JP2020076335A - エンジン始動スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】 無接点方式のエンジン始動スイッチを提供する。【解決手段】 一実施形態に係るエンジン始動スイッチは、筐体と、前記筐体に収納され、所定の方向に押圧操作が可能な操作部材と、前記筐体に固定され、前記操作部材の外周面を囲むように配置されたアンテナコイルと、前記アンテナコイルに接続された基板と、前記操作部材に固定され、前記アンテナコイルとの間の距離に応じて、前記アンテナコイルの共振周波数を変化させる調整部材と、を備える。【選択図】 図2

Description

本発明は、エンジン始動スイッチに関する。
イモビ信号に対する応答信号を携帯機から無線で受信すると車両のエンジンを始動させるエンジン始動システム(イモビライザ)が利用されている。このエンジン始動システムは、エンジン始動スイッチを備え、エンジン始動スイッチの押圧操作を検出すると、エンジン始動スイッチが備えるアンテナからイモビ信号を無線で送信する。
従来のエンジン始動スイッチとして、固定接点を備えた基板と、基板を防水するシリコン製の防水ラバーと、を備えたものが知られている。防水ラバーには可動接点が設けられており、エンジン始動スイッチをドライバが押圧操作すると、固定接点と可動接点とが接触し、エンジン始動スイッチの押圧操作を検出したことを示す検出信号が出力される。
特開2014−159747号公報 特開2009−121279号公報
上記従来のエンジン始動スイッチでは、固定接点と可動接点とが接触する際、アーク放電が発生することがあった。アーク放電が発生すると、シリコン製の防水ラバーから低分子シロキサンが発生し、発生した低分子シロキサンが固定接点の上に堆積し、接点不良が生じるおそれがあった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、無接点方式のエンジン始動スイッチを提供することを目的とする。
一実施形態に係るエンジン始動スイッチは、筐体と、前記筐体に収納され、所定の方向に押圧操作が可能な操作部材と、前記筐体に固定され、前記操作部材の外周面を囲むように配置されたアンテナコイルと、前記アンテナコイルに接続された基板と、前記操作部材に固定され、前記アンテナコイルとの間の距離に応じて、前記アンテナコイルの共振周波数を変化させる調整部材と、を備える。
本発明の各実施形態によれば、無接点方式のエンジン始動スイッチを提供することができる。
エンジン始動システムの一例を示す図。 非操作時のエンジン始動スイッチの一例を示す断面図。 押圧操作時のエンジン始動スイッチの一例を示す断面図。 イモビ信号の周波数f1とアンテナコイル13の共振周波数f2との関係を模式的に示すグラフ。 調整部材の一例を示す斜視図。 エンジン始動システムの動作の一例を示すフローチャート。
以下、本発明の各実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態に係る明細書及び図面の記載に関して、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重畳した説明を省略する。
一実施形態に係るエンジン始動システム100について、図1〜図6を参照して説明する。本実施形態に係るエンジン始動システム100は、車両に搭載されたシステムであり、車両のエンジンの始動及び停止を制御する。
まず、エンジン始動システム100の構成について説明する。図1は、エンジン始動システム100の一例を示す図である。図1のエンジン始動システム100は、エンジン始動スイッチ1と、BCM(Body Control Module)2と、車載アンテナ3と、携帯機4と、を備える。
エンジン始動スイッチ1は、ドライバの押圧操作を受け付けるスイッチである。エンジン始動スイッチ1は、車両の運転席の周辺に設置され、BCM2に接続される。エンジン始動スイッチ1について、詳しくは後述する。
BCM2は、車両の各部(ライト、鍵、ワイパー、エンジンなど)を制御するコンピュータである。BCM2は、エンジン始動スイッチ1及び車載アンテナ3に接続されると共に、LIN(Local Interconnect Network)やCAN(Controller Area Network)などの車載ネットワークに接続される。BCM2は、CPU(Central Processing Unit)と、車両に対応する携帯機の携帯機IDを記憶するROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、を備える。CPUがROMに記憶されたプログラムをRAM上で実行することにより、BCM2の機能が実現される。
