JP2020077941A - 受信装置、プログラム、音波処理システム、及び音波処理方法 - Google Patents

受信装置、プログラム、音波処理システム、及び音波処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】出力装置から出力される音波が表す識別情報を取得する受信装置において、識別情報の検出速度の低下を抑制しつつ、識別情報の誤検出を低減させる。【解決手段】受信装置は、所定の周波数帯に識別情報を表す音波を出力する出力装置から前記音波を受信し、前記識別情報を取得する受信装置であって、前記音波が表す前記識別情報を検出する検出部と、前記音波の音圧を計測する計測部と、前記検出部の検出結果と前記計測部の計測結果とに基づき、前記受信装置が取得する前記識別情報を確定する確定部と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、受信装置、プログラム、音波処理システム、及び音波処理方法に関する。
スピーカ等の出力装置から出力される音波が表す識別情報等を取得し、取得した識別情報等に応じて所定の処理又は動作を実行するロボット等の受信装置がある。
また、音声認識による「停止指令」が誤認識された場合等でも、ロボットを速やかに停止できるように、音声の入力レベルが設定レベル以上の場合に、制御装置を介してロボットを停止させる停止信号を出力する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
出力装置が出力する音波が表す識別情報等を取得する受信装置は、例えば、周辺のノイズや音波の干渉等により、音波が表す識別情報等を正しく取得できない場合がある。
しかし、従来の技術では、音波が表す識別情報等を取得できない場合、識別情報等を表す音波が出力されていないのか、周辺のノイズや音波の干渉等により音波が表す識別情報等を取得できないのかを判断することには困難を伴っていた。
例えば、ロボット等の受信装置に所定の動作を実行させるために、出力装置から識別情報等を表す音波を1回送信したものとする。この場合、識別情報等を表す音波を出力している間に、例えば、周辺のノイズ等により識別情報を取得できない期間が発生すると、受信装置は、識別情報を表す音波を複数回受信したと誤認識し、所定の動作を複数回実行してしまう場合がある。
このような誤認識を低減させる方法として、例えば、同じ識別情報等を所定の回数だけ連続して取得した場合に、識別情報等を取得したと判定する方法も考えられるが、この方法では、識別情報等の検出速度が低下し、ロボット等の反応が遅くなるという問題がある。
本発明の一実施形態は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、出力装置から出力される音波が表す識別情報を取得する受信装置において、識別情報の検出速度の低下を抑制しつつ、識別情報の誤検出を低減させる。
上記課題を解決するため、本発明の一実施形態に係る受信装置は、所定の周波数帯に識別情報を表す音波を出力する出力装置から前記音波を受信し、前記識別情報を取得する受信装置であって、前記音波が表す前記識別情報を検出する検出部と、前記音波の音圧を計測する計測部と、前記検出部の検出結果と前記計測部の計測結果とに基づき、前記受信装置が取得する前記識別情報を確定する確定部と、を有する。
本発明の一実施形態によれば、出力装置から出力される音波が表す識別情報を取得する受信装置において、識別情報の検出速度の低下を抑制しつつ、識別情報の誤検出を低減させることができる。
一実施形態に係る音波処理システムのシステム構成の例を示す図である。 一実施形態に係る受信装置のハードウェア構成の例を示す図である。 一実施形態に係る出力装置のハードウェア構成の例を示す図である。 一実施形態に係る音波処理システムの機能構成の例を示す図である。 一実施形態に係る音圧の計測について説明するための図である。 一実施形態に係る動作情報の一例のイメージを示す図である。 第1の実施形態に係る識別情報の確定処理の例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る識別情報の確定処理の具体的な一例について説明するための図である。 第2の実施形態に係る非検出信号について説明するための図である。 第2の実施形態に係る識別情報の確定処理の例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る識別情報の確定処理の具体的な一例について説明するための図である。 第2の実施形態に係る受信装置の動作の具体的な一例について説明するための図である。
以下に、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
<システムの構成>
図1は、一実施形態に係る音波処理システムのシステム構成の例を示す図である。音波処理システム100は、所定の動作を識別する識別情報(以下、動作ID)を表す音波を出力する出力装置102と、受信した音波から取得した動作IDに対応する動作を実行する1つ以上の受信装置101a、101b、・・・とを含む。
なお、以下の説明の中で、1つ以上の受信装置101a、101b、・・・のうち、任意の受信装置を示す場合、「受信装置101」を用いる。また、図1に示す受信装置101の数は、1つ以上の任意の数であって良い。
出力装置102は、例えば、出力装置102が備える記憶部に予め記憶した音波情報に基づいて、動作IDを表す音波を作成し出力する。或いは、出力装置102は、外部記憶装置、情報端末等から取得した音波情報に基づいて、動作IDを表す音波を作成し出力するものであっても良い。
なお、出力装置102は、動作IDを表す音波を出力する各種の装置であって良い。例えば、出力装置102は、音波を出力するスピーカ等であっても良いし、映像と音波を出力する表示装置等であっても良い。また、出力装置102は、音波を出力可能なスマートフォン、タブレット端末等の情報端末であっても良い。
