JP2020064743A - 照明システム - Google Patents

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Abstract

【課題】明視性を損なうことなくサーカディアンリズムを考慮した光を射出することができる照明システムを提供する。【解決手段】照明システム1は、屋内の空間に照明光を射出するベース照明装置3と、空間を演出するための演出光を空間に射出する演出照明装置20と、屋外の環境光に基づいて演出照明装置20による演出光の射出を制御する制御部4と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、照明システムに関する。
サーカディアンリズムという体内リズムが存在し、このリズムが崩れることで、不眠や各種臓器の不調または疾患などの健康への悪影響が出ることが知られている。
そこで、近年は、サーカディアンリズムが崩れることを抑制するために、屋外の環境光と連動した屋内の照明光を提供するシステムが提案されている。例えば、特許文献1では、屋外の太陽光の照度に追従して屋内のLED照明ユニットの照度を決定することで、疑似的に窓からの採光と同様の変化がある光を部屋に供給している。
特開2011−108494号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、LED照明ユニットの照度によって屋内全体の明るさが決まるため、LED照明ユニットの照度が低いときには屋内の明視性が不十分になる虞がある。
本開示は、以上の点を考慮してなされたものであり、明視性を損なうことなくサーカディアンリズムを考慮した光を射出することができる照明システムを提供することを目的とする。
本開示による照明システムは、
屋内の空間に照明光を射出するベース照明装置と、
前記空間を演出するための演出光を前記空間に射出する演出照明装置と、
屋外の環境光に基づいて前記演出照明装置による前記演出光の射出を制御する制御部と、を備える照明システム。
本開示による照明システムにおいて、
前記制御部は、前記演出光の射出の制御として、前記環境光の色温度に基づく前記演出光の色温度の制御を行ってもよい。
本開示による照明システムにおいて、
前記制御部は、前記演出光の色温度の制御として、前記環境光の色温度の増減に応じて前記演出光の色温度を増減させる制御を行ってもよい。
本開示による照明システムにおいて、
前記ベース照明装置は、前記環境光の色温度が増減した場合でも、前記照明光の色温度を維持してもよい。
本開示による照明システムにおいて、
前記環境光の色温度は、太陽の色温度であってもよい。
本開示による照明システムにおいて、
前記制御部は、前記演出光の射出の制御として、前記環境光の輝度および照度の少なくとも一方に基づく前記演出光の輝度および照度の少なくとも一方の制御を行ってもよい。
本開示による照明システムにおいて、
前記制御部は、前記演出光の輝度および照度の少なくとも一方の制御として、前記環境光の輝度および照度の少なくとも一方の増減に応じて前記演出光の輝度および照度の少なくとも一方を増減させる制御を行ってもよい。
本開示による照明システムにおいて、
前記ベース照明装置は、前記環境光の輝度および照度の少なくとも一方が増減した場合でも、前記照明光の輝度および照度を維持してもよい。
本開示による照明システムにおいて、
前記制御部は、前記演出光の輝度および照度の少なくとも一方の制御として、前記照明光の輝度よりも前記演出光の輝度を低くする制御を行ってもよい。
本開示による照明システムにおいて、
前記環境光に関する情報を取得する取得部を更に備え、
前記制御部は、前記取得部の取得情報に基づいて前記演出光の射出の制御を行ってもよい。
本開示による照明システムにおいて、
前記環境光に関する情報は、時刻、前記環境光の色温度、前記環境光の輝度および前記環境光の照度の少なくとも1つを含んでもよい。
本開示による照明システムにおいて、
前記取得部は、前記環境光に関する情報を検出する検出器であってもよい。
本開示による照明システムにおいて、
前記取得部は、通信によってサーバから前記環境光に関する情報を取得する通信器であってもよい。
本開示による照明システムにおいて、
前記演出照明装置は、前記空間を囲む部屋の天井または壁に位置し、前記天井または壁に沿った発光面を有する光学部材を備えてもよい。
本開示による照明システムにおいて、
前記天井または壁に位置し、前記光学部材を隠蔽する化粧シートを更に備えてもよい。
本開示による照明システムにおいて、
前記空間の利用者の状態を取得する第2の取得部を更に備え、
前記制御部は、前記環境光に基づいて前記演出光の射出を制御した後に、前記第2の取得部で取得された前記利用者の状態に基づいて前記演出光の射出を再制御してもよい。
本開示による照明システムにおいて、
前記利用者の状態は、前記利用者の血圧、前記利用者の心拍、前記利用者のストレス度および前記利用者の疲労度の少なくとも一方を含んでもよい。
本開示による照明システムにおいて、
前記制御部は、前記演出光の射出の再制御として、前記利用者の状態が目標とする状態となるように、前記環境光の色温度、輝度および照度の少なくとも1つの増減に応じて増減させた前記演出光の色温度、輝度および照度の少なくとも1つを、更に増減させる制御を行ってもよい。
本開示による照明システムにおいて、
前記制御部は、前記演出光の射出の再制御として、前記利用者の状態が目標とする状態となるように、前記環境光の色温度、輝度および照度の少なくとも1つの増減に応じて色温度、輝度および照度の少なくとも1つを増減させた前記演出光の、特定の波長の強度を増減させる制御を行ってもよい。
本開示による照明システムにおいて、
前記第2の取得部は、前記利用者に装着された血圧計、心拍計および前記利用者を撮影するカメラの少なくとも一方を含んでもよい。
本開示による照明システムにおいて、
前記演出照明装置は、前記天井に沿って隣り合うように複数配置され、
前記制御部は、前記演出光の射出の制御として、太陽の位置の変化に応じて前記複数の演出照明装置の発光面のうちの前記演出光の輝度が最大となる発光面または発光面の部分を変化させる制御を行ってもよい。
本開示による照明システムにおいて、
前記制御部は、前記演出光の射出の制御として、前記輝度が最大となる発光面または発光面の部分以外の発光面または発光面の部分から射出される演出光の色温度を、前記輝度が最大となる発光面または発光面の部分から射出される演出光の色温度と異ならせる制御を行ってもよい。
本開示によれば、明視性を損なうことなくサーカディアンリズムを考慮した光を射出することができる。
