JP2020066749A - 多結晶ダイヤモンド被覆超硬合金基材の製造方法 - Google Patents
多結晶ダイヤモンド被覆超硬合金基材の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020066749A JP2020066749A JP2018198234A JP2018198234A JP2020066749A JP 2020066749 A JP2020066749 A JP 2020066749A JP 2018198234 A JP2018198234 A JP 2018198234A JP 2018198234 A JP2018198234 A JP 2018198234A JP 2020066749 A JP2020066749 A JP 2020066749A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- drill
- diamond
- base material
- immersed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Milling Processes (AREA)
- Drilling Tools (AREA)
- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
- Chemical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
Description
主として原料は硬質の炭化タングステン(WC)とその結合剤コバルト(Co)である。WCはおよそ1ミクロン(μm)程度の角張った粉体であり、昇華性で、硬質材料である。Coは粉体であり高温下で軟化、硬質材料の結合材となる。硬質材料と結合材料は混合され、プレス成型後、高温に加熱され所定の形状に成型される。ドリルの場合は、例えば、棒状に成型される。
棒状成型された超硬合金素材は、ダイヤモンド砥石などで、切削成型される。ドリルの場合、切り刃、溝、逃げ面、掬い面などをもつ製品形状に仕上げられる。
なお、この混合層について、非特許参考文献3では"deformed layer"、非特許文献4では"変形層"と記述されており、以降では"変形層"と言う。
切削成型の工程は、冷却されながら行われるが、切削点は瞬間的には高い温度となり、わずかではあるがW3Co3Cで代表される複合炭化物相、いわゆるη(イータ)相を若干生じる。η相の抗折力は非常に劣化している。しかしながら、これら変形層はCoの効果もあり、金属光沢を有する。非特許参考文献3,4によれば、この変形層は粒子間辷りにより発生する延性物であり、炭化物粒子には亀裂が検出されている。市販されている超硬合金工具の断面を走査型電子顕微鏡で断面観察をした結果を図1に示す。基材の表面に厚さ420nm程度の層が観察される。これが非特許文献1等に記述されている変形層である。このような観察から、成型された基材がナノメータからマイクロメータの厚さの変形層で覆われていることがわかる。
この変形層の上にPCD膜を成長させた場合、PCD膜の超硬合金基材への密着力は弱いため、PCD膜の剥離を起こし、工具寿命が短くなる。従って、PCD膜を形成する前に、この変形層を取り除く必要がある。
本発明は以下の(1)〜(8)である。
(1)表面に変形層を有する超硬合金基材にアルカリ処理を施して、前記変形層の少なくとも一部が脆化された脆化基材を得る脆化工程と、
前記脆化基材をダイヤモンド砥粒メディアが分散した分散液A1に浸漬し、前記分散液A1に超音波を印加して撹拌した後、酸性液B1に浸漬し、前記酸性液B1に超音波を印加して攪拌し、前記脆化基材の表面から前記変形層の少なくとも一部が除去されてなる脱層基材を得る脱層工程[1]、
前記脆化基材をダイヤモンド系研磨砥粒が分散した分散液A2に浸漬し、前記分散液A2に超音波を印加して撹拌した後、酸性液B2に浸漬し、前記酸性液B2に超音波を印加して攪拌し、前記脆化基材の表面から前記変形層の少なくとも一部が除去されてなる脱層基材を得る脱層工程[2]、あるいは、
前記脆化基材にイオン照射を施すことで、前記脆化基材の表面から前記変形層の少なくとも一部が除去されてなる脱層基材を得る脱層工程[3]、
である脱層工程と、
前記脱層基材の表面のCo除去深さが1μm以下または超硬粒子の平均粒子径以下となるように、前記脱層基材をアルカリ溶液に浸漬して電気分解した後、酸溶液に浸漬して電気分解する電気分解処理を1回以上繰り返し行うことでエッチング基材を得るエッチング工程と、
前記エッチング基材の表面に種ダイヤモンドを付着させた後、多結晶ダイヤモンド膜を形成するPCD膜形成工程と、
を備える多結晶ダイヤモンド被覆超硬合金基材の製造方法。
(2)前記PCD膜形成工程において、前記種ダイヤモンドの粒子径分布最大径が4nmである、上記(1)に記載の多結晶ダイヤモンド被覆超硬合金基材の製造方法。
