JP2020083234A - 索道運行方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】索道において、索道の運行中の問題解決を容易にする。【解決手段】それぞれの搬器(5n)に対して一つの明確な搬器識別子(FIDn)が割り当てられ、その際にはそれぞれの搬器(5n)の前記搬器識別子(FIDn)が、索道制御部(10)の内部で既知となっており、少なくとも一つの機能監視ユニットが、前記索道(1)の運行中に各搬器(5n)によって引き起こされた様々な機能障害を、一つの機能ステータス通知メッセージ(FS1)の中で、前記索道制御部(10)に向けて送信し、前記索道制御部(10)は、受け取った一つの機能障害を、それを引き起こした搬器(5n)に対して割り当てて、前記各機能障害は、それを引き起こした搬器(5n)の搬器識別子(FIDn)ともども、前記索道制御部(10)の内部で保存されて評価される。【選択図】図4

Description

索道の運行方法であって、この方法において、複数の搬器(Fahrzeug)を第1停留場と第2停留場との間で移動させるために、索道が索道制御部により制御され、少なくとも一つの機能監視ユニットを用いて、搬器とリンクさせた索道の機能が監視される、方法である。
一般に索道には、それが人の輸送用であるのか、それとも物資の輸送用であるのかを問わず、その索道が適正に作動することを保証するために、複数の機能監視ユニットが備えられるのが通例である。このことは、索道がどのタイプのものであるのか、例えば、搬器が曳索または支曳索に吊り下げられて輸送される、例えばゴンドラリフト、チェアリフト、またはロープウェイの形態をとる架空索道の場合であっても、車両(Fahrzeuge)が定置式の軌道上を移動される鋼索鉄道、例えばケーブルカーでの場合であっても、あてはまる。同様に、搬器が索道の索条によって牽引される場合にも、あてはまる。
索道制御部は、何らかの機能障害を生じていると判定した場合には、どの機能をどの機能監視ユニットを用いて監視するのかに応じて、いずれかの所定の措置を発動するようになっている。これは、例えば運転員に対して出される何らかの警報やエラーメッセージでよいが、安全運行が脅かされる場合には、索道の運転を停止させるものであってもよい。機能障害が生じたときに、索道の運行を再開できるようにするためには、多くの場合、索道制御部内の運転員による肯定応答が要求される。そのためにはほかにも運転員に、運行再開を可能とする前に、不具合を生じている何らかの状態を自らの手で解消することが求められるようにするとよい。どの機能をどの機能監視ユニットを用いて監視するのかに応じて、機能監視ユニットは、索道のある所定の地点に、特に索道の停留場内だけに限らず、索道線路中にも、例えば架空索道であれば支柱のところに、備えられるとよい。
とはいえ、いずれの索道においても、索道の複雑さが故に、問題解決にはかなりの時間と工数がかかることがある。何らかの不具合が生じた後、索道の運行が可能になったとしても、別の不具合が立て続けに、または頻繁に発生することがあり、それにより当然ながら運転員にも同様に、頻繁な制御介入が求められることになる。
特開2005―335488号公報によれば、索道の索条握放索可能な搬器の握子部の握索ばねのばね力測定の計測値を、明確な搬器識別子と一緒に、データベース内に格納することが知られている。それにより、蓄積されたそれぞれのデータセットを後から解析することによって、ばね力の変化を認識できるようにしている。
言うまでもなくいずれの索道にも定期点検整備が要求される。米国特許公開公報第5,363,316号明細書には、それぞれの搬器を明確に識別することによって、それぞれの搬器について運用寿命を判定できるようにすることが提案される。それにより、特に各搬器の点検整備計画をピンポイントで立案することができる。しかし、ある特定の機能の監視方法や問題解決に関する問題を、それにより解決することはできない。
特開2005―335488号公報 米国特許公開公報第5,363,316号
従って、この具体的な発明の一つの課題は、任意の索道における問題解決が、その索道の運行中に簡単に行われるようにする方法を提示することにある。
この課題は、それぞれの搬器に対して明確な搬器識別子が割り当てられて、それぞれの搬器のこの搬器識別子が索道制御部の内部で既知となっており、少なくとも一つの機能監視ユニットが、索道の運行中に各搬器により引き起こされた機能障害を、機能ステータス通知メッセージの中で、索道制御部に向けて送信して、索道制御部が、受け取った機能障害を、それを引き起こした搬器に対して割り当てて、それぞれの機能障害が、それを引き起こした搬器の搬器識別子ともども、索道制御部の内部で保存されて評価されることによって、解決される。これらの機能障害が、明確な搬器識別子ともども保存されることによって、索道における問題解決が容易になる。なぜならば、可能性のある不具合の発生場所と、それを引き起こした搬器について、何らかの指摘が得られることになるからである。特に非常に多くの搬器が備えられる索道では、それにより問題解決を大幅に簡素化することができる。
索道制御部の内部で、特定の機能監視ユニットにより、同じ搬器によって引き起こされた機能障害について、頻度が評価される場合は、その機能障害の原因が特定の搬器にあるのかどうかを簡単に判定できるようになり、その後にはこれらの搬器をピンポイントで調べたり取り去ったりすることが可能となる。
索道制御部の内部で、特定の機能監視ユニットにより、複数の異なる搬器によって引き起こされた機能障害について、頻度が評価される場合は、索道側に何らかの技術的問題や欠陥を生じている可能性はないのかを、その場所も含めて、簡単に判定できるようになり、その後にはこれをピンポイントで調べたり取り除いたりすることが可能となる。
機能監視ユニットを用いて各搬器の少なくとも一つの搬器パラメータを検出して、各搬器のこの搬器パラメータの検出結果が、機能ステータス通知メッセージを手段として用いて、索道制御部に送信されて、そこでこの搬器パラメータが、その出元である搬器に対して割り当てられて、この出元である搬器の搬器識別子ともども保存されて評価される場合は、問題解決を支援することができる。
