JP2020081490A - コーヒー用フィルター - Google Patents

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正明 新宅
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Abstract

【課題】コーヒー本来の味や香りを簡便に楽しむことができるフィルターを提供すること。【解決手段】コーヒー用フィルター1の中間層は、材料繊維2とコーヒー豆由来物3から成る。材料繊維2は木材パルプ、コウゾ、ミツマタ、ガンピ、コットン、レーヨンの中から選択される。コーヒー豆由来物3は、コーヒーノキの、種子、花、葉、枝、幹、根、果肉の中から選択され、選択されたコーヒー豆由来物3は焙煎し、破砕して、材料繊維2中に嵌め込む。【選択図】図1

Description

本発明は、コーヒー抽出用のフィルターに関するものである。
飲料としてのコーヒーは、焙煎したコーヒー豆を挽いてなる細かな粒状体から、湯(稀には水)によってコーヒー成分を抽出した抽出液である。であるので飲用に際しては、基本的には「ろ過」(固液分離)されていることになる。
そして現状ではコーヒーろ過には、紙を材料とするペーパーフィルター、布を材料とする布フィルター(ネルフィルターとも呼ばれる)、網状金属である金属フィルター、のいずれかが用いられている。
またコーヒー成分を浸出させる方法には、ドリップ、サイフォン、パーコレーター、フレンチプレス、エスプレッソマシン、その他種々の形態がある。しかしいずれの形態であっても、挽き豆と浸出液とを分けるのは上述の、紙・布・金属、のいずれかであると言える。
また、紙・布・金属に違いによってコーヒー抽出液自体の味に違いが生じる。しばしば言われているのが、金属フィルターはコクや旨味があり、ペーパーフィルターはすっきりとした味わいとなり、布フィルターはその中間、というものである。ペーパーフィルターがすっきりした味わいとなるのは、コーヒー豆が持つ成分の中、酸味や油分などを一部吸着することが原因であるとも言われているが真偽は定かでない。
そしてこれに利便性や価格といった要素が加味されて、適切なろ過方式を選択するのが実情である。
また近時は、容器状或いは袋状のフィルター内に乾燥した挽き豆を入れた上でそこに湯を注いでコーヒー成分を湯中に浸出させ、フィルターからコーヒー抽出液だけを滴下させる「ドリップ式」のコーヒーが好まれており、フィルター材質に関しては「ペーパーフィルター」や「布フィルター」が主流となっている。
またコーヒー用のペーパーフィルターには、パルプ材だけからなるものと、糊料としてプラスチック成分を含むものとがある。挽き豆とフィルターが別体であり、フィルターをドリップ部に嵌め込んでから挽き豆を入れて注湯するタイプのフィルターにはプラスチック成分を含まないものが通常用いられる。挽き豆が予めフィルター内に封入されておりこれを開いてカップ上に載置し注湯するタイプの場合には、挽き豆を封入しておくために熱溶着させる必要があって、パルプ材だけからなるものでは対応できないため、プラスチック成分を含むものが採用される。
特開2005−065961公報
ペーパーフィルターの利点は、使い捨て式であるため「ろ過能力」が劣化しない(これはコーヒー濃度を一定に保ちやすいことを意味する)、イニシャルコストが小さいこと、廃豆粉(出がらし)に触れずにフィルターごと処分できること、等々であり、欠点は、ランニングコストが掛かること、紙の臭いが残る(紙の臭いが抽出液中に移動する)こと、などである。
また、布フィルターとは、布ドリッパーでコーヒーを抽出するときに使用する織布製袋のことであり、ネルフィルターとも呼ばれる。ネルには、起毛した綿織物(綿ネル)と起毛した羊毛織物(本ネル)の2種類あってコーヒーフィルター用には、綿ネルが多用されている。いずれにせよネルフィルターはペーパーフィルターより太い繊維が集まってできていて、ろ過されたコーヒー液は結構な速さで抽出される。しかし使う回数が増えるに従って、布繊維間隙に付着するコーヒーの微粒子量が増加して密に詰まった状態となり、お湯とコーヒー粉の接触時間が長くなる為、無調整だと濃い抽出液になってゆく。なお、1枚のネルで通常だと30〜50回程使用できるとされている。
