JP2020074658A - 無線通信装置、無線通信方法及びプログラム - Google Patents

無線通信装置、無線通信方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2020074658A
JP2020074658A JP2020026978A JP2020026978A JP2020074658A JP 2020074658 A JP2020074658 A JP 2020074658A JP 2020026978 A JP2020026978 A JP 2020026978A JP 2020026978 A JP2020026978 A JP 2020026978A JP 2020074658 A JP2020074658 A JP 2020074658A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
wireless communication
wlan
wwan
network
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020026978A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6904446B2 (ja
Inventor
大介 川上
Daisuke Kawakami
大介 川上
鈴木 英之
Hideyuki Suzuki
英之 鈴木
伊東 克俊
Katsutoshi Ito
克俊 伊東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Publication of JP2020074658A publication Critical patent/JP2020074658A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6904446B2 publication Critical patent/JP6904446B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W12/00Security arrangements; Authentication; Protecting privacy or anonymity
    • H04W12/06Authentication
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W76/00Connection management
    • H04W76/10Connection setup
    • H04W76/15Setup of multiple wireless link connections
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W76/00Connection management
    • H04W76/10Connection setup
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/02Terminal devices
    • H04W88/04Terminal devices adapted for relaying to or from another terminal or user
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/02Terminal devices
    • H04W88/06Terminal devices adapted for operation in multiple networks or having at least two operational modes, e.g. multi-mode terminals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W48/00Access restriction; Network selection; Access point selection
    • H04W48/08Access restriction or access information delivery, e.g. discovery data delivery
    • H04W48/14Access restriction or access information delivery, e.g. discovery data delivery using user query or user detection

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Security & Cryptography (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】より容易にネットワークに接続することが可能な無線通信装置、無線通信方法及びプログラムを提供する。【解決手段】第1のネットワークに接続して無線通信を行う第1の無線通信部と、前記第1の無線通信部により受信された他の無線通信装置の接続先選択ポリシーに対応する第2のネットワークへの、前記他の無線通信装置に関連する無線端末による接続を支援する制御部と、を備える無線通信装置。【選択図】図1

