JP2020069663A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】マーク付シートの先端に先端余白を設けつつシート搬送方向における画像間に余白を設けない画像間フチ無し印刷を行う際、各画像の長さを不揃いにすることなく、さらにシートをページごと無駄にすることなく、かつ、最終ページの後端縁をマークの位置又はその先端側で終了させる。【解決手段】連続シート150のシート搬送方向D1の下流側の端縁155からシート搬送方向D1の上流側に先端余白152を設けて、先端余白152から上流側に画像P1bを形成し、先端余白152の所定長と、連続シート150を次に切断するまでに形成する所定のページ枚数と、に基づいて、各画像P1〜P3の長さを短縮すると共にページ間に余白を形成することなく連続して形成し、所定のページ枚数の画像形成後に、3枚目の後端縁153に対応するマーク151の位置で連続シート150を切断する。【選択図】図4
Description
本発明は、複数の画像を画像間の余白を形成せずに隣接して画像形成可能な画像形成装置に関する。
シートサイズに対して画像サイズが大きい場合、シートサイズに合わせて画像をトリミングする技術が知られている(特許文献1参照)。この技術を用いて、例えば、シートの外周部に余白を設ける場合は、画像サイズを余白を考慮したサイズにトリミングする。一方、シートの外周部に余白を設けない所謂フチ無し印刷をする場合は、画像サイズをシートサイズよりも若干大きいサイズにトリミングし、シートから若干はみ出して印刷することでフチ無し印刷を実現することができる。この場合、はみ出したインク等は吸収体に吸収させる。または、フチ無し印刷をする場合に、余白を設けて印刷したあと、余白部分を切り落とす方法もある。
フチ無し印刷をロール紙等の連続シートで行う場合、ページ間の処理方法として複数の方法が挙げられる。第1の方法としては、1ページ毎にシートの後端を切断する際に画像の若干内側を切断し、次のページの先端画像のはみ出した部分を切り落とす方法がある。この場合、画像間(ページ間)でシートの無駄が発生してしまう。第2の方法としては、ページが連続する2つの画像を余白無しで隣接して印刷する方法(以下、画像間フチ無し印刷という)がある。この場合、2つの画像の境界で切断することでシートを無駄にすることなく、画像間フチ無し印刷を実現できる。
また、画像間フチ無し印刷をロール紙等の連続シートで行う場合、連続シートの先端の処理について、各種の方法が知られている。例えば、連続シートの先端から前側にはみ出して印刷する方法や、シート搬送部の汚れを防止するために連続シートの先端部に先端余白を設けて印刷してから先端余白の部分を切り落とす方法がある。
一方、連続シートに等間隔に印刷を行うために、ページ間隔(ピッチ)を示すマークを付与した連続シート(以下、マーク紙又はマーク付シートともいう)がある。このようなマーク紙を使用した場合、印刷開始位置を、マークの位置を基準に設定することでページ間隔を一定に保つことができる。例えば、特許文献1に記載の画像形成装置を用いて、マーク紙に対して上述の画像間フチ無し印刷をする場合は、2ページ目以降はマークの間隔に画像サイズを合わせる(トリミングする)ことで画像間フチ無し印刷を実現することができる。
しかしながら、上述した特許文献1に記載の画像形成装置を用いてマーク紙に対して画像間フチ無し印刷をする場合は、マーク紙の先端の処理において先端余白を設けて印刷してから先端余白を切り落とす方法を適用すると、以下のような課題を発生する可能性がある。マーク紙を使用する場合は、切断機構によりマークの位置で自動的に切断するため、切断しようとする画像の後端縁をマークの位置に一致させて印刷する必要がある。このため、切断箇所と切断箇所との間で複数ページを連続印刷する場合には、最後のページの後端縁をマークの位置に一致させる必要がある。
ここで、上述したように、マーク紙の先端の処理において先端余白を設けて印刷するには、連続印刷の先端部、即ち1ページ目の画像より先端側に先端余白を設けて印刷する必要がある。このためには、第1の方法として、1ページ目の画像の先端側の1ページ分を余白ページとし、その後から1ページ目の画像を通常のサイズで印刷する方法がある(図18(b)参照)。また、第2の方法として、1ページ目の画像の先端側に若干の先端余白(例えば、シート搬送方向に1.5mm程度)を設け、1ページ目の画像をその先端余白の分だけ短縮するようにトリミング又は縮小する方法がある(図17(b)参照)。
しかしながら、上述の第1の方法では、1ページ目の画像の先端側の1ページ分を余白ページとして切り落とすと、シートが無駄になってしまうので好ましくない。また、上述の第2の方法では、1ページ目の画像は後続のページの画像に比べて小さくなってしまい、画像の長さが不揃いになってしまうので、好ましくない。また、この第2の方法において、先端余白を設けて1ページ目の画像を短縮しないようにすると、その先端余白の分だけ後続のページを後端側にずらして印刷しなければならず、最後のページの後端縁の切断箇所がマークの位置から後端側にずれてしまうので、次の印刷時の最初のページが短くなってしまい好ましくない(図19(c)参照)。
本発明は、マーク付シートの先端に先端余白を設けつつシート搬送方向における画像間に余白を設けない画像間フチ無し印刷を行う際、各画像の長さを不揃いにすることなく、さらにシートをページごと無駄にすることなく、かつ、最終ページの後端縁をマークの位置又はその先端側で終了させることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、シート搬送方向に沿って所定のページ間隔ごとに形成されたマークを有するマーク付シートに画像形成可能な画像形成部と、前記画像形成部により画像を形成された前記マーク付シートを切断可能な切断機構と、前記画像形成部及び前記切断機構を制御する制御部と、を備えた画像形成装置において、前記制御部は、前記マーク付シートの前記シート搬送方向の下流側の端縁から前記シート搬送方向の上流側に所定長の先端余白を設けて、前記先端余白から前記シート搬送方向の上流側に、前記画像形成部により画像を形成し、前記先端余白の所定長と、前記切断機構により前記マーク付シートを次に切断するまでに形成する所定のページ枚数と、に基づいて、前記所定のページ枚数の各画像の前記シート搬送方向の長さを短縮すると共に、前記所定のページ枚数の各画像をページ間に余白を形成することなく連続して形成し、前記所定のページ枚数の画像形成後に、前記所定のページ枚数目の前記シート搬送方向の上流側の端縁に対応する前記マークの位置で前記切断機構により前記マーク付シートを切断することを特徴とする。
本発明の画像形成装置によれば、マーク付シートの先端に先端余白を設けつつシート搬送方向における画像間に余白を設けない画像間フチ無し印刷を行う際、各画像の長さを不揃いにすることなく、さらにシートをページごと無駄にすることなく、かつ、最終ページの後端縁をマークの位置又はその先端側で終了させることができる。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態を、図1〜図6を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、画像形成装置1の一例としてフルカラーのインクジェットプリンタについて説明している。但し、本発明はフルカラーのインクジェットプリンタに限られず、例えばタンデム型などの他の方式の画像形成装置であってもよく、また、フルカラーであることにも限られず、モノクロやモノカラーであってもよい。
以下、本発明の第1の実施形態を、図1〜図6を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、画像形成装置1の一例としてフルカラーのインクジェットプリンタについて説明している。但し、本発明はフルカラーのインクジェットプリンタに限られず、例えばタンデム型などの他の方式の画像形成装置であってもよく、また、フルカラーであることにも限られず、モノクロやモノカラーであってもよい。
[画像形成システムの外観]
