JP2020063880A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】 庫内容量が大きく、かつ省エネルギー性能の高い冷蔵庫を提供する。【解決手段】 温度帯を冷凍温度から冷蔵温度まで切替え可能な第一の貯蔵室である切替室と、前記切替室の下方及び上方に備えられた、温度帯を冷凍温度にすることができる第二の貯蔵室及び第三の貯蔵室と、を備えた冷蔵庫において、前記切替室と前記第二の貯蔵室との間に設けられた第一の真空断熱材と、前記切替室と前記第三の貯蔵室との間に設けられた第二の真空断熱材と、を備えた。【選択図】図2

Description

本発明は、冷蔵庫に関する。
特許文献1(特開2006−90686号公報)には、「圧縮機、凝縮器、減圧装置および冷蔵室専用冷却器と多温度室用冷却器を連結した冷凍サイクルと、前記各冷却器で生成された冷気を吐出するファンと、これらのファンからの冷気を導入し内部を冷却する複数の冷却貯蔵室とからなり、前記冷却貯蔵室は、本体上部に最も収納容積の大きい回転扉式の冷蔵室を配置し、冷蔵室の下方に比較的小容量の製氷貯氷室と第1の多温度切替室を併設し、さらにその下方に2段に亙って第2、第3の多温度切替室をそれぞれ引き出し扉方式で配設し、前記第2、第3の多温度切替室の冷却温度帯は少なくとも冷凍温度帯からチルド、冷蔵および野菜温度帯までの各温度帯に切替制御可能としたことを特徴」とした冷蔵庫が記載されている(特許文献1の請求項1)。また該特許文献1には、「上部には冷蔵室(2)およびその下方には製氷貯氷室(3)が固定状態で配置されており、製氷貯氷室(2)に併設されている第1温度切替室(4)は冷凍温度仕様に設定している。そして、第2温度切替室(5)は野菜温度仕様とし、最下部の第3温度切替室(6)は冷凍温度仕様に設定した」場合について記載されている(特許文献1の段落0029参照)。
特開2006−90686号公報
しかしながら、特許文献1では、切替室を区画する壁面の断熱性能に関して十分な配慮がなされていない。
例えば、特許文献1で第1温度切替室を冷凍温度仕様、第2温度切替室を野菜温度仕様、第3温度切替室を冷凍温度仕様に設定した場合は、野菜温度の第2温度切替室の上下の貯蔵室が冷凍温度となる。このため、野菜温度の第2温度切替室は、上面及び下面の仕切部を介して上下の冷凍温度の貯蔵室により冷却され、第2温度切替室が目標の貯蔵温度(野菜温度)より冷え過ぎてしまうことがある。これに対し、ヒータで加熱すると消費電力量が増加し、省エネルギー性能が低下する。また、上面及び下面の壁面を厚くして断熱性能を高めることも考えられるが、内容積の低下を招く。
一方、第2温度切替室に対する外気からの加熱を増やすることで、第2温度切替室の冷えすぎを防止する手段も考えられる。しかしながら、第2温度切替室は冷凍温度にもできる切替室であるため、外気からの加熱を増やすために庫外と庫内を仕切る断熱壁の断熱性能を過度に低下させると、冷凍温度仕様に設定した際に、外気と第2温度切替室との温度差により、外気側の壁面に結露が生じてしまう可能性がある。
本発明は上記の課題を解決するもので、冷凍温度帯と冷蔵温度帯に設定可能な切替室と、その切替室の上下に、冷凍温度にすることができる貯蔵室を備えた冷蔵庫において、庫内容量が大きく、かつ省エネルギー性能の高い冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記課題を鑑みてなされた本発明は、温度帯を冷凍温度から冷蔵温度まで切替え可能な第一の貯蔵室である切替室と、前記切替室の下方及び上方に備えられた、温度帯を冷凍温度にすることができる第二の貯蔵室及び第三の貯蔵室と、を備えた冷蔵庫において、前記切替室と前記第二の貯蔵室との間に設けられた第一の真空断熱材と、前記切替室と前記第三の貯蔵室との間に設けられた第二の真空断熱材と、を備えた。
本発明によれば、冷凍温度帯と冷蔵温度帯に設定可能な切替室と、その切替室の上下に、冷凍温度にすることができる貯蔵室を備えた冷蔵庫において、庫内容量が大きく、かつ省エネルギー性能の高い冷蔵庫を提供することができる。
実施例に係わる冷蔵庫の正面図 図1のA−A断面図 (a)は図1のドア、容器、吐出口を外した状態の正面図、(b)は図1のドア、容器を外した状態の正面図 実施例に係る第一間接冷却室を構成するケースの斜視図 実施例に係る製氷室、冷凍室、第一切替室、及び第二切替室の冷気の流れを示す風路構造の概略図 実施例に係る冷蔵庫の冷凍サイクルの構成図 第一切替室と第二切替室の何れも冷凍モードの場合において、断熱壁を通過する熱移動を示す図 第一切替室が冷蔵モード、第二切替室が冷凍モードの場合において、断熱壁を通過する熱移動を示す図 第一切替室が冷凍モード、第二切替室が冷蔵モードの場合において、断熱壁を通過する熱移動を示す図 第一切替室と第二切替室の何れも冷蔵モードの場合において、断熱壁を通過する熱移動を示す図 断熱壁の断熱性能と壁面の温度のイメージ図。 必要な熱抵抗の第一切替室ドアを実現するための断熱構造令を示すグラフ。
以下、本発明の実施形態である。
本発明に関する冷蔵庫の実施例について説明する。図1は実施例に係わる冷蔵庫の正面図、図2は図1のA−A断面図である。
図1に示すように、冷蔵庫1の箱体10は、上方から冷蔵室2、左右に併設された製氷室3と冷凍室4、第一切替室5、第二切替室6の順番で貯蔵室を有している。冷蔵庫1はそれぞれの貯蔵室の開口を開閉するドアを備えている。これらのドアは、冷蔵室2の開口を開閉する、左右に分割された回転式の冷蔵室ドア2a、2bと、製氷室3、冷凍室4、第一切替室5、第二切替室6の開口をそれぞれ開閉する引き出し式の製氷室ドア3a、冷凍室ドア4a、第一切替室ドア5a、第二切替室ドア6aである。これら複数のドアの内部材料は主にウレタンで構成されている。
ドア2aには庫内の温度設定の操作を行う操作部200を設けている。ドア2a、2bを冷蔵庫1に固定するために、ドアヒンジ(図示せず)が冷蔵室2上部及び下部に設けてあり、上部のドアヒンジはドアヒンジカバー16で覆われている。
製氷室3及び冷凍室4は、庫内を冷凍温度帯(0℃未満)の例えば平均的に−18℃程度にした冷凍貯蔵室であり、冷蔵室2は庫内を冷蔵温度帯(0℃以上)の例えば平均的に4℃程度にした冷蔵貯蔵室である。第一切替室5、及び第二切替室6は冷凍温度帯もしくは冷蔵温度帯に設定可能な切替貯蔵室で、例えば、平均的に4℃程度にする冷蔵モードと、平均的に−20℃程度にする冷凍モードとを切り替えられる。なお、本実施例の冷蔵庫1では、さらに冷蔵モードと冷凍モードの間の温度となる強冷蔵モードや弱冷凍モード、また冷蔵モードよりも高温にする弱冷蔵モード、冷凍モードよりも低温にする強冷凍モードといった、複数の運転モードを設けており、これらの運転モードは操作部200を操作することで選択できる。
図2に示すように、冷蔵庫1は、鋼板製の外箱10aと合成樹脂製の内箱10bとの間に発泡断熱材(例えば発泡ウレタン)を充填して形成される箱体10により、庫外と庫内は隔てられて構成されている。箱体10には発泡断熱材に加えて、比較的熱伝導率の低い真空断熱材を外箱10aと内箱10bとの間に実装することで、食品収納容積を低下させることなく断熱性能を高めている。ここで、真空断熱材は、グラスウールやウレタン等の芯材を、外包材で包んで構成される。外包材はガスバリア性を確保するために金属層(例えばアルミニウム)を含む。また、真空断熱材は製造性から一般的に各面形状が平面で形成される。