Description

本開示は、無線通信装置、無線通信方法及びプログラムに関する。
近年、インターネットを用いた多様なサービスが登場してきており、外出先でも容易にインターネットにアクセスする手段が求められている。例えばスマートフォン及び携帯電話等のWWAN(Wireless Wide Area Network)通信機能を有する端末は、外出先であっても、移動体通信網を介してインターネットにアクセスすることが可能である。一方、WWAN通信機能を有さない端末は、無線LAN(WLAN:Wireless Local Area Network)等の他の通信方式を用いてインターネットにアクセスすることが要されていた。WLAN等のネットワークへ接続する際は、アクセスポイントの検索、ID(identifier)及びパスワードの入力等の処理が要される場合があり、このような処理をより容易にするための技術が求められている。
ここで、装置間での直接的な通信が困難な場合に、リレー局を挟むことで装置間の通信を可能にする技術がある。例えば、下記特許文献1では、複数の移動局の中から受信電力又は受信品質に基づいて選択された移動局をリレー局として動作させて、他の移動局による通信を中継させる技術が開示されている。
特開2011−29990号公報
上記特許文献1に開示されたような、リレー局として他の無線端末による通信を中継することでインターネットへのアクセスを可能にする技術として、いわゆるテザリングがある。しかし、テザリングにおいては、テザリングのための親機として動作させる端末は、同一のユーザが使用する端末に限られることが一般的である等の様々な制約が存在するため、端末によるインターネットへのアクセスが困難な場合があった。
そこで、本開示では、より容易にネットワークに接続することが可能な、新規かつ改良された無線通信装置、無線通信方法及びプログラムを提案する。
本開示によれば、第1のネットワークに接続して無線通信を行う第1の無線通信部と、前記第1の無線通信部により受信された他の無線通信装置の接続先選択ポリシーに対応する第2のネットワークへの、前記他の無線通信装置に関連する無線端末による接続を支援する制御部と、を備える無線通信装置が提供される。
また、本開示によれば、第1のネットワークに接続して無線通信を行う第1の無線通信部と、自身に関連する無線端末による第2のネットワークへの接続を支援する他の無線通信装置へ前記第1のネットワークを経由して接続先選択ポリシーを送信するよう前記第1の無線通信部を制御する制御部と、を備える無線通信装置が提供される。
また、本開示によれば、第1のネットワークに接続して無線通信を行う無線通信装置により、受信された他の無線通信装置の接続先選択ポリシーに対応する第2のネットワークへの、前記他の無線通信装置に関連する無線端末による接続を支援すること、を含む無線通信方法が提供される。
また、本開示によれば、第1のネットワークに接続して無線通信を行う無線通信装置により、自身に関連する無線端末による第2のネットワークへの接続を支援する他の無線通信装置へ前記第1のネットワークを経由して接続先選択ポリシーを送信すること、を含む
無線通信方法が提供される。
また、本開示によれば、コンピュータを、第1のネットワークに接続して無線通信を行う第1の無線通信部と、前記第1の無線通信部により受信された他の無線通信装置の接続先選択ポリシーに対応する第2のネットワークへの、前記他の無線通信装置に関連する無線端末による接続を支援する制御部と、として機能させるためのプログラムが提供される。
また、本開示によれば、コンピュータを、第1のネットワークに接続して無線通信を行う第1の無線通信部と、自身に関連する無線端末による第2のネットワークへの接続を支援する他の無線通信装置へ前記第1のネットワークを経由して接続先選択ポリシーを送信するよう前記第1の無線通信部を制御する制御部と、として機能させるためのプログラムが提供される。
以上説明したように本開示によれば、より容易にネットワークに接続することが可能となる。なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の一実施形態に係る無線通信システムの概要について説明するための図である。 本開示の一実施形態に係る無線通信システムの概要について説明するための図である。 本実施形態に係る無線通信システムの構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係る無線通信システムの構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係るWLAN端末の論理的な構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係るWWAN端末の論理的な構成の一例を示すブロック図である 本実施形態に係るWWAN端末におけるUIの一例を示す図である。 本実施形態に係る接続先選択ポリシーの一例を説明するための説明図である。 本実施形態に係る位置情報の一例を説明するための説明図である。 本本実施形態に係る無線通信システムにおいて実行される接続処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係る無線通信システムにおいて実行されるEAP認証処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係る無線通信システムにおいて実行されるEAP認証処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 本本実施形態に係る無線通信システムにおいて実行される接続処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機
能構成を有する複数の要素を、必要に応じてWWAN端末200A、200B及び200Cのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、WWAN端末200A、200B及び200Cを特に区別する必要が無い場合には、単にWWAN端末200と称する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.概要
1.1.システムの概略的な構成
1.2.技術的な課題
2.構成例
2.1.無線通信システムの構成例
2.2.WLAN端末の構成例
2.3.WWAN端末の構成例
3.技術的特徴
4.動作処理例
5.応用例
6.まとめ
<<1.概要>>
<1.1.システムの概略的な構成>
まず、図1、図2を参照して、本開示の一実施形態に係る無線通信システム1の概要について説明する。
図1及び図2は、本開示の一実施形態に係る無線通信システム1の概要について説明するための図である。図1及び図2に示す例では、無線通信システム1は、無線通信装置100及び無線通信装置200(200A及び200B)を含む。
無線通信装置100は、他の装置との無線通信が可能な無線端末である。図1及び図2の例では、無線通信装置100は、ノートPCである。無線通信装置100は、例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11a、11b、11g、11n、11ac又は11adなどの通信方式に従って、WLANに接続することができるWLAN端末である。図1に示すように、WLAN端末100は、基地局510を介して無線ネットワーク500に接続し、サービスネットワーク400により提供されるサービスを利用可能である。また、WLAN端末100は、無線通信装置200との無線接続を形成することができる。この無線接続は、例えばBluetooth(登録商標)、NFC(Near field communication)等の任意の通信方式に従って形成され得る。WLAN端末100は、例えばユーザの自宅等で運用されるWLANなどのネットワーク情報が既知のWLANとの接続は可能であるが、外出先等のネットワーク情報が未知のWLANとの接続は困難である。なお、無線通信装置100は、ノートPC以外にも、PC、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistants)、HMD(Head Mounted Display)、ヘッドセット、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、スマートフォン、携帯電話端末、携帯用音楽再生装置、携帯用映像処理装置または携帯用ゲーム機器等として実現されてもよい。
無線通信装置200は、他の装置との無線通信が可能な無線端末である。図1及び図2の例では、無線通信装置200は、スマートフォンである。無線通信装置200は、例えばWLAN端末100との無線接続を形成することができる。また、無線通信装置200は、WWAN通信機能を有し、WWANに接続することができるWWAN端末である。WWAN端末200は、移動体通信網に接続するための加入者識別情報を有しており、加入
者識別情報を用いた認証処理を行って、移動体通信網等の無線ネットワーク300との無線接続を形成することができる。加入者識別情報は、例えばSIMカード(Subscriber Identity Module Card)に格納されるIMSI(International Mobile Subscriber Identity)である。WWAN端末200は、WWAN通信機能を用いて無線ネットワーク300に接続し、サービスネットワーク400により提供されるサービスを利用可能である。なお、無線通信装置200は、スマートフォン以外にも、ノートPC、PC、タブレット端末、PDA、HMD、ヘッドセット、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯電話端末、携帯用音楽再生装置、携帯用映像処理装置または携帯用ゲーム機器等として実現されてもよい。
ここで、WWAN端末200Aは、WLAN端末100に関連する端末であるものとする。例えば、WWAN端末200Aは、WLAN端末100と予めペアリングが行われる等の関連付けが行われていてもよい。例えば、WWAN端末200Aは、WLAN端末100と同一のユーザにより使用される。一方で、WWAN端末200Bは、WLAN端末100に関連しない端末であるものとする。例えば、WWAN端末200Bは、WLAN端末100と異なるユーザにより使用される。
無線ネットワーク300は、移動体通信網等のWWAN(第1のネットワーク)である。例えば、WWAN300は、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE-Advanced)、GSM(登録商標)、UMTS、W−CDMA、又はCDMA2000などの任意の無線通信方式に従って運用される。例えば、WWAN300は、基地局310により運用されるセルの範囲内に位置する無線通信装置200から接続される。
サービスネットワーク400は、インターネットなどの公衆ネットワークである。WWAN端末200は、WWAN300を介してサービスネットワーク400にアクセスすることができる。
ここで、WWAN通信機能を有さない端末は、WWAN300を介したインターネットへのアクセスは困難である。このような場合であっても、外出先等でのインターネットへのアクセスを実現するための手段として、例えばWWAN通信可能な端末によるテザリング、又は公衆WLANの利用が挙げられる。
テザリングとは、スマートフォン等のWWAN通信機能を有する端末を介して、他の通信端末がWWAN300に接続する技術である。例えば、WWAN端末200は、WWAN300及びWLAN端末100と接続可能であるので、WWAN300とWLAN端末100との通信を中継するアクセスポイントとして機能して、テザリングを実現することができる。これにより、WLAN端末100は、サービスネットワーク400により提供されるサービスを利用可能となる。
テザリングは、WWAN端末200がWWAN通信可能なエリアのどこに位置していても利用可能である。しかし、テザリング利用のための端末設定を、WWAN端末200及びWLAN端末100の両方で行うことが要されるため、ユーザの利便性が損なわれていた。また、テザリング中はアクセスポイントとして機能するWWAN端末200の電力消費が大きい。
他方、公衆WLANとは、WLANを利用したインターネットへの接続を提供するサービスである。無線ネットワーク500は、例えばWLANにより運用される公衆ネットワーク(第2のネットワーク)である。WLAN端末100は、WLAN500へ接続して、サービスネットワーク400に、又はWWAN300をさらに介してサービスネットワーク400にアクセスすることができる。これにより、WLAN端末100は、サービス
ネットワーク400により提供されるサービスを利用可能となる。なお、図1に示した例では、WLAN500は基地局510により運用され、図2に示した例では、WLAN500は基地局510として機能するWWAN端末200Bにより運用される。
<1.2.技術的な課題>
スマートフォンのようなWWAN通信機能を有する無線端末は、3GPP(Third Generation Partnership Project)によって提案されたANDSF(Access Network Discovery and Selection Function)、又はWi-Fi Allianceによって提案されたWi-Fi CERTIFIED Passpointの技術を用いて、周囲の公衆WLANへ接続し自身が有する加入者識別情報を用いてユーザ認証を実施することが可能である。しかし、ノートPCの様にWWAN通信機能を持たず、加入者識別情報を有さない無線端末では、ユーザ自ら利用可能な公衆WLANを選択し、認証手続きを実施することが要される場合があり、利便性が損なわれていた。
