JP2020076416A - 遮断弁 - Google Patents

遮断弁 Download PDF

Info

Publication number
JP2020076416A
JP2020076416A JP2018207910A JP2018207910A JP2020076416A JP 2020076416 A JP2020076416 A JP 2020076416A JP 2018207910 A JP2018207910 A JP 2018207910A JP 2018207910 A JP2018207910 A JP 2018207910A JP 2020076416 A JP2020076416 A JP 2020076416A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
valve
hydrogen
cup seal
hydrogen gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018207910A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6972506B2 (ja
Inventor
正浩 竹澤
Masahiro Takezawa
正浩 竹澤
花南 松田
Kanan Matsuda
花南 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tatsuno Corp
Original Assignee
Tatsuno Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tatsuno Corp filed Critical Tatsuno Corp
Priority to JP2018207910A priority Critical patent/JP6972506B2/ja
Publication of JP2020076416A publication Critical patent/JP2020076416A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6972506B2 publication Critical patent/JP6972506B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Indication Of The Valve Opening Or Closing Status (AREA)
  • Details Of Valves (AREA)

Abstract

【課題】摺動部における摺動性が良好で、摺動部における水素ガスの漏洩が低減され、且つ、摺動に対する耐久性が良好な遮断弁の提供。【解決手段】本発明の遮断弁(30)は、摺動部分(11A:例えば、弁体2を備えたロッド1が往復動する部分)に摺動性は良好であるがシール性が弱い軸シール(4:例えばシール性能に方向性のあるシール材、カップシール)を配置し、軸シール(4)の下流側(カップシール4から漏れた水素ガスが流れる側:遮断弁30の外部側)に別のシール部材(5:例えば、O−リング等)を設けた。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば燃料電池自動車(FCV)に水素を充填する水素充填装置で用いられる遮断弁に関する。
燃料電池自動車(FCV)に水素を充填する水素充填装置の一例が、図7で示されている。
図7において、全体を符号100で示す水素充填装置には、燃料充填系統である水素ガス管路43が配設されており、水素ガス管路43は、水素供給源である水素ボンベ41と充填ノズル42を、図示しない充填ホースを介して接続している。水素ガス管路43には、流量計44、流量調整弁45、水素ガス管路冷却部46、圧力センサ48A、48B、温度センサ49、遮断弁50が介装されている。水素ガス管路43から脱圧機構の脱圧用管路51が分岐しており、脱圧用管路51には(脱圧用)遮断弁52、圧力センサ48Cが介装されている。
