JP2020087972A - リール保持装置、部品供給装置および部品実装装置 - Google Patents
リール保持装置、部品供給装置および部品実装装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】リールの脱落を防止し、リールの取付けおよび取外しを容易に行うことができるリール保持装置、部品供給装置および部品実装装置を提供することを目的とする。【解決手段】対向する一対の腕部64に互いに対向して設けられた一対の凸部64Tをリール25の中心孔25Hに挿入させてリール25を保持するリール保持体51と、リール保持体51が第1のポジションと第2のポジションとの間で移動可能なようにリール保持体51を保持するホルダ部52を備える。リール保持体51が第1のポジションに位置しているとき、一対の凸部64Tはホルダ部52の外部に位置してリール保持体51に対するリール25の着脱が可能となり、リール保持体51が第2のポジションに位置しているとき、一対の凸部64Tはホルダ部52の内部に位置してリール保持体51に対するリール25の着脱が不能となる。【選択図】図10
Description
本発明は、キャリアテープが巻き付けられたリールを回転自在に保持するリール保持装置、このリール保持装置を備えた部品供給装置および部品実装装置に関する。
従来、基板に部品を装着する部品実装装置における部品供給装置のひとつとして、部品を収納したキャリアテープをピッチ送りして所定の部品供給位置に部品を供給するテープフィーダが知られている。このようなテープフィーダにおいて、キャリアテープはリールに巻き付けられており、リールはテープフィーダの下方に設定されるリール保持装置によって回転自在に保持される。リール保持装置においてリールを保持する構成としては、リールの外周を複数のローラで支持するものと、リールの中心孔にピンを挿入するものとが知られている。
しかしながら、上記従来のリール保持装置において、リールの外周をローラで支持するものでは、リールの取付けと取外しが簡単である一方、リールがキャリアテープによって引き上げられて脱落し易いという欠点がある。一方、リールの中心孔にピンを挿入するものでは、キャリアテープによってリールが引き上げられたとしても脱落するおそれはないが、リールの取り付けと取外しに手間がかかるという難点がある。
そこで本発明は、リールの脱落を防止し、リールの取付けおよび取外しを容易に行うことができるリール保持装置、部品供給装置および部品実装装置を提供することを目的とする。
本発明のリール保持装置は、キャリアテープが巻き付けられたリールが間に挿入される一対の腕部を有し、前記一対の腕部に互いに対向して設けられた一対の凸部を前記リールの中心孔に挿入させて前記リールを保持するリール保持体と、前記リール保持体が少なくとも第1のポジションと第2のポジションとの間で切替え可能なように前記リール保持体を保持するホルダ部とを備え、前記リール保持体が前記第1のポジションに位置しているとき、前記一対の凸部の間隔が広がることが許容され、前記リール保持体が前記第2のポジションに位置しているとき、前記一対の凸部の間隔が広がることが規制される。
本発明の部品供給装置は、上記本発明のリール保持装置と、前記リール保持装置に保持された前記リールから繰り出された前記キャリアテープをピッチ送りするテープフィーダとを備えた。
本発明の部品実装装置は、上記本発明の部品供給装置と、前記部品供給装置によって供給される部品をピックアップして基板に装着する装着ヘッドとを備えた。
本発明によれば、リールが脱落するおそれがなく、リールの取付けおよび取外しを容易に行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施の形態における部品実装装置1を示している。部品実装装置1は、上流工程側から搬入した基板KBに部品BHを装着して下流工程側に搬出する一連の部品実装動作を繰り返し実行する。本実施の形態では、作業者OPから見た部品実装装置1の左右方向をX軸方向とし、作業者OPから見た部品実装装置1の前後方向をY軸方向とする。また、上下方向をZ軸方向とする。
図1において、部品実装装置1は基台11、基板搬送部12、フィーダ台車13、複数の部品供給装置14、装着ヘッド15およびヘッド移動機構16を備えている。基板搬送部12はX軸方向に延びたコンベア機構によって基板KBをX軸方向に搬送し、所定の作業位置に位置決めする。フィーダ台車13は作業者OPによって床面上を走行操作されて基台11に連結される。フィーダ台車13は上部にフィーダベース13Bを有している。フィーダベース13Bには複数のスロット13Sが設けられている。