他方、WLAN端末100は、WWAN端末200Aをテザリングモードで動作させることで、インターネットにアクセス可能である。しかし、WWAN端末200Aがテザリングモードに対応していない場合や、テザリングに対応していてもデータ通信速度やデータ通信量に制限が課されている場合、WLAN端末100によるインターネットの利用が困難である。また、WWAN端末200Bは、例えばユーザが異なるので、WLAN端末100のためにテザリングモードで動作させることは困難であった。
そこで、上記事情を一着眼点にして本開示の一実施形態に係る無線通信装置を創作するに至った。本開示の一実施形態に係る無線通信装置は、より容易にネットワークに接続することが可能である。具体的には、本開示の一実施形態では、他のユーザにより使用されるWWAN端末200Bの関与により、WLAN端末100がインターネットに接続することが可能な仕組みを提供する。例えば、図1では、WWAN端末200Bは、WLAN端末100によるWLAN500への認証処理を支援する。一方で、図2では、WWAN端末200Bは、自らが基地局510として機能することで、WLAN端末100によるWLAN500への接続を支援する。
以下、図3〜図15を参照して、本開示の一実施形態に係る無線通信装置を含む無線通信システムについて詳細に説明する。
<<2.構成例>>
<2.1.無線通信システムの構成例>
図3及び図4は、本実施形態に係る無線通信システム1の構成の一例を示すブロック図である。図3及び図4に示すように、無線通信システム1は、WLAN端末100及びWWAN端末200を含み、WWAN300、WLAN500、及びサービスネットワーク400への無線接続を提供する。なお、図3は図1に対応する構成例であり、図4は図2に対応する構成例である。なお、図4では、WWAN端末200Aは、図3に示した構成と同様であるため図示を省略している。
(1)WWAN300
図3及び図4に示すように、WWAN300は、基地局310、ゲートウェイ320、加入者情報サーバ330、認証サーバ340、及びネットワーク情報提供サーバ350により運用される。
(1−1)基地局310
基地局310は、WWAN通信機能を有する無線端末が、WWAN300に接続する際の接点となる装置である。例えば、基地局310は、WWAN端末200からの接続を受
け付ける。LTEにおいては、基地局310はeNBに相当する。
(1−2)ゲートウェイ320
ゲートウェイ320は、WWAN300と他のネットワークとの通信を中継する装置である。例えば、ゲートウェイ320は、WWAN300とサービスネットワーク400との通信、及びWWAN300とWLAN500との通信を中継する。LTEにおいては、ゲートウェイ320はP−GW(Packet Data Network Gateway)に相当する。
(1−3)加入者情報サーバ330
加入者情報サーバ330は、WWAN300への加入者情報を保持する装置である。加入者情報サーバ330は、無線端末がWWAN300へ接続する際の認証処理に利用される情報も保持する。LTEにおいては、加入者情報サーバ330はHSS(Home Subscriber Server)に相当する。
(1−4)認証サーバ340
認証サーバ340は、WWAN300への接続がWWAN300の加入者による接続であることを認証する装置である。認証サーバ340は、加入者情報サーバ330を参照してこの認証処理を行い得る。LTEにおいては、認証サーバ340はAAA(Authentication, Authorization and Accounting)サーバに相当する。
また、認証サーバ340は、WLAN500への接続を認証する機能を有する。例えば、WLAN500への認証プロトコルとして、EAP(Extensible Authentication Protocol)−AKA、EAP−SIM、又はEAP−AKA´等の、WWAN300への加入者識別情報を用いた認証プロトコルが採用され得る。その場合、認証サーバ340は、加入者情報サーバ330を参照して認証処理を行う。なお、WWAN通信機能を有し、加入者識別情報を用いた認証処理を経てWWAN300への接続が可能な端末は、同じく加入者識別情報を用いた認証処理を経てWLAN500への接続が可能である。
(1−5)ネットワーク情報提供サーバ350
ネットワーク情報提供サーバ350は、無線端末が現在接続されている無線ネットワークから他の無線ネットワークへ接続先を切り替える際に必要となる、接続先の無線ネットワークの情報を提供する装置である。例えば、ネットワーク情報提供サーバ350は、WWAN端末200に対して、WLAN500に接続するためのネットワーク情報を提供し得る。LTEにおいては、ネットワーク情報提供サーバ350はANDSFサーバに相当する。
(2)WLAN500
WLAN500は、基地局510により運用される公衆ネットワークである。本明細書では、公衆ネットワークの通信方式はWLANであるものとして説明するが、Bluetooth等の他の任意の通信方式に従って運用されてもよい。
基地局510は、WLAN通信機能を有する無線端末が、WLAN500に接続する際の接点となる装置である。例えば、基地局510は、WLAN端末100からの接続を受け付ける。公衆ネットワークの通信方式がWLANの場合、基地局510はアクセスポイントに相当する。なお、基地局510は、ひとつ以上の認証プロトコルをサポートし得る。図3に示した例では、WLAN500は基地局510により運用される。一方で、図4に示した例では、WLAN500は基地局510として機能するWWAN端末200Bにより運用される。
<2.2.WLAN端末の構成例>
図5は、本実施形態に係るWLAN端末100の論理的な構成の一例を示すブロック図である。図5に示すように、WLAN端末100は、無線通信部110、記憶部120、及び制御部130を有する。
(1)無線通信部110
無線通信部110は、外部機器との間でのデータの送受信を行う通信モジュールである。無線通信部110は、多様な通信方式を用いて無線通信を行うことができる。例えば、無線通信部110は、WLANモジュール112を有し、Wi−Fi(登録商標)、WLANを用いて無線通信可能である。また、無線通信部110は、BT(Bluetooth)モジュール114を有し、Bluetoothを用いて無線通信可能である。また、無線通信部110は、NFCモジュール116を有し、NFCを用いて無線通信可能である。
例えば、無線通信部110は、WWAN端末200との無線通信を行う。例えば、無線通信部110は、NFC、Bluetooth、Bluetooth Low Energy、Wi−Fi Direct(登録商標)又はWLAN等の近距離無線通信方式を用いて、WWAN端末200との無線通信を行う。他にも、無線通信部110は、ZigBee(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)等の近距離無線通信方式を用いて、WWAN端末200との無線通信を行ってもよい。
例えば、無線通信部110は、公衆ネットワークに接続して無線通信を行う。例えば、無線通信部110は、WLAN等の無線通信方式を用いて、WLAN500に接続する。公衆ネットワークは、WLAN以外の任意の無線通信方式をサポートしていてもよく、その場合、無線通信部110は公衆ネットワークに応じた無線通信方式を用いて公衆ネットワークに接続し得る。また、無線通信部110は、WLAN500から受信される信号の強度からRSSI(Received Signal Strength Indicator)を測定する等の測定処理を行ってもよい。
無線通信部110は、WWAN端末200との無線通信及び公衆ネットワークとの無線通信について、同一の通信方式を用いて無線通信を行ってもよい。例えば、無線通信部110は、WLANを用いてWWAN端末200と通信しつつ、WLAN500に接続してもよい。
(2)記憶部120
記憶部120は、所定の記録媒体に対してデータの記録再生を行う部位である。例えば、記憶部120は、WWAN端末200Aとの間で共有された接続先選択ポリシーを記憶してもよい。
(3)制御部130
制御部130は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従ってWLAN端末100内の動作全般を制御する。例えば、制御部130は、WWAN端末200Bによる支援に基づいて、WLAN500に接続するための各種処理を行う。
以上、本実施形態に係るWLAN端末100の構成例を説明した。続いて、図6を参照して、本実施形態に係るWWAN端末200の構成例を説明する。
<2.3.WWAN端末の構成例>
図6は、本実施形態に係るWWAN端末200の論理的な構成の一例を示すブロック図である。図6に示すように、WWAN端末200は、無線通信部210、記憶部220、加入者識別モジュール230、及び制御部240を有する。なお、WWAN端末200A
及び200Bは同一の構成を有していてもよい。
(1)無線通信部210
無線通信部210は、外部機器との間でのデータの送受信を行う通信モジュールである。無線通信部210は、多様な通信方式を用いて無線通信を行うことができる。例えば、無線通信部210は、WWANモジュール212を有し、WWAN300を用いて無線通信可能である。また、無線通信部210は、WLANモジュール214を有し、Wi−Fi、WLANを用いて無線通信可能である。また、無線通信部210は、BTモジュール216を有し、Bluetoothを用いて無線通信可能である。また、無線通信部210は、NFCモジュール218を有し、NFCを用いて無線通信可能である。
例えば、無線通信部210は、WWANモジュール212により、WWAN300に接続して無線通信を行う第1の無線通信部として機能し得る。例えば、無線通信部210は、WWANモジュール212を介して認証サーバ340との間で通信を行う。
例えば、無線通信部210は、WLANモジュール214により、WLAN500に関する無線通信を行う第2の無線通信部として機能し得る。例えば、WWAN端末200Aの無線通信部210は、WLANモジュール214を介して基地局510との間で通信を行い得る。また、WWAN端末200Bの無線通信部210は、WLAN500を形成してWLAN端末100との無線通信を行い得る。
例えば、無線通信部210は、WLAN端末100との無線通信を行う第3の無線通信部として機能し得る。例えば、無線通信部210は、NFC、Bluetooth、Bluetooth Low Energy、Wi−Fi Direct又はWLAN等の近距離無線通信方式を用いて、WLAN端末100との無線通信を行う。他にも、無線通信部210は、ZigBee、IrDA(Infrared Data Association)等の近距離無線通信方式を用いて、WLAN端末100との無線通信を行ってもよい。
(2)記憶部220
記憶部220は、所定の記録媒体に対してデータの記録再生を行う部位である。例えば、記憶部220は、接続先選択ポリシー、及びWLAN端末100との間でリンクを確立するためのリンク情報等を記憶してもよい。
(3)加入者識別モジュール230
加入者識別モジュール230は、WWAN300への加入者識別情報を格納する格納部としての機能を有する。例えば、加入者識別モジュール230は、SIMカードにより実現される。
(4)制御部240
制御部240は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従ってWWAN端末200内の動作全般を制御する。例えば、制御部240は、WLAN端末100によるWLAN500への接続を実現するための各種処理を行う。具体的には、WWAN端末200Bの制御部240は、無線通信部210により受信されたWWAN端末200Aの接続先選択ポリシーに対応するWLAN500への、WLAN端末100による接続を支援する。これにより、WLAN端末100は、WLAN500に接続することが可能となる。また、WWAN端末200Aの制御部240は、WLAN端末100によるWLAN500への接続を支援するWWAN端末200Bへ、WWAN300を経由して接続先選択ポリシーを送信するよう無線通信部210を制御する。これにより、WWAN端末200Bが、接続先選択ポリシーを取得することができる。
以上、本実施形態に係るWWAN端末200の構成例を説明した。続いて、本実施形態に係る無線通信システム1の技術的特徴を説明する。
<<3.技術的特徴>>
(支援のリクエスト)
WWAN端末200Aは、WLAN端末100によるWLAN500への接続のための支援をリクエストする。具体的には、WWAN端末200Aは、支援のリクエストとして、接続先選択ポリシーを送信し得る。送信された接続先選択ポリシーは、無線通信システム1により選定されたWWAN端末200BによりWWAN300を経由して受信されて、支援のために用いられる。この接続先選択ポリシーは、予めWWAN端末200AとWLAN端末100との間で共有されていてもよい。
接続先選択ポリシーが共有されるタイミングは多様に考えられる。例えば、ANDSFサーバから定期的1時間、1日、1週間毎などに接続先選択ポリシーがWWAN端末200Aへ送信されたタイミングで共有されてもよい。また、WWAN端末200Aの電源ON/OFFのタイミングで共有されてもよい。また、WWAN端末200Aが特定のエリアへ移動したタイミングで共有されてもよい。
