JP2020088224A - 固体電解コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

固体電解コンデンサおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】樹脂パッケージ形成時に実装電極とコンデンサ素子との接合部がダメージを受けることがなく、さらなる小型化、薄型化が可能な固体電解コンデンサを提供する。【解決手段】素子本体200およびこれから突出する陽極ワイヤ300を含むコンデンサ素子100と、陰極実装端子500と、陽極ワイヤ300に枕材410を介して導通接続されている陽極実装端子400と、これらコンデンサ素子100、陽極実装端子400および陰極実端子500を包み込む樹脂パッケージ600と、を含み、当該樹脂パッケージ600の底面に陽極実装端子400および陰極実装端子500の各下面が面一状に露出させられている固体電解コンデンサ1であって、陽極実装端400子および陰極実装端子500の厚さは0.2〜0.5mmである。【選択図】 図4

Description

本発明は、固体電解コンデンサおよびその製造方法に関する。
固体電解コンデンサは、一般には面実装型に構成され、例えば特許文献1に示されているように、多孔質焼結体を含む素子本体とこれから突出させた陽極ワイヤとを有するコンデンサ素子を陽極実装端子と陰極実装端子に導通させたうえでこれらを樹脂パッケージで包み込んだ構成を有する。
このような固体電解コンデンサの陽極実装端子および陰極実装端子は、製造用リードフレームに由来する。すなわち、このような固体電解コンデンサの製造過程において、リードフレーム上にコンデンサ素子を所定のように搭載した上で、コンデンサ素子搭載領域を上下金型で挟み込み、樹脂モールド法により樹脂パッケージを形成する。樹脂パッケージの形成において陽極実装端子および陰極実装端子が樹脂パッケージの底面に適正に露出するためには、上下金型の型締め状態において、リードフレームにおける実装端子となるべき部分が上下金型間のキャビティ内面に密着している必要がある。しかしながら、リードフレームを部分的に挟圧する上下金型の型締め状態において、金型からの圧力によりリードフレームが部分的にキャビティ内面から浮き上がったまま樹脂モールドされることがある。そうすると、コンデンサ素子とリードフレームの陽極実装端子または陰極実装端子となるべき部分との接合部がダメージを受け、固体電解コンデンサとしてのリーク性能が悪化してしまう。
また、陽極実装端子および陰極実装端子を一般に1.2〜1.5mm程度の厚みを有する製造用リードフレーム由来のものとすることが、固体電解コンデンサのさらなる小型化、薄型化を阻害する要因ともなっている。
特開2017−59652号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、樹脂パッケージ形成時に実装電極とコンデンサ素子との接合部がダメージを受けることがなく、さらなる小型化、薄型化が可能な固体電解コンデンサおよびその製造方法を提供することをその課題とする。
上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を採用した。
すなわち、本発明の第1の側面により提供される固体電解コンデンサは、素子本体およびこれから突出する陽極ワイヤを含むコンデンサ素子と、陰極実装端子と、上記陽極ワイヤに枕材を介して導通接続されている陽極実装端子と、これらコンデンサ素子、陽極実装端子および陰極実端子を包み込む樹脂パッケージと、を含み、当該樹脂パッケージの底面に上記陽極実装端子および上記陰極実装端子の各下面が面一状に露出させられている固体電解コンデンサであって、上記陽極実装端子および上記陰極実装端子の厚さは0.2〜0.5mmであることを特徴とする。
好ましい実施形態では、上記陽極実装端子および上記陰極実装端子は、印刷により形成されたものである。
好ましい実施形態では、上記陽極実装端子および上記陰極実装端子は、スクリーン印刷により形成されたものである。
好ましい実施形態では、上記陽極実装端子および上記陰極実装端子は、3D印刷により形成されたものである。
好ましい実施形態では、上記枕材は、上記陽極実装端子とともに3D印刷により上記陽極実装端子と一体に形成されている。
