JP2020087196A - 自動走行制御システム - Google Patents

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【課題】作業車の状態に応じた旋回出力を算出可能な自動走行制御システムを提供する。【解決手段】未作業領域を通る目標走行経路を算出する経路算出部23と、作業車が目標走行経路に沿って自動走行するように、目標走行経路と作業車との間の距離である横偏差に基づいて旋回出力を算出することにより作業車の走行を制御する走行制御部24と、作業車の状態を検出する検出部25と、を備え、走行制御部24は、作業車が既作業領域から未作業領域に進入する際、検出部25により検出された状態に基づいて、横偏差と旋回出力との対応関係を決定する。【選択図】図4

Description

本発明は、作業車の自動走行を制御する自動走行制御システムに関する。
特許文献1には、自動走行が可能な作業車(特許文献1では「コンバイン」)の発明が記載されている。この作業車を利用した収穫作業において、オペレータは、収穫作業の最初にコンバインを手動で操作し、圃場内の外周部分を一周するように刈取走行を行う。
この外周部分での走行において、作業車の走行すべき方位が記録される。そして、記録された方位に基づく自動走行によって、圃場における未刈領域での刈取走行が行われる。
実開平2−107911号公報
特許文献1には、作業車の旋回出力の算出については詳述されていない。尚、旋回出力とは、作業車を旋回させるための走行装置の制御量を決定するための出力値である。旋回出力に基づいて、走行装置の制御量が決定される。
ここで、特許文献1に記載の作業車において、作業車が目標走行経路に沿って自動走行するように、目標走行経路と作業車との間の距離である横偏差に基づいて旋回出力を算出することにより作業車の走行を制御する走行制御部を備えることが考えられる。この構成であれば、旋回出力は横偏差に基づいて算出される。
しかしながら、作業車の状態によって、適切な旋回出力は異なる。即ち、横偏差と旋回出力との対応関係が、作業車の状態によらず一定である構成では、旋回出力が適切な値にならない事態が想定される。
本発明の目的は、作業車の状態に応じた旋回出力を算出可能な自動走行制御システムを提供することである。
本発明の特徴は、未作業領域を通る目標走行経路を算出する経路算出部と、作業車が前記目標走行経路に沿って自動走行するように、前記目標走行経路と前記作業車との間の距離である横偏差に基づいて旋回出力を算出することにより前記作業車の走行を制御する走行制御部と、前記作業車の状態を検出する検出部と、を備え、前記走行制御部は、前記作業車が既作業領域から前記未作業領域に進入する際、前記検出部により検出された状態に基づいて、前記横偏差と前記旋回出力との対応関係を決定することにある。
本発明であれば、作業車の状態に基づいて、横偏差と旋回出力との対応関係が決定される。従って、作業車の状態に応じた旋回出力を算出可能な自動走行制御システムを実現できる。
さらに、本発明において、前記検出部は、前記横偏差を検出し、前記走行制御部は、前記作業車が前記既作業領域から前記未作業領域に進入する際、前記横偏差が第1閾値を超えている場合、前記横偏差と前記旋回出力との対応関係を第1対応関係に決定し、前記走行制御部は、前記作業車が前記既作業領域から前記未作業領域に進入する際、前記横偏差が前記第1閾値を超えていない場合、前記横偏差と前記旋回出力との対応関係を第2対応関係に決定し、前記第1対応関係における前記旋回出力は、前記第2対応関係における前記旋回出力よりも小さいと好適である。
この構成によれば、作業車が、横偏差を0(ゼロ)に近づけるように、機体左右方向において目標走行経路へ寄りながら前進していく場合、横偏差が第1閾値を超えている間は、旋回出力が比較的小さくなりやすい。
これにより、横偏差が第1閾値を超えている間は、作業車が目標走行経路へ緩やかに寄りやすくなる。従って、作業車が目標走行経路へ急激に接近していくことにより目標走行経路を超えてしまうオーバーシュートが起こりにくくなる。
さらに、本発明において、前記走行制御部は、前記作業車が旋回しながら前記既作業領域から前記未作業領域に進入する際、前記横偏差が第2閾値を超えている場合、前記作業車に、一旦後進してから再度前進して前記未作業領域への進入を試みる走行であるリトライ走行を行わせると好適である。
この構成によれば、作業車が旋回しながら既作業領域から未作業領域に進入する際、横偏差が第2閾値を超えると、作業車は、自動的にリトライ走行を行う。これにより、横偏差が第2閾値よりも大きい状態で作業車が既作業領域から未作業領域に進入してしまう事態を回避できる。
しかも、この構成によれば、リトライ走行によって、横偏差を縮小させた上で、未作業領域への進入を試みることができる。
さらに、本発明において、前記走行制御部は、前記リトライ走行が行われている場合、前記横偏差と前記旋回出力との対応関係を第3対応関係に決定し、前記第3対応関係における前記旋回出力は、前記第1対応関係における前記旋回出力よりも大きいと好適である。
この構成によれば、リトライ走行が行われている場合、旋回出力が比較的大きくなりやすい。これにより、リトライ走行において、作業車が目標走行経路へ速やかに近づきやすくなる。
さらに、本発明において、前記走行制御部は、自動走行開始時において、前記横偏差が前記第2閾値を超えている場合、前記作業車に前記リトライ走行を行わせないと好適である。
