JP2020076238A - 床下断熱構造及び床下断熱方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】床下における断熱性を確保することが可能な床下断熱構造及び床下断熱方法を得る。【解決手段】断熱材支持金具28は、床小梁14に固定すると、当該断熱材支持金具28の載置片34と床小梁14の間に隙間Hが設けられるように形成されており、当該隙間H内に梁下断熱材38を嵌合させるように設定されている。隙間H内に梁下断熱材38が嵌め込まれた状態で、梁下断熱材38は断熱材支持金具28の載置片34上に載置され、当該梁下断熱材38と床下断熱材22の間に梁側面断熱材40を嵌め込み、梁下断熱材38と床下断熱材22の間に梁側面断熱材42を嵌め込む。これにより、床小梁14は、下面14D1を含んで幅方向の両側から梁用断熱材30によって覆われることとなる。これにより、当該床小梁14が外気に触れないようにすることができ、熱橋対策を図り、床下20における断熱性を確保することが可能となる。【選択図】図1

Description

本発明は、床下断熱構造及び床下断熱方法に関する。
下記特許文献1には、スチールハウスにおいて、床下に設けられたリップ溝形鋼の根太(床梁)の下部を、断面形状が溝型状を成す断熱材ユニットで包囲することによって、当該根太が床下の外気に触れないようにして床下における断熱性を確保する技術が開示されている。
具体的に説明すると、根太はリップ溝形鋼で形成されており、断熱材ユニットは、断面形状が溝型状を成して形成され弾性力を有している。当該断熱材ユニットには、根太の長手方向に対して略直交する幅方向の一端側、かつ下部側に形成されたリップ部の端面に対して下向きに当接することで係合されるフック部が形成されており、当該フック部が根太の下部側に形成されたリップ部の端面に対して当接すると、断熱材ユニットの弾性力によりその状態が維持される(係合される)ようになっている。
特開平11−159019号公報
上記先行技術では、断熱材ユニットは、根太の幅方向の一端側のリップ部に係合されるようになっている。一方、当該断熱材ユニットの重心は、当該リップ部に係合されるフック部に対して根太の幅方向にずれている。つまり、断熱材ユニットには、フック部を中心とするモーメントが作用することとなる。
先行技術では、断熱材ユニットの弾性力を利用して、当該断熱材ユニットを根太外周のウエブ面、下側フランジ面及びリップ面に密着させるようにしている。そして、これにより、断熱材ユニットの回転が抑制され、断熱材ユニットが安定して支持されるようにしている。
しかしながら、根太や断熱材ユニットには製造上の寸法交差があり、根太に対して断熱材ユニットが密着しない可能性がある。その結果、断熱材ユニットの係合状態が安定せず、当該断熱材ユニットが落下する場合や断熱材ユニットと根太との間に隙間が発生する場合が生じ、床下の断熱性を確保することができない可能性が生じる。
本発明は、上記事実を考慮し、床下における断熱性を確保することが可能な床下断熱構造及び床下断熱方法を提供することを目的とする。
本発明の第1態様に係る床下断熱構造は、床下に配設され床板及び第1床下断熱材を支持する鋼製の床梁と、前記床梁に固定され、前記床梁の下面を含み当該床梁の長手方向に対して直交する幅方向の両側から床梁を覆う梁用断熱材を前記床梁の下方側で支持する断熱材支持具と、を有している。
本発明の第1態様に係る床下断熱構造では、鋼製の床梁と、当該床梁に固定される断熱材支持具と、を備えている。床梁は、床下に配設され床板及び第1床下断熱材を支持しており、断熱材支持具は、床梁の下面を含み当該床梁の幅方向の両側から床梁を覆う梁用断熱材を床梁の下方側で支持している。
このように、本態様では、床梁は、当該床梁の下面を含んで床梁の幅方向の両側から梁用断熱材によって覆われるようになっているため、当該床梁が外気に触れないようにすることができる。したがって、本態様では、熱橋対策を図ることができ、床下における断熱性を確保することが可能となる。
また、本態様では、梁用断熱材は、断熱材支持具によって床梁の下方側で支持されるようになっている。つまり、断熱材支持具は、梁用断熱材の荷重を上側から受けることとなる。このため、例えば、断熱材支持具に対して、梁用断熱材が上から吊り下げられた状態で支持された場合と比較して、梁用断熱材の支持状態は安定する。
なお、本態様における「梁用断熱材を床梁の下方側で支持」は、梁用断熱材を吊す等、梁用断熱材を上側から支持する場合に対して、これと対比する構成を示すものであり、必ずしも梁用断熱材の下面に断熱材支持具が接触し当該梁用断熱材を下面側から支持するというものではない。このため、例えば、梁用断熱材の板厚方向の中間部に断熱材支持具が接触し、梁用断熱材の板厚方向の中間部において当該梁用断熱材を下方側から支持されるようにしてもよい。
本発明の第2態様に係る床下断熱構造は、本発明の第1態様に係る床下断熱構造において、前記断熱材支持具には、前記床梁の下面と対向して配置され前記梁用断熱材が載置される載置片が設けられている。
本発明の第2態様に係る床下断熱構造では、断熱材支持具には、床梁の下面と対向して配置される載置片が設けられており、当該床梁と載置片の間に梁用断熱材を配置することで、当該梁用断熱材は、断熱材支持具の載置片を介して下側から支持されることとなる。
本発明の第3態様に係る床下断熱構造は、本発明の第2態様に係る床下断熱構造において、前記梁用断熱材は、前記床梁と前記載置片との間に嵌め込まれる梁下断熱材を含んで構成されている。
本発明の第3態様に係る床下断熱構造では、梁用断熱材が、床梁と載置片の間に嵌め込まれる梁下断熱材を含んで構成されており、当該梁下断熱材が床梁と載置片との間に嵌め込まれることによって、梁下断熱材が床梁と載置片との間に単に配置された場合と比較して、梁下断熱材をより安定して支持することが可能となる。
本発明の第4態様に係る床下断熱構造は、本発明の第3態様に係る床下断熱構造において、前記梁下断熱材は、前記載置片を支持する支持片が前記床梁の幅方向に沿って進入可能に切り欠かれた切欠き部と、前記支持片の進入方向に沿った前記切欠き部の奥方に位置し、前記載置片が当接する当接部と、を含んで構成されている。
本発明の第4態様に係る床下断熱構造では、梁下断熱材は、切欠き部と当接部とを含んで構成されている。当該切欠き部は、載置片を支持する支持片が床梁の幅方向に沿って進入可能に切り欠かれており、当接部は、当該支持片の進入方向に沿った切欠き部の奥方に位置し、載置片が当接するようになっている。
すなわち、梁下断熱材の当接部が断熱材支持具の載置片に当接した状態で、当該載置片を介して、梁下断熱材は断熱材支持具に載置されることとなる。このように、梁下断熱材に切欠き部を形成し、当該切欠き部の奥方に位置する当接部に載置片を当接させるようにすることで、当該断熱材支持具を介して、床梁の幅方向及び長手方向に沿って梁下断熱材の位置決めをすることが可能となる。
本発明の第5態様に係る床下断熱構造は、本発明の第4態様に係る床下断熱構造において、前記梁下断熱材は、板状を成すと共に、前記切欠き部の奥面を基準として前記床梁の幅方向に沿って前記当接部が設けられた側を構成する第1本体部と、前記切欠き部が設けられた側を構成する第2本体部と、を含んで構成され、前記梁用断熱材は、前記第1床下断熱材と前記第1本体部の間に配置され、前記床梁の第1側面に当接する第1梁側面断熱材と、前記第1床下断熱材と前記第2本体部の間に配置され、前記床梁の第2側面に当接する第2梁側面断熱材と、をさらに含んで構成されている
