JP2020082608A - インクジェット記録装置及びインクジェット記録セット - Google Patents

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Abstract

【課題】備えられるインクの数が多くても、占有面積を小さく抑えることのできるインクジェット記録装置を提供する。【解決手段】第1インクを収容する第1タンクと、前記第1インクとは異なる第2インクを収容する第2タンクと、を備え、装置の使用状態において鉛直方向から見た場合に、前記第1タンク及び前記第2タンクが重なりを有して配置されている、インクジェット記録装置。【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェット記録装置及びインクジェット記録セットに関する。
インクジェット記録方法は、微細なノズルからインクの小滴を吐出して、記録媒体に付着させて記録を行う方法である。この方法は、比較的安価な装置で高解像度かつ高品位な画像を、高速で記録できるという特徴を有する。
インクジェット記録方法で用いる記録装置は、高品質な記録を行うために幅広い技術に関して検討が為されている。例えば、特許文献1には、互いに異なる色のインクを複数備えることにより、高画質の記録を行うことが提案されている。
特開2015−160923号公報
フォトグラフィックスと呼ばれる非常に高精細、高品質の画像を、インクジェットにより記録する場合、用いるインクジェット記録装置に、互いに異なる色のインクが例えば6色以上の多数備えられる場合がある。インクはそれぞれ容器に収容されてインクジェット記録装置に搭載されるので、インクの数が増えると、インクジェット記録装置を設置した場合の占有面積が大きくなる場合があった。そのため、備えられるインクの数が多くても、占有面積を小さく抑えることのできるインクジェット記録装置が求められている。
本発明に係るインクジェット記録装置の一態様は、
第1インクを収容する第1タンクと、
前記第1インクとは異なる第2インクを収容する第2タンクと、
を備え、
装置の使用状態において鉛直方向から見た場合に、前記第1タンク及び前記第2タンクが重なりを有して配置されている。
上記インクジェット記録装置の態様において、
前記第1タンク及び前記第2タンクには、インク注入口が設けられ、
前記第1タンクのインク注入口及び前記第2タンクのインク注入口は、装置の使用状態において鉛直方向から見た場合に、重なりを有しなくてもよい。
上記インクジェット記録装置の態様のいずれかにおいて、
前記インク注入口は、インク注入時に空気流路を形成してもよい。
上記インクジェット記録装置の態様のいずれかにおいて、
互いに異なるインクが収容された6個以上のタンクを有し、
前記第1タンクは、前記6個以上のタンクのうちの1つであり、
前記第2タンクは、前記6個以上のタンクのうちの前記第1タンク以外の1つであってもよい。
上記インクジェット記録装置の態様のいずれかにおいて、
前記第1タンクが前記第2タンクよりも、装置の使用状態において鉛直方向上方に配置され、
前記第1インクのL値は、前記第2インクのL値よりも大きくてもよい。
上記インクジェット記録装置の態様のいずれかにおいて、
前記第1タンクが前記第2タンクよりも、装置の使用状態において鉛直方向上方に配置され、
前記第1インクの色材濃度は、前記第2インクの色材濃度よりも小さくてもよい。
上記インクジェット記録装置の態様のいずれかにおいて、
前記第1タンクが前記第2タンクよりも、装置の使用状態において鉛直方向上方に配置され、
前記第1インクが染料インクであり、前記第2インクが顔料インクであってもよい。
上記インクジェット記録装置の態様のいずれかにおいて、
前記第1タンクが前記第2タンクよりも鉛直方向上方に配置され、
前記第1インクが白色インク又はクリアインクであってもよい。
上記インクジェット記録装置の態様のいずれかにおいて、
前記第1タンクが前記第2タンクよりも、装置の使用状態において鉛直方向上方に配置され、
前記第2インクが黒系インクであってもよい。
本発明に係るインクジェット記録セットの一態様は、
上述のインクジェット記録装置と、
前記第1タンクに前記第1インクを供給するインク供給容器と、
を含む。
上記インクジェット記録セットの態様において、
前記インク供給容器は、圧入式であってもよい。
実施形態に係るインクジェット記録装置の外観斜視図。 実施形態に係るインクジェット記録装置の大まかな内部構造を示す概略図。 実施形態に係るタンクの状態を表す概略図。 実施形態に係るタンクの配置の例を示す概略図。 実施形態に係るタンクの配置の例を示す概略図。 実施形態に係るタンクの配置の例を示す概略図。 実施形態に係るタンクの配置の例を示す概略図。 実施形態に係るタンクの配置の例を示す概略図。 実施形態に係るインク注入口の配置の例を示す概略図。 実施形態に係るインク注入口の配置の例を示す概略図。 実施形態に係るインク注入口の配置の例を示す概略図。 従来のタンクの配置の例を示す概略図。
