JP2020080725A - 田植機 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、整地ロータで整地した圃場面に苗移植装置で苗を移植する田植機において、圃場に溜まった水の深さに応じて良好な苗の移植が行えるようにすることを課題とする。【解決手段】前輪4と後輪5で支持した走行車体2の後部にフロート61で圃場面を滑走する植付装置41を装着した苗移植機1において、後輪5とフロート61の間に設ける整地ロータ70を前後に移動調整可能にした田植機とする。【選択図】図5

Description

本発明は、圃場に稲苗を移植する田植機に関する。
田植機は、特許文献1に記載の如く、前後の車輪で走行する走行車体の後部にフロートで圃場面を滑走する苗移植装置を装着し、苗移植装置の前側に設ける整地ロータで整地した圃場面に稲苗を移植する。
特開2017−176055号公報
前記田植機の整地ロータは後輪の後部で水中を回転しながら圃場面を整地するが、圃場に溜まった水が深いと水を側方へ押し出して移植済みの苗を押し倒し、水が少ないと後輪が跳ねた泥をフロート上に跳ね上げて圃場面を乱して移植した苗の植付姿勢が傾いて倒れ勝ちになる。
本発明は、整地ロータで整地した圃場面に苗移植装置で苗を移植する田植機において、圃場に溜まった水の深さに応じて良好な苗の移植が行えるようにすることを課題とする。
上記本発明の課題は、次の技術手段により解決される。
請求項1の発明は、前輪4と後輪5で支持した走行車体2の後部にフロート61で圃場面を滑走する植付装置41を装着した田植機1において、後輪5とフロート61の間に設ける整地ロータ70を前後に移動調整可能にしたことを特徴とする田植機とする。
請求項2の発明は、圃場の水深を測定する水深センサを設け、該水深センサが検出する圃場の水深で整地ロータ70を前後に自動的に移動制御することを特徴とする請求項1に記載の田植機とする。
請求項1の発明で、圃場に溜めた水が多くて深い場合は、整地ロータ70を前に移動することで整地ロータ70とフロート61の間に水が逃げる隙間が生じて整地ロータ70から側方へ押し出す水が少なくなって既に移植した側方の移植苗を倒すことが無く、圃場に溜めた水が少なくて浅い場合には、整地ロータ70を後に移動することで後輪5が跳ね上げる泥土が整地ロータ70に載って圃場面を荒らすことが無く、植付装置41の苗植付姿勢が乱れることなく、良好な苗の移植作業が行える。
請求項2の発明で、水深センサが検出する圃場の水深で整地ロータ70が自動で前後に移動するので、水深が変化する圃場でも継続して良好な苗の移植作業が行える。
苗移植機の概略側面図である。 苗移植機の概略平面図である。 整地ロータの概略平面図である。 整地ロータの支持部を示す部分拡大側面図である。 整地ロータの上下調節機構の概略側面図である。 整地ロータの上下調節機構のハンドルを示す部分拡大正面図である。 整地ロータの部分拡大側面図である。 植付深さ調節機構の概略側面図である。
以下に、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の実施形態により本発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの或いは実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。また、下記の実施形態における構成要素は、適宜組み合わせることができる。
図1は、田植機1の概略側面図であり、図2は、田植機1の概略平面図であり、図3は、整地ロータ70の概略平面図である。なお、図3では、説明をわかりやすくする観点から、苗載せ部45を透視して示している。
以下では前後、左右の方向基準は、操縦席からみて、車体の走行方向を基準として、前後、左右の基準を定めている。図1および図2に示す田植機1の走行車体2は、左右一対の前輪4と、左右一対の後輪5とを有しており、走行時には各車輪が駆動する四輪駆動車としている。また、走行車体2の後部には、苗植付部昇降機構50によって昇降可能な苗植付部40が備えられている。
