JP2020076515A - 冷蔵庫 - Google Patents

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JP2020076515A
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千喜憲 中小原
Yukinori Nakakohara
千喜憲 中小原
井関 崇
Takashi Izeki
崇 井関
祐志 新井
Yushi Arai
祐志 新井
正良 古橋
Masayoshi Furuhashi
正良 古橋
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Abstract

【課題】透光性の化粧板の剥がれおよび塗装剥がれを防止し、また、加飾フィルムの基材吸湿による変色を防止し、長期に渡り意匠性に優れた冷蔵庫を提供する。【解決手段】本発明は、貯蔵室の開口を開閉する扉本体と、前記扉本体の前面に設けられる透光性を有する化粧板と、前記化粧板の裏面側に設けられる加飾フィルムと、前記加飾フィルムの裏面側に設けられる樹脂フィルムと、前記樹脂フィルムの裏面側に設けられるウレタンフォーム断熱材と、を備え、前記ウレタンフォーム断熱材を、前記樹脂フィルムに接着させる。【選択図】図3

Description

本発明は、冷蔵庫に関する。
冷蔵庫では、扉の前面に化粧板として例えばガラス板を備えたものが種々提案されている。この種の冷蔵庫の扉は、ガラス板の周縁を保持するフレーム(枠体)を備えるとともに、内部に断熱材としてウレタン(硬質ウレタン)が充填されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−43983号公報
ところで、特許文献1に記載の冷蔵庫では、ガラス破損時の飛散防止用のフィルムが貼り付けられている。このようなフィルムを設ける場合、フレーム(枠体)とガラスとの間を両面テープによって固定している。しかし、真空断熱材60リーク時の復元力などによって扉が変形するとガラス剥がれに至る虞がある。つまり、図7(a)に示すように、ガラス板120の裏面に塗膜130を形成し、塗膜130の裏面に飛散防止用のフィルム100を形成し、さらにフィルムとフレーム112とを両面テープ150で固定した構成の場合、以下に示す力関係となり、ガラス剥がれに至る虞がある。すなわち、真空断熱材60リーク時の復元力によってガラス板120が受ける変形力をFとし、フィルム100とウレタンRとの接着力をF2とし、フレーム112による保持力をF3とし、両面テープ150による接着力をF4とすると、フィルム100に形成されている離型剤43によって、接着力F2が非常に小さくなるので、F>F2+F3+F4の関係となり、ガラス剥がれに至る。
また、ガラス飛散防止用のフィルムを設けない場合、ガラスの塗装面とウレタンとを密着させることで強力な接着力を生じさせている。しかし、ウレタンの熱収縮などで塗装面をガラスから引き剥がす力が発生し、塗装面が剥がれる虞がある。つまり、図7(b)に示すように、ガラス板120の裏面に塗膜130を形成し、塗膜130とフレーム112とを両面テープ150で固定した場合には、以下の関係式となり、塗膜剥がれの虞がある。すなわち、ウレタンの熱収縮による力によってガラス板120が受ける変形力をF5とし、塗膜130とウレタンRとの接着力をF1とすると、F1>F5の関係となる。これにより、過大な接着力F1によってガラス剥がれを防止できるものの塗膜130の剥がれ(塗膜剥がれ)に至る虞がある。
本発明は、透光性の化粧板の剥がれおよび塗装剥がれを防止し、また、加飾フィルムの基材吸湿による変色を防止し、長期に渡り意匠性に優れた冷蔵庫を提供することを目的とする。