水素充填装置100の制御装置53は、流量計44、圧力センサ48A、48B、48C、温度センサ49その他のセンサから出力される計測信号に基づき、流量調整弁45、遮断弁50、52に制御信号を発信し、水素ガス管路43、脱圧用配管51における水素ガスの流れを制御する。
水素ガス管路43の遮断弁50、脱圧用配管51の遮断弁52は、トラブル発生の緊急時において制御装置53からの制御信号により、或いは作業者判断の手動により、遮断される。なお、符号54、55はそれぞれ冷媒冷却部、表示装置である。
遮断弁50、52においては、弁体を設けた軸が摺動する様に構成されており、当該摺動する部分をシールするシール材が設けられている。その様なシール材として、例えば、方向性のあるシール材(いわゆる「カップシール」)が採用される。しかし、カップシールでは軸の摺動性は良好であるが、シール性が低いという問題点が存在する。
一方、摺動部のシール材をO−リング等で構成し、シール性を向上させた事例も存在する。しかし、O−リング等ではシール性は良好であるが、耐久性が低いという問題が存在する。
そのため、軸の摺動性は良好、シール性に優れ、且つ、耐久性が良好なシール材が望まれているが、未だに提案されていないのが実情である。
その他の従来技術として、弁体の飛散を防止する高圧水素ガス用の遮断弁が提案されている(例えば特許文献1参照)。
しかし、係る従来技術は、上述した問題点の解決を意図するものではない。
特開2010−190297号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、摺動部における摺動性が良好で、摺動部における水素ガスの漏洩が低減され、且つ、摺動に対する耐久性が良好な遮断弁の提供を目的としている。
本発明の遮断弁(30)は、摺動部分(11A:例えば、弁体2を備えたロッド1が往復動する部分)に摺動性は良好であるがシール性が弱い軸シール(4:例えばシール性能に方向性のあるシール材、カップシール)を配置し、
軸シール(4)の下流側(カップシール4から漏れた水素ガスが流れる側:遮断弁30の外部側)に別のシール部材(5:例えば、O−リング等)を設けたことを特徴としている。
本発明において、軸シール(4)の下流側で前記別のシール部材(5)よりも軸シール(4)側(上流側)には貯蔵空間(6:例えば、漏洩した水素ガス用のサージタンク)に連通する流路(7)が形成されているのが好ましい。
そして、当該流路(7)或いは貯蔵空間(6)には、漏洩した水素ガスを検出する検出装置(8:圧力センサ、水素センサ等)が設けられているのが好ましい。
ここで、前記別のシール部材(5)は、弾性材料製のO−リング(5A)、或いはテーパー面同士が当接するタイプの開閉弁(5B)で構成されているのが好ましい。
上述の構成を具備する本発明の遮断弁(30)によれば、軸シール(4)の下流側(カップシール4から漏れた水素ガスが流れる側:遮断弁30の外部側)に別のシール部材(例えば、O−リング等)を設けているので、軸シール(4)が劣化したとしても、軸シール(4)から漏出した水素ガスは当該別のシール部材(5)により遮断されるので、継続的な水素ガスの漏洩は防止される。
そして、軸シール(4)の摺動性が良好であるため摩擦による劣化が生じ難く、軸シール(4)交換の頻度を減少させることが出来る。そのため、軸シール(4)交換に係る労力及びコストが節減される。
本発明において、軸シール(4)の下流側で前記別のシール部材(5)よりも軸シール(4)側(上流側)には貯蔵空間(6:例えば、漏洩した水素ガス用タンク)に連通する流路(7)が形成すれば、軸シール(4)から漏洩した水素は抵抗の大きい前記別のシール部材(5)側には流れず、前記流路(7)を介して前記貯蔵空間(6)内に流入する。そのため、軸シール(4)から漏洩した水素が遮断弁(30)或いは水素充填装置の系外に漏れ出てしまうことが防止される。
そして前記別のシール部材(5)側に到達する水素の量が少ないため、前記別のシール部材(5)のシール性能はさほど良好でなくても不都合はない。そして、前記別のシール部材(5)の負担が小さくなる。
さらに当該流路(7)或いは貯蔵空間(6)に漏洩した水素ガスを検出する検出装置(8:圧力センサ、水素センサ等)を設ければ、軸シール(4)の劣化を早期に検知することが出来る。