索道制御部の内部で、ある特定の機能監視ユニットから受け取った、特定の搬器の搬器パラメータの、何らかの経時的傾向が評価される場合には、その搬器で何らかの不良が徐々に進行しているのであれば、それを簡単に認識できるようになり、その後にはこの搬器をピンポイントで調べたり、取り去ったり、あるいはこの搬器のよりよい点検整備計画を立案したりすることが可能となる。
索道制御部の内部で、特定の機能監視ユニットにより、複数の異なる搬器の搬器パラメータについて評価される場合は、索道側に何らかの技術的問題や欠陥を生じている可能性はないのかを、その場所も含めて、簡単に判定できるようになり、その後にはこれをピンポイントで調べたり取り除いたりすることが可能となる。
機能障害に柔軟に応答できるようにするためには、索道制御部により、受け取ったのがどのような機能障害であるかに応じて、一定の処置が発動されるとよい。これらの処置については、索道制御部の内部で設定が可能であると好適である。
索道制御部に各搬器の搬器識別子を知らしめるためには、索道に各搬器を取り付ける間にそれぞれの搬器識別子が検出されて、検出されたこれらの搬器識別子を索道制御部に向けて送信されるようにするとよい。それにより索道制御部は、索道の運行開始に先立ち、それぞれの搬器識別子に関する知識を簡単に得ることができる。あるいはその代わりに、またはそれにさらに追加して、少なくとも一つの機能監視ユニットが、搬器の搬器識別子を検出して、好適には機能障害および/または搬器パラメータともども、機能ステータス通知メッセージの中で、索道制御部に向けて送信するようにしてもよい。それにより索道制御部は、運行中にもそれぞれの搬器識別子を受け取って、例えば蓄積されているそれぞれの搬器識別子の検証や妥当性検査のために、これらを使用することができる。
有利な構成形態の一例においては、機能監視ユニットを用いて、搬器の握子部のばね力が検出されて、このばね力の検出結果が、搬器パラメータとして、機能ステータス通知メッセージの中で、索道制御部に向けて送信されるようになっている。その際には、このばね力の検出結果が、予め定められたある限界値を下回る場合に、この機能監視ユニットが、機能ステータス通知メッセージの中で、何らかの機能障害を索道制御部に向けて送信するようにするとよい。
さらにもう一つの有利な構成形態においては、機能監視ユニットを用いて、停留場内または両停留場間のある定義済みの通過ゾーンを通過する搬器の通過走行が監視されて、この通過ゾーンの通過に要した通過時間、またはその搬器がこの通過ゾーンに進入してからそれまでに進んだ移動距離が検出されて、搬器パラメータとして、機能ステータス通知メッセージの中で、索道制御部に向けて送信されるようになっている。その際には、この通過ゾーンを通過する際の搬器の移動が、予め定められた時間ウィンドウまたは予め定められた移動距離の範囲に関して遅過ぎたり速過ぎたりする場合に、この機能監視ユニットが、機能ステータス通知メッセージの中で、何らかの機能障害を索道制御部に向けて送信するようにするとよい。
さらにもう一つの有利な構成形態においては、機能監視ユニットを用いて、搬器のドアまたはセーフティバーのロックがどのような状態にあるかが監視されて、ドアまたはセーフティバーのロック状態に何らかの不具合を生じていると判定される場合には、機能ステータス通知メッセージの中で、何らかの機能障害が索道制御部に向けて送信されるようになっている。
さらにもう一つの有利な構成形態においては、機能監視ユニットを用いて、搬器のシートのシートヒータが監視されて、このシートヒータの電力消費量が、搬器パラメータとして、機能ステータス通知メッセージの中で索道制御部に向けて送信されるようになっている。その際には、この電力消費量の検出結果が予め定められたある限界値を下回る、または上回る場合に、この機能監視ユニットが、機能ステータス通知メッセージの中で、何らかの機能障害を索道制御部に向けて送信するようにするとよい。
さらにもう一つの有利な構成形態においては、機能監視ユニットを用いて、プレート(Blende)が監視されて、いずれかの搬器によってこのプレートが起動される場合に、機能ステータス通知メッセージの中で、何らかの機能障害が索道制御部に向けて送信されるようになっている。
以下では具体的な発明について、本発明の幾つかの有利な構成形態が略図で例示的に示される図1から4を参照しながら詳しく解説するが、本発明は図示の構成形態に限定されるものではない。
この発明によれば、機能障害が、明確な搬器識別子ともども保存されることによって、索道における問題解決が容易になる。なぜならば、可能性のある不具合の発生場所と、それを引き起こした搬器について、何らかの指摘が得られることになるからである。特に非常に多くの搬器が備えられる索道では、それにより問題解決を大幅に簡素化することができる。
索道の停留場を示す図である。 索道の搬器を示す図である。 搬器識別子を読み出すための無線トランスポンダの使用方法を示す図である。 索道の停留場内の各種機能監視ユニットを示す図である。
以下では、図1に描かれるような、十分に知られている索道1の実施例として、一般性に制約を加えることなくゴンドラリフトを例にとり、本発明を説明する。図1には、この索道1の(破線で示唆される)停留場2が示される。この停留場2内には、索道1の曳索4を転向するために利用される滑車3が配置されている。公然周知であるように、索道1の停留場のいずれか場内に配設される滑車3が、何らかの原動装置により駆動されることによって、さらにもう一つの停留場の滑車にかけられた曳索4を、ループを描くように循環させるようになっている。同様に、滑車3に作用する緊張装置により曳索4に張力を加えることも知られている。それ自体としては公知であるこれらの装置については、特に滑車、原動装置、緊張装置などが備えられる第2の停留場については、図を見やすくするために図示されていない。言うまでもなくいずれの索道1も、非常に多くの搬器5n、n≧1を、類型的には数十台または数百台の搬器5nを、同時に移動できるようになっているが、ここでは簡素化の目的でその内の一つだけが図示されている。