好ましくは、出力装置102は、16kHz以上の周波数を用いて、動作IDを表す音波を作成し、出力する。16kHz以上の周波数の音波は、人間にはほとんど聞こえないため、動作IDを受信装置101に伝送するために好適である。ただし、これに限られず、出力装置102は、16kHz未満の音声帯域の音波を用いて、動作IDを表すものであっても良い。このように、本実施形態の「音波」には、「音声」が含まれ得る。
受信装置101は、出力装置102が出力する音波を受信し、受信した音波が表す動作IDに対応する所定の動作を実行する、例えば、スマートロボット等の装置である。
受信装置101は、例えば、1つ以上の動作IDと、動作IDに対応する動作内容とを対応付ける情報(以下、動作情報と呼ぶ)を記憶する記憶部を有している。また、受信装置101は、出力装置102から出力される音波が表す動作IDを取得すると、記憶部に記憶した動作情報を参照して、動作IDに対応する所定の動作を実行する。例えば、受信装置101がスマートロボットである場合、所定の動作には、例えば、お辞儀する、手を振る、前へ進む等の動作や、発話等の様々な動作が含まれ得る。
なお、スマートロボットは、受信装置101の一例である。受信装置101は、例えば、所定のアプリケーションを実行することにより、表示部に表示したロボットやアバター等に、受信した音波が表す動作IDに応じた動作を実行させるスマートフォン等の情報端末であっても良い。
上記の構成により、受信装置101は、出力装置102から出力される音波が表す識別情報に応じて、様々な動作又は処理を実行する。
ただし、このように、出力装置102が出力する音波に含まれる動作IDに従って、受信装置101の動作を制御するシステムでは、例えば、周辺のノイズや音波の干渉等により、動作IDを正しく認識できない場合がある。
例えば、受信装置101に所定の動作を実行させるために、出力装置102から動作IDを表す音波を所定の時間だけ送信したものとする。出力装置102が、この動作IDを表す音波を出力している間に、例えば、周辺のノイズ等により動作IDを取得できない期間があると、受信装置101は、動作を表す音波を複数回受信したと誤認識し、所定の動作を複数回実行してしまう恐れがある。
そこで、本実施形態に係る受信装置101は、受信した音波に含まれる動作IDを検出すると共に、受信した音波の音圧を計測し、動作IDの検出結果と音圧の測定結果とに基づいて、受信装置101が取得する動作IDを確定する確定処理を行う。
例えば、受信装置101は、出力装置102が動作IDを表す音波を出力している時間より短い時間間隔で動作IDを検出し、動作IDが検出された場合、検出された動作IDを確定結果とする。
また、受信装置101は、動作IDが検出されない場合、音圧の測定結果を閾値と比較し、音圧の測定結果が閾値未満である場合、動作IDを取得できない(動作IDを非検出)と判断する。
さらに、受信装置101は、動作IDが検出されない場合であっても、音圧の測定結果が閾値以上であり、かつ前回の確定処理で確定された動作IDがある場合、前回の確定処理で確定した動作ID(以下、前回の動作IDと呼ぶ)を確定結果とする。
上記の確定処理により、受信装置101は、出力装置102が1つの動作IDを表す音波を取得している間に、周辺ノイズ等により動作IDを取得できない期間があっても、1つの動作IDであるものとして、1つの動作を継続して実行することができるようになる。
また、上記の確定処理により、受信装置101は、最初に動作IDが検出された時点で、動作IDに対応する動作を開始することができるので、動作IDの検出速度の低下を伴わずに、動作IDの誤検知を効果的に低減させることができる。
なお、動作IDは、出力装置102が出力する音波が表す識別情報の一例である。この識別情報は、受信装置101が実行すべき動作又は処理を特定できる情報であれば、任意の形式の情報であって良い。例えば、識別情報には、動作内容を識別する動作IDに加えて、例えば、受信装置101、出力装置102の識別情報等の様々な情報がさらに含まれていても良い。
以上、本実施形態によれば、出力装置102から出力される音波が表す識別情報を取得する受信装置101において、識別情報の検出速度の低下を抑制しつつ、識別情報の誤検出を低減させることができる。
<ハードウェア構成>
続いて、受信装置101、及び出力装置102のハードウェア構成について説明する。
(受信装置のハードウェア構成)
図2は、一実施形態に係る受信装置のハードウェア構成の例を示す図である。受信装置101は、コンピュータの構成を備えており、例えば、CPU(Central Processing Unit)201、メモリ202、入力装置203、表示装置204、通信I/F(Interface)205、音声I/F206、マイク207、スピーカ208、駆動装置209、及びバス210等を有する。
CPU201は、メモリ202等に格納された所定のプログラムを実行することにより、受信装置101の各機能を実現する演算装置である。メモリ202には、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、ストレージデバイス等の各種の記憶装置が含まれる。
入力装置203は、受信装置101に対する入力操作を受け付けるキー、ボタン、タッチパネル等の入力デバイスである。表示装置204は、受信装置101の処理結果等を表示するディスプレイや、LED(Light Emitting Diode)等の発光デバイス等を含む。通信I/F205は、外部装置と通信を行うための各種の通信インタフェースを含む。
音声I/F206は、例えば、マイク207から出力される音波信号を増幅するマイクアンプ、スピーカ208に出力する音波信号を増幅するスピーカアンプ等を含む。また、音声I/F206には、音波信号に各種の信号処理を実行する信号処理回路等が含まれていても良い。
マイク207は、受信装置101の周辺の音波を取得し音波信号に変換するマイクロフォン等である。スピーカ208は、音波信号を音波に変換して出力するスピーカ等である。
駆動装置209は、例えば、受信装置101がスマートロボットである場合、スマートロボットに、移動、お辞儀、手を振る等の動作を実行させる各種のアクチュエータを含む。バス210は、上記各構成要素に接続され、アドレス信号、データ信号、及び各種制御信号等を伝送する。
(出力装置のハードウェア構成)