車載アンテナ3は、車両の各部に設置されたアンテナである。車載アンテナ3は、BCM2に接続される。車載アンテナ3は、車両に複数設置されてもよい。
携帯機4は、ドライバが携帯するコンピュータである。携帯機4は、車両専用のスマートキーであってもよいし、携帯機4の機能を実現するアプリケーションをインストールされたスマートフォンなどの携帯端末であってもよい。携帯機4は、CPUと、自装置の携帯機IDを記憶するROMと、RAMと、無線通信部と、を備える。CPUがROMに記憶されたプログラムをRAM上で実行することにより、携帯機4の機能が実現される。携帯機4は、無線通信部によりBCM2との間で無線通信を実行する。
このエンジン始動システム100では、BCM2は、エンジン始動スイッチ1が押圧操作されると、エンジン始動スイッチ1が備える後述するアンテナコイル13を介してイモビ信号を送信する。イモビ信号は、携帯機4に応答信号の送信を要求する無線信号である。イモビ信号は、例えば、125kHzのLF(Low Frequency)信号であるが、これに限られない。以下、イモビ信号の周波数を周波数f1という。
携帯機4は、イモビ信号を受信すると応答信号を送信する。応答信号は、携帯機IDを有する無線信号である。応答信号は、例えば、315MHzのUHF(Ultra High Frequency)信号であるが、これに限られない。
BCM2は、車載アンテナ3を介して応答信号を受信すると、応答信号が有する携帯機IDが、ROMに記憶された携帯機IDと一致するか確認する。BCM2は、2つの携帯機IDが一致する場合、エンジンを始動させる。
次に、エンジン始動スイッチ1の構成について説明する。図2は、非操作時のエンジン始動スイッチ1の一例を示す断面図である。図3は、押圧操作時のエンジン始動スイッチ1の一例を示す断面図である。図2及び図3のエンジン始動スイッチ1は、筐体11と、操作部材12と、アンテナコイル13と、基板14と、弾性部材15と、調整部材16と、を備える。
筐体11は、一方(図2における右側)が開口した筒状の筐体である。筐体11は、例えば、絶縁性の樹脂により形成されるが、筐体11の材質はこれに限られない。筐体11は、内部にエンジン始動スイッチ1の各部材を収納し、開口した側が車室内を向くように、インストルメントパネルに固定される。図1の例では、筐体11は円柱状であるが、筐体11の形状はこれに限られない。筐体11は、ストッパ部111と、保持部112と、を有する。
ストッパ部111は、押圧操作時における操作部材12の移動を制限する部分である。図2の例では、ストッパ部111は、操作部材12の後述するボタン部121の背面(図2における左側の面)と対向する位置に、筐体11の内周面から内側に向かって延びるように形成されている。ストッパ部111とボタン部121との間の距離W1は、押圧操作により操作部材12が移動可能な最大距離に相当する。ドライバが操作部材12(ボタン部121)を押圧操作し、操作部材12が距離W1だけ移動すると、図3に示すように、ストッパ部111とボタン部121とが接触し、操作部材12の移動が制限される。なお、ストッパ部111の構成は、図2及び図3の例に限られない。ストッパ部111は、操作部材12の移動を制限可能な任意の構成とすることができる。
保持部112は、弾性部材15の一端を保持する部分である。図2の例では、保持部112は、操作部材12の後述する軸部122の背面と対向する位置に、筐体11の内周面から内側に向かって延びるように形成されている。保持部112は、保持部112と軸部122との間の距離W2が、距離W1より長くなるように形成される。これにより、図3に示すように、操作部材12の押圧操作時に、保持部112と軸部122とが衝突することを防ぐことができる。なお、保持部112の構成は、図2及び図3の例に限られない。保持部112は、弾性部材15の一端を保持可能な任意の構成とすることができる。
操作部材12は、ドライバにより押圧操作される部材である。操作部材12は、所定の方向(図2における左方向)に押圧操作が可能なように、筐体11の内部に収納される。以下、操作部材12を押圧操作可能な方向を押圧方向と称する。操作部材12は、例えば、絶縁性の樹脂により形成されるが、操作部材12の材質はこれに限られない。操作部材12は、非磁性体や非金属などの、アンテナコイル13の共振周波数に影響を与えない材料により形成されるのが好ましい。操作部材12は、ボタン部121と、軸部122と、を有する。