接続先選択ポリシーとは、ネットワークの通信方式、ネットワークの優先順位及びネットワークの識別情報に関する情報を含む情報である。接続先選択ポリシーの詳細な構造については、図8を参照して後述する。一例として、NetworkSelectionPolicyという名前を持ったANDSF Management Objectについて、PolicyがSet_1とSet_2の2種類あり、優先順位がRulePriorityで定められている例を下記に示す。なお、Set_1には3つのアクセスネットワーク情報が含まれており、それぞれ優先順位がAccessNetworkPriorityで設定されている。
./ANDSF/Name=NetworkSelectionPolicy
./ANDSF/Policy/Set_1/RulePriority=1
./ANDSF/Policy/Set_1/PrioritizedAccess/1/AccessTechnology=WLAN
./ANDSF/Policy/Set_1/PrioritizedAccess/1/AccessID=HotSpotSSID1
./ANDSF/Policy/Set_1/PrioritizedAccess/1/AccessNetworkPriority=10
./ANDSF/Policy/Set_1/PrioritizedAccess/2/AccessTechnology=WLAN
./ANDSF/Policy/Set_1/PrioritizedAccess/2/AccessID=HotSpotSSID2
./ANDSF/Policy/Set_1/PrioritizedAccess/2/AccessNetworkPriority=20
./ANDSF/Policy/Set_1/PrioritizedAccess/3/AccessTechnology=WLAN
./ANDSF/Policy/Set_1/PrioritizedAccess/3/AccessID=HotSpotSSID3
./ANDSF/Policy/Set_1/PrioritizedAccess/3/AccessNetworkPriority=30
./ANDSF/Policy/Set_2/RulePriority=2
./ANDSF/Policy/Set_2/PrioritizedAccess/1/AccessTechnology=WLAN
./ANDSF/Policy/Set_2/PrioritizedAccess/1/AccessID=HomeSSID
./ANDSF/Policy/Set_2/PrioritizedAccess/1/AccessNetworkPriority=10
(WWAN端末200Bの選定)
次いで、ひとつ以上のWWAN端末200の中からWWAN端末200Bを選定することについて説明する。例えば、基地局310、加入者情報サーバ330又はネットワーク情報提供サーバ350が、WWAN端末200Bを選定するエンティティとして機能し得る。
例えば、無線通信システム1は、WLAN端末100に地理的に近い場所に位置するW
WAN端末200を、WWAN端末200Bとして選定する。具体的には、同一のユーザに所持される等、WLAN端末100とWWAN端末200Aとが近くに位置する場合が多いため、無線通信システム1は、WWAN端末200Aの位置情報を参照してWWAN端末200Bを選定し得る。そのために、WWAN端末200Aは、自身の位置情報を、WWAN端末200Bを選定するエンティティへWWAN300を経由して送信し得る。WWAN端末200Aは、位置情報の送信として、例えばLTEにおける位置登録を行ってもよいし、位置登録とは別の処理として位置情報を送信してもよい。位置情報は、セルID(GERAN_CI、UTRAN_CI、EUTRA_CI)や経度、緯度情報(AnchorLongitude、AnchorLatitude)を含んでいてもよい。位置情報の詳細な構造については、図9を参照して後述する。
選定されたWWAN端末200Bは、自身でWLAN500を形成するのか、又は他のWLAN500にWLAN端末100を接続させるのかを選択する。例えば、WWAN端末200Bは、周囲に接続可能な、又は通信品質等が基準を満たすWLAN500が存在しない場合に、自身でWLAN500を形成してもよい。いずれにしろ、WWAN端末200Bは、WLAN端末100と地理的に近い位置で運用されているWLAN500へのWLAN端末100の接続に資することが可能となる。なお、この選択は、WLAN端末100、WWAN端末200A、基地局310又は加入者情報サーバ330等のWWAN端末200B以外の装置により行われてもよい。
WWAN端末200Bは、WWAN端末200Bのユーザに対し、WLAN端末100の支援を行うことに関する許可を得るためのUIを表示し得る。WWAN端末200Bが支援を行う場合、相応の電力消費や通信を要するためである。図7は、本実施形態に係るWWAN端末200BにおけるUIの一例を示す図である。図7に示すように、まず、符号610に示したUIが表示され、ユーザにより許可(ボタン611)又は拒否(ボタン612)が選択される。ユーザにより許可された場合、符号620に示したUIが表示され、認証に完了すると符号630に示したUIが表示される。なお、ユーザにより拒否された場合、無線通信システム1は、再度WWAN端末200Bの選定を行ってもよい。各UIには、支援をリクエストしたWLAN端末100を識別するための情報が含まれていてもよい。例えば、WLAN端末100のデバイスアドレスや、リンク情報に含まれる識別子等が表示され得る。さらに、WLAN端末100は、WWAN端末200Bと直接的に通信する際に、ユーザフレンドリーな名称を通知してもよい。また、通信事業者は、WLAN端末100からのリクエストを許可したWWAN端末200Bに対して通信料金を割り引く等のインセンティブを与え、WLAN端末100に対して課金・決済を実施してもよい。その場合、通信事業者は、インセンティブを示す情報をWWAN端末200Bに通知し、課金・決済情報をWLAN端末100に通知してもよい。
(他のネットワークへ接続させる)
WWAN端末200Bは、受信した接続先選択ポリシーに基づいて、WLAN端末100の接続先のWLAN500を選択してもよい。例えば、WWAN端末200Bは、優先順位の高いSSIDのWLAN500を選択し得る。また、WWAN端末200は、自身が有する接続先選択ポリシーにさらに基づいて、WLAN端末100の接続先を選択してもよい。例えば、WWAN端末200は、双方の接続先選択ポリシーにおいて共通して優先順位の高いSSIDのWLAN500を選択し得る。このように、接続先選択ポリシーに基づく選択により、WLAN端末100は、適切なWLAN500に接続することが可能となる。
(WWAN端末200Bによるネットワーク形成)
例えば、WWAN端末200Bは、接続先選択ポリシーが受信された場合に、WLAN500を形成するようWLANモジュール214を制御してもよい。具体的には、WWA
N端末200Bは、無線LANのアクセスポイントとして又はWi−Fi Direct(登録商標)のP2P Gruop Ownerとして、WLAN500を形成してもよい。WLAN端末100が、このWLAN500に接続した場合、WWAN端末200Bを経由してインターネットにアクセスすることが可能となる。
WWAN端末200Bは、接続先選択ポリシーに含まれる優先順位の高い識別情報を用いてWLAN500を形成してもよい。例えば、WWAN端末200Bは、優先順位の高いSSIDを使用して、WLAN500を起動する。これにより、WLAN端末100は、仮に周囲に接続可能なWLAN500が存在していた場合であっても、WWAN端末200Bにより形成されたWLAN500に優先的に接続を試みることができる。
WWAN端末200Bは、WLAN端末100とWWAN300との通信を中継してもよい。例えば、WWAN端末200Bは、WWANモジュール212及びWLANモジュール214により、自身が形成したWLAN500に接続したWLAN端末100が行う通信を中継する、リレー局として機能する。
(リンクの確立)
WLAN端末100は、WWAN端末200との間でリンク(ペアリング)を確立して無線通信を行ってもよい。これにより、WLAN端末100及びWWAN端末200は、多様な情報を直接的に送受信することができる。
WWAN端末200は、リンク情報を用いてWLAN端末100を特定し、リンクを形成する。リンク情報としては、例えばWLAN端末100を識別するための識別情報が含まれてもよい。例えば、Bluetoothを用いてリンクが形成される場合には、WLAN端末100のリンク情報には、WLAN端末100のBluetooth Device Addressが含まれ得る。例えば、WWAN端末200Aは、WLAN端末100からリンク情報を直接的に取得してもよい。一方で、WWAN端末200Bは、WWAN300を経由してリンク情報を受信してもよい。WWAN端末200Bにとって、WLAN端末100は他のユーザに使用される端末であるから、直接的な通信はセキュリティの観点から好ましくない。この点、WWAN端末200Bは、一旦WWAN300(加入者情報サーバ330)を経由したリンク情報を使用することで、セキュリティを確保することができる。
WWAN端末200Aは、WLAN端末100のリンク情報を、WWAN300を介してWWAN端末200Bへ送信してもよい。特に、WWAN端末200Aは、周囲にWLAN500が存在する場合にリンク情報を送信してもよい。後述するように、周囲にWLAN500が存在する場合、WWAN端末200Bは、WLAN端末100による周囲に存在するWLAN500への認証処理に関与し得る。そのため、WWAN端末200Aは、周囲にWLAN500が存在する場合にリンク情報を送信することで、WWAN端末200BがWLAN端末100との間でリンクを確立して、認証処理のための情報の送受信を可能にする。
(EAP認証)
WWAN端末200は、WLAN端末100によるWLAN500への認証処理に関与し得る。
例えば、WLAN端末100は、加入者識別情報を用いた認証処理により、WLAN500への認証を行ってもよい。その際、WLAN端末100は、WWAN端末200が有する加入者識別情報を用いたEAP認証により、WLAN500への認証を行ってもよい。
例えば、WLAN端末100は、WWAN端末200により行われる認証処理のために、WWAN端末200とWLAN500との間で送受信されるメッセージを中継する。具体的には、まず、WLAN端末100は、WWAN端末200へ、加入者識別情報に基づく認証情報を生成するよう要求するメッセージを送信する。WWAN端末200は、受信したメッセージに基づいて、WLAN端末100によるWLAN500のEAP認証のための認証情報を、自身の加入者識別情報を用いて生成して、生成した認証情報を含むメッセージをWLAN端末100へ返信する。そして、WLAN端末100は、受信したメッセージを、WLAN端末100の接続先のWLAN500を運用する基地局510へ送信する。
WLAN端末100は、上述したメッセージの中継処理によって、EAPを用いたWLAN500への認証処理をWWAN端末200に代理で行わせることができる。このため、WLAN端末100は、加入者識別情報を有さない場合であっても、容易にWLAN500に接続することができる。
WWAN端末200は、WLAN端末100によるメッセージの中継を受けることで、EAPを用いたWLAN500への認証処理を、WLAN端末100に代理して行うことができる。このため、WWAN端末200は、WLAN端末100が加入者識別情報を有さない場合であっても、WLAN端末100によるWLAN500への容易な接続を実現することができる。また、WWAN端末200は、加入者識別情報等を直接WLAN端末100へ送信しないので、セキュリティを担保することが可能である。
認証処理には、EAP−AKA、EAP−SIM、又はEAP−AKA’等の、加入者情報を用いる任意の認証プロトコルが採用されてもよい。WLAN端末100とWWAN端末200との間で送受信されるメッセージは、例えばEAP−Request/Identity及びEAP−Response/Identityであってもよい。他にも、上記メッセージは、EAP−Request/AKA−Challenge及びEAP−Response/AKA−Challengeであってもよい。なお、以下では、加入者識別情報を用いる認証プロトコルの一例として、EAP−AKAが採用される例を説明するが、EAP−SIM、又はEAP−AKA’等の、加入者情報を認証処理に用いる他の認証プロトコルが採用されてもよい。
(接続先選択ポリシーの一例)
続いて、図8を参照して、接続先選択ポリシーの内容について説明する。
図8は、本実施形態に係る接続先選択ポリシーの一例を説明するための説明図である。図8では、接続先選択ポリシーに含まれるノードの構成を示している。図8に示すように、接続先選択ポリシーはディレクトリ構造を有している。以下、各ノードについて説明する。
<X>:
特定ノードに対するプレースホルダ
RulePriority:
ルールの優先順位。整数で表され、小さい値ほど優先順位は高い
PrioritizedAccess:
特定ルールに対する優先アクセスを示すノード
AccessTechnology:
優先接続向けの技術を以下のいずれかの整数で記す
0:Reserved
1:3GPP
2:Reserved
3:WLAN
4:WiMAX
5−255:Reserved
AccessId:
アクセスネットワークIDとしてWLANの場合はSSID、WiMAXの場合はNAP−IDを文字列で記す
SecondaryAccessId:
WLANアクセスネットワークに対してHESSIDのみ文字列で記す。AccessIdにWLANが選択されている場合にのみ使用される
AccessNetworkPriority:
アクセス技術の優先順位を1−250の整数で記す。小さい値ほど優先順位は高い
0: Reserved
1−250: Priority value
251−253: Reserved