本発明の第5態様に係る床下断熱構造では、梁下断熱材は板状を成しており、切欠き部の奥面を基準として床梁の幅方向に沿って、当接部が設けられた側を構成する第1本体部と、切欠き部が設けられた側を構成する第2本体部と、を含んで構成されている。また、梁用断熱材は、第1梁側面断熱材と第2梁側面断熱材とをさらに含んで構成されており、第1梁側面断熱材は、第1床下断熱材と第1本体部との間に配置されて床梁の第1側面に当接し、第2梁側面断熱材は、第1床下断熱材と第2本体部との間に配置されて床梁の第2側面に当接するようになっている。
つまり、本態様では、梁用断熱材は、梁下断熱材、第1梁側面断熱材及び第2梁側面断熱材を含んで構成されている。そして、梁下断熱材によって床梁の下面が覆われ、第1梁側面断熱材によって床梁の第1側面が覆われると共に、第2梁側面断熱材によって床梁の第2側面が覆われるようになっている。
このように、梁用断熱材が複数の断熱材によって構成されることによって、一つの断熱材で構成された場合と比較して、梁用断熱材を床梁に密着させた状態で配置することができる。また、本態様では、断熱材支持具に載置された梁下断熱材に、第1梁側面断熱材及び第2梁側面断熱材が載置される。つまり、梁下断熱材を介して、第1梁側面断熱材及び第2梁側面断熱材は断熱材支持具に載置されることとなる。このため、例えば、断熱材支持具に対して、梁用断熱材が上から吊り下げられた状態で支持された場合と比較して、本態様では、梁用断熱材の支持状態は安定する。
本発明の第6態様に係る床下断熱構造は、本発明の第5態様に係る床下断熱構造において、前記梁下断熱材は、それぞれ別部材として形成された前記梁下断熱材、前記第1梁側面断熱材及び前記第2梁側面断熱材によって構成されている。
本発明の第6態様に係る床下断熱構造では、梁下断熱材は、それぞれ別部材として形成された梁下断熱材、第1梁側面断熱材及び第2梁側面断熱材によって構成されているため、梁下断熱材において、梁下断熱材、第1梁側面断熱材及び第2梁側面断熱材が一体となって形成された場合と比較して、床梁の各面に対して密着性を向上させることが可能となる。
本発明の第7態様に係る床下断熱構造は、本発明の第6態様に係る床下断熱構造において、前記第1梁側面断熱材は、前記第1床下断熱材と前記第1本体部の間に嵌め込まれ、前記第2梁側面断熱材は、前記第1床下断熱材と前記第2本体部の間に嵌め込まれている。
本発明の第7態様に係る床下断熱構造では、第1梁側面断熱材が第1床下断熱材と梁下断熱材の第1本体部の間に嵌め込まれているため、単に第1梁側面断熱材が第1床下断熱材と当該第1本体部の間に配置された場合と比較して、梁下断熱材をより安定して支持することが可能となる。また、第2梁側面断熱材が第1床下断熱材と梁下断熱材の第2本体部の間に嵌め込まれているため、単に第2梁側面断熱材が第1床下断熱材と当該第2本体部の間に配置された場合と比較して、梁下断熱材をより安定して支持することが可能となる。
本発明の第8態様に係る床下断熱構造は、本発明の第7態様に係る床下断熱構造において、前記第1床下断熱材と第1梁側面断熱材及び第2梁側面断熱材の間に第2床下断熱材が設けられている。
本発明の第8態様に係る床下断熱構造では、第1床下断熱材と第1梁側面断熱材及び第2梁側面断熱材の間に第2床下断熱材が設けられることによって、床上と床下の間の断熱効果をさらに向上させることができる。
本発明の第9態様に係る床下断熱方法は、床下に配設され床板及び第1床下断熱材を支持する鋼製の床梁に固定される固定片と、前記床梁の下面を含み当該床梁の長手方向に対して直交する幅方向の両側から床梁を覆う梁用断熱材を載置する載置片と、を含んで構成された断熱材支持具と、前記載置片を支持する支持片が前記床梁の幅方向に沿って進入可能に切り欠かれた切欠き部が形成された板状の梁下断熱材と、前記床梁の第1側面に当接する第1梁側面断熱材と、前記床梁の第2側面に当接する第2梁側面断熱材と、を含んで構成された前記梁用断熱材と、を用いた床下断熱材を支持する際に適用され、前記床梁に前記固定片を固定する固定工程と、前記梁下断熱材において、前記支持片の進入方向に沿った前記切欠き部の奥方に位置する当接部に前記載置片を当接させ、前記当接部を介して前記載置片上に前記梁下断熱材を載置させる梁下断熱材載置工程と、前記切欠き部の奥面を基準として前記床梁の幅方向に沿って前記当接部が設けられた側を構成する前記梁下断熱材の第1本体部上に前記第1梁側面断熱材を載置させる第1梁側面断熱材載置工程と、前記切欠き部の奥面を基準として前記床梁の幅方向に沿って前記切欠き部が設けられた側を構成する前記梁下断熱材の第2本体部上に前記第2梁側面断熱材を載置させる第2梁側面断熱材載置工程と、を含んでいる。
本発明の第9態様に係る床下断熱方法では、断熱材支持具及び梁用断熱材が用いられており、断熱材支持具は、固定片と載置片とを含んで構成されている。固定片は、床下に配設され床板及び第1床下断熱材を支持する鋼製の床梁に固定されるようになっており、載置片は、梁用断熱材を載置するようになっている。
一方、梁用断熱材は、床梁の下面を含み当該床梁の幅方向の両側から床梁を覆うようになっており、梁下断熱材と第1梁側面断熱材と第2梁側面断熱材とを含んで構成されている。梁下断熱材には、断熱材支持具の載置片を支持する支持片が床梁の幅方向に沿って進入可能に切り欠かれた切欠き部が形成されており、当該支持片の進入方向に沿った切欠き部の奥方には当接部が設けられ、当該当接部に断熱材支持具の載置片が当接するようになっている。
さらに、梁下断熱材は、切欠き部の奥面を基準として、床梁の幅方向に沿って当接部が設けられた側が第1本体部とされ、切欠き部が設けられた側が第2本体部とされている。また、第1梁側面断熱材は、床梁の第1側面に当接し、第2梁側面断熱材は、床梁の第2側面に当接するようになっている。
ここで、本態様は、固定工程と、梁下断熱材載置工程と、第1梁側面断熱材載置工程と、第2梁側面断熱材載置工程と、を含んでいる。固定工程では、床梁に断熱材支持具の固定片を固定する。また、梁下断熱材載置工程では、梁下断熱材の当接部に断熱材支持具の載置片を当接させ、当該当接部を介して載置片上に梁下断熱材を載置させる。さらに、第1梁側面断熱材載置工程では、梁下断熱材の第1本体部上に第1梁側面断熱材を載置させ、第2梁側面断熱材載置工程では、梁下断熱材の第2本体部上に第2梁側面断熱材を載置させる。
このように、梁用断熱材が複数の断熱材によって構成されることによって、一つの断熱材によって構成された場合と比較して梁用断熱材を床梁に密着させた状態で配置することができる。また、本態様では、断熱材支持具に載置された梁下断熱材に、第1梁側面断熱材及び第2梁側面断熱材が載置される。つまり、梁下断熱材を介して、第1梁側面断熱材及び第2梁側面断熱材は断熱材支持具に載置されることとなる。このため、例えば、断熱材支持具に対して、梁用断熱材が上から吊り下げられた状態で支持された場合と比較して、本態様では、梁用断熱材の支持状態は安定する。
