JP2020085403A - 空気調和装置の室内機 - Google Patents

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聡通 仲山
Satomichi Nakayama
聡通 仲山
豪典 塩濱
Kosuke Shiohama
豪典 塩濱
遼太 須原
Ryota Suhara
遼太 須原
剛士 木村
Takeshi Kimura
剛士 木村
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Abstract

【課題】天井吊り下げ型の空気調和装置の室内機の底板(34b)に結露が生じるのを抑制する。【解決手段】厚肉部(38)と、厚肉部(38)よりも厚さが薄い薄肉部(39)とを有するドレンパン底部(36)を備えたドレンパン(35)を、薄肉部(39)がケーシング(33)の底板(34b)から離れるように配置する。【選択図】図5

Description

本開示は、空気調和装置の室内機に関するものである。
空気調和装置の室内機(以下、単に室内機ともいう)には、室内空気を吸い込む空気吸込口と、調和空気を室内に吹き出す空気吹出口とが形成されたケーシングを備えた天井吊り下げ型のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この室内機では、熱交換器のドレン水(凝縮水)を受けるドレンパンが設けられている。ドレンパンは、ケーシングの底板の上に設置されている。
特開2010−249447号公報
特許文献1の室内機では、ケーシングの底板にドレンパンが接している。この構成では、冷房運転時に室内の温度より低温のドレン水が生成されると、ドレンパンの肉厚が薄い部分においてケーシングの底板がドレン水で冷やされ、ケーシングの底板の下面が結露するおそれがある。
本開示の目的は、天井吊り下げ型の空気調和装置の室内機の底板が結露するのを抑制することである。
本開示の態様において、室内機の構成要素の方向を表す用語や位置を表す用語は、室内機を空調の対象空間に設置した状態の方向や位置を表すものとする。
本開示の第1の態様は、
下方に位置する底板(34b)を有するケーシング(33)と、
上記ケーシング(33)内に設けられる熱交換器(31)と、
上記ケーシング(33)の内部で上記底板(34b)の上方に配置され、上記熱交換器(31)で発生するドレン水を受けるドレンパン(35)と、
を備えた天井吊り下げ型の空気調和装置の室内機を前提とする。
この空気調和装置の室内機は、
上記ドレンパン(35)が、上記ドレン水を受ける面(36a)を有するドレンパン底部(36)を備え、
上記ドレンパン底部(36)は、第1底部(38)と、該第1底部(38)よりも厚さが薄い第2底部(39)とを有し、
上記ドレンパン(35)の第2底部(39)と上記底板(34b)とが離間している
ことを特徴とする。
第1の態様では、熱交換器(31)が蒸発器になる運転を行うと、ドレンパン(35)にドレン水(凝縮水)が溜まる。ドレン水の温度は室内の温度より低温であるが、この第1の態様では、第2底部(39)と底板(34b)とが離間している。ここで、「離間」は、第2底部(39)と底板(34b)とが構造的に離れ、第2底部(39)から底板(34b)へ直接的に熱が伝達されない状態をいう。そのため、第2底部(39)から底板(34b)への熱の伝達を抑制できる。よって、ドレンパン(35)の第2底部(39)が冷えても、ケーシング(33)の底板(34b)は冷え難くなり、結露するのが抑制される。
本開示の第2の態様は、第1の態様において、
上記熱交換器(31)は、上記ドレンパン(35)の第1底部(38)の上に配置されている
ことを特徴とする。
第2の態様では、熱交換器(31)が蒸発器になる運転を行うときに、ドレンパン(35)の第2底部(39)は熱交換器(31)で直接的には冷却されない。よって、第2底部(39)が冷えるのを抑制し、底板(34b)の結露を抑えられる。
本開示の第3の態様は、第1または第2の態様において、
上記第2底部(39)と上記底板(34b)との間が空気層(48)である
ことを特徴とする。
第3の態様では、第2底部(39)と底板(34b)との間に空気層(48)があることにより、第2底部(39)がドレン水で冷やされても、底板(34b)が冷却され難いため、結露を抑制できる。
本開示の第4の態様は、第1または第2の態様において、
上記第2底部(39)と上記底板(34b)との間に断熱材(48a)が配置されている
ことを特徴とする。
第4の態様では、第2底部(39)と底板(34b)との間に断熱材(48a)を配置することにより、第2底部(39)がドレン水で冷やされても、底板(34b)が冷却され難いため、結露を抑制できる。
本開示の第5の態様は、第1から第4の態様において、
さらに、上記ドレンパン(35)に溜まるドレン水を吸い上げるドレンポンプ(45)を有し、
上記第2底部(39)の上方に、上記ドレンポンプ(45)のドレン水吸込口(45a)が配置されている
ことを特徴とする。
第5の態様では、ドレンポンプ(45)のドレン水吸込口(45a)を第2底部(39)の上方に配置している。第2底部(39)は上面の高さを第1底部(38)の上面の高さよりも低くして水を溜めやすいため、その第2底部(39)からドレンポンプ(45)でドレン水を効率よく排出できる。
本開示の第6の態様は、第1から第5の態様の何れか1つにおいて、
上記ドレンパン(35)と上記底板(34b)との間に配置され、該ドレンパン(35)を支持する支持部材(46)を備え、