(3)前記PCD膜形成工程において、前記エッチング基材の表面に前記種ダイヤモンドを付着させた後、ボロンを含むガスを用いたPCD−CVD法によって電気抵抗率が10Ω以下の前記多結晶ダイヤモンド膜を形成する、上記(1)または(2)に記載の多結晶ダイヤモンド被覆超硬合金基材の製造方法。
(4)前記脆化工程において、前記超硬合金基材に5〜20分間のアルカリ処理を施す、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の多結晶ダイヤモンド被覆超硬合金基材の製造方法。
(5)前記脱層工程[1]において、前記酸性液B1に1〜10分間、超音波を印加しながら攪拌する、上記(1)〜(4)のいずれかに記載の多結晶ダイヤモンド被覆超硬合金基材の製造方法。
(6)前記脱層工程[2]において、前記酸性液B2に1〜10分間、超音波を印加しながら攪拌する、上記(1)〜(5)のいずれかに記載の多結晶ダイヤモンド被覆超硬合金基材の製造方法。
(7)前記エッチング工程において、前記脱層基材をアルカリ溶液に浸漬し、電位差2V以上、電流値0.1A以上、処理時間1分以上の処理条件で電気分解した後、酸溶液に浸漬し、電位差2V以上、電流値0.5A以上、処理時間1分以上の処理条件で電気分解する、上記(1)〜(6)いずれかに記載の多結晶ダイヤモンド被覆超硬合金基材の製造方法。
(8)上記(1)〜(7)のいずれかに記載の多結晶ダイヤモンド被覆超硬合金基材の製造方法によって製造された多結晶ダイヤモンド被覆超硬合金基材。
本発明は、表面に変形層を有する超硬合金基材にアルカリ処理を施して、前記変形層の少なくとも一部が脆化された脆化基材を得る脆化工程と、
前記脆化基材をダイヤモンド砥粒メディアが分散した分散液A1に浸漬し、前記分散液A1に超音波を印加して撹拌した後、酸性液B1に浸漬し、前記酸性液B1に超音波を印加して攪拌し、前記脆化基材の表面から前記変形層の少なくとも一部が除去されてなる脱層基材を得る脱層工程[1]、
前記脆化基材をダイヤモンド系研磨砥粒が分散した分散液A2に浸漬し、前記分散液A2に超音波を印加して撹拌した後、酸性液B2に浸漬し、前記酸性液B2に超音波を印加して攪拌し、前記脆化基材の表面から前記変形層の少なくとも一部が除去されてなる脱層基材を得る脱層工程[2]、あるいは
前記脆化基材にイオン照射を施すことで、前記脆化基材の表面から前記変形層の少なくとも一部が除去されてなる脱層基材を得る脱層工程[3]、
である脱層工程と、
前記脱層基材の表面のCo除去深さが1μm以下または超硬粒子の平均粒子径以下となるように、前記脱層基材をアルカリ溶液に浸漬して電気分解した後、酸溶液に浸漬して電気分解する電気分解処理を1回以上繰り返し行うことでエッチング基材を得るエッチング工程と、
前記エッチング基材の表面に種ダイヤモンドを付着させた後、多結晶ダイヤモンド膜を形成するPCD膜形成工程と、
を備える多結晶ダイヤモンド被覆超硬合金基材の製造方法である。
このような多結晶ダイヤモンド被覆超硬合金基材の製造方法を、以下では「本発明の製造方法」ともいう。
本発明の製造方法における脆化工程について説明する。
脆化工程では、初めに、超硬合金基材を用意する。
超硬合金として、具体的には、炭化タングステン(WC、タングステン・カーバイド)と結合剤(バインダ)であるコバルト(Co)とを混合して焼結したものが挙げられる。
これによって変形層の少なくとも一部のCoリッチな層に対して密着力が弱いスポンジ状のものとすることができる。
アルカリ溶液として村上試薬を用いることが好ましい。村上試薬とは、K3Fe(CN)6:KOH:H2O=1:1:10の質量比で混合した溶液である。
本発明の製造方法における脱層工程について説明する。
脱層工程は脱層工程[1]、脱層工程[2]および脱層工程[3]の3つの工程のうちのいずれかである。また、3つの工程のうちの2つ以上を組み合わせて脱層工程とすることもできる。すなわち、例えば脆化基材に脱層工程[1]を施した後、さらに脱層工程[2]を施して得られたものを脱層基材とすることもできる。
脱層工程[1]では、ダイヤモンド砥粒メディアを用いる。
ダイヤモンド砥粒メディアとは、例えばSIRIUS−Z(登録商標)メディアで、直径数百μm(例えば200〜500μm)の粒状ゴムの表面に、直径数μm(例えば0.5〜5μm)のダイヤモンド砥粒を付着させたものである。
分散液A1は、ダイヤモンド砥粒メディアを分散させかつ脆化基材を濡らすことが出来る液体であればよく、例えば水であってよい。
超音波は従来公知の超音波発生装置を用いて分散液A1に印加することができる。
超音波の出力や、分散液A1に超音波を印可する時間は特に限定されず、処理対象物の量などによって変わる。例えば超音波の出力は100W以上であってよく、500W以上であることが好ましい。また、例えば超音波出力は1200W以下であってよく、800W以下であってもよい。
分散液A1に超音波を印加する時間は、例えば0.5h以上とすることが好ましく、1h以上とすることがより好ましい。また、例えば、3h以下であってもよく、1.5h以下であってもよい。