本実施例では、箱体10の上部、下部に真空断熱材25f、25gを、箱体10の両側部に真空断熱材25h(図示せず)を設けることで、冷蔵庫1の断熱性能を高めている。
同様に、本実施例では、第一切替室ドア5a、第二切替室ドア6aに真空断熱材25d、25eを設けることで、冷蔵庫1の断熱性能を高めている。上記の断熱構成は、特に各切替室5、6を冷凍モードとし、庫外と切替室5、6との温度差が大きく、外気から侵入する熱量が多い場合に、省エネルギー性能を大きく向上できる。
冷蔵室2と、製氷室3及び冷蔵室4は断熱仕切壁28によって隔てられている。また、製氷室3及び冷凍室4と、第一切替室5は断熱仕切壁29によって隔てられ、第一切替室5と第二切替室6は断熱仕切壁30によって隔てられている。本実施例の冷蔵庫1では断熱仕切壁29の内部に真空断熱材25bを、断熱仕切壁30内部に真空断熱材25cを設けることで、冷蔵庫1の断熱性能を高めている。
さらに、本実施例の冷蔵庫1では、後述するF蒸発器14b及びその周辺風路(F蒸発器室8b、冷凍室風路12、及び冷凍室戻り風路12d)と、第一切替室5との間に断熱仕切壁27を設けており、この断熱仕切壁27にも真空断熱材25aを設けることで、冷蔵庫1の断熱性能を高めている。上記の断熱構成は、特に第一切替室5を冷蔵モードとし、第二切替室6を冷凍モードとした場合の冷蔵庫1の省エネルギー性能を向上できる。冷蔵温度帯の第一切替室5は、隣接する部屋が冷凍温度帯である上面(断熱仕切壁29)、背面(断熱仕切壁27)、さらに底面(断熱仕切壁30)から吸熱され、第一切替室5が過度に冷却されるため、冷蔵温度帯を保つためにヒータ(図示せず)での加熱が必要となる場合がある。本実施例の冷蔵庫では、断熱仕切壁27、29、30の内部に真空断熱材25a、25b、25cを設け、第一切替室5の上面、背面、及び底面からの過度な吸熱を抑えることで、第一切替室5を冷蔵温度帯に保ちやすくなり、ヒータでの加熱を抑えて省エネルギー性能を向上している。
冷蔵室ドア2a、2bの庫内側には複数のドアポケット33a、33b、33cを設け、また棚34a、34b、34c、34dを設けることで、冷蔵室2内は複数の貯蔵スペースに区画されている。製氷室ドア3a、冷凍室ドア4a、第一切替室ドア5a、第二切替室ドア6aには、一体に引き出される製氷室容器3b、冷凍室容器4b、第一切替室容器5b、第二切替室容器6bを備えている。
冷蔵室2、冷凍室4、第一切替室5、第二切替室6の庫内背面側には、それぞれ冷蔵室温度センサ41、冷凍室温度センサ42、第一切替室温度センサ43、第二切替室温度センサ44を設け、R蒸発器14aの上部にはR蒸発器温度センサ40a、F蒸発器14bの上部にはF蒸発器温度センサ40bを設け、これらのセンサにより、冷蔵室2、冷凍室4、第一切替室5、第二切替室6、R蒸発器14a、及びF蒸発器14bの温度を検知している。また、冷蔵庫1の天井部のドアヒンジカバー16の内部には、外気温度センサ37と外気湿度センサ38を設け、外気(庫外空気)の温度と湿度を検知している。その他にも、ドアセンサ(図示せず)を設けることで、ドア2a、2b、3a、4a、5a、6aの開閉状態をそれぞれ検知している。
冷蔵庫1の上部には、制御装置の一部であるCPU、ROMやRAM等のメモリ、インターフェース回路等を搭載した制御基板31を配置している。また、制御基板31は、外気温度センサ37、外気湿度センサ38、冷蔵室温度センサ41、冷凍室温度センサ42、第一切替室温度センサ43、第二切替室温度センサ44、R蒸発器温度センサ40a、F蒸発器温度センサ40b等と電気配線(図示せず)で接続されている。
制御基板31では、各センサの出力値や操作部26の設定、ROMに予め記録されたプログラム等を基に、後述する圧縮機24やRファン9a、Fファン9b、ダンパ101a、101b、102a、102b、冷媒制御弁52の制御を行っている。
図3(a)は、図1のドア、容器、後述する吐出口を外した状態の正面図である。図2および図3(a)を用いて、冷蔵室2内の風路および冷気の流れを説明する。
図2および図3(a)に示すように、冷蔵用蒸発器であるR蒸発器14aは、冷蔵室2の背部にあるR蒸発器室8aの内部に設けてある。R蒸発器14aと熱交換して低温になった空気(冷気)は、R蒸発器14aの上方に設けた冷蔵用ファンであるRファン9aにより、冷蔵室風路11、冷蔵室吐出口11aを介して冷蔵室2に送風され、冷蔵室2内を冷却する。ここで、Rファン9aの形態は、遠心型ファンであるターボファンとしている。冷蔵室2に送風された空気は冷蔵室戻り口15a(図2参照)及び冷蔵室戻り口15b(図3(a)参照)からR蒸発器室8aへと戻り、再びR蒸発器14aにより冷却される。冷蔵室戻り口15a及び15bには後述する排水口22a及びR配水管27aの最小径よりも隙間が小さいスリット(図示せず)を設け、排水口22a及びR配水管27aでの食品のつまりを防止している。
冷蔵室2の冷蔵室吐出口11aは冷蔵室2の上部に設けており、本実施例では最上段の棚34aと二段目の棚34bの上方に空気が吐出するように設けている。また冷蔵室戻り口15a、15bは冷蔵室2の下部に設けており、本実施例では冷蔵室戻り口15bは冷蔵室2の下から2番目の段(棚34cと棚34dの間)に設け、冷蔵室戻り口15aは冷蔵室2の最下段(棚34dと断熱仕切壁28の間)で後述する第二間接冷却室36の略背部に設けている。
図3(b)は、図1のドア及び容器を外した状態の正面図である。また、図4は、実施例1に係る第一間接冷却室35を構成するケース35aの斜視図である。図3(b)および図4を用いて、第一間接冷却室35の構成および、そのまわりの冷気の流れを説明し、図2を用いて第二間接冷却室36の構成および、そのまわりの冷気の流れを説明する。
図3(b)に示すように、冷蔵室2の内にある棚34dの上方には第一間接冷却室35を設けている。第一間接冷却室35は、ケース35aを備えており、また、第一間接冷却室35に冷気を直接送風する吐出口を設けていない構成としている。
図4に示すように、ケース35aはケース前面壁135a、ケース背面壁135b、ケース左面壁135c、ケース右面壁135d、ケース底面壁135eに覆われて構成されている。
図3(b)と図4に示すように、第一間接冷却室35は、前側をケース前面壁135a、背面側を内箱10b及びケース背面壁135b、左側を内箱10b及びケース左面壁135c、右側を仕切り壁35b及びケース右面壁135dにより覆われ、上側は棚34c、下側はケース底面壁135eにより覆われている。そのため、第一間接冷却室35は、R蒸発器14aで生成した低温低湿な冷気が直接入らないようにした間接冷却構造となっており、第一間接冷却室35内に設けた食品の乾燥が抑制され、野菜等の乾燥に弱い食品の保存性を向上できる。
なお、内箱10bとケース左面壁135cとの間や、仕切り壁35bとケース右面壁135dとの間、また棚34cとケース前面壁135aとの間など、ケース35とその他壁面との間には約8mmの隙間を設けており、これら隙間があることにより、ケース35aの出し入れを容易にしている。同様に、ケース35に取手135fを設けることで、出し入れを容易にしている。
