JP2020071410A - 画像処理装置、画像形成装置、プログラム、及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、プログラム、及び画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】定着温度制御のために利用するトナー載り量の検知タイミングを、印刷ジョブの内容に応じて切り替え可能にすること。【解決手段】入力された画像データから第1のハーフトーン画像データを生成する第1の画像データ生成手段と、第1のハーフトーン画像データに所定の処理を実施した第2のハーフトーン画像データを生成する第2の画像データ生成手段と、印刷が実行される1ページに相当する物理ページを複数の領域に分割し、印刷ジョブに応じて第1のハーフトーン画像データ又は第2のハーフトーン画像データについての領域毎のトナー載り量情報を取得する情報取得手段とを備え、情報取得手段は、印刷ジョブにおいて所定の処理が指定された場合、第2のハーフトーン画像データに基づきトナー載り量情報を取得し、印刷ジョブにおいて所定の処理が指定されていない場合、第1のハーフトーン画像データに基づきトナー載り量情報を取得する。【選択図】図11

Description

本発明は、電子写真方式による複写機及びプリンタの画像処理技術に関する。
電子写真方式の複写機やプリンタは、印刷用紙などの記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、記録媒体に掲載されたトナー像を定着させる定着部(定着装置)とを有している。従来、印刷される画像データからトナー載り量を求め、これに応じて、定着装置の定着温度を制御する技術が知られている。
定着装置で設定された定着温度通りに温度調整を行うためには、定着温調用の制御情報を画像形成部に通知するタイミングが、印刷される画像データの転送タイミングより数ページ分早くする必要がある。従って、印刷される画像データを画像形成部に転送するよりも早いタイミングでトナー載り量を判定し、定着温調用の制御情報を作成することが望ましい。
また印刷方法には、1ページ分の論理ページの画像データを1ページ分の物理ページに印刷する通常印刷の他に、複数ページ分の論理ページの画像データを1枚の物理ページにレイアウトして印刷する、いわゆるNin1印刷(Nは2以上の整数)がある。すなわち、印刷方法には、論理ページと物理ページとが等しい場合と、論理ページと物理ページとが等しくない場合とがある。ここで、論理ページとは、アプリケーションが作成する論理的なページを意味する。また、物理ページとは、アプリケーションが作成した論理ページを元に最終的にプリンタにて印刷結果として出力される記録媒体と同様の座標により表されるページを意味する。
特許文献1によれば、Nin1印刷においては、1ページの物理ページにレイアウトされるNページ分の論理ページの画像データの各々についてトナー載り量を検知し、それらのうち最も多いものを物理ページのトナー載り量として扱う方法が提案されている。これにより、Nin1印刷においても、物理ページの画像データを画像形成部に転送する前に定着温度を決定することができる。
特開2015−55747号公報
特許文献1では、物理ページのうちの最大トナー載り量を求めるものなので、物理ページにおける論理ページのレイアウトや、論理ページの回転を考慮する必要がなかった。これは、論理ページにおいてトナー載り量を検出した画素の位置が物理ページ上のいずれの位置に対応するかに関わらず、当該物理ページについて検出した各画素のトナー載り量のうち最大の値を当該物理ページの最大トナー載り量とすればよいからである。
しかし、よりきめ細やかな定着温度の制御を行うために、物理ページを複数の領域に分割し、各領域の最大トナー載り量を求めることが検討されている。この場合、各領域の最大トナー載り量を求めるためには、物理ページにおける論理ページのレイアウトや論理ページの回転を考慮する必要がある。
例えば、物理ページ上に複数の論理ページをレイアウトする場合、ある論理ページにおける特定の領域において検出したトナー載り量が、物理ページにおけるどの位置のトナー載り量に相当するかは、物理ページにおける論理ページのレイアウトの態様に依存する。
従って、通常印刷に合わせたタイミング(論理ページのレイアウト前)で各領域のトナー載り量を特定するためには、Nin1印刷の場合には、レイアウト処理を考慮したトナー載り量情報の加工が必要となる。すなわち、例えば、複数の論理ページについてトナー載り量を検知した後、それら複数の論理ページのレイアウトの仕方に基づき、複数のトナー載り量情報を加工して、レイアウト後の1枚の物理ページについてのトナー載り量情報をさらに生成する必要がある。
しかし、このように複数の論理ページが1枚の物理ページにレイアウトされる前に論理ページについてトナー載り量検知処理を行い、レイアウト後にさらにトナー載り量情報の加工処理を行うと、処理時間および処理負荷が増加するという課題がある。
そこで本発明では、定着温度制御のために利用するトナー載り量の検知タイミングを、印刷ジョブの内容に応じて切り替え可能にすることを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、画像処理装置であって、投入された印刷ジョブを受信する印刷ジョブ受信手段と、入力された画像データから第1のハーフトーン画像データを生成する第1の画像データ生成手段と、前記第1のハーフトーン画像データに所定の処理を実施した第2のハーフトーン画像データを生成する第2の画像データ生成手段と、印刷が実行される1ページに相当する物理ページを複数の領域に分割し、前記印刷ジョブに応じて前記第1のハーフトーン画像データ又は前記第2のハーフトーン画像データについての前記領域毎のトナー載り量情報を取得する情報取得手段と、を備え、前記情報取得手段は、前記印刷ジョブにおいて前記所定の処理が指定された場合、前記第2のハーフトーン画像データに基づき前記トナー載り量情報を取得し、前記印刷ジョブにおいて前記所定の処理が指定されていない場合、前記第1のハーフトーン画像データに基づき前記トナー載り量情報を取得することを特徴とする。
本発明は、定着温度制御のために利用するトナー載り量の検知タイミングを、印刷ジョブの内容に応じて切り替え可能にする。