本発明は、貯蔵室の開口を開閉する扉本体と、前記扉本体の前面に設けられる透光性を有する化粧板と、前記化粧板の裏面側に設けられる加飾フィルムと、前記加飾フィルムの裏面側に設けられる樹脂フィルムと、前記樹脂フィルムの裏面側に設けられるウレタンフォーム断熱材と、を備え、前記ウレタンフォーム断熱材を、前記樹脂フィルムに接着させた。
本発明は、透明な化粧板に加飾フィルムを設けることで、ガラス板への塗装なしで冷蔵庫の意匠性を確保でき、また、加飾フィルムのウレタン被着面側に樹脂フィルムを設けることで、ウレタンと透明な化粧板との密着力を改善し、ガラス剥がれを防止できる。また、樹脂フィルムにより加飾フィルム基材の吸湿による変色を防止でき、長期間に渡り意匠性に優れた冷蔵庫を提供することができる。
本実施形態の冷蔵庫の正面図である。 図1のA−A線断面図である。 ガラス板の保持構造を示す断面図である。 ガラス板の別の保持構造を示す断面図である。 ガラス板に平板上の加飾フィルムを設ける場合の工程図である。 (a)は扉に真空断熱材を設けた場合の扉断面図、(b)は従来の扉に真空断熱材を設けた場合の課題を説明する図である。 従来のガラス板の保持構造を示す断面図を示し、(a)はフィルムを設けた場合、(b)はフィルムを設けない場合である。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本実施形態の冷蔵庫の正面図である。
図1に示すように、冷蔵庫1は、上方から、冷蔵室2、製氷室3、上段冷凍室4、下段冷凍室5(貯蔵室)、野菜室6に区画された冷蔵庫本体10を備えている。冷蔵室2は、前方側に左右に分割されて観音開きで手前側に開く冷蔵室扉(以下、扉と略記する)2a,2bを備えている。また、製氷室3、上段冷凍室4、下段冷凍室5、野菜室6は、冷蔵室2、製氷室3、上段冷凍室4、下段冷凍室5(貯蔵室)、野菜室6の前面の開口を開閉する引き出し式の製氷室扉3a、上段冷凍室扉4a、下段冷凍室扉5a、野菜室扉6a(以下、扉3a,4a,5a,6aと略記する)を備えている。なお、以下では、6枚の扉2a,2b,3a,4a,5a,6aを備えた冷蔵庫1を例に挙げて説明したが、5枚以下、7枚以上の扉を備えた冷蔵庫にも適用できる。
また、各扉2a,2b,3a,4a,5a,6aの前面には、ガラス板20(透光性を有する化粧板)が取り付けられている。ガラス板20は、正面視矩形状であり、各扉2a,2b,3a,4a,5a,6aの前面のほぼ全体に配置される面積を有している。
図2は、図1のA−A線断面図である。なお、図2では、ガラス板20の裏面側の層構成については図示を省略している。
図2に示すように、扉5aは、ガラス板20を保持する扉本体11を備え、扉本体11とガラス板20とで構成される空間に充填物としてウレタンフォーム断熱材R(断熱材)が設けられている。また、扉5aには、下段冷凍室5と扉5aとの隙間を密閉するパッキン25(シール部材)が設けられている。
冷蔵庫本体10は、冷凍温度帯よりも高い貯蔵温度帯の野菜室6とを区画断熱する仕切断熱壁10aと、製氷室3、上段冷凍室4および下段冷凍室5を同一の冷凍温度帯の空間とし、仕切断熱壁ではなく単なる仕切りである仕切り部材10bと、を備えている。この仕切断熱壁10a、仕切り部材10bおよび冷蔵庫本体10の左右の両側面の断熱仕切壁(不図示)に、扉5aに設けられた四角枠形状のパッキン25が密着することにより、下段冷凍室5が密閉される。
ガラス板20は、光透過性を有するものであり、例えば無色透明の強化ガラスで構成されている。また、ガラス板20の板厚は、例えば、2mmから3.5mmであり、冷蔵庫組立時、冷蔵庫移送時、蔵庫使用時などに生じる衝撃によってガラス板20が割れたり、亀裂が生じたりしない寸法(厚さ)である。また、さらに強度を確保する場合や板厚を薄くする場合などには、ガラス板20に熱強化処理や化学強化処理等を施してもよい。なお、ガラス板20は絶縁体である。
扉本体11は、上下左右の外周を構成するフレーム12と、背面側を構成するドアライナ(背板)13と、を備え、内部にウレタンフォーム断熱材Rが設けられる空間を有している。