好ましい実施形態では、上記陽極実装端子および上記陰極実装端子は、メッキにより形成されたものである。
好ましい実施形態では、上記パッケージは、上記底面である第1外面と、当該第1外面に対して反対側に所定距離離間し、当該第1外面と平行な第2外面と、当該第1外面と第2外面間をつなぎ、当該第1外面および第2外面と直交する第1側面、第2側面、第3側面および第4側面とを有し、上記第1側面と上記第2側面は所定距離離間して互いに平行であり、上記第3側面と上記第4側面は所定距離離間して互いに平行であるとともに上記第1側面および上記第2側面と直交しており、上記第1側面、上記第2側面、上記第3側面および上記第4側面は、切断面により形成されている。
好ましい実施形態では、上記素子本体は、底面と、当該底面に対して所定距離上位に離間し、かつ当該底面に対して平行な上面と、上記底面および上記上面と直交し、上記陽極ワイヤが突出する第1側面と、当該第1側面の反対側で当該第1側面と平行な第2側面と、上記第1側面および上記第2側面とに直交状につながり、互いに平行な第3側面および第4側面とを有し、上記素子本体の上記底面および上記上面は、上記樹脂パッケージの第1外面および第2外面と平行であり、上記素子本体の上記第1側面および上記第2側面は、上記樹脂パッケージの上記第1側面および第2側面と平行であり、上記陽極ワイヤは、上記素子本体の上記第1側面の上下方向中央よりも下方寄りから突出している。
好ましい実施形態では、上記樹脂パッケージの上記第1側面には上記陽極実装端子の切断面が露出しているとともに、当該切断面はその下方から当該陽極実装端子の下面にかけてラウンドしており、上記樹脂パッケージの上記第2側面には上記陰極実装端子の切断面が露出しているともに、当該切断面はその下方から当該陰極実装端子の下面にかけてラウンドしている。
本発明の第2の側面に係る固定電解コンデンサの製造方法は、素子本体およびこれから突出する陽極ワイヤを含むコンデンサ素子と、陰極実装端子と、上記陽極ワイヤに枕材を介して導通接続されている陽極実装端子と、これらコンデンサ素子、陽極実装端子および陰極実端子を包み込む樹脂パッケージと、を含み、当該樹脂パッケージの底面に上記陽極実装端子および上記陰極実装端子の各下面が面一状に露出させられている固体電解コンデンサの製造方法であって、ベース材上に上記陽極実装端子および上記陰極実装端子を0.2〜0.5mmの厚さで形成する実装端子形成工程、上記コンデンサ素子を、上記陽極ワイヤが枕材を介して上記陽極実装端子に導通し、陰極が上記陰極実装端子に導通するように搭載するコンデンサ素子搭載工程、上記ベース材とその上方に配置した金型との間にモールド樹脂を充填し、当該モールド樹脂により上記コンデンサ素子、上記陽極実装端子、上記枕材および上記陰極実装端子を包み込む樹脂パッケージ層を形成する樹脂パッケージ層形成工程、上記ベース材を除去するベース材除去工程、および、上記樹脂パッケージ層をダイシングにより切断して上記固体電解コンデンサの個片とするダイシング工程、を含むことを特徴とする。
好ましい実施形態では、上記実装端子形成工程において、上記陽極実装端子および上記陰極実装端子は、印刷により形成する。
好ましい実施形態では、上記実装端子形成工程において、上記陽極実装端子および上記陰極実装端子は、スクリーン印刷により形成する。
好ましい実施形態では、上記実装端子形成工程において、上記陽極実装端子および上記陰極実装端子は、3D印刷により形成する。
好ましい実施形態では、上記枕材は、上記陽極実装端子とともに3D印刷により上記陽極実装端子と一体に形成する。
好ましい実施形態では、上記実装端子形成工程において、上記陽極実装端子および上記陰極実装端子は、メッキにより形成する。
好ましい実施形態では、上記パッケージは、上記底面である第1外面と、当該第1外面に対して反対側に所定距離離間し、当該第1外面と平行な第2外面と、当該第1外面と第2外面間をつなぎ、当該第1外面および第2外面と直交する第1側面、第2側面、第3側面および第4側面とを有し、上記第1側面と上記第2側面は所定距離離間して互いに平行であり、上記第3側面と上記第4側面は所定距離離間して互いに平行であるとともに上記第1側面および上記第2側面と直交しており、上記第1側面、上記第2側面、上記第3側面および上記第4側面は、上記ダイシング工程により形成された切断面である。