図1は、本実施形態による照明システムを示す斜視図である。 図2は、本実施形態による照明システムを示すブロック図である。 図3は、本実施形態による照明システムを示す断面図である。 図4は、本実施形態による照明システムに含まれる演出照明装置を示す正面図である。 図5は、本実施形態による照明システムに含まれる面光源装置を示す拡大断面図である。 図6は、本実施形態による照明システムの動作例を示すフローチャートである。 図7は、本実施形態の第1の変形例による照明システムの動作例を示すフローチャートである。 図8は、本実施形態の第2の変形例による照明システムの動作例を示すフローチャートである。 図9は、本実施形態の第3の変形例による照明システムを示すブロック図である。 図10は、本実施形態の第4の変形例による照明システムを示すブロック図である。 図11は、本実施形態の第4の変形例による照明システムの動作例を示すフローチャートである。 図12は、本実施形態の第5の変形例による照明システムの動作例を示すフローチャートである。 図13は、本実施形態の第6の変形例による照明システムの動作例を示すフローチャートである。 図14は、本実施形態の第6の変形例による照明システムの動作例を示す図である。 図15は、本実施形態の第7の変形例による照明システムを示す斜視図である。 図16は、本実施形態の第7の変形例による照明システムを示す断面図である。 図17は、本実施形態の第8の変形例による照明システムに含まれる面光源装置を示す拡大断面図である。 図18は、本実施形態の第9の変形例による照明システムに含まれる面光源装置を示す拡大断面図である。 図19は、本実施形態の第10の変形例による照明システムに含まれる面光源装置を示す拡大断面図である。
以下、図面を参照して本実施形態による照明システムについて説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
また、本明細書において、「シート」、「フィルム」、「板」の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。例えば、「板」はシートやフィルムと呼ばれ得るような部材も含む概念である。
また、本明細書における「上下方向」は、鉛直方向に平行な面内において水平方向と非平行な方向であり、必ずしも鉛直方向とは一致しない。「上」とは、上下方向における一方であって、鉛直方向における「上」に近接する側又は方のことを指す。「下」とは、上下方向における「上」とは反対の側であって、鉛直方向における「下」に近接する側又は方のことを指す。
先ず、図1〜図6を参照して、本実施形態による照明システムについて説明する。図1は、本実施形態による照明システム1を示す斜視図である。図2は、本実施形態による照明システ1ムを示すブロック図である。図3は、本実施形態による照明システム1を示す断面図である。図4は、本実施形態による照明システム1に含まれる演出照明装置20を示す正面図である。図5は、本実施形態による照明システム1に含まれる面光源装置21を示す拡大断面図である。図6は、本実施形態による照明システム1の動作例を示すフローチャートである。
図1〜図6の例において、照明システム1は、天井CEと、側壁Wと、床Fとで囲まれた部屋に備えられ、部屋内の空間Sを照明および演出するために用いることができる。
照明システム1は、屋内の空間Sに照明光Lxを射出するベース照明装置3と、空間Sを演出するための演出光Lを空間Sに射出する複数の演出照明装置20と、制御部4と、取得部および検出器の一例である環境光情報検出器5とを備える。複数の演出照明装置20は、天井CEに沿って隣り合うように配置されている。
照明システム1の導入のしやすさの観点から、天井CEはシステム天井であることが好ましい。システム天井とは、天井の仕上板と天井に設置される設備機器とを一体に組み立てる天井のことである。従来型の天井は、下地にボードを貼り、設備機器は後からセットする方式であるのに対して、システム天井は、天井面のランナーや枠に予め一体に組み立てられたボードと設備機器とをはめ込んでセットする方式である。
演出照明装置20は、空間Sを囲む部屋の天井CEに位置し、面光源装置21と、化粧シート6と、支持フレーム7とを備える。面光源装置21は、空間Sの利用者に直接視認されないように化粧シート6によって空間Sから隠蔽されている。
(面光源装置21)
以下、面光源装置21について詳しく説明する。面光源装置21は、天井CEに設けられ、空間Sに演出光Lを射出する。
図3に示すように、面光源装置21は、天井CEに沿った発光面210aを有し、光源である発光体220から射出した光を面状光に変換する光学部材210を備える。
面光源装置21は、照明装置20の最下面となる化粧面を形成する化粧シート6で覆われている。空間Sの明るさ向上を主目的としたベース照明装置3とは別途に、面光源装置21によって化粧シート6を透過照明することで、光源の存在感を効果的に薄めた状態にて、空間Sを演出することができ、これにより、空間Sの雰囲気を効果的に高めて、空間Sの利用者に所望の心理状態を生じさせることができる。
図5に示すように、面光源装置21は、エッジライト型の面光源装置21として構成されている。この面光源装置21は、発光体220と、光学部材210とを有している。光学部材210は、光拡散シート212と、反射シート213と、導光板211と、を有している。なお、面光源装置21は、例えば、直下型LEDを用いた面光源装置、EL(Electro Luminescence)シートを用いた面光源装置等を用いてもよいし、上記のいずれかとエッジライト方式の面光源装置との組合せにより構成されてもよい。また、図3に示すように、面光源装置21は、発光体220が光学部材210よりも側壁W側に位置するように配置されていてもよい。
発光体220は、光を発光する。発光体220の具体的な態様は特に限定されることなく、少なくとも2色の光を選択的に発光できる種々の部材を広く用いることができる。具体的には、例えば、冷陰極管、点状のフルカラー発光ダイオード(LED)、白熱電球、レーザー発振装置等を、発光体220として用いることができる。図3および図4に示された例において、発光体220は、支持フレーム7によって支持されている。図4に示すように、発光体220は、支持フレーム7の長手方向すなわち図4の左右方向に沿って、間隔をあけて複数配列されている。支持フレーム7は、複数の発光体220とともに光学部材210から取り外し可能であってもよい。この場合、複数の発光体220の一部又は全部の交換作業を行うことができる。
なお、演出照明装置20から射出された演出光Lの色が、人間の心理状態に影響を及ぼすことが知られている。例えば、若草色の照明光や赤紫色の照明光を用いて空間Sを照明した場合、空間Sの利用者に活気を生じさせるとされている。同様に、藤色の照明光やあやめ色の照明光を用いた場合、利用者から眠気を取り除く効果があるとされている。また、肌色の照明光を用いた場合、利用者に集中を引き起こす効果があるとされている。さらに、檸檬色の照明光や肌色の照明光を用いた場合、利用者に快適さを付与して利用者をリラックス状態とする効果があるとされている。
照明システム1は、このような演出照明装置20の演出光Lによって利用者の心理状態に積極的に働きかけ、利用者の心理状態に効果的に影響を及ぼすことを目的としている。
図示された例では、面光源装置21の各発光体220から射出する光が演出光Lとなる。したがって、所望の心理状態を利用者に生じさせるため、各発光体220は、所望する心理状態に対応した波長域の光を射出できるよう、光の色が選択可能となっている。一例として、各発光体220は、互いに異なる波長域の光を発光可能な複数種類の発光体220である。この場合、各発光体220の出力を調整することで、加法混色により、種々の色の照明光で照明を行うことが可能となる。典型的には、赤色の光を射出可能な発光体220と、緑色の光を射出可能な発光体220と、青色の光を射出可能な発光体220とを含むことで、面光源装置21での演出光Lの色を、色度図上の全範囲の色から選択可能とすることが可能となる。面光源装置21は、更に、白色の光を射出可能な発光体220を含んでもよい。