本発明の実施形態に係る画像形成装置を含むシステム構成の図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体制御部のブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の印刷制御部のブロック図である。 本発明の実施形態に係る電子写真方式の画像形成部の断面図である。 本発明の実施形態に係る画像形成部の定着部の断面図である。 本発明の実施形態に係る画像処理部のブロック図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施形態に係る画像データの転送経路を説明する図である。 (a)〜(g)は、本発明の実施形態に係るページ内のトナー載り状態を説明する図である。 (a)、(b)は、本発明の実施形態に係る印刷時の定着温度制御の一例を示す図である。 (a)〜(g)は、本発明の実施形態に係る原稿読み取り画像データの向きと物理ページの向きとの関係を説明する図である。 本発明の実施形態に係る制御方法を説明するフローチャート図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
<第1の実施形態>
[MFPを含むシステム外観]
図1は、本発明の実施形態に関わるMFP101を含むシステム構成の一例を示した図である。
本実施形態におけるMFP101は、各種入力データを処理し、画像形成(作像)を行って印刷物を出力する。プリントサーバ102はネットワーク104を介してMFP101と接続されており、クライアントPC103は、ネットワーク104を介してMFP101と接続されている。
MFP101は、コピー機能や、プリントサーバ102又はクライアントPC103から受信した印刷データのプリント機能を用いて、印刷を実行する。印刷を実行する場合、MFP101は、印刷データまたは印刷条件に適した定着温度になるように定着温度を制御する。
[MFP−システムコントローラ]
図2は、本発明のMFP101のハードウェア構成、特にシステムコントローラ200の構成例を詳細に示すブロック図である。
システムコントローラ200は、画像入力デバイスであるスキャナ部140、画像出力デバイスであるプリンタ部120、LAN等のネットワーク104と接続される。またシステムコントローラ200は、MFP101の動作を統括的に制御すると共に、印刷ジョブ、画像情報、およびデバイス情報の入出力制御を行う。
CPU201は、MFP101全体を制御するプロセッサであり、ROM204に記憶された制御プログラム等に基づいて接続中の各種デバイスとのアクセスを統括的に制御する。さらに、CPU201は、システムコントローラ200内部で行われる各種処理についても統括的に制御する。RAM202は、システムワークメモリであり、画像データなどを一時記憶するための画像メモリでもある。ROM204は、ブートROMであり、システムのブートプログラムを格納する。HDD205は、ハードディスクドライブで、主に、コンピュータを起動・動作させるために必要な情報(システムソフトウェア)や画像データを格納する。これらのデータは、HDD205に限らず、電源が切れても記憶保持可能な記憶媒体に格納してもよい。
LANコントローラ(LANC)等のネットワークコントローラ(NETWC)203は、ネットワーク104に接続し、ネットワーク上のクライアントPC103との間で出力用画像データの入出力や機器制御にかかわる情報の入出力を行う。
操作部IF206は、操作部160に表示する画像データをシステムコントローラ200から操作部160に出力する。さらにMFP101の使用者が操作部160から入力した情報をシステムコントローラ200に出力するためのインタフェースである。
画像処理部210は、印刷すべき画像データを生成するための一構成として、以下のような各種画像処理機能部を内部に持つ。
まず、画像回転部211は、画像データをレイアウト処理や用紙カセット121、122、123内の用紙向きに合わせて回転する処理を行う。
色変換処理部212は、RGBデータをトナー色にあわせてCMYK変換し、CMYKデータを生成する。この段階での画像データは画素単位の濃度を示しており、例えば0〜255の8BITで表現される。具体的な値として、各色0であればトナー未使用を示し、値が大きくなるにつれて濃度は濃くなり、255で各色最大の濃さを意味する。この8BITでのCMYKデータをコントーン画像データと呼ぶ。
ハーフトーン処理部213は、色変換処理部212から出力されるCMYK各色のデータにハーフトーン処理を行う。ハーフトーン処理部の具体的な構成としては、スクリーン処理によるもの、あるいは誤差拡散処理によるものがある。スクリーン処理は、所定の複数のディザマトリクスおよび入力される画像データ用いて、N値化するものである。また、誤差拡散処理は、入力画像データを所定の閾値と比較することにより、N値化を行い、その際の入力画像データと閾値との差分を以降にN値化処理する周囲画素に対して拡散させる処理である。このハーフトーン処理されたCMYKデータをハーフトーン画像データと呼ぶ。
変倍処理部214は、RGBの画像データに対して、画像拡大・画像縮小といった変倍処理を行う。変倍率は25%〜400%まで1%刻みで設定可能である。また変倍処理されたRGB画像データを繰り返し変倍処理部214に入力することで、さらに変倍処理することも可能であり、レイアウト処理内容に応じて適宜実行される。
圧縮伸張部215は、多値の画像データをJPEGに、2値の画像データをJBIG、MMR、MH等に圧縮し、さらに必要に応じて圧縮された画像データを伸張する処理を行う。基本的にHDD205へ格納する画像データを格納前に圧縮し、HDD205から読み出す画像データを伸張する。また、JPEGのような不可逆圧縮方式の場合、圧縮を繰り返すほど画像データが劣化するため、圧縮回数は少ない方が望ましい。
RIP216はネットワーク104を経由しクライアントPC103から受信した画像データ(PDLコードデータ)を印刷処理が可能なラスターイメージデータに展開し、RGBデータとして画素毎に出力する。
コントーン載り量検知部217は上記コントーン画像データに対して、トナー載り量検知処理を行う。ここでは、主に印刷される物理ページにおける最大載り量値などを検出する。
ハーフトーン載り量検知部218は上記ハーフトーン画像データに対して、トナー載り量検知処理を行う。ここでは、印刷される物理ページにおける印字率や、ページ内のどの位置にどの程度の濃度の画素の塊が存在するかなどを判定するために使用されるメッシュカウント値などを検出する。ここでメッシュカウント値とは、印刷される物理ページを所定サイズの矩形領域(メッシュ)に分割し、各メッシュ内でのトナーの載り量をカウントしたものである。