254: 限定アクセス、現在のルールが有効な場合はアクセスすべきではない
255: 禁止、現在のルールが有効な場合、UEはアクセスしてはいけない
ValidityArea:
特定ルールに対するロケーションコンディション
3GPP_Location:
3GPPロケーション
PLMN:
特定の3GPPロケーションコンディションに対するPLMN(Public Land Mobile Network)コード
TAC:
特定の3GPPロケーションコンディションに対するトラッキングエリアコード
LAC:
特定の3GPPロケーションコンディションに対するロケーションエリアコード
GERAN_CI:
特定のGERAN(GSM EDGE Radio Access Network)ネットワークに関連する場所のセルID
UTRAN_CI:
特定のUTRAN(UMTS Terrestrial Radio Access Network)ネットワークに関連する場所のセルID
EUTRA_CI:
特定のE−UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)ネットワークに関連する場所のセルID
3GPP2_Location:
3GPP2ロケーション
1x:
3GPP2 1x RAT(Radio Access Technology)ロケーション
SID:
3GPP2 1x RATロケーションコンディションのためのシステム識別コード
NID:
3GPP2 1x RATロケーションコンディションのためのネットワーク識別コード
Base_ID:
3GPP2 1x RATロケーションコンディションのための基地局識別コード
HRPD:
3GPP2 HRPD RATロケーション
Sector_ID:
3GPP2 HRPD RATロケーションコンディションのためのセクタID
Netmask:
3GPP2 HRPD RATロケーションコンディションのためのネットマスクコード
WiMAX_Location:
WiMAXロケーション
NAP−ID:
特定のWiMAXロケーションコンディションのためのNetwork Access Provider ID
BS−ID:
特定のWiMAXロケーションコンディションのための基地局ID
WLAN_Location:
WLANロケーション
HESSID:
特定のWLANロケーションコンディションのためのHESSID
SSID:
特定のWLANロケーションコンディションのためのSSID
BSSID:
特定のWLANロケーションコンディションのためのBSSID
Geo_Location:
GPSロケーション
Circular:
サーキュラエリアロケーション
AnchorLatitude:
サーキュラエリア中心の緯度
AnchorLongitude:
サーキュラエリア中心の経度
Radius:
サーキュラエリアの有効半径
TimeOfDay:
日時の状況を示すノード
TimeStart:
開始時刻
TimeStop:
終了時刻
DateStart:
開始日
DateStop:
終了日
UpdatePolicy:
更新ポリシーを0又は1で示す
0: UEは更新不要
1: UEは更新必要
(位置情報の一例)
続いて、図9を参照して、位置情報の内容について説明する。
図9は、本実施形態に係る位置情報の一例を説明するための説明図である。図9では、位置情報に含まれるノードの構成を示している。図9に示すように、位置情報は図8を参照して上記説明した接続先選択ポリシーの一部と同様の構造を有しているため、ここでの重複する説明は省略する。
<<4.動作処理例>>
(接続処理1)
図10は、本本実施形態に係る無線通信システム1において実行される接続処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図10に示すように、本シーケンスには、基地局310、WWAN端末200A、WLAN端末100、WWAN端末200B及び基地局510が関与する。本シーケンスは、図1及び図3に対応するシーケンスである。
図10に示すように、まず、ステップS102で、WWAN端末200A及びWLAN端末100はリンクを確立する。例えば、WWAN端末200Aは、予めWLAN端末100から受信したリンク情報を用いて、Bluetooth、NFC又はWi−Fi Direct等の任意の通信方式を用いてリンクを確立する。
次いで、ステップS104で、WWAN端末200A及びWLAN端末100は、接続先選択ポリシーを共有する。例えば、WWAN端末200Aは、自身の接続先選択ポリシーをWLAN端末100へ送信する。
次に、ステップS106で、WWAN端末200Aは、接続先選択ポリシー、位置情報及びリンク情報を基地局310へ送信する。
次いで、ステップS108で、基地局310は、支援端末を探索する。例えば、基地局310は、上記ステップS106で受信した位置情報が示すWWAN端末200Aに地理的に近い場所に位置するWWAN端末200Bを、支援端末として選定する。
次に、ステップS110で、基地局310は、選定したWWAN端末200Bへ、上記ステップS106で受信した接続先選択ポリシー及びリンク情報を送信する。基地局310は、これらの情報に加えて、EAP−AKA、EAP−TLS等の認証タイプ、証明書等の認証のための情報を送信してもよい。送信先は1台でもよいし複数でもよい。複数の場合、そのうち1台のWWAN端末200がWWAN端末200Bとして動作することとなる。その他のWWAN端末200は、例えば所定時間経過後に自動的に支援のための処理を停止してもよい。また、これらの情報を受信したWWAN端末200Bは、WWAN端末200Bのユーザに対し、図7に一例を示した、WLAN端末100の支援を行うことに関する許可を得るためのUIを表示してもよい。
次いで、ステップS112で、WWAN端末200Bは、上記ステップS110で受信したリンク情報を用いて、WLAN端末100にリンク要求を送信する。例えば、WWAN端末200Bは、Bluetoothが用いられる場合、リンク情報に含まれるBluetooth Device Addressの端末へリンク要求を送信する。
次に、ステップS114で、WWAN端末200B及びWLAN端末100は、リンクを構築する。例えば、Bluetoothが用いられる場合、WWAN端末200及びWLAN端末100はペアリングを確立して、Bluetoothを用いた通信が可能な状態となる。
次いで、ステップS116で、WWAN端末200Bは、WLAN端末100へ接続先選択ポリシーを送信する。ここで、後のステップS118において、WWAN端末200Bの加入者識別情報を用いた認証処理が行われる場合、本ステップにおいてWWAN端末200Bの接続先選択ポリシーが用いられることが望ましい。例えば、WWAN端末200Bは、上記ステップS110で受信した接続選択ポリシー、及び自身が有する接続先選択ポリシーの双方に基づいて、WLAN端末100が接続すべきWLAN500を選択する。具体的には、WWAN端末200Bは、双方の接続先選択ポリシーにおける優先順位や、RSSI及び通信速度等に基づいて、条件のよいWLAN500の接続先選択ポリシーを選択的に送信してもよい。
そして、ステップS118で、WLAN端末100は、WWAN端末200の加入者識別情報を用いて、WLAN500への認証処理を行う。本シーケンスでは、WWAN端末200Bの加入者識別情報が用いられるものとする。本ステップにおいては、上記ステップS114で確立された通信路を用いて、EAP認証処理のためのメッセージの送受信が行われる。本ステップにおける詳細な処理については、図11及び図12を参照して後述する。
これにより、ステップS120で、WLAN端末100と基地局510との間で接続が確立する。WLAN端末100は、基地局510を介してサービスネットワーク400を利用する。利用し得るサービスとしては、例えばVoice over Wi-Fi、Video over Wi-Fi等のIMSサービスが考えられる。
(EAP認証処理)
以下、図11及び12を参照して、WWAN端末200の加入者識別情報を用いたEAP認証処理の詳細な内容を説明する。なお、図11及び図12に登場するWWAN端末200は、WLAN端末100によるWLAN500への認証のために用いられる加入者識別情報を有する端末である。つまり、WWAN端末200Aの加入者識別情報が用いられる場合は、以下の説明における「WWAN端末200」を「WWAN端末200A」に読み替えればよい。また、WWAN端末200Bの加入者識別情報が用いられる場合は、以下の説明における「WWAN端末200」を「WWAN端末200B」に読み替えればよい。
図11及び図12は、本実施形態に係る無線通信システム1において実行されるEAP認証処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図11及び図12に示すように、本シーケンスには、基地局310、WWAN端末200、WLAN端末100、基地局510、認証サーバ340、及び加入者情報サーバ330が関与する。なお、WLAN端末100及びWWAN端末200に関しては、メッセージのやり取りに用いられる通信モジュールを、「モジュール」という文言を省略して記載している。例えば、WLAN(Wi−Fi)モジュール112を起点又は終点とするメッセージは、WLANモジュール112により送受信されることを示している。BTモジュール114、WWANモジュール212、及びBTモジュール216についても同様である。
ここで、上述したように、WLAN端末100とWWAN端末200との間では通信路が確立されており、この通信路を用いてEAP認証処理のためのメッセージの送受信が行われる。一例として、本シーケンスでは、WLAN端末100とWWAN端末200との間でBluetoothを用いた無線接続が確立されているものとする。もちろん、Bluetooth以外の、例えばWi−Fi Direct等の任意の通信方式により無線接続が確立されていてもよい。
図11に示すように、まず、ステップS202で、WLAN端末100は、基地局510へAssociationを行う。WLAN端末100は、Associationにより、認証処理のための論理的な接続を確立する。WLAN端末100は、認証処理以外の、例えばデータ通信を行うことはまだできない。
次いで、ステップS204で、WLAN端末100は、基地局510へ、EAPoL−Startを送信する。
次いで、ステップS206で、基地局510は、WLAN端末100へEAP−Request/Identityを送信する。
次に、ステップS208で、WLAN端末100は、WWAN端末200へ、ステップS206で受信したEAP−Request/Identityを送信する。このメッセージは、WWAN端末200に対して、EAP−AKAで必要となるIdentityを生成するよう要求するメッセージである。
次いで、ステップS210で、WWAN端末200は、自身が有する加入者識別モジュール230を参照して、Identityを生成する。例えば、制御部240は、加入者識別モジュール230であるSIMカードに記録された情報に基づいて、Identityを生成する。認証プロトコルがEAP−AKAの場合、IMSIをもとにIdentityが生成される。
なお、IMSIのフォーマットは以下の通りである。
<MCC:3桁><MNC:2又は3桁><MSIN:最大10桁>
ここで、MCC(Mobile Country Code)は、国を示す情報であり、MNC(Mobile Network Code)は、事業者を示す情報であり、MSIN(Mobile Subscriber Identification Number)は、加入者識別コードを示す情報である。
また、Identityのフォーマットは以下の通りである。
0<IMSI>@wlan.mnc<MNC>.mcc<MCC>.3gppnetwork.org
例えば、MNCが3桁であり、IMSIが「123456012345678」であった場合を想定する。この場合、Identityは、「0123456012345678@wlan.mnc456.mcc123.3gppnetwork.org」となる。以上、ステップS210におけるIdentityの生成処理について説明した。
次に、ステップS212で、WWAN端末200は、EAP−Response/Identityを、WLAN端末100へ返信する。このメッセージには、ステップS210において生成されたIdentitiyが格納されている。
次いで、ステップS214で、WLAN端末100は、受信したEAP−Response/Identityを、基地局510へ転送する。
次に、ステップS216で、基地局510は、RADIUS−Access−Requestを認証サーバ340へ送信する。このメッセージには、WWAN端末200により生成されたIdentityが格納される。
次いで、ステップS218で、認証サーバ340は、Retreive−Authen
tication−Vectorを加入者情報サーバ330へ送信して、Identitiyに対する認証ベクタを要求する。このメッセージには、WWAN端末200により生成されたIdentityが格納される。認証ベクタとは、接続してきた端末を認証する際に必要とされる情報の集合であり、EAP−AKAの場合は以下の情報から構成される。
RAND:ランダム値。チャレンジとして利用される。
AUTN:端末がネットワークを認証するための値。
XRES:チャレンジに対して期待される応答値。
IK :メッセージ完全性検証用鍵。
CK :メッセージ暗号化用鍵。
次に、ステップS220で、加入者情報サーバ330は、AKAアルゴリズムを実行して、受信したメッセージに格納されたIdentitiyに対応する認証ベクタを生成する。