図3は、一実施形態に係る出力装置のハードウェア構成の例を示す図である。出力装置102は、コンピュータの構成を備えており、例えば、CPU301、メモリ302、通信I/F303、音声出力I/F304、スピーカ305、外部接続I/F306、及びバス307等を有する。
CPU301は、メモリ302等に格納された所定のプログラムを実行することにより、出力装置102の各機能を実現する演算装置である。メモリ302には、例えば、RAM、ROM、ストレージデバイス等の各種の記憶装置が含まれる。通信I/F303は、例えば、出力装置102を通信ネットワーク等に接続し、外部サーバ等と通信を行うための通信インタフェースである。
音声出力I/F304は、例えば、スピーカ305に出力する音波信号を増幅するスピーカアンプ等を含む。また、音声出力I/F304には、音波信号に各種の信号処理を実行する信号処理回路等が含まれていても良い。
外部接続I/F306は、出力装置102に外部装置を接続するためのインタフェースである。なお、外部装置には、例えば、記憶媒体等の外部記憶装置が含まれ得る。バス307は、上記各構成要素に接続され、アドレス信号、データ信号、及び各種制御信号等を伝送する。
<機能構成>
続いて、本実施形態に係る音波処理システム100の機能構成について説明する。図4は、一実施形態に係る音波処理システムの機能構成の例を示す図である。
(出力装置の機能構成)
出力装置102は、例えば、図3のCPU301で所定のプログラムを実行することにより、音波情報記憶部411、音波作成部412、及び音波出力部413等を実現している。なお、上記の各構成要素のうち、少なくとも一部は、ハードウェアによって実現されるものであっても良い。
音波情報記憶部411は、出力装置102が出力する、動作IDを表す音波の作成に用いる音波情報を記憶する。音波情報には、例えば、音波を出力する周波数帯、音波の周波数、動作ID、及び動作IDを出力する順序等の情報が含まれ得る。
好ましくは、音波情報記憶部411は、図3の外部接続I/F306に接続された外部記憶装置、又は通信I/F303を介して通信可能な外部サーバ等から音波情報を取得し、図3のメモリ302等に記憶する。
音波作成部412は、音波情報記憶部411が記憶した音波情報を用いて、動作IDを表す音波信号を作成する。
音波出力部(出力部)413は、例えば、図2の音声出力I/F304、スピーカ305等と、音波作成部412が作成した音波信号とを用いて、動作IDを表す音波を出力する。
(出力装置が出力する音波の例)
本実施形態では、出力装置102が出力する音波について特に限定しないが、ここでは、出力装置102が出力する音波の一例について、概要を説明する。
出力装置102は、予め定められた周波数帯(周波数帯域内)に、動作IDを表す複数の周波数の音波を出力する。具体的な一例として、出力装置102は、周波数f1、f2、・・・、f7の7個の周波数の音波を用いて、7ビットの識別情報を表すことができる。例えば、各周波数は、周波数f1が第1のビット、周波数f2が第2のビット、・・・、周波数f7が第7のビットと、それぞれ、1つのビットに対応している。また、各ビットは、対応する周波数に音波が出力されているときデジタル値の「1」を表し、対応する出力されていないときデジタル値の「0」を表すことができる。なお、識別情報のビット数「7」は一例であり、他のビット数であっても良い。
周波数f1、f2、・・・、f7は、予め定められた周波数帯の範囲内において、例えば、所定の周波数間隔で配置される。受信装置101は、出力装置102から音波を受信し、周波数f1、f2、・・・、f7の音波の有無を判断することにより、音波が表す動作IDを検出することができる。
なお、上記の音波の出力方法は一例であり、出力装置102は他の方法により、音波IDを表す音波を出力するものであっても良い。
(受信装置の機能構成)
受信装置101は、例えば、図2のCPU201で所定のプログラムを実行することにより、音波受信部401、識別情報検出部402、音圧計測部403、識別情報確定部404、動作制御部405、閾値設定部406、及び記憶部407等を実現している。なお、上記の各構成要素のうち、少なくとも一部は、ハードウェアによって実現されるものであっても良い。
音波受信部(受信部)401は、受信装置101の周辺の音波を受信(取得)する。例えば、音波受信部401は、図2のマイク207、及び音声I/F206等を用いて受信装置101の周辺の音波を受信し、受信した音波を音波信号として取得する。
識別情報検出部(検出部)402は、音波受信部401が受信した音波が表す動作IDを検出する。例えば、前述したように、7個の周波数f1、f2、・・・、f7を用いて動作IDを表す場合、識別情報検出部402は、音波受信部401が取得した音波信号を解析して、周波数f1、f2、・・・、f7のそれぞれについて、音波の有無を判断する。また、識別情報検出部402は、周波数f1、f2、・・・、f7のそれぞれについて、音波が出力されている周波数に対応するビットを「1」、音波が出力されていない周波数に対応するビットを「0」とすることにより、動作IDを検出する。
音圧計測部403(計測部)は、音波受信部401が受信した音波の音圧レベルを計測する。
一例として、音圧計測部403は、音波受信部401が取得した音波信号をオクターブ分析して、予め設定された周波数帯の音圧を計測する。
図5(a)は、オクターブ分析による音圧の計測のイメージを示す図である。この図は、受信装置101の周辺における周波数と音圧との関係を示している。例えば、図5(a)の周波数帯501に、出力装置102が、動作IDを表す音波を出力しているものとする。この場合、音波受信部401が受信した音波の音圧502は、例えば、図5(a)に示すように、周波数帯501において、音圧の値が大きくなる。
例えば、周波数帯501の幅が1/3オクターブ程度である場合、音圧計測部403は、音波受信部401が取得した音波信号を1/3オクターブ分析して、周波数帯501の音圧を計測する。これにより、例えば、周波数帯501の範囲外に周辺ノイズ等がある場合でも、周辺ノイズの影響を抑制して、動作IDを表す音波の音圧を測定することができる。