図1は、本発明の一実施形態における画像形成装置1を備える画像形成システム100の外観及び使用形態を示す図である。画像形成システム100は、画像形成装置1とホストPC101とを備えている。画像形成装置1とホストPC101とは、ケーブル102により接続され、例えば、USB、ローカルエリアネットワーク、RS−232C等の外部接続インターフェイスなどを利用して互いに信号を送受信可能にされている。ホストPC101では、少なくとも一般的にプリンタドライバと呼ばれる機能を有するアプリケーションプログラムが稼働している。ホストPC101は、ユーザが指示したタイミングで画像データを生成及び出力することにより、画像形成装置1へ画像形成ジョブとして画像形成の指示を出力する。
図1は、本発明の一実施形態における画像形成装置1を備える画像形成システム100の外観及び使用形態を示す図である。画像形成システム100は、画像形成装置1とホストPC101とを備えている。画像形成装置1とホストPC101とは、ケーブル102により接続され、例えば、USB、ローカルエリアネットワーク、RS−232C等の外部接続インターフェイスなどを利用して互いに信号を送受信可能にされている。ホストPC101では、少なくとも一般的にプリンタドライバと呼ばれる機能を有するアプリケーションプログラムが稼働している。ホストPC101は、ユーザが指示したタイミングで画像データを生成及び出力することにより、画像形成装置1へ画像形成ジョブとして画像形成の指示を出力する。
[画像形成装置の機械的構成]
図2は、図1に示される画像形成装置1の内部の主要構成を示す概略の断面図である。画像形成装置1は、装置本体10と、ロール紙ホルダ11と、カッタユニット12とを備えている。画像形成装置1は、ロール紙ホルダ11からロール紙Sを搬送しつつ、そのロール紙Sに形成されたマーク(図4(b)等参照)に合わせて、ホストPC101から受信した画像データに基づいて、ロール紙Sに画像を形成し、カッタユニット12によりロール紙Sをマークの位置で切断する。尚、本実施形態では、カッタユニット12は、ロール紙Sが停止している状態でロール紙Sを切断可能なものとしている。
図2は、図1に示される画像形成装置1の内部の主要構成を示す概略の断面図である。画像形成装置1は、装置本体10と、ロール紙ホルダ11と、カッタユニット12とを備えている。画像形成装置1は、ロール紙ホルダ11からロール紙Sを搬送しつつ、そのロール紙Sに形成されたマーク(図4(b)等参照)に合わせて、ホストPC101から受信した画像データに基づいて、ロール紙Sに画像を形成し、カッタユニット12によりロール紙Sをマークの位置で切断する。尚、本実施形態では、カッタユニット12は、ロール紙Sが停止している状態でロール紙Sを切断可能なものとしている。
画像形成装置1は、画像形成部13と、シート搬送部14と、制御部20と、操作部(設定部)16とを備えている。画像形成部13とシート搬送部14と制御部20とは、装置本体10の内部に設けられている。操作部16は、装置本体10の外面に設けられており、各種の情報を表示したり、あるいはユーザにより各種情報を入力可能にしている。
画像形成部13は、例えば、ヘッドユニット130と、インクタンク131とを有しており、入力された画像データに基づいてロール紙Sに画像形成可能である。尚、本実施形態の画像形成装置1はフルカラーのインクジェットプリンタであるため、ヘッドユニット130及びインクタンク131は、例えば、ブラック(Bk)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の4色に対応して4つ設けられているが、これらは同様の構成であるため、明細書及び図面では代表して1組のヘッドユニット130及びインクタンク131のみ表記して説明している。また、ヘッドユニット130及びインクタンク131としては、4色であることには限られず、例えば、4色以外にライトシアンやライトマゼンタを含むものとしたり、あるいは下地用のクリアインク等を含むようにしてもよい。
ヘッドユニット130は、搬送ベルト141のロール紙Sの搬送面に対向する位置に設けられた6000個のノズルで構成された記録ヘッド132を有している。インクタンク131は、装置本体10において搬送ベルト141の下方に配置されており、不図示のフレキシブルチューブ等でそれぞれ対応する色の記録ヘッド132に接続されている。シート搬送部14は、搬送ローラ140と無端の搬送ベルト141とを有している。搬送ベルト141は、搬送ローラ140に張設されており、搬送ローラ140の回転によりロール紙Sを搬送する。搬送ベルト141の記録ヘッド132よりもシート搬送方向D1の上流側の位置に対向して、シート検知センサ15が設けられている。シート検知センサ15は、例えばフォトセンサからなり、ロール紙Sのシート搬送方向D1の下流側の端縁の通過や、ロール紙Sに設けられたマークの通過を検知可能である。
ロール紙ホルダ11は、装置本体10のシート搬送方向の上流側に配置されている。ロール紙ホルダ11は、一対の搬送ローラ110を有しており、搬送ローラ110には記録媒体としてロール状のロール紙Sが載置されている。搬送ローラ110は、回転駆動により、載置されたロール紙Sを装置本体10の側であるシート搬送方向D1に給送する。これにより、画像形成装置1は、ロール紙Sに対して連続的に画像形成を実行することができ、複数の画像を連続シートにページ間の余白を形成することなく続けて画像形成する長尺印刷を実行可能である。尚、本実施形態では、ロール紙ホルダ11はロール状のロール紙Sを収容するものとしたが、これには限られず、例えば、折り畳まれて連続した記録シートを収容するものとしてもよい。
カッタユニット(切断機構)12は、装置本体10のシート搬送方向の下流側に配置されており、制御部20により制御可能なカッタ刃12aを備えている。カッタユニット12は、画像形成部13により画像を形成されたロール紙Sを、ユーザが指定する任意の画像間で切断可能である。
[画像形成動作]
上述のように構成された画像形成装置1に対して、ホストPC101は、4色のインクに対応した色成分に分離された画像データを生成して送信する。画像データを受信した画像形成装置1は、ロール紙Sをシート搬送方向D1に給送し、記録ヘッド132により順に各色インクで画像形成を実行する。画像形成動作は、シート検知センサ15でロール紙Sの先端部を検知して、そこからの移動距離に基づいて決定されたタイミングに従って、記録ヘッド132から各色インクをロール紙Sに吐出することにより行われる。記録ヘッド132は、ロール紙Sの搬送動作と記録ヘッド132からの吐出動作とを繰り返すことにより、画像形成領域の全域で画像形成を実行することができる。
上述のように構成された画像形成装置1に対して、ホストPC101は、4色のインクに対応した色成分に分離された画像データを生成して送信する。画像データを受信した画像形成装置1は、ロール紙Sをシート搬送方向D1に給送し、記録ヘッド132により順に各色インクで画像形成を実行する。画像形成動作は、シート検知センサ15でロール紙Sの先端部を検知して、そこからの移動距離に基づいて決定されたタイミングに従って、記録ヘッド132から各色インクをロール紙Sに吐出することにより行われる。記録ヘッド132は、ロール紙Sの搬送動作と記録ヘッド132からの吐出動作とを繰り返すことにより、画像形成領域の全域で画像形成を実行することができる。
[画像形成装置の制御ブロック構成]
図3は、画像形成装置1における制御ブロック図である。制御部20はコンピュータにより構成され、例えばCPU21と、不揮発情報や各部を制御するプログラムを記憶するROM22と、ワークエリアとして使用可能なデータを一時的に記憶するRAM23と、入出力回路(I/F)24とを備えている。CPU21は、画像形成装置1の制御全体を司るマイクロプロセッサであり、システムコントローラの主体である。これにより、制御部20は、データを格納する格納手段としての機能、データ制御手段としての機能、設定データに基づいて画像形成装置1の動作を変更する設定手段としての機能などを実行可能である。