上記支持部材(46)は、ドレンパン(35)に当接する第1支持部(46a)と、上記底板(34b)に当接する第2支持部(46b)とを有する
ことを特徴とする。
第6の態様では、支持部材(46)を用いることで、ドレンパン(35)の第2底部(39)とケーシング(33)の底板(34b)とを容易に離間させることができる。
本開示の第7の態様は、第6の態様において、
上記ドレンパン(35)は、上方から見て長方形に形成され、
上記支持部材(46)は、上記ドレンパン(35)の長手方向に延びている
ことを特徴とする。
上記構成において、「長方形」は、縦と横の長さが異なる四辺形であればよく、隣り合う二辺の間に形成される角度が概ね直角の四辺形を意味する。
第7の態様では、支持部材(46)をドレンパン(35)の長手方向に延びる長尺の部材にすることにより、ドレンパン(35)を底板(34b)に対して安定して支持できる。
本開示の第8の態様は、第6または第7の態様において、
上記支持部材(46)は、上記第1支持部(46a)と第2支持部(46b)とを連接する連接部(46c)を有し、
上記連接部(46c)は、上記支持部材(46)の平面視において上記第1支持部(46a)と第2支持部(46b)の位置が互いにずれるように構成されている
ことを特徴とする。
第8の態様では、第1支持部(46a)と第2支持部(46b)の位置が支持部材(46)の平面視において互いにずれていて全ては重ならない。そのため、第2支持部(46b)をケーシング(33)の底板(34b)に締結部品(例えばネジ)で取り付ける際に、第1支持部(46a)が締結部品や締結工具の邪魔にならず、取り付けを容易に行える。
本開示の第9の態様は、第6から第8の態様の何れか1つにおいて、
上記支持部材(46)の第1支持部(46a)が、上記ドレンパン(35)の第1底部(38)の下面にのみ接するように配置されている
ことを特徴とする。
第9の態様では、第1支持部(46a)が第1底部(38)の下面にのみ接するため、第2底部(39)から底板(34b)へ熱が伝達されるのを容易に抑制できる。
図1は、実施形態に係る空気調和装置の冷媒回路図である。 図2は、実施形態の室内機を前方斜め上から見た斜視図である。 図3は、室内機の平面図である。 図4は、図3のIV−IV線断面図である。 図5は、図4の部分拡大図である。 図6は、ドレンパンを斜め上から見た斜視図である。 図7は、ドレンポンプの設置状態を示す部分断面斜視図である。 図8は、ドレンパンの支持構造を示す拡大断面図である。 図9は、実施形態の変形例1に係る支持構造を示す部分断面斜視図である。 図10は、実施形態の変形例2に係る支持構造を示す拡大断面図である。 図11は、実施形態の変形例4に係る室内機の断面図である。 図12は、実施形態の変形例5に係るドレンパン支持部の断面図である。
実施形態について説明する。本実施形態の空気調和装置(10)は、室内機(30)とこれに接続される室外機(20)とを備え、空調の対象である室内空間の空気調和を行うものである。なお、本明細書において、「上」、「下」、「右」、「左」、「横」、「天板」、「底板」、「側板」、「前面」、「背面」等の方向や位置を示す用語は、いずれも設置状態の室内機(30)を正面側(前面側)から見たときの方向や位置を意味する。「幅方向」は、設置状態の室内機(30)を正面側(前面側)から見たときの、上記の意味での左右の方向を意味する。
−空気調和装置−
図1〜図8を参照して、空気調和装置(10)について説明する。
図1に示すように、空気調和装置(10)は、室内機(30)と、室外機(20)とを備える。空気調和装置(10)では、圧縮機(21)、四方切換弁(22)、室外熱交換器(23)、膨張弁(24)、および室内熱交換器(31)が冷媒配管で接続され、蒸気圧縮冷凍サイクルを行う冷媒回路(11)が構成されている。
冷媒回路(11)は、室外回路(12)と、室内回路(13)と、液側の第1連絡配管(14)と、ガス側の第2連絡配管(15)とを備えている。第1連絡配管(14)は、室外回路(12)の第1閉鎖弁(16)と室内回路(13)の第1配管継手(18)に接続されている。第2連絡配管(15)は、室外回路(12)の第2閉鎖弁(17)と室内回路(13)の第2配管継手(19)に接続されている。
〈室内機の概略構成〉
室内機(30)は、空気調和の対象である室内空間に設置されるものであって、室内熱交換器(31)と、室内ファン(32)と、ドレンパン(35)とを有する。
室内熱交換器(31)は、内部を流れる冷媒と室内ファン(32)によって供給される室内空気とを熱交換させるものである。室内熱交換器(31)は、例えばフィンアンドチューブ熱交換器によって構成されている。室内熱交換器(31)は、本開示の熱交換器を構成している。
室内ファン(32)は、室内熱交換器(31)に室内空気を供給し、室内熱交換器(31)を通過した空気をさらに室内空間へ供給するためのものである。
〈室外機の概略構成〉
室外機(20)は、室外に設置されるものであって、圧縮機(21)と、四方切換弁(22)と、室外熱交換器(23)と、室外ファン(25)と、膨張弁(24)と、液側の第1閉鎖弁(26)と、ガス側の第2閉鎖弁(27)とを有する。
圧縮機(21)は、室内熱交換器(31)および室外熱交換器(23)のうち蒸発器として機能するものから流出した低圧ガス冷媒を吸入し、これを圧縮することで高温の高圧ガス冷媒を吐出するものである。圧縮機(21)が吐出した高圧ガス冷媒は、室内熱交換器(31)および室外熱交換器(23)のうち放熱器として機能するものに流入する。
