JP2020065737A - スロットマシン - Google Patents
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Abstract
【課題】RTの移行の際に面白みのあるスロットマシンを提供する。【解決手段】ART準備状態において、昇格リプレイ1が導出されたときには、遊技状態が有利RT1に制御され、その後、有利RT2へ移行する。それに対し、ART準備状態において、特殊出目が導出されたときには、遊技状態が有限RTに制御され、その後、有利RT2へ移行する。このように、ARTの開始契機によって異なる経由により有利RT2への移行を可能としたため、ART準備状態における表示結果毎の展開に注目させ、RTの移行の際に面白みを持たせることができる。【選択図】図7
Description
本発明は、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、可変表示部を変動表示した後、可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンに関する。
スロットマシンは、一般に、外周部に識別情報としての複数種類の図柄が描かれたリールを有する可変表示部を備えており、規定の賭数が設定された状態でスタートスイッチが操作されることによりリールが回転開始し、ストップスイッチが操作されてリールの回転が停止したときに入賞ライン上に予め定められた図柄組合せ(たとえば、7−7−7、以下、図柄組合せを表示結果の組合せ、または役とも称する)が導出されることにより入賞が発生する。
役の種類としては、小役、特別役、再遊技役といった種類がある。ここで、小役に対応する表示結果が入賞ライン上に導出された場合には、小役の種類ごとに定められた数のメダルが払い出される。特別役に対応する表示結果が入賞ライン上に導出された場合には、レギュラーボーナス(RB)やビッグボーナス(BB)といった遊技者にとって有利な特別遊技状態に遊技状態が移行可能となる。再遊技役に対応する表示結果が入賞ライン上に導出された場合には、賭数の設定に新たなメダルを消費することなく次のゲームを行うことができる。
このようなスロットマシンとして、遊技者にとって有利なRTへ移行する際の移行の流れが一律のものがあった(特許文献1)。
上述したスロットマシンにおいては、RTの移行に関して改善の余地があった。
この発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、RTの移行の際に面白みのあるスロットマシンを提供することである。
(1) 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、
前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段と、
表示結果を導出する制御を行う導出制御手段と、
準備状態から有利状態に状態を制御する有利状態制御手段と、を備え、
導出制御手段は、
事前決定手段の決定結果が第1決定結果となったときに第1表示結果を導出する制御を行い、
事前決定手段の決定結果が第2決定結果となったときに第2表示結果を導出する制御を行い、
事前決定手段の決定結果が第3決定結果となったときに第3表示結果を導出する制御を行い、
前記有利状態制御手段は、前記準備状態において第1表示結果および第2表示結果のいずれかが導出されたこと基づき該準備状態から前記有利状態に状態を制御可能であり、
前記第2表示結果が導出されたことに基づき前記有利状態への制御が開始されるときの方が、前記第1表示結果が導出されたことに基づき前記有利状態への制御が開始されるときよりも有利度が高く、
前記準備状態において、前記第3決定結果となったときに前記有利状態に関する特典が付与されることがあり、
前記準備状態において、前記第2決定結果となったときと前記第3決定結果となったときとのいずれにおいても実行される特定演出を実行する特定演出手段をさらに備える。
前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段と、
表示結果を導出する制御を行う導出制御手段と、
準備状態から有利状態に状態を制御する有利状態制御手段と、を備え、
導出制御手段は、
事前決定手段の決定結果が第1決定結果となったときに第1表示結果を導出する制御を行い、
事前決定手段の決定結果が第2決定結果となったときに第2表示結果を導出する制御を行い、
事前決定手段の決定結果が第3決定結果となったときに第3表示結果を導出する制御を行い、
前記有利状態制御手段は、前記準備状態において第1表示結果および第2表示結果のいずれかが導出されたこと基づき該準備状態から前記有利状態に状態を制御可能であり、
前記第2表示結果が導出されたことに基づき前記有利状態への制御が開始されるときの方が、前記第1表示結果が導出されたことに基づき前記有利状態への制御が開始されるときよりも有利度が高く、
前記準備状態において、前記第3決定結果となったときに前記有利状態に関する特典が付与されることがあり、
前記準備状態において、前記第2決定結果となったときと前記第3決定結果となったときとのいずれにおいても実行される特定演出を実行する特定演出手段をさらに備える。
本発明に係るスロットマシンを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。以下の実施の形態では、本発明がスロットマシンに適用された場合の一例を説明する。
[スロットマシンの構成]
図1(a)は、本実施形態に係るスロットマシン1の正面図であり、(b)は、スロットマシン1の主な内部構成の一例を示す図である。図2は、リールの図柄配列を示す図である。
図1(a)は、本実施形態に係るスロットマシン1の正面図であり、(b)は、スロットマシン1の主な内部構成の一例を示す図である。図2は、リールの図柄配列を示す図である。
図1(a)に示すように、スロットマシン1は、画像を表示する液晶表示器51と、音を出力するスピーカ53とを備える。液晶表示器51の下方には、透視窓3が形成されている。遊技者は、この透視窓3を介してスロットマシン1の内部に並設されているリール2L,2C,2Rを視認可能である。図2に示すように、各リール2L,2C,2Rには、各々が識別可能な複数種類の識別情報である図柄が所定の順序で配列されている。透視窓3の下方には、ゲーム(遊技)を開始する際に操作されるスタートスイッチ7と、各リール2L,2C,2Rの回転を停止させて表示結果を導出させるために操作されるストップスイッチ8L,8C,8Rとが設けられている。
図1(b)に示すように、スロットマシン1の内部には、遊技の進行を制御するとともに遊技の進行に応じて各種コマンドを出力するメイン制御部41が設けられている。メイン制御部41は、遊技の進行に係る各種制御を行うメインCPU41aと、遊技の進行に係る各種データを記憶するRAM41cとを備える。メイン制御部41は、スタートスイッチ7やストップスイッチ8L,8C,8Rに対する操作を検出し、検出した操作に応じて遊技の進行に係る制御を行う。
スロットマシン1の内部には、メイン制御部41からのコマンドに応じて演出を制御するサブ制御部91が設けられている。サブ制御部91は、演出に係る各種制御を行うサブCPU91aと、演出に係る各種データを記憶するRAM91cとを備える。サブ制御部91は、メイン制御部41からのコマンドに基づいて、液晶表示器51における画像の表示やスピーカ53からの音出力を制御する。液晶表示器51の画像表示やスピーカ53の音出力に用いられる演出データは、RAM91cに記憶されている。
スロットマシン1においてゲームを行う場合、遊技者は、図示しないメダル投入部にメダルを投入するか、図示しないBETスイッチを操作するなどして規定数の賭数を設定する。これにより、入賞ラインLNが有効となり、かつスタートスイッチ7への操作が有効となってゲームが開始可能な状態となる。入賞ラインとは、透視窓3に表示されたリール2L,2C,2Rにおける図柄の組合せが入賞図柄の組合せと一致するか否かを判定するためのラインである。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7が操作されると、リール2L,2C,2Rが回転する。このとき、メイン制御部41によって内部抽選が行われる。内部抽選は、導出を許容する図柄組合せ(表示結果)を決定する処理である。内部抽選によって図柄組合せの導出が許容されることを、当該図柄組合せに対応する役に当選したともいう。ストップスイッチ8L,8C,8Rが操作されると、操作されたストップスイッチに対応するリールの回転が停止する。これにより、透視窓3に図柄組合せが導出表示される。
