JP2020069974A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】透光性樹脂パネルに光源部を一体形成した発光装置の、製造作業の簡略化を図り、かつ見栄えの向上を図る。【解決手段】透光性樹脂パネル1(リアウインドRW)と、透光性樹脂パネルにインサート成形された光源部2を備える発光装置(テールランプTL)であり、光源部2は、フィルム光源21と、フィルム光源21と透光性樹脂パネル1との界面に配設された透光性断熱部材22を備える。透光性断熱部材22は内部に空間を有する樹脂ケースとして構成される。【選択図】 図3

Description

本発明は透光性樹脂パネルにフィルム光源を備える光源部を一体化した発光装置に関するものである。
自動車等の車両では、車体や窓を樹脂で形成することが考えられており、特に窓を透光性樹脂パネルで形成するとともに、この透光性樹脂パネルに光源部を一体化して照明用ランプや標識用ランプ等の発光装置を構成することが考えられている。例えば、特許文献1では、自動車のリアウインドを透光性樹脂パネルで形成し、この透光性樹脂パネルに光源部として発光素子を搭載したプリント配線基板を一体的に組み付けた構成が提案されている。
特許文献1は、リアウインドを構成している透光性樹脂パネルの車室側の表面に所要の凹部を形成し、この凹部にプリント配線基板を収容した構成である。プリント配線基板に搭載されている発光素子は、当該プリント配線基板を介して車載電源から電力が供給されて発光し、発光素子から出射された光は透光性樹脂パネルを透過して車外方向に照射される。これにより、リアウインドの一部をランプとして構成することが可能になる。
特開2014−8877号公報
特許文献1では、発光素子を搭載したプリント配線基板は透光性樹脂パネルとは別体に形成されており、このプリント配線基板を透光性樹脂パネルに組み付ける構成であるため、組み付け作業が必要である。また、この組み付けに際しては、プリント配線基板を車載電源に接続するための配線作業や、プリント配線基板を封止するための作業も必要である。このように、特許文献1の技術では、ランプを構成するための作業が面倒であるという課題がある。さらに、透光性樹脂パネルの車室側の表面に封止部材等が露呈され、自動車の見栄え、特にリアウインドの見栄えが低下するという課題もある。
本発明の目的は、透光性樹脂パネルに光源部を一体形成した発光装置において、製造作業の簡略化を図り、かつ見栄えの向上を可能とした発光装置を提供するものである。
本発明は、透光性樹脂パネルと、この透光性樹脂パネルにインサート成形された光源部を備える発光装置であり、光源部は、フィルム光源と、このフィルム光源と透光性樹脂パネルとの界面に配設された透光性断熱部材を備える。好ましくは、透光性樹脂パネルは車両のウインドとして構成され、光源部は車両の照明用灯具又は標識用灯具として構成される。
ここで、透光性樹脂パネルの溶融温度はフィルム光源の耐熱温度よりも高く、透光性断熱部材の耐熱温度は前記フィルム光源の耐熱温度よりも高く構成される。また透光性断熱部材は内部に空間を有する樹脂ケースで構成され、フィルム光源はこの空間に内装される。あるいは、透光性断熱部材は内部に気泡を有する樹脂シートで構成され、フィルム光源はこの樹脂シートで被覆される。
本発明によれば、透光性樹脂パネルにフィルム光源を備える光源部をインサート成形することにより、製造が容易であるとともに、光源部が透光性樹脂パネルから露呈されることがない見栄えの良い発光装置が得られる。
本発明の発光装置をテールランプに適用した自動車の背面図。 図1のII−II線に沿った概略の拡大断面図。 テールランプの光源部の拡大断面図。 フィルム光源の概略構造を示す図。 光源部の分解斜視図。 インサート成形の金型の概略断面図。 樹脂ケースの変形例の概略断面図。 配線部材の変形例の分解斜視図。 異なる透光性断熱部材を備える発光装置の概略断面図。 インサート成形の異なる形態を示す断面図。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の発光装置をテールランプに適用した自動車の背面図である。なお、明細書における前後は、自動車の前後方向に一致させている。自動車CARの車体パネルBPの後部開口部にリアウインドRWが装着されており、このリアウインドRWの左右2箇所にそれぞれテールランプTLが配設されている。このリアウインドRWは透光性の樹脂をパネル状に成形した透光性樹脂パネル1で構成されており、前記テールランプTLはこの透光性樹脂パネル1に埋設されている。また、このテールランプTLは自動車の夜間運転時に点灯するとともに、ブレーキ操作時にその光度が増加してストップランプとして点灯する。