この索道1に備えられているのが、曳索4を固定式に握索する固定循環式の搬器5nではない場合は、索道1の停留場2内に進入する搬器5nは、通例は開閉可能な握子部16(図2)を利用して、曳索4から離脱されて、ガイドレール6に沿って、通例は両停留場間の索道線路上を移動されるときよりも大幅に低速で停留場2を通り移動されるようになっている。このガイドレール6に沿って、移送装置が、例えば駆動される移送輪7の態様で備えられており、これにより搬器5nはさらに先へと移動される。搬器5nが停留場2から出る際には、出るところで搬器5nは移送装置を介して加速されて、再度曳索4に、例えば握子部16を利用して、連結される。
ほかにも多くの場合は停留場2内に乗降場8が備えられ、人々はこれを利用してそれぞれの搬器5nに乗り降りできるようになっている。
図2には、索道1の曳索4から分離可能な搬器5nが、ここではキャビンが、描かれている。この搬器5nは、懸垂機18を介して、最も単純なケースにおいては一つの走行輪だけから成る走行機構17に接続されている。この懸垂機18には、握索ばねの作用下で曳索4を握索可能であるとともに、開閉ローラ14とクランプレバー13とを介して機械的に作動可能である、握子部16が配置されている。この開閉ローラ14は、停留場2内では、それぞれの案内勾配に接して転動するが、クランプレバー13は、これらの案内勾配を介して作動されて、握子部16を開くようになっている。握子部16は、握索ばねの作用により閉じられる。懸垂機18にはほかにも、停留場2内でガイドレール6と協働するガイドローラ15が配置されている。同様に摩擦ライニング19が配置されているが、これは、切り離された搬器5nをガイドレール6に沿って停留場2を通り移動させるために、移送装置と、例えば回転するそれぞれの移送輪7と、協働できるようになっている。
索道1は、図3および図4に示唆されるように、適切なハードウェアまたはソフトウェアの形態をとる索道制御部10により制御される。この索道制御部10は、通例は、互いに接続されて、索道1の制御を協働して実現する、複数の制御ユニットが、例えば蓄積プログラム制御装置(SPC)と中央コンピュータとに、分割されている。その際にこれらの制御ユニットは、索道1の特定の部品またはアッセンブリ用として割り当てられているとよい。いずれの索道1にも、通常はほかにも運行司令室11(図4)が含まれており、そこから索道1の全機能を索道制御部10を介して監視して制御できるようになっている。当然ながらそのためにこの運行司令室11内および/または停留場2内には、ほかにもキー、ボタン、キーボード、モニター、照明など、相応の各種入力ユニットおよび表示ユニット12が備えられている。
いずれの索道1も、構造および作動方式は、その構成部品も含めて、十分に知られているために、これらについては、ここでは本発明を理解する上で必要な場合に限り記載するものとする。
ほかにも、搬器5nとリンクさせた索道1の特定の機能を監視するようになっている、一定数i≧1の機能監視ユニット201…が、いずれの索道1にも含まれている。これまでも既に、これらの機能監視ユニット20i…から、機能障害が、ある期待される標準機能からの機能偏差という形で、索道制御部10に向けて送信されており、索道制御部10は、機能障害とリンクさせた処置を発動するようになっている。この処置は、例を挙げると、それぞれの表示ユニット12を介しての何らかの警報の表示、自動的に緊急停止をもたらすようになっている、何らかのエラーメッセージの出力、索道1の運転停止、搬器5nの車庫線押送、あるいはほかにも、いずれかの運転員が実行しなければならない何らかの処置(例えば機能監視ユニットのチェック、機能監視ユニットの非アクティブ化、逆走、再検査、搬器の車庫線押送、非常駆動走行など)であるとよい。索道1の運行中には、搬器5nが多数あるために、機能障害が繰り返し発生することがあるが、それにより、何らかの問題解決を行うことが往々にして困難となっている。というのも、その機能障害だけをもとにして、どのような不具合がどこで発生しているのかを確実に推論するのは不可能であるからである。本発明により、この点で改善がもたらされるようにする。
そのために本発明にしたがった方法では、n≧1台の搬器5nの全てに、明確な搬器識別子FIDnを備えることが企図される。この搬器識別子FIDnは、リーダ装置を用いて読むことができる。この搬器識別子FIDnは、基本的に任意の種類のものであればよく、搬器識別子FIDnを読み取るためのリーダ装置のインプリメンテーション方式についても同様である。例えばバーコード、QRコード(登録商標)、またはその類が、光学式に、例えばレーザを用いて、画像を取り込んで評価することにより、または赤外線を用いて、読み取られるとよい。ほかにも、超音波やマイクロ波を、適切な搬器識別子FIDnと合わせて使用することも考えられる。
しかし、これらの搬器識別子FIDnを記憶するためには、例えばRFID(Radio Frequency Identification)トランスポンダ(しばしばRFIDタグとも呼ばれる)などの各種無線トランスポンダRFnが使用されると、この上なく有利であるが、以下ではこれを図3に基づき解説する。これについて特に推奨されるのは、受動型の各種無線トランスポンダRFn、例えば受動型RFIDトランスポンダであるが、これは、搬器5nに配置されるこれらの無線トランスポンダRFnには、そのためにエネルギを供給する必要が一切ないからである。受動型の無線トランスポンダRFnであれば、その無線トランスポンダRFnに内蔵される受信アンテナ32を用いて受信される、送信アンテナ31から送出された電磁信号から、その作動に必要なエネルギを獲得するために、これがアクティブとなるのは、いずれかのリーダ装置30の、電磁場を張り巡らしている送信アンテナ31の有効エリア内だけに限られている。明確な搬器識別子FIDnは、この無線トランスポンダRFnに内蔵された不揮発性メモリ・ユニット33の内部で記憶されるとよいが、これが読み出されて、リーダ装置30に向けて送信されるとよい。リーダ装置30は、ある種の仕様のものでは、例えば明確な搬器識別子FIDnをメモリ・ユニット33の内部で保存するために、メモリ・ユニット33に書き込むこともできるようになっている。そのような無線トランスポンダRFnであれば、非常に小型の仕様とすることができるために、極めてフレキシブルに導入することができる。無線トランスポンダRFnは、照会信号34を送出する送信アンテナ31の有効エリア内に入ると、これに応答して、搬器識別子FIDnが含まれている応答信号35を発生する。この応答信号35は、送信アンテナ31により受信されて、リーダ装置30に転送され、リーダ装置30はこの応答信号35から搬器識別子FIDnを復号する。リーダ装置30は索道制御部10に接続されており、この搬器識別子FIDnを索道制御部10に向けて送信することができる。ほかにも任意のリーダ装置30に、図3に示唆されるように、複数の送信アンテナ31を繋げることもできる。
