JP2020087373A - 販売システム及び販売方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】顧客が購入しようとする物品について、物品情報の読取精度の向上を図ること。【解決手段】販売システム100は、検知部1と、読取部2と、読取制御部31と、物品特定部32と、ユーザインタフェース4と、を備える。検知部1は、仕切りの開閉を検知する。仕切りは、保管エリアと外部空間とを仕切る。読取部2は、保管エリアにある電子タグ92と無線通信を行うことにより、物品91の物品情報を読み取る読取処理を実行する。読取制御部31は、検知部1の検知結果に応じて読取部2を制御する。物品特定部32は、読取部2の読取結果に基づいて顧客の購入対象である対象物品を特定する。ユーザインタフェース4は、対象物品についての販売処理を実行させるためのインタフェースである。【選択図】図1

Description

本開示は、一般に販売システム及び販売方法に関する。より詳細には、本開示は、保管エリアに保管された物品を販売するための販売システム及び販売方法に関する。
特許文献1には、商品購入者がどのような商品を手に取ったかを把握するための商品管理装置が記載されている。この商品管理装置は、商品棚に取り付けられた重量計での重量の変化(センシング状態の変化)に基づいて、商品棚から取り出された商品の一覧を出力する。
また、この商品管理装置では、商品に添付されたRFIDタグからの発信信号を受信するRFIDアンテナが、店舗の天井又は商品棚などに複数配置される。RFIDタグは、商品識別情報を記憶する。RFIDタグは、商品購入者が手に取ることで、物理的に移動した商品を特定するために用いられる。
特開2018−160042号公報
特許文献1に記載の商品管理装置では、RFIDタグ(電子タグ)からの商品(物品)の商品識別情報(物品情報)の読取精度を向上する対策がとられていない。このため、特許文献1に記載の商品管理装置では、状況によってはRFIDタグで商品購入者(顧客)が購入しようとする商品を特定することが難しい、という問題があった。
本開示は、顧客が購入しようとする物品について、物品情報の読取精度の向上を図ることのできる販売システム及び販売方法を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る販売システムは、検知部と、読取部と、読取制御部と、物品特定部と、ユーザインタフェースと、を備える。前記検知部は、仕切りの開閉を検知する。前記仕切りは、電子タグが付された物品を保管する保管エリアと外部空間とを仕切る。前記読取部は、前記保管エリアにある前記電子タグと電波を媒体とする無線通信を行うことにより、前記物品の物品情報を読み取る読取処理を実行する。前記読取制御部は、前記検知部の検知結果に応じて前記読取部を制御する。前記物品特定部は、前記読取部の読取結果に基づいて顧客の購入対象である対象物品を特定する。前記ユーザインタフェースは、前記物品特定部により特定された前記対象物品についての販売処理を実行させるためのインタフェースである。
本開示の一態様に係る販売方法は、仕切りの開閉を検知する工程を含む。前記仕切りは、電子タグが付された物品を保管する保管エリアと外部空間とを仕切る。この販売方法は、前記仕切りの開閉の検知結果に応じて前記保管エリアにある前記電子タグと電波を媒体とする無線通信を行うことにより、前記物品の物品情報を読み取る工程を含む。この販売方法は、前記物品情報の読取結果に基づいて顧客の購入対象である対象物品を特定する工程を含む。この販売方法は、特定された前記対象物品についての販売処理を実行する工程を含む。
本開示は、顧客が購入しようとする物品について、物品情報の読取精度の向上を図ることができる、という利点がある。
図1は、本開示の一実施形態に係る販売システムの構成を示すブロック図である。 図2は、同上の販売システムで用いられる収容庫の外観を示す概略斜視図である。 図3は、同上の収容庫の外観を示す、扉体が開いた状態の概略斜視図である。 図4は、同上の販売システムを用いた販売方法を示すフローチャートである。 図5は、同上の販売システムでの販売処理を示すフローチャートである。 図6A〜図6Cは、同上の販売システムの使用例を示す概略斜視図である。 図7は、同上の販売システムにおいて、認証処理が正常に完了した時点で表示部に表示される画像の一例を示す図である。 図8は、同上の販売システムにおいて、扉体が開いた状態で表示部に表示される画像の一例を示す図である。 図9は、同上の販売システムにおいて、扉体が開いた状態で表示部に表示される警告を表す画像の一例を示す図である。 図10は、同上の販売システムにおいて、対象物品が無い場合に表示部に表示される画像の一例を示す図である。 図11は、同上の販売システムにおいて、表示部に表示される購入リストを含む画像の一例を示す図である。 図12は、同上の販売システムにおいて、表示部に表示される対象物品の修正用の画像の一例を示す図である。 図13は、同上の販売システムにおいて、扉体が開いた状態で表示部に表示される警告を表す画像の一例を示す図である。 図14は、同上の販売システムにおいて、承認入力後に表示部に表示される画像の一例を示す図である。 図15は、同上の販売システムにおいて、承認入力後に表示部に表示される警告を含む画像の一例を示す図である。
(1)概要
本実施形態に係る販売システム100は、保管エリアSp1に保管された物品91の販売に用いられるシステムである(図1参照)。本開示でいう「販売」とは、売主から買主(顧客90(図6A参照))に物品91の所有権を移転し、これに対する対価(代金)を買主が売主に支払う行為(売買)における売主側の行為を意味する。
保管エリアSp1は、電子タグ92が付された物品91を保管する領域である。本実施形態では、保管エリアSp1は、収容庫8の内部空間Sp1である。本開示でいう「収容庫」は、1つ以上の物品91を収容可能な容器であって、一例として、内部空間Sp1(図3参照)を外部から遮蔽可能な、冷蔵庫、冷凍庫、保温庫、又は温蔵庫等の温度調節の機能を有する設備である。ただし、収容庫8は、温度調節の機能を有していなくてもよい。本実施形態では、収容庫8は、内部空間(保管エリア)Sp1と外部空間Sp2とを仕切る仕切り83として、扉体83を備えている。したがって、内部空間(保管エリア)Sp1は、扉体83が開いた状態では外部空間Sp2に開放され、扉体83が閉じた状態では外部空間Sp2から遮蔽される。
販売システム100は、図1に示すように、検知部1と、読取部2と、読取制御部31と、物品特定部32と、ユーザインタフェース4と、を備えている。
検知部1は、仕切り83の開閉を検知する。言い換えれば、検知部1は、扉体(仕切り)83が開かれることで内部空間(保管エリア)Sp1が外部空間Sp2に開放された状態、及び扉体83が閉じられることで内部空間Sp1が外部空間Sp2から遮蔽された状態のいずれの状態にあるかを検知する。以下、特に断りの無い限り、扉体83が開いた状態を「開状態」、扉体83が閉じられた状態を「閉状態」という。
読取部2は、保管エリアSp1にある電子タグ92と電波を媒体とする無線通信を行うことにより、物品91の物品情報を読み取る読取処理を実行する。つまり、読取部2は、物品91から直接的に物品情報を読み取るのではなく、物品91に付された電子タグ92から非接触で物品情報を読み取ることになる。
本開示でいう「物品情報」は、物品91を識別するための情報であって、例えば、日本国で用いられているJAN(Japanese Article Number)コード等の商品識別コードである。この種の商品識別コードには、JANコードの他、EPC(Electronic Product Code)、欧州等で用いられているEAN(European Article Number)コード、及び米国等で用いられているUPC(Universal Product Code)等がある。また、物品情報は、物品91の品種(種類)を識別する情報に限らず、同一品種の物品91を個別に識別するシリアル情報等の情報を含んでいてもよい。これにより、同一品種の物品91が複数ある場合にも、これら同一品種の複数の物品91の各々を物品情報にて特定可能である。
ここで、読取部2による物品情報の読取対象となる物品91は、収容庫8に収容されている物品91である。すなわち、読取部2は、収容庫8に収容されている(つまり、保管エリアSp1にある)少なくとも1つの物品91に付された電子タグ92から、物品情報を読み取る。そのため、収容庫8内と収容庫8外との両方に物品91が存在する場合、読取部2は、基本的には、収容庫8内にある物品91を読取対象として、物品情報の読取りを行う。
読取制御部31は、検知部1の検知結果に応じて読取部2を制御する。本実施形態では、読取制御部31は、検知部1にて閉状態が検知されている場合、読取部2に読取処理を実行させる。一方、読取制御部31は、検知部1にて開状態が検知されている場合、読取部2による読取処理を停止させる。言い換えれば、読取制御部31は、少なくとも検知部1により扉体(仕切り)83が開放されていることを検知している間、読取部2による読取処理を停止させる。
物品特定部32は、読取部2の読取結果に基づいて、顧客90の購入対象である対象物品93(図6C参照)を特定する。本実施形態では、物品特定部32は、収容庫8の内部空間(保管エリア)Sp1内にある物品91の増減により、顧客90の購入対象である対象物品93を特定する。つまり、顧客90は、収容庫8内にある物品91を購入しようとする場合、扉体83を開いて収容庫8から購入対象である対象物品93を取り出す。このため、物品特定部32は、収容庫8に収容されている1つ以上の物品91のうち、取り出された物品91を対象物品93として特定する。
ユーザインタフェース4は、物品特定部32により特定された対象物品93についての販売処理を実行させるためのインタフェースである。つまり、顧客90は、収容庫8の内部空間(保管エリア)Sp1から購入対象の物品91である対象物品93を取り出した後に、ユーザインタフェース4を用いて対象物品93を購入する販売処理を完了させる。本実施形態では、販売処理の完了後に、対象物品93についての決済を行う決済処理を含む。これにより、顧客90は、自身以外の人(例えば、販売システム100が導入されている店舗の店員)の手を借りずに、対象物品93を購入することができる。
上述のように、本実施形態では、読取制御部31は、検知部1の検知結果に基づいて、つまり収容庫8の内部空間(保管エリア)Sp1の状態に基づいて、読取部2に読取処理を実行させたり停止させたりする。このため、本実施形態では、保管エリアSp1の状態に依らず電子タグ92の読取処理を実行し続ける場合と比較して、顧客90が購入しようとする物品91について、物品情報の読取精度の向上を図ることができる、という利点がある。
(2)詳細
以下、本実施形態の販売システム100について詳細に説明する。販売システム100は、例えば、オフィス(シェアオフィスを含む)、工場、駅、学校、コンビニエンスストア及びスーパーマーケット等の小売店の店舗、福祉施設、病院又は体育館等の施設に導入される。また、販売システム100は、屋内に限らず、屋外に導入されてもよい。販売システム100は、顧客90へ物品91を販売するために用いられる。
