JP2020085097A - 回転直動変換機構およびブレーキ装置 - Google Patents

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淳也 小松▲崎▼
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Abstract

【課題】例えば、雄ねじと雌ねじとの締結状態が生じ難くなるような、より不都合の少ない新規な構成の回転直動変換機構およびブレーキ装置を得る。【解決手段】本開示の回転直動変換機構は、中心軸回りに回転する第一回転部材と、第一回転部材と相対的に回転可能であるとともに、互いに噛み合う雄ねじおよび雌ねじのうち一方のねじを有し、第一回転部材と連動して中心軸回りに回転可能な第二回転部材と、雄ねじおよび雌ねじのうち他方のねじを有し、第二回転部材の回転に応じて直動する直動部材と、第一回転部材に設けられた第一伝達面と、第二回転部材に設けられ第一伝達面と接した第二伝達面と、を有し、第一伝達面と第二伝達面との間の伝達トルクが所定値以上である場合に第一伝達面と第二伝達面とが滑るよう構成されたトルクリミッタと、を備えている。【選択図】図3

Description

本開示は、回転直動変換機構およびブレーキ装置に関する。
従来、モータの出力シャフトと連動して回転する回転部材と、当該回転部材の回転に応じて直動する直動部材と、を有した回転直動変換機構を備え、当該直動部材によってケーブルを引くことによりブレーキシューを動かして制動するブレーキ装置が知られている(例えば、特許文献1)。このブレーキ装置では、回転直動変換機構は、ねじ機構を有している。
特表2014−504711号公報
ねじ機構を有した回転直動変換機構では、何らかの原因によって雄ねじと雌ねじとの締結状態が生じると、当該締結状態を解除し難くなる虞があった。
そこで、本開示の課題の一つは、例えば、雄ねじと雌ねじとの締結状態が生じ難くなるような、より不都合の少ない新規な構成の回転直動変換機構およびブレーキ装置を得ることである。
本開示の回転直動変換機構は、例えば、中心軸回りに回転する第一回転部材と、上記第一回転部材と相対的に回転可能であるとともに、互いに噛み合う雄ねじおよび雌ねじのうち一方のねじを有し、上記第一回転部材と連動して上記中心軸回りに回転可能な第二回転部材と、上記雄ねじおよび雌ねじのうち他方のねじを有し、上記第二回転部材の回転に応じて直動する直動部材と、上記第一回転部材に設けられた第一伝達面と、上記第二回転部材に設けられ上記第一伝達面と接した第二伝達面と、を有し、上記第一伝達面と上記第二伝達面との間の伝達トルクが所定値以上である場合に上記第一伝達面と上記第二伝達面とが滑るよう構成されたトルクリミッタと、を備えている。
上記回転直動変換機構では、トルクリミッタを有するため、雄ねじと雌ねじとの締結状態が生じ難い。
図1は、実施形態のブレーキ装置の車両後方から見た例示的かつ模式的な背面図である。 図2は、実施形態のブレーキ装置の一部の例示的かつ模式的な断面図であって、制動状態での図である。 図3は、図2のIII部の拡大図である。 図4は、実施形態のブレーキ装置に設けられたトルクリミッタの第一伝達面の例示的かつ模式的な斜視図である。 図5は、実施形態のブレーキ装置に設けられたトルクリミッタの第二伝達面の例示的かつ模式的な斜視図である。 図6は、実施形態のブレーキ装置に設けられたトルクリミッタの付勢部材の例示的かつ模式的な斜視図である。 図7は、実施形態のブレーキ装置に設けられたトルクリミッタの周方向かつ軸方向に沿った断面の例示的かつ模式的な展開図であって、非滑り状態を示す図である。 図8は、実施形態のブレーキ装置に設けられたトルクリミッタの周方向かつ軸方向に沿った断面の例示的かつ模式的な展開図であって、滑り状態を示す図である。
以下、本発明の例示的な実施形態および変形例が開示される。以下に示される実施形態および変形例の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。本発明は、以下の実施形態および変形例に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
以下の実施形態および変形例には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、同様の構成要素には共通の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される場合がある。また、本明細書において、序数は、部品や部位等を区別するために便宜上付与されており、優先順位や順番を示すものではない。
また、各図中、回転部材141の回転中心Axの軸方向であってケーブル150の端部150aが制動部材に近付く方向が矢印D1で示され、回転中心Axの軸方向であってケーブル150の端部150aが制動部材から離れる方向が矢印D2で示されている。また、以下では、特に言い換えない限り、回転中心Axの軸方向が単に軸方向と称され、回転中心Axの径方向が単に径方向と称され、回転中心Axの周方向が単に周方向と称される。また、矢印Yは、車幅方向外方を示し、矢印Zは、車両上方を示している。
[実施形態]
