhは、底面2f近傍に位置する第1の溝部101の深さhよりも大きい。これにより、各第1の溝部101は、各第1の溝部101が天井面2eに近づくほど、天井面2eに輸送される冷媒を増加させることができる。なお、各第1の溝部101において冷媒の圧力損失を抑制する観点から、各第1の溝部101の深さは、0.02〜0.2mmの範囲内であることが好ましい。また、同様の観点から、各第1の溝部101の深さは、各第1の溝部101よりも冷媒の進行方向の上流側に位置する第1の溝部101の深さ以下であることが好ましい。
以上、本実施形態に係るプラズマ処理装置100において、各第1の溝部101の深さは、各第1の溝部101よりも天井面2eから遠い各第1の溝部101の深さ以上である。これにより、各第1の溝部101は、各第1の溝部101が天井面2eに近づくほど、天井面2eに輸送される冷媒を増加させることができる。これにより、載置台2の載置面6e側に配置された天井面2eでのドライアウトの発生がより抑制され、冷媒の熱伝達率の低下がより抑制される。その結果、プラズマ処理装置100は、載置台2の載置面6eでの温度分布の均一性をより向上することができる。
(第6実施形態)
第6実施形態に係るプラズマ処理装置100は、冷媒流路2dの天井面2eに突起部を有する点を除き、上記第2実施形態に係るプラズマ処理装置100と同様の構成を有する。
図12は、第6実施形態における冷媒流路2dの内部を模式的に示す断面図である。図12では、冷媒流路2dに関して、冷媒の進行方向と直交する断面が示されている。図12に示すように、冷媒流路2dは、一対の内側面2gに、冷媒の進行方向に対して斜め上向きに延在する複数の第1の溝部101を有する。第1の溝部101は、各内側面2gに設けられた複数の凸部104の間に形成されている。第1の溝部101は、一対の内側面2gに対して複数の凸部104を形成するように切削加工することによって形成してもよいし、一対の内側面2gに対して別の部材として複数の凸部104を設置することによって形成してもよい。各第1の溝部101は、冷媒流路2dの底面2fから天井面2eへ向かって天井面2eに到達しない長さで延在し、天井面2eとの間に所定幅dの隙間を形成している。
また、冷媒流路2dは、天井面2eに、複数の突起部103を有する。各突起部103は、先端の幅が基端の幅よりも大きい傘形状に形成されている。天井面2eに複数の突起部103が設けられることで、第1の溝部101から天井面2eへ輸送された冷媒の液膜が複数の突起部103の周囲において滞留する。すなわち、複数の突起部103は、第1の溝部101から天井面2eへ輸送された冷媒の液膜を天井面2eに滞留させる機能を有する。複数の突起部103により冷媒の液膜が天井面2eに滞留されることで、天井面2eにおいて冷媒の液膜の厚さが増加する。
なお、複数の突起部103に代えて、天井面2eに凹凸部又は多孔質層を設けてもよい。例えば、溶射膜を堆積させることによって天井面2eに凹凸部を形成してもよい。または、溶射膜に多孔質が含まれるように溶射膜を堆積させることによって、天井面2eに多孔質層を形成してもよい。溶射膜としては、例えば、アルミニウム、チタン等の金属溶射膜や、セラミック溶射膜が挙げられる。また、溶射膜に代えて、塗布材料が用いられてもよい。また、天井面2eを加工する際、研磨の程度によって表面粗さを調整してもよい。
また、冷媒流路2dの天井面2eは、冷媒の液膜に対する表面張力、濡れ性及び親水性の少なくともいずれか一つが一対の内側面2gよりも大きいことが望ましい。例えば、天井面2eに凹凸部又は多孔質層が設けられる場合、冷媒の液膜に対する天井面2eの表面張力が、一対の内側面2gの表面張力よりも大きいことが望ましい。これにより、第1の溝部101から天井面2eへ輸送された冷媒の液膜が複数の突起部103の周囲において滞留し、天井面2eにおいて冷媒の液膜の厚さが増加する。また、天井面2eに凹凸部又は多孔質層が設けられる場合、冷媒の液膜に対する天井面2eの濡れ性又は親水性が、一対の内側面2gの濡れ性又は親水性よりも大きいことが望ましい。これにより、第1の溝部101から天井面2eへ輸送された冷媒の液膜が複数の突起部103の周囲において均一に拡散することによって、天井面2eの全面において膜厚が一定の状態で輸送された冷媒を滞留させることができる。