いずれの索道1においても類型的には0.3m/sから7m/sの範囲内にある通過する搬器5nの速度に応じて、送信アンテナ31の(搬器の移動方向に見た)長さは異なっていてもかまわない。ほかにも、索道1または停留場2の複数の異なる地点に送信アンテナ31を配置できるようにするために、送信アンテナ31は可撓性を示すと好適である。
送信アンテナ31および無線トランスポンダRFnは、自明ながら、無線トランスポンダRFnが送信アンテナ31の有効エリア内に入ることができるように、配置しなければならない。例えば無線トランスポンダRFnは、搬器5nの懸垂機18に、または走行機構17に、また送信アンテナ31は、停留場2内のガイドレール16に、配置されるようにするとよい。これについては言うまでもなく、それ以外にも尚も多くの可能性が存在する。
索道制御部10は、通常運行中はいかなる時点にもそれぞれの搬器5nがどこにあるのかを把握している。これは、常に既知となっている曳索4の速度、曳索の長さ、および場合によってはほかにも停留場内の切り離された搬器5nの速度に基づいて、簡単に成し遂げることができる。このときには、それぞれの明確な搬器識別子FIDnを使用することによって、索道制御部10は、搬器5nがどこにあるのかだけではなく、どの搬器5nがどこにあるのかについても、把握することになる。そのためには、それぞれの搬器5nの搬器識別子FIDnが、索道1の少なくとも一つの任意の地点で読み取られるとよい。しかし当然ながら、搬器識別子FIDnを複数の地点で読み取ることも考えられる。
例えば索道制御部10が、運行スタートに先立ち各搬器5nを索道1に取り付ける際に、それぞれの搬器5nの搬器識別子FIDnを検出するようにするとよい。そのためには例えば搬器5nをポイントの領域内で車庫から索道1の主線路に出庫する際に、例えばこの領域内に送信アンテナ31を配設することによって、搬器識別子FIDnが読み取られるとよい。その後、この送信アンテナ31に接続されたリーダ装置30は、その時その時の搬器識別子FIDnを索道制御部10に対して通報する。それにより索道制御部10は、曳索4上の各搬器5nの順序についても知ることになる。
それにより索道制御部10は、いずれかの機能監視ユニット20iから受け取った機能ステータス通知メッセージFS1を、もしくはそれに含まれているそれぞれの機能障害および/または搬器パラメータを、その機能ステータス通知メッセージFS1が送られる原因となった特定の搬器5nに対して割り当てることが可能になる。その上で索道制御部10は、受け取った機能ステータス通知メッセージFS1もしくはそれに含まれているそれぞれの機能障害および/または搬器パラメータを、搬器識別子FIDnとともに保存する。それにより、蓄積されている機能ステータス通知メッセージFS1もしくはそれに含まれているそれぞれの機能障害および/または搬器パラメータを、例えば一定の傾向またはそれが頻発する可能性に関して調査できるようにすることで、問題解決のために推測を引き出すことを可能としており、それにより、以下でさらに詳しく述べるように、問題解決を大幅に簡素化することができる。
これについては、機能ステータス通知メッセージFS1を手段として用いて伝送することができるのを、機能障害だけに限定するのではなく、いずれかの機能監視ユニット20iを用いて決定された搬器パラメータについても伝送できるようにすると、それにより問題解決を支援することができるために、同様に有利である。しかし当然ながら機能ステータス通知メッセージFS1に、この両者が既に含まれている、すなわち機能障害と搬器パラメータとが含まれているようにしてもよい。
どの機能を監視するのかに応じて、索道1の複数の異なる地点に機能監視ユニット20iが配置されるとよい。以下では図4を引き合いに出して、類型的な機能監視ユニット20iを例示的に説明するが、本発明はそれに限定されるものではない。
機能監視ユニット201は、例えば停留場間を循環するために各搬器5nが停留場2内で折り返す都度、搬器5nの握子部16の握索ばねのばね力を検査するようになっている。そのためにこの機能監視ユニット201は、握子部16が曳索4を放索する地点に配設されていると好適である。この機能監視ユニット201内では、例えばクランプレバー13が握索ばねの作用に抗って作動され、その際のばね力が計測されるとよい。このばね力の計測結果は、搬器パラメータとして、この機能監視ユニット201の機能ステータス通知メッセージFS1の中で索道制御部10に向けて送信される。しかしこの機能監視ユニット201は、機能に何らかの不具合を来していると判定したときには、例えばばね力が、必要とされる、予め定められたある限界値からさらに低下している場合には、この機能ステータ通知メッセージFS1を手段として用いて、何らかの機能障害を、事情によってはこの搬器パラメータともども、索道制御部10に向けて送信するようにするとよい。その後続いて索道制御部10の内部では、いずれかの相応の処置が発動されることになる。何らかの機能障害を生じているケースにおいては、索道1の運転が停止されるか、またはその機能障害の原因となった搬器5nの、運転員による車庫線押送が指示されるようにするとよい。
この機能監視ユニット201の監視エリア内では、さらにそれに追加して、搬器5nが今正にこの機能監視ユニット201の監視エリア内に位置していることを索道制御部10は知っていると想定できるにもかかわらず、搬器識別子FIDnも読み取られるようにするとよい。搬器識別子FIDnが再度読み取られるようにした場合は、索道制御部10の内部で可能性のある不具合を識別することが可能となる。例えば何らかの運行上の不具合によって、搬器5nの中に曳索4における位置が変わってしまったものがあるかもしれないし、最悪のケースでは、行方が分からなくなった搬器5nもあるかもしれない。