超音波は従来公知の超音波発生装置を用いて酸性液B1に印加することができる。
超音波の出力や、酸性液B1に超音波を印可する時間は特に限定されず、処理対象物の量などによって変わる。例えば超音波の出力は50W以上であってよく、80W以上であることが好ましい。また、例えば超音波出力は200W以下であってよく、120W以下であってもよい。
酸性液B1に超音波を印加する時間は、例えば1分間以上とすることが好ましく、2分間以上とすることがより好ましい。また、例えば、10分間以下としてよく、4分間以下としてもよい。
脱層工程[2]では、ダイヤモンド系研磨砥粒を用いる。
ダイヤモンド系研磨砥粒とは、直径数μm〜数十μm(例えば3〜90μm)のものが挙げられる。
分散液A2は、ダイヤモンド系研磨砥粒を分散させかつ脆化基材を濡らすことが出来る液体であればよく、例えば水であってよい。
分散液A2に分散させるダイヤモンド系研磨砥粒の量は、脆化基材を十分に覆う量があればよい。
超音波は従来公知の超音波発生装置を用いて分散液A2に印加することができる。
超音波の出力や、分散液A2に超音波を印可する時間は特に限定されず、処理対象物の量などによって変わる。例えば超音波の出力は50W以上であってよく、80W以上であることが好ましい。また、例えば超音波出力は200W以下であってよく、120W以下であってもよい。
分散液A2に超音波を印加する時間は、例えば1h以上とすることが好ましく、2h以上とすることがより好ましい。また、例えば、6h以下としてよく、4h以下としてもよい。
超音波は従来公知の超音波発生装置を用いて酸性液B2に印加することができる。
超音波の出力や、酸性液B2に超音波を印可する時間は特に限定されず、処理対象物の量などによって変わる。例えば超音波の出力は50W以上であってよく、80W以上であることが好ましい。また、例えば超音波出力は200W以下であってよく、120W以下であってもよい。
酸性液B2に超音波を印加する時間は、例えば1分間以上とすることが好ましく、2分間以上とすることがより好ましい。また、例えば、10分間以下としてよく、4分間以下としてもよい。
脱層工程[3]では、イオン照射を施す。
イオン照射は従来公知の装置を用いて行うことができる。例えば、イオンガンおよび真空チャンバーを有し、真空チャンバー内にはその中央部にホルダーが設置されていて、イオンガンはガス入口から導入されるガスをプラズマ化し、そのガスイオンを生成させ、イオンビームとしてのイオン流がホルダーにセットされた被処理材に照射される装置である。
イオンビームの発生装置は各種様式のものが市販されており、例えばCED型イオンガン(Closed Electron Drift Ion Gun)を用いることができる。
ここで、ガス入口から導入されるガスは、例えば、不活性な化学種であり、脱層効果が高い点から希ガス、なかでもネオンよりも原子量の大きい不活性元素アルゴン、キセノン、クリプトンなどが好ましく、アルゴンがより好ましく使用される。
真空チャンバーを満たすガスの圧力は、0.01〜1.0Paであることが好ましく、0.05〜0.5Paであることがより好ましい。
イオン照射条件(脱層処理条件)は、ガス種、装置の種類によっても異なるが、イオン加速電圧は2〜4kVであることが好ましく、処理時間は5分〜6時間程度であることが好ましい。CED型イオンガンを使用する場合のイオン電流は0.1〜1A程度であることが好ましい。
また、イオン照射温度は約200℃以下で行うことが好ましい。
本発明の製造方法におけるエッチング工程について説明する。
エッチング工程では、前記脱層基材の表面のCo除去深さが1μm以下または超硬粒子の平均粒子径以下となるように、電気分解処理を施す。
アルカリとしては水酸化カリウムや水酸化ナトリウムが例示され、村上試薬を用いることもできる。前述の通り、村上試薬とは、K3Fe(CN)6:KOH:H2O=1:1:10の質量比で混合した溶液である。
エッチング工程では、このようなアルカリ溶液に脱層基材を浸漬した状態で、電気分解処理を施す。
ここで電気分解の処理条件は脱層基材の量によって変わるが、電位差2V以上、電流値0.1A以上、処理時間1分以上が挙げられる。例えば、従来公知の1本のドリルである超硬合金基材に由来する脱層基材(1本のドリル形状の脱層基材)を電気分解する場合であれば、電位差2〜10V、処理時間1〜5分として電気分解することができる。なお、この工程では水素の発生が電気分解の阻害要素となる。水素発生を他極で行わせるため、電極を交互に変換する交流でも良い。
酸としては、硝酸、塩酸、硫酸、カロ酸が挙げられる。
酸溶液は、これらの酸を水等の溶媒に溶解してなる溶液である。酸溶液として、硝酸希釈液を用いることが好ましい。
ここで電気分解の処理条件は脱層基材の量によって変わるが、電位差2V以上、処理時間1分以上が挙げられる。例えば、従来公知の1本のドリルである超硬合金基材に由来する脱層基材(1本のドリル形状の脱層基材)を電気分解する場合であれば、電位差2〜10V、処理時間1〜5分として電気分解することができる。