四方切換弁(22)は、冷媒回路(11)における冷媒の流れを可逆的に切り替えるためのものである。具体的に、四方切換弁(22)は、室内熱交換器(31)が蒸発器となって空気調和装置(10)が冷房運転を行うための第1状態(図1に実線で示す状態)と、室内熱交換器(31)が放熱器となって空気調和装置(10)が暖房運転を行うための第2状態(図1に破線で示す状態)とに切換可能である。
室外熱交換器(23)は、内部を流れる冷媒と室外ファン(25)によって供給される室外空気とを熱交換させるものである。室外熱交換器(23)は、例えばフィンアンドチューブ熱交換器によって構成されている。
室外ファン(25)は、室外熱交換器(23)に室外空気を供給するためのものである。
膨張弁(24)は、室内熱交換器(31)および室外熱交換器(23)のうち放熱器として機能するものから流出した冷媒を減圧するためのものである。膨張弁(24)は、例えば開度調節可能な電子膨張弁によって構成されている。
〈室内機の具体構成〉
本実施形態の室内機(30)は、天井吊り下げ型であって、室内空間の天井付近に設置される。ここでは、本実施形態の室内機(30)について、図2〜図5を適宜参照しながら説明する。
図2〜図4に示すように、室内機(30)は、全体として扁平な直方体状に形成される。この室内機(30)は、一つの本体ユニット(50)と、一つの吹出ユニット(70)と、一対の化粧カバー(91,92)とを備える。本体ユニット(50)には、室内空間の空気を本体ユニット(50)の中へ吸い込むための空気吸込口(60)が形成されている。吹出ユニット(70)には、室内熱交換器(31)を通過させた調和空気を室内機(30)の側方(前方)へ吹き出して室内空間に供給するための空気吹出口(75)が形成されている。
後述するように、本体ユニット(50)は第1ケーシング(51)を有し、吹出ユニット(70)は第2ケーシング(71)を有している。互いに別体の第1ケーシング(51)と第2ケーシング(71)とにより、本実施形態の室内機(30)の全体ケーシング(33)が構成されている。
全体ケーシング(33)は、複数の側板(34)を有し、そのうち、空気吸込口(60)が設けられた側板(34)と空気吹出口(75)が設けられた側板(34)とが対向している。本開示において、全体ケーシング(33)は、単にケーシングとも表記する。また、本開示では、第1ケーシングの天板、底板、及び側板を、「第1天板、第1底板、第1側板」のように表記し、全体ケーシングの天板、底板、及び側板と区別する(符号省略)。
〈本体ユニット〉
本体ユニット(50)は、直方体形状の第1ケーシング(51)を有する。第1ケーシング(51)は、図示しないフレーム、フレームに取り付けられる第1天板(52)、第1底板(53)、及び第1天板(52)と第1底板(53)との間に配置された複数の第1側板(54)を有する。第1天板(52)は、室内機(30)の据付状態において第1ケーシング(51)の上面を構成する板状部材であり、ケーシング(33)の天板(34a)の一部を構成する。第1底板(53)は、室内機(30)の据付状態において第1ケーシング(51)の下面を構成する板状部材であり、ケーシング(33)の底板(34b)の一部を構成する。本体ユニット(50)の四つの第1側板(54)は、平面視で長辺に沿った一対の側面の一方が前面となって他方が背面となり、平面視で短辺に沿った一対の側面の一方が右側面となって他方が左側面となる。
本体ユニット(50)の第1側板(54)は、室内機(30)の据付状態において前面側に位置する第1前面パネル(55)と、背面側に位置する第1背面パネル(56)と、右側面に位置する第1右パネル(57)と、左側面(52)に位置する第1左パネル(58)とを備える。第1背面パネル(56)と第1前面パネル(55)は互いに対向している。第1右パネル(57)と第1左パネル(58)は互いに対向している。ここで、「対向」は、前面パネルと背面パネル、右パネルと左パネルなどが向かい合っていることを意味するが、平行であることまでは意味しない。
図4において、この本体ユニット(50)では、第1背面パネル(56)に空気吸込口(60)が設けられ、第1背面パネル(56)に対向する第1前面パネル(55)に空気流出口(59)が設けられている。本体ユニット(50)の内部には、空気吸込口(60)から空気流出口(59)に至る空気通路(61)が形成される。本体ユニット(50)内の空気通路(61)には、室内熱交換器(31)と室内ファン(32)とドレンパン(35)とが収容される。空気通路(61)では、空気吸込口(60)と空気流出口(59)の間において、室内熱交換器(31)が室内ファン(32)よりも風下側に配置される。
室内熱交換器(31)は、本体ユニット(50)の左右方向に延びるように設けられている。室内熱交換器(31)は、図4に示すように、側面視で傾いたL字状になるように2つの熱交換面が互いに角度をなして配置された構成である。
〈ドレンパン〉
図4,図5に示すように、ドレンパン(35)は、第1ケーシング(51)の内部に設けられ、第1底板(53)の上方に配置されている。ドレンパン(35)は、発泡樹脂で形成され、上記室内熱交換器(31)で発生するドレン水(凝縮水)を受けるものである。図6に示すように、ドレンパン(35)は、ドレン水を受ける面(36a)を上方から見て長方形のドレンパン底部(36)と、ドレンパン底部(36)の外縁の部分に形成された立ち上げ部(37)とを有する。ドレンパン底部(36)の外縁は、ドレンパン底部(36)の外周に沿った縁の部分のことである。