図2において、部品供給装置14は、テープフィーダ21と2つのリール保持装置22を備えて構成される。各リール保持装置22には、キャリアテープ24が巻き付けられたリール25(図3)が回転自在に保持されている。
図2において、テープフィーダ21は下面に設けられたスロットナット部21Nをスロット13Sに挿入させてフィーダベース13Bに着脱自在に取り付けられている。テープフィーダ21の後部には2つのブラケット23がテープフィーダ21の幅方向(X軸方向)に並んで設けられており、2つのリール保持装置22は2つのブラケット23にひとつずつ取り付けられている。リール25の中心部にはリール25の厚み方向に貫通した中心孔25Hが設けられており(図3)、リール保持装置22はリール25の中心孔25Hを保持する。
図4において、キャリアテープ24は、ベーステープ31とカバーテープ32を有している。ベーステープ31には、上方に開口した形状の多数の部品収納部33がベーステープ31の長手方向に一列かつ等間隔に設けられている。複数の部品収納部33のそれぞれには部品BHが収納されており、カバーテープ32は各部品収納部33を覆うようにベーステープ31に貼り付けられている。
図4において、ベーステープ31には、部品収納部33の列と平行に並ぶように、複数の係合孔34が一列かつ等間隔に設けられている。キャリアテープ24の終端部はリール25に形成されたスリット25Sに挿入されており、リール25がキャリアテープ24を繰り出し尽くすと、キャリアテープ24の終端部がリール25のスリット25Sから抜け出て、リール25からキャリアテープ24が分離する。
図2において、テープフィーダ21は、前後方向に延びたテープ通路41Lを有した筐体41の内部に、複数のスプロケット(主スプロケット42A、副スプロケット42Bおよびフィードスプロケット42C)を備えている。各スプロケット42は外周歯(図示せず)をキャリアテープ24の係合孔34に係合させて回転することで、キャリアテープ24をテープ通路41L内で走行させる。
筐体41の後端部にはテープ挿入口43が設けられており、テープ挿入口43はテープ通路41Lに繋がっている。リール保持装置22に保持されたリール25から引き出されたキャリアテープ24は、筐体41の後部に設けられたテープガイド部21Gを経てテープ挿入口43からテープ通路41Lに挿入される。テープ挿入口43からテープ通路41Lに挿入されたキャリアテープ24はフィードスプロケット42Cによって筐体41の前方へ送られ、先頭部が副スプロケット42Bを経て主スプロケット42Aに達した(ロードされた)後、主スプロケット42Aの間欠回転によってピッチ送りされる。
図2において、主スプロケット42Aと副スプロケット42Bの間には剥離部材44が設けられている。剥離部材44は、主スプロケット42Aによってピッチ送りされるキャリアテープ24からカバーテープ32を剥離する。剥離部材44によってカバーテープ32が剥離されると部品収納部33は上方に開放した状態となる。テープフィーダ21は、主スプロケット42Aの上方の位置を部品供給位置21Kとしており、その部品供給位置21Kにカバーテープ32が剥離された部品収納部33を通過させていくことで、部品供給位置21Kに部品BHを連続的に供給する。
テープ挿入口43には、テープフィーダ21が現在ピッチ送りしているキャリアテープ24(先行のキャリアテープ24)のほか、補充用のキャリアテープ24(後続のキャリアテープ24)を挿入しておくことができる。上下の2つのリール保持装置22のうち上側に位置するリール保持装置22(上側のリール保持装置22)には先行のキャリアテープ24を繰り出すリール25(先行のリール25)が保持され、下側に位置するリール保持装置22(下側のリール保持装置22)には後続のキャリアテープ24を繰り出すリール25(後続のリール25)が保持される。テープフィーダ21のテープ通路41L内で、先行のキャリアテープ24の終端部がテープ挿入口43に挿入された後続のキャリアテープ24の先頭部を追い抜くと、後続のキャリアテープ24が自動でロードされ、テープフィーダ21による部品BHの供給が続行される。