自動走行開始時にリトライ走行が行われた場合、作業車が後進することにより、作業車に搭乗しているオペレータが違和感を覚える事態が想定される。
ここで、上記の構成によれば、自動走行開始時においては、リトライ走行は行われない。これにより、上述のようにオペレータが違和感を覚える事態を回避できる。
コンバインの左側面図である。 圃場における周回走行を示す図である。 刈取走行経路に沿った刈取走行を示す図である。 制御部に関する構成を示すブロック図である。 横偏差と旋回出力との対応関係を示す図である。 コンバインが外周領域から作業対象領域に進入する場合の例を示す図である。 リトライ走行が行われる場合の例を示す図である。 リトライ走行が行われない場合の例を示す図である。 旋回出力と出力レベルとの対応関係を示す図である。 出力レベルがA1である場合における旋回内側のサイドクラッチの入切状態の推移を示す図である。 出力レベルがB3である場合における旋回内側のサイドクラッチの入切状態の推移を示す図である。 出力レベルがB2である場合における旋回内側のサイドクラッチの入切状態の推移を示す図である。 出力レベルがB1である場合における旋回内側のサイドクラッチの入切状態の推移を示す図である。
本発明を実施するための形態について、図面に基づき説明する。尚、以下の説明においては、特に断りがない限り、図1に示す矢印Fの方向を「前」、矢印Bの方向を「後」とする。また、図1に示す矢印Uの方向を「上」、矢印Dの方向を「下」とする。
〔コンバインの全体構成〕
図1に示すように、普通型のコンバイン1(本発明に係る「作業車」に相当)は、クローラ式の走行装置11、運転部12、脱穀装置13、穀粒タンク14、収穫装置H、搬送装置16、穀粒排出装置18、衛星測位モジュール80、エンジンEを備えている。
走行装置11は、コンバイン1における下部に備えられている。また、走行装置11は、エンジンEからの動力によって駆動する。そして、コンバイン1は、走行装置11によって自走可能である。
また、運転部12、脱穀装置13、穀粒タンク14は、走行装置11の上側に備えられている。運転部12には、コンバイン1の作業を監視するオペレータが搭乗可能である。尚、オペレータは、コンバイン1の機外からコンバイン1の作業を監視していても良い。
穀粒排出装置18は、穀粒タンク14の上側に設けられている。また、衛星測位モジュール80は、運転部12の上面に取り付けられている。
収穫装置Hは、コンバイン1における前部に備えられている。そして、搬送装置16は、収穫装置Hの後側に設けられている。また、収穫装置Hは、刈取装置15及びリール17を有している。
刈取装置15は、圃場の植立穀稈を刈り取る。また、リール17は、回転駆動しながら収穫対象の植立穀稈を掻き込む。この構成により、収穫装置Hは、圃場の穀物を収穫する。そして、コンバイン1は、刈取装置15によって圃場の植立穀稈を刈り取りながら走行装置11によって走行する刈取走行が可能である。
刈取装置15により刈り取られた刈取穀稈は、搬送装置16によって脱穀装置13へ搬送される。脱穀装置13において、刈取穀稈は脱穀処理される。脱穀処理により得られた穀粒は、穀粒タンク14に貯留される。穀粒タンク14に貯留された穀粒は、必要に応じて、穀粒排出装置18によって機外に排出される。
また、図1に示すように、運転部12には、通信端末4が配置されている。通信端末4は、種々の情報を表示可能に構成されている。本実施形態において、通信端末4は、運転部12に固定されている。しかしながら、本発明はこれに限定されず、通信端末4は、運転部12に対して着脱可能に構成されていても良いし、通信端末4は、コンバイン1の機外に位置していても良い。
ここで、コンバイン1は、図2に示すように圃場における外周側の領域で穀物を収穫しながら周回走行を行った後、図3に示すように圃場における内側の領域で刈取走行を行うことにより、圃場の穀物を収穫するように構成されている。
本実施形態においては、図2に示す周回走行は手動走行により行われる。また、図3に示す内側の領域での刈取走行は、自動走行により行われる。
尚、本発明はこれに限定されず、図2に示す周回走行は自動走行により行われても良い。
尚、オペレータは、通信端末4を操作することにより、エンジンEの回転速度を変更することができる。
作物の種類によって、脱粒しやすさや倒伏しやすさ等の生育特性は異なる。従って、作物の種類によって、適切な作業速度は異なる。オペレータが通信端末4を操作し、エンジンEの回転速度を適切な回転速度に設定すれば、作物の種類に適した作業速度で作業を行うことができる。
圃場での収穫作業において、コンバイン1は、自動走行制御システム2によって制御される。以下では、自動走行制御システム2の構成について説明する。
〔自動走行制御システムの構成〕
図4に示すように、自動走行制御システム2は、制御部20及び衛星測位モジュール80を備えている。尚、制御部20は、コンバイン1に備えられている。また、上述の通り、衛星測位モジュール80も、コンバイン1に備えられている。
また、エンジンEから出力された動力は、走行装置11に入力される。これにより、上述の通り、走行装置11は、エンジンEからの動力によって駆動する。
また、制御部20は、自車位置算出部21、領域算出部22、経路算出部23、走行制御部24を備えている。
図1に示すように、衛星測位モジュール80は、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)で用いられる人工衛星GSからのGPS信号を受信する。そして、図4に示すように、衛星測位モジュール80は、受信したGPS信号に基づいて、コンバイン1の自車位置を示す測位データを自車位置算出部21へ送る。