本発明の第10態様に係る床下断熱方法は、本発明の第9態様に係る床下断熱方法において、前記床板の下方側に第2床下断熱材を配置する床下断熱材配置工程が設けられ、前記第1梁側面断熱材載置工程では、前記第1本体部と前記第2床下断熱材の間に前記第1梁側面断熱材を嵌め込み、前記第2梁側面断熱材載置工程では、前記第2本体部と前記第2床下断熱材の間に前記第2梁側面断熱材を嵌め込んでいる。
本発明の第10態様に係る床下断熱方法では、床下断熱材配置工程において、床板の下方側に第2床下断熱材を配置する。この場合、第1梁側面断熱材載置工程では、当該第2床下断熱材と梁下断熱材の第1本体部の間に第1梁側面断熱材が嵌め込まれ、第2梁側面断熱材載置工程では、当該第2床下断熱材と梁下断熱材の第2本体部の間に第2梁側面断熱材が嵌め込まれる。つまり、本態様では、床板と第1梁側面断熱材及び第2梁側面断熱材の間に第2床下断熱材が設けられるため、床上と床下の間の断熱効果をさらに向上させることができる。
以上説明したように、本態様に係る床下断熱構造及び床下断熱方法は、床下における断熱性を確保することができる、という優れた効果を有する。
第1実施形態に係る床下断熱構造が適用された床下の構成を示す断面図である。 第1実施形態に係る床下断熱構造に用いられる断熱材支持金具の構成を示す斜視図である。 第1実施形態に係る床下断熱方法において、床小梁の側壁部に断熱材支持具を固定させる前の状態を示す分解斜視図である。 第1実施形態に係る床下断熱方法において、床小梁の下壁部と断熱材支持具の載置片の間に梁下断熱材を嵌め込む前の状態を示す分解斜視図である。 第1実施形態に係る床下断熱方法において、床小梁の両側壁部側かつ床下断熱材と梁下断熱材の間に梁側面断熱材をそれぞれ嵌め込む前の状態を示す分解斜視図である。 第1実施形態に係る床下断熱構造の変形例1を示す断面図である。 第1実施形態に係る床下断熱構造の変形例2を示す断面図である。 第2実施形態に係る床下断熱構造に用いられる断熱材支持金具の構成を示す斜視図である。 第2実施形態に係る床下断熱構造が適用された床下の構成を示す断面図である。 第2実施形態に係る床下断熱方法において、床小梁の側壁部に断熱材支持具を固定させる前の状態を示す分解斜視図である。 第2実施形態に係る床下断熱方法において、床小梁の下壁部と断熱材支持具の載置片の間に梁下断熱材を嵌め込む前の状態を示す分解斜視図である。 第2実施形態に係る床下断熱方法において、梁下断熱材の切欠き部に切欠き用断熱材を嵌め込む前の状態を示す分解斜視図である。 第2実施形態に係る床下断熱方法において、床小梁の両側壁部側かつ床下断熱材と梁下断熱材の間に梁側面断熱材をそれぞれ嵌め込む前の状態を示す分解斜視図である。 第2実施形態に係る床下断熱構造に用いられる断熱材支持金具の変形例1を示す断面図である。 第2実施形態に係る床下断熱構造に用いられる断熱材支持金具の変形例2を示す、(A)は断面図であり、(B)は、断熱材支持金具の当接面同士が互いに近づいている状態を示す正面図、(C)は、断熱材支持金具の当接面同士が互いに離間している状態を示す正面図である。 (A)〜(C)は、第3実施形態に係る床下断熱構造をそれぞれ示す断面図である。
以下、図面を用いて、本実施の形態に係る床下断熱構造が適用されたユニット建物の床部における一実施形態について説明する。
<第1実施形態>
まず、第1実施形態に係る床下断熱構造について説明する。
(床下断熱構造の構成)
図示はしないが、一般に、建物ユニットは、略箱形を成しており、建物ユニットの四隅には、それぞれ同じ長さを有する角筒状の柱が立設されている。建物ユニットの床部において、建物ユニットの桁方向(長手方向)に沿って隣り合う柱間は床大梁によって架け渡されており、建物ユニットの妻方向(短手方向)に沿って隣り合う柱間は、床大梁によってそれぞれ架け渡されている。また、建物ユニットにおいて、妻方向に対向する図示しない床大梁間には、複数の床小梁が所定の間隔で架け渡されている。
図1には、建物ユニット10の床部12において、複数設けられた床小梁のうちの一つの床小梁(床梁)14を含む床下断熱構造を示す断面図が示されている。複数の床小梁14は、それぞれ上面高さが略同じとなるように設定されており、床小梁14の上部16には、図示はしないブラケットが固定されている。
当該ブラケットは、断面形状が下方側を開口とするハット型とされ、ブラケットの上壁部は、床小梁14の上面14A1に当接されている。また、ブラケットの両側壁部は、床小梁14の両側面14B1、14C1にそれぞれ当接され、ブラケットの両側壁部から水平に張り出すフランジ部には、床上18と床下20の間を断熱する床下断熱材22がそれぞれ載置されている。
この床下断熱材22は、例えば、ウレタンフォーム等の合成樹脂の発泡体からなる発泡系断熱材により板状に形成されており、所定の厚みを有した矩形板状を成している。また、床下断熱材22の上には、床板24が設けられている。当該床板24として、例えば、パーティクルボードが用いられており、床板24の上には、図示はしないがフローリング等の床仕上げ材が敷設されている。
一方、床小梁14の下部21には、後述する断熱材支持金具(断熱材支持具)28が固定されており、当該断熱材支持金具28によって梁用断熱材30(後述する)が支持されている。なお、梁用断熱材30は、床下断熱材22と同様に、例えば、ウレタンフォーム等の合成樹脂の発泡体からなる発泡系断熱材により板状に形成されており、梁用断熱材30は、床下断熱材22に接触した状態で配置されている。
(断熱材支持具の構成)
ここで、本実施形態に係る断熱材支持具の構成について説明する。
図2には、本実施の形態に係る断熱材支持金具28を左斜め前方側から見た斜視図が示されている。図2に示される断熱材支持金具28は、矩形板状の金属板がプレス加工により形成されたものである。金属板としては、例えば、表面に防錆塗装を施した炭素鋼、ステンレス鋼などの合金鋼、銅ニッケル合金などの非鉄金属などの各種金属材料を用いることが可能である。なお、本実施形態では、断熱材支持金具28は、金属で形成されているが、梁用断熱材30を支持することができればよいため、必ずしも金属に限るものではない。例えば、繊維強化樹脂等によって形成されてもよい。
本実施形態では、断熱材支持金具28は、固定片32と載置片34とで構成されており、固定片32と載置片34とは、略直交するように折曲されている。なお、載置片34は、平面視で梁用断熱材30の重心G(図1参照)と重なる位置を含むように設定されている。
ここで、図3〜図5には、本実施形態に係る床下断熱方法を示す作業工程について、左斜め前方側から見た分解斜視図が示されている。後述するが、図3には固定工程が示されており、図4には梁下断熱材載置工程が示され、図5には梁側面断熱材載置工程が示されている。
図1、図3に示されるように、床小梁14には角型鋼管が用いられており、断面形状が上下方向を長手方向とする矩形状を成している。そして、床小梁14は上壁部14A、下壁部14D及び側壁部14B、14Cによって構成されている。断熱材支持金具28の固定片32は、床小梁14の側面14C1の下部側に当接した状態で、ビス36を介して側壁部14Cに固定されるようになっている。なお、床小梁14の長手方向(矢印L方向)に沿った断熱材支持金具28の固定位置は、後述する梁用断熱材30の荷重、及び断熱材支持金具28の剛性等を考慮して設定される。
