JP2020077534A - 蓄電モジュール - Google Patents

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拓 井上
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Abstract

【課題】圧力調整弁の弁体の開弁圧のばらつきを低減することができる蓄電モジュールを提供する。【解決手段】圧力調整弁12は、複数の連通孔33が形成された底壁部32と、底壁部32の内面32b側において連通孔33を塞ぐ第1面30aと第1面30aとは反対側に位置する第2面30bとを有し、それぞれ弾性部材によって柱状に形成された複数の弁体30と、底壁部32の縁部に立設された側壁部36と、複数の弁体30の第2面30bに当接すると共に複数の弁体30を底壁部32に対して押圧する内面31aを有し、側壁部36の端部36aに溶着されるカバー31と、隔壁部37と、を有する。隔壁部37は、側壁部36の端部36aよりも外側に突出しており、隔壁部37の端部37aは、内面31aに当接している。【選択図】図7

Description

本発明は、蓄電モジュールに関する。
ニッケル水素二次電池及びリチウムイオン二次電池といった蓄電モジュールは、モジュール本体を備える。モジュール本体には、電極を含む電池要素が収容されている。モジュール本体には、その内部でのガス発生により内圧が所定圧より上昇した際に内圧を調整するための圧力調整弁が取り付けられている。上記圧力調整弁の例として、特許文献1に記載された圧力調整弁装置が知られている。この圧力調整弁装置は、モジュール本体に連通する連通孔を、収容部に収容された弾性体で塞いでいる。この場合、モジュール本体内の圧力が設定圧より上昇した際、弾性体が弾性変形して、弾性体による上記孔の封止(シール)が解除され、モジュール本体内のガスが排出される。一方、モジュール本体内の圧力が設定圧以下になると、弾性体によって上記連通孔が再度塞がれる。
特開平7−230799号公報
上記のように、弾性体を圧力調整のための弁体として使用する場合、弁体の開弁圧は、圧力調整弁の組立時における弁体の圧縮率に依存する。従って、弁体の圧縮率にばらつきが生じる場合、弁体の開弁圧にばらつきが生じるという問題がある。
そこで、本発明の一側面は、圧力調整弁の弁体の開弁圧のばらつきを低減することができる蓄電モジュールを提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る蓄電モジュールは、複数の電極が積層された電極積層体と、電極積層体を取り囲むように配置され、電極積層体に設けられた複数の内部空間とそれぞれ連通された複数の第1連通孔を有する枠体と、を有するモジュール本体と、モジュール本体に取り付けられ、複数の第1連通孔とそれぞれ連通された複数の第2連通孔を有する圧力調整弁と、を備え、圧力調整弁は、複数の第2連通孔が形成された底壁部と、底壁部の枠体側とは反対側において第2連通孔を塞ぐ第1面と第1面とは反対側に位置する第2面とを有し、それぞれ弾性部材によって柱状に形成された複数の弁体と、複数の弁体を包囲するように、底壁部の縁部に立設された側壁部と、複数の弁体の第2面に当接すると共に複数の弁体を底壁部に対して押圧する押圧面を有し、側壁部の底壁部側とは反対側の端部に溶着される押圧部材と、底壁部と押圧面との間に配置されたスペーサ部材と、を有し、スペーサ部材は、側壁部の端部よりも外側に突出しており、スペーサ部材の押圧部材側の端部は、押圧面に当接している。
上記蓄電モジュールでは、弁体の圧縮率は、底壁部と押圧面との距離によって規定される。そして、上記距離は、側壁部の端部よりも外側に突出しているスペーサ部材によって規定される。これにより、弁体の圧縮率のばらつきの発生が抑制される。より具体的には、仮にスペーサ部材が配置されない場合、弁体の圧縮率は、側壁部の端部に押圧部材を溶着する際の側壁部の端部に対する押圧部材の押込量によって決定されることになる。具体的には、上記押込量が大きいほど、底壁部と押圧面との距離が短くなり、弁体の圧縮率が大きくなる。このため、上記押込量にばらつきが生じた場合には、弁体の圧縮率にばらつきが生じてしまう。一方、上記蓄電モジュールでは、押圧面がスペーサ部材の端部に当接するまで押圧部材を押し込むことにより、底壁部と押圧面との距離を一定にすることができる。その結果、弁体の圧縮率のばらつきの発生が抑制される。従って、上記蓄電モジュールによれば、弁体の圧縮率のばらつきの発生が抑制される結果、弁体の開弁圧のばらつきが低減される。
スペーサ部材は、弁体における第1面と第2面とを接続する側面を覆うように底壁部に立設され、弁体が収容される収容空間を形成する隔壁部であってもよい。この構成によれば、弁体を収容する隔壁部をスペーサ部材として活用することができる。これにより、隔壁部とは別の部材をスペーサ部材として設ける場合と比較して、部材の削減及び軽量化等を図ることができる。また、弁体の近傍に位置する隔壁部がスペーサ部材として機能することにより、押圧面の反り等に起因する弁体の圧縮率のばらつきを効果的に抑制することができる。