以上、本実施形態に係るプラズマ処理装置100において、冷媒流路2dは、天井面2eに、複数の突起部103又は凹凸部を有する。これにより、冷媒の液膜が天井面2eに滞留され、天井面2eにおいて冷媒の液膜の厚さが増加する。これにより、載置台2の載置面6e側に配置された天井面2eでのドライアウトの発生がより抑制され、冷媒の熱伝達率の低下がより抑制される。その結果、プラズマ処理装置100は、載置台2の載置面6eでの温度分布の均一性をより向上することができる。
(第7実施形態)
第7実施形態に係るプラズマ処理装置100は、気液二相状態の冷媒に代えて、液相状態の冷媒が冷媒流路2dに循環される点が、上記第1実施形態に係るプラズマ処理装置100と異なる。第7実施形態に係るプラズマ処理装置100の基本構成は、第1実施形態に係るプラズマ処理装置100の構成と同様であるため、図1〜図3を参照して説明を行う。
基台2aの内部には、冷媒流路2dが形成されている。冷媒流路2dの一方の端部には、冷媒入口配管2bが接続され、他方の端部には、冷媒出口配管2cが接続されている。冷媒流路2dは、冷媒入口配管2b及び冷媒出口配管2cを介して、処理容器1の外部に設けられチラーユニットに接続され、液相状態の冷媒が循環される。すなわち、基台2aにおいて、冷媒流路2d、冷媒入口配管2b、冷媒出口配管2c及びチラーユニットなどによる冷媒循環システムが構築されている。プラズマ処理装置100では、載置台2の内部の冷媒流路2dに液相状態の冷媒を通流させることにより、載置台2の冷却が行われる。これにより、載置台2の載置面6eが所定の温度に制御される。
冷媒流路2dは、図2及び図3に示したように、載置面6e側に配置される天井面2eと交差する一対の内側面2gに、冷媒の進行方向に対して天井面2e側へ傾斜する方向に延在する複数の第1の溝部101を有する。本実施形態では、複数の第1の溝部101は、冷媒の進行方向に対して斜め上向きに延在している。
ところで、プラズマ処理装置100では、プラズマ処理が行われる際に載置台2の載置面6eがプラズマから受ける熱が増大する傾向にある。プラズマ処理装置100では、載置台2の内部の冷媒流路2dに液相状態の冷媒を通流させる場合、プラズマからの熱を受ける受熱面である載置面6eの冷却効率を向上することが期待されている。
そこで、プラズマ処理装置100では、液相状態の冷媒が通流する冷媒流路2dの、天井面2eと交差する一対の内側面2gに、冷媒の進行方向に対して斜め上向きに延在する第1の溝部101を形成している。
冷媒流路2dの一対の内側面2gに第1の溝部101を形成することにより、冷媒が底面2fから天井面2eへ輸送される。これにより、天井面2e付近での冷媒の流速が底面2f付近での冷媒の流速よりも大きくなる。ここで、冷媒の熱伝達率(熱伝達係数)は、冷媒の流速に比例することが知られている。すなわち、第1の溝部101により冷媒が底面2fから載置面6e側に配置される天井面2eへ輸送されることにより、天井面2e付近での冷媒の流速が大きくなるので、天井面2e付近での冷媒の熱伝達率が向上する。その結果、受熱面である載置面6eの冷却効率を向上することができる。
以上、本実施形態に係るプラズマ処理装置100は、載置台2と、冷媒流路2dとを有する。載置台2は、プラズマからの熱を受ける受熱面である載置面6eを有する。冷媒流路2dは、載置面6eに沿って載置台2の内部に形成され、液相状態の冷媒が通流する。冷媒流路2dは、載置面6e側に配置される天井面2eと交差する一対の内側面2gに、冷媒の進行方向に対して天井面2e側へ傾斜する方向に延在する第1の溝部101を有する。これにより、プラズマ処理装置100は、載置台2の内部の冷媒流路2dに液相状態の冷媒を通流させる場合でも、受熱面である載置面6eの冷却効率を向上することができる。