別の一例として、音圧計測部403は、音波受信部401が取得した音波信号をFFT(Fast Fourier Transform)解析して、周波数帯501の音圧を計測しても良い。
図5(b)は、FFT解析による音圧の計測のイメージを示す図である。この図は、受信装置101の周辺における周波数と音圧との関係を示している。例えば、図5(b)の周波数帯501内において、出力装置102が2つの周波数f1、f2を用いて、2ビットの動作IDを表す音波を出力しているものとする。
この場合、音圧計測部403は、音波受信部401が取得した音波信号をFFT解析することにより、複数の周波数における音圧を取得することができる。また、音圧計測部403は、FFT解析で得られた複数の周波数のうち、周波数f1、f2における音圧値の総和、平均値、最大値、最小値、中間値等の代表値を計測結果とすることができる。
なお、前述したように、7個の周波数f1、f2、・・・、f7を用いて動作IDを表す場合、音圧計測部403は、周波数f1、f2、・・・、f7における音圧値の代表値を計測結果とすれば良い。
また、FFT解析による音圧の計測は、例えば、図5(c)に示すように、出力装置102が、動作IDを出力する所定の周波数帯が複数に分かれている場合にも適用することができる。図5(c)の例では、出力装置102は、周波数帯501内において、2つの周波数f1、f2を用いて、また周波数帯503において、1つの周波数f3を用いて、3ビットの動作IDを表す音波を出力しているものとする。この場合、音圧計測部403は、周波数f1、f2、f3における音圧値の代表値を計測結果とすることができる。
識別情報確定部(確定部)404は、識別情報検出部402の検出結果と、音圧計測部403の計測結果とに基づいて、受信装置101が取得する動作IDを確定する。
例えば、識別情報検出部402は、所定の時間間隔で繰り返し動作IDを検出する。また、識別情報確定部404は、識別情報検出部402によって動作IDが検出された場合、検出された動作IDを、受信装置101が取得する動作IDに確定する。
また、識別情報確定部404は、動作IDが検出されない場合、音圧の測定結果を非検出確定閾値(以下、閾値1と呼ぶ)と比較し、音圧の測定結果が閾値1未満である場合、動作IDを取得できない(動作IDを非検出)と判断する。
さらに、識別情報確定部404は、動作IDが検出されない場合であっても、音圧の測定結果が閾値1以上であり、かつ前回の確定処理で確定された前回の動作IDがある場合、前回の動作IDを、受信装置101が取得する動作IDに確定する。なお、識別情報確定部404による識別情報の確定処理の具体的な処理内容については後述する。
動作制御部405は、識別情報確定部404が確定した動作IDに対応する動作又は処理を、受信装置101に実行させる。
例えば、受信装置101は、図6に示すような動作情報408を、記憶部407に予め記憶しておく。
図6は、一実施形態に係る動作情報の一例のイメージを示す図である。図6の例では、動作情報408には、複数の動作IDと、各動作IDに対応する動作内容とが対応付けて記憶されている。動作制御部405は、例えば、このような動作情報408を用いて、識別情報確定部404が確定した動作IDに対応する動作を特定し、特定した動作を受信装置101に実行させる。
例えば、識別情報確定部404が確定した動作IDが「012」である場合、動作制御部405は、図6に示す動作情報408を用いて、動作ID「012」に対応する動作内容「右手を振る」を特定する。また、動作制御部405は、受信装置101が、特定した動作内容「右手を振る」を実行するように、図2の駆動装置209を制御する。
閾値設定部406は、例えば、識別情報検出部402によって動作IDが検出された場合等に、音圧計測部403の計測結果に基づいて、閾値1の設定を更新する。
ここで、閾値1は、例えば、出力装置102から、動作IDを表す音波が出力されているか否か等を判断するための閾値であり、例えば、所定の周波数帯501の音圧が閾値1に満たない場合、動作IDを検出できないと判断される。
例えば、閾値設定部406は、音圧計測部403の計測結果(音圧値)に、1.0よりやや小さい係数(例えば、0.8〜0.9等)を乗算した値を、閾値1に設定しても良い。別の一例として、閾値設定部406は、音圧計測部403の計測結果(音圧値)と、現在の閾値1の設定との間の値(例えば、平均値、中間値等)を、閾値1に設定しても良い。
このように、音圧計測部403の計測結果に基づいて、閾値1の設定を更新することにより、閾値設定部406は、出力装置102から、動作IDを表す音波が出力されているか否か等を、より適切に判断することができる。
記憶部407は、例えば、図2のCPU201で実行されるプログラム、及びメモリ202等によって実現され、例えば、前述した、動作情報408、前回の動作ID、閾値1、等の各種の情報を記憶する。
なお、図4に示す音波処理システム100の機能構成は一例である。例えば、受信装置101の動作制御部405は、受信装置101に、動作IDに対応する動作又は処理を実行させる代わりに、外部に接続された外部装置に、動作IDに対応する動作又は処理を実行させるものであっても良い。
また、出力装置102は、例えば、図3の通信I/F303を介して通信可能な情報端末からの指示に従って、指示された動作IDを表す音波を作成し、出力するものであっても良い。
[第1の実施形態]
<処理の流れ>
続いて、第1の実施形態に係る音波処理方法の処理の流れについて説明する。
(識別情報の確定処理)
図7は、第1の実施形態に係る識別情報の確定処理の例を示すフローチャートである。この処理は、受信装置101が、出力装置102から出力される音波から取得する動作ID(識別情報の一例)を確定する処理の一例を示している。
なお、出力装置102は、例えば、図5に示すように、所定の周波数帯501に、動作IDを表す音波を所定の期間出力することにより、受信装置101に対して、動作IDに対応する動作の実行を要求するものとする。
また、受信装置101は、出力装置102が動作IDを表す音波を出力する所定の期間より短い周期で図7に示す識別情報の確定処理を繰り返し実行するものとする。