自車位置算出部21は、衛星測位モジュール80により出力された測位データに基づいて、コンバイン1の位置座標を経時的に算出する。算出されたコンバイン1の経時的な位置座標は、領域算出部22及び走行制御部24へ送られる。
領域算出部22は、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の経時的な位置座標に基づいて、図3に示すように、外周領域SA(本発明に係る「既作業領域」に相当)及び作業対象領域CA(本発明に係る「未作業領域」に相当)を算出する。
より具体的には、領域算出部22は、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の経時的な位置座標に基づいて、圃場の外周側における周回走行でのコンバイン1の走行軌跡を算出する。そして、領域算出部22は、算出されたコンバイン1の走行軌跡に基づいて、コンバイン1が穀物を収穫しながら周回走行した圃場の外周側の領域を外周領域SAとして算出する。また、領域算出部22は、算出された外周領域SAよりも圃場内側の領域を、作業対象領域CAとして算出する。
例えば、図2においては、圃場の外周側における周回走行のためのコンバイン1の走行経路が矢印で示されている。図2に示す例では、コンバイン1は、3周の周回走行を行う。そして、この走行経路に沿った刈取走行が完了すると、圃場は、図3に示す状態となる。
図3に示すように、領域算出部22は、コンバイン1が穀物を収穫しながら周回走行した圃場の外周側の領域を外周領域SAとして算出する。また、領域算出部22は、算出された外周領域SAよりも圃場内側の領域を、作業対象領域CAとして算出する。そして、図4に示すように、領域算出部22による算出結果は、経路算出部23及び走行制御部24へ送られる。
経路算出部23は、領域算出部22から受け取った算出結果に基づいて、図3に示すように、作業対象領域CAにおける刈取走行のための走行経路である刈取走行経路LI(本発明に係る「目標走行経路」に相当)を算出する。尚、図3に示すように、本実施形態においては、刈取走行経路LIは、互いに平行な複数の平行線である。また、複数の平行線は直線でなくても良く、湾曲していても良い。
このように、経路算出部23は、作業対象領域CAを通る刈取走行経路LIを算出する。
図4に示すように、経路算出部23により算出された刈取走行経路LIは、走行制御部24へ送られる。
走行制御部24は、走行装置11を制御可能に構成されている。そして、走行制御部24は、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の位置座標と、領域算出部22から受け取った算出結果と、経路算出部23から受け取った刈取走行経路LIと、に基づいて、コンバイン1の自動走行を制御する。より具体的には、走行制御部24は、図3に示すように、刈取走行経路LIに沿った自動走行によって刈取走行が行われるように、コンバイン1の走行を制御する。
また、経路算出部23は、領域算出部22から受け取った算出結果に基づいて、図3に示すように、外周領域SAにおける非刈取走行のための走行経路である離脱復帰経路LWを算出する。尚、図3に示すように、本実施形態においては、離脱復帰経路LWは、圃場の外形に沿う形状の線である。
図4に示すように、経路算出部23により算出された離脱復帰経路LWは、走行制御部24へ送られる。
走行制御部24は、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の位置座標と、経路算出部23から受け取った離脱復帰経路LWと、に基づいて、コンバイン1の自動走行を制御する。より具体的には、走行制御部24は、コンバイン1が刈取走行経路LIから離脱した場合に、離脱復帰経路LWに沿った自動走行によって非刈取走行が行われるように、コンバイン1の走行を制御する。
〔自動走行制御システムを利用した収穫作業の流れ〕
以下では、自動走行制御システム2を利用した収穫作業の例として、コンバイン1が、図2に示す圃場で収穫作業を行う場合の流れについて説明する。
最初に、オペレータは、コンバイン1を手動で操作し、図2に示すように、圃場内の外周部分において、圃場の境界線に沿って周回するように刈取走行を行う。図2に示す例では、コンバイン1は、3周の周回走行を行う。この周回走行が完了すると、圃場は、図3に示す状態となる。
領域算出部22は、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の経時的な位置座標に基づいて、図2に示す周回走行でのコンバイン1の走行軌跡を算出する。そして、図3に示すように、領域算出部22は、算出されたコンバイン1の走行軌跡に基づいて、コンバイン1が植立穀稈を刈り取りながら周回走行した圃場の外周側の領域を外周領域SAとして算出する。また、領域算出部22は、算出された外周領域SAよりも圃場内側の領域を、作業対象領域CAとして算出する。
次に、経路算出部23は、領域算出部22から受け取った算出結果に基づいて、図3に示すように、作業対象領域CAにおける刈取走行経路LIを設定する。また、このとき、経路算出部23は、領域算出部22から受け取った算出結果に基づいて、外周領域SAにおける離脱復帰経路LWを算出する。