なお、リールの回転を開始させるためのスタートスイッチ7に対する操作をスタート操作ともいう。また、リールの回転を停止させるためのストップスイッチ8L,8C,8Rに対する操作のうち、1番目のリールの回転を停止させるための操作を第1停止操作、2番目のリールの回転を停止させるための操作を第2停止操作、3番目のリールの回転を停止させるための操作を第3停止操作ともいう。入賞ラインLN上において、当選役の図柄組合せと一致する図柄組合せが停止した場合、当該当選役に対応する入賞が発生する。
入賞が発生可能な役としては、特別役(ボーナス)、小役(本実施形態では、ベル,スイカ,1枚役)、および再遊技役(リプレイ)が設けられている。特別役(ボーナス)は、入賞することによって、小役に当選する確率が非ボーナス状態よりも高まるボーナス状態に遊技状態が制御される役である。小役(ベル,スイカ,1枚役)は、入賞することによって、メダルが付与される役である。なお、ベルやスイカ当選時においては、ストップスイッチ8L,8C,8Rの操作タイミングに関わらず、ベルやスイカが入賞するが、1枚役当選時においては、右リールの停止タイミングにより異なる図柄組合せによる入賞が発生する。再遊技役(リプレイ)は、入賞することによって、遊技者所有のメダルを消費することなく次の遊技が開始可能となる役である。なお、小役のうち、スイカや1枚役は、内部抽選によって当選する確率がベルやリプレイといった他の役よりも低いため、レア役とも呼ばれる。
遊技状態に応じて定められた各役の入賞が発生するためには、内部抽選に当選して、当該役の当選フラグが設定されている必要がある。内部抽選は、メイン制御部41が、上述の各役への入賞を許容するか否かを、全てのリール2L,2C,2Rの表示結果が導出される以前(具体的には、スタートスイッチ7の検出時)に乱数を用いて決定するものである。
なお、各役の当選フラグのうち、小役および再遊技役の当選フラグは、当該フラグが設定されたゲームにおいてのみ有効とされ、次のゲームでは無効となるが、特別役の当選フラグは、当該フラグにより許容された役の組合せが揃うまで有効とされ、許容された役の組合せが揃ったゲームにおいて無効となる。すなわち特別役の当選フラグが一度当選すると、当該フラグにより許容された役の組合せを揃えることができなかった場合にも、その当選フラグは無効とされずに、次のゲームへ持ち越されるようになっている。
また、内部抽選において、予め定められた所定の操作態様(たとえば、操作順、操作タイミング)で停止操作が行われる場合に他の操作態様で停止操作が行われた場合よりも有利となる小役や再遊技役(以下、AT対象役と呼ぶ場合がある。)が当選し得るようになっている。AT対象役には、たとえば、予め定められた所定の操作態様で停止操作が行われる場合に他の操作態様で停止操作が行われる場合に停止する停止態様よりも有利な停止態様となる役や、予め定められた所定の操作態様で停止操作が行われる場合に他の操作態様で停止操作が行われる場合よりも有利な停止態様が停止する割合が高い役などを含む。また、有利な停止態様とは、メダルの付与を伴う停止態様だけでなく、有利な遊技状態への移行を伴う停止態様、不利な遊技状態への移行が回避される停止態様なども含む。
メイン制御部41は、内部抽選結果に応じて遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L,8C,8Rの操作態様を報知するナビを実行可能である。具体的には、メイン制御部41は、内部抽選結果に応じて遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L,8C,8Rの操作態様を図示しない遊技補助表示器の点灯態様により報知するナビ報知を実行可能な報知期間となるアシストタイム(AT)に制御可能である。
メイン制御部41は、予め定められた所定の抽選条件が成立したときに、遊技者にとって有利な状態に制御される有利区間に制御するか否かを決定する有利区間抽選を行い、当該有利区間抽選に当選することで、当該有利区間抽選を行う抽選条件が成立した遊技の終了時から、有利区間の制御を開始する。有利区間中において、メイン制御部41は、遊技状態に応じたナビ対象役(押し順役)に当選することにより、ATの制御を行うことで、ナビ報知を実行して、遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L,8C,8Rの操作態様(たとえば、操作順、操作タイミングなど)を遊技補助表示器を用いて報知するとともに、遊技者にとって有利となる操作態様を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信することで、当該操作態様を液晶表示器51などを用いて報知するナビ演出を実行させる。なお、有利区間のようにナビを実行可能な区間状態とは異なり、ナビが実行不可能な状態を通常区間と称する。
また、有利区間には、ART状態が含まれる。ART状態とは、AT状態であり、かつ有利RT状態である。有利RT状態は、通常区間(通常状態)よりもリプレイの当選確率が高い状態であることから、有利RT状態は、通常区間よりも遊技者にとって有利な区間となる。なお、通常状態においてATに当選したときは、ART準備状態となる。ART準備状態からRTが移行する入賞が発生することにより有利RT状態へと移行することとなる。
押し順役には、遊技者の操作態様が当選した押し順役に対応する操作態様(以下、「正解手順」とも称する)と一致したときにベルが入賞する押し順ベルと、遊技者の操作態様が当選した押し順役に対応する操作態様と一致したときにリプレイが入賞する押し順リプとが含まれる。
[入賞役]
図3は、入賞役の種類、入賞役の図柄組合せ、および入賞時の付与について説明するための図である。図3の名称欄には、入賞役の名称が示され、図柄の組合せ欄には、その入賞役が入賞となる図柄の組合せが示されている。付与欄には、入賞時に付与される価値(メダル払出枚数、再遊技付与など)が示されている。
図3は、入賞役の種類、入賞役の図柄組合せ、および入賞時の付与について説明するための図である。図3の名称欄には、入賞役の名称が示され、図柄の組合せ欄には、その入賞役が入賞となる図柄の組合せが示されている。付与欄には、入賞時に付与される価値(メダル払出枚数、再遊技付与など)が示されている。
図3に示すように、特別役としては、ボーナスが設けられている。小役としては、中段ベル、上段ベル、中段スイカ、上段スイカ、1枚役1〜1枚役4が設けられている。再遊技役としては、通常リプレイ、制御用リプレイ1〜制御用リプレイ3、有利リプレイ、不利リプレイ、転落リプレイ、昇格リプレイ1、昇格リプレイ2が設けられている。各小役に対応する図柄組合せが導出されると、小役の入賞が発生し、予め決められた枚数分のメダルが払い出される。また、再遊技役(リプレイ)に対応する図柄組合せが導出されると、メダルを消費することなく次の遊技が開始可能となる。
ここで、リール制御としては、最大で4コマの図柄を引き込むことができる。つまり、停止図柄として選択可能なのは、ストップスイッチ8L,8C,8Rが操作されたときに表示されている図柄と、そこから4コマ先までにある図柄、合計5コマ分の図柄である。たとえば、「スイカ」図柄は、いずれのリールにおいても5コマ以内に配置されているため、中段スイカであれば、入賞ライン上にスイカ図柄を表示させることができる。
それに対し、1枚役1〜1枚役4のそれぞれを構成する右リール2Rの「星」、「白7」、「BAR」、「赤7」は、5コマ以内に配置されていない。したがって、左リール2L,中リール2Cの「顔」図柄とは異なり、右リール2Rでは、停止操作を適正なタイミングで行わなければ、当選している1枚役1〜1枚役4を入賞させることができず、これらの入賞を取りこぼすことになる。入賞できなかったときに導出される出目を取りこぼし目ともいう。特に、1枚役1〜1枚役4の取りこぼし目は、後述するように「顔」図柄が入賞ラインに揃う特殊出目となる。
[抽選対象役]
図4は、遊技状態ごとの抽選対象役について説明するための図である。図5の抽選対象役欄には、その名称が示され、入賞役の組合せ欄には、各抽選対象役に含まれる入賞役の組合せが示され、遊技状態欄には、遊技状態ごとに丸印でその抽選対象役が抽選対象であることが示され、AT抽選対象役欄には、その抽選対象役がAT抽選の抽選対象であることが丸印で示されている。
図4は、遊技状態ごとの抽選対象役について説明するための図である。図5の抽選対象役欄には、その名称が示され、入賞役の組合せ欄には、各抽選対象役に含まれる入賞役の組合せが示され、遊技状態欄には、遊技状態ごとに丸印でその抽選対象役が抽選対象であることが示され、AT抽選対象役欄には、その抽選対象役がAT抽選の抽選対象であることが丸印で示されている。
図4に示すように、特別役の抽選対象役としては、ボーナス1〜ボーナス7が設けられている。小役の抽選対象役としては、通常ベル、左ベル、中ベル、右ベル、弱スイカ、強スイカ、移行1〜移行4が設けられている。再遊技役の抽選対象役としては、通常リプ、有利リプ、不利リプ、昇格リプ1GR1〜3、昇格リプ2GR1〜6、転落リプGR1〜3が設けられている。