図1は、車両用のブレーキ装置2の車両後方からの背面図である。図1に示されるように、ブレーキ装置2は、円筒状のホイール1の周壁1aの内側に収容されている。ブレーキ装置2は、所謂ドラムブレーキである。ブレーキ装置2は、前後に離間した二つのブレーキシュー3を備えている。二つのブレーキシュー3は、円筒状のドラムロータ(不図示)の内周面に沿って円弧状に伸びている。ドラムロータは、車幅方向(方向Y)に沿う回転中心C回りに、ホイール1と一体に回転する。ブレーキ装置2は、二つのブレーキシュー3を、円筒状のドラムロータの内周面に接触するよう移動させる。これにより、ブレーキシュー3とドラムロータとの摩擦によって、ドラムロータひいてはホイール1が制動される。ブレーキシュー3は、制動部材の一例である。
ブレーキ装置2は、ブレーキシュー3を動かすアクチュエータとして、油圧によって動作するホイールシリンダ(不図示)と、通電によって作動するモータ120と、を備えている。ホイールシリンダおよびモータ120は、それぞれ、二つのブレーキシュー3を動かすことができる。ホイールシリンダは、例えば、走行中の制動に用いられ、モータ120は、例えば、駐車時の制動に用いられる。すなわち、ブレーキ装置2は、電動パーキングブレーキの一例である。なお、モータ120は、走行中の制動に用いられてもよい。
ブレーキ装置2は、円盤状のバッキングプレート4を備えている。バッキングプレート4は、ホイール1の回転中心Cと交差した姿勢で設けられる。すなわち、バッキングプレート4は、回転中心Cと交差する方向に略沿って、具体的には回転中心Cと直交する方向に略沿って、広がっている。ブレーキ装置2の構成部品は、バッキングプレート4の車幅方向の外側および内側の双方に設けられている。バッキングプレート4は、ブレーキ装置2の各構成部品を直接的または間接的に支持する。すなわち、バッキングプレート4は、支持部材の一例である。また、バッキングプレート4は、車体との不図示の接続部材と接続される。接続部材は、例えば、サスペンションの一部(例えば、アーム、リンク、取付部材等)である。なお、ブレーキ装置2は、駆動輪および非駆動輪のいずれにも用いることができる。
電動アクチュエータ100は、バッキングプレート4の車幅方向の内側の面4aからブレーキシュー3とは反対側に突出した状態で、当該バッキングプレート4に固定されている。電動アクチュエータ100は、ハウジング110、モータ120、減速機構130、運動変換機構140、ケーブル150(図2)、および制御装置(不図示)を備えている。
ハウジング110は、例えば、鉄やアルミニウム合金のような金属材料や、プラスチックのような合成樹脂材料によって作られうる。ハウジング110は、複数の部品が一体化されることにより構成されている。
モータ120は、例えば、ステータや、ロータ、コイル、磁石、出力シャフト等(いずれも不図示)を有する。出力シャフトは、ロータの一部である。モータ120は、制御装置によって制御され、ロータおよび出力シャフトを回転させる。モータ120は、アクチュエータや回転源とも称されうる。
減速機構130は、ハウジング110に回転可能に支持された複数のギヤを含み、出力シャフトと連動して回転する。
図2は、電動アクチュエータ100の一部の制動状態での断面図である。電動アクチュエータ100は、ケーブル150を介して、ブレーキシュー3を引き、非制動状態であるブレーキシュー3を制動状態にする。ケーブル150は、バッキングプレート4に設けられた貫通孔(不図示)を貫通している。ケーブル150は、作動部材の一例である。図2に示されるように、ケーブル150は、非制動位置Prと制動位置Pbとの間で移動可能に設けられている。非制動位置Prは、リリース位置とも称されうる。非制動位置Prは、制動位置Pbから方向D1(図2の下方)へ離間し、制動位置Pbは、非制動位置Prから方向D2(図2の上方)へ離間している。方向D1,D2は、ケーブル150およびケーブルエンド151の移動方向である。
運動変換機構140は、回転部材141、直動部材142、および回り止め部材143を有している。運動変換機構140は、回転直動変換機構の一例である。
回転部材141は、周壁141aと、フランジ141bと、を有している。周壁141aの形状は、回転中心Axを中心とした円筒状である。周壁141aの内側には、軸方向に沿った貫通穴141cが設けられている。回転中心Axは、中心軸の一例である。
フランジ141bの形状は、円環状かつ板状である。フランジ141bは、周壁141aから径方向外方に張り出している。フランジ141bは、トルクリミッタ180を介して、減速機構130の第三ギヤ133と接続されている。モータ120のロータおよび出力シャフトの回転は、減速機構130およびトルクリミッタ180を介して、回転部材141に伝達される。回転部材141は、モータ120のロータと連動して回転する。なお、減速機構130は、回転伝達機構とも称されうる。
周壁141aは、フランジ141bから方向D2に延びる第一延部141a1と、フランジ141bから方向D1に延びる第二延部141a2と、を有している。第一延部141a1の長さは、第二延部141a2の長さよりも長い。
第一延部141a1の外周には、雄ねじ141dが設けられている。雄ねじ141dの中心は、回転中心Axである。回転中心Axは、軸心とも称されうる。