フレーム12は、合成樹脂製であり、ガラス板20の下端縁部を保持する保持部12aと、ガラス板20の上端縁部を保持する保持部12bと、を有している。なお、図示していないが、フレーム12は、ガラス板20の左右の縁部を保持する保持部も有している。
ドアライナ13は、合成樹脂製であり、下段冷凍室5に対応する上下方向にわたって、ガラス板20との距離(T)が略同じ又は所定距離以上になるように構成されている。また、ドアライナ13は、下段冷凍室5に対応する左右方向にわたって、ガラス板20との距離が略同じになるように構成されている。このように構成された扉5aでは、フレーム12、ドアライナ13およびガラス板20で囲まれる空間にウレタンフォーム断熱材(発泡ポリウレタン)Rが設けられている。
ウレタンフォーム断熱材Rは、硬質ウレタンフォームからなり、扉本体11の内部に注入したウレタンフォーム原液(発泡断熱材の原料液)を充填して発泡させた後、硬化させることで構成されたものである。なお、ウレタンフォーム原液としては、例えば、ポリエーテルポリオールに、シクロペンタン、水などの発泡剤、さらには触媒、整泡剤などの助剤をプレミックスした液と、イソシアネート液とを混合した液体が挙げられる。
フレーム12の保持部12aは、ガラス板20の下縁部背面に当接する背面当接部12a1と、ガラス板20の下端面に当接する端面当接部12a2と、ガラス板20の前面に当接する前面当接部12a3と、を有し、断面視において略U字状に形成されている。この保持部12aは、ガラス板20の下端縁部をくわえ込んだ状態でガラス板20の下端を保持している。
フレーム12の保持部12bは、ガラス板20の上縁部背面に当接する背面当接部12b1と、ガラス板20の上端面に当接する端面当接部12b2と、を有し、断面視においてL字状に形成されている。この保持部12bは、ガラス板20の上端縁部を付き当てた状態でガラス板20の上端を保持している。このように、ガラス板20を突き当て構造の保持部12bで保持することで、ガラス板20の前面の露出領域を広げることができ、扉5aの前面のフラット感をより高めることができる。なお、本実施形態では、ガラス板20の下端に保持部12aを適用した場合を例に挙げて説明したが、ガラス板20の上下両縁および左右両縁のすべてに保持部12bを適用してもよい。これにより、ガラス板20が前面に露出する領域をさらに拡大することができ、さらにフラット感を高めることができる。
図3は、ガラス板の保持構造を示す断面図、図4は、ガラス板の別の保持構造を示す断面図である。なお、図4は、上下逆さまにして図示している。
図3に示すように、ガラス板20の裏面には、加飾フィルム30が設けられている。加飾フィルム30は、有色のフィルムで、ガラス板への塗装なしで冷蔵庫の意匠性を確保することができ、また、無色透明なガラス板20を通して裏側に配置される部材を隠蔽するものである。加飾フィルム30は印刷された基材と、ガラス板側(表面)には透明な粘着剤が設けられ、他方面(裏側)には表面自由エネルギが35J/m以上の樹脂フィルムが設けられている。この樹脂フィルム材質には、ポリ塩化ビニルやポリエチレンテレフタレート(PET)、アクリルやABSなどが挙げられるが、ポリ塩化ビニルを用いる場合は、ウレタンとの密着状態が長期間続くと、ウレタン成分が移行し、加飾フィルムが変色して意匠性の悪化に繋がるケースがあるため使用する際は注意が必要である。
加飾フィルム30は、ガラス板20に衝撃が加えられてガラス板20が割れた場合や亀裂が入った場合であっても、ガラス板20が周囲に飛び散らないように保護する飛散防止機能を有している。なお、加飾フィルム30の一面側(前面)には、透明な粘着剤(不図示)が形成されており、加飾フィルムがガラス板に透明な粘着剤を介して接着されることで固定されている。