ボタン部121は、ドライバにより実際に押圧操作される部分である。エンジン始動スイッチ1(筐体11)は、ボタン部121の表面(図2における右側の面)が車室内に露出するように、インストルメントパネルに固定される。
軸部122は、ボタン部121を支持する部分である。軸部122は、ボタン部121の背面から押圧方向に延びるように形成される。軸部122の背面には、弾性部材15の他端が固定される。軸部122は、ボタン部121と一体に形成されてもよいし、ボタン部121と別体として形成されてもよい。
アンテナコイル13は、携帯機4にイモビ信号を送信するためのアンテナであり、筐体11の内周面に固定される。アンテナコイル13は、図2及び図3に示すように、操作部材12の軸部122の外周面を囲むように配置される。また、アンテナコイル13は、図2及び図3に示すように、操作部材12の操作状態に係わらず、軸部122及び調整部材16と接触しないように配置される。アンテナコイル13は、アンテナ線131を介して、基板14に接続される。
基板14は、イモビ信号に、フィルタ処理、増幅、及び変調などの送信処理を実行する送信回路を実装された基板である。基板14は、アンテナ線131を介してアンテナコイル13に接続され、信号線141を介してBCM2に接続される。BCM2がイモビ信号を生成すると、生成されたイモビ信号が基板14に入力される。基板14は、入力されたイモビ信号に送信処理を実行し、送信処理を実行されたイモビ信号を、アンテナコイル13を介して無線で送信する。
弾性部材15は、弾性を有し、操作部材12を押圧方向と反対方向(図2における右方向)に付勢する部材である。弾性部材15が付勢することにより、押圧操作された操作部材12が、押圧操作の終了後、非操作時の位置に復帰する。図2の例では、弾性部材15は、保持部112と軸部122との間に配置された(すなわち、一端を保持部112に固定され、他端を軸部122の背面に固定された)圧縮コイルばねであるが、これに限られない。弾性部材15は、引張コイルばねや板ばねなどの他のばねであってもよい。また、弾性部材15は、基板14の上に配置されたシリコンゴム製の防水シートに形成された凸部であってもよい。
調整部材16は、アンテナコイル13との間の距離に応じて、アンテナコイル13の共振周波数f2を変化させる部材である。調整部材16は、金属などの導体、又はMn−Zn系やNi−Zn系のフェライトなどの磁性体であり、操作部材12の軸部122に固定される。図2の例では、調整部材16は、非操作時において、アンテナコイル13より押圧方向の反対方向側(図2における右側)に位置するように配置されている。このため、操作部材12が押圧操作されると、調整部材16は、操作部材12と共に押圧方向に移動し、図3に示すように、アンテナコイル13に接近する。
このように、調整部材16とアンテナコイル13との間の距離が変化すると、透磁率の変化に伴ってアンテナコイル13のインダクタンスが変化し、アンテナコイル13の共振周波数f2が変化する。例えば、調整部材16がフェライトである場合、調整部材16の接近により、アンテナコイル13の共振周波数f2は低くなる。
ここで、本実施形態におけるイモビ信号の周波数f1とアンテナコイル13の共振周波数f2との関係について説明する。図4は、イモビ信号の周波数f1とアンテナコイル13の共振周波数f2との関係を模式的に示すグラフである。図4の横軸は周波数であり、縦軸はリターンロスである。
また、f21は操作部材12の押圧操作時の共振周波数f2であり、f22は操作部材12の非操作時の共振周波数f2である。図4の例では、押圧操作により共振周波数f2が高くなる場合を想定している(f22<f21)。
また、B1は操作部材12の押圧操作時のアンテナコイル13の送信帯域Bであり、B2は操作部材12の非操作時のアンテナコイル13の送信帯域Bである。アンテナコイル13の送信帯域Bは、アンテナコイル13を介して基板14が送信可能な周波数帯域であり、共振周波数f2を含む。すなわち、送信帯域B1は共振周波数f21を含む周波数帯域であり、送信帯域B2は共振周波数f22を含む周波数帯域である。送信帯域Bの帯域幅は、アンテナコイル13のQ値及び基板14の性能に依存する。
本実施形態では、アンテナコイル13及び調整部材16は、図4に示すように、送信帯域B1がイモビ信号の周波数f1を含み、送信帯域B2がイモビ信号の周波数f1を含まないように構成される。言い換えると、アンテナコイル13及び調整部材16は、図4に示すように、操作部材12の押圧操作により、共振周波数f2が周波数f1に近づくように構成される。アンテナコイル13及び調整部材16は、共振周波数f21が周波数f1と一致するように構成されるのが好ましい。