また、脱層基材の表面のCo除去深さは基材を切断し、その断面をSEMで観察することで測定することができる。
また、超硬粒子の平均粒子径は脱層基材を走査型電子顕微鏡で、20,000倍で観察し、視野内の50個の超硬粒子について最大径と最小径との平均値を求めてその超硬粒子の粒子径とし、これを50個の超硬粒子について単純平均して求める、という方法で測定することができる。
本発明の製造方法におけるPCD膜形成工程について説明する。
PCD膜形成工程では、初めに、前記エッチング基材の表面に種ダイヤモンドを付着させる。
種ダイヤモンドの形状や粒子径も特に限定されないが、粒子径分布最大径が4nmであることが好ましい。この場合、基材への密着度がより優れる多結晶ダイヤモンド膜を形成することができる。
ここで、エッチング基材の表面に付着させる種ダイヤモンドは粒子径分布最大径が4nmの場合、付着量(集中度)を1010/cm2以上とすることが好ましい。この場合、基材への密着度がより優れる多結晶ダイヤモンド膜を形成することができる。なお、この付着量(集中度)は1013/cm2以下であることが好ましい。
当然、この種ダイヤモンド種付けの工程においてはWC粉末の結合材となるCo層を取り除く工程を必要とするが、取り除き層が深ければWCの結合が失われた浮遊したWC粒子が発生し、切削時に機械的衝撃が付加されれば、組織の結合状態が容易に破壊される。
このため、静電気は多結晶ダイヤモンド膜が非電気電導性である場合、静電気が容易に、かつ、かなりの電圧で切削開始とほぼ同時に発生すると推定される。
切削時、通常、市水などのエマルジョンが切削油剤として滴下されるが、市水の電気抵抗値から発生した静電気を逃がすのには全く効果を発揮せず、蓄積された正電荷は、その容量がダイヤモンド膜の受領限界を超えれば、電気電導性の高い超硬合金素材に瞬間的に放電し電荷を消失すると推定される。この放電の際、ダイヤモンド膜、超硬合金素材を放電破壊すると推定される。切削工程の継続で静電気の蓄積、放電(放電破壊)、電荷の消失の一連を繰り返すと、本発明者は現時点では推定している。
ダイヤモンド膜が電気伝導性を有するならば、これらの放電破壊現象が殆ど見られない。
上記のように、超硬合金基材にアルカリ処理および酸処理を行うと、それによって形成された穴や凹部へ種ダイヤモンドが入り込み、その後にPCD−CVD法等によって多結晶ダイヤモンドを成長させると、基材に対して密着度が高い多結晶ダイヤモンド膜が形成される。
このドリルのPCDコートをしていないものを、以下の実施例および比較例では「試験用ドリル」ともいう。
切削試験はMAZAK VTC2000を用い、水冷しつつ、回転数:2400rpm、送り速度:192mm/minで、下向き加工で、連続で322穴を被削材に切削する試験である。ここで被削材は厚さが20.6mmのCFRP板であり、カーボン繊維を多層に重ねエポキシ樹脂で固め、それをオートクレーブで焼成したものである。
初めに、試験用ドリルを村上試薬(K3Fe(CN)6:KOH:H2O=1:1:10の質量比で混合した溶液)に浸漬し、撹拌するアルカリ処理を10分間施して、ドリル[1α](本発明の脆化基材に相当する)を得た。その後、水で洗浄した。
ここで、ダイヤモンド砥粒メディアは(株)不二製作所製、SIRIUS−Z(登録商標)であり、およそ200〜500μmの粒状ゴム塊の表面におよそ2μm程度のダイヤモンド砥粒を付着させたものである。
また、超音波の出力は900Wとし、概ね60%出力で1時間運転した。
さらに、超音波が効率的にダイヤモンド砥粒メディア等へ作用するように、容器内の水へ若干のエタノールを添加し、水中での発泡を抑えた。
その後、ドリル[1α]を容器内から取り出し、1molのHNO3に浸漬し、3分間、100Wの超音波を印加しながら撹拌してドリル[1β](本発明の脱層基材に相当する)を得た。
次に、1回目の電気分解処理を施したドリル[1β]について、0.2mol/LのKOHに浸漬し、電気分解(4V印加し、定電圧で30秒間)を行い、その後、ドリル[1β]を1mol/LのHNO3に浸漬し、電気分解(4V印加し定電圧で1分間)を行うことで、2回目の電気分解処理を施し、ドリル[1γ](本発明のエッチング基材に相当する)を得た。
図2より、変質層が除去されていることが確認できた。また、図2より、電気分解による結合剤Co除去深さは1μm以下であり、この時、基材の超硬微粒子WCの平均粒度は1μmであることを確認した。