図3は、画像形成装置1における制御ブロック図である。制御部20はコンピュータにより構成され、例えばCPU21と、不揮発情報や各部を制御するプログラムを記憶するROM22と、ワークエリアとして使用可能なデータを一時的に記憶するRAM23と、入出力回路(I/F)24とを備えている。CPU21は、画像形成装置1の制御全体を司るマイクロプロセッサであり、システムコントローラの主体である。これにより、制御部20は、データを格納する格納手段としての機能、データ制御手段としての機能、設定データに基づいて画像形成装置1の動作を変更する設定手段としての機能などを実行可能である。
制御部20は、ホストPC101に接続され、ホストPC101から送信された画像データは、入出力回路24を介して制御部20に送信され、画像形成装置1とホストPC101とで互いに信号の授受を実行可能にしている。制御部20には、ヘッド駆動回路25及びドライバコントローラ26が接続されている。ヘッド駆動回路25は、各色の記録ヘッド132に内蔵される不図示の発熱体を駆動させる駆動回路である。ドライバコントローラ26には、ホストPC101から送信されてきた画像データを格納するイメージバッファメモリ27が接続されている。ドライバコントローラ26は、イメージバッファメモリ27に格納された各色のビットマップ形式で記録された画像データに従ってヘッド駆動回路25を制御することで、画像を形成する。
制御部20には、駆動回路28及びセンサ回路29が接続されている。駆動回路28は、シート搬送部14に設けられた搬送モータM1や、カッタユニット12のカッタ刃12a(図2参照)を上下させるための切断モータM2を駆動するための回路であり、制御部20により制御される。また、センサ回路29にはシート検知センサ15等のセンサが接続されており、各センサにより検知された情報がセンサ回路29に入力される。即ち、制御部20は、画像形成部13及びカッタユニット12を制御することができる。また、制御部20には、操作部16が接続されている。操作部16は、後述する所定のページ枚数を設定可能である。
[画像間フチ無し印刷の比較例1]
ここで、上述した画像形成装置1を利用してページが連続する2つの画像を余白無しで隣接して印刷する画像間フチ無し印刷を実行する場合について、詳細に説明する。まず、比較例1として、各画像の書き出し位置を決めるマークの無いシートで、かつ、台紙にラベルを貼付したラベル紙でもないロール紙Sに対して、画像間フチ無し印刷を実行した場合について、図16(a)〜(c)に基づいて説明する。ここでは、ロール紙Sのシート搬送方向D1の下流側の端部を連続シート200とし、画像形成装置1が連続シート200に1つの画像形成ジョブにおいて、3枚(3ページ)の画像P1〜P3を画像間フチ無し印刷する場合について説明する。
ここで、上述した画像形成装置1を利用してページが連続する2つの画像を余白無しで隣接して印刷する画像間フチ無し印刷を実行する場合について、詳細に説明する。まず、比較例1として、各画像の書き出し位置を決めるマークの無いシートで、かつ、台紙にラベルを貼付したラベル紙でもないロール紙Sに対して、画像間フチ無し印刷を実行した場合について、図16(a)〜(c)に基づいて説明する。ここでは、ロール紙Sのシート搬送方向D1の下流側の端部を連続シート200とし、画像形成装置1が連続シート200に1つの画像形成ジョブにおいて、3枚(3ページ)の画像P1〜P3を画像間フチ無し印刷する場合について説明する。
この場合、図16(a)に示すように、連続シート200のシート搬送方向D1の先端にはシート搬送部14などの汚れを防止するための先端余白201を設ける必要がある。また、シート搬送方向D1における画像間には余白を設けない。そして、図16(b)に示すように、印刷終了後は最終ページの後端縁202で切断する。図16(c)に示すように、切断後の次の印刷時には、上述した画像P1のシート搬送方向D1の先端側と同様に、シート搬送部14などの汚れを防止するための先端余白203を設ける。以上のように、連続シート200の場合は画像を印刷する位置の制約がないので、画像間フチ無し印刷を実現することができる。
[画像間フチ無し印刷の比較例2]
次に、比較例2として、各画像の書き出し位置を決めるマーク211を有する連続シート210に対して、画像間フチ無し印刷を実行した場合について、図17(a)及び(b)に基づいて説明する。ここで、連続シート210は、ロール紙Sのシート搬送方向D1の下流側の端部であって、シート搬送方向D1に沿って所定のページ間隔ごとに形成されたマーク211を有するマーク付シートである。後述するいずれの連続シートにおいても、同様のマーク付シートである。
次に、比較例2として、各画像の書き出し位置を決めるマーク211を有する連続シート210に対して、画像間フチ無し印刷を実行した場合について、図17(a)及び(b)に基づいて説明する。ここで、連続シート210は、ロール紙Sのシート搬送方向D1の下流側の端部であって、シート搬送方向D1に沿って所定のページ間隔ごとに形成されたマーク211を有するマーク付シートである。後述するいずれの連続シートにおいても、同様のマーク付シートである。
ここでは、画像形成装置1が連続シート210に1つの画像形成ジョブにおいて、3枚(3ページ)の画像P1〜P3を画像間フチ無し印刷する場合について説明する。尚、図17(a)及び(b)では、マーク211と同じ面に画像P1〜P3が印刷されているように図示されているが、実際の印刷はマーク211とは反対側の面に画像P1〜P3を印刷する。同様に、後述するいずれの連続シートにおいても、画像の印刷面とマークの設けられた面とは反対側としている。
連続シート210に画像間フチ無し印刷を行う場合、シート搬送方向D1におけるマーク211の間隔、つまりシート長と画像の長さとを等しくする。しかし、図17(a)に示すように、1ページ目からシート全面に画像P1を印刷し、先端余白を設けないとシート搬送部14などが汚れる場合がある。そこで、図17(b)に示すように、シート先端の1ページ目のみに先端余白212を設けて、先端余白212の分だけ短縮した画像P1aとして形成する。ここでの画像P1の短縮方法としては、例えば、画像P1の一部を切り落としたり、または画像P1の全体を縮小する方法が挙げられる。しかし、図17(b)に示す1ページ目に印刷する画像P1を先端余白212の分だけ短縮した画像P1aとする方法では、1ページ目に印刷する画像P1aのみ、他の画像P2、P3よりも先端余白212の分だけシート搬送方向D1に短い画像になってしまい、画像P1a、P2、P3の長さが不揃いになってしまうという課題が発生する。
[画像間フチ無し印刷の比較例3]
次に、比較例3として、各画像の書き出し位置を決めるマーク221を有する連続シート220に対して、画像間フチ無し印刷を実行した場合について、図18(a)及び(b)に基づいて説明する。ここでは、画像形成装置1が連続シート220に1つの画像形成ジョブにおいて、3枚(3ページ)の画像P1〜P3を画像間フチ無し印刷する場合について説明する。
次に、比較例3として、各画像の書き出し位置を決めるマーク221を有する連続シート220に対して、画像間フチ無し印刷を実行した場合について、図18(a)及び(b)に基づいて説明する。ここでは、画像形成装置1が連続シート220に1つの画像形成ジョブにおいて、3枚(3ページ)の画像P1〜P3を画像間フチ無し印刷する場合について説明する。
連続シート220に画像間フチ無し印刷を行う場合、シート搬送方向D1におけるマーク221の間隔、つまりシート長と画像の長さとを等しくする。しかし、図18(a)に示すように、1ページ目からシート全面に画像P1を印刷し、先端余白を設けないとシート搬送部14などが汚れる場合がある。そこで、図18(b)に示すように、シート先端の1ページ分を白紙222にし、その後に1ページ目の画像P1を印刷する。これにより、シート搬送部14などの汚れを防止すると共に、画像P1〜P3の長さが不揃いになることを防止できるが、1ページ分のシートが無駄になってしまうという課題が発生する。
[画像間フチ無し印刷の比較例4]
次に、比較例4として、各画像の書き出し位置を決めるマーク231を有する連続シート230に対して、画像間フチ無し印刷を実行した場合について、図19(a)〜(c)に基づいて説明する。ここでは、画像形成装置1が連続シート230に1つの画像形成ジョブにおいて、3枚(3ページ)の画像P1〜P3を画像間フチ無し印刷する場合について説明する。