好ましい実施形態では、上記第1側面には上記陽極実装端子の切断面が露出させられ、上記第2側面には上記陰極実装端子の切断面が露出させられる。
好ましい実施形態では、上記ダイシング工程は、上記樹脂パッケージ層の下方側から刃物を作用させることにより、上記陽極実装端子の上記切断面がその下方から当該陽極実装端子の下面にかけてラウンドするようにし、上記陰極実装端子の上記切断面がその下方から当該陰極実装端子の下面にかけてラウンドするようにする。
好ましい実施形態では、上記素子本体は、底面と、当該底面に対して所定距離上位に離間し、かつ当該底面に対して平行な上面と、上記底面および上記上面と直交し、上記陽極ワイヤが突出する第1側面と、当該第1側面の反対側で当該第1側面と平行な第2側面と、上記第1側面および上記第2側面とに直交状につながり、互いに平行な第3側面および第4側面とを有し、上記素子本体の上記底面および上記上面は、上記樹脂パッケージの第1外面および第2外面と平行であり、上記素子本体の上記第1側面および上記第2側面は、上記樹脂パッケージの上記第1側面および第2側面と平行であり、上記陽極ワイヤは、上記素子本体の上記第1側面の上下方向中央よりも下方寄りから突出している。
好ましい実施形態では、上記実装端子形成工程は、上記ベース材にあらかじめ離型剤を塗布した上で行い、上記ベース材除去工程は、上記樹脂パッケージ層から上記ベース材を剥離することにより行う。
好ましい実施形態では、上記ベース材除去工程は、研削により行う。
本発明のその他の特徴および利点は、図面を参照して以下に行う詳細な説明から、より明らかとなろう。
本発明の第1実施形態に係る固体電解コンデンサの平面図である。 図1に示す固体電解コンデンサの正面図である。 図1に示す固体電解コンデンサの左側面図である。 図1のIV-IV線に沿う断面図である。 図4のB部拡大図である。 図1のVI-VI線に沿う断面図である。 コンデンサ素子の部分拡大断面図である。 図1に示す固体電解コンデンサの製造方法の説明図であり、ベース材の平面図である。 図1に示す固体電解コンデンサの製造方法の説明図であり、実装端子形成工程を示す。 図1に示す固体電解コンデンサの製造方法の説明図であり、コンデンサ素子搭載工程を示す。 図1に示す固体電解コンデンサの製造方法の説明図であり、コンデンサ素子搭載工程を示す。 図1に示す固体電解コンデンサの製造方法の説明図であり、樹脂パッケージ層形成工程を示す。 図1に示す固体電解コンデンサの製造方法の説明図であり、樹脂パッケージ層形成工程を示す。 図1に示す固体電解コンデンサの製造方法の説明図であり、ベース材除去工程を示す。 図1に示す固体電解コンデンサの製造方法の説明図であり、ダイシング工程を示す。 図1に示す固体電解コンデンサの製造方法の説明図であり、ダイシング工程を示す。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図6は、本発明の一実施形態に係る固体電解コンデンサA1を示している。この固体電解コンデンサA1は、コンデンサ素子100と、陽極実装端子400と、陰極実装端子500と、枕材410と、樹脂パッケージ600とを含む。
コンデンサ素子100は、素子本体200と、この素子本体200から突出する陽極ワイヤ300とを含む。素子本体200は、多孔質焼結体210、誘電体層221、固体電解質層222、および導電層223を含む。陽極ワイヤ300の根元部には、しみ上がり防止リング230が装着されている。
図1〜図3に示すように、素子本体200は、多孔質焼結体210の形状が反映された直方体形状に形成されている。すなわち、素子本体200は、底面205と、この底面205に対して所定距離上位に離間し、かつ当該底面205に対して平行な上面206と、陽極ワイヤ300が突出する第1側面201と、この第1側面201の反対側の第2側面202と、第1側201面と第2側面202とをつなぐ第3側面203およびこれと反対側の第4側面204とを有する。陽極ワイヤ300は、断面円形の棒状であり、第1側面201の幅方向略中央部であって、高さ方向の中央よりも下方寄りの位置において、底面205、上面206、第3および第4側面203,204と平行に突出している。陽極ワイヤ300は、後記する多孔質焼結体210を構成する材質である弁作用金属と同じ材質で形成されている。しみ上がり防止リング230は、電気絶縁性を有する、たとえばフッ素樹脂よりなる。
