JP2020084579A - 構真柱支持方法 - Google Patents

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【課題】後に構築する新設基礎と既存耐圧盤との設置レベルの差を利用した合理的な改良により、構真柱の大きな軸力を平面的に分散させた状態で既存耐圧盤の下方の支持部に支持させる。【解決手段】後に構築する新設基礎51に定着される構真柱7を、新設基礎51の設置予定箇所よりも下方の既存耐圧盤2を介して当該既存耐圧盤2の下方の支持部13に支持させる構真柱支持方法であって、既存耐圧盤2の上面部と構真柱7の下端部との間の空間に充填材8を充填し、当該充填材8を介して構真柱7の軸力を平面的に分散させた状態で既存耐圧盤2に伝達する。【選択図】図5

Description

本発明は、例えば、地下構造体を備えた既存構造物を解体し、その解体後に残置された既存耐圧盤の上方に新設構造物を構築する建替工事において、後に構築する新設基礎に定着される構真柱を仮設で支持する構真柱支持方法に関する。
上述の構真柱支持方法として、特許文献1の建物躯体の構築方法において開示されている構真柱支持方法と、特許文献2の柱と底盤との接合構造において開示されている新設柱(構真柱)支持方法と、が存在する。
特許文献1では、後に基礎梁6に定着される構真柱2を仮設で支持するにあたり、構真柱2の下端部を既存耐圧盤である既存基礎スラブ5の上面部に載置し、構真柱2の軸力を既存基礎スラブ5に直接的に伝達する支持方法が開示されている。
特許文献2では、後に新設底盤4に定着される新設柱2を仮設で支持するにあたり、新設柱(構真柱)2の下端部に、新設柱2の横断面積よりも広い接地面積を有する平面視十字状のシアーヘッド3を取付け、この新設柱2のシアーヘッド3を既存底盤1の上面部に載置し、新設柱2の軸力をシアーヘッド3を介して既存底盤1に直接的に伝達する支持方法が開示されている。
特開平11−062247号公報 特開2003−027591号公報
特許文献1の構真柱支持方法では、構真柱2の大きな軸力が既存耐圧盤である既存基礎スラブ5に直接的に伝達されるので、既存基礎スラブ5が破壊される虞がある。また、特許文献2の新設柱(構真柱)支持方法においては、新設柱2の軸力は、新設柱2の横断面積よりも広い接地面積を有するシアーヘッド3を介して幾分か平面的に分散された状態で既存耐圧盤である既存底盤1に伝達されるものの、新設柱2の大きな軸力が既存底盤1に直接的に伝達されるので、既存底盤1が破壊される虞がある。そのため、いずれの支持方法においても、既存耐圧盤(既存基礎スラブ5や既存基礎スラブ5)が破壊されると、例えば、地下水位が既存耐圧盤よりも高い場合に地下水が湧出したりする等の問題が生じることが考えられる。
また、特許文献2の新設柱(構真柱)支持方法では、新設柱2の下端部に取付けられた平面視十字状のシアーヘッド3が新設底盤4内に埋設されることになる。そのため、シアーヘッド3により新設底盤4のコンクリートの欠損が生じたり、シアーヘッド3が新設底盤4の配筋の邪魔になって、新設底盤4の配筋を適切且つ効率良く行うことができない不都合もある。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、後に構築する新設基礎と既存耐圧盤との設置レベルの差を利用した合理的な改良により、構真柱の大きな軸力を平面的に分散させた状態で既存耐圧盤の下方の支持部に支持させることのできる構真柱支持方法を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、後に構築する新設基礎に定着される構真柱を、新設基礎の設置予定箇所よりも下方の既存耐圧盤を介して前記既存耐圧盤の下方の支持部に支持させる構真柱支持方法であって、
前記既存耐圧盤の上面部と前記構真柱の下端部との間の空間に充填材を充填し、当該充填材を介して前記構真柱の軸力を平面的に分散させた状態で前記既存耐圧盤に伝達する点にある。