作業者OPは、先行のキャリアテープ24が終了してテープフィーダ21がピッチ送りするキャリアテープ24が後続のキャリアテープ24に切り替わった場合には、上側のリール保持装置22に残った空のリール25を取り外したうえで、下側のリール保持装置22からリール25を取り外して上側のリール保持装置22に移動させる。そして、新たな後続のリール25を下側のリール保持装置22に取り付けたうえで、新たな後続のリール25から引き出したキャリアテープ24の先頭部をテープ挿入口43に挿入する。
図1において、装着ヘッド15は下方に延びた複数のノズル15Nを備えている(図2も参照)。各ノズル15Nは装着ヘッド15に対して昇降およびZ軸まわりの回転動作が可能であり、各ノズル15Nの下端には部品BHを吸着する真空吸引力を発生させることができる。ヘッド移動機構16は装着ヘッド15を水平面内方向に移動させる。これにより装着ヘッド15は、各部品供給装置14のテープフィーダ21が部品供給位置21Kに供給する部品BHをノズル15Nによってピックアップし、基板搬送部12によって作業位置に位置決めされた基板KBに装着する。
このような構成の部品実装装置1において、本実施の形態では各部品供給装置14が備えるリール保持装置22の構成に特徴があり、以下、その説明を行う。図5および図6において、リール保持装置22は、リール保持体51、ホルダ部52および連結部53を備えている。リール保持体51はリール25を回転自在に保持する部分であり、ホルダ部52はリール保持体51を保持する部分である。ホルダ部52は、後述する第1のポジションと第2のポジションとの間で切替え可能なようにリール保持体51を保持している。
図5、図6および図7(a),(b)において、リール保持体51は、対向して配置された一対のリール保持板61を有して構成されている。図7(a),(b)において、2つのリール保持板61は同型であり、それぞれ基部62、基部62の後側端部から上方に延出した後側延出部63、基部62の中央部から上方に延出した腕部64、基部62の前側端部から上方に延出した前側延出部65を有している。
図7(a),(b)において、2つのリール保持板61は、後側延出部63の端部、前側延出部65の端部および前側延出部65の付け根部がX軸方向に延びた軸部材66によって結合されており、これにより2つのリール保持板61の間隔は、リール25の厚み方向の寸法よりも若干大きい間隔に保持されている。対向した一対の腕部64それぞれの先端部には、互いに対向する方向に突出した凸部64Tが形成されている。
図5、図6および図8において、ホルダ部52は、2つのリール保持板61が対向する方向(X軸方向)に対向する一対の外板71を有している。一対の外板71はX軸方向に延びた複数の連結軸72によって結合されており、2つの外板71の間隔は、リール保持体51におけるリール25の厚み方向(X軸方向)の寸法よりも若干大きい間隔に保持されている。複数の連結軸72のうち、2つの外板71の後側下部に位置するものは、リール保持体51をその軸線(X軸)まわりに揺動自在に支持する揺動軸72Yとなっている(図5および図6も参照)。
リール保持体51は揺動軸72Yまわりに揺動することで、一対の凸部64Tが一対の外板71の外部(すなわちホルダ部52の外部)に位置する第1のポジション(図5および図9(a))と、一対の凸部64Tが一対の外板71の内部(すなわちホルダ部52の内部)に位置する第2のポジション(図6および図9(b))との間で位置を変えることができる。
すなわち本実施の形態において、リール保持体51は、一対の凸部64Tが対向する方向に延びた揺動軸72Yによってホルダ部52に連結されており、揺動軸72Yの軸線(X軸)まわりに揺動することで第1のポジションと第2のポジションとを切り替えるようになっている。
図5、図6および図8において、揺動軸72Yには揺動軸72Yまわりに回動自在なローラから成る固定型リール支持部材81が取り付けられている。また、リール保持体51を構成する各軸部材66には、その軸部材66まわりに回動自在なローラから成る移動型リール支持部材82が取り付けられている。移動型リール支持部材82のうち、固定型リール支持部材81よりも後方(図9において左側)に位置するのは後側移動型リール支持部材82Aであり、前方(図9において右側)に位置するのは前側移動型リール支持部材82Bである。
図7(a),(b)において、2つのリール保持板61の先端部は互いに離れる方向に反っており、リール保持体51が第1のポジションに位置した状態では、2つの凸部64Tの間の間隔は、2つの外板71の間隔を超えた大きさに広がる。一方、リール保持体51が第2のポジションに位置した状態では、2つの凸部64Tの間の間隔は、2つの外板71によって2つの外板71の間隔を超えない大きさに規制される(押し縮められる)。