ドレンパン底部(36)は、厚肉部(第1底部)(38)と、その厚肉部(38)よりも厚さが薄い薄肉部(第2底部)(39)とを有する。立ち上げ部(37)は厚肉部(38)に含まれる。本実施形態では、薄肉部(39)はドレンポンプ(45)(図7参照)が設置される部分であり、そのほぼ中央に、厚さが約5mm以下となる凹部(39a)が形成されている。ドレンパン(35)のドレンパン底部(36)は、幅方向の両側に第1の厚肉部(38a)と第2の厚肉部(38b)を有し、その間に排水溝(40)を有する。第1の厚肉部(38a)、第2の厚肉部(38b)、及び排水溝(40)は、それぞれドレンパン(35)の長手方向に延びている。第1の厚肉部(38a)には、排水溝(40)側に段差を付けることにより、室内熱交換器(31)を設置するための台座部(38c)が形成されている。排水溝(40)の底面(41)は、ドレン水の流れを促進するため、薄肉部(39)に向かって高さが低くなる傾斜面で形成されている。
図5に示すように、ドレンパン(35)は、薄肉部(39)と、全体ケーシング(33)の底板(34b)の一部である第1底板(53)とが離間するようにケーシング内に配置されている。ここで、「離間」は、ドレンパン(35)の薄肉部(39)と第1底板(53)とが接触せず、両部材間で直接的に熱が伝達されないように、両部材が離れていて間に熱伝導性の部材が存在しないことを意味する。この実施形態では、薄肉部(39)と上記第1底板(53)との間が空間(空気層)(48)であるため、両部材の間で熱の移動や伝達が抑制される。
上記ドレンポンプ(45)は、ドレンパン(35)に溜まるドレン水を薄肉部(39)から吸い上げるものである。図7に示すように、ドレンポンプ(45)は、ドレン水吸込口(45a)を有し、このドレン水吸込口(45a)が薄肉部(39)の上方に位置するようにドレンパン(35)の上に配置されている。より具体的には、ドレン水吸込口(45a)は凹部(39a)の上方に位置している。薄肉部(39)の上面の高さは厚肉部(38)の上面の高さよりも低く、ドレン水吸込口(45a)の下端は、厚肉部(38)の上面よりも下方に位置している。
図6に示すように、ドレンパン(35)には、ドレン水を室外機(30)の外部へ排出できるようにするためのドレン水排出管(42)が設けられている。ドレン水排出管(42)は、図示していないが、第1ケーシング(51)の第1右パネル(57)を貫通し、開口端部が第1ケーシング(51)の外に位置する。このドレン水排出管(42)の端部は、通常時は封止され、右化粧カバー(91)で覆われる。ドレン水排出管(42)は、図3の第1ケーシング(51)の左右方向において、冷媒回路の配管接続部(配管継手)(120)と同じ側に配置されている。
〈支持部材〉
図5の部分拡大図である図8に示すように、ドレンパン(35)と第1底板(53)との間には、ドレンパン(35)を支持する支持部材(46)が設けられている。支持部材(46)は、ドレンパン(35)の下面に当接する第1支持部(46a)と、上記第1底板(53)の上面に当接する第2支持部(46b)と、第1支持部(46a)と第2支持部(46b)とを連接する連接部(46c)を有する。支持部材(46)は、金属板を折り曲げ加工して形成した部材であって、ウェブとフランジとがほぼ直角になった、いわゆる軽量Z形鋼の断面形状でウェブ高さの低い部材である。この支持部材(46)では、ウェブ相当の連接部(46c)の上端にフランジ相当の第1支持部(46a)が連続し、連接部(46c)の下端に第2支持部(46b)が連続している。
図7に示すように、支持部材(46)は、上記ドレンパン(35)の長手方向に延びている。支持部材(46)の構成要素である第1支持部(46a)と第2支持部(46b)も、上記ドレンパン(35)の長手方向に延びている。この支持部材(46)は、その平面視において、第1支持部(46a)と第2支持部(46b)が、連接部(46c)を挟んで空気流れ方向の上流側と下流側に、言い換えるとドレンパン(35)の長手方向と直交する方向に互いにずれて重ならないように形成されている。第2支持部(46b)は第1底板(53)にネジ(44)で取り付けられている。第1支持部(46a)と第2支持部(46b)の位置が上述したようにずれているので、第1支持部(46a)や連接部(46c)とネジ(44a)とは干渉しない。
ドレンパン(35)の底面のうち、長辺側の1辺に沿った部分は、支持部材(46)の第1支持部(46a)の上に設置されている。第1ケーシング(51)のフレームには、ドレンパン(35)の底面のうち、他の3辺に沿った部分を載せる図8の枠板(49)が設けられている。枠板(49)は図8では一部のみを示しているが、ドレンパン(35)を上方から見た状態で、ドレンパン(35)の底面のうち、第1支持部(46a)が支持する1辺を除く3辺を載せるように設けられている。支持部材(46)の第1支持部(46a)と上記枠板(49)は、ドレンパン(35)の立ち上げ部(37)の下面のみに接し、薄肉部(39)の下面には接触しない。枠板(48)も支持部材(46)と同様に、ドレンパン(35)の薄肉部(39)と第1底板(53)とを離間させる機能を有している。ドレン水によって薄肉部(39)が冷やされても、薄肉部(39)の下面から第1底板(53)に、熱が直接的に伝達されるのは抑制される。図8に詳細は示していないが、第1支持部(46a)の左右方向の両端部は枠板(49)と上面視で重ならないように形成される。