このような構成により、操作部材12の非操作時には、送信帯域B2に周波数f1が含まれないため、基板14はイモビ信号を送信できない。一方、操作部材12の押圧操作時には、送信帯域B1に周波数f1が含まれるため、基板14はイモビ信号を送信できる。したがって、本実施形態では、操作部材12が押圧操作された場合のみ、基板14は、イモビ信号を送信できる。
このように、操作部材12が押圧操作されている間だけイモビ信号を送信可能とすることにより、操作部材12の押圧操作を接点により検出することなく、押圧操作が行われた場合のみイモビ信号を送信することができる。したがって、操作部材12の押圧操作を検出するための接点を備えない無接点方式のエンジン始動スイッチ1を実現できる。
図2〜図4の例のように、操作部材12の押圧操作により調整部材16がアンテナコイル13に接近し、かつ、調整部材16の接近によりアンテナコイル13の共振周波数f2が高くなる場合、アンテナコイル13及び調整部材16は、共振周波数f21が共振周波数f22より高くなるように構成される(f21>f22)。このとき、アンテナコイル13及び調整部材16は、共振周波数f21が共振周波数f22の1.5倍以上高くなるように構成されるのが好ましい。これにより、送信帯域B2に周波数f1が含まれる、すなわち、操作部材12の非操作時にイモビ信号が誤って送信されることを抑制することができる。
例えば、イモビ信号の周波数f1が125kHzである場合、アンテナコイル13及び調整部材16は、共振周波数f21が約125kHzとなり、共振周波数f22が約80kHz以下となるように構成されればよい。
また、操作部材12の押圧操作により調整部材16がアンテナコイル13に接近し、かつ、調整部材16の接近によりアンテナコイル13の共振周波数f2が低くなる場合、アンテナコイル13及び調整部材16は、共振周波数f21が共振周波数f22より低くなるように構成される(f22>f21)。このとき、アンテナコイル13及び調整部材16は、共振周波数f22が共振周波数f21の1.5倍以上高くなるように構成されるのが好ましい。これにより、送信帯域B2に周波数f1が含まれる、すなわち、操作部材12の非操作時にイモビ信号が誤って送信されることを抑制することができる。
また、操作部材12の押圧操作により調整部材16がアンテナコイル13から離間し、かつ、調整部材16の接近によりアンテナコイル13の共振周波数f2が高くなる場合、アンテナコイル13及び調整部材16は、共振周波数f21が共振周波数f22より低くなるように構成される(f22>f21)。このとき、アンテナコイル13及び調整部材16は、共振周波数f22が共振周波数f21の1.5倍以上高くなるように構成されるのが好ましい。これにより、送信帯域B2に周波数f1が含まれる、すなわち、操作部材12の非操作時にイモビ信号が誤って送信されることを抑制することができる。
また、操作部材12の押圧操作により調整部材16がアンテナコイル13から離間し、かつ、調整部材16の接近によりアンテナコイル13の共振周波数f2が低くなる場合、アンテナコイル13及び調整部材16は、共振周波数f21が共振周波数f22より高くなるように構成される(f21>f22)。このとき、アンテナコイル13及び調整部材16は、共振周波数f21が共振周波数f22の1.5倍以上高くなるように構成されるのが好ましい。これにより、送信帯域B2に周波数f1が含まれる、すなわち、操作部材12の非操作時にイモビ信号が誤って送信されることを抑制することができる。
なお、操作部材12の押圧操作により調整部材16がアンテナコイル13から離間する構成は、調整部材16を、アンテナコイル13より押圧方向側(図2における左側)に配置することにより実現できる。
また、以上のような共振周波数f2の設計は、アンテナコイル13の材質・線径・形状・巻き数、調整部材16の材質・大きさ・配置、及び押圧操作時及び非操作時におけるアンテナコイル13と調整部材16との間の距離を調整することにより可能である。
また、調整部材16は、図3に示すように、操作部材12の押圧操作時に、アンテナコイル13の内側に少なくとも一部が進入するように配置されるのが好ましい。調整部材16がアンテナコイル13の内側に進入することにより、調整部材16がアンテナコイル13の内側に進入しない場合に比べて、共振周波数f2が大きく変化するため、共振周波数f21,f22の差を容易に大きくすることができる。共振周波数f21,f22の差を大きくすることにより、操作部材12の非操作時にイモビ信号が誤って送信されることをより確実に抑制することができる。