ステップS701において、受信装置101の音波受信部401は、受信装置101の周辺の音波を受信し、音波信号を取得する。
ステップS702において、受信装置101の識別情報検出部402は、音波受信部401が受信した音波が表す動作IDを検出する。例えば、識別情報検出部402は、前述したように、音波受信部401が取得した音波信号を解析して、音波IDの各ビットに対応する周波数の音波の有無を判断すること等により、動作IDを検出する。
ステップS703において、受信装置101は、音波受信部401が受信した音波の音圧を計測する。例えば、音波受信部401は、前述したように、音波受信部401が取得した音波信号をオクターブ分析、又はFFT解析すること等により、音波受信部401が受信した音波の音圧を計測(算出)する。
ステップS704において、受信装置101の識別情報確定部404は、識別情報検出部402が、動作IDを検出できたか否かを判断する。識別情報検出部402が動作IDを検出できた場合、識別情報確定部404は、処理をステップS705に移行させる。一方、識別情報検出部402が動作IDを検出できなかった場合、識別情報確定部404は、処理をステップS707に移行させる。
ステップS705に移行すると、受信装置101の識別情報確定部404は、識別情報検出部402が検出した動作IDを確定結果とする。例えば、識別情報確定部404は、確定結果として、識別情報検出部402が検出した動作IDを、動作制御部405に通知する。
ステップS706において、受信装置101の閾値設定部406は、音圧計測部403の計測結果に基づいて、閾値1(第1の閾値)の設定を更新する。例えば、閾値設定部406は、音圧計測部403の計測結果(音圧値)に、1.0より小さい係数(例えば、0.8〜0.9等)を乗算した値を、閾値1に設定する。或いは、閾値設定部406は、音圧計測部403の計測結果(音圧値)と、現在の閾値1の設定との間の値(例えば、平均値、中間値等)を、閾値1に設定する。
なお、ステップS706の処理を毎回実行することは必須ではない。例えば、閾値設定部406は、所定の条件を満たした場合(例えば、所定の回数以上連続して動作IDが検出された場合、所定の時間を経過した場合等)に、ステップS706の処理を実行するものであっても良い。
ステップS704からステップS707に移行すると、受信装置101の識別情報確定部404は、音圧計測部403が計測した計測結果(音圧)が、閾値1以上であるか否かを判断する。
音圧計測部403が計測した音圧が閾値1未満である場合、識別情報確定部404は、処理をステップS708に移行させる。一方、音圧計測部403が計測した音圧が閾値1以上である場合、識別情報確定部404は、処理をステップS709に移行させる。
ステップS708に移行すると、受信装置101の識別情報確定部404は、動作IDを「非検出」とする。例えば、識別情報確定部404は、確定結果として、動作IDを検出できないことを示す「非検出」を動作制御部405に通知する。
ステップS707からS709に移行すると、受信装置101の識別情報確定部404は、前回の確定結果があるか否かを判断する。例えば、識別情報確定部404は、初回の確定処理である場合、前回の確定結果がないと判断し、2回目以降の確定処理である場合、前回の確定結果があると判断する。
前回の確定結果がない場合、識別情報確定部404は、処理をステップS708に移行させる。一方、前回の確定結果がある場合、識別情報確定部404は、処理をステップS710に移行させる。
ステップS710に移行すると、受信装置101の識別情報確定部404は、前回の確定結果が動作IDであるか否かを判定する。例えば、識別情報確定部404は、前回の確定結果が「非検出」である場合、前回の確定結果が動作IDではないと判断する。
前回の確定結果が動作IDではない場合、識別情報確定部404は、処理をステップS708に移行させる。一方、前回の確定結果が動作IDである場合、識別情報確定部404は、処理をステップS711に移行させる。
ステップS711に移行すると、受信装置101の識別情報確定部404は、前回の動作ID(前回の確定処理で確定した動作ID)を確定結果とする。例えば、識別情報確定部404は、確定結果として、前回の動作IDを動作制御部405に通知する。
上記の処理により、受信装置101が、動作IDを確定する確定処理の具体的な一例を図8に示す。
(具体的な一例)
図8は、第1の実施形態に係る識別情報の確定処理の具体的な一例について説明するための図である。なお、図8において、出力装置102は、時間t1〜t4の期間、動作IDを表す音波を出力しているものとする。
ステップS801において、受信装置101は、時間t1〜t2の期間の音波を取得し、図7に示す識別情報の確定処理を実行する。
図8(a)は、時間t1〜t2の期間における周波数と、受信装置101の周辺の音圧502との関係のイメージを示している。図8(a)に示すように、時間t1〜t2の期間において、所定の周波数帯501には、受信装置101が動作IDを十分に検出できる音圧で、出力装置102から音波が出力されているものとする。
この場合、受信装置101は、図7のステップS704において、識別情報検出部402が動作IDを検出できたと判断し、ステップS705で、確定結果を、識別情報検出部402が検出した動作IDに確定する。
ステップS802において、受信装置101は、時間t2〜t3の期間の音波を取得し、図7に示す識別情報の確定処理を実行する。
図8(b)は、時間t2〜t3の期間における周波数と、受信装置101の周辺の音圧との関係のイメージを示している。図8(b)に示すように、時間t2〜t3の期間において、周辺のノイズの音圧800が大きく、受信装置101が動作IDを検出できないものとする。また、所定の周波数帯501における音圧の計測結果が、閾値1以上であるものとする。
この場合、受信装置101は、図7のステップS704、S707、S709の順に処理を実行する。また、ここでは、ステップS801で確定された前回の確定結果があり、前回の確定結果が動作IDなので、ステップS711において、受信装置101は、確定結果を、ステップS801で確定した前回の動作IDに確定する。