こうしたコントーン載り量検知部217およびハーフトーン載り量検知部218でカウントされた各値は、本実施形態ではCPU201により読み出しが行われる。
なお、画像処理部210において、ハーフトーン載り量検知部218及び圧縮伸張部215以外の各画像処理機能部を、後の説明を簡単にするために画像処理機能群219と呼ぶ。
次に、スキャナIF部207は、原稿画像を読み取るスキャナ部140と接続し、スキャナ部140に搭載されたCPUと通信を行う。また、スキャナ部140で読み取った画像を受け取り、公知の技術を用いてシェーディング補正などの各種画像処理を実行する。
プリンタIF部208は、プリンタ部120と接続し、プリンタ部120に搭載されたCPUと通信を行う。通信内容として、印刷指示の他に前述のコントーン載り量検知部217やハーフトーン載り量検知部218によって検知されたトナー載り量検知結果から生成される物理ページごとの定着温調制御情報も含まれる。プリンタ部120では詳細は後述するが、主に画像形成部310において印刷用紙などの記録媒体への画像形成を行う。
[MFP−プリンタコントローラ]
図3は、本発明のプリンタ部120のハードウェア構成例を詳細に示すブロック図である。
プリンタコントローラ300は、画像形成部310を制御し、MFP101の印刷処理を統括的に制御する。
CPU301は、プリンタ部120全体を制御するプロセッサであり、ROM303に記憶された制御プログラム等に基づいてプリンタ部120を統括的に制御する。RAM302は、プログラム格納用や、ワーク用メモリとして使用される。
コントローラIF部304はシステムコントローラ200内のプリンタIF部208と通信を行うためのIF部である。ここで通信される情報としては、システムコントローラ200からの制御信号や画像データの他、コントーン載り量検知部217またはハーフトーン載り量検知部218により取得されたトナー載り量情報が含まれる。
VIDEOIF部305は、VIDEO同期信号に同期して画像形成部310のレーザユニット24へと画像データを転送する。画像データはシステムコントローラ200からコントローラIF304経由で送られてくる。
定着制御部306は、システムコントローラ200から受信するトナー載り量情報から取得される定着温度情報を基に、定着部31の温度制御を行う。
[画像形成部の動作説明]
図4は、図1で示したMFP101の一部であり、特に電子写真方式のMFP101の一例である中間転写体28を採用したタンデム方式の画像形成部310の断面図である。以下、画像形成部310における画像形成の動作を説明する。
帯電手段は、Y、M、C、Kの色毎に感光体22Y、22M、22C、22Kを帯電させるための4個の注入帯電器23Y、23M、23C、23Kを備える構成で、各注入帯電器にはスリーブ23YS、23MS、23CS、23KSを備えている。
感光体22Y、22M、22C、22Kは、駆動モータ40Y、40M、40C、40Kの駆動力が伝達されて回転するもので、駆動モータは感光体22Y、22M、22C、22Kを画像形成動作に応じて反時計回り方向に回転させる。
露光手段は、感光体22Y、22M、22C、22Kへレーザユニット24Y、24M、24C、24Kより感光光を照射し、感光体22Y、22M、22C、22Kの表面を選択的に露光することにより、静電潜像を形成するように構成している。
現像手段は、静電潜像を可視化するために、Y、M、C、Kの色毎に現像を行う4個の現像器26Y、26M、26C、26Kを備える構成で、各現像器には、スリーブ26YS、26MS、26CS、26KSが設けられている。なお、各々の現像器26は脱着が可能である。
転写手段は、感光体22から中間転写体28へ単色トナー像を転写するために、中間転写体28を時計回り方向に回転させる。そして感光体22Y、22M、22C、22Kとその対向に位置する一次転写ローラ27Y、27M、27C、27Kの回転に伴って、単色トナー像を転写する。一次転写ローラ27に適当なバイアス電圧を印加すると共に感光体22の回転速度と中間転写体28の回転速度に差をつけることにより、効率良く単色トナー像を中間転写体28上に転写する。これを一次転写という。
更に転写手段は、ステーション毎に単色トナー像を中間転写体28上に重ね合わせ、重ね合わせた多色トナー像を中間転写体28の回転に伴い二次転写ローラ29まで搬送する。さらに記録媒体21aを給紙トレイ11から二次転写ローラ29へ狭持搬送し、記録媒体21aに中間転写体28上の多色トナー像を転写する。この二次転写ローラ29に適当なバイアス電圧を印加し、静電的にトナー像を転写する。これを二次転写という。二次転写ローラ29は、記録媒体21a上に多色トナー像を転写している間、29aの位置で記録媒体21aに当接し、印字処理後は29bの位置で記録媒体11から離間する。
定着部31は、記録媒体21aに転写された多色トナー像を記録媒体21aに溶融定着させるために、記録媒体21aを加熱する定着ローラ32と記録媒体21aを定着ローラ32に圧接させるための加圧ローラ33を備えている。定着ローラ32と加圧ローラ33は中空状に形成され、内部にそれぞれヒータ34、35が内蔵されている。定着装置31は、多色トナー像を保持した記録媒体21aを定着ローラ32と加圧ローラ33により搬送するとともに、熱および圧力を加え、トナーを記録媒体21aに定着させる。
この定着部31には不図示の温度センサが取り付けられており、定着に十分な温度が確認された時、初めて定着動作が行われるように制御される。
トナー定着後の記録媒体21aは、その後図示しない排出ローラによって図示しない排紙トレイに排出して画像形成動作を終了する。
クリーニング手段30は、中間転写体28上に残ったトナーをクリーニングするものであり、中間転写体28上に形成された4色の多色トナー像を記録媒体21aに転写した後に残った廃トナーは、クリーナ容器に蓄えられる。
[定着部]
次に、図5に、定着部31の詳細を示す。定着部31は、定着ローラ32と、定着ローラ32の内面に接触するヒータ35と、を含む加熱部材を有する。また、定着ローラ32を介してヒータ35に対向し、ヒータ35と共に定着ニップ部を形成する加圧部材(対向部材)としての加圧ローラ33を有する。