このように、断熱材支持金具28の固定片32が床小梁14の側壁部14Cに固定された状態で、図1に示されるように、床小梁14の下壁部14Dの下面14D1と断熱材支持金具28の載置片34の載置面34Aとの間には、隙間Hが設けられるようになっている。この隙間H内に梁用断熱材30の一部を構成する梁下断熱材38が嵌め込まれるようになっている。なお、隙間Hは予め決める必要はなく、ビス36を固定する前に、取付ける梁用断熱材30の板厚に合わせて位置決めすればよい。
ここで、梁用断熱材30は、当該梁下断熱材38と、床小梁14の側面(第1側面)14B1に当接する梁側面断熱材(第1梁側面断熱材)40と、床小梁14の側面(第2側面)14C1に当接する梁側面断熱材(第2梁側面断熱材)42と、を含んで構成されている。
なお、梁用断熱材30の幅寸法Wは、床小梁14の幅寸法W1、床小梁14の側壁部14Bを覆う梁側面断熱材40の厚さt1、及び床小梁14の側壁部14Cを覆う梁側面断熱材42の厚さt2分となる。また、梁用断熱材30の長さは、継ぎ目が少ない分、できるだけ長い方が好ましいが、床下20への搬入方法等を考慮して任意に設定される。
図4に示されるように、梁下断熱材38は、平面視で矩形板状を成しており、床小梁14の幅方向に沿って切欠き部44が形成されている。切欠き部44は、平面視で略矩形板状を成しており、梁下断熱材38の長手方向に沿って所定の間隔で形成されている。
また、切欠き部44には、断熱材支持金具28の固定片32が進入可能とされており、固定片32が切欠き部44の奥面44Aに当接した状態で、梁下断熱材38の移動は規制されることとなる。そして、図1に示されるように、梁下断熱材38には、固定片32の進入方向に沿った切欠き部44の奥方に当接部46が設けられており、当該当接部46に断熱材支持金具28の載置片34が当接する。
なお、梁下断熱材38において、切欠き部44の奥面44Aを基準として、床小梁14の幅方向に沿って当接部46が設けられた側を本体部(第1本体部)48とし、切欠き部44が設けられた側を本体部(第2本体部)50としている。
図1、図5に示されるように、梁側面断熱材40は、側面視で略矩形板状を成しており、当該梁側面断熱材40の下面40Aは、梁下断熱材38の本体部48側の上面(第1本体部上)48Aに当接可能とされる。つまり、梁側面断熱材40は梁下断熱材38の本体部48側に載置されることとなる。
また、梁側面断熱材40の高さは、床下断熱材22の下面22Aから梁下断熱材38の本体部48の上面48Aまでの高さと同じ又は若干高くなるように設定されている。このため、梁側面断熱材40を梁下断熱材38の本体部48側に載置させる際、当該梁側面断熱材40を、床下断熱材22の下面22Aと梁下断熱材38の本体部48の上面48Aとの間に嵌合させ、床小梁14の側面14B1に当接させる。
一方、梁側面断熱材42は、側面視で略矩形板状を成しており、梁側面断熱材42の下面42Aからは、梁下断熱材38に形成された切欠き部44に対応する箇所において、当該切欠き部44に嵌め込まれる直方体状の突設部52が突出している。この突設部52が梁下断熱材38の切欠き部44に嵌め込まれた状態で、当該梁側面断熱材42の下面42Aは、梁下断熱材38の本体部50側の上面(第2本体部上)50Aに当接する。つまり、梁側面断熱材42の突設部52が梁下断熱材38の切欠き部44に嵌め込まれた状態で、梁側面断熱材42は梁下断熱材38の本体部50側に載置されることとなる。
なお、梁側面断熱材42の高さは、梁側面断熱材40と同様に、床下断熱材22の下面22Aから梁下断熱材38の本体部50の上面50Aまでの高さと同じ又は若干高くなるように設定されている。このため、梁側面断熱材42を梁下断熱材38の本体部50側に載置させる際、当該梁側面断熱材42を、床下断熱材22の下面22Aと梁下断熱材38の本体部50の上面50Aの間に嵌合させ、床小梁14の側面14C1に当接させる。
(床下断熱構造の作用及び効果)
次に、本実施の形態に係る床下断熱構造の作用及び効果について説明する。
まず、図1、図3、図4に示されるように、床小梁14の側壁部14Cにおいて、高さ方向の所定の位置に断熱材支持金具28の固定片32を固定する(固定工程)。これにより、断熱材支持金具28の載置片34の載置面34Aと床小梁14の下面14D1との間に隙間Hが設けられる。
次に、当該隙間H内に梁下断熱材38を嵌合させる。すなわち、梁下断熱材38の切欠き部44内へ断熱材支持金具28の固定片32を進入させ、当該固定片32の進入方向に沿った切欠き部44の奥方に位置する当接部46に断熱材支持金具28の載置片34を当接させる。これにより、図1、図5に示されるように、梁下断熱材38は、当接部46を介して断熱材支持金具28の載置片34上に載置される(梁下断熱材載置工程)。
次に、当該床下断熱材22の下面22Aと梁下断熱材38の本体部48の上面48Aとの間に梁側面断熱材40を嵌め込んで床小梁14の側面14B1に当接させ、梁下断熱材38の本体部48上に梁側面断熱材40を載置させる(第1梁側面断熱材載置工程)。
そして、床下断熱材22の下面22Aと梁下断熱材38の本体部50の上面50Aとの間に梁側面断熱材42を嵌め込んで床小梁14の側面14C1に当接させ、梁下断熱材38の本体部50上に梁側面断熱材42を載置させる(第2梁側面断熱材載置工程)。
以上のような作業工程により、本実施形態では、床小梁14は、当該床小梁14の下面14D1を含んで床小梁14の幅方向の両側から梁用断熱材30(梁下断熱材38、梁側面断熱材40及び梁側面断熱材42)によって覆われることとなる。
これにより、本実施形態では、当該床小梁14が外気に触れないようにすることができ、熱橋対策を図ることができる。したがって、本実施形態では、床下20における断熱性を確保することが可能となる。また、本実施形態では、断熱材支持金具28は、固定片32を介して床小梁14の下部21側に固定されるため、リフォーム等による場合であっても、適用することが可能となる。
さらに、本実施形態では、梁用断熱材30は、断熱材支持金具28の載置片34によって載置された状態で下側から支持されるようになっている。すなわち、断熱材支持金具28に載置された梁下断熱材38に対して、梁側面断熱材40及び梁側面断熱材42がそれぞれ載置されるようになっている。このため、例えば、断熱材支持金具28に対して、図示はしないが、梁用断熱材30が上から吊り下げられた状態で支持された場合と比較して、梁用断熱材30の支持状態は安定する。
また、本実施形態では、断熱材支持金具28には、梁用断熱材30の一部を構成する梁下断熱材38が載置される載置片34の載置面34Aが、床小梁14の下面14D1と対向して配置されており、梁下断熱材38は、床小梁14の下面14D1と載置片34の載置面34Aとの間に嵌め込まれている。
このように、床小梁14の下面14D1と載置片34の載置面34Aとの間に梁下断熱材38が嵌め込まれることによって、床小梁14の下面14D1と載置片34の載置面34Aの間に梁下断熱材38が単に配置された場合と比較して、梁下断熱材38をより安定して支持することが可能となる。