走行車体2は、車体の略中央に配置されたメインフレーム7と、メインフレーム7の上に搭載されたエンジン10と、エンジン10の駆動力を前輪4と後輪5と苗植付部40とに伝える動力伝達機構15とを備える。すなわち、田植機1では、エンジン10の動力が走行車体2を前進や後進させるとともに、苗植付部40を駆動させる。なお、エンジン10には、ディーゼル機関やガソリン機関などの熱機関が用いられる。
エンジン10は、走行車体2の左右方向における略中央であって、作業者が乗車時に足を載せるフロアステップ26よりも上方へ突出させた状態で配される。また、フロアステップ26は、走行車体2の前部とエンジン10の後部との間にわたって設けられ、メインフレーム7上に取り付けられる。フロアステップ26の一部は、格子状になっており、作業者の靴に付着した泥などを圃場に落とすことができる。また、フロアステップ26の後方には、後輪5のフェンダを兼ねたリアステップ27が設けられる。リアステップ27は、後方に向かうにしたがって上方へ向かう方向へ傾斜した傾斜面を有し、エンジン10の左右それぞれの側方に配置される。
エンジン10は、フロアステップ26やリアステップ27から上方に突出しており、かかる突出した部分には、エンジン10を覆うエンジンカバー11が配設される。すなわち、エンジンカバー11は、フロアステップ26やリアステップ27から上方へ突出した状態でエンジン10を覆っている。
また、走行車体2には、エンジンカバー11の上部に操縦席28が設置されており、操縦席28の前方であって走行車体2の前側中央部には、操縦部30が配設される。操縦部30は、フロアステップ26の床面から上方に突出した状態で配置され、フロアステップ26の前部側を左右に分断している。
操縦部30の内部には、各種の操作装置やエンジン燃料の燃料タンクなどが配設されており、操縦部30の前部には、開閉可能なフロントカバー31が設けられている。また、操縦部30の上部には、操作装置を作動させる操作レバーなどや計器類、ハンドル32が配設される。ハンドル32は、作業者が前輪4を操舵操作することにより走行車体2を操舵する操舵部材として設けられ、操縦部30内の操作装置などを介して前輪4を転舵させる。また、レバーとしては、走行車体2の前進および走行速度を操作する走行操作部材である変速レバー35と、苗植付部40の動作状態を、少なくとも苗植付部昇降機構50による上昇状態を含んで切り替えることができる植付操作部材である植付昇降レバー36とが配設されている。具体的には、苗植付部40の作動状態を切り替えることが可能になっており、「上昇」、「停止」、「下降」、「植付」の各モードを切替設定することができるようになっている。
また、フロアステップ26における操縦部30の左右それぞれの側方に位置する部分には、補給用の苗を載せておく予備苗台130が配置されている。予備苗台130は、フロアステップ26の床面から突出した支持軸(鉛直軸)によって回転自在に支持される。
また、動力伝達機構15は、主変速機としての油圧式無段変速機16と、油圧式無段変速機16にエンジン10からの動力を伝えるベルト式動力伝達機構17とを有する。油圧式無段変速機16は、HST(Hydro Static Transmission)と称する静油圧式の無段変速機である。このため、油圧式無段変速機16は、エンジン10からの動力で駆動する油圧ポンプによって油圧を発生させ、かかる油圧を油圧モータで機械的な力(回転力)へ変換して出力する。油圧式無段変速機16は、エンジン10よりも前方であって、フロアステップ26の床面よりも下方に配置され、走行車体2の上面からみて、エンジン10の前方に配置される。
ベルト式動力伝達機構17は、エンジン10の出力軸に取り付けたプーリと、油圧式無段変速機16の入力軸に取り付けたプーリと、双方のプーリに巻き掛けられたベルトと、かかるベルトの張力を調整するテンションプーリとを備える。これにより、ベルト式動力伝達機構17は、エンジン10で発生した動力を、ベルトを介して油圧式無段変速機16へ伝達する。