以下に本発明の実施形態について説明する。以下に説明する実施形態は、本発明の例を説明するものである。本発明は以下の実施形態になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において実施される各種の変形形態も含む。なお以下で説明され
る構成の全てが本発明の必須の構成であるとは限らない。
1.インクジェット記録装置
本実施形態のインクジェット記録装置は、第1インクを収容する第1タンクと、第1インクとは異なる第2インクを収容する第2タンクと、を備えている。
以下、インクジェット記録装置の概要及びインクについて述べ、後にタンクの配置その他の特徴について述べる。
1.1.インクジェット記録装置の概要
図1は、本実施形態に係るインクジェット記録装置1の外観斜視図である。図2は、本実施形態に係るインクジェット記録装置1の正面(図中X軸+方向に沿う方向)からみた概略断面図であり、インクジェット記録装置1の大まかな内部構造を示す概略図である。図3は、本実施形態に係るインクジェット記録装置1を側面(図中Y軸−方向に沿う方向)から見た概略図である。なお図3では、タンク6(インク収容室13)に収容されるインクに、網掛けを施している。
図1及び図2を参照し、本実施形態に係るインクジェット記録装置1の概要を説明する。図1に示すように、本実施形態に係るインクジェット記録装置1は、略箱形の筐体2を有している。
なお、本明細書の説明では、筐体2の長手方向(幅方向)をY方向とし、筐体2の短手方向(奥行き方向)をX方向とし、筐体2の高さ方向をZ方向とする。さらに、方向を示す矢印の先端側を(+)方向とし、方向を示す矢印の基端側を(−)方向とする。
インクジェット記録装置1の正面側(X(−)方向側)には、複数の操作ボタン3と、記録媒体カセット5と、記録媒体排出口4と、インクが収容される複数のタンク6とが配置されている。複数のタンク6には、複数色のインクのうちいずれかのインクがそれぞれ収容されている。
記録媒体カセット5は、正面側に引き出し可能な構成となっており、複数の記録媒体7(図2参照)を重ねて収容することができる。ユーザーが操作ボタン3を操作したり、図示せぬ外部コンピューターから記録を指示する信号が入力されると、記録媒体カセット5から記録媒体7が給紙され、筐体2の中で記録媒体7に画像が記録された後、記録媒体7が記録媒体排出口4から排出される。
図2に示すように、筐体2の中には、Y方向に延びるガイドレール8と、ガイドレール8によって支持され記録媒体7上で往復動するキャリッジ9とが設けられている。キャリッジ9の底面側(Z(−)方向側)には、複数のノズル(図示省略)が形成された記録ヘッド10が搭載されており、記録ヘッド10のノズルから記録媒体7に向かってインクが吐出される。
タンク6と記録ヘッド10とは可撓性を有するインクチューブ11によって連通されている。タンク6に収容されるインクは、インクチューブ11を介して記録ヘッド10に供給される。
このように、本実施形態に係るインクジェット記録装置1は、複数色のインクを吐出する記録ヘッド10と、記録ヘッド10に複数色のインクを供給する複数のタンク6とを有する。
さらに、インクジェット記録装置1は、キャリッジ9の往復動作と、記録媒体7の搬送動作とに合わせて、記録ヘッド10からインクを吐出させる記録機構を備え、記録媒体7に画像を記録する。
図1〜図3に示す例では、インクジェット記録装置1には、6個のタンク6が設けられている。6個のタンク6のそれぞれには、イエローのインク、マゼンタのインク、シアンのインク、ブラックのインク、ライトマゼンタのインク、ライトシアンのインクのいずれかが収容されている。このように、本実施形態に係るインクジェット記録装置1は、記録ヘッド10に複数色のインクを供給するタンク6を有する。
筐体2は、上蓋14を有し、上蓋14はX(+)方向側の端14aを支点として回動可能である。上蓋14のX(+)方向側の端14aを支点として、上蓋14をX(−)方向側に開くと、タンク6におけるインク収容室13のキャップ部材15が露出する。ユーザーは、タンク6に収容されるインクが少なくなると、上蓋14を開き、キャップ部材15を取り外し、インク注入口31(図3参照)からインクをインク収容室13に補充することができる。
1.2.インク
本実施形態のインクジェット記録装置は、上述のタンクに収容されたインクを、上述の記録ヘッドのノズルから吐出する。インクは、少なくとも溶媒を含む。また、インクは、色材を含む顔料インク、染料インクであってもよいし、色材を積極的には含まないクリアインクであってもよい。
1.2.1.溶媒
本実施形態に係るインクジェット記録装置で使用するインクは、溶媒を含有する。溶媒としては、水、有機溶剤、重合性化合物など、公知のものを用いることができる。溶媒の含有量はインクの総量に対して好ましくは45.0質量%以上であり、より好ましくは50.0質量%以上98.0質量%以下であり、さらに好ましくは55.0質量%以上95.0質量%以下である。
1.2.2.色材
本実施形態に係るインクは、色材を含んでもよい。色材としては、顔料、染料のいずれも用いることができ、カーボンブラックを含む無機顔料、有機顔料、油溶染料、酸性染料、直接染料、反応性染料、塩基性染料、分散染料、昇華型染料等を用いることができる。本実施形態のインクでは、色材が分散樹脂により分散されていてもよく、自己分散型の色材を用いてもよく、色材が溶解していてもよく、これらの色材が併用されてもよい。