通常状態では、昇格リプ2GR1〜6、転落リプGR1〜3が当選不能となっている。有利RT1では、昇格リプ1GR1〜3が当選不能となっている。有利RT2では、昇格リプ1GR1〜3、昇格リプ2GR1〜6が当選不能となっている。有限RTでは、不利リプ、昇格リプ1GR1〜3、昇格リプ2GR1〜6、転落リプGR1〜3が当選不能となっている。初期RTでは、昇格リプ1GR1〜3が当選不能となっている。また、AT抽選対象役は、ボーナス1〜ボーナス7、弱スイカ、強スイカ、移行1〜移行4である。
ここで、メイン制御部41は、ボーナスが当選したときに設定する当選フラグ(ボーナス当選フラグ)を、当選しているボーナスの入賞が発生するゲームまで持ち越す。ボーナス当選フラグを持ち越している状態が、内部中状態である。内部中状態中に小役や再遊技役に当選した場合、あるいは、通常状態中に小役とボーナスとが同時当選した場合、メイン制御部41は、当選した小役や再遊技役に対応する図柄組合せを優先的に入賞ライン上に引き込むようにリール制御を行う。つまり、小役や再遊技役は、ボーナスよりも優先的に入賞可能である。
また、抽選対象役のうち、ボーナス2〜7では、ボーナスと同時当選する入賞役として、1枚役1〜1枚役4、上段スイカ、中段スイカがある。これらの入賞役が導出されると大量のメダルを獲得できるボーナスに当選している可能性があるため、遊技者に有利な特典が付与されることがあると言える。また、ボーナス1〜ボーナス7、弱スイカ、強スイカ、移行1〜移行4は、AT抽選の抽選対象役である。したがって、これらの抽選対象役を構成する1枚役1〜1枚役4、上段スイカ、中段スイカが導出されるとATに当選している可能性があるため、遊技者に有利な特典が付与されることがあると言える。
また、AT中にボーナス1〜ボーナス7、弱スイカ、強スイカ、移行1〜移行4に当選したときには、ATの継続に対する抽選が実行される。本実施の形態におけるATゲームは、所定ゲーム数を1セットとするセット数という形式で継続期間が管理されている。ATの継続抽選に当選すると、1セットなどの予め決められたセット数が付与される。なお、AT中にボーナス1〜ボーナス7、弱スイカ、強スイカ、移行1〜移行4に当選したときに、ATが継続する割合が高くなるテーブルを選択する抽選が実行されるようにしてもよい。
[押し順役のリール制御]
図5は、押し順ベルおよび押し順リプ当選時の押し順、および停止する図柄組合せを説明するための図である。図5に示すように、押し順役のうち、押し順ベルとしては左ベル、中ベル、右ベルが設けられている。AT中においてこれら押し順ベルが当選したゲームでは、ナビが実行され、遊技者にとって有利となる操作手順(以下、正解手順ともいう)が遊技者に報知される。
図5は、押し順ベルおよび押し順リプ当選時の押し順、および停止する図柄組合せを説明するための図である。図5に示すように、押し順役のうち、押し順ベルとしては左ベル、中ベル、右ベルが設けられている。AT中においてこれら押し順ベルが当選したゲームでは、ナビが実行され、遊技者にとって有利となる操作手順(以下、正解手順ともいう)が遊技者に報知される。
遊技者は、ナビに従って正解手順でストップスイッチ8L,8C,8Rを操作することで、押し順ベルに含まれる役のうち、メダルの払い出しが多い方の役を入賞させることができる。押し順ベルに含まれる役のうち、正解手順でストップスイッチ8L,8C,8Rが操作されたときに入賞可能な役を「主役」、正解手順とは異なる不正解手順でストップスイッチ8L,8C,8Rが操作されたときに入賞可能な役を「副役」と称する。
たとえば、左ベル、中ベル、右ベルのいずれかに当選したゲームでは、正解手順でストップスイッチ8L,8C,8Rが操作されたときに主役である中段ベルが入賞する一方、不正解手順でストップスイッチ8L,8C,8Rが操作されたときに副役である上段ベルが入賞する。
押し順役のうち、押し順リプとしては、昇格リプ1GR1〜3、昇格リプ2GR1〜6、転落リプGR1〜3が設けられている。昇格リプ1GR1〜3が当選したゲームでは、遊技者にとって有利となる操作手順(以下、正解手順ともいう)でストップスイッチ8L,8C,8Rが操作されたときには、遊技者にとって有利となる表示結果が導出される。たとえば、昇格リプ1GR1〜3に当選したゲームでは、正解手順でストップスイッチ8L,8C,8Rが操作されたときには、遊技者にとって有利なRTへと移行する契機となる昇格リプレイ1が入賞する。一方、不正解手順でストップスイッチ8L,8C,8Rが操作されたときには、有利なRTへ移行する契機とはならない通常リプレイが入賞する。
また、昇格リプ2GR1〜6が当選したゲームでは、正解手順でストップスイッチ8L,8C,8Rが操作されたときには、遊技者にとって有利なRTへと移行する契機となる昇格リプレイ2が入賞する。一方、不正解手順でストップスイッチ8L,8C,8Rが操作されたときには、有利なRTへ移行する契機とはならない通常リプレイが入賞する。また、転落リプGR1〜3が当選したゲームでは、正解手順でストップスイッチ8L,8C,8Rが操作されたときには、有利なRTへ移行する契機とはならない通常リプレイが入賞する。一方、不正解手順でストップスイッチ8L,8C,8Rが操作されたときには、遊技者にとって不利な通常状態へと移行する契機となる転落リプレイが入賞する。
[移行役について]
図6は、移行役当選時の右リールの停止タイミング、および停止する図柄組合せを説明するための図である。図6に示すように、移行役としては、移行役1〜4が設けられている。移行役1〜4では、右リールの停止タイミングにより、停止する図柄組合せが異なっている。たとえば、移行1が当選したゲームでは、右リールの停止タイミングが星図柄の引き込みタイミングのときは、1枚役1が導出される一方、右リールの停止タイミングが星図柄の引き込みタイミング以外のときは、特殊出目(顔図柄、顔図柄、顔図柄の組合せ)が導出される。
図6は、移行役当選時の右リールの停止タイミング、および停止する図柄組合せを説明するための図である。図6に示すように、移行役としては、移行役1〜4が設けられている。移行役1〜4では、右リールの停止タイミングにより、停止する図柄組合せが異なっている。たとえば、移行1が当選したゲームでは、右リールの停止タイミングが星図柄の引き込みタイミングのときは、1枚役1が導出される一方、右リールの停止タイミングが星図柄の引き込みタイミング以外のときは、特殊出目(顔図柄、顔図柄、顔図柄の組合せ)が導出される。
また、移行2が当選したゲームでは、右リールの停止タイミングが白7図柄の引き込みタイミングのときは、1枚役2が導出される一方、右リールの停止タイミングが白7図柄の引き込みタイミング以外のときは、特殊出目(顔図柄、顔図柄、顔図柄の組合せ)が導出される。また、移行3が当選したゲームでは、右リールの停止タイミングが白7図柄の引き込みタイミングのときは、1枚役3が導出される一方、右リールの停止タイミングが白7図柄の引き込みタイミング以外のときは、特殊出目(顔図柄、顔図柄、顔図柄の組合せ)が導出される。また、移行4が当選したゲームでは、右リールの停止タイミングがBAR図柄の引き込みタイミングのときは、1枚役4が導出される一方、右リールの停止タイミングがBAR図柄の引き込みタイミング以外のときは、特殊出目(顔図柄、顔図柄、顔図柄の組合せ)が導出される。なお、1枚役1〜1枚役4が導出された場合にはメダルが1枚払い出されるが、特殊出目が導出された場合にはメダルの払い出しがない。
また、移行1〜移行4当選時は、右リール2Rの停止タイミングにより星図柄、白7図柄、BAR図柄、赤7図柄のいずれかが導出されるかあるいは顔図柄が導出される。よって、遊技者が右リール2Rを停止する際には図2、図6の対応関係から、3/4で特殊出目である顔図柄の組合せが導出され、1/4で1枚役が導出されることとなる。つまり、移行1〜移行4のいずれかに当選した場合に特殊出目を導出させようと操作したときには、3/4の確率で特殊出目が導出されることになる。
[遊技状態の遷移について]
図7は、遊技状態の遷移を説明するための図である。図7に示すように、通常状態において、ATに当選すると、ART準備状態となる。このART準備状態において、第1表示結果としての昇格リプレイ1が導出されるか、第2表示結果としての特殊出目が導出されることによりARTが開始される。また、昇格リプレイ1が導出されるか、特殊出目が導出されるかにより移行先のRT(リプレイ当選確率が通常状態よりも高い有利RT状態)が異なる。ART準備状態において昇格リプレイ1が導出された場合には、遊技状態が第1再遊技状態としての有利RT1へ移行する。有利RT1の状態では、その後有利再遊技状態としての有利RT2へ移行する可能性があるため、1段階目のRTであるとも言える。それに対し、ART準備状態において特殊出目が導出された場合には、遊技状態が第2再遊技状態としての有限RTへ移行する。なお、通常状態は、その他のRT状態に比べリプレイ確率が低く、通常状態以外のRT状態でのリプレイ確率は、RT状態の種類に関わらず同じである。