第二延部141a2の外周と、ベース112の貫通孔112aの内周との間には、例えばスライドブッシュやころ軸受けのようなラジアルベアリング161が設けられている。また、フランジ141bの方向D1の端面141b1とベース112の方向D2の端面112bとの間には、例えばころ軸受けのようなスラストベアリング162が設けられている。回転部材141は、これらラジアルベアリング161およびスラストベアリング162を介して、ベース112に、回転中心Ax回りに回転可能に支持されている。回転部材141は、減速機構130の第二ギヤ132と第三ギヤ133との噛み合いにより、第二ギヤ132によって回転駆動される。ベース112は、第一支持部材の一例である。
第三ギヤ133は、略カップ状の形状を有し、周壁133aと、底壁133bと、内向きフランジ133cと、を有している。底壁133bは円環状の形状を有し、底壁133bの外縁から方向D2へ円筒状の周壁133aが突出している。内向きフランジ133cは、円環状の形状を有し、底壁133bの内縁から径方向内方へ突出している。内向きフランジ133cの内周には断面円形の開口が設けられており、当該開口内を軸方向に回転部材141の周壁141aが貫通している。
回転部材141は、例えば鉄系材料のような金属材料によって作られうる。また、第三ギヤ133の周壁133aおよび底壁133bは、例えばプラスチックのような合成樹脂材料で作られ、内向きフランジ133cは、例えば鉄系材料のような金属材料によって作られうる。第三ギヤ133は、例えばインサート成形によって作られうる。ただし、第三ギヤ133は、全体的に金属材料によって作られてもよい。トルクリミッタ180は、回転部材141のフランジ141bの一部と、第三ギヤ133の内向きフランジ133cの一部とによって構成される。
直動部材142は、側壁142aと、フランジ142bと、を有している。側壁142aは、回転部材141に対して径方向外方に配置され、軸方向に延びている。側壁142aは、回転中心Axおよび回転部材141を取り囲んでおり、側壁142aの形状は、回転中心Axを中心とした円筒状である。側壁142aは、周壁とも称されうる。側壁142aの内部には、軸方向に沿った貫通孔142cが設けられている。回転部材141は、貫通孔142c内を軸方向に貫通している。
フランジ142bの形状は、多角形状かつ板状である。フランジ142bは、側壁142aから径方向外方に張り出している。
側壁142aは、フランジ142bから方向D2に延びる第一延部142a1と、フランジ142bから方向D1に延びる第二延部142a2と、を有している。第一延部142a1の長さは、第二延部142a2の長さよりも長い。
貫通孔142cの内面には、回転部材141の雄ねじ141dと噛み合う雌ねじ142dが設けられている。雌ねじ142dは、貫通孔142cの方向D1の端部に隣接して設けられている。雌ねじ142dは、貫通孔142cの方向D1の端部からフランジ142bと径方向に並ぶ位置に至るまでの区間に設けられており、貫通孔142cの方向D2の端部には設けられていない。また、フランジ142bは、軸方向に延びる回り止め部材143によって囲まれている。
回り止め部材143は、側壁143aを有している。側壁143aは、フランジ142bに対して径方向外方に配置され、軸方向に延びている。側壁143aは、回転中心Axおよび回転部材141の周囲を取り囲んでおり、側壁143aの形状は、管状である。側壁143aは、周壁とも称されうる。
回り止め部材143は、例えばカバー111やベース112のようなハウジング110に固定されている。具体的に、回り止め部材143は、開口(不図示)が設けられたフランジ143cを有している。フランジ143cは、ベース112の端面(不図示)に接した状態で、当該開口を貫通したボルト(不図示)がベース112に固定されることにより、当該ベース112と接続されている。
フランジ142bの外面142b1と側壁143aの内面143a1との間には、互いに平行な状態において微小な隙間が設けられており、外面142b1および内面143a1ともに、周方向と交差した方向に延びている。
したがって、外面142b1の回転中心Ax回りの回転が内面143a1によって制限され、これにより、直動部材142の回転が回り止め部材143によって制限される。他方、外面142b1および内面143a1ともに、軸方向に延びているため、内面143a1は外面142b1の軸方向への移動に対する障害にはならない。すなわち、回り止め部材143は、直動部材142の回転中心Ax回りの回転を禁止しながら、直動部材142を軸方向(直動方向)に沿って案内することができる。回り止め部材143は、第二支持部材の一例である。内面143a1は、ガイド部とも称されうる。
回り止め部材143の方向D2の端部には、側壁143aから径方向内方に突出した底壁143bが設けられている。底壁143bには、軸方向に貫通する貫通孔143b1が設けられている。底壁143bは、円環状かつ板状の形状を有しており、内向きフランジとも称されうる。貫通孔143b1の内縁は、直動部材142の側壁142aよりも、径方向外方に配置されている。
