JP2020079486A - ドアロック制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】広域な通信エリアにおける定期的な双方向通信を不要としつつ、ユーザの意に反したオートロックが生じることを抑制できるドアロック制御システムを提供する。【解決手段】車両通信部31は、第1の通信エリア内に存在する携帯装置4と双方向通信可能であって、第1の通信エリアを包含する第2の通信エリア内に存在する携帯装置4から情報を受信可能に構成される。車載装置3における制御部34は、携帯装置4からドアロック要求を受信した場合に車両2のドアを施錠する。携帯通信部41は、第1の通信エリアにおいて車載装置3と双方向通信可能であって、第2の通信エリアにおいて車載装置3へ情報を送信可能に構成される。携帯装置4における制御部45は、当該携帯装置4が第1の通信エリア外へ移動した時点からのユーザの歩行距離を測定し、当該歩行距離が所定値に達した場合、車載装置3へドアロック要求を送信する。【選択図】図1
Description
本開示は、ドアロック制御システムに関する。
車両に搭載される車載装置とユーザが携帯可能な携帯装置との間で定期的な双方向通信が行われ、携帯装置を携帯したユーザが車両から離れることにより双方向通信が成立しなくなると、車両のドアがオートロックされるドアロック制御システムが知られている。
上記双方向通信に使用されるLF波は通信可能なエリアが比較的狭いため、携帯装置を携帯したユーザが荷積み等のため車両周辺で移動した際に通信エリアの外に出てしまうと、車両のドアがユーザの意に反してオートロックされてしまう場合がある。
このような不意のオートロックを回避するため、特許文献1には、通信エリアが狭いLF波と通信エリアが広いUHF波とを使用した複数種類の双方向通信が可能であって、オートロック機能が働く通信エリアの広狭をユーザが指定可能な構成が記載されている。
しかしながら、発明者の詳細な検討の結果、上述した特許文献1に記載の構成では、UHF波を使用した広域な通信エリアにおいても定期的な双方向通信が必要になるという課題が見出された。
本開示の一局面は、広域な通信エリアにおける定期的な双方向通信を不要としつつ、ユーザの意に反したオートロックが生じることを抑制できるドアロック制御システムを提供する。
本開示の一態様は、車両(2)に搭載される車載装置(3)と、ユーザが携帯可能な少なくとも1つの携帯装置(4)と、を備えるドアロック制御システム(1)である。車載装置は、車両通信部(31)と、錠制御部(34,S111)と、を備える。車両通信部は、第1の通信エリア(51)内に存在する携帯装置と双方向通信可能であって、第1の通信エリアを包含する第2の通信エリア(52)内に存在する携帯装置から情報を受信可能に構成される。錠制御部は、携帯装置から車両通信部を介してドアロック要求を受信した場合に車両のドアを施錠する。携帯装置は、携帯通信部(41)と、測定部(45,S205)と、ロック要求部(45,S206)と、を備える。携帯通信部は、第1の通信エリアにおいて車載装置と双方向通信可能であって、第2の通信エリアにおいて車載装置へ情報を送信可能に構成される。測定部は、当該携帯装置が第1の通信エリア外へ移動した時点からのユーザの歩行距離を測定可能に構成される。ロック要求部は、歩行距離が所定値に達した場合、携帯通信部を介して車載装置へドアロック要求を送信する。
このような構成によれば、広域な通信エリアにおける定期的な双方向通信を不要としつつ、ユーザの意に反したオートロックが生じることを抑制できる。
以下、本開示の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。
[1.構成]
図1に示すように、本実施形態のドアロック制御システム1は、車両2に搭載される車載装置3と、ユーザが携帯可能な少なくとも1つの携帯装置4と、を備える。携帯装置4は、車両2の電子キーである。本実施形態では、車両2に対応付けられた正規の携帯装置4として、複数、例えば2つの携帯装置4が用いられる。
[1.構成]
図1に示すように、本実施形態のドアロック制御システム1は、車両2に搭載される車載装置3と、ユーザが携帯可能な少なくとも1つの携帯装置4と、を備える。携帯装置4は、車両2の電子キーである。本実施形態では、車両2に対応付けられた正規の携帯装置4として、複数、例えば2つの携帯装置4が用いられる。
車載装置3は、車両通信部31と、制御部34と、を備える。
車両通信部31は、LF送受信部32と、UHF受信部33と、を備える。