無機顔料としては、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャネルブラック等のカーボンブラック(C.I.ピグメントブラック7)類、酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ等を用いることができる。
カーボンブラックとしては、三菱化学株式会社製のNo.2300、900、MCF88、No.20B、No.33、No.40、No.45、No.52、MA7、MA8、MA100、No2200B等が挙げられる。デグサ社製のカラーブラックFW1、FW2、FW2V、FW18、FW200、S150、S160、S170、プリテックス35、U、V、140U、スペシャルブラック6、5、4A、4、250等を例示できる。コロンビアカーボン社製のコンダクテックスSC、ラーベン1255、5750、5250、5000、3500、1255、700等を例示できる。キャボット社製のリガール400R、330R、660R、モグルL、モナーク700、800、880、900、1000、1100、1300、1400、エルフテックス12等を例示できる。
白色顔料としては、例えば、金属酸化物、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等の金属化合物が挙げられる。金属酸化物としては、例えば二酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、アルミナ、酸化マグネシウム等が挙げられる。また、白色顔料には、中空構造を有する粒子を用いてもよく、中空構造を有する粒子としては、公知のものを用いることができる。白色顔料としては、例示した中でも、白色度が良好であるという観点から、二酸化チタンを用いることが好ましい。白色顔料は、1種単独でも、2種以上を併用してもよい。
なお、本明細書において、白色インク、白色顔料等という際の「白色」という語句は、完全な白のみを指すものではなく、白と視認できる範囲であれば、有彩色や無彩色に着色した色や光沢を帯びた色も含む。より定量的には「白色」は、例えばCIELABにおいて、Lが100である色のみならず、Lが80以上100以下であり、a及びbがそれぞれ±10以下の色も含まれる。
有機顔料としては、キナクリドン系顔料、キナクリドンキノン系顔料、ジオキサジン系顔料、フタロシアニン系顔料、アントラピリミジン系顔料、アンサンスロン系顔料、インダンスロン系顔料、フラバンスロン系顔料、ペリレン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、ペリノン系顔料、キノフタロン系顔料、アントラキノン系顔料、チオインジゴ系顔料、ベンツイミダゾロン系顔料、イソインドリノン系顔料、アゾメチン系顔料又はアゾ系顔料等を例示できる。
インクに用いられる有機顔料の具体例としては下記のものが挙げられる。
シアン顔料としては、C.I.ピグメントブルー1、2、3、15:3、15:4、15:34、16、22、60等;C.I.バットブルー4、60等が挙げられ、好ましくは、C.I.ピグメントブルー15:3、15:4、及び60から選択される一種又は二種以上を例示できる。
マゼンタ顔料としては、C.I.ピグメントレッド5、7、12、48(Ca)、48(Mn)、57(Ca)、57:1、112、122、123、168、184、202、C.I.ピグメントバイオレット19等が挙げられ、好ましくはC.I.ピグメントレッド122、202、及び209、C.I.ピグメントバイオレット19から選択される一種又は二種以上を例示できる。
イエロー顔料としては、C.I.ピグメントイエロー1、2、3、12、13、14C、16、17、73、74、75、83、93、95、97、98、119、110、114、128、129、138、150、151、154、155、180、185、等が挙げられ、好ましくはC.I.ピグメントイエロー74、109、110、128、及び138から選択される一種又は二種以上を例示できる。
オレンジ顔料としては、C.I.ピグメントオレンジ36若しくは43又はこれらの混合物を例示できる。グリーンインクに使用される顔料としては、C.I.ピグメントグリーン7若しくは36又はこれらの混合物を例示できる。
上記例示した顔料は、好適な顔料の例であり、これらによって本発明が限定されるものではない。これらの顔料は一種又は二種以上の混合物として用いてよいし、染料と併用しても構わない。
また、顔料は、水溶性樹脂、水分散性樹脂や界面活性剤から選ばれる分散剤を用いて顔料分散して用いてもよく、あるいはオゾン、次亜塩素酸、発煙硫酸等により、顔料表面を
酸化、あるいはスルホン化して自己分散顔料として用いてもよい。
本実施形態のインクにおいて、顔料を分散樹脂により分散させる場合には、顔料と分散樹脂との比率は質量基準で10:1〜1:10が好ましく、4:1〜1:3がより好ましい。また、分散時の顔料の体積平均粒子径は、動的光散乱法で計測した場合の最大粒径が500nm未満で平均粒径が300nm以下であり、より好ましくは平均粒径が200nm以下である。