ステップS803において、受信装置101は、時間t3〜t4の期間の音波を取得し、図7に示す識別情報の確定処理を実行する。
図8(c)は、時間t3〜t4の期間における周波数と、受信装置101の周辺の音圧502との関係のイメージを示している。図8(c)に示すように、時間t3〜t4の期間において、周辺ノイズが減少し、受信装置101が動作IDを十分に検出できるようになっているものとする。
この場合、受信装置101は、ステップS801と同様にして、確定結果を、識別情報検出部402が検出した動作IDに確定する。
ステップS804において、受信装置101は、時間t4〜t5の期間の音波を取得し、図7に示す識別情報の確定処理を実行する。
図8(d)は、時間t4〜t5の期間における周波数と、受信装置101の周辺の音圧502との関係のイメージを示している。図8(d)に示すように、時間t4〜t5の期間において、所定の周波数帯501の音圧502は、閾値1未満であり、受信装置101は動作IDを検出できないものとする。
この場合、受信装置101は、図7のステップS704において、識別情報検出部402が動作IDを検出できない判断し、ステップS708で、検出結果を「非検出」に確定する。
このように、受信装置101は、出力装置102が動作IDを表す音波を出力する期間(t1〜t4)において、動作IDを検出できない期間(t2〜t3)が発生しても、期間t1〜t4において、1つの動作IDを取得したと判断することができる。
また、受信装置101は、出力装置102が動作IDを表す音波を出力する期間(t1〜t4)に、ほぼリアルタイムで動作IDを取得することができる。
したがって、本実施形態によれば、出力装置102から出力される音波が表す識別情報(動作ID等)を取得する受信装置101において、識別情報の検出速度の低下を抑制しつつ、識別情報の誤検出を低減させることができる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態では、第1の実施形態で説明した識別情報の確定処理において、「非検出」の確定精度をさらに向上させる場合の処理の例について説明する。
<機能構成>
第2の実施形態に係る音波処理システム100の機能構成は、図4に示す一実施形態に係る音波処理システム100の機能構成と同様であるが、一部の処理内容が第1の実施形態と異なる。ここでは、第1の実施形態との相違点を中心に説明を行う。
(出力装置の機能構成)
第2の実施形態に係る音波出力部413は、音波作成部412が作成した、動作IDを表す音波を出力した後に、予め定められた周波数(以下、特定の周波数と呼ぶ)の音波(非検出信号)を出力する。
図9は、第2の実施形態に係る非検出信号について説明するための図である。図9に示すように、非検出信号900は、予め定められた周波数f0に出力される。なお、以下の説明の中で、出力装置102が出力する、動作IDを表す音波を「音波1(第1の音波)」と呼び、非検出信号900を「音波2(第2の音波)」と呼ぶ。
好ましくは、音波出力部413は、音波1を出力した後に、音波1を出力する周波数帯501とは異なる周波数f0に、音波2を出力する。これにより、受信装置101は、周波数f0に音波2が出力されているとき、音波出力部413が、音波1を出力していないと判断することが容易になる。
なお、出力装置102の上記以外の機能構成は、第1の実施形態と同様で良い。
(受信装置の機能構成)
第2の実施形態に係る音圧計測部403は、音波受信部401が受信した音波1の音圧を計測すると共に、音波2の音圧も計測する。
また、第2の実施形態に係る識別情報確定部404は、図9に示すように、予め定められた周波数f0における音圧が閾値2(第2の閾値)以上である場合、出力装置102から音波2が出力されていると判断する。なお、閾値2は、受信装置101が、出力装置102から音波2を受信したか否かを判定するための値が、予め設定されているものとする。
これにより、識別情報確定部404は、音波2の音圧が閾値2以上である場合、出力装置102からの音波1の出力が終了したと判断することができる。一方、識別情報確定部404は、前回まで検出できていた動作IDが検出されなくなり、かつ音波2の音圧が閾値未満である場合、出力装置102からの音波1の出力が継続していると判断することができる。好ましくは、閾値2は、閾値1より低い(小さい)値が設定される。
なお、受信装置101の上記以外の機能構成は、第1の実施形態と同様で良い。
<処理の流れ>
(識別情報の確定処理)
図10は、第2の実施形態に係る識別情報の確定処理の例を示すフローチャートである。なお、図10のステップS701、S702、S704〜706、S708〜S711の処理は、第1の実施形態と同様なので、ここでは、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
ステップS1001において、受信装置101の音圧計測部403は、音波1、及び音波2の音圧を測定する。例えば、音圧計測部403は、図9において、動作IDを表す音波が出力される周波数帯501における音圧と、非検出信号900(音波2)が出力される周波数f0における音圧とを測定する。
また、受信装置101の識別情報確定部404は、ステップS704において、識別情報検出部402が動作IDを検出できたか否かを判断し、動作IDを検出できなかった場合、処理をステップS1002に移行させる。
ステップS1002に移行すると、受信装置101の識別情報確定部404は、音圧計測部403が計測した音波1の音圧が、閾値1以上であるか否かを判断する。音波1の音圧が閾値以上である場合、識別情報確定部404は、第1の実施形態と同様に、処理をステップS709に移行させる。一方、音波1の音圧が閾値1未満である場合、識別情報確定部404は、処理をステップS1003に移行させる。
ステップS1003に移行すると、受信装置101の識別情報確定部404は、音圧計測部403が計測した音波2の音圧が、閾値2以上であるか否かを判断する。
音波2の音圧が閾値2以上である場合、識別情報確定部404は、音波1の出力が終了したと判断し、処理をステップS708に移行させる。一方、音波2の音圧が閾値未満である場合、識別情報確定部404は、音波1の出力が終了していないと判断し、処理をステップS709に移行させる。