また、前述したように、本実施形態では、図4に示されるように、当該梁下断熱材38は板状を成しており、切欠き部44の奥面44Aを基準として床小梁14の幅方向に沿って、当接部46(図1参照)が設けられた側を構成する本体部48と、切欠き部44が設けられた側を構成する本体部50と、を含んで構成されている。
一方、図1、図5に示されるように、梁用断熱材30は、梁側面断熱材40と梁側面断熱材42とをさらに含んで構成されており、梁側面断熱材40は、床下断熱材22の下面22Aと梁下断熱材38の本体部48の上面48Aとの間に嵌め込まれて床小梁14の側面40B1に当接するようになっている。また、梁側面断熱材42は、梁下断熱材38の切欠き部44に突設部52が嵌め込まれると共に、床下断熱材22の下面22Aと梁下断熱材38の本体部50の上面50Aとの間に嵌め込まれて床小梁14の側面14C1に当接するようになっている。
すなわち、梁下断熱材38は、床小梁14の下面14D1に対して圧接され、梁側面断熱材40は、少なくとも床下断熱材22及び梁下断熱材38に対して圧接された状態で床小梁14の側面14B1に当接し、梁側面断熱材42は、少なくとも床下断熱材22及び梁下断熱材38に対して圧接された状態で床小梁14の側面14C1に当接する。
このように、各断熱材(梁下断熱材38、梁側面断熱材40、梁側面断熱材42)は、これらが当接する各部材に対して嵌め込まれた状態で、床小梁14の各部位(下面14D1、側面14B1、側面14C1)に当接する。このため、図示はしないが、当該各断熱材が一体で成形された場合と比較して、本実施形態では、各断熱材(梁下断熱材38、梁側面断熱材40、梁側面断熱材42)における各部位と床小梁14との間に隙間が発生するおそれが無い。さらに、各断熱材(梁下断熱材38、梁側面断熱材40、梁側面断熱材42)は、床小梁14の各部位(下面14D1、側面14B1、側面14C1)における寸法公差にも追従し、床小梁14の各面に対して密着性を向上させることが可能となる。
また、床下断熱材22に対し、床小梁14を介して梁側面断熱材40、42を当該床小梁14の幅方向の両側にそれぞれ配置することで、梁用断熱材30をバランス良く、安定して支持することができる。
ところで、本実施形態では、梁下断熱材38は、切欠き部44と当接部46とを含んで構成されている。当該切欠き部44は、載置片34を支持する固定片32が床小梁14の幅方向に沿って進入可能に切り欠かれており、当接部46は、当該固定片32の進入方向に沿った切欠き部44の奥方に位置し、載置片34が当接するようになっている。
すなわち、本実施形態では、梁下断熱材38の当接部46が断熱材支持金具28の載置片34に当接した状態で、当該載置片34を介して、梁下断熱材38は断熱材支持金具28に載置されることとなる。このように、梁下断熱材38に切欠き部44を形成し、当該切欠き部44の奥方に位置する当接部46に載置片34を当接させるようにすることで、当該断熱材支持金具28を介して、床小梁14の幅方向及び長手方向に沿って梁下断熱材38の位置決めをすることが可能となる。
また、当該梁下断熱材38に切欠き部44が形成され、当該切欠き部44の奥方に位置する当接部46を介して、当該梁下断熱材38が断熱材支持金具28の載置片34によって支持されることによって、梁下断熱材38の重心Gの位置が平面視で載置片34と重なるように設定することができる。これにより、本実施形態では、梁用断熱材30では、載置片34の先端を中心として下方側へ回転しようするモーメントの発生が抑制され、安定した状態で当該載置片34に載置された状態が維持されることとなる。そして、梁下断熱材38の重心Gの位置が平面視で載置片34と重なるように設定し、梁下断熱材38を支持しやすくすることにより、より安定した梁下断熱材38の配置が可能となる。
また、本実施形態では、床下20側から断熱材支持金具28を組付け(固定)可能とされ、床小梁14に断熱材支持金具28を固定させた後に、梁用断熱材30(梁下断熱材38、梁側面断熱材40及び梁側面断熱材42)の組付けが可能となる。このため、本実施形態では、床板24や既存の床下断熱材22に影響を与えることなく、床小梁14の断熱補強を行うことができる。
さらに、本実施形態では、梁用断熱材30(梁下断熱材38、梁側面断熱材40及び梁側面断熱材42)は、それぞれ断熱材支持金具28を含む各部材に嵌合させることによって組付けられている(固定されている)だけであるため、必要に応じて各断熱材の脱着が可能となる。なお、梁下断熱材38、梁側面断熱材40及び梁側面断熱材42は、断熱材支持金具28を含む各部材に対して、必ずしもそれぞれ嵌合させる必要はなく、接着剤等によって固定されるようにしてもよい。
また、比較例として、図示はしないが、例えば、断熱材支持金具28が接着により床小梁14に対して固定された場合、床小梁14から当該断熱材支持金具28を取り外すことは困難である。これに対して、本実施形態では、図1、図3に示されるように、断熱材支持金具28は、床小梁14に対してビス36により固定されているため、当該ビス36を外すことで簡単に断熱材支持金具28を取り外すことができる。
このため、例えば、住宅の使用期間中に必要となる床下点検時の点検スペースや床下配管等のメンテナンス更新時において、梁用断熱材30のみを取り外すことにより、或いは、梁用断熱材30と断熱材支持金具28を取り外すことにより、必要な作業スペースを容易に確保することができる。特に、リフォームを想定した場合、築後年数の高い建物ほど床板空間の高さは低くスペースの確保が必要となるため、本実施形態では、断熱材支持金具28及び梁用断熱材30を容易に取り外すことができるため、作業性がよい。裏を返せば、本実施形態では、既存の床構造に対して、新たに断熱材を付加することも可能である。
そして、本実施形態では、図1に示されるように、梁用断熱材30が複数の断熱材(梁下断熱材38、梁側面断熱材40、及び梁側面断熱材42)によって構成される。これにより、図示はしないが、梁用断熱材が一つの断熱材で構成された場合と比較して、本実施形態では、梁用断熱材30を床小梁14の各部位(下面14D1、側面14B1、側面14C1)に対して密着させた状態で配置することができ、安定した状態で当該梁用断熱材30を載置片34上に載置させることができる。
また、本実施形態では、予め設計された各部材(断熱材支持金具28、梁下断熱材38、梁側面断熱材40、梁側面断熱材42)を決められた手順で組付ければよく、施工時の調整作業が少ないため、組付け精度の影響を受け難く作業性も良い。
さらに、本実施形態では、図1、図2に示されるように、断熱材支持金具28は、床小梁14に固定される固定片32が、載置片34を支持する支持片を兼ねており、固定片32と載置片34とは繋がって形成されている。このように、断熱材支持金具28において、固定片32と支持片とを兼用することで、当該断熱材支持金具28は、固定片32と載置片34とで構成されてもよい。この場合、断熱材支持金具28の形状は簡易化され、低コストで断熱材支持金具28を形成することが可能となる。
(本実施形態の変形例)
以上の実施形態では、図1、図3に示されるように、床下断熱材22の下面22Aと断熱材支持金具28に固定された梁下断熱材38の本体部48の上面48Aとの間に梁側面断熱材40が嵌め込まれ、床下断熱材22の下面22Aと梁下断熱材38の本体部50の上面50Aとの間に梁側面断熱材42が嵌め込まれるようになっているが、これに限るものではない。