扉本体11内には、ウレタンフォーム断熱材Rが設けられており、ウレタンフォーム断熱材Rがフレーム12の内壁面、ドアライナ13(図2参照)の内壁面およびフィルム40の他面側(裏面)に接着するように充填されることで構成されている。
図4に示すように、ガラス板20の裏面には、飛散防止機能を備えた加飾フィルムが設けられ、さらに加飾フィルムの裏面には、ウレタンとの密着力の強い樹脂フィルム40が設けられている。さらに、樹脂フィルム40と背面当接部12b1との間には、両面テープ50が設けられ、樹脂フィルム40と背面当接部12b1とが接着、固定されている。なお、本実施形態の突き当て構造では、両面テープ50が設けられた扉5aを例に挙げて説明したが、両面テープ50が設けられていない扉5aに適用することもできる。
図5は、ガラス板に加飾フィルムを設ける場合の工程図を示し、平板状のフィルムを用いた場合である。
図5に示すように、加飾フィルム30は、平板状の印刷が施された基材41と、この基材41の一面側に形成される透明な粘着剤42と、この粘着剤42を覆う剥離シート44と、を備えて構成されている。剥離シート44を剥がして、粘着剤42の面をガラス板20に向けて重ねることで加飾フィルム30を貼り付ける。
基材41の材質は、印刷ができるものであればよく、ポリ塩化ビニル、PET、ポリスチレンなど特に限定されないが、例えば、湾曲したガラス板に用いる場合は、伸縮性が高いポリ塩化ビニルフィルムが望ましく、PETなどは適さない(湾曲にうまく追従できない場合がある)。
また、加飾フィルムの裏面には、表面自由エネルギが35J/m以上のPETなどの樹脂フィルム40が形成されている。透明な粘着剤42は、例えばアクリル系のものであり、ガラス板と接着、固定できる機能を有している。
そして、引き延ばした加飾フィルム30をガラス板20に粘着剤42を介して貼り付ける。加飾フィルム30の裏面には表面自由エネルギが35J/mの樹脂フィルム40が貼付されているので、ウレタンフォーム断熱材R(図3および図4参照)とを強く接着させることができる。本実施形態では、加飾フィルム30と樹脂フィルム40とを別体で構成しているが、作業性を考慮して一体的に構成しても良い。
樹脂フィルムの表面自由エネルギを35J/m以上にすることで、ウレタンフォーム断熱材Rとの間における接着力を向上でき、ウレタンフォーム断熱材Rの熱収縮などによる扉5aの変形によってガラス板20が扉本体11から剥がれる(外れる)のを防止できる。
なお、表面自由エネルギが35J/m未満では、樹脂フィルム40とウレタンフォーム断熱材Rとの間における接着力が小さく、扉5aの変形によるガラス板20の剥がれを防止することが困難になる。
このように、本実施形態の冷蔵庫1は、透光性(光透過性)を有するガラス板20の裏面に設けられる加飾フィルム30と、加飾フィルム30の裏面に設けられる樹脂フィルム40と、扉本体11内に設けられる充填物としてのウレタンフォーム断熱材Rと、が備えられ、樹脂フィルム40とウレタンフォーム断熱材Rとを接触させることで樹脂フィルム40とウレタンフォーム断熱材Rとを接着している。これによれば、樹脂フィルム40とウレタンフォーム断熱材Rとが接触する領域(周縁部を除く全面)において、ウレタンフォーム断熱材Rと樹脂フィルム40との接着力によってガラス板20を保持できるので、ウレタンフォーム断熱材Rの熱収縮などによって扉5aを変形させる力が働いたとしても、ガラス板20の剥がれを防止することができる。
つまり、図3に示すように、ウレタンフォーム断熱材Rの熱収縮による力によってガラス板20が受ける変形力をFとし、樹脂フィルム40とウレタンフォーム断熱材Rとの接着力をF2とし、フレーム12による保持力をF3とすると、本実施形態では、接着力F2を大きくできるので、F<F2+F3の関係式が成り立つ。これにより、ガラス板20の剥がれを防止できる。