図2は図1のII−II線に沿った概略の拡大断面図である。前記リアウインドRWを構成している透光性樹脂パネル1に埋設されている右側のテールランプTLは光源部2を備えており、この光源部2に電気接続されている配線部材3は当該透光性樹脂パネル1の周縁の一部、ここでは側縁部にまで延長され、その端部は受電端子31として透光性樹脂パネル1から露呈されている。この受電端子31には車載電源系のハーネス4に設けられたコネクタ41が接続され、前記光源部2に対して給電を行うようになっている。
前記自動車CARの車体パネルBPの開口縁部と前記透光性樹脂パネル1の側縁部との間にはモールMが配設されて液密シールが行われる。また、これら開口縁部や前記ハーネス4等は車室内側に配設されたトリムTにより覆われて目隠しされている。また、左側のテールランプTLは左右対称である。
図3は前記光源部2の詳細を説明するためのリアウインドRWの一部の拡大断面図である。この光源部2はフィルム光源21と、当該フィルム光源21を覆う透光性断熱部材22を備えている。この実施形態では、透光性断熱部材22は透光性のある樹脂で形成された樹脂ケースとして構成されているので、以降においては樹脂ケース22と称する。
前記フィルム光源21は、例えば、図4(a)〜(c)にそれぞれ示すように、FPC(フレキシブルプリント配線)フィルム21A、FLED(フレキシブル発光ダイオード)フィルム21B、EL(エレクトロルミネッセンス)フィルム21Cで構成されている。
このフィルム光源21の概略を説明すると、図4(a)のFPCフィルム21Aは、可撓性のある透光性フィルム211の表面に発光素子として複数個のLEDチップ212が搭載されている。また、この透光性フィルムの表面に設けられたITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電膜で構成された回路配線(図示せず)により各LEDチップ212の電気接続が行われている。
図4(b)のFLEDフィルム21Bは、可撓性のある2枚の透光性フィルム213が透光性接着剤によって貼り合わされたラミネート構造をしており、これら透光性フィルム213の間に、発光素子として複数のLEDチップ214が挟まれた状態で実装されている。また、その貼り合わせ面にはITO等の配線(図示せず)が所要のパターンに形成され、各LEDチップ214の電気接続が行われている。この配線には前記と同様な配線部材が接続されている。
図4(c)のELフィルム21Cは既に知られている透光性及び可撓性のあるフィルム状のEL215で構成されており、フィルムの全体が発光素子となる。また、ELに設けられている電極に前記配線部材が接続されたものである。
図4(a)〜(c)に示した各フィルム光源21は樹脂フィルムを主体に構成されているが、この樹脂の溶融温度は100℃程度である。
図5は前記光源部2の分解斜視図である。前記フィルム光源21はここではFLEDフィルム21Bで例示されており、所定の厚み寸法をした可撓性のあるフィルム状に形成されるとともに、その平面の複数箇所には支持穴21aが厚み方向に貫通されている。
また、フィルム光源21に接続されている前記配線部材3は所定の長さ、すなわち透光性樹脂パネル1の側縁部に十分に達することができる長さであり、その先端部は前記したようにハーネス4のコネクタ41が接続可能な受電端子31として構成されている。この配線部材3としては、例えば、透光性のあるフレキシブルな樹脂リボンの表面にITOで配線を形成したものが用いられる。あるいは、透光性を有していないFPC(フレキシブルプリント回路)が用いられる。なお、フィルム光源が図4(a)のFPCフィルムの場合には、配線部材3をフィルム光源21と一体に形成することも可能である。
本発明の透光性断熱部材、ここでは樹脂ケース22は、ベース23とカバー24が組み合わされた偏平な矩形容器として形成されており、この樹脂ケース22の空間内に前記フィルム光源21が封止状態に収容されている。このベース23とカバー24はいずれも透光性樹脂で形成されており、ベース23は一面が開口された矩形の浅皿状に形成され、カバー24はこの開口を閉じるようにベース23に溶着あるいは接着されて一体化されることにより、樹脂ケース22の内部に所要寸法の偏平な空間を構成するようになっている。
前記樹脂ケース22は、その開口を上方に向けたときに(以下、上下についてはこの状態を基準にしており、上方が車室内側になる)、前記空間の高さ寸法は前記フィルム光源21の厚み寸法よりも大きく形成されている。その上で、ベース23の内底面には複数の段付支持ロッド231が上方に向けて立設されており、この段付支持ロッド231の上端部は前記フィルム光源21に開口した支持穴21aに内挿かつ嵌合される。
