JP2020070298A - 除草剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】除草効果に優れた、グルホシネートを用いた除草剤組成物を提供する。【解決手段】下記成分(A)、成分(B)及び成分(C)を含有し、成分(B)の含有量と成分(C)の含有量との質量比である(C)/(B)が0.010以上0.18以下である、除草剤組成物。成分(A):グルホシネート及びその塩から選ばれる化合物成分(B):下記一般式(B−I)で表される化合物R1O(R2O)nSO3−M+(B−I)〔式中、R1は炭素数8以上24以下の炭化水素基、R2は炭素数2以上4以下のアルカンジイル基、nは平均付加モル数であって0以上30以下であり、M+は対イオンである。〕成分(C):脂肪族炭化水素基を有する芳香族スルホン酸塩【選択図】なし

Description

本発明は、除草剤組成物、除草方法及びグルホシネート用効力増強剤組成物に関する。
グルホシネートやその塩、例えば、グルホシネートのアンモニウム塩は、植物の緑色部分を経て吸収される既知のアミノ酸系除草剤であり、グルタミン合成酵素阻害によりアンモニアが蓄積し、植物の生理機能を阻害して殺草活性を示すと考えられている。
従来、農薬の効果を十分に引き出すために、農薬を含有する組成物に種々の化合物を併用することが行われている。
特許文献1には、グルホシナート又はその塩又はビアラホスのような類似薬品、オキシフルオルフェンのようなニトロジフェニルエーテル除草剤及びアルキルポリグリコールエーテルサルフェート界面活性剤の組み合わせの有効量からなる除草性組成物が開示されている。
特許文献2には、グルホシネートと特定の界面活性剤とを組み合わせて含有する液状除草剤が開示されている。
特表平10−512575号公報 特開平1−299205号公報
本発明は、除草効果に優れた、グルホシネートを用いた除草剤組成物を提供する。
また、本発明は、除草効果、生産性及び配合安定性に優れた、グルホシネートを用いた除草剤組成物を提供する。
本発明は、下記成分(A)、成分(B)及び成分(C)を含有し、成分(B)の含有量と成分(C)の含有量との質量比である(C)/(B)が0.010以上0.18以下である、除草剤組成物に関する。
成分(A):グルホシネート及びその塩から選ばれる化合物
成分(B):下記一般式(B−I)で表される化合物
O(RO)SO (B−I)
〔式中、Rは炭素数8以上24以下の炭化水素基、Rは炭素数2以上4以下のアルカンジイル基、nは平均付加モル数であって0以上30以下であり、Mは対イオンである。〕
成分(C):脂肪族炭化水素基を有する芳香族スルホン酸塩
また、本発明は、前記本発明の除草剤組成物から調製した除草剤散布液を植物に散布する除草方法に関する。
また、本発明は、前記成分(B)及び前記成分(C)を含有するグルホシネート用効力増強剤組成物であって、成分(B)の含有量と成分(C)の含有量との質量比である(C)/(B)が0.010以上0.18以下である、グルホシネート用効力増強剤組成物に関する。
本発明によれば、除草効果に優れた、グルホシネートを用いた除草剤組成物が提供される。
また、本発明によれば、除草効果、生産性及び配合安定性に優れた、グルホシネートを用いた除草剤組成物が提供される。
〔除草剤組成物〕
本発明の除草剤組成物が除草効果に優れる理由は必ずしも定かではないが以下のように推定される。グルホシネートの除草性能は、散布されたグルホシネートを含む液滴の付着量に大きく影響され、付着性を高めるには当該液滴と植物(葉など)との接触面積を最適な値にすること、更に付着エネルギーを高めることが重要である。本発明では成分(B)と成分(C)を所定の比率で用いることで、高い付着エネルギーと最適な接触面積を両立することができ、付着性が高められた結果、除草効果が向上したと推察される。
<成分(A)>
本発明の成分(A)は、グルホシネート及びその塩から選ばれる化合物である。成分(A)は、アミノ酸系除草剤の農薬原体である。なお、日本において農薬登録されているグルホシネートとして、アンモニウム−DL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィネート、すなわち、アンモニウム塩の化合物があるが、本発明でグルホシネートという場合、酸型の化合物(ホスフィン酸基が酸型の化合物)を指すものとする。
グルホシネートの塩は、アンモニウム塩、ナトリウム塩が挙げられる。
成分(A)を除草剤組成物に配合するにあたり、成分(A)を含有する水溶液、液剤、水和剤等を使用することもできる。
<成分(B)>
本発明の成分(B)は、下記一般式(B−I)で表される化合物である。
O(RO)SO (B−I)
〔式中、Rは炭素数8以上24以下の炭化水素基、Rは炭素数2以上4以下のアルカンジイル基、nは平均付加モル数であって0以上30以下であり、Mは対イオンである。〕