例えば、変形例1として、図6に示されるように、床下断熱材22の下方側に別途床下断熱材(第2床下断熱材)54が設けられてもよい。このように、床下断熱材22の下方側にさらに床下断熱材54が設けられることによって、床上18と床下20の間の断熱効果をさらに向上させることができる。つまり、本実施形態では、既に床下断熱材22が設けられている既存床構造に対して、新たな床下断熱材54を付加することで断熱性能を向上させる断熱改修を行うことができる。
なお、この場合、前述した第1梁側面断熱材載置工程において、床下断熱材22に代えて、床下断熱材54の下面54Aと梁下断熱材38の本体部48の上面48Aとの間に梁側面断熱材40を嵌め込むこととなる。また、第2梁側面断熱材載置工程では、床下断熱材22に代えて、床下断熱材54の下面54Aと梁下断熱材38の本体部50の上面50Aとの間に梁側面断熱材42を嵌め込むこととなる。
また、上記実施形態では、図1、図5に示されるように、断熱材支持金具28を床小梁14に固定した後、床小梁14の下壁部14Dの下面14D1と断熱材支持金具28の載置片34の載置面34Aとの間に梁下断熱材38を嵌め込むようになっているが、これに限るものではない。つまり、梁下断熱材38の下面38Aが断熱材支持金具28の載置片34の載置面34Aに当接し、梁下断熱材38が下面38A側から支持されるというものではない。
例えば、変形例2として、図7に示されるように、断熱材支持金具28の載置片34に梁下断熱材38の板厚方向の中間部を突き刺すことにより、梁下断熱材38の板厚方向の中間部において当該梁下断熱材38を下側から支持されるようにしてもよい。
この場合、断熱材支持金具28の載置片34は、梁下断熱材38によって覆われることになる。すなわち、断熱材支持金具28の載置片34は、外部に露出しないため、この部分の熱橋も無くなり、床下20における断熱性をさらに効果的に確保することが可能となる。
また、本実施形態では、梁下断熱材38を、床小梁14の下壁部14Dと断熱材支持金具28の載置片34の間に嵌め込む必要がないため、梁下断熱材38の板厚が一定以上の寸法を有していれば用いることができる。これにより、断熱材支持金具28を共通化することができる。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態に係る床下断熱構造について説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態と略同じ構成については同じ符号を用いて説明を割愛する。
(断熱材支持具の構成)
本実施形態に係る断熱材支持具の構成について説明する。
図8には、本実施の形態に係る断熱材支持金具(断熱材支持具)60を左斜め前方側から見た斜視図が示されている。本実施形態では、断熱材支持金具60は、固定部(固定片)62と、載置部(載置片)64と、支持部(支持片)66と、を含んで構成されており、固定部62と載置部64の間には、正面視で略逆L字状を成す支持部66が設けられている。
支持部66は、固定部62と繋がり略水平方向に沿って形成された横壁部66Aと、載置部64と繋がり上下方向に沿って形成された縦壁部(支持片)66Bと、で構成されている。また、載置部64は、縦壁部66Bを基準に断熱材支持金具60の左右で分割され、縦壁部66Bの左側には、載置片64Aが設けられ、縦壁部66Bの右側には、載置片64Bが設けられている。載置片64Aは、縦壁部66Bの前後方向に沿った寸法と同じ寸法で形成されているが、載置片64Bは、後述する切欠き部78の寸法に合わせて形成され、横壁部66Aの後部側に配置されている。
ここで、図10〜図13には、本実施形態に係る床下断熱方法を示す作業工程について、左斜め前方側から見た分解斜視図が示されている。後述するが、図10には固定工程が示されており、図11及び図12には梁下断熱材載置工程が示され、図13には梁側面断熱材載置工程が示されている。
図9には、床小梁14を含む床下断熱構造を示す断面図が示されており、図9、図10に示されるように、まず、断熱材支持金具60の固定部62を床小梁14の側壁部14Cの下部側に固定する。これにより、床小梁14の下壁部14Dの下面14D1と断熱材支持金具60の載置片64Aの載置面64A1との間には、隙間H1が設けられ、断熱材支持金具60の横壁部66Aの下面66A1と断熱材支持金具60の載置片64Bの載置面64B1との間には、隙間H2が設けられる。
そして、図9、図12に示されるように、当該隙間H1内には、梁用断熱材68の一部を構成する梁下断熱材70が嵌め込まれるようになっており、当該隙間H2内には、梁用断熱材68の他の一部を構成する切欠き用断熱材72が嵌め込まれるようになっている。
本実施形態では、梁用断熱材68は、当該梁下断熱材70、切欠き用断熱材72と、床小梁14の側面(第1側面)14B1に当接する梁側面断熱材(第1梁側面断熱材)74と、床小梁14の側面(第2側面)14C1に当接する梁側面断熱材(第2梁側面断熱材)76と、を含んで構成されている。
ここで、図11に示されるように、梁下断熱材70は、平面視で矩形板状を成しており、床小梁14の幅方向に沿って切欠き部78が形成されている。切欠き部78は、平面視で略矩形板状を成しており、梁下断熱材70の長手方向に沿って所定の間隔で形成されている。
また、切欠き部78には、断熱材支持金具60の支持部66の縦壁部66Bが進入可能とされており、当該縦壁部66Bが切欠き部78の奥面78Aに当接した状態で、梁下断熱材70の移動は規制されることとなる。そして、図9に示されるように、梁下断熱材70には、縦壁部66Bの進入方向に沿った切欠き部78の奥方に当接部80が設けられており、当該当接部80に断熱材支持金具60の載置片64Aが当接する。
また、図9、図11に示されるように、梁下断熱材70において、切欠き部78の奥面78Aを基準として、床小梁14の幅方向に沿って当接部80が設けられた側を本体部(第1本体部)82とし、切欠き部78が設けられた側を本体部(第2本体部)84としている。
一方、切欠き用断熱材72は、直方体状に形成され、当該切欠き部78に嵌合可能とされている。この切欠き用断熱材72が切欠き部78に嵌め込まれた状態で、当該切欠き用断熱材72は、載置片64Bに載置されることとなる。
図13に示されるように、梁側面断熱材74は、側面視で略矩形板状を成しており、当該梁側面断熱材74の下面74Aは、梁下断熱材70の本体部82側の上面(第1本体部上)82Aに当接可能とされる。つまり、梁側面断熱材74は、梁下断熱材70の本体部82側に載置される。
また、図9、図13に示されるように、梁側面断熱材74の高さは、床下断熱材22の下面22Aから梁下断熱材70の本体部82の上面82Aまでの高さと同じ又は若干高くなるように設定されている。このため、梁側面断熱材74を梁下断熱材70の本体部82側に載置させる際、当該梁側面断熱材74を、床下断熱材22の下面22Aと梁下断熱材70の本体部82の上面82Aとの間に嵌合させると共に、床小梁14の側面14B1に当接させる。
一方、梁側面断熱材76は、梁側面断熱材74と略同じ形状を成しており、当該梁側面断熱材76の下面76Aは、梁下断熱材70の本体部84側の上面(第2本体部上)84A及び切欠き用断熱材72の上面72Aに当接する。つまり、梁側面断熱材76は、梁下断熱材70の本体部84側及び切欠き用断熱材72に載置されることとなる。