一方、カバー24をベース23に一体化したときには、カバー24の内面に下方に向けて立設された支持ロッド241が前記段付支持ロッド231に当接される。これにより、段付支持ロッド231と支持ロッド241とで支持部が構成され、フィルム光源21はカバー23の内底面との間及びカバー24の内面との間にそれぞれ所要の間隙を保った状態に挟持される。ここでは、前記フィルム光源21は、発光したときに光が出射される側の面、すなわち発光面が下側のベース23に向けた状態に支持される。フィルム光源21に接続されている配線部材3は、その先端側の部分が樹脂ケース21から引き出されている。
また、前記樹脂ケース21の厚み方向の両外面、すなわち、前記ベース23の下底面と、前記カバー24の上面には、それぞれ所要の長さ寸法の複数本のスペーサピン232,242が立設されている。これらのスペーサピン232,242については後述する。
前記樹脂ケース21のベース23とカバー24は、その溶融温度がフィルム光源21の耐熱温度、すなわち前記したFPCフィルム21A、FLEDフィルム21B、ELフィルム21Cを構成するフィルムの溶融温度よりも高い樹脂が用いられる。好ましくは、前記リアウインドRWを構成している透光性樹脂パネル1の溶融温度の220℃に近い溶融温度の樹脂が用いられる。
以上の構成の光源部2は、リアウインドとしての透光性樹脂パネル1を樹脂成形する際に、当該透光性樹脂パネル1にインサート成形される。図6は透光性樹脂パネル1を成形するための成形金型の一部の断面図である。第1金型K1と第2金型K2で透光性樹脂パネル1の形状に対応した空隙、すなわちキャビティCを構成する。このキャビティC内に光源部2を内挿して配置し、その状態でキャビティC内に透光性樹脂を注入し、硬化後に取り出すことにより透光性樹脂パネル1の成形が行われる。
光源部2は、キャビティCに内挿したときに樹脂ケース22に設けられているスペーサピン232,242の各先端がそれぞれ第1金型K1と第2金型K2の内面に当接することにより、キャビティC内の所定位置に位置決めされる。すなわち、第1金型K1と第2金型K2の内面にそれぞれ所要の間隙を有する位置に位置決めされる。これにより、樹脂ケース22の上面側と下面側、すなわち透光性樹脂パネル1の前面側(車室側)と後面側(車外側)にそれぞれスペーサピン232,242の長さに相当する厚みの透光性樹脂パネル1が形成され、光源部2は当該透光性樹脂パネル1に埋設される。
このとき、配線部材3を先端の受電端子31をキャビティC外に位置させておくことにより、配線部材3は受電端子31を除く部分は透光性樹脂パネル1に埋設される。すなわち、受電端子31のみが透光性樹脂パネル1の側縁部から突出された状態に成形される。この受電端子31は、図2に示したように、透光性樹脂パネル1を自動車の車体に装着してリアウインドRWを構成したときに、ハーネス4に接続されているコネクタ41に電気接続される。
このように、光源部2はフィルム光源21を透光性断熱部材としての樹脂ケース22に収容した状態で透光性樹脂パネル1にインサート成形される。この透光性樹脂パネル1の樹脂の溶融温度は220℃程度であり、樹脂ケース22の溶融温度も同程度であるが、透光性樹脂パネル1の樹脂は金型のキャビティC内に注入されたときに若干温度が低下するので、樹脂ケース22の外面は一部が溶融されても全体が溶融されることはなく、自身の形状は保持される。
樹脂ケース22の外面が溶融されたときには、樹脂ケース22は透光性樹脂パネル1に一体化され、その境界は殆ど目立たなくなる。特に、樹脂ケース22の外面に設けられているスペーサピン232,242は溶融されて透光性樹脂パネル1に吸収された状態になるので、実際には図3に示したようにスペーサピン232,242がそのまま残るようなことはなく、見栄えが低下するようなこともない。
このように、インサート成形時に、フィルム光源21を樹脂ケース22で覆うことにより、透光性樹脂パネル1の樹脂の溶融熱は樹脂ケース2により断熱ないし熱の伝達が緩和され、フィルム光源21に対する熱ダメージを防止する。また、透光性樹脂パネル1の樹脂の溶融熱は樹脂ケース22の内部空間に存在する空気により断熱されるので、溶融温度の熱がそのままフィルム光源21に伝達されることはない。したがって、フィルム光源21の樹脂の溶融温度が100℃程度であっても、フィルム光源21の樹脂および当該フィルム光源21に搭載されている発光素子に対する熱ダメージが防止される。このことから、樹脂ケース22は断熱部材として機能し、フィルム光源21をインサート成形時の熱から保護することになる。