図2に示すように、冷蔵室2の内部である、断熱仕切壁28の上方には第二間接冷却室36を設けている。第二間接冷却室36は、ドア36aと収納部36bが接触して密閉される構造としている。これにより、低温低湿な空気が第二間接冷却室36内の食品に直接入らないようにして、第二間接冷却室36内の食品の乾燥を抑制している。さらに本実施例の冷蔵庫1の第二間接冷却室36は、ドア36aを閉じると、例えばパッキングによりドア36aと収納部36bが隙間なく接触し、密閉される構造としている。加えて、第二間接冷却室36には、ポンプ(図示せず)が接続されており、ポンプを動作させることで、第二間接冷却室36内部を、例えば0.8気圧に減圧し、第二間接冷却室36内に設けた食品の酸化を抑制している。
第二間接冷却室36は、断熱仕切壁28を介して製氷室3及び冷凍室4と隣接させており、製氷室3及び冷凍室4による吸熱により、冷蔵室2よりも低温な氷温モード(例えば約−3〜0℃)にできるようにしている。また、断熱仕切り壁28内にはヒータ(図示せず)を設けており、ヒータを動作させることで冷蔵室2の温度に近いチルドモード(例えば約0〜3℃)にも設定できる。なお、これらの運転モードは操作部200を操作することで切替られる。
図5は、実施例に係る製氷室3、冷凍室4、第一切替室5、及び第二切替室6の冷気の流れを示す風路構造の概略図である。図2および図5を用いて、冷蔵室2以外の庫内の風路構成と、冷気の流れを説明する。
図2および図5に示すように、冷凍用蒸発器であるF蒸発器14bは第一切替室5、第二切替室6の背部のF蒸発器室8b内に設けてある。F蒸発器14bと熱交換して低温になった空気(冷気)は、F蒸発器14bの上方に設けた冷凍用ファンであるFファン9bにより、冷凍室風路12、冷凍室吐出口12a、12bを介して製氷室3及び冷凍室4に送風され、製氷室3の製氷皿3c内の水、容器3b内の氷、冷凍室4の容器4b内の食品等を冷却する。ここで、Rファン9aの形態は、遠心型ファンであるターボファンとしている。製氷室3及び冷凍室4を冷却した空気は、冷凍室戻り口12cより冷凍室戻り風路12dを介して、F蒸発器室8bに戻り、再びF蒸発器14bにより冷却される。
本実施例の冷蔵庫1では、第一切替室5、及び第二切替室6もF蒸発器14bで低温にした空気(冷気)で冷却する。第一切替室5及び第二切替室6への冷気の送風は、送風制御部であるダンパ101a、101b、102a、及び102bにより制御する。
まず、第一切替室5への冷気の流れを説明する。第一切替室5の冷気の流れは、冷凍モードと冷蔵モードとで異なる。第一切替室5が冷凍モードの際は、ダンパ101aを開けて、ダンパ101bを閉じる。F蒸発器14bで冷却された空気は、Fファン9b、冷凍室風路12、ダンパ101a、そして第一切替室5の直接冷却用吐出口である第一切替室吐出口111aを介して、第一切替室5に設けた第一切替室容器5b内に送風され、第一切替室容器5b内の食品を冷却する。冷気は第一切替室容器5b内の食品を直接冷却するため、比較的短時間で第一切替室容器5b内の食品を冷却できる。
第一切替室5が冷蔵モードの際は、ダンパ101aを閉じて、ダンパ101bを開ける。F蒸発器14bで冷却された空気は、Fファン9b、冷凍室風路12、ダンパ101b、そして第一切替室5の間接冷却用吐出口である第一切替室吐出口111bを介して、第一切替室容器5bの外側(外周)に送風される。冷気は第一切替室容器5b内の食品に直接到達し難くなり、すなわち食品は第一切替室容器5bを介して間接冷却されるため、食品の乾燥を抑えつつ冷却できる。第一切替室吐出口111a、又は第一切替室吐出口111bより吐出し、第一切替室5内を冷却した空気は、第一切替室戻り口111cより冷凍室戻り風路12dを介してF蒸発器室8bに戻り、再びF蒸発器14bにより冷却される。
次に、第二切替室6への冷気の流れを説明する。第二切替室6の構成は、第一切替室5と同様で、運転モードによってダンパの開閉を変更している。第二切替室6が冷凍モードの際は、ダンパ102aを開け、ダンパ102bを閉じる。F蒸発器14bで冷却された空気(冷気)は、Fファン9b、冷凍室風路12、ダンパ102a、そして第二切替室6の直接冷却用吐出口である第二切替室吐出口112aを介して、第二切替室容器6b内に送風され、第二切替室容器6b上の食品を冷却する。冷気は第二切替室容器5bの食品を直接冷却するため、比較的短時間で第二切替室容器6b内の食品を冷却できる。
第二切替室6が冷蔵モードの際は、ダンパ102bを開け、ダンパ102aを閉じる。F蒸発器14bで冷却された空気は、Fファン9b、冷凍室風路12、ダンパ102b、そして第二切替室6の間接冷却用吐出口である第二切替室吐出口111bを介して、第二切替室容器6bの外側(外周)に送風し、間接冷却として、食品の乾燥を抑えつつ冷却する。第二切替室6内を冷却した空気は、第二切替室戻り口112cより冷凍室戻り風路12dを介してF蒸発器室8bに戻り、再びF蒸発器14bにより冷却される。
図6は、本実施例の冷蔵庫1の冷凍サイクルの構成図である。本実施例の冷蔵庫1では、圧縮機24、冷媒の放熱を行う放熱手段である庫外放熱器50aと壁面放熱配管50b、仕切り壁28、29、30の前面部への結露を抑制する結露防止配管50c、冷媒を減圧させる減圧手段である冷蔵用キャピラリチューブ53aと冷凍用キャピラリチューブ53b、冷媒と庫内の空気を熱交換させて、庫内の熱を吸熱するR蒸発器14aとF蒸発器14bを備え、これらにより庫内を冷却している。また、冷凍サイクル中の水分を除去するドライヤ51と、液冷媒が圧縮機24に流入するのを防止する気液分離器54a、54bを備え、さらに冷媒流路を制御する三方弁52、逆止弁56、冷媒流を接続する冷媒合流部55も備えており、これらを冷媒配管59により接続することで冷凍サイクルを構成している。
なお本実施例の冷蔵庫1は、冷媒にイソブタンを用いている。また、本実施例の圧縮機24はインバータを備えて回転速度を変えることができる。
三方弁52は、52a、52bで示す2つの流出口を備え、流出口52a側に冷媒を流す冷蔵モードと、流出口52b側に冷媒を流す冷凍モードを備え、これらを切換えることができる部材である。また、本実施例の三方弁52は、流出口52aと流出口52bの何れも冷媒が流れないようにする全閉、また何れも冷媒が流れるようにする全開のモードも備え、これらにも切換え可能である。
本実施例の冷蔵庫1では、冷媒は以下のように流れる。圧縮機24から吐出した冷媒は、庫外放熱器50a、庫外放熱器50b、結露防止配管50c、ドライヤ51の順に流れ、三方弁52に至る。三方弁52の流出口52aは冷媒配管を介して冷蔵用キャピラリチューブ53aと接続され、流出口52bは冷媒配管を介して冷凍用キャピラリチューブ53bと接続されている。
冷蔵室2を冷却する場合は、流出口52a側に冷媒が流れるようにする。流出口52aから流出した冷媒は、冷蔵用キャピラリチューブ53a、R蒸発器14a、気液分離機54a、冷媒合流部55の順に流れた後、圧縮機24に戻る。冷蔵用キャピラリチューブ53aで低圧低温になった冷媒がR蒸発器14aを流れることでR蒸発器14aが低温となり、このR蒸発器14bにより冷却された空気をRファン9a(図2参照)で送風することで冷蔵室2を冷却する。
製氷室3、冷凍室4、第一切替室5、第二切替室6を冷却する際は、流出口52b側に冷媒が流れるようにする。流出口52bから流出した冷媒は、冷凍用キャピラリチューブ53b、F蒸発器14b、気液分離機54b、逆止弁56、冷媒合流部55の順に流れた後、圧縮機24に戻る。逆止弁56は気液分離機54bから冷媒合流部55側には冷媒が流れ、冷媒合流部55から気液分離機54b側へは流れないように配設している。冷凍用キャピラリチューブ53bで低圧低温になった冷媒がF蒸発器14bを流れることでF蒸発器14bが低温となり、F蒸発器14bにより冷却された空気をFファン9b(図2参照)で送風することで製氷室3、冷蔵室4、第一切替室5、第二切替室6を冷却するが、このような構成とすることで、本実施例の冷蔵庫では、冷蔵室2はR蒸発器14aを用いて冷却し、製氷室3、冷凍室4、第一切替室5、第二切替室6はF蒸発器14bを用いて冷却する構成としている。