また、図2に示すように、調整部材16の押圧方向の寸法W3は、アンテナコイル13の押圧方向の寸法W4より大きいのが好ましい。理由は以下の通りである。
調整部材16の寸法W3がアンテナコイル13の寸法W4より小さい場合、アンテナコイル13及び調整部材16の取付誤差により、押圧操作時におけるアンテナコイル13に対する調整部材16の位置にばらつきが生じるおそれがある。例えば、あるエンジン始動スイッチ1では押圧操作時に調整部材16がアンテナコイル13の内側に進入せず、他のエンジン始動スイッチ1では押圧操作時に調整部材16がアンテナコイル13の内側に進入する、という事態が生じ得る。このように、アンテナコイル13に対する調整部材16の位置がばらつくと、エンジン始動スイッチ1ごとに共振周波数f21がばらつき、エンジン始動スイッチ1によるイモビ信号の誤送信が生じるおそれが高まるため問題である。
これに対して、調整部材16の寸法W3をアンテナコイル13の寸法W4より大きくし、図3に示すように、操作部材12の押圧操作時に調整部材16がアンテナコイル13の内側の全幅に亘って進入するように構成すると、アンテナコイル13及び調整部材16の取付誤差が発生した場合であっても、操作部材12の押圧操作時に調整部材16がアンテナコイル13の内側の全幅に亘って進入するという状態を維持することができる。共振周波数f21に大きく影響する、アンテナコイル13の内側に進入した調整部材16の大きさを一定とすることにより、共振周波数f21のばらつきを抑制し、エンジン始動スイッチ1によるイモビ信号の誤送信を抑制することができる。
ここで、図5は、調整部材16の一例を示す斜視図である。調整部材16は、図5の上図に示すように、環状に形成され、内側に軸部122を挿通されてもよい。すなわち、調整部材16は、軸部122の同一周上を全周に亘って覆うように配置されてもよい。これにより、調整部材16を軸部122に容易に取り付けることができる。また、調整部材16は、図5の下図に示すように、軸部122の同一周上に複数配置されてもよい。これにより、調整部材16の量を削減することができる。
なお、エンジン始動スイッチ1の構成は、図2の例に限られない。例えば、エンジン始動スイッチ1は、基板14を覆う防水ラバーを備えてもよい。また、アンテナコイル13と調整部材16との配置が逆であってもよい。すなわち、アンテナコイル13が軸部122に固定され、調整部材16が筐体11に固定されていてもよい。このような構成であっても、操作部材12の押圧操作により調整部材16に対してアンテナコイル13が移動するため、アンテナコイル13の共振周波数f2が変化する。したがって、アンテナコイル13の共振周波数f21,f22を上記と同様に設計することにより、操作部材12の押圧操作時にのみイモビ信号を送信可能なエンジン始動スイッチ1を実現できる。
次に、エンジン始動システム100の動作について説明する。図6は、エンジン始動システム100の動作の一例を示すフローチャートである。エンジン始動システム100は、図6の動作を定期的に実行する。
まず、BCM2がイモビ信号を生成し、生成したイモビ信号を出力する(ステップS101)。BCM2が出力したイモビ信号は、基板14に入力される。基板14は、入力されたイモビ信号に送信処理を実行し、送信処理を実行したイモビ信号を出力する。基板14が出力したイモビ信号は、アンテナコイル13に入力される。
アンテナコイル13にイモビ信号が入力された時点で、操作部材12がドライバにより押圧操作されている場合(ステップS102:YES)、イモビ信号の周波数f1がアンテナコイル13の送信帯域Bに含まれるため、イモビ信号がアンテナコイル13から無線で送信される(ステップS103)。送信されたイモビ信号は、ドライバが携帯している携帯機4に受信される。携帯機4はイモビ信号を受信すると、携帯機IDを有する応答信号を無線で送信する。
BCM2は、イモビ信号の出力後、応答信号の受信処理を所定時間実行する(ステップS104)。BCM2は、所定時間の間に、車載アンテナ3を介して携帯機4が送信した応答信号を受信できなかった場合(ステップS105:NO)、処理を終了する。
一方、BCM2は、所定時間の間に、車載アンテナ3を介して携帯機4が送信した応答信号を受信できた場合(ステップS105:YES)、受信した応答信号に基づいて、認証処理を実行する(ステップS106)。具体的には、BCM2は、応答信号が有する携帯機IDが、ROMに記憶された携帯機IDと一致するか確認する。2つの携帯機IDが一致する場合が認証の成功に相当し、2つの携帯機IDが一致しない場合が認証の失敗に相当する。