さらに、動力伝達機構15は、エンジン10からの出力がベルト式動力伝達機構17と油圧式無段変速機16とを介して伝達されるミッションケース18を有する。ミッションケース18は、メインフレーム7の前部に取り付けられる。ミッションケース18は、ベルト式動力伝達機構17と油圧式無段変速機16とを介して伝達されたエンジン10からの出力を、ミッションケース18内の副変速機で変速して、前輪4と後輪5への走行用動力と、苗植付部40への駆動用動力とに分けて出力する。
このうち、走行用動力は、一部が左右の前輪ファイナルケース21を介して前輪4へ伝達可能であり、残りが左右の後輪ギアケース22を介して後輪5へ伝達可能になっている。左右それぞれの前輪ファイナルケース21は、ミッションケース18の左右それぞれの側方に配設されており、左右の前輪4は、車軸を介して左右の前輪ファイナルケース21に連結される。また、前輪ファイナルケース21は、ハンドル32の操舵操作に応じて駆動し、前輪4を転舵させることが可能となっている。同様に、左右それぞれの後輪ギアケース22には、車軸を介して後輪5が連結される。一方、駆動用動力は、走行車体2の後部に設けた植付クラッチ(不図示)に伝達され、植付クラッチの係合時に植付伝動軸(図示省略)によって苗植付部40へ伝達される。
また、走行車体2の後部に備えられる苗植付部40を昇降させる苗植付部昇降機構50は、昇降リンク51を有する。苗植付部40は、昇降リンク51を介して走行車体2に取り付けられる。昇降リンク51は、走行車体2の後部と苗植付部40とを連結する平行リンク機構であるリンク部材52を有する。リンク部材52は、略前後方向に向かって延在する2つの部材を有しており、相対的に上側に位置する上部リンク部材であるアッパーリンク53と、アッパーリンク53の下側に位置するロワーリンク54とを有する。アッパーリンク53およびロワーリンク54は、ともに左右一対ずつ設けられる。
リンク部材52は、アッパーリンク53とロワーリンク54とが、メインフレーム7の後部側に立設した背面視門型の後部フレームであるリンクベースフレーム55に回動自在に連結され、各リンクの他端側が、苗植付部40に回動自在に連結されることにより、苗植付部40を昇降可能に走行車体2に連結している。すなわち、リンクベースフレーム55は、走行車体2の後部に上下方向に延在して配設されており、リンク部材52が、リンクベースフレーム55から後方に向かって延在している。リンク部材52は、アッパーリンク53およびロワーリンク54がともに、前端側がリンクベースフレーム55に対して回動可能に連結されている。
苗植付部昇降機構50は、油圧によって伸縮する油圧昇降シリンダ56を有しており、油圧昇降シリンダ56の伸縮動作によって、苗植付部40を昇降させる。苗植付部昇降機構50は、昇降動作によって苗植付部40を非作業位置まで昇降させたり、対地作業位置(対地植付位置)まで下降させたりすることが可能になっている。
苗植付部40は、苗を植え付ける範囲を複数の区画、あるいは複数の列で植え付けることができ、本実施形態に係る田植機1では、苗を4つの区画で植え付ける、いわゆる4条植の苗植付部40になっている。苗植付部40は、植付装置41と、苗載せ部45と、フロート61を備える。苗載せ部45は、走行車体2の左右方向において仕切られた植付条数分の苗載せ面46を有しており、それぞれの苗載せ面46に土付きのマット状苗を載置することが可能になっている。これにより、苗載せ部45に載置した苗が植え付けられて無くなるたびに、たとえば圃場外に苗を取りに戻る必要がなく、連続した作業を行えるので、作業能率が向上する。