このような構成とすることで、R蒸発器14aとF蒸発器14bのそれぞれに異なる蒸発器温度を設定できる。具体的には、冷凍温度帯である、又は冷凍温度帯に設定可能な製氷室3、冷凍室4、第一切替室5、第二切替室6を冷却するF蒸発器14bに冷媒を流す際は、これらの貯蔵室よりも低温な蒸発器温度(例えば−25℃)とする。一方、冷蔵温度帯の冷蔵室2を冷却するR蒸発器14aに冷媒を流す際は、冷媒の蒸発器温度を比較的高くする(例えば−10℃)。一般的に、蒸発器の温度が高いほど、冷凍サイクルの冷却効率を高めることができ、省エネルギー性能向上に有効である。また、蒸発器の温度が高いほど、空気が蒸発器を通過する際の空気中の水分の着霜が抑えられ、すなわち空気の除湿が抑えられ、庫内を高湿に保つことができる。従って、R蒸発器14aの温度が高い状態で冷蔵室2を冷却することで、冷凍温度帯の貯蔵室と共通の蒸発器で冷却する場合に比べ、冷蔵室2冷却時の省エネルギー性能を高められるとともに、冷蔵室2内を高湿に保つことができる。
また、冷蔵室2のみを冷却するR蒸発器14aと、その他の貯蔵室を冷却するF蒸発器14bとを分けることで、R蒸発器14aの除霜方式をオフサイクル除霜とし、さらなる省エネルギー性能向上と、冷蔵室2の高湿化を図っている。
まず図2及び図3を用いてF蒸発器14bの主な除霜方式について説明する。F蒸発器14bの下部には、F蒸発器14bを加熱する除霜ヒータ21を設けている。除霜ヒータ21は、例えば50W〜200Wの電気ヒータで、本実施例では150Wのラジアントヒータとしている。F蒸発器14bの除霜時に発生した除霜水(融解水)はF蒸発器室8bの下部のFトイ23bからF排水管26を介して圧縮機24の上部に設けたF蒸発皿32に排出される。
一方、R蒸発器14aの除霜にはオフサイクル除霜方式を採用しており、R蒸発器14aに冷媒を流さない状態で、Rファン9aを駆動させる。Rファン9aにより、冷蔵室2の空気が冷蔵室戻り口15a、15bを介してR蒸発器14aに流れ(図2、図3(a)参照)、霜の融点よりも高温の冷蔵温度(0℃以上)の冷蔵室2の空気によりR蒸発器14aの霜を加熱して除霜する。R蒸発器14aの除霜時に発生した除霜水は、R蒸発器室8aの下部に設けたRトイ23a(図2参照)から、図示しないR排水管を介して機械室39に設けた図示しないR蒸発皿に排出される。
オフサイクル除霜方式を用いると、電気ヒータ(約150W)を用いることなくファン(0.5〜3W)のみでR蒸発器14aの除霜が行えるため、電気ヒータを用いる除霜方式に比べ消費電力を抑えられる。また、オフサイクル除霜中に通過する空気(約4℃)は、低温なR蒸発器14a及びR蒸発器14aに付着した霜(約0℃)により冷却されるため、R蒸発器14aを除霜すると同時に、冷蔵室2を冷却できる。従って省エネルギー性能の高い除霜方式である。さらに、オフサイクル除霜中はR蒸発器14aの温度が高いため、R蒸発器14aを通過する空気の除湿が抑えられ、或いは加湿されるため、冷蔵室2を高湿に保つ効果をさらに高めることができる。
このように、冷蔵温度帯の貯蔵室である冷蔵室2を冷却するR蒸発器14aを備え、冷蔵室2冷却時の蒸発器温度を高め、また、オフサイクル除霜方式を採用することで、省エネルギー性能を高め、また冷蔵室2を高湿にしている。
以上で示した効果により、さらに、冷蔵温度帯と冷凍温度帯を切替可能な第一切替室5及び第二切替室6を備えた本実施例では、収納の自由度を高める効果も得られ、特に冷凍食品が多い場合に第一切替室5と第二切替室6の両方を冷凍モードにしやすくできる。
第一切替室5と第二切替室6の両方を冷凍モードにする場合を考えると、冷蔵温度で保存したい食品を収納する部屋は冷蔵室2となるため、野菜などの乾燥により鮮度が低下する食品も冷蔵室2に設置することになる。
そこで本実施例の冷蔵室2には、冷気を直接内部の食品に流れないようにした第一間接冷却室35、及び第二間接冷却室36を設けている。第二間接冷却室36は密閉されており、また、第一間接冷却室35も第一間接冷却室35内に送風する吐出口を設けておらず、何れも冷気による食品の乾燥が抑えられている。すなわち、第一間接冷却室35や第二間接冷却室36を設け、乾燥により鮮度が低下する食品をこれらの貯蔵空間に保存することで、第一切替室5と第二切替室6の両方を冷凍モードにしても野菜の乾燥を抑えた冷蔵庫を提供することができる。すなわち、第一切替室5と第二切替室6を冷凍モードにしやすくなり、収納の自由度を高めることができる。
ここで、第二間接冷却室36は密閉構造とすることで、より確実に低温低湿空気の侵入を抑えることができる。さらに、本実施例の第二間接冷却室36は減圧できるようにしており、これにより酸化に弱い食品の保存性を向上させることができる。
一方、第二間接冷却室36に比べ、第一間接冷却室35は減圧しないため、比較的簡易な構造体としている。すなわち、低温低湿空気の影響を抑えて間接冷却とすることができれば十分なため、例えば前後左右上下の壁間に10mm程度の隙間を設けてもよく、また減圧した際に生じる応力も受けないため壁面の強度も比較的低くてもよく、比較的低コストな構造とすることができる。具体的には、本実施例の冷蔵庫1では、内箱10bや棚34cを用いて第一間接冷却室35の壁面の一部を構成して6面を覆い、またケース35aも厚さ2mm程度の比較的薄い樹脂部材で、リブを設けない構成とし、ケース35aの材料費を抑えている。すなわち、間接冷却のための追加部品に用いるコストを抑えている。また、前述したように隙間を設けられることで、ケース35aを特別な機構を設けることなく、低コストでケース35aの出し入れを可能としている。
また、本実施例の冷蔵庫1では、前述した隙間からの第一間接冷却室35への空気の侵入に対しても複数の配慮をしており、より確実に野菜の乾燥が抑えられる構造としている。
本実施例の冷蔵庫1では、第一間接冷却室35内へ直接送風する吐出口を設けないことに加え、第一間接冷却室35を設ける棚34cと棚34dの間にも吐出口を設けないようにしている。これにより、蒸発器14aからの低温低湿空気が第一間接冷却室35内により侵入し難い構成としており、食品の乾燥がより確実に抑えられる。
また、図6等を用いて説明したように、冷蔵温度帯の冷蔵室2を冷却するR蒸発器14aを備えることで、蒸発器の温度を比較的高くし、またオフサイクル除霜方式を採用し、これらにより冷蔵室2内の空気を高湿にしている。従って、第一間接冷却室35に周囲の冷蔵室2内の空気が流入したとしても、高湿な空気であるため、第一間接冷却室35内の食品の乾燥が抑えられる。
従って、第一間接冷却室35は密閉構造を採用することなく、野菜の乾燥を十分に抑えられるため、第一間接冷却室35に野菜を設けられ、第一切替室5と第二切替室6を冷凍モードにしやすくなり、収納の自由度を高めることができる。
また、本実施例の冷蔵庫1では、冷蔵モードにした際の第一切替室5及び第二切替室6に設けられる食品(野菜)に対しても乾燥に配慮している。