また、梁側面断熱材76の高さは、梁側面断熱材74と同様に、床下断熱材22の下面22Aから梁下断熱材70の本体部84の上面84A(及び切欠き用断熱材72の上面72A)までの高さと同じ又は若干高くなるように設定されている。このため、梁側面断熱材76を梁下断熱材70の本体部82側及び切欠き用断熱材72に載置させる際、当該梁側面断熱材76を、床下断熱材22の下面22Aと梁下断熱材70の本体部84の上面84A及び切欠き用断熱材72の上面72Aの間に嵌合させると共に、床小梁14の側面14C1に当接させる。
本実施形態では、梁側面断熱材74において、突設部52(図5参照)を形成する必要がないため、形状を単純化させることができる。また、本実施形態では、梁側面断熱材74と梁側面断熱材76とは、略同じ形状にすることができるため、生産性が向上し、コストダウンを図ることができる。
(本実施形態の変形例)
以上の実施形態では、例えば、断熱材支持金具60の固定部62を床小梁14の側壁部14Cに固定しているが、床小梁14の固定部位はこれに限るものではない。
例えば、変形例1として、図14に示されるように、断熱材支持金具(断熱材支持具)90の固定片92が、床小梁14の下壁部14Dに固定されるように形成されてもよい。この場合、断熱材支持金具90は、固定片92の下方側に設けられている載置片94と当該固定片92との間には、支持片96が形成されている。そして、当該支持片96を基準として、固定片92と載置片94とは略水平方向に沿って反対側へ向かって延びている。
本実施形態では、当該固定片92が床小梁14の下壁部14Dに固定された状態で、床小梁14の下壁部14Dと載置片94との間に、図5に示す梁下断熱材38が配置されると共に、床小梁14の側壁部14B、14Cには、梁側面断熱材40、42がそれぞれ当接する。
また、変形例2として、図15(A)に示される断熱材支持金具(断熱材支持具)100が用いられてもよい。当該断熱材支持金具100では、床小梁14の下壁部14Dに当接可能な当接片102が設けられている。そして、当該当接片102の幅方向の両端部には、床小梁14の側壁部14B及び側壁部14Cを挟持する挟持部104、106が設けられている。
図15(A)、(B)に示されるように、挟持部104、106は、側壁部14B、側壁部14Cにそれぞれ当接する当接片108、110と、ヒンジ部112、114と、把持片116、118と、をそれぞれ備えており、ヒンジ部112、114は、当接片108、110の長手方向の中央部にそれぞれ設けられている。そして、当該ヒンジ部112、114を介して把持片116、118は、それぞれ当接片108、110に取付けられており、把持片116、118は、ヒンジ部112、114を中心に当接片108、110に対して矢印A方向に沿って回動可能とされている。
また、当接片108、110は、先端に向かうにつれて互いに近づく方へ向かって傾斜しており、当接片108と当接片110の先端における離間距離は、床小梁14の幅寸法よりも狭くなるように設定されている。
そして、矢印B方向へ向かって把持片116、118の先端側が互いに近づくように当該把持片116、118を挟持することで、図15(C)に示されるように、把持片116、118及びヒンジ部112、114を介して、当接片108、110の先端が互いに離間し、これにより、当該当接片108、110間に床小梁14を挿入させることができるようになっている。また、当接片102、当接片108、110によるバネの付勢力により床小梁14に断熱材支持金具100を安定して取付けることができる。
当接片108、110間に床小梁14が挿入され、当該床小梁14の下壁部14Dに断熱材支持金具100の当接片102を当接させた状態で、床小梁14の側壁部14B及び側壁部14Cは、当接片108、110によって挟持される。この状態で、ヒンジ部112、114を介して、把持片116、118を回動させ当該把持片116、118を当接片108、110に重ねる。
また、断熱材支持金具100は、当接片102と対向して載置片120が設けられており、当接片102と載置片120との間には支持片122が形成されている。このため、床小梁14に断熱材支持金具100が固定された状態で、当接片102と載置片120との間に、図5に示す梁下断熱材38が配置されると共に、床小梁14の側壁部14B、14Cには、図5に示す梁側面断熱材40、42がそれぞれ当接する。
なお、本実施形態では、図15(A)の二点鎖線で示すように、把持片116、118の先端部116A、118Aにヒンジ部124、126をそれぞれ設け、当該把持片116、118の先端部116A、118Aが把持片本体128、130に対して回動可能となるように設定する。
そして、把持片116、118を当接片108、110に重ねた状態で、ヒンジ部124、126を介して把持片116、118の先端部116A、118Aを、それぞれ略水平となるように回動させる。これにより、把持片116、118の先端部116A、118Aが支持部材となるようにしてもよく、把持片116、118の先端部116A、118Aによって、図6に示す床下断熱材54を支持させるようにしてもよい。
<第3実施形態>
以下、第3実施形態に係る床下断熱構造について説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態と略同じ構成については同じ符号を用いて説明を割愛する。
上記実施形態では、例えば、図1に示されるように、床梁として角型鋼管の床小梁14が用いられた例について説明しているが、本態様における床梁の形状はこれに限るものではない。
例えば、図16(A)に示されるように、床梁として溝型鋼の床小梁134や図示はしないがリップ溝型鋼が用いられてもよい。例えば、図16(A)では、床小梁134の側壁部を構成するウエブ部136の外面136A側に、断熱材支持金具28の固定片32が固定される。なお、図16(B)に示されるように、床小梁134のウエブ部136の内面136B側に、断熱材支持金具(断熱材支持具)138の固定片140が固定されてもよいのは勿論のことである。
ここで、図16(A)で示す断熱材支持金具28は、床小梁134のウエブ部136の外面136Aに固定される固定片32と梁下断熱材38が配置される載置片34とで構成されている。これに対して、図16(B)で示す断熱材支持金具138は、床小梁134の下部を構成するフランジ部142の上方側に対向して配置される横壁部144と、当該フランジ部142の下方側に対向して配置される載置片146と、が設けられ、当該横壁部144と載置片146とを繋ぐ支持片148が設けられている。このように、床小梁134の固定位置に合わせて、断熱材支持金具138の形状は適宜変更可能である。
また、上記以外に、図16(C)に示されるように、床梁として二つの溝型鋼を連結させた床大梁150、152に適用されてもよい。この場合、断熱材支持金具138の固定片140が床大梁152のウエブ部(床梁の側壁部)154の内面154Aに当接すると共に、当該ウエブ部154の内面154A側からウエブ部154及び床大梁150のウエブ部(床梁の側壁部)156をビス36が貫通して、当該断熱材支持金具138が床大梁150、152に固定される。