LF送受信部32は、図2に示す第1の通信エリア51内に携帯装置4が存在している場合に、当該携帯装置4と双方向通信可能に構成されている。具体的には、LF送受信部32は、携帯装置4との間で、LF帯の電波であるLF波を使用した無線通信を行う。LFは、Low Frequencyの略である。第1の通信エリア51は、LF送受信部32がLF波を送受信可能な範囲である。LF波の通信可能距離は比較的短く、第1の通信エリア51の広さは半径1〜2m程度である。
車両通信部31は、LF送受信部32と、UHF受信部33と、を備える。
LF送受信部32は、図2に示す第1の通信エリア51内に携帯装置4が存在している場合に、当該携帯装置4と双方向通信可能に構成されている。具体的には、LF送受信部32は、携帯装置4との間で、LF帯の電波であるLF波を使用した無線通信を行う。LFは、Low Frequencyの略である。第1の通信エリア51は、LF送受信部32がLF波を送受信可能な範囲である。LF波の通信可能距離は比較的短く、第1の通信エリア51の広さは半径1〜2m程度である。
LF送受信部32は、車両2の室外において第1の通信エリア51を形成するアンテナとして、第1の室外アンテナ32aと、第2の室外アンテナ32bと、第3の室外アンテナ32cと、第4の室外アンテナ32dと、を備える。また、LF送受信部32は、車両2の室内において第1の通信エリア51を形成するアンテナとして、第1の室内アンテナ32eと、第2の室内アンテナ32fと、第3の室内アンテナ32gと、を備える。第1の室外アンテナ32aは、車両2の運転席のドア付近に第1の通信エリア51を形成する。第2の室外アンテナ32bは、車両2の助手席のドア付近に第1の通信エリア51を形成する。第3の室外アンテナ32cは、車両2の運転席側後部座席のドア付近に第1の通信エリア51を形成する。第4の室外アンテナ32dは、車両2の助手席側後部座席のドア付近に第1の通信エリア51を形成する。第1の室内アンテナ32eは、車両2の室内における前方寄りの場所に第1の通信エリア51を形成する。第2の室内アンテナ32fは、車両2の室内における中央寄りの場所に第1の通信エリア51を形成する。第3の室内アンテナ32gは、車両2の室内における後方寄りの場所に第1の通信エリア51を形成する。
UHF受信部33は、図2に示す第2の通信エリア52内に携帯装置4が存在している場合に、当該携帯装置4から情報を受信可能に構成されている。第2の通信エリア52は、第1の通信エリア51を包含する広さである。具体的には、UHF受信部33は、携帯装置4から送信されたUHF帯の電波であるUHF波を使用した情報の受信を行う。UHFは、Ultra Hi Frequencyの略である。第2の通信エリア52は、UHF受信部33がUHF波を受信可能な範囲である。UHF波の通信可能距離は比較的長く、第2の通信エリア52の広さは半径10m程度である。
制御部34は、図示しないCPU、ROM、RAM等を有する周知のマイクロコンピュータを中心に構成される。CPUは、非遷移的実体的記録媒体であるROMに格納されたプログラムを実行する。当該プログラムが実行されることで、当該プログラムに対応する方法が実行される。具体的には、制御部34は、当該プログラムに従い、後述する図4に示すドアロック処理を実行する。なお、制御部34は、1つのマイクロコンピュータを備えてもよいし、複数のマイクロコンピュータを備えてもよい。また、制御部34の機能を実現する手法はソフトウェアに限るものではなく、その一部又は全部の機能は、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現されてもよい。例えば、上記機能がハードウェアである電子回路によって実現される場合、その電子回路は、デジタル回路、又はアナログ回路、あるいはこれらの組合せによって実現されてもよい。
ドアセンサ21は、車両2に搭載され、車両2の各ドアの開閉状態を検出可能に構成されている。制御部34は、ドアセンサ21から各ドアの開閉状態の検出結果に基づき、車両2のユーザが降車したか否かを判定する。
ドアロック装置22は、車両2に搭載され、車両2の各ドアの施錠/解錠状態を切り替え可能に構成されている。制御部34は、携帯装置4からの要求に応じて、ドアロック装置22にすべてのドアを施錠するように指示する。
携帯装置4は、携帯通信部41と、加速度センサ44と、制御部45と、を備える。
携帯通信部41は、LF送受信部42と、UHF送信部43と、を備える。