次に、比較例4として、各画像の書き出し位置を決めるマーク231を有する連続シート230に対して、画像間フチ無し印刷を実行した場合について、図19(a)〜(c)に基づいて説明する。ここでは、画像形成装置1が連続シート230に1つの画像形成ジョブにおいて、3枚(3ページ)の画像P1〜P3を画像間フチ無し印刷する場合について説明する。
本比較例4でも、図19(a)に示すように、1ページ目からシート全面に画像P1を印刷し、先端余白を設けないとシート搬送部14などが汚れる場合がある。そこで、図19(b)に示すように、連続シート230のシート搬送方向D1の先端に先端余白232を設け、印刷する全ての画像P1〜P3をシート搬送方向D1の上流側にずらす。これにより、画像P1〜P3の長さが不揃いになることを防止できると共に、比較例3のように1ページ分のシートを無駄にすることなく、画像間フチ無し印刷を実行することができる。しかし、画像形成ジョブ中で最後に印刷した画像P3の後端縁233が、マーク231から先端余白232の分だけずれてしまう。そして、画像P3の後端縁233でシートを切断すると、残った連続シート230の最初のページの部分234が隣り合うマーク231同士の間隔(ピッチ)よりも短くなってしまうという課題が発生する。
そこで、本実施形態の画像形成装置1では、連続シート(マーク紙)の先端に先端余白を設けつつシート搬送方向D1における画像間の余白を設けない画像間フチ無し印刷を行う際、連続シートの先端余白の分を分配して各画像を短縮することで、各画像の長さを不揃いにすることなく、さらにシートをページごと無駄にすることなく、かつ、最終ページの後端縁をマークの位置又はその先端側で終了させて次の印刷時の最初のページを短くしないようにする。
[本実施形態での画像間フチ無し印刷]
本実施形態での画像形成装置1を利用してページが連続する2つの画像を余白無しで隣接して印刷する画像間フチ無し印刷を実行する場合について、図4(a)〜(c)に基づいて詳細に説明する。本実施形態では、画像形成装置1がロール紙Sのシート搬送方向D1の下流側の端部である連続シート150に、1つの画像形成ジョブにおいて3枚(3ページ)の画像P1〜P3を画像間フチ無し印刷する場合について説明する。即ち、本実施形態では、所定のページ枚数(例えば、3枚)は、入力された1つの画像形成ジョブにおいて画像形成されるページ枚数としている。ここでは、所定のページ枚数として3枚を設定しているが、これには限られず、所定のページ枚数は、例えばユーザの操作部16の操作により任意の枚数に設定可能である。
本実施形態での画像形成装置1を利用してページが連続する2つの画像を余白無しで隣接して印刷する画像間フチ無し印刷を実行する場合について、図4(a)〜(c)に基づいて詳細に説明する。本実施形態では、画像形成装置1がロール紙Sのシート搬送方向D1の下流側の端部である連続シート150に、1つの画像形成ジョブにおいて3枚(3ページ)の画像P1〜P3を画像間フチ無し印刷する場合について説明する。即ち、本実施形態では、所定のページ枚数(例えば、3枚)は、入力された1つの画像形成ジョブにおいて画像形成されるページ枚数としている。ここでは、所定のページ枚数として3枚を設定しているが、これには限られず、所定のページ枚数は、例えばユーザの操作部16の操作により任意の枚数に設定可能である。
各画像P1〜P3は、図4(a)に示すように、シート搬送方向D1に関して例えば10mmの長さを有するものとしている。この長さ10mmは説明のための長さの一例であって、これに限られないのは勿論である。また、連続シート150は、シート搬送方向D1に沿って所定のページ間隔(ここでは10mm)ごとに形成されたマーク151を有するマーク付シートである。尚、後述するいずれのマークを有する連続シートにおいても、同様のマーク付シートである。
本実施形態では、連続シート150のシート搬送方向D1の先端に設ける先端余白の長さを、印刷する画像P1〜P3に均等に分配して、それぞれシート搬送方向D1に短縮した画像P1b〜P3bとする。各画像P1〜P3を短縮させる方法は、従来技術にもあるような画像の一部を切り落としたり、または画像の倍率を縮小させる手法が挙げられる。即ち、制御部20は、画像P1〜P3の一部を削除することにより、画像P1〜P3のシート搬送方向D1の長さを短縮する。あるいは、制御部20は、画像P1〜P3の倍率を変換することにより、画像P1〜P3のシート搬送方向D1の長さを短縮する。
例えば、本実施形態の場合については、以下のようになる。本実施形態では、1つの画像形成ジョブにおいて、3枚(3ページ)の画像P1〜P3を画像間フチ無し印刷し、各画像P1〜P3のシート搬送方向D1の元の長さは10mm(図4(a)参照)、連続シート150のシート搬送方向D1の先端に設ける先端余白152のシート搬送方向D1の長さ(先端余白の所定長)は1.5mmとしている。先端余白152の長さ1.5mmを1つの画像形成ジョブの印刷枚数3枚で割ると、1枚あたり0.5mmとなる。そして、図4(b)に示すように、この0.5mm分を短縮した各画像P1b〜P3bを印刷する。これにより、先端余白152の長さ1.5mmを分配して各画像を短縮(0.5mm×3=1.5mm)したので、最後に印刷した画像P3bの後端縁153がマーク151の中心位置になる。また、図4(c)に示すように、画像P3bの後端縁153を切断した場合でも、次の連続シート150の最初のページ154はマーク151の間隔(ピッチ)より短くなることはない。
即ち、制御部20は、まず、先端余白152の所定長(1.5mm)と、カッタユニット12により連続シート150を次に切断するまでに形成する所定のページ枚数である3枚と、に基づいて、所定のページ枚数の各画像P1〜P3のシート搬送方向D1の長さを短縮する。ここでは、制御部20は、先端余白152の所定長である1.5mmを所定のページ枚数である3枚により除算した分、即ち3枚の各画像P1〜P3のシート搬送方向D1の長さを0.5mmずつ短縮して、画像P1b〜P3bの画像データを形成する。そして、制御部20は、連続シート150のシート搬送方向D1の下流側の端縁155からシート搬送方向D1の上流側に1.5mmの先端余白152を設けて、先端余白152からシート搬送方向D1の上流側に、画像形成部13により画像P1bを形成する。更に、制御部20は、図4(b)に示すように、3枚の各画像P1b〜P3bをページ間に余白を形成することなく連続して形成する。制御部20は、図4(c)に示すように、3枚の画像形成後に、3枚目のシート搬送方向D1の上流側の端縁である後端縁153に対応するマーク151の位置で、カッタユニット12により連続シート150を切断する。
また、各マーク151とマーク151との間隔、つまり各シート長の長さは、シート製造上の誤差がある可能性がある。そのため、理論上のシート長と等しくなるように画像を作成しても合わなくなってしまい、その結果、最後に印刷した画像の後端縁153がマーク151の中心に一致しなくなる可能性がある。その対策として、印刷中にシート検知センサ15により実際のシート長を実測し、理論上のシート長と実際のシート長に乖離があった場合は、実際のシート長に画像が収まるように印刷中に画像を伸縮させる補正方法を適用することができる。この補正方法を適用することにより、シート長に誤差があっても最後に印刷した画像P3bの後端縁153をマーク151の中心位置にすることができる。
次に、本実施形態の画像形成装置1における画像間フチ無し印刷の処理手順について、図5及び図6に示すフローチャートに沿って詳細に説明する。制御部20が画像形成する画像データ、即ち画像形成ジョブをホストPC101から受信すると(ステップS1)、これから画像形成するページが連続シート150の先端からの画像形成、又は切断後の画像形成であるか否かを判断する(ステップS2)。制御部20は、画像形成するページが連続シート150の先端からの画像形成であるか否かを、例えば、ロール紙Sの設置後の最初の画像形成であるか否かに基づいて判断する。また、制御部20は、画像形成するページが切断後の画像形成であるか否かを、例えば、RAM23の作業用メモリに記憶しておいた前回の画像形成の終了時に切断したか否かの情報に基づいて判断する。あるいは、制御部20は、画像形成するページが切断後の画像形成であるか否かを、例えば、次の切断時の最後の画像形成ページのシート搬送方向D1の上流側に連続シート150が連続しているか否か、シート有無センサの検知結果に基づいて判断してもよい。