支持部材(46)の上には、押さえ部材(47)が取り付けられている。押さえ部材(47)は、支持部材(46)と同様に金属板の折り曲げ加工で形成した部材である。押さえ部材(47)は、いわゆるC形の軽量溝形鋼とほぼ同様の断面形状を有し、上下に位置するフランジ(47a)とその間のウェブ(47b)とを有している。
押さえ部材(47)のウェブ(47b)には、ドレンパン(35)を空気流れ方向の下流側から支える図8の支持用ネジ(47c)が取り付けられている。第1ケーシング(51)には、室内ファン(32)とドレンパン(35)との間に図7の押さえ板(47d)が設けられている。押さえ部材(47)の支持用ネジ(47a)と第1ケーシング(51)の押さえ板(47d)とにより、ドレンパン(35)が空気流れ方向の上流側と下流側から挟まれて位置決めされる。
〈吹出ユニット〉
図2,図3に示すように、吹出ユニット(70)は、外形が横長直方体状に形成され、本体ユニット(50)の前面に装着される。吹出ユニット(70)は第2ケーシング(71)を有し、第2ケーシング(71)は、その背面が本体ユニット(50)の第1前面パネル(55)と接するように第1ケーシング(51)に取り付けられる。
図4,図5に示すように、吹出ユニット(70)の内部には、吹出通路(73)が形成される。吹出ユニット(70)には、第2ケーシング(71)の背面側に、第1ケーシング(51)の空気流出口(59)に連通して調和空気が通過する空気入口(74)が形成される。吹出ユニット(70)には、上記背面と対向する前面(81a)を有する前面部材(81)に、調和空気を吹き出すための空気吹出口(75)が形成されている。
吹出通路(73)は、室内熱交換器(31)及び空気入口(74)から空気吹出口(75)へ向かって、全体として斜め下方へ延びる通路である。吹出通路(73)の空気流れ方向の上流側の端部に空気入口(74)が形成され、下流側の端部に空気吹出口(75)が形成される。吹出通路(73)は、その全体が、ドレンパン(35)の外縁である立ち上げ部(37)より空気流れ方向の下流側に配置されている。
空気吹出口(75)には、合成樹脂で形成された複数枚(本実施形態では4枚)の羽根部材(86)からなる風向調節羽根(85)が設けられる。各羽根部材(86)は、細長い長方形の板状の部材である。各羽根部材(86)は、その長手方向が概ね水平となる姿勢で、空気吹出口(75)を左右に横断するように配置される(図2を参照)。ここで、「概ね水平」は、空気流れ方向と直交し、鉛直方向とも直交する方向を表すが、若干傾斜する方向を含んでもよい。また、ここでいう「直交」は、必ずしも直角のみでなく、わずかに傾斜する状態も含む。4枚の羽根部材(86)は、上下方向に等間隔で配置される。各羽根部材(86)は、その長手方向の両端部が、第2ケーシング(71)の側面(82)に回転可能に支持される。各羽根部材(86)は、それぞれの長手方向に沿って延びる回転軸を中心として、所定の角度範囲で回転可能である。風向調節羽根(85)は、室内機(30)が運転されていない状態で空気吹出口(75)を閉塞する。ここでいう「閉塞」は、若干の隙間が形成される状態でもよい。
吹出ユニット(70)において、各羽根部材(86)を風向調節用モータ(図示せず)によって駆動すると、各羽根部材(86)の角度が変化する。各羽根部材(86)は、吹出通路(73)から吹き出される空気を案内する。このため、各羽根部材(86)の角度が変化すると、吹出通路(73)から吹き出される空気の向きが上下方向に変化する。風向調節羽根(85)は、吹出通路(73)から流出する空気の方向を、室内機(30)を設置した状態で水平よりも下向きの所定角度から上向きの所定角度まで、調整可能に構成されている。
〈化粧カバー〉
化粧カバー(91,92)は、細長い直方体形の部材である。化粧カバー(91,92)は、長辺側の側面の一方と背面とが開口している。また、化粧カバー(91,92)の長さは、本体ユニット(50)の背面から吹出ユニット(70)の前面までの長さと概ね等しい。
化粧カバー(91,92)は、開口した側面が本体ユニット(50)側を向く姿勢で本体ユニット(50)に取り付けられ、本体ユニット(50)の側面と吹出ユニット(70)の側面の両方を覆う。本体ユニット(50)の右側に配置された右化粧カバー(91)は、本体ユニット(50)の右パネル(57)と吹出ユニット(70)の右パネルとを覆う。本体ユニット(50)の左側に配置された左化粧カバー(92)は、本体ユニット(50)の左パネル(58)と吹出ユニット(70)の左パネルとを覆う。右化粧カバー(91)及び左化粧カバー(92)は、全体ケーシング(33)の前後方向へスライド可能に構成されている。右化粧カバー(91)及び左化粧カバー(92)は、全体ケーシング(33)への取り付けを、前方から後方へ所定位置までスライドさせることで行い、全体ケーシング(33)からの取り外しを、逆に後方から前方へスライドさせることで行う。
−運転動作−
空気調和装置(10)は、冷房運転と暖房運転を選択的に行う。
冷房運転では、四方切換弁(22)が第1状態に設定され、冷媒回路(11)において冷媒が循環する。そして、室外熱交換器(23)が放熱器として機能し、室内熱交換器(31)が蒸発器として機能する。室内機(30)は、室内空間から吸い込んだ空気を室内熱交換器(31)において冷却し、冷却された空気を室内空間へ吹き出す。
暖房運転では、四方切換弁(22)が第2状態に設定され、冷媒回路(11)において冷媒が循環する。そして、室内熱交換器(31)が放熱器として機能し、室外熱交換器(23)が蒸発器として機能する。室内機(30)は、室内空間から吸い込んだ空気を室内熱交換器(31)において加熱し、加熱された空気を室内空間へ吹き出す。
