JP2020071401A - 光拡散板形成用樹脂組成物、光拡散板、表示装置および電子機器 - Google Patents

光拡散板形成用樹脂組成物、光拡散板、表示装置および電子機器 Download PDF

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【課題】優れた光拡散性および光透過性の両立が図られた光拡散板を形成することができる光拡散板形成用樹脂組成物、優れた光拡散性および光透過性の両立が図られた光拡散板、かかる光拡散板を備え、信頼性に優れた表示装置および電子機器を提示すること。【解決手段】光拡散板形成用樹脂組成物は、入射された光を拡散させる光拡散板の形成に用いられるものであり、ベース樹脂と、コアシェル型複合微粒子を含む拡散材とを含有し、光拡散板形成用樹脂組成物を用いて、平均厚さ2.0mmの光拡散板を形成したとき、ドイツ連邦規格DIN5036に準拠して測定された拡散率が90%以上であり、かつ、JIS K 7361に準拠して求められる全光線透過率が40.0%以上である。【選択図】なし

Description

本発明は、光拡散板形成用樹脂組成物、光拡散板、表示装置および電子機器に関する。
表示装置として、例えば、画像表示部としての液晶パネルと、この液晶パネルの背面側に配置された、バックライトとしての面発光光源とを備える液晶表示装置が知られている。
この液晶表示装置では、面発光光源は、ランプボックス(筐体)と、ランプボックス内に格子状(マトリクス状)に配置された複数の発光素子とを備えており、液晶表示装置は、さらに、面発光光源の前面側、すなわち、面発光光源と液晶パネルとの間に配置された、透明樹脂材料(ベース樹脂)中に拡散材としての光拡散微粒子を分散させた光拡散板を備えている(例えば、特許文献1参照)。
かかる構成の液晶表示装置において、近年、省エネおよび発光素子ひいては液晶表示装置の小型化等の観点から、発光素子として発光ダイオード(LED)を用いることが提案されている。
しかしながら、LEDは、発光する光を、前方に対して集中的に発する指向性が、白色電球や蛍光灯と比較して、極めて高い発光素子である。さらに、液晶表示装置の小型化の観点から、LEDは、光拡散板との離間距離が小さい位置に配置されることが求められる。
そのため、面発光光源が備える発光素子としてLEDを使用すると、光拡散板において、光拡散性が十分に得られないことに起因して、LEDが透けて見える発光素子(LED)の点在性が発生し、その結果、液晶表示装置により表示される画像に表示ムラが生じると言う問題があった。また、LEDの点在性を抑制することを目的に、光拡散板の光透過性を低下させることも考えられるが、この場合、光拡散板を介した面発光光源からの光量が十分に得られず、液晶表示装置における画像の表示特性の低下を招くと言う問題が生じる。
特開2009−63998号公報
本発明の目的は、優れた光拡散性および光透過性の両立が図られた光拡散板を形成することができる光拡散板形成用樹脂組成物、優れた光拡散性および光透過性の両立が図られた光拡散板、かかる光拡散板を備え、信頼性に優れた表示装置および電子機器を提示することにある。
このような目的は、下記(1)〜(19)に記載の本発明により達成される。
(1) 入射された光を拡散させる光拡散板の形成に用いられる光拡散板形成用樹脂組成物であって、
ベース樹脂と、コアシェル型複合微粒子を含む拡散材とを含有し、
当該光拡散板形成用樹脂組成物を用いて、平均厚さ2.0mmの前記光拡散板を形成したとき、ドイツ連邦規格DIN5036に準拠して測定された拡散率が90%以上であり、かつ、JIS K 7361に準拠して求められる全光線透過率が40.0%以上であることを特徴とする光拡散板形成用樹脂組成物。
(2) 前記ベース樹脂は、ポリカーボネート系樹脂である上記(1)に記載の光拡散板形成用樹脂組成物。
(3) 前記コアシェル型複合微粒子が備えるコア部とベース樹脂との屈折率差、および、前記コアシェル型複合微粒子が備えるシェル部とベース樹脂との屈折率差は、それぞれ、0.14以上0.30以下である上記(1)または(2)に記載の光拡散板形成用樹脂組成物。
(4) 前記コア部と前記シェル部との屈折率差は、0.005以上0.05以下である上記(3)に記載の光拡散板形成用樹脂組成物。
(5) 光拡散材は、さらに、非複合型光拡散材を含有する上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の光拡散板形成用樹脂組成物。
(6) 前記非複合型光拡散材と、ベース樹脂との屈折率差は、0.14以上0.3以下である上記(5)に記載の光拡散板形成用樹脂組成物。
(7) 非複合型光拡散材は、その含有量が前記ベース樹脂100重量部に対して0.5重量部以上3.5重量部以下である上記(5)または(6)に記載の光拡散板形成用樹脂組成物。