また、植付装置41は、苗載せ面46に載置された苗を圃場に植え付ける装置になっている。植付装置41は、2条ごとに1つずつ配置されおり、2条分の植付爪42を備える。なお、図2に示すように、苗植付部40への駆動用動力は、エンジン10からの出力がシャフト48aを介して伝達される。植付装置41は、走行車体2の左右方向に延在しつつ内部に駆動軸を有する植付部支持パイプ48を有しており、かかる駆動軸の回転によって植付爪42が駆動される。また、フロート61は、走行車体2の移動とともに、圃場面上を滑走して整地し、走行車体2の左右方向における苗植付部40の中央に位置するセンターフロート62と、左右方向における苗植付部40の両側に位置するサイドフロート63とを有する。
フロート61は、植付深さ調節機構60によって苗植付部40で植え付ける苗の植付深さを調節する。植付深さ調節機構60は、圃場に対する苗植付部40の上下方向における位置を調節することにより、苗の植え付け深さを調節することが可能になっており、上下方向におけるフロート61と苗植付部40との相対的な位置を調節することにより、圃場に対する苗植付部40の上下位置を調節可能になっている。
苗植付部40の下方側の位置における前側には圃場の整地を行う整地装置GLである整地ロータ70が設けられる。整地ロータ70は、後輪ギアケース22および連動軸59を介して伝達されるエンジン10からの出力によって、走行車体2の左右方向に延在する回転軸を中心として回転可能に設けられる。
なお、連動軸59の駆動源は、エンジン10に限らず、たとえば、エンジン10と別に設けられたモータなどであってもよい。この場合、連動軸59の回転数を、エンジン10の回転数から独立させて定めることが可能となる。これにより、走行車体2の速度が小さい(すなわち、エンジン10の回転数が低い)場合であっても、連動軸59(整地ロータ70)を高速で回転させることができる。したがって、荒れた圃場面であっても、走行車体2を低速で移動させながら、整地ロータ70を高速で回転させることができ、整地作業の確実性を向上させることができる。なお、連動軸59の駆動源が上記したモータである場合、かかるモータから整地ロータ70への動力伝達装置に、たとえばHi/Loギアを切替可能に設け、Hi/Loの2段階で整地ロータ70の回転速度を変更することとしてもよい。
整地ロータ70の外周面には圃場面を掻く掻き爪を設けるが、後輪5通過跡には掻き爪を無くする場合に、掻き爪筒を軸AX2の軸方向に移動固定可能に設けて、固い圃場面の場合には後輪5の後側に移動して固定するようにすると良い。その場合に、掻き爪筒をブラシ筒として電動シリンダで軸方向に移動するようにすると良い。圃場の硬軟を検出する硬軟センサで電動シリンダを制御してブラシ筒を移動するようにすると良い。
図1および図3に示すように、整地ロータ70は、植付部支持パイプ48に取り付けられた支持部49によって支持される。支持部49は、ステー支持部49aと、ロータステー49bと、ロータ支持部49cとを備える。ステー支持部49aは、植付部支持パイプ48よりも下方でロータステー49bを走行車体2の左右方向の軸(図1の軸AX1参照)まわりに回動可能に支持する。図1には、ステー支持部49aが、植付部支持パイプ48から下方へ向けて延在する場合を例にとって示している。
ロータステー49bの後端は、図1に示すように、ステー支持部49aによって植付部支持パイプ48の下方で支持される。ロータステー49bの前端には、図3に示すように、ロータ支持部49cが取り付けられる。また、ロータステー49bの前端は、ロータ支持部49cが整地ロータ70の上方に位置するようにロータ支持部49cを支持する。ロータ支持部49cは、走行車体2の左右方向に延在する部材(図3参照)から、整地ロータ70を回動可能に支持する。なお、図1には、整地ロータ70の回転軸を、軸AX2として示している。
このように、本実施形態に係る田植機1では、支持部49(ロータステー49b)が、植付部支持パイプ48の下方から、苗植付部40の下方を潜って整地ロータ70を支持するように構成される。すなわち、整地ロータ70の回動支点(すなわち軸AX1)を、苗植付部40よりも低い位置に設けるように構成される。