上記構成によれば、既存耐圧盤の上面部と構真柱の下端部との間の空間に充填した充填材を介して構真柱の軸力を平面的に分散することで、既存耐圧盤の破壊を回避しながら、構真柱を既存耐圧盤の下方の支持部に支持させることができる。また、後に構築する新設基礎と既存耐圧盤との設置レベルの差を利用して構真柱の軸力を平面的に分散するための充填材の充填高さを確保することができる。
本発明の第2特徴構成は、前記充填材が、前記既存耐圧盤の上面から既存基礎梁の天端までの既存基礎ピット空間に充填される点にある。
上記構成によれば、既存基礎ピット空間に充填材を充填することで、その充填材の上面のレベルを容易且つ高精度に揃えることができる。これにより、充填材の上面のレベルを据え付け面にし、多数の構真柱を容易且つ高精度に設置することができるとともに、充填材の上面のレベルを作業床として利用することができる。しかも、充填材の充填高さが既存基礎梁の高さに相当する大きな高さとなり、構真柱の軸力の分散効果を良好に得ることができる。さらに、既存基礎ピット空間に充填された充填材を既存基礎梁で拘束することができるので、構真柱の軸力による充填材の崩壊を抑制して軸力の分散効果を適切に維持することができる。
本発明の第3特徴構成は、前記既存基礎ピット空間のうち、前記構真柱から軸力が伝達される第1領域には、前記充填材として高強度側の第1充填材が充填され、前記既存基礎ピット空間のうち、前記構真柱から軸力が伝達されない第2領域には、前記充填材として低強度側の第2充填材が充填される点にある。
上記構成によれば、既存基礎ピット空間に充填材を充填して上面のレベルを揃えるにあたり、構真柱から軸力が伝達される第1領域には、高強度側の第1充填材を使用することで、構真柱から軸力を適切に伝達することができる。他方、構真柱から軸力が伝達されない第2領域には、低強度側の第2充填材を使用することで、材料コストを抑制することができる。しかも、既存基礎ピット空間において、構真柱から軸力が伝達される第1領域だけでなく、構真柱から軸力が伝達されない第2領域にも充填材を充填するので、既存基礎梁にて充填材を一層適切に拘束することができ、構真柱の軸力による充填材の崩壊を一層抑制して軸力の分散効果を一層適切に維持することができる。
本発明の構真柱支持方法を示す構真柱の建て込み時の縦断面図 構真柱の建て込み時の斜視図 構真柱の建て込み時の縦断面図 構真柱の建て込み途中の縦断面図 構真柱の軸力の伝達説明図 既存基礎と構真柱との配置関係の第1ケースを示す縦断面図 既存基礎と構真柱との配置関係の第2ケースを示す縦断面図 既存基礎と構真柱との配置関係の第2ケースを示す別実施例の縦断面図 既存基礎と構真柱との配置関係の第3ケースを示す縦断面図 既存基礎と構真柱との配置関係の第4ケースを示す縦断面図
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1、図2は、地下構造部1Aと地上構造部を有する既存構造物1を解体し、その解体後に残置された既存耐圧盤2の上方に新設構造物を構築する建替工事の途中状態を示す。図1、図2に示す既存構造物1は、鉄骨鉄筋コンクリート製の一般的な建物である。
図1には、解体された既存構造物1の一部である地下1階B1〜地下5階B5までの既存地下構造部1Aが残置されている。この既存地下構造部1Aの既存地下躯体は、既存基礎底となる既存耐圧盤2と、この既存耐圧盤2の上面部2a側に平面視で格子状に構築されている既存基礎梁3と、既存耐圧盤2の外周部に連続して地下1階B1〜地下5階B5までの高さを有する既存地下外壁4と、地上1階F1〜地下4階B4の既存床スラブ5と、を備える。
次に、上述の既存地下構造部1Aが残置されている建替工事において、後に構築する新設基礎51(図5参照)に定着される構真柱7を、図3、図5に示すように、新設基礎51の設置予定箇所よりも下方の既存耐圧盤2を介してそれの下方の支持部である地盤改良体13に支持させる構真柱支持方法について説明する。この構真柱支持方法では、既存耐圧盤2の上面部2aと構真柱7の下端部との間の空間(以下においては既存基礎ピット空間6と記載する)に硬化性等を有する充填材8を充填する、換言すれば、格子状の既存基礎梁3で区画形成される既存基礎ピット空間6内に充填材8を充填する充填材充填工程と、多数の構真柱7を所定位置に建て込む構真柱建て込み工程と、を備える。