ケーブル150は、回転部材141の貫通穴141cを貫通し、軸方向に延びている。軸方向の一端(不図示)は、ブレーキシュー3を作動させる可動部材と結合されている。また、軸方向の他端としての端部150a(図2では上端)には、ケーブルエンド151が結合されている。ケーブルエンド151は、筒状部151aとフランジ151bとを有している。筒状部151aが外側から加締められることにより、ケーブルエンド151はケーブル150に固定されている。フランジ151bは、直動部材142の側壁142aおよび回り止め部材143の底壁143bよりも、径方向外方に張り出している。ケーブル150およびケーブルエンド151は、例えば金属材料により作られうる。ケーブルエンド151は、ケーブル150とともに、作動部材の一例である。また、ケーブルエンド151は、固定部材の一例である。
ケーブルエンド151と直動部材142とは、一体化されておらず、軸方向に離間可能に構成されている。ここで、ケーブル150は、不図示のばね等の復帰部材(付勢部材、弾性部材)によって、制動部材が制動状態となる方向(方向D1、図2では下方)に引かれている。電動アクチュエータ100は、ケーブル150の移動範囲(ブレーキの使用範囲)において、復帰部材による付勢力がケーブル150に常時作用するよう、構成されている。ただし、ブレーキ装置2の構成上、復帰部材による付勢力は、制動状態から非制動状態に近付くにつれて小さくなる。また、制動状態では、ケーブル150には、ドラムブレーキの剛性に応じた張力が生じる。このような構成において、直動部材142とケーブル150との間では、ケーブルエンド151を介して力が伝達される。よって、ケーブルエンド151は、伝達部材(第一伝達部材)とも称されうる。
モータ120を制御する制御装置は、例えばECU(electronic control unit)である。制御装置の一部は、ソフトウエアを実行するcentral processing unit(CPU)やコントローラのようなハードウエアによって構成されてもよいし、制御装置は、全体的にハードウエアによって構成されてもよい。制御装置は、制御部とも称されうる。
このような構成において、モータ120の出力シャフトの回転が、減速機構130を介して回転部材141に伝達され、回転部材141が回転すると、回転部材141の雄ねじ141dと直動部材142の雌ねじ142dとの噛み合い、および回り止め部材143の内面143a1による直動部材142の外面142b1の回転の制限により、直動部材142が軸方向に移動する。よって、ケーブル150は、直動部材142の移動に伴い、軸方向に沿って制動位置Pbと非制動位置Prとの間で移動する。
制御装置によって制御されたモータ120の出力シャフトの一方向(以下、制動回転方向と称する)への回転により、ケーブル150は方向D2へ移動し、制動部材が制動状態となると、ケーブル150の張力が増大し、これにより、モータ120の回転負荷が増大し、ひいては、モータ120の駆動電流が増大する。そこで、制御装置は、例えば、モータ120の駆動電流が閾値を超えたことにより、ケーブル150が制動位置Pbに到達したことを検出し、その時点で駆動電流のモータ120への供給を停止する。これにより、出力シャフトの回転が停止し、ケーブル150は制動位置Pbに位置する。
制御装置によって制御されたモータ120の出力シャフトの他方向(以下、リリース回転方向と称する)への回転により、ケーブル150は制動位置Pbから方向D1へ移動し、ケーブルエンド151が回り止め部材143の底壁143bと当接する非制動位置Prまで移動する。この状態では、制動部材は、回転部材(不図示、例えばブレーキドラム)から離間し、電動アクチュエータ100による電気的な制動状態は解除されている。底壁143bは、ケーブルエンド151が底壁143bを超えて、非制動位置Prよりも制動位置Pbとは反対側へ、すなわち方向D1へ移動するのを制限する。回り止め部材143は、ストッパの一例である。また、底壁143bは、ケーブル150を非制動位置Prに位置決めする位置決め部とも称され、回り止め部材143は、移動制限部材とも称されうる。
また、上述したように、本実施形態では、ケーブルエンド151と直動部材142とは一体化されておらず、軸方向に離間可能である。このため、ケーブル150が非制動位置Prに配置された状態からモータ120の出力シャフトがリリース回転方向へさらに回転すると、雄ねじ141dと雌ねじ142dとの噛み合いおよび回り止め部材143による直動部材142の回り止めにより、直動部材142はケーブルエンド151から方向D1へ離間する。すなわち、ケーブル150が非制動位置Prに配置され、モータ120の作動が停止した状態で、直動部材142とケーブルエンド151との間には、軸方向に隙間ができる。
制御装置は、ケーブル150が制動位置Pbにある状態からモータ120を回転させた時間(回転時間)や、出力シャフトの回転回数を計測することにより、直動部材142がケーブルエンド151から方向D1に離間した状態となる位置でモータ120の作動を停止する。この際、回転時間や回転回数は、停止した直動部材142と当該直動部材142から方向D1に離れた他の部材(例えば、回転部材141のフランジ141b等)との間により確実に隙間があくよう、言い換えると他の部材と接触したり干渉したりしないよう、設定される。