次いで、図12に示すように、ステップS222で、加入者情報サーバ330は、生成した認証ベクタを認証サーバ340へ送信する。
次に、ステップS224で、認証サーバ340は、RADIUS−Access−Challengeを基地局510へ送信する。このメッセージには、加入者情報サーバ330により生成された認証ベクタが格納される。ここで、認証サーバ340は、新たにMAC(Message Authentication Code)を算出して、メッセージに追加する。このMACは、WLAN端末100がこのメッセージの完全性(Integrity)を検証するために用いられる。
次いで、ステップS226で、基地局510は、EAP−Request/AKA−ChallengeをWLAN端末100へ送信する。このメッセージには、認証ベクタのRAND及びAUTN、並びにMACが含まれる。認証ベクタのXRES、IK及びCKは基地局510により保持され、WLAN端末100へは送信されない。
次に、ステップS228で、WLAN端末100は、EAP−Request/AKA−ChallengeをWWAN端末200へ送信する。このメッセージは、WWAN端末200に対して、応答値(RES)及びセッション鍵(IK,CK)を生成するよう要求するメッセージである。
次いで、ステップS230で、WWAN端末200は、AKAアルゴリズムを実行して、受信したEAP−Request/AKA−Challengeに対応するRES、MAC、及びセッション鍵(IK、CK)を生成する。
次に、ステップS232で、WWAN端末200は、EAP−Response/AKA−ChallengeをWLAN端末100へ送信する。このメッセージには、WWAN端末200が生成したRES、MAC、及びセッション鍵が格納される。
次いで、ステップS234で、WLAN端末100は、受信したEAP−Response/AKA−Challengeを基地局510へ転送する。
次に、ステップS236で、基地局510は、RADIUS−Access−Requestを認証サーバ340へ送信する。このメッセージには、WWAN端末200により生成されたRES、MAC、及びセッション鍵(IK、CK)が格納される。
次いで、ステップS238で、認証サーバ340は、受信したRESを検証する。詳しくは、認証サーバ340は、WWAN端末200により生成されたRESと加入者情報サーバ330により生成されたXRESとが一致すること、及びMACによりメッセージの完全性を検証する。
次に、ステップS240で、認証サーバ340は、RADIUS−Access−Acceptを基地局510へ送信する。このメッセージは、接続を許可することを示すものである。
次いで、ステップS242で、基地局510は、EAP−SuccessをWLAN端末100へ送信する。このメッセージは、WLAN端末100に対して、認証処理が成功したことを示すものである。
次に、ステップS244で、基地局510は、EAPoL−KeyをWLAN端末100へ送信する。このメッセージは、WLAN端末100と基地局510との間で使用する暗号化通信用の鍵を送付するものである。
以上説明したEAP認証処理を経て、ステップS246で、WLAN端末100と基地局510との間で、WLAN通信のための接続が完了する。これにより、WLAN端末100と基地局510との間で、例えばWi−Fiを用いたデータ通信が開始される。
(接続処理2)
図13は、本本実施形態に係る無線通信システム1において実行される接続処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図13に示すように、本シーケンスには、基地局310、WWAN端末200A、WLAN端末100及びWWAN端末200Bが関与する。本シーケンスは、図2及び図4に対応するシーケンスである。
図13に示すように、ステップS302〜S310において、図10に示したステップS102〜S110と同様の処理が行われる。ただし、WWAN端末200Aから基地局310を経由してWWAN端末200Bに送信される情報のうち、リンク情報は省略されてもよい。
次いで、ステップS312で、WWAN端末200Bは、ネットワーク起動処理を行う。ここで、後のステップS316において、WWAN端末200Aの加入者識別情報を用いた認証処理が行われる場合、本ステップにおいてWWAN端末200Aの接続先選択ポリシーが用いられることが望ましい。例えば、WWAN端末200Bは、上記ステップS310で受信した接続先選択ポリシーや認証のための情報に基づいて、基地局510としての機能を起動して、WLAN500を形成する。WWAN端末200Bは、WWAN通信機能及びWLAN通信機能を維持したまま基地局510としての機能を起動してもよいし、アクセスポイント専用端末として再起動してもよい。
次に、ステップS314で、基地局510(即ち、基地局510として機能するWWAN端末200B)は、周囲にビーコンを送信する。図13では、WLAN端末100が、上記ステップS304で共有した接続先選択ポリシーに該当するビーコンとして、基地局510により送信されたビーコンを受信した様子を示している。WLAN端末100は、接続先選択ポリシーに該当するか否かを、SSIDにより識別し得る。
そして、ステップS316で、WLAN端末100は、WWAN端末200の加入者識別情報を用いて、WLAN500への認証処理を行う。本シーケンスでは、WWAN端末
200Aの加入者識別情報が用いられるものとする。本ステップにおいては、上記ステップS302で確立された通信路を用いて、EAP認証処理のためのメッセージの送受信が行われる。本ステップにおける詳細な処理については、図11及び図12を参照して上記説明した通りである。
これにより、ステップS318で、WLAN端末100と基地局510との間で接続が確立する。
<<5.応用例>>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、無線通信装置100及び200は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、テレビジョン受像機、プリンタ、デジタルスキャナ若しくはネットワークストレージなどの固定端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、無線通信装置100及び200は、スマートメータ、自動販売機、遠隔監視装置又はPOS(Point Of Sale)端末などの、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、無線通信装置100及び200は、これら端末に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
<5.1.第1の応用例>
図14は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913、アンテナスイッチ914、アンテナ915、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース913は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信
を実行する。無線通信インタフェース913は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信し得る。また、無線通信インタフェース913は、アドホックモード又はWi−Fi Direct(登録商標)等のダイレクト通信モードにおいては、他の装置と直接的に通信し得る。なお、Wi−Fi Directでは、アドホックモードとは異なり2つの端末の一方がアクセスポイントとして動作するが、通信はそれら端末間で直接的に行われる。無線通信インタフェース913は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF(Radio Frequency)回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース913は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース913は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又はセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ914は、無線通信インタフェース913に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ915の接続先を切り替える。アンテナ915は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース913による無線信号の送信及び受信のために使用される。
なお、図14の例に限定されず、スマートフォン900は、複数のアンテナ(例えば、無線LAN用のアンテナ及び近接無線通信方式用のアンテナ、など)を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ914は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図14に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図14に示したスマートフォン900において、図5を用いて説明したWLAN端末100に含まれるひとつ以上の構成要素(例えば、記憶部120又は制御部130の少なくともいずれか)は、無線通信インタフェース913において実装されてもよい。また、これら構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。一例として、スマートフォン900は、無線通信インタフェース913、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記ひとつ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記ひとつ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記ひとつ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記ひとつ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがスマートフォン900にインストールされ、無線通信インタフェース913、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記ひとつ以上の構成要素を備える装置としてスマートフォン900又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記ひとつ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
図14に示したスマートフォン900において、図6を用いて説明したWWAN端末200に含まれるひとつ以上の構成要素(例えば、記憶部220、加入者識別モジュール2
30又は制御部240の少なくともいずれか)は、無線通信インタフェース913において実装されてもよい。また、これら構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。一例として、スマートフォン900は、無線通信インタフェース913、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記ひとつ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記ひとつ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記ひとつ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記ひとつ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがスマートフォン900にインストールされ、無線通信インタフェース913、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記ひとつ以上の構成要素を備える装置としてスマートフォン900又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記ひとつ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
なお、スマートフォン900は、プロセッサ901がアプリケーションレベルでアクセスポイント機能を実行することにより、無線アクセスポイント(ソフトウェアAP)として動作してもよい。また、無線通信インタフェース913が無線アクセスポイント機能を有していてもよい。
<5.2.第2の応用例>
図15は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、アンテナスイッチ934、アンテナ935及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信