本実施形態では、一例として、販売システム100がオフィスに導入される場合を想定する。ここで、販売システム100の収容庫8(つまり、保管エリアSp1)に収容される物品91は、顧客90に販売される「商品」である。販売システム100の読取部2は、商品である物品91に付された電子タグ92から物品情報の読取りを行う。つまり、物品(商品)91に関する物品情報は「商品情報」である。
さらに、本実施形態では、収容庫8が、温度調節の機能を有する設備、特に、冷蔵の機能を有する冷蔵庫(冷蔵ショーケースを含む)である場合を例に説明する。そのため、収容庫8に収容される物品91は、収容庫8内で冷蔵されることになる。以下では、収容庫8に収容されている物品91の一例として、ペットボトル飲料及び缶入り飲料等の飲食品を想定する。
(2.1)収容庫(保管エリア)
まず、本実施形態の販売システム100により販売される物品91が収容される収容庫8(保管エリアSp1)について、図2及び図3を用いて説明する。
収容庫8は、上述したように、冷蔵の機能を有し、ペットボトル飲料等の物品91を複数収容可能な冷蔵庫(冷蔵ショーケースを含む)である。収容庫8は、全体として、幅及び奥行に比べて高さが大きい形状、つまり鉛直方向に長い直方体状に形成されている。本実施形態では、収容庫8は、1つ以上の載置台81と、筐体82と、扉体(仕切り)83と、を備えている。
筐体82は、図2及び図3に示すように、ベース部821、屋根部822及び壁部823a,823b,823cを有している。筐体82は、全体としては、前面を開口面とする箱状に形成されており、収容庫8の内部空間Sp1には、筐体82の前面からアクセスが可能である。
ベース部821及び屋根部822は、それぞれ平面視が矩形状であって、幅及び奥行に比べて高さが小さい形状、つまり鉛直方向に短い直方体状に形成されている。ベース部821は、筐体82の下端部を構成し、収容庫8の内部空間Sp1の下方に位置する。屋根部822は、筐体82の上端部を構成し、収容庫8の内部空間Sp1の上方に位置する。
壁部823a,823b,823cは、ベース部821と屋根部822との間において、収容庫8の内部空間Sp1を三方から囲むように配置されている。具体的には、壁部823a及び壁部823bは、左右方向において互いに対向するように配置されている。収容庫8を正面から見て内部空間Sp1の左側に壁部823aが位置し、内部空間Sp1の右側に壁部823bが位置する。壁部823cは、壁部823a,823bの後端部同士を連結するように構成されている。壁部823cは、収容庫8を正面から見て内部空間Sp1の奥に位置する。
扉体83は、筐体82の開口面となる筐体82の前面を塞ぐ部材である。扉体83は開閉可能に構成されている。ここで、扉体83は光透過性を有している。さらに、扉体83は電波遮蔽性を有している。つまり、扉体83は、筐体82の前面を常に塞ぐのではなく、筐体82の前面を塞ぐ「閉位置」と、筐体82の前面を開放する「開位置」との間で移動可能(開閉可能)である。本実施形態では、扉体83は、図3に示すように、右開き、つまり右側に開く、開き戸(スイングドア)である。つまり、扉体83は、筐体82の前面の右端部を回転軸として、筐体82に対し回転することによって開閉する。既に述べたように、扉体83は、内部空間(保管エリア)Sp1と外部空間Sp2とを仕切る仕切り83である。
一例として、扉体83は、フレームと、フレームに嵌め込まれたガラス板と、を有している。扉体83は、ガラス板の表面(収容庫8の外側を向いた面)と裏面(収容庫8の内側を向いた面)との少なくとも一方に、電波遮蔽性を有する遮蔽シートが貼り付けられた構成を採用している。ガラス板及び遮蔽シートはいずれも光透過性を有している。そのため、扉体83が閉じた状態であっても、顧客90においては、扉体83におけるガラス板及び遮蔽シートの両方を通して、収容庫8内を視認可能となる。よって、例えば、顧客90においては、扉体83が閉じた状態で、収容庫8内に収容されている物品91、つまり物品91の在庫状況を確認できる。さらに、収容庫8内に収容されている物品91に値札が付されていれば、扉体83が閉じた状態で、物品91の価格等の情報を顧客90に提示できる。
ここで、収容庫8は、冷蔵の機能を有するので、内部空間Sp1を囲んでいる筐体82及び扉体83に関しては、断熱性を有している。収容庫8において、発熱源ともなるコンプレッサ等の電気装置は、ベース部821又は屋根部822に収容されている。
1つ以上の載置台81は、内部空間Sp1において、物品91を載せるための台として機能する。載置台81は、矩形板状に形成されており、収容庫8の内部空間Sp1を、鉛直方向において複数の領域に区分けするための棚板を構成する。載置台81は、筐体82に取り付けられている。載置台81は、一例として金属製であるが、この例に限らず、例えば樹脂製等であってもよい。載置台81は、板状の部材に限らず、例えば、格子状、はしご状又は網状(金網を含む)の部材であってもよい。
特に、本実施形態では、収容庫8の内部空間Sp1は、幅及び奥行に比べて高さが大きい形状、つまり鉛直方向に長い直方体状に形成されている。そして、このような内部空間Sp1に物品91を効率的に収容できるよう、収容庫8は、棚板としての載置台81を複数有し、これら載置台81にて、物品91の置き場を、鉛直方向において複数段形成している。本実施形態では、収容庫8は5つの載置台81を備えている。そのため、内部空間Sp1には、鉛直方向に5段に分けて、複数の物品91を収容可能である。このように、これらの載置台81は、鉛直方向において収容庫8の内部空間Sp1を複数の領域に区分けする。本実施形態では、収容庫8は、自在棚又は可動棚と呼ばれる収納棚と同様の方式を採用しており、載置台81の位置を鉛直方向において段階的に変更可能である。
このように載置台81の位置が、鉛直方向において可変であることにより、例えば、物品91の高さ等に合わせて、載置台81の位置を変更することが可能である。すなわち、載置台81上に載せられる物品91の背が高くなれば、その分、載置台81を下方に移動させればよく、反対に、載置台81上に載せられる物品91の背が低くなれば、その分、載置台81を上方に移動させることができる。
さらには、本実施形態では、筐体82に取り付けられる載置台81の数も変更可能である。すなわち、本実施形態では、図2及び図3に示すように載置台81は5つであるが、載置台81を追加して6つ以上の載置台81とすることもできるし、載置台81を取り外して4つ以下の載置台81とすることもできる。
(2.2)販売システム
次に、販売システム100の構成について、図1〜図3を参照して説明する。
販売システム100は、図1に示すように、検知部1と、読取部2と、メインコンピュータ3と、ユーザインタフェース4と、取得部5と、ロック機構6と、アンテナシステム10と、を備えている。本実施形態では、アンテナシステム10は、販売システム100の構成要素に含まれることとするが、アンテナシステム10は、販売システム100の構成要素に含まれていなくてもよい。
検知部1は、扉体(仕切り)83の開閉状態を検知する。つまり、検知部1は、扉体83が開いたこと(「開状態」にあること)、及び扉体83が閉じたこと(「閉状態」にあること)を検知可能である。検知部1は、例えば、リードスイッチ若しくは光学式センサ等の非接触式のセンサ、又はリミットスイッチ等の接触式のセンサ等で実現される。
読取部2は、収容庫8に収容されている少なくとも1つの物品91に付された電子タグ92と電波を媒体とする無線通信を行うことにより、物品情報を読み取る読取処理を実行する装置である。読取部2は、アンテナモジュール101に含まれているアンテナを用いて、電子タグ92と無線通信を行う。
本実施形態では、読取部2は、RFID(Radio Frequency Identification)システムを構成するリーダである。すなわち、読取部2は、RFIDシステムにおける電子タグ92との間で、無線通信を行うことにより、電子タグ92に記憶されている物品情報を取得する。
電子タグ92は、例えば、パッシブ型のRF(Radio Frequency)タグであって、少なくとも物品情報を記憶するメモリを有している。ここにおいて、複数の物品91には複数の電子タグ92が一対一で対応付けられている。電子タグ92には、対応する物品91についての物品情報が記憶されており、電子タグ92は、対応する物品91に付されている。
電子タグ92は、物品91と一体に取り扱い可能な状態で物品91に付されていればよく、電子タグ92が物品91に付される具体的な態様としては、様々な態様がある。本実施形態では一例として、電子タグ92はシール状であって物品91に貼り付けられている。その他、電子タグ92は、例えば、紐等で物品91につながっていてもよいし、物品91の梱包材に一体化されていてもよいし、物品91に埋め込まれていてもよいし、物品91に組み込まれていてもよい。さらに、例えば、塗布型半導体等の技術を用いることにより、電子タグ92は、物品91自体、又は物品91の梱包材等の表面に、印刷にて直接的に形成されていてもよい。
読取部2は、アンテナモジュール101のアンテナから電子タグ92に電波を送信し、この電波によって起動された電子タグ92と、電波を通信媒体とする無線通信を行う。本実施形態では、読取部2は電子タグ92から物品情報を取得するので、読取部2は、電子タグ92との無線通信の成立時に、少なくとも物品情報を含む情報を電子タグ92から受信する。
本実施形態では、読取部2は、筐体82の上面(屋根部822の上面)上に、メインコンピュータ3と共に配置されている。ここで、収容庫8において、発熱源ともなるコンプレッサ等の電気装置が、ベース部821又は屋根部822に収容されているので、読取部2及びメインコンピュータ3は、発熱源からの熱の影響を受けにくい配置又は構造であることが好ましい。また、筐体82の上面(屋根部822の上面)上には、例えば、電源装置及び通信機器等の、読取部2及びメインコンピュータ3以外の装置も適宜配置可能である。
メインコンピュータ3は、ハードウェアとしての1以上のプロセッサ及びメモリを主構成とするコンピュータシステムである。このメインコンピュータ3では、メモリに記録されたプログラムを1以上のプロセッサで実行することによって、種々の機能が実現される。プログラムは、メインコンピュータ3のメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能な光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
メインコンピュータ3には、検知部1、読取部2、ユーザインタフェース4、取得部5及びロック機構6が接続されている。さらに、メインコンピュータ3は、精算システム7と通信可能に構成されている。精算システム7は、顧客90が購入する物品91についての精算を行うシステムである。本開示でいう「精算」は、売主から買主(顧客90)に物品91の所有権を移転し、これに対する対価(代金)を買主が売主に支払う行為(売買)に必要な、買主側の決済を意味する。