また、図2に示されるように、電動アクチュエータ100は、コイルスプリング171を備えている。コイルスプリング171は、ケーブルエンド151から方向D2に離間したカバー111の底壁111a(壁)とケーブルエンド151のフランジ151bとの間に介在し、その巻回中心が回転中心Axに沿う姿勢で配置され、ハウジング110に対してケーブルエンド151を方向D1へ付勢している。コイルスプリング171は、弾性的に圧縮された状態で組み込まれるとともにその作動範囲において圧縮された状態で用いられる所謂圧縮ばねである。コイルスプリング171は、ケーブル150およびケーブルエンド151が非制動位置Prにある状態および制動位置Pbにある状態の双方において、カバー111(ハウジング110)に対してケーブルエンド151を方向D1へ付勢している。なお、コイルスプリング171は、方向D1へ向かうにつれて直径が漸減する台形ばねや、方向D2へ向かうにつれて直径が漸減する台形ばねであってもよい。コイルスプリング171は、第一付勢部材とも称されうる。
さらに、電動アクチュエータ100は、回転部材141と方向D1に隣接したガイド部材113と、当該ガイド部材113と方向D1に隣接したリング172と、を有している。ガイド部材113は、環状の形状を有し、ベース112の貫通孔112aの内側でケーブル150をガイドする。ガイド部材113は、例えば、エラストマや合成樹脂材料によって作られる。また、リング172は、エラストマのような弾性材料によって構成され、ガイド部材113とベース112の段差面112cとの間に軸方向に介在し、軸方向に弾性的に圧縮された状態で組み込まれ、ベース112(ハウジング110)に対してガイド部材113ひいては回転部材141を方向D2へ付勢し、回転部材141を直動部材142または回り止め部材143(ハウジング110)に押し付けている。リング172は、第二付勢部材とも称されうる。なお、リング172に替えて、例えば、皿ばねやコイルスプリングのような、エラストマとは異なる形態の第二付勢部材が設けられてもよい。
上述したように、運動変換機構140は、雄ねじ141dと雌ねじ142dとを含むねじ機構を有している。ねじ機構を有した運動変換機構140では、例えば、何らかの原因により直動部材142の直動が制限された場合、雄ねじ141dと雌ねじ142dとが締結状態となる虞がある。一例としては、制御装置の不調等によって直動部材142が図2において通常可動範囲を超えて方向D1へ移動し、他の部材(本実施形態では、例えば、回転部材141のフランジ141b)と当接したような場合には、締結状態が生じる。モータ120のロータを、締結状態となる前の回転方向とは逆の回転方向に回転させることにより、当該締結状態は解消されうる。しかしながら、堅く締め付けられるほど、モータ120のトルクが増大する必要が生じ、その分、モータ120の消費電力が増大してしまう。また、そのような締結状態の解除を前提としたモータ120のサイズは大きくなりやすく、ひいてはブレーキ装置2の大型化の一因となる。
そこで、本実施形態では、トルクリミッタ180において、第三ギヤ133と回転部材141との間で伝達されるトルクを制限することにより、雄ねじ141dと雌ねじ142dとの締結トルクを軽減する。第三ギヤ133は、第一回転部材の一例であり、回転部材141は、第二回転部材の一例である。
図3は、図2のIII部の拡大図であり、図4は、第三ギヤ133に設けられるトルクリミッタ180の第一伝達面181の斜視図であり、図5は、回転部材141に設けられるトルクリミッタ180の第二伝達面182の斜視図であり、図6は、トルクリミッタ180の付勢部材183の斜視図である。
図3に示されるように、第一伝達面181と、第二伝達面182と、付勢部材183と、を有している。
図4に示されるように、第一伝達面181は、内向きフランジ133cに設けられ、方向D2を向いている。第一伝達面181は、周方向に並んだ複数の第一鋸歯181aを有している。第一鋸歯181aは、第一回転方向R1を向いた第一押圧面181bと、第一回転方向R1とは反対の第二回転方向R2を向いた第二押圧面181cと、を有している。第一押圧面181bおよび第二押圧面181cは、径方向に延びるとともに、周方向とは交差している。第二押圧面181cの周方向に対する勾配(仰角または俯角)の絶対値は、第一押圧面181bの周方向に対する勾配の絶対値よりも大きい。第二押圧面181cは、例えば周方向とは直交している。ただし、第二押圧面181cと周方向との角度は、鋭角であってもよいし、鈍角であってもよい。
図5に示されるように、第二伝達面182は、フランジ141bに設けられ、方向D1を向いている。第二伝達面182は、周方向に並んだ複数の第二鋸歯182aを有している。第二鋸歯182aの数は、第一鋸歯181aの数と同じである。第二鋸歯182aは、第二回転方向R2を向いた第一受圧面182bと、第一回転方向R1を向いた第二受圧面182cと、を有している。第一受圧面182bおよび第二受圧面182cは、径方向に延びるとともに、周方向とは交差している。第二受圧面182cの周方向に対する勾配の絶対値は、第一受圧面182bの周方向に対する勾配の絶対値よりも大きい。第二受圧面182cは、例えば周方向とは直交している。ただし、第二受圧面182cと周方向との角度は、鋭角であってもよいし、鈍角であってもよい。