LF送受信部42は、図2に示す第1の通信エリア51において車載装置3と双方向通信可能に構成されている。具体的には、LF送受信部42は、車載装置3との間で、LF波を使用した無線通信を行う。
携帯通信部41は、LF送受信部42と、UHF送信部43と、を備える。
LF送受信部42は、図2に示す第1の通信エリア51において車載装置3と双方向通信可能に構成されている。具体的には、LF送受信部42は、車載装置3との間で、LF波を使用した無線通信を行う。
UHF送信部43は、図2に示す第2の通信エリア52において車載装置3へ情報を送信可能に構成されている。具体的には、UHF送信部43は、UHF波を使用した情報の送信を行う。
加速度センサ44は、携帯装置4に加わる加速度を検出する。例えば、車両2を降車したユーザが携帯装置4を携帯した状態で歩くと、ユーザの動きに伴い携帯装置4が振動し、振動による加速度が加速度センサ44により検出される。このため、制御部45は、加速度センサ44から検出結果を入力することにより、ユーザの歩数、ひいては歩行距離を測定することができる。
制御部45は、図示しないCPU、ROM、RAM等を有する周知のマイクロコンピュータを中心に構成される。CPUは、非遷移的実体的記録媒体であるROMに格納されたプログラムを実行する。当該プログラムが実行されることで、当該プログラムに対応する方法が実行される。具体的には、制御部45は、当該プログラムに従い、後述する図5に示すロック要求処理を実行する。なお、制御部45は、1つのマイクロコンピュータを備えてもよいし、複数のマイクロコンピュータを備えてもよい。また、制御部45の機能を実現する手法はソフトウェアに限るものではなく、その一部又は全部の機能は、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現されてもよい。例えば、上記機能がハードウェアである電子回路によって実現される場合、その電子回路は、デジタル回路、又はアナログ回路、あるいはこれらの組合せによって実現されてもよい。
[2.処理の概要]
次に、ドアロック制御システム1において実行される処理の概要について、図3のタイミングチャートを用いて説明する。
次に、ドアロック制御システム1において実行される処理の概要について、図3のタイミングチャートを用いて説明する。
車載装置3は、ユーザが車両2から降車したことを検出すると、携帯装置4をスリープ状態から待機状態に遷移させるための信号である待機指示信号を送信する。具体的には、車載装置3は、第1〜第4の室外アンテナ32a〜32dから、タイミングをずらして1回ずつ待機指示信号を送信する。待機指示信号には、車両2と対応づけられた正規の携帯装置4であることを車載装置3において確認するための暗号照合に必要な乱数が含まれる。送信のタイミングをずらす理由は、各室外アンテナ32a〜32dが同じタイミングで待機指示信号を送信すると、例えば第1の通信エリア51が複数重なる位置において、携帯装置4が乱数を正常に受信できないという不都合が生じ得るからである。携帯装置4は、待機指示信号を受信するとスリープ状態から待機状態に遷移し、待機指示信号に対する応答信号である待機応答信号をLF波で返信する。なお、図3の例では、第1の室外アンテナ32aにより形成される第1の通信エリア51内に存在している携帯装置4から、待機応答信号が返信されている。
車載装置3は、待機指示信号を送信した後、携帯装置4が第1の通信エリア51に存在することを確認するための信号であるWAKE信号を送信する。具体的には、車載装置3は、第1〜第4の室外アンテナ32a〜32dから、同じタイミングで定期的にWAKE信号を送信する。WAKE信号には上述の乱数が含まれないため、送信のタイミングをずらす必要が無い。携帯装置4は、WAKE信号を受信すると、WAKE信号に対する応答信号であるACK信号をLF波で返信する。
携帯装置4は、当該携帯装置4を携帯したユーザが第1の通信エリア51の外へ移動することによりWAKE信号を受信できなくなると、ユーザの歩行距離の測定を開始する。そして、携帯装置4は、歩行距離が所定距離に達すると、ユーザがオートロックエリアに到達したものとみなし、ドアロック要求をUHF波で送信する。ドアロック要求には、待機指示信号に含まれていた乱数に基づき生成された暗号解が含まれる。暗号鍵は、例えば、正規の携帯装置4にのみ記憶されているID情報と、乱数と、を用いた演算により生成される。