本開示において「通信可能」とは、有線通信又は無線通信の適宜の通信方式により、直接的、又はネットワーク若しくは中継器等を介して間接的に、情報を授受できることを意味する。すなわち、販売システム100のメインコンピュータ3と精算システム7とは、互いに情報を授受することができる。本実施形態では、精算システム7は、販売システム100の構成要素に含まないこととするが、精算システム7は、販売システム100の構成要素に含まれていてもよい。
これにより、メインコンピュータ3は、読取部2にて読み取った物品情報に基づいて、精算システム7での精算処理に必要な情報を精算システム7に送信する送信処理等、所定の処理を実行する。さらに、メインコンピュータ3は、検知部1にて発生する検知信号に基づいて読取部2を制御したり、取得部5にて取得した認証情報を認証サーバに送信することで認証サーバに認証処理を実行させたりすることが可能である。ここでいう「認証サーバ」は、販売システム100と通信可能な外部のサーバである。
メインコンピュータ3は、読取制御部31と、物品特定部32と、を有している。具体的には、メインコンピュータ3は、1以上のプロセッサにより所定のプログラムを実行することで、読取制御部31としての機能と、物品特定部32としての機能を実現する。
読取制御部31は、読取部2を制御することにより、読取部2に読取処理を実行させたり、読取部2による読取処理を停止させたりする。読取制御部31は、検知部1の検知結果に応じて、つまり扉体(仕切り)83の開閉に応じて、読取部2を制御する。基本的に、読取制御部31は、扉体83が閉状態にある場合に読取部2に読取処理を実行させ、扉体83が開状態にある場合に読取部2による読取処理を停止させる。つまり、読取制御部31は、内部空間(保管エリア)Sp1が外部空間Sp2から遮蔽されていれば、読取部2に読取処理を実行させる。
本実施形態では、読取制御部31は、販売処理が実行されておらず、かつ、扉体(仕切り)83が閉じられている間、定期的に読取部2に読取処理を実行させる。また、本実施形態では、読取制御部31は、ロック機構6(後述する)により禁止状態から許容状態に切り替えられる前に、読取部2による読取処理を停止させる。言い換えれば、読取制御部31は、扉体83が閉状態から開状態に切り替わる前に、読取部2による読取処理を停止させる。これにより、読取部2は、内部空間(保管エリア)Sp1が外部空間Sp2に開放された状態では、読取処理を実行しない。
物品特定部32は、読取部2の読取結果に基づいて、顧客90の購入対象である対象物品93を特定する。具体的には、物品特定部32は、顧客90が収容庫8の内部空間(保管エリア)Sp1から取り出した物品91を、対象物品93として特定する。本実施形態では、物品特定部32は、扉体(仕切り)83の開閉の前後での読取部2の読取結果を比較することにより対象物品93を特定する。つまり、物品特定部32は、顧客90が扉体83を開ける前の時点において、読取部2にて読み取られた物品情報のリストを、第1リストとして読取部2から取得する。また、物品特定部32は、顧客90が扉体83を閉じた後の時点において、読取部2にて読み取られた物品情報のリストを、第2リストとして読取部2から取得する。そして、物品特定部32は、取得した第1リストと第2リストの差分、つまり第1リストに含まれており第2リストに含まれていない物品情報を求めることで、顧客90が取り出した物品91を対象物品93として特定する。言い換えれば、物品特定部32は、第1リストに物品情報が含まれているが第2リストには物品情報が含まれていない物品91を、顧客90が収容庫8から取り出した購入対象の対象物品93であると特定する。
また、本実施形態では、物品特定部32は、販売処理が開始してから終了するまでの間、扉体(仕切り)83の開閉が行われるごとに対象物品93を特定する。つまり、顧客90が収容庫8から購入予定の物品91を取り出した後に、一部の物品91を収容庫8に戻したり、収容庫8から新たな物品91を取り出したりする場合が想定される。そこで、本実施形態では、物品特定部32は、販売処理が終了するまでの間、扉体83の開閉が行われるごとに、対象物品93を特定する処理を繰り返す。本実施形態では、販売処理は、後述するように顧客90による決済処理の承認入力を受け付けると終了する。つまり、本実施形態では、決済処理は、販売処理の終了後に行われるのであって、決済処理の完了をもって販売処理の終了とする必要はない。もちろん、決済処理の完了をもって、販売処理の終了としてもよい。
ユーザインタフェース4は、一例として、顧客90の操作を受け付けることで情報の入力を行い、顧客90に向けて各種の表示を行うことで情報の出力を行う。本実施形態では、ユーザインタフェース4は、表示部41としてのタッチパネルディスプレイを有し、タッチパネルディスプレイにて、顧客90による操作の受け付けと、顧客90への情報の表示と、を行う。本実施形態では、表示部41は、顧客90へ提示する情報の一例として、物品特定部32にて特定された対象物品93の一覧を表示する(図11参照)。顧客90は、表示部41を見ることにより、自身が購入しようとする対象物品93が決済処理の対象として挙げられているか否かを確認することが可能である。
また、ユーザインタフェース4は、修正部42を有している。修正部42は、顧客90の操作入力を受け付けることで、物品特定部32により特定された対象物品93の種類及び数量のうち少なくとも一方を修正する。本実施形態では、修正部42は、表示部41としてのタッチパネルディスプレイにて顧客90による修正入力を受け付けるように構成されている。
修正部42は、以下のような状況が生じた場合に用いられる。すなわち、収容庫8の内部空間(保管エリア)Sp1に「A」という物品91が2つ、「B」及び「C」という物品91がそれぞれ1つずつ収容されていると仮定する。この場合、物品特定部32は、2つの「A」、1つの「B」、及び1つの「C」の物品情報を第1リストとして取得する。そして、顧客90が「A」及び「B」を収容庫8から取り出すと、物品特定部32は、収容庫8に残っている1つの「A」及び1つの「C」の物品情報を第2リストとして取得する。したがって、物品特定部32は、取得した第1リストと第2リストの差分を求めることで、顧客90が取り出した「A」及び「B」を対象物品93として特定する。
ここで、読取部2による読取処理の精度によっては、収容庫8に残っている物品91の一部の物品情報を読み取れない状況が生じ得る。ここでは、一例として、読取部2が収容庫8に残っている「A」及び「C」のうち、「C」の物品情報を読み取れなかったと仮定する。この場合、物品特定部32は、1つの「A」の物品情報を第2リストとして取得するため、顧客90が取り出した「A」及び「B」の他に、「C」を対象物品93として特定することになる。
このような場合、顧客90は、ユーザインタフェース4にて修正入力を行うことで、物品特定部32により特定された対象物品93の種類及び数量のうち少なくとも一方を修正することが可能である。ここでは、顧客90は、「C」を対象物品93から除外する修正入力を行うことになる。そして、修正部42が物品特定部32により特定された対象物品93を修正することで、物品特定部32により特定された対象物品93が、顧客90が実際に購入しようとする対象物品93に是正される。
本実施形態では、修正部42は、読取部2により収容庫8の内部空間(保管エリア)Sp1に存在することが読み取られた物品91の種類及び数量の範囲内で、対象物品93の種類及び数量のうち少なくとも一方の修正入力を受け付ける。一例として、顧客90が対象物品93を取り出す前の時点で、収容庫8に3つの「A」という物品91が収容されていると仮定する。この場合、修正部42は、顧客90が対象物品93として4つ以上の「A」に修正しようとする入力を受け付けない、又はそもそも4つ以上の「A」に修正する入力ができないようにする。これにより、顧客90が購入しようとする対象物品93の種類及び数量を、誤って必要以上に修正してしまう状況を回避しやすくなる。その他、修正部42は、物品特定部32により特定された対象物品93の種類及び数量の範囲内で、対象物品93の種類及び数量のうち少なくとも一方の修正入力を受け付けてもよい。
本実施形態では、ユーザインタフェース4は、取得部5と共に、収容庫8の扉体83に固定されている。具体的には、扉体83が閉じた状態で、顧客90により取得部5での認証情報の取得及びユーザインタフェース4の操作が可能となるように、ユーザインタフェース4及び取得部5は、図2に示すように、扉体83の前面に固定されている。
また、ユーザインタフェース4は、例えば、人(顧客90)の接近を検知する人感センサ(一例として、焦電型センサ又は電波センサ等)、及びイメージセンサ(カメラ)等を含んでいてもよい。一例として、ユーザインタフェース4は、イメージセンサで顧客90の顔を撮像することで、顧客90の年齢、性別及び表情等の推定が可能になる。
取得部5は、顧客90の認証処理を実行するための認証情報を取得する装置である。取得部5は、一例として、指紋認証により顧客90の認証を行うための顧客90の指紋情報を取得する。取得部5は、指紋認証に代えて、又は指紋認証に加えて、例えば、顔認証、静脈認証、虹彩認証又は声紋認証等の生体認証を行うための顧客90の生体情報を取得してもよい。また、取得部5は、生体認証に限らず、例えば、顧客90が所持する携帯情報端末(スマートフォン等)、又はクレジットカード等の読み込み等により、顧客90の認証情報を取得してもよい。本実施形態では、取得部5にて取得された認証情報は、認証サーバに送信される。そして、認証サーバにて、認証情報を用いて認証処理が実行される。
ロック機構6は、例えば電磁ロック式のドアスイッチである。ロック機構6は、認証処理による認証結果に基づいて、扉体(仕切り)83の開閉を許容する許容状態と、扉体83の開閉を禁止する禁止状態とを切り替える。本実施形態では、ロック機構6は、認証処理が正常に完了するまでは、禁止状態にある。つまり、ロック機構6は、認証処理が正常に完了するまでは、扉体83を閉じた状態でロックする。また、ロック機構6は、認証処理が正常に完了すると、禁止状態から許容状態へ切り替える。つまり、ロック機構6は、認証処理が正常に完了すると、扉体83をロックする状態を解除する。
ここで、本実施形態では、ロック機構6は、読取部2による読取処理が完了した後に、禁止状態から許容状態に切り替える。つまり、認証処理が正常に完了した時点で、読取部2による読取処理が実行中である場合、ロック機構6は、読取処理の完了を待って、禁止状態から許容状態に切り替える。このため、読取部2による読取処理が不十分な状態で物品特定部32が第1リストを取得してしまう可能性を低減することができる。
ロック機構6は、検知部1と一体化されていてもよい。
アンテナシステム10は、少なくとも1つのアンテナモジュール101を備えている。アンテナモジュール101は、電波(読取部2と電子タグ92との無線通信に媒体として用いられる電波)を受信するアンテナを含んでいる。本実施形態では、アンテナは、電波の受信だけでなく、電波の送信にも用いられる。アンテナは、円偏波及び直線偏波のいずれであってもよいが、本実施形態では一例として、円偏波のアンテナにて構成される。アンテナは、一例として、プリント配線基板上に導電路が形成されたマイクロストリップアンテナ(パッチアンテナ)である。