ここで、ヒータ35は保持部材34により保持されている。保持部材34は、定着ローラ32の回転を案内するガイド機能も有する。加圧ローラ33は、不図示のモータから動力を受けて反時計回りに回転する。そして、加圧ローラ33が回転することによって、定着ローラ32も従動して矢印方向(時計回り)に回転する。
定着ローラ32の内面には、温度検知手段として不図示のサーミスタが設置されている。サーミスタにより検知された温度に応じた電力をプリンタコントローラ300にて取得し、外部電源からヒータ201へ電力供給することで、定着ローラ32は設定温度に温調制御される。また、設定温度は本実施形態において記録媒体上のトナー載り量に応じて変更される。そして、トナー像を担持する記録媒体は、矢印方向から狭持搬送されつつ定着処理される。
[画像処理部詳細]
次に、図6に、画像処理部210の内の、本発明の一実施形態に関わる部分の詳細を示す。
バスセレクタ601は、画像処理バス612〜617をつなぎ替え、信号を分配することができる。DMAC(Direct Memory Access Controller)651〜653は、システムバス220を介したデータの転送制御を行い、画像処理部210のデータの送受信を行う。
画像処理バス611は、DMAC651と画像処理群219との間を接続する伝送路である。ここで、DMAC651は、スキャナIF207からデータを受信し、画像処理バス611を介して画像処理群219に転送する機能を持つ。
画像処理バス612は、画像処理群219とバスセレクタ601との間を接続する伝送路であり、ハーフトーン処理済みの画像データ、すなわちハーフトーン画像データの転送に利用される。
画像処理バス613は、DMAC652とバスセレクタ601との間を接続する伝送路であり。ここで、DMAC652は、RAM202からデータを読み出す機能をもつ。
画像処理バス614は、バスセレクタ601とDMAC653との間を接続する伝送路である。ここでDMAC653は、RAM202に対してデータを書き込む機能をもつ。
画像処理バス615は、セレクタ601とハーフトーン載り量検知部218との間を接続する伝送路であり、ハーフトーン画像データの転送に利用される画像処理バスである。
画像処理バス616は、バスセレクタ601と圧縮伸張部215との間を接続する伝送路であり、バスセレクタ601から圧縮伸張部215に画像データを転送するために利用される。
画像処理バス617は、圧縮伸張部215とバスセレクタ601との間を接続する伝送路であり、圧縮伸張部215からバスセレクタ601に画像データを転送するために利用される。圧縮伸張部215は前述のように画像データの圧縮もしくは伸張処理を行うものであるが、ここではハーフトーン画像データに対してJBIG圧縮もしくは伸張処理を行うものとする。
なお、バスセレクタ601における画像処理バス612〜617のつなぎ替えは、CPU201によりバスセレクタ601の制御用レジスタに格納された値によって切り替えることができるものとする。バスセレクタ601で画像処理バス612を画像処理バス614に接続することで、ハーフトーン画像データが画像処理群219からDMAC653に転送される。またこれと並行して、バスセレクタ601で画像処理バス612を画像処理バス615にも接続し、ハーフトーン画像データをハーフトーン載り量検知部218にも転送することが可能である。ハーフトーン載り量検知部218での検知結果は、例えばハーフトーン載り量検知部218内のレジスタ手段によって保持され、不図示のレジスタI/Fを介してCPU201から読み出すことができる。検知結果をハーフトーン載り量検知部218内のレジスタに格納する代わりに、画像処理部210にハーフトーン載り量検知部218から検知結果を出力するためのDMACを設け、検知結果をシステムバス220経由でRAM202に転送する構成としてもよい。
このように、バスセレクタ601は画像処理バス612〜617の接続をつなぎ替えることで、画像処理部210内の画像データの転送経路を切り替えることができる構成をとる。また、バスセレクタ601は分配機能も備え、同時に複数の画像処理バスに画像データを転送することもできる。
次に、図7(a)〜(d)に、MFP101にて実施される各動作に対する画像データの転送について説明する図を示す。なお、図7(a)〜(d)は画像データの転送について説明する図であるため、転送中の詳細な処理については記載を割愛する。
図7(a)は、スキャン画像データをRAM202に格納する処理を示す図である。スキャナ部140にて読み取られた原稿画像データは、DMAC651を介して画像処理部210に転送され、色変換部212にて色空間変換処理が施されコントーン画像データが生成される。次にコントーン画像データは、回転処理部211にて回転処理が施され、さらにハーフトーン処理部213に転送されハーフトーン画像データに変換される。ハーフトーン処理部213で生成されたハーフトーン画像データは画像処理バス612を介してバスセレクタ601に転送される。
メモリ使用率を低下させるためにハーフトーン画像データを圧縮する必要がある場合は、画像処理バス616を介して圧縮伸張部215に転送してハーフトーン画像データに圧縮処理を施す。この時バスセレクタ601は、画像処理バス612を画像処理バス616に接続する。圧縮処理されたハーフトーン画像データは圧縮伸張部215から画像処理バス617を介して再びバスセレクタ601に転送される。そしてバスセレクタ601は、画像処理バス617を画像処理バス614に接続するようにつなぎ替える。圧縮する必要が無い場合は、バスセレクタ601は、画像処理バス612を画像処理バス614に接続するようにつなぎ替える。
このようにして画像処理バス614を介してDMAC653に転送されたハーフトーン画像データは、DMAC653によりシステムバス220を介してRAM202に転送されて格納される。
こうしたスキャナ部140で原稿を読み取り、RAM202に格納する一連の処理をスキャンスプール処理と呼ぶ。
次に図7(b)は、スキャンスプールされてRAM202に格納されたハーフトーン画像データをプリンタ部120に転送し印刷する印刷処理を示す図である。RAM202に格納されたハーフトーン画像データは、DMAC652によって読み出される。読み出されたハーフトーン画像データが圧縮されている場合、バスセレクタ601は画像処理バス613を画像処理バス616に接続するようにつなぎ替え、ハーフトーン画像データを圧縮伸張部215に転送する。圧縮伸張部215がハーフトーン画像データに伸張処理を施した後、バスセレクタ601は画像処理バス617を画像処理バス614に接続する。読み出されたハーフトーン画像データが圧縮されていない場合、バスセレクタ601は画像処理バス613を画像処理バス614に接続する。