上記の処理により、受信装置101が、動作IDを確定する確定処理の具体的な一例を図11に示す。
(具体的な一例)
図11は、第2の実施形態に係る識別情報の確定処理の具体的な一例について説明するための図である。なお、図11において、出力装置102は、時間t1〜t3の期間、動作IDを表す音波である音波1を、所定の周波数帯501に出力し、時間t3〜t5の期間、非検出信号である音波2を、予め定められた周波数f0に出力するものとする。
ステップS1101において、受信装置101は、時間t1〜t2の期間の音波を取得し、図10に示す識別情報の確定処理を実行する。
図11(a)は、時間t1〜t2の期間における周波数と、受信装置101の周辺の音圧502との関係のイメージを示している。図11(a)に示すように、時間t1〜t2の期間において、所定の周波数帯501には、受信装置101が動作IDを十分に検出できる音圧で、出力装置102から音波が出力されているものとする。
この場合、受信装置101は、図10のステップS704において、識別情報検出部402が動作IDを検出できたと判断し、S705で、検出結果を、識別情報検出部402が検出した動作IDに確定する。
ステップS1102において、受信装置101は、時間t2〜t3の期間の音波を取得し、図10に示す識別情報の確定処理を実行する。
図11(b)は、時間t2〜t3の期間における周波数と、受信装置101の周辺の音圧との関係のイメージを示している。図11(b)に示すように、時間t2〜t3の期間において、周辺のノイズの音圧1111が、閾値1より低く、閾値2より高いものとする。また、識別情報検出部402は、例えば、周辺のノイズの影響により、動作IDを検出できなかったものとする。
この場合、第1の実施形態では、所定の周波数帯501における音波の音圧が閾値1未満であるため、確定結果を「非検出」としていた。一方、第2の実施形態では、図10のステップS1003、S709〜S711の処理により、音波2の音圧が閾値2以上であり、かつ前回の動作IDがある場合、前回の動作IDを確定結果とする。
ステップS1103において、受信装置101は、時間t3〜t4の期間の音波を取得し、図10に示す識別情報の確定処理を実行する。
図11(c)は、時間t3〜t4の期間における周波数と、受信装置101の周辺の音圧502との関係のイメージを示している。図11(c)に示すように、時間t3〜t4の期間において、音波1が出力されていない。一方、予め定められた周波数f0には、音波2が出力されており、周波数f0における音圧は閾値2以上になる。
この場合、受信装置101は、図10のステップS1002、S1003、S708の処理により、動作IDを検出できない(非検出)と判断する。
このように、第2の実施形態では、出力装置102が、音波1を出力した後に音波2を出力するので、受信装置101は、音波2の有無により、動作IDを検出できないこと(非検出)を、より高い精度で確定することができるようになる。
したがって、例えば、図11(b)に示すように、周波数f0の音圧、すなわち、音波2の音圧が閾値2未満である場合、音波1が出力されているものとして、前回の動作IDを確定結果とすることができる。
(受信装置の動作の例)
図12は、第2の実施形態に係る受信装置の動作の具体的な一例について説明するための図である。この図は、受信装置101が、図10に示す識別情報の確定処理によって確定された動作IDに応じて実行する処理の具体的な一例のイメージを示している。
ステップS1201aにおいて、受信装置101の識別情報確定部404は、例えば、図11のステップS1101と同様にして、出力装置102が出力する音波1から動作IDを検出し、検出した動作IDを確定結果とするものとする。
ステップS1201bにおいて、受信装置101の動作制御部405は、識別情報確定部404が確定した動作IDを取得し、取得した動作IDに対応する動作を、受信装置101に実行させる。
例えば、出力装置102が出力する音波が表す動作IDが「012」であり、受信装置101の記憶部407には、図6に示すような動作情報408が記憶されているものとする。この場合、動作制御部405は、識別情報確定部404から取得した動作ID「012」に対応する動作内容「右手を振る」を、動作情報408から取得する。また、動作制御部405は、例えば、図2の駆動装置209を制御して、受信装置101に右手を振る動作を実行させる。
このように、受信装置101は、出力装置102が、動作IDを表す音波を出力すると、動作IDに対応する動作を速やかに開始することができる。
ステップS1202aにおいて、受信装置101の識別情報確定部404は、周辺ノイズ等の影響によって動作IDを検出できず、例えば、図11のステップS1102と同様にして、ステップS1201aで確定した前回の動作IDを確定結果とするものとする。
ステップS1202bにおいて、受信装置101の動作制御部405は、識別情報確定部404が確定した動作IDを取得し、取得した動作IDに対応する動作を、受信装置101に実行させる。
例えば、動作制御部405は、識別情報確定部404から取得した動作ID「012」に対応する動作内容「右手を振る」を継続させる。
ステップS1203aにおいて、受信装置101の識別情報確定部404は、再び、出力装置102が出力する音波1から動作IDを検出し、検出した動作IDを確定結果とするものとする。
ステップS1203bにおいて、受信装置101の動作制御部405は、識別情報確定部404が確定した動作IDを取得し、取得した動作IDに対応する動作を、受信装置101に実行させる。
例えば、動作制御部405は、識別情報確定部404から取得した動作ID「012」に対応する動作内容「右手を振る」を継続させる。
このように、受信装置101は、出力装置102が、動作IDを表す音波を出力している間に、周辺ノイズ等の影響により、一時的に動作IDを検出できない期間がある場合でも、前回の動作IDに従って、動作IDに対応する動作を継続することができる。
ステップS1204aにおいて、受信装置101の識別情報確定部404は、例えば、図11のステップS1103と同様にして、出力装置102が出力する音波1から、動作IDを検出できない(非検出)と判断する。