本実施形態では、図3に示すように、ロータステー49b(およびステー支持部49a)を一対備え、また、それぞれのロータステー49bが、走行車体2の左右方向におけるフロート61どうしの間隙に位置するように設けている。具体的には、図3に示すように、走行車体2の左右方向において、ロータステー49bが、センターフロート62とサイドフロート63との間に位置するようにそれぞれ設けられている。これにより、たとえば整地ロータ70を下方に位置させる場合に、ロータステー49bを軸AX1まわりの下方に回動させたとしても、ロータステー49bがフロート61と干渉する事態を回避することができる。
図4にロータステー49bの詳細を示している。ロータステー49bは、ステー支持部49aに軸AX1で枢支した基部ロータステー49b1とロータ支持部49cを固着した先ロータステー49b2とで構成し、それぞれに設けた複数のピン穴38を合わせて連結ピン37で連結しているので、連結ピン37を差し込む位置を変更することで、ステー支持部49aと整地ロータ70との距離を変更できる。すなわち、植付装置41に対する整地ロータ70の位置を前後に変更できるようにしている。
整地ロータ70の位置は、圃場の水深によって変更し、水深が深い場合は、整地ロータ70を前に移動してフロート61との間隔を広げて整地ロータ70で掻く水をフロート61との間で逃がして整地ロータ70が側方へ送る水を少なくして移植済みの苗を倒さないようにする。
また、水深が浅い場合には、整地ロータ70を後に移動して前輪4が跳ね上げる泥土が整地ロータ70に降り掛かるのを防いで圃場の整地を乱さないようにする。
なお、基部ロータステー49b1と先ロータステー49b2を電動シリンダで連結し、走行車体2或いは苗植付部40の適所に設ける超音波を使った水深センサの検出する圃場の水深で電動シリンダを制御して整地ロータ70を自動で前記の如く前後に移動するように構成することも出来る。
図3に示すように、ロータ支持部49cには、接触部78が設けられる。接触部78はステー78aと、接触部材78bとを有する。ステー78aは、ロータ支持部49cに取り付けられて、整地ロータ70とロワーリンク54との間で接触部材78bを支持する。接触部材78bは、走行車体2の左右方向と略平行な棒状の部材である。接触部78の動作の詳細については、図7を用いて後述する。
<整地ロータの上下調節機構>
本実施形態に係る田植機1は、整地ロータ70の上下調節機構80を備え、たとえば作業者が整地ロータ70の高さを調節することによって、任意の高さで圃場の整地を行うことができる。以下では、図5および図6を用いて上下調節機構80の詳細について説明する。図5は、整地ロータ70の上下調節機構80の概略側面図である。図6は、整地ロータ70の上下調節機構80のハンドル84を示す図である。なお、説明の便宜上、図5には、上下方向に移動する整地ロータ70や突出部81a、ストッパアーム82を点線で示している。また、図6には、軸AX4まわりに回動するハンドル84の一部を点線で示している。
図5に示すように、上下調節機構80は、ステー81と、ストッパアーム82と、ロッド83と、ハンドル84と、スライド85とを備える。ステー81は、ロータ支持部49cから走行車体2の前方かつ上方へ突出するように設けられる。ステー81の先端には、略左右方向に突出する突出部81aが設けられる。
ストッパアーム82の前後方向の一端は、植付深さ調節機構60のフレーム64に、左右方向に略平行な軸AX3まわりに回動可能に支持され、下面が突出部81aと当接する。ストッパアーム82の前後方向の他端は、ロッド83によってハンドル84と回動可能に連結される。ハンドル84は、図6に示すように、フレーム64に固定されたスライド85に対して走行車体2の前後方向の軸AX4まわりに回転可能に設けられる。