車載装置3は、ドアロック要求を受信すると、ドアロック要求に含まれる暗号解を用いて暗号照合を行い、ドアロック要求の送信元が車両2と対応づけられた正規の携帯装置4であることを確認する。正規の携帯装置4であることが確認された場合、車両2のすべてのドアが施錠される。
[3.処理]
次に、制御部34が実行するドアロック処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。このドアロック処理は、車両2のユーザが降車したと制御部34が判定した場合に実行される。例えば、車両2のいずれかのドアが開いている状態からすべてのドアが閉まった状態に遷移したことが検出され、かつ、携帯装置4が車両2の室内において検出されない場合に、車両2のユーザが降車したと判定される。
次に、制御部34が実行するドアロック処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。このドアロック処理は、車両2のユーザが降車したと制御部34が判定した場合に実行される。例えば、車両2のいずれかのドアが開いている状態からすべてのドアが閉まった状態に遷移したことが検出され、かつ、携帯装置4が車両2の室内において検出されない場合に、車両2のユーザが降車したと判定される。
まず、S101で、制御部34は、第1〜第4の室外アンテナ32a〜32dを介して、待機指示信号を携帯装置4へ送信し、携帯装置4をスリープ状態から待機状態に遷移させる。
続いて、S102で、制御部34は、携帯装置4から送信されるドアロック要求を受信していないことを確認する。S102の後、制御部34は、ドアロック要求が受信されるまでS103〜S108の処理を繰り返し、ドアロック要求を受信した場合、処理をS109へ移行する。
S103で、制御部34は、第1〜第4の室外アンテナ32a〜32dを介してWAKE信号を送信する。
続いて、S104で、制御部34は、携帯装置4からACK信号を受信したか否かを判定する。
制御部34は、S104でACK信号を受信したと判定した場合には、処理をS105へ移行する。S105で、制御部34は、第1の通信エリア51内に携帯装置4が存在すると判定した後、処理をS107へ移行する。
制御部34は、S104でACK信号を受信したと判定した場合には、処理をS105へ移行する。S105で、制御部34は、第1の通信エリア51内に携帯装置4が存在すると判定した後、処理をS107へ移行する。
一方、制御部34は、S104でACK信号を受信していないと判定した場合には、処理をS106へ移行する。S106で、制御部34は、第1の通信エリア51内に携帯装置4が存在しないと判定した後、処理をS107へ移行する。
S107で、制御部34は、第1の通信エリア51内に携帯装置4が存在しない状態から存在する状態へと遷移したか否かを判定する。
制御部34は、S107で第1の通信エリア51内に携帯装置4が存在しない状態から存在する状態へと遷移したと判定した場合には、処理をS103に戻す。
制御部34は、S107で第1の通信エリア51内に携帯装置4が存在しない状態から存在する状態へと遷移したと判定した場合には、処理をS103に戻す。
一方、制御部34は、第1の通信エリア51内に携帯装置4が存在しない状態から存在する状態へと遷移していないと判定した場合には、処理をS108へ移行する。
S108で、制御部34は、タイムアウトであるか否かを判定する。具体的には、制御部34は、第1の通信エリア51内に携帯装置4が存在しない状態の継続時間をカウントし、当該継続時間が所定のタイムアウト時間に達した場合、タイムアウトであると判定する。なお、当該継続時間がタイムアウト時間に達する前に、ACK信号が再度受信された場合は、カウントが中止され、カウントされた時間はリセットされる。
S108で、制御部34は、タイムアウトであるか否かを判定する。具体的には、制御部34は、第1の通信エリア51内に携帯装置4が存在しない状態の継続時間をカウントし、当該継続時間が所定のタイムアウト時間に達した場合、タイムアウトであると判定する。なお、当該継続時間がタイムアウト時間に達する前に、ACK信号が再度受信された場合は、カウントが中止され、カウントされた時間はリセットされる。
制御部34は、S108でタイムアウトでないと判定した場合には、処理をS103に戻す。
一方、制御部34は、S108でタイムアウトであると判定した場合には、S111へ移行し、ドアロック装置22にすべてのドアを施錠するように指示した後、図4のドアロック処理を終了する。つまり、第1の通信エリア51内に携帯装置4が存在しない状態が長時間継続した場合、車両2のすべてのドアが施錠される。