代表して第一切替室5の場合について示す。図5を用いて説明したように、第一切替室5に冷気を送風する吐出口は、第一切替室容器5bの中に向けて吐出する第一切替室吐出口111aと、外に向けて吐出する第一切替室吐出口111bを設けている。そして、第一切替室5が冷蔵モードの時は、ダンパ101aを閉、ダンパ101bを開として、第一切替室容器5bの外に向けて吐出する第一切替室吐出口111bから冷気を吐出するようにしている。これにより、第一切替室容器5b内は直接冷気が送風されない間接冷却空間となり、すなわち第一切替室容器5bの中に向けて吐出する第一切替室吐出口111aにより送風する場合に比べ、野菜の乾燥が抑制される。一方、第一切替室5が冷凍モードの場合は、ダンパ101aを開、ダンパ101bを閉として、第一切替室容器5bの中に向けて吐出する第一切替室吐出口111aから送風することで、食品に直接冷気が到達し、間接冷却の場合に比べて高い冷却性能が得られ、冷凍モードとしても十分に高い性能を得られる。
なお、主に冷凍モード時に用いる第一切替室吐出口111a及びダンパ101aのそれぞれの開口面積は、主に冷蔵モード時に用いる第一切替室吐出口111b及びダンパ101bのそれぞれの開口面積よりも大きくしている。これにより、高い冷却性能が求められる冷凍モードにおいて、高い風量が得られるようにしている。また、本実施例の冷蔵庫1では、第一切替室5が高温の場合等、第一切替室吐出口111aと第一切替室吐出口111bを両方同時に開ける。これにより、第一切替室5に送風する風量を高め、さらに高い冷却性能を得ることができる。
以上のように、第一切替室5、第二切替室6に、それぞれ容器5b、6b内への送風と、容器5b、6bの外への冷気送風とを切り替えられるようにしたことで、第一切替室5、第二切替室6が冷凍モードの際に高い冷却性能が得られることに加え、冷蔵モードの際は食品の乾燥が抑えられるため野菜を設置しやすくなっている。すなわち、野菜の収納量が多い場合には、第一切替室5、第二切替室6を冷蔵モードにすることで対応でき、収納の自由度を高めることができる。
また、本実施例の冷蔵庫1では、Rファン9aの形態として、遠心ファンであるターボファンを略鉛直に配置している。また、Rファン9aの前面側端部は、R蒸発器14aの前面側端部よりも背面側に位置する。そして、Rファン9aの鉛直投影とR蒸発器14aの鉛直投影とは少なくとも一部が重なっており、本実施例では、Rファン9aの鉛直投影はR蒸発器14aの鉛直投影内に含まれる配置となっている。
ターボファンをはじめとする遠心型ファンでは、軸方向に吸込んだ流れを径方向に吹出す特性を有するため、本実施例では、Rファン9a吸込口側(冷蔵庫の前面側)には空間が必要であるが、Rファン9aの背面側に風路空間を設ける必要がない。そのため、Rファン9a周辺の送風路の奥行き寸法を、R蒸発器14aの奥行き寸法と同等あるいは同等以下にできるため、食品収納容積の拡大に寄与できる。ここでの「同等」とは、Rファン9a周辺の送風路の奥行き寸法が、R蒸発器14aの奥行寸法に対して、±20%以内、望ましくは±10%以内のことを指す。
したがって、冷蔵室2内の高湿化のために冷蔵室2専用のR蒸発器14aを設けた場合でも、遠心型ファンであるRファン9aを、R蒸発器14aの上方に配置するとともに、互いの鉛直投影の少なくとも一部が重なるように配置することで、風路構造をコンパクトにできるため、野菜を保存するための第一間接冷却室35のスペースを大きく確保し易くなる。
さらに、本実施例では、冷蔵室2の背面に位置する真空断熱材25fの厚さを、冷蔵室2の背面の真空断熱材25fを設けた箇所における発泡断熱材の厚さと比べて、厚くすることで、内箱10bの壁を厚くせずに断熱性能を確保しているため、冷蔵庫の外形寸法に対して広い第一間接冷却室35を確保できる。したがって、第一間接冷却室35に収納可能な野菜の量を極力大きくすることが可能となっている。
次に、各モードにおける熱の移動について説明する。図7から図10は第一切替室5と第二切替室6における、断熱壁を通過する熱移動を示しており、図7は第一切替室5と第二切替室6の何れも冷凍モード(以下、FF設定)、図8は第一切替室5が冷蔵、第二切替室6が冷凍モード(以下、RF設定)、図9は第一切替室5が冷凍、第二切替室6が冷蔵モード(以下、FR設定)、図10は何れも冷蔵モード(以下、RR設定)の場合である。矢印は第一冷凍室5及び第二切替室6に関する高温側から低温側への熱移動を示している。尚、温度差が小さい部屋間での熱移動は影響が小さいため省略する。
外気から第一切替室5及び第二切替室6への熱移動は図7から図9の何れのモードでも生じ、第一切替室5には前面(ドア5a)を介した熱移動、第二切替室6には前面(ドア6a)、下面(断熱箱体10の底面)、及び背面の下側(機械室39と断熱箱体10を介して面する箇所)を介した熱移動により、外気から熱が侵入する。また、図示していないが左右の側面からも外気の熱が侵入する。
ここで、図7に示す第一切替室5及び第二切替室6を冷凍モードとしたFF設定の場合は、第一切替室5、第二切替室6、F蒸発器14b及びその周辺風路(F蒸発器室8b、冷凍室風路12、冷凍室戻り風路12d)は、何れも冷凍温度帯で温度差が小さく、第一切替室5、第二切替室6への主な熱移動は、前述の外気からの熱移動である。
一方、図8から図10で示す場合は、外気からの熱移動に加え、冷蔵庫1内での熱移動が生じる。図8に示す第一切替室5を冷蔵モードとし、第二切替室6を冷凍モードとしたRF設定の場合では、第一切替室5に対し、外気からの熱移動による加熱に加え、上面(断熱仕切壁29)、下面(断熱仕切壁30)、及び背面(断熱仕切壁27)を介した製氷室3及び冷凍室4、第二切替室6、F蒸発器14b及びその周辺風路への熱移動が生じる。すなわち第一切替室5は上面、下面、背面から冷却される。またこの熱移動により、第二切替室6は加熱される。
図9に示す第一切替室5を冷凍モードとし、第二切替室6を冷蔵モードとしたFR設定の場合は、第一切替室5に対し、外気からの熱移動に加え、下面(断熱仕切壁30)を介した冷蔵温度帯の第二切替室6側からの熱移動が生じ、これにより第一切替室5は加熱される。また、第二切替室6に対し、外気からの熱移動(加熱)に加え、上面(断熱仕切壁30)を介した冷凍温度帯の第一切替室5への熱移動(冷却)と、背面の上側を介したF蒸発器14b及びその周辺風路への熱移動(冷却)が生じる。
図10に示す第一切替室5及び第二切替室6を冷蔵モードで使用するRR設定の場合では、外気からの熱移動に加え、第一切替室5に対しては上面(断熱仕切壁29)、背面(断熱仕切壁27)を介した製氷室3、冷凍室4、F蒸発器14b及びその周辺風路への熱移動による冷却が生じる。第二切替室6に対しては背面の上側(断熱仕切壁27)を介したF蒸発器14b及びその周辺風路への熱移動による冷却が生じる。
なお、温度差が大きいほど、熱移動により生じる加熱量及び冷却量も大きくなるため、例えば庫内が低温な図7のFFモードの場合の方が、庫内温度が比較的高い図10のRR設定に比べて、外気との温度差が大きく、外気から冷蔵庫1に移動する熱量(加熱量)は多くなる。
このように、モード設定毎に熱の移動方向が異なり、また移動する熱量も異なる。また、第一切替室5と第二切替室6は同様の切替室であるが、これらを区画する面のうち、外気から加熱される面と、庫内での熱交換が生じる面が異なる。従って、夫々の条件に適した断熱を検討することが内容積と省エネルギー性能の観点でよい。