図7は、遊技状態の遷移を説明するための図である。図7に示すように、通常状態において、ATに当選すると、ART準備状態となる。このART準備状態において、第1表示結果としての昇格リプレイ1が導出されるか、第2表示結果としての特殊出目が導出されることによりARTが開始される。また、昇格リプレイ1が導出されるか、特殊出目が導出されるかにより移行先のRT(リプレイ当選確率が通常状態よりも高い有利RT状態)が異なる。ART準備状態において昇格リプレイ1が導出された場合には、遊技状態が第1再遊技状態としての有利RT1へ移行する。有利RT1の状態では、その後有利再遊技状態としての有利RT2へ移行する可能性があるため、1段階目のRTであるとも言える。それに対し、ART準備状態において特殊出目が導出された場合には、遊技状態が第2再遊技状態としての有限RTへ移行する。なお、通常状態は、その他のRT状態に比べリプレイ確率が低く、通常状態以外のRT状態でのリプレイ確率は、RT状態の種類に関わらず同じである。
ここで、ART状態は、ART準備状態よりも遊技者にとって有利な状態であると言える。具体的には、ART状態では、ATのセット数を付与する抽選がART準備状態よりも有利な抽選で実行されるため、遊技者にとって有利であると言える。有利な抽選とは、強スイカに当選したときにART準備状態よりも高い割合でATのセット数の抽選が実行されることである。なお、ART準備状態では、ATのセット数の抽選が実行されないことにより、ART状態の方がART準備状態よりも有利であるようにしてもよい。また、ART状態では、ATのセット数の抽選を所定期間に亘り高い割合で実行する上乗せ特化ゾーンへの移行抽選をするが、ART準備状態では上乗せ特化ゾーンへの移行抽選をしないことで遊技者に有利であるようにしてもよい。
なお、メイン制御部41では、ストップボタン8L,8C,8Rが操作されたときの信号に基づき、所定の表示結果が導出されたか否かを判定すればよい。そして、メイン制御部41は、ART準備状態から昇格リプレイ1が導出されたか、特殊出目が導出されたかにより異なる移行先のRTへ制御すればよい。また、図7に示す通常状態を除いた各RT状態におけるリプレイ確率は、RT状態に関わらず同じ(たとえば、1/1.5でリプレイに当選する等)となっている。また、図7では、ボーナス内部中状態を省略して記載している。いずれの遊技状態にいるかに関わらず、ボーナス当選しボーナスの入賞が発生したときは、内部中状態へと移行する。そして、所定の上限値以上の払出しがあった場合に、内部中状態が終了し、移行前の状態へと移行することとなる。
有利RT1においては、転落リプレイが導出された場合に通常状態へ移行し、特殊出目が導出された場合に有限RTへ移行し、昇格リプレイ2が導出された場合に有利RT2へ移行する。有利RT2は、1段階目の有利RT1から移行するRTのため2段階目のRTであるとも言える。有利RT2においては、転落リプレイが導出された場合に通常状態へ移行し、特殊出目が導出された場合に有限RTへ移行する。また、有利RT2は、ART状態中に最も滞在する割合が高いRT状態である。
有限RTでは、8ゲームが必ず消化される。有限RTでは、8ゲームの間は、昇格リプ、転落リプ、不利リプに当選することがないようになっている。8ゲーム消化後には、初期RTへ移行する。初期RTにおいては、転落リプレイが導出された場合に通常状態へ移行し、特殊出目が導出された場合に有限RTへ移行し、昇格リプレイ2が導出された場合に有利RT2へ移行する。
[ART継続バトルについて]
ARTは、所定のゲーム数が経過したとき(たとえば、少なくともART状態が30ゲームが経過したとき)に、ARTを再度継続するか否かの抽選が所定のテーブルを用いて実行される。継続抽選は、最終ゲームまでのART継続バトルにおいて、味方キャラクタが敵キャラクタを攻撃したときのダメージ、敵キャラクタから味方キャラクタが攻撃を受けたときのダメージ等を総合して決定される。
ARTは、所定のゲーム数が経過したとき(たとえば、少なくともART状態が30ゲームが経過したとき)に、ARTを再度継続するか否かの抽選が所定のテーブルを用いて実行される。継続抽選は、最終ゲームまでのART継続バトルにおいて、味方キャラクタが敵キャラクタを攻撃したときのダメージ、敵キャラクタから味方キャラクタが攻撃を受けたときのダメージ等を総合して決定される。
具体的には、図7に示すように、表示結果が有利リプレイとなった場合には、演出内容として味方が攻撃する演出が実行され、表示結果が不利リプレイとなった場合には、敵が攻撃する演出が実行される。最終ゲームまでに、味方キャラクタが敵の体力ゲージを0にした場合には、次のART継続が確定する。最終ゲームの際に味方キャラクタの体力ゲージが敵キャラクタの体力ゲージを上回っていた場合には、ART継続が有利となる抽選が実行される。逆に、最終ゲームの際に味方キャラクタの体力ゲージが敵キャラクタの体力ゲージを下回っていた場合には、ART継続が不利となる抽選が実行される。なお、レア役当選では、ART継続が確定する場合や、味方キャラクタが大きく敵キャラクタの体力ゲージを減らす演出等が実行される。また、ベル入賞では、味方キャラクタが敵キャラクタを攻撃する演出が実行されるようにすればよい。
メインでART継続バトルが実行される有利RT2では、不利リプの当選確率と有利リプの当選確率とが同じとなるように設定されている。それに対し、有限RTでは、不利リプに当選することがなく、不利リプ確率<有利リプ確率となるため、遊技者にとって有利な状態であると言える。また、有限RTで有利リプに当選する確率は、有利RT2で有利リプに当選する確率よりも高くなっている。よって、有限RT2は、有利RT2よりも有利な状態であると言える。また、初期RTでは、昇格リプ2GRの当選確率が他のリプ当選の確率に比べ最も高くなっている。また、初期RTでは、他のRT状態よりも昇格リプ2GRの当選確率が高くなっているため、ナビが実行されている状態では昇格リプレイ2を入賞させ有利RT2へすぐに移行できることとなる。
図7に示すように、ART準備状態において、特殊出目が導出された場合には、敵が攻撃する不利リプが出ない有限RTへ移行するため、昇格リプレイ1が導出されてART状態へ移行する場合よりもART継続の可能性が高いため有利度が高い。そして、ART準備状態において、昇格リプレイ1が導出されたときには、遊技状態が有利RT1に制御され、その後、有利RT2へ移行する。それに対し、ART準備状態において、特殊出目が導出されたときには、遊技状態が有限RTに制御され、その後、有利RT2へ移行する。このように、ARTの開始契機によって異なる経由により有利RT2への移行を可能としたため、ART準備状態における表示結果毎の展開に注目させ、RTの移行の際に面白みを持たせることができる。
[移行1当選時の状況]
図8は、移行1当選時の状況を説明するための図である。図8(a)に示すように、スタートスイッチ7を操作することによる内部抽選により移行1に当選したときには、何らかの当選があったことが液晶表示器51の画面で示される。具体的には、各リール2L,2C,2Rの上部に対応する液晶表示器51の画面に鳥の画像が表示される。遊技者が第1停止において左ストップスイッチ8Lを停止することにより左リール2Lの中段に顔図柄が導出される。その後、図8(b)に示すように、第2停止において中ストップスイッチ8Cを停止することにより中リール2Cの中段に顔図柄が導出される。
図8は、移行1当選時の状況を説明するための図である。図8(a)に示すように、スタートスイッチ7を操作することによる内部抽選により移行1に当選したときには、何らかの当選があったことが液晶表示器51の画面で示される。具体的には、各リール2L,2C,2Rの上部に対応する液晶表示器51の画面に鳥の画像が表示される。遊技者が第1停止において左ストップスイッチ8Lを停止することにより左リール2Lの中段に顔図柄が導出される。その後、図8(b)に示すように、第2停止において中ストップスイッチ8Cを停止することにより中リール2Cの中段に顔図柄が導出される。
図8(b)の後、図8(c1)に示すように第3停止時に右ストップスイッチ8Rが星図柄を引き込むことのできるタイミングで操作されたときには、右リール2Rの中段に星図柄が導出され、1枚役1の図柄組合せが導出される。また、図8(b)の後、図8(c2)に示すように第3停止時に右ストップスイッチ8Rが星図柄を引き込むことのできるタイミング以外で操作され、1枚役1を取りこぼしたときには、右リール2Rの中段に顔図柄が導出され、特殊出目(顔図柄、顔図柄、顔図柄の組合せ)の図柄組合せが導出される。