ここで用いたPCD−CVD装置は、ホットフィラメント化学蒸着法(HFCVD)を行う装置である。具体的には、種ダイヤモンドが表面に付着したドリル[1γ]を密閉容器内のホルダーに、その長手方向が鉛直方向と略平行となるように設置した。ここで、略水平方向に複数本配置されているタングステン(W)ワイヤーがエッチング基材を横方向から挟むように配置されており、ワイヤーに通電することでワイヤーは加熱され、その輻射熱によって種ダイヤモンドが表面に付着したドリル[1γ]は加熱される。このような通電加熱による輻射加熱によって、ワイヤーと略直角方向に配列された種ダイヤモンドが表面に付着したドリル[1γ]の表面温度が800℃±50℃となるように通電を制御した。なお、密閉容器内を真空とした後、容器内へガスを投入し、その後、上記の通電を行った。ここで投入ガスの種類およびそれらの流量は、メタンCH4−30sccm、水素H2−300sccm、溶剤トリメトキシボラン(CH3O)3B−0.4g/hであり、密閉容器内の全圧を3000Paとした。
ドリル[1δ]の写真を図3に示す。
また、PCD膜へドーピングされたB量をFE−EPMA(JEOKL JXA8500F)を用いて測定した。質量百分率は2.676であった。
図4に穴開けしたCFRP板を示す。穴径はダイヤルゲージおよび所定治具で全数測定した。その結果、穴径は全て基準値内であった。また、炭素繊維が毛羽立つファイバーブレイクは検出されず、基材穴周辺の盛り上がり(ボルケイノ)も検出されなかった。加えて、超音波による測定では、層間剥離(デラミネーション)も全穴で検出されなかった。
図5に切削後のドリル先端部の逃げ面を走査電子顕微鏡で観察した結果(SEM写真)を示す。逃げ面摩耗は切り刃稜と平行状態で、放電破砕を示す凹凸状の摩耗、剥離、工具基材のカケも観察されなかった。
実施例1と同様に、初めに試験用ドリルを村上試薬に浸漬し、撹拌するアルカリ処理を10分間施して、ドリル[2α](本発明の脆化基材に相当する)を得た。その後、水で洗浄した。
イオン照射は従来公知のCED型イオンガン(Closed Electron Drift Ion Gun)を用いた。このCEDイオンガンはイオンガンおよび真空チャンバーを有し、真空チャンバー内にはその中央部にホルダーが設置されていて、イオンガンはガス入口から導入されるガスをプラズマ化し、そのガスイオンを生成させ、イオンビームとしてのイオン流がホルダーにセットされた被処理材に照射される装置である。
ここで、ガス入口からアルゴンガスを導入し、真空チャンバーを満たすガスの圧力を0.05〜0.5Paとした。また、イオン加速電圧を2〜4kVとし、イオン電流を0.1〜1Aとし、イオン照射温度を200℃以下とし、処理時間を3時間とした。
このようなイオン照射をドリル[2α]に施すことで、ドリル[2α]の表面から変形層の少なくとも一部が除去されてなるドリル[2β](本発明の脱層基材に相当する)を得た。
そして、ドリル[2γ]の表面に膜厚が8μmのPCD膜を形成して、ドリル[2δ](本発明の多結晶ダイヤモンド被覆超硬合金基材に相当する)を得た。
また、PCD膜へドーピングされたB量をFE−EPMA(JEOKL JXA8500F)を用いて測定した。質量百分率は2.676であった。
その結果、実施例1の場合と同様に、性能に優れるドリルが得られることが確認できた。
実施例1と同様に、初めに試験用ドリルを村上試薬に浸漬し、撹拌するアルカリ処理を10分間施して、ドリル[3α](本発明の脆化基材に相当する)を得た。その後、水で洗浄した。
その後、ドリル[3α]を容器内から取り出し、1mol/LのHNO3に浸漬し、3分間、100Wの超音波を印加しながら撹拌してドリル[3β](本発明の脱層基材に相当する)を得た。
そして、ドリル[3γ]の表面に膜厚が8μmのPCD膜を形成して、ドリル[3δ](本発明の多結晶ダイヤモンド被覆超硬合金基材に相当する)を得た。
また、PCD膜へドーピングされたB量をFE−EPMA(JEOKL JXA8500F)を用いて測定した。質量百分率は2.676であった。
その結果、実施例1の場合と同様に、性能に優れるドリルが得られることが確認できた。
試験用ドリルの表面を走査型電子顕微鏡で観察した(倍率:2万倍)。SEM像(写真)を図7に示す。
図7より、試験用ドリルの表面を変質層が覆っていることを確認できた。また、試験用ドリルに角張ったWC粒子は確認できず、この状態でPCD成膜を行ってもPCD膜の密着強度が低くなると考えられた。
そして、試験用ドリルの表面に膜厚が8μmのPCD膜を形成して、ドリル[10δ]を得た。
その結果、摩耗し易いことが確認された。
また、切削試験の後、ドリル[10δ]の先端を、走査型電子顕微鏡を用いて観察したところ、逃げ面が破壊されていることを確認された。
実施例1と同様に、初めに試験用ドリルを村上試薬に浸漬し、撹拌するアルカリ処理を10分間施して、ドリル[20α]を得た。その後、水で洗浄した。
ここで用いたダイヤモンド砥粒メディアは実施例1の場合と同じとした。
ただし、超音波の出力は900Wとし、概ね60%出力で375分間運転した。
さらに実施例1と同様に、容器内の水へ若干のエタノールを添加した。処理後は実施例1の場合と同様に、1mol/LのHNO3に浸漬し、3分間、100Wの超音波を印加しながら撹拌してドリル[20β]を得た。
次に、1回目の電気分解処理を施したドリル[1β]について、0.2mol/LのKOHに浸漬し、電気分解(4V印加し定電圧で、1分)を行い、ドリル[20γ]を得た。