一般式(B−I)中、Rは、好ましくは脂肪族炭化水素基、より好ましくはアルキル基、更に好ましくは直鎖のアルキル基である。Rの炭素数は、除草効果増強の観点から、8以上、好ましくは10以上、より好ましくは12以上、そして、除草効果増強及び配合安定性向上の観点から、好ましくは16以下、より好ましくは14以下である。
の炭素数は、除草効果増強の観点から、好ましくは2以上3以下、より好ましくは2である。Rは、好ましくはエチレン基である。
nは、除草効果増強の観点から、0以上、好ましくは1以上、より好ましくは2以上、そして、除草効果増強及び配合安定性向上の観点から、好ましくは10以下、より好ましくは5以下、更に好ましくは3以下である。
は、対イオンであり、例えばナトリウムやカリウムなどのアルカリ金属のイオン、アンモニウムイオン、トリエタノールアンモニウムイオンなどが挙げられ、除草効果増強及び配合安定性の観点から、好ましくはアルカリ金属イオン、より好ましくはナトリウムイオンである。
<成分(C)>
本発明の成分(C)は、脂肪族炭化水素基を有する芳香族スルホン酸塩である。
成分(C)は、芳香環に置換する炭化水素基、例えば脂肪族炭化水素基を有する芳香族スルホン酸塩であってよい。
成分(C)の脂肪族炭化水素基は、除草効果増強の観点から、好ましくはアルキル基、より好ましくは直鎖のアルキル基である。
成分(C)の脂肪族炭化水素基の炭素数は、除草効果増強の観点から、好ましくは10以上、より好ましくは12以上、そして、除草効果増強及び配合安定性向上の観点から、好ましくは16以下、より好ましくは14以下である。
成分(C)としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩及びアルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩から選ばれる1種以上の化合物が好ましく挙げられる。これらの化合物におけるアルキル基は、除草効果増強の観点から、好ましくは直鎖である。前記アルキル基の炭素数は、除草効果増強の観点から、好ましくは10以上、より好ましくは12以上、そして、除草効果増強及び配合安定性向上の観点から、好ましくは16以下、より好ましくは14以下である。
成分(C)の塩は、例えばナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、アンモニウム塩が挙げられ、除草効果増強及び配合安定性向上の観点から、好ましくはナトリウム塩である。
<組成等>
本発明の除草剤組成物は、成分(A)を、除草効果増強及び輸送や保管時の経済性の観点から、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、更に好ましくは15質量%以上、そして、配合安定性向上及び安全性の観点から、好ましくは40質量%以下、より好ましくは30質量%以下、更に好ましくは25質量%以下含有する。なお、本発明では、組成物中の成分(A)の含有量は、酸型の化合物に換算した値に基づくものとする。
本発明の除草剤組成物は、成分(B)を、除草効果増強及び輸送や保管時の経済性の観点から、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、更に好ましくは15質量%以上、そして、配合安定性向上及び安全性の観点から、好ましくは40質量%以下、より好ましくは30質量%以下、更に好ましくは20質量%以下含有する。なお、本発明では、組成物中の成分(B)の含有量は、酸型の化合物に換算した値に基づくものとする。
本発明の除草剤組成物は、成分(C)を、除草効果増強及び輸送や保管時の経済性の観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.25質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上、そして、除草効果増強及び配合安定性の観点から、好ましくは2.5質量%以下、より好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1.5質量%以下含有する。なお、本発明では、組成物中の成分(C)の含有量は、酸型の化合物に換算した値に基づくものとする。
本発明の除草剤組成物は、成分(A)の含有量と成分(C)の含有量との質量比である(C)/(A)が、除草性能向上の観点から、好ましくは0.02以上、より好ましくは0.035以上、更に好ましくは0.05以上、そして、除草効果増強及び配合安定性の観点から、好ましくは0.2以下、より好ましくは0.15以下、更に好ましくは0.1以下である。
本発明の除草剤組成物は、成分(B)の含有量と成分(C)の含有量との質量比である(C)/(B)が、除草効果増強の観点から、0.010以上、好ましくは0.025以上、より好ましくは0.050以上、そして、除草効果増強の観点から、0.18以下、好ましくは0.12以下、より好ましくは0.060以下である。