そして、オペレータが自動走行開始ボタン(図示せず)を押すことにより、図3に示すように、刈取走行経路LIに沿った自動走行が開始される。このとき、走行制御部24は、刈取走行経路LIに沿った自動走行によって刈取走行が行われるように、コンバイン1の走行を制御する。
自動走行が開始されると、図3に示すように、コンバイン1は、刈取走行経路LIに沿った走行と、Uターンによる旋回と、を繰り返すことにより、作業対象領域CAの全体を網羅するように刈取走行を行う。
ここで、コンバイン1により刈取走行が行われている間、上述の通り、刈取装置15により刈り取られた刈取穀稈は、搬送装置16によって脱穀装置13へ搬送される。そして、脱穀装置13において、刈取穀稈は脱穀処理される。
尚、本実施形態においては、図2及び図3に示すように、圃場外に運搬車CVが駐車している。そして、外周領域SAにおいて、運搬車CVの近傍位置には、停車位置PPが設定されている。図3に示すように、停車位置PPは、離脱復帰経路LWに重複する位置に設定されている。
運搬車CVは、コンバイン1が穀粒排出装置18から排出した穀粒を収集し、運搬することができる。穀粒排出の際、コンバイン1は停車位置PPに停車し、穀粒排出装置18によって穀粒を運搬車CVへ排出する。
コンバイン1が刈取走行を続け、穀粒タンク14内の穀粒の量が所定量に達すると、走行制御部24は、刈取走行経路LIから離脱するようにコンバイン1の走行を制御する。
コンバイン1が刈取走行経路LIから離脱した後、走行制御部24は、離脱復帰経路LWへ向かって走行するようにコンバイン1を制御する。そして、コンバイン1が離脱復帰経路LWの近傍に到達すると、走行制御部24は、離脱復帰経路LWに沿った自動走行によって非刈取走行が行われるように、コンバイン1の走行を制御する。
そして、コンバイン1は停車位置PPに停車し、穀粒排出装置18によって穀粒を運搬車CVへ排出する。
〔旋回出力の算出に関する構成〕
図4に示すように、走行制御部24は、横偏差検出部25(本発明に係る「検出部」に相当)、旋回出力算出部26、出力変換部27、リトライ判定部28、進入判定部29、開始時判定部30を有している。
横偏差検出部25は、コンバイン1の状態を検出するように構成されている。より具体的には、横偏差検出部25は、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の位置座標と、経路算出部23から受け取った刈取走行経路LIと、に基づいて、横偏差を検出する。尚、横偏差とは、刈取走行経路LIとコンバイン1との間の距離である。
横偏差検出部25により検出された横偏差は、旋回出力算出部26へ送られる。旋回出力算出部26は、横偏差検出部25から受け取った横偏差に基づいて、旋回出力を算出する。横偏差が大きいほど、旋回出力算出部26により算出される旋回出力は大きくなる。
尚、旋回出力とは、出力レベルを決定するための出力値である。また、出力レベルとは、コンバイン1を旋回させるための走行装置11の制御量である。
旋回出力算出部26により算出された旋回出力は、出力変換部27へ送られる。出力変換部27は、旋回出力算出部26から受け取った旋回出力に基づいて、出力レベルを決定する。
そして、走行制御部24は、出力変換部27により決定された出力レベルに応じて走行装置11を制御することにより、コンバイン1の走行を制御する。このとき、走行制御部24は、コンバイン1が刈取走行経路LIに沿って自動走行するように、コンバイン1の走行を制御する。
即ち、走行制御部24は、コンバイン1が刈取走行経路LIに沿って自動走行するように、横偏差に基づいて旋回出力を算出することによりコンバイン1の走行を制御する。
尚、旋回出力が大きいほど、出力変換部27により決定される出力レベルは高くなる。そして、走行制御部24は、出力レベルが高いほどコンバイン1の旋回半径が小さくなるように、走行装置11を制御する。
また、進入判定部29は、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の位置座標と、領域算出部22から受け取った算出結果と、に基づいて、コンバイン1が外周領域SAから作業対象領域CAに進入しようとしている状態であるか否かを判定する。進入判定部29による判定結果は、旋回出力算出部26へ送られる。
そして、進入判定部29により、コンバイン1が外周領域SAから作業対象領域CAに進入しようとしている状態であると判定された場合、旋回出力算出部26は、横偏差検出部25から受け取った横偏差に基づいて、横偏差と旋回出力との対応関係を決定する。
このように、走行制御部24は、コンバイン1が外周領域SAから作業対象領域CAに進入する際、横偏差検出部25により検出された状態に基づいて、横偏差と旋回出力との対応関係を決定する。
より具体的には、図6に示すように、進入判定部29により、コンバイン1が外周領域SAから作業対象領域CAに進入しようとしている状態であると判定されているとき、横偏差が第1閾値d1を超えている場合、旋回出力算出部26は、横偏差と旋回出力との対応関係を第1対応関係M1に決定する。
また、進入判定部29により、コンバイン1が外周領域SAから作業対象領域CAに進入しようとしている状態であると判定されているとき、横偏差が第1閾値d1を超えていない場合、旋回出力算出部26は、横偏差と旋回出力との対応関係を第2対応関係M2に決定する。
そして、図5に示すように、グラフの横軸に横偏差、縦軸に旋回出力を取ったときの第1対応関係M1の傾きは、第2対応関係M2の傾きよりも小さい。即ち、第1対応関係M1における旋回出力は、第2対応関係M2における旋回出力よりも小さい。