また、図4に示すように、樹脂フィルム40とウレタンフォーム断熱材Rとの接着力をF2とし、両面テープ50による樹脂フィルム40と扉本体11(保持部12b)との接着力をF4としたときに、F<F2+F4の関係式が成り立ち、ガラス板20の剥がれを防止できる。
また、本実施形態では、F2>F4の関係が成り立つように構成されている。この場合、樹脂フィルム40にウレタンフォーム断熱材Rが接着できるので、接着力F2が、接着力F4よりも同一面積当たりの接着力が高くなる(例えば10倍以上になる)。これにより、小さな面積で大きな効果(接着力)を得ることができ、ガラス板20側との接着力を、両面テープ50の接着面積を増やすことで高めるよりも、効率的に高めることができる。
ところで、図6(b)に示すように、樹脂フィルムがガラス板20に貼り付けられた冷蔵庫において、真空断熱材110の外包材に傷が付いて穴等が空き断熱材内部が大気圧に戻った場合、真空断熱材110の復元力F10によってガラス板20が外側(前方)に押し出されてガラス板20が剥がれる虞がある。これは、樹脂フィルムとウレタンフォーム断熱材Rとの接着力F2が非常に小さく、接着力F2が復元力F10よりも小さくなるためである。
そこで、図6(a)に示すように、本実施形態の真空断熱材60を備えた冷蔵庫1Aでは、真空断熱材60が粘着剤61を介して樹脂フィルム40に貼り付けられている。なお、粘着剤61は、両面テープ、ホットメルトなどで構成されている。また、真空断熱材60は、樹脂フィルム40の全面ではなく、樹脂フィルム40が露出する領域E1,E2が形成されるように樹脂フィルム40の一部に配置されている。
また、樹脂フィルム40とウレタンフォーム断熱材Rとの接着力(F2)は、ウレタンフォーム断熱材Rの熱収縮によって扉5aを変形させる力(F)と真空断熱材60の復元力とを加算した力よりも大きくなるように設定されている。
本実施形態では、樹脂フィルム40を備えているので、図6(a)の領域E1,E2において、樹脂フィルム40とウレタンフォーム断熱材Rとを接触した状態で充填することができる。これにより、樹脂フィルム40とウレタンフォーム断熱材Rとを強固に接着することができ、ガラス板20を外側に押し出す力(F)と復元力F10(図6(b))とを加算した力よりも大きな接着力を得ることが可能になる。
また、真空断熱材60は、例えば、グラスウールなどの芯材60aをガスバリア性のアルミニウムフィルムからなる外被材60bで覆って内部を減圧封止することで得られる。また、真空断熱材60は、いわゆる湿式のものであり、例えば、湿式抄造法によって形成されたシートを複数枚重ねて内袋に入れたものを炉に入れて湿気をなくし、複数枚重ねたシートを芯材60aとする。そして、芯材60aをアルミ製の外被材(外袋)60bに入れて、真空引きして密封したものである。ちなみに、乾式の真空断熱材は、例えば、グラスウールなどの芯材を複数層重ねて構成され、所定厚さ(始めの1/4〜1/5位の厚さ)にプレス成形し、所定厚さの芯材を内袋に入れる。そして、内袋をアルミ製の外袋に入れて、真空引きすることで得られる。
このようにして得られる湿式の真空断熱材60は、薄いシートを多層化し、1層当たりの密度のばらつきが緩和されるため表面の凹凸が少なくなる。つまり、表面(外被材60b)の平面度が高くなる。このため、真空断熱材60を樹脂フィルム40に粘着剤61を介して接着、固定する際に、真空断熱材60を樹脂フィルム40に安定して固定することができる。
また、湿式の真空断熱材60は、膨張したときも芯材60aが立体構造にならないので、乾式(立体構造になり易い)に比べて膨張し難く、復元力も小さくなる。このように、湿式の真空断熱材60を用いることで、復元力を小さくすることができる。このため、真空断熱材60の設置面積を乾式のものに比べて大きくすることができ、扉5aの断熱性を向上させることが可能になる。
