JP2020085039A - ダンパ装置 - Google Patents

ダンパ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020085039A
JP2020085039A JP2018216139A JP2018216139A JP2020085039A JP 2020085039 A JP2020085039 A JP 2020085039A JP 2018216139 A JP2018216139 A JP 2018216139A JP 2018216139 A JP2018216139 A JP 2018216139A JP 2020085039 A JP2020085039 A JP 2020085039A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling
hole
elongated hole
damper device
roller pin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018216139A
Other languages
English (en)
Inventor
優 神保
Masaru Jinbo
優 神保
有規 宮本
Yuki Miyamoto
有規 宮本
宇志 山田
Takashi Yamada
宇志 山田
鈴木 彩乃
Ayano Suzuki
彩乃 鈴木
貴生 坂本
Takao Sakamoto
貴生 坂本
卓也 福岡
Takuya Fukuoka
卓也 福岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Aisin AW Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Aisin AW Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2018216139A priority Critical patent/JP2020085039A/ja
Publication of JP2020085039A publication Critical patent/JP2020085039A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

【課題】回転体の回転変動の減衰性能を向上させることが可能なダンパ装置を提供すること。【解決手段】第1の回転軸(O)上で回転し、径方向に延在する第1長孔(340)を有する回転体(300)と、2つの第1転動孔(552)を有し、回転体の側面上に取付けられる第1支持部(310)に支持されて、第1の回転軸上で揺動する揺動体(550)と、2つの第2転動孔(502)と、第2長孔(504)とを有し、径方向にのみ揺動する質量体(501)と、第1転動孔及び第2転動孔に挟入され、第1カム縁(552x)及び第2カム縁(502x)の形状に沿って転動する2つの転動体(510)と、第1長孔内及び第2長孔内に挿入され且つ第1長孔の径方向に延在する第1縁部(342)によって支持され、周方向への質量体の揺動を規制するローラピンと、を具備する。【選択図】 図4

Description

本出願において開示された技術は、ダンパ装置に関する。
車両等において、エンジン等の駆動源と変速機との間のトルク伝達経路上には、当該駆動源から当該変速機に向けて伝達されるトルクの振動を吸収するダンパ装置が設けられており、ダンパ装置は例えばクラッチ装置に組み込まれている。
ダンパ装置の一般的な構成は、例えば図1に示すように、互いに相対回転可能な入力部材(例えば、ディスクプレート)と出力部材(例えば、ハブ)との間に、回転体(例えば、中間プレート)及びコイルスプリング等を介在させつつ、コイルスプリングの弾性変形を利用しつつ、該回転体に取付けられる動吸振器によってトルクの変動に起因する振動を吸収して減衰させるものが知られている。
さらに、具体的なダンパ装置の構成として、特許文献1及び特許文献2には、回転体に相対回転自在なイナーシャリングと、該回転体の回転による遠心力によって径方向に移動可能な錘とを含む構成のものが開示されている。さらに、特許文献2には、イナーシャリングに設けられたコロと、錘に設けられたカム状の曲面との接触によって、回転体とイナーシャリングとの間に回転変動が生じると、錘に生じる遠心力が、回転変動を小さくする周方向の力に変換される技術が開示されている。
特開平1−312246号公報 特開2017−53467号公報
しかしながら、特許文献2に記載のダンパ装置においては、錘(特許文献2においては、遠心子として表される参照符号21)の側面と出力側回転体(特許文献2においては、参照符号12)に設けられる凹部12aとが面接触するため摺動抵抗が大きくなり、径方向への錘のスムーズな移動が阻害される可能性がある。
さらに、特許文献2においては、かかる摺動抵抗を考慮して、錘の側面と凹部12aとの間の摩擦係数を0.1以下とする構成や、錘の側面と凹部12aとの面接触の代替として、別途ローラ(特許文献2においては、参照符号47)を設ける構成も開示されている。しかしながら、前者の構成においては、錘の側面と凹部12aとの間に異物が混入した場合には、やはり摺動抵抗が大きくなってしまう問題が予想され、後者の構成においては、ローラ自体の初期回転抵抗が大きくなってしまうため(ローラの数が増えるほど、当該抵抗がさらに大きくなってしまう)、錘の径方向への移動が阻害されやすく、ダンパ装置としての減衰機能が低下してしまう。
そこで、様々な実施形態により、回転体の回転変動の減衰性能を向上させることが可能なダンパ装置を提供する。
一態様に係るダンパ装置は、第1の回転軸上で回転し、前記第1の回転軸の径方向に延在する第1長孔を有する回転体と、少なくとも2つの第1転動孔を有し、前記回転体の側面上に複数取付けられる第1支持部に支持されて、前記回転体に対して相対回転自在であって、前記第1の回転軸上で揺動する揺動体と、前記第1転動孔に対向して設けられる少なくとも2つの第2転動孔と、前記第1長孔に対向して設けられる第2長孔とを有し、前記径方向にのみ揺動する質量体と、前記第1の回転軸と平行な軸方向に延在し、少なくとも前記第1転動孔及び前記第2転動孔に挟入され、少なくとも一部は前記第1転動孔の第1カム縁及び前記第2転動孔の第2カム縁を支持し、且つ前記第1カム縁及び前記第2カム縁の形状に沿って転動する、少なくとも2つの転動体と、前記軸方向に延在し、少なくとも前記第1長孔内及び前記第2長孔内に挿入され且つ前記第1長孔の前記径方向に延在する第1縁部によって支持され、前記第1の回転軸における周方向への前記質量体の揺動を規制し且つ前記質量体の前記径方向への移動を自ら転動することで案内し、1つの前記質量体に対して1つ設けられるローラピンと、を具備するものである。
この構成によれば、前記質量体と前記ローラピンとの間の摺動抵抗を抑制することができるので、前記質量体の前記径方向への移動をスムーズなものとすることができる。その結果として、ダンパ装置としての減衰機能を向上させることが可能となる。また、ローラピンを1つとすることで、前記質量体が前記第1の回転軸に対して僅かながらに傾いた場合でも、ローラピンの回転機能が抑制されることなく、当該回転機能を保証することが可能となる。
また、一態様に係る前記ダンパ装置において、前記回転体は、前記第1転動孔及び前記第2転動孔に対向して設けられる少なくとも2つの第1開口部をさらに有し、且つ一対に構成され、前記揺動体は、前記第1長孔に対向して設けられる第1貫通孔をさらに有し、前記質量体は、前記回転体及び前記揺動体を挟んで一対に構成されることが好ましい。
この構成によれば、前記揺動体は、前記軸方向において一対の前記回転体に挟持されるように配置されるため、前記軸方向のずれや前記第1の回転軸に対する傾きが効率的に抑制される。
また、一態様に係る前記ダンパ装置において、前記揺動体は、複数の前記第1支持部上に載置され、トルクが入力される入力部材に対して前記第1支持部を介して前記径方向に離間して配置されることが好ましい。
この構成とすることによって、前記揺動体は、複数の前記第1支持部上に載置されることで、前記第1の回転軸上で揺動することができるよう位置決めされる。さらに、前記入力部材の回転の影響を受けることはないので、前記回転体との間で相対回転することが可能となる。