本実施形態のインクに用い得る染料としては、水溶解系として酸性染料、直接染料、反応性染料、及び塩基性染料、水分散系として分散染料、油溶染料、昇華型染料等を挙げることができる。
酸性染料としては、C.I.アシッドイエロー17、23、42、44、79、142、C.I.アシッドレッド52、80、82、249、254、289、C.I.アシッドブルー9、45、249、C.I.アシッドブラック1、2、24、94等を例示できる。
直接染料としては、C.I.ダイレクトイエロー1、12、24、33、50、55、58、86、132、142、144、173、C.I.ダイレクトレッド1、4、9、80、81、225、227、C.I.ダイレクトブルー1、2、15、71、86、87、98、165、199、202、C.I.ダイレクトブラック19、38、51、71、154、168、195、C.I.ダイレクトブルー2、3、8、10、12、31、35、63、116、130、149、199、230、231等を例示できる。
反応性染料としてC.I.リアクティブイエロー2、7、15、22、37、42、57、69、76、81、95、102、125、135、C.I.リアクティブレッド2、14、24、32、55、79、106、111、124、C.I.リアクティブブルー2、13、21、38、41、50、69、72、109、120、143、C.I.リアクティブブラック3、4、5、8、13、14、31、34、35、39等を例示できる。
塩基性染料としては、C.I.ベーシックイエロー1、2、13、19、21、25、32、36、40、51、C.I.ベーシックレッド1、5、12、19、22、29、37、39、92、C.I.ベーシックブルー1、3、9、11、16、17、24、28、41、45、54、65、66、C.I.ベーシックブラック2、8等を例示できる。
また、分散染料、油溶染料としては、インクビヒクル中で溶解せずに分散する色材であればいずれも用いることができ、アゾ系、金属錯塩アゾ系、アントラキノン系、フタロシアニン系、トリアリルメタン系等を例示できる。
分散染料としては、C.I.ディスパースレッド60、82、86、86:1、167:1、279、C.I.ディスパースイエロー64、71、86、114、153、233、245、C.I.ディスパースブルー27、60、73、77、77:1、87、257、367、C.I.ディスパースバイオレット26、33、36、57、C.I.ディスパースオレンジ30、41、61等を例示できる。
油溶染料としては、C.I.ソルベントイエロー16、21、25、29、33、51、56、82、88、89、150、163、C.I.ソルベントレッド7、8、18、24、27、49、109、122、125、127、130、132、135、218
、225、230、C.I.ソルベントブルー14、25、35、38、48、67、68、70、132、C.I.ソルベントブラック3、5、7、27、28、29、34等を例示できる。
昇華型染料としては、昇華性を有する分散染料、油溶染料等を用いることができる。このような染料の具体例としては、C.I.ディスパースイエロー3、7、8、23、39、51、54、60、71、86;C.I.ディスパースオレンジ1、1:1、5、20、25、25:1、33、56、76;C.I.ディスパースブラウン2;C.I.ディスパースレッド11、50、53、55、55:1、59、60、65、70、75、93、146、158、190、190:1、207、239、240;C.I.バットレッド41;C.I.ディスパースバイオレット8、17、23、27、28、29、36、57;C.I.ディスパースブルー19、26、26:1、35、55、56、58、64、64:1、72、72:1、81、81:1、91、95、108、131、141、145、359;C.I.ソルベントブルー36、63、105、111等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよいし2種類以上を併用してもよい。
上記例示した染料は、好適な色材の例であり、これらによって本発明が限定されるものではない。これらの染料は一種又は二種以上の混合物として用いてよいし、顔料と併用しても構わない。
色材を含む場合、その含有量は、用途に応じて適宜調整することができるが、好ましくは0.10質量%以上20.0質量%以下であり、より好ましくは0.20質量%以上15.0質量%以下であり、さらに好ましくは1.0質量%以上10.0質量%以下である。
1.2.3.その他の成分
さらに上記以外の成分として、本実施形態のインクは、例えば、分散剤、樹脂粒子、pH調整剤、キレート化剤、保湿剤、防錆剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、酸素吸収剤、溶解助剤など、インクジェット用のインクにおいて通常用いることができる添加剤を含有してもよい。
1.3.タンク