図5、図6および図7(a),(b)に示すように、リール保持体51を構成する2つのリール保持板61それぞれの基部62には、外側に突出した突起62Tが設けられている。突起62Tはリール保持板61の基部62の一部を板ばね状に形成したばね状部分62Bに設けられている(図7(a),(b))。一方、図5、図6および図8に示すように、2つの外板71のそれぞれには突起嵌入孔71Hが設けられている。2つの突起嵌入孔71Hは、リール保持体51が第1のポジションに位置した状態で、リール保持体51の2つの突起62Tが内側から嵌入する位置に設けられている(図5および図9(a))。
図5、図6および図8において、連結部53は上下方向に延びており、2枚の外板71の一方側の内面(2枚の外板71が対向する側の面)に取り付けられている。リール保持体51は、第2のポジションに位置した状態で、2つの前側延出部65のうちの一方が連結部53の後側の端面(ストッパ面53M)に後側から当接するようになっている(図6および図9(b))。
このように本実施の形態において、ホルダ部52に対するリール保持体51の揺動範囲は、リール保持体51の突起62Tがホルダ部52の突起嵌入孔71Hに嵌入する位置(第1のポジション)と、リール保持体51の前側延出部65がホルダ部52に取り付けられた連結部53のストッパ面53Mに当接する位置(第2のポジション)との間に制限されている。
作業者OPは、リール25をリール保持装置22に保持させるときは、先ず、リール保持体51を第1のポジションに位置させた状態で、リール25の外周を、揺動軸72Yに取り付けられた固定型リール支持部材81と、リール保持体51の後側延出部63の先端部に設けられた移動型リール支持部材82である後側移動型リール支持部材82Aとによって支持させる(図10(a)→図10(b))。これによりリール25の中心孔25Hをリール25の厚み方向から挟む位置に、一対の凸部64Tが位置する(図10(b))。
作業者OPは、上記のようにしてリール25の外周を固定型リール支持部材81と後側移動型リール支持部材82Aとによって支持させたら、リール保持体51を揺動軸72Yまわりに前側に揺動させて、リール保持体51を第2のポジションに位置させる(図10(b)→図11(a))。この際、作業者OPは腕部64の間に挿入したリール25の外周で前側移動型リール支持部材82Bを押すことによりリール保持体51を揺動軸72Yまわりに前側に移動させて、リール保持体51を第2のポジションに位置させる。この間に一対の腕部64はホルダ部52内に収容されて一対の凸部64Tがリール25の中心孔25Hに入り込み、リール25は一対の腕部64の間に挟まれた状態となる。この状態ではリール25はリール保持体51に対して回転自在である一方、一対の腕部64の間から抜け出ることができず、リール保持体51により安定的に保持された状態となる。
リール保持体51が第2のポジションから第1のポジションに移動(揺動)すると、リール25はリール保持体51の中心(すなわち重心)は揺動軸72Yの後方から前方(詳細には、固定型リール支持部材81と前側延出部65の付け根部に設けられた移動型リール支持部材82である前側移動型リール支持部材82Bとの間)に移動する(図10(b)→図11(a))。リール25がリール保持体51によって保持された状態では、リール25は中心孔25Hと凸部64Tとの間の遊びの範囲内で凸部64Tに対して移動することができ、リール25の中心が揺動軸72Yの後方から前方に移動すると、リール25の外周は、固定型リール支持部材81と前側移動型リール支持部材82Bとによって支持された状態に移る(図11(b))。よってその後、リール25からキャリアテープ24が引き出されると、リール25は固定型リール支持部材81と前側移動型リール支持部材82Bを転動させながら回転する。
このように、本実施の形態におけるリール保持装置22は、ホルダ部52に対するリール保持体51の揺動軸72Yに、リール保持体51により保持されたリール25の外周を支持する固定型リール支持部材81を備えるとともに、揺動軸72Yから離れた位置に、リール25の外周のうち固定型リール支持部材81により支持される部分と異なる他の部分を支持する移動型リール支持部材82を備えた構成となっている。そして、移動型リール支持部材82は、リール保持体51が第1のポジションに位置している状態でリール25の外周を支持する後側移動型リール支持部材82A(第1の移動型リール支持部材)と、リール保持体51が第2のポジションに位置している状態でリール25の外周を支持する前側移動型リール支持部材82B(第2の移動型リール支持部材)を有する構成となっている。