本発明の第1実施形態を示す断面図である。 図1において遮断弁が開放した状態の弁体近傍を示す断面図である。 カップシールの作用を示す説明図である。 本発明の第2実施形態を示す説明図である。 第1実施形態及び第2実施形態の変形例を示す部分拡大断面図である。 本発明の第3実施形態を示す説明図である。 水素充填装置の一例を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
最初に、図1を参照して、本発明の第1実施形態を説明する。
図1において、第1実施形態に係る遮断弁30は、円柱状形状の本体ハウジング10、本体ハウジング10の上部に固定される上部ハウジング11を有しており、本体ハウジング10の底部には下方蓋部14が着脱可能に取り付けられている。
本体ハウジング10の側面において、流入口10Aに連続して水素流路10Bが形成されている。流入口10Aには、図示しない水素供給源(水素ボンベ等)側から供給された水素ガスが流入する。水素流路10Bは、後述するスプリング収容部10Fに連通している。明示されていないが、流入口10Aは配管コネクタ(図示せず)と接続されている。
本体ハウジング10において、流入口10Aが形成されているのとは反対側(図1では右側)の側面において、流出口10Cが形成されている。流出口10Cは、その垂直方向位置が流入口10Aよりも上方であり、本体ハウジング10の円周方向については流入口10Aと対峙する位置(本体ハウジング10の平面の中心に対して、流入口10Aと点対称な位置)に配置されており、水素ガスを図示しない噴射ノズル側(下流側)に流出する。
流出口10Cの流入口10A側(上流側)に連続して水素流路10Dが形成されており、水素流路10Dはる本体ハウジング10のロッド収容部10Hに連通している。明示されていないが、流出口10Cは図示しない配管コネクタと接続されている。
本体ハウジング10には、上下方向に延在する中心軸に沿って、本体ハウジング側のロッド収容部10H、弁体収容部10E、スプリング収容部10Fが形成され、弁体収容部10Eの上端近傍には、弁体2の弁座12が設けられている。
図1において、遮断弁30の開放時(図2)においては、水素供給源から供給される水素ガスは、流入口10Aから遮断弁30に流入し、水素流路10B、スプリング収容部10F、弁体収容部10E、本体ハウジング側ロッド収容部10H、水素流路10Dを経由して、流出口10Cから噴射ノズル側に流出する。図2において、遮断弁30開放時の水素ガスの流れは、実線の矢印Fで示されている。なお、図1は遮断弁30の遮断時を示しており、弁体収容部10E、ロッド収容部10Hの境界部分で、弁体2が弁座12に座着することにより、水素流路は遮断されている。
また、図1において、本体ハウジング10の上端部の半径方向中心近傍の領域には上部ハウジング収容部10Gが形成され、上部ハウジング収容部10Gには上部ハウジング11の下端に形成された本体ハウジング接合部11Cが収容され、以て、本体ハウジング10と上部ハウジング11は結合されている。
弁体収容部10Eには、弁体2が軸方向(図1で上下方向)に摺動可能に収容される。ここで、弁体2はロッド1の下端に一体的に形成されていても良いし、或いはロッド1とは別体に構成して、ロッド1に取り付けても良い。
スプリング収容部10Fにはスプリング3が収容されており、スプリング3は、弁体台座13を介して弁体2に当接し、弁体2を常時閉方向(図1で上方)に付勢している。
上述した様に、図1では遮断弁30が閉鎖している状態が示され、弁体2はスプリング3の弾性反撥力により弁座12に押圧され、弁体収容部10Eにおける水素流路を閉鎖している。弁体2がスプリング3の弾性反撥力により弁座12に押圧されることにより、下端に弁体2が固定されているロッド1も上方に付勢されている。
また図1において、下方蓋部14の上方に連続して下方ロッド15が設けられ、下方ロッド15はスプリング3の内部空間に延在しており、下方ロッド15の上端と弁体2(弁体台座13)は離隔している。下方ロッド15の上端部は、遮断弁が開放された際に弁体2(弁体台座13)が開放側(図1では下方)に移動する際におけるストッパとして機能する。