こうしてDMAC653に転送されたハーフトーン画像データは、DMAC653によりシステムバス220を介してプリンタ部120に転送され、印刷される。
図7(c)は、クライアントPC103からの指示で印刷するPDLスプール処理である。クライアントPC103から印刷指示とともに送信されるPDLコードデータは、NETWC203から画像処理バス611を介して画像処理部210に転送される。
PDLコードデータはRIP部216にてコントーン画像データに変換される。次に色変換部212にて色空間変換処理が施されコントーン画像データが生成され、画像回転部211において回転処理が施される。次に、コントーン画像データはハーフトーン処理部213にてハーフトーン画像データに変換される。
変換されたハーフトーン画像データは、画像処理バス612を介してセレクタ601に転送される。ハーフトーン画像データを圧縮する必要がある場合は、バスセレクタ601は、画像処理バス612を画像処理バス616に接続する。ハーフトーン画像データは圧縮伸張部215にて圧縮処理を施され、画像処理バス617を介して再びバスセレクタ601に転送される。また、ハーフトーン画像データを圧縮する必要が無い場合は、バスセレクタ601は、画像処理バス612を画像処理バス614に接続し、ハーフトーン画像データを圧縮伸張部215に転送しない。
画像処理バス614を介してDMAC653に転送されたハーフトーン画像データは、DMAC653によりシステムバス220を介してRAM202に転送され、格納される。
図7(d)は、RAM202内に格納されたハーフトーン画像データを読み出してハーフトーン載り量検知部218にてトナー載り量を求める場合のデータ転送処理を示す図である。RAM202から読み出されたハーフトーン画像データはシステムバス220を介してDMAC652から画像処理部210に転送される。転送されたハーフトーン画像データは、バスセレクタ601が画像処理バス613を画像処理バス615に接続することによってハーフトーン載り量検知部218に転送され、トナー載り量情報の取得が行われる。
このように、MFP101にて実施される各処理に応じて、セレクタ601が画像処理バスのつなぎ替えを行うことで、所望の画像データの転送経路を設定することが可能である。
[定着温調制御用カウント処理]
次に、本発明で行う定着温調制御用カウント処理について説明する。定着温調制御用カウント処理は、画像処理部210内のコントーン載り量検知部217及びハーフトーン載り量検知部218で実施される。コントーン載り量検知部217では、コントーン画像データを所定の手法で物理ページごとに画素値カウントを行う。また、コントーン画像データはYMCKデータで構成されるため、各処理の画素データの合算で画素値カウントをして、物理ページごとのトナー載り量として判定する。トナーの載り量が多い物理ページについてはトナーの定着不良が発生しないように定着部31に対して高い定着温度で定着させる必要がある。また、トナーの載り量が低いページについては定着部31に対して比較的低い定着温度でも定着不良が発生しないため、低い温度で定着させるように制御する。
同様にハーフトーン載り量検知部218では、ハーフトーン画像データを所定の方法で印刷される物理ページごとに画素値カウントを行う。ハーフトーン載り量検知処理では、コントーン載り量検知結果をベースにさらに詳細な温度制御を行い、定着部31に対してより温調精度を高めている。
ここで、図8(a)は物理ページ801上にトナー載り量が高い画素の塊802が存在している様子を示した例であり、図8(b)はトナー載り量の比較的低い画素の塊803が存在している様子を示した例である。802は濃い載り量の塊であり、803は同じ大きさで且つ802より薄い載り量の塊である。この場合、コントーン載り量検知部217において図8(a)の物理ページの方が図8(b)の物理ページに比べて定着温度を高くする必要があると判定できる。
次に、図8(c)、(d)は、物理ページ801上に同じトナー載り量だが、大きさが異なる画素の塊が存在している様子を示した例である。802の画素の塊に比較して804の画素の塊の方が小さい。このため、本来は図8(c)の物理ページの方が図8(d)の物理ページよりも定着温度を高くする必要がある。一方、コントーン載り量検知部217では最大トナー載り量のみを判定するため、この判定結果では定着温度は同じになってしまう。
また、図8(e)、(f)は、物理ページ801上に同じトナー載り量で且つ同じ大きさだが、画素の塊の存在している位置が異なる様子を示した例である。802の画素の塊に比較して、805の画素の塊は物理ページ801の右端部により近い場所に存在している。記録媒体の端部に近い場所では、定着部内のヒータから遠い、及び用紙端部から熱が逃げるといった理由で定着温度をより高める必要がある。よって、図(e)の物理ページより図8(f)の物理ページの方をより高い定着温度にする必要がある。一方、コントーン載り量検知部217では同様に最大トナー載り量のみを判定するため、この判定結果では定着温度は同じになってしまう。
こうした最大トナー載り量が同じでも、画素の塊の大きさや位置を考慮して物理ページの定着温度を精度よく決定するために、ハーフトーン載り量検知部218が必要である。
本実施形態ではハーフトーン載り量検知部218内の処理内容では、ハーフトーン画像データを元に、物理ページ内のどの位置にどの程度の大きさの画素の塊が存在するかを判定する。例えば、図8(g)のように、物理ページを複数の領域に分割し、領域ごとの画素カウントを行う。次に各分割領域での画素カウント結果から、画素の塊が物理ページ内のどこにどの程度の大きさで存在するかを判定する。例えば物理ページ内のどの位置に画素の塊が存在するかは、各分割領域内の画素カウント値の内もっとも大きなものの分割領域がどこかを解析することで判定する。
また、物理ページ内にどれくらいの大きさの画素の塊が存在するかは、各分割領域内の画素カウント値の内、同程度の画素の固まりが図の上下/左右にどれだけ連続しているかを解析することで判定できる。なお、図8(g)に示す例では、物理ページを100分割しているが、分割領域の大きさをより小さくすることで、判定精度は上がることは言うまでもない。