因みに、樹脂ケース22を用いることなくフィルム光源21を直接に透光性樹脂パネル1にインサート成形すると、透光性樹脂パネル1の透光性樹脂の溶融時の熱が直接にフィルム光源21に伝えられて、フィルム光源21の樹脂が溶融され、さらには発光素子が熱ダメージを受け、発光特性が低下され、あるいは発光自体が不能になるおそれがある。
この構成のテールランプTLは、光源部2、すなわち樹脂ケース22及びフィルム光源21は透光性のある樹脂を主体に構成されているので、テールランプTLがリアウインドRWの一部に配設されていても、テールランプTLを通して車室の内外間での視認性が確保される。特に、乗員がリアウインドRWを透して自車両の後方を視認する際に、テールランプTLが障害になることはない。
テールランプTLは、配線部材3を通してフィルム光源21に電力が供給されると発光素子、すなわちLEDチップやELが赤色光を発光して出射する。出射された赤色光はベース23側に向けて出射され、当該ベース23を透過されるとともに透光性樹脂パネル1を透過して自動車の後方に向けて照射されるので、テールランプTLとして機能する。ブレーキ操作時にはフィルム光源21の発光光度が高められ、光源部2からの出射光度が高められるのでストップランプとして機能する。
ここで、フィルム光源21から出射される光の一部は、直接的に車室方向に向けられることがある。あるいはカバー24の内面で反射されて車室方向に向けられることがある。このような車室に向けられた光が洩光として透光性樹脂パネル1を透して車室に入射されると運転者等を眩惑するおそれが生じる。
この洩光による眩惑を防止するために、例えば、図7(a)に示すように、フィルム光源21の車室側、すなわち樹脂ケース22のカバー24に光反射手段を形成してもよい。ここではカバー24の内面にアルミニウムを蒸着したハーフミラー25が形成されている。このハーフミラー25は光の一部を透過し、一部を反射するので、洩光はハーフミラー25により車室に入射されることが抑制され、眩惑を軽減する。一方、ハーフミラー25により乗員における車両後部の視認性は若干低下するものの確保される。このハーフミラーはカバー24の外面に形成されてもよい。
あるいは、図7(b)に示すように、光反射手段として、カバー24の内面に再帰反射ステップ26が形成されてもよい。この再帰反射ステップ26は例えば、カバー24の内面に角錘状の突起が配列状態に形成される。洩光は再帰反射ステップ26により車室に入射されることが防止され、眩惑を防止する。また、再帰反射ステップ26は、車室側からは光を反射しないので、乗員における後方の視認性は確保される。
前記実施形態では、配線部材3を光源部2に接続してここから延長させた構成であるが、光源部2と配線部材3を別体に構成してもよい。図8はその一例を示す分解斜視図である。この例では、樹脂ケース22の一部に樹脂ケース22の内外を連通するように金属製の受電端子32が設けられる。この受電端子32は樹脂ケース22の内部においてリード線33によりフィルム光源21に電気接続されている。
すなわち、ベース23とカバー24の対向する縁部にそれぞれ円弧溝状の係合凹部233,243を設け、この係合凹部233,243により受電端子32を挟持させている。一方、受電端子32は長さ方向の2箇所に軸径を大きくしたフランジ32aが形成されており、これらフランジ32aの間の部分を係合凹部233,243に内挿し、かつベース23とカバー24を一体化すれば、フランジ32aにより抜け止めされた状態で受電端子32をベース23とカバー24とで挟持することができる。
一方、配線部材3には前記受電端子32に電気接続可能なソケット状の給電端子34が設けられている。そして、光源部2を透光性樹脂パネル1にインサート成形する際に、給電端子34を受電端子32に嵌合させて電気接続しておけばよい。インサート成形については前記した通りである。
この構成では、配線部材3の長さに自由度が生じるので、透光性樹脂パネル1に埋設する光源部2の配設位置が相違する場合、例えば図1のようなテールランプTLの配設位置を変更する場合に、透光性樹脂パネル1の側縁部からテールランプTLまでの長さが変化しても、これに対応した好適な長さの配線部材3を選択することにより、配線部材3に弛みが生じず、見栄えの良いテールランプTLが構成できる。