(8) 非複合型光拡散材は、ポリオルガノシルセスキオキサン骨格を有するシリコーン系材料である上記(5)ないし(7)のいずれかに記載の光拡散板形成用樹脂組成物。
(9) コアシェル型複合光拡散材は、その含有量が前記ベース樹脂100重量部に対して0.5重量部以上3.5重量部以下である上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の光拡散板形成用樹脂組成物。
(10) コアシェル型複合光拡散材は、ポリオルガノシルセスキオキサン骨格を有するシリコーン系材料である上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の光拡散板形成用樹脂組成物。
(11) 当該光拡散板形成用樹脂組成物を用いて成形された前記光拡散板は、そのxy色度図において、0.28≦x≦0.40、かつ、0.28≦y≦0.40である上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の光拡散板形成用樹脂組成物。
(12) さらに、蛍光増白剤を含有する上記(1)ないし(11)のいずれかに記載の光拡散板形成用樹脂組成物。
(13) 蛍光増白剤は、ベンゾオキザゾリルチオフェン型またはクマリン型である上記(12)に記載の光拡散板形成用樹脂組成物。
(14) 前記蛍光増白剤は、その含有量が前記ベース樹脂100重量部に対して0.001重量部以上0.01重量部以下である上記(12)または(13)に記載の光拡散板形成用樹脂組成物。
(15) 上記(1)ないし(14)のいずれかに記載の光拡散板形成用樹脂組成物を用いて板状に成形された成形体であることを特徴とする光拡散板。
(16) 当該光拡散板は、その平均厚さが0.5mm以上2.0mm以下である上記(15)に記載の光拡散板。
(17) 上記(15)または(16)に記載の光拡散板と、該光拡散板に対向配置された発光基板とを備え、
前記発光基板は、ベース基板と、該ベース基板の前記光拡散板に対向する側の面に格子状に配列された複数の発光ダイオードとを有することを特徴とする表示装置。
(18) 前記光拡散板と前記ベース基板との間の離間距離は、0.5mm以上10.0mm以下である上記(17)に記載の表示装置。
(19) 上記(17)または(18)に記載の表示装置を備えることを特徴とする電子機器。
本発明によれば、光拡散板形成用樹脂組成物がベース樹脂と、コアシェル型複合微粒子を含む拡散材とを含有しており、この光拡散板形成用樹脂組成物を用いて、平均厚さ2.0mmの光拡散板を形成したとき、この光拡散板を、ドイツ連邦規格DIN5036に準拠して測定された拡散率が90%以上であり、かつ、JIS K 7361に準拠して求められる全光線透過率が40.0%以上であるものとすることができる。そのため、この拡散板は、優れた光拡散性および光透過性の両立が図られたものであると言うことができる。よって、かかる光拡散板を備える表示装置において、光学素子としてLEDを用いたとしても、光拡散板を介してLEDが透けて見えてしまう点在性を的確に抑制または防止しつつ、画像を優れた表示特性で表示することができる。その結果、この表示装置を備える電子機器は、優れた信頼性を有するものとなる。
本発明の表示装置が適用された液晶表示装置の実施形態を示す縦断面図である。 本発明の樹脂シート積層体が備える透光性樹脂シートを、カバー部材として有する、自動車のヘッドアップディスプレイの実施形態を示す側面図である。
以下、本発明の光拡散板形成用樹脂組成物、光拡散板、表示装置および電子機器を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
本発明の光拡散板形成用樹脂組成物は、入射された光を拡散させる光拡散板の形成に用いられるものであり、ベース樹脂と、コアシェル型複合微粒子を含む拡散材とを含有し、この光拡散板形成用樹脂組成物を用いて、平均厚さ2.0mmの前記光拡散板を形成したとき、ドイツ連邦規格DIN5036に準拠して測定された拡散率が90%以上であり、かつ、JIS K 7361に準拠して求められる全光線透過率が40.0%以上であることを特徴とする。
以上の通り、本発明の光拡散板形成用樹脂組成物によれば、拡散率が90%以上であり、かつ、全光線透過率が40.0%以上である平均厚さ2.0mmの光拡散板を形成することができる。したがって、本発明の光拡散板形成用樹脂組成物を用いて形成された光拡散板は、優れた光拡散性および光透過性の両立が図られたものであると言うことができる。そのため、かかる光拡散板を備える液晶表示装置のような表示装置において、光学素子としてLEDを用いたとしても、光拡散板を介してLEDが透けて見えてしまう点在性を的確に抑制または防止しつつ、画像を優れた表示特性で表示することができる。したがって、この表示装置を備える電子機器を、優れた信頼性を有するものとし得る。