本発明の除草剤組成物中、成分(B)と成分(C)の合計含有量は、除草効果増強及び輸送や保管時の経済性の観点から、好ましくは5質量%以上、より好ましくは7.5質量%以上、更に好ましくは10質量%以上、より更に好ましくは15質量%以上、そして、配合安定性向上及び安全性の観点から、好ましくは40質量%以下、より好ましくは30質量%以下、更に好ましくは25質量%以下、より更に好ましくは20質量%以下である。
本発明の除草剤組成物は、成分(A)の含有量と、成分(B)と成分(C)の合計含有量との質量比である[(B)+(C)]/(A)が、除草効果増強の観点から、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.3以上、更に好ましくは0.5以上、そして、輸送や保管時の経済性及びと配合安定性向上の観点から、好ましくは3以下、より好ましくは2以下、更に好ましくは1.5以下である。
本発明の除草剤組成物は、配合安定性の観点から、液体組成物であることが好ましく、水を含有する液体組成物であることがより好ましい。本発明の除草剤組成物は、水を、配合安定性の観点から、好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上、更に好ましくは30質量%以上、そして、輸送や保管時の経済性の観点から、好ましくは80質量%以下、より好ましくは70質量%以下、更に好ましくは60質量%以下含有する。
水としては、本発明の除草剤組成物の効果を阻害しない範囲で、水道水、蒸留水、脱イオン水などを使用することができ、安定性の観点から、好ましくは脱イオン水である。
本発明の除草剤組成物は、成分(A)を除く既存の除草剤の農薬原体(以下、成分(A’)ともいう)を含有することができる。
成分(A’)としては、例えば、アシフルオルフェン、クロメトキシニル、ホメサフェン、ラクトフェン、オキシフローフェン、アクロニフェン等のジフェニルエーテル系除草剤;2,4−D、クロメプロップ、MCPA、MCPB、MCPP等のフェノキシカルボン酸系除草剤;DNBP、ジノテルブ等のジニトロフェノール系除草剤;カルベタミド、IPC等のカーバーメート系除草剤;ジクワット、パラコート等のビピリジニウム系除草剤;ジウロン、ジメフロン、エチジムロン、フェニュロン、メトキスロン、ベンタゾン等のウレア系除草剤;アメトリン、アトラジン、プロメトン、トリエタジン等のトリアジン系除草剤;アミドスルフロン、ジノスルフロン、フラザスルフロン、ヨードスルフロン、ニコスルフロン等のスルホニルウレア系除草剤;などの除草剤の農薬原体が挙げられる。
本発明の除草剤組成物において、成分(A’)の含有量は、環境負荷の低減及び安全性の観点から、好ましく20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下、より更に好ましくは5質量%以下であり、そして、好ましくは0質量%以上であり、0質量%であってもよい。本発明の除草剤組成物において、成分(A)の含有量と成分(A’)の含有量との質量比である(A’)/(A)は、環境負荷の低減及び安全性の観点から、好ましくは1未満、より好ましくは0.8以下、更に好ましくは0.5以下、より更に好ましくは0.2以下、より更に好ましくは0.1以下、より更に好ましくは0.05以下であり、そして、好ましくは0以上であり、0であってもよい。
本発明の除草剤組成物は、成分(A)〜成分(C)、水及び任意の成分(A’)以外の化合物、例えば、消泡剤、界面活性剤、溶剤、キレート剤、pH調節剤、無機塩類、可溶化剤、着色剤、蒸発防止剤及び増粘剤等を、任意に含有することができる。
消泡剤としては、シリコーン系消泡剤、ポリオキシアルキレン変性炭化水素系消泡剤、フッ素系消泡剤などが挙げられ、消泡性の観点から、好ましくはシリコーン系消泡剤である。シリコーン系消泡剤としては、より好ましくはシリコーンオイル、変性シリコーンオイルであり、配合安定性の観点から、更に好ましくは変性シリコーンオイルである。シリコーンオイルの市販品としては、「アンチフォームE−20」(花王株式会社製)、「KF−50」、「KF−73」、「KF−71」、「KM−7750」、「KM−98」、「KM−7752」、「KF−96」(以上、信越化学工業株式会社製)が挙げられ、好ましくは「KF−7750」、「KF−7752」、「KM−98」である。変性シリコーンオイルの市販品としては、「KF−6701」、「KS−531」(以上、信越化学工業株式会社製)が挙げられ、好ましくは「KF−6701」である。消泡剤は2種以上を組み合わせてもよい。本発明の除草剤組成物が消泡剤を含有する場合、その含有量は、消泡性の観点から、好ましくは0.005質量%以上、より好ましくは0.01質量%以上、そして、配合安定性向上及び環境負荷の低減の観点から、好ましくは0.1質量%以下、より好ましくは0.05質量%以下である。成分(B)に対する消泡剤の質量比、すなわち、消泡剤/成分(B)の質量比は、消泡性の観点から、好ましくは0.0002以上、より好ましくは0.0004以上、更に好ましくは0.0008以上、そして、配合安定性及び環境負荷の低減の観点から、好ましくは0.01以下、より好ましくは0.008以下、更に好ましくは0.003以下である。