上部ハウジング11において、上部ハウジング側のロッド収容部11Aが、上下方向に延在する中心軸に沿って形成されている。ロッド収容部11Aにおける上端近傍には、拡大部11Bが形成されている。ロッド収容部11Aにはロッド1(下端に弁体2を備えたロッド)が収容され、ロッド1は軸方向に往復動する。図1における符号1Aは、ロッド1の操作部である。
ロッド1が往復動する摺動部分であるロッド収容部11Aにおいて、本体ハウジング10側(図1では下側)にカップシール収容部(符号なし)が形成され、当該カップシール収容部にはカップシール4が上下方向に複数収容される。ここで、カップシール4は「シール性能に方向性があるシール材」の一例であり、図示の実施形態では軸シールを構成している。ただし、「シール性能に方向性があるシール材」に相当するシール材であれば、符号4で示すシール材はカップシールに限定される訳ではない。
なおカップシール4は、O−リングと比較すると、摺動性では良好であるがシール性が弱い。上述した様に、カップシール4はシール性能に方向性があり、カップシール4の断面が拡がった側(図1、図3では下側)を高圧側(弁体2側)に向けてカップシール4を配置して場合には、シール性能を発揮する。カップシール4のシール性能の方向性については、図3を参照して後述する。
収容部11Aにおいて、軸シールであるカップシール4の下流側(カップシール4から漏れた水素ガスが流れる側:遮断弁30の外部側:図1では上側)であって、拡大部11Bの下端部近傍にはO−リング収容部(符号なし)が形成され、当該O−リング収容部には弾性材料製のO−リング5A(別のシール部材5)が収容される。
図1において、符号9は、本体ハウジング10と上部ハウジング11の接合部から水素ガスの漏洩を防止するためのシール部材(例えばO−リング)である。
図1の第1実施形態において、水素充填時や脱圧時の様に、遮断弁30を遮断(閉鎖)した際、或いは開放した際に、上述した本体ハウジング10の水素流路から漏洩した水素ガス(図1では一点鎖線の矢印L1で示す)を遮断弁30外に漏らさないため、カップシール4及びO−リング5Aが設けられている。なお、本体ハウジング10の水素流路から水素ガスが漏洩する時間としては、充填時間或いは脱圧時間(例えば5分程度:図7参照)と想定されるので、水素ガスの漏洩量はさほど大量ではない。
軸シールであるカップシール4の劣化等に起因してカップシール4から水素ガスが漏洩すると、漏洩した水素ガスは、ロッド収容部11Aにおけるカップシール4の下流側の領域を流れる(図1における一点鎖線の矢印L2)。しかし、当該漏洩した水素ガス(L2)はO−リング5Aにより遮断され、遮断弁30外へ継続的に漏洩することは防止される。
ここで、上述した通りカップシール4の摺動性は良好であるため、(O−リングに比較して)摩擦による劣化が生じ難いので、カップシール4の交換頻度を減少させることが出来る。そのため、カップシール4の交換に係る労力及びコストが節減される。
また、O−リングは圧力差が存在しない場合、摩耗に対する耐性及び摺動性は低くない。そのため、カップシール4が劣化せず、水素がO−リング5A側に漏洩しなければ、ロッド1が摺動しても劣化しない。そのため、O−リング5Aの交換頻度も減少する。それに加えて、図1で示す様に、ロッド1の端部1Aが上部ハウジング11の端面11Sと離隔している場合に、カップシール4の劣化により水素が漏洩したとしても、O−リング5Aにより、確実に漏洩を防止することが出来る。
遮断弁30が開放した状態における要部を示す図2において、ロッド1が開放側(図1、図2では下方)に押下げられ(矢印A)、弁体2はスプリング3(図1参照)の弾性反撥力に抗して開放側(図1、図2で下方)に移動する(矢印A)。そのため、弁体2は弁座12から離間し、弁体収容部10Eと本体ハウジング側ロッド収容部10Hが連通する。
その結果、遮断弁30は開放状態となり、図1における水素流路F(流入口10A→水素流路10B→スプリング収容部10F→弁体収容部10E→本体ハウジング側ロッド収容部10H→水素流路10D→流出口10C)が連通する。
ここで、図3を参照して、カップシール4の作用について説明する。