以下では、まず、本発明の光拡散板形成用樹脂組成物および光拡散板を説明するのに先立って、本発明の光拡散板を備える液晶表示装置、すなわち、本発明の表示装置が適用された液晶表示装置について説明する。
<液晶表示装置>
図1は、本発明の表示装置が適用された液晶表示装置の実施形態を示す縦断面図である。なお、以下の説明では、図1中の上側を「上」、下側を「下」と言う。また、使用する図面(図1および図2)は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大または縮小して表示している。
液晶表示装置100は、図1に示すように、画像表示部を構成する液晶パネル20と、液晶パネル20の表示面の反対側(背面側)に配置された、バックライトとしての面発光光源30と、液晶パネル20と面発光光源30との間に配置された光拡散板10とを有している直下型液晶表示装置(直下型液晶ディスプレイ)である。
液晶パネル20は、液晶セル21と、液晶セル21の前面(上面)および背面(下面)にそれぞれ配置された2つの偏光板22とを有している、透過型の画像表示部を構成している。ここで、液晶セル21は、例えば、一対の透明電極と、これら透明電極間に封入された、液晶化合物を含む封入体とを有する構成をなし、さらに、前面側の透明電極に対応して配置されたカラーフィルターを有することで、カラー画像が表示可能となっている。
面発光光源30は、平板状をなす基材(ベース基板)と、この基材の縁部から立設する壁部とを有することで、前面側(上面側)に開口する開口部が形成されたランプボックス31(筐体)、および、前記基材の前面(上面)に格子状に配列されることでランプボックス31内に配置された複数の発光素子32を備えている。
この面発光光源30において、発光素子32は、発光ダイオードで構成されている。
また、光拡散板10は、前記開口部を塞ぐようにランプボックス31に固定されることで、ランプボックス31と液晶パネル20との間に配置されている。これにより、発光素子32により発光された光が、光拡散板10を通過(透過)される際に拡散され、その結果、拡散された光が液晶パネル20に対して照射される。
以上のような構成の液晶表示装置100において、光拡散板10が本発明の光拡散板で構成されている。すなわち、光拡散板10に、本発明の光拡散板形成用樹脂組成物を用いて形成された光拡散板が適用される。したがって、この光拡散板形成用樹脂組成物を用いて、平均厚さ2.0mmの光拡散板を形成したとき、この光拡散板は、ドイツ連邦規格DIN5036に準拠して測定された拡散率が90%以上であり、かつ、JIS K 7361に準拠して求められる全光線透過率が40.0%以上であるものとなる。そのため、この光拡散板形成用樹脂組成物を用いて光拡散板10を形成すれば、この光拡散板10は、優れた光拡散性および光透過性の両立が図られたものとなる。
そのため、液晶表示装置100において、発光素子32としてLEDを用い、さらに、ランプボックス31が備える基材(ベース基板)と光拡散板10との間の離間距離を0.5mm以上10.0mm以下のように、液晶表示装置100の小型化のために、近く設定したとしても、液晶表示装置100を、光拡散板10を介して発光素子32(LED)が透けて見えてしまう点在性が的確に抑制または防止され、画像を優れた表示特性で表示し得るものとすることができる。
なお、光拡散板10は、その平均厚さが好ましくは0.5mm以上2.0mm以下程度、好ましくは1.0mm以上2.0mm以下程度に設定される。光拡散板10の平均厚さがかかる範囲内に設定され、平均厚さ2.0mmの光拡散板の前記拡散率が90%以上であり、かつ、前記全光線透過率が40.0%以上であることから、光拡散板10を、より確実に、優れた光拡散性および光透過性の両立が図られたものとすることができる。
<光拡散板形成用樹脂組成物>
以下、光拡散板10を構成する本発明の光拡散板、すなわち、光拡散板10の形成に用いられる本発明の光拡散板形成用樹脂組成物を構成する、ベース樹脂、および、コアシェル型複合微粒子を含む拡散材等の各種構成材料について説明する。
<<ベース樹脂>>
ベース樹脂は、光拡散板形成用樹脂組成物に、その主材料として含まれ、光拡散板形成用樹脂組成物を用いて得られる光拡散板10を、基板状に成型するためのものである。
このベース樹脂としては、特に限定されないが、例えば、アクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリアセタール系樹脂等の透明性を備えるものが挙げられ、これらのうち1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、特にポリカーボネート系樹脂であるのが好ましい。ポリカーボネート系樹脂の硬化物は、透明性(透光性)や剛性等の機械的強度に富むため、ベース樹脂にポリカーボネート系樹脂を用いることで、光拡散板10のベース樹脂における透明性や光拡散板10の耐衝撃性を向上させることができる。また、ポリカーボネート系樹脂は、その比重が1.2程度であり、樹脂材料のなかでも軽いものに分類されることから、ベース樹脂としてポリカーボネート系樹脂を用いることで、光拡散板10の軽量化を図ることができる。