隔壁部には、当該隔壁部に収容された弁体が開弁することによって第2連通孔を介して内部空間から収容空間に流入したガスを収容空間の外部に排出するための開口部が形成されていてもよい。この構成によれば、隔壁部をスペーサ部材として活用しつつ、内部空間から収容空間に流入したガスを開口部を介して適切に収容空間の外部に排出することができる。
圧力調整弁には、ガスを圧力調整弁の外部に排気するための排気口が形成されており、圧力調整弁の内部には、排気口と直接連通する排気空間が形成されており、隔壁部に形成された開口部は、当該隔壁部により形成された収容空間内のガスを排気空間へと誘導するための第1開口部を有していてもよい。この構成によれば、収容空間内のガスを第1開口部を介して排気空間へと誘導し、排気口を介して圧力調整弁の外部へと適切に排気することができる。
圧力調整弁の内部には、排気口と直接連通しておらず圧力調整弁の内部にガスを留めるための貯留空間が形成されており、隔壁部に形成された開口部は、当該隔壁部により形成された収容空間内のガスを貯留空間へと誘導するための第2開口部を更に有していてもよい。例えば蓄電モジュールが格納された蓄電装置内の部材等に対する熱影響を抑制するために、圧力調整弁からの高温ガスの排気を抑制したい場合がある。上記構成によれば、収容空間内のガスの一部を第2開口部を介して貯留空間へと誘導することができる。これにより、高温ガスが排気口から勢いよく排気されることを抑制することができ、上記熱影響を効果的に抑制することができる。
第2開口部の開口面積は、第1開口部の開口面積よりも大きくてもよい。この構成によれば、収容空間内のガスを排気空間よりも貯留空間へと流れ易くすることができる。これにより、高温ガスが排気口から勢いよく排気されることをより一層効果的に抑制することができる。
本発明の一側面によれば、圧力調整弁の弁体の開弁圧のばらつきを低減することができる蓄電モジュールを提供することができる。
一実施形態に係る蓄電モジュールを備えた蓄電装置を示す概略断面図である。 蓄電モジュールの概略断面図である。 蓄電モジュールの概略斜視図である。 蓄電モジュールの一部を示す分解斜視図である。 圧力調整弁の底面図である。 圧力調整弁の分解斜視図である。 図6のVII−VII線に沿った断面における(A)カバー取付前の状態、及び(B)カバー取付後の状態を示す図である。 (A)は一実施形態に係るケースの一部を示す平面図であり、(B)は変形例に係るケースの一部を示す平面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態が詳細に説明される。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号が用いられ、重複する説明は省略される。
図1は、本発明の一実施形態に係る蓄電モジュールを備えた蓄電装置を示す概略断面図である。蓄電装置1は、例えばフォークリフト、ハイブリッド自動車、電気自動車等の車両のバッテリとして使用される。蓄電装置1は、複数(ここでは3つ)の蓄電モジュールとしてのバイポーラ電池2を備えている。バイポーラ電池2は、例えばニッケル水素二次電池である。
複数のバイポーラ電池2は、金属製の導電板3を介して積層されている。導電板3は、積層方向(Z軸方向)の両端に位置するバイポーラ電池2の外側にも配置されている。バイポーラ電池2及び導電板3は、例えば積層方向から見て矩形状(平面視矩形状)である。導電板3は、隣り合うバイポーラ電池2と電気的に接続されている。これにより、複数のバイポーラ電池2が積層方向に直列接続されている。
積層方向の一端(ここでは下端)に位置する導電板3は、正極端子4に接続されている。積層方向の他端(ここでは上端)に位置する導電板3は、負極端子5に接続されている。正極端子4及び負極端子5は、積層方向に垂直な方向(X軸方向)に延在している。このような正極端子4及び負極端子5を設けることにより、蓄電装置1の充放電を実施することができる。
導電板3は、バイポーラ電池2において発生した熱を放出するための放熱板としても機能し得る。導電板3には、積層方向と正極端子4及び負極端子5の延在方向とに垂直な方向(Y軸方向)に延在した複数の空隙3aが設けられている。これらの空隙3aを空気等の冷媒が通過することにより、バイポーラ電池2からの熱を効率的に外部に放出することができる。
また、蓄電装置1は、バイポーラ電池2及び導電板3を積層方向に拘束する拘束ユニット6を備えている。拘束ユニット6は、バイポーラ電池2及び導電板3を積層方向に挟む1対の拘束プレート7と、これらの拘束プレート7同士を締結する複数組のボルト8及びナット9とを有している。
拘束プレート7は、鉄等の金属で形成されている。各拘束プレート7と導電板3との間には、樹脂フィルム等の絶縁フィルム10がそれぞれ配置されている。拘束プレート7及び絶縁フィルム10は、例えば平面視矩形状を有している。ボルト8の軸部8aが各拘束プレート7に設けられた挿通孔7aを挿通した状態で、軸部8aの先端部にナット9が螺合することで、バイポーラ電池2、導電板3及び絶縁フィルム10に積層方向の拘束荷重が付与される。