また、一態様に係る前記ダンパ装置において、前記ローラピンは、前記第1長孔の前記周方向に延びる内径よりも小さい外径を有する大径部と、前記大径部よりも小さく且つ前記第2長孔の前記周方向に延びる内径よりも小さい外径を有する小径部とを有することが好ましい。
この構成とすることによって、前記ローラピンの脱落を防止することが可能となる。さらに、前記ローラピンと前記第1長孔との接触面積、及び前記ローラピンと前記第2長孔との接触面積を最小化することができるので、前記ローラピンが転動しやすくなり、前記質量体の前記径方向への移動をスムーズなものとすることができる。
また、一態様に係る前記ダンパ装置において、前記ローラピンは、前記径方向において、前記転動体の径方向内側端部を始点として前記周方向に延びる第1周方向曲線と、前記転動体の径方向外側端部を始点として前記周方向に延びる第2周方向曲線との間に位置することが好ましい。
この構成とすることによって、前記質量体に作用する回転トルクを低減することができるため、前記質量体が前記周方向に所定角度傾くことを防止することができる。その結果として、ダンパ装置としての減衰機能を向上させることが可能となる。
また、一態様に係る前記ダンパ装置において、前記回転体と前記揺動体とが回転変動なく回転している場合、及び前記揺動体が前記回転体に対して相対回転している場合に、前記ローラピンは、前記径方向の外側及び内側において前記第2長孔の前記周方向に延在する第3縁部とは常に離間することが好ましい。
この構成とすることによって、前記ローラピンは、前記質量体との接触面積を最小化することができるため、前記ローラピンと前記質量体との摺動抵抗を抑制することができるので、前記質量体の前記径方向への移動をスムーズなものとすることができる。その結果として、ダンパ装置としての減衰機能を向上させることが可能となる。
また、一態様に係る前記ダンパ装置において、前記質量体は、一対の前記回転体と前記揺動体を挟んで一対に配置されることが好ましい。
この構成とすることによって、前記揺動体は、一対の前記回転体に挟持されつつ、さらに前記質量体にも挟持されて配置されるので、前記軸方向において位置決めされる。これにより、前記揺動体の前記軸方向のずれや前記第1の回転軸に対する傾きが効率的に抑制される。
様々な実施形態によれば、回転体の回転変動の減衰性能を向上させることが可能なダンパ装置を提供することができる。
一実施形態に係るダンパ装置の構成を簡易的に示す概略図である。 一実施形態に係るダンパ装置の構成を模式的に示す概略上面図である。 図2に示したダンパ装置の構成をA−A線からみて模式的に示す概略断面図である。 一実施形態に係るダンパ装置の構成を、各構成要素に分解して示す概略斜視図である。 図4に示したダンパ装置の一部の構成を、各構成要素に分解して示す概略斜視図である。 図2に示したダンパ装置のうち、領域Iを拡大して示すものであって、回転体と揺動体とが回転変動なく回転している場合の概略上面図である。 図2に示したダンパ装置のうち、領域Iを拡大して示すものであって、揺動体が回転体に対して相対回転している場合の概略上面図である。 図6A及び図6Bに示したダンパ装置における第1長孔、第2長孔、及びローラピンを拡大して示すものであって、一連の動作を示す概略図である。 図6A及び図6Bに示したダンパ装置における第1長孔、第2長孔、及びローラピンを拡大して示すものであって、一連の動作を示す概略図である。 図6A及び図6Bに示したダンパ装置における第1長孔、第2長孔、及びローラピンを拡大して示すものであって、一連の動作を示す概略図である。 図6A及び図6Bに示したダンパ装置における第1長孔、第2長孔、及びローラピンを拡大して示すものであって、一連の動作を示す概略図である。 図6A及び図6Bに示したダンパ装置における第1長孔、第2長孔、及びローラピンを拡大して示すものであって、一連の動作を示す概略図である。 図6A及び図6Bに示したダンパ装置における第1長孔、第2長孔、及びローラピンを拡大して示すものであって、一連の動作を示す概略図である。
以下、添付図面を参照して本発明の様々な実施形態を説明する。なお、図面において共通した構成要件には同一の参照符号が付されている。また、或る図面に表現された構成要素が、説明の便宜上、別の図面においては省略されていることがある点に留意されたい。さらにまた、添付した図面が必ずしも正確な縮尺で記載されている訳ではないということに注意されたい。
1.ダンパ装置の構成
一実施形態に係るダンパ装置の全体構成の概要について、図1乃至図6Aを参照しつつ説明する。図1は、一実施形態に係るダンパ装置1の構成を簡易的に示す概略図である。図2は、一実施形態に係るダンパ装置1の構成を模式的に示す概略上面図である。図3は、図2に示したダンパ装置1の構成をA−A線からみて模式的に示す概略断面図である。図4は、一実施形態に係るダンパ装置1の構成を、各構成要素に分解して示す概略斜視図である。図5は、図4に示したダンパ装置1の一部の構成を、各構成要素に分解して示す概略斜視図である。図6Aは、図2に示したダンパ装置1のうち、領域Iを拡大して示すものであって、回転体(中間プレート300)と揺動体550とが回転変動なく回転している場合の概略上面図である。
一実施形態に係るダンパ装置1は、例えば、フライホイール(図示せず)とプレッシャープレート(図示せず)との間で挟圧されることにより、エンジンやモータ等の駆動源からの駆動力を変速機に伝達するものである。フライホイールとプレッシャープレートとの間でダンパ装置1を挟圧するための構造については、公知であるので、その詳細な説明を省略する。
ダンパ装置1は、トルク変動を吸収して減衰させるものである。このダンパ装置1の基本的な構成は、図1に示すように、主に、トルクが入力される入力部材としてのディスクプレート100と、出力部材としてのハブ200と、ディスクプレート100及びハブ200の間に配置される回転体としての中間プレート300と、第1弾性体410及び第2弾性体420を含む弾性機構部400と、動吸振器500と、を含む。なお、図4においては、便宜上、ディスクプレート100(後述するスペーサ101を含む)、ハブ200、及び弾性機構部400を一体的に示しているため、第1の回転軸Oの軸方向(以後、軸方向と称するものとする。)における各部材の配列順が異なっている点に留意されたい。各部材の軸方向における配列順は、図3を参照されたい。
1−1.ハブ200
ハブ200は、例えば、金属材料により形成され、全体として略環状に延びる形状を有し、第1の回転軸Oの周りに回転可能に設けられる。ハブ200は、図3及び図5に示すように、略円筒状の円筒部202に形成された貫通孔204に、変速機の入力軸(図示せず)を挿通させてスプライン結合することができる。また、ハブ200は、円筒部202から径方向に延びる略環状のフランジ206を有する。なお、ハブ200については、円筒部202とフランジ206とを一体とした構成、及び、円筒部202とフランジ206とを別体とし、両者間に微小スプリングを配設した構成等を採用することができる。
フランジ206には、その外周において周方向に沿って少なくとも1つの切欠きが形成される。一実施形態では、一例として、フランジ206には、図2及び図5に示すように、その外周において周方向に沿って等間隔(周方向において120度の間隔)で3つの切欠き206a、206b、及び206cが形成される。図2に示すように、概念的に、ダンパ装置1を上面からみて、各々が扇形を有する3つの領域I、II、IIIに分けて考えると、フランジ206には、領域I〜IIIに対応付けて、それぞれ、第1切欠き206a、第2切欠き206b、及び第3切欠き206cが形成される。なお、これらの切欠きの数は3つに限定されるものでなく、後述する弾性機構部400の構成、より詳細には、第1弾性体410及び第2弾性体420を一組とする弾性ユニットの数に対応して設けられる。
このような切欠きが形成されることにより、第1切欠き206a、第2切欠き206b、及び第3切欠き206cには、後述する弾性機構部400を収容することが可能となる。フランジ206は、領域Iに対応付けて、一端側の係合部(第1の一端側の係合部)208aとこれに対向する他端側の係合部(第1の他端側の係合部)208aとを有し、領域IIに対応付けて、一端側の係合部(第2の一端側の係合部)208bとこれに対向する他端側の係合部(第2の他端側の係合部)208bとを有し、領域IIIに対応付けて、一端側の係合部(第3の一端側の係合部)208cとこれに対向する他端側の係合部(第3の他端側の係合部)208cとを有する。