このポリカーボネート系樹脂としては、各種のものを用いることができるが、中でも、芳香族系ポリカーボネート系樹脂であることが好ましい。芳香族系ポリカーボネート系樹脂は、その主鎖に芳香族環を備えており、これにより、光拡散板10の強度をより優れたものとすることができる。
この芳香族系ポリカーボネート系樹脂は、例えば、ビスフェノールとホスゲンとの界面重縮合反応、ビスフェノールとジフェニルカーボネートとのエステル交換反応等により合成される。
ビスフェノールとしては、例えば、ビスフェノールAや、下記式(1)に示すポリカーボネートの繰り返し単位の起源となるビスフェノール(変性ビスフェノール)等が挙げられる。
Figure 2020071401
(式(1)中、Xは、炭素数1〜18のアルキル基、芳香族基または環状脂肪族基であり、RaおよびRbは、それぞれ独立して、炭素数1〜12のアルキル基であり、mおよびnは、それぞれ0〜4の整数であり、pは、繰り返し単位の数である。)
なお、前記式(1)に示すポリカーボネートの繰り返し単位の起源となるビスフェノールとしては、具体的には、例えば4,4’−(ペンタン−2,2−ジイル)ジフェノール、4,4’−(ペンタン−3,3−ジイル)ジフェノール、4,4’−(ブタン−2,2−ジイル)ジフェノール、1,1’−(シクロヘキサンジイル)ジフェノール、2−シクロヘキシル−1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ベンゼン、2,3−ビスシクロヘキシル−1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ベンゼン、1,1’−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロヘキサン、2,2’−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
特に、ポリカーボネート系樹脂としては、ビスフェノールに由来する骨格を有するビスフェノール型ポリカーボネート系樹脂を主成分とするのが好ましい。かかるビスフェノール型ポリカーボネート系樹脂を用いることにより、光拡散板10は、さらに優れた強度を発揮するものとなる。
<<拡散材>>
拡散材は、光拡散板形成用樹脂組成物を用いて形成された光拡散板10において、発光素子32(面発光光源30)からの光が光拡散板10を介して液晶パネル20に照射される際に、この光を透過させつつ、拡散させるために含まれる。
本発明では、この拡散材として、コアシェル型複合微粒子を含有する。これにより、平均厚さ2.0mmの光拡散板を形成した際に、この光拡散板を、前記拡散率が90%以上であることと、前記全光線透過率が40.0%以上であることとの双方を、比較的容易に満足するものとすることができる。
なお、本明細書中において、「コアシェル型複合微粒子」とは、中心側に位置するコア部(芯部)と、このコア部を被覆するシェル部(被覆部)とを有する少なくとも2層構成をなす複合型の微粒子であり、コア部における屈折率とシェル部における屈折率とに差(屈折率差)を有するもののことを言う。また、後述する「非複合型微粒子」とは、シェル部の形成が省略された、コア部の単層(1層)で構成される非複合型の微粒子であり、粒子中において屈折率差を有しないもののことを言う。また、コア部等の屈折率は、光源としてナトリウムD線(589nm)を用いて、25℃の条件でアッベ屈折計により測定することができる。
このようなコアシェル型複合微粒子は、前述の通り、屈折率差を有するコア部とシェル部とを備えるものであれば、いかなる構成材料で構成されるものであってもよいが、この構成材料としては、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウムカリウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、二酸化ケイ素、酸化チタン、フッ化カルシウム、フッ化カリウムのような無機系材料、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、アクリルニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、オレフィン系樹脂のような有機系材料(樹脂系材料)が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができるが、中でも、ポリオルガノシロキサン骨格を有するシリコーン系樹脂であることが好ましい。構成材料としてシリコーン系樹脂(シリコーン系材料)を用いることで、前記屈折率差を有するコアシェル型複合微粒子を、比較的容易に形成することができる。また、コア部とベース樹脂との屈折率差、および、シェル部とベース樹脂との屈折率差を、それぞれ、後述する範囲内に比較的容易に設定することができる。