本実施形態では、アンテナモジュール101は、収容庫8の内部空間Sp1に配置されている。ここで、アンテナモジュール101は、一例として、1つの載置台81につき3つずつ設けられる。例えば、1段目の載置台81の上方には、3つのアンテナモジュール101が取り付けられる。1段目の載置台81と2段目の載置台81との間にも、3つのアンテナモジュール101が取り付けられる。
以下では、鉛直方向に並ぶ複数のアンテナモジュール101の各々を区別する場合には、上から順に、1段目、2段目、3段目、4段目、5段目のアンテナモジュール101、と呼ぶことがある。つまり、1段目のアンテナモジュール101は、1段目の載置台81の上方に配置され、2段目のアンテナモジュール101は、1段目の載置台81と2段目の載置台81との間に配置される。1段目のアンテナモジュール101は、主として1段目の載置台81上に載せられた物品91の物品情報を読み取るためのアンテナモジュール101である。2段目のアンテナモジュール101は、主として2段目の載置台81上に載せられた物品91の物品情報を読み取るためのアンテナモジュール101である。
1つの載置台81に対応する、つまり水平方向に並ぶ3つのアンテナモジュール101は、載置台81上の物品91を、三方から囲むように配置されている。具体的には、2つのアンテナモジュール101は、左右方向において互いに対向するように配置されている。残り1つのアンテナモジュール101は、収容庫8を正面から見て内部空間Sp1の奥に位置する。
(3)販売システムの使用例
次に、本実施形態に係る販売システム100の使用例について、図4〜図15を参照して説明する。ここでは、物品91が複数収容されている収容庫8から、顧客90が、所望の物品91を1つ以上取り出して購入する場合を想定する。すなわち、顧客90は、収容庫8に予め収容されている複数の物品91の中から、いずれか1つ以上の物品91を選択して、購入することになる。また、ここでは、クレジットカード、電子マネー又はプリペイドカード等に固有の決済情報を含む顧客90の情報が、予め精算システム7に登録されている場合を想定する。
また、ここでは、収容庫8には、物品91として、ペットボトル飲料及び缶入り飲料に限らず、例えば、紙パック入り飲料、ペットボトル入り調味料、箱入り菓子及び袋入り菓子等の飲食品が収容されていると仮定する。なお、物品91は、飲食品に限らず、プリンタ用インクカートリッジ等の日用品、その他の物品であってもよい。
まず、販売システム100による販売処理に移行するまでの一連の流れについて、主として図4を用いて説明する。認証処理が開始される前においては(S102:No)、読取制御部31は、定期的に読取部2に読取処理を実行させる(S100)。これにより、物品特定部32は、読取部2にて読み取られた物品情報のリストを、第1リストとして読取部2から定期的に取得する(S101)。また、認証処理が開始される前においては、ロック機構6により扉体(仕切り)83は閉じた状態でロックされている。扉体83の開閉状態は、検知部1にて検知されるので、扉体83が閉状態にあることを示す検知信号が検知部1から出力されている間は、読取制御部31は、定期的に、読取部2に読取処理を実行させる。
ここにおいて、読取部2にて読取処理を実行する際には、アンテナシステム10に含まれる複数のアンテナモジュール101は同時に使用されるのではなく、アンテナモジュール101が1つずつ順に使用されることが好ましい。一例として、読取部2は、1段目、2段目、3段目、4段目、5段目のアンテナモジュール101の順で使用して、電子タグ92との無線通信を行う。さらに、読取部2は、例えば、同一段となる3つのアンテナモジュール101については、これら3つのアンテナモジュール101を順次使用して、電子タグ92との無線通信を行う。
次に、顧客90が収容庫8の前に訪れ、取得部5にアクセスすることで、認証処理が開始される(S102:Yes)(図6A参照)。そして、顧客90が登録済みであって顧客90の認証処理が正常に完了する、つまり認証に成功すると(S103:Yes)、読取制御部31は、読取部2による読取処理を停止させる(S104)。読取制御部31は、扉体83が開状態にあることを示す検知信号が検知部1から出力されている間、読取部2による読取処理を停止させる。そして、ロック機構6は、扉体83のロックを解除する(S105)。
このとき、メインコンピュータ3は、ユーザインタフェース4の表示部41に、扉体83を開けることを顧客90に促す第1画像P1を表示させる(図7参照)。第1画像P1は、顧客90に対して扉体83を開けて商品(物品)91を取るように促すメッセージP11と、メッセージP11の表す内容を視覚的に補助するピクトグラムP12と、を含む。
その後、顧客90は、扉体83を開けて収容庫8の内部空間(保管エリア)Sp1から所望の物品91を取り出す(図6B参照)。このとき、顧客90は、物品91を1つのみ取り出してもよいし、2つ以上取り出してもよい。さらに、目当ての物品91が無い場合等においては、顧客90は、物品91を取り出さなくてもよい。
扉体83が開いた状態においては、メインコンピュータ3は、表示部41に、扉体83を閉めて会計に進むことを顧客90に促す第2画像P2を表示させる(図8参照)。第2画像P2は、扉体83を閉めると会計に進むことを表すメッセージP21と、現時点での対象物品93の総数、及び対象物品93を購入するのに必要な合計金額等を表す画像P22と、を含む。
ここで、扉体83が閉じられることなく扉体83が開いた時点から一定時間(例えば、数分)が経過した場合、メインコンピュータ3は、表示部41に、扉体83を閉じることを顧客90に促す警告を含む第3画像P3を表示させる(図9参照)。第3画像P3は、扉体83を閉じることを顧客90に促す警告を表すメッセージP31と、メッセージP31の表す内容を視覚的に補助するピクトグラムP32と、を含む。
その後、顧客90は、取り出した物品91を手に持ったまま、扉体83を閉じる(図6C参照)。取り出した物品91は、顧客90が購入しようとする対象物品93に相当する。扉体83が閉じられることで、開状態から閉状態に移行したことを示す検知信号が検知部1から出力されると(S106:Yes)、読取制御部31は、読取部2に読取処理を実行させる(S107)。そして、物品特定部32は、読取部2にて読み取られた物品情報のリストを、第2リストとして読取部2から取得する(S108)。このとき、読取制御部31は、扉体83を閉じた後に複数回(例えば、2回)、読取部2に読取処理を実行させてもよい。この場合、物品特定部32は、読取部2による複数回の読取処理の結果の論理和を求めることにより、第2リストを取得する。
そして、物品特定部32は、取得した第1リストと第2リストの差分、つまり、顧客90が扉体83を開けて収容庫8の内部空間Sp1にアクセスした前後の時点における、収容庫8内に存在する物品91の差分をとる。これにより、物品特定部32は、顧客90が収容庫8から取り出した購入対象の物品91を、対象物品93として特定する(S109)。その後、メインコンピュータ3は、ユーザインタフェース4を用いた販売処理を実行するモードへと移行する(S200)。
ここで、物品特定部32により対象物品93が特定されない場合、メインコンピュータ3は、表示部41に、対象物品93が特定されなかったことを表す第4画像P4を表示させる(図10参照)。このような状況は、例えば顧客90が収容庫8から物品91を取り出すことなく扉体83を閉じた場合、又は読取部2での読取処理が不十分であることに起因して、取得した第1リストと第2リストとの差分が生じない場合に起こり得る。第4画像P4は、収容庫8から取り出した商品91が存在しないこと及び扉体83の再度の開閉を促すことを表すメッセージP41と、現時点での対象物品93の総数、及び対象物品93を購入するのに必要な合計金額等を表す画像P42と、を含む。
次に、販売システム100による販売処理の一連の流れについて、主として図5を用いて説明する。対象物品93が特定されると、メインコンピュータ3は、表示部41に、対象物品93の一覧である購入リストを含む確認画面(第5画像P5)を表示させる(S201)(図11参照)。本実施形態では、読取制御部31は、販売処理の実行中においても、読取部2に読取処理を所定間隔で実行させている。このため、扉体83を閉じた後の最初の読取処理にて読み取れなかった物品情報が存在する場合でも、次回以降の読取処理により読み取ることができる可能性が高くなる。この場合、メインコンピュータ3は、物品特定部32により特定された対象物品93に変化があれば、対象物品93の一覧を更新する。
第5画像P5は、特定された対象物品93の一覧を表す確認画像P51と、現時点での対象物品93の総数、及び対象物品93を購入するのに必要な合計金額等を表す画像P52と、を含む。確認画像P51では、対象物品93を表すアイコン、対象物品93の値段、対象物品93の点数、及び対象物品93の合計金額が、対象物品93ごとに表示される。画像P52には、顧客90による修正入力を受け付ける修正用アイコンP521と、顧客90による決済処理の承認入力を受け付ける承認用アイコンP522と、が表示される。
メインコンピュータ3は、顧客90が修正用アイコンP521を操作した場合、顧客90による修正入力を受け付ける修正モードへ移行する。また、メインコンピュータ3は、顧客90が承認用アイコンP522を操作した場合(S210:Yes)、決済処理を実行する(S211)。具体的には、メインコンピュータ3は、対象物品93の物品情報を、精算システム7へ送信する。認証処理において顧客90の特定は完了しているので、精算システム7は、この顧客90の決済情報を使用して、対象物品93の精算処理を実行する。また、メインコンピュータ3は、第6画像P6を、表示部41に表示させる(図14参照)。第6画像P6は、顧客90による対象物品93の購入に対する謝辞を表すメッセージP61と、対象物品93の総数及び合計金額を表す画像P62と、を含む。
ここで、精算システム7にて精算処理が正常に完了しない場合、精算システム7からメインコンピュータ3に対して、精算処理が未完了であることを示す通知信号が出力される。この場合、メインコンピュータ3は、通知信号を受信すると、対象物品93の決済処理が未完了であることを表すメッセージP63を含む第6画像P6を、表示部41に表示させる(図15参照)。この場合、対象物品93の決済処理は未完了であるが、顧客90は、対象物品93を持ち帰ることが可能である。ただし、この場合、顧客90は、後日、精算システム7を提供する業者との間で、未完了の決済処理についての措置を取る必要がある。
修正モードへ移行した場合、メインコンピュータ3は、確認画像P51と共に修正用ボタンP511,P512を、表示部41に表示させる(図12参照)。修正用ボタンP511,P512は、いずれも対象物品93ごとに表示される。ユーザインタフェース4の修正部42は、顧客90により修正用ボタンP511が操作されるごとに、販売システム100にて認識されている(つまり、物品特定部32により特定されている)対象物品93の個数を減少させる。また、修正部42は、顧客90により修正用ボタンP511が操作されるごとに、販売システム100にて認識されている対象物品93の個数を増加させる。このように、修正部42は、顧客90による修正入力が受け付けられると(S202:Yes)、物品特定部32により特定された対象物品93の一覧(購入リスト)を更新する(S203)。修正部42が対象物品93の修正を行った場合、メインコンピュータ3は、修正した箇所が通常時とは異なる色となるように表示部41に表示させることで、修正個所を見分けやすくしてもよい。