導光板211は、一対の主面211a,211bと、一対の主面211a,211b間に位置する側面と、を有した板状の部材である。一方の主面が出光面211aをなし、他方の主面が裏面211bをなしている。主面211a,211bは、典型的には、平面視矩形形状となる。
図5に示すように、導光板211の側面の1つは、発光体220から射出された光が入光する入光面211dとなっている。入光面211dは、支持フレーム7の長手方向に沿って延びている。入光面211dは、支持フレーム7に保持された複数の発光体220に対面している。複数の発光体220は、入光面211dの長手方向に沿って間隔をあけて配列されている。
導光板211の主面211bには、光を取り出す取出要素として機能する凹部211cが設けられている。凹部211cは、入光面211dから入射して導光板211内を進む光L1,L2の進行方向を変化させる。より詳しくは、発光体220から射出された光L1,L2は、導光板211に入射した後に、導光板211の主面211a、211bで内部反射とりわけ全反射することで当該導光板211内を進む。導光板211内を進む光L1,L2は、凹部211cによって進行方向を変化させること、とりわけ散乱することで、導光板211の一対の主面211a,211bに全反射臨界角度未満の入射角度で入射して導光板211から出射することが可能となる。
凹部211cで進行方向を変えられた光は、一対の主面211a,211bのいずれかを介して、導光板211から出射する。導光板211の出光面211aに対面して、光拡散シート212が設けられている。導光板211の出光面211aから出射されたた光L1,L2は、次に、この光拡散シート212に入射する。光拡散シート212は、光拡散機能を有しており、透過光に起因した輝度角度分布を整えることができる。光拡散シート212は、光学部材210の発光面210aを形成している。光拡散シート212で拡散された光は、光学部材210から射出して化粧シート6に向かう。光拡散シート212には、光拡散機能を発揮し得る種々の構成を採用することができる。光拡散シート212が有する拡散特性は、等方性であってもよいし、異方性であってもよい。
導光板211の裏面211bに対面して、反射シート213が設けられている。反射シート213は、裏面211bから出射された光を反射して、導光板211及び光拡散シート212へ向けることができる。反射シート213を設けることで、光学部材210の発光面210aからの出射光量を増大させることができる。これにより、発光体220から射出した光の利用効率を向上させることができる。反射シート213には、光反射機能を発揮し得る種々の構成を採用することができる。反射シート213の反射特性は、正反射であってもよいし、拡散反射であってもよい。反射シート213が有する拡散反射特性は、等方性であってもよいし、異方性であってもよい。
なお、図1および図3の例において、発光面210aの或る位置からの出射光量は、発光面210aに沿った水平方向における側壁W側すなわち発光体220側に位置する発光面210aの他の或る位置からの出射光量よりも少なくてもよい。この場合、発光面210aの出射光量は、側壁Wすなわち発光体220から離れるにしたがって連続的に減少してもよい。このような構成は、例えば、図5で説明した導光板211の凹部211cの水平方向における分布を制御することで具現化することができる。
(化粧シート6)
図1および図3に示すように、化粧シート6は、空間Sに露出するように天井CEに位置し、面光源装置21すなわち光学部材210を隠蔽している。化粧シート6は、演出照明装置20の最出光側の面を形成する。化粧シート6として、例えば、建築物の壁紙や、天井の内装材を用いることができる。
化粧シート6は、光学部材210の発光面210aに対面し、光学部材210によって背面側から光を照射される。化粧シート6は、可視光透過性を有している。このため、光学部材210の発光面210aから射出した光は、化粧シート6を透過することができる。このように化粧シート6が透過照明されることから、例えば、透過率の比較的高い白色系の壁紙が化粧シート6として好適に用いられる。ただし、透過率の比較的低い壁紙、例えば木目調の壁紙でも十分有効に透過照明されて空間Sの雰囲気の演出効果を奏することができるので、化粧シート6の柄等は特に限定されるものではない。化粧シート6の可視光線透過率は、1.0%以上であることが好ましく、5.0%以上であることがより好ましい。また、面光源装置21の存在感を無くす観点から、化粧シート6の可視光線透過率は、20%以下であることが好ましい。可視光線透過率は、赤外可視紫外分光光度計((株)島津製作所社製 UV3100PC)を使用し、JIS A5759−2008に従い380nm以上780nm以下の波長域における分光透過率測定し、同規格に規定される算出式により算出したものである。
(ベース照明装置3)
次に、ベース照明装置3について説明する。図1および図3に示すように、ベース照明装置3は、天井CEに取り付けられ、照明光Lxを空間Sに上方から放出する。ベース照明装置3は、天井CEに固定されていてもよいし、天井CEから吊り下げられていてもよい。ベース照明装置3は、人の視覚を通した空間S内の把握を補助するものである。したがって、ベース照明装置3として、一般的な、室内照明用の器具を用いることができる。ベース照明装置3から射出する照明光Lxは、特に限定されないが、白色系とすることで自然な照明を可能とすることができる。
(環境光情報検出器5)
次に、環境光情報検出器5について説明する。環境光情報検出器5は、屋外の環境光に関する情報を検出することで、当該環境光に関する情報を取得する。以下、屋外の環境光に関する情報のことを、環境光情報とも呼ぶ。環境光とは、屋外環境の光であり、典型的には太陽光である。環境光情報検出器5は、検出された環境光情報を制御部4に出力する。
環境光情報は、例えば、時刻または環境光の色温度や、色度である。
環境光情報検出器5は、例えば、時刻を検出する時計または環境光の色温度を検出する色温度計や色度計で構成することができる。環境光情報検出器5を色温度計で構成する場合、環境光の色温度を検出できるように、色温度計は、例えば、屋外に配置される。色温度計を屋内における窓の近くに配置してもよい。
(制御部4)
次に、制御部4について説明する。制御部4は、屋外の環境光に基づいて、演出照明装置20による演出光Lの射出を制御する。図1〜図3の例において、制御部4は、環境光情報検出器5で検出すなわち取得された環境光情報に基づいて、演出光Lの射出の制御を行う。
より詳しくは、制御部4は、演出光Lの射出の制御として、環境光の色温度に基づく演出光Lの色温度の制御を行う。環境光の色温度は、例えば、太陽の色温度である。制御部4は、演出光Lの色温度の制御として、環境光の色温度の増減に応じて演出光Lの色温度を増減させる制御を行ってもよい。一方、空間Sの明視性を確保するため、ベース照明装置3は、環境光の色温度が増減した場合でも、照明光Lxの色温度を維持する。
制御部4は、図示しない電源から面光源装置21の発光体220に供給される電力を制御することで、演出光Lの射出を制御する。演出光Lの射出の制御は、例えば、発光体210に供給する電力と、色温度などの演出光Lの制御対象となる物理量との対応関係が記述されたテーブルや関数に基づいて行ってもよい。