上述のインクジェット記録装置1では、タンク6が6個備えられているが、タンクの数は複数であれば限定されず、5個以下であっても7個以上であってもよい。また、図1〜図3の例では、タンクは、インクジェット記録装置の一端側に6個集積して配置されているが、例えば、一端側に2個、他端側に4個というように装置内で分散して配置されてもよい。
1.3.1.タンクの形状等
タンクは、インクを収容するインク収容室を有し、インクチューブに対してインクを供給できるのであれば、全体の形状、材質等に制限はない。しかし、並べて配置しやすい点、重ねて配置しやすい点などから、タンクは略直方体の外形であることが好ましい。また、タンクのインクに接触する部分はの材質は、インクの組成や性状に影響しにくいという点から、ポリオレフィン系の材質で形成されることが好ましい。
タンクは、タンクにインクを注入することのできるインク注入口を有してもよい。インク注入口は、タンクの外側と、インク収容室とを連通する開口であり、外部からインク注入口を通じてインクをタンクに注入することができる。
インク注入口は、例えば、上記インクジェット記録装置1で例示したように、装置を使
用する状態において、タンクの側面のいずれかに設けられてもよい。また、インク注入口は、装置を使用する状態において、タンクの上面に設けられてもよい。インク注入口が、装置を使用する状態において、タンクの側面に設けられる場合には、タンクの底面よりもタンクの上面に近い位置に設けられることが好ましい。
本明細書において「装置の使用状態」又は「装置を使用する状態」とは、インクジェット記録装置が、記録を行う姿勢で設置された状態をいう。
インク注入口は、上記インクジェット記録装置1で例示したように、単純な開口であっても良いし、後述するインク供給容器の供給口と嵌合する構造となっていてもよい。また、インク注入口の形状は、円形であっても他の形状であってもよい。
タンクにインク注入口が設けられる場合、インク注入口は、インク注入時に空気流路を形成できるような構造としてもよい。インク注入口に後述するインク供給容器を接続してインク供給容器からタンクへインクを注入する際、インク供給容器が圧入式である場合には、インクの注入時にタンク中の空気を大気に放出することにより、インクをより容易に注入することができる。このような観点から、インク注入口に圧入式のインク供給容器を接続した場合に、インク供給容器の供給口と嵌合して密閉することなく、タンク内部と大気とが連通する空気流路が形成される構造が形成されるように、インク注入口又は供給口が構成されてもよい。
タンクにはさらに、その他の構成が設けられてもよく、例えば、タンクを積層配置する際に位置を案内する凹凸や、タンクのインク収容室の内部のインクの量を外部から確認できるような窓、目盛り、水位管、浮き等が設けられてもよい。
1.3.2.タンクの配置と呼称
本実施形態のインクジェット記録装置には、複数のタンクが備えられるが、複数のタンクのうち、少なくとも1つのタンクが、他のタンクと重ねて配置される。すなわち、本実施形態のインクジェット記録装置では、タンクの少なくとも1つは、装置の使用状態において鉛直方向から見た場合に、重なりを有して配置される。
このように配置されることにより、装置の設置面積又は占有面積を小さくすることができる。また、タンクの鉛直方向の高さを小さくすることができるので、タンクへインクを注入する際に、注入されるインクの落ちる高さが小さくなり、注入時の泡立ちを抑制することができる。すなわち、タンクの高さ(図中Z方向の大きさ)を小さくして重ねて配置すれば、同容量のタンクを搭載する場合、タンクの幅(図中Y方向の大きさ)を小さくしてY方向に複数のタンクを並べる場合に比べて、タンクの高さを小さくすることができ、インク注入時の泡立ちを抑制できる。インクの泡立ちを抑制できる結果、インクの気泡により記録ヘッドからの吐出不良を抑制でき、より良好な吐出安定性を得ることができる。
本明細書では、複数あるタンクのうちの一つを「第1タンク」と称し、複数のタンクのうちの第1タンク以外の1つのタンクを「第2タンク」と称し、第1タンクのほうが、第2タンクよりも鉛直方向で上方に配置されるものとする。
第1タンク及び第2タンクを選んだときに、選ばれた第1タンクと第2タンクとが、装置の使用状態において鉛直方向から見た場合に、重なりを有して配置されていれば、装置の設置面積又は占有面積を小さくすることができる。この場合、第1タンク及び第2タンクは、複数のタンクから、このような配置となるように都合よく選ぶことができる。また、本明細書では、第1タンクに収容されるインクを「第1インク」、第2タンクに収容されるインクを「第2インク」と呼ぶ。
2つのタンクが、装置の使用状態において鉛直方向から見た場合に、重なりを有して配置される態様としては、2段で重ねて配置された態様や3段以上に重ねて配置された態様が挙げられる。また、2つのタンクが、装置の使用状態において鉛直方向から見た場合に、全体が重なって配置されてもよい。タンクが3段以上に重ねて配置される場合には、タンクの鉛直方向の高さをさらに小さくすることができるので、タンクへインクを注入する際に、注入されるインクの落ちる高さがより小さくなるので、注入時の泡立ちを抑制する効果が高まる。