図6に示すように、ハンドル84は、正面視で(すなわち走行車体2の前方からみて)L字型の形状であり、ハンドル84の一端を左右方向へ移動させると軸AX4まわりに回転し、ハンドル84の他端が上下方向へ移動する。具体的には、ハンドル84の一端を、走行車体2の右方へ移動させると(図6の矢印102参照)、ハンドル84の他端は、上方へ移動し(図6の矢印106参照)、ロッド83は上方へ引き上げられる。一方、ハンドル84の一端を、走行車体2の左方へ移動させると(図6の矢印104参照)、ハンドル84の他端は、下方へ移動し(図6の矢印108参照)、ロッド83は下方へ押し下げられる。なお、ハンドル84およびスライド85は、たがいに係合する係合部85aを有しており、ハンドル84の一端を、たとえば左右方向の所定間隔ごとにスライド85へ係止することができる。
図5に示すように、ロッド83が下方へ移動すると(図5の矢印110参照)、ストッパアーム82が軸AX3まわりに下方へ回動する(図5の矢印112参照)。ストッパアーム82が下方へ回動すると、突出部81aがストッパアーム82の下面と当接しつつ移動することによってステー81が下方へ押し下げられる。これにより、整地ロータ70が下方へ移動する(図5の矢印114参照)。図5には、ストッパアーム82の下面と当接しつつ移動する突出部81aを点線で模式的に示している。
なお、整地ロータ70の上方への移動は、圃場に対する田植機1の自重によってもよいが、支持部49を上方へ付勢する、たとえば付勢部材によることとしてもよい。図5には、かかる付勢部材が、支持部49のロータステー49bとフレーム64とを連結するスプリングSPである場合を例にとって示している。このように、付勢部材によって支持部49を上方(苗植付部40側)へ付勢すれば、たとえば、苗植付部40が苗植付部昇降機構50によって昇降する場合に、整地ロータ70の揺れを抑制することが可能となる。したがって、後輪5や昇降リンク51と干渉することをさらに確実に防止することができる。
なお、上記の付勢部材としてのスプリングSPに代えて、軸AX1にねじりばねを設けることによって、支持部49を軸AX1まわりに上方へ付勢することとしてもよい。
このように、上下調節機構80は、ロッド83を介して連結されたストッパアーム82とハンドル84とが、いわゆる平行リンク機構を形成し、かかる平行リンク機構の動作によって整地ロータ70の上下位置を調節可能に設けられている。これにより、たとえばロッド83の長さを適宜定めることによってハンドル84を任意の高さに設けることができる。
本実施形態では、ハンドル84の上端がリアステップ27よりも上方に位置する場合を例にとって示している(図1参照)。これにより、作業者は、フロアステップ26やリアステップ27、操縦席28からハンドル84へ容易にアクセスすることが可能となるので、作業性が向上する。また、ハンドル84を操縦席28の方向へ傾けるなどすれば、さらにハンドル84を操縦席28へ接近させることが可能となり、作業性を向上させることができる。また、上下調節機構80がロッド83を含む平行リンク機構を有することとしたので、構造を簡素化しつつ低コスト化することができる。
また、突出部81aは、ストッパアーム82の下面と当接しているだけであり、ストッパアーム82と連結はしていない。これにより、突出部81a(整地ロータ70)が、たとえば苗の植付作業に仮に下降したとしても、ストッパアーム82は下降しない。したがって、整地ロータ70の昇降によって、ハンドル84が移動する事態を回避することができ、作業性を向上させることができる。また、突出部81a(整地ロータ70)が、たとえば苗の植付作業に仮に上昇した場合では、突出部81aがストッパアーム82に当接して上方への移動が規制される。したがって、ロータステー49bが、苗植付部40などと干渉する事態を回避することができる。
<整地ロータの干渉防止機構>
ここで、本実施形態に係る田植機1は、接触部78を備え、苗植付部40が苗植付部昇降機構50によって昇降する場合に、整地ロータ70を下方へ押し下げることによって、整地ロータ70が後輪5や昇降リンク51と干渉することを防止している。
以下では、苗植付部40の昇降にともなう接触部78や整地ロータ70の動作の詳細について図7を用いて説明する。図7は、接触部78の動作を説明する図である。なお、図7には、対地作業位置の支持部49や上下調節機構80を実線で示し、苗植付部40が最上部にある場合のロワーリンク54、整地ロータ70および接触部78を点線で示している。