作業者OPは、リール保持装置22に保持されたリール25を取り外すときは、第2のポジションに位置したリール保持体51を揺動軸72Yまわりに後側に揺動させて第1のポジションに位置させる(図11(a)→図10(b))。この際、作業者OPはリール25の外周で後側移動型リール支持部材82Aを押すことによりリール保持体51を揺動軸72Yまわりに後側に揺動させて、リール保持体51を第1のポジションに位置させる。これにより一対の凸部64Tはホルダ部52の外部(一対の外板71の外部)に移動し、一対の腕部64はその弾性力によって一対の凸部64Tの間隔を広げるので、作業者OPはリール保持体51からリール25を取り外すことができ、リール25の交換等を行うことができる。
このように、本実施の形態におけるリール保持装置22において、リール保持体51は対向する一対の腕部64を有し、一対の腕部64に互いに対向して設けられた一対の凸部64Tをキャリアテープ24が巻き付けられたリール25の中心孔に挿入させてリール25を保持する構成となっており、ホルダ部52は、リール保持体51が第1のポジションと第2のポジションとの間で切替え可能なようにリール保持体51を保持する構成となっている。そして、リール保持体51が第1のポジションに位置しているときには、一対の凸部64Tは一対の外板71に挟まれない位置に位置することでホルダ部52の外部に位置し、リール保持体51が第2のポジションに位置しているときには、一対の凸部64Tは一対の外板71に挟まれた位置に位置することでホルダ部52の内部に位置するようになっている。
このため、本実施の形態におけるリール保持装置22では、リール保持体51が第1のポジションに位置しているときには、一対の凸部64Tの間隔がリール保持体51に対するリール25の着脱が可能となる大きさに広がるのが許容され、リール保持体51に対するリール25の着脱が可能となる。本実施の形態では、特に、リール保持体51が第1のポジションに位置しているとき、一対の腕部64は、一対の凸部64Tが互いに離れる方向に(すなわちリール25から離れる方向に)反った状態となるので、リール保持体51に対するリール25の着脱が非常に容易である。一方、リール保持体51が第2のポジションに位置しているときには、一対の凸部64Tの間隔がリール保持体51に対するリール25の着脱が不能となる大きさに規制され、リール保持体51に取り付けたリール25がリール保持体51から脱落することが防止される。
図5において、リール保持装置22の連結部53の上部には、小径の孔とその下方に位置する大径の孔とが繋がった形状のだるま孔53Hが設けられている。一方、ブラケット23の下端には、このだるま孔53Hの大径の孔の側から通して小径の孔の側に係止か可能な係止ピン23Pが設けられている。作業者OPは、連結部53のだるま孔53Hの大径の孔を係止ピン23Pに係止し、その後、係止ピン23Pを小径の孔に移すようにリール保持装置22を移動させることで、リール保持装置22をテープフィーダ21に連結させることができる(図5→図6)。
本実施の形態におけるテープフィーダ21では、後続のリール25を常時用意しておく必要から、ひとつのテープフィーダ21につき2つのリール保持装置22が備えられている(図2)。2つのリール保持装置22は、連結部53の長さが相対的に短いタイプのもの(図12(a))と、相対的に長いタイプのもの(図12(b))とから成る。図2に示すように、これら2種のリール保持装置22は上下に配置されており、このように配置することで、2つのリール保持装置22が、テープフィーダ21の幅方向(X軸方向)の寸法内に納まるようになっている。この場合、相対的に上方に位置する側のリール保持装置22(上側のリール保持装置22)が備える後側移動型リール支持部材82Aは、相対的に下方に位置する側のリール保持装置22(下側のリール保持装置22)からテープフィーダ21に送られるキャリアテープ24をガイドするテープガイドとして機能する(図2)。