図2は、バイポーラ電池2の概略断面図である。図3は、バイポーラ電池2の概略斜視図である。図2及び図3において、バイポーラ電池2は、複数のセル(例えば24セル)が積層された構造(複数セル構造)を有している。バイポーラ電池2は、モジュール本体11と、このモジュール本体11の一側面に取り付けられた複数(ここでは4つ)の圧力調整弁12とを備えている。
モジュール本体11は、複数のバイポーラ電極13がセパレータ14を介して積層されてなる電極積層体15と、この電極積層体15を取り囲むように配置された枠体16とを備えている。
バイポーラ電極13及びセパレータ14は、例えば平面視矩形状を有している。セパレータ14は、積層方向に隣り合うバイポーラ電極13の間に配置されている。バイポーラ電極13は、集電体であるニッケル箔17と、当該ニッケル箔17の上面17a(一方面)に形成された正極活物質層18と、当該ニッケル箔17の下面17b(他方面)に形成された負極活物質層19とを有している。
バイポーラ電極13の正極活物質層18は、セパレータ14を挟んで積層方向に隣り合う一方のバイポーラ電極13の負極活物質層19と対向している。バイポーラ電極13の負極活物質層19は、セパレータ14を挟んで積層方向に隣り合う他方のバイポーラ電極13の正極活物質層18と対向している。
電極積層体15の最下層には、正極側終端電極20が配置されている。正極側終端電極20は、ニッケル箔17と、当該ニッケル箔17の上面17aに形成された正極活物質層18とを有している。電極積層体15の最上層には、負極側終端電極21が配置されている。負極側終端電極21は、ニッケル箔17と、当該ニッケル箔17の下面17bに形成された負極活物質層19とを有している。正極側終端電極20の正極活物質層18は、セパレータ14を挟んで最下層のバイポーラ電極13の負極活物質層19と対向している。負極側終端電極21の負極活物質層19は、セパレータ14を挟んで最上層のバイポーラ電極13の正極活物質層18と対向している。正極側終端電極20及び負極側終端電極21のニッケル箔17は、積層方向に隣り合う導電板3(図1参照)に接続されている。
正極活物質層18は、ニッケル箔17の一方面に正極活物質を含む正極スラリーを塗工することにより形成されている。正極活物質としては、例えばコバルト(Co)酸化物コートが施された水酸化ニッケルが用いられる。負極活物質層19は、ニッケル箔17の他方面に負極活物質を含む負極スラリーを塗工することにより形成されている。負極活物質としては、例えば水素吸蔵合金が用いられる。ニッケル箔17の縁部17cは、正極スラリー及び負極スラリーが塗工されない未塗工領域となっている。
セパレータ14は、正極活物質層18と負極活物質層19との間に配置され、正極活物質層18と負極活物質層19とを隔離する。セパレータ14は、積層方向から見てニッケル箔17よりも小さく且つ正極活物質層18及び負極活物質層19よりも大きい。セパレータ14は、例えばシート状に形成されている。セパレータ14は、ポリエチレン(PE)またはポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、もしくはPE、PP、またはメチルセルロース等からなる不織布または織布等で形成されている。また、セパレータ14は、フッ化ビニリデン樹脂化合物等で補強されていてもよい。なお、セパレータ14の形状としては、特にシート状に限られず、袋状であってもよい。
枠体16は、電極積層体15の周囲に配置され、各ニッケル箔17の縁部17cをそれぞれ保持する複数の一次シール部22と、これらの一次シール部22の周囲に配置された二次シール部23とを有している。
各一次シール部22は、積層方向に沿ってニッケル箔17毎に配置されている。一次シール部22は、枠状に形成されている。一次シール部22は、ニッケル箔17の縁部17cに熱溶着により接合されている。
積層方向に隣り合うニッケル箔17間に、ニッケル箔17、正極活物質層18、負極活物質層19及び一次シール部22が協働して内部空間Vを形成している。従って、電極積層体15には、複数の内部空間Vが設けられている。セパレータ14内を含む内部空間Vには、アルカリ性の電解液が注入されている。アルカリ性の電解液としては、例えば水酸化カリウム水溶液等を含むアルカリ溶液が用いられている。一次シール部22は、内部空間Vを封止する。バイポーラ電池2の各セルは、二つのニッケル箔17、二つのニッケル箔17の一方の正極活物質層18、二つのニッケル箔17の他方の負極活物質層19、セパレータ14及び一次シール部22により構成され、これらが協働して内部空間Vを形成している。
二次シール部23は、角筒状を有している。二次シール部23は、内部空間Vを更に封止する。二次シール部23は、各一次シール部22に接合されている。二次シール部23は、例えば射出成形等により形成されている。
一次シール部22及び二次シール部23は、例えばポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)または変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE)等の樹脂で形成されている。