図4、図6に示すように、誘電体層221は、多孔質焼結体210の細孔211の内表面から、素子本体200の第1側面201におけるしみ上がり防止リング230が被さらない領域、底面205、上面206、第2側面202、第3側面203および第4側面204にかけて形成されている。誘電体層221は、多孔質焼結体210を構成する弁作用金属の酸化物よりなる。多孔質焼結体210を構成する弁作用金属としては、たとえば、タンタル(Ta)やニオブ(Nb)が挙げられる。したがって、誘電体層221を構成する材質としては、五酸化タンタルあるいは五酸化ニオブが挙げられる。
図4、図6、図7に示すように、固体電解質層222は、誘電体層221に積層形成されている。固体電解質層222の一部は、多孔質焼結体210の細孔211に入り込んでこの細孔211内の誘電体層221を覆いつつこの細孔211を埋め、その一部は素子本体200の表面において誘電体層221を覆っている。ただし、固体電解質層222は、素子本体200の第1側面201において、しみ上がり防止リング230によって陽極ワイヤ300との直接導通が遮断されている。固体電解質層222は、たとえば、二酸化マンガンあるいは導電性ポリマーよりなる。固体電解コンデンサA1の動作時には、誘電体層221と固体電解質層222との界面に電荷が保持される。
図4、図6、図7に示すように、導電層223は、固体電解質層222に積層形成され、当該固体電解質層222に導通している。導電層223は、たとえば、グラファイト層とAg層とからなる層構造を有する。導電層223は、素子本体200の表面において固体電解質層222に積層されるが、固体電解質層222について上述したのと同様、素子本体200の第1側面201において、しみ上がり防止リング230によって陽極ワイヤ300との直接導通が遮断されている。この導電層223は、陰極層として機能する。
図4、図5に示すように、本実施形態では、導電層223の表面の一部には、保護層250が形成されている。保護層250は、たとえば、Si、SiO2、またはSiNなどの硬質材料からなり、好ましくは、スパッタリングにより、0.01〜100μmの厚みで緻密形成されている。この保護層250は、絶縁性を有しているため、導電層223の表面のうち、後記する陰極実装端子500が接続される領域を避けて、素子本体200の第2、第3、第4側面202,203,204および上面206に形成されている。
陽極実装端子400は、導電性金属からなり、たとえば0.5mm程度の薄状に形成されており、その底面が樹脂パッケージ600の底面(第1外面)605に面一状に露出している。陽極実装端子400は、たとえばNiPd、AgPdで形成され、あるいはこれらの材質で形成された層の下面にハンダ層401を積層して形成されている。このように薄状に形成される陽極実装端子400は、後記するように、ベース材700上にスクリーン印刷法、3D印刷法、無電解メッキ法等により形成されるが、これについては後述する。
陽極実装端子400には、当該陽極実装端子400を陽極ワイヤ300に導通させるための枕材410が接続されている。枕材410は、たとえばAgペーストなどの金属ペーストを陽極実装端子400上に、上部が陽極ワイヤ300に接触するように盛ったうえで焼成したり、陽極実装端子400を3D印刷法により形成する場合には陽極実装端子400と一体に形成することができるが、これについても後述する。
陰極実装端子500は、導電性金属からなり、たとえば0.2〜0.5mm程度の薄状に形成されており、その底面が樹脂パッケージ600の底面(第1外面)に面一状に露出している。陰極実装端子500は、陽極実装端子400と同様、たとえばNiPd、AgPdで形成され、あるいはこれらの材質で形成された層の下面にハンダ層501を積層して形成され、後記するように、ベース材700上にスクリーン印刷法、3D印刷法、無電解メッキ法等により形成されるが、これについては後述する。この陰極実装端子500はまた、素子本体200の底面205にたとえば導電性接着剤540によって接合されている。