各一端側の係合部208a、208b、及び208cは、ともに同一の構成を有することができ、各他端側の係合部208a、208b、及び208cは、ともに同一の構成を有することができる。各一端側の係合部208a、208b、及び208cは、各他端側の係合部208a、208b、及び208cと左右対称の構成を有することができる。これらの各一端側の係合部208a、208b、並びに208c、及び各他端側の係合部208a、208b、及び208cは、それぞれ後述する弾性機構部のシート部材430に係合することで、中間プレート300及び弾性機構部400を介して、入力部材としてのディスクプレート100に入力されたトルクが伝達されて回転可能となっている。
1−2.ディスクプレート100
トルク伝達経路における入力側のディスクプレート100は、例えば、金属材料により形成され、図3及び図5に示すように、ハブ200及び後述する中間プレート300を挟んで、ハブ200と第1の回転軸Oの周りにおいて同軸上かつ相対回転可能に設けられている。ディスクプレート100は、ハブ200及び後述する中間プレート300の軸方向両側に設けられる一対の板部材としての第1ディスクプレート100A及び第2ディスクプレート100Bを含む。第1ディスクプレート100Aと第2ディスクプレート100Bは、軸方向において対称の形状を有し、両者の軸方向における位置を適宜調整可能なスペーサ101を間に介在させて、それらの外周付近において貫通孔105を介して複数のリベットR(図示せず)等により結合される。
第1ディスクプレート100A及び第2ディスクプレート100Bは、相互に協働して、領域I〜IIIのそれぞれに対応付けて、弾性機構部400を収容する収容領域(図2に示す例では、3つの収容領域)を形成するように、ディスクプレート100の軸方向に膨らんだ形状を有する。各収容領域は、ディスクプレート100の周方向に沿って延びる第1弾性体410及び第2弾性体420を収容するために、ディスクプレート100の周方向に沿って略直線状又は略円弧状に延びている。
図2及び図5を参照して具体的に説明すると、第1ディスクプレート100A及び第2ディスクプレート100Bは、領域I〜IIIに対応付けて、それぞれ、周方向に沿って延びる第1収容領域102a、第2収容領域102b、及び第3収容領域102cを形成している。なお、第1収容領域102aは前述した第1切欠き206aと、第2収容領域102bは前述した第2切欠き206bと、第3収容領域102cは前述した第3切欠き206cと、それぞれ対応するように形成されている(これら収容領域の数も、ハブ200に設けられる切欠きの数に対応するように形成されている)。
領域Iに着目すると、図2に示すように、第1ディスクプレート100A及び第2ディスクプレート100Bは、第1収容領域102aを囲む側壁として、一端面(第1の一端面)104aとこれに対向する他端面(第1の他端面)104aとを含む。これら第1の一端面104a及び第1の他端面104aは、一例として、ディスクプレート100の軸方向に沿って延びる。
同様に、領域IIに着目すると、第1ディスクプレート100A及び第2ディスクプレート100Bは、第2収容領域102bを囲む側壁として、一端面(第2の一端面)104bとこれに対向する他端面(第2の他端面)104bとを含み、領域IIIに着目すると、第1ディスクプレート100A及び第2ディスクプレート100Bは、第3収容領域102cを囲む側壁として、一端面(第3の一端面)104cとこれに対向する他端面(第3の他端面)104cとを含む。
但し、第1収容領域102aの内部に、ハブ200におけるフランジ206の第1の一端側の係合部208aが侵入することができるように、第1ディスクプレート100Aにより形成される第1の一端面104aと第2ディスクプレート100Bにより形成される第1の一端面104aとの間には、第1の一端側の係合部208aを受け入れるための図示しない間隙Gが形成されている。また、第1収容領域102aの内部に、第1の他端側の係合部208aが侵入することができるように、第1ディスクプレート100Aにより形成される第1の他端面104aと第2ディスクプレート100Bにより形成される第1の他端面104aとの間には、第1の他端側の係合部208aを受け入れるための図示しない間隙Gが同様に形成されている。これらの構造は、領域II及びIIIにおいても同様に形成される。
1−3.中間プレート300
回転体としての中間プレート300は、例えば、金属材料により円環状に形成され、図2乃至図4に示すように、軸方向においてハブ200を挟んで、ディスクプレート100及びハブ200と第1の回転軸Oの周りにおいて同軸上且つ両者に対して相対回転可能に設けられている。中間プレート300は、ハブ200の軸方向両側に設けられる一対の板部材としての第1中間プレート301及び第2中間プレート302を含む(いずれか一つの構成としてもよい)。第1中間プレート301と第2中間プレート302は、同一の形状を有し、締結部材320等の固定手段によって両者が一体的に回転可能に固定される。
第1中間プレート301及び第2中間プレート302は、図4に示すように、円板状の内円部305と、円環状の外環部307と、内円部305と外環部307とを接続する接続部306と、を各々有する。
内円部305には、図3に示すように、ハブ200の円筒部202の外周側に取付けられる段付きのブッシュ600を挿通可能な挿通孔308が設けられる。これにより、第1中間プレート301及び第2中間プレート302は、内円部305をブッシュ600に接続させることで、ブッシュ600を介してハブ200に軸支持されることで、軸方向及び第1の回転軸Oの径方向(以後、径方向と称するものとする。)において確実に位置決めされている。これにより、第1中間プレート301及び第2中間プレート302は、軸方向及び径方向の位置ずれが抑制されるので、ダンパ装置1として安定性が向上する(トルク伝達ロスを抑制することができる)。
接続部306は、図2及び図4に示すように、内円部305の外周端から径方向外側に延在し、内円部305と外環部307とを接続する。接続部306は、領域I〜IIIに対応付けて、ハブ200に設けられる第1切欠き206a及びディスクプレート100に設けられる第1収容領域102aに対応する第1接続部306a、ハブ200に設けられる第2切欠き206b及びディスクプレート100に設けられる第2収容領域102bに対応する第2接続部306b、ハブ200に設けられる第3切欠き206c及びディスクプレート100に設けられる第3収容領域102cに対応する第3接続部306c、を有する。
第1接続部306aは、弾性機構部400における第1弾性体410と第2弾性体420の間に収容され、第1弾性体410を支持するシート部材430xと、第2弾性体420を支持するシート部材430yとに、各々係合している。第2接続部306b及び第3接続部306cも、第1接続部306aと同様に、シート部材430x及びシート部材430yと係合している。なお、第1接続部306a(及び第2接続部306b並びに第3接続部306c)と、シート部材430x及びシート部材430yとの係合構造の詳細については後述する。
外環部307は、中間プレート300の外径を形成し、後述する動吸振器500を支持するために設けられる。具体的には、外環部307の側面上には、後述する動吸振器500として機能する揺動体550を支持する第1支持部310が複数(図4においては3つ)取り付けられている。さらに外環部307には、領域I〜IIIに対応付けて、各領域において2つの第1開口部330と、径方向に平行に延在する1つの第1長孔340が設けられる。
第1開口部330は、後述する動吸振器500における転動体510を軸方向に貫通させて、後述する揺動体550に設けられる第1転動孔552及び後述する質量体501に設けられる第2転動孔502に当該転動体510を挟入させるために設けられ、第1長孔340は、後述する動吸振器500におけるローラピン520を軸方向に挿入させるために設けられる。第1開口部330は、第1転動孔552、及び第2転動孔502よりも大きく設定されているため、転動体510を支持することなく単に貫通させている。