次に、圧力調整弁12の構成について詳細に説明する。図4は、バイポーラ電池2の一部を示す分解斜視図である。図5は、圧力調整弁12の底面図(後述する底壁部32の外面32aを示す図)である。図6は、圧力調整弁12の分解斜視図である。図7は、図6のVII−VII線に沿った圧力調整弁12の断面を示す図である。図7の(A)はカバー31取付前の状態を示しており、図7の(B)はカバー31取付後の状態を示している。図8の(A)は、ケース29の一部を示す平面図である。
図3及び4に示されるように、枠体16を構成する一の壁部16aには、圧力調整弁12が取り付けられる複数(ここでは4つ)の取付領域24が設けられている。図4に示されるように、一次シール部22の各取付領域24には、複数(ここでは6つ)の連通孔25(第1連通孔)がそれぞれ設けられている。連通孔25は、各取付領域24において3列2段(Y軸方向に3列、Z軸方向に2段)に配列されている。従って、連通孔25は、壁部16aにおいて12列2段に配列されている。各連通孔25は、異なるセルの内部空間Vとそれぞれ連通されている。
二次シール部23の各取付領域24には、各連通孔25と連通された複数(ここでは6つ)の連通孔26(第1連通孔)がそれぞれ設けられている。連通孔26は、各取付領域24において3列2段に配列されている。
連通孔25,26は、内部空間Vに電解液を注入するための注液孔として機能する。また、連通孔25,26は、電解液が注入された後は、内部空間Vで発生したガスが流れる流路となる。
二次シール部23の各取付領域24の外側面には、略枠状の接合用突起27がそれぞれ設けられている。接合用突起27は、モジュール本体11と圧力調整弁12とを接合すると共に、各内部空間Vからのガスがそれぞれ流れる複数(ここでは6つ)の流路28を連通孔26と協働して形成する。従って、流路28は、各取付領域24において3列2段に配列されている。流路28は、X軸方向に垂直な面に沿った断面において矩形状を有している。接合用突起27は、X軸方向から見て、格子状に形成されている。
図4及び図6に示されるように、圧力調整弁12は、ケース29と、複数(ここでは6つ)の弁体30と、カバー31(押圧部材)とを有している。ケース29は、例えばPP、PPSまたは変性PPE等の樹脂で形成されている。ケース29は、底壁部32を有している。底壁部32には、底壁部32の2つの主面のうち一方の主面であるモジュール本体11側の外面32aから他方の主面であるカバー31側の内面32bに向けて貫通した複数(ここでは6つ)の連通孔33(第2連通孔)が設けられている。これらの連通孔33は、モジュール本体11の各連通孔26とそれぞれ連通されている。連通孔33は、X軸方向に垂直な方向に切った断面で円形状を有している(図5参照)。
図5に示されるように、底壁部32の外面32aには、略枠状の接合用突起34が設けられている。接合用突起34は、モジュール本体11と圧力調整弁12とを接合すると共に、各内部空間Vからのガスがそれぞれ流れる複数(ここでは6つ)の流路35を形成する。接合用突起34は、モジュール本体11の接合用突起27と接合される。接合用突起34は、接合用突起27に対応する形状及び寸法を有している。従って、流路35は、X軸方向に垂直な面に沿った断面において矩形状を有している。また、接合用突起34は、X軸方向から見て、格子状に形成されている。なお、モジュール本体11と圧力調整弁12とは、例えば熱板溶着によって接合される。具体的には、モジュール本体11と圧力調整弁12との間に熱板を配置し、その後、接合用突起27及び接合用突起34の先端を熱板に当接させることで、接合用突起27及び接合用突起34の先端を溶融する。続いて、接合用突起27及び接合用突起34が溶融している間に、接合用突起27の先端に対して接合用突起34の先端を押し付けることにより、接合用突起27と接合用突起34とを溶着(接合)する。その結果、モジュール本体11と圧力調整弁12とが接合される。
図4及び図6に示されるように、ケース29は、それぞれ底壁部32からカバー31側に突出した側壁部36及び隔壁部37(スペーサ部材)を有している。本実施形態では、側壁部36及び隔壁部37は、底壁部32と一体的に形成されている。側壁部36は、複数(ここでは6つ)の弁体30を包囲するように、底壁部32の内面32bの縁部に立設されている。具体的には、側壁部36は、底壁部32の外周縁部の全周にわたって形成されており、ケース29の外壁を構成している。隔壁部37は、各弁体30の側面30cを覆うように底壁部32の内面32bに立設されている。すなわち、隔壁部37は、各弁体30が収容される円柱状の収容空間S1を形成している。本実施形態では、隔壁部37と側壁部36の一部とが弁体30の側面30cを包囲することによって、収容空間S1を形成している。また、図6に示されるように、本実施形態では、一の弁体30を収容する隔壁部37と当該一の弁体30に隣接する位置に配置された他の弁体30を収容する隔壁部37とは、一体的に形成されている。このように、互いに異なる弁体30を収容する隔壁部37同士は、共有する部分を有していてもよい。