制御部4は、例えば、コンピュータ等のハードウェアで構成される。制御部4の少なくとも一部をソフトウェアで構成してもよい。また、制御部4は、その一部の構成部が、他の構成部との間でネットワークを通じた通信によって連携可能であってもよい。また、制御部4は、その一部の構成部が、他の構成部との間で外部ネットワークを通じて通信可能な装置、例えばクラウド上のサーバやデータベース上にあってもよい。また、制御部4は、その全部が演出照明装置20の外部に配置されていてもよく、または、その少なくとも一部が演出照明装置20の内部に配置されていてもよい。
(動作例)
次に、照明システム1の動作例について、図6のフローチャートを参照して説明する。図6のフローチャートは、必要に応じて繰り返される。
なお、図6の初期状態において、演出照明装置20は、所定の色温度で演出光Lを射出しており、また、ベース照明装置3は、一定の色温度で照明光Lxを射出しているものとする。初期状態における演出光Lの色温度は、環境光情報検出器5で検出された環境光の色温度に対応して制御部4で設定された色温度であってもよく、または、動作開始時のデフォルトの色温度であってもよい。
そして、初期状態から、先ず、環境光情報検出器5は、環境光情報として環境光の色温度を検出して取得する(ステップS1)。環境光情報検出器5は、例えば、一定の時間間隔で連続的に環境光の色温度を取得する。なお、環境光情報検出器5は、環境光情報として時刻を検出してもよい。
環境光の色温度が取得された後、制御部4は、取得された環境光の色温度に基づいて、環境光の色温度が増加したか否かを判定する(ステップS2)。なお、制御部4は、環境光情報として時刻を取得した場合、取得された時刻に基づいて環境光の色温度を推定し、推定された色温度に基づいて環境光の色温度が増加したか否かを判定すればよい。時刻に基づいた環境光の色温度の推定は、例えば、時刻と色温度との対応関係が記述されたテーブルや関数に基づいて行ってもよい。
環境光の色温度が増加した場合(ステップS2:Yes)、制御部4は、演出光Lの色温度の増加制御を行う(ステップS3)。
一方、環境光の色温度が増加しない場合(ステップS2:No)、制御部4は、取得された環境光の色温度に基づいて、環境光の色温度が減少したか否かを判定する(ステップS4)。
環境光の色温度が減少した場合(ステップS4:Yes)、制御部4は、演出光Lの色温度の減少制御を行う(ステップS5)。
一方、環境光の色温度が減少しない場合(ステップS4:No)、制御部4は、演出光Lの色温度の維持制御を行う(ステップS6)。
演出光Lの色温度を増減または維持する過程で、ベース照明装置3は、照明光Lxの色温度を維持する(ステップS7)。ベース照明装置3は、色温度を含めた照明光Lxの全ての照射条件を維持してもよい。なお、演出光Lの色温度および照明光Lxの色温度は、色温度計を用いて測定することができる。
本実施形態による照明システム1によれば、屋外の環境光に左右されずに安定的に空間Sに照明光Lxを射出するベース照明装置3によって空間Sの明視性を確保する一方で、制御部4によって屋外の環境光に基づいて演出照明装置20による演出光Lの射出を制御することで、サーカディアンリズムを考慮した演出光Lを射出することができる。すなわち、照明システム1によれば、明視性を損なうことなくサーカディアンリズムを考慮した光を射出することができる。
より詳しくは、環境光情報にかかわらず照明光Lxの色温度を維持しながら、環境光情報に基づいて環境光の色温度に演出光Lの色温度を近づけることで、より効果的に、明視性を損なうことなくサーカディアンリズムが崩れることを抑制することができる。
また、化粧シート6によって面光源装置21を隠蔽することで、面光源装置21の存在感を効果的に薄めることができるので、空間Sの雰囲気を効果的に演出することができる。
また、天井CEには、照明用の配線が既設されていることが多いため、既存の配線を活用して低コストで演出照明装置20を天井に設置することができる。また、システム天井の場合には、より簡易的に演出照明装置20を設置することができる。
本開示による照明システム1は、図1〜図6に示した構成に限定されず、以下の各変形例に示すように種々変更できる。なお、以下の説明では、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いるとともに、重複する説明を省略する。
(第1の変形例)
図7は、本実施形態の第1の変形例による照明システム1の動作例を示すフローチャートである。
図6では、環境光の色温度に基づいて演出光Lの色温度を制御する例について説明した。これに対して、第1の変形例における照明システム1は、環境光の輝度に基づいて演出光Lの輝度を制御する。
具体的には、図7に示すように、先ず、環境光情報検出器5は、環境光情報として環境光の輝度を検出することで、環境光の輝度を取得する(ステップS1a)。環境光情報検出器5は、例えば、輝度計で構成することができる。環境光の輝度を検出できるように、輝度計は、例えば、屋外に配置される。輝度計を屋内における窓の近くに配置してもよい。
環境光の輝度が取得された後、制御部4は、取得された環境光の輝度に基づいて、環境光の輝度が増加したか否かを判定する(ステップS2a)。なお、制御部4は、環境光情報として時刻を取得してもよい。この場合、制御部4は、取得された時刻に基づいて環境光の輝度を推定し、推定された輝度に基づいて環境光の輝度が増加したか否かを判定すればよい。時刻に基づいた環境光の輝度の推定は、例えば、時刻と輝度との対応関係が記述されたテーブルや関数に基づいて行ってもよい。
環境光の輝度が増加した場合(ステップS2a:Yes)、制御部4は、演出光Lの輝度の増加制御を行う(ステップS3a)。
一方、環境光の輝度が増加しない場合(ステップS2a:No)、制御部4は、取得された環境光の輝度に基づいて、環境光の輝度が減少したか否かを判定する(ステップS4a)。
環境光の輝度が減少した場合(ステップS4a:Yes)、制御部4は、演出光Lの輝度の減少制御を行う(ステップS5a)。
一方、環境光の輝度が減少しない場合(ステップS4a:No)、制御部4は、演出光Lの輝度の維持制御を行う(ステップS6a)。
演出光Lの輝度を増減または維持する過程で、ベース照明装置3は、照明光Lxの輝度を維持する(ステップS7a)。ベース照明装置3は、輝度を含めた照明光Lxの全ての照射条件を維持してもよい。なお、演出光Lの輝度および照明光Lxの輝度は、輝度計を用いて測定することができる。
また、制御部4は、演出光Lの輝度の制御において、照明光Lxの輝度よりも演出光Lの輝度を低くしてもよい。この場合、制御部4は、演出目的に応じて演出光Lの輝度を照明光Lxの輝度の1/10以下、または1/50以下、さらには1/100以下に制御してもよい。
第1の変形例によれば、環境光の輝度にかかわらず照明光Lxの輝度を維持しながら、環境光の輝度に演出光Lの輝度を近づけることで、明視性を損なうことなくサーカディアンリズムが崩れることを効果的に抑制することができる。
また、演出光Lの輝度を照明光Lxの輝度よりも低くすることで、明視性を更に有効に確保することができるとともに、面光源装置21の存在感をより効果的に薄めて空間Sの雰囲気をより効果的に演出することができる。
なお、第1の変形例は、図6のフローチャートと組み合わせてもよい。その場合、環境光の輝度および色温度にかかわらず照明光Lxの輝度および色温度を維持しながら、環境光の輝度および色温度に演出光Lの輝度および色温度を近づけることで、より効果的に、明視性を損なうことなくサーカディアンリズムが崩れることを抑制することができる。