ここで、一実施形態に係るダンパ装置1を異なる構成とする場合、中間部材300(第1中間プレート301及び第2中間プレート302のいずれか一つのみ用いられる場合が想定される)において第1開口部330を省略した構成としてもよい。具体的には、一実施形態(軸方向において、質量体501、中間部材300、及び揺動体550の順に並んで配置される構成)とは異なるダンパ装置1の構成として、例えば、軸方向に、揺動体550、質量体501、及び中間部材300の順に並んで配置される場合(揺動体550と質量体501とが軸方向において隣接して配置される場合)には、中間部材300に第1開口部330を設けなくとも、転動体510を第1転動孔552及び第2転動孔502に挟入させることが可能となる。このような構成においては、中間部材300に第1開口部330が設けられないので、中間部材300の剛性を向上させることができ、ダンパ装置1の減衰性能を安定させることが可能となる。
第1長孔340は、後述する質量体501に設けられる第2長孔504に、軸方向において対向するように設けられる。また、後述するとおり、揺動体550に第1貫通孔554が設けられる場合においては、図4に示すように、第1長孔340は第1貫通孔554に対しても、軸方向において対向する。また、第1長孔340における第1の回転軸Oの周方向(以後、周方向と称するものとする。)に延びる内径は、ローラピン520の外径(後述する大径部521の外径)よりも1mm程度大きく設定される。ローラピン520は、第1長孔340内に挿入されつつ、第1長孔340における径方向に延在する一方の第1縁部342(図7A乃至図7F参照)(第1縁部342は、第1長孔340を画成するものであって、第1長孔340は2つの第1縁部342を有する。なお、後述する第2長孔504も同様であって、第2長孔504は2つの第4縁部504yを有する。)に支持されうる。なお、第1長孔340における周方向に延在する外径側の第2縁部344(第2縁部344は、第1縁部342と同様の理由で、第1長孔340において内径側及び外径側の2つが存在する。なお、後述する第2長孔504も同様であって、第3縁部504xは、第2長孔504において内径側及び外径側の2つが存在する。)は、径方向においてローラピン520に当接して支持することが可能となっている(図2、図3及び図6A参照)。
なお、本明細書において、周方向とは、前述のとおり、第1の回転軸Oの周方向に加えて、便宜上、当該周方向に対して略平行な直線方向をも含むものとする。具体的には、例えば図6Aにおいて、第2長孔504の紙面左右方向に延びる内径も、第2長孔504の周方向に延びる内径と称すものとする。
さらに、外環部307には、図2及び図4に示すように、2つの質量体501を一対化(一体化)させるための締結ピン515を軸方向に挿通させるための第1締結切欠き350が設けられている。
1−4.弾性機構部400
弾性機構部400は、コイルスプリングが用いられる第1弾性体410、同じくコイルスプリングが用いられる第2弾性体420、及び第1弾性体410又は第2弾性体420を支持するシート部材430(シート部材430x及びシート部材430y)から主に構成される。図2及び図5に示すように、第1弾性体410と第2弾性体420は、各々1つずつを直列的に周方向に並べて配置されて、一組の弾性ユニットを形成する。なお、図2及び図5に示す一実施形態においては、エンジンやモータ等の駆動源から時計回りに正トルクが伝達される場合を想定したものであり、第1弾性体410と第2弾性体420は、各弾性ユニットにおいて、当該順序(第1弾性体410の右回転隣に第2弾性体420の順序)にて配置される。仮に、正トルクが反時計回りに伝達される場合、第1弾性体410と第2弾性体420は、各弾性ユニットにおいて、第1弾性体410の左回転隣に第2弾性体420が配置されることとなる。
そして、図2乃至図6Aに示した実施形態では、一例として、ディスクプレート100には、3つの収容領域、すなわち、第1収容領域102a〜第3収容領域102c(ハブ200には、3つの切欠き、すなわち、第1切欠き206a〜第3切欠き206c)が形成されるので、これら3つの収容領域の各々に、つまり各領域I〜IIIに対応付けて、1つの弾性ユニット(1つの第1弾性体410及び1つの第2弾性体420)が収容される。また、各領域I〜IIIにおいて、第1弾性体410は、その両端を一対のシート部材430xにて支持され、第2弾性体420は、その両端を一対のシート部材430yにて支持される。これにより、弾性機構部400は、3つの弾性ユニット及びシート部材430によって、全体として円環状の形状をなして配置される。
ここで、領域Iに着目すると、図2に示すように、第1弾性体410を支持するシート部材430xの一方は、ディスクプレート100に設けられる第1の一端面104a、及びハブ200に設けられる第1の一端側の係合部208aと、各々係合する。また、第1弾性体410を支持するシート部材430xの他方は、中間プレート300における第1接続部306aと係合する。
なお、図5に示すように、シート部材430xの一方には第1溝部432が設けられ、当該第1溝部432に、ハブ200に設けられる第1の一端側の係合部208aが収容されて、シート部材430xの一方とハブ200が係合可能となっている。また、シート部材430xの他方には第2溝部434が設けられ、当該第2溝部434に、中間プレート300における第1接続部306aが収容されて、シート部材430xの他方と中間プレート300が係合可能となっている。
さらに、第2弾性体420を支持するシート部材430yの一方は、中間プレート300における第1接続部306aと係合し、第2弾性体420を支持するシート部材430yの他方は、ディスクプレート100に設けられる第1の他端面104a、及びハブ200に設けられる第1の他端側の係合部208aと、各々係合する。
なお、図5に示すように、シート部材430yの一方には第2溝部434が設けられ、当該第2溝部434に、中間プレート300における第1接続部306aが収容されて、シート部材430yの一方と中間プレート300が係合可能となっている。また、シート部材430yの他方には第1溝部432が設けられ、当該第1溝部432に、ハブ200に設けられる第1の他端側の係合部208aが収容されて、シート部材430yの他方とハブ200が係合可能となっている。領域II及びIIIにおいても、同様に構成されている。
以上の構成を有する各弾性ユニットは、第1弾性体410と第2弾性体420の間に中間プレート300(第1接続部306a〜第3接続部306c)を収容している。より厳密には、シート部材430xとシート部材430yの間に中間プレート300を収容している。
以上の構成により、第1弾性体410は、シート部材430xを介して、ディスクプレート100と中間プレート300を回転方向(時計回りの回転方向)に弾性連結させ、第2弾性体420は、シート部材430yを介して、中間プレート300とハブ200とを弾性連結させることが可能となっている。つまり、エンジンやモータ等の駆動源からのトルクは、ディスクプレート100、一方のシート部材430x、第1弾性体410、他方のシート部材430x、中間プレート300、一方のシート部材430y、第2弾性体420、他方のシート部材430y、ハブ200の順に伝達される。
1−5.動吸振器500
動吸振器500は、図2乃至図4、及び図6Aに示すように、大まかにいえば、揺動体550と、錘としての一対の質量体501(第1質量体501a及び第2質量体501b)と、イナーシャリングとしての揺動体550に設けられる第1転動孔552及び質量体501に設けられる第2転動孔502に挟入されて転動する転動体510と、回転体としての中間プレート300に設けられる第1長孔340及び質量体501に設けられる第2長孔504内に挿入されるローラピン520と、を主に含むものを採用することができる。以下、各要素について詳述する。
1−5−1.揺動体550
揺動体550は、例えば、金属材料により円環状に形成され、図2乃至図4に示すように、軸方向において第1中間プレート301及び第2中間プレート302に挟まれる構成で配置される一実施形態の構成を採用することができ、第1の回転軸O上で、中間プレート300(第1中間プレート301及び第2中間プレート302)に対して相対回転自在であって、中間プレート300に対して揺動するものである。揺動体550は、軸方向において、一対の中間プレート300(第1中間プレート301及び第2中間プレート302)に挟持されるように配置されるため、軸方向において確実に位置決めされ、軸方向のずれや第1の回転軸Oに対する傾きが効率的に抑制される。なお、揺動体550の外径は、中間プレート300の外径と略同一に設計される。