一方、制御部34は、S108でタイムアウトであると判定した場合には、S111へ移行し、ドアロック装置22にすべてのドアを施錠するように指示した後、図4のドアロック処理を終了する。つまり、第1の通信エリア51内に携帯装置4が存在しない状態が長時間継続した場合、車両2のすべてのドアが施錠される。
ドアロック要求を受信した場合、S109で、制御部34は、ドアロック要求に含まれる暗号解を用いて暗号照合を行い、ドアロック要求の送信元が車両2と対応づけられた正規の携帯装置4であるか否かを判定する。
制御部34は、S109でドアロック要求の送信元が正規の携帯装置4でないと判定した場合には、処理をS103に戻す。つまり、正規の携帯装置4以外からのドアロック要求は無効とされる。
一方、制御部34は、S109でドアロック要求の送信元が正規の携帯装置4であると判定した場合には、処理をS110へ移行する。
一方、制御部34は、S109でドアロック要求の送信元が正規の携帯装置4であると判定した場合には、処理をS110へ移行する。
S110で、制御部34は、第1の通信エリア51内に携帯装置4が存在するか否かを判定する。例えば、ドアロック要求の送信元である正規の携帯装置4とは別の正規の携帯装置4が第1の通信エリア51内に存在する場合、S110で肯定判定される。
制御部34は、S110で第1の通信エリア51内に携帯装置4が存在すると判定した場合には、処理をS103に戻す。
一方、制御部34は、S110で第1の通信エリア51内に携帯装置4が存在しないと判定した場合には、S111へ移行し、ドアロック装置22にすべてのドアを施錠するように指示した後、図4のドアロック処理を終了する。
一方、制御部34は、S110で第1の通信エリア51内に携帯装置4が存在しないと判定した場合には、S111へ移行し、ドアロック装置22にすべてのドアを施錠するように指示した後、図4のドアロック処理を終了する。
次に、制御部45が実行するロック要求処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。このロック要求処理は、制御部45が、車載装置3から送信される待機指示信号を受信することにより開始される。
まず、S201で、制御部45は、LF送受信部42を介して待機応答信号を車載装置3へ送信する。
続いて、S202で、制御部45は、車載装置3から送信されるWAKE信号を受信したことを確認する。S202の後、制御部45は、定期的に送信されるWAKE信号が受信されなくなるまでS203の処理を繰り返し、WAKE信号が受信されなくなった場合、処理をS204へ移行する。
続いて、S202で、制御部45は、車載装置3から送信されるWAKE信号を受信したことを確認する。S202の後、制御部45は、定期的に送信されるWAKE信号が受信されなくなるまでS203の処理を繰り返し、WAKE信号が受信されなくなった場合、処理をS204へ移行する。
S203で、制御部45は、LF送受信部42を介してACK信号を車載装置3へ送信する。
WAKE信号が受信されなくなると、S204で、制御部45は、当該携帯装置4を携帯したユーザがオートロックエリアに到達していないことを確認する。S204の後、制御部45は、ユーザがオートロックエリアに到達するまでS205の処理を繰り返し、オートロックエリアに到達した場合、処理をS206へ移行する。
WAKE信号が受信されなくなると、S204で、制御部45は、当該携帯装置4を携帯したユーザがオートロックエリアに到達していないことを確認する。S204の後、制御部45は、ユーザがオートロックエリアに到達するまでS205の処理を繰り返し、オートロックエリアに到達した場合、処理をS206へ移行する。
S205で、制御部45は、当該携帯装置4を携帯したユーザの歩行距離を測定する。具体的には、S205では、ユーザが第1の通信エリア51の外へ移動することによりWAKE信号を受信できなくなってからのユーザの歩行距離が測定され、当該歩行距離が所定距離に達すると、ユーザがオートロックエリアに到達したものとみなされる。
ユーザがオートロックエリアに到達した場合、S206で、制御部45は、UHF送信部43を介して、ドアロック要求を車載装置3へ送信した後、図5のロック要求処理を終了する。つまり、携帯装置4を携帯したユーザが第1の通信エリア51の外へ移動してからの歩行距離が所定距離に達すると、携帯装置4から車載装置3へドアロック要求が送信され、車両2のすべてのドアが施錠される。ただし、第1の通信エリア51内に携帯装置4が存在している場合には、ドアロック要求が送信されても車両2のドアが施錠されない。