樹脂パッケージ600は、コンデンサ素子100、陽極実装端子400、枕材410、および陰極実装端子500を包み込んでおり、たとえば、エポキシ樹脂からなる。好ましくは、エポキシ樹脂にはガラスフリットが分散混入されて、その機械強度が保持されている。樹脂パッケージ600は、コンデンサ素子100を包み込む直方体形状をしている。すなわち、この樹脂パッケージ600は、底面(第1外面)605と、この底面605に対して反対側に所定距離離間し、当該底面605と平行な上面(第2外面)606と、底面605および上面606間をつなぐ4つの側面、すなわち、素子本体200の第1側面201と対応してこれと平行な第1側面601、この第1側面601の反対側においてこれと平行な第2側面602、ならびに、素子本体200の第3および第4側面203.204とそれぞれ対応してそれらと平行な第3および第4側面603.604を有している。樹脂パッケージ600の底面(第1外面)605の一方寄りには陽極実装端子400が露出しており、他方寄りには陰極実装端子500が露出している。
次に、本実施形態に係る固体電解コンデンサA1の製造方法の一例について、図8〜図16を参照して説明する。
まず、図8、図9に示すように、ベース材700上に、陽極実装端子400および陰極実装端子500を0.2〜0.5mm程度の厚さに形成する。ベース材700は、たとえばAl23、シリコンウエハ、耐熱性プラスチック等の硬質材料により形成される。陽極実装端子400および陰極実装端子500は、スクリーン印刷法、3D印刷法、または無電解メッキ法により、パターニングされた領域に金属層を積層することにより形成することができる。図8に示すように、ベース材700には、複数の矩形領域710が複数行、複数列に設定されており、各領域に対し、陽極実装端子400と陰極実装端子500の対が一括形成される。陽極実装端子および陰極実装端子の材質としては、たとえば、NiPd、AgPdなどを選択することができる。また、この陽極実装端子400および陰極実装端子500は、一層構造とするほか、下層のハンダ層401,501と上層の上記NiPdまたはAgPd層402,502の2層構造とすることもできる。このようにすると、最終的に個片となった固体電解コンデンサA1をマザー基板にハンダ実装するに際し、実装用ハンダと陽極実装端子400および陰極実装端子500との濡れ性が向上し、実装強度が向上する。
また、後記するように、ベース材700は製造の最終段階で剥離または研削により除去されるが、剥離による除去を行う場合には、ベース材700の表面に離型剤(図示略)を塗布したうえで上記のようにして陽極実装端子400および陰極実装端子500を形成するとよい。
次に、図10、図11に示すように、陽極実装端子400上に枕材410を形成したうえで、陽極ワイヤ300が枕材410に、素子本体200の導電層223が陰極実装端子500にそれぞれ導通するようにしてコンデンサ素子100を搭載する。枕材410は、別途用意したものを導電性接着剤により陽極実装端子400上に固定するという一般的な手法を採用してもよいが、図に示す実施形態では、たとえばAgペーストを陽極実装端子400上に盛り形成することにより形成している。また、陽極実装端子400を3D印刷法により形成する場合には、枕材410まで一体に形成することもできる。図に示す実施形態では、コンデンサ素子100の陽極ワイヤ300が素子本体200の第1側面201の高さ方向の中央よりも下方寄りの位置から突出しているので、陽極実装端子400から陽極ワイヤ300までの高さ方向距離が短く、枕材410を上記のように盛り形成するのに都合がよい。枕材410と陽極ワイヤ300との接続は、抵抗溶接やレーザ溶接で行われる。陰極実装端子500と素子本体200の導電層223との接続は、それらの間に導電性接着剤540を介在させることにより行われる。
次に、図12に示すように、ベース材700と上金型800との間にモールド樹脂を充填することにより、樹脂パッケージ層600aを形成する。この段階では、樹脂パッケージ層600aはベース材700上の複数の矩形領域710にまたがって形成されている。樹脂パッケージ層600aは、上記したように、たとえばガラスフリットが混入されたエポキシ樹脂からなり、たとえばトランスファ・モールド法により形成される。
次に、図13に示すように、型開き後の樹脂パッケージ層600aの上面にダイシングテープを貼り付けた後、図14に示すように、ベース材700を剥離または研削により除去する。上記したようにベース材700上に離型剤を塗布したうえで陽極実装端子400および陰極実装端子500の形成以降の工程を行った場合には、ベース材700を剥離により容易に除去することができる。