(第8実施形態)
第8実施形態に係るプラズマ処理装置100は、シャワーヘッド16の支持部材16aの内部に液相状態の冷媒が通流する冷媒流路が形成され、且つ該冷媒流路の一対の内側面に第1の溝部を有する点が、上記第7実施形態に係るプラズマ処理装置100と異なる。
図15は、第8実施形態に係るプラズマ処理装置100の構成を示す概略断面図である。図15に示すように、シャワーヘッド16は、支持部材16aと、上部天板16bとを有する。上部天板16bは、支持部材16aにより支持されている。支持部材16aの下面は、上部天板16bが支持される支持面16a−1とされている。
支持部材16aの内部には、上部天板16bの温度を調整するための温調機構として、冷媒流路110が形成されている。冷媒流路110は、配管を介して処理容器1の外部に設けられたチラーユニットに接続され、液相状態の冷媒が循環供給される。すなわち、シャワーヘッド16は、温調機構として、冷媒流路110、配管及びチラーユニットを含む冷媒循環システムを構築している。プラズマ処理装置100では、支持部材16aの内部に形成された冷媒流路110に液相状態の冷媒を通流させることにより、シャワーヘッド16の支持面16a−1が所定の温度に調整される。これにより、上部天板16bの温度が調整される。
次に、図16を参照して、シャワーヘッド16の要部構成について説明する。図16は、第8実施形態に係るシャワーヘッド16の要部構成の一例を示す概略断面図である。図16では、説明の便宜上、ガス拡散室16c、ガス通流孔16d及びガス導入孔16eが省略されている。
シャワーヘッド16は、支持部材16aと、上部天板16bとを有する。上部天板16bは、円板状に形成され、支持部材16aにより支持されている。上部天板16bは、プラズマ処理が行われる際に、プラズマに面する天板である。支持部材16aの下面は、上部天板16bが支持される支持面16a−1とされている。支持面16a−1は、プラズマ処理が行われる際に、上部天板16bを介して、熱源であるプラズマからの熱を受ける。支持面16a−1は、受熱面の一例であり、支持部材16aは、受熱部材の一例である。
支持部材16aの内部には、支持面16a−1に沿って冷媒流路110が形成されている。冷媒流路110には、冷媒入口配管111及び冷媒出口配管112が支持部材16aの支持面16a−1に対する裏面側から接続されている。冷媒入口配管111は、冷媒流路110に液相状態の冷媒を導入し、冷媒出口配管112は、冷媒流路110を通流する冷媒を排出する。冷媒流路110を冷媒の進行方向から見た場合の断面形状は、例えば、四角形状である。本実施形態では、冷媒流路110は、冷媒の進行方向から見た場合に、支持面16a−1側に配置される底面110aと、底面110aに対向する天井面110bと、底面110aと交差する一対の内側面110cとを含む四角形状に形成されている。底面110aは、第1の内壁面の一例であり、内側面110cは、第2の内壁面の一例であり、天井面110bは、第3の内壁面の一例である。
冷媒流路110は、支持面16a−1側に配置される底面110aと交差する一対の内側面110cに、冷媒の進行方向に対して底面110a側へ傾斜する方向に延在する複数の第1の溝部121を有する。本実施形態では、複数の第1の溝部121は、冷媒の進行方向に対して斜め下向きに延在している。以下、複数の第1の溝部121を特に区別しない場合にこれらをまとめて「第1の溝部121」と適宜表記する。
図17は、第8実施形態における冷媒流路110を展開して示す展開図である。図17では、冷媒流路110を天井面110bの中心線から切り開いて、底面110a、天井面110b及び一対の内側面110cを同一平面上に展開した状態を示している。図17に示すように、冷媒流路110は、一対の内側面110cに、冷媒の進行方向(矢印の方向)に対して斜め下向きに延在する第1の溝部121を有する。