具体的には、図8と図9に示した設定は、何れも片方を冷凍モード、片方を冷蔵モードにしている類似の条件であるが、図8に示すRF設定時は、冷蔵モードの第一切替室5は前面と両側面の三面から外気により加熱され、上面、下面、背面の三面から庫内の熱移動により冷却されるのに対し、図9に示すFR設定時に冷蔵モードとなる第二切替室6は、前面、両側面、底面、及び背面下部から外気により加熱され、上面と背面上部のみから庫内の熱移動により冷却される。このため、加熱される面に対する冷却される面(面積)の割合が、RF設定の第一切替室5の方がFR設定の第二切替室6よりも多く、RF設定の第一切替室5は低温になり易い。冷蔵モードの貯蔵室が、過度に低温になりマイナス温度になると、ユーザーの意図しない食品の凍結を招く。そのため、本実施例の冷蔵庫1では、図示しないヒータにより加熱量を高める手段を備えているが、ヒータ等での加熱は省エネルギー性能低下を招くため、ヒータ入力は極力抑えることが望ましい。なお、図10に示したRR設定も第一切替室5は冷蔵モードであるが、この場合は下面の冷却がないので、RF設定時の方が低温になり易い条件である。従って、第一切替室5は、RF設定で低温になり過ぎないような断熱構造とすることが省エネルギー性能向上に有効である。
一方、図7に示したFF設定を考えた場合、第一切替室5と第二切替室6は同条件であるが、加熱される面が多い第二切替室6の方が高温になり易い。従って、何れも目標とする冷凍温度(JISで定められたスリースター及びフォースターとする場合は−18℃以下、本実施例では約−20℃)を維持するために、特に高温になり易い第二切替室6に対して、外気からの加熱を抑える断熱構造とすることが省エネルギー性能向上に有効である。
これに対し、まず本実施例の冷蔵庫1において、第一切替室5特有の断熱構造とその効果について説明する。
本実施例の冷蔵庫1では、図8に示す第一切替室5を冷蔵モードとし、第二切替室6を冷凍モードとした場合を考え、断熱仕切壁27、29、30に真空断熱材25a、25b、25cを設けている。これにより、内容積の低下を抑えながら断熱性能を高め、庫内での冷却量を低減している。すなわち、第一切替室5に対する、第一切替室5の上面(断熱仕切壁29)を介した製氷室3、冷凍室4からの冷却を真空断熱材25bにより抑え、下面(断熱仕切壁30)を介した冷凍温度帯の第二切替室6からの冷却を真空断熱材25cにより抑え、さらに背面(断熱仕切壁27)を介したF蒸発器14とその周辺風路からの冷却を真空断熱材25aにより抑え、冷蔵温度帯を保つためのヒータでの加熱を抑えて省エネルギー性能を高めている。なお、断熱仕切壁30に真空断熱材25cを設けることで、第一切替室5と第二切替室6間での熱移動も抑えられ、図9に示した第一切替室5を冷凍、第二切替室6を冷蔵モードにしたFR設定時における第二切替室6の温度維持(ヒータ抑制)にも有効となる。
以上のように、本実施例の冷蔵庫1では、断熱仕切壁27、29、30に真空断熱材25a、25b、25cを設けることで、内容積低下を抑えながら断熱仕切壁27、29、30の断熱性能を高め、特に第一切替室5を冷蔵モードにした時の省エネルギー性能を高めることができる。すなわち、庫内容量が大きく、省エネルギー性能の高い冷蔵庫が得られる。
なお、上記の実施例では、第一切替室5の上面、下面、背面(および左右側面)に真空断熱材を配置しているが、上面と下面(および左右側面)だけに真空断熱材を配置し、背面の断熱仕切り壁27には真空断熱材25aを配置しないような構成であっても、一定の効果が期待できる。特に、複数の切替室が隣接する本実施例の冷蔵庫では、第一の切替室5と第二の切替室6間の仕切壁(断熱仕切壁30)に真空断熱材25cを設けることが、前述したようにFR設定時における省エネルギー性能向上効果(第二切替室6のヒータ抑制)も得られることから有効である。
一方、背面の断熱仕切壁27に真空断熱材25aを配置すれば、R設定時の第一切替室5との温度差が最も大きく、熱交換量が大きくなり易い、最も低温なF蒸発器14とその周辺風路からの冷却が抑えられる。すなわち、背面(断熱仕切壁27)のみに真空断熱材25aを配置しても、比較的高い省エネルギー性能向上効果が期待できる。なお、本実施例ではF蒸発器14の一部を第一切替室5の略背面に設けた構成であるが、F蒸発器14bの周辺風路(F蒸発器室8b、冷凍室風路12、及び冷凍室戻り風路12d)、特にF蒸発器室8b、冷凍室風路12が第一切替室5の略背面に含まれていれば、前述の効果が得られる。冷凍室戻り風路12dは冷凍温度の戻り空気が流れ、さらにF蒸発器室8b及び冷凍室風路12はF蒸発器14により冷やされた直後の特に低温な空気が流れるため、第一切替室5の背面にF蒸発器14が設けられていない場合も、これらの風路から第一切替室5は冷却されるため、断熱仕切壁27に真空断熱材25aを設けてこの冷却を抑えることで前述の効果が得られる。加えて、本実施例のようにF蒸発器14bが第一切替室5の略背面に設けられた構成では、断熱仕切壁27が直接F蒸発器14bに冷却され、また第一切替室5の略背面の比較的広い範囲を低温空気が流れるため、特に効果的である。
また、本実施例は、第一切替室5の前面(ドア5a)と側面(断熱箱体10)に真空断熱材25d、25h(25hは図示なし)を設けている場合に、特に有効である。真空断熱材25d、25hを前面、側面に設けることで、外気から冷蔵庫1に侵入する熱量を抑え冷凍サイクルで冷却する熱量が抑えられ、省エネルギー性能を向上させることができる。特に第一切替室5が低温で庫外との温度差が大きいことから、図7のFFモード及び図9のFRモードにおいて、前面、側面による外気から侵入する熱量を抑えることが省エネルギー性能向上に有効である。一方、RF設定時には、外気からの加熱を抑えることで上面、下面、背面からの冷却による影響を受けやすく、第一切替室5が低温になり易いが、断熱仕切壁27、29、30の内部にも真空断熱材25a、25b、25cを設けたことで、上面、下面、背面の断熱性能を高めて冷却量を抑え、外気からの加熱を抑えながら、ヒータの加熱も抑えている。すなわち、特に第一切替室5が冷凍モードの時の冷凍サイクルで冷却する熱量を抑えつつ、加えて第一切替室5が冷蔵モードの時のヒータの加熱量も抑えられ、何れのモードにおいても省エネルギー性能の高い冷蔵庫となる。
また、断熱仕切壁27、29、30に真空断熱材25a、25b、25cを設けることは、庫内の結露や着霜に対しても有効である。
図11は断熱壁の断熱性能と壁面の温度のイメージを示す図であり、(a)が断熱性能が低い場合、(b)が断熱性能が高い場合のイメージである。なお、(a)(b)ともに熱伝達率h1、h2と断熱壁の厚さLは同じとする。図11(a)、(b)は、ともに温度Ta1の高温側空気と温度Ta2の低温側空気を断熱壁により遮断しており、温度Ta1の方が高温のため、図中左から右側への熱移動が生じている。図11に示すように、温度Ta1の高温側空気と接する高温側壁面の温度Tw1は、空気温度Ta1よりも低温となる。壁面温度が空気の露点温度を下回ると、結露或いは着霜が生じるため、高温側空気が高湿で空気の露点温度が高く、壁面温度Tw1が過度に低温になると、壁面温度Tw1が露点温度を下回り、高温側壁面に結露或いは着霜が生じる。
ここで、壁面温度Tw1は、図11のように熱移動を一次元的に扱うと以下により求められる。高温側空気の熱伝達率をh1(W/(m・K))、低温側空気の熱伝達率をh2(W/(m・K))とし、断熱壁の熱伝導率をλ(W/(mK))、断熱壁の厚さをL(m)とする。また、図11におけるTa1からTa2への総括熱抵抗R(K・m/W)を次の(数1)と定義する。
Figure 2020063880
この総括熱抵抗Rを用いて、図11における単位面積当たりの伝熱量、すなわち熱流束q(W/m)は次の(数2)として求められる。
