JP2020082617A - 3次元造形装置、3次元造形方法、及び3次元造形プログラム - Google Patents

3次元造形装置、3次元造形方法、及び3次元造形プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構成で3次元造形物の品質を向上する。【解決手段】3次元造形装置は、それぞれが液体を吐出する複数のノズルを有する液体吐出ヘッドと、前記液体を硬化させる硬化部と、前記複数のノズルにおける前記液体を吐出する順番を規定する吐出順マスクを記憶する記憶部と、前記液体吐出ヘッドによる液体の吐出と吐出された液体の前記硬化部による硬化とを繰り返して複数の層を3次元造形物として記録媒体上に形成する際に、前記複数の層における異なる層について前記吐出順マスクを適用する開始点を変更する制御部とを有する。【選択図】図5

Description

本発明は、3次元造形装置、3次元造形方法、及び3次元造形プログラムに関する。
3次元造形装置は、紫外線硬化型インクなどの光硬化型の液体を用いて液滴を吐出し、紫外線などの光を照射させて記録媒体上の液滴を硬化させる。また、3次元造形装置は、カラーインクの層、積層用ホワイトインクの層、クリアー(透明)インクの層などの複数の層を積層させて3次元造形物として記録媒体上に生成する。
特許文献1には、画像形成装置において、画像の輪郭部分を通常マスクのドット形成パターンにより第1の紫外線硬化型インクで形成し、画像の内側部分をランダムマスクのドット形成パターンにより第2の紫外線硬化型インクで形成し、第1の紫外線硬化型インクを硬化させてから第2の紫外線硬化型インクを硬化させることが記載されている。これにより、特許文献1によれば、ベタ部分を形成するレベリングが必要な部分には硬化までの時間を稼ぎ、レベリングを行うと滲みやすい輪郭部分は着弾後速やかに硬化させるので、高画質化が図れるとされている。
特許文献1に記載の技術では、画像の輪郭部分と画像の内側部分とで異なる液体及び異なるマスク(ドット着弾順序)のデータを用いることが前提となっており、3次元造形物を記録媒体上に生成するための構成が複雑化する可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で3次元造形物の品質を向上することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の1つの側面に係る3次元造形装置は、それぞれが液体を吐出する複数のノズルを有する液体吐出ヘッドと、前記液体を硬化させる硬化部と、前記複数のノズルにおける前記液体を吐出する順番を規定する吐出順マスクを記憶する記憶部と、前記液体吐出ヘッドによる液体の吐出と吐出された液体の前記硬化部による硬化とを繰り返して複数の層を3次元造形物として記録媒体上に形成する際に、前記複数の層における異なる層について前記吐出順マスクを適用する開始点を変更する制御部とを有する。
本発明によれば、簡易な構成で3次元造形物の品質を向上できるという効果を奏する。
図1は、実施形態にかかる3次元造形装置の外観構成を示す側面図である。 図2は、実施形態におけるキャリッジの構成を示す平面図である。 図3は、実施形態における打ち順マスク(吐出順マスク)を説明するための図である。 図4は、実施形態における打ち順マスクを用いたドット形成パターンを示す図である。 図5は、実施形態における層毎における打ち順マスクの適用の開始点の変更を示す図である。 図6は、実施形態における記録媒体上の表面の凹凸を示す図である。 図7は、実施形態にかかる3次元造形装置の構成を示すブロック図である。 図8は、実施形態にかかる制御装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図9は、実施形態にかかる3次元造形装置の動作例を示すフローチャートである。 図10は、実施形態にかかる3次元造形装置の他の動作例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかる3次元造形装置を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
(実施形態)
実施形態にかかる3次元造形装置は、液体吐出ヘッド(例えば、インクジェットヘッド)から液体(例えば、インク)を吐出させ、記録媒体(例えば、印刷対象物)上に所望の造形物(例えば、画像)を形成する。3次元造形装置は、例えば、インクジェット方式にて吐出されたインクを印刷対象物へ定着させる方法の一つとして、紫外線硬化型インクを吐出して画像形成を行い、紫外線を照射することで印刷対象物へインクを定着させることがある。また、3次元造形装置は、記録媒体上にカラーインクの層と、形状を形成するためのインク、たとえば積層用ホワイトインク(以下Wインク)やクリアー(透明)インク(以下CLインク)の層とを積層させ、3次元造形物(例えば、積層画像)を形成することがある。
複数のドットを積層させた積層画像を形成する場合、積層数が多くなるほど液滴を吐出するノズルの吐出ムラの蓄積などによって、積層形成物の表面に凹凸が発生し、形成物の品質が低下する場合がある。この問題を解決するために、印刷領域の特定の座標に対する液滴を吐出するノズルを各層ごとに変更させることで吐出ムラを拡散させ、形成物の表面の凹凸を低減させる第1の制御が考えられる。