このように、走行制御部24は、コンバイン1が外周領域SAから作業対象領域CAに進入する際、横偏差が第1閾値d1を超えている場合、横偏差と旋回出力との対応関係を第1対応関係M1に決定する。
また、走行制御部24は、コンバイン1が外周領域SAから作業対象領域CAに進入する際、横偏差が第1閾値d1を超えていない場合、横偏差と旋回出力との対応関係を第2対応関係M2に決定する。
また、図4に示すように、横偏差検出部25により検出された横偏差は、リトライ判定部28へ送られる。また、進入判定部29による判定結果も、リトライ判定部28へ送られる。
また、開始時判定部30は、上述の自動走行開始ボタンの操作等の情報に基づいて、自動走行の開始時であるか否かを判定する。開始時判定部30による判定結果も、リトライ判定部28へ送られる。
リトライ判定部28は、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の位置座標と、経路算出部23から受け取った刈取走行経路LIと、進入判定部29から受け取った判定結果と、に基づいて、コンバイン1が旋回しながら外周領域SAから作業対象領域CAに進入しようとしている状態であるか否かを判定する。
また、リトライ判定部28は、横偏差検出部25から受け取った横偏差に基づいて、横偏差が第2閾値d2を超えているか否かを判定する。
そして、リトライ判定部28は、リトライ判定部28による上記の判定結果と、開始時判定部30から受け取った判定結果と、に基づいて、リトライ条件が満たされているか否かを判定する。尚、リトライ条件とは、コンバイン1にリトライ走行を行わせるための条件である。本実施形態において、リトライ条件は、「自動走行開始時ではなく、且つ、コンバイン1が旋回しながら外周領域SAから作業対象領域CAに進入しようとしている状態であり、且つ、横偏差が第2閾値d2を超えていること」である。また、リトライ走行とは、一旦後進してから再度前進して作業対象領域CAへの進入を試みる走行である。
尚、図6に示すように、コンバイン1の機体の向きが目標とする刈取走行経路LIの延びる方向と同じまたは略同じであり、刈取走行経路LIへ向かって前進しながら、機体左右方向において刈取走行経路LIの位置へ機体を寄せていくケースは、「コンバイン1が旋回しながら外周領域SAから作業対象領域CAに進入しようとしている状態」には該当しない。
また、図7に示すように、コンバイン1が、刈取走行経路LIの終端からUターン走行を開始し、別の刈取走行経路LIの始端へ向かって走行していくケースは、「コンバイン1が旋回しながら外周領域SAから作業対象領域CAに進入しようとしている状態」に該当する。
そして、リトライ判定部28によってリトライ条件が満たされていると判定された場合、走行制御部24は、コンバイン1がリトライ走行を行うように、コンバイン1の走行を制御する。
このように、走行制御部24は、コンバイン1が旋回しながら外周領域SAから作業対象領域CAに進入する際、横偏差が第2閾値d2を超えている場合、コンバイン1に、一旦後進してから再度前進して作業対象領域CAへの進入を試みる走行であるリトライ走行を行わせる。
ここで、自動走行開始時である場合には、上述のリトライ条件は満たされない。即ち、コンバイン1が旋回しながら外周領域SAから作業対象領域CAに進入しようとしている状態であり、且つ、横偏差が第2閾値d2を超えている場合であっても、自動走行開始時においては、リトライ判定部28はリトライ条件が満たされていないと判定する。従って、この場合、走行制御部24は、コンバイン1にリトライ走行を行わせない。
このように、走行制御部24は、自動走行開始時において、横偏差が第2閾値d2を超えている場合、コンバイン1にリトライ走行を行わせない。
また、図4に示すように、リトライ判定部28による判定結果は、旋回出力算出部26へ送られる。旋回出力算出部26は、リトライ判定部28による判定結果に基づいて、横偏差と旋回出力との対応関係を決定する。
より具体的には、リトライ判定部28により、リトライ条件が満たされていると判定された場合、旋回出力算出部26は、横偏差と旋回出力との対応関係を、第3対応関係M3に決定する。
即ち、走行制御部24は、リトライ走行が行われている場合、横偏差と旋回出力との対応関係を第3対応関係M3に決定する。
そして、図5に示すように、グラフの横軸に横偏差、縦軸に旋回出力を取ったときの第3対応関係M3の傾きは、第1対応関係M1の傾きよりも大きく、第2対応関係M2の傾きよりも小さい。即ち、第3対応関係M3における旋回出力は、第1対応関係M1における旋回出力よりも大きく、第2対応関係M2における旋回出力よりも小さい。
尚、本実施形態において、旋回出力算出部26は、横偏差に基づく制御におけるゲイン(係数)を決定することにより、横偏差と旋回出力との対応関係を決定する。即ち、このゲインを決定することは、本発明に係る「横偏差と旋回出力との対応関係を決定する」ことに相当する。また、図5に示すグラフにおいては、このゲインが大きいほど、傾きが大きくなる。
〔自動走行制御システムによる走行制御〕
以下では、自動走行制御システム2による走行制御の例として、コンバイン1が図6から図8に示すように走行した場合について説明する。