付勢部材183は、第一伝達面181を第二伝達面182に軸方向に押し付けることができる。図6に示されるように、付勢部材183は、第一伝達面181の第二伝達面182とは反対側に位置され、内向きフランジ133cの方向D1の端面133dを方向D2へ押圧することにより、第一伝達面181を第二伝達面182に押し付けることができる。本実施形態では、一例として、付勢部材183は、鉄系の金属材料のような弾性材料で作られたCリングであり、図3に示されるように、周壁の外面に設けられた環状の溝141a3に収容され、内向きフランジ133cの端面133dに接しているか、あるいは、微小隙間をあけて隣接している。付勢部材183は、第三ギヤ133に予荷重(セット荷重)を与えるのではなく、端面133dから方向D1に押圧された場合に、その弾性的な反力として、端面133dすなわち第三ギヤ133に方向D2への付勢力を与える。ただし、付勢部材183は、このような形態には限定されず、フランジ141bを方向D1へ押圧することにより第二伝達面182を第一伝達面181に押圧してもよいし、フランジ141bまたは内向きフランジ133cに予荷重を与えてもよいし、第三ギヤ133あるいはベース112のようなトルクリミッタ180の周辺部材に設けられてもよい。また、付勢部材183は、コイルスプリングや、板ばね、皿ばね、エラストマ等であってもよい。
図7,8は、トルクリミッタ180の内向きフランジ133c(第三ギヤ133)およびフランジ141b(回転部材141)の一部の周方向かつ軸方向に沿った断面の展開図である。図7は、第三ギヤ133と回転部材141との非滑り状態(係合状態)を示し、また、図8は、第三ギヤ133と回転部材141との滑り状態(解除状態)を示す図である。
図7の状態では、第一押圧面181bと第一受圧面182bとが接するとともに、第二押圧面181cと第二受圧面182cとが接している。図8に示されるように、第一押圧面181bの周方向との交差角度θ1の絶対値は、第二押圧面181cの周方向との交差角度θ2よりも小さい。また、第一受圧面182bと周方向との交差角度θ3の絶対値は、第二受圧面182cの周方向との交差角度θ4よりも小さい。交差角度θ1は交差角度θ3と略同じであり、交差角度θ2は交差角度θ4と略同じであるが、それぞれ微小な差異があってもよい。交差角度θ1は、第一角度の一例であり、交差角度θ2は、第二角度の一例であり、交差角度θ3は、第三角度の一例であり、交差角度θ4は、第四角度の一例である。なお、図8中の仮想線Pは、周方向に沿っている。
このような形態のトルクリミッタ180において、第三ギヤ133が第二回転方向R2へ回転する場合には、図7に示されるように、第一鋸歯181aの尖部が第二鋸歯182a間の谷部に食い込み、第一伝達面181と第二伝達面182とが接した状態で、回転部材141は第三ギヤ133と連動する。すなわち、第三ギヤ133が第二回転方向R2へ回転する場合には、トルクリミッタ180は作動しない。
他方、第三ギヤ133が第一回転方向R1へ回転する場合には、第一鋸歯181aは第二鋸歯182aから当該第一回転方向R1(図7の上方)へ抜けようとする。しかしながら、上述したように、付勢部材183によって内向きフランジ133cがフランジ141bに押圧されることにより、第一押圧面181bと第一受圧面182bとの間には、付勢部材183による付勢力に応じた伝達トルクが生じる。したがって、第三ギヤ133が第一回転方向R1へ回転する場合には、例えば、回転部材141の回転が制限されるなどによって、負荷トルクが高くなり、これに応じた内向きフランジ133cとフランジ141bとの間の伝達トルクが、付勢部材183による付勢力に応じた最大伝達トルクよりも大きくなった時点で、第一押圧面181bと第一受圧面182bとが互いに滑り、図8に示されるように、第三ギヤ133が回転部材141に対して第一回転方向R1(図8の上方)へ滑る滑り状態となる。最大伝達トルクは、閾値トルクであり、付勢部材183や、第一押圧面181b、第一受圧面182b等のスペックによって、通常作動時に生じる第三ギヤ133と回転部材141との間の伝達トルクよりも大きい適宜な値に、設定されうる。最大伝達トルクは、所定値の一例である。なお、滑り状態においては、第一押圧面181bと第一受圧面182bとの周方向への滑りに伴い第三ギヤ133と回転部材141との軸方向における相対的な往復動が生じる。付勢部材183は、弾性変形により、第三ギヤ133と回転部材141との軸方向における相対移動を許容している。本実施形態では、一例として、第三ギヤ133の軸方向での移動が制限されているため、滑り状態では、回転部材141が軸方向に往復動する。ただし、これには限定されず、回転部材141の軸方向の移動が制限されるとともに第三ギヤ133が軸方向に移動可能であってもよいし、第三ギヤ133および回転部材141の双方が軸方向に移動可能であってもよい。なお、フランジ141bおよび付勢部材183は、第三ギヤ133と回転部材141との軸方向における相対位置を定める位置決め部材として機能している。