本発明の除草剤組成物は、成分(B)、成分(C)及び前記消泡剤として用いる成分以外の界面活性剤(以下、成分(D)ともいう)を含有してもよい。成分(D)としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤などが挙げられる。成分(D)は2種以上を組み合わせてもよい。
アニオン性界面活性剤としては、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、脂肪酸塩、ポリオキシアルキレン脂肪酸塩などが挙げられる。アニオン性界面活性剤は、好ましくはジアルキルスルホコハク酸塩、脂肪酸塩、ポリオキシアルキレン脂肪酸塩及びα−オレフィンスルホン酸塩から選ばれる1種以上であり、より好ましくはジアルキルスルホコハク酸塩、脂肪酸塩、ポリオキシアルキレン脂肪酸塩及びα−オレフィンスルホン酸塩から選ばれる1種以上である。アニオン性界面活性剤の塩は、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、アルキル(ポリ)グリコシドなどが挙げられる。ノニオン性界面活性剤は、好ましくはアルキル(ポリ)グリコシド及びポリオキシアルキレンアルキルエーテルから選ばれる1種以上である。
両性界面活性剤としては、アルキルベタイン、アルキル(炭素数8以上18以下)ジメチルアミンオキサイドなどが挙げられる。
成分(D)としては、配合安定性の観点から、より好ましくはアルキルベタイン、アルキル(炭素数8以上18以下)ジメチルアミンオキサイド及びアルキル(ポリ)グリコシドから選ばれる1種以上である。
本発明の除草剤組成物が成分(D)を含有する場合、成分(D)の含有量は、除草効果増強及び配合の自由度を高める観点から、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上、更に好ましくは2質量%以上、そして、除草効果増強及び配合安定性の観点から、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下である。本発明の除草剤組成物では、(成分(B)+成分(C))/成分(D)の質量比は、除草効果増強及び輸送や保管時の経済性の観点から、好ましくは2以上、より好ましくは4以上、更に好ましくは6以上、そして、除草効果増強及び配合の自由度を高める観点から、好ましくは50以下、より好ましくは20以下、更に好ましくは10以下である。なお、成分(D)がアニオン性界面活性剤である場合、組成物中の成分(D)の含有量は、酸型の化合物に換算した値に基づくものとしてよい。
溶剤としては、配合安定性及び粘度低減による取扱性向上の観点から、水混和性の溶剤が適しており、例えば、炭素数1以上4以下の1価アルコール、炭素数2以上4以下の多価アルコール、総炭素数3以上10以下のグリコールエーテルが挙げられ、グリコールエーテルが好ましい。1価アルコールとしては、2−プロパノール、1−ブタノールなどが挙げられる。多価アルコールとしては、1,3−プロパンジオールなどが挙げられる。グリコールエーテルとしては、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールなどが挙げられ、より好ましくはプロピレングリコールモノメチルエーテルである。他の溶剤としては、テトラヒドロフルフリルアルコールなどが挙げられる。溶剤は2種以上を組み合わせてもよい。本発明の除草剤組成物が溶剤を含有する場合、該組成物は、溶剤を、配合安定性向上の観点から、好ましくは2質量%以上、より好ましくは5質量%以上、更に好ましくは8質量%以上、そして、除草効果増強及び輸送や保管時の経済性の観点から、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは12質量%以下含有する。成分(B)に対する溶剤の質量比、すなわち、溶剤/成分(B)の質量比は、配合安定性向上の観点から、好ましくは0.05以上、より好ましくは0.25以上、そして、輸送や保管時の経済性の観点から、好ましくは2以下、より好ましくは1以下である。
本発明の除草剤組成物は、成分(A)、成分(B)及び成分(C)を配合してなり、成分(B)の配合量と成分(C)の配合量との質量比である(C)/(B)が0.010以上0.18以下である、除草剤組成物であってよい。前記した各成分の含有量は、配合量に置き換えて適用することができる。
本発明の除草剤組成物は、25℃での粘度が、安定性の観点より、好ましくは1.0mPa・s以上、より好ましくは10mPa・s以上、更に好ましくは25mPa・s以上、そして、好ましくは200mPa・s以下、より好ましくは100mPa・s以下、取扱い性の観点より、更に好ましくは70mPa・s以下である。この粘度は、Brookfield製デジタルB型粘度計(型番:DV2T)を用いて測定される。ローターにはCPA−41Zを用い、液量2mL、回転数10RPM、測定開始から1分後の数値を粘度とする。