弁体30は、連通孔33を塞ぐように、収容空間S1に収容されている。弁体30は、ゴム等の弾性部材によって形成された円柱状部材である。弁体30は、底壁部32の内面32b側(枠体16側とは反対側)において連通孔33を塞ぐ第1面30aと、第1面30aとは反対側に位置する第2面30bと、第1面30a及び第2面30bを接続する側面30cと、を有している。弁体30は、第1面30aが底壁部32の内面32bに対して押し付けられた状態で配置されることで、連通孔33を塞いでいる。弁体30は、内部空間Vの圧力に応じて、連通孔33を開閉させる。弁体30の側面30cと隔壁部37の内壁面又は側壁部36の内壁面との間には、隙間Gが設けられている。
図6及び図8の(A)に示されるように、隔壁部37の内壁面には、弁体30を位置決めするための突出部38が形成されている。突出部38は、隔壁部37の内壁面から内周側へ突出している。突出部38は、弁体30の中心位置が連通孔33の中心軸線からずれて配置された場合に、弁体30の側面30cと接触するように形成されている。このような突出部38により、弁体30の位置ずれを一定の範囲内に抑えることができる。本実施形態では、複数(ここでは6つ)の突出部38が、連通孔33の中心軸線回りに等ピッチで形成されている。
図7及び図8の(A)に示されるように、底壁部32の内面32bには、当該内面32bから突出するシール部39が形成されている。シール部39は、当該シール部39に対して押し付けられた弁体30の第1面30aと接触することで、連通孔33と隙間Gとの間を開閉可能に封止している。シール部39は、内面32bにおける連通孔33の開口端を囲むように形成されている。シール部39は、連通孔33の縁部に沿って、連通孔33の中心軸線を中心とする円環状に形成されている。シール部39は、連通孔33の全周を隙間無く囲むように形成されている。これにより、シール部39は、弁体30の第1面30aと隙間無く接触しており、気密性が確保されている。
カバー31は、ケース29の開口を塞ぐ板状部材である。カバー31は、例えばPP、PPSまたは変性PPE等の樹脂で形成されている。カバー31は、ケース29の開口端面(すなわち、側壁部36の底壁部32側とは反対側の端部36a)に溶着により接合されている。カバー31は、例えば超音波溶着によってケース29の開口端面に接合されている。以下、カバー31をケース29に取り付ける前後の状態について詳しく説明する。
図7の(A)に示されるように、カバー31の内面31a(ケース29側の面)の縁部(側壁部36の端部36aに対向する部分)には、接合用突起31bが設けられている。接合用突起31bは、内面31aの縁部の全周にわたって略矩形環状に形成されている。接合用突起31bの断面形状は、内面31a側からケース29側に向かって先細りとなるテーパ状に形成されている。突出長d1は、カバー31をケース29に取り付ける前の状態における接合用突起31bの内面31aからの突出高さである。また、隔壁部37の底壁部32の内面32bからの突出高さは、側壁部36の端部36aの底壁部32の内面32bからの突出高さよりも大きい。ここでは、隔壁部37のカバー31側の端部37aは、側壁部36の端部36aに対して、突出長d2だけ突出している。ここで、突出長d1は、突出長d2よりも大きくなるように設定されている(d1>d2)。また、非圧縮状態の弁体30の長さ(第1面30aから第2面30bまでの距離)は、シール部39の頂部から隔壁部37の端部37aまでの距離よりも大きい。すなわち、非圧縮状態の弁体30は、収容空間S1内に第1面30aがシール部39の頂部に接触するように配置された状態において、隔壁部37の端部37aに対して、突出長d3(>0)だけ突出する。
図7の(B)に示されるように、カバー31をケース29に取り付ける際には、接合用突起31bが側壁部36の端部36aに押し付けられながら超音波溶着が実施される。これにより、接合用突起31bの先端側の一部が溶かされて、カバー31がケース29側に押し込まれる。この際、隔壁部37の端部37aが側壁部36の端部36aよりも突出しているため、カバー31は、内面31aが隔壁部37の端部37aに当接する位置まで、側壁部36の端部36aに対して押し込まれる。すなわち、カバー31の内面31aと側壁部36の端部36aとの間隔が突出長d2と等しくなった時点で、内面31aが隔壁部37の端部37aに当接することにより、カバー31のケース29側への移動(押し込み)が停止させられる。その結果、弁体30は、第1面30aと第2面30bとが対向する方向に沿って、突出長d3だけ底壁部32(シール部39を含む)に対して押し付けられた状態で、収容空間S1内に収容される。この状態において、内面31aは、弁体30の第2面30bに当接し、弁体30を底壁部32に対して押圧する押圧面として機能する。また、カバー31は、複数の弁体30をケース29の底壁部32に押し付ける押圧部材として機能する。上述したような溶着により、カバー31は、弁体30を底壁部32に押し付けた状態を維持しつつ、接合用突起31bを介して側壁部36の端部36aに固定される。