それぞれの機能ステータス通知メッセージFS1またはそれらの中に含まれているそれぞれの搬器パラメータは、索道制御部10の内部で、搬器識別子FIDnともども、例えば適切なデータベースの内部で、保存されるようになっている。それによりばね力が悪化する一定の傾向を判定することが可能となる。
そのためには、索道制御部10の内部において、例えば、蓄積されているそれぞれの搬器識別子FIDnを利用すればわけなく可能であるが、幾つかの適切な評価用ソフトウェア・ツールを利用して、フィルタリングを行うことによって、この機能監視ユニット20iから出された機能ステータス通知メッセージFS1に付属している、特定の搬器5nに関するデータセットが抽出されて、蓄積されているそれぞれの搬器パラメータの経時特性が評価されるようにするとよい。例えばばね力の計測結果が、出力される、または表示される、またはその他の方法で評価されるようにするとよい。この傾向評価に基づいて、ばね力の値が急激に変化しているところがある場合には、いずれか一つの圧搾ばね(通例は複数の圧搾ばねが存在する)に何らかの損傷を生じていると判定することも可能となる。
同様に幾つかの適切なソフトウェア・ツールを利用して、蓄積されているそれぞれの機能障害についても、解析が行われるとよい。例えば、特定の機能監視ユニット20iから送られた、同じ搬器5nによって引き起こされた機能障害について、頻度が評価されるようにするとよい。機能障害を引き起こしているのが常に同じ搬器5nであるならば、これは、この搬器5nに何らかの不良を生じていることを明確に指したものであると考えられる。同じく、索道制御部10の内部において、ある一つの特定の機能監視ユニット20iによって、複数の異なる搬器5nによって引き起こされた機能障害についても、頻度が評価されるようにするとよい。特定の機能障害を引き起こしているのが複数の異なる搬器5nであるならば、これは、この機能監視ユニット20iの監視エリア内、またはこの機能監視ユニット20iにより監視される索道コンポーネントの内部に、何らかの不良を生じていることを指したものであると考えられる。
特にそれぞれの搬器5nが握放索を可能として連結される自動循環式索道の場合には、もっとも、これだけに限られるわけではないが、停留場内で折り返す際に辿るコースが、多くの場合は幾つかのいわゆる通過ゾーンDZm、m≧1に、例えば、搬器5nが曳索4から離脱されて減速される通過ゾーンDZ1と、人々が乗り降りする通過ゾーンDZ2と、搬器5nが加速されて曳索4に連結される通過ゾーンDZ3とに、分割されている。当然ながら通過ゾーンDZmの数をそれよりも増やしてり減らしたりすることも考えられる。基本的には、通過ゾーンDZm内に位置するのは常に一つの搬器5nだけとなるが、これはそれぞれの通過ゾーンDZmの区分けを適切に行うことによって簡単に保証することができる。これについて、一つの通過ゾーンDZ1を例にとり説明するが、以下の説明は、全ての通過ゾーンDZmに対して、おしなべて当てはまるものである。
さてこの通過ゾーンDZ1には、これを通過する際の安全確認手段として、機能監視ユニット202が備え付けられている。それにより、搬器5nが、定義済みの時間ウィンドウの範囲内で、この通過ゾーンDZ1を通過して移動することが保証されるようにしている。時間と移動距離は等価であることから、言うまでもなく、時間の代わりに、搬器5nがこの通過ゾーンDZ1内に進入してからそれまでに進んだ移動距離が使用されるようにしてもよい。したがって、通過時の安全確認のためには、時間と等価の方法として、搬器5nの移動距離が長過ぎたのかそれとも短過ぎたのかどうかが検査されるとよい。そのためには、停留場2内での移動距離を直接計測してもよい。この距離測定には、索条の速度(ひいては時間)に関係なく計測を行うことができるという長所がある。搬器5nの移動が遅過ぎたり速過ぎたりする場合は、予め定められた移動距離の許容範囲に違背することになり、何らかの障害を生じていると想定しなければならない。そのような機能障害を生じている場合、これは、機能ステータス通知メッセージFS2を手段として用いて索道制御部10に向けて送信される。索道制御部10は、このケースにおいては索道1の運転を停止する。さらにそれに追加して、この通過ゾーンDZ1を通過するそれぞれの搬器5nについて、通過に要した通過時間または移動距離が、搬器パラメータとして、機能ステータス通知メッセージFS2の中で、索道制御部10に向けて伝送されるようにするとよい。それぞれの機能ステータス通知メッセージFS2は、索道制御部10の内部で再び、それぞれに対して割り当てられた搬器識別子FIDnともども、保存されるようになっている。
それによっても再び、蓄積されているそれぞれの機能ステータス通知メッセージFS2もしくはそれらの中で伝送されたそれぞれの機能障害および搬器パラメータを評価することが可能となる。そのためには、再び幾つかの適切な評価用ソフトウェア・ツールを用いて、特定の搬器5nに関する通過時間の傾向が調べられるとよい。いずれかの搬器5nで、この通過ゾーンDZ1を通過する際の移動速度が決まって速くなる一定の傾向を確認することができる場合は、摩擦ライニング19の摩耗や着氷がその原因として考えられる。いずれかの搬器5nに、この通過ゾーンDZ1を通過する際の移動速度が決まって遅くなる傾向が見られるのであれば、これは、何らかの機械的な不良を指したものであると考えられる。これに対して、同じ通過ゾーンDZ1内で複数の異なる搬器5nから同じ機能障害が通報されるのであれば、これは、この通過ゾーンDN1内のそれぞれの移送装置、例えば移送輪7に、何らかの問題が生じていることを、例えばタイヤ空気圧が低過ぎることを、または、この通過ゾーンDN1内のこれらの移動装置の駆動装置に、何らかの問題を生じていることを、例えばVベルトの張り具合が不足していることを、指したものであると考えられる。したがって蓄積されているそれぞれの機能ステータス通知メッセージFS2を評価することによって、問題解決を大幅に簡素化して加速化することができる。