図8より、ドリル[20γ]の表面から変質層が除去されているものの、ドリル[20γ]に丸みを帯びたWC粒子が確認され、Coの除去深さを測定すると1μm以上あり、この状態でPCD成膜を行ってもPCD膜の密着強度が低くなると考えられた。
そして、ドリル[20γ]の表面に膜厚が8μmのPCD膜を形成して、ドリル[20δ]を得た。
その結果、摩耗し易いことが確認された。
また、切削試験の後、ドリル[20δ]の先端を、走査型電子顕微鏡を用いて観察したところ、逃げ面が破壊されていることが確認された。
実施例1と同様に、初めに試験用ドリルを村上試薬に浸漬し、撹拌するアルカリ処理を10分間施して、ドリル[30α]を得た。その後、水で洗浄した。
ここで用いたダイヤモンド砥粒メディアは実施例1の場合と同じであり、超音波の出力等の諸条件も実施例1の場合と同じとした。さらに実施例1と同様に、容器内の水へ若干のエタノールを添加した。処理後は実施例1の場合と同様に、1mol/LのHNO3に浸漬し、3分間、100Wの超音波を印加しながら撹拌してドリル[30β]を得た。
図9より、ドリル[30β]の表面から変質層が除去されているものの、結合剤Coの選択的エッチングが不十分であることが確認され、この状態でPCD成膜を行ってもPCD膜の密着強度が低くなると考えられた。
そして、ドリル[30β]の表面に膜厚が8μmのPCD膜を形成して、ドリル[30δ]を得た。
その結果、摩耗し易いことが確認された。
また、切削試験の後、ドリル[30δ]の先端を、走査型電子顕微鏡を用いて観察したところ、逃げ面が破壊されていることが確認された。
実施例1と同様に、初めに試験用ドリルを村上試薬に浸漬し、撹拌するアルカリ処理を10分間施して、ドリル[40α]を得た。その後、水で洗浄した。
そして、ドリル[40α]を1mol/LのHNO3に浸漬し、3分間、100Wの超音波を印加しながら撹拌してドリル[40β]を得た。
そして、このような電気分解処理を、さらに6回繰り返し(同じ電気分解処理を合計で7回行い)、ドリル[40γ]を得た。
図10より、ドリル[40γ]の表面から変質層が除去されているものの、電気分解処理が過度であるため基材の剛性が失われていると考えられた。
そして、ドリル[40γ]の表面に膜厚が8μmのPCD膜を形成して、ドリル[40δ]を得た。
その結果、摩耗し易いことが確認された。また、切削試験中にカケが発生した。
また、切削試験の後、ドリル[40δ]の先端を、走査型電子顕微鏡を用いて観察したところ、逃げ面が破壊されていることが確認された。
実施例1と同様に、初めに試験用ドリルを村上試薬に浸漬し、撹拌するアルカリ処理を10分間施して、ドリル[50α]を得た。その後、水で洗浄した。
ここで、用いたダイヤモンド砥粒メディアは実施例1の場合と同様に、(株)不二製作所製、SIRIUS−Z(登録商標)であり、およそ200〜500μmの粒状ゴム塊の表面におよそ2μm程度のダイヤモンド砥粒を付着させたものである。
また、超音波の出力は900Wとし、概ね60%出力で1時間運転した。
さらに、超音波が効率的にダイヤモンド砥粒メディア等へ作用するように、容器内の水へ若干のエタノールを添加し、水中での発泡を抑えた。
その後、ドリル[50α]を容器内から取り出し、1mol/LのHNO3に浸漬し、3分間、100Wの超音波を印加しながら撹拌した。
ここで、用いたダイヤモンド砥粒メディアは実施例1の場合と同様である。
また、超音波の出力は900Wとし、概ね60%出力で3時間運転した。
さらに、超音波が効率的にダイヤモンド砥粒メディア等へ作用するように、容器内の水へ若干のエタノールを添加し、水中での発泡を抑えた。
その後、ドリル[50α]を容器内から取り出し、1mol/LのHNO3に浸漬し、1分間、100Wの超音波を印加しながら撹拌してドリル[50β]を得た。
図11より、試験用ドリルの表面を変質層が残存してことを確認できた。したがって、この状態でPCD成膜を行ってもPCD膜の密着強度が低くなると考えられた。
そして、ドリル[50β]の表面に膜厚が8μmのPCD膜を形成して、ドリル[50δ]を得た。
その結果、摩耗し易いことが確認された。
また、切削試験の後、ドリル[50δ]の先端を、走査型電子顕微鏡を用いて観察したところ、逃げ面が破壊されていることが確認された。
Claims (8)
- 表面に変形層を有する超硬合金基材にアルカリ処理を施して、前記変形層の少なくとも一部が脆化された脆化基材を得る脆化工程と、
前記脆化基材をダイヤモンド砥粒メディアが分散した分散液A1に浸漬し、前記分散液A1に超音波を印加して撹拌した後、酸性液B1に浸漬し、前記酸性液B1に超音波を印加して攪拌し、前記脆化基材の表面から前記変形層の少なくとも一部が除去されてなる脱層基材を得る脱層工程[1]、
前記脆化基材をダイヤモンド系研磨砥粒が分散した分散液A2に浸漬し、前記分散液A2に超音波を印加して撹拌した後、酸性液B2に浸漬し、前記酸性液B2に超音波を印加して攪拌し、前記脆化基材の表面から前記変形層の少なくとも一部が除去されてなる脱層基材を得る脱層工程[2]、あるいは、