を実行する。無線通信インタフェース933は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信し得る。また、無線通信インタフェース933は、アドホックモード又はWi−Fi Direct等のダイレクト通信モードにおいては、他の装置と直接的に通信し得る。無線通信インタフェース933は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース933は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又はセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ934は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路の間でアンテナ935の接続先を切り替える。アンテナ935は、単一の又は複数のアンテナ素子を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送信及び受信のために使用される。
なお、図15の例に限定されず、カーナビゲーション装置920は、複数のアンテナを備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ934は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図15に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図15に示したカーナビゲーション装置920において、図5を用いて説明したWLAN端末100に含まれるひとつ以上の構成要素(例えば、記憶部120又は制御部130の少なくともいずれか)は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。一例として、カーナビゲーション装置920は、無線通信インタフェース933、及び/又はプロセッサ921を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記ひとつ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記ひとつ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記ひとつ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記ひとつ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがカーナビゲーション装置920にインストールされ、無線通信インタフェース933、及び/又はプロセッサ921が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記ひとつ以上の構成要素を備える装置としてカーナビゲーション装置920又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記ひとつ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
図15に示したカーナビゲーション装置920において、図6を用いて説明したWWAN端末200に含まれるひとつ以上の構成要素(例えば、記憶部220、加入者識別モジュール230又は制御部240の少なくともいずれか)は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。一例として、カーナビゲーション装置920は、無線通信インタフェース933、及び/又はプロセッサ921を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記ひとつ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記ひとつ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記ひとつ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記ひとつ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがカーナビゲーション装置920にイ
ンストールされ、無線通信インタフェース933、及び/又はプロセッサ921が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記ひとつ以上の構成要素を備える装置としてカーナビゲーション装置920又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記ひとつ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
<<6.まとめ>>
以上、図1〜図15を参照して、本開示の一実施形態について詳細に説明した。上記説明したように、WWAN300に接続して無線通信を行うことが可能なWWAN端末200Bは、WWAN300を経由して受信されたWWAN端末200Aの接続先選択ポリシーに対応するWLAN500への、WLAN端末100による接続を支援する。これにより、WLAN端末100は、単体で又はWWAN端末200Aを経由してもWLAN500に接続することが困難な場合であっても、WWAN端末200Bによる支援によりWLAN500に接続することが可能となる。このように、WLAN端末100は、より容易にネットワークに接続することが可能となる。
WWAN端末200Bは、受信した接続先選択ポリシーを用いて、自身でWLAN500を形成する、又は他のWLAN500にWLAN端末100を接続させる。いずれにしろ、WWAN端末200Aは、テザリング又はリレーを実施しないため、省電力化が実現される。また、WWAN端末200Bは、他のWLAN500にWLAN端末100を接続させる場合には、テザリング又はリレーを実施しないため、省電力化が実現される。
WLAN端末100は、WWAN端末200Aの加入者識別情報、又はWWAN端末200Bの加入者識別情報を用いてWLAN500への認証処理を行うことができる。このため、WLAN端末100が加入者識別情報を有していない場合であっても、インターネットを利用することが可能となる。また、WWAN端末200Bの加入者識別情報を用いる場合、WLAN端末100のユーザは、自身の持つWWAN端末200Aのサービスと同等又はそれ以上のサービスを利用できる可能性がある。例えば、自身が使用するWWAN端末200A向けのサービスの通信速度が500kbpsであっても、他者が使用するWWAN端末200B向けのサービスの通信速度が1Mbpsである場合、WLAN端末100は、1Mbpsのサービスを利用することができる。
また、通信事業者は、WLAN端末100からのリクエストを許可したWWAN端末200Bに対して通信料金を割り引く等のインセンティブを与え、WLAN端末100に対して課金・決済を実施してもよい。このように、本技術は、通信事業者によるマネタイズにも資することができる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、図2では、WWAN端末200Bが基地局510として機能する例を示したが
、本技術はかかる例に限定されない。例えば、基地局510として機能する装置が、WWAN端末200Bと分離した装置として形成されてもよい。
また、上記実施形態では、WWAN端末200Bは、WWAN端末200Aの位置情報に基づいて選定される例を説明したが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、WWAN端末200Bは、WWAN端末200Aの接続先選択ポリシーに基づいて選択されてもよい。例えば、接続先選択ポリシーが類似するWWAN端末200や、接続先選択ポリシーに含まれる情報が示す位置と近いWWAN端末200が、WWAN端末200Bとして選定されてもよい。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
第1のネットワークに接続して無線通信を行う第1の無線通信部と、
前記第1の無線通信部により受信された他の無線通信装置の接続先選択ポリシーに対応する第2のネットワークへの、前記他の無線通信装置に関連する無線端末による接続を支援する制御部と、
を備える無線通信装置。
(2)
前記無線通信装置は、前記第2のネットワークを形成して前記無線端末と無線通信を行う第2の無線通信部をさらに含み、
前記制御部は、前記接続先選択ポリシーが受信された場合に前記第2のネットワークを形成するよう前記第2の無線通信部を制御する、前記(1)に記載の無線通信装置。
(3)
前記接続先選択ポリシーは、通信方式、優先順位及び識別情報に関する情報を含む、前記(2)に記載の無線通信装置。
(4)
前記制御部は、前記接続先選択ポリシーに含まれる優先順位の高い識別情報を用いて前記第2のネットワークを形成するよう前記第2の無線通信部を制御する、前記(3)に記載の無線通信装置。
(5)
前記第2の無線通信部は、無線LANのアクセスポイントとして又はWi−Fi Direct(登録商標)のP2P Gruop Ownerとして前記第2のネットワークを形成する、前記(2)〜(4)のいずれか一項に記載の無線通信装置。
(6)
前記制御部は、前記無線端末と前記第1のネットワークとの通信を中継するよう前記第1の無線通信部及び前記第2の無線通信部を制御する、前記(2)〜(5)のいずれか一項に記載の無線通信装置。
(7)
前記制御部は、前記接続先選択ポリシーに基づいて、前記無線端末の接続先を選択する、前記(1)に記載の無線通信装置。
(8)
前記制御部は、自身の前記接続先選択ポリシーにさらに基づいて、前記無線端末の接続先を選択する、前記(7)に記載の無線通信装置。
(9)
前記第1の無線通信部は、前記無線端末とのリンクを確立するために用いられるリンク情報を受信する、前記(7)又は(8)に記載の無線通信装置。
(10)
前記リンク情報は、前記無線端末を識別するための識別情報を含む、前記(9)に記載の無線通信装置。
(11)
前記無線通信装置は、
前記第1のネットワークへの加入者識別情報を格納する格納部と、
前記リンク情報を用いて前記無線端末との無線通信を行う第3の無線通信部と、
をさらに備え、
前記制御部は、前記無線端末による前記第2のネットワークへのEAP(Extensible Authentication Protocol)認証のための認証情報を前記格納部に格納された前記加入者識別情報を用いて生成して、前記第3の無線通信部により前記無線端末へ送信する、前記(9)又は(10)に記載の無線通信装置。
(12)
前記第1のネットワークは、移動体通信網であり、
前記第2のネットワークは、公衆無線LANである、前記(1)〜(11)のいずれか一項に記載の無線通信装置。
(13)
第1のネットワークに接続して無線通信を行う第1の無線通信部と、
自身に関連する無線端末による第2のネットワークへの接続を支援する他の無線通信装置へ前記第1のネットワークを経由して接続先選択ポリシーを送信するよう前記第1の無線通信部を制御する制御部と、
を備える無線通信装置。
(14)
前記制御部は、周囲に前記第2のネットワークが存在する場合に、前記無線端末とのリンクを確立するために用いられるリンク情報を送信するよう前記第1の無線通信部を制御する、前記(13)に記載の無線通信装置。
(15)
前記無線通信装置は、
前記第1のネットワークへの加入者識別情報を格納する格納部と
前記無線端末との無線通信を行う第3の無線通信部と、
をさらに備え、
前記制御部は、前記無線端末による前記第2のネットワークへのEAP認証のための認証情報を前記格納部に格納された前記加入者識別情報を用いて生成して、前記第3の無線通信部により前記無線端末へ送信する、前記(13)又は(14)に記載の無線通信装置。
(16)
前記制御部は、自身の位置情報を送信するよう前記第1の無線通信部を制御する、前記(13)〜(15)のいずれか一項に記載の無線通信装置。
(17)
第1のネットワークに接続して無線通信を行う無線通信装置により、
受信された他の無線通信装置の接続先選択ポリシーに対応する第2のネットワークへの、前記他の無線通信装置に関連する無線端末による接続を支援すること、
を含む無線通信方法。
(18)
第1のネットワークに接続して無線通信を行う無線通信装置により、
自身に関連する無線端末による第2のネットワークへの接続を支援する他の無線通信装置へ前記第1のネットワークを経由して接続先選択ポリシーを送信すること、
を含む無線通信方法。
(19)
コンピュータを、
第1のネットワークに接続して無線通信を行う第1の無線通信部と、
前記第1の無線通信部により受信された他の無線通信装置の接続先選択ポリシーに対応する第2のネットワークへの、前記他の無線通信装置に関連する無線端末による接続を支援する制御部と、
として機能させるためのプログラム。
(20)
コンピュータを、
第1のネットワークに接続して無線通信を行う第1の無線通信部と、
自身に関連する無線端末による第2のネットワークへの接続を支援する他の無線通信装置へ前記第1のネットワークを経由して接続先選択ポリシーを送信するよう前記第1の無線通信部を制御する制御部と、
として機能させるためのプログラム。
1 無線通信システム
100 WLAN端末
110 無線通信部
112 WLANモジュール
114 BTモジュール
116 NFCモジュール
120 記憶部
130 制御部
200 WWAN端末
210 無線通信部
212 WWANモジュール
214 WLANモジュール
216 BTモジュール
218 NFCモジュール
220 記憶部
230 加入者識別モジュール
240 制御部
300 WWAN
310 基地局
320 ゲートウェイ
330 加入者情報サーバ
340 認証サーバ
341 通信部
342 記憶部
343 制御部
350 ネットワーク情報提供サーバ
400 サービスネットワーク
500 WLAN
510 基地局