リール保持装置22に保持されたリール25から引き出されたキャリアテープ24はテープフィーダ21によってピッチ送りされ、キャリアテープ24はそのピッチ送りの際に主スプロケット42Aから引っ張られることによってリール25を回転させる。このときキャリアテープ24に作用する張力は極わずかであり、その張力によってリール25が持ち上げられることはない。よってリール25は、リール保持装置22がほぼ第2のポジションに位置した状態で回転する。
テープフィーダ21によるキャリアテープ24のピッチ送りが進行していき、キャリアテープ24の終端部がリール25に形成されたスリット25Sから抜け出ると、キャリアテープ24はリール25から分離する。キャリアテープ24の終端部がリール25から抜け出るときには通常、リール25はキャリアテープ24から大きな引っ張り力を受けないが、キャリアテープ24の終端部がリール25のスリット25Sに引っ掛かる等した場合には、リール25はキャリアテープ24により上方に引っ張り上げられる。
上側のリール保持装置22に保持されたリール25(上側のリール25)のキャリアテープ24の終端部がリール25のスリット25Sに引っ掛かる等して上側のリール25が上方に引っ張り上げられるとき、上側のリール25のキャリアテープ24は、図13に示すように、テープフィーダ21の後端部のテープガイド部21Gとリール保持装置22の揺動軸72Yとを通る仮想直線に沿って延びる。このため、リール保持体51は、図14に示すように、第2のポジションから第1のポジションの側に起仰し(図中に示す矢印R)、凸部64Tを仮想直線状に位置させた姿勢(この姿勢を「引っ張り持ち上げ姿勢」と称する)となる。このような引っ張り持ち上げ姿勢であってもリール25がリール保持体51から抜け出ないようにするため、本実施の形態では、引っ張り持ち上げ姿勢になっているリール保持体51の2つの腕部64の先端部が、2つの外板71によって挟まれた状態となるように、外板71の大きさおよび形状が設定されている(図14)。すなわち、キャリアテープ24によってリール25が引っ張られたとしても、このリール25を保持するリール保持体51は第2のポジションを維持する。
本実施の形態では、前述したように、下側のリール保持装置22に保持されたリール25(下側のリール25)は、上側のリール25(すなわち先行のリール25)が空になった時点で上側のリール保持装置22に移される。このため下側のリール25は通常、上側のリール25のようにキャリアテープ24によって引っ張り上げられることはないが、テープフィーダ21がピッチ送りするキャリアテープ24が上側のリール25から下側のリール25に切り替わった後、作業者OPが下側のリール25を上側に移し損なったような場合には、下側のリール25がキャリアテープ24によって引っ張り上げられるケースが起き得る。
上記のように下側のリール25がキャリアテープ24によって引っ張り上げられる場合、下側のリール25を引っ張り上げるキャリアテープ24は、図15に示すように、上側のリール保持装置22における後側延出部63の端部に設けられた移動型リール支持部材82(後側移動型リール支持部材82A)と揺動軸72Yを通る仮想直線に沿って延びるので、リール保持体51の第2のポジションから第1のポジションへ向けた起仰の度合いはより一層大きくなる。このような状況であってもリール保持体51からリール25が抜け出ないようにするためには、図15に示す部品供給装置14の第1変形例のように、下側のリール保持装置22の外板71を、上述の実施の形態の場合よりも後側に延びた形状とするとよい。
図16は部品供給装置14の第2変形例である。第2変形例では、第1変形例で示したタイプのリール保持装置22(下側のリール保持装置22)を下側のみならず上側にも適用している。第1変形例では、上側のリール保持装置22と下側のリール保持装置22とが異なる形状となるために2種類のリール保持装置22を準備する必要があるが、この第2変形例では、用意するリール保持装置22は1種類でよいので、コストの軽減を図ることができる。
以上説明したように、本実施の形態におけるリール保持装置22、このリール保持装置22を備えた部品供給装置14および部品実装装置1では、リール保持体51が第1のポジションに位置しているとき、一対の凸部64Tはホルダ部52の外部に位置して一対の凸部64Tの間隔がリール保持体51に対するリール25の着脱が可能となる大きさに広がるのが許容され、リール保持体51が第2のポジションに位置しているとき、一対の凸部64Tはホルダ部52の内部に位置して一対の凸部64Tの間隔がリール保持体51に対するリール25の着脱が不能となる大きさに規制される。このため、リール保持体51を第1のポジションに位置させた状態で容易にリール25の着脱(交換)を行うことができる一方、リール25を保持させたリール保持体51を第2のポジションに位置させることで、リール保持体51からリール25が脱落するのを防止することができる。このため本実施の形態によれば、キャリアテープ24によってリール25が引き上げられるおそれがなく、リール25の取付けおよび取外しを容易に行うことが可能である。