シリコーン系樹脂は、RSiO0.5(Rは一価の有機基)で表される1官能性シロキサン単位(M単位)、RSiO1.0で表される2官能性シロキサン単位(D単位)、RSiO1.5で表される3官能性シロキサン単位(T単位)、およびSiO2.0で表される4官能性シロキサン単位(Q単位)のうちの少なくとも1種(ただし、Q単位単独で構成されるものを除く)を主成分とするポリオルガノシロキサン骨格を有するものである。そして、これらM単位、D単位、T単位およびQ単位の組み合わせを、コア部とシェル部とで異なるものとすることにより、屈折率差を有するコア部とシェル部とを備えるコアシェル型複合微粒子を形成することができる。より具体的には、例えば、コア部がD単位を主成分とするポリオルガノシロキサン骨格を有するものを含み、シェル部がT単位を主成分とするポリオルガノシロキサン骨格(ポリオルガノシルセスキオキサン骨格)を有するものを含む組み合わせとすることで、コアシェル型複合微粒子をより確実に形成することができる。なお、コア部およびシェル部には、それぞれ、主成分とする単位の他に、これとは異なる他の単位が含まれていてもよいし、さらに、シリコーン系樹脂とは異なる他の有機系材料や、無機系材料が含まれていてもよい。
また、各単位中における有機基Rとしては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、デシル基、ドデシル基のような炭素原子数が1〜20のアルキル基、シクロヘキシル基のような環状アルキル基、フェニル基、キシリル基のようなアリール基、フェニルエチル基のようなアラルキル基等が挙げられる。
コアシェル型複合微粒子が備えるコア部とベース樹脂との屈折率差、および、コアシェル型複合微粒子が備えるシェル部とベース樹脂との屈折率差は、それぞれ、ともに0.14以上0.30以下であることが好ましく、ともに0.14以上0.20以下であることがより好ましい。
また、コアシェル型複合微粒子における、シェル部とコア部との屈折率差は、0.005以上0.05以下であることが好ましく、0.005以上0.015以下であることがより好ましい。
さらに、コアシェル型複合微粒子の平均粒径は、好ましくは0.1μm以上50μm以下、より好ましくは1.0μm以上5.0μm以下に設定される。
また、コアシェル型複合微粒子の光拡散板10における含有量は、ベース樹脂100重量部に対して、好ましくは0.5重量部以上3.5重量部以下、より好ましくは0.6重量部以上2.0重量部以下に設定される。
コア部とベース樹脂との屈折率差、シェル部とベース樹脂との屈折率差およびコア部とシェル部との屈折率差、さらには、前記平均粒径および前記含有量を、それぞれ、前記範囲内に設定することにより、光拡散板形成用樹脂組成物を用いて平均厚さ2.0mmの光拡散板を形成した際に、この光拡散板を、前記拡散率が90%以上であることと、前記全光線透過率が40.0%以上であることとの双方を、容易に満足するものとすることができる。
また、拡散材として、コアシェル型複合微粒子の他に、さらに非複合型微粒子を含有することが好ましい。これにより、平均厚さ2.0mmの光拡散板を形成した際に、この光拡散板を、前記拡散率が90%以上であることと、前記全光線透過率が40.0%以上であることとの双方を、より容易に満足するものとすることができる。
このような非複合型微粒子は、前述の通り、粒子中において屈折率差を有しない単層で構成されるものであれば、いかなる構成材料で構成されるものであってもよく、その構成材料としては、コアシェル型複合微粒子で挙げた各種無機系材料および各種有機系材料を用いることができるが、中でも、ポリオルガノシロキサン骨格を有するシリコーン系樹脂であることが好ましい。構成材料としてシリコーン系樹脂を用いることで、非複合型微粒子とベース樹脂との屈折率差を、後述する範囲内に比較的容易に設定することができる。
また、非複合型微粒子とベース樹脂との屈折率差は、0.14以上0.30以下であることが好ましく、0.14以上0.20以下であることがより好ましい。
非複合型微粒子の平均粒径は、好ましくは0.1μm以上50μm以下、より好ましくは1.0μm以上5.0μm以下に設定される。
非複合型微粒子の光拡散板10における含有量は、前記ベース樹脂100重量部に対して、好ましくは0.5重量部以上3.5重量部以下、より好ましくは0.7重量部以上1.5重量部以下に設定される。
前記屈折率差、前記平均粒径および前記含有量を、それぞれ、前記範囲内に設定することにより、光拡散板形成用樹脂組成物を用いて平均厚さ2.0mmの光拡散板を形成した際に、この光拡散板を、前記拡散率が90%以上であることと、前記全光線透過率が40.0%以上であることとの双方を、容易に満足するものとすることができる。