揺動体550は、図3及び図4に示すように、中間プレート300の外環部307の側面上に複数取付けられる第1支持部310に支持されている。第1支持部310は、領域I〜IIIに対応付けて、中間プレート300における接続部306と外環部307との境界部分に設けられ、複数の第1支持部310は各々等間隔に配置されている。したがって、揺動体550は、中間プレート300に対して軸ずれすることなく、同軸上で相対回転自在となっている。また、揺動体550は、第1支持部310上に載置されるので、入力部材としてのディスクプレート100(厳密には、スペーサ101)に対して、第1支持部310を介して径方向に離間して配置される。これにより、揺動体550は、ディスクプレート100(スペーサ101)の回転の影響を受けることはないので、中間プレート300との間で効率的に相対回転することが可能となる。
さらに、揺動体550には、一実施形態においては、図4に示すように、領域I〜IIIに対応付けて、各領域において2つの第1転動孔552と、1つの第1貫通孔554とが設けられる。
第1転動孔552は、質量体501に設けられる第2転動孔502に軸方向において対向する位置に設けられる。なお、前述のとおり、一実施形態の構成として中間プレート300に第1開口部330が設けられる場合においては、第1転動孔552は、当該第1開口部330にも、軸方向において対向する。第1転動孔552は、後述する転動体510の第1外径部511に当接して当該転動体510の転動を案内する略円弧状の第1カム縁552xを形成している。第1カム縁552xの形状は、後述する第2転動孔502の第2カム縁502xの形状に対応して設計される。例えば、第2カム縁502xの形状が、後述するとおり、第1の回転軸Oに向かって膨らむ曲線状に延びる形状(例えば、図6Aにおいては、紙面下方向に略凸の形状)が採用される場合においては、これに対応して、第1カム縁552xの形状は、第1の回転軸Oの径方向外側に向かって膨らむ曲線状に延びる形状(例えば、図6Aにおいては、紙面上方向に略凸の形状)のものを採用することができる。
第1貫通孔554は、中間プレート300に設けられる第1長孔340(及び質量体501に設けられる第2長孔504)に軸方向において対向する位置に設けられる。第1貫通孔554は、ローラピン520を軸方向において、軸方向に並ぶ第1長孔340及び第2長孔504に挿入させるべく設けられている。したがって、一実施形態に係るダンパ装置1を異なる構成とする場合、揺動体550において第1貫通孔554を省略した構成としてもよい。具体的には、一実施形態(軸方向において、質量体501、中間部材300、及び揺動体550の順に並んで配置される構成)とは異なるダンパ装置1の構成として、例えば、軸方向に、揺動体550、質量体501、及び中間部材300の順に並んで配置される場合(質量体501と中間部材300とが軸方向において隣接して配置される場合)には、揺動体550に第1貫通孔554を設けなくとも、ローラピン520を第1長孔340及び第2長孔504に挿入させることが可能となる。このような構成においては、揺動体550に第1貫通孔554が設けられないので、揺動体550の剛性を向上させることができ、ダンパ装置1の減衰性能を向上させることが可能となる。
さらにまた、揺動体550には、図2及び図4に示すように、第1中間プレート301と第2中間プレート302とを固定する締結部材320を、軸方向に貫通させるための第2貫通孔556が設けられる。第2貫通孔556は、軸方向において、締結部材320に対向する位置に設けられる。但し、前述のとおり、中間プレート300が、第1中間プレート301及び第2中間プレート302のいずれか一方のみを採用する構成の場合においては、揺動体550に第2貫通孔556を設ける必要はない。
さらにまた、揺動体550には、図2及び図4に示すように、2つの質量体501を一対化(一体化)させるための締結ピン515を軸方向に挿通させるための第2締結切欠き560が設けられている。但し、後述するとおり、2つの質量体501を一対化しない構成を採用する構成の場合においては、揺動体550に第2締結切欠き560を設ける必要はない。
なお、揺動体550は、他の実施形態として、例えば中間プレート300及び/又は質量体501を挟持するように2つの揺動体550を一対に構成してもよい。
1−5−2.質量体501
一実施形態に係る質量体501は、図2乃至図4、及び図6Aに示すように、領域I〜IIIに対応付けて、各領域において板状の第1質量体501aと板状の第2質量体501bは、両者で一対となって、中間プレート300(第1中間プレート301及び第2中間プレート302)及び揺動体550の両方を挟んで、中間プレート300の側面上(厳密には、中間プレートの外環部307)に複数の樹脂スペーサ506を介して配置される。したがって、一実施形態に係るダンパ装置1においては、一対の質量体501が3セット設けられている。
さらに、第1質量体501a(第2質量体501b)には、図2、図4、及び図6Aに示すように、2つの第2転動孔502と、1つの第2長孔504とが設けられる。
第2転動孔502は、揺動体550に設けられる第1転動孔552に軸方向において対向する位置に設けられる。なお、前述のとおり、一実施形態の構成として中間プレート300に第1開口部330が設けられる場合においては、第2転動孔502は、当該第1開口部330にも、軸方向において対向する。第2転動孔502は、後述する転動体510の第2外径部512に当接して当該転動体510の転動を案内する略円弧状の第2カム縁502xを形成している。第2カム縁502xの形状は、転動体510(厳密には、転動体の第2外径部512)を収容可能であって、第1の回転軸Oに向かって膨らむ曲線状(最も好ましくは円弧状又は略円弧状)に延びる形状(例えば、図6Aにおいては、紙面下方向に略凸の形状)を採用することができる。
なお、第1質量体501a(第2質量体501b)に設けられる2つの第2転動孔502は、周方向における第1質量体501aの中心に対して鏡面対称に設けられる。
第2長孔504は、図2、図4、及び図6Aに示すように、中間プレート300に設けられる第1長孔340に軸方向において対向する位置に設けられる。なお、前述のとおり、一実施形態の構成として揺動体550に第1貫通孔554が設けられる場合においては、第2長孔504は、当該第1貫通孔554にも、軸方向において対向する。また、第2長孔504における周方向に延びる内径は、ローラピン520の外径(後述する小径部522の外径)よりも1mm程度大きく設定され、且つ第1長孔340における周方向に延びる内径よりも小さく設定される。つまり、第2長孔504は、第1質量体501aにおいて、周方向に延在する第3縁部504x、及び径方向に延在する第4縁部504yによって画成されており、いずれかの第4縁部504y(図6Aにおいては、紙面上右側の第4縁部504y又は紙面上左側の第4縁部504y)がローラピン520の小径部522に当接可能に設けられている。
第2長孔504を以上の構成とすることで、ローラピン520の軸方向への脱落を防止するとともに、第2長孔504の第4縁部504yとローラピン520の小径部522との接触点を最小化しておくことで、第2長孔504(第1質量体501a又は第2質量体501b)とローラピン520との摺動抵抗を最小化させて、ローラピン520のスムーズな転動を実現させている。なお、第2長孔504の第3縁部504xは、径方向外側及び内側の両方において、原則的に(中間プレート300及び揺動体550等が第1の回転軸O上で回転していない場合を除く)ローラピン520(厳密には、ローラピン520の小径部522)に当接しないように(離間するように)設計されている。つまり、第2長孔504における径方向の内径は、第3縁部504xがローラピン520に当接することがない程度に十分な大きさとなるように設計される。
より具体的には、第2長孔504は、周方向において第1質量体501a((第2質量体501b)の中心に設けられる。換言すれば、鏡面対称に設けられる2つの第2転動孔502の対称中心に設けられる。また、第2長孔504の径方向に延在する内径は、後述する第1周方向曲線R1と第2周方向曲線R2との間の径方向距離rよりも大きく設定される。これにより、第2長孔504における第3縁部504xは、ローラピン520に原則的に当接することはない。