以上の実施形態では、図16(A)〜(C)に示されるように、床小梁134、床大梁150、152の内部には、断熱材158がそれぞれ設けられている。すなわち、本実施形態では、床梁の形状に合わせて断熱材支持金具の形状を適宜変更することによって、床梁の形状に拘わらず適用可能となる。
また、以上の本実施形態では、ユニット工法による住宅について説明したが、これ以外の工法(例えば、鉄骨軸組み工法)による建物であっても勿論良い。
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、その主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形、変更、改良が可能である。例えば、上記に示した実施形態及び変形例は、適宜、複数を組み合わせて構成してもよい。
12 床部
14 床小梁(床梁)
14B 側壁部(床梁の側壁部)
14B1 側面(第1側面)
14C 側壁部(床梁の側壁部)
14C1 側面(第2側面)
14D1 下面(床梁の下面)
20 床下
22 床下断熱材(第1床下断熱材)
24 床板
28 断熱材支持金具(断熱材支持具)
30 梁用断熱材
32 固定片(支持片、断熱材支持具)
34 載置片(断熱材支持具)
38 梁下断熱材(梁用断熱材)
40 梁側面断熱材(梁用断熱材)
42 梁側面断熱材(梁用断熱材)
44 切欠き部
44A 奥面(切欠き部の奥面)
46 当接部
48 本体部(第1本体部)
48A 上面(第1本体部上)
50 本体部(第2本体部)
50A 上面(第2本体部上)
54 床下断熱材(第2床下断熱材)
60 断熱材支持金具(断熱材支持具)
62 固定部(固定片、、断熱材支持具)
64 載置部(載置片、、断熱材支持具)
64A 載置片(断熱材支持具)
64B 載置片(断熱材支持具)
66 支持部(支持片、断熱材支持具)
66B 縦壁部(支持片、断熱材支持具)
68 梁用断熱材
70 梁下断熱材(梁用断熱材)
72 切欠き用断熱材(梁下断熱材、梁用断熱材)
74 梁側面断熱材(梁用断熱材)
76 梁側面断熱材(梁用断熱材)
78 切欠き部
78A 奥面(切欠き部の奥面)
80 当接部
82 本体部(第1本体部)
82A 上面(第1本体部上)
84 本体部(第2本体部)
84A 上面(第2本体部上)
90 断熱材支持金具(断熱材支持具)
92 固定片(断熱材支持具)
94 載置片(断熱材支持具)
96 支持片(断熱材支持具)
100 断熱材支持金具(断熱材支持具)
102 当接片(固定片、断熱材支持具)
108 当接片(固定片、断熱材支持具)
110 当接片(固定片、断熱材支持具)
120 載置片(断熱材支持具)
122 支持片(断熱材支持具)
134 床小梁(床梁)
136 ウエブ部(床梁の側壁部)
138 断熱材支持金具(断熱材支持具)
140 固定片(断熱材支持具)
146 載置片(断熱材支持具)
148 支持片(断熱材支持具)
150 床大梁(床梁)
152 床大梁(床梁)
154 ウエブ部(床梁の側壁部)
156 ウエブ部(床梁の側壁部)
G 重心(梁下断熱材の重心)

Claims (10)

  1. 床下に配設され床板及び第1床下断熱材を支持する鋼製の床梁と、
    前記床梁に固定され、前記床梁の下面を含み当該床梁の長手方向に対して直交する幅方向の両側から床梁を覆う梁用断熱材を前記床梁の下方側で支持する断熱材支持具と、
    を有する床下断熱構造。
  2. 前記断熱材支持具には、前記床梁の下面と対向して配置され前記梁用断熱材が載置される載置片が設けられている請求項1に記載の床下断熱構造。
  3. 前記梁用断熱材は、前記床梁と前記載置片の間に嵌め込まれる梁下断熱材を含んで構成されている請求項2に記載の床下断熱構造。
  4. 前記梁下断熱材は、
    前記載置片を支持する支持片が前記床梁の幅方向に沿って進入可能に切り欠かれた切欠き部と、
    前記支持片の進入方向に沿った前記切欠き部の奥方に位置し、前記載置片が当接する当接部と、
    を含んで構成されている請求項3に記載の床下断熱構造。
  5. 前記梁下断熱材は、
    板状を成すと共に、前記切欠き部の奥面を基準として前記床梁の幅方向に沿って前記当接部が設けられた側を構成する第1本体部と、
    前記切欠き部が設けられた側を構成する第2本体部と、
    を含んで構成され、
    前記梁用断熱材は、
    前記第1床下断熱材と前記第1本体部の間に配置され、前記床梁の第1側面に当接する第1梁側面断熱材と、
    前記第1床下断熱材と前記第2本体部の間に配置され、前記床梁の第2側面に当接する第2梁側面断熱材と、
    をさらに含んで構成されている請求項4に記載の床下断熱構造。
  6. 前記梁下断熱材は、それぞれ別部材として形成された前記梁下断熱材、前記第1梁側面断熱材及び前記第2梁側面断熱材によって構成されている請求項5に記載の床下断熱構造。
  7. 前記第1梁側面断熱材は、前記第1床下断熱材と前記第1本体部の間に嵌め込まれ、前記第2梁側面断熱材は、前記第1床下断熱材と前記第2本体部の間に嵌め込まれている請求項6に記載の床下断熱構造。
  8. 前記第1床下断熱材と第1梁側面断熱材及び第2梁側面断熱材の間に第2床下断熱材が設けられている請求項7に記載の床下断熱構造。
  9. 床下に配設され床板及び第1床下断熱材を支持する鋼製の床梁に固定される固定片と、前記床梁の下面を含み当該床梁の長手方向に対して直交する幅方向の両側から床梁を覆う梁用断熱材を載置する載置片と、を含んで構成された断熱材支持具と、
    前記載置片を支持する支持片が前記床梁の幅方向に沿って進入可能に切り欠かれた切欠き部が形成された板状の梁下断熱材と、前記床梁の第1側面に当接する第1梁側面断熱材と、前記床梁の第2側面に当接する第2梁側面断熱材と、を含んで構成された前記梁用断熱材と、
    を用いた床下断熱材を支持する際に適用され、
    前記床梁に前記固定片を固定する固定工程と、
    前記梁下断熱材において、前記支持片の進入方向に沿った前記切欠き部の奥方に位置する当接部に前記載置片を当接させ、前記当接部を介して前記載置片上に前記梁下断熱材を載置させる梁下断熱材載置工程と、
    前記切欠き部の奥面を基準として前記床梁の幅方向に沿って前記当接部が設けられた側を構成する前記梁下断熱材の第1本体部上に前記第1梁側面断熱材を載置させる第1梁側面断熱材載置工程と、
    前記切欠き部の奥面を基準として前記床梁の幅方向に沿って前記切欠き部が設けられた側を構成する前記梁下断熱材の第2本体部上に前記第2梁側面断熱材を載置させる第2梁側面断熱材載置工程と、
    を含む床下断熱方法。
  10. 前記床板の下方側に第2床下断熱材を配置する床下断熱材配置工程が設けられ、前記第1梁側面断熱材載置工程では、前記第1本体部と前記第2床下断熱材の間に前記第1梁側面断熱材を嵌め込み、前記第2梁側面断熱材載置工程では、前記第2本体部と前記第2床下断熱材の間に前記第2梁側面断熱材を嵌め込んでいる請求項9に記載の床下断熱方法。
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