ここで、顧客90が収容庫8から対象物品93を取り出した後に、一部の対象物品93を収容庫8に戻したり、収容庫8から新たな物品91を取り出したりするために、販売処理の途中において扉体83が開かれる状況が起こり得る。扉体83が開かれることで、閉状態から開状態に移行したことを示す検知信号が検知部1から出力されると(S204:Yes)、読取制御部31は、読取部2による読取処理を停止させる(S205)。このとき、物品特定部32は、扉体83が開かれる直前に読取部2にて読み取られた物品情報のリストを、第1リストとして更新してもよい。
その後、顧客90は、対象物品93を収容庫8に戻す、又は収容庫8から新たな物品91を取り出した後に、扉体83を再び閉じる。扉体83が閉じられることで、開状態から閉状態に移行したことを示す検知信号が検知部1から出力されると(S206:Yes)、読取制御部31は、読取部2に読取処理を実行させる(S207)。そして、物品特定部32は、読取部2にて読み取られた物品情報のリストを、第2リストとして読取部2から取得することで、第2リストを更新する(S208)。そして、物品特定部32は、更新した第2リストを参照して、対象物品93の一覧(購入リスト)を更新する(S209)。
ここで、扉体83が閉じられることなく扉体83が再度開いた時点から一定時間(例えば、数分)が経過した場合、メインコンピュータ3は、表示部41に、第3画像P3と、第5画像P5と、を併せて表示させる(図13参照)。つまり、ユーザインタフェース4は、対象物品93の一覧(第5画像P5の確認画像P51)と、顧客90に対する警告情報(第3画像P3)と、を表示部41に表示させる。このとき、メインコンピュータ3は、半透明の第5画像P5に重ねて、第3画像P3を表示部41に表示させる。この場合、顧客90は、半透明で表示された第5画像P5を見ることで、購入しようとする対象物品93を確認することが可能である。なお、メインコンピュータ3は、対象物品93の一覧と、警告情報とを、互いに重ならないように並べて表示部41に表示させてもよい。
上述のように、本実施形態では、読取制御部31は、検知部1の検知結果に基づいて、つまり収容庫8の内部空間(保管エリア)Sp1の状態に基づいて、読取部2に読取処理を実行させたり停止させたりする。このため、本実施形態では、保管エリアSp1の状態に依らず電子タグ92の読取処理を実行し続ける場合と比較して、顧客90が購入しようとする物品91について、物品情報の読取精度の向上を図ることができる、という利点がある。
つまり、本実施形態では、読取部2は、収容庫8の内部空間Sp1が外部空間Sp2から遮蔽された状態でのみ読取処理を実行し、内部空間Sp1が外部空間Sp2に開放された状態では読取処理を実行しない。このため、本実施形態では、読取部2が外部空間Sp2に存在する電子タグ92の物品情報を読み取る可能性を低減することができ、内部空間Sp1に存在する電子タグ92の物品情報のみを読み取る可能性を向上することができる。その結果、本実施形態では、内部空間Sp1に存在する物品91、つまり顧客90による購入対象の物品91(対象物品93)について、物品情報の読取精度の向上を図ることができる、という利点がある。
(変形例)
上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、販売システム100と同様の機能は、販売方法、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。
一態様に係る販売方法は、仕切り83の開閉を検知する工程を含む。仕切り83は、電子タグ92が付された物品91を保管する保管エリアSp1と外部空間Sp2とを仕切る。この販売方法は、仕切り83の開閉の検知結果に応じて保管エリアSp1にある電子タグ92と電波を媒体とする無線通信を行うことにより、物品91の物品情報を読み取る工程を含む。この販売方法は、物品情報の読取結果に基づいて顧客90の購入対象である対象物品93を特定する工程を含む。この販売方法は、特定された対象物品93についての販売処理を実行する工程を含む。
以下、上述の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
本開示における販売システム100は、例えば、メインコンピュータ3等に、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における販売システム100としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
また、販売システム100における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることは販売システム100に必須の構成ではない。販売システム100の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、販売システム100の少なくとも一部の機能は、例えば、サーバ装置及びクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。反対に、上述の実施形態において、複数の装置に分散されている販売システム100の少なくとも一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。
また、読取制御部31は、検知部1により扉体(仕切り)83が閉じられたことを検知すると、読取部2による読取処理を開始させ、かつ、読取処理を開始させるタイミング及び読取処理の継続時間の少なくとも一方を可変としてもよい。ここで、電子タグ92の仕様によっては、読取部2との通信を行ってから所定の時間が経過するまでは、次回の通信を行えない場合がある。そして、扉体83が閉じられた時点で所定の時間が経過していなければ、この時点から読取部2による読取処理を開始させても、電子タグ92と通信を行えない状況が生じ得る。これに対して、この態様では、読取処理を開始させるタイミング及び読取処理の継続時間の少なくとも一方を状況に応じて変化させることができるので、読取部2が電子タグ92との間で通信を行えない状況を回避しやすくなる。そして、結果として、この態様では、物品91の物品情報の読取精度の向上を図ることができる、という利点がある。
また、例えば、読取制御部31は、収容庫8の内部空間(保管エリア)Sp1にある物品91の数に応じて、読取処理の継続時間を可変としてもよい。ここで、物品情報の読み取りに要する時間は、内部空間Sp1にある物品91の数が少なければ短くなり、内部空間Sp1にある物品91の数が多ければ長くなる。そこで、読取制御部31が内部空間Sp1にある物品91の数に応じて読取処理の継続時間を可変とすることで、最適な継続時間を設定しやすくなる、という利点がある。
一例として、読取制御部31は、読取処理において物品情報の読み取りに成功した電子タグ92の数が少ない場合は、内部空間Sp1にある電子タグ92の数が少ないとみなして、読取処理の継続時間を短くする。一方、読取処理において物品情報の読み取りに成功した電子タグ92の数が多い場合は、内部空間Sp1にある電子タグ92の数が多いとみなして、読取処理の継続時間を長くする。
なお、内部空間Sp1にある電子タグ92の数を推定する手段は、上記に限らない。例えば、カメラで撮像した内部空間Sp1の画像を画像処理することにより、物品91の数及び物品91に貼付された電子タグ92の数を推定してもよい。また、例えば、収容庫8に備え付けの重量センサの検知結果に基づいて、物品91の数及び物品91に貼付された電子タグ92の数を推定してもよい。
ところで、この態様では、読取処理を開始させるタイミングが遅れる、又は読取処理の継続時間が長くなることで、扉体83を閉じてから対象物品93の一覧を提示するまでの時間が長くなる状況が生じ得る。このような状況が生じた場合、メインコンピュータ3は、例えば、新商品の販売開始などを知らせる広告を表示部41に表示させたり、読取中であることを示す画面を表示部41に表示させたりしてもよい。この態様では、顧客90が、読取部2に異常が発生しているわけではないことを把握しやすい、という利点がある。
また、ユーザインタフェース4は、販売処理における修正部42での修正入力の回数が所定の回数を超えるか否かを判定してもよい。この態様では、例えば1回の販売処理(言い換えれば、顧客90ごとの販売処理)の途中において、顧客90により何度も対象物品93の種類又は数量の修正が行われた場合に、読取部2による読取処理が正常に行われていない可能性が高い、と判定することが可能である。また、この態様では、例えば顧客90が対象物品93の数量を、実際に購入しようとする物品91の数量よりも減じるような不正な修正入力が行われた可能性が高い、と判定することが可能である。
ここで、ユーザインタフェース4は、販売処理における修正部42での修正入力の回数が所定の回数を超えた場合、扉体(仕切り)83を許容状態から禁止状態へ切り替えるように、メインコンピュータ3を介してロック機構6を制御してもよい。つまり、1回の販売処理(言い換えれば、顧客90ごとの販売処理)において、顧客90による修正入力の回数が所定の回数を超えると、扉体83が閉じられた状態でロックされ、以降、顧客90が収容庫8から物品91を取り出せなくなる。この態様では、顧客90が上記のような不正な修正入力を行っている場合に、収容庫8からさらに物品91を取り出して持ち去ることを防ぐことができる、という利点がある。また、この態様では、読取部2での読取処理が正常に行われていない、つまり読取部2が故障している可能性が高いとみなして、以降、メンテナンスが行われるまで販売システム100を使用不可とすることができる、という利点がある。
また、ユーザインタフェース4は、販売処理ごとの修正部42での修正入力の回数が増加傾向にある場合、報知してもよい。例えば、1回目の販売処理での修正入力の回数が1回であったとして、その後、販売処理を実行するごとに修正入力の回数が2回、3回と増加傾向にあったと仮定する。この場合、ユーザインタフェース4は、読取部2での読取処理が正常に行われていない、つまり読取部2が故障している可能性が高いとみなして、報知する。報知は、例えばユーザインタフェース4の表示部41に警告メッセージを表示させたり、ユーザインタフェース4が有するスピーカから警告メッセージを鳴動させたりすることで行われる。この態様では、販売システム100の管理者が、読取部2が故障している可能性が高いことを把握でき、適宜メンテナンスを行うことができる、という利点がある。
また、読取制御部31は、取得部5にて認証情報が取得されると、読取部2による読取処理を開始させてもよい。この態様では、扉体(仕切り)83が開かれる直前での収容庫8の内部空間(保管エリア)Sp1の物品91の最新の物品情報を取得しやすい、という利点がある。また、この態様では、認証処理の実行中において読取部2による読取処理を完了できるのであれば、認証処理の実行中に物品特定部32が第1リストを取得することが可能である。この場合、取得部5にて認証情報が取得される前において、読取部2に読取処理を定期的に実行させなくて済む、という利点がある。