例えば、第1の制御では、画像の輪郭部分を通常マスクのドット形成パターンにより第1の紫外線硬化型インクで形成し、画像の内側部分をランダムマスクのドット形成パターンにより第2の紫外線硬化型インクで形成し、第1の紫外線硬化型インクを硬化させてから第2の紫外線硬化型インクを硬化させる。これにより、ベタ部分を形成するレベリングが必要な部分には硬化までの時間を稼ぎ、レベリングを行うと滲みやすい輪郭部分は着弾後速やかに硬化させるので、高画質化が図れるようにも考えられる。
しかし、第1の制御では、画像の輪郭部分と画像の内側部分とで異なる液体及び異なるマスク(ドット着弾順序)のデータを用いることが前提となっており、3次元造形物を記録媒体上に生成するための構成が複雑化する可能性がある。すなわち、複数のマスクパターンを保持するため、装置構成が複雑になる可能性がある。
そこで、本実施形態では、3次元造形装置において、ノズルの吐出順番を規定する1つの吐出順マスク(打ち順マスク)を用意し、複数の層における異なる層を記録媒体上に形成する際にその吐出順マスクの適用の開始点を変更することで、簡易な制御及び構成による3次元造形物の品質向上を図る。
具体的には、3次元造形装置は、光硬化型の液体を用いて液滴を吐出し、光を照射させて液滴を硬化させ、硬化された液滴の複数の層が積層された積層画像を記録媒体上に形成する。このとき、液滴を吐出させる順番を制御する1つの打ち順マスクを用意し、各層ごとに画像形成領域における打ち順マスクの適用の開始点を変更し画像形成領域に異なる打ち順で液体の吐出を行う。これにより、最終的な立体形成物の表面の凹凸を低減させることができる。
例えば、各層ごとにブランクデータを挿入して液体吐出の開始位置をずらして複数の打ち順マスクを用いて各層ごとの異なる打ち順の液体吐出を実現する場合、生産性の低下や装置構成の煩雑化を招く可能性があるが、本実施形態では、1つの打ち順マスクを用いて制御を行うため、打ち順マスクを用いた制御内容を簡略化できるとともにそのための構成を簡略化でき、簡単な構成にて立体形成物の品質を向上できる。
より具体的には、3次元造形装置100は、図1に示すように、構成され得る。図1は、3次元造形装置100の外観構成を示す図である。
3次元造形装置100は、例えばシャトル形の画像形成装置であり、キャリッジ11を有する。3次元造形装置100では、記録媒体10における画像形成領域を複数回キャリッジ11が往復して画像形成を行う。キャリッジ11は、ヘッドユニット12、照射ユニット13A,13B、及び搬送ステージ15を有する。ヘッドユニット12は、少なくとも1つ以上の液体吐出ヘッドを有する液体吐出部である。照射ユニット13A,13Bは、記録媒体10上の液体に紫外線を照射して液体を硬化するする硬化部であり、ヘッドユニット12の両端に少なくとも一方に搭載され得る。図1では、ヘッドユニット12の両端に照射ユニット13A,13Bが搭載される構成が例示されている。また、図1では、液体吐出ヘッドから吐出される液体が紫外線硬化型インクである場合を例示しているが、液体(例えば、インク)の硬化方法はこれに限定されるものではない。
3次元造形装置100は、例えばインクジェット記録装置であり、ブラック(Bk)、シアン(Cy)、マゼンタ(Ma)、イエロー(Ye)、クリアー(Cl)、ホワイト(Wh)の6色のインクを吐出するヘッドユニットを有し、これらのヘッドユニットを記録媒体の搬送方向と直交する方向に往復動作させて画像形成を行う。
3次元造形装置100は、往路方向21及び復路方向22に往復移動(双方向走査)するキャリッジ11と、記録媒体10を搬送する搬送ステージ15とを備えている。キャリッジ11には、インク滴を吐出する複数の吐出ヘッドを有するヘッドユニット12と、活性エネルギー線を照射する照射ユニット13A,13Bとを搭載している。また、キャリッジ11は、記録媒体10の搬送方向に対して直交する方向に走査して画像を形成する。以下では、照射ユニット13A,13Bを区別する必要がない場合には単に「照射ユニット13」と表記する。
ヘッドユニット12は、活性エネルギー線により硬化するインク滴を記録媒体10上に吐出して画像を形成する1又は複数の吐出ヘッドを備えている。ヘッドユニット12は、活性エネルギー線として例えば、紫外線を照射することで硬化する紫外線硬化型液体であるインク滴を吐出する複数の吐出ヘッドを備えている。なお、1つの吐出ヘッドの複数のノズル列からインク滴を吐出させるようにすることもできる。ヘッドユニット12を構成する吐出ヘッドは、インク滴を吐出するための圧力を発生する圧力発生部を備えたものが使用できる。圧力発生部は、例えば、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などのサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどである。また、ヘッドユニット12は、色毎に独立したヘッド構成に限るものではなく、複数の色のインク滴を吐出する複数のノズルで構成されるノズル列を有する1又は複数の吐出ヘッドを有する構成でもよい。