運動変換機構140がブレーキ装置2に適用されている本実施形態においては、一例として、第一回転方向R1は、直動部材142の方向D1への直動、すなわち制動部材を非制動状態とする直動部材142の移動に対応した回転部材141の回転方向に設定され、第二回転方向R2は、直動部材142の方向D2への直動、すなわち制動部材を制動状態とする直動部材142の移動に対応した回転部材141の回転方向に設定され、第一回転方向R1への回転においてトルクリミッタ180が作用し、第二回転方向R2への回転においてはトルクリミッタ180が作用しない。直動部材142は方向D1へ直動するほど制動にかかる負荷が減少するため、仮にトルクリミッタ180を有しない運動変換機構140にあっては、雄ねじ141dと雌ねじ142dとがより堅く締結されやすくなる。この点、本実施形態によれば、方向D1への直動の制限に対応した第一回転方向R1についてトルクリミッタ180が作動するため、このような不都合な事象を回避できる。
以上説明したように、本実施形態では、運動変換機構140(回転直動変換機構)は、トルクリミッタ180を備えている。このような構成によれば、例えば、直動部材142の直動が制限された場合にあっても、直動部材142と回転部材141との間には閾値トルクを超えたトルクが作用しないため、雄ねじ141dと雌ねじ142dとが堅く締結されない。
また、本実施形態では、トルクリミッタ180は、第三ギヤ133が、直動部材142の負荷が減少する方向D1への直動に対応した第一回転方向R1に回転する場合に、作用する。このような構成によれば、雄ねじ141dと雌ねじ142dとがより堅く締結されやすい第一回転方向R1への回転について、雄ねじ141dと雌ねじ142dとの緩み難い締結状態を回避できる。なお、運動変換機構140を備えたブレーキ装置2以外の装置であっても、同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、トルクリミッタ180は、第三ギヤ133が、直動部材142の負荷が減少する方向D1への直動に対応した第一回転方向R1に回転する場合にのみ、作用する。仮に、直動部材142の負荷が増大する方向D2への直動に対応した第二回転方向R2に回転する場合にもトルクリミッタ180が作動するよう構成した場合にあっては、当該トルクリミッタ180の閾値が高くなり、ひいては、モータ120の最大トルクが大きくなり、モータ120が大型化する虞がある。この点、上記構成によれば、トルクリミッタ180は、第二回転方向R2には作動しないため、例えば、モータ120の最大トルクをより小さく設定することができ、モータ120、ひいては運動変換機構140およびブレーキ装置2を、より小型化することができる。なお、運動変換機構140を備えたブレーキ装置2以外の装置であっても、同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、トルクリミッタ180は、第一伝達面181において回転中心Ax(中心軸)の周方向に交互に設けられた複数の第一押圧面181bおよび第二押圧面181cと、第二伝達面182において周方向に交互に設けられた複数の第一受圧面182bおよび第二受圧面182cと、第一伝達面181および第二伝達面182のうち一方の伝達面(本実施形態では第一伝達面181)を他方の伝達面(本実施形態では第二伝達面182)に回転中心Axの軸方向に押し付ける付勢部材183と、を有する。第一押圧面181bの数と第一受圧面182bの数とは同じである。第一押圧面181bは、第一回転方向R1を向くとともに周方向に対して鋭角の交差角度θ1(第一角度)で交差する。第二押圧面181cは、第一回転方向R1とは反対の第二回転方向R2を向くとともに周方向に対して交差角度θ1よりも大きい鋭角、直角、あるいは鈍角の交差角度θ2(第二角度)で交差する。第一受圧面182bは、第二回転方向R2を向くとともに周方向に対して鋭角の交差角度θ3(第三角度)で交差し、第三ギヤ133(第一回転部材)が第一回転方向R1に回転する場合に第一押圧面181bと接する。第二受圧面182cは、第一回転方向R1を向くとともに周方向に対して交差角度θ3よりも大きい鋭角、直角、あるいは鈍角の交差角度θ4(第四角度)で交差し、第三ギヤ133が第二回転方向R2に回転する場合に第二押圧面181cと接する。このような構成によれば、比較的簡素なかつ比較的小さな構成によって、トルクリミッタ180を実現することができる。なお、角度θ3,θ4は、例えば、第二押圧面181cと第二受圧面182cとの滑りによっては第一鋸歯181aと第二鋸歯182aとが周方向に相対的に乗り越えることができない角度に設定されうる。また、角度θ1〜θ4は、例えば、第二押圧面181cと第二受圧面182bcとの間の最大伝達トルク(第二最大伝達トルク)が第一押圧面181bと第一受圧面182bとの間の最大伝達トルク(第一最大伝達トルク)よりも大きくなるよう、設定されてもよい。
以上、本発明の実施形態および変形例が例示されたが、上記実施形態および変形例は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態および変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、形式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