−実施形態の効果−
この実施形態の室内機(30)では、厚肉部(38)と該厚肉部(38)よりも厚さが薄い薄肉部(39)とを有するドレンパン底部(36)を備えたドレンパン(35)を、薄肉部(39)が、全体ケーシング(33)の底板(34b)の一部である第1底板(53)から離間するように配置している。
室内熱交換器(31)が蒸発器になる冷房運転時に、室内熱交換器(31)で室内の温度より低温のドレン水が生成されることがある。このとき、第1底板(53)にドレンパン(35)の薄肉部(39)が接していると、ドレンパン(35)の薄肉部(39)がドレン水で冷やされる。ドレンパン(35)の薄肉部(39)が冷えると、さらに第1底板(53)が冷えて、第1底板(53)、言い換えると全体ケーシング(33)の底板(34b)の下面に結露が生じるおそれがある。
この実施形態では、冷房運転時に室内熱交換器(31)で生成された室内空気より低温のドレン水はドレンパン(35)に溜まるが、薄肉部(39)と第1底板(53)とが離間していて、薄肉部(39)から第1底板(53)への熱の伝達が抑制される。よって、ドレンパン(35)の薄肉部(39)が冷えても、第1底板(53)は冷え難くなり、第1底板(53)の下面が結露するのを抑制できる。
この実施形態では、室内熱交換器(31)がドレンパン(35)の厚肉部(38)の上に配置されている。従って、ドレンパン(35)の薄肉部(39)は熱交換器(31)で直接的には冷却されない。そのため、薄肉部(39)が冷えるのを抑制でき、第1底板(53)の下面における結露をより効果的に抑えられる。
この実施形態では、薄肉部(39)と第1底板(53)との間に空気層(空間)(48)を形成している。このように薄肉部(39)と第1底板(53)との間に空気層(48)が介在するようにしたため、簡単な構成で、薄肉部(39)がドレン水で冷やされても第1底板(53)が冷え難くなる。したがって、第1底板(53)の結露を簡単な構成で抑制できる。
本実施形態では、ドレンパン(35)の薄肉部(39)の上方、より詳細には凹部(39a)の上方に、ドレンポンプ(45)のドレン水吸込口(45a)が配置されている。そして、薄肉部(39)の上面の高さは厚肉部(38)の上面の高さよりも低く、薄肉部(39)、特に凹部(39a)に水が溜まりやすい。そのため、薄肉部(39)からドレンポンプ(45)でドレン水を効率よく排出できる。ドレン水が効率よく排出されるので、薄肉部(39)と第1底板(53)が冷え難くなる。さらに、本実施形態では、薄肉部(39)の上面の高さが厚肉部(38)の上面の高さよりも低く、薄肉部(39)の上方にドレンポンプ(45)を配置し、ドレン水吸込口(45a)を薄肉部(39)の上面に近づけて配置している。このことにより、ドレンパン(35)の下端からドレンポンプ(45)の上端までの高さ寸法が大きくなるのを抑えられる。よって、室内機(30)が大型化するのを抑制できる。
この実施形態では、ドレンパン(35)と第1底板(53)との間に、ドレンパン(35)に当接する第1支持部(46a)と、第1底板(53)に当接する第2支持部(46b)とを有する支持部材(46)を配置している。この実施形態によれば、支持部材(46)の第2支持部(46b)が第1底板(53)で支持され、支持部材(46)の第1支持部(46a)がドレンパン(35)を支持する。このことにより、ドレンパン(35)と第1底板(53)の間に設けた支持部材(46)で、ドレンパン(35)を第1底板(53)から離して支持できる。よって、簡単な構成であっても、ドレンパン(35)の薄肉部(39)と第1ケーシング(51)の第1底板(53)とが離間する。
この実施形態では、支持部材(46)を、上記ドレンパン(35)の長手方向に延びるように配置している。この構成によれば、支持部材(46)が、ドレンパン(35)の長手方向に延びる長尺の部材にすることにより、ドレンパン(35)を第1底板(53)に対して安定して支持できる。
この実施形態では、支持部材(46)の第1支持部(46a)と第2支持部(46b)とが連接部(46c)で連接され、支持部材(46)の平面視において、第1支持部(46a)と第2支持部(46b)の位置が上述したように互いにずれている。また、この実施形態では、第2支持部(46b)を第1底板(53)にネジで締結している。この構成によれば、第1支持部(46a)と第2支持部(46b)の位置が支持部材(46)の平面視において互いにずれているため、第2支持部(46b)をケーシング(33)の第1底板(53)にネジで取り付ける際に、第1支持部(46a)や連接部(46c)がネジ(44a)と干渉しない。そのため、ドレンパン(35)と支持部材(46)の取り付けを容易に行える。
−実施形態の変形例−
〈変形例1〉
上記実施形態では、ドレンパン(35)の薄肉部(39)と第1底板(53)との間に空気層(空間)(48)を形成し、薄肉部(39)から第1底板(53)への熱の伝達を押さえるようにしている。本開示においては、図9に示すように、空気層(48)の代わりに、熱の伝達を抑制する断熱材(48a)を設けてもよい。この場合、断熱材(48a)の上面が薄肉部(39)の裏面に接するとともに、断熱材(48a)の下面が第1底板(53)の上面に接し、薄肉部(39)と第1底板(53)との間の熱の移動や伝達が抑制される。断熱材(48a)は、薄肉部(39)の全体が第1底板(53)から離れるように配置されていれば、部材としては薄肉部(39)の裏面の全体に接する必要はなく、薄肉部(38)の裏面の一部に接する形状でもよい。