図8(c2)に示すように、特殊出目が導出されたときには、液晶表示器51の画面上に「チャンス」の文字とキャラクタとから構成されるチャンス画像が表示される。また、特殊出目が導出されたときには、リール2L,2C,2Rの背面から光を照射するリールLED(図示省略)により、リールが発光する演出が実行される。ここで、前述したように、特殊出目が導出されると有利なRTへ移行するため、1枚役が導出されるより遊技者に有利であると言える。そのため、図8(c2)のように特殊出目が導出されたときの方が、図8(c1)のように1枚役1が導出されたときよりも目立つ演出が実行される。
[ART準備状態における各役の当選について]
図9は、ART準備状態において何らかの役に当選したときの状況を説明するための図である。図9(a)は、ART準備状態に制御されている状態の液晶表示器51の画面を示している。図9(a)の状態から、スタートスイッチ7を操作することによりゲームを開始したときに、昇格リプ1GR1に当選した場合を図9(b1)に示し、移行1に当選した場合を図9(b2)に示し、強スイカに当選した場合を図9(b3)に示す。
図9は、ART準備状態において何らかの役に当選したときの状況を説明するための図である。図9(a)は、ART準備状態に制御されている状態の液晶表示器51の画面を示している。図9(a)の状態から、スタートスイッチ7を操作することによりゲームを開始したときに、昇格リプ1GR1に当選した場合を図9(b1)に示し、移行1に当選した場合を図9(b2)に示し、強スイカに当選した場合を図9(b3)に示す。
図9(a)の状態から昇格リプGR1に当選したときには、図9(b1)に示すように、画面上の左リール2Lに対応する位置に「1」の数字が表示される。これは、左ストップスイッチ8Lを第1停止させることを遊技者に促す表示である。図5に示すように、左ストップスイッチ8Lを第1停止させた場合には、その後の第3停止操作により昇格リプレイ1の図柄組合せが導出される。図9(c1)に示すように、昇格リプレイ1の図柄組合せが導出された場合には、画面上に特に変化はない。その後、次のゲームが開始されるときは、図9(d1)に示すように画面上に「ARTスタート」の文字が表示され、ARTが開始されたことが示される。このときの遊技状態は、有利RT1である。
図9(a)の状態から移行1に当選したときには、図9(b2)に示すように、画面上の各リールに対応する位置に鳥の画像が表示される。その後、図9(c2)に示すように、第3停止時に右ストップスイッチ8Rが星図柄を引き込むことのできるタイミング以外で操作され、1枚役1を取りこぼしたときには、右リール2Rの中段に顔図柄が導出され、特殊出目(顔図柄、顔図柄、顔図柄の組合せ)の図柄組合せが導出される。図9(c2)に示すように、特殊出目の図柄組合せが導出された場合には、画面上にチャンス画像が表示されリールが発光する演出が実行される。その後、次のゲームが開始されるときは、図9(d2)に示すように画面上に「ARTスタート」の文字が表示され、ARTが開始されたことが示される。このときの遊技状態は、有限RTである。なお、図9(d1)と図9(d2)との画面上では、同じ表示がされる。
図9(a)の状態から強スイカに当選したときには、図9(b3)に示すように、画面上の各リールに対応する位置に鳥の画像が表示される。このときの鳥画像は、図9(b2)に示す移行1当選時と同じである。その後、図9(c3)に示すように、第3停止時に中段スイカの図柄組合せが導出表示される。図9(c3)に示すように、中段スイカの図柄組合せが導出された場合には、画面上で特に変化はない。その後、次のゲームが開始されるときは、図9(d3)に示すように画面上に変化はなく、遊技状態もART準備状態が維持される。なお、ART準備状態における強スイカ当選によりARTが開始されることはないが、ボーナスに関する抽選やATの継続に対する抽選が実行される。
[主な効果]
次に、前述した実施の形態により得られる主な効果を説明する。
次に、前述した実施の形態により得られる主な効果を説明する。
(1) 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、
前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシン(たとえば、スロットマシン1)において、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(たとえば、メイン制御部41による内部抽選を実行する処理)と、
準備状態(たとえば、ART準備状態)から有利状態(たとえば、ART状態)に状態を制御する有利状態制御手段(たとえば、メイン制御部41)とを備え、
前記有利状態制御手段は、前記準備状態において第1表示結果(たとえば、昇格リプレイ1)および第2表示結果(たとえば、特殊出目)のいずれかが導出されたこと基づき該準備状態から前記有利状態に状態を制御可能であり、
前記事前決定手段の決定結果には、遊技者所有の遊技用価値を用いることなく次の遊技を行うことが可能な再遊技表示結果(たとえば、通常リプレイ)の導出を許容する再遊技決定結果(たとえば、通常リプ)が含まれ、
前記事前決定手段の決定結果が前記再遊技決定結果となる確率が定められた複数種類の遊技状態として、第1再遊技状態(たとえば、有利RT1)、第2再遊技状態(たとえば、有限RT)、および有利再遊技状態(たとえば、有利RT2)が設けられており、
前記第2表示結果(たとえば、特殊出目)が導出されたことに基づき前記有利状態(たとえば、ART状態)への制御が開始されるときの方が、前記第1表示結果(たとえば、昇格リプレイ1)が導出されたことに基づき前記有利状態(たとえば、ART状態)への制御が開始されるときよりも有利度が高く(たとえば、図7に示すように、特殊出目が導出された場合には、敵が攻撃する不利リプが出ない有限RTへ移行するため、昇格リプレイ1が導出されてART状態へ移行する場合よりもART継続の可能性が高いため有利度が高い)、
前記第1表示結果(たとえば、昇格リプレイ1)が導出されたときには、遊技状態が前記第1再遊技状態(たとえば、有利RT1)に制御され、その後、前記有利再遊技状態(たとえば、有利RT2)に制御され、
前記第2表示結果(たとえば、特殊出目)が導出されたときには、遊技状態が前記第2再遊技状態(たとえば、有限RT)に制御され、その後、前記有利再遊技状態(たとえば、有利RT2)に制御される。
前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシン(たとえば、スロットマシン1)において、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(たとえば、メイン制御部41による内部抽選を実行する処理)と、
準備状態(たとえば、ART準備状態)から有利状態(たとえば、ART状態)に状態を制御する有利状態制御手段(たとえば、メイン制御部41)とを備え、
前記有利状態制御手段は、前記準備状態において第1表示結果(たとえば、昇格リプレイ1)および第2表示結果(たとえば、特殊出目)のいずれかが導出されたこと基づき該準備状態から前記有利状態に状態を制御可能であり、
前記事前決定手段の決定結果には、遊技者所有の遊技用価値を用いることなく次の遊技を行うことが可能な再遊技表示結果(たとえば、通常リプレイ)の導出を許容する再遊技決定結果(たとえば、通常リプ)が含まれ、
前記事前決定手段の決定結果が前記再遊技決定結果となる確率が定められた複数種類の遊技状態として、第1再遊技状態(たとえば、有利RT1)、第2再遊技状態(たとえば、有限RT)、および有利再遊技状態(たとえば、有利RT2)が設けられており、
前記第2表示結果(たとえば、特殊出目)が導出されたことに基づき前記有利状態(たとえば、ART状態)への制御が開始されるときの方が、前記第1表示結果(たとえば、昇格リプレイ1)が導出されたことに基づき前記有利状態(たとえば、ART状態)への制御が開始されるときよりも有利度が高く(たとえば、図7に示すように、特殊出目が導出された場合には、敵が攻撃する不利リプが出ない有限RTへ移行するため、昇格リプレイ1が導出されてART状態へ移行する場合よりもART継続の可能性が高いため有利度が高い)、
前記第1表示結果(たとえば、昇格リプレイ1)が導出されたときには、遊技状態が前記第1再遊技状態(たとえば、有利RT1)に制御され、その後、前記有利再遊技状態(たとえば、有利RT2)に制御され、
前記第2表示結果(たとえば、特殊出目)が導出されたときには、遊技状態が前記第2再遊技状態(たとえば、有限RT)に制御され、その後、前記有利再遊技状態(たとえば、有利RT2)に制御される。