但し、物理ページ内で分割領域数を増やした場合、各分割領域の画素カウント値をCPU201から読み出す際に時間が掛かる可能性がある。さらに、分割領域数が多くなると、全分割領域の画素カウント値をハーフトーン載り量検知部218内のレジスタ手段に保持しきれなくなり、上記のような複数の分割領域の上下/左右の連続性を解析する際にも支障がある。そのため、全分割領域の画素カウント値をハーフトーン載り量検知部218内のレジスタ手段に保持できない場合、物理ページの1ページ分の分割領域ごとの画素カウント値をまとめて、RAM202に転送する手段を持つ構成とすることが望ましい。
このようにして、定着温調制御用カウント処理を基に、物理ページごとの定着温度を制御する情報を作成する。
[定着温調制御情報通知]
上述のように、定着温調制御用カウント処理によって作成された物理ページごとの定着温調制御情報は、プリンタ部120に通知され、定着部31内部のヒータに対して温度制御が行われる。
ここで、定着温調制御情報を通知するタイミングについて説明する。1ページ印刷するごとに上記定着温調制御情報を通知する場合、印刷しているページからNページ分先のページの直前の紙間に温調制御を行う。すなわち、印刷しているページから先の(N−1)ページ目と、Nページ目の間の紙間(記録媒体が画像形成部310内に存在しない期間)で行うことが一般的である。
ただし、印刷スピードが速いMFPでは紙間が極端に短くなることがある。また、定着部31内のヒータの温度を変更するためには、一般的に変更前後の温度差に比例した時間が必要である。このため印刷スピードが速いMFPでは、Nページ目の定着温度を目標温度に変更する際に、(N−1)ページ目とNページ目の紙間で行うことが困難になる場合がある。そこで、定着温調制御情報の通知は、実際に印刷されるページに対して複数ページ分先行して行うことが望ましい。
図9(a)は、各物理ページの定着温調制御用カウント処理によって求められた定着温度の遷移を示している。横軸は物理ページ数を示しており、縦軸は各ページにおける定着温度(T1>T5)を表している。この図9(a)では、5ページ目の定着温度がT1で、6ページ目の定着温度がT5の場合、5ページ目と6ページ目の紙間で(T1−T5)の温度差分だけ定着部31のヒータ温度を変更することになる。しかし、このように隣接するページ間など、短い紙間で大きく温度を変化させることは実際には難しい。
そこで本発明では、印刷中のページに対して5ページ分先行して定着温調制御情報を通知し、定着温度の変化が所定の変化率に収まるように定着温調制御情報を変更する。図9(a)に示す定着温調制御情報の場合、図9(b)に示すように、5ページ目から9ページ目までの温度変化をT1からT5まで単調に低下するなだらかな温度変化に変更する。これにより定着部31内のヒータ温度を設定した定着温度の通りに制御することが可能となる。なお、図9(b)のような定着温度変化の変更制御は、プリンタコントローラ300内のCPU301で行うものとする。
[ジョブごとの定着温調制御]
次に、本実施形態で説明する、ジョブごとの定着温調制御について説明する。
まずコピージョブについて説明する。コピージョブは、スキャナ部140で読み取られた画像データをプリンタ部120で印刷するものであるため、図7(a)で説明したスキャンスプール処理と、図7(b)で説明した印刷処理を組み合わせて、指定された原稿枚数分繰り返して実施される。
画像処理部210においては、画像処理群219内のコントーン載り量検知部217と、ハーフトーン載り量検知部218にて定着温調用のトナー載り量検知処理を行う。このうちコントーン載り量検知処理については、常にハーフトーン処理部213より前で実施され、且つジョブの種類に関わらず同じ場所で実施されるため、ここでは説明を割愛する。また、画像処理群219とハーフトーン載り量検知部218とはセレクタ601を介して接続可能なため、画像処理群219から受信したハーフトーン画像データをハーフトーン載り量検知部218に転送することが可能である。
ここでコピージョブではスキャンスプール処理時には、ハーフトーン載り量検知部218に転送されるハーフトーン画像データの向きは印刷の向きと同じである。例えば、図10(a)が原稿を読み取った向きで、図10(b)が印刷の向きである場合、ハーフトーン画像データの向きは印刷の向きと同じとなる。また、例えば図10(c)が原稿を読み取った向きで、図10(d)が印刷の向きで、原稿を読み取った向きと印刷の向きが異なる場合、コントーン画像データの向きを印刷の向きと同じにする。すなわち、画像処理部210内の画像回転部211においてコントーン画像データに対して90°回転処理を行う。そしてハーフトーン処理部213では、回転処理済みのコントーン画像データに基づきハーフトーン画像データが生成される。このように、いずれの場合においても、コピージョブではRAM202に転送されるハーフトーン画像データは印刷の向きと同じになる。そのため、コピージョブでは、スキャンスプール処理中にハーフトーン載り量検知部218にてトナー載り量検知処理を行ってもトナー載り量情報を確定することができる。
両面印刷ジョブにおいても、長辺綴じの場合と短辺綴じの場合とによって裏面の印刷の向きとが変わるため、回転処理が行われる場合があるが、両面印刷ジョブにおける回転処理も、コピージョブと同様にハーフトーン処理前に行われる。そのため、両面印刷ジョブにおいても、スキャンスプール処理中にハーフトーン載り量検知部218にてトナー載り量検知処理を行ってもトナー載り量情報を確定することができる。
次にPDLプリントジョブについて説明する。PDLプリントジョブは、図7(c)で説明したPDLスプール処理と、図7(b)で説明した印刷処理を組み合わせて、指定された物理ページ枚数分繰り返して実施される。ハーフトーン載り量検知部218においては、コピージョブと同様、ハーフトーン画像データは物理ページの向きと同じである。クライアントPC103において記録媒体の向きを考慮してプリントジョブを発行しており、画像回転部211にて必要に応じて画像データの向きを物理ページの向きに合わせることが可能であるためである。よって、PDLプリントジョブにおいても、PDLスプール処理中にハーフトーン検知部217にてトナー載り量検知処理を行ってもトナー載り量情報を確定することができる。