<<蛍光増白剤>>
また、光拡散板形成用樹脂組成物は、ベース樹脂と拡散材との他に、さらに、蛍光増白剤を含むことが好ましい。
蛍光増白剤が含まれる構成とすることで、光拡散板形成用樹脂組成物を用いて形成された光拡散板10により、面発光光源30からの光を液晶パネル20側に拡散・照射させる際に、白色系の光をより確実に出射させることができる。
具体的には、光拡散板形成用樹脂組成物に蛍光増白剤が含まれることで、光拡散板形成用樹脂組成物を用いて成形された光拡散板10は、そのxy色度図において、0.28≦x≦0.40、かつ、0.28≦y≦0.40の関係を満足する光を出射するものであることが好ましく、0.30≦x≦0.36、かつ、0.30≦y≦0.36の関係を満足する光を出射するものであることがより好ましい。これにより、光拡散板10を、面発光光源30からの光を液晶パネル20側に、白色系の光を出射するものであると言うことができる。
この蛍光増白剤としては、特に限定されないが、例えば、ベンゾフェノン型、クマリン型、ベンゾトリアゾール型、ヒドロキシフェニルトリアジン型およびベンゾオキザゾリルチオフェン型のものが挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができるが、中でも、ベンゾオキザゾリルチオフェン型またはクマリン型であることが好ましい。これにより、xy色度図において、xおよびyを、比較的容易に前記関係を満足するものとすることができる。
また、光拡散板形成用樹脂組成物における蛍光増白剤の含有量は、前記ベース樹脂100重量部に対して、好ましくは0.001重量部以上0.01重量部以下、より好ましくは0.003重量部以上0.007重量部以下に設定される。これにより、xy色度図において、xおよびyを、容易に前記関係を満足するものとすることができる。
光拡散板形成用樹脂組成物は、必要に応じて、上述した、ベース樹脂、拡散材および蛍光増白剤の他に、例えば、酸化防止剤、フィラー、可塑剤、光安定剤、紫外線吸収剤、熱線吸収剤、難燃剤等の各種添加剤を含んでいてもよい。
また、光拡散板形成用樹脂組成物は、このものをワニス状とするために、例えば、水、エタノール、プロパノール、エチレングリコール、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、トルエン、キシレンのような溶媒が含まれていてもよい。
ここで、光拡散板形成用樹脂組成物を用いて、平均厚さ2.0mmの光拡散板を形成したとき、ドイツ連邦規格DIN5036に準拠して測定された拡散率は、90%以上であればよいが、92%以上であるのが好ましい。また、JIS K 7361に準拠して求められる全光線透過率は、40.0%以上であればよいが、45%以上であるのが好ましく、55%以上であるのがより好ましい。これにより、光拡散板10の厚さを平均厚さ2.0mm程度のように薄いものに設定したとしても、光拡散板10を、より確実に、優れた光拡散性および光透過性の両立が図られたものとすることができる。
また、光拡散板形成用樹脂組成物を用いて得られる光拡散板10において、一方の面から他方の面に、一方の面に対する法線方向(直交する方向)から光が透過するときの波長550nmにおける反射率は、30%以上60%以下であることが好ましく、40%以上55%以下であることがより好ましい。光拡散板10の前記反射率を前記範囲内に設定することで、ランプボックス31の開口部から出射される光の拡散率を、より確実に向上させることができる。
<電子機器>
次に、上述した液晶表示装置100を備える電子機器(本発明の電子機器)として、自動車の表示パネルに適用した場合を一例に説明する。
図2は、本発明の樹脂シート積層体が備える透光性樹脂シートを、カバー部材として有する、自動車のヘッドアップディスプレイの実施形態を示す側面図である。なお、以下の説明では、図2中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
図2に示すように、スピードメーター、タコメーター、水温計、燃料計等を表示する表示パネル150(本発明の電子機器)は、液晶表示装置100を備え、自動車200に搭載して用いられる。この表示パネル150は、自動車200が有するダッシュボード201の上部に内蔵されており、これにより、液晶表示装置100により表示された自動車の速度等の情報が画像として、運転手Hに認識される。
なお、本発明の電子機器は、図2の自動車の表示パネルの他にも、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、テレビ、ビデオカメラ、電子手帳、医療機器(例えば血圧計、血糖計、内視鏡用表示装置)、タッチパネルを備えた機器(例えば自動券売機)のような表示部を備える電子機器に適用することができる。