照射ユニット13は、記録媒体10上に着弾した液滴(例えば、インク滴)を硬化させる活性エネルギー線を照射する。活性エネルギー線としては、可視光、紫外線、赤外線、X線、α線、β線、γ線などを例示することができるが、反応速度が速く、エネルギー線発生装置が比較的安価であるという点から、紫外線が最も好ましい。照射エネルギー量は、100mJ/cm以上が好ましく、より好ましくは200mJ/cm以上である。以下では、活性エネルギー線を、例えば紫外線を一例として説明する。
照射ユニット13Aは、活性エネルギー線照射部であり、ヘッドユニット12から吐出される液滴(例えば、インク滴)を硬化させる波長の例えば、紫外線を照射し、往路方向21でヘッドユニット12に対して後方側に配置されている。
照射ユニット13Bは、活性エネルギー線照射部であり、ヘッドユニット12から吐出される液滴(例えば、インク滴)を硬化させる波長の例えば、紫外線を照射し、復路方向22でヘッドユニット12に対して後方側に配置されている。
なお、図1の例において、照射ユニット13A,13Bは、ヘッドユニット12の両端部に配置されているが、これに限ることはなく、キャリッジ11の構成は任意である。
照射ユニット13の光源としては、例えば、UV(ultraviolet)−A、UV(ultraviolet)−B、UV(ultraviolet)−Cなどの各紫外線領域が発光スペクトルとして出力される、例えば、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、無電極UV(ultraviolet)ランプ、UV(ultraviolet)レーザー、キセノンランプ、LEDランプ、殺菌ランプ等を用いることができる。また、特定の狭い波長領域に発光波長を絞り込んでピーク波長の発光効率が良く高照度が得られ、低消費電力、長寿命であるLED型照射装置を用いることもできる。また、代表的な有電極ランプの365nmのピーク照度は、数W/cmであるが、LED型照射装置(395nmLEDや405nmLED)のピーク照度は、十数W/cmと通常の有電極ランプの数倍の強度を有する。このように、有電極ランプは、広い波長域の発光スペクトルを有するが、LED型照射装置は、それぞれの中心波長のまわりに狭い発光スペクトルを有する。
なお、照射ユニット13の光源に使用するランプは、インク組成物内の光重合開始剤により選択され、発光ピーク波長が光重合開始剤の吸収特性にマッチングしたものが好ましい。例えば、インク組成物内の光重合開始剤の反応ピーク波長が365nmであれば、300〜450nmの波長領域が強い、例えば、メタルハライドランプを選定することが好ましい。また、インク組成物内の光重合開始剤の反応ピーク波長が240nmであれば、例えば、高圧水銀ランプ等を選択することが好ましい。
なお、照射ユニット13の照射条件(発光波長、レベリング時間、照射強度等)を制御することで、部分的に任意の画像品質を確保することが可能である。
キャリッジ11の移動領域の下方には、搬送ステージ15が配置されている。この搬送ステージ15上に記録媒体10が載せられる。搬送ステージ15上にセットされた記録媒体10が搬送ステージ15上を搬送され、画像形成部であるヘッドユニット12下にて画像形成される。すなわち、キャリッジ11を移動させてヘッドユニット12から紫外線により硬化するインク滴を記録媒体10上に吐出することにより、記録媒体10上に所望の画像を形成することができる。
ここで、活性エネルギー線硬化型インクで記録媒体10上に画像形成する場合、通常の水系インク等と比較して記録媒体10の材質等を選ばず、プラスチック材(ポリプロピレン、ポリエチレン等)などの非浸透性の記録媒体への画像形成も可能である。つまり、記録媒体10の選択肢が広がる利点を有する。以下の説明では、記録媒体10が非浸透性の記録媒体10であることを前提とする。以下では、記録媒体を「基材」とも表記する。
例えば、3次元造形装置100は、マルチパス方式で液体の吐出を行ってもよい。マルチパス方式は、キャリッジ11を記録媒体10に対して主走査方向Xに相対的に往復移動させると共に、記録媒体10を副走査方向Yに相対的に移動させることで、画像を形成する方式である。すなわち、主走査方向Xの1回の走査を1つの1パスの走査とすると、それに副走査方向Yの走査を組み合わせて、複数パスの走査を行いながら記録媒体10上に液体の吐出を行うことになる。この場合、ヘッドユニット12は、例えば、主走査方向X及び副走査方向Yの双方に複数のノズルを配列させた構成であってもよいし、主走査方向X及び副走査方向Yの何れか一方にノズルを配列させた構成であってもよい。なお、複数層の画像を積層した積層画像とする場合、記録媒体10を鉛直方向Zに相対的に移動させることで、各層の画像を形成する。
次に、図2を用いて、キャリッジ11に搭載されるヘッドユニット12の構成について説明する。図2は、キャリッジの構成の一例を示す図である。
図2に示すように、ヘッドユニット12は、液滴(例えば、インク滴)を吐出する液体吐出ヘッド(以下、単に「ヘッド」ともいう。)180−1〜180−12を備えている。各液体吐出ヘッド180は、複数のノズルを有する。なお、「ヘッドユニット」とは、単にヘッド180−1〜180−12の全体を総称するものであり、ユニットとして独立していることまで意味しない。