この変形例においても、上記実施形態と同様に、ドレンパン(35)に溜まる冷たいドレン水により底板部(39)が冷やされても、第1底板(53)が冷え難くなる。その結果、第1底板(53)(底板(34b))の下面が結露するのを抑制できる。
〈変形例2〉
上記実施形態では、支持部材として、Z形鋼のフランジ相当の第1支持部(46a)及び第2支持部(46b)とウェブ相当の連接部(46c)とがほぼ直角になった支持部材(46)を用いた例を説明したが、支持部材(46)は、図10に示すように、第1支持部(46a)及び第2支持部(46b)と連接部(46c)との間に形成される角度が鋭角であってもよい。この構成において、平面視で第1支持部(46a)と第2支持部(46b)は、連接部(46c)側の一部が重なる。
このように構成しても、第1支持部(46a)と第2支持部(46b)は、支持部材(46)を平面から見て、一部は重なるものの全体としてずれている。したがって、第1支持部(46a)や連接部(46c)とネジ(44a)とが干渉しない。
〈変形例3〉
支持部材(46)は、第1支持部(46a)及び第2支持部(46b)と連接部(46c)とが直角や鋭角になったZ形鋼状の断面形状を有する部材に限らず、その他の部材を用いてもよい。例えば、支持部材(46)は、断面が長方形の棒状部材であってもよい。この場合、ドレンパン(35)に接する面を含む一部分が第1支持部(46a)になり、第1底板(53)に接する面を含む一部分が第2支持部(46b)になる。この構成においても、支持部材(46)により、ドレンパン(35)を第1底板(53)から離間させて支持することは可能である。このように、支持部材(46)が厚肉部(38)(立ち上げ部(37)を含む)の下面にのみ接触する配置であれば、ドレンパン(35)から第1底板(53)への熱の伝達も押さえられる。
支持部材(46)は、溝形鋼やH形鋼の断面形状を有する部材を用いてもよい。支持部材(46)を、溝形鋼やH形鋼の断面形状を有する部材にする場合は、例えば、それぞれのフランジに相当する部分をドレンパン(35)の下面と第1底板(53)の上面とに当接するように配置するとよい。
〈変形例4〉
図11に示す変形例4に係る室内機(39)は、図4に示す上記実施形態の第1ケーシング(51)と第2ケーシング(71)を一体のケーシング(33)として構成した例である。この変形例4では、吹出通路(73)も第1ユニット(50)に設けられる。
第1ケーシング(51)と第2ケーシング(71)を一体のケーシング(33)にしている点を除き、この変形例4は、図1〜図8に示す上記実施形態と同様に構成されている。特に、ドレンパン(35)は、薄肉部(39)が第1底板(53)から離間するようにケーシング内に配置されている。そのため、薄肉部(39)と第1底板(53)とは接触せず、両部材間で直接的に熱が伝達されない。薄肉部(39)と第1底板(53)との間は、上記実施形態と同様に空間(空気層)(48)である。ドレンパンは、支持部材(46)及び枠板(49)により支持されている。
その他の構成の詳細については、説明を省略する。
この変形例4においても、冷房運転時に室内熱交換器(31)で生成された室内空気より低温のドレン水がドレンパン(35)に溜まることがある。この変形例4も、上記実施形態と同様に、薄肉部(39)と第1底板(53)とが離間しているため、薄肉部(39)から第1底板(53)への熱の伝達が抑制される。薄肉部(39)から第1底板(53)への熱の伝達が抑制されるので、ドレンパン(35)の薄肉部(39)が冷えても、第1底板(53)は冷え難くなり、結露するのが抑制される。
〈変形例5〉
図12に示す変形例5は、ドレンパン(35)の薄肉部(39)が底板(53)から離間する構造を、図1〜図8の実施形態とは異なるようにした例である。
この変形例5では、上記支持部材(46)は設けられない。第1ケーシング(51)の第1底板(53)が、ドレンパン(35)の厚肉部(38)の下面に接触してドレンパン(35)を直接的に支持する。一方、第1底板(53)には、少なくとも上記薄肉部(39)の下面に接触しない凹部(53a)が形成される。薄肉部(39)と凹部(53a)との間には、空気層(空間)(48)が形成されている。
その他の構成は、図1〜図8の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
この変形例5においても、薄肉部(39)と第1底板(53)との間に空気層(空間)(48)が形成されるため、薄肉部(39)がドレン水で冷やされても第1底板(53)が冷え難くなる。したがって、第1底板(53)が結露するのを簡単な構成で抑制できる。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
例えば、上記実施形態において、第1ケーシング(51)や全体ケーシング(33)は、直方体状に形成されているが、平面から見て少なくとも1辺が傾斜した四角形の立体(例えば前面が傾斜した形状)であってもよい。また、第1ケーシング(51)や全体ケーシング(33)は、平面視が四角形の立体に限らず、平面視が六角形や八角形の立体であってもよい。
上記実施形態においては、空気吸込口(60)が第1背面パネル(56)に形成されているが、空気吸込口(60)は、第1底板(53)などの他の面に形成してもよい。