以上、本発明の光拡散板形成用樹脂組成物、光拡散板、表示装置および電子機器について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
例えば、前記実施形態では、本発明の光拡散板を、液晶表示装置が備える液晶ディスプレイ用拡散板に適用する場合について説明したが、本発明の光拡散板は、照明用のカバー、窓ガラス、採光用の屋根部材等にも適用し得る。
以下、実施例に基づいて本発明をより具体的に説明する。なお、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではない。
1.原材料の準備
まず、各実施例および各比較例の光拡散板の作製に使用した原料は以下の通りである。
<ベース樹脂>
ビスフェノールA型ポリカーボネート樹脂(三菱エンジニアリングプラスチック社製、「ユーピロン」)
<拡散材>
コアシェル型シリコーン微粒子(信越化学工業社製、「KMP605」)
非複合型シリコーン微粒子(モメンティブ社製、「TSR9000」)
非複合型アクリル系微粒子(積水化成品工業社製、「MBX2H」)
非複合型シリカ系微粒子(日揮触媒化成社製、「エスフェリークBA−S」)
<蛍光増白剤>
ベンゾオキサゾリルチオフェン型蛍光増白剤(BASF社製、「TINOPAL OB」)
クマリン型蛍光増白剤(昭和化学工業社製、「PSR」)
2.光拡散板の製造
(実施例1)
[1]まず、光拡散板を形成するにあたり、ビスフェノールA型ポリカーボネート樹脂(100重量部)と、コアシェル型シリコーン微粒子(1.100重量部)と、非複合型シリコーン微粒子(1.450重量部)と、ベンゾオキサゾリルチオフェン型蛍光増白剤(0.015重量部)と、を混練することで光拡散板形成用樹脂組成物を調製した。
[2]次に、調製した光拡散板形成用樹脂組成物を押し出し機に収納し、その後、押し出し機から、光拡散板形成用樹脂組成物を押し出すことで、Tダイから層状とされた、光拡散板形成用樹脂組成物が押し出され、この層状の光拡散板形成用樹脂組成物を冷却することで、平均厚さ2.0mmの実施例1の光拡散板を得た。
(実施例2〜実施例9、比較例1〜比較例5)
前記工程[1]において調製する光拡散板形成用樹脂組成物に含まれる各構成材料の種類および含有量を、それぞれ、表1に示すように変更したこと以外は、前記実施例1と同様にして、実施例2〜実施例9、比較例1〜比較例5の光拡散板を得た。
3.評価
各実施例および各比較例の光拡散板を、以下の方法で評価した。
<1>光拡散板の拡散率
各実施例および各比較例の光拡散板について、それぞれ、ゴニオフォトメーター(村上色彩技術研究所製、「GP−200」)を用いて、ドイツ連邦規格DIN5036に準拠して、光拡散板の拡散率[%]を測定した。
<2>光拡散板の全光線透過率
各実施例および各比較例の光拡散板について、それぞれ、ヘーズメーター(日本電色工業社製、「NDH4000」)を用いて、JIS K 7361に準拠して、光拡散板の全光線透過率[%]を測定した。
<3>光拡散板の反射率
各実施例および各比較例の光拡散板について、それぞれ、紫外可視近赤外分光光度計(日本分光製、「V−670」)で積分球ユニットを用いて、上面から下面に、上面に対する法線方向から光が透過するときの波長550nmにおける反射率[%]を測定した。
<4>光拡散板の拡散性
まず、各実施例および各比較例の光拡散板について、それぞれ、面発光光源30が備えるランプボックス31に、その開口部を塞ぐようにして固定した。
次いで、ランプボックス31が備える発光素子32を点灯し、光拡散板の拡散性(LED目玉見え、輝度ムラ)を、次のように評価した。
◎:光拡散板において、LEDの目玉見え(点在性)が生じることなく、
出射光が均一に出射している。
○:光拡散板において、LEDの目玉見え(点在性)が若干生じているが、
出射光がほぼ均一に出射していると言える。
×:光拡散板において、LEDの目玉見え(点在性)が明らかに生じ、
出射光が均一に出射しているとは言えない。
<5>光拡散板のヘイズ値
各実施例および各比較例の光拡散板について、それぞれ、ヘーズメーター(日本電色工業社製、「NDH4000」)を用いて、JIS K 7136に準拠してヘイズ値を測定した。
<6>光拡散板を透過する透過光のxy色度図
まず、各実施例および各比較例の光拡散板について、それぞれ、紫外可視近赤外分光光度計(日本分光製、「V−670」)に積分球ユニットを取り付けた。
そして、光拡散板を透過した、光源から発光された発光光(透過光)を、受光部において受光し、この透過光のxy色度図を求めた。
以上のようにして得られた各実施例および各比較例の光拡散板における評価結果を、それぞれ、下記の表1に示す。
Figure 2020071401