制御部20は、画像形成するページが連続シート150の先端からの画像形成、又は切断後の画像形成であると判断した場合は(ステップS2のYES)、画像形成ジョブの画像形成枚数と設ける先端余白152の所定長とに基づいて、画像1枚当たりの短縮量を算出し(ステップS3)、各画像を算出した短縮量だけ短縮させる(ステップS4)。短縮量の算出と画像の短縮とは、図4(a)及び(b)に基づいて上述した通りである。制御部20は、各画像の短縮後、又は画像形成するページが連続シート150の先端からの画像形成及び切断後の画像形成ではないと判断した場合は(ステップS2のNO)、記録ヘッド132を画像形成するための画像形成位置X2へ移動する(ステップS5)。即ち、制御部20は、画像形成するページが連続シート150の先端からの画像形成及び切断後の画像形成ではない場合は、形成する画像の短縮を実行しない。
制御部20は、連続シート150のシート搬送方向D1への搬送を開始し(ステップS6)、シート検知センサ15により連続シート150の先端が検出されたか否かを判断する(ステップS7)。制御部20は、連続シート150の先端が検出されていないと判断した場合は(ステップS7のNO)、連続シート150の搬送を続行する。制御部20は、連続シート150の先端が検出されたと判断した場合は(ステップS7のYES)、検知したマーク151がシート検知センサ15の検知位置X3から記録ヘッド132の画像形成位置X2まで搬送されたか否かを判断する(ステップS8)。制御部20は、マーク151が記録ヘッド132の画像形成位置X2まで搬送されたか否かを、搬送モータM1の駆動量や、シート搬送部14に設けられた不図示のエンコーダの駆動量に基づいて判断する。制御部20は、マーク151がシート検知センサ15の検知位置X3から記録ヘッド132の画像形成位置X2まで搬送されていないと判断した場合は(ステップS8のNO)、ロール紙Sの搬送を続行する。
制御部20は、マーク151がシート検知センサ15の位置から記録ヘッド132の位置まで搬送されたと判断した場合は(ステップS8のYES)、これから画像形成するページが連続シート150の先端からの画像形成、又は切断後の画像形成であるか否かを判断する(ステップS9)。尚、ステップS9は、ステップS2と同様の手法により判断する。制御部20は、画像形成するページが連続シート150の先端からの画像形成、又は切断後の画像形成であると判断した場合は(ステップS9のYES)、連続シート150の搬送を続行し、形成する先端余白152の分(所定長、即ち1.5mm)だけ搬送したか否かを判断する(ステップS10)。ここでも、制御部20は、形成する先端余白152の分だけ搬送したか否かを、搬送モータM1の駆動量や、シート搬送部14に設けられた不図示のエンコーダの駆動量に基づいて判断する。制御部20は、形成する先端余白152の分だけ搬送していないと判断した場合は(ステップS10のNO)、連続シート150の搬送を続行する。
制御部20は、形成する先端余白152の分だけ搬送したと判断した場合(ステップS10のYES)、又は画像形成するページが連続シート150の先端からの画像形成及び切断後の画像形成でないと判断した場合は(ステップS9のNO)、連続シート150への画像形成を開始する(ステップS11)。即ち、制御部20は、画像形成するページが連続シート150の先端からの画像形成及び切断後の画像形成ではない場合は、先端余白152を形成しない。
制御部20は、画像データが終了したか否かを判断する(ステップS12)。制御部20は、イメージバッファメモリ27を監視しており、画像データが終了したか否かを、イメージバッファメモリ27から画像データが枯渇したか否かに基づいて判断する。尚、画像データは画像形成中にも受信し、イメージバッファメモリ27に蓄積されると共に、連続して搬送される連続シート150に画像として形成される。画像形成が終了した画像データは、イメージバッファメモリ27から削除される。制御部20は、画像データが終了していないと判断した場合は(ステップS12のNO)、画像形成を続け、画像形成ジョブを続行する。
制御部20は、画像データが終了したと判断した場合は(ステップS12のYES)、画像形成を停止し(ステップS13)、画像形成ジョブを終了する。ステップS11〜S13の間で、各画像P1b〜P3bが連続シート150に形成されている(図4(b)参照)。制御部20は、最後に形成した画像P3bの後端縁153が記録ヘッド132の画像形成位置X2からカッタユニット12の切断位置X1まで搬送されたか否かを判断する(ステップS14)。ここでも、制御部20は、画像P3bの後端縁153がカッタユニット12の切断位置X1まで搬送されたか否かを、搬送モータM1の駆動量や、シート搬送部14に設けられた不図示のエンコーダの駆動量に基づいて判断する。制御部20は、画像P3bの後端縁153が記録ヘッド132の画像形成位置X2からカッタユニット12の切断位置X1まで搬送されていないと判断した場合は(ステップS14のNO)、連続シート150の搬送を続行する。
制御部20は、画像P3bの後端縁153が記録ヘッド132の画像形成位置X2からカッタユニット12の切断位置X1まで搬送されたと判断した場合は(ステップS14のYES)、連続シート150の搬送を停止する(ステップS15)。そして、制御部20は、カッタユニット12により連続シート150を切断し(ステップS16、図4(c)参照)、記録ヘッド132を待機位置へ移動し(ステップS17)、画像間フチ無し印刷の処理を終了する。
上述したように本実施形態の画像形成装置1によれば、マーク付シートである連続シート150の先端部に先端余白152を設けつつ画像間フチ無し印刷を行う場合に、先端余白152の分を分配して各画像を短縮している。このため、制御部20は、所定のページ枚数の3枚の画像形成後に、3枚目のシート搬送方向D1の上流側の端縁である後端縁153に対応するマーク151の位置で、カッタユニット12により連続シート150を切断することができる。これにより、各画像P1b〜P3bの長さを不揃いにすることなく、さらに連続シート150をページごと無駄にすることなく、かつ、最終ページの画像P3bの後端縁153をマーク151の位置で終了させることができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態を、図7(a)〜図8(b)を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、画像形成ジョブ内のユーザが任意に指定した画像と画像の間を切断する点で、第1の実施形態と構成を異にしている。但し、それ以外の構成は第1の実施形態と同様であるので、符号を同じくして詳細な説明を省略する。
次に、本発明の第2の実施形態を、図7(a)〜図8(b)を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、画像形成ジョブ内のユーザが任意に指定した画像と画像の間を切断する点で、第1の実施形態と構成を異にしている。但し、それ以外の構成は第1の実施形態と同様であるので、符号を同じくして詳細な説明を省略する。
第1の実施形態では、画像形成ジョブの最後のページの画像の後端縁を切断した場合について説明した。しかし、画像形成ジョブ内のユーザが任意に指定した画像と画像の間を切断するようにしてもよい。その場合、画像の短縮量は、画像形成ジョブ内の画像形成枚数で除算して算出するのではなく、画像形成開始から次の切断する直前に形成する画像までの画像形成枚数で除算して算出する。
図7(a)〜図8(b)は、画像形成ジョブ内のユーザが任意に指定した画像間、例えば、画像P2bと画像P3bの間を切断した場合の連続シート150を示す。尚、図中、カッタユニット12による切断位置X1と、記録ヘッド132による画像形成位置X2と、シート検知センサ15の検知位置X3とを、連続シート150に対向して示している。ここでは、例えば、1つの画像形成ジョブで4枚の画像P1b〜P4bを画像間フチ無し印刷で画像形成し、その際に、ユーザが2ページ目の画像P2bと3ページ目の画像P3bとの間を切断する設定をした場合について説明する。