液体吐出ヘッド180−1〜180−12は、例えば、ブラック(Bk)、シアン(Cy)、マゼンタ(Ma)、イエロー(Ye)、クリアー(Cl)、ホワイト(Wh)の6色のインク滴を吐出する。図2の例では、各色ヘッドが2個ずつ繋がって構成されていることを示している。例えば、ブラック(Bk)のヘッド180−1,180−2、シアン(Cy)のヘッド180−3,180−4、マゼンタ(Ma)のヘッド180−5,180−6、イエロー(Ye)のヘッド180−7,180−8、クリアー(Cl)のヘッド180−9,180−10、ホワイト(Wh)のヘッド180−11,180−12で構成されている。以下では、液体吐出ヘッド180−1〜180−12を区別する必要がない場合、単に「液体吐出ヘッド」または「ヘッド」と表記する。
また、各ヘッド180−1〜180−12のノズル列は4列1組で600dpiの解像度(=1列あたり150dpi)である。例えば、ブラックインクは、ヘッド180−1,180−2の各4列のノズル列から吐出される。これにより、キャリッジ11の1スキャンでキャリッジ移動方向と交差する方向では2ヘッド分(4ノズル列)の印字幅を確保することができる。なお、その他の色についても同様である。
なお、色の数は6色に限定されるものではなく、例えば、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色であってもよいし、これ以外の数であってもよい。
次に、打ち順マスクについて図3及び図4を用いて説明する。図3は、打ち順マスクを説明するための図である。図4は、打ち順マスクを用いたドット形成パターンを示す図である。
打ち順マスクは、液体吐出ヘッド180の複数のノズルにおける液体を吐出する順番を規定する吐出順マスクである。3次元造形装置100は、打ち順マスクを用いて、液体吐出ヘッド180から記録媒体10上の画像形成領域に吐出する液滴(例えば、インク滴)の着弾順(置き順)をキャリッジ11の走査方向に順に制御できる。
図3では、一例として、4パスで1つの層の画像形成を行う場合の説明を行う。例えば4x4ピクセルの打ち順マスクMKを用いて、15x15ピクセルの範囲の画像形成領域に液体吐出(印刷)を行うことを考える。図3(a)に示すような打ち順マスクMKは、液体吐出ヘッド180における複数のノズルの配列に対応した着弾順の配列を規定している。3次元造形装置100は、図3(a)の着弾順の配列に基づき、図3(b)に示す打ち順マスクデータMKD1を構成する。打ち順マスクデータMKD1では、打ち順マスクMKにおける着弾順の配列が2次元的に繰り返されている。3次元造形装置100は、図3(b)に示す順マスクデータMKD1の適用を液体吐出ヘッド180へ指示する。
1パス目の液体吐出動作(印刷動作)では、液体吐出ヘッド180は、図3(b)の打ち順マスクデータMKD1における「1」の領域の指示に従い、図4(a)のドットパターンに示すように液体吐出(印刷)を行う。
2パス目の液体吐出動作(印刷動作)では、液体吐出ヘッド180は、図3(b)の打ち順マスクデータMKD1における「2」の領域の指示に従い、図4(b)のドットパターンに示すように液体吐出(印刷)を行う。
3パス目の液体吐出動作(印刷動作)では、液体吐出ヘッド180は、図3(b)の打ち順マスクデータMKD1における「3」の領域の指示に従い、図4(c)のドットパターンに示すように液体吐出(印刷)を行う。
4パス目の液体吐出動作(印刷動作)では、液体吐出ヘッド180は、図3(b)の打ち順マスクデータMKD1における「4」の領域の指示に従い、図4(d)のドットパターンに示すように液体吐出(印刷)を行う。
図4(a)〜図4(d)に示す液体吐出により、記録媒体10上に1層分の画像が形成される。なお、図4(a)〜図4(d)では、図示及び説明の簡略化のために、画像形成領域に形成すべき画像がベタパターンである場合を例示している。
ここで、複数層の画像を積層した積層画像とする場合、この同一の打ち順マスクMKを積層する各層に対してそのまま用いると、図6(a)に示すように、記録媒体10上の表面に吐出順による顕著な凹凸が発生することがある。図6(a)は、積層する各層に対して同一の打ち順マスクMKをそのまま用いて液体吐出を行った場合における記録媒体10上の表面の凹凸を示す図である。図6(a)の横軸は、記録媒体10上におけるY位置を示し、図6(a)の縦軸は、記録媒体10上におけるZ位置を示している。図6(a)に波線で囲って示すY位置において記録媒体10上の表面の凹凸が比較的大きくなっている。これらが主走査方向(X方向)もしくは副走査方向(Y方向)につながることで、記録媒体10上に形成された造形物(画像)おいてスジ状の模様に見えることがあり、記録媒体10上に形成される3次元造形物(積層画像)の品質が低下する可能性がある。
それに対して、3次元造形装置100は、図5に示すように、層毎における打ち順マスクの適用の開始点を変更する。図5は、層毎における打ち順マスクの適用の開始点の変更を示す図である。
複数層の画像を積層した積層画像とする場合、3次元造形装置100は、図5に示すように、打ち順マスクMKの読み出し方を層毎に変えることで、層毎における打ち順マスクの適用の開始点を変更することができる。