具体的には、図7に示すように、特殊出目が導出された場合には、敵が攻撃する不利リプが出ない有限RTへ移行するため、昇格リプレイ1が導出されてART状態へ移行する場合よりもART継続の可能性が高いため有利度が高いと言える。そして、ART準備状態において、昇格リプレイ1が導出されたときには、遊技状態が有利RT1に制御され、その後、有利RT2へ移行する。それに対し、ART準備状態において、特殊出目が導出されたときには、遊技状態が有限RTに制御され、その後、有利RT2へ移行する。これによれば、ARTの開始契機によって異なる経由により有利RT2への移行を可能としたため、ART準備状態における表示結果毎の展開に注目させ、RTの移行の際に面白みを持たせることができる。
(2) 上記(1)のスロットマシンにおいて、
前記事前決定手段の決定結果が第1決定結果(たとえば、昇格リプ1GR1)となったときに前記第1表示結果(たとえば、昇格リプレイ1)を導出可能であり、
前記事前決定手段の決定結果が第2決定結果(たとえば、移行1)となったときに前記第2表示結果(たとえば、特殊出目)を導出可能であり、
前記事前決定手段の決定結果が第3決定結果(たとえば、強スイカ)となったときに第3表示結果(たとえば、中段スイカ)を導出可能であり、
前記準備状態(たとえば、ART準備状態)において前記第3決定結果(たとえば、強スイカ)となったときは、前記有利状態が開始されることはないが、特典(たとえば、ボーナス、ATのセット数)を付与されることがあり、
前記第2決定結果(たとえば、移行1)となったときと、前記第3決定結果(たとえば、強スイカ)となったときとのいずれにおいても実行される特定演出(たとえば、図9(b2),(b3)の鳥図柄)を実行する特定演出手段(たとえば、サブ制御部91)をさらに備える。
前記事前決定手段の決定結果が第1決定結果(たとえば、昇格リプ1GR1)となったときに前記第1表示結果(たとえば、昇格リプレイ1)を導出可能であり、
前記事前決定手段の決定結果が第2決定結果(たとえば、移行1)となったときに前記第2表示結果(たとえば、特殊出目)を導出可能であり、
前記事前決定手段の決定結果が第3決定結果(たとえば、強スイカ)となったときに第3表示結果(たとえば、中段スイカ)を導出可能であり、
前記準備状態(たとえば、ART準備状態)において前記第3決定結果(たとえば、強スイカ)となったときは、前記有利状態が開始されることはないが、特典(たとえば、ボーナス、ATのセット数)を付与されることがあり、
前記第2決定結果(たとえば、移行1)となったときと、前記第3決定結果(たとえば、強スイカ)となったときとのいずれにおいても実行される特定演出(たとえば、図9(b2),(b3)の鳥図柄)を実行する特定演出手段(たとえば、サブ制御部91)をさらに備える。
具体的には、図9に示すように、昇格リプ1GR1となったときには、昇格リプレイ1を導出可能であり、移行1となったときには、特殊出目を導出可能であり、強スイカとなったときには、中段スイカを導出可能である。このような場合に、ART準備状態において、強スイカとなったときには、ボーナスやATのセット数の抽選が実行される。この抽選に当選するとボーナスやATのセット数が付与される。そして、図9(b2),(b3)に示すように、移行1と強スイカとに当選したときには、同じ鳥図柄が表示される。これによれば、第2表示結果と第3表示結果とのうちいずれになったかに注目させることができ、その後の展開にも注目させることができる。
(3) 上記(1)または(2)のスロットマシンにおいて、
前記有利再遊技状態において前記第2表示結果が導出表示されたときに前記第2再遊技状態に制御され(たとえば、図7に示すように、有利RT2において特殊出目が導出されたときに有限RTへ移行し)、
前記有利再遊技状態においては、前記事前決定手段の決定結果が遊技者に不利な不利決定結果となる場合があるのに対し(たとえば、図7に示すように、有利RT2ではART継続の抽選が不利となる不利リプが当選することがある)、
前記第2再遊技状態においては、前記事前決定手段の決定結果が前記不利決定結果となることがない(たとえば、図7に示すように、有限RTではART継続の抽選が不利となる不利リプが当選することがない)。
前記有利再遊技状態において前記第2表示結果が導出表示されたときに前記第2再遊技状態に制御され(たとえば、図7に示すように、有利RT2において特殊出目が導出されたときに有限RTへ移行し)、
前記有利再遊技状態においては、前記事前決定手段の決定結果が遊技者に不利な不利決定結果となる場合があるのに対し(たとえば、図7に示すように、有利RT2ではART継続の抽選が不利となる不利リプが当選することがある)、
前記第2再遊技状態においては、前記事前決定手段の決定結果が前記不利決定結果となることがない(たとえば、図7に示すように、有限RTではART継続の抽選が不利となる不利リプが当選することがない)。
具体的には、図7に示すように、有利RT2ではART継続の抽選が不利となる不利リプが当選することがあるが、有限RTではART継続の抽選が不利となる不利リプが当選することがない。これによれば、有利RT2に制御されている状態で特殊出目が導出されることにより、有限RTへ移行することに期待するゲーム性を構築することができる。
(4) 上記(1)〜(3)のスロットマシンにおいて、
前記有利再遊技状態において前記第2表示結果が導出表示されたときに前記第2再遊技状態に制御され(たとえば、図7に示すように、有利RT2において特殊出目が導出されたときに有限RTへ移行し)、
前記有利再遊技状態においては、前記事前決定手段の決定結果が遊技者に有利な有利決定結果となる場合があるのに対し(たとえば、図7に示すように、有利RT2ではART継続の抽選が有利となる有利リプが当選することがある)、
前記第2再遊技状態においては、前記事前決定手段の決定結果が前記有利決定結果となる割合が前記有利再遊技状態よりも高い(たとえば、有限RTではART継続の抽選が有利となる有利リプが当選する割合が有利RT2よりも高い)。
前記有利再遊技状態において前記第2表示結果が導出表示されたときに前記第2再遊技状態に制御され(たとえば、図7に示すように、有利RT2において特殊出目が導出されたときに有限RTへ移行し)、
前記有利再遊技状態においては、前記事前決定手段の決定結果が遊技者に有利な有利決定結果となる場合があるのに対し(たとえば、図7に示すように、有利RT2ではART継続の抽選が有利となる有利リプが当選することがある)、
前記第2再遊技状態においては、前記事前決定手段の決定結果が前記有利決定結果となる割合が前記有利再遊技状態よりも高い(たとえば、有限RTではART継続の抽選が有利となる有利リプが当選する割合が有利RT2よりも高い)。
具体的には、図7に示すように、有利RT2ではART継続の抽選が有利となる有利リプが当選することがあるが、有限RTではART継続の抽選が有利となる有利リプが当選する割合が有利RT2よりも高くなっている。これによれば、有利RT2に制御されている状態で特殊出目が導出されることにより、有限RTへ移行することに期待するゲーム性を構築することができる。
(5) 上記(2)〜(4)のスロットマシンにおいて、
前記可変表示部は複数設けられ(たとえば、リール2L,2C,2R)、
複数の前記可変表示部のそれぞれに対応して表示結果組合せを導出させるための複数の導出操作手段(たとえば、ストップスイッチ8L,8C,8R)と、
表示結果組合せを導出させる制御を行う導出制御手段(たとえば、メイン制御部41によるリール制御を実行する処理)とをさらに備え、
前記導出制御手段は、
前記事前決定手段の決定結果が前記第1決定結果(たとえば、昇格リプ1GR1)であるときにおいて、前記第1決定結果に対応する順序(たとえば、図5に示すように、左第1停止)で前記導出操作手段が操作されたときには前記第1表示結果(たとえば、昇格リプレイ1)を導出し、前記第1決定結果に対応する順序以外(たとえば、図5に示すように、左第1停止以外)で前記導出操作手段が操作されたときには前記第1表示結果および前記第2表示結果以外(たとえば、昇格リプレイ、特殊出目以外の通常リプレイ)の表示結果を導出し、
前記事前決定手段の決定結果が前記第2決定結果(たとえば、移行1)であるときにおいて、前記第2決定結果に対応するタイミング(たとえば、図6に示すように、右リールの星引込みタイミング以外のタイミング)で前記導出操作手段が操作されたときには前記第2表示結果(たとえば、特殊出目)を導出し、前記第2決定結果に対応するタイミング以外(たとえば、図6に示すように、右リールの星引込みタイミング)で前記導出操作手段が操作されたときには前記第1表示結果および前記第2表示結果以外(たとえば、昇格リプレイ、特殊出目以外の通常リプレイ)の表示結果を導出する。
前記可変表示部は複数設けられ(たとえば、リール2L,2C,2R)、