また、認証処理においては、認証情報に含まれる顧客90の個人情報を参照してもよい。個人情報は、顧客90ごとに固有の情報である。個人情報は、例えば顧客90の年齢、信仰する宗教、アレルギーなどの情報を含み得る。例えば、顧客90が未成年であって、収容庫8に収容されている物品91が全て酒であると仮定する。この場合、販売システム100は、個人情報に基づいて、扉体(仕切り)83を開かないように、言い換えれば顧客90が収容庫8から物品91を取り出せないようにすることが可能である。また、顧客90が未成年であって、収容庫8に収容されている物品91の一部に酒が含まれていると仮定する。この場合、販売システム100は、物品特定部32にて対象物品93として酒が特定されると、個人情報に基づいて、酒を収容庫8に戻さなければ決済処理に移行できないようにすることが可能である。その他、収容庫8に収容されている物品91に、宗教的に禁止されている食品、又はアレルギーの生じる可能性がある食品などの特定食品が含まれていると仮定する。この場合、販売システム100は、物品特定部32にて対象物品93として特定食品が特定されると、個人情報に基づいて、特定食品を収容庫8に戻さなければ決済処理に移行できないようにすることが可能である。つまり、取得部5は、認証処理により、認証された顧客90に対して販売可能な物品91又は販売が禁止されている物品91に関する情報を取得してもよい。
また、ユーザインタフェース4は、認証処理により特定される決済先が個人及び法人の両方を含む場合、顧客90の操作入力に応じて個人及び法人のうちのいずれか1つを決済先として選択してもよい。例えば、法人の従業員が顧客90であって、対象物品93の購入費用を法人の経費として計上することが許容されていると仮定する。この場合、顧客90は、決済先を法人とする操作入力を行うことで、顧客90が対象物品93の購入費用を支払わなくて済む。つまり、この態様では、対象物品93の購入について、顧客90のニーズに応じた決済が可能になる、という利点がある。
また、ユーザインタフェース4は、物品特定部32により対象物品93が特定された後に所定の条件を満たした場合、認証処理により特定される決済先に対する決済処理を自動的に実行させてもよい。ここでいう「所定の条件」は、一例として、対象物品93が特定されてから所定の時間(例えば、数分間)が経過することを含み得る。また、「所定の条件」は、次の顧客90によりユーザインタフェース4の初期画面(認証画面)へと復帰する操作(以下、「復帰操作」という)が行われること等を含み得る。この態様では、顧客90が対象物品93の購入についての決済をし忘れた場合にも、決済処理を完了させることができる、という利点がある。
ここで、例えば顧客90が承認用アイコンP522(図12参照)を操作し忘れる、つまり対象物品93の購入についての決済をし忘れたまま、収容庫8から立ち去ってしまう状況が生じ得る。このような状況では、ユーザインタフェース4の表示部41には承認入力を要求する画像(図12参照)が表示されたままとなるため、次の顧客90が取得部5にアクセスできなくなる可能性がある。これに対して、この態様では、例えば対象物品93が特定されてから所定の時間が経過すると、自動的に前の顧客90に対する決済処理が実行される。このため、販売システム100は、次の顧客90が収容庫8に訪れるまでに、取得部5にアクセス可能な状態へと復帰することが可能である。また、この態様では、次の顧客90により復帰操作が行われると、自動的に前の顧客90に対する決済処理が実行される。このため、販売システム100は、取得部5にアクセス可能な状態へと復帰することが可能である。
次の顧客90が復帰操作を行う場合は、ユーザインタフェース4は、例えば物品特定部32により対象物品が特定されてから所定の時間が経過した後に、承認用アイコンP522を復帰用アイコン(例えば、ホームアイコン)に変更してもよい。この場合、次の顧客90は、前の顧客90の決済忘れを意識することがないので、躊躇することなく復帰操作を行うことが可能である。
また、読取制御部31は、読取処理における物品91の読取条件を変更させながら、定期的に読取部2に読取処理を実行させてもよい。ここでいう「読取条件」は、例えば読取部2と電子タグ92との間の通信に用いる電波の周波数などを含み得る。この態様では、例えば電波の周波数を切り替えながら読取部2に読取処理を実行させることで、読取処理に最適な電波の周波数を探索することが可能である。その結果、この態様では、収容庫8の内部空間(保管エリア)Sp1にある物品91の物品情報の読取精度のさらなる向上を図ることができる、という利点がある。
また、「読取条件」は、例えばアンテナの送信出力を含み得る。一例として、物品情報を読み取ることのできる電子タグ92の数が変化しない範囲で、アンテナの送信出力を弱くしていく。そして、アンテナの出力を、収容庫8の内部空間Sp1内にある物品91の物品情報を読み取ることのできる最小限の出力に近付けることで、収容庫8の外部空間Sp2への電波漏れを低減することができる。したがって、この態様によれば、外部空間Sp2にある物品91の物品情報を誤って読み取る可能性を低減することができる。
また、「読取条件」は、例えば読取処理の継続時間を含み得る。読取処理の継続時間を長くしていくと、ある段階までは、読取処理の継続時間を長くするにつれて読取処理において物品情報を読み取ることのできる電子タグ92の数が増加する。しかしながら、読取処理の継続時間がある閾値を超えると、それ以上読取処理の継続時間を長くしても、読取処理において物品情報を読み取ることのできる数が増えなくなる。そこで、読取制御部31は、扉体(仕切り)83が開かれた状態から閉じられた際に、この閾値を読取処理の継続時間とするのが好ましい。この態様であれば、収容庫8の内部空間Sp1にある電子タグ92から物品情報を十分に読み取ることができる範囲で、読取処理の継続時間の短縮化を図ることができる。
また、読取制御部31は、扉体(仕切り)83が開かれた状態から閉じられた際に、読取処理の読取結果が良好であった読取条件で、読取部2に読取処理を実行させてもよい。ここでいう「読取結果が良好」とは、読取処理において物品情報を読み取ることのできた電子タグ92の数が閾値を超えることを含み得る。また、「読取結果が良好」とは、読取処理において電子タグ92から送信される信号のRSSI(Received Signal Strength Indication)値の最小値の順番、平均値、又は中央値に基づいて定められ得る。その他、「読取結果が良好」とは、読取処理において、収容庫8の内部空間(保管エリア)Sp1の手前側にある電子タグ92の物品情報を読み取れるかどうか等により定められ得る。この態様では、物品特定部32にて第1リスト及び第2リストのいずれを取得する場合でも、読取処理の読取結果が良好であった読取条件で取得することになる。このため、この態様では、内部空間Sp1にある物品91の物品情報の読取精度の安定化を図ることができる、という利点がある。
また、販売システム100は、補助電子タグをさらに備えていてもよい。補助電子タグは、物品91に付される電子タグ92とは異なる電子タグであって、扉体(仕切り)83が閉じられた状態では読取部2と通信を行えず、扉体83の少なくとも一部が開かれた状態では読取部2と通信を行える位置に配置される。補助電子タグは、一例として、収容庫8の下部などに配置される。
ここで、例えば、ロック機構6は収容庫8の上部に設けられるが、ロック機構6により扉体(仕切り)83の開放が禁止されている状態で、顧客90が扉体83を強引に開こうとすると、扉体83が少し歪んで扉体83の下部が少し開いてしまう可能性がある。このような場合、扉体83の下部に生じた隙間から電波が漏れるため、外部空間Sp2にある物品91の物品情報を誤って読み取る可能性がある。これに対して、この態様では、読取制御部31は、読取部2にて補助電子タグの有する情報を読み取った場合、扉体83が開いていると判定する。そして、読取制御部31は、読取部2にて補助電子タグの有する情報を読み取れる状況にある間、電子タグ92から読み取った情報を破棄する。したがって、この態様では、扉体83の下部に隙間が生じた場合に、外部空間Sp2にある物品91の物品情報を誤って読み取る可能性を低減することができる、という利点がある。
また、販売システム100が備える補助電子タグは、1つとは限らず、複数であってもよい。この態様では、読取制御部31は、読取部2が複数の補助電子タグのうちの一部の補助電子タグの有する情報を読み取ったときに、電子タグ92から読み取った情報を破棄してもよい。例えば、3つの補助電子タグを販売システム100の収容庫8の下部に配置した場合を仮定する。この場合、読取制御部31は、読取部2が1以下の補助電子タグの有する情報を読み取ったときには電子タグ92から読み取った情報を破棄せず、2以上の補助電子タグの有する情報を読み取ったときに電子タグ92から読み取った情報を破棄する。
なお、販売システム100が補助電子タグを備える場合、補助電子タグにより検知部1を実現してもよい。
また、収容庫8におけるコンプレッサ等の電気装置は、ベース部821又は屋根部822に収容される構成に限らず、筐体82とは別の筐体に収容されていてもよい。
また、アンテナモジュール101で用いられるアンテナは、マイクロストリップアンテナに限らず、例えば、モノポールアンテナ、逆F形アンテナ又はスロットアンテナ等であってもよい。アンテナは、円偏波に限らず、例えば、楕円偏波又は直線偏波等のアンテナであってもよい。
また、扉体(仕切り)83は、開き戸(スイングドア)に限らず、例えば、引き戸(スライドドア)であってもよい。さらに、扉体83は、ガラス製に限らず、例えば、樹脂製等であってもよい。扉体83が光透過性を有することも、アンテナシステム10に必須の構成ではなく、扉体83は、光透過性を有さなくてもよい。
また、ユーザインタフェース4は、タッチパネルディスプレイに限らず、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、メカニカルなスイッチ、又はジェスチャセンサ等の入力装置を有していてもよい。さらに、ユーザインタフェース4は、例えば、プロジェクションマッピング技術により映像を投影するプロジェクタ等の表示装置を含んでいてもよい。また、ユーザインタフェース4は、タッチパネルディスプレイに代えて、又はタッチパネルディスプレイと共に、音声入出力部を有していてもよい。この場合、ユーザインタフェース4は、スピーカから出力される音声により、顧客90に向けて各種の情報を提示することが可能である。さらに、ユーザインタフェース4は、マイクロホンから出力された音声信号に対して音声認識及び意味解析の処理を施すことで、顧客90においては音声による操作(音声入力)も可能になる。
また、読取部2は、収容庫8の外部に配置されていればよく、筐体82の上面(屋根部822の上面)上に限らず、例えば、筐体82のベース部821に収容されていてもよい。さらに、読取部2は、収容庫8の内部(内部空間Sp1)に配置されていてもよい。
また、電子タグ92は、パッシブ型のRFタグに限らず、アクティブ型のRFタグであってもよい。読取部2は、画像認識等の手段と電子タグ92から読み取った情報とを組み合わせて、物品情報の読み取りを行ってもよい。