図1〜図3に示すように、新設構造物の設計に基づいて配置される新設の構真柱7と、既存構造物1の既存基礎梁3及び既存基礎ピット空間6との配置関係は多種多様である。その配置関係の相違によって構真柱7の軸力が既存耐圧盤2に伝達される軸力伝達状態が異なる。そのため、構真柱7と既存構造物1の既存基礎梁3及び既存基礎ピット空間6との組合せのケース分けを行うと、図3、図6〜図8に示す次の3つのケースに分かれる。
[第1ケース]
図6に示すように、構真柱7の下端部が、既存基礎ピット
空間6内の中央側に配置される状態を第1ケースとする。この第1ケースでは、既存基礎ピット空間6内の充填材8は、既存基礎梁3の天端3aと同一高さまで充填され、充填材8の上面における構真柱7の建て込み部位には、図4に示すように、構真柱7の建て込み精度を高める先行敷モルタル12が構築されている。この先行敷モルタル12の上面には、鉛直度及び水平位置が高精度に調整された構真柱7の下端部のベースプレート7Aが配置される。構真柱7のベースプレート7Aは、既存基礎ピット空間6内の充填材8に後施工される建方用のアンカーボルト11(図4参照)に固定される。
第1ケースでは、図6に示すように、構真柱7の軸力が既存基礎ピット空間6内の充填材8の下層ほど平面的に分散され、同図においては、既存耐圧盤2の上面と既存基礎梁3の内面とが交差する内底角部側に向かって構真柱7の軸力が伝達される。
このように、構真柱7の軸力が充填材8を介して平面的に分散することで、既存耐圧盤2の破壊を回避しながら、構真柱7を既存耐圧盤2の下方の支持部である地盤改良体13に支持させることができる。また、図6に示すように、後に構築する新設基礎51と既存耐圧盤2の上面部2aとの設置レベル差Hを利用して構真柱7の軸力を平面的に分散するための充填材8の充填高さを確保することができる。
第1ケースでは、既存基礎ピット空間6に充填材8を充填することで、充填材8の上面8aのレベルを容易且つ高精度に揃えることができる。これにより、充填材8の上面8aを据え付け面にし、多数の構真柱7を容易且つ高精度に設置することができるとともに、充填材8の上面8aを作業床として利用することができる。しかも、充填材8の充填高さが既存基礎梁3の高さに相当する大きな高さとなり、軸力の分散効果を良好に得ることができる。さらに、既存基礎ピット空間6に充填された充填材8を既存基礎梁3で拘束することができるので、構真柱7の軸力による充填材8の崩壊を抑制して軸力の分散効果を適切に維持することができる。
第1ケースでは、既存基礎ピット空間6内の充填材充填領域の幅全体が、構真柱7の軸力が伝達される第1領域T1となり、この第1領域T1には、充填材8として高強度側の第1充填材8Aが用いられる。この第1充填材8Aとしては、例えば、流動性を有して高い強度を有する高規格流動化処理土やコンクリート等を挙げることができる。
そして、既存基礎ピット空間6内に充填された高強度側の第1充填材8Aにより、構真柱7から軸力を適切に伝達することができる。
[第2ケース]
図7に示すように、構真柱7の下端部が、既存基礎ピット空間6内の既存基礎梁3の内面側近傍に配置される状態を第2ケースとする。この第2ケースでも、既存基礎ピット空間6内の充填材8は、既存基礎梁3の天端3aと同一高さまで充填され、充填材8の上面における構真柱7の建て込み部位には、構真柱7の建て込み精度を高める先行敷モルタル12が構築されている。この先行敷モルタル12(図4参照)の上面には、鉛直度及び水平位置が高精度に調整された構真柱7の下端部のベースプレート7Aが配置される。構真柱7のベースプレート7Aは、既存基礎ピット空間6の充填材8に後施工される建方用のアンカーボルト11(図4参照)に固定される。
第2ケースでは、図7に示すように、構真柱7が既存基礎梁3の際に配置されるため、構真柱7の軸力の伝達方向が既存基礎梁3によって制限される。そのため、既存基礎梁3の際側においては、同図の左側に示すように、構真柱7の軸力は、既存基礎梁3の内面側に沿って鉛直方向に伝達される。一方、既存基礎梁3の内面から離れる側においては、同図の右側に示すように、構真柱7の軸力は、既存基礎ピット空間6内の充填材8の下層ほど平面的に分散され、同図においては、既存耐圧盤2の上面における既存基礎ピット空間6の中央側に向かって構真柱7の軸力が伝達される。