カップシール4をロッド1に対して配置した場合、カップシール4断面の突出した側(尖った側:図3では上方)から圧力が掛かると(断面の突出した側を高圧側にすると)、カップシール4断面が拡がった側(図3では下方)では、その幅方向(図3では左右方向)寸法が狭まり、カップシール4はロッド1と隙間をシールすることが出来ない。
それに対して、カップシール4断面が拡がった側(図3では下方)から圧力が掛かると(断面が拡がった側を高圧側にすると)、当該拡がった側の幅方向寸法が拡がり、シール性が向上する。そのため、カップシール4はロッド1と隙間をシールすることが出来る。
したがって、カップシール4は、その断面の突出した側(図3では上方)を低圧側、その断面が拡がった側(図3では下方)を高圧側にして配置すれば、カップシール4のシール性能を有効に発揮することが出来る。図1では、カップシール4の水素流路側(弁体2側:図1では下方)が高圧側であり、カップシール4の断面が拡がった側を水素流路側(弁体2側)に向けて配置している。
図4は本発明の第2実施形態を示している。
図4の第2実施形態の遮断弁30−1は、図1の第1実施形態の遮断弁30に対して、以下の点が異なっている。
第2実施形態の遮断弁30−1では、カップシール4(軸シール)の下流側で、O−リング5A(別のシール部材)よりもカップシール4側において、ロッド収容部11Aから水素流路7が分岐している。
水素流路7はサージタンク6(貯蔵空間)に連通しており、サージタンク6において漏洩した水素ガスを貯属することが出来る。さらに、サージタンク6には、漏洩した水素ガスを検出する検出装置として圧力センサ8を設けている。ただし、圧力センサ8は、サージタンク6ではなく水素流路7に設けることも出来る。また、水素ガスを検出する検出装置として、圧力センサ8に代えて水素センサを設けても良い。
図4の第2実施形態において、カップシール4の劣化等に起因してカップシール4から水素ガスが漏洩して、カップシール4の下流側(図4で上方)に流れると(一点鎖線の矢印L2)、漏洩した水素ガス(L2)は流路抵抗の大きいO−リング5A(別のシール部材)側には流れず、流路抵抗の小さい水素流路7を介して(一点鎖線の矢印L3)、サージタンク6(貯蔵空間)内に流入する(一点鎖線の矢印L4)。そのため、カップシール4(軸シール)から漏洩した水素ガスが遮断弁30−1の系外に漏れ出てしまうことが防止される。上述した様に、カップシール4(軸シール)から水素ガスが漏洩するのは充填時と脱圧時であり、水素の漏洩量はさほど大量ではない。
カップシール4の下流側(図4で上方)に漏洩した水素ガスは水素流路7を通過してサージタンク6に流入し、O−リング5A側に到達する水素ガスの量が少ない。そのため、O−リング5Aのシール性能はさほど良好でなくても不都合はなく、O−リング5Aの負担が小さくなる。
ここで、サージタンク6或いは水素流路7には、漏洩した水素ガスを検出する検出装置として圧力センサ8(或いは水素センサ)を設けているので、水素ガスがカップシール4から漏洩していることが、定量的に検出可能である。
そして、カップシール4(軸シール)の劣化を早期に検知して、カップシール4を交換する必要があることを把握することが可能になる。
第2実施形態において、軸シールはカップシール4で構成されているので、カップシール4(軸シール)の上流側(図4の下方)の圧力が低下して水素流路7或いはサージタン6ク内の圧力が比較的に高くなった場合に、図3で説明した様に、カップシール4の断面が突出した側(図3、図4の上方)が高圧となり、カップシール4の断面が狭まってシール機能が低下する。その結果、水素流路7或いはサージタンク6内の圧力がカップシール4(軸シール)の上流側(図1、図4の下方)に抜け、水素流路7或いはサージタンク6内を降圧することが出来る。
一方、カップシール4に代えて、O−リングを軸シールとして用いた場合、当該軸シールの上流側(図4の下方)の圧力が低下してもO−リングのシール性能は変化しないので、水素流路7或いはサージタンク6内を降圧することが出来ず、水素流路7或いはサージタンク6内の圧力は昇圧し続けることになってしまう。図示の第2実施形態において、O−リングその他のシール性能に方向性が無いシールを軸シールとして用いる場合には、前記水素流路7或いはサージタンク6内を降圧する機構を別途設ける必要がある。