複数の前記可変表示部のそれぞれに対応して表示結果組合せを導出させるための複数の導出操作手段(たとえば、ストップスイッチ8L,8C,8R)と、
表示結果組合せを導出させる制御を行う導出制御手段(たとえば、メイン制御部41によるリール制御を実行する処理)とをさらに備え、
前記導出制御手段は、
前記事前決定手段の決定結果が前記第1決定結果(たとえば、昇格リプ1GR1)であるときにおいて、前記第1決定結果に対応する順序(たとえば、図5に示すように、左第1停止)で前記導出操作手段が操作されたときには前記第1表示結果(たとえば、昇格リプレイ1)を導出し、前記第1決定結果に対応する順序以外(たとえば、図5に示すように、左第1停止以外)で前記導出操作手段が操作されたときには前記第1表示結果および前記第2表示結果以外(たとえば、昇格リプレイ、特殊出目以外の通常リプレイ)の表示結果を導出し、
前記事前決定手段の決定結果が前記第2決定結果(たとえば、移行1)であるときにおいて、前記第2決定結果に対応するタイミング(たとえば、図6に示すように、右リールの星引込みタイミング以外のタイミング)で前記導出操作手段が操作されたときには前記第2表示結果(たとえば、特殊出目)を導出し、前記第2決定結果に対応するタイミング以外(たとえば、図6に示すように、右リールの星引込みタイミング)で前記導出操作手段が操作されたときには前記第1表示結果および前記第2表示結果以外(たとえば、昇格リプレイ、特殊出目以外の通常リプレイ)の表示結果を導出する。
具体的には、図5に示すように、昇格リプ1GR1が当選したときに、左第1停止で操作されたときには、昇格リプレイ1を導出し、左第1停止以外で操作されたときには、昇格リプレイ、特殊出目以外の通常リプレイが導出される。また、図6に示すように、右リールの星引込みタイミング以外のタイミングで操作されたときには、特殊出目を導出し、右リールの星引込みタイミングで操作されたときには、特殊出目以外の通常リプレイが導出される。これによれば、ARTを開始させるための動作が昇格リプ1GR1の当選時には操作手順、移行1の当選時には操作タイミングと異なるため、ART移行時の興趣を向上させることができる。
(6) 上記(1)〜(5)のスロットマシンにおいて、
前記有利再遊技状態において前記第2表示結果が導出されたときに前記第2再遊技状態に制御され(たとえば、図7に示すように、有利RT2において特殊出目が導出されたときに有限RTへ移行し)、
前記第2再遊技状態において所定ゲーム数が経過することにより初期再遊技状態に制御され(たとえば、図7に示すように、有限RTにおいて8ゲーム消化により初期RTへ移行し)、
前記初期再遊技状態において昇格表示結果が導出されることにより前記有利再遊技状態に制御される(たとえば、図7に示すように、初期RTにおいて昇格リプレイ2が導出されることにより有利RT2へ移行する)。
前記有利再遊技状態において前記第2表示結果が導出されたときに前記第2再遊技状態に制御され(たとえば、図7に示すように、有利RT2において特殊出目が導出されたときに有限RTへ移行し)、
前記第2再遊技状態において所定ゲーム数が経過することにより初期再遊技状態に制御され(たとえば、図7に示すように、有限RTにおいて8ゲーム消化により初期RTへ移行し)、
前記初期再遊技状態において昇格表示結果が導出されることにより前記有利再遊技状態に制御される(たとえば、図7に示すように、初期RTにおいて昇格リプレイ2が導出されることにより有利RT2へ移行する)。
具体的には、図7に示すように、有利RT2において特殊出目が導出されたときに有限RTへ移行し、有限RTにおいて8ゲーム消化により初期RTへ移行し、初期RTにおいて昇格リプレイ2が導出されることにより有利RT2へ移行する。これによれば、開始契機によって異なる状態を経由して有利RT2へ移行するため、表示結果毎の展開に注目させることにより、RT移行時の興趣を向上させることができる。
(7) 上記(6)のスロットマシンにおいて、
前記準備状態において前記第1表示結果が導出されたときに前記第1再遊技状態に制御され(たとえば、図7に示すように、ART準備状態において昇格リプレイ1が導出されたときに有利RT1へ移行し)、
前記第1再遊技状態において前記昇格表示結果が導出されたことにより前記有利再遊技状態に制御される(たとえば、図7に示すように、有利RT1において昇格リプレイ2が導出されたことにより有利RT2へ移行する)。
前記準備状態において前記第1表示結果が導出されたときに前記第1再遊技状態に制御され(たとえば、図7に示すように、ART準備状態において昇格リプレイ1が導出されたときに有利RT1へ移行し)、
前記第1再遊技状態において前記昇格表示結果が導出されたことにより前記有利再遊技状態に制御される(たとえば、図7に示すように、有利RT1において昇格リプレイ2が導出されたことにより有利RT2へ移行する)。
具体的には、図7に示すように、図7に示すように、ART準備状態において昇格リプレイ1が導出されたときに有利RT1へ移行し、有利RT1において昇格リプレイ2が導出されたことにより有利RT2へ移行する。これによれば、開始契機によって異なる状態を経由して有利RT2へ移行するため、表示結果毎の展開に注目させることにより、RT移行時の興趣を向上させることができる。
(8) 上記(6)または上記(7)のスロットマシンにおいて、
前記初期再遊技状態では、前記事前決定手段の決定結果として、前記昇格表示結果が導出可能な決定結果となる割合が最も高く(たとえば、図7に示すように、初期RTでは昇格リプ2GRの当選割合が最も高く)、
前記導出操作手段の操作手順が報知されている報知状態であれば、前記昇格表示結果が導出される操作手順が報知される(たとえば、AT状態であれば、図5に示すような昇格リプレイ2が導出される押し順が報知される)。
前記初期再遊技状態では、前記事前決定手段の決定結果として、前記昇格表示結果が導出可能な決定結果となる割合が最も高く(たとえば、図7に示すように、初期RTでは昇格リプ2GRの当選割合が最も高く)、
前記導出操作手段の操作手順が報知されている報知状態であれば、前記昇格表示結果が導出される操作手順が報知される(たとえば、AT状態であれば、図5に示すような昇格リプレイ2が導出される押し順が報知される)。
具体的には、図7に示すように、初期RTでは昇格リプ2GRの当選割合が最も高い。そして、AT状態であれば、図5に示すような昇格リプレイ2が導出される押し順が報知される。これによれば、AT状態であれば初期RTからすぐに有利RT2へ移行させることができる。
(9) 上記(1)〜(8)のスロットマシンにおいて、
前記第2表示結果が導出されたときには、表示結果を強調する強調演出を実行し(たとえば、図9(c2)のように、移行1当選時はチャンス画像を表示するとともにリールを発光し)、
前記第1表示結果が導出されたときには、前記強調演出を実行しない(たとえば、図9(c3)のように、昇格リプ1GR1当選時はチャンス画像を表示せずリールも発光しない)。
前記第2表示結果が導出されたときには、表示結果を強調する強調演出を実行し(たとえば、図9(c2)のように、移行1当選時はチャンス画像を表示するとともにリールを発光し)、
前記第1表示結果が導出されたときには、前記強調演出を実行しない(たとえば、図9(c3)のように、昇格リプ1GR1当選時はチャンス画像を表示せずリールも発光しない)。
具体的には、図9(c2)のように、移行1当選時はチャンス画像を表示するとともにリールを発光し、図9(c3)のように、昇格リプ1GR1当選時はチャンス画像を表示せずリールも発光しない。これによれば、第2表示結果が導出されたことによる高揚感を高めることができる。
[変形例]
以上、本発明における主な実施の形態を説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限られず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な上記の実施の形態の変形例について説明する。
以上、本発明における主な実施の形態を説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限られず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な上記の実施の形態の変形例について説明する。
(移行先について)
本実施の形態においては、ART準備状態からARTへ移行する際に、第1表示結果としての昇格リプレイ1と、第2表示結果としての特殊出目とのうちいずれが導出されるかにより移行先が異なっていた。このような移行先を3カ所以上設けてもよい。3カ所以上設ける場合であっても、表示結果により異なる移行先へ制御されるようにすればよい。