例えば、図5(a)、図5(b)では、4x30ピクセルの範囲の画像形成領域に、複数層におけるn層目(nは積層画像の全層数より小さい任意の整数)の液体吐出動作(印刷動作)を行う。3次元造形装置100は、図5(b)に示す画像形成領域(4x30ピクセル)のドットパターンが単位領域UR(4x15ピクセル)のドットパターンの繰り返しで形成可能であると判断する。3次元造形装置100は、図3(a)の着弾順の配列に基づき、図5(a)に示すように、単位領域UR(4x15ピクセル)に対応した打ち順マスクデータMKD2を構成する。3次元造形装置100は、図5(a)に示す打ち順データMKD2をX方向へ2回繰り返し適用することを液体吐出ヘッド180へ指示する。
n層目における2パス目の液体吐出動作(印刷動作)では、液体吐出ヘッド180は、図5(a)の打ち順マスクデータMKD2における「2」の領域の指示に従い、図5(b)のドットパターンに示すように液体吐出(印刷)をX方向へ2回繰り返し行う。
図5(c)、図5(d)では、4x14ピクセルの範囲の画像形成領域に、複数層におけるn+1層目の液体吐出動作(印刷動作)を行う。3次元造形装置100は、n層目の画像形成に使用した打ち順マスクデータMKD2をヘッダー側から1ピクセルを飛ばして読み込みを行い、図5(c)に示す打ち順マスクデータMKD2’を構成する。打ち順マスクデータMKD2’は、打ち順マスクデータMKD2から先頭側の1ピクセルに対応した領域SKが省略されたデータとなっており、等価的に、打ち順マスクMKの適用の開始点が変更されて構成されたデータとみなすことができる。3次元造形装置100は、図5(c)に示す打ち順マスクデータMKD2’の適用を液体吐出ヘッド180へ指示する。
n+1層目における2パス目の液体吐出動作(印刷動作)では、液体吐出ヘッド180は、図5(c)の打ち順マスクデータMKD2’における「2」の領域の指示に従い、図5(d)のドットパターンに示すように液体吐出(印刷)を行う。これにより、n層目と異なる単位領域UR’のドットパターンが記録媒体10上に形成される。
すなわち、n層目用の打ち順マスクデータMKD2に対して読み飛ばしを行い、その読み飛ばしを行った打ち順マスクデータをn+1層目の打ち順マスクデータMKD2’として使用する。これにより、n層目とn+1層目とでは、対応するピクセルに対して液体(例えば、インク)を打ち込む順番が異なり得るため、図6(b)に示すように、記録媒体10上における吐出順による凹凸を抑えることができる。図6(b)は、積層する各層に対して同一の打ち順マスクMKを用いながらその適用の開始点を変更して液体吐出を行った場合における記録媒体10上の表面の凹凸を示す図である。図6(b)の横軸は、記録媒体10上におけるY位置を示し、図6(b)の縦軸は、記録媒体10上におけるZ位置を示している。図6(b)のグラフは、図6(a)のグラフと比較すると、記録媒体10上における凹凸や表面粗さが大きく改善していることが分かる。すなわち、積層する各層に対して同一の打ち順マスクMKを用いながらその適用の開始点を変更ことにより、3次元造形物(積層画像)の品質向上が実現できる。
なお、打ち順マスクデータをX方向に繰り返し適用して液体吐出を行う場合、n+1層目の液体吐出動作(印刷動作)では、図5(e)に示すように、最初の1回に読み飛ばしを行った打ち順マスクデータMKD2’を用いて2回目以降に読み飛ばしを行っていないも打ち順マスクデータMKD2を用いて良い。これにより、単位領域UR’のドットパターンに続けて、単位領域URのドットパターンが記録媒体10上に形成され得る。あるいは、図5(f)に示すように、読み飛ばしを行った打ち順マスクデータMKD2’を繰り返し用いてもよい。単位領域UR’のドットパターンが繰り返し記録媒体10上に形成され得る。
また、読み飛ばす開始位置はヘッダー側からでも良いし、フッター側からでもよい。更に、読み込み開始位置を偶数や奇数番からはじめて、読み込み順序を入れ替えてもよい。
更に、本実施形態では、横方向(X方向)への入れ替えについて述べたが、縦方向(Y方向)に対して同様の発明を用いても良いし、打ち順ルールが崩壊しない範囲で縦横の両方へ用いても良い。
また、読み飛ばす数は1以上からマスクの幅を超えない範囲であれば自由に選択されてよい。その数は事前に定められていても良いし、液体吐出を行う層(例えば、印刷層)のたびに乱数で定めてもよい。
次に、3次元造形装置100の構成について図7を用いて説明する。図7は、3次元造形装置100の構成を示すブロック図であり、概略的には、3次元造形装置100のハードウェア構成を示すとともに、制御装置101内については、その機能構成を示している。
図7に示すように、3次元造形装置100は、制御装置101、表示部110、画像データ入力部120、打ち順マスク入力部125、画像データ入力部120、副走査方向制御部130、主走査方向制御部140、エンコーダー145、高さ方向制御部146、光源制御回路150、光源160、ヘッド駆動回路170、液体吐出ヘッド180、及びメモリ190を有する。液体吐出ヘッド180は、図2に示す液体吐出ヘッド180−1〜180−12のそれぞれに対応している。