Figure 2020063880
ここで、一次元では熱流束qは位置によらず一定となるため、高温側空気Ta1から高温側壁面温度Tw1への熱流速もqであるため、熱流束qは次の(数3)としても表すことができる。
Figure 2020063880
これにより、高温側壁面温度Tw1は次の(数4)として求めることができる。
Figure 2020063880
なお、図11(a)の場合は(数1)(数2)(数3)(数4)のλ、R、q、Tw1をそれぞれλa、Ra、qa、Tw1a、図11(b)の場合はそれぞれλb、Rb、qb、Tw1bと置き換える。この時、図11(b)の方が図11(a)よりも断熱壁の断熱性能が高く、すなわち熱伝導率が低い(λa>λb)ため、(数1)からRa<Rbとなり、(数2)からqa>qbとなり、(数4)からTw1a<Tw1bとなることが分かる。すなわち断熱性能を高くすることで、壁面温度Tw1は高くなる。
加えて、(数2)から高温側空気温度Ta1と低温側空気温度Ta2が低いと熱流束qは多くなり、(数4)からTw1が低下することが分かる。すなわち、断熱壁を挟んだ空気の温度差が大きいと壁面温度Tw1が低くなる。
従って、図8に示す第一切替室5を冷蔵モードとし、第二切替室6を冷凍モードとした場合、上面、下面、背面(断熱仕切壁27、29、30)において、壁面を挟んだ貯蔵室間、或いは貯蔵室と風路間の温度差が大きくなるため、第一切替室5側(高温側)の壁面の温度Tw1が低下しやすいが、断熱仕切壁27、29、30に真空断熱材25a、25b、25cを設けて断熱性能を高めることで壁面温度Tw1を高くし、結露を抑制している。なお、第一切替室5が冷蔵モードの時に野菜の収納を許容する冷蔵庫の場合、野菜から蒸発して発生する水分により第一切替室5内が高湿で露点温度が高くなり易く、すなわち壁面温度Tw1が低いと結露し易くなるため、断熱仕切壁27、29、30に真空断熱材25a、25b、25cを設けて断熱性能を向上させることが特に有効となる。
以上のように、本実施例の冷蔵庫1は、第一切替室5に対する庫内の熱移動(冷却)を抑えることで、省エネルギー性能を高めながら、庫内の結露も抑制している。また、庫内の熱移動を抑える手段として、断熱仕切壁27、29、30に断熱性能の高い真空断熱材25a、25b、25cを設けて実現することで、内容積の減少を抑えながら上記の効果が得られるようにしている。
次に、本実施例の冷蔵庫1の第一切替室5と第二切替室6の断熱構造について、この2つを比較しながらその効果について説明する。
前述したように、同じ冷蔵モード又は冷凍モードで比較すると、第一切替室5に比べ第二切替室6の方が外気から加熱されやすく、特に第二切替室6に対して、外気からの加熱を抑える断熱構造とすることが有効である。そこで、第二切替室ドア6aを第一切替室ドア5aよりも厚くしたり、第二切替室ドア6aの真空断熱材25eを第一切替室ドア5aの真空断熱材25dよりも厚くしたりして、第一切替室ドア5aに比べ第二切替室ドア6aの断熱性能を高くしている。具体的に、本実施例の冷蔵庫1では、第一切替室ドア5aの厚さを20mm、第二切替室ドア6aは厚さを35mmとし、第一切替室ドア5a内には6mmの真空断熱材25dを、第二切替室ドア6b内には真空断熱材25dよりも厚い15mmの真空断熱材25eを設けた。断熱性能を高めるために何れもドア全体、又は真空断熱材の厚さを厚くする場合に比べ、加熱を抑える効果の大きい第二切替室6の方を優先して断熱性能を高めることで、内容積の減少を抑え、又は真空断熱材によるコストの増加を抑えながら、特に図7に示したFFモードにおける省エネルギー性能を高めることができる。
加えて、第一切替室5の場合は、前述したように外気からの熱の侵入を抑えると、冷蔵モードの第一切替室5が低温になり易く、すなわちRF設定でヒータ加熱が必要になり易いことから、他のモードを考慮しても省エネルギー性能低下が生じ難い第二切替室ドア6aを優先してドア全体、又は真空断熱材の厚さを厚くすることで、効率よく省エネルギー性能を高めることができる。
なお、本効果は、例えば第一切替室5よりも第二切替室6の側面(第一切替室5と第二切替室6と接する断熱箱体10)の断熱性能を高めることでも得られる。この場合、第一切替室5と第二切替室6のドア5a、6aに同一のものを採用することができ、生産効率を高めることができる。一方、本実施例の冷蔵庫1のようにドアの断熱性能を異なる仕様にすることで、冷蔵庫の製造において、変更を行い難い断熱箱体10を変更することなく、内容積、省エネルギー性能、コストの観点で断熱性能を調整できるため、仕様変更が容易となる。
一方、第二切替室ドア6aに比べ、第一切替室ドア5aの断熱性能は低くしているが、本実施例の冷蔵庫1では結露に対して配慮し、第一切替室ドア5aは、全体の厚さを20mmとし、内部に6mmの真空断熱材25dを設け、何れの条件でも第一切替室ドア5aに結露が生じないようにしている。以下で詳細を説明する。
図11を用いて説明した冷蔵庫内の結露及び着霜と同様に、第一切替室ドア5aの断熱壁の断熱性能を過度に低下させると、壁面温度が低下し、表面に結露又は着霜が生じる危険性がある。特に本実施例の冷蔵庫1は、第一切替室5が切替室であるため、第一切替室5が冷蔵モードの場合のみでなく、第一切替室5を冷凍温度帯とした冷凍モードの場合も考慮する必要がある。すなわち第一切替室ドア5aを挟んで冷蔵庫外(外気)と冷蔵庫内(冷凍温度帯の第一切替室5)で温度差が大きくなり、第一切替室ドア5aの庫外側表面が低温になり易く、このような条件に対しても考慮する必要がある。なお、本実施例の冷蔵庫1では冷凍モード時にスリースター又はフォースター冷凍室となるよう−18℃以下の−20℃程度になるようにしている。そのため、第二切替室ドア6aに比べて第一切替室ドア5aの断熱性能を低くしているが、第一切替室ドア5aの表面に結露が生じないように、適切な範囲に抑えている。
ここで、第一切替室ドア5a内の各部材の熱伝導率をλi、厚さをLiとすると、ドアの熱抵抗Rwは次の(数5)と定義できる。
Figure 2020063880
図11を用いて示した(数1)の総括熱抵抗Rを次の(数6)として置き換えると、(数2)から(数4)を用いて、第一切替室ドア5aの表面温度Tw1が求められる。
Figure 2020063880
ここで、IEC 62552−2:2015 Annex Dには、Class SN(Extended temperate)及びClass N(temperate)に属する冷蔵庫は、周囲温度Ta1=25℃で、露点温度19±0.5℃でWater vaper Condention Testを行い、壁面の結露を評価することが記載されている。ここで庫外側の熱伝達率h1を5W/(m・K)、庫内側の熱伝達率h2を10W/(m・K)とし、Ta2を−20℃とすると、熱抵抗Rw=1.34(m・K)/W以上であれば、Ta1=25℃において、Tw1が露点温度の19.5℃よりも高い温度となる。すなわち、Class SN及びClass Nの冷蔵庫は、熱抵抗R=1.34(m・K)/W以上とすることで、Water vaper Condention Test中の壁面の結露を抑えることができる。なお、日本国内の冷蔵庫はClass Nであり、JIS C9801−2:2015の附属書Dには、上記と同等の条件で結露試験を行うことが記載されている。すなわち、熱抵抗Rw=1.34(m・K)/W以上とすることで、JIS C9801−2:2015記載の結露試験中の結露が抑えられる。