次に、レイアウトコピージョブについて説明する。レイアウトコピージョブにおいては、図10(e)に示すような原稿を読み取った複数の原稿読み取り画像データに対して、図10(f)に示すように同じ物理ページにレイアウト(割り付け)する処理が実施される。レイアウトコピージョブは、コピージョブと同じように、図7(a)のスキャンスプール処理と図7(b)の印刷処理を組み合わせて行う。ただし、複数の原稿読み取り画像データをRAM202に格納した後に、CPU201が複数の原稿読み取り画像データを1つの物理ページ上に配置するように割り付け処理を行っている。原稿読み取り画像データは、図10(e)に示す向きでそれぞれ読み取られた後に、画像処理部210内の画像回転部211で90度回転処理及び画像変倍部214で縮小処理を施され、それぞれRAM202内に格納される。その後、CPU201によって図10(g)のように割り付け処理が施され、割り付け処理後の画像データはRAM202に格納される。
この時、スキャンスプール処理中にハーフトーン載り量検知部218にて定着温調用のトナー載り量検知処理を行った場合、回転及び縮小処理が行われたそれぞれの論理ページの画像データに対してトナー載り量検知処理が実施されることになる。一方、定着温調制御情報は物理ページの向きで行われる必要があるため、スキャンスプール時に定着温調用のトナー載り量検知処理を行った場合には、印刷される物理ページの向きに合わせて定着温調制御情報を作り直す必要がある。これは図8を用いて説明したように、印刷される物理ページにおけるトナー像の位置に応じて定着温度を考慮する必要があるためである。
よって、レイアウトコピージョブにおいては、定着温調用のトナー載り量検知処理はスキャンスプール処理中に行わないことが望ましい。そのため本発明では、この場合には図7(d)で説明したスキャンスプール後に行われる割り付け処理後にトナー載り量検知処理を行う。本実施形態では、画像処理部210からハーフトーン載り量検知部218へハーフトーン画像データを転送せず、RAM202からハーフトーン載り量検知部218へ割り付け処理後のハーフトーン画像データを転送する。
ただし、こうした定着温調制御情報の作り直し処理が実行可能であればこの限りではない。例えば、レイアウトコピーを行う際の印刷速度が速くない場合で且つ上記定着温調制御情報の作り直し処理が所定時間内に行えるのであれば、スキャンスプール前に行うことが可能である。一方、図9で説明したように、実際にページを印刷するタイミングよりも早いタイミングで定着温調制御情報をプリンタコントローラ300に通知する必要がある場合がある。そのような場合には、ハーフトーン載り量検知部218にて定着温調用のトナー載り量検知処理はスキャンスプール処理時に行うことが望ましい。
また、レイアウトジョブにおいても、複数のページを1つの物理ページに割り付けるレイアウト印刷を行うことが可能である。この場合、クライアントPC103において割り付け処理が行われ、印刷される物理ページの画像データがPDLコードデータとして送信される。すなわち、複数の論理ページの画像データがレイアウトされた画像データが、MPF101に論理ページの画像データとして送信される。そのため、上述のようにRAM202に格納される前のPDLスプール中にハーフトーン載り量検知部218にて定着温調用のトナー載り量情報検知処理を行ってもトナー載り量情報を確定することができる。
以上のように、ハーフトーン載り量検知部218にて定着温調用のトナー載り量検知処理を行う場合、ジョブの内容に応じてスプール処理の前で行うのか後で行うのかを決定し、切り替えられる構成が必要となる。
なお、レイアウトコピージョブについては、説明を簡単にするため、図10(e)〜(g)に示すように2つの原稿画像を1つの物理ページに割り付けて印刷する、2in1レイアウトコピーを用いて説明した。しかし、本発明は、例えば8つの原稿画像を1つの物理ページに割り付けて印刷する、8in1レイアウトコピー等、Nin1レイアウトコピーに対して実施しても同様の効果を奏する。ただし、この場合は上述の定着温調制御情報の作り直し処理が複雑になり、処理時間がよりかかることは言うまでもない。
[フローチャート]
図11は、本実施形態で説明する各ジョブにおける、定着温調用のトナー載り量検知処理の実施場所を切り替えるための制御フローチャートである。なお、特に断りがない限りフローチャートはシステムコントローラ200内のROM204に格納された制御プログラムをRAM202内に展開し、CPU201によって実行されるものとする。
ステップS1101では、ジョブ指定情報を受信する。例えば、投入された印刷ジョブがコピージョブであれば、操作部160から入力されたジョブ指定情報を受信することがあり得る。また、投入された印刷ジョブがプリントジョブであれば、クライアントPC103から送られるジョブ指定情報を受信することがあり得る。
次にステップS1102において、ジョブが開始されたかどうかを判定する。コピージョブであれば操作部160のコピー開始指示手段で開始を指示されたか、プリントジョブであればプリントジョブ開始情報を受信したかどうかによってジョブが開始されたかどうかを判定する。ジョブが開始されたと判定した場合、ステップS1103に遷移する。
ステップS1103では、受信したジョブ指定情報から指定されたジョブ内容がレイアウトコピージョブかどうかを判定する。指定されたジョブ内容がレイアウトコピージョブであると判定した場合は、ステップS1104に遷移し、指定されたジョブ内容がレイアウトコピージョブではないと判定した場合は、フローチャートはステップS1105に遷移する。
レイアウトコピージョブであると判定した場合、ステップS1104において、スキャンスプール処理後に割り付け処理を行い、その後にトナー載り量検知処理を行い、トナー載り量情報に基づき定着温調制御情報を作成する。このため、転送されるハーフトーン画像データをRAM202に格納する際には、並行してハーフトーン載り量検知部218には転送されないよう、バスセレクタ601に対して画像処理バスのつなぎ替え設定を行い、スキャンスプール処理を行う。
次にステップS1106にてスプール後にトナー載り量検知処理を行い、トナー載り量情報に基づき定着温調制御情報の作成を行って、S1107でプリンタ部120内のプリンタコントローラ300に通知する。次にS1108でジョブが完了したかを判定する。ジョブが完了していなければS1106に戻り、物理ページごとにステップS1106からステップS1107をジョブが完了するまで繰り返す。なお、この時プリンタ部120に印刷用の画像データを転送するタイミングは定着温調制御情報を通知するタイミングと同じである。