制御装置101は、ステージ制御部102、キャリッジ制御部103、光照射装置制御部105、画像処理部107、吐出演算部108、及び吐出制御部109を含む。制御装置101は、表示部110の表示制御を行う。キャリッジ制御部103は、主走査方向制御部140に対して主走査方向(X方向)の移動についての制御を指示する。これに応じて、主走査方向制御部140は、キャリッジ11を主走査方向に移動させるモータを駆動制御する。主走査方向制御部140は、走査位置を検出するためのエンコーダー141のエンコーダー出力に基づいてキャリッジ3の主走査方向の位置を制御する。ステージ制御部102は、副走査方向制御部130に対して副走査方向(Y方向)の移動についての制御を指示する。これに応じて、副走査方向制御部130は、搬送ステージ15を副走査方向に移動させるモータを駆動制御する。副走査方向の移動量は、液体吐出ヘッド180の副走査方向のノズル数に応じて適宜設定される。キャリッジ制御部103は、高さ方向制御部146に対して高さ方向(Z方向)の移動についての制御を指示する。これに応じて、高さ方向制御部146は、キャリッジ11を高さ方向に移動させるモータを駆動制御する。光照射装置制御部105は、照射ユニット13A,13Bの光源160(図1参照)を制御する光源制御回路150に対してキャリッジ3の位置およびステージ9の位置に応じて光源160の照射出力を制御する。
画像処理部107は、画像データ入出力部120を介して画像データを受け、受けた画像データが積層画像データであるか否かを判断する。画像処理部107は、受けた画像データが積層画像データである場合、積層画像データを複数の層のデータに分割し、各層のデータを吐出演算部108へ供給する。
吐出演算部108は、打ち順マスク入力部125を介して打ち順マスク(例えば、図3(a)に示す打ち順マスクMK)を受け、記録媒体10上の画像形成領域に対応した打ち順マスクデータを構成する。吐出演算部108は、各層のデータを受けると、処理対象の層のデータに打ち順マスクデータを適用して、マルチパスのパスごとに、液体吐出ヘッド180からの液体(例えば、インク)を吐出するノズルを選択する。このとき、吐出演算部108は、複数の層における異なる層に対する打ち順マスクデータを構成する際に、打ち順マスクを適用する開始点を変更する。これにより、1つの打ち順マスクを用いながら層毎に異なる打ち順マスクデータを構成できる。また、吐出演算部108は、当該ノズルからの液体(例えば、インク)の吐出量を求める。吐出演算部108は、ヘッド駆動回路170に対し、吐出制御部109を介して吐出するノズルと、そのノズルからの吐出量を指示する。
すなわち、制御装置101は、予めもしくは内部処理によって生成された打ち順マスクデータに基づき吐出を制御する機構を備え、吐出制御部109にて複数層の液体吐出(例えば、印刷)を行う際に用いる打ち順マスクデータを切り替える。また、吐出演算部108において、マスクの読み出し開始位置の決定を行い、本実施形態の動作が実現できる。
これらの制御において、制御装置101は制御に必要な情報をメモリ190から取得する。
なお、制御装置101は、ハードウェア的に、図8に示すように構成され得る。図8は、制御装置101のハードウェア構成を示す図である。制御装置101は、CPU(Central Processing Unit)101a、ROM(Read Only Memory)101b、RAM(Random Access Memory)101c、HDD(Hard Disc Drive)101dの各モジュールを含む。CPU101aはROM101bに格納されたプログラムの手順に従ってデータを処理する。RAM101cはCPU101aが処理するときのワークメモリおよびバッファ等に使われる。HDD101dは、大容量のデータを読み書き可能に保持する大容量記憶媒体である。なお、これらCPU101a、ROM101b、RAM101cおよびHDD101dなどによってコンピュータが構成される。
例えば、CPU101aは、上記の制御を含む3次元造形プログラム101b1をROM101bから読み出し、3次元造形プログラム101b1に従った各機能モジュールを、コンパイル時に一括して又は処理の進行に応じて逐次的にRAM101c上に展開することができる。これにより、図7に示すような各構成102〜109が制御装置101内に機能的に実現され得る。
次に、3次元造形装置100の動作例について図9を用いて説明する。図9は、3次元造形装置100の動作例を示すフローチャートである。図9では、打ち順マスクの適用の開始点の変更を打ち順マスクデータの1回目の読み込み時に行い2回目以降の読み込み時に行わない場合(図5(d)、図5(e)の場合)について例示している。