欠点は取り扱いが面倒である点にある。即ち、抽出後にはコーヒー豆かすを除去・清掃せねばならないこと、乾燥させるとコーヒーの油分が酸化して臭くなるため、水に漬けて冷蔵庫に入れる、密封して冷凍する、等々の措置が必要となることなどである。
更に、既述したように、フィルター内にお湯が留まっている時間(即ちお湯とコーヒー粉の接触時間)が抽出1回目と50回目とでは相当異なるため一定濃度の抽出液を作成するのは難しく、品質保持には熟練を要する。
従って、従来のコーヒーフィルターは、ペーパーフィルターの場合には紙臭さが気になるという問題、抽出液中の油分を吸着しすぎてコクがなくなるという問題があったし、布フィルターの場合には、保管に留意しながら何度か再使用してゆかないと適度なコーヒー濃度が得られないという問題があった。
こうしたことから、淹れ方に熟達したプロでなく、個人的にコーヒーを楽しみたい一般愛好家にあっては、現在市販されているどのフィルターを用いる限り、コーヒー本来の香りやコクを簡単に楽しむことができない、ということになっていた。言い方を換えると、コーヒーフィルターの紙臭さを忌避したいのであれば、淹れる時にペーパーを使わないようにする、即ち、プロ並に技術に熟達した上で布フィルターを用いるしかないこととなっていた。
そこで本発明者は、コーヒー本来の味や香りを簡便に楽しむことができるフィルターを求めて種々研究を重ね、遂に本発明を成したものでありその特徴とするところは、材料繊維中にコーヒー豆由来物が嵌り込んでいる点にある。
ここで「材料繊維」とは、コーヒーフィルター材料であるところの繊維という意味であり、構造でいうと、紙、不織布、織物、編物、等々が該当する。また材質でいうと、木材パルプ、樹皮、コットン、レーヨン、等々が該当する。
これら材料繊維はそれぞれ、それなりの臭いを持つこともあるが、本発明においては材料繊維中にコーヒー豆由来物を混入させることで、嫌な臭いがあればそれをなくし、コーヒー本来の味・香りが楽しめるようになる。
コーヒー豆由来物とは、コーヒーノキ(キク類リンドウ目アカネ科コーヒーノキ属)という植物のいずれかの部分という意味である。通常コーヒーはその「果実」の「種子」部分をさすが、本発明にあってはこれ以外に、「花」「葉」「枝」「幹」「根」「果肉」も含む。そして本発明に係るフィルターは、このコーヒー豆由来物を用いることが最大の特徴となっている。
コーヒー豆由来物がどのような状態で材料繊維に設けられるのかは、当該コーヒー豆由来物が具体的にコーヒーノキのどの部分であるのか、材料繊維がどのような状態であるのか、によって個々異なるため限定はしない。
但し、コーヒー用フィルターに用いることを勘案すると、乾燥させておくことが望まれる。即ち、単に乾燥させただけのもの、乾燥させた後に破砕若しくは粉砕させたもの、炭化若しくはその直前まで過熱した後に破砕若しくは粉砕させたもの、特にコーヒー豆を焙煎して粉にしたものが好適である。
このコーヒー豆由来物を材料繊維中に嵌め込む方法についても特に限定はしない。例えば、繊維溶融液内にコーヒー豆由来物を混入させた混合液を用いて手漉きで製紙するという手法でも良いし、最も典型的な製紙法である機械漉きでも、或いはその他の方法であっても良いものとする。
或いは、材料繊維で一度シートを製造した後に、ニードルパンチ等の手法で当該繊維間にコーヒー豆由来物を絡めてゆくといった方法であっても構わない。
本発明は材料繊維中にコーヒー豆由来物が嵌り込んでいることを特徴とするコーヒー用フィルターであって、以下述べる如き効果を有する極めて高度な発明である。
(1)材料繊維中にコーヒー豆由来物が嵌り込んでいるので、材料繊維から発生する臭いが軽減する。
(2)材料繊維中にコーヒー豆由来物が嵌り込んでいるので、コーヒー本来の味・香りが引き立つ。
(3)材料繊維中にコーヒー豆由来物が嵌り込んでいるので、コーヒー豆と馴染み易く、ほどよいフィルター効果が得られる。
本発明に係るコーヒー用フィルターの一例の模式図である。 本発明に係るコーヒー用フィルターの他の一例の模式図である。