前記脆化基材にイオン照射を施すことで、前記脆化基材の表面から前記変形層の少なくとも一部が除去されてなる脱層基材を得る脱層工程[3]、
である脱層工程と、
前記脱層基材の表面のCo除去深さが1μm以下または超硬粒子の平均粒子径以下となるように、前記脱層基材をアルカリ溶液に浸漬して電気分解した後、酸溶液に浸漬して電気分解する電気分解処理を1回以上繰り返し行うことでエッチング基材を得るエッチング工程と、
前記エッチング基材の表面に種ダイヤモンドを付着させた後、多結晶ダイヤモンド膜を形成するPCD膜形成工程と、
を備える多結晶ダイヤモンド被覆超硬合金基材の製造方法。 - 前記PCD膜形成工程において、前記種ダイヤモンドの粒子径分布最大径が4nmである、請求項1に記載の多結晶ダイヤモンド被覆超硬合金基材の製造方法。
- 前記PCD膜形成工程において、前記エッチング基材の表面に前記種ダイヤモンドを付着させた後、ボロンを含むガスを用いたPCD−CVD法によって電気抵抗が10Ω以下の前記多結晶ダイヤモンド膜を形成する、請求項1または2に記載の多結晶ダイヤモンド被覆超硬合金基材の製造方法。
- 前記脆化工程において、前記超硬合金基材に5〜20分間のアルカリ処理を施す、請求項1〜3のいずれかに記載の多結晶ダイヤモンド被覆超硬合金基材の製造方法。
- 前記脱層工程[1]において、前記酸性液B1に1〜10分間、超音波を印加しながら攪拌する、請求項1〜4のいずれかに記載の多結晶ダイヤモンド被覆超硬合金基材の製造方法。
- 前記脱層工程[2]において、前記酸性液B2に1〜10分間、超音波を印加しながら攪拌する、請求項1〜5のいずれかに記載の多結晶ダイヤモンド被覆超硬合金基材の製造方法。
- 前記エッチング工程において、前記脱層基材をアルカリ溶液に浸漬し、電位差2V以上、電流値0.1A以上、処理時間1分以上の処理条件で電気分解した後、酸溶液に浸漬し、電位差2V以上、電流値0.5A以上、処理時間1分以上の処理条件で電気分解する、請求項1〜6のいずれかに記載の多結晶ダイヤモンド被覆超硬合金基材の製造方法。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の多結晶ダイヤモンド被覆超硬合金基材の製造方法によって製造された多結晶ダイヤモンド被覆超硬合金基材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018198234A JP2020066749A (ja) | 2018-10-22 | 2018-10-22 | 多結晶ダイヤモンド被覆超硬合金基材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018198234A JP2020066749A (ja) | 2018-10-22 | 2018-10-22 | 多結晶ダイヤモンド被覆超硬合金基材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020066749A true JP2020066749A (ja) | 2020-04-30 |
Family
ID=70389665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018198234A Pending JP2020066749A (ja) | 2018-10-22 | 2018-10-22 | 多結晶ダイヤモンド被覆超硬合金基材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020066749A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112981407A (zh) * | 2021-02-03 | 2021-06-18 | 四川伽锐科技有限公司 | 一种环脱聚晶金刚石复合片及其加工方法 |
WO2024210142A1 (ja) * | 2023-04-05 | 2024-10-10 | オーエスジー株式会社 | 切削工具 |
-
2018
- 2018-10-22 JP JP2018198234A patent/JP2020066749A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112981407A (zh) * | 2021-02-03 | 2021-06-18 | 四川伽锐科技有限公司 | 一种环脱聚晶金刚石复合片及其加工方法 |
WO2024210142A1 (ja) * | 2023-04-05 | 2024-10-10 | オーエスジー株式会社 | 切削工具 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Ding et al. | Fabrication and performance of porous metal-bonded CBN grinding wheels using alumina bubble particles as pore-forming agents | |