レイアウトコピージョブではないと判定した場合、ステップS1103において、スキャンスプール処理時にハーフトーン画像データをRAM202に格納するのと並行してトナー載り量検知処理を行う。そして検知したトナー載り量情報に基づき定着温調制御情報を作成することが可能である。またPDLプリントジョブ時には図7(c)で説明したPDLスプール処理時にハーフトーン画像データをRAM202に格納するのと並行してハーフトーン画像データに基づき定着温調制御情報を作成する。
次にステップS1106にて作成された定着温調制御情報をプリンタ部120内のプリンタコントローラ300に通知する。次にS1108でジョブが完了したかを判定する。ジョブが完了していなければS1106に戻り、印刷する物理ページごとにステップS1106からステップS1107をジョブが完了するまで繰り返す。なお、この時プリンタ部120に定着温調制御情報を転送するタイミングは各スプール処理が完了したタイミングで行うことができ、プリンタ部120に印刷用の画像データを転送するタイミングより早く行うことができる。
以上のように、本発明では、定着温調用のトナー載り量検知処理の実施順序を切り替えることで、全ての印刷ジョブにおいて印刷される物理ページの画像データに基づく精度の高いトナー載り量情報を取得することが可能である。また、印刷される物理ページの画像データが生成された直後にトナー載り量情報を取得することができるため、印刷する物理ページの画像データを画像形成部に転送するよりも早いタイミングでトナー載り量を判定し、定着温調制御情報を作成することができる。
なお、図11に示すフローチャートでは、レイアウトコピージョブの時はスプール処理後に定着温調用のトナー載り量検知処理を行い、それ以外のジョブの時に各スプール処理前に定着温調用のトナー載り量検知処理を行うように説明した。しかし、常にこの例である必要はなく、レイアウトコピージョブ時でも、スプール処理前にトナー載り量検知処理を行っても問題ない場合にはこの限りではない。
また上記実施形態では、物理ページの画像データを作成するために論理ページの画像データの回転処理をコントーン画像データに対して行う例について説明したが、ハーフトーン画像データ生成後に回転処理や変倍処理を行うような構成であってもよい。このようにハーフトーン画像データに対して回転処理又は変倍処理を行う構成の場合、レイアウト処理の場合と同様に、回転処理又は変倍処理後にトナー載り量検知処理を行うことで処理時間および処理負荷の増加を抑制することができる。そのため本発明は、レイアウトコピージョブに限らず、回転処理や変倍処理などでハーフトーン画像データに対して加工を行うジョブであれば、レイアウトコピージョブの場合と同様の効果を奏することができる。
200 システムコントローラ
210 画像処理部

Claims (9)

  1. 投入された印刷ジョブを受信する印刷ジョブ受信手段と、
    入力された画像データから第1のハーフトーン画像データを生成する第1の画像データ生成手段と、
    前記第1のハーフトーン画像データに所定の処理を実施した第2のハーフトーン画像データを生成する第2の画像データ生成手段と、
    印刷が実行される1ページに相当する物理ページを複数の領域に分割し、前記印刷ジョブに応じて前記第1のハーフトーン画像データ又は前記第2のハーフトーン画像データについての前記領域毎のトナー載り量情報を取得する情報取得手段と、
    を備え、前記情報取得手段は、前記印刷ジョブにおいて前記所定の処理が指定された場合、前記第2のハーフトーン画像データに基づき前記トナー載り量情報を取得し、前記印刷ジョブにおいて前記所定の処理が指定されていない場合、前記第1のハーフトーン画像データに基づき前記トナー載り量情報を取得することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記トナー載り量情報に応じて、記録媒体上のトナー像を定着させる定着手段の定着温度を決定する定着温度決定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記所定の処理は、Nin1印刷処理(Nは2以上の整数)であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記所定の処理は、回転処理であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  5. 前記所定の処理は、変倍処理であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  6. 前記印刷ジョブに基づき、前記印刷ジョブにおいて物理ページの画像データを作成するために論理ページの画像データに対して所定の処理が指定された場合、前記第2の画像データ生成手段と前記情報取得手段とを接続し、前記印刷ジョブにおいて前記所定の処理が指定されない場合、前記第1の画像データ生成手段と前記情報取得手段とを接続する切り替え制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置を備えた画像形成装置。
  8. コンピュータを請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置として機能させるためのプログラム。
  9. 投入された印刷ジョブを受信する印刷ジョブ受信ステップと、
    入力された画像データから第1のハーフトーン画像データを生成する第1の画像データ生成ステップと、
    前記第1のハーフトーン画像データに所定の処理を実施した第2のハーフトーン画像データを生成する第2の画像データ生成ステップと、
    印刷が実行される1ページに相当する物理ページを複数の領域に分割し、前記印刷ジョブに応じて前記第1のハーフトーン画像データ又は前記第2のハーフトーン画像データについての前記領域毎のトナー載り量情報を取得する情報取得ステップと、
    を備え、前記情報取得ステップは、前記印刷ジョブにおいて前記所定の処理が指定された場合、前記第2のハーフトーン画像データに基づき前記トナー載り量情報を取得し、前記印刷ジョブにおいて前記所定の処理が指定されていない場合、前記第1のハーフトーン画像データに基づき前記トナー載り量情報を取得することを特徴とする画像処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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