通過ゾーンDZ1の通過時間については、例えば、通過ゾーンDZ1の始点に配置した第1のセンサ21により、搬器5nがこの通過ゾーンDZ1に入ったことを検出して、通過ゾーンDZ1の終点に配置した第2のセンサ22により決定することができる、この搬器5nが通過ゾーンDZ1から再び出ていく時間から、機能監視ユニット202の内部で、入ってから出るまでの時間を計測することによって、検出することができる。この時間は、ほかにも、搬器5nが通過ゾーンDZ1に入ったときにカウンタをスタートさせて、搬器5nが通過ゾーンDZ1から出たときにカウンタをストップさせることにより、カウンタの計数状態として検出することもできる。基本的にはこれと同じようにして、通過ゾーンDZ1内の移動距離が検出されるようにしてもよい。
そこでは第1のセンサ21および/または第2のセンサ22が、例えば任意の無線トランスポンダ用のリーダ装置30として、搬器識別子FIDnを読み取るように作成されたものであるとよい。搬器識別子FIDnが読み取られるようにした場合は、これを通過ゾーンDZ1に入ったこと、もしくはそこから出たことを示す時点として、援用することができる。
搬器識別子FIDnを記憶しておくために無線トランスポンダRFnを使用する場合には、送信アンテナ31が(またはほかにも複数の送信アンテナ31が協働して)、搬器5nの移動方向に沿って、通過ゾーンDZ1の全長をカバーするようにするとよい。通過ゾーンDZm内にいる搬器5nの標準速度やこれに組み付けられている無線トランスポンダRFnの諸特性は既知であることから、この通過ゾーンDZ1の内部で実行することができる、搬器5nに備えられた無線トランスポンダRFnの読取り工程の回数も既知となっている。例えば類型的なインプリメンテーション方式においては、送信アンテナ31の長さが7m、搬器5nの速度が7m/sである場合には、読取りを6〜8回行うことができる。したがって、通過ゾーンDZ1内で行われる読取りの回数が5回以下または9回以上である場合は、搬器5nの通過ゾーンDZ1を通過する際の走行速度が遅過ぎるかまたは速過ぎると想定することができる。これもまた、通過時の安全確認のための、十分な精度を有するカウンタとして、使用することができる。
通過ゾーンDZmは、必ずしも停留場2内になければならないというものではない。二つの停留場間の索道線路にも、通過時の安全確認のために、機能監視ユニット20iを備えた通過ゾーンDZmが設けられるようにすることもできる。例えば索道1のいずれかの支柱の一列にならんだ策輪を、この策輪のところで脱索して動かなくなる搬器5nが一つもないことを保証するために、通過ゾーンDZmとして定義されるようにするとよい。
機能監視ユニット203のさらにもう一つの例として、搬器5nのドアまたはセーフティバーのロックがどのような状態にあるかが監視されるようになっている。乗客の安全のために、乗車後には搬器5nが(例えばゴンドラリフトの場合はドアが、チェアリフトの場合はセーフティバーが)単に閉止されるだけではなくて、索道線路中で搬器5nが不意に、または乱用により、開いてしまうような事態を阻止するために、ドアおよびセーフティバーは機械的にもロックされるようになっている。そこでは機能監視ユニット203により、ロック状態に不具合がある場合には、搬器5nの出発や、到着すらも阻止されるようにしている。そのために停留場2内のドアまたはセーフティバーが閉止されロックされるエリア内には、ロッキング・ステータスを検出して機能監視ユニット203に通報するようになっている、いずれかの十分に知られているロック状態監視ユニットが配置されている。ロック状態が規定通りでない場合は、この機能監視ユニット203から、機能ステータス通知メッセージFS3が、機能障害とともに、索道制御部10に向けて送信される。それを受けて索道制御部10は索道1を停止するか、またはそれ以外の何らかの所望の処置を発動する。このロッキング・ステータスは、搬器5n内に記憶されている搬器識別子FIDnとともに、機能監視ユニット203に向けて送信され、それにより機能監視ユニット203は、この搬器識別子FIDnについても、索道制御部10に提供できるようになる。索道制御部10の内部では、この機能ステータス通知メッセージFS3が再び、このメッセージが送られる原因となった搬器5nの搬器識別子FIDnとともに、蓄積される。蓄積されているそれぞれの機能ステータス通知メッセージFS3もしくはそれらを手段として用いて伝送された機能障害を、幾つかの適切なソフトウェア・ツールを利用して評価することによって、特定の搬器5nにおいて、そのような機能障害の頻発を来しているのかどうかを判定することができるが、機能障害が頻発しているのであれば、これは、その搬器5nにおけるロック状態に何らかの不良を生じていることを指したものであると考えられる。
機能監視ユニット204のさらにもう一つの例として、搬器5n、ここでは特にチェアのシートヒータが監視されるようになっている。搬器5nの停留場2を通り抜ける停留場通過走行の間には、搬器5nのシートヒータに、停留場2内のそれぞれのバスバーを介して電気エネルギが供給されることによって、シートヒータの加熱が行われることになる。その際にこの機能監視ユニット204により、この加熱の間の搬器5nの電力消費量が検出されるとよい。この電力消費量の検出結果は、搬器パラメータとして、機能ステータス通知メッセージFS4の中で、索道制御部10に送信されるとよい。機能監視ユニット204により、予め定められたそれぞれの限界値に関して、電力消費量が過小または過大であると判定される場合には、機能ステータス通知メッセージFS4を手段として用いて、機能障害が索道制御部10に通報されるとよい。索道制御部10の内部では、この機能ステータス通知メッセージFS4が再び、このメッセージが送られる原因となった搬器5nの搬器識別子FIDnとともに蓄積される。蓄積されているそれぞれの機能ステータス通知メッセージFS4を、幾つかの適切なソフトウェア・ツールを利用して評価することによって、特定の搬器5nにおいて、そのような機能障害の頻発を来しているかどうかを判定することができるが、機能障害が頻発しているのであれば、これは、その搬器5nに備えられたシートヒータに何らかの不良を生じていることを指したものであると考えられる。同様にここでも再び、搬器5nの電力消費量の経時的傾向を評価することによって、悪化を来していないか判定できるようにすることもできる。複数の異なる搬器5nから機能障害が通報される、または複数の異なる搬器5nが似通った悪化傾向を呈しているのであれば、これもまた、停留場2側に何らかの不良を生じていることを指していると考えてもよい。