JP4998778B2 (ja) | ナノカーボン繊維含有電着工具とその製造方法 | |
CN1218427A (zh) | 带金刚石涂层的切削刀具及其制造方法 | |
CN105992835A (zh) | 包括金刚石层以及金刚石和碳化硅以及任选的硅的复合层的基板 | |
JP5469676B2 (ja) | ダイヤモンド複合材料を製造する方法 | |
JP2020066749A (ja) | 多結晶ダイヤモンド被覆超硬合金基材の製造方法 | |
EP3075476B1 (en) | Diamond-coated cemented carbide cutting tool | |
Zhang et al. | Effect of mechanical pretreatment on nucleation and growth of HFCVD diamond films on cemented carbide tools with a complex shape | |
CN111647875B (zh) | 高光洁度复杂形状超纳米金刚石涂层刀具批量制备方法 | |
Song et al. | Fabrication and evaluation of diamond thick film-Si3N4 brazed cutting tool by microwave plasma chemical vapor deposition method | |
Uhlmann et al. | Influence of grain size on the wear behavior of CVD diamond coatings in micro-EDM | |
JPS60208473A (ja) | 人工ダイヤモンド被覆工具部材 | |
CN104002537A (zh) | 提高了刀尖强度的金刚石包覆硬质合金制切削工具 | |
Sein et al. | Chemical vapour deposition diamond coating on tungsten carbide dental cutting tools | |
JP2013532227A (ja) | 被覆された物体及び物体の被覆方法 | |
Sein et al. | Chemical vapour deposition of microdrill cutting edges for micro-and nanotechnology applications | |
Jackson et al. | Manufacture of diamond-coated cutting tools for micromachining applications | |
JP2008238392A (ja) | 切削工具 | |
Jackson et al. | VFCVD diamond-coated cutting tools for micro-machining titanium alloy Ti6Al4V | |
JP2018204079A (ja) | 多結晶ダイヤモンド被覆超硬合金工具およびその製造方法 | |
Jackson et al. | Diamond coated dental bur machining of natural and synthetic dental materials | |
Ahmed et al. | Surface engineering of dental tools with diamond for enhanced life and performance | |
WO2018225524A1 (ja) | 加工品の製造方法 | |
JP7444523B2 (ja) | ダイヤモンド切削工具 | |
Jackson et al. | Diamond-coated cutting tools for biomedical applications |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190207 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20191010 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20191029 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20191107 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200317 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20200929 |