なお、前記した実施形態では、扉5aに適用した場合を例に挙げて説明したが、その他の扉2a,2b,3a,4a,6aについても、扉5aと同様にして、樹脂フィルム40と、ウレタンフォーム断熱材Rとを接着して構成することができる。また、扉2a,2b,3a,4a,6aについても、扉5aと同様にして、真空断熱材60を、樹脂フィルム40の裏面に貼付して構成してもよい。
また、加飾フィルム30を備えた冷蔵庫が夏場の高温多湿環境で長期間放置された場合、加飾フィルム30が徐々に吸湿し変色に至る場合があるが、加飾フィルムの裏側に樹脂フィルムを設けることで、加飾フィルム基材のみのときと比較し、樹脂フィルムが保護材として機能し、長い間変色を防ぐことが可能となり、長期間意匠性を保つことができる。なお、樹脂フィルム40は加飾フィルム基材に密着していれば、接着方法については問わない。また、例えば、加飾フィルムの基材がポリ塩化ビニルのとき、樹脂フィルムを設けない場合、密着しているウレタン成分が移行し、変色に至る場合がある。そのような場合においても、樹脂フィルムを設けることで、ウレタン成分の移行による変色を防止することができる。
本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明を変更しない範囲において種々変更することができる。例えば、前記した実施形態では、扉本体11の前面に設けられる透光性を有する板材として、ガラス板20を例に挙げて説明したが、ガラス製に限定されるものではなく、光透過性を有するものであれば、アクリル樹脂などからなる透明な板材であってもよい。
1,1A,1B 冷蔵庫
5 下段冷凍室(貯蔵室)
11 扉本体
12 フレーム
12a,12b 保持部
12a1,12b1 背面当接部
12a2,12b2 端面当接部
12a3 前面当接部
20 ガラス板(化粧板)
30 加飾フィルム
40 樹脂フィルム
41 加飾フィルムの基材
42 粘着剤(接着剤)
50 両面テープ(粘着層)
60 真空断熱材
60a 芯材
60b 外被材
61 粘着剤
R ウレタンフォーム断熱材

Claims (6)

  1. 貯蔵室の開口を開閉する扉本体と、
    前記扉本体の前面に設けられる透光性を有する化粧板と、
    前記化粧板の裏面側に設けられる加飾フィルムと、
    前記加飾フィルムの裏面側に設けられる樹脂フィルムと、
    前記樹脂フィルムの裏面側に設けられるウレタンフォーム断熱材と、を備え、
    前記ウレタンフォーム断熱材は、前記樹脂フィルムに接着していることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記樹脂フィルムの表面自由エネルギは、35J/m以上であることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記加飾フィルムの材質はポリ塩化ビニル、前記樹脂フィルムの材質がポリエチレンテレフタレートであることを特徴とする請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記樹脂フィルムは、前記扉本体と粘着剤を介して保持され、
    前記樹脂フィルムと前記ウレタンフォーム断熱材の接着力は、前記粘着剤による前記化粧板と前記扉本体の接着力よりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  5. 前記樹脂フィルムの裏面には真空断熱材が設けられ、
    前記樹脂フィルムと前記ウレタンフォーム断熱材の接着力は、前記真空断熱材の復元力によって前記化粧板を押し出す押出力よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記真空断熱材は、湿式であることを特徴とする請求項5に記載の冷蔵庫。
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