第2長孔504を以上の構成とすることで、質量体501(第1質量体501a又は第2質量体501b)は、ローラピン520によって周方向への移動が規制される一方(後述のとおり、第1長孔340の第1縁部342とローラピン520の大径部521とのクリアランスC1、及び第2長孔504の第4縁部504yとローラピン520の小径部522とのクリアランスC2を埋めるべく若干距離周方向に移動することを除く)、第4縁部504yがローラピン520(厳密には、ローラピン520の小径部522)と当接し、ローラピン520の転動に案内されて径方向にのみ揺動することが可能となっている。
なお、2つの質量体501(第1質量体501a及び第2質量体501b)は、締結ピン515によって一対化(一体化)されている。締結ピン515は、質量体501の周方向端部且つ径方向端部付近に設けられることが好ましい。前述のとおり、締結ピン515を軸方向に挿通させるために、揺動体550には第2締結切欠き560が設けられているが、揺動体550の減衰機能(第1の回転軸O上の揺動)の効率性の観点からすれば、第2締結切欠き560が、揺動体550において径方向外側近傍まで存在することは好ましくない。したがって、締結ピン515を、上記位置に配することで、第2締結切欠き560を必要最小限の大きさとすることができる。
ところで、質量体501は、他の実施形態として、領域I〜IIIに対応付けて、各領域において板状の第1質量体501aのみ(又は第2質量体501bのみ)を、中間プレート300の一方の側面上に配置する構成としてもよい。
1−5−3.転動体510
転動体510は、図2、図4、及び図6Aに示すように、中間プレート300(第1中間プレート301及び第2中間プレート302)に設けられる第1開口部330を貫通して軸方向に延在するものであって(前述のとおり、中間プレート300に第1開口部330が設けられる場合に限る)、揺動体550に設けられる第1転動孔552、及び質量体501(第1質量体501a及び第2質量体501b)に設けられる第2転動孔502に挟入される。転動体510は、第1転動孔552、第2転動孔502、及び第1開口部330に対応して設けられる関係上、これらの要素と同様、領域I〜IIIに対応付けて、各領域において、2つの転動体510(ダンパ装置1においては、合計で6つの転動体510)が設けられる。
転動体510は、所定の外径を有する第1外径部511と、第1外径部511の外径よりも小さい外径を有する第2外径部512とを有する。第1外径部511は、中間プレート300における第1開口部330を貫通しつつ、第1転動孔552の第1カム縁552xに支持されている。また、第2外径部512は、転動体510の両端に位置し、第2転動孔502の第2カム縁502xに支持されている。したがって、転動体510は、第1カム縁552xの形状、及び第2カム縁502xの形状に沿って転動することが可能となっている。
1−5−4.ローラピン520
ローラピン520は、図2乃至図4、及び図6Aに示すように、揺動体550に設けられる第1貫通孔554を貫通して(前述のとおり、揺動体550に第1貫通孔554が設けられる場合に限る)軸方向に延在するものであって、中間プレート300(第1中間プレート301及び第2中間プレート302)に設けられる第1長孔340、及び質量体501(第1質量体501a及び第2質量体501b)に設けられる第2長孔504に挿入される。
なお、ローラピン520は、図6Aに示すように、所定の外径を有する大径部521と、大径部521の外径よりも小さい外径を有する小径部522とを有する。大径部521の外径は、第1長孔340の周方向に延びる内径よりも1mm程度小さく設定され、第1長孔340の径方向に延在する一方の第1縁部342に当接して支持されうる構成となっている。さらに、ローラピン520の大径部521は、中間プレート300が第1の回転軸O上で回転してローラピン520に対して遠心力がかかっている場合(中間プレート300と揺動体550とが回転変動なく回転している場合、及び揺動体550が中間プレート300に対して相対回転している場合を含む)、第1長孔340において周方向に延在する径方向外側の第2縁部において当接して支持される(図3参照)。以上の構成により、ローラピン520の径方向への脱落が防止される。
ローラピン520の小径部522は、第2長孔504において径方向に延在する第4縁部504yに当接可能となっている。第2長孔504における周方向の内径は、小径部522の外径に比して1mm程度大きく設定されるので、小径部522は径方向に延びる第4縁部504yのいずれか一方にのみ当接することとなるため、両者間の摺動抵抗が小さくなり、ローラピン520はスムーズに転動することが可能となっている。
なお、ローラピン520の小径部522は、中間プレート300が第1の回転軸O上で回転してローラピン520に対して遠心力がかかっている場合(中間プレート300と揺動体550とが回転変動なく回転している場合、及び揺動体550が中間プレート300に対して相対回転している場合を含む)、第2長孔504の第3縁部504xに対して、径方向外側及び内側の両方と離隔されている。これにより、第2長孔504と小径部522との接触面積を低減させ、両者間の摺動抵抗を抑制することができるので、ローラピン520はスムーズに転動することが可能となる(質量体501は、スムーズに径方向に移動することが可能となる)。
ところで、ローラピン520は、図6Aに示すように、原則的に(中間プレート300及び揺動体550等が第1の回転軸O上で回転していない場合を除く)、転動体510の径方向内側端部510xを始点として周方向に延びる第1周方向曲線R1と、転動体510の径方向外側端部510yを始点として周方向に延びる第2周方向曲線R2との間の径方向距離rの範囲内に位置するように構成される。ここで、転動体510の径方向内側端部510x及び径方向外側端部510yとは、転動体510の第2外径部512の径方向上(図6Aにおける線W上)の外径を成す点を意味する。
この構成とすることによって、転動体510の第2外径部512と質量体501の第2転動孔502との接点を作用点とし、ローラピン520と第2長孔504(第4縁部504y)との接点を支点として、質量体501に作用する回転トルクを低減することができるため、質量体501が周方向に所定角度傾くことを防止することができる。
なお、質量体501には、前述のとおり、2つの転動体510が設けられるが、各転動体510を基準として求められる径方向距離rの範囲が異なる場合、ローラピン520は、いずれか一方の径方向距離rの範囲内に位置していてもよいし、いずれの径方向距離rの範囲内に位置していてもよい。
ローラピン520を以上の構成とすることで、質量体501の周方向への揺動を規制し、且つ、ローラピン520自らが転動することで、質量体501の径方向への移動を案内することが可能となる。なお、ローラピン520は、第1長孔340、第2長孔504、及び第1貫通孔554に対応して設けられる関係上、これらの要素と同様、領域I〜IIIに対応付けて、各領域において1つ(ダンパ装置1においては、合計で3つ)設けられる。ローラピン520を各領域において1つ以上設けてもよいが、ローラピン520の数を増やしてしまうと、その分、ローラピン520の回転抵抗(摺動抵抗)の総和が増加してしまう。したがって、ローラピン520は、各領域において1つのみ設けられることが好ましい。
2.ダンパ装置の動作
次に、上記構成を有するダンパ装置1の動作について、図6Aと図6Bとを対比的に参照しつつ、さらに図7A乃至図7Fを参照して詳細に説明する。なお、図6Bは、図2に示したダンパ装置1のうち、領域Iを拡大して示すものであって、揺動体550が回転体(中間プレート300)に対して相対回転している場合の概略上面図である。また、図7A乃至図7Fは、図6A及び図6Bに示したダンパ装置1における第1長孔340、第2長孔504、及びローラピン520を拡大して示すものであって、一連の動作を示す概略図である。
エンジンやモータ等の駆動源からのトルクは、前述したとおり、ディスクプレート100、一方のシート部材430x、第1弾性体410、他方のシート部材430x、中間プレート300、一方のシート部材430y、第2弾性体420、他方のシート部材430y、ハブ200の順に伝達される。これを領域Iに着目すると、トルクは、ディスクプレート100に設けられる第1の一端面104aから、一方のシート部材430xへと伝達され、一方のシート部材430xは第1弾性体410を撓ませながら、かかるトルクを他方のシート部材430xへと伝達する。さらに、他方のシート部材430xは、かかるトルクを中間プレート300における第1接続部306aへと伝達する。第1接続部306aは、一方のシート部材430yを介して第2弾性体420を撓ませながら、かかるトルクを他方のシート部材430yへと伝達する。そして、最終的に、他方のシート部材430yからハブ200へと伝達されて、ハブ200にかかるトルクが伝達される。領域II及びIIIにおいても、同様に各構成要素が作動することでトルクが伝達される。