また、BCM2は、応答信号の受信信号強度(RSSI)に基づいて、車載アンテナ3と携帯機4との間の距離を算出し、ドライバ(携帯機4)が車室内に存在するか確認してもよい。ドライバが車室内に存在する場合が認証の成功に相当し、ドライバが車室外に存在する場合が認証の失敗に相当する。
認証に失敗した場合(ステップSS107:NO)、BCM2は処理を終了する。一方、認証に成功した場合(ステップSS107:YES)、BCM2は車両のエンジンを始動させる(ステップS108)。
ここで、ステップS102に戻る。アンテナコイル13にイモビ信号が入力された時点で、操作部材12がドライバにより押圧操作されていない場合(ステップS102:NO)、イモビ信号の周波数f1がアンテナコイル13の送信帯域Bに含まれないため、イモビ信号はアンテナコイル13から無線で送信されない。このため、携帯機4は、イモビ信号を受信できず、応答信号を送信しない。結果として、BCM2は、イモビ信号の出力後、応答信号の受信処理を所定時間実行した後(ステップS109)、応答信号を受信できずに処理を終了する。
以上説明した通り、本実施形態によれば、操作部材12が押圧操作されている間だけイモビ信号を送信可能とすることにより、操作部材12の押圧操作を接点により検出することなく、押圧操作が行われた場合のみイモビ信号を送信することができる。したがって、操作部材12の押圧操作を検出するための接点を備えない無接点方式のエンジン始動スイッチ1を実現できる。結果として、エンジン始動スイッチ1の接点不良を抑制し、エンジン始動スイッチ1の信頼性を向上させることができる。また、操作部材12の押圧操作を検出するための固定接点を設ける必要がないため、基板14を小型化することができる。
なお、上記実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
1:エンジン始動スイッチ
2:BCM
3:車載アンテナ
4:携帯機
11:筐体
12:操作部材
13:アンテナコイル
14:基板
15:弾性部材
16:調整部材
100:エンジン始動システム

Claims (9)

  1. 筐体と、
    前記筐体に収納され、所定の方向に押圧操作が可能な操作部材と、
    前記筐体に固定され、前記操作部材の外周面を囲むように配置されたアンテナコイルと、
    前記アンテナコイルに接続された基板と、
    前記操作部材に固定され、前記アンテナコイルとの間の距離に応じて、前記アンテナコイルの共振周波数を変化させる調整部材と、
    を備えるエンジン始動スイッチ。
  2. 前記操作部材の押圧操作時の前記アンテナコイルの送信帯域は、携帯機からのイモビ信号の周波数を含み、
    前記操作部材の非操作時の前記アンテナコイルの送信帯域は、前記イモビ信号の周波数を含まない
    請求項1に記載のエンジン始動スイッチ。
  3. 前記操作部材の非操作時の前記共振周波数は、前記操作部材の押圧操作時の前記共振周波数より1.5倍以上高い
    請求項1又は請求項2に記載のエンジン始動スイッチ。
  4. 前記操作部材の押圧操作時の前記共振周波数は、前記操作部材の非操作時の前記共振周波数より1.5倍以上高い
    請求項1又は請求項2に記載のエンジン始動スイッチ。
  5. 前記調整部材は、前記操作部材の押圧操作により、前記アンテナコイルに接近する
    請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のエンジン始動スイッチ。
  6. 前記調整部材の少なくとも一部は、前記操作部材の押圧操作時に前記アンテナコイルの内側に進入する
    請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のエンジン始動スイッチ。
  7. 前記調整部材の前記所定の方向の寸法は、前記アンテナコイルの前記所定の方向の寸法より大きい
    請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のエンジン始動スイッチ。
  8. 前記調整部材は、導体又は磁性体である
    請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のエンジン始動スイッチ。
  9. 前記操作部材を前記所定の方向とは反対方向に付勢する弾性部材を更に備える
    請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のエンジン始動スイッチ。
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