図4の第2実施形態におけるその他の構成及び作用効果については、図1の第1実施形態と同様である。
図5は図1〜図4の第1及び第2実施形態の変形例を示す。図1〜図4の第1及び第2実施形態では、別のシール部材5であるO−リング5Aは上部ハウジング11のロッド収容部11Aに設けられているが、それに限定される訳ではない。図5の変形例で示す様に、O−リング5Aを別の位置に設けることが出来る。
図5で示す変形例においては、上部ハウジング11の端面11SにO−リング5Aが設けられている。O−リング5Aを上部ハウジング11の端面11Sに配置することにより、ロッド1が摺動してもO−リング5Aとの間に摩擦は無く、O−リング5Aは軸シールとして作用することはない。そして、ロッド1の端部1Aが上部ハウジング11の端面11Sと当接することにより、O−リング5Aは別のシール材5として作用し、カップリング4の劣化により漏洩した水素をシールする。
図1〜図4の実施形態では、カップシール4(軸シール)の下流側(カップシール4から漏れた水素ガスが流れる側)に、別のシール部材としてO−リング5Aが設けられているが、O−リング5Aを省略することも可能である。図6に示す第3実施形態は、図1、図4のO−リング5Aを省略している。
図6において、ロッド1上端の操作部1Aにはテーパー部1C(弁体)が形成されている。そして、上部ハウジング11のロッド収容部11A(拡大部11B)の上端に、ロッド1のテーパー部1Cと相補形状のテーパー部11D(弁座)が形成されている。
ロッド1のテーパー部1C(弁体)と上部ハウジング11のテーパー部11D(弁座)によりテーパー開閉弁5B(テーパー面同士が当接するタイプの開閉弁)が構成され、テーパー部1C(弁体)とテーパー部11D(弁座)を当接することによりテーパー開閉弁5Bは閉鎖され、テーパー部1C)とテーパー部11D(弁座)を離隔させることによりテーパー開閉弁5Bは開放される。そして、テーパー開閉弁5Bが、第3実施形態において、別のシール部材5を構成する。
なお、図6においては、遮断弁30−2は遮断(閉鎖)されている。
図6に示す第3実施形態において、テーパー部1C(弁体)とテーパー部11D(弁座)によるテーパー開閉弁5B(別のシール部材)は、カップシール4(軸シール)から漏洩した水素ガスを遮断する機能を有する。上述した通り、カップシール4から水素ガスが漏洩する量はさほど大量ではない。
ロッド1と上部ハウジング11が共に金属製であれば、ロッド1のテーパー部1Cと上部ハウジング11のテーパー部11Dは強固に当接し、高いシール性を示すため、別のシール材としてO−リング等の弾性部材を設ける必要がない。
図6には図示されていないが、図6の第3実施形態において、図4の第2実施形態と同様に、カップシール4(軸シール)の下流側に、サージタンク6に連通する水素流路7を設けることが出来る。その場合においても、カップシール4が劣化して水素ガスが漏洩すると、水素流路7を介してサージタンク6内にガスが流入する。
そして、水素流路7或いはサージタンク6にセンサ(例えば、圧力センサ、水素センサ)を設けて、カップシール4(軸シール)から漏洩していることを検知することが出来る。
図6の第3実施形態におけるその他の構成及び作用効果については、図1〜図4の実施形態と同様である。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではないことを付記する。
例えば、図示の実施形態では軸シール4としてカップシールを選択しているが、摺動性が良好であればカップシール以外のシール部材を選択することが可能である。また、別のシール部材としてO−リング5を選択しているが、シール性が良好であれば、O−リング以外のシール部材を使用することも可能である。
1・・・ロッド
2・・・弁体
3・・・スプリング
4・・・カップシール(軸シール)
5・・・別のシール部材
5A・・・O−リング
5B・・・・テーパー開閉弁
6・・・サージタンク(貯蔵空間)
7・・・水素流路
8・・・圧力センサ(検出装置)
10・・・本体ハウジング
11・・・上部ハウジング
11A・・・上部ハウジング側のロッド収容部(摺動部)
30・・・遮断弁