例えば、直動部材に雄ねじが設けられ、回転部材に雌ねじが設けられてもよい。また、第一伝達面と第二伝達面の位置は逆であってもよい。また、トルクリミッタは、互いに接して回転する二つの部材に設けられればよく、実施形態には限定されない。また、回転直動変換機構は、実施形態のようなドラムブレーキへの適用のみには限定されず、ディスクブレーキにも適用されうる。この場合、例えば、回転直動変換機構の直動部材は、モータのロータと連動した回転部材の回転に応じて直動し、キャリパに設けられたシリンダ内で往復するピストンを押圧する。
また、上記実施形態における第三ギヤ133と回転部材141とが互いに異なる回転軸回りに回転してもよい。この場合、トルクリミッタは、例えば、第三ギヤ133と回転部材141との間に介在してそれらの両方と噛み合うアイドラギヤを有し、伝達トルク(伝達力)が所定値以上となった場合にアイドラギヤがその径方向などにスライドして第三ギヤ133および回転部材141のうち少なくともいずれか一方と滑ることにより、第三ギヤ133と回転部材141との間での伝達トルクが制限されるよう、構成されてもよい。
1…ホイール、2…ブレーキ装置、3…ブレーキシュー(制動部材)、120…モータ、133…第三ギヤ(第一回転部材)、140…運動変換機構(回転直動変換機構)、141…回転部材(第二回転部材)、141d…雄ねじ(一方のねじ)、142…直動部材、142d…雌ねじ(他方のねじ)、180…トルクリミッタ、181…第一伝達面(一方の伝達面)、181b…第一押圧面、181c…第二押圧面、182…第二伝達面(他方の伝達面)、182b…第一受圧面、182c…第二受圧面、183…付勢部材、Ax…回転中心(中心軸)、D1…方向(第一直動方向)、D2…方向(第二直動方向)、R1…第一回転方向(周方向)、R2…第二回転方向(周方向)。

Claims (5)

  1. 中心軸回りに回転する第一回転部材と、
    前記第一回転部材と相対的に回転可能であるとともに、互いに噛み合う雄ねじおよび雌ねじのうち一方のねじを有し、前記第一回転部材と連動して前記中心軸回りに回転可能な第二回転部材と、
    前記雄ねじおよび雌ねじのうち他方のねじを有し、前記第二回転部材の回転に応じて直動する直動部材と、
    前記第一回転部材に設けられた第一伝達面と、前記第二回転部材に設けられ前記第一伝達面と接した第二伝達面と、を有し、前記第一伝達面と前記第二伝達面との間の伝達トルクが所定値以上である場合に前記第一伝達面と前記第二伝達面とが滑るよう構成されたトルクリミッタと、
    を備えた、回転直動変換機構。
  2. 前記直動部材が第一直動方向へ移動する際に前記直動部材が受ける負荷が減少するとともに、前記直動部材が前記第一直動方向とは反対の第二直動方向へ移動する際に前記直動部材が受ける負荷が増大し、
    前記トルクリミッタは、前記第一回転部材が、前記直動部材が前記第一直動方向へ移動する第一回転方向に回転する場合に、作動する、請求項1に記載の回転直動変換機構。
  3. 前記トルクリミッタは、前記第一回転部材が、前記第一回転方向に回転する場合にのみ作動するよう構成された、請求項2に記載の回転直動変換機構。
  4. 前記第二回転部材は、前記中心軸回りに回転し、
    前記トルクリミッタは、
    前記第一直動方向および前記第二直動方向のうち一方を向いた前記第一伝達面において前記中心軸の周方向に交互に設けられたそれぞれ一つ以上の第一押圧面および第二押圧面と、
    前記第一直動方向および前記第二直動方向のうち他方を向いた前記第二伝達面において前記周方向に交互に設けられたそれぞれ一つ以上の第一受圧面および第二受圧面と、
    前記第一伝達面および前記第二伝達面のうち一方の伝達面を他方の伝達面に前記中心軸の軸方向に押し付ける付勢部材と、
    を有し、
    前記第一押圧面は、前記第一回転方向を向くとともに前記周方向に対して鋭角の第一角度で交差し、
    前記第二押圧面は、前記第一回転方向とは反対の第二回転方向を向くとともに前記周方向に対して前記第一角度よりも大きい第二角度で交差し、
    前記第一受圧面は、前記第二回転方向を向くとともに前記周方向に対して鋭角の第三角度で交差し、前記第一回転部材が前記第一回転方向に回転する場合に前記第一押圧面と接し、
    前記第二受圧面は、前記第一回転方向を向くとともに前記周方向に対して前記第三角度よりも大きい第四角度で交差し、前記第一回転部材が前記第二回転方向に回転する場合に前記第二押圧面と接する、請求項2または3に記載の回転直動変換機構。
  5. ロータを有したモータと、
    請求項1〜4のうちいずれか一つに記載の回転直動変換機構であって、前記第一回転部材が前記ロータと連動して回転する回転直動変換機構と、
    前記直動部材の直動に応じてホイールを制動する制動状態と前記ホイールの制動を解除した解除状態とを切り替える制動部材と、
    を備えたブレーキ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024084754A1 (ja) * 2022-10-17 2024-04-25 日立Astemo株式会社 電動アクチュエータ及び電動パーキングブレーキ装置

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