[4.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(4a)本実施形態では、第1の通信エリア51の外へ移動した時点からのユーザの歩行距離が測定され、当該歩行距離が所定距離に達した場合、携帯装置4から車載装置3へドアロック要求が送信され、車両2のすべてのドアが施錠される。これにより、第2の通信エリア52における定期的な双方向通信を不要としつつ、ユーザの意に反したオートロックが生じることを抑制できる。特に、ユーザが第1の通信エリア51の外へ移動した場合にのみ歩行距離が測定されるため、携帯装置4の電力消費量を低減することができる。
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(4a)本実施形態では、第1の通信エリア51の外へ移動した時点からのユーザの歩行距離が測定され、当該歩行距離が所定距離に達した場合、携帯装置4から車載装置3へドアロック要求が送信され、車両2のすべてのドアが施錠される。これにより、第2の通信エリア52における定期的な双方向通信を不要としつつ、ユーザの意に反したオートロックが生じることを抑制できる。特に、ユーザが第1の通信エリア51の外へ移動した場合にのみ歩行距離が測定されるため、携帯装置4の電力消費量を低減することができる。
(4b)携帯装置4は、歩行距離の測定を開始した後、第1の通信エリア51内に再び進入したことを検出した場合には、歩行距離の測定を中止する。これにより、ユーザが第1の通信エリア51の外へ移動したものの再び第1の通信エリア51内に戻ってきた場合は、携帯装置4からドアロック要求が送信されないため、不必要に車両2のドアが施錠されることを防止できる。
(4c)車載装置3は、携帯装置4が第1の通信エリア51の外へ移動した時点から所定期間を経過してもドアロック要求が受信されない場合、車両2のドアを施錠する。これにより、例えば、携帯装置4が歩行距離測定を開始した後にユーザが携帯装置4を落とし、歩行距離のカウントが長期間進まない場合であっても、所定のタイムアウト時間に達した時点で車両2のドアが施錠されるため、防犯性を高めることができる。
(4d)携帯装置4は、車載装置3から定期的に送信されるWAKE信号を受信できなくなった場合に、第1の通信エリア51の外へ移動したことを検出する。これにより、例えば信号強度に基づく位置検出方法と比較して、携帯装置4が第1の通信エリア51内に存在するか否かの検出をより正確に行うことができる。
(4e)車載装置3は、車両2のドアを施錠する前に、ドアロック要求に含まれる暗号解を用いて、ドアロック要求の送信元が車両2と対応づけられた正規の携帯装置4であることの照合確認を行う。これにより、正規の携帯装置4以外の携帯装置により車両2のドアが施錠されてしまうことを防止できる。
(4f)車載装置3は、第1の通信エリア51内に存在する携帯装置4との間で行う定期的な双方向通信では、照合確認を行わない。このため、定期的な双方向通信においても照合確認を行う場合と比較して、他の通信に使用可能な時間を増やすことができる。一方、車両2のドアを施錠する前には、ドアロック要求に含まれる暗号解を用いて照合確認を行うことで、定期的な照合確認を行う場合と同等の防犯性が確保できる。
(4g)車載装置3は、ドアロック要求を受信した場合であっても、第1の通信エリア51内に携帯装置4が存在している場合には、車両2のドアを施錠しない。これにより、ドアロック要求の送信元である正規の携帯装置4とは別の正規の携帯装置4を携帯した別のユーザが第1の通信エリア51内にいるにもかかわらず、不必要に車両2のドアが施錠されてしまうことを防止できる。
なお、本実施形態では、S111が錠制御部としての処理に相当し、S205が測定部としての処理に相当し、S206がロック要求部としての処理に相当し、S103が確認送信部としての処理に相当し、S203が応答送信部としての処理に相当する。また、WAKE信号が存否確認情報に相当し、暗号解が照合情報に相当し、ACK信号が応答情報に相当する。
[5.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(5a)上記実施形態では、第1の通信エリア51において車載装置3と携帯装置4との間で行う定期的な双方向通信では照合確認を行わない構成を例示したが、照合確認を行う構成としてもよい。