3次元造形装置100は、3次元造形(例えば、積層印刷)を開始すると(S1)、画像データ(例えば、印刷画像データ)を読み込む(S2)。画像データが積層画像データである場合、3次元造形装置100は、各層毎の画像データを読み込んでもよい。3次元造形装置100は、予めもしくは内部処理によって打ち順マスクに基づいて構成された打ち順マスクデータを読み込む(S3)。3次元造形装置100は、現在の処理が2層目以降の液体吐出であるか否かを判断する(S4)。3次元造形装置100は、積層回数に応じた処理変更のためのS4で処理を分岐させる。3次元造形装置100は、現在の処理が2層目以降の液体吐出である場合(S4でYes)、読み込み開始位置を変更して打ち順マスクデータを読み込み、1層目と異なる打ち順マスクデータを取得する(S5)。すなわち、3次元造形装置100は、1層目の打ち順マスクデータに対して読み飛ばしを行い、その読み飛ばされて構成された打ち順マスクデータを2層目以降の打ち順マスクデータとしてもよい。3次元造形装置100は、打ち順マスクデータを主走査方向へ適用して制御データを生成し(S6)、主走査方向への適用が終わるまで(S7でNo)、S3の打ち順マスクデータもしくは変更した打ち順マスクデータを読み込んで(S8)、それを適用して制御データを生成し(S6)、主走査方向への適用が終わると(S7でYes)、制御データに従って、液体吐出ヘッド180を主走査方向に走査させながら液体吐出動作(例えば、描画動作)を行う(S9)。液体吐出動作(S9)が終わると、3次元造形装置100は、記録媒体10上の画像形成領域について、副走査方向に液体吐出が終了しているか否か(例えば、処理対象の層の画像形成が終了しているか否か)を判断する(S10)。3次元造形装置100は、副走査方向に液体吐出が終了していなければ(S10でNo)、記録媒体10を副走査方向に走査させる改行動作(S11)を行って処理をS6へ戻し、副走査方向に液体吐出が終了していれば(S10でYes)、3次元造形が終了しているか否か(例えば、積層印刷すべき複数の層における全ての層の印刷が終了しているか否か)を判断する(S12)。3次元造形装置100は、3次元造形が終了していなければ(S12でNo)、処理をS2へ戻して次の層についての処理を行い、3次元造形が終了していれば(S12でYes)、処理を終了する。
また、3次元造形装置100の他の動作例について図10を用いて説明する。図10は、3次元造形装置100の他の動作例を示すフローチャートである。図10では、打ち順マスクの適用の開始点の変更を各層の形成が終了するまで繰り返し行う場合(図5(f)の場合)について例示している。
図10に示す動作例では、図9に示す動作例におけるS8が省略されている。すなわち、3次元造形装置100は、打ち順マスクデータを主走査方向へ適用して制御データを生成し(S6)、主走査方向への適用が終わるまで(S7でNo)、直前にS6で適用したものと同じ打ち順マスクデータを再度読み込んで、それを適用して制御データを生成し(S6)、主走査方向への適用が終わると(S7でYes)、制御データに従って、液体吐出ヘッド180を主走査方向に走査させながら液体吐出動作(例えば、描画動作)を行う(S9)。これにより、打ち順マスクの適用の開始点の変更を各層の形成が終了するまで繰り返し行うことができる。
以上のように、実施形態では、3次元造形装置100において、ノズルの吐出順番を規定する1つの吐出順マスク(打ち順マスク)を用意し、複数の層における異なる層を記録媒体上に形成する際にその吐出順マスクの適用の開始点を変更する。これにより、1つの吐出順マスクを用いながら複数の層における各層のノズルの吐出順番を異ならせることができる。これにより、装置構成を複雑化させることなく、記録媒体10上に形成する3次元造形物の凹凸を低減できる。すなわち、簡易な制御及び構成により、記録媒体10上に形成する3次元造形物の品質を向上できる。
なお、「液体吐出ヘッド」とは、ノズルから液体を吐出・噴射する機能部品であれば、インクジェット記録装置用の記録ヘッド以外のヘッドであってもよい。吐出される液体は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり、これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。液体を吐出するエネルギー発生源として、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子及び薄膜型圧電素子)、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどを使用するものが含まれる。
また、本明細書における、画像形成、記録、印字、印写、印刷、造形等はいずれも同義語とする。
また、「液体吐出ユニット」とは、液体吐出ヘッドに他の機能部品、機構が一体化したものであり、液体を吐出する機能に関連する部品の集合体である。例えば、「液体吐出ユニット」は、ヘッドタンク、キャリッジ、供給機構、維持回復機構、主走査移動機構の構成の少なくとも一つを液体吐出ヘッドと組み合わせたものなどが含まれる。
ここで、一体化とは、例えば、液体吐出ヘッドと機能部品、機構が、締結、接着、係合などで互いに固定されているもの、一方が他方に対して移動可能に保持されているものを含む。また、液体吐出ヘッドと、機能部品、機構が互いに着脱可能に構成されていても良い。