ところで、プラズマ処理装置100では、プラズマ処理が行われる際に支持部材16aの支持面16a−1がプラズマから受ける熱が増大する傾向にある。プラズマ処理装置100では、支持部材16aの内部の冷媒流路110に液相状態の冷媒を通流させる場合、プラズマからの熱を受ける受熱面である支持面16a−1の冷却効率を向上することが期待されている。
そこで、プラズマ処理装置100では、液相状態の冷媒が通流する冷媒流路110の、底面110aと交差する一対の内側面110cに、冷媒の進行方向に対して斜め下向きに延在する第1の溝部121を形成している。
冷媒流路110の一対の内側面110cに第1の溝部121を形成することにより、冷媒が天井面110bから底面110aへ輸送される。これにより、底面110a付近での冷媒の流速が天井面110b付近での冷媒の流速よりも大きくなる。ここで、冷媒の熱伝達率(熱伝達係数)は、冷媒の流速に比例することが知られている。すなわち、第1の溝部121により冷媒が天井面110bから支持面16a−1側に配置される底面110aへ輸送されることにより、底面110a付近での冷媒の流速が大きくなるので、底面110a付近での冷媒の熱伝達率が向上する。その結果、受熱面である支持面16a−1の冷却効率を向上することができる。
以上、本実施形態に係るプラズマ処理装置100は、支持部材16aと、冷媒流路110とを有する。支持部材16aは、プラズマからの熱を受ける受熱面である支持面16a−1を有する。冷媒流路110は、支持面16a−1に沿って支持部材16aの内部に形成され、液相状態の冷媒が通流する。冷媒流路110は、支持面16a−1側に配置される底面110aと交差する一対の内側面110cに、冷媒の進行方向に対して底面110a側へ傾斜する方向に延在する第1の溝部121を有する。これにより、プラズマ処理装置100は、支持部材16aの内部の冷媒流路110に液相状態の冷媒を通流させる場合でも、受熱面である支持面16a−1の冷却効率を向上することができる。
以上、種々の実施形態について説明してきたが、開示の技術は、上述した実施形態に限定されることなく種々の変形態様を構成可能である。
例えば、上記各実施形態の冷媒流路2dを冷媒の進行方向から見た場合の断面形状は、四角形状に限定されない。冷媒流路2dを冷媒の進行方向から見た場合の断面形状は、円形状、楕円形状又は(四角形状を除く)多角形状であってもよい。
また、上記第8実施形態の冷媒流路110を冷媒の進行方向から見た場合の断面形状は、四角形状に限定されない。冷媒流路110を冷媒の進行方向から見た場合の断面形状は、円形状、楕円形状又は(四角形状を除く)多角形状であってもよい。
また、上記第1〜第7実施形態では、第1の溝部101(及び第2の溝部102)によって冷媒又は冷媒の液膜を底面2fから天井面2eへ輸送する場合を例に説明したが、冷媒又は冷媒の液膜を天井面2eへ輸送するための構造は、これに限定されない。図13及び図14に例示されるように、冷媒流路2dは、載置面6e側に配置される天井面2eと交差する一対の内側面2gに、冷媒の進行方向(矢印の方向)に対して斜め上向きにドット状に配列される複数の突起部106を有するものとしてもよい。言い換えると、冷媒流路2dは、一対の内側面2gに、冷媒の進行方向に対して天井面2e側へ傾斜する方向にドット状に配列される複数の突起部106を有するものとしてもよい。これにより、第1の溝部101(及び第2の溝部102)と同様に冷媒又は冷媒の液膜を底面2fから天井面2eに移動させることができる。なお、図13は、他の実施形態における冷媒流路2dの内部を模式的に示す斜視図であり、図14は、他の実施形態における冷媒流路2dの内部を模式的に示す側面図である。
また、上記第8実施形態では、第1の溝部121によって冷媒を天井面110bから底面110aへ輸送する場合を例に説明したが、冷媒を底面110aへ輸送するための構造は、これに限定されない。例えば、冷媒流路110は、支持面16a−1側に配置される底面110aと交差する一対の内側面110cに、冷媒の進行方向に対して斜め下向きにドット状に配列される複数の突起部を有するものとしてもよい。これにより、第1の溝部121と同様に冷媒を天井面110bから底面110aに移動させることができる。