図7(a)に示すように、制御部20は、1ページ目の画像P1b及び2ページ目の画像P2bの印刷完了後、3ページ目の画像P3bの印刷は開始しないで、連続シート150をシート搬送方向D1に搬送する。図7(b)に示すように、制御部20は、2ページ目の画像P2bの後端縁156が切断位置X1に到達したら搬送を停止し、カッタユニット12により連続シート150を切断する。図8(a)に示すように、制御部20は、3ページ目以降の画像形成を再開するために、連続シート150の前端縁157がシート検知センサ15の検知位置X3よりもシート搬送方向D1の上流側の位置になるまでシート搬送方向D1の逆方向に搬送する。そして、図8(b)に示すように、制御部20は画像形成を再開し、3ページ目の画像P3b及び4ページ目の画像P4bを形成し、画像形成ジョブの最終ページである4ページ目の画像P4bの後端縁158が切断位置X1に到達したら搬送を停止し、カッタユニット12により連続シート150を切断する。
即ち、本実施形態では、1つの画像形成ジョブに、第1のページ枚数(画像P1b、P2bの2ページ)と、第1のページ枚数の画像形成に続けて画像形成される第2のページ枚数(画像P3b、P4bの2ページ)と、を含む。そして、第1のページ枚数及び第2のページ枚数は、いずれも第1の実施形態での所定のページ枚数に相当する。そして、制御部20は、第1のページ枚数の画像形成において、先端余白152の所定長と、連続シート150を次に切断するまでに形成する第1のページ枚数(2枚)と、に基づいて、2枚の各画像P1、P2のシート搬送方向D1の長さを短縮する。制御部20は、先端余白152を設けて、先端余白152からシート搬送方向D1の上流側に画像P1bを形成し、第1のページ枚数の各画像P1b、P2bをページ間に余白を形成することなく連続して形成する。制御部20は、第1のページ枚数の画像形成後に、第1のページ枚数の最後の画像P2bのシート搬送方向D1の上流側の端縁である後端縁156に対応するマーク151の位置で連続シート150を切断する。更に、制御部20は、第2のページ枚数の画像形成において、先端余白152の所定長と、連続シート150を次に切断するまでに形成する第2のページ枚数(2枚)と、に基づいて、2枚の各画像P3、P4のシート搬送方向D1の長さを短縮する。制御部20は、先端余白152を設けて、先端余白152からシート搬送方向D1の上流側に画像P3bを形成し、第2のページ枚数の各画像P3b、P4bをページ間に余白を形成することなく連続して形成する。制御部20は、第2のページ枚数の画像形成後に、第2のページ枚数の最後の画像P4bのシート搬送方向D1の上流側の端縁である後端縁158に対応するマーク151の位置で連続シート150を切断する。
次に、本実施形態の画像形成装置1における画像間フチ無し印刷の処理手順について、図9、図10、図11に示すフローチャートに沿って詳細に説明する。ここでは、上述のように、画像形成ジョブ内のユーザにより任意に指定した画像間を切断する場合の処理について説明している。尚、このフローチャートでは、第1の実施形態と同様の処理については符号を同じくして詳細な説明を省略する。
制御部20は、画像形成するページが連続シート150の先端からの画像形成、又は切断後の画像形成であると判断した場合は(ステップS2のYES)、以降の画像形成ジョブ内に切断指定されているページがあるか否かを判断する(ステップS20)。ここでの以降の画像形成ジョブとは、処理中の画像形成ジョブの先頭からの印刷開始であれば該ジョブ内の全てのページが該当し、処理中の画像形成ジョブの後述する印刷再開時であれば、まだ印刷されていない残りの全てのページが該当する。
制御部20は、以降の画像形成ジョブ内に切断指定されているページがあると判断した場合は(ステップS20のYES)、画像形成ジョブ内の次の切断までの画像形成枚数と設ける先端余白152の所定長とに基づいて、画像1枚当たりの短縮量を算出する(ステップS21)。また、制御部20は、以降の画像形成ジョブ内に切断指定されているページがないと判断した場合は(ステップS20のNO)、画像形成ジョブ内の終了までの画像形成枚数と設ける先端余白152の所定長とに基づいて、画像1枚当たりの短縮量を算出する(ステップS22)。制御部20は、ステップS21又はS22において画像1枚当たりの短縮量を算出した後、各画像を算出した短縮量だけ短縮させる(ステップS4)。
また、制御部20は、ステップS12において、画像データが終了していないと判断した場合は(ステップS12のNO)、切断指定されたページの最後に到達したか否かを判断する(ステップS23)。制御部20は、切断指定されたページの最後に到達していないと判断した場合は(ステップS23のNO)、画像形成を続け、画像形成ジョブを続行する。制御部20は、切断指定されたページの最後に到達したと判断した場合は(ステップS23のYES)、画像形成を停止する(ステップS13)。例えば、図7(a)に示す例では、制御部20は、切断指定されたページの最後に到達した、即ち2ページ目の画像P2bの印刷が終了したと判断した場合は、画像形成を停止し、この時点では3ページ目の画像P3bは印刷しない。
制御部20は、カッタユニット12により連続シート150を切断し(ステップS16)、記録ヘッド132を待機位置へ移動し(ステップS17)、画像形成ジョブ内に印刷していない残画像データがあるか否かを判断する(ステップS24)。制御部20は、画像形成ジョブ内に印刷していない残画像データがないと判断した場合は(ステップS24のNO)、画像間フチ無し印刷の処理を終了する。
制御部20は、画像形成ジョブ内に印刷していない残画像データがあると判断した場合は(ステップS24のYES)、連続シート150をシート搬送方向D1の逆方向に搬送する(ステップS25)。制御部20は、連続シート150の前端縁157がシート検知センサ15の検知位置X3よりもシート搬送方向D1の上流側の位置にまで搬送されたか否かを判断する(ステップS26)。制御部20は、連続シート150の前端縁157がシート検知センサ15の検知位置X3よりもシート搬送方向D1の上流側の位置にまで搬送されていないと判断した場合は(ステップS26のNO)、連続シート150の逆搬送を続行する。制御部20は、連続シート150の前端縁157がシート検知センサ15の検知位置X3よりもシート搬送方向D1の上流側の位置にまで搬送されたと判断した場合は(ステップS26のYES)、連続シート150の搬送を停止する(ステップS27)。その後、制御部20は、画像形成ジョブ内の印刷していない画像について、画像形成を開始する(ステップS2)。
上述したように本実施形態の画像形成装置1によれば、第1のページ枚数及び第2のページ枚数の画像形成後に、シート搬送方向D1の上流側の端縁である後端縁156、158に対応するマーク151の位置で、カッタユニット12により連続シート150を切断することができる。これにより、各画像P1b〜P4bの長さを不揃いにすることなく、さらに連続シート150をページごと無駄にすることなく、かつ、最終ページの後端縁156、158をマーク151の位置で終了させることができる。従って、画像形成ジョブ中でも設定したページ枚数ごとに任意の箇所で切断できるので、画像形成ジョブの画像形成枚数が多い場合であっても、全ての画像を1枚の連続シート150に形成する必要がなく、カッタユニット12により自動的に切断された後のユーザによる1枚ずつの切断を容易にすることができる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態を詳細に説明する。本実施形態では、画像形成ジョブの最終ページの画像の後端縁と切断箇所との間に後端余白を設ける点で、第1の実施形態と構成を異にしている。但し、それ以外の構成については、第1の実施形態と同様であるので、符号を同じくして詳細な説明を省略する。