本発明の除草剤組成物は、透明性に優れることが好ましい。例えば、波長660nmでの吸光度が、好ましくは1.0以下、より好ましくは0.5以下、更に好ましくは0.1以下、より更に好ましくは0.05以下である。この吸光度は、ダブルビーム分光光度計(HITACHI製U−2910)を用いて測定される。セルにはニッコーハンセン製四面透明標準ディスポセル(製品コード01960/00)を用い、リファレンスには超純水を用いて測定を行う。
本発明は、成分(A)、成分(B)及び成分(C)を含有し、成分(B)の含有量と成分(C)の含有量との質量比である(C)/(B)が0.010以上0.18以下である組成物の除草剤としての使用を提供する。本発明の除草剤としての使用には、本発明の除草剤組成物で述べた態様を適宜適用することができる。本発明の除草剤としての使用において、成分(A)、成分(B)、成分(C)、任意成分及びこれらの好ましい態様は、本発明の除草剤組成物で述べたものと同じである。
本発明は、成分(A)、成分(B)及び成分(C)を混合する除草剤組成物の製造方法であって、成分(B)の混合量と成分(C)の混合量との質量比である(C)/(B)が0.010以上0.18以下である、除草剤組成物の製造方法を提供する。本発明の除草剤組成物の製造方法には、本発明の除草剤組成物及び後述の本発明のグルホシネート用効力増強剤組成物で述べた態様を適宜適用することができる。本発明の除草剤組成物の製造方法において、成分(A)、成分(B)、成分(C)、任意成分及びこれらの好ましい態様は、本発明の除草剤組成物及び本発明のグルホシネート用効力増強剤組成物で述べたものと同じである。本発明の除草剤組成物の製造方法では、水を混合することが好ましい。
〔除草方法〕
本発明により、本発明の除草剤組成物から調製した除草剤散布液を植物に散布する除草方法を提供できる。前記除草剤散布液は、本発明の除草剤組成物に水を添加して調製することが好ましい。
本発明の除草方法においては、本発明の除草剤組成物で述べた態様を適宜適用することができる。
本発明の除草方法では、本発明の除草剤組成物を、前記除草剤散布液中の成分(A)と成分(B)と成分(C)の合計含有量が、除草効果向上の観点から、好ましくは200ppm以上、より好ましくは400ppm以上、更に好ましくは500ppm以上、そして、環境負荷の低減の観点から、好ましくは50000ppm以下、より好ましくは10000ppm以下、更に好ましくは5000ppm以下となるように水で希釈して用いられる。
本発明の除草方法では、前記除草剤散布液を、農薬の効力を得る観点から、好ましくは0.5L/ha以上、より好ましくは50L/ha以上、更に好ましくは200L/ha以上、より更に好ましくは500L/ha以上の割合で散布し、そして、環境負荷の低減の観点から、好ましくは2000L/ha以下、より好ましくは1500L/ha以下、更に好ましくは1200L/ha以下、より更に好ましくは1000L/ha以下の割合で散布する。
本発明の除草方法は、駆除対象となる植物である雑草に所定の散布液を施すものである。雑草は、農業分野では農耕地やその周辺に生育して作物生産に害を与える草本として認識される。また、農業以外の分野では、例えば、農耕地に限らず道路、線路敷、堤防、工場敷地、造成地、芝生地、庭園などの非農耕地に自然に生育し、その土地の機能を妨害したり、防災上、景観上の問題を発生させたりする草本として認識される。本発明では、これらいずれの草本をも雑草として包含する。雑草には、広葉雑草、イネ科雑草などがある。広葉雑草は、イネ科雑草のように線形葉をもつ雑草や葉脈が平行になっている雑草とは異なり、葉脈が網目状になっている。
本発明の除草方法の対象となる雑草としては、イネ科雑草が挙げられる。イネ科雑草としては、イヌビエ、エノコログサ、キンエノコロ、ムラサキエノコロ、スズメノカタビラ、スズメノテッポウ、ニワホコリ、アキメヒシバ、メヒシバ、カゼクサ、カモガヤ(オーチャードグラス)、ススキ、スズメノヒエ、チガヤ、チカラシバ、ヨシ、ササ類が挙げられ、農薬の効力の観点から、好ましくはイヌビエである。
本発明の除草方法は、広葉雑草及びイネ科雑草から選ばれる雑草を対象とすることができる。更に、本発明の除草方法は、イヌビエを対象とすることができる。
〔グルホシネート用効力増強剤組成物〕
本発明により、成分(B)及び成分(C)を含有し、成分(B)の含有量と成分(C)の含有量との質量比である(C)/(B)が0.010以上0.18以下である、グルホシネート用効力増強剤組成物を提供できる。
本発明のグルホシネート用効力増強剤組成物に配合される成分からは、成分(A)は除かれる。
本発明のグルホシネート用効力増強剤組成物に成分(A)を配合することで、本発明の除草剤組成物を調製することができる。すなわち、本発明の除草剤組成物の製造方法は、前記グルホシネート用効力増強剤組成物と成分(A)とを混合する、製造方法とすることができる。