図6、図7及び図8の(A)に示されるように、側壁部36と隔壁部37とカバー31との間には、収容空間S1と連通した排気空間S2が設けられている。カバー31には、複数(ここでは2つ)の排気口40が設けられている。なお、図8の(A)の破線部は、底壁部32とカバー31とが対向する方向(X軸方向)から見た場合の排気口40の位置を示している。排気口40は、排気空間S2と連通されている。また、隔壁部37には、連通孔33を介して内部空間Vから収容空間S1に流入したガスを当該収容空間S1の外部に排出するためのスリット50(開口部)が形成されている。本実施形態では一例として、スリット50は、隔壁部37の端部37aから底壁部32側へと延びる矩形切欠き形状を有している。スリット50は、収容空間S1内のガスを排気空間S2へと誘導するためのスリット50A(第1開口部)を有している。
このような圧力調整弁12において、ケース29の連通孔33は、二次シール部23の連通孔26及び一次シール部22の連通孔25を通してモジュール本体11の内部空間Vと連通されている。内部空間Vの圧力が設定圧よりも低いときは、連通孔33が弁体30によって塞がれた閉弁状態に維持される。内部空間Vの圧力が上昇して設定圧以上になると、弁体30が底壁部32から離間するように弾性変形し、連通孔33の閉塞が解除された開弁状態となる。その結果、内部空間Vからのガスは、弁体30の側面30cと隔壁部37の内壁面との隙間G(収容空間S1)及びスリット50Aを介して排気空間S2へと流通し、排気口40から排気される。
図6及び図8の(A)に示されるように、本実施形態では、圧力調整弁12の幅方向(Y軸方向)における端部から1つ目の収容空間S1a及び2つ目の収容空間S1bは、それぞれ隔壁部37に形成されたスリット50Aを介して排気空間S2と直接連通している。なお、3つ目の収容空間S1cと排気空間S2との間には、収容空間S1b及び空間S3が介在している。空間S3は、側壁部36と隔壁部37とカバー31との間に形成された空間であり、排気口40と直接連通していない空間である。収容空間S1bを形成する隔壁部37には、収容空間S1bと空間S3とを連通させるためのスリット50Bが設けられている。また、収容空間S1cを形成する隔壁部37には、収容空間S1cと空間S3とを連通させるためのスリット50Aが設けられている。これにより、収容空間S1c内のガスは、収容空間S1cを形成する隔壁部37に設けられたスリット50A、空間S3、スリット50B、収容空間S1b、収容空間S1bを形成する隔壁部37に設けられたスリット50Aを介して排気空間S2へと流通し、排気口40から排気される。このように、収容空間S1と排気空間S2とは、スリット50Aを介して直接連通していなくてもよく、他の空間(他の収容空間S1及び空間S3等)を介して連通していてもよい。
次に、本実施形態に係るバイポーラ電池2の作用・効果について説明する。
バイポーラ電池2では、弁体30の圧縮率は、底壁部32の内面32bとカバー31の内面31aとの距離によって規定される。そして、図7の(B)に示されるように、上記距離は、側壁部36の端部36aよりも外側に突出している隔壁部37によって規定される。すなわち、隔壁部37は、上記距離を規定するスペーサ部材として機能する。これにより、弁体30の圧縮率のばらつきの発生が抑制される。より具体的には、仮に隔壁部37がスペーサ部材として機能しない場合(すなわち、隔壁部37の端部37aが側壁部36の端部36aよりも内側に位置する場合)、弁体30の圧縮率は、側壁部36の端部36aにカバー31を溶着する際の側壁部36の端部36aに対するカバー31(接合用突起31b)の押込量によって決定されることになる。具体的には、上記押込量が大きいほど、底壁部32の内面32bとカバー31の内面31aとの距離が短くなり、弁体30の圧縮率が大きくなる。このため、上記押込量にばらつきが生じた場合には、弁体30の圧縮率にばらつきが生じてしまう。一方、バイポーラ電池2では、カバー31の内面31aが隔壁部37の端部37aに当接するまでカバー31を押し込むことにより、底壁部32の内面32bとカバー31の内面31aとの距離を一定にすることができる。本実施形態では、図7の(B)に示されるように、上記距離は、隔壁部37の高さ(底壁部32の内面32bから端部37aまでの距離)と等しくなる。その結果、弁体30の圧縮率のばらつきの発生が抑制される。従って、バイポーラ電池2によれば、弁体30の圧縮率のばらつきの発生が抑制される結果、弁体30の開弁圧のばらつきが低減される。
また、圧力調整弁12の組立時において、カバー31の内面31aと側壁部36の端部36aとの間隔を測定しながら溶着を行うことにより、溶着作業を容易に行うことができる。すなわち、図7の(B)に示されるように、カバー31の内面31aと側壁部36の端部36aとの間隔が突出長d2と等しくなるまで、カバー31がケース29側に押し込まれたことを確認することにより、溶着作業の完了を容易に把握することができる。これにより、ケース29に対するカバー31の押込量が不足したり、ケース29に対してカバー31が過剰に押し込まれたりすることを好適に防止することができる。
また、上述したように、本実施形態では、弁体30の側面30cを覆うように底壁部32に立設され、弁体30が収容される収容空間S1を形成する隔壁部37が、スペーサ部材として機能する。この構成によれば、弁体30を収容する隔壁部37をスペーサ部材として活用することができる。これにより、隔壁部37とは別の部材をスペーサ部材として設ける場合と比較して、部材の削減及び軽量化等を図ることができる。また、弁体30の近傍に位置する隔壁部37がスペーサ部材として機能することにより、カバー31の内面31aの反り等に起因する弁体30の圧縮率のばらつきを効果的に抑制することができる。