次に、本発明の第3の実施形態を詳細に説明する。本実施形態では、画像形成ジョブの最終ページの画像の後端縁と切断箇所との間に後端余白を設ける点で、第1の実施形態と構成を異にしている。但し、それ以外の構成については、第1の実施形態と同様であるので、符号を同じくして詳細な説明を省略する。
例えば、本実施形態の場合については、以下のようになる。本実施形態では、1つの画像形成ジョブにおいて、3枚(3ページ)の画像P1〜P3を画像間フチ無し印刷し、各画像P1〜P3のシート搬送方向D1の元の長さは、10mm(図4(a)参照)とする。図12(a)に示すように、連続シート150のシート搬送方向D1の先端に設ける先端余白152のシート搬送方向D1の長さ(先端余白の所定長)は、1.5mmとする。連続シート150のシート搬送方向D1の後端に設ける後端余白159のシート搬送方向D1の長さ(後端余白の所定長)は、1.5mmとする。
先端余白152の長さ1.5mmと後端余白159の長さ1.5mmとの合計長さ3.0mmを1つの画像形成ジョブの印刷枚数3枚で割ると、1枚あたり1.0mmとなる。そして、この1.0mm分を短縮した各画像P1c〜P3cを印刷する。これにより、先端余白152及び後端余白159を合計した長さ3.0mmを分配して各画像を短縮(1.0mm×3=3.0mm)したので、最後に印刷した画像P3bのシート搬送方向D1の上流側に形成された後端余白159の後端縁160がマーク151の中心位置になる。また、図12(b)に示すように、後端余白159の後端縁160を切断した場合でも、次の連続シート150の最初のページ154はマーク151の間隔(ピッチ)より短くなることはない。
即ち、制御部20は、先端余白152の所定長と、後端余白159の所定長と、カッタユニット12により連続シート150を次に切断するまでに形成する所定のページ枚数と、に基づいて、所定のページ枚数の各画像P1〜P3のシート搬送方向D1の長さを短縮する。また、制御部20は、所定のページ枚数目のシート搬送方向D1の上流側の端縁である後端縁に対応するマーク151の位置でカッタユニット12により連続シート150を切断する切断箇所から所定のページ枚数目の画像P3cとの間に、所定長の後端余白159を形成する。制御部20は、先端余白152の所定長及び後端余白159の所定長を所定のページ枚数により除算した分、所定のページ枚数の各画像P1〜P3のシート搬送方向D1の長さを短縮する。
次に、本実施形態の画像形成装置1における画像間フチ無し印刷の処理手順について、図13及び図14に示すフローチャートに沿って詳細に説明する。ここでは、上述のように、画像形成ジョブ内のユーザにより任意に指定した画像間を切断する場合の処理について説明している。尚、このフローチャートでは、第1の実施形態と同様の処理については符号を同じくして詳細な説明を省略する。
制御部20は、画像形成するページが連続シート150の先端からの画像形成、又は切断後の画像形成であると判断した場合は(ステップS2のYES)、画像形成ジョブの画像形成枚数と、設ける先端余白152の所定長と、設ける後端余白159の所定長と、に基づいて、画像1枚当たりの短縮量を算出する(ステップS30)。
また、制御部20は、ステップS14において、画像P3bの後端縁153が記録ヘッド132の画像形成位置X2からカッタユニット12の切断位置X1まで搬送されたと判断した場合は(ステップS14のYES)、形成する後端余白159の分(所定長、即ち1.5mm)だけ搬送したか否かを判断する(ステップS31)。ここでも、制御部20は、形成する後端余白159の分だけ搬送したか否かを、搬送モータM1の駆動量や、シート搬送部14に設けられた不図示のエンコーダの駆動量に基づいて判断する。制御部20は、形成する後端余白159の分だけ搬送していないと判断した場合は(ステップS31のNO)、連続シート150の搬送を続行する。制御部20は、形成する後端余白159の分だけ搬送したと判断した場合(ステップS31のYES)、連続シート150の搬送を停止する(ステップS15)。
上述したように本実施形態の画像形成装置1によれば、所定のページ枚数の3枚の画像形成後に、後端余白159の上流側の端縁である後端縁160に対応するマーク151の位置で、カッタユニット12により連続シート150を切断することができる。これにより、各画像P1c〜P3cの長さを不揃いにすることなく、さらに連続シート150をページごと無駄にすることなく、かつ、後端縁160をマーク151の位置より先端側で終了させることができる。
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態を、図15(a)及び(b)に基づいて詳細に説明する。本実施形態では、カッタユニット12は連続シート150の搬送中であっても連続シート150を切断可能なものである点で、第1の実施形態と構成を異にしている。但し、それ以外の構成については、第1の実施形態と同様であるので、符号を同じくして詳細な説明を省略する。
次に、本発明の第4の実施形態を、図15(a)及び(b)に基づいて詳細に説明する。本実施形態では、カッタユニット12は連続シート150の搬送中であっても連続シート150を切断可能なものである点で、第1の実施形態と構成を異にしている。但し、それ以外の構成については、第1の実施形態と同様であるので、符号を同じくして詳細な説明を省略する。
第1〜第3の実施形態では、カッタユニット12は、ロール紙Sが停止している状態でロール紙Sを切断可能なものとしている。このため、切断を実行する際、搬送と切断するページからシート搬送方向D1の上流側のページの画像形成を一時停止しなければならない。これに対し、本実施形態では、搬送や画像形成を一時中断することなく切断できる構成であるものとする。これにより、切断を実行するために搬送と画像形成を一時停止しなくてもよい。この場合、各画像の短縮量は、印刷開始から次に切断する画像までの印刷枚数から算出するのではなく、画像形成ジョブ内の印刷枚数から算出するようにできる。
例えば、本実施形態の場合については、以下のようになる。本実施形態では、1つの画像形成ジョブにおいて、4枚(4ページ)の画像P1〜P4を画像間フチ無し印刷をし、全てのページ間を切断する設定をした場合について説明する。制御部20は、上述した方法で、各画像P1〜P4の短縮量を算出し、短縮後の画像P1d〜P4dの画像データを得る。制御部20は、図15(a)に示すように、画像形成開始後、1ページ目の画像P1dの印刷が完了しても、以降のページの画像P2d〜P4dの印刷を継続する。そして、制御部20は、1ページ目の画像P1dの後端縁161が切断位置X1に到達した場合、搬送は停止せずに切断を実行する。その時、記録ヘッド132は、画像形成位置X2において、4ページ目の画像P4dを画像形成中となる。その後、制御部20は、図15(b)に示すように、2ページ目の画像P2dの後端縁162が切断位置X1に到達したら切断を実行し、3ページ目の画像P3dの後端縁163が切断位置X1に到達したら切断を実行し、4ページ目の画像P4dの後端縁164が切断位置X1に到達したら切断を実行する。結果として、最終ページの画像P4dの後端縁164の切断箇所はマーク151の中心となるが、他の切断箇所はマーク151の中心とはならない。
上述したように本実施形態の画像形成装置1によれば、所定のページ枚数の4枚の画像形成後に、4枚目のシート搬送方向D1の上流側の端縁である後端縁164に対応するマーク151の位置で、カッタユニット12により連続シート150を切断することができる。これにより、各画像P1d〜P4dの長さを不揃いにすることなく、さらに連続シート150をページごと無駄にすることなく、かつ、最終ページの画像P4dの後端縁164をマーク151の位置で終了させることができる。
<他の実施形態>
尚、上述した各実施形態における画像形成装置1では、画像形成ジョブの印刷枚数や画像の長さに関係なく、画像の短縮を実行した場合について説明したが、これには限られない。例えば、画像の長さ、画像形成ジョブ内の印刷枚数、画像形成ジョブ内の印刷枚数と画像の長さを乗算した長さのうちの少なくともいずれかが、ユーザが指定する所定量以下であった場合、画像の短縮を実行しないようにしてもよい。あるいは、画像形成ジョブ内を切断する場合は、切断までの印刷枚数、又は切断までの印刷枚数と画像の長さを乗算した長さの少なくとも一方が、ユーザが指定する所定量以下であった場合、画像の縮小を実行しないようにしてもよい。画像の短縮を実行しない場合は、連続シートの先端には先端余白152を設けずに、1ページ目を白紙とする。