これまで本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上述したものに限定されず、種々の変形等が可能である。例えば、上述の実施の形態では、リール保持体51は第1のポジションと第2のポジションとの間で移動可能な構成となっていたが、リール保持体51は、少なくとも第1のポジションと第2のポジションとの間で移動可能なようになっていればよい。
また、上述の実施の形態では、リール保持体51は、対向して配置された一対のリール保持板61を有した構成となっていたが、対向する一対の腕部64を有し、一対の腕部64に互いに対向して設けられた一対の凸部64Tをリール25の中心孔25Hに挿入させてリール25を保持する構成であれば(一対の腕部64を有して構成であれば)よく、必ずしも一対のリール保持板61を有した構成となっていなくてもよい。同様に、ホルダ部52は、上述の実施の形態では、対向する一対の外板71を有した構成となっていたが、ホルダ部52は、リール保持体51が少なくとも第1のポジションと第2のポジションとの間で移動可能なようにリール保持体51を保持する構成であればよく、その構成や形状等は上述の実施の形態に示したものに限定されない。例えば、本実施の形態では、リール保持体51を揺動軸72Yの軸線まわりに揺動することで第1のポジションと第2のポジションとを切り替えるようになっていたが、リール保持体51をホルダ部52にスライド自在に装着し、リール保持体51をホルダ部52に対して移動させることで第1のポジションと第2のポジションとを切り替えるように構成してもよい。
リール保持部からリールが脱落するのを防止し、リールの取付けおよび取外しを容易に行うことができるリール保持装置、部品供給装置および部品実装装置を提供する。
1 部品実装装置
15 装着ヘッド
21 テープフィーダ
22 リール保持装置
23 ブラケット
24 キャリアテープ
25 リール
25H 中心孔
51 リール保持体
52 ホルダ部
64 腕部
64T 凸部
71 外板
72Y 揺動軸
81 固定型リール支持部材
82 移動型リール支持部材
82A 後側移動型リール支持部材(第1の移動型リール支持部材)
82B 前側移動型リール支持部材(第2の移動型リール支持部材)
KB 基板
BH 部品
15 装着ヘッド
21 テープフィーダ
22 リール保持装置
23 ブラケット
24 キャリアテープ
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51 リール保持体
52 ホルダ部
64 腕部
64T 凸部
71 外板
72Y 揺動軸
81 固定型リール支持部材
82 移動型リール支持部材
82A 後側移動型リール支持部材(第1の移動型リール支持部材)
82B 前側移動型リール支持部材(第2の移動型リール支持部材)
KB 基板
BH 部品
Claims (14)
- キャリアテープが巻き付けられたリールが間に挿入される一対の腕部を有し、前記一対の腕部に互いに対向して設けられた一対の凸部を前記リールの中心孔に挿入させて前記リールを保持するリール保持体と、
前記リール保持体が少なくとも第1のポジションと第2のポジションとの間で切替え可能なように前記リール保持体を保持するホルダ部とを備え、
前記リール保持体が前記第1のポジションに位置しているとき、前記一対の凸部の間隔が広がることが許容され、前記リール保持体が前記第2のポジションに位置しているとき、前記一対の凸部の間隔が広がることが規制されるリール保持装置。 - 前記ホルダ部は、前記第2のポジションの前記リール保持体の前記一対の凸部の間隔が広がることを規制する請求項1に記載のリール保持装置。
- 前記ホルダ部は前記リール保持体を収納可能であり、前記リール保持体が前記第1のポジションに位置しているとき、前記一対の凸部は前記ホルダ部の外部に位置し、前記リール保持体が前記第2のポジションに位置しているとき、前記一対の凸部は前記ホルダ部の内部に位置する請求項2に記載のリール保持装置。