苗植付部40が苗植付部昇降機構50によって上昇する場合、接触部材78bは、所定の高さでロワーリンク54の下面に当接し、かかる当接状態を保ちつつ苗植付部40の上昇にともなってロワーリンク54の後端から前端へ向かう方向へ移動する(図7の矢印110参照)。
接触部材78bを支持するステー78aは、ロータ支持部49cに取り付けられているので、支持部49および整地ロータ70は、苗植付部40の上昇にともなって軸AX1まわりの下方へ回動する(図7の矢印112参照)。すなわち、整地ロータ70は、ロワーリンク54から遠ざかる方へ移動するので、接触部78によれば、整地ロータ70と昇降リンク51との干渉を防止することができる。また、支持部49および整地ロータ70は、接触部78によって前方への移動を規制される。したがって、苗植付部40が昇降する場合の前後方向の揺れなどによって、整地ロータ70が後輪5や昇降リンク51と干渉する事態を回避することができる。また、ステー78aをロータ支持部49cに設けたので、支持部49によって、整地ロータ70および接触部78を支持することが可能となり、構造を簡素化しつつ低コスト化することが可能となる。なお、接触部材78bは、ステー78aに軸支された回転部材であることが好ましい。これにより、ロワーリンク54と接触した状態での接触部材78bの移動の抵抗を軽減させ、油圧昇降シリンダ56(図1参照)を小型化することができる。
<植付装置の植付深さ調節機構>
本実施形態に係る田植機1は、フロート61の高さを変更することによって苗の植付深さを調節する植付深さ調節機構60を備える。植付深さ調節機構60は、整地ロータ70の上下調節機構80と連動し、苗の植付深さに合わせて整地ロータ70の上下方向の位置を変更させる。具体的には、苗の植付深さが深い場合には、整地ロータ70を下方へ位置させ、苗の植付深さが浅い場合には、整地ロータ70を上方へ移動させる。
以下では、この点の詳細について図8を用いて説明する。図8は、植付深さ調節機構60の概略側面図である。なお、図8には、下方へ移動した場合のフロート61の底面を点線で示している。
図8に示すように、植付深さ調節機構60は、レバー201と、スライド部202と、ロッド203と、アーム204とを備える。レバー201は、植付深さ調節機構60への入力部であり、作業者がレバー201を操作することによってフロート61が苗植付部40に対して上下方向へ移動する。本実施形態では、レバー201が後方へ移動すると(図8の矢印114参照)、フロート61が下方へ移動して(図8の矢印117参照)苗の植付深さが浅くなり、レバー201が前方へ移動すると(図8の矢印116参照)、フロート61が上方へ移動する場合を例にとって示している。
スライド部202は、フレーム64に固定され、レバー201を前後方向に移動可能に支持する。ロッド203は、ストッパアーム82よりも前方でレバー201とアーム204とを回動可能に連結する。なお、ロッド203は、図8に示すように、たとえばレバー201の基部から前方へ突出するブラケットなどによりレバー201と連結されてもよい。
アーム204は、たとえばフレーム64から前方へ突出するブラケット(不図示)などにより左右方向に略平行な軸AX5まわりに回動可能に支持される。また、アーム204とストッパアーム82とは、軸AX5よりも後方で左右方向に略平行な軸AX6まわりに回動可能に連結される。すわなち、レバー201と、アーム204と、ストッパアーム82とは、回転リンク機構を形成する。このように、植付深さ調節機構60と、整地ロータ70の上下調節機構80とは、いわゆる回転リンク機構を介して連結されている。以下では、植付深さ調節機構60と連動して移動する上下調節機構80の動作の詳細について、苗の植付深さを浅い方へ変更する場合を例にとって説明する。