図6に示す例では、コンバイン1は、外周領域SAにおける位置P1から、刈取走行経路LIの始点である位置P3へ向かって走行する。即ち、図6に示す例では、コンバイン1は、外周領域SAから作業対象領域CAに進入する。このとき、進入判定部29は、コンバイン1が外周領域SAから作業対象領域CAに進入しようとしている状態であると判定する。進入判定部29による判定結果は、旋回出力算出部26及びリトライ判定部28へ送られる。
ここで、位置P1における横偏差は、第1閾値d1より大きい。このときの横偏差は、横偏差検出部25により検出され、旋回出力算出部26及びリトライ判定部28へ送られる。
また、上述の通り、コンバイン1の機体の向きが、目標とする刈取走行経路LIの延びる方向と同じまたは略同じであり、刈取走行経路LIへ向かって前進しながら、機体左右方向において刈取走行経路LIの位置へ機体を寄せていくケースは、「コンバイン1が旋回しながら外周領域SAから作業対象領域CAに進入しようとしている状態」には該当しない。
そのため、図6に示す例では、リトライ判定部28は、リトライ条件が満たされていないと判定する。リトライ判定部28による判定結果は、旋回出力算出部26へ送られる。
以上のことから、コンバイン1が位置P1に位置しているとき、旋回出力算出部26は、横偏差と旋回出力との対応関係を第1対応関係M1に決定する。
その後、コンバイン1の走行に伴って横偏差は減少していく。そして、コンバイン1が位置P2に到達したとき、横偏差は第1閾値d1に等しくなる。このとき、旋回出力算出部26は、横偏差と旋回出力との対応関係を第2対応関係M2に決定する。
即ち、コンバイン1が位置P2に到達する直前まで、横偏差と旋回出力との対応関係は第1対応関係M1である。そして、コンバイン1が位置P2に到達したとき、横偏差と旋回出力との対応関係は第2対応関係M2に変化する。
その後、コンバイン1が位置P3に到達するまで、横偏差と旋回出力との対応関係は第2対応関係M2のまま維持される。
また、図7に示す例では、コンバイン1は、刈取走行経路LIのうちの1つである第1経路LI1の終端からUターン走行を開始し、別の刈取走行経路LIである第2経路LI2の始端へ向かって走行していく。
ここで、図7における位置P4は、第1経路LI1の終端である。また、位置P7は、第2経路LI2の始端である。即ち、コンバイン1は、位置P4から、位置P7へ向かってUターン走行を行う。
図7においては、このときの目標旋回ラインが、位置P4と位置P7とを結ぶ破線により示されている。しかしながら、図7に示す例では、コンバイン1は、この目標旋回ラインを逸脱し、位置P5に到達する。ここで、位置P5における横偏差は、第2閾値d2より大きい。このときの横偏差は、横偏差検出部25により検出され、旋回出力算出部26及びリトライ判定部28へ送られる。
また、このUターン走行において、進入判定部29は、コンバイン1が外周領域SAから作業対象領域CAに進入しようとしている状態であると判定する。進入判定部29による判定結果は、旋回出力算出部26及びリトライ判定部28へ送られる。
また、このUターン走行において、開始時判定部30は、自動走行の開始時ではないと判定する。開始時判定部30による判定結果は、リトライ判定部28へ送られる。
また、上述の通り、コンバイン1が、刈取走行経路LIの終端からUターン走行を開始し、別の刈取走行経路LIの始端へ向かって走行していくケースは、「コンバイン1が旋回しながら外周領域SAから作業対象領域CAに進入しようとしている状態」に該当する。
従って、コンバイン1が位置P5に到達したとき、リトライ判定部28は、リトライ条件が満たされていると判定する。これにより、走行制御部24は、コンバイン1がリトライ走行を行うように、コンバイン1の走行を制御する。そのため、コンバイン1は、位置P5からリトライ走行を行う。
また、リトライ判定部28による判定結果は、旋回出力算出部26へ送られる。リトライ判定部28により、リトライ条件が満たされていると判定されたため、旋回出力算出部26は、横偏差と旋回出力との対応関係を、第3対応関係M3に決定する。
このリトライ走行において、コンバイン1は、位置P5から一旦後進し、位置P6に到達する。そして、位置P6から再度前進し、作業対象領域CAへの進入を試みる。その結果、コンバイン1は、位置P7へ到達すると共に、作業対象領域CAへ進入する。
尚、コンバイン1が位置P5から後進を開始した時点から、コンバイン1が位置P7に到達するまで、横偏差と旋回出力との対応関係は第3対応関係M3のまま維持される。
また、図8に示す例では、コンバイン1は、外周領域SAにおける位置P8から自動走行を開始する。このとき、開始時判定部30は、自動走行の開始時であると判定する。開始時判定部30による判定結果は、リトライ判定部28へ送られる。
位置P8において、コンバイン1の機体の向きは、目標とする刈取走行経路LIの延びる方向に対して垂直な方向である。そのため、コンバイン1は、位置P8から、旋回しながら刈取走行経路LIの始点へ向かって走行する。
そして、コンバイン1は位置P9に到達する。位置P9における横偏差は、第2閾値d2より大きい。このときの横偏差は、横偏差検出部25により検出され、旋回出力算出部26及びリトライ判定部28へ送られる。
即ち、コンバイン1が位置P9に到達したとき、横偏差は第2閾値d2を超えている。しかしながら、上述の通り、開始時判定部30は、自動走行の開始時であると判定している。
そのため、リトライ判定部28は、リトライ条件が満たされていないと判定する。従って、図8に示す例では、リトライ走行は行われない。