次に、図15、図16に示すように、下方側からダイシングブレード820を作用させるダイシングを行って樹脂パッケージ層600aを個片化し、ダイシングテープ810を除去することにより、図4等に示した固体電解コンデンサA1を得る。このとき、ダイシングは、陽極実装端子400および陰極実装端子500を切断できる位置において行うことが肝要であり、このようにすることにより、スクリーン印刷等で形成することにより、比較的軟質に形成された陽極実装端子400および陰極実装端子500の切断部が図4、図5に示すように下部コーナ部403,503が丸みを帯びることとなる。これにより、固体電解コンデンサA1のマザー基板へのハンダ実装時にハンダフィレットが適正に形成され、十分な実装強度を得ることができる。
上記したように、実施形態に係る固体電解コンデンサA1の製造過程においては、ベース材700上に陽極実装端子400および陰極実装端子500を薄状に形成し、枕材410を形成した上でコンデンサ素子を搭載し、かつ、樹脂パッケージ層600aのモールド形成時には陽極実装端子400や陰極実装端子500が金型に挟持されることはない。したがって、従来のように型締め時に陽極実装端子や陰極実装端子となるべきリードフレームが浮き上がり、コンデンサ素子との接続部がダメージを受けるといった事態は起こりえない。また、実施形態では、陽極実装端子400および陰極実装端子500は印刷法等により比較的軟質に形成されているため、仮にこれら陽極実装端子400および陰極実装端子500が型締め時等に外力を受けたとしても、この外力を吸収することができる。したがって、実施形態に係る固体電解コンデンサA1は、製造過程において、陽極実装端子400および陰極実装端子500とコンデンサ素子100との間の接続部がダメージを受けることがなく、良好なリーク性能を保持することができる。
また、実施形態に係る固体電解コンデンサA1は、陽極実装端子400および陰極実装端子500が薄状に形成されるので、さらなる薄型化、小型化が可能である。
もちろん、本発明が上記した各実施形態および変形例に限定されることはなく、各請求項に記載した範囲内でのあらゆる変更は、すべて本発明の範囲に含まれる。
実施形態では、ベース材700上に陽極実装端子400および陰極実装端子500を薄状に形成するにあたり、印刷法や無電解メッキ法を採用したが、陽極実装端子400や陰極実装端子500となるべき部分を有するリードフレームを厚さ0.5mm以下の薄状に形成し、これをベース材700上に貼り付けたうえで、上記したのと同様に枕材410の形成、コンデンサ素子100の搭載、樹脂パッケージ層600aの形成、ダイシングテープ810の貼付、ベース材700の除去、ダイシングの各工程を行うという製造工程を経ることとしてもよい。
このようにしても、製造過程においてリードフレームとコンデンサ素子との接合部がダメージを受けることがなく、また、固体電解コンデンサのさらなる小型化、薄型化を達成することができる。
A1 固体電解コンデンサ
100 コンデンサ素子
200 素子本体
201 第1側面
202 第2側面
203 第3側面
204 第4側面
205 底面
206 上面
210 多孔質焼結体
211 細孔
221 誘電体層
222 固体電解質層
223 導電層
230 しみ上がり防止リング
300 陽極ワイヤ
250 保護層
400 陽極実装端子
401 ハンダ層
402 NiPdまたはAgPd層
403 コーナ部
410 枕材
500 陰極実装端子
501 ハンダ層
502 NiPdまたはAgPd層
503 コーナ部
540 導電性接着剤
600 樹脂パッケージ
600a 樹脂パッケージ層
601 第1側面
602 第2側面
603 第3側面
604 第4側面
605 底面(第1外面)
606 上面(第2外面)
700 ベース材
710 矩形領域
800 上金型
810 ダイシングテープ
820 ダイシングブレード

Claims (21)

  1. 素子本体およびこれから突出する陽極ワイヤを含むコンデンサ素子と、陰極実装端子と、上記陽極ワイヤに枕材を介して導通接続されている陽極実装端子と、これらコンデンサ素子、陽極実装端子および陰極実端子を包み込む樹脂パッケージと、を含み、当該樹脂パッケージの底面に上記陽極実装端子および上記陰極実装端子の各下面が面一状に露出させられている固体電解コンデンサであって、