インクジェット記録装置は、互いに異なるインクが収容された6個以上のタンクを有してもよい。この場合、第1タンクは、6個以上のタンクのうちの1つであり、第2タンクは、6個以上のタンクのうちの第1タンク以外の1つとすることができる。
タンクの数が6個以上であると、タンクを重ねて配置することで、設置面積を小さくする効果がより顕著となる。
1.3.3.タンクの配置のバリエーション
図4〜図8は、タンクの配置の例を示す模式図である。図4〜図8は、図1〜図3に示したインクジェット記録装置1の正面(X−側からX+方向に向かって見た正面)側からタンク6を見る模式図となっている。
図4に示す例では、6個のタンク6が、3個X方向に配置され、Z方向に2段に積層して配置されている。図4の例は、図1〜図2に例示したインクジェット記録装置1のタンク6の配置の概略を示している。この例では、上段に配置されたタンク6のいずれかを第1タンクとし、その下側に配置されたタンク6を第2タンクとすれば、第1タンクと第2タンクとが、装置の使用状態において鉛直方向から見た場合に、重なりを有して配置されていることとなる。
また、図示はしないが、タンクの数が2個以上であれば、2段以上に重ねて配置することで、タンクをX方向に薄くする場合に比べて、設置面積を小さくでき、かつ、インク注入時のインクの落下距離を小さくすることができることが理解されよう。すなわち、同じ設置面積で6個のタンクを配置する場合、タンクのX方向の幅を小さくしてX方向に一段で6個配置した場合(図12参照)に比べ、図4に示すように、3個X方向に配置され、Z方向に2段に積層して配置したほうが、インク注入時のインクの落下距離を小さくすることができる。
図5に示す例では、9個のタンク6が、3個X方向に配置され、Z方向に3段に積層して配置されている。図5の例では、上段又は中段に配置されたタンク6のいずれかを第1タンクとし、その下側に配置されたタンク6を第2タンクとして選べば、第1タンクと第2タンクとが、装置の使用状態において鉛直方向から見た場合に、重なりを有して配置されていることとなる。
図6に示す例では、6個のタンク6が、3個X方向に配置され、Z方向に2段に積層し、上段と下段とがX方向にずれた状態で配置されている。図6の例では、上段に配置されたタンク6のいずれかを第1タンクとし、その下側に配置されたタンク6のいずれかを第2タンクとして選べば、第1タンクと第2タンクとが、装置の使用状態において鉛直方向から見た場合に、重なりを有して配置されていることとなる。
図7に示す例では、4個のタンク6が、Z方向に2段に積層し、下段に1個のタンク6が配置され、上段にタンク3個がX方向に配置されている。図7の例では、上段に配置さ
れたタンク6のいずれかを第1タンクとし、下段のタンク6を第2タンクとして選べば、第1タンクと第2タンクとが、装置の使用状態において鉛直方向から見た場合に、重なりを有して配置されていることとなる。
図8に示す例では、5個のタンク6が配置されているが、5個のうち4個のタンク6が2個X方向に配置され、Z方向に2段に積層して配置されている。残りの1個のタンク6は、Z方向に積層することなく配置されている。図8の例では、4個のタンク6のうち上段に配置されたタンク6の一方を第1タンクとし、その下段に配置されたタンク6を第2タンクとして選べば、第1タンクと第2タンクとが、装置の使用状態において鉛直方向から見た場合に、重なりを有して配置されていることとなる。
図4〜図8に例示したように、選ばれた第1タンクと第2タンクとが、装置の使用状態において鉛直方向から見た場合に、重なりを有して配置されていれば、装置の設置面積又は占有面積を小さくすることができ、かつ、インク注入時の泡立ちを抑制することができる。
1.3.4.インク注入口の配置のバリエーション
第1タンク及び第2タンクには、インク注入口が設けられてもよいことは既に述べた。第1タンクのインク注入口及び第2タンクのインク注入口は、装置の使用状態において鉛直方向から見た場合に、重なりを有しないように配置されることがより好ましい。
インク注入口から、インクをタンクに注入する際、インクがこぼれたり、飛び散ったりする場合がある。このような場合に、第1タンク(重ねて配置された上側のタンク)のインク注入口及び第2タンク(重ねて配置された下側のタンク)のインク注入口が、装置の使用状態において鉛直方向から見た場合に、重なりを有していると、第1タンクのインク注入口からこぼれた第1インクが、第2タンクのインク注入口に付着しやすくなったり、第2タンク内に侵入しやすくなる場合がある。第1タンクのインク注入口及び第2タンクのインク注入口は、装置の使用状態において鉛直方向から見た場合に、重なりを有しないように配置されることにより、第1タンクの第1インクにより第2タンクの第2インクが汚染されることを抑制することができる。
図9〜図11は、インク注入口31の配置の例を示す模式図である。図9〜図11は、図1〜図3に示したインクジェット記録装置1の正面(X−側からX+方向に向かって見た正面)側からタンク6及びインク注入口31を見る模式図となっている。