尚、上述した各実施形態における画像形成装置1では、画像形成ジョブの印刷枚数や画像の長さに関係なく、画像の短縮を実行した場合について説明したが、これには限られない。例えば、画像の長さ、画像形成ジョブ内の印刷枚数、画像形成ジョブ内の印刷枚数と画像の長さを乗算した長さのうちの少なくともいずれかが、ユーザが指定する所定量以下であった場合、画像の短縮を実行しないようにしてもよい。あるいは、画像形成ジョブ内を切断する場合は、切断までの印刷枚数、又は切断までの印刷枚数と画像の長さを乗算した長さの少なくとも一方が、ユーザが指定する所定量以下であった場合、画像の縮小を実行しないようにしてもよい。画像の短縮を実行しない場合は、連続シートの先端には先端余白152を設けずに、1ページ目を白紙とする。
例えば、印刷する枚数が少ない、または画像の長さが短い場合、短縮前の元の画像から短縮される量の比率が大きくなり、元の画像から大きく変化してしまう可能性があるが、上述のようにそれらの可能性のある場合には画像の縮小を実行しないようにすることで、元の画像からの大きな変化を防止することができる。例えば、図4(b)に示す例では、1つの画像形成ジョブで3枚の画像を形成し、先端余白152が1.5mm、元の画像の長さが10mmであるので、画像1枚あたりの短縮量が0.5mmであり、短縮率は5%となる。これに対し、1つの画像形成ジョブで3枚の画像を形成し、先端余白152が1.5mm、元の画像の長さが5mmであるとすると、画像1枚あたりの短縮量が0.5mmであり、短縮率は10%となり、図4(b)に示す例に比べて元の画像から大きく変化してしまう可能性がある。また、1つの画像形成ジョブで2枚の画像を形成し、先端余白152が1.5mm、元の画像の長さが10mmであるとすると、画像1枚あたりの短縮量が0.75mmであり、短縮率は7.5%となり、図4(b)に示す例に比べて元の画像から大きく変化してしまう可能性がある。これらの場合に対し、画像の縮小を実行しないようにすることで、元の画像からの大きな変化を防止することができる。
即ち、制御部20は、画像形成ジョブ内、又はシート切断までの印刷枚数が所定の閾値枚数以下の場合は、先端余白の挿入と画像の短縮とを行わず、画像形成ジョブの先頭に白紙のページを設ける。また、制御部20は、マークとマークの間隔、つまり1ページのシート長が所定の閾値長以下の場合は、先端余白の挿入と画像の短縮とを行わず、画像形成ジョブの先頭に白紙のページを設ける。
1…画像形成装置、12…カッタユニット(切断機構)、13…画像形成部、16…操作部(設定部)、20…制御部、150…連続シート(マーク付シート)、151…マーク、152…先端余白、159…後端余白、D1…シート搬送方向。
Claims (9)
- シート搬送方向に沿って所定のページ間隔ごとに形成されたマークを有するマーク付シートに画像形成可能な画像形成部と、
前記画像形成部により画像を形成された前記マーク付シートを切断可能な切断機構と、
前記画像形成部及び前記切断機構を制御する制御部と、を備えた画像形成装置において、
前記制御部は、
前記マーク付シートの前記シート搬送方向の下流側の端縁から前記シート搬送方向の上流側に所定長の先端余白を設けて、前記先端余白から前記シート搬送方向の上流側に、前記画像形成部により画像を形成し、
前記先端余白の所定長と、前記切断機構により前記マーク付シートを次に切断するまでに形成する所定のページ枚数と、に基づいて、前記所定のページ枚数の各画像の前記シート搬送方向の長さを短縮すると共に、前記所定のページ枚数の各画像をページ間に余白を形成することなく連続して形成し、
前記所定のページ枚数の画像形成後に、前記所定のページ枚数目の前記シート搬送方向の上流側の端縁に対応する前記マークの位置で前記切断機構により前記マーク付シートを切断する、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御部は、前記先端余白の所定長を前記所定のページ枚数により除算した分、前記所定のページ枚数の各画像の前記シート搬送方向の長さを短縮する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、
前記所定のページ枚数目の前記シート搬送方向の上流側の端縁に対応する前記マークの位置で前記切断機構により前記マーク付シートを切断する切断箇所から前記所定のページ枚数目の画像との間に所定長の後端余白を設けて、
前記後端余白の所定長に基づいて、前記所定のページ枚数の各画像の前記シート搬送方向の長さを短縮する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記先端余白の所定長及び前記後端余白の所定長を前記所定のページ枚数により除算した分、前記所定のページ枚数の各画像の前記シート搬送方向の長さを短縮する、
ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記所定のページ枚数は、入力された1つの画像形成ジョブにおいて画像形成されるページ枚数である、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 第1のページ枚数と、前記第1のページ枚数の画像形成に続けて画像形成される第2のページ枚数と、を含む1つの画像形成ジョブが入力された場合に、
前記第1のページ枚数及び前記第2のページ枚数は、いずれも前記所定のページ枚数に相当し、
前記制御部は、
前記第1のページ枚数の画像形成において、前記先端余白を設けて、前記先端余白から前記シート搬送方向の上流側に画像を形成し、
前記先端余白の所定長と、前記マーク付シートを次に切断するまでに形成する前記第1のページ枚数と、に基づいて、前記第1のページ枚数の各画像の前記シート搬送方向の長さを短縮すると共に、前記第1のページ枚数の各画像をページ間に余白を形成することなく連続して形成し、
前記第1のページ枚数の画像形成後に、前記第1のページ枚数の最後の画像の前記シート搬送方向の上流側の端縁に対応する前記マークの位置で前記マーク付シートを切断し、
前記第2のページ枚数の画像形成において、前記先端余白を設けて、前記先端余白から前記シート搬送方向の上流側に画像を形成し、
前記先端余白の所定長と、前記マーク付シートを次に切断するまでに形成する前記第2のページ枚数と、に基づいて、前記第2のページ枚数の各画像の前記シート搬送方向の長さを短縮すると共に、前記第2のページ枚数の各画像をページ間に余白を形成することなく連続して形成し、
前記第2のページ枚数の画像形成後に、前記第2のページ枚数の最後の画像の前記シート搬送方向の上流側の端縁に対応する前記マークの位置で前記マーク付シートを切断する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、画像の倍率を変換することにより、画像の前記シート搬送方向の長さを短縮する、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、画像の一部を削除することにより、画像の前記シート搬送方向の長さを短縮する、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記所定のページ枚数を設定可能な設定部を備える、
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018203312A JP2020069663A (ja) | 2018-10-29 | 2018-10-29 | 画像形成装置 |
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2018
- 2018-10-29 JP JP2018203312A patent/JP2020069663A/ja active Pending
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