また、上記説明では、個々の実施形態毎に個別の構成及び作用を説明した。しかしながら、上記各実施形態に係るプラズマ処理装置100は、他の実施形態に特有の構成要素を併せて有するものとしてもよい。また、実施形態毎の組合せについても、2つに限らず、3つ以上の組合せ等、任意の形態を採ることが可能である。例えば、第1実施形態に係るプラズマ処理装置100において、冷媒流路2dが、一対の内側面2gに第1の溝部101を有し、かつ、底面fに第2の溝部102を有するものとしてもよい。また、例えば、第8実施形態に係るプラズマ処理装置100において、支持部材16aの内部の冷媒流路110に気液二相状態の冷媒を通流させてもよい。また、第8実施形態に係るプラズマ処理装置100において、冷媒流路110が、一対の内側面110cに第1の溝部121を有し、かつ、天井面110bに第2の溝部102に相当する第2の溝部を有するものとしてもよい。
また、上記各実施形態では、受熱部材が、載置台2又は支持部材16aであり、且つ受熱面が載置台2の載置面6e又は支持部材16aの支持面16a−1である場合を例に説明したが、受熱部材及び受熱面はこれに限定されない。例えば、受熱部材は、プラズマに面する内側面を有する、処理容器1の側壁であってもよく、受熱面は、処理容器1の側壁の内側面であってもよい。受熱部材が処理容器1の側壁である場合、該側壁の内側面に沿って該側壁の内部に冷媒流路を形成してもよい。さらに、処理容器1の側壁の内部に形成された冷媒流路の、受熱面側に配置される第1の内壁面と交差する一対の内壁面に、冷媒の進行方向に対して第1の内壁面側へ傾斜する方向に延在する第1の溝部を形成してもよい。
また、上記各実施形態では、熱源がプラズマである場合を例に説明したが、熱源はこれに限定されない。例えば、受熱部材(例えば、載置台2又は支持部材16a)の受熱面と冷媒流路(例えば、冷媒流路2d又は冷媒流路110)との間にヒータが配置される場合には、熱源は、該ヒータであってもよい。
また、上記各実施形態では、冷媒が気液二相状態の冷媒又は液相状態の冷媒である場合を例に説明したが、冷媒の状態はこれに限定されない。冷媒は、気相状態の冷媒であってもよい。
1 処理容器
2 載置台
2a 基台
2d 冷媒流路
2e 天井面
2f 底面
2g 内側面
6 静電チャック
6e 載置面
100 プラズマ処理装置
101 第1の溝部
102 第2の溝部
103、106 突起部
104、105 凸部
110 冷媒流路
110a 底面
110b 天井面
110c 内側面
121 第1の溝部

Claims (18)

  1. 熱源からの熱を受ける受熱面を有する受熱部材と、
    前記受熱面に沿って前記受熱部材の内部に形成され、冷媒が通流する冷媒流路と、
    を有し、
    前記冷媒流路は、前記受熱面側に配置される第1の内壁面と交差する一対の第2の内壁面に、前記冷媒の進行方向に対して前記第1の内壁面側へ傾斜する方向に延在する第1の溝部を有する
    ことを特徴とする真空処理装置。
  2. 前記第1の溝部は、前記冷媒流路の前記第1の内壁面へ向かって前記第1の内壁面に到達しない長さで延在し、前記第1の内壁面との間に所定幅の隙間を形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の真空処理装置。
  3. 前記第1の溝部は、各前記第2の内壁面に設けられた複数の凸部の間に形成される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の真空処理装置。
  4. 前記冷媒流路は、前記第1の内壁面と対向する第3の内壁面に、前記冷媒の進行方向に沿った中心線から当該中心線を挟む前記第2の内壁面まで延在し、前記第1の溝部に接続する第2の溝部を有する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の真空処理装置。