(第2の変形例)
図8は、本実施形態の第2の変形例による照明システム1の動作例を示すフローチャートである。
図6では、環境光の色温度に基づいて演出光Lの色温度を制御する例について説明し、図7では、環境光の輝度に基づいて演出光Lの輝度を制御する例について説明した。これに対して、第2の変形例における照明システム1は、環境光の照度に基づいて演出光Lの照度を制御する。
具体的には、図8に示すように、先ず、環境光情報検出器5は、環境光情報として環境光の照度を検出することで、環境光の照度を取得する(ステップS1b)。環境光情報検出器5は、例えば、照度計で構成することができる。環境光の照度を検出できるように、照度計は、例えば、屋外に配置される。照度計を屋内における窓の近くに配置してもよい。
環境光の照度が取得された後、制御部4は、取得された環境光の照度に基づいて、環境光の照度が増加したか否かを判定する(ステップS2b)。なお、制御部4は、環境光情報として時刻を取得してもよい。この場合、制御部4は、取得された時刻に基づいて環境光の照度を推定し、推定された照度に基づいて環境光の照度が増加したか否かを判定すればよい。時刻に基づいた環境光の照度の推定は、例えば、時刻と照度との対応関係が記述されたテーブルや関数に基づいて行ってもよい。
環境光の照度が増加した場合(ステップS2b:Yes)、制御部4は、演出光Lの照度の増加制御を行う(ステップS3b)。
一方、環境光の照度が増加しない場合(ステップS2b:No)、制御部4は、取得された環境光の照度に基づいて、環境光の照度が減少したか否かを判定する(ステップS4b)。
環境光の照度が減少した場合(ステップS4b:Yes)、制御部4は、演出光Lの照度の減少制御を行う(ステップS5b)。
一方、環境光の照度が減少しない場合(ステップS4b:No)、制御部4は、演出光Lの照度の維持制御を行う(ステップS6b)。
演出光Lの照度を増減または維持する過程で、ベース照明装置3は、照明光Lxの照度を維持する(ステップS7b)。ベース照明装置3は、照度を含めた照明光Lxの全ての照射条件を維持してもよい。なお、演出光Lの照度および照明光Lxの照度は、照度計を用いて測定することができる。
第2の変形例によれば、環境光の照度にかかわらず照明光Lxの照度を維持しながら、環境光の照度に演出光Lの照度を近づけることで、明視性を損なうことなくサーカディアンリズムが崩れることを効果的に抑制することができる。
なお、第2の変形例は、図6のフローチャートまたは第1の変形例もしくはこれらの双方と組み合わせてもよい。その場合、環境光の照度、色温度、輝度にかかわらず照明光Lxの照度、色温度、輝度を維持しながら、環境光の照度、色温度、輝度に演出光Lの照度、色温度、輝度を近づけることで、より効果的に、明視性を損なうことなくサーカディアンリズムが崩れることを抑制することができる。
(第3の変形例)
図9は、本実施形態の第3の変形例による照明システム1を示すブロック図である。図1〜図6では、環境光情報検出器5で検出された環境光情報に基づいて演出照明装置20による演出光Lの射出を制御する例について説明した。これに対して、第3の変形例における照明システム1は、通信によって取得された環境光情報に基づいて演出照明装置20による演出光Lの射出を制御する。
具体的には、図9に示すように、照明システム1は、図1〜図6に示した環境光情報検出器5の代わりに、取得部の一例である通信器5aを備える。通信器5aは、インターネット等の外部ネットワーク5bを介した通信によって、サーバ5cから環境光情報を取得し、取得された環境光情報を制御部4に出力する。
制御部4は、通信器5aから出力された環境光情報に基づいて、演出照明装置20による演出光Lの射出を制御する。環境光情報の具体的な内容および環境光情報に基づく演出光Lの射出制御の具体的な内容は、図1〜図6、第1の変形例または第2の変形例で既に説明したとおりである。
第3の変形例によれば、照明システム1の外部から環境光情報を取得することができるので、照明システム1が自ら環境光情報を検出することを要しない。これにより、照明システム1の設備コストを削減することができる。
(第4の変形例)
図10は、本実施形態の第4の変形例による照明システム1を示すブロック図である。これまでは、環境光情報のみを考慮して演出照明装置20による演出光Lの射出を制御する例について説明した。これに対して、第4の変形例による照明システム1は、環境光情報に加えて、更に、空間Sの利用者の状態を考慮して、演出照明装置20による演出光Lの射出を制御する。
具体的には、図10に示すように、第4の変形例における照明システム1は、図2の構成に加えて、更に、第2の取得部の一例である利用者状態検出器8を備える。
利用者状態検出器8は、空間Sの利用者の状態を検出することで、空間Sの利用者の状態を取得する。以下、空間Sの利用者の状態のことを、利用者状態とも呼ぶ。利用者状態検出器8は、取得された利用者状態を制御部4に出力する。
利用者状態は、利用者の血圧、利用者の心拍、利用者のストレス度および利用者の疲労度の少なくとも一方を含む。利用者状態検出器8は、例えば、利用者に装着された血圧計や、心拍計および利用者を撮影するカメラで構成してもよい。
制御部4は、環境光情報に基づいて演出光Lの射出を制御した後に、利用者状態検出器8で取得された利用者状態に基づいて、演出光Lの射出を再制御する。
より詳しくは、制御部4は、演出光Lの射出の再制御として、利用者の状態が目標とする状態となるように、環境光の色温度、輝度および照度の少なくとも1つの増減に応じて増減させた演出光Lの色温度、輝度および照度の少なくとも1つを、更に増減させる制御を行う。
図11は、本実施形態の第4の変形例による照明システム1の動作例を示すフローチャートである。例えば、図11に示すように、環境光の色温度に基づいて演出光Lの色温度の増加制御(ステップS3)、減少制御(ステップS5)または維持制御(ステップS6)が行われた後、利用者状態検出器8は、利用者状態を取得する(ステップS8)。
利用者状態が取得された後、制御部4は、取得された利用者状態が目標とする状態であるか否かを判定する(ステップS9)。
利用者状態が目標とする状態である場合(ステップS9:Yes)、処理を終了する。
一方、利用者状態が目標とする状態でない場合(ステップS9:No)、制御部4は、利用者状態に応じた演出光Lの色温度の増減制御を行う(ステップS10)。
例えば、環境光の色温度が朝日の色温度から昼間の太陽光の色温度へと増加し、この色温度の増加に応じて演出光Lの色温度を増加制御した後に、利用者の血圧が昼間における目標とする範囲の血圧まで上昇していない場合、制御部4は、演出光Lの色温度を更に増加制御してもよい。
また、環境光の色温度が昼間の太陽光の色温度から夕日の色温度へと減少し、この色温度の減少に応じて演出光Lの色温度を減少制御した後に、利用者の血圧が夕方における目標とする範囲の血圧まで下降していない場合、制御部4は、演出光Lの色温度を更に減少制御してもよい。
なお、第4の変形例は、第1の変形例の図7のフローチャートと組み合わせてもよい。その場合、環境光の輝度に基づいて演出光Lの輝度の増加制御(ステップS3a)、減少制御(ステップS5a)または維持制御(ステップS6a)が行われた後、利用者状態検出器8は、利用者状態を取得する。利用者状態が取得された後、制御部4は、取得された利用者状態が目標とする状態であるか否かを判定する。利用者状態が目標とする状態である場合、処理を終了する。一方、利用者状態が目標とする状態でない場合、制御部4は、利用者状態に応じた演出光Lの輝度の増減制御を行う。