尚、本実施形態において、走行制御部24は、開始時判定部30により自動走行の開始時であると判定され、且つ、横偏差検出部25により検出された横偏差が第2閾値d2を超えた場合、コンバイン1の走行を停止する。
そのため、図8に示す例では、位置P9においてコンバイン1は停車する。
〔出力レベルについて〕
上述の通り、出力変換部27は、旋回出力算出部26から受け取った旋回出力に基づいて、出力レベルを決定する。そして、走行制御部24は、出力変換部27により決定された出力レベルに応じて走行装置11を制御することにより、コンバイン1の走行を制御する。
図9では、旋回出力と、出力変換部27により決定される出力レベルと、の対応関係が示されている。
図9に示すように、旋回出力が0(ゼロ)以上且つY1未満のとき、出力レベルは0(ゼロ)となる。
また、旋回出力がY1以上且つY2未満のとき、出力レベルはB1となる。
また、旋回出力がY2以上且つY3未満のとき、出力レベルはB2となる。
また、旋回出力がY3以上且つX1未満のとき、出力レベルはB3となる。
また、旋回出力がX1以上且つX2未満のとき、出力レベルはA1となる。
また、旋回出力がX2以上且つX3未満のとき、出力レベルはA2となる。
以降、同様に、旋回出力が大きいほど、出力レベルはA3、A4、A5……と高くなる。尚、図9においては、出力レベルはA3までしか示されていない。
出力レベルがA2以上である場合、走行制御部24は、走行装置11における旋回内側のサイドブレーキ(図示せず)を制動状態に制御する。このとき、走行制御部24は、出力レベルが高いほど、サイドブレーキの制動力が大きくなるようにサイドブレーキを制御する。
また、出力レベルがA1以下である場合、走行制御部24は、走行装置11における旋回内側のサイドクラッチ(図示せず)を切状態に制御する。尚、このとき、サイドブレーキは制動状態に制御されない。
以下では、出力レベルがA1以下である場合について詳述する。
出力レベルがA1以下である場合、図10から図13に示すように、走行制御部24は、走行装置11における旋回内側のサイドクラッチを、周期的に制御する。尚、各周期の長さはTである。
出力レベルがA1である場合、図10に示すように、各周期において、旋回内側のサイドクラッチは常に切状態に制御される。即ち、出力レベルがA1である間は、旋回内側のサイドクラッチは切状態に維持される。
出力レベルがB3である場合、図11に示すように、各周期において、まず、時間t1に亘って、旋回内側のサイドクラッチが切状態に制御される。その後、時間s1に亘って、旋回内側のサイドクラッチが入状態に制御される。尚、時間t1は時間s1よりも長い。
これにより、出力レベルがB3である場合は、出力レベルがA1である場合に比べて、コンバイン1が緩やかに旋回する。
出力レベルがB2である場合、図12に示すように、各周期において、まず、時間t2に亘って、旋回内側のサイドクラッチが切状態に制御される。その後、時間s2に亘って、旋回内側のサイドクラッチが入状態に制御される。尚、時間t2は時間s2よりも長く、時間t1よりも短い。
これにより、出力レベルがB2である場合は、出力レベルがB3である場合に比べて、コンバイン1が緩やかに旋回する。
出力レベルがB1である場合、図13に示すように、各周期において、まず、時間t3に亘って、旋回内側のサイドクラッチが切状態に制御される。その後、時間s3に亘って、旋回内側のサイドクラッチが入状態に制御される。尚、時間t3は時間s3よりも短く、時間t2よりも短い。
これにより、出力レベルがB1である場合は、出力レベルがB2である場合に比べて、コンバイン1が緩やかに旋回する。
尚、本実施形態においては、図11から図13に示すように、時間t1は時間t3の3倍の長さである。また、時間t2は時間t3の2倍の長さである。
また、出力レベルが0(ゼロ)である場合は、左右のサイドクラッチは何れも入状態に維持される。即ち、出力レベルが0(ゼロ)である場合は、コンバイン1は旋回せず直進する。
以上で説明した構成であれば、コンバイン1の状態に基づいて、横偏差と旋回出力との対応関係が決定される。従って、コンバイン1の状態に応じた旋回出力を算出可能な自動走行制御システム2を実現できる。
尚、以上に記載した実施形態は一例に過ぎないのであり、本発明はこれに限定されるものではなく、適宜変更が可能である。
〔その他の実施形態〕
(1)走行装置11は、ホイール式であっても良いし、セミクローラ式であっても良い。
(2)上記実施形態においては、経路算出部23により算出される刈取走行経路LIは、互いに平行な複数の平行線である。しかしながら、本発明はこれに限定されず、経路算出部23により算出される刈取走行経路LIは、互いに平行な複数の平行線でなくても良い。例えば、経路算出部23により算出される刈取走行経路LIは、縦横方向に延びる複数のメッシュ線であっても良いし、渦巻き状の走行経路であっても良い。
(3)上記実施形態においては、オペレータは、コンバイン1を手動で操作し、図2に示すように、圃場内の外周部分において、圃場の境界線に沿って周回するように刈取走行を行う。しかしながら、本発明はこれに限定されず、コンバイン1が自動で走行し、圃場内の外周部分において、圃場の境界線に沿って周回するように刈取走行を行うように構成されていても良い。また、このときの周回数は、3周以外の数であっても良い。例えば、このときの周回数は2周であっても良い。
(4)自車位置算出部21、領域算出部22、経路算出部23、走行制御部24のうち、一部または全てがコンバイン1の外部に備えられていても良いのであって、例えば、コンバイン1の外部に設けられた管理サーバに備えられていても良い。