図9に示す例では、6個のタンク6が、3個X方向に配置され、Z方向に2段に積層して配置されている。図9の例は、図1〜図2に例示したインクジェット記録装置1のタンク6の配置の概略を示している。この例では、上段に配置されたタンク6のいずれかを第1タンクとし、その下側に配置されたタンク6を第2タンクとすれば、第1タンクと第2タンクとが、装置の使用状態において鉛直方向から見た場合に、重なりを有して配置されていることとなる。しかし、第1タンクのインク注入口31及び第2タンクのインク注入口31は、装置の使用状態において鉛直方向から見た場合に、重なりを有して配置されている。
これに対して、図10に示す例では、6個のタンク6が、3個X方向に配置され、Z方向に2段に積層して配置され、上段と下段とがX方向にずれた状態で配置されている。図10の例では、上段に配置されたタンク6のいずれかを第1タンクとし、その下側に配置されたタンク6のいずれかを第2タンクとして選べば、第1タンクと第2タンクとが、装置の使用状態において鉛直方向から見た場合に、重なりを有して配置されていることとなる。しかも、図10の例では、上段と下段とがX方向にずれた状態で配置されている結果
、第1タンクのインク注入口31及び第2タンクのインク注入口31が、装置の使用状態において鉛直方向から見た場合に、重なりを有しない。これにより、第1タンクの第1インクにより第2タンクの第2インクが汚染されることを抑制するという更なる効果を得ることができる。
また、図11に示す例では、6個のタンク6が、3個X方向に配置され、Z方向に2段に積層して配置されている。しかし、タンク6に形成されたインク注入口31の位置が、上段のタンク6ではX方向+側に配置され、下段のタンク6ではX方向−側に配置されている。図11の例では、上段に配置されたタンク6のいずれかを第1タンクとし、その下側に配置されたタンク6を第2タンクとして選べば、第1タンクと第2タンクとが、装置の使用状態において鉛直方向から見た場合に、重なりを有して配置されていることとなる。しかも、図11の例でも、第1タンクのインク注入口31及び第2タンクのインク注入口31が、装置の使用状態において鉛直方向から見た場合に、重なりを有しない。これにより、第1タンクの第1インクにより第2タンクの第2インクが汚染されることを抑制するという更なる効果を得ることができる。
1.4.インクの上下
本実施形態において、第1インクのCIELABにおけるL値は、第2インクのL値よりも大きくてもよい。すなわち、第1タンクが第2タンクよりも、装置の使用状態において鉛直方向上方に配置され、第1タンクに収容される第1インクのL値が、第2タンクに収容される第2インクのL値よりも大きくてもよい。このようにすることで、仮に第1タンクに第1インクを注入する際に第1インクが漏れて第2インクに混ざったとしても、第2インクのL値を大きく変化させにくくすることができる。
また、本実施形態において、第1インクの色材濃度は、第2インクの色材濃度よりも小さくてもよい。このようにすることで、仮に第1タンクに第1インクを注入する際に第1インクが漏れて第2インクに混ざったとしても、第2インクの発色濃度を大きく変化させにくくすることができる。特に、第1インクと第2インクとが同色系の濃淡インクである場合に顕著な効果を得ることができる。同色系の濃淡インクとは、例えば、シアンとライトシアンのインク、マゼンタとライトマゼンタのインク、ブラックとグレーのインク、グレーとライトグレーのインク、等が挙げられる。
さらに本実施形態において、第1インクを染料インクとし、第2インクを顔料インクとしてもよい。このようにすることで、仮に第1タンクに第1インクを注入する際に第1インクが漏れて第2インクに混ざったとしても、第2インクの分散安定性を大きく損ねにくくすることができる。
さらに本実施形態において、第1インクが白色インク又はクリアインクであってもよい。このようにすることで、仮に第1タンクに第1インクを注入する際に第1インクが漏れて第2インクに混ざったとしても、第2インクの色相や発色濃度を大きく変化させにくくすることができる。なお、白色インクとは、上述のインクのうち、白色顔料を含むインクのことを指し、クリアインクとは、色材を含まないインク、あるいは色材を意図的に配合しないインクのことを指す。クリアインクとは、上述のインクのうち、色材を含まないインク、あるいは色材を意図的に配合しないインクのことを指す。
さらに本実施形態において、第2インクが黒系インクであってもよい。このようにすることで、仮に第1タンクに第1インクを注入する際に第1インクが漏れて第2インクに混ざったとしても、第2インクの色相や発色濃度を大きく変化させにくくすることができる。黒系インクとは、黒色顔料、黒色染料を含むインクのことを指し、ブラック、ライトブラック、グレー等のインクのことを指す。
2.インクジェット記録セット
本実施形態のインクジェット記録セットは、上述のインクジェット記録装置と、第1タンクに第1インクを供給するインク供給容器と、を含む。インクジェット記録セットは、タンクに対応するインクを供給できるものであれば、インク供給容器が複数含まれてもよい。
2.1.インク供給容器