また、第4の変形例は、第2の変形例の図8のフローチャートと組み合わせてもよい。その場合、環境光の照度に基づいて演出光Lの照度の増加制御(ステップS3b)、減少制御(ステップS5b)または維持制御(ステップS6b)が行われた後、利用者状態検出器8は、利用者状態を取得する。利用者状態が取得された後、制御部4は、取得された利用者状態が目標とする状態であるか否かを判定する。利用者状態が目標とする状態である場合、処理を終了する。一方、利用者状態が目標とする状態でない場合、制御部4は、利用者状態に応じた演出光Lの照度の増減制御を行う。
第4の変形例によれば、環境光情報だけでなく利用者状態も考慮することで、環境光情報のみを考慮する場合と比較してサーカディアンリズムが崩れることをより効果的に抑制することができる。
(第5の変形例)
図12は、本実施形態の第5の変形例による照明システム1の動作例を示すフローチャートである。図10および図11では、利用者状態を考慮した演出光Lの射出の再制御として、演出光Lの色温度、輝度、照度を増減制御する例について説明した。これに対して、第5の変形例における照明システム1は、利用者状態を考慮した演出光Lの射出の再制御として、演出光Lの特定の波長の強度を増減制御する。
具体的には、図12に示すように、利用者状態が目標とする状態でない場合(ステップS9:No)、制御部4は、利用者状態に応じて演出光Lの特定波長の強度を増減制御する(ステップS10a)。
ここで、波長460nm付近の光は、サーカディアンリズムを調整する作用を有する人間のホルモンであるメラトニンを抑制することが知られている。また、メラトニンは、一酸化窒素合成を活性化させることで血管を拡張させて、血圧を低下させることが知られている。
例えば、環境光の色温度が朝日の色温度から昼間の太陽光の色温度へと増加し、この色温度の増加に応じて演出光Lの色温度を増加制御した後に、利用者の血圧が昼間における目標とする範囲の血圧まで上昇していない場合、制御部4は、メラトニンが減少して血圧が上昇するように、演出光Lの特定波長の一例である450〜500nmの強度を増加制御してもよい。
また、環境光の色温度が昼間の太陽光の色温度から夕日の色温度へと減少し、この色温度の減少に応じて演出光Lの色温度を減少制御した後に、利用者の血圧が夕方における目標とする範囲の血圧まで下降していない場合、制御部4は、メラトニンが増加して血圧が減少するように、演出光Lの波長450〜500nmの強度を減少制御してもよい。
第5の変形例によれば、第4の変形例と同様に、環境光情報だけでなく利用者状態も考慮することで、環境光情報のみを考慮する場合と比較してサーカディアンリズムが崩れることをより効果的に抑制することができる。
(第6の変形例)
図13は、本実施形態の第6の変形例による照明システム1の動作例を示すフローチャートである。これまでは、環境光情報としての時刻、色温度、輝度、照度に基づいて演出光Lの射出を制御する例について説明した。これに対して、第6の変形例における照明システム1は、環境光情報としての太陽の位置に基づいて演出光Lの射出を制御する。
具体的には、図13に示すように、先ず、環境光情報検出器5は、太陽の位置を取得する(ステップS11)。例えば、環境光情報検出器5は、異なる複数の方位を向くように屋外に設置された複数の輝度センサまたは照度センサを有し、センサの輝度または照度が最大となる方位を太陽の位置として取得してもよい。また、曇天や雨天の場合のように、太陽光を直接検出できない場合、環境光情報検出器5は、更に時刻を加味して太陽の位置を取得してもよい。あるいは、通信器5aで、サーバ5cから現在時刻、日の出時刻、日の入り予測時刻を取得し、取得された時刻に基づいて太陽の位置を推定してもよい。
太陽の位置が取得された後、制御部4は、複数の演出照明装置20の発光面210aのうち、取得された太陽の位置に対応する発光面210aから射出される演出光Lの輝度を最大にする(ステップS12)。
次いで、制御部4は、環境光情報検出器5の検出結果に基づいて、太陽の位置が変化したか否かを判定する(ステップS13)。
太陽の位置が変化した場合(ステップS13:Yes)、制御部4は、複数の演出照明装置20の発光面210aのうち、演出光Lの輝度を最大にする発光面210aを変化させる(ステップS14)。
一方、太陽の位置が変化しない場合(ステップS13:No)、制御部4は、複数の演出照明装置20の発光面210aのうち、演出光Lの輝度を最大にする発光面210aを維持する(ステップS15)。
太陽の位置に応じて演出光Lの輝度を最大にする発光面210aを変化させる過程で、制御部4は、演出光Lが最大輝度である発光面210a以外の発光面210aから射出される演出光Lの色温度を、演出光Lが最大輝度である発光面210aの色温度と異ならせる(ステップS16)。例えば、制御部4は、演出光Lが最大輝度である発光面210a以外の発光面210aから射出される演出光Lの色温度を、空の色温度に合わせる制御を行う。
図14は、本実施形態の第6の変形例による照明システム1の動作例を示す図である。第6の変形例によれば、図14に示すように、東側から西側に向かう太陽の位置の変化すなわち時間経過に応じて、複数の発光面210aのうちの図14においてグレーで表されている演出光Lが最大輝度である発光面210aを東側から西側に変化させることができる。
なお、図14の例では、演出光Lを最大輝度にする単位が発光面210aの全体であるが、演出光Lを最大輝度にする単位は、発光面210aの一部であってもよい。
第6の変形例によれば、太陽の位置に演出光Lが最大輝度となる発光面210aの位置を合わせることで、サーカディアンリズムが崩れることを効果的に抑制することができる。
なお、制御部4は、太陽の位置に加えて、更に、上述したように、環境光の色温度、輝度、照度も考慮して演出光Lの射出を制御してもよい。
(第7の変形例)
図15は、本実施形態の第7の変形例による照明システム1を示す斜視図である。図16は、本実施形態の第7の変形例による照明システム1を示す断面図である。
これまでは、演出照明装置20を天井CEに配置した例について説明した。これに対して、第7の変形例における演出照明装置20は、図15および図16に示すように側壁Wに配置されている。演出照明装置20は、側壁Wに重ねられた状態で部屋の内壁材すなわち建材パネルとして機能してもよい。このような例において、演出照明装置20の構成要素の全部または一部が、演出照明装置20を作製するための組立キットとして取り扱われ、流通や販売されるようにしてもよい。或いは、演出照明装置20が単独で、部屋の内壁をなすようにしてもよい。
図15および図16の例において、演出照明装置20の面光源装置21は、床Fに対して垂直な鉛直方向d1の上方d11に向かって延在する側壁Wのうち、上端側の位置に配置されている。ただし、面光源装置21の配置位置は、図15および図16に示される例に限定されない。例えば、面光源装置21は、側壁Wの下端側の位置に配置されていてもよく、または、側壁Wの鉛直方向d1における中央側の位置に配置されていてもよい。また、側壁Wは、パーテーションで代用してもよい。