また、IEC 62552−2:2015 Annex Dには、Class ST(Subtropical)及びClass T(tropical)に属する冷蔵庫は、Ta1=32℃、露点温度27±0.5℃でWater vaper Condention Testを行い、壁面の結露を評価することが記載されている。この場合では、上記と同様、h1=5W/(m・K)、h2=10W/(m・K)、Ta2を−20℃とすると、熱抵抗Rw=2.01(m・K)/W以上にすることで、Ta1=32℃において、Tw1が露点温度の27.5℃よりも高い温度とすることができ、結露試験中の結露を抑えることができる。
従って、熱抵抗Rw=2.01(m・K)/W以上にすることで、IEC 62552−2:2015及びJIS C9801−2:2015の何れの条件においても結露を抑えた冷蔵庫とすることができる。
図12は必要な熱抵抗Rwの第一切替室ドア5aを実現するために必要な断熱構造例を示すグラフである。横軸は断熱厚さL、縦軸は熱抵抗Rwで、真空断熱材25dの厚さごとにまとめている。第一切替室ドア5a内に充填された発泡断熱材を発泡ウレタンとし、発泡断熱材の熱伝導率λ1を0.02W/(m・K)、厚さをL1とし、第一切替室ドア5a内に設けられた真空断熱材25dの熱伝導率λ2を0.003W/(m・K)、厚さをL2とし、合計の断熱厚さをL(=L1+L2)として、断熱厚さLと熱抵抗Rw(=(L−L2)/0.002+L2/0.003)をまとめたものである。なお、発泡断熱材と真空断熱材25d以外の構成部材は、断熱性能への影響が小さいため無視している。
前述の条件で、何れも結露が発生しないようドアの熱抵抗Rwを2.01(m・K)/W以上にするには、例えば第一切替室ドア5aの内部に4mmの真空断熱材25dを設け、第一切替室ドア5aの厚さLを17.6mm以上にすることで実現できる。また真空断熱材25dを設けない場合も、厚さLを40.1mm以上設けることで熱抵抗Rw=2.01(m・K)/W以上を実現でき、また真空断熱材25dを6.1mm以上の断熱厚としても熱抵抗Rw=2.01(m・K)/W以上を実現できる。
なお、本実施例の冷蔵庫1では、冷凍モードよりも低温に庫内温度を維持する強冷凍モードを備えており、加えて一時的にさらに低温にする急速冷凍モードも備えていることから、IEC 62552−2:2015のClass ST及びT条件である、Ta1=32℃、露点温度27±0.5℃で、第一切替室5の温度Ta2が冷凍モードよりも低温な−30℃の場合であっても結露が生じないよう、熱抵抗Rw=2.46(m・K)/W以上となるように設計している。すなわち、前述したように第一切替室ドア5aは厚さLを20mmとし、L2=6mmの真空断熱材25dを内装することで、熱抵抗Rw=2.70(m・K)/Wとしている。これにより、さまざまな運転条件においても結露が生じないようにしている。
以上が、本実施の形態例を示す実施例である。なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 冷蔵庫
2 冷蔵室
2a、2b 冷蔵室ドア
3 製氷室
3a 製氷室ドア
3b 製氷室容器
3c 製氷皿
4 冷凍室
4a 冷凍室ドア
4b 冷凍室容器
5 第一切替室
5a 第一切替室ドア
5b 第一切替室容器
6 第二切替室
6a 第二切替室ドア
6b 第二切替室容器
8a R蒸発器室(冷蔵用蒸発器室)
8b F蒸発器室(冷凍用蒸発器室)
9a Rファン(冷蔵用ファン)
9b Fファン(冷凍用ファン)
10 断熱箱体
10a 外箱
10b 内箱
11 冷蔵室風路
11a 冷蔵室吐出口
12 冷凍室風路
12a 製氷室吐出口
12b 冷凍室吐出口
12c 冷凍室戻り口
12d 冷凍室戻り風路
14a R蒸発器(冷蔵用蒸発器)
14b F蒸発器(冷凍用蒸発器)
15a、b 冷蔵室戻り口
16 ヒンジカバー
21 ラジアントヒータ
23a Rトイ
23b Fトイ
24 圧縮機
25a、25b、25c、25d、25e、25f、25g、25h 真空断熱材
26 F排水管
27、28、29、30 断熱仕切壁
31 制御基板
32a R蒸発皿
32b F蒸発皿
34a R棚最上段
34b R棚2段目
34c R棚3段目
34d R棚最下段
35 第一間接冷却室
36 第二間接冷却室
37 製氷タンク
39 機械室
40a R蒸発器温度センサ
40b F蒸発器温度センサ
41 冷蔵室温度センサ
42 冷凍室温度センサ
43 第一切替室温度センサ
44 第二切替室温度センサ
45 トイ温度センサ
50a、50b 放熱器
51 ドライヤ
52 三方弁(冷媒制御手段)
53a 冷蔵用キャピラリチューブ(減圧手段)
53b 冷凍用キャピラリチューブ(減圧手段)
54b 冷蔵用気液分離器
54b 冷凍用気液分離器
55 冷媒合流部
56 逆止弁
57a、57b 熱交換部
101a、101b、102a、102b ダンパ(送風制御部)
111a、111b 第一切替室吐出口
111c 第一切替室戻り口
112a、112b 第二切替室吐出口
112c 第二切替室戻り口
200 操作部

Claims (6)

  1. 温度帯を冷凍温度から冷蔵温度まで切替え可能な第一の貯蔵室である切替室と、
    前記切替室の上方および下方に備えられた、温度帯を冷凍温度にすることができる第二の貯蔵室および第三の貯蔵室と、を備えた冷蔵庫において、
    前記切替室と前記第二の貯蔵室との間に設けられた第一の真空断熱材と、
    前記切替室と前記第三の貯蔵室との間に設けられた第二の真空断熱材と、
    を備えたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 温度帯を冷凍温度から冷蔵温度まで切替え可能な第一の貯蔵室である切替室と、
    前記切替室の上方および下方に備えられた、温度帯を冷凍温度にすることができる第二の貯蔵室および第三の貯蔵室と、を備えた冷蔵庫において、
    前記切替室と前記第二の貯蔵室との間に設けられた第一の真空断熱材と、
    前記切替室と前記第三の貯蔵室との間に設けられた第二の真空断熱材と、
    前記切替室の後方であって、蒸発器の少なくとも一部の前方または、前記蒸発器の周辺風路の少なくとも一部の前方、に設けられた第三の真空断熱材と、
    を備えたことを特徴とする冷蔵庫。
  3. 前記切替室の前方に設けた切替室扉に第四の真空断熱材を設け、
    前記切替室の側面を構成する壁面に第五の真空断熱材を設けたことを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記第三の貯蔵室の前方に設けた第三の貯蔵室扉は、前記切替室の前方に設けた切替室扉よりも断熱性能を高くしたことを特徴とする請求項2または3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記第三の貯蔵室の前方に設けた第三の貯蔵室扉に第六の真空断熱材を設け、
    前記第六の真空断熱材の厚さを、前記第四の真空断熱材よりも厚くしたことを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
  6. 前記切替室扉よりも、前記第三の貯蔵室扉の厚さを厚くしたことを特徴とする請求項4に記載の冷蔵庫。
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