そのため、第2ケースでは、構真柱7の軸力の伝達方向が既存基礎梁3によって制限されるものの、第1ケースに近い効果を奏する。特に、構真柱7の軸力を充填材8を介して平面的に分散し、且つ、後に構築する新設基礎51と既存耐圧盤2との設置レベル差Hを利用して構真柱7の軸力を平面的に分散するための充填材8の充填高さを確保することにより、既存耐圧盤2の破壊を回避しながら、構真柱7を既存耐圧盤2の下方の支持部である地盤改良体13に支持させることができる。
さらに、第2ケースでは、既存基礎ピット空間6内の充填材充填領域が、構真柱7から軸力が伝達される第1領域T1と、構真柱7から軸力が伝達されない第2領域T2とに分かれる。第1領域T1には、第1ケースと同様に、充填材8として高強度側の第1充填材8Aが用いられる。また、第2領域T2には、充填材8として低強度側の第2充填材8Bが充填される。この第2充填材8Bとしては、例えば、比較的流動性が高くて強度の低い低規格流動化処理土やこれに類する充填材、もしくは地盤改良で発生する余剰セメント材等を挙げることができる。
そして、既存基礎ピット空間6に充填材8を充填して上面のレベルを揃えるにあたり、構真柱7から軸力が伝達される第1領域T1には、高強度側の第1充填材8Aを使用することで、構真柱7から軸力を適切に伝達することができる。他方、構真柱7から軸力が伝達されない第2領域T2には、低強度側の第2充填材8Bを使用することで、材料コストを抑制することができる。しかも、既存基礎ピット空間6において、構真柱7から軸力が伝達される第1領域T1だけでなく、構真柱7から軸力が伝達されない第2領域T2にも第2充填材8Bを充填するので、既存基礎梁3にて充填材8を一層適切に拘束することができ、構真柱7の軸力による充填材8の崩壊を一層抑制して軸力の分散効果を一層適切に維持することができる。
尚、第2ケースにおいて、充填材8として高強度側の第1充填材8Aが用いられる第1領域T1だけでは支持力が不足する場合は、次の対策が考えられる。
(1)第1充填材8Aの強度を高める。
(2)既存基礎梁3との接合力を高めるシアコネクターを用いる、若しくは、図8に示すように、既存基礎梁3における既存基礎ピット空間6側の躯体面3bを粗に目荒しすることにより、既存基礎梁3にせん断力を伝達することができる。そのため、構真柱7から軸力が伝達される第1領域T1は、既存基礎梁3の幅と第1充填材8Aの充填幅との和に拡大することが可能になる。
[第3ケース]
図9に示すように、構真柱7の下端部のベースプレート7Aが、当該ベースプレート7Aの幅よりも巾狭な既存基礎梁3の天端3aに配置され、且つ、構真柱7のベースプレート7Aが、隣り合う両既存基礎ピット空間6に突出する状態を第3ケースとする。この第3ケースでも、既存基礎ピット空間6内の充填材8は、既存基礎梁3の天端3aと同一高さまで充填され、隣り合う両既存基礎ピット空間6内の充填材8の上面と既存基礎梁3の天端3aとに亘る構真柱7の建て込み部位には、構真柱7の建て込み精度を高める先行敷モルタル12(図4参照)が構築されている。この先行敷モルタル12の上面には、鉛直度及び水平位置が高精度に調整された構真柱7の下端部のベースプレート7Aが配置される。構真柱7のベースプレート7Aは、既存基礎ピット空間6の充填材8に後施工される建方用のアンカーボルト11(図4参照)に固定される。
第3ケースでは、構真柱7が、隣り合う両既存基礎ピット空間6内の充填材8の上面と既存基礎梁3の天端3aとに亘って配置されるため、構真柱7の軸力の伝達系は、図9の中央に示すように、既存基礎梁3から既存耐圧盤2に伝達される第1軸力伝達系と、図9の左右の両側に示すように、隣り合う両既存基礎ピット空間6内の充填材8を介して既存耐圧盤2に伝達される第2軸力伝達系と、に分かれる。
第2軸力伝達系においては、既存基礎ピット空間6内の充填材8の下層ほど平面的に分散され、既存耐圧盤2の上面における既存基礎ピット空間6の中央側に向かって構真柱7の軸力が伝達される。