図8に示すように、レバー201が後方へ移動すると(図8の矢印114参照)、フロート61が苗植付部40に対して下方へ移動して(図8の矢印117参照)苗の植付深さが浅くなる。また、レバー201の後方への移動によってロッド203が上昇し、アーム204の一方の端部が軸AX5まわりに上方へ回動する(図8の矢印118参照)。一方、アーム204の他方の端部は、軸AX6まわりに下方へ回動する(図8の矢印120参照)。
アーム204は、軸AX5よりもかかる他方の端部側でストッパアーム82と回動可能に連結されているので、ストッパアーム82は、アーム204の軸AX5まわりの回動にともなって、軸AX3まわりに下方へ回動し(図8の矢印122参照)、突出部81aを介して支持部49を下方へ押し下げる。これにより、整地ロータ70は、下方へ移動する(図8の矢印124参照)。なお、苗の植付深さを深い方へ変更する場合は、レバー201やロッド203、支持部49が、苗の植付深さを浅い方へ変更する場合とは逆の方向へ移動したり回動したりして整地ロータ70が上方へ移動する。
ここで、従来では、フロートが、整地ロータと連動していないことがあった。かかる場合、作業者が植付深さとは別に、整地ロータの高さを調節する必要があり、作業が煩わしくなる可能性があった。また、苗の植付深さと整地ロータの高さが連動していないので、苗の植付深さに対する整地ロータの高さが適切でない状態で対地作業を行う可能性があった。具体的には、整地ロータがフロートよりも所定値以上高いと、たとえば整地ロータが圃場の上面よりも上方に位置するので整地が適切に行われない可能性がある。また、整地ロータがフロートよりも所定値以上低いと、たとえば整地ロータが圃場へ潜り込み、圃場を荒らす可能性がある。
しかしながら、本実施形態に係る田植機1が有する植付深さ調節機構60によれば、フロート61と整地ロータ70とを連動して上下させることが可能となる。したがって、苗の植付深さを設定すれば、整地ロータ70の高さもともに設定されるので、作業性を向上させることができる。また、フロート61と整地ロータ70とが連動するので、苗の植付深さに対する整地ロータ70の高さが適切でない状態で対地作業を行う事態を回避し、作業効率を向上させることができる。
苗植付部40の左右両側には、次の植付条に進行方向の目安になる線を形成する線引きマーカ135が備えられる。すなわち、線引きマーカ135は、田植機1が圃場内における直進前進時に、圃場の畦際で転回した後に直進前進する際の目印を圃場上に線引きする。線引きマーカ135は、走行車体2が旋回するごとに、左右の線引きマーカ135が入れ替わって作動することができるように設けられている。
また、操縦席28の後方には、施肥装置150が搭載される。施肥装置150は、肥料を貯蔵する肥料タンク151と、肥料タンク151内の肥料を一定量ずつ下方へ繰り出す肥料繰り出し部152と、繰り出された肥料を肥料ホース154によって苗植付部40側へ移送するブロア153とを有する。施肥装置150は、苗植付部40の下方に配置されるとともに、肥料ホース154によって肥料が移送される施肥ガイド155と、施肥ガイド155の前側に設けられるとともに、肥料ホース154によって移送された肥料を、苗植付部40の側部近傍に形成される施肥溝内に落とし込む作溝器156とを有している。
1 田植機
2 走行車体
4 前輪
5 後輪
41 植付装置
61 フロート
70 整地ロータ

Claims (2)

  1. 前輪(4)と後輪(5)で支持した走行車体(2)の後部にフロート(61)で圃場面を滑走する植付装置(41)を装着した苗移植機(1)において、前記後輪(5)と前記フロート(61)の間に設ける整地ロータ(70)を前後に移動調整可能にしたことを特徴とする田植機。
  2. 圃場の水深を測定する水深センサを設け、該水深センサが検出する圃場の水深で前記整地ロータ(70)を前後に自動的に移動制御することを特徴とする請求項1に記載の田植機。
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