機能監視ユニット205のさらにもう一つの例が、いわゆるプレート23(図2)であるが、これは、搬器5nの特定の構成部品の領域内に配置されるものであって、この構成部品が想定通りに正規の配向、姿勢、位置をとる場合には、移動時にこのプレート23に触れることなく、これを通過するように形成されている。これとは逆にこの構成部品が想定外の配向、姿勢、位置をとると、構成部品がプレート23に接触し、搬器5nの移動によって、例えばプレート23が回動したり変位したりすることにより、プレート23は起動されるが、これは任意のセンサ系24により検出可能であって、例えば機能監視ユニット205に通報されるようになっている。いずれかのプレート23がこのように起動される場合は、通例は何らかの機能障害を生じていることになり、この機能障害は、機能監視ユニット205により、機能ステータス通知メッセージFS5の中で、索道制御部10に向けて送信されるようになっている。そこではこの機能ステータス通知メッセージFS5が再び、このメッセージが送られる原因となった搬器5nに対して割り当てられて、この機能ステータス通知メッセージFS5は、搬器識別子FIDnともども、索道制御部10の内部で保存される。蓄積されているそれぞれの機能ステータス通知メッセージFS5を、幾つかの適切なソフトウェア・ツールを利用して評価することによって、特定の搬器5nにおいて、そのような機能障害の頻発を来しているのかどうかを判定することができるが、機能障害が頻発しているのであれば、これは、その搬器5nに何らかの不良、例えばいずれかの構成部品の着氷や破損を生じていることを指したものであると考えられる。
機能監視ユニット201…はいずれも、そこでは適切なハードウェア、例えばいずれかのコンピュータまたはいずれかのSPCの形態で、および/またはソフトウェアの形態で、実施されたものであるとよい。
必ずしもそうする必要があるというわけではないにもかかわらず、それぞれの機能監視ユニット201…の内部では、その機能監視ユニット201…の監視エリア内に位置する搬器5nの搬器識別子FIDnが読み取られて、同様に索道制御部10に向けて送信されるとよい。
索道制御部10の内部で、それぞれの機能ステータス通知メッセージFS1または機能障害または搬器パラメータが、どのように蓄積されるのか、その方式は、それ自体としては任意である。言うまでもなく推奨されるのは、内部に、機能ステータス通知メッセージFS1ごとに、搬器識別子FIDnと(事情によっては明確なコードの形態をとる)機能障害および/または(好適には計測値としての)搬器パラメータとから成るデータセットが蓄積されている、何らかのデータベースである。その際にデータセットによっては、これにさらに、それぞれの機能ステータス通知メッセージFS1の受信時刻を表示するタイムスタンプが備えられてもかまわない。
1 索道
2 停留場
3 滑車
4 曳索
5n 搬器
6 ガイドレール
7 移送輪
8 乗降場
10 索道制御部
11 運行司令室
12 表示ユニット
13 クランプレバー
14 開閉ローラ
15 ガイドローラ
16 ガイドレール
17 走行機構
18 懸垂機
19 摩擦ライニング
20i,201,202,203,204,205 機能監視ユニット
21 第1のセンサ
22 第2のセンサ
23 プレート
24 センサ系
30 リーダ装置
31 送信アンテナ
32 受信アンテナ
33 メモリ・ユニット
34 照会信号
35 応答信号
RFn 無線トランスポンダ
FIDn 搬器識別子
FS1,FS2,FS3,FS4,FS5 機能ステータス通知メッセージ
DZm,DZ1,DZ2,DZ3 通過ゾーン

Claims (17)

  1. 索道(1)の運行方法であって、
    複数のn個の搬器(5n)を第1停留場(2)と第2停留場との間で移動させるために、前記索道(1)が索道制御部(10)により制御され、
    少なくとも一つの機能監視ユニット(20i)を用いて、搬器(5n)とリンクさせた前記索道(1)の機能が監視される、
    方法は、
    それぞれの搬器(5n)に対して明確な搬器識別子(FIDn)が割り当てられて、それぞれの搬器(5n)の前記搬器識別子(FIDn)が前記索道制御部(10)の内部で既知となっていること、
    前記少なくとも一つの機能監視ユニット(20i)が、前記索道(1)の運行中に各搬器(5n)により引き起こされた機能障害を、機能ステータス通知メッセージ(FS1)の中で前記索道制御部(10)に向けて送信すること、
    前記索道制御部(10)が、受け取った機能障害を、それを引き起こした搬器(5n)に対して割り当てること、および、
    前記各機能障害が、それを引き起こした搬器(5n)の搬器識別子(FIDn)ともども、前記索道制御部(10)の内部で保存されて評価されること、
    を特徴とする索道運行方法。
  2. 前記索道制御部(10)の内部で、特定の機能監視ユニット(20i)から送られた、同じ搬器(5n)により引き起こされた同じ機能障害の頻度が評価されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記索道制御部(10)の内部で、特定の機能監視ユニット(20i)から送られた、複数の異なる搬器(5n)により引き起こされたそれぞれの機能障害の頻度が評価されることを特徴とする、請求項1に記載の索道運行方法。
  4. 前記機能監視ユニット(20i)を用いて、前記搬器(5n)の少なくとも一つの搬器パラメータが検出されて、前記搬器(5n)の前記搬器パラメータの検出結果が、機能ステータス通知メッセージ(FS1)を手段として用いて、前記索道制御部(10)に向けて送信され、そこで前記搬器パラメータがその出元である搬器(5n)に対して割り当てられて、前記その出元である搬器(5n)の搬器識別子(FIDn)ともども、保存されて評価されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の索道運行方法。