そのため、第3ケースにおいても、第1ケース又は第2ケースと同様な効果を奏する。特に、構真柱7の軸力を充填材8を介して平面的に分散し、且つ、後に構築する新設基礎51と既存耐圧盤2との設置レベル差Hを利用して構真柱7の軸力を平面的に分散するための充填材8の充填高さを確保することにより、既存耐圧盤2の破壊を回避しながら既存耐圧盤2の下方の支持部である地盤改良体13に構真柱7を支持させることができる。
さらに、隣り合う既存基礎ピット空間6内の充填材充填領域においては、構真柱7から軸力が伝達される第1領域T1と、構真柱7から軸力が伝達されない第2領域T2と、に分かれる。第1領域T1には、第2ケースと同様に、充填材8として高強度側の第1充填材8Aが用いられる。第2領域T2には、充填材8として低強度側の第2充填材8Bが充填される。
[第4ケース]
図10に示すように、構真柱7の下端部のベースプレート7Aが、当該ベースプレート7Aの幅よりも幅広な既存基礎梁3の天端3aに配置され、且つ、構真柱7のベースプレート7Aが、隣り合う両既存基礎ピット空間6に突出しない状態を第4ケースとする。この第4ケースでも、既存基礎梁3の天端3aにおける構真柱7の建て込み部位には、構真柱7の建て込み精度を高める先行敷モルタル12(図4参照)が構築されている。この先行敷モルタル12の上面には、鉛直度及び水平位置が高精度に調整された構真柱7の下端部のベースプレート7Aが配置される。構真柱7のベースプレート7Aは、既存基礎梁3に後施工される建方用のアンカーボルト11(図4参照)に固定される。そのため、構真柱7の軸力は、既存基礎梁3から既存耐圧盤2に伝達される。構真柱7から軸力が伝達される第1領域T1は、既存基礎梁3の幅よりも広くなる。
既存基礎ピット空間6内の充填材8には、構真柱7から軸力が伝達されないため、高強度側の第1充填材8Aが不要で、低強度側の第2充填材8Bのみが充填される。
尚、既存基礎梁3による第1領域T1だけでは支持力が不足する場合は、上述の第3ケースを採用する。
尚、図1〜図3に示すように、上述の第1ケース〜第3ケースにおいて、構真柱7の建て込む前に、地上1階F1〜地下4階B4の既存床スラブ5には、構真柱7を上方から挿通可能な柱挿通用開口15を形成する。
また、地下5階B5おいては、既存基礎ピット空間6内の充填材8の上面8a及び既存基礎梁3の天端3aと一体化される状態で新設地下躯体50の新設基礎51が構築される。そのため、構真柱7の各々は、新設地下躯体50の新設基礎51に定着され、新設基礎51及び既存耐圧盤2を介して当該既存耐圧盤2の下方の支持部である地盤改良体13に支持される。
また、既存基礎梁3で区画形成される多数の既存基礎ピット空間6のうち、構真柱7が設置されない既存基礎ピット空間6内にも、既存基礎梁3の天端3aと同一高さまで充填材8が充填されている。この場合、充填材8として低強度側の第2充填材8Bが充填される。
2 既存耐圧盤
3 既存基礎梁
3a 天端
6 空間(既存基礎ピット空間)
7 構真柱
8 充填材
8A 第1充填材
8B 第2充填材
13 支持部(地盤改良体)
51 新設基礎
T1 第1領域
T2 第2領域

Claims (3)

  1. 後に構築する新設基礎に定着される構真柱を、新設基礎の設置予定箇所よりも下方の既存耐圧盤を介して前記既存耐圧盤の下方の支持部に支持させる構真柱支持方法であって、
    前記既存耐圧盤の上面部と前記構真柱の下端部との間の空間に充填材を充填し、当該充填材を介して前記構真柱の軸力を平面的に分散させた状態で前記既存耐圧盤に伝達する構真柱支持方法。
  2. 前記充填材が、前記既存耐圧盤の上面から既存基礎梁の天端までの既存基礎ピット空間に充填される請求項1記載の構真柱支持方法。
  3. 前記既存基礎ピット空間のうち、前記構真柱から軸力が伝達される第1領域には、前記充填材として高強度側の第1充填材が充填され、前記既存基礎ピット空間のうち、前記構真柱から軸力が伝達されない第2領域には、前記充填材として低強度側の第2充填材が充填される請求項2記載の構真柱支持方法。
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