Claims (1)

  1. 第1のネットワークに接続して無線通信を行う第1の無線通信部と、
    前記第1の無線通信部により受信された他の無線通信装置の接続先選択ポリシーに対応する第2のネットワークへの、前記他の無線通信装置に関連する無線端末による接続を支援する制御部と、
    を備える無線通信装置。
JP2020026978A 2015-02-06 2020-02-20 無線通信装置、無線通信方法及びプログラム Active JP6904446B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015022448 2015-02-06
JP2015022448 2015-02-06
JP2016573183A JP6665791B2 (ja) 2015-02-06 2015-11-05 無線通信装置、無線通信方法及びプログラム

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016573183A Division JP6665791B2 (ja) 2015-02-06 2015-11-05 無線通信装置、無線通信方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020074658A true JP2020074658A (ja) 2020-05-14
JP6904446B2 JP6904446B2 (ja) 2021-07-14

Family

ID=56563714

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016573183A Active JP6665791B2 (ja) 2015-02-06 2015-11-05 無線通信装置、無線通信方法及びプログラム
JP2020026978A Active JP6904446B2 (ja) 2015-02-06 2020-02-20 無線通信装置、無線通信方法及びプログラム

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016573183A Active JP6665791B2 (ja) 2015-02-06 2015-11-05 無線通信装置、無線通信方法及びプログラム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10813155B2 (ja)
EP (2) EP3255952B1 (ja)
JP (2) JP6665791B2 (ja)
WO (1) WO2016125356A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102271876B1 (ko) * 2016-12-09 2021-06-30 후아웨이 테크놀러지 컴퍼니 리미티드 핫스팟 접속 구축 방법 및 단말 장치
JP6521123B1 (ja) * 2018-02-28 2019-05-29 日本電気株式会社 通信制御システム、通信制御方法、及びプログラム
JP7278087B2 (ja) * 2019-01-31 2023-05-19 キヤノン株式会社 通信装置およびその制御方法、プログラム
JP7424004B2 (ja) * 2019-11-20 2024-01-30 株式会社デンソー 通信端末装置、及び通信管理サーバ装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004235890A (ja) * 2003-01-29 2004-08-19 Canon Inc 認証方法
WO2013161484A1 (ja) * 2012-04-27 2013-10-31 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
JP2014027537A (ja) * 2012-07-27 2014-02-06 Brother Ind Ltd 通信装置
JP2014078866A (ja) * 2012-10-11 2014-05-01 Brother Ind Ltd 画像形成装置,情報処理装置および画像形成システム
JP2014524073A (ja) * 2011-06-16 2014-09-18 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) サービスアクセス認証方法およびシステム

Family Cites Families (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8266266B2 (en) * 1998-12-08 2012-09-11 Nomadix, Inc. Systems and methods for providing dynamic network authorization, authentication and accounting
US6904055B2 (en) 2002-06-24 2005-06-07 Nokia Corporation Ad hoc networking of terminals aided by a cellular network
CA2588781A1 (en) * 2004-11-19 2006-05-26 The Trustees Of The Stevens Institute Of Technology Multi-access terminal with capability for simultaneous connectivity to multiple communication channels
KR100762644B1 (ko) * 2004-12-14 2007-10-01 삼성전자주식회사 Wlan-umts 연동망 시스템과 이를 위한 인증 방법
JP4805385B2 (ja) 2007-03-27 2011-11-02 富士通株式会社 加入者情報共有方法及び移動通信端末
US20090073943A1 (en) * 2007-08-17 2009-03-19 Qualcomm Incorporated Heterogeneous wireless ad hoc network
FI20080032A0 (fi) 2008-01-16 2008-01-16 Joikusoft Oy Ltd Älypuhelin WLAN-tukiasemana
GB2457656C (en) * 2008-02-18 2014-09-17 Sony Corp Cellular communication system, apparatus and method for network discovery
US8965338B2 (en) * 2008-06-09 2015-02-24 Apple Inc Network access control methods and apparatus
US8090616B2 (en) * 2008-09-08 2012-01-03 Proctor Jr James Arthur Visual identification information used as confirmation in a wireless communication
US20140071895A1 (en) * 2008-12-12 2014-03-13 Ryan H. Bane Network Selection Based On Customizing Crowdsourced Connection Quality Data
JP5418042B2 (ja) 2009-07-27 2014-02-19 富士通株式会社 通信制御装置、移動端末装置および無線通信方法
JP2012039584A (ja) 2010-08-12 2012-02-23 Kddi Corp 無線lan接続認証代行装置、無線lan端末装置、無線lanシステム及び無線lan接続認証代行方法
EP2745567B1 (en) * 2011-08-16 2017-10-18 Telefonaktiebolaget LM Ericsson (publ) Mobility state aware mobile relay operation
CN102378175A (zh) * 2011-10-08 2012-03-14 华为终端有限公司 一种无线局域网络认证方法及移动终端
US9521145B2 (en) * 2011-10-17 2016-12-13 Mitel Mobility Inc. Methods and apparatuses to provide secure communication between an untrusted wireless access network and a trusted controlled network
US9253589B2 (en) * 2012-03-12 2016-02-02 Blackberry Limited Wireless local area network hotspot registration using near field communications
JP5953939B2 (ja) * 2012-05-28 2016-07-20 富士通株式会社 終了推定方法、終了推定プログラム、及び情報処理装置
US9258704B2 (en) 2012-06-27 2016-02-09 Advanced Messaging Technologies, Inc. Facilitating network login
US8917708B2 (en) 2012-09-28 2014-12-23 Intel Corporation Discovery and operation of hybrid wireless wide area and wireless local area networks
US9706383B2 (en) 2013-01-04 2017-07-11 Nokia Technologies Oy Method, apparatus, and computer program product for configuring a mobile wireless hotspot
US9706522B2 (en) * 2013-03-01 2017-07-11 Intel IP Corporation Wireless local area network (WLAN) traffic offloading
GB2516886A (en) 2013-08-02 2015-02-11 Nec Corp Communications system
CN103491578B (zh) * 2013-08-30 2016-11-16 华为技术有限公司 网络分流方法及装置
US9241305B2 (en) * 2013-10-28 2016-01-19 At&T Intellectual Property I, L.P. Access network discovery and selection function enhancement with cell-type management object
US10237791B2 (en) * 2014-03-27 2019-03-19 Acer Incorporated Method of updating network detection and selection information and traffic routing information
CN106465436A (zh) * 2014-04-04 2017-02-22 诺基亚技术有限公司 利用多路径传输进行访问管理
US9674853B2 (en) * 2014-05-16 2017-06-06 Qualcomm Incorporated Techniques for managing wireless network connections for traffic aggregation
ES2881103T3 (es) * 2014-05-31 2021-11-26 Huawei Tech Co Ltd Método de conexión de red, terminal de punto de acceso y terminal de gestión
WO2015196472A1 (zh) * 2014-06-27 2015-12-30 华为技术有限公司 一种接入无线网络方法、终端、客户端、智能卡和系统

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004235890A (ja) * 2003-01-29 2004-08-19 Canon Inc 認証方法
JP2014524073A (ja) * 2011-06-16 2014-09-18 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) サービスアクセス認証方法およびシステム
WO2013161484A1 (ja) * 2012-04-27 2013-10-31 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
JP2014027537A (ja) * 2012-07-27 2014-02-06 Brother Ind Ltd 通信装置
JP2014078866A (ja) * 2012-10-11 2014-05-01 Brother Ind Ltd 画像形成装置,情報処理装置および画像形成システム

Also Published As

Publication number Publication date
US20170359846A1 (en) 2017-12-14
US10813155B2 (en) 2020-10-20
EP3255952A1 (en) 2017-12-13
EP3709765A1 (en) 2020-09-16
EP3255952B1 (en) 2020-06-03
JPWO2016125356A1 (ja) 2017-11-09
EP3709765B1 (en) 2023-04-26
WO2016125356A1 (ja) 2016-08-11
EP3255952A4 (en) 2019-01-16
JP6904446B2 (ja) 2021-07-14
JP6665791B2 (ja) 2020-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6904446B2 (ja) 無線通信装置、無線通信方法及びプログラム
US9253811B2 (en) Network-assisted device-to-device communication
US11139887B2 (en) System and method for radio link sharing
US10164967B2 (en) Terminal device and information processing device
JP6465108B2 (ja) 無線通信装置
WO2017038179A1 (ja) 装置、システム及び方法
US9832804B2 (en) Device and method for wireless communication
US10292187B2 (en) Wireless communication apparatus, server, payment apparatus, wireless communication method, and program
US10051671B2 (en) Terminal device and information processing device
US10225794B2 (en) Terminal device, information processing device, and information providing device
WO2016027545A1 (ja) 無線通信装置及び無線通信方法
WO2016117211A1 (ja) 無線通信装置、無線通信方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200319

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210525

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210607

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6904446

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151