本実施形態のインクジェット記録セットに含まれるインク供給容器は、例えば、インク供給容器に収容されたインクをインクの自重で落下させてタンクに注入する方式、すなわち自重式であってもよいし、インク供給容器に収容されたインクをインク供給容器内の圧力を高めてインクをタンクに注入する方式、すなわち圧入式であってもよい。圧入式のインク供給容器としては、注射器形状、パック形状等が挙げられる。
インク供給容器の供給口は、タンクにインクを移し替えることができれば任意であるが、爪、空気流路溝、パッキン、ねじ山等が形成されてもよい。インク供給容器が圧入式である場合には、インク供給容器の供給口の空気流路溝等により、インク注入時に空気流路が形成されるようにすれば、インクの供給を円滑に行うことができる。
2.2.作用効果等
本実施形態のインクジェット記録セットは、上述のインクジェット記録装置のタンクに対してインク供給容器によりインクを供給する。そのため、インク注入時にインクの泡立ちが抑制され、吐出安定性よく記録を安定して行うことができる。また、インク供給容器が圧入式である場合には、インクの注入の容易性又は迅速性が向上する反面、より泡立ちが生じやすくなる場合があるが、上述のインクジェット記録装置のタンクであれば、そのような泡立ちも抑えることができ、安定した記録を行うという効果がより顕著に発現する。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成、例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成、を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…インクジェット記録装置、2…筐体、3…操作ボタン、4…記録媒体排出口、5…記録媒体カセット、6…タンク、7…記録媒体、8…ガイドレール、9…キャリッジ、10…記録ヘッド、11…インクチューブ、13…インク収容室、14…上蓋、14a…上蓋の端、15…キャップ部材、31…インク注入口

Claims (11)

  1. 第1インクを収容する第1タンクと、
    前記第1インクとは異なる第2インクを収容する第2タンクと、
    を備え、
    装置の使用状態において鉛直方向から見た場合に、前記第1タンク及び前記第2タンクが重なりを有して配置されている、インクジェット記録装置。
  2. 請求項1において、
    前記第1タンク及び前記第2タンクには、インク注入口が設けられ、
    前記第1タンクのインク注入口及び前記第2タンクのインク注入口は、装置の使用状態において鉛直方向から見た場合に、重なりを有しない、インクジェット記録装置。
  3. 請求項2において、
    前記インク注入口は、インク注入時に空気流路を形成する、インクジェット記録装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項において、
    互いに異なるインクが収容された6個以上のタンクを有し、
    前記第1タンクは、前記6個以上のタンクのうちの1つであり、
    前記第2タンクは、前記6個以上のタンクのうちの前記第1タンク以外の1つである、インクジェット記録装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか一項において、
    前記第1タンクが前記第2タンクよりも、装置の使用状態において鉛直方向上方に配置され、
    前記第1インクのL値は、前記第2インクのL値よりも大きい、インクジェット記録装置。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれか一項において、
    前記第1タンクが前記第2タンクよりも、装置の使用状態において鉛直方向上方に配置され、
    前記第1インクの色材濃度は、前記第2インクの色材濃度よりも小さい、インクジェット記録装置。
  7. 請求項1ないし請求項4のいずれか一項において、
    前記第1タンクが前記第2タンクよりも、装置の使用状態において鉛直方向上方に配置され、
    前記第1インクが染料インクであり、前記第2インクが顔料インクである、インクジェット記録装置。
  8. 請求項1ないし請求項4のいずれか一項において、
    前記第1タンクが前記第2タンクよりも鉛直方向上方に配置され、
    前記第1インクが白色インク又はクリアインクである、インクジェット記録装置。
  9. 請求項1ないし請求項4のいずれか一項において、
    前記第1タンクが前記第2タンクよりも、装置の使用状態において鉛直方向上方に配置され、
    前記第2インクが黒系インクである、インクジェット記録装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置と、
    前記第1タンクに前記第1インクを供給するインク供給容器と、
    を含む、インクジェット記録セット。
  11. 請求項10において、
    前記インク供給容器は、圧入式である、インクジェット記録セット。
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