- 前記ホルダ部は、前記リール保持体を前記一対の凸部が対向する方向から挟む位置に配置された一対の外板を有して構成され、前記リール保持体が前記第1のポジションに位置しているとき、前記一対の凸部は前記一対の外板に挟まれない位置に位置することで前記ホルダの外部に位置し、前記リール保持体が前記第2のポジションに位置しているとき、前記一対の凸部は前記一対の外板に挟まれた位置に位置することで前記ホルダの内部に位置する請求項1に記載のリール保持装置。
- 前記リール保持体が前記第1のポジションに位置しているとき、前記一対の腕部は、前記一対の凸部が互いに離れる方向に反った状態となる請求項1に記載のリール保持装置。
- 前記リールから繰り出された前記キャリアテープが前記リールを介して前記リール保持体を引っ張っている状態において、前記リール保持体は前記第2のポジションを維持する請求項1に記載のリール保持装置。
- 前記リール保持体は、前記一対の凸部が対向する方向に延びた揺動軸によって前記ホルダ部に連結されており、前記揺動軸の軸線まわりに揺動することで前記第1のポジションと前記第2のポジションとが切り替わる請求項1に記載のリール保持装置。
- 前記揺動軸に、前記リール保持体により保持された前記リールの外周を支持する固定型リール支持部材を備えた請求項7に記載のリール保持装置。
- 前記リール保持体は、前記揺動軸から離れた位置に前記リールの外周を支持する少なくともひとつの移動型リール支持部材を備えた請求項7に記載のリール保持装置。
- 前記リール保持体は、前記移動型リール支持部材を複数備え、そのうち少なくともひとつは、前記リール保持体が前記第1のポジションに位置している状態で前記リールの外周を支持する第1の移動型リール支持部材であり、少なくとも他のひとつは、前記リール保持体が前記第2のポジションに位置している状態で前記リールの外周を支持する第2の移動型リール支持部材である請求項9に記載のリール保持装置。
- 請求項1〜8のいずれかに記載のリール保持装置と、前記リール保持装置に保持された前記リールから繰り出された前記キャリアテープをピッチ送りするテープフィーダとを備えた部品供給装置。
- 前記リール保持装置は前記テープフィーダに設けられたブラケットに取り付けられる請求項11に記載の部品供給装置。
- 前記リール保持装置が上下に2つ以上配置された場合に、相対的に上方に位置する前記リール保持装置が備える前記第1の移動型リール支持部材は、相対的に下方に位置する前記リール保持装置に保持された前記リールから前記テープフィーダに送られる前記キャリアテープのガイドとして機能する請求項11に記載の部品供給装置。
- 請求項11〜13に記載の部品供給装置と、前記部品供給装置によって供給される部品をピックアップして基板に装着する装着ヘッドとを備えた部品実装装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018214765A JP2020087972A (ja) | 2018-11-15 | 2018-11-15 | リール保持装置、部品供給装置および部品実装装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018214765A JP2020087972A (ja) | 2018-11-15 | 2018-11-15 | リール保持装置、部品供給装置および部品実装装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020087972A true JP2020087972A (ja) | 2020-06-04 |
Family
ID=70908752
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018214765A Pending JP2020087972A (ja) | 2018-11-15 | 2018-11-15 | リール保持装置、部品供給装置および部品実装装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020087972A (ja) |
-
2018
- 2018-11-15 JP JP2018214765A patent/JP2020087972A/ja active Pending
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