また、メインコンピュータ3が精算システム7と通信可能であることは、販売システム100に必須の構成ではなく、メインコンピュータ3が精算システム7と通信可能でなくてもよい。例えば、メインコンピュータ3自体に、物品情報に基づいて物品91についての精算処理を行う機能があってもよい。
また、メインコンピュータ3が認証サーバと通信可能であることは、販売システム100に必須の構成ではなく、メインコンピュータ3が認証サーバと通信可能でなくてもよい。例えば、メインコンピュータ3自体に、認証情報を用いて認証処理を行う機能があってもよい。
また、販売システム100は、物品91に付された電子タグ92に対して書込情報の書き込みを行う書込装置を更に備えていてもよい。具体的には、電子タグ92を対象にしてデータ(情報)の読み取り及び書き込みが可能なリーダライタからなる読取部2が、書込装置に兼用されてもよい。書込装置は、一例として、電子タグ92が付された物品91についての期限管理等の情報を電子タグ92に書き込む。
また、販売システム100は、対象物品93の決済が完了した時点で、顧客90に対して領収書を発行する機能を有していてもよい。この場合、販売システム100は、領収書を印刷して出力する印刷装置を備えていてもよい。また、この場合、販売システム100は、印刷装置にて領収書を印刷する代わりに、顧客90の所有する情報端末(例えば、スマートフォン等)へ、領収書に相当するデータを送信してもよい。
また、販売システム100は、顧客90に対して情報を提示したり、顧客90からの要望を収集したりするためのダッシュボードの機能を有していてもよい。ダッシュボードは、例えばユーザインタフェース4の表示部41に表示されることで、顧客90に対して提供される。ここで、上記のように取得部5にて顧客90の個人情報を取得する場合、メインコンピュータ3は、認証処理の完了後に、顧客90に紐付いたリコメンドを表示部41に表示させてもよい。
また、メインコンピュータ3は、ユーザインタフェース4にて特定の操作を受け付けた場合に、物品91の納入業者向けのインタフェースとして機能する業者向けモードに移行してもよい。業者向けモードにおいては、納入業者は、例えばユーザインタフェース4にてパスワードを入力することにより、ロック機構6による扉体(仕切り)83のロックを解除することが可能である。納入業者が収容庫8内に物品91を補充してから扉体83を閉じると、物品特定部32は、扉体83の開閉の前後での読取部2の読取結果に基づいて、補充された物品91を特定する。そして、メインコンピュータ3は、物品特定部32により特定された、納入業者により補充された物品91の一覧を表示部41に表示させる。この態様では、納入業者は、商品リストを確認することにより、正しく商品を補充したか否かを把握することができる。
このとき、メインコンピュータ3は、補充された物品91ごとに、物品91に付された電子タグ92から送信された信号のRSSI値を表示部41に表示させてもよい。この場合、納入業者は、収容庫8に収容された物品91と読取部2との通信状況の良し悪しを、物品91ごとに確認することが可能である。仮に、いずれかの物品91で読取部2との通信状況が比較的悪いことが判れば、納入業者は、この物品91の収容庫8内での配置を変更するなどの措置をとることが可能である。
(まとめ)
以上述べたように、第1の態様に係る販売システム(100)は、検知部(1)と、読取部(2)と、読取制御部(31)と、物品特定部(32)と、ユーザインタフェース(4)と、を備える。検知部(1)は、仕切り(83)の開閉を検知する。仕切り(83)は、電子タグ(92)が付された物品(91)を保管する保管エリア(Sp1)と外部空間(Sp2)とを仕切る。読取部(2)は、保管エリア(Sp1)にある電子タグ(92)と電波を媒体とする無線通信を行うことにより、物品(91)の物品情報を読み取る読取処理を実行する。読取制御部(31)は、検知部(1)の検知結果に応じて読取部(2)を制御する。物品特定部(32)は、読取部(2)の読取結果に基づいて顧客(90)の購入対象である対象物品(93)を特定する。ユーザインタフェース(4)は、物品特定部(32)により特定された対象物品(93)についての販売処理を実行させるためのインタフェースである。
この態様によれば、顧客(90)が購入しようとする物品(91)(つまり、対象物品(93))について、物品情報の読取精度の向上を図ることができる、という利点がある。
第2の態様に係る販売システム(100)では、第1の態様において、読取制御部(31)は、少なくとも検知部(1)により仕切り(83)が開放されていることを検知している間、読取部(2)による読取処理を停止させる。
この態様によれば、外部空間(Sp2)にある物品(91)の物品情報を読取部(2)にて読み取りにくくなるので、対象物品(93)の物品情報の読取精度のさらなる向上を図ることができる、という利点がある。
第3の態様に係る販売システム(100)では、第1又は第2の態様において、読取制御部(31)は、検知部(1)により仕切り(83)が閉じられたことを検知すると、読取部(2)による前記読取処理を開始させる。かつ、読取制御部(31)は、読取処理を開始させるタイミング及び読取処理の継続時間のうち少なくとも一方を可変とする。
この態様によれば、読取部(2)が電子タグ(92)との間で通信を行えない状況を回避しやすくなるので、結果として物品(91)の物品情報の読取精度の向上を図ることができる、という利点がある。
第4の態様に係る販売システム(100)では、第1〜第3のいずれかの態様において、物品特定部(32)は、仕切り(83)の開閉の前後での読取部(2)の読取結果を比較することにより対象物品(93)を特定する。
この態様によれば、仕切り(83)の開閉に依らず読取部(2)の読取結果を参照して対象物品(93)を特定する場合と比較して、対象物品(93)を特定しやすい、という利点がある。
第5の態様に係る販売システム(100)では、第4の態様において、物品特定部(32)は、販売処理が開始してから終了するまでの間、仕切り(83)の開閉が行われるごとに対象物品(93)を特定する。
この態様によれば、販売処理の開始時点では特定しきれなかった対象物品(93)が存在する場合にも、販売処理の途中で特定しやすくなるので、対象物品(93)の決済忘れが生じにくくなる、という利点がある。
第6の態様に係る販売システム(100)は、第1〜第5のいずれかの態様において、修正部(42)をさらに備える。修正部(42)は、顧客(90)の操作入力を受け付けることで、物品特定部(32)により特定された対象物品(93)の種類及び数量のうち少なくとも一方を修正する。
この態様によれば、物品特定部(32)により誤って物品(91)が対象物品(93)として特定された場合に、この物品(91)を対象物品(93)から除外することができるので、正しい販売処理を行いやすくなる、という利点がある。
第7の態様に係る販売システム(100)では、第6の態様において、修正部(42)は、所定の範囲内で、対象物品(93)の種類及び数量のうち少なくとも一方の修正入力を受け付ける。所定の範囲は、読取部(2)により保管エリア(Sp1)に存在することが読み取られた物品(91)の種類及び数量の範囲である。
この態様によれば、対象物品(93)の種類及び数量のうち少なくとも一方の修正が過剰に行われるのを防ぎやすい、という利点がある。
第8の態様に係る販売システム(100)では、第6又は第7の態様において、ユーザインタフェース(4)は、販売処理における修正部(42)での修正入力の回数が所定の回数を超えるか否かを判定する。
この態様によれば、読取部(2)による読取処理が正常に行われていない可能性が高いこと、又は顧客(90)により不正な入力が行われている可能性が高いことを判定しやすい、という利点がある。
第9の態様に係る販売システム(100)では、第6〜第8のいずれかの態様において、ユーザインタフェース(4)は、販売処理ごとの修正部(42)での修正入力の回数が増加傾向にある場合、報知する。
この態様によれば、読取部(2)が故障している可能性が高いことを販売システム(100)の管理者などが把握しやすい、という利点がある。
第10の態様に係る販売システム(100)は、第1〜第9のいずれかの態様において、取得部(5)と、ロック機構(6)と、をさらに備える。取得部(5)は、顧客(90)を認証する認証処理を実行するための認証情報を取得する。ロック機構(6)は、認証処理による認証結果に基づいて、仕切り(83)の開閉を許容する許容状態と、仕切り(83)の開閉を禁止する禁止状態とを切り替える。
この態様によれば、販売システム(100)を使用することが許可された顧客(90)のみに販売システム(100)を用いたサービスを提供することができる、という利点がある。
第11の態様に係る販売システム(100)では、第10の態様において、読取制御部(31)は、取得部(5)にて認証情報を取得すると、読取部(2)による読取処理を開始させる。
この態様によれば、仕切り(83)が開かれる直前での保管エリア(Sp1)の物品(91)の最新の物品情報を取得しやすい、という利点がある。
第12の態様に係る販売システム(100)では、第10又は第11の態様において、ロック機構(6)は、読取部(2)による読取処理が完了した後に、禁止状態から許容状態に切り替える。
この態様によれば、読取部(2)による読取処理が完了していない状態で仕切り(83)が開かれるのを防ぐことができる、という利点がある。
第13の態様に係る販売システム(100)では、第10〜第12のいずれかの態様において、読取制御部(31)は、ロック機構(6)により禁止状態から許容状態に切り替えられる前に、読取部(2)による読取処理を停止させる。
この態様によれば、仕切り(83)が開かれた状態で読取部(2)による読取処理が実行されるのを防ぐことができる、という利点がある。
第14の態様に係る販売システム(100)では、第10〜第13のいずれかの態様において、取得部(5)は、認証処理により、認証された顧客(90)に対して販売可能な物品(91)又は販売が禁止されている物品(91)に関する情報を取得する。
この態様によれば、顧客(90)に応じて適切な物品(91)を提供することが可能になる、という利点がある。
第15の態様に係る販売システム(100)では、第10〜第14のいずれかの態様において、ユーザインタフェース(4)は、所定の場合、顧客(90)の操作入力に応じて個人及び法人のうちのいずれか1つを決済先として選択する。所定の場合は、認証処理により特定される決済先が個人及び法人の両方を含む場合である。
この態様によれば、対象物品(93)の購入について、顧客(90)のニーズに応じた決済が可能になる、という利点がある。
第16の態様に係る販売システム(100)では、第10〜第14のいずれかの態様において、ユーザインタフェース(4)は、所定の場合、認証処理により特定される決済先に対する決済処理を自動的に実行させる。所定の場合は、物品特定部(32)により対象物品(93)が特定された後に所定の条件を満たした場合である。
この態様によれば、例えば顧客(90)が対象物品(93)の購入についての決済をし忘れた場合にも、決済処理を完了させることができる、という利点がある。