図1は本発明に係るコーヒー用フィルター1(以下本発明フィルター1という)の一例を示すものであり、本例において材料繊維2にはコウゾを用い、コーヒー豆由来物3には焙煎コーヒー豆破砕品を用いた。更にいうと、手漉き(流し漉き)の製法に従って製作している。
この流し漉きは、和紙の伝統的製法の一つであって、コウゾやガンピなどの紙料に、トロロアオイやノリウツギ等から採った「ネリ」を加えた粘り成分入りの紙料液を、簀桁に何度も汲み込み、所望の達した段階で桁から簀を外し、簀の上にできた湿紙を重ねてゆくという方法である。
本例の場合は、紙料液を簀桁に3度も汲み込むようにし、その2度目の汲み込み作業の途中で簀桁全体に焙煎コーヒー豆破砕品を満遍なく散布した後にその定着を待ち、最後の紙料液汲み込みを行なうということとした。3層構造ではあるが、紙繊維同士は十分絡み合っているので、層間剥離を起こす可能性はほとんどない。
中間層の材料繊維2中にのみコーヒー豆由来物3(焙煎コーヒー豆破砕品)が存在するということ、即ち、焙煎コーヒー豆破砕品の表裏に材料繊維2だけで構成される層を配しているということは、このフィルターに挽き豆を入れて注湯した場合に、フィルターを固形分がすり抜けにくいということを意味する。固形分がすり抜けるという状況は、ろ過が不完全であることを意味し、飲用時口の中に破砕豆が入り食味を害することになる。そしてその可能性が、本例の場合少なくなる。
次に、コーヒー豆由来物3として、コーヒーノキの枝先を切り集め、その樹皮を煮出して繊維部分のみとしたものを用い、材料繊維2に混合して流し漉きした。本例では、コーヒー豆由来物3が「2割」に対して、材料繊維2が「8割」の割合(乾燥重量比)で作成してみた。できたシート状原料の裁断・加工に関しては、従来のペーパーフィルターと同様であるため詳述しない。
なお本例では、コーヒー豆由来物3と材料繊維2とが、図2の如く均質に混合されているので、実施例1とは異なり、簀桁に汲み込む紙料液は常に同じである。
従来のペーパーフィルターの場合には材料繊維2は木材パルプであったが、実施例3として、これをレーヨンとした場合について述べる。レーヨンは、再生セルロース繊維に分類される化学繊維であるが、多くの化学繊維が石油を原料としているのに対し、レーヨンは主として木材パルプを材料としている。
本例では、このレーヨンにて不織布を作成しその組織内にコーヒー豆由来物3を混合したわけであるがこれにより、ろ過の効果を維持しながら、紙よりもお湯が溜まらずに抽出がし易いコーヒーフィルターとなる。
更に、材料繊維2としてコットンを用いるようにしても良い。
コットン不織布にコーヒー豆由来物3を混合することで、ろ過の効果を維持しながら、紙よりもお湯が溜まらずに抽出がし易いコーヒーフィルターとなる。
こうした繊維構造を持つ本発明フィルター1の全体形状に関しては特に限定するものではない。即ち、従来ドリッパーに用いられているペーパーフィルターと同様の構造であっても、或いはそれ以外の構造であっても良いものとする。
典型的なペーパーフィルターは大きく、扇形(台形型とも呼ばれる)と円錐形の2種あって、その1辺又は2辺が圧変形によって縫い目状部分が作られている。
或いは、従来のネルフィルターのような袋状構造もあり得る。
更に、コーヒーサイフォンのろ過器を覆う「ろ過布」もある。
本発明フィルター1は、こうした様々な機構・構造のフィルターのほとんどに採用可能である。
1 本発明に係るコーヒー用フィルター
2 材料繊維
3 コーヒー豆由来物

Claims (4)

  1. 材料繊維中にコーヒー豆由来物が嵌り込んでいることを特徴とするコーヒー用フィルター。
  2. 材料繊維は木材パルプ、コウゾ、ミツマタ、ガンピ、コットン、レーヨンの中から選択される1又は複数のものである請求項1記載のコーヒー用フィルター。
  3. コーヒー豆由来物はコーヒーノキの、種子、花、葉、枝、幹、根、果肉の中から選択される1又は複数のものである請求項1又は2記載のコーヒー用フィルター。
  4. コーヒー豆由来物はコーヒーノキの、種子、花、葉、枝、幹、根、果肉の中から選択される1又は複数のものを焙煎し、破砕したものである請求項3記載のコーヒー用フィルター。
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