また、隔壁部37には、当該隔壁部37に収容された弁体30が開弁することによって連通孔33を介して内部空間Vから収容空間S1に流入したガスを収容空間S1の外部に排出するためのスリット50が形成されている。この構成によれば、隔壁部37をスペーサ部材として活用しつつ、内部空間Vから収容空間S1に流入したガスをスリット50を介して適切に収容空間S1の外部に排出することができる。また、スリット50の形状及び配置を調整することによって、圧力調整弁12内のガスの流通経路を容易に設計することが可能となる。すなわち、圧力調整弁12内のガスの排出方向等を目的に応じて適切に制御することが可能となる。
また、圧力調整弁12には、内部空間Vから連通孔33を介して圧力調整弁12内に流入したガスを圧力調整弁12の外部に排気するための排気口40が形成されている。本実施形態では一例として、排気口40は、カバー31に設けられている。圧力調整弁12の内部には、排気口40と直接連通する排気空間S2が形成されている。隔壁部37に形成されたスリット50は、当該隔壁部37により形成された収容空間S1内のガスを排気空間S2へと誘導するためのスリット50Aを有する。この構成によれば、収容空間S1内のガスをスリット50Aを介して排気空間S2へと誘導し、排気口40を介して圧力調整弁12の外部へと適切に排気することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明されたが、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、各部の形状及び材料等は、適宜に変更されてもよい。
また、図8の(B)に示されるように、圧力調整弁12の内部には、排気口40と直接連通しておらず圧力調整弁12の内部にガスを留めるための貯留空間S4が形成されていてもよい。そして、隔壁部37に形成されたスリット50は、当該隔壁部37により形成された収容空間S1内のガスを貯留空間S4へと誘導するためのスリット50C(第2開口部)を更に有していてもよい。なお、貯留空間S4は、排気口40と直接連通していない点で空間S3と同様である。ただし、空間S3が、少なくとも1つの収容空間S1(ここでは収容空間S1c)内のガスを排気空間S2へと誘導するために必須の空間であるのに対して、貯留空間S4は、収容空間S1内のガスを排気空間S2へと誘導するために必ずしも必須の空間ではない。図8の(B)の例では、いずれの貯留空間S4も、収容空間S1内のガスを排気空間S2へと誘導する上では不要な空間である。例えばバイポーラ電池2が格納された蓄電装置1内に配置される各種部材等に対する熱影響を抑制するために、圧力調整弁12からの高温ガスの排気を抑制したい場合がある。上記構成によれば、収容空間S1内のガスの一部をスリット50Cを介して貯留空間S4へと誘導することができる。これにより、高温ガス(すなわち、内部空間Vから連通孔33を介して圧力調整弁12の内部に流入したガス)が排気口40から勢いよく排気されることを抑制することができ、上記熱影響を効果的に抑制することができる。
また、図8の(B)の例では、各収容空間S1を形成する各隔壁部37において、スリット50Cの幅は、スリット50Aの幅よりも大きい。すなわち、スリット50Cの開口面積は、スリット50Aの開口面積よりも大きい。これにより、収容空間S1内のガスを排気空間S2よりも貯留空間S4へと流れ易くすることができる。すなわち、スリット50Aを介して収容空間S1から排気空間S2へと誘導されるガスよりも多くのガスを、スリット50Cを介して収容空間S1から貯留空間S4へと誘導することが可能となる。これにより、高温ガスが排気口40から勢いよく排気されることをより一層効果的に抑制することができる。
また、弁体30は、円柱状部材に限られず、例えば多角形柱状部材であってもよい。また、この場合、隔壁部37は、弁体30の形状に応じた形状の収容空間S1を形成するように形成されればよい。
また、上記実施形態ではスリット50は底壁部32まで到達していないが、スリット50は、端部37aから底壁部32にかけて形成されていてもよい。また、収容空間S1内のガスを収容空間S1の外部に排出するための開口部は、上述したようなスリット50に限られない。例えば、スリット50の代わりに、隔壁部37の側面に窓状の開口部が設けられてもよい。
また、上記実施形態では、複数の弁体30の各々に対応する全ての隔壁部37がスペーサ部材として機能する例を示した。すなわち、全ての隔壁部37の端部37aが、側壁部36の端部36aよりも外側に突出している例を示した。しかし、必ずしも全ての隔壁部37がスペーサ部材として機能しなくてもよい。すなわち、一部の隔壁部37のみが側壁部36の端部36aよりも突出しており、他の隔壁部37の端部37aは、側壁部36の端部36aよりも内側に位置していてもよい。このような場合であっても、一部の隔壁部37がスペーサ部材として機能することにより、弁体30の圧縮率のばらつきが低減される。また、この場合には、当該他の隔壁部37の端部37aとカバー31の内面31aとの間に隙間が生じるため、当該他の隔壁部37にはスリット50は形成されなくてもよい。