本発明のグルホシネート用効力増強剤組成物には、本発明の除草剤組成物及び除草方法で述べた態様を適宜適用することができる。本発明のグルホシネート用効力増強剤組成物において、成分(A)、成分(B)、成分(C)及びこれらの好ましい態様は、本発明の除草剤組成物で述べたものと同じである。
本発明のグルホシネート用効力増強剤組成物は、成分(B)を、生産性向上、除草効果増強及び輸送や保管時の経済性の観点から、好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上、更に好ましくは30質量%以上、そして、配合安定性向上の観点から、好ましくは90質量%以下、より好ましくは80質量%以下、更に好ましくは70質量%以下含有する。
本発明のグルホシネート用効力増強剤組成物は、成分(C)を、生産性向上、除草効果増強及び輸送や保管時の経済性の観点から、好ましくは0.2質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは1質量%以上、そして、除草効果増強及び配合安定性向上の観点から、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下含有する。
本発明のグルホシネート用効力増強剤組成物は、成分(B)の含有量と成分(C)の含有量との質量比である(C)/(B)が、生産性向上の観点及び除草効果増強の観点から、0.010以上、好ましくは0.025以上、より好ましくは0.050以上、そして、同様の観点から、0.18以下、好ましくは0.12以下、より好ましくは0.060以下である。
本発明のグルホシネート用効力増強剤組成物中、成分(B)と成分(C)の合計含有量は、輸送や保管時の経済性の観点から、好ましくは10質量%以上、より好ましくは10.5質量%以上、更に好ましくは20質量%以上、より更に好ましくは30質量%以上、そして、配合安定性向上の観点から、好ましくは90質量%以下、より好ましくは80質量%以下、更に好ましくは70質量%以下である。
本発明のグルホシネート用効力増強剤組成物は、成分(B)及び成分(C)を配合してなり、成分(B)の配合量と成分(C)の配合量との質量比である(C)/(B)が0.010以上0.18以下である、グルホシネート用効力増強剤組成物であってよい。前記した各成分の含有量は、配合量に置き換えて適用することができる。
本発明は、成分(B)及び成分(C)を混合するグルホシネート用効力増強剤組成物の製造方法であって、成分(B)の混合量と成分(C)の混合量との質量比である(C)/(B)が0.010以上0.18以下である、グルホシネート用効力増強剤組成物の製造方法を提供する。本発明のグルホシネート用効力増強剤組成物の製造方法には、本発明の除草剤組成物及び本発明のグルホシネート用効力増強剤組成物で述べた態様を適宜適用することができる。本発明のグルホシネート用効力増強剤組成物の製造方法において、成分(B)、成分(C)、任意成分及びこれらの好ましい態様は、本発明の除草剤組成物及び本発明のグルホシネート用効力増強剤組成物で述べたものと同じである。本発明のグルホシネート用効力増強剤組成物の製造方法では、水を混合することが好ましい。
本発明のグルホシネート用効力増強剤組成物は、取扱い易さの観点から、液体組成物であっても良い。また水を含有する液体組成物であることが好ましい。
本発明のグルホシネート用効力増強剤組成物は、水を、配合安定性の観点から、好ましくは5質量%以上、より好ましくは8質量%以上、更に好ましくは10質量%以上、そして、輸送や保管時の経済性の観点から、好ましくは60質量%以下、より好ましくは50質量%以下、更に好ましくは40質量%以下含有する。
水としては、本発明のグルホシネート用効力増強剤組成物の効果を阻害しない範囲で、水道水、蒸留水、脱イオン水などを使用することができ、安定性の観点から、好ましくは脱イオン水である。
本発明のグルホシネート用効力増強剤組成物は、成分(A)〜成分(C)、水以外の化合物、例えば、消泡剤、界面活性剤、溶剤、キレート剤、pH調節剤、無機塩類、可溶化剤、着色剤、蒸発防止剤及び増粘剤等を、任意に含有することができる。
本発明のグルホシネート用効力増強剤組成物と、成分(A)とを配合する場合、成分(A)の配合量と、成分(B)と成分(C)の合計配合量との質量比である[(B)+(C)]/(A)が、除草効果増強の観点から、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.3以上、更に好ましくは0.5以上、そして、環境負荷の低減及び配合安定性向上の観点から、好ましくは3以下、より好ましくは2以下、更に好ましくは1.5以下となるように配合して用いることが好適である。すなわち、本発明の除草剤組成物の製造方法は、成分(A)と前記グルホシネート用効力増強剤組成物とを、成分(A)の量と成分(B)と成分(C)の合計量との質量比である[(B)+(C)]/(A)が前記範囲となるように混合して製造することが好ましい。