ステップS1204bにおいて、受信装置101の動作制御部405は、識別情報確定部404が確定した「非検出」の確定結果を取得し、実行中の動作内容「右手を振る」を停止させる。
このように、受信装置101は、出力装置102が出力する音波2に基づいて、直ちに、動作IDを表す音波1が出力されていないことを検知し、実行中の動作を停止されることができる。
以上、本発明の各実施形態によれば、出力装置102から出力される音波が表す識別情報を取得する受信装置101において、識別情報の検出速度の低下を抑制しつつ、識別情報の誤検出を低減させることができる。
なお、上記の各実施形態において、音圧が閾値以上であるか、閾値未満であるかの判断は、音圧が閾値を超えているか、閾値以下であるかの判断であっても良い。
100 音波処理システム
101 受信装置
102 出力装置
401 音波受信部(受信部)
402 識別情報検出部(検出部)
403 音圧計測部(計測部)
404 識別情報確定部(確定部)
406 閾値設定部
413 音波出力部(出力部)
特開昭62−165209号公報

Claims (13)

  1. 所定の周波数帯に識別情報を表す音波を出力する出力装置から前記音波を受信し、前記識別情報を取得する受信装置であって、
    前記音波が表す前記識別情報を検出する検出部と、
    前記音波の音圧を計測する計測部と、
    前記検出部の検出結果と前記計測部の計測結果とに基づき、前記受信装置が取得する前記識別情報を確定する確定部と、
    を有する、受信装置。
  2. 前記確定部は、
    前記検出部が前記識別情報を検出できない場合、
    前記計測部の計測結果を閾値と比較し、
    前記計測部の計測結果が前記閾値以上であり、かつ前記確定部が前回の処理で確定した前回の識別情報がある場合、前記前回の識別情報を確定結果とする、請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記確定部は、
    前記計測部の計測結果が前記閾値未満である場合、及び前記計測部の計測結果が前記閾値以上であり、かつ前記確定部が前回の処理で確定した前記前回の識別情報がない場合、前記識別情報を検出できないと判断する、請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記検出部が、前記音波が表す前記識別情報を検出した場合、前記計測部の計測結果に基づいて前記閾値を設定する閾値設定部を有する、請求項2又は3に記載の受信装置。
  5. 前記出力装置は、前記識別情報を表す第1の音波を出力した後に、予め定められた周波数に第2の音波を出力し、
    前記確定部は、
    前記検出部が前記識別情報を検出できない場合、前記第1の音波の音圧を第1の閾値と比較し、
    前記第1の音波の音圧が前記第1の閾値未満である場合、前記第2の音波の音圧を第2の閾値と比較し、
    前記第2の音波の音圧が前記第2の閾値以上である場合、前記識別情報を検出できないと判断する、請求項1又は2に記載の受信装置。
  6. 前記予め定められた周波数は、前記所定の周波数帯とは異なる周波数である、請求項5に記載の受信装置。
  7. 前記計測部の計測結果は、前記音波をFFT解析した複数の周波数のうち、前記識別情報を表す周波数における音圧を用いて算出される代表値であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の受信装置。
  8. 前記計測部の計測結果は、前記所定の周波数帯における音圧であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の受信装置。
  9. 所定の周波数帯に識別情報を表す音波を出力する出力装置から前記音波を受信する受信し、前記識別情報を取得する受信装置に、
    前記音波が表す前記識別情報を検出する処理と、
    前記音波の音圧を計測する処理と、
    前記検出する処理の検出結果と前記計測する処理の計測結果とに基づき、前記受信装置が取得する前記識別情報を確定する処理と、
    を実行させる、プログラム。
  10. 所定の周波数帯に識別情報を表す音波を出力する出力装置と、前記出力装置から前記音波を受信し、前記識別情報を取得する受信装置とを含む音波処理システムであって、
    前記受信装置は、
    前記音波が表す前記識別情報を検出する検出部と、
    前記音波の音圧を計測する計測部と、
    前記検出部の検出結果と前記計測部の計測結果とに基づき、前記受信装置が取得する前記識別情報を確定する確定部と、
    を有する、音波処理システム。
  11. 所定の周波数帯に識別情報を表す音波を出力する出力装置と、前記出力装置から前記音波を受信し、前記識別情報を取得する受信装置とを含む音波処理システムで用いられる前記受信装置であって、
    前記音波が表す前記識別情報を検出する検出部と、
    前記音波の音圧を計測する計測部と、
    前記検出部の検出結果と前記計測部の計測結果とに基づき、前記受信装置が取得する前記識別情報を確定する確定部と、
    を有する、受信装置。
  12. 所定の周波数帯に識別情報を表す音波を出力する出力部と、
    前記音波を受信する受信部と、
    前記音波を表す前記識別情報を検出する検出部と、
    前記音波の音圧を計測する計測部と、
    前記検出部の検出結果と前記計測部の計測結果とに基づき、取得する前記識別情報を確定する確定部と、
    を有する、音波処理システム。
  13. 出力部が、所定の周波数帯に識別情報を表す音波を出力する処理と、
    受信部が、前記音波を受信する処理と、
    検出部が、前記音波が表す前記識別情報を検出する処理と、
    計測部が、前記音波の音圧を計測する処理と、
    確定部が、前記検出する処理の検出結果と前記計測する処理の計測結果とに基づき、取得する前記識別情報を確定する処理と、
    を含む、音波処理方法。
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