  5. 前記第2の溝部は、前記第3の内壁面に設けられた複数の凸部の間に形成される
    ことを特徴とする請求項4に記載の真空処理装置。
  6. 前記冷媒流路は、前記第2の内壁面に、複数の前記第1の溝部を有し、
    前記冷媒の進行方向に対する、各前記第1の溝部の傾斜角度は、各前記第1の溝部よりも前記冷媒の進行方向の上流側に位置する前記第1の溝部の傾斜角度以上である
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の真空処理装置。
  7. 前記冷媒流路は、前記第2の内壁面に、複数の前記第1の溝部を有し、
    各前記第1の溝部の深さは、各前記第1の溝部よりも前記冷媒の進行方向の上流側に位置する前記第1の溝部の深さ以下である
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の真空処理装置。
  8. 前記冷媒流路は、前記第2の内壁面に、複数の前記第1の溝部を有し、
    各前記第1の溝部の深さは、各前記第1の溝部よりも前記第1の内壁面から遠い各前記第1の溝部の深さ以上である
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の真空処理装置。
  9. 前記冷媒流路の前記第1の内壁面は、前記冷媒の液膜に対する表面張力、濡れ性及び親水性の少なくともいずれか一つが前記一対の第2の内壁面よりも大きいことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の真空処理装置。
  10. 前記冷媒流路は、前記第1の内壁面に、凹凸部、多孔質層又は複数の突起部を有する
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の真空処理装置。
  11. 前記冷媒流路を前記冷媒の進行方向から見た場合の断面形状は、円形状、楕円形状又は多角形状である
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載の真空処理装置。
  12. 熱源からの熱を受ける受熱面を有する受熱部材と、
    前記受熱面に沿って前記受熱部材の内部に形成され、冷媒が通流する冷媒流路と、
    を有し、
    前記冷媒流路は、前記受熱面側に配置される第1の内壁面と交差する一対の第2の内壁面に、前記冷媒の進行方向に対して前記第1の内壁面側へ傾斜する方向にドット状に配列される複数の突起部を有する
    ことを特徴とする真空処理装置。
  13. 前記受熱部材は、プラズマ処理の対象となる被処理体が載置される載置面を有する載置台であり、
    前記受熱面は、前記載置台の載置面である
    ことを特徴とする請求項1〜12のいずれか一つに記載の真空処理装置。
  14. 前記受熱部材は、プラズマに面する天板が支持される支持面を有する支持部材であり、
    前記受熱面は、前記支持部材の支持面である
    ことを特徴とする請求項1〜13のいずれか一つに記載の真空処理装置。
  15. 前記受熱部材は、プラズマに面する内側面を有する、処理容器の側壁であり、
    前記受熱面は、前記処理容器の側壁の内側面である
    ことを特徴とする請求項1〜14のいずれか一つに記載の真空処理装置。
  16. 前記熱源は、プラズマである
    ことを特徴とする請求項1〜15のいずれか一つに記載の真空処理装置。
  17. 前記熱源は、前記受熱部材の受熱面と前記冷媒流路との間に配置されるヒータである
    ことを特徴とする請求項1〜16のいずれか一つに記載の真空処理装置。
  18. 前記冷媒は、気液二相状態の冷媒、液相状態の冷媒又は気相状態の冷媒である
    ことを特徴とする請求項1〜17のいずれか一つに記載の真空処理装置。
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