図16に示すように、面光源装置21の光学部材210は、側壁Wに沿って配置されたボード50上に固定されている。ボード50は、演出照明装置20の一部を構成している。より詳しくは、ボード50の上端側の表面5aには、側壁W側に向かって凹部51が設けられており、この凹部51内に光学部材210が収容されている。凹部51内に収容された光学部材210は、留具9を介してボード50に固定されている。なお、留具9に加えて又は代えて、接着剤や粘着剤などを含む接合層によって、ボード50と光学部材210とを固定してもよい。光学部材210の具体的な態様は図5で説明したとおりである。図16の例では、発光体220が光学部材210よりも上方d1に位置するように面光源装置21が配置されている。
図16の例において、化粧シート6は、光学部材210の発光面210aと、発光面210aに対して下方d12において隣接するボード50の表面5aとを覆っている。これにより、化粧シート6のうちの発光面210aに対面する領域は、演出光Lを射出する発光領域Z1となっており、また、化粧シート6のうちのボード50の表面5aに対面する領域は、演出光Lを射出しない非発光領域Z2となっている。
光学部材210の発光面210aは、化粧シート6の非発光領域Z2に対面するボード50の表面5aと同一面上に位置していることが好ましい。この場合、ボード50の表面5aと光学部材210の発光面210aとの間に段差が形成されにくくなり、化粧シート6越しにこの段差が視認されることに起因した化粧シート6の意匠性低下を効果的に抑制することができる。さらには、演出照明装置20の発光時に面光源装置21の存在を効果的に目立たなくさせることができ、演出照明装置20による空間Sの雰囲気を高める効果が顕著に奏されるようになる。
ボード50は、化粧シート6の用途に応じて決定される。一例として、ボード50は、種樹木の木材からなる単板、合板、集成材、パーチクル板、纖維板等の木製板材、コンクリート、モルタル等のセメント系材料、石膏ボード、珪酸カルシウム等からなる無機非金屬板、或いは鉄、アルミニウム等からなる金屬板となる。ボード50は、耐燃性や耐火性を有していることが好ましい。
なお、図16では、留具9の図示にともなって、化粧シート6が、ボード50及び光学部材210との間に隙間を空けて図示されている。しかしながら、化粧シート6は、隙間を空けることなくボード50及び光学部材210に貼合されるようにしてもよい。
図16の例において、発光体220を支持する支持フレーム7は、天井CEと側壁Wとの取り合い部に設けられている。支持フレーム7は、天井CEと側壁Wとのつなぎ目を覆い、演出照明装置20の意匠性を向上させている。支持フレーム7として、「回り縁」や「幅木」と呼ばれる部材を用いることができる。
図15および図16の例において、発光面210aの或る位置からの出射光量は、発光面210aに沿った鉛直方向d1における上方d11に位置する発光面210aの他の或る位置からの出射光量よりも少なくてもよい。この場合、発光面210aの出射光量は、上方d11から下方d12に向かって連続的に減少してもよい。このような構成は、例えば、図5で説明した導光板211の凹部211cの鉛直方向d1における分布を制御することで具現化することができる。
発光面210aの或る位置からの出射光量が当該位置よりも上方d11に位置する発光面210aの他の或る位置からの出射光量よりも少ないことで、空間Sの雰囲気を効果的に高めることが可能となる。とりわけ、発光面210aの鉛直方向d1における下方d12の縁部での発光量を低減することで、発光面210aと発光面210aの外側の領域との間における光の継ぎ目を目立たなくすることができる。これにより、空間Sの雰囲気をより効果的に高めて、より確実に空間Sの利用者に望ましい心理状態を生じさせることが可能となる。
面光源装置21の存在を目立たなくさせるため、鉛直方向d1に沿って発光面210aからの出射光量が変化する例を説明した。しかしながら、この例に限られず、化粧シート6の発光領域Z1からの出射光量を鉛直方向d1に沿って変化させることで、面光源装置21を目立たなくさせることができる。したがって、鉛直方向d1に沿って、発光面210aからの出射光量及び化粧シート6の透過率の少なくとも一方が変化すればよい。
例えば、或る位置での化粧シート6の可視光線透過率を、当該位置よりも鉛直方向d1における上方d11に位置する他の或る位置での化粧シート6の可視光線透過率よりも低くすることで、下方d12に位置する非発光領域Z2に近接する位置で化粧シート6からの出射光量を低下させることができる。この演出照明装置20によれば、発光領域Z1内の明るさを、非発光領域Z2に近接する領域において非発光領域Z2から離間する領域よりも暗くすることができる。この結果、面光源装置21の存在感を効果的に薄めることができる。
(第8の変形例)
図5の例では、導光板211の取出要素として、凹部211cを例示した。他の例として、図17に示すように、取出要素は、導光板211に積層された光散乱層215とすることができる。光散乱層215は、バインダーとして機能する支持層215aと、支持層215a内に分散した光散乱要素215bと、を有している。支持層215aは、可視光透過性を有した樹脂から形成され得る。光散乱要素215bは、反射、屈折、回折等によって、光散乱層215内を進行する光の進行方向を変化させる機能を有している。光散乱要素215bは、支持層215aと異なる屈折率を有していてもよいし、金属等の光反射性を有した材料によって形成されていてもよい。光散乱要素215bの具体例として、金属化合物、気体を含有した多孔質物質、金属化合物を周囲に保持した樹脂ビーズ、白色微粒子、気泡、周囲と屈折率が異なる粒子が、例示され得る。図17の例において、導光板211内を進む光L1,L2は、光散乱層215内で光散乱要素215bと衝突することで進行方向を変化させ、その後、導光板211から出射することが可能となる。
なお、光散乱層215の支持層215aの屈折率は、導光板211の屈折率以上となっていることが好ましい。光散乱層215の支持層215aの屈折率が導光板211の屈折率よりも低いと、導光板211内を進む光L3が、導光板211と光散乱層215との界面で全反射して、光散乱層215に入射できない可能性がある。このような光L3は、入光面211dから導光板211に入射した後、導光板211内を反対面211eまで進むことになる。このような光の存在は、発光体220のエネルギー効率が低下させてしまうことになる。支持層215aの屈折率を導光板211の屈折率以上とすることで、導光板211と光散乱層215との界面での全反射を効果的に防止して、光散乱層215が取出要素としてより効果的に機能し得る。
(第9の変形例)
さらに他の例として、図18に示すように、取出要素として機能する光散乱要素215bが、導光板本体211内に分散していてもよい。図18に示された導光板211では、導光板211内を進む光Lが、光散乱要素215bに衝突することで散乱し、導光板211から出射することができる。光散乱要素215bとしては、上述した光散乱要素215bと同様に構成され得る。
また、導光板211は、複数種類の取出要素を含むようにしてもよい。図18に示された例において、導光板211は、光散乱要素215bを含有し、さらに、凹部211cを有している。