    上記陽極実装端子および上記陰極実装端子の厚さは0.2〜0.5mmであることを特徴とする、固体電解コンデンサ。
  2. 上記陽極実装端子および上記陰極実装端子は、印刷により形成されたものである、請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  3. 上記陽極実装端子および上記陰極実装端子は、スクリーン印刷により形成されたものである、請求項2に記載の固体電解コンデンサ。
  4. 上記陽極実装端子および上記陰極実装端子は、3D印刷により形成されたものである、請求項2に記載の固体電解コンデンサ。
  5. 上記枕材は、上記陽極実装端子とともに3D印刷により上記陽極実装端子と一体に形成されている、請求項4に記載の固体電解コンデンサ。
  6. 上記陽極実装端子および上記陰極実装端子は、メッキにより形成されたものである、請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  7. 上記パッケージは、上記底面である第1外面と、当該第1外面に対して反対側に所定距離離間し、当該第1外面と平行な第2外面と、当該第1外面と第2外面間をつなぎ、当該第1外面および第2外面と直交する第1側面、第2側面、第3側面および第4側面とを有し、上記第1側面と上記第2側面は所定距離離間して互いに平行であり、上記第3側面と上記第4側面は所定距離離間して互いに平行であるとともに上記第1側面および上記第2側面と直交しており、
    上記第1側面、上記第2側面、上記第3側面および上記第4側面は、切断面により形成されている、請求項1ないし6のいずれかに記載の固体電解コンデンサ。
  8. 上記素子本体は、底面と、当該底面に対して所定距離上位に離間し、かつ当該底面に対して平行な上面と、上記底面および上記上面と直交し、上記陽極ワイヤが突出する第1側面と、当該第1側面の反対側で当該第1側面と平行な第2側面と、上記第1側面および上記第2側面とに直交状につながり、互いに平行な第3側面および第4側面とを有し、
    上記素子本体の上記底面および上記上面は、上記樹脂パッケージの第1外面および第2外面と平行であり、上記素子本体の上記第1側面および上記第2側面は、上記樹脂パッケージの上記第1側面および第2側面と平行であり、
    上記陽極ワイヤは、上記素子本体の上記第1側面の上下方向中央よりも下方寄りから突出している、請求項7に記載の固体電解コンデンサ。
  9. 上記樹脂パッケージの上記第1側面には上記陽極実装端子の切断面が露出しているとともに、当該切断面はその下方から当該陽極実装端子の下面にかけてラウンドしており、上記樹脂パッケージの上記第2側面には上記陰極実装端子の切断面が露出しているともに、当該切断面はその下方から当該陰極実装端子の下面にかけてラウンドしている、請求項7または8に記載の固体電解コンデンサ。
  10. 素子本体およびこれから突出する陽極ワイヤを含むコンデンサ素子と、陰極実装端子と、上記陽極ワイヤに枕材を介して導通接続されている陽極実装端子と、これらコンデンサ素子、陽極実装端子および陰極実端子を包み込む樹脂パッケージと、を含み、当該樹脂パッケージの底面に上記陽極実装端子および上記陰極実装端子の各下面が面一状に露出させられている固体電解コンデンサの製造方法であって、
    ベース材上に上記陽極実装端子および上記陰極実装端子を0.2〜0.5mmの厚さで形成する実装端子形成工程、
    上記コンデンサ素子を、上記陽極ワイヤが枕材を介して上記陽極実装端子に導通し、陰極が上記陰極実装端子に導通するように搭載するコンデンサ素子搭載工程、
    上記ベース材とその上方に配置した金型との間にモールド樹脂を充填し、当該モールド樹脂により上記コンデンサ素子、上記陽極実装端子、上記枕材および上記陰極実装端子を包み込む樹脂パッケージ層を形成する樹脂パッケージ層形成工程、
    上記ベース材を除去するベース材除去工程、および、
    上記樹脂パッケージ層をダイシングにより切断して上記個体電解コンデンサの個片とするダイシング工程、
    を含むことを特徴とする、固体電解コンデンサの製造方法。