ここで、上記のとおり中間プレート300にトルクが伝達されて、中間プレート300が第1の回転軸O上で回転すると、中間プレート300(第1中間プレート301及び第2中間プレート302)の第1長孔340からローラピン520を介して、質量体501(第1質量体501a及び第2質量体501b)にトルクが伝達される。これにより、質量体501が、第1の回転軸O上で中間プレート300と一体的に回転し、質量体501に遠心力が作用する。中間プレート300の回転の遠心力により、質量体501は、径方向外側に押されて、径方向外側に向かって移動する。
質量体501が径方向外側に移動すると、図6Aに示すように、質量体501における第2転動孔502の第2カム縁502xが、転動体510の第2外径部512に接触する。換言すれば、遠心力によって径方向外側に押される質量体501を、転動体510が支持する。つまり、領域I〜IIIの各領域において、2つの転動体510が、一対の質量体501(第1質量体501a及び第2質量体501b)を支持する。
そして、第2カム縁502xと転動体510とが接触することにより、第2カム縁502xから転動体510を介して、第1転動孔552の第1カム縁552xから揺動体550にトルクが伝達される。これにより、揺動体550は、中間プレート300及び質量体501とともに、第1の回転軸O上で回転する。
中間プレート300と揺動体550とが回転変動なく回転している場合、図6Aに示すように、質量体501は、第1の回転軸Oに対して最も径方向外側に位置する。なお、この場合においては、前述したとおり、ローラピン520(厳密には、ローラピン520の小径部522)と第2長孔504の周方向に延在する第3縁部504xとは、その径方向外側及び内側においていずれも離間されている。
次に、中間プレート300と揺動体550とが回転変動なく回転している状態から、揺動体550が中間プレート300に対して相対回転し始めると、質量体501は、第1の回転軸Oに近づく方向へ径方向に移動していく(質量体501の周方向への移動は、ローラピン520によって規制されている)。そして、当該相対回転の回転位相差が最大となると、図6Bに示すように、質量体501は、第1の回転軸Oに対して最も径方向内側の位置へと移動する。つまり、質量体501が遠心力に押されることで、第2カム縁502xは、転動体510に押し付けられる。このため、揺動体550が中間プレート300に対して揺動する場合、第2カム縁502xは転動体510と互いに当接した状態で保たれる。そして、転動体510は、揺動体550の中間プレート300に対する揺動により、第2カム縁502xに沿って転動する。この転動体510の転動に伴って、質量体501は、第1の回転軸Oに対して近づくように、径方向内側に向かって移動する。
質量体501が、径方向内側に向かって移動する際、質量体501における第2長孔504がローラピン520の小径部522に当接しているので、ローラピン520の転動に案内されて、質量体501の径方向内側への移動がスムーズになされる。加えて、図6Aの状態において、ローラピン520の小径部522は、第2長孔504の周方向に延在する第3縁部504xと離間されているので、ローラピン520が転動する際の摺動抵抗が抑制されているので、質量体501の径方向内側への移動はより効率的に実行される。したがって、ダンパ装置1として、中間プレート300の回転変動の減衰性能を向上させることが可能となる。
一方、中間プレート300に対する揺動体550の相対回転の回転位相差が減少していくと、上記の各部材の動きとは逆になり、質量体501は、第1の回転軸Oから遠ざかるように、径方向外側に向かって移動する。このように、揺動体550の揺動に伴って、質量体501は、径方向に往復運動することで、中間プレート300の回転変動を減衰させる。
ここで、中間プレート300と揺動体550とが回転変動なく回転している状態から、揺動体550が中間プレート300に対して相対回転し始め、当該相対回転の回転位相差が最大になるまでの一連の動作について、図7A乃至図7Fを参照しつつ、さらに詳細に説明する。なお、図7Aは図6Aと同様、中間プレート300と揺動体550とが回転変動なく回転している場合を示し、図7Fは図6Bと同様、中間プレート300と揺動体550との相対回転の回転位相差が最大となっている場合を示す。また、図7A乃至図7Fは、あくまでも質量体501及びローラピン520の径方向の動きを模式的に示すものである。
まず、中間プレート300と揺動体550とが回転変動なく回転している状態においては、図7Aに示すように、ローラピン520の大径部521は、第1長孔340の径方向に延在する両方の第1縁部342との間にクリアランスC1を有している(大径部521と第1縁部342とは当接していない)。また、ローラピン520の小径部522は、第2長孔504の径方向に延在する両方の第4縁部504yとの間にクリアランスC2を有している(小径部522と第4縁部504yとは当接していない)。この状態において、大径部521は、第1長孔340の周方向に延在する外径側の第2縁部344に当接し当該第2縁部344に支持されている。これにより、ローラピン520に遠心力が作用していても、ローラピン520の径方向外側への移動は規制される。またこの状態において、小径部522は、第2長孔504の周方向に延在する内径側及び外径側の第3縁部504xのいずれとも当接していない。
次に、中間プレート300と揺動体550とが相対回転し始めると、図7Bに示すように、当該相対回転によって質量体501が周方向(図7Bにおいては、紙面左右方向)にクリアランスC2分だけ移動する。これにより、第2長孔504の第4縁部504yがローラピン520の小径部522に当接する。
そして、中間プレート300と揺動体550とが相対回転の回転位相差が次第に大きくなると、図7Cに示すように、質量体501がローラピン520(小径部522)を押しながら、さらに周方向(図7Cにおいては、紙面左右方向)にクリアランスC1分だけ移動する。これにより、第1長孔340の第1縁部342がローラピン520の大径部521に当接する。
そして、中間プレート300と揺動体550とが相対回転の回転位相差がさらに大きくなると、図7Dに示すように、揺動体550の回転トルクが、第1転動孔552、転動体510、及び質量体501の第2転動孔502へ伝達され、そのうちの径方向内側(図7Dにおいては、紙面下方向)に向かう分力に起因して、質量体501が小径部522を擦りながら径方向内側へ移動し始める。
そして、中間プレート300と揺動体550とが相対回転の回転位相差がさらに大きくなると、図7Eに示すように、質量体501が小径部522を擦りながら径方向内側へ移動することに伴って、ローラピン520は転動図7Eにおいては、時計回りに転動)しながら径方向内側へ移動し始める。このローラピン520の転動により、質量体501の径方向内側への移動はスムーズなものとなる。
そして、図7Fに示すように、中間プレート300と揺動体550とが相対回転の回転位相差が最大になるまで、ローラピン520は径方向内側へ移動し続け、最終的にはローラピン520の大径部521が第1長孔340の径方向内側の第2縁部344に当接すると、ローラピン520の径方向内側への移動は規制される。なお、この場合においても、ローラピン520の小径部522は、第2長孔504の第3縁部504xには当接していない。
以上のとおり、ローラピン520が転動することにより、質量体501の径方向内側への移動が効率的に実行されることとなる。
なお、上記のダンパ装置1の一連の動作については、クリアランスC1及びクリアランスC2を設ける態様(一実施態様)をもとに説明した結果、質量体501は、クリアランスC1及びクリアランスC2分だけ僅かに周方向に移動するが、当該周方向への移動以上に周方向へ移動することは規制されている。図6Aと図6Bとを比較すると、第1の回転軸Oから紙面上方向に延びる線Lは、図6Aにおいては、質量体501の中心を通っているのに対し、図6Bにおいて、質量体501の中心から僅かにずれた位置を通っている。