(5)図7に示す例では、コンバイン1が位置P5から後進を開始した時点から、コンバイン1が位置P7に到達するまで、横偏差と旋回出力との対応関係は第3対応関係M3のまま維持される。しかしながら、本発明はこれに限定されず、コンバイン1が位置P5から後進を開始した時点から、コンバイン1が位置P6に到達するまで、横偏差と旋回出力との対応関係は、第3対応関係M3以外の対応関係であっても良い。この場合、コンバイン1が位置P6から前進を開始した時点で、横偏差と旋回出力との対応関係が第3対応関係M3に変化しても良い。
(6)走行制御部24は、自動走行開始時において、横偏差が第2閾値d2を超えている場合、コンバイン1にリトライ走行を行わせるように構成されていても良い。
(7)第3対応関係M3における旋回出力は、第1対応関係M1における旋回出力よりも小さくても良い。
(8)走行制御部24は、リトライ走行が行われている場合、横偏差と旋回出力との対応関係を第3対応関係M3以外の対応関係に決定しても良い。例えば、走行制御部24は、リトライ走行が行われている場合、横偏差と旋回出力との対応関係を第1対応関係M1に決定しても良い。
(9)走行制御部24は、コンバイン1が旋回しながら外周領域SAから作業対象領域CAに進入する際、横偏差が第2閾値d2を超えている場合、コンバイン1にリトライ走行を行わせず、コンバイン1を停車させるように構成されていても良い。
(10)第1対応関係M1における旋回出力は、第2対応関係M2における旋回出力よりも大きくても良い。
(11)本発明に係る「検出部」は、上記実施形態における横偏差検出部25に限定されない。例えば、本発明に係る「検出部」に相当する部材として、コンバイン1の車速を検出する車速検出部が備えられていても良い。この場合、走行制御部24は、コンバイン1が外周領域SAから作業対象領域CAに進入する際、車速検出部により検出された車速に基づいて、横偏差と旋回出力との対応関係を決定するように構成されていても良い。
また、例えば、本発明に係る「検出部」に相当する部材として、コンバイン1の作業内容を検出する作業内容検出部が備えられていても良い。作業内容とは、例えば、収穫対象作物の種類等である。この場合、走行制御部24は、コンバイン1が外周領域SAから作業対象領域CAに進入する際、作業内容検出部により検出された作業内容に基づいて、横偏差と旋回出力との対応関係を決定するように構成されていても良い。
(12)第1閾値d1は、第2閾値d2より大きくても良いし、第2閾値d2より小さくても良いし、第2閾値d2と同一であっても良い。
(13)出力変換部27は、設けられていなくても良い。
(14)リトライ判定部28は、設けられていなくても良い。
(15)開始時判定部30は、設けられていなくても良い。
本発明は、普通型のコンバインだけでなく、自脱型のコンバイン、田植機、トラクタ、建設作業機等の種々の作業車に利用可能である。
1 コンバイン(作業車)
2 自動走行制御システム
23 経路算出部
24 走行制御部
25 横偏差検出部(検出部)
CA 作業対象領域(未作業領域)
LI 刈取走行経路(目標走行経路)
M1 第1対応関係
M2 第2対応関係
M3 第3対応関係
SA 外周領域(既作業領域)
d1 第1閾値
d2 第2閾値

Claims (5)

  1. 未作業領域を通る目標走行経路を算出する経路算出部と、
    作業車が前記目標走行経路に沿って自動走行するように、前記目標走行経路と前記作業車との間の距離である横偏差に基づいて旋回出力を算出することにより前記作業車の走行を制御する走行制御部と、
    前記作業車の状態を検出する検出部と、を備え、
    前記走行制御部は、前記作業車が既作業領域から前記未作業領域に進入する際、前記検出部により検出された状態に基づいて、前記横偏差と前記旋回出力との対応関係を決定する自動走行制御システム。
  2. 前記検出部は、前記横偏差を検出し、
    前記走行制御部は、前記作業車が前記既作業領域から前記未作業領域に進入する際、前記横偏差が第1閾値を超えている場合、前記横偏差と前記旋回出力との対応関係を第1対応関係に決定し、
    前記走行制御部は、前記作業車が前記既作業領域から前記未作業領域に進入する際、前記横偏差が前記第1閾値を超えていない場合、前記横偏差と前記旋回出力との対応関係を第2対応関係に決定し、
    前記第1対応関係における前記旋回出力は、前記第2対応関係における前記旋回出力よりも小さい請求項1に記載の自動走行制御システム。
  3. 前記走行制御部は、前記作業車が旋回しながら前記既作業領域から前記未作業領域に進入する際、前記横偏差が第2閾値を超えている場合、前記作業車に、一旦後進してから再度前進して前記未作業領域への進入を試みる走行であるリトライ走行を行わせる請求項2に記載の自動走行制御システム。
  4. 前記走行制御部は、前記リトライ走行が行われている場合、前記横偏差と前記旋回出力との対応関係を第3対応関係に決定し、
    前記第3対応関係における前記旋回出力は、前記第1対応関係における前記旋回出力よりも大きい請求項3に記載の自動走行制御システム。
  5. 前記走行制御部は、自動走行開始時において、前記横偏差が前記第2閾値を超えている場合、前記作業車に前記リトライ走行を行わせない請求項3または4に記載の自動走行制御システム。
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