(5b)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。
1…ドアロック制御システム、2…車両、3…車載装置、4…携帯装置、21…ドアセンサ、22…ドアロック装置、31…車両通信部、32…LF送受信部、33…UHF受信部、34…制御部、41…携帯通信部、42…LF送受信部、43…UHF送信部、44…加速度センサ、45…制御部、51…第1の通信エリア、52…第2の通信エリア。
Claims (7)
- 車両(2)に搭載される車載装置(3)と、ユーザが携帯可能な少なくとも1つの携帯装置(4)と、を備えるドアロック制御システム(1)であって、
前記車載装置は、
第1の通信エリア(51)内に存在する前記携帯装置と双方向通信可能であって、前記第1の通信エリアを包含する第2の通信エリア(52)内に存在する前記携帯装置から情報を受信可能に構成された車両通信部(31)と、
前記携帯装置から前記車両通信部を介してドアロック要求を受信した場合に前記車両のドアを施錠する錠制御部(34,S111)と、を備え、
前記携帯装置は、
前記第1の通信エリアにおいて前記車載装置と双方向通信可能であって、前記第2の通信エリアにおいて前記車載装置へ情報を送信可能に構成された携帯通信部(41)と、
当該携帯装置が前記第1の通信エリア外へ移動した時点からの前記ユーザの歩行距離を測定可能に構成された測定部(45,S205)と、
前記歩行距離が所定値に達した場合、前記携帯通信部を介して前記車載装置へ前記ドアロック要求を送信するロック要求部(45,S206)と、を備える、ドアロック制御システム。 - 請求項1に記載のドアロック制御システムであって、
前記測定部は、前記歩行距離の測定を開始した後、当該携帯装置が前記第1の通信エリア内に再び進入したことを検出した場合には、前記歩行距離の測定を中止する、ドアロック制御システム。 - 請求項1又は請求項2に記載のドアロック制御システムであって、
前記錠制御部は、前記携帯装置が前記第1の通信エリアの外へ移動した時点から所定期間を経過しても前記ドアロック要求が受信されない場合、前記車両のドアを施錠する、ドアロック制御システム。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のドアロック制御システムであって、
前記車載装置は、前記車両通信部を介して前記第1の通信エリア内に存在する前記携帯装置へ存否確認情報を定期的に送信する確認送信部(34,S103)を更に備え、
前記測定部は、前記携帯通信部を介した前記存否確認情報の受信状況に基づき、当該携帯装置が前記第1の通信エリアの外へ移動したことを検出する、ドアロック制御システム。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のドアロック制御システムであって、
前記錠制御部は、前記車両と対応づけられた前記携帯装置により前記ドアロック要求が送信されたことの確認である照合確認の後に、前記車両のドアを施錠するように構成され、
前記ロック要求部は、前記照合確認のための照合情報を含む前記ドアロック要求を送信する、ドアロック制御システム。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のドアロック制御システムであって、
前記車載装置は、前記車両通信部を介して前記第1の通信エリア内に存在する前記携帯装置へ存否確認情報を定期的に送信する確認送信部(34,S103)を更に備え、
前記携帯装置は、前記携帯通信部を介して前記存否確認情報を受信した場合、前記車載装置へ前記携帯通信部を介して応答情報を送信する応答送信部(45,S203)を更に備え、
前記錠制御部は、前記車両と対応づけられた前記携帯装置により前記ドアロック要求が送信されたことの確認である照合確認の後に、前記車両のドアを施錠するように構成され、
前記ロック要求部は、前記照合確認のための照合情報を含む前記ドアロック要求を送信し、
前記応答送信部は、前記照合確認のための照合情報を含まない前記応答情報を送信する、ドアロック制御システム。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のドアロック制御システムであって、
前記錠制御部は、前記ドアロック要求を受信した場合であっても、前記第1の通信エリア内に前記携帯装置が存在している場合には、前記車両のドアを施錠しない、ドアロック制御システム。
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