例えば、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。また、チューブなどで互いに接続されて、液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。ここで、これらの液体吐出ユニットのヘッドタンクと液体吐出ヘッドとの間にフィルタを含むユニットを追加することもできる。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとキャリッジが一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドを走査移動機構の一部を構成するガイド部材に移動可能に保持させて、液体吐出ヘッドと走査移動機構が一体化されているものがある。また、液体吐出ヘッドとキャリッジと主走査移動機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドが取り付けられたキャリッジに、維持回復機構の一部であるキャップ部材を固定させて、液体吐出ヘッドとキャリッジと維持回復機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、ヘッドタンク若しくは流路部品が取付けられた液体吐出ヘッドにチューブが接続されて、液体吐出ヘッドと供給機構が一体化されているものがある。このチューブを介して、液体貯留源の液体が液体吐出ヘッドに供給される。
主走査移動機構は、ガイド部材単体も含むものとする。また、供給機構は、チューブ単体、装填部単体も含むものする。
「液体吐出装置」は、液体吐出ヘッド又は液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて液体を吐出させる装置である。液体を吐出する装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。
この「液体吐出装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
例えば、「液体吐出装置」として、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装置である画像形成装置、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。
また、「液体吐出装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体」は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり、これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
また、「液体吐出装置」は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。
また、「液体吐出装置」としては他にも、用紙の表面を改質するなどの目的で用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置、原材料を溶液中に分散した組成液をノズルを介して噴射させて原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置などがある。
13A,13B 照射ユニット
100 3次元造形装置
101 制御装置
125 打ち順マスク入力部
180,180−1〜180−12 液体吐出ヘッド
特開2015−168067号公報

Claims (5)

  1. それぞれが液体を吐出する複数のノズルを有する液体吐出ヘッドと、
    前記液体を硬化させる硬化部と、
    前記複数のノズルにおける前記液体を吐出する順番を規定する吐出順マスクを取得する取得部と、
    前記液体吐出ヘッドによる液体の吐出と吐出された液体の前記硬化部による硬化とを繰り返して複数の層を3次元造形物として記録媒体上に形成する際に、前記複数の層における異なる層について前記吐出順マスクを適用する開始点を変更する制御部と、
    を備えた3次元造形装置。
  2. 前記制御部は、前記開始点の変更を、前記複数の層のデータの1回目の読み込み時に行い、前記複数の層のデータの2回目以降の読み込み時に行わない
    請求項1に記載の3次元造形装置。
  3. 前記制御部は、前記開始点の変更を、前記複数の層における各層の形成が終了するまで行う
    請求項1に記載の3次元造形装置。
  4. それぞれが液体を吐出する複数のノズルを有する液体吐出ヘッドについて、前記複数のノズルにおける前記液体を吐出する順番を規定する吐出順マスクを取得する取得ステップと
    前記液体吐出ヘッドによる液体の吐出と吐出された液体の硬化部による硬化とを繰り返して複数の層を3次元造形物として記録媒体上に形成する際に、前記複数の層における異なる層について前記吐出順マスクを適用する開始点を変更する変更ステップと、
    を備えた3次元造形方法。
  5. コンピュータに、
    それぞれが液体を吐出する複数のノズルを有する液体吐出ヘッドについて、前記複数のノズルにおける前記液体を吐出する順番を規定する吐出順マスクを取得する取得ステップと
    前記液体吐出ヘッドによる液体の吐出と吐出された液体の硬化部による硬化とを繰り返して複数の層を3次元造形物として記録媒体上に形成する際に、前記複数の層における異なる層について前記吐出順マスクを適用する開始点を変更する変更ステップと、
    を実行させる3次元造形プログラム。
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