第17の態様に係る販売システム(100)では、第1〜第16のいずれかの態様において、読取制御部(31)は、販売処理が実行されておらず、かつ、仕切り(83)が閉じられている間、定期的に読取部(2)に読取処理を実行させる。
この態様によれば、仕切り(83)が閉じられている間に1回のみ読取処理を実行させる場合と比較して、保管エリア(Sp1)にある物品(91)の物品情報の読取精度の向上を図ることができる、という利点がある。
第18の態様に係る販売システム(100)では、第17の態様において、読取制御部(31)は、読取処理における物品(91)の読取条件を変更させながら、定期的に読取部(2)に読取処理を実行させる。
この態様によれば、保管エリア(Sp1)にある物品(91)の物品情報の読取精度のさらなる向上を図ることができる、という利点がある。
第19の態様に係る販売システム(100)では、第18の態様において、読取制御部(31)は、仕切り(83)が開かれた状態から閉じられた際に、読取処理の読取結果が良好であった読取条件で、読取部(2)に読取処理を実行させる。
この態様によれば、保管エリア(Sp1)にある物品(91)の物品情報の読取精度の安定化を図ることができる、という利点がある。
第20の態様に係る販売システム(100)では、第1〜第19のいずれかの態様において、ユーザインタフェース(4)は、物品特定部(32)にて特定された対象物品(93)の一覧を表示する表示部(41)を有する。ユーザインタフェース(4)は、対象物品(93)の一覧と、顧客(90)に対する警告情報と、を表示部(41)に表示させる。
この態様によれば、顧客(90)が、自身が購入しようとしている対象物品(93)を把握しながら、警告に対する措置をとることができる、という利点がある。
第21の態様に係る販売システム(100)は、第1〜第20のいずれかの態様において、補助電子タグをさらに備える。補助電子タグは、物品(91)に付される電子タグ(92)とは異なる電子タグであって、仕切り(83)が閉じられた状態では読取部(2)と通信を行えず、仕切り(83)の少なくとも一部が開かれた状態では読取部(2)と通信を行える位置に配置される。
この態様によれば、仕切り(83)の少なくとも一部が開かれた場合に、外部空間(Sp2)にある物品(91)の物品情報を誤って読み取る可能性を低減することができる、という利点がある。
第22の態様に係る販売方法は、仕切り(83)の開閉を検知する工程を含む。仕切り(83)は、電子タグ(92)が付された物品(91)を保管する保管エリア(Sp1)と外部空間(Sp2)とを仕切る。この販売方法は、仕切り(83)の開閉の検知結果に応じて保管エリア(Sp1)にある電子タグ(92)と電波を媒体とする無線通信を行うことにより、物品(91)の物品情報を読み取る工程を含む。この販売方法は、物品情報の読取結果に基づいて顧客(90)の購入対象である対象物品(93)を特定する工程を含む。この販売方法は、特定された対象物品(93)についての販売処理を実行する工程を含む。
この態様によれば、顧客(90)が購入しようとする物品(91)(つまり、対象物品(93))について、物品情報の読取精度の向上を図ることができる、という利点がある。
第2〜第21の態様に係る構成については、販売システム(100)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
ところで、第1の態様に係る販売システム(100)にて用いられる収容庫(8)は、単に物品(91)を保管する保管システムに用いられてもよい。この場合、保管システムは、物品特定部(32)と、販売処理を実行させるためのユーザインタフェース(4)とを備えていなくてもよい。すなわち、第23の態様に係る保管システムは、検知部(1)と、読取部(2)と、読取制御部(31)と、を備える。検知部(1)は、仕切り(83)の開閉を検知する。仕切り(83)は、電子タグ(92)が付された物品(91)を保管する保管エリア(Sp1)と外部空間(Sp2)とを仕切る。読取部(2)は、保管エリア(Sp1)にある電子タグ(92)と電波を媒体とする無線通信を行うことにより、物品(91)の物品情報を読み取る読取処理を実行する。読取制御部(31)は、検知部(1)の検知結果に応じて読取部(2)を制御する。
この態様によれば、保管エリア(Sp1)にて保管している物品(91)について、物品情報の読取精度の向上を図ることができる、という利点がある。
また、第2,3の態様に係る構成については、第23の態様に係る保管システムと組み合わせて適用可能である。
1 検知部
2 読取部
31 読取制御部
32 物品特定部
4 ユーザインタフェース
41 表示部
42 修正部
5 取得部
6 ロック機構
83 扉体(仕切り)
91 物品
92 電子タグ
93 対象物品
100 販売システム
Sp1 内部空間(保管エリア)
Sp2 外部空間

Claims (22)

  1. 電子タグが付された物品を保管する保管エリアと外部空間とを仕切る仕切りの開閉を検知する検知部と、
    前記保管エリアにある前記電子タグと電波を媒体とする無線通信を行うことにより、前記物品の物品情報を読み取る読取処理を実行する読取部と、
    前記検知部の検知結果に応じて前記読取部を制御する読取制御部と、
    前記読取部の読取結果に基づいて顧客の購入対象である対象物品を特定する物品特定部と、
    前記物品特定部により特定された前記対象物品についての販売処理を実行させるためのユーザインタフェースと、を備える、
    販売システム。
  2. 前記読取制御部は、少なくとも前記検知部により前記仕切りが開放されていることを検知している間、前記読取部による読取処理を停止させる、
    請求項1記載の販売システム。
  3. 前記読取制御部は、前記検知部により前記仕切りが閉じられたことを検知すると、前記読取部による前記読取処理を開始させ、かつ、前記読取処理を開始させるタイミング及び前記読取処理の継続時間のうち少なくとも一方を可変とする、
    請求項1又は2に記載の販売システム。
  4. 前記物品特定部は、前記仕切りの開閉の前後での前記読取部の読取結果を比較することにより前記対象物品を特定する、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の販売システム。
  5. 前記物品特定部は、前記販売処理が開始してから終了するまでの間、前記仕切りの開閉が行われるごとに前記対象物品を特定する、
    請求項4記載の販売システム。
  6. 前記ユーザインタフェースは、前記顧客の操作入力を受け付けることで、前記物品特定部により特定された前記対象物品の種類及び数量のうち少なくとも一方を修正する修正部をさらに備える、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の販売システム。
  7. 前記修正部は、前記読取部により前記保管エリアに存在することが読み取られた前記物品の種類及び数量の範囲内で、前記対象物品の種類及び数量のうち少なくとも一方の修正入力を受け付ける、
    請求項6記載の販売システム。
  8. 前記ユーザインタフェースは、前記販売処理における前記修正部での修正入力の回数が所定の回数を超えるか否かを判定する、
    請求項6又は7に記載の販売システム。
  9. 前記ユーザインタフェースは、前記販売処理ごとの前記修正部での修正入力の回数が増加傾向にある場合、報知する、
    請求項6〜8のいずれか1項に記載の販売システム。
  10. 前記顧客を認証する認証処理を実行するための認証情報を取得する取得部と、
    前記認証処理による認証結果に基づいて、前記仕切りの開閉を許容する許容状態と、前記仕切りの開閉を禁止する禁止状態とを切り替えるロック機構と、をさらに備える、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の販売システム。
  11. 前記読取制御部は、前記取得部にて前記認証情報を取得すると、前記読取部による前記読取処理を開始させる、
    請求項10記載の販売システム。
  12. 前記ロック機構は、前記読取部による前記読取処理が完了した後に、前記禁止状態から前記許容状態に切り替える、
    請求項10又は11に記載の販売システム。
  13. 前記読取制御部は、前記ロック機構により前記禁止状態から前記許容状態に切り替えられる前に、前記読取部による前記読取処理を停止させる、
    請求項10〜12のいずれか1項に記載の販売システム。
  14. 前記取得部は、前記認証処理により、認証された前記顧客に対して販売可能な物品又は販売が禁止されている物品に関する情報を取得する、
    請求項10〜13のいずれか1項に記載の販売システム。
  15. 前記ユーザインタフェースは、前記認証処理の認証結果により特定される決済先が個人及び法人の両方を含む場合、前記顧客の操作入力に応じて前記個人及び前記法人のうちのいずれか1つを前記決済先として選択する、
    請求項10〜14のいずれか1項に記載の販売システム。
  16. 前記ユーザインタフェースは、前記物品特定部により前記対象物品が特定された後に所定の条件を満たした場合、前記認証処理の認証結果により特定される決済先に対する決済処理を自動的に実行させる、
    請求項10〜14のいずれか1項に記載の販売システム。
  17. 前記読取制御部は、前記販売処理が実行されておらず、かつ、前記仕切りが閉じられている間、定期的に前記読取部に前記読取処理を実行させる、
    請求項1〜16のいずれか1項に記載の販売システム。
  18. 前記読取制御部は、前記読取処理における前記物品の読取条件を変更させながら、定期的に前記読取部に前記読取処理を実行させる、
    請求項17記載の販売システム。
  19. 前記読取制御部は、前記仕切りが開かれた状態から閉じられた際に、前記読取処理の読取結果が良好であった前記読取条件で、前記読取部に前記読取処理を実行させる、
    請求項18記載の販売システム。
  20. 前記ユーザインタフェースは、前記物品特定部にて特定された前記対象物品の一覧を表示する表示部を有し、
    前記ユーザインタフェースは、前記対象物品の一覧と、前記顧客に対する警告情報と、を前記表示部に表示させる、
    請求項1〜19のいずれか1項に記載の販売システム。
  21. 前記物品に付される前記電子タグとは異なる電子タグであって、前記仕切りが閉じられた状態では前記読取部と通信を行えず、前記仕切りの少なくとも一部が開かれた状態では前記読取部と通信を行える位置に配置される補助電子タグをさらに備える、
    請求項1〜20のいずれか1項に記載の販売システム。
  22. 電子タグが付された物品を保管する保管エリアと外部空間とを仕切る仕切りの開閉を検知し、
    前記仕切りの開閉の検知結果に応じて前記保管エリアにある前記電子タグと電波を媒体とする無線通信を行うことにより、前記物品の物品情報を読み取り、
    前記物品情報の読取結果に基づいて顧客の購入対象である対象物品を特定し、
    特定された前記対象物品についての販売処理を実行する、
    販売方法。
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