図9は異なる透光性断熱部材を用いた発光装置の概略の断面図である。ここではリアウインドRWを構成する透光性樹脂パネル1に光源部2をインサート成形している構成は前記実施形態と同じである。また、光源部2はフィルム光源21備えていることも同じであるが、透光性断熱部材22Aは透光性のある2枚の樹脂シート27で構成されていることが相違している。この樹脂シート27は、可撓性を有する透光性樹脂でシート状に形成され、かつ内部に多数の独立した気泡を含んで形成されている。
この樹脂シート27の溶融温度はフィルム光源21の耐熱温度よりも高くされている。また、この溶融温度は透光性樹脂パネル1の溶融温度よりも高いことが好ましいが、ここではほぼ同じ溶融温度の樹脂で構成されている。そして、2枚の樹脂シート27はフィルム光源21よりも大きいサイズを有しており、フィルム光源21の前面と後面に沿って配設され、かつこれら樹脂シート27でフィルム光源21がサンドイッチ状態に被覆されて光源部2が構成される。なお、図示は省略するが、フィルム光源21に接続される配線部材は樹脂シート27の間から延長される。
この透光性樹脂パネル1の成形時には、フィルム光源21を透光性断熱部材22A、すなわち樹脂シート27で挟んだ構成の光源部2を図6に示したと同様に金型内に配設することにより、光源部2は透光性樹脂パネル1にインサート成形される。このとき、樹脂シート27の溶融温度はフィルム光源21の耐熱温度よりも高いので、フィルム光源21に対する熱ダメージは防止される。特に、樹脂シート27に含まれる気泡により断熱効果が得られるので、この面からもフィルム光源21に対する熱ダメージが防止される。
また、樹脂シート27は可撓性を有しているので、同じく可撓性のあるフィルム光源21とともに形状の変形自由度が高く、例えば湾曲されたリアウインドとして構成される透光性樹脂パネル1への適用が可能となる。
以上の説明では、光源部を透光性樹脂パネルの厚み方向の中央領域にインサート成形した例を示したが図10(a)のように、光源部2の車室側に向けられた前面がリアウインドとしての透光性樹脂パネル1の車室側の内面と面一となるように成形されてもよい。あるいは、図10(b)のように、光源部2の一部がリアウインドとしての透光性樹脂パネル1の車室側の前面から突出されるようにインサート成形されてもよい。
実施形態では、本発明の発光装置を自動車のテールランプに適用した例を示したが、他の標識ランプとして構成することも可能である。また、照明用ランプとして構成することも可能である。あるいは、本発明の透光性樹脂パネルは自動車のサイドウインドやフロントウインドとして構成されてもよい。いずれの場合でも、車両のウインドのような透光性樹脂パネルに本発明の発光装置を適用することにより、車両用灯具としての構成の簡略化、製造の容易化、見栄えの向上を改善することができる。
CAR 自動車(車両)
RW リアウインド
TL テールランプ
1 透光性樹脂パネル
2 光源部
3 配線部材
21 フィルム光源
22 樹脂ケース(透光性断熱部材)
23 ベース
24 カバー
25 ハーフミラー
26 再帰反射ステップ
27 樹脂シート(透光性断熱部材)
31 受電端子
32 受電端子

Claims (8)

  1. 透光性樹脂パネルと、この透光性樹脂パネルにインサート成形された光源部を備える発光装置であって、前記光源部は、フィルム光源と、このフィルム光源と前記透光性樹脂パネルとの界面に配設された透光性断熱部材を備えることを特徴とする発光装置。
  2. 前記透光性樹脂パネルの溶融温度は前記フィルム光源の耐熱温度よりも高く、前記透光性断熱部材の耐熱温度は前記フィルム光源の耐熱温度よりも高い請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記透光性断熱部材は内部に空間を有する樹脂ケースで構成され、前記フィルム光源は当該空間に内装される請求項2に記載の発光装置。
  4. 前記樹脂ケースは、前記フィルム光源の両面との間に空隙を形成するための支持部が設けられる請求項3に記載の発光装置。
  5. 前記透光性断熱部材は内部に気泡を有する樹脂シートで構成され、前記フィルム光源は当該樹脂シートで被覆される請求項2に記載の発光装置。
  6. 前記フィルム光源は電気接続される配線部材を備え、当該配線部材は前記透光性断熱部材から外部に延長される請求項1ないし5のいずれかに記載の発光装置。
  7. 前記配線部材は前記透光性断熱部材に支持された受電端子を備える請求項6に記載の発光装置。
  8. 前記透光性樹脂パネルは車両のウインドとして構成され、前記光源部が車両の照明用灯具又は標識用灯具として構成される請求項1ないし7のいずれかに記載の発光装置。

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