本実施の形態においては、ART準備状態からARTへ移行する際に、第1表示結果としての昇格リプレイ1と、第2表示結果としての特殊出目とのうちいずれが導出されるかにより移行先が異なっていた。このような移行先を3カ所以上設けてもよい。3カ所以上設ける場合であっても、表示結果により異なる移行先へ制御されるようにすればよい。
(移行契機について)
本実施の形態においては、ART準備状態からARTへ移行する際に、第1表示結果としての昇格リプレイ1は押し順、第2表示結果としての特殊出目は右リール2Rの停止タイミングにより異なる表示結果が導出されていた。しかしながら、移行契機についてはいずれの役も押し順であってもよく、タイミングであってもよい。また、第1表示結果がタイミング、第2表示結果が押し順に関する役であってもよい。
本実施の形態においては、ART準備状態からARTへ移行する際に、第1表示結果としての昇格リプレイ1は押し順、第2表示結果としての特殊出目は右リール2Rの停止タイミングにより異なる表示結果が導出されていた。しかしながら、移行契機についてはいずれの役も押し順であってもよく、タイミングであってもよい。また、第1表示結果がタイミング、第2表示結果が押し順に関する役であってもよい。
(リプレイ確率について)
本実施の形態においては、通常状態を除いた各RT状態におけるリプレイ確率は、RT状態に関わらず同じである場合を説明した。しかし、リプレイ確率は、RTの状態により異なるようにしてもよい。
本実施の形態においては、通常状態を除いた各RT状態におけるリプレイ確率は、RT状態に関わらず同じである場合を説明した。しかし、リプレイ確率は、RTの状態により異なるようにしてもよい。
(有限RTについて)
本実施の形態においては、特殊出目が導出された場合には、有限RTへ移行していた。しかしながら、特殊出目が導出されたときに移行されるRT状態では、ゲーム数消化ではなく、昇格リプレイの導出により別のRTへ移行するようにしてもよい。また、有限RTからは初期RTを介さずに直接有利RT2へ移行するようにしてもよい。
本実施の形態においては、特殊出目が導出された場合には、有限RTへ移行していた。しかしながら、特殊出目が導出されたときに移行されるRT状態では、ゲーム数消化ではなく、昇格リプレイの導出により別のRTへ移行するようにしてもよい。また、有限RTからは初期RTを介さずに直接有利RT2へ移行するようにしてもよい。
(レア役当選時の演出について)
本実施の形態においては、図9(b3)に示すようにレア役としての強スイカに当選したときにおいて、図9(c3)に示すように中段スイカ導出時においては画面上の表示もリールの発光も無い場合を説明した。しかし、レア役当選による入賞の発生時に画面上やリールLEDを用いた演出が実行されるようにしてもよい。このような場合に、実行される演出は、特殊出目導出時と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
本実施の形態においては、図9(b3)に示すようにレア役としての強スイカに当選したときにおいて、図9(c3)に示すように中段スイカ導出時においては画面上の表示もリールの発光も無い場合を説明した。しかし、レア役当選による入賞の発生時に画面上やリールLEDを用いた演出が実行されるようにしてもよい。このような場合に、実行される演出は、特殊出目導出時と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
(特典について)
本実施の形態においては、特典として、非AT中において付与され得るATゲームやAT中のATセット数を例示したが、これに限らない。たとえば、スロットマシンの場合、特典としては、RB(レギュラーボーナス)やBB(ビッグボーナス)のような第一種特別役物、CB(チャレンジボーナス)のような第二種特別役物、遊技者にとって有利な入賞を発生させるためにストップスイッチの操作態様(押し順,操作タイミング)を報知するAT(アシストタイム)、当該ATに状態が制御される確率が通常よりも高いCZ(チャンスゾーン)、およびATやCZを含む有利区間など、遊技者にとって有利な状態に制御するための権利を例示することができる。また、特典がRB、BB、またはCBである場合、これらのボーナスに当選している確率が高いほど、特典の有利度が高いといえる。あるいは、付与されるメダルの期待値が高いボーナスに当選しているほど、特典の有利度が高いといえる。また、特典がATやCZである場合、これらの有利区間に当選している確率が高いほど、特典の有利度が高いといえる。あるいは、付与されるメダルの期待値が高い有利区間に当選しているほど、特典の有利度が高いといえる。
本実施の形態においては、特典として、非AT中において付与され得るATゲームやAT中のATセット数を例示したが、これに限らない。たとえば、スロットマシンの場合、特典としては、RB(レギュラーボーナス)やBB(ビッグボーナス)のような第一種特別役物、CB(チャレンジボーナス)のような第二種特別役物、遊技者にとって有利な入賞を発生させるためにストップスイッチの操作態様(押し順,操作タイミング)を報知するAT(アシストタイム)、当該ATに状態が制御される確率が通常よりも高いCZ(チャンスゾーン)、およびATやCZを含む有利区間など、遊技者にとって有利な状態に制御するための権利を例示することができる。また、特典がRB、BB、またはCBである場合、これらのボーナスに当選している確率が高いほど、特典の有利度が高いといえる。あるいは、付与されるメダルの期待値が高いボーナスに当選しているほど、特典の有利度が高いといえる。また、特典がATやCZである場合、これらの有利区間に当選している確率が高いほど、特典の有利度が高いといえる。あるいは、付与されるメダルの期待値が高い有利区間に当選しているほど、特典の有利度が高いといえる。
なお、上述した本実施の形態および変形例における各種構成、各種処理、各種処理のタイミングなどは、適宜組合せることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 スロットマシン、2L,2C,2R リール、3 透視窓、7 スタートスイッチ、8L,8C,8R ストップスイッチ、41 メイン制御部、41c RAM、51 液晶表示器、53 スピーカ、91 サブ制御部、91c RAM。
Claims (1)
- 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、
前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段と、
表示結果を導出する制御を行う導出制御手段と、
準備状態から有利状態に状態を制御する有利状態制御手段と、を備え、
導出制御手段は、
事前決定手段の決定結果が第1決定結果となったときに第1表示結果を導出する制御を行い、
事前決定手段の決定結果が第2決定結果となったときに第2表示結果を導出する制御を行い、
事前決定手段の決定結果が第3決定結果となったときに第3表示結果を導出する制御を行い、
前記有利状態制御手段は、前記準備状態において第1表示結果および第2表示結果のいずれかが導出されたこと基づき該準備状態から前記有利状態に状態を制御可能であり、
前記第2表示結果が導出されたことに基づき前記有利状態への制御が開始されるときの方が、前記第1表示結果が導出されたことに基づき前記有利状態への制御が開始されるときよりも有利度が高く、
前記準備状態において、前記第3決定結果となったときに前記有利状態に関する特典が付与されることがあり、
前記準備状態において、前記第2決定結果となったときと前記第3決定結果となったときとのいずれにおいても実行される特定演出を実行する特定演出手段をさらに備える、スロットマシン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018200484A JP2020065737A (ja) | 2018-10-25 | 2018-10-25 | スロットマシン |
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Publications (1)
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Citations (3)
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JP2015006214A (ja) * | 2013-06-24 | 2015-01-15 | 株式会社三共 | スロットマシン |
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JP2015202306A (ja) * | 2014-04-16 | 2015-11-16 | 株式会社三共 | スロットマシン |
-
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