本発明は、成分(B)及び成分(C)を含有し、成分(B)の含有量と成分(C)の含有量との質量比である(C)/(B)が0.010以上0.18以下である組成物のグルホシネート用効力増強剤としての使用を提供する。また、本発明は、成分(B)及び成分(C)を含有し、成分(B)の含有量と成分(C)の含有量との質量比である(C)/(B)が0.010以上0.18以下である組成物の、グルホシネートの効力増強に用いる用途を提供する。本発明のグルホシネート用効力増強剤としての使用及び前記用途には、本発明の除草剤組成物、除草方法及びグルホシネート用効力増強剤組成物で述べた態様を適宜適用することができる。本発明のグルホシネート用効力増強剤としての使用及び前記用途において、成分(B)、成分(C)及びこれらの好ましい態様は、本発明の除草剤組成物で述べたものと同じである。
本発明のグルホシネート用効力増強剤組成物は、25℃での粘度が、組成物の安定性の観点から、好ましくは10000mPa・s以上、より好ましくは20000mPa・s以上、更に好ましくは25000mPa・s以上、そして、取扱い性の観点から、好ましくは100000mPa・s以下、より好ましくは80000mPa・s以下、更に好ましくは50000mPa・s以下である。この粘度は、Brookfield製デジタルB型粘度計(型番:DV2T)を用いて測定される。ローターにはCPA−41Zを用い、液量2mL、回転数10RPM、測定開始から1分後の数値を粘度とする。
本発明のグルホシネート用効力増強剤組成物は、波長660nmでの吸光度が、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.5以上、更に好ましくは1.0以上、そして、好ましくは5.0以下、より好ましくは4.0以下、更に好ましくは3.0以下である。この吸光度は、ダブルビーム分光光度計(HITACHI製U−2910)を用いて測定される。セルにはニッコーハンセン製四面透明標準ディスポセル(製品コード01960/00)を用い、リファレンスには超純水を用いて測定を行う。
以下に、実施例、比較例で用いた配合成分を示す。
<配合成分>
成分(A)
・A1:グルホシネートアンモニウム塩(富士フィルム和光純薬株式会社製)
成分(B)
・B1:ポリオキシエチレン(平均付加モル数2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(エマール 270J、有効分70質量%水溶液、花王株式会社製)
・B2:ポリオキシエチレン(平均付加モル数3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(エマール 20C、有効分25質量%水溶液、花王株式会社製)
成分(C)
・C1:ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(ネオペレックス G−25、有効分25質量%水溶液、花王株式会社製)
・C2:ドデシルナフタレンスルホン酸ナトリウム(有効分50質量%水溶液)
・C3:ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム(有効分50質量%水溶液)
溶剤
・PM:プロピレングリコールモノメチルエーテル(メチルプロピレングリコール、日本乳化剤株式会社製)
<実施例1及び比較例1>
前記配合成分を用いて、表1に示す除草剤組成物を調製し、以下の項目について評価を行った。結果を表1に示す。表1の除草剤組成物は、常法により調製した。即ち、適量のイオン交換水に、成分(A)、成分(B)、成分(C)及び溶剤を表中の配合量で添加し、室温(25℃)で溶解させた。なお、表1中の配合成分の質量%は、全て有効分(一部の成分は酸型化合物に換算した値)に基づく数値である。また、表1中、水の「残部」は組成物の全体を100質量%とする量である。
[配合安定性1の試験方法]
表1の調製直後の除草剤組成物10gをガラス製透明容器(容量20mL)中に入れ、80℃の恒温器に1日保存したものの外観を目視により観察し、以下の基準により配合安定性を判定した。結果を表1に示す。なお、グルホシネートアンモニウム塩を、グリホサートアンモニウム塩(富士フィルム和光純薬株式会社製)に置き換えた場合は、表1のいずれの条件においても均一にはならなかった。
均一:二層に分離せず均一である。
分離:二層に分離している。
[除草性1の試験方法]
9cmポットにイヌビエを生育させ、草丈が40cm程度の植物体を試験に供した。水1Lに表1の各除草剤組成物3.3gを添加し、均一に撹拌し、各除草剤散布液を作製した。調製した各除草剤散布液を、5つのポットのイヌビエに25L/10aに相当する散布量で前記植物体全体にかかるように葉面散布した。葉面散布から14日後の除草性を評価した。
除草性の評価は、目視で判定し、評点として、除草剤を散布しない未処理のポットの状態を0点、イヌビエの地上部が完全枯死した状態を100点として評価した。評価はポットごとに除草性効果を判定し、その評価点の平均値を表1に示した。この数値が高いほど、除草効力が高いことを示す。