表1に示したように、各実施例の光拡散板では、拡散材としてコアシェル型複合微粒子を含むことで、平均厚さ2.0mmの光拡散板における、ドイツ連邦規格DIN5036に準拠して測定された拡散率が90%以上、かつ、JIS K 7361に準拠して求められる全光線透過率が40.0%以上となっており、これにより、各実施例の光拡散板は、優れた光透過性を示しつつ、優れた光拡散性を発揮する結果を示した。
これに対して、各比較例における光拡散板では、拡散材としてコアシェル型複合微粒子を含んでおらず、これに起因して平均厚さ2.0mmの光拡散板における前記拡散率が90%以上であることと、前記全光線透過率が40.0%以上であることとの少なくとも一方を満足することができず、その結果、各比較例の光拡散板では、優れた光透過性と光拡散性との双方を示す結果を得ることができなかった。
10 光拡散板
20 液晶パネル
21 液晶セル
22 偏光板
30 面発光光源
31 ランプボックス
32 発光素子
100 液晶表示装置
150 表示パネル
200 自動車
201 ダッシュボード
H 運転手

Claims (19)

  1. 入射された光を拡散させる光拡散板の形成に用いられる光拡散板形成用樹脂組成物であって、
    ベース樹脂と、コアシェル型複合微粒子を含む拡散材とを含有し、
    当該光拡散板形成用樹脂組成物を用いて、平均厚さ2.0mmの前記光拡散板を形成したとき、ドイツ連邦規格DIN5036に準拠して測定された拡散率が90%以上であり、かつ、JIS K 7361に準拠して求められる全光線透過率が40.0%以上であることを特徴とする光拡散板形成用樹脂組成物。
  2. 前記ベース樹脂は、ポリカーボネート系樹脂である請求項1に記載の光拡散板形成用樹脂組成物。
  3. 前記コアシェル型複合微粒子が備えるコア部とベース樹脂との屈折率差、および、前記コアシェル型複合微粒子が備えるシェル部とベース樹脂との屈折率差は、それぞれ、0.14以上0.30以下である請求項1または2に記載の光拡散板形成用樹脂組成物。
  4. 前記コア部と前記シェル部との屈折率差は、0.005以上0.05以下である請求項3に記載の光拡散板形成用樹脂組成物。
  5. 光拡散材は、さらに、非複合型光拡散材を含有する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光拡散板形成用樹脂組成物。
  6. 前記非複合型光拡散材と、ベース樹脂との屈折率差は、0.14以上0.3以下である請求項5に記載の光拡散板形成用樹脂組成物。
  7. 非複合型光拡散材は、その含有量が前記ベース樹脂100重量部に対して0.5重量部以上3.5重量部以下である請求項5または6に記載の光拡散板形成用樹脂組成物。
  8. 非複合型光拡散材は、ポリオルガノシルセスキオキサン骨格を有するシリコーン系材料である請求項5ないし7のいずれか1項に記載の光拡散板形成用樹脂組成物。
  9. コアシェル型複合光拡散材は、その含有量が前記ベース樹脂100重量部に対して0.5重量部以上3.5重量部以下である請求項1ないし8のいずれか1項に記載の光拡散板形成用樹脂組成物。
  10. コアシェル型複合光拡散材は、ポリオルガノシルセスキオキサン骨格を有するシリコーン系材料である請求項1ないし9のいずれか1項に記載の光拡散板形成用樹脂組成物。
  11. 当該光拡散板形成用樹脂組成物を用いて成形された前記光拡散板は、そのxy色度図において、0.28≦x≦0.40、かつ、0.28≦y≦0.40である請求項1ないし10のいずれか1項に記載の光拡散板形成用樹脂組成物。
  12. さらに、蛍光増白剤を含有する請求項1ないし11のいずれか1項に記載の光拡散板形成用樹脂組成物。
  13. 蛍光増白剤は、ベンゾオキザゾリルチオフェン型またはクマリン型である請求項12に記載の光拡散板形成用樹脂組成物。
  14. 前記蛍光増白剤は、その含有量が前記ベース樹脂100重量部に対して0.001重量部以上0.01重量部以下である請求項12または13に記載の光拡散板形成用樹脂組成物。
  15. 請求項1ないし14のいずれか1項に記載の光拡散板形成用樹脂組成物を用いて板状に成形された成形体であることを特徴とする光拡散板。
  16. 当該光拡散板は、その平均厚さが0.5mm以上2.0mm以下である請求項15に記載の光拡散板。
  17. 請求項15または16に記載の光拡散板と、該光拡散板に対向配置された発光基板とを備え、
    前記発光基板は、ベース基板と、該ベース基板の前記光拡散板に対向する側の面に格子状に配列された複数の発光ダイオードとを有することを特徴とする表示装置。
  18. 前記光拡散板と前記ベース基板との間の離間距離は、0.5mm以上10.0mm以下である請求項17に記載の表示装置。
  19. 請求項17または18に記載の表示装置を備えることを特徴とする電子機器。
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