上記実施形態及び各変形例では、支持部材(46)をドレンパン(35)の厚肉部(38)(立ち上げ部(37))の下面に接触する配置にしている。これに対して、支持部材(46)が断熱性を有する部材である場合は、支持部材(46)をドレンパン(35)の薄肉部(39)の下面に接する配置にすることも可能である。ただし、十分な支持強度のためには、支持部材(46)が厚肉部(38)(立ち上げ部(37))を支持する構成が好ましい。
上記実施形態では、ドレンポンプ(45)が配置される部分を、ドレン水によって冷えやすい薄肉部(39)とし、この薄肉部(39)から第1底板(53)への熱の伝達を抑制するようにしている。これに対し、例えば、室内機(30)が、ドレンポンプ(45)を用いずにドレン水排出管(42)からドレン水を機外へ流出させる構成の場合、上記薄肉部(39)は形成しなくてもよく、排水溝(40)がドレンパン底部(36)において最も肉厚の薄い部分となる。この場合は、排水溝(40)が第1底板(53)から離間する構成にすることにより、第1底板(53)が冷えて結露するのを抑制できる。このように、本開示の室内機(30)では、少なくともドレンパン(35)の一番薄い部分が第1底板(53)から離間していればよい。
以上、実施形態および変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態および変形例は、本開示の対象の機能を損なわない限り、適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。
以上説明したように、本開示は、空気調和装置の室内機について有用である。
10 空気調和装置
30 室内機
31 室内熱交換器(熱交換器)
33 全体ケーシング(ケーシング)
34b 底板
35 ドレンパン
36 ドレンパン底部
36a 水を受ける面
37 外縁(厚肉部(第1底部))
38 厚肉部(第1底部)
39 薄肉部(第2底部)
45 ドレンポンプ
45a ドレン水吸込口
46 支持部材
46a 第1支持部
46b 第2支持部
46c 連接部
48 空気層
48a 断熱材
51 第1ケーシング(ケーシング)
53 第1底板(底板)

Claims (9)

  1. 下方に位置する底板(34b)を有するケーシング(33)と、
    上記ケーシング(33)内に設けられる熱交換器(31)と、
    上記ケーシング(33)の内部で上記底板(34b)の上方に配置され、上記熱交換器(31)で発生するドレン水を受けるドレンパン(35)と、
    を備えた天井吊り下げ型の空気調和装置の室内機であって、
    上記ドレンパン(35)は、上記ドレン水を受ける面(36a)を有するドレンパン底部(36)を備え、
    上記ドレンパン底部(36)は、第1底部(38)と、該第1底部(38)よりも厚さが薄い第2底部(39)とを有し、
    上記ドレンパン(35)の第2底部(39)と上記底板(34b)とが離間している
    ことを特徴とする天井吊り下げ型の空気調和装置の室内機。
  2. 請求項1において、
    上記熱交換器(31)は、上記ドレンパン(35)の第1底部(38)の上に配置されている
    ことを特徴とする天井吊り下げ型の空気調和装置の室内機。
  3. 請求項1または2において、
    上記第2底部(39)と上記底板(34b)との間が空気層(48)である
    ことを特徴とする天井吊り下げ型の空気調和装置の室内機。
  4. 請求項1または2において、
    上記第2底部(39)と上記底板(34b)との間に断熱材(48a)が配置されている
    ことを特徴とする天井吊り下げ型の空気調和装置の室内機。
  5. 請求項1から4の何れか1つにおいて、
    さらに、上記ドレンパン(35)に溜まるドレン水を吸い上げるドレンポンプ(45)を有し、
    上記第2底部(39)の上方に、上記ドレンポンプ(45)のドレン水吸込口(45a)が配置されている
    ことを特徴とする天井吊り下げ型の空気調和装置の室内機。
  6. 請求項1から5の何れか1つにおいて、
    上記ドレンパン(35)と上記底板(34b)との間に配置され、該ドレンパン(35)を支持する支持部材(46)を備え、
    上記支持部材(46)は、ドレンパン(35)に当接する第1支持部(46a)と、上記底板(34b)に当接する第2支持部(46b)とを有する
    ことを特徴とする天井吊り下げ型の空気調和装置の室内機。
  7. 請求項6において、
    上記ドレンパン(35)は、上方から見て長方形に形成され、
    上記支持部材(46)は、上記ドレンパン(35)の長手方向に延びている
    ことを特徴とする天井吊り下げ型の空気調和装置の室内機。
  8. 請求項6または7において、
    上記支持部材(46)は、上記第1支持部(46a)と第2支持部(46b)とを連接する連接部(46c)を有し、
    上記連接部(46c)は、上記支持部材(46)の平面視において上記第1支持部(46a)と第2支持部(46b)の位置が互いにずれるように構成されている
    ことを特徴とする天井吊り下げ型の空気調和装置の室内機。
  9. 請求項6から8の何れか1つにおいて、
    上記支持部材(46)の第1支持部(46a)は、上記ドレンパン(35)の第1底部(38)の下面に接するように配置されている
    ことを特徴とする天井吊り下げ型の空気調和装置の室内機。
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