Figure 2020070298
表1に記載されている除草剤組成物に、消泡剤としてKF−6701(変性シリコーンオイル、信越化学工業株式会社製)を0.01質量%以上0.05質量%以下の範囲で添加したところ、除草性能は維持したまま、組成物の泡立ちが抑制され、組成物の生産性、充填のしやすさ、除草剤散布液の調製容易性や取り扱い性が向上した。
<実施例2及び比較例2>
前記配合成分を用いて、表2に示すグルホシネート用効力増強剤組成物を調製し、以下の項目について評価を行った。結果を表2に示す。表2のグルホシネート用効力増強剤組成物は、常法により調製した。即ち、適量のイオン交換水に、成分(B)、成分(C)及び溶剤を表中の配合量で添加し、室温(25℃)で溶解させた。なお、表2中の配合成分の質量%は、全て有効分(一部の成分は酸型化合物に換算した値)に基づく数値である。また、表2中、水の「残部」は組成物の全体を100質量%とする量である。
[生産性の試験方法]
表2の効力増強剤組成物50g、グルホシネートアンモニウム塩(富士フィルム和光純薬株式会社製)20g、水30g及び長さ20mmのPTFE撹拌子を200mLガラスビーカー中に入れ、室温(25℃)にて、バイアルホットスターラー(型番:HSH−10VA、アズワン株式会社製)を用い、攪拌速度200rpmで攪拌した。目視にて均一透明になることを確認し、攪拌開始から均一透明になるまでの所要時間を測定した。結果を表2に示す。なお、グルホシネートアンモニウム塩をグリホサートアンモニウム塩に置き換えた場合は、表2のいずれの条件においても均一にはならなかった。
[配合安定性2の試験方法]
前記生産性の試験方法で調製した除草剤組成物10gをガラス製透明容器(容量20mL)中に入れ、80℃の恒温器に1日保存したものの外観を目視により観察し、以下の基準により配合安定性を判定した。結果を表2に示す。
均一:二層に分離せず均一である。
分離:二層に分離している。
[除草性2の試験方法]
前記生産性の試験方法で調製した除草剤組成物を用いて、前記除草性1の試験方法と同様に除草性を評価した。結果を表2に示す。
Figure 2020070298

Claims (8)

  1. 下記成分(A)、成分(B)及び成分(C)を含有し、成分(B)の含有量と成分(C)の含有量との質量比である(C)/(B)が0.010以上0.18以下である、除草剤組成物。
    成分(A):グルホシネート及びその塩から選ばれる化合物
    成分(B):下記一般式(B−I)で表される化合物
    O(RO)SO (B−I)
    〔式中、Rは炭素数8以上24以下の炭化水素基、Rは炭素数2以上4以下のアルカンジイル基、nは平均付加モル数であって0以上30以下であり、Mは対イオンである。〕
    成分(C):脂肪族炭化水素基を有する芳香族スルホン酸塩
  2. 成分(C)が、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩及びアルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩から選ばれる1種以上の化合物である、請求項1記載の除草剤組成物。
  3. 成分(A)を、5質量%以上40質量%以下含有する、請求項1又は2記載の除草剤組成物。
  4. 成分(A)の含有量と、成分(B)と成分(C)の合計含有量との質量比である[(B)+(C)]/(A)が、0.1以上3以下である、請求項1〜3の何れか1項記載の除草剤組成物。
  5. 成分(A)の含有量と成分(C)の含有量との質量比である(C)/(A)が0.02以上、0.2以下である、請求項1〜4の何れか1項記載の除草剤組成物。
  6. 請求項1〜5の何れか1項記載の除草剤組成物から調製した除草剤散布液を植物に散布する除草方法。
  7. 下記成分(B)及び成分(C)を含有するグルホシネート用効力増強剤組成物であって、成分(B)の含有量と成分(C)の含有量との質量比である(C)/(B)が0.010以上0.18以下である、グルホシネート用効力増強剤組成物。
    成分(B):下記一般式(B−I)で表される化合物
    O(RO)SO (B−I)
    〔式中、Rは炭素数8以上24以下の炭化水素基、Rは炭素数2以上4以下のアルカンジイル基、nは平均付加モル数であって0以上30以下であり、Mは対イオンである。〕
    成分(C):脂肪族炭化水素基を有する芳香族スルホン酸塩
  8. 成分(C)が、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩及びアルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩から選ばれる1種以上の化合物である、請求項7記載のグルホシネート用効力増強剤組成物。
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