Claims (3)

  1. 摺動部分に摺動性は良好であるがシール性が弱い軸シールを配置し、
    軸シールの下流側に別のシール部材を設けたことを特徴とする遮断弁。
  2. 軸シールの下流側で前記別のシール部材よりも軸シール側には貯蔵空間に連通する流路が形成されている請求項1の遮断弁。
  3. 前記流路或いは前記貯蔵空間には、漏洩した水素ガスを検出する検出装置が設けられている請求項2の遮断弁。
JP2018207910A 2018-11-05 2018-11-05 遮断弁 Active JP6972506B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018207910A JP6972506B2 (ja) 2018-11-05 2018-11-05 遮断弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018207910A JP6972506B2 (ja) 2018-11-05 2018-11-05 遮断弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020076416A true JP2020076416A (ja) 2020-05-21
JP6972506B2 JP6972506B2 (ja) 2021-11-24

Family

ID=70725005

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018207910A Active JP6972506B2 (ja) 2018-11-05 2018-11-05 遮断弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6972506B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020076417A (ja) * 2018-11-05 2020-05-21 株式会社タツノ シール機構

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08270831A (ja) * 1995-03-30 1996-10-15 Yamatake Honeywell Co Ltd 弁装置
JP2009145120A (ja) * 2007-12-12 2009-07-02 Yamatake Corp 漏洩流体捕集構造および流体漏洩検出システム
WO2012017666A1 (ja) * 2010-08-06 2012-02-09 川崎重工業株式会社 ガス用調圧弁
JP2012207743A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Honda Motor Co Ltd 高圧ガス用開閉バルブ
US20130061954A1 (en) * 2011-09-09 2013-03-14 Fabio Giove Valve packing fugitive emission detection system
JP2020076417A (ja) * 2018-11-05 2020-05-21 株式会社タツノ シール機構

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08270831A (ja) * 1995-03-30 1996-10-15 Yamatake Honeywell Co Ltd 弁装置
JP2009145120A (ja) * 2007-12-12 2009-07-02 Yamatake Corp 漏洩流体捕集構造および流体漏洩検出システム
WO2012017666A1 (ja) * 2010-08-06 2012-02-09 川崎重工業株式会社 ガス用調圧弁
JP2012207743A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Honda Motor Co Ltd 高圧ガス用開閉バルブ
US20130061954A1 (en) * 2011-09-09 2013-03-14 Fabio Giove Valve packing fugitive emission detection system
JP2020076417A (ja) * 2018-11-05 2020-05-21 株式会社タツノ シール機構

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020076417A (ja) * 2018-11-05 2020-05-21 株式会社タツノ シール機構

Also Published As

Publication number Publication date
JP6972506B2 (ja) 2021-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2804286C (en) High-pressure connection
EP2487392B1 (en) Differential pressure sealing device for ball valves
US7726339B2 (en) Seal cartridge control valve
KR101002683B1 (ko) 이중시트링과 릴리프밸브를 내장하는 고압력 볼밸브
KR20110089809A (ko) 액상물 충전기의 충전통로 개폐장치
KR102104829B1 (ko) 진공 밸브의 외부 시일 구조
US20140124062A1 (en) Valve assembly for pressure storage vessel
US20080023918A1 (en) Leak-by sealing system for a shuttle piston
KR102268375B1 (ko) 밸브
CN105485038A (zh) 一种流体离心泵的双端面机械密封监测装置
JP2020076416A (ja) 遮断弁
JP2007139010A (ja) ボールバルブ
JP6892990B2 (ja) 弁機構及びシール機構からなる構造体
KR101765881B1 (ko) 볼밸브에서 시일부재의 교환 경보장치
CN111561592B (zh) 调节器
CN104246131A (zh) 密封结构、具有密封结构的输送装置以及密封结构的操作方法
US2791396A (en) Butterfly valves
US10359119B2 (en) High pressure valve
CN216566719U (zh) 双密封双排放三偏心金属硬密封蝶阀
JP2007278483A (ja) 緊急遮断弁
KR101586724B1 (ko) 어큐뮬레이터가 구비된 볼밸브
JP2011252565A (ja) 液封防止機構内蔵逆止弁
US20100327196A1 (en) Purging Mechanism for a Hemi-Wedge Valve
CN205877233U (zh) 一种硬密封结构角座阀
JP5922589B2 (ja) 耐熱封鎖機構を有する注入システムまたは他のシステム、および関連方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200827

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210917

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211004

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211017

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6972506

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150