また、隔壁部37とは異なる一以上の部材(例えば底壁部32の内面32bに立設された柱状又は壁状の部材等)が、スペーサ部材として設けられてもよい。このような部材は、例えば、上述した排気空間S2、空間S3、貯留空間S4等に対応する空間(すなわち、収容空間S1以外の空間)に設けられ得る。また、スペーサ部材は、必ずしも底壁部32の内面32bに立設されなくてもよい。例えば、スペーサ部材の一端が側壁部36の内壁面又は隔壁部37の外壁面に接続され、スペーサ部材の他端が側壁部36の端部36aよりも外側に突出していてもよい。
また、排気口40は、カバー31以外の部材(例えば側壁部36等)に設けられてもよい。
また、上記実施形態では、電池モジュールとしてのバイポーラ電池2はニッケル水素二次電池であるが、本発明は、特にニッケル水素二次電池には限られず、リチウムイオン二次電池等にも適用可能である。また、本発明は、バイポーラ電池2以外にも、複数の電極が積層された電極積層体と電極積層体を取り囲むように配置された枠体とを有するモジュール本体を備えた電池モジュールであれば適用可能である。
2…バイポーラ電池(蓄電モジュール)、11…モジュール本体、12…圧力調整弁、13…バイポーラ電極(電極)、15…電極積層体、16…枠体、20…正極側終端電極(電極)、21…負極側終端電極(電極)、25,26…連通孔(第1連通孔)、30…弁体、30a…第1面、30b…第2面、30c…側面、31…カバー(押圧部材)、31a…内面(押圧面)、32…底壁部、33…連通孔(第2連通孔)、36…側壁部、36a…端部、37…隔壁部(スペーサ部材)、37a…端部、50…スリット(開口部)、50A…スリット(第1開口部)、50C…スリット(第2開口部)、S1,S1a,S1b,S1c…収容空間、S2…排気空間、S4…貯留空間、V…内部空間。

Claims (6)

  1. 複数の電極が積層された電極積層体と、前記電極積層体を取り囲むように配置され、前記電極積層体に設けられた複数の内部空間とそれぞれ連通された複数の第1連通孔を有する枠体と、を有するモジュール本体と、
    前記モジュール本体に取り付けられ、前記複数の第1連通孔とそれぞれ連通された複数の第2連通孔を有する圧力調整弁と、を備え、
    前記圧力調整弁は、
    前記複数の第2連通孔が形成された底壁部と、
    前記底壁部の前記枠体側とは反対側において前記第2連通孔を塞ぐ第1面と前記第1面とは反対側に位置する第2面とを有し、それぞれ弾性部材によって柱状に形成された複数の弁体と、
    前記複数の弁体を包囲するように、前記底壁部の縁部に立設された側壁部と、
    前記複数の弁体の前記第2面に当接すると共に前記複数の弁体を前記底壁部に対して押圧する押圧面を有し、前記側壁部の前記底壁部側とは反対側の端部に溶着される押圧部材と、
    前記底壁部と前記押圧面との間に配置されたスペーサ部材と、を有し、
    前記スペーサ部材は、前記側壁部の前記端部よりも外側に突出しており、
    前記スペーサ部材の前記押圧部材側の端部は、前記押圧面に当接している、
    蓄電モジュール。
  2. 前記スペーサ部材は、前記弁体における前記第1面と前記第2面とを接続する側面を覆うように前記底壁部に立設され、前記弁体が収容される収容空間を形成する隔壁部である、請求項1に記載の蓄電モジュール。
  3. 前記隔壁部には、当該隔壁部に収容された前記弁体が開弁することによって前記第2連通孔を介して前記内部空間から前記収容空間に流入したガスを前記収容空間の外部に排出するための開口部が形成されている、請求項2に記載の蓄電モジュール。
  4. 前記圧力調整弁には、前記ガスを前記圧力調整弁の外部に排気するための排気口が形成されており、
    前記圧力調整弁の内部には、前記排気口と直接連通する排気空間が形成されており、
    前記隔壁部に形成された前記開口部は、当該隔壁部により形成された前記収容空間内の前記ガスを前記排気空間へと誘導するための第1開口部を有する、請求項3に記載の蓄電モジュール。
  5. 前記圧力調整弁の内部には、前記排気口と直接連通しておらず前記圧力調整弁の内部に前記ガスを留めるための貯留空間が形成されており、
    前記隔壁部に形成された前記開口部は、当該隔壁部により形成された前記収容空間内の前記ガスを前記貯留空間へと誘導するための第2開口部を更に有する、請求項4に記載の蓄電モジュール。
  6. 前記第2開口部の開口面積は、前記第1開口部の開口面積よりも大きい、請求項5に記載の蓄電モジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021215371A1 (ja) 2020-04-24 2021-10-28 帝人株式会社 繊維強化プラスチックに耐火層を設けたバッテリーボックスの構成部品、及びバッテリーボックスの構成部品の製造方法

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