  11. 上記実装端子形成工程において、上記陽極実装端子および上記陰極実装端子は、印刷により形成する、請求項10に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  12. 上記実装端子形成工程において、上記陽極実装端子および上記陰極実装端子は、スクリーン印刷により形成する、請求項11に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  13. 上記実装端子形成工程において、上記陽極実装端子および上記陰極実装端子は、3D印刷により形成する、請求項11に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  14. 上記枕材は、上記陽極実装端子とともに3D印刷により上記陽極実装端子と一体に形成する、請求項13に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  15. 上記実装端子形成工程において、上記陽極実装端子および上記陰極実装端子は、メッキにより形成する、請求項10に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  16. 上記パッケージは、上記底面である第1外面と、当該第1外面に対して反対側に所定距離離間し、当該第1外面と平行な第2外面と、当該第1外面と第2外面間をつなぎ、当該第1外面および第2外面と直交する第1側面、第2側面、第3側面および第4側面とを有し、上記第1側面と上記第2側面は所定距離離間して互いに平行であり、上記第3側面と上記第4側面は所定距離離間して互いに平行であるとともに上記第1側面および上記第2側面と直交しており、
    上記第1側面、上記第2側面、上記第3側面および上記第4側面は、上記ダイシング工程により形成された切断面である、請求項10ないし15に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  17. 上記第1側面には上記陽極実装端子の切断面が露出させられ、上記第2側面には上記陰極実装端子の切断面が露出させられる、請求項16に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  18. 上記ダイシング工程は、上記樹脂パッケージ層の下方側から刃物を作用させることにより、上記陽極実装端子の上記切断面がその下方から当該陽極実装端子の下面にかけてラウンドするようにし、上記陰極実装端子の上記切断面がその下方から当該陰極実装端子の下面にかけてラウンドするようにする、請求項17に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  19. 上記素子本体は、底面と、当該底面に対して所定距離上位に離間し、かつ当該底面に対して平行な上面と、上記底面および上記上面と直交し、上記陽極ワイヤが突出する第1側面と、当該第1側面の反対側で当該第1側面と平行な第2側面と、上記第1側面および上記第2側面とに直交状につながり、互いに平行な第3側面および第4側面とを有し、
    上記素子本体の上記底面および上記上面は、上記樹脂パッケージの第1外面および第2外面と平行であり、上記素子本体の上記第1側面および上記第2側面は、上記樹脂パッケージの上記第1側面および第2側面と平行であり、
    上記陽極ワイヤは、上記素子本体の上記第1側面の上下方向中央よりも下方寄りから突出している、請求項16ないし18のいずれかに記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  20. 上記実装端子形成工程は、上記ベース材にあらかじめ離型剤を塗布した上で行い、上記ベース材除去工程は、上記樹脂パッケージ層から上記ベース材を剥離することにより行う、請求項10ないし19のいずれかに記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  21. 上記ベース材除去工程は、研削により行う、請求項10ないし19のいずれかに記載の固体電解コンデンサの製造方法。
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