  5. 前記索道制御部(10)の内部で、特定の機能監視ユニット(20i)から受け取った、特定の搬器の搬器パラメータの何らかの経時的傾向が評価されることを特徴とする、請求項4に記載の索道運行方法。
  6. 前記索道制御部(10)の内部で、特定の機能監視ユニット(20i)から送られた、複数の異なる搬器(5n)のそれぞれの搬器パラメータが評価されることを特徴とする、請求項4に記載の索道運行方法。
  7. 前記索道制御部(10)により、受け取ったのがどの機能障害であるのかに応じて、前記索道(1)において何らかの処置が発動されることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の索道運行方法。
  8. 前記各搬器(5n)のそれぞれの搬器識別子(FIDn)が、前記索道(1)に前記各搬器(5n)を取り付ける間に検出されて、前記各搬器識別子(FIDn)の検出結果が前記索道制御部(10)に向けて送信されることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の索道運行方法。
  9. 少なくとも一つの機能監視ユニット(20i)が、搬器(5n)の搬器識別子(FIDn)を検出して、前記索道制御部(10)に向けて、好適には機能障害および/または搬器パラメータともども、機能ステータス通知メッセージ(FS1)の中で送信することを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の索道運行方法。
  10. 機能監視ユニット(201)を用いて、搬器(5n)の握子部のばね力が検出されて、前記ばね力の検出結果が、搬器パラメータとして、前記機能ステータス通知メッセージ(FS1)の中で、前記索道制御部(10)に向けて送信されることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の索道運行方法。
  11. 前記ばね力の検出結果が予め定められたある限界値を下回る場合は、前記機能監視ユニット(201)が、前記機能ステータス通知メッセージ(FS1)の中で何らかの機能障害を前記索道制御部(10)に向けて送信することを特徴とする、請求項10に記載の索道運行方法。
  12. 機能監視ユニット(202)を用いて、前記停留場(2)内または両方の停留場の間の通過ゾーン(DZ1,DZ2,DZ3)を通過する搬器(5n)の通過走行が監視されて、前記通過ゾーン(DZ1,DZ2,DZ3)を通過する通過走行に要した通過時間または搬器が前記通過ゾーンに進入してからそれまでに進んだ移動距離が検出されて、搬器パラメータとして、前記機能ステータス通知メッセージ(FS2)の中で、前記索道制御部(10)に向けて送信されることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の索道運行方法。
  13. 前記通過ゾーン(DZ1,DZ2,DZ3)を通過する際に、前記搬器(5n)の移動が、予め定められた時間ウィンドウまたは予め定められた移動距離の範囲に関して遅過ぎたり速過ぎたりする場合は、前記機能監視ユニット(202)が、前記機能ステータス通知メッセージ(FS2)の中で、何らかの機能障害を前記索道制御部(10)に向けて送信することを特徴とする、請求項12に記載の索道運行方法。
  14. 機能監視ユニット(203)を用いて、搬器(5n)のドアまたはセーフティバーのロックがどのような状態にあるかが監視されて、ドアまたはセーフティバーのロック状態に何らかの不具合を生じていると判定される場合は、前記機能ステータス通知メッセージ(FS3)の中で、何らかの機能障害が前記索道制御部(10)に向けて送信されることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の索道運行方法。
  15. 機能監視ユニット(204)を用いて、搬器(5n)のシートのシートヒータが監視されて、前記シートヒータの電力消費量が、搬器パラメータとして、前記機能ステータス通知メッセージ(FS4)の中で、前記索道制御部(10)に向けて送信されることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の索道運行方法。
  16. 前記電力消費量の検出結果が、予め定められた限界値を下回るかまたは上回る場合は、前記機能監視ユニット(204)が、前記機能ステータス通知メッセージ(FS4)の中で、何らかの機能障害を前記索道制御部(10)に向けて送信することを特徴とする、請求項15に記載の索道運行方法。
  17. 機能監視ユニット(205)を用いて、プレート(23)が監視されて、搬器(5n)により前記プレート(23)が起動される場合は、前記機能ステータス通知メッセージ(FS5)の中で、何らかの機能障害が前記索道制御部(10)に向けて送信されることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の索道運行方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021177814A (ja) * 2020-05-11 2021-11-18 株式会社ニューギン 遊技機
WO2022129123A1 (de) * 2020-12-17 2022-06-23 Innova Patent Gmbh Seilbahn mit fahrzeug mit einem verschlussantrieb und fehlersicherer verriegelungsüberwachung
WO2022129182A1 (de) * 2020-12-17 2022-06-23 Innova Patent Gmbh Seilbahn mit datenkommunikation zwischen seilbahnsteuerung und fahrzeug

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