さらに、導光板211の各領域での凹部211cに起因した光散乱能は、一定ではなく、異なっていてもよい。すなわち、導光板211の光散乱能が、板面に沿った各領域で変化するようにしてもよい。さらに言い換えると、導光板211の或る領域での光散乱能は、当該領域から板面に沿ってずれた他の領域での光散乱能と異なっていてもよい。導光板211のパネル面に沿った各領域での光散乱能を変化させることにより、各領域からの出射光量を調節することが可能となる。
光散乱能は、導光板211がその内部を通過する光を散乱させる性能の強さのことである。光散乱能の程度は、一例として、JIS−K7361−1に準拠して測定されるヘイズ値[%]を用いて評価することができ、ヘイズ値[%]が高いと光散乱能が高いということになる。したがって、図示された例では、導光板211の板面への法線方向に透過する透過ヘイズ値が、導光板211の各領域で一定ではなく、異なる値を持つようになる。ヘイズ値[%]は、ヘイズメーター(村上色彩技術研究所製、製品番号;HM−150)を用いてJIS K7136に準拠した方法により測定することができる。
(第10の変形例)
これまでは、面光源装置21が導光板211を有する例について説明した。これに対して、図19に示すように、面光源装置21は、導光板211が省略されていてもよい。なお、図19の構成は、図5の構成から導光板211を省略した構成に相当する。なお、発光体220、光拡散シート212および反射シート213は、支持フレーム7に固定すればよい。
第10の変形例によれば、導光板211を省略することができるので、コストを削減することができるとともに、面光源装置21を軽量化して取扱い性を向上させることができる。
なお、以上において一実施の形態に対する具体例および変形例を説明してきたが、当然に、複数の例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
本開示のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、開示の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本開示の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された本開示とその均等の範囲に含まれるものである。
1 照明システム
3 ベース照明装置
4 制御部
20 演出照明装置

Claims (22)

  1. 屋内の空間に照明光を射出するベース照明装置と、
    前記空間を演出するための演出光を前記空間に射出する演出照明装置と、
    屋外の環境光に基づいて前記演出照明装置による前記演出光の射出を制御する制御部と、を備える照明システム。
  2. 前記制御部は、前記演出光の射出の制御として、前記環境光の色温度に基づく前記演出光の色温度の制御を行う、請求項1に記載の照明システム。
  3. 前記制御部は、前記演出光の色温度の制御として、前記環境光の色温度の増減に応じて前記演出光の色温度を増減させる制御を行う、請求項2に記載の照明システム。
  4. 前記ベース照明装置は、前記環境光の色温度が増減した場合でも、前記照明光の色温度を維持する、請求項3に記載の照明システム。
  5. 前記環境光の色温度は、太陽の色温度である、請求項2〜4のいずれか1項に記載の照明システム。
  6. 前記制御部は、前記演出光の射出の制御として、前記環境光の輝度および照度の少なくとも一方に基づく前記演出光の輝度および照度の少なくとも一方の制御を行う、請求項1に記載の照明システム。
  7. 前記制御部は、前記演出光の輝度および照度の少なくとも一方の制御として、前記環境光の輝度および照度の少なくとも一方の増減に応じて前記演出光の輝度および照度の少なくとも一方を増減させる制御を行う、請求項6に記載の照明システム。
  8. 前記ベース照明装置は、前記環境光の輝度および照度の少なくとも一方が増減した場合でも、前記照明光の輝度および照度を維持する、請求項7に記載の照明システム。
  9. 前記制御部は、前記演出光の輝度および照度の少なくとも一方の制御として、前記照明光の輝度よりも前記演出光の輝度を低くする制御を行う、請求項7または8に記載の照明システム。
  10. 前記環境光に関する情報を取得する取得部を更に備え、
    前記制御部は、前記取得部の取得情報に基づいて前記演出光の射出の制御を行う、請求項1〜9のいずれか1項に記載の照明システム。
  11. 前記環境光に関する情報は、時刻、前記環境光の色温度、前記環境光の輝度および前記環境光の照度の少なくとも1つを含む、請求項10に記載の照明システム。
  12. 前記取得部は、前記環境光に関する情報を検出する検出器である、請求項10または11に記載の照明システム。
  13. 前記取得部は、通信によってサーバから前記環境光に関する情報を取得する通信器である、請求項10または11に記載の照明システム。
  14. 前記演出照明装置は、前記空間を囲む部屋の天井または壁に位置し、前記天井または壁に沿った発光面を有する光学部材を備える、請求項1〜13のいずれか1項に記載の照明システム。
  15. 前記天井または壁に位置し、前記光学部材を隠蔽する化粧シートを更に備える、請求項14に記載の照明システム。
  16. 前記空間の利用者の状態を取得する第2の取得部を更に備え、
    前記制御部は、前記環境光に基づいて前記演出光の射出を制御した後に、前記第2の取得部で取得された前記利用者の状態に基づいて前記演出光の射出を再制御する、請求項1〜15のいずれか1項に記載の照明システム。
  17. 前記利用者の状態は、前記利用者の血圧、前記利用者の心拍、前記利用者のストレス度および前記利用者の疲労度の少なくとも一方を含む、請求項16に記載の照明システム。
  18. 前記制御部は、前記演出光の射出の再制御として、前記利用者の状態が目標とする状態となるように、前記環境光の色温度、輝度および照度の少なくとも1つの増減に応じて増減させた前記演出光の色温度、輝度および照度の少なくとも1つを、更に増減させる制御を行う、請求項16または17に記載の照明システム。
  19. 前記制御部は、前記演出光の射出の再制御として、前記利用者の状態が目標とする状態となるように、前記環境光の色温度、輝度および照度の少なくとも1つの増減に応じて色温度、輝度および照度の少なくとも1つを増減させた前記演出光の、特定の波長の強度を増減させる制御を行う、請求項16または17に記載の照明システム。
  20. 前記第2の取得部は、前記利用者に装着された血圧計、心拍計および前記利用者を撮影するカメラの少なくとも一方を含む、請求項16〜19のいずれか1項に記載の照明システム。
  21. 前記演出照明装置は、前記天井に沿って隣り合うように複数配置され、
    前記制御部は、前記演出光の射出の制御として、太陽の位置の変化に応じて前記複数の演出照明装置の発光面のうちの前記演出光の輝度が最大となる発光面または発光面の部分を変化させる制御を行う、請求項14または15に記載の照明システム。
  22. 前記制御部は、前記演出光の射出の制御として、前記輝度が最大となる発光面または発光面の部分以外の発光面または発光面の部分から射出される演出光の色温度を、前記輝度が最大となる発光面または発光面の部分から射出される演出光の色温度と異ならせる制御を行う、請求項21に記載の照明システム。
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