なお、このような質量体501の周方向への僅かな移動をも規制するために、第1長孔340の周方向に延びる内径とローラピン520の大径部521の外径を略同一とし、且つ第2長孔504の周方向に延びる内径とローラピン520の小径部522の外径を略同一としてもよい。この場合、ローラピン520のガタを低減させることが可能となる。
以上、前述のとおり、一実施形態を例示したが、上記実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。また、各構成や、配置順、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数等は適宜変更して実施することができる。より具体的には、質量体501が中間プレート300及び揺動体550を挟んで構成されても良く、質量体501が中間プレート300又は揺動体550に挟まれる構成としても良い。又、ある複数の部材が別部材に挟まれる構成を採用する場合、当該複数の部材は軸方向に隣接して並んで配置されても良いし、径方向に隣接して並んで配置されても良い。
1 ダンパ装置
100 ディスクプレート(入力部材)
101 スペーサ
200 ハブ
300 中間プレート(回転体)
301 第1中間プレート(回転体)
302 第2中間プレート(回転体)
310 第1支持部
330 第1開口部
340 第1長孔
342 第1縁部
344 第2縁部
400 弾性機構部
500 動吸振器
501 質量体(錘)
501a 第1質量体(錘)
501b 第2質量体(錘)
502 第2転動孔
502x 第2カム縁
504 第2長孔
504x 第3縁部
510 転動体
510x 転動体の径方向内側端部
510y 転動体の径方向外側端部
520 ローラピン
521 大径部
522 小径部
550 揺動体(イナーシャリング)
552 第1転動孔
552x 第1カム縁
554 第1貫通孔
O 第1の回転軸
R1 第1周方向曲線
R2 第2周方向曲線

Claims (7)

  1. 第1の回転軸上で回転し、前記第1の回転軸の径方向に延在する第1長孔を有する回転体と、
    少なくとも2つの第1転動孔を有し、前記回転体の側面上に複数取付けられる第1支持部に支持されて、前記回転体に対して相対回転自在であって、前記第1の回転軸上で揺動する揺動体と、
    前記第1転動孔に対向して設けられる少なくとも2つの第2転動孔と、前記第1長孔に対向して設けられる第2長孔とを有し、前記径方向にのみ揺動する質量体と、
    前記第1の回転軸と平行な軸方向に延在し、少なくとも前記第1転動孔及び前記第2転動孔に挟入され、少なくとも一部は前記第1転動孔の第1カム縁及び前記第2転動孔の第2カム縁を支持し、且つ前記第1カム縁及び前記第2カム縁の形状に沿って転動する、少なくとも2つの転動体と、
    前記軸方向に延在し、少なくとも前記第1長孔内及び前記第2長孔内に挿入され且つ前記第1長孔の前記径方向に延在する第1縁部によって支持され、前記第1の回転軸における周方向への前記質量体の揺動を規制し且つ前記質量体の前記径方向への移動を自ら転動することで案内し、1つの前記質量体に対して1つ設けられるローラピンと、
    を具備する、ダンパ装置。
  2. 前記回転体は、前記第1転動孔及び前記第2転動孔に対向して設けられる少なくとも2つの第1開口部をさらに有し、且つ前記揺動体を挟んで一対に構成され、
    前記揺動体は、前記第1長孔に対向して設けられる第1貫通孔をさらに有し、
    前記質量体は、前記回転体及び前記揺動体を挟んで構成される、
    請求項1に記載のダンパ装置。
  3. 前記揺動体は、複数の前記第1支持部上に載置され、トルクが入力される入力部材に対して前記第1支持部を介して前記径方向に離間して配置される、請求項1又は2に記載のダンパ装置。
  4. 前記ローラピンは、前記第1長孔の前記周方向に延びる内径よりも小さい外径を有する大径部と、前記大径部よりも小さく且つ前記第2長孔の前記周方向に延びる内径よりも小さい外径を有する小径部とを有する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のダンパ装置。
  5. 前記ローラピンは、前記径方向において、前記転動体の径方向内側端部を始点として前記周方向に延びる第1周方向曲線と、前記転動体の径方向外側端部を始点として前記周方向に延びる第2周方向曲線との間に位置する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のダンパ装置。
  6. 前記回転体と前記揺動体とが回転変動なく回転している場合、及び前記揺動体が前記回転体に対して相対回転している場合に、前記ローラピンは、前記径方向の外側及び内側において前記第2長孔の前記周方向に延在する第3縁部とは常に離間する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のダンパ装置。
  7. 前記質量体は、一対の前記回転体と前記揺動体を挟んで一対に配置される、請求項2に記載のダンパ装置。
JP2018216139A 2018-11-19 2018-11-19 ダンパ装置 Pending JP2020085039A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018216139A JP2020085039A (ja) 2018-11-19 2018-11-19 ダンパ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018216139A JP2020085039A (ja) 2018-11-19 2018-11-19 ダンパ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020085039A true JP2020085039A (ja) 2020-06-04

Family

ID=70907207

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018216139A Pending JP2020085039A (ja) 2018-11-19 2018-11-19 ダンパ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020085039A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6709765B2 (ja) トルク変動抑制装置、トルクコンバータ、及び動力伝達装置
CN109386572B (zh) 离心摆式减振器
JP6712586B2 (ja) トルク変動抑制装置、トルクコンバータ、及び動力伝達装置
JP2019218957A (ja) トルク変動抑制装置
JP2019032046A (ja) 振り子式捩り振動低減装置
JP4625791B2 (ja) スプリングシート及びスプリング組立体
JP6764430B2 (ja) トルク変動抑制装置、トルクコンバータ、及び動力伝達装置
KR100460234B1 (ko) 댐퍼 기구
JP2018071694A (ja) 捩り振動低減装置
JP2013185598A (ja) 捩り振動減衰装置
JP2021519405A (ja) メインダンパー及び補足ダンパーを有するねじり減衰装置
JP2014206237A (ja) 捩り振動減衰装置
JP2020085039A (ja) ダンパ装置
EP3708867A1 (en) Damper device
JP2020085040A (ja) ダンパ装置
EP3636955B1 (en) Damper device
JP2019100522A (ja) ダンパ装置
JP7275988B2 (ja) ダンパ装置
JP6709767B2 (ja) トルク変動抑制装置、トルクコンバータ、及び動力伝達装置
JP7024598B2 (ja) 遠心振り子ダンパ及びトルク伝達装置
EP3680512B1 (en) Damper device
JP7211844B2 (ja) ダンパ装置
JP4445249B2 (ja) フライホイール組立体
JP2022124447A (ja) 回転装置、及び動力伝達装置
WO2024009735A1 (ja) ダンパ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20210423