JP2020062142A - 断熱二重容器及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
これによれば、内容器の口部の先端縁が折返部の内側に配置され、容器口の外方から溶接する際に溶接箇所となる内容器の口部の先端縁が折返部より内側に突出することから、溶接の目印を分かりやすくすることができる。従って、溶接不良を低減し、製品の歩留まりを向上することができる。また、容器口側で内容器の口部の先端縁よりも内側に突出する段差を無くすことが可能であるから、容器に収容した飲料等の液体のスムーズな流出の確保を図ることもできる。
これによれば、内容器曲部を外容器曲部の内側に被装するようにして係合することにより、外容器やその構成部材と内容器を正確な位置に簡単に位置決めして固定することができる。
これによれば、折返部の先端を縮径部の根元に略当接するようにして折返部と縮径部が嵌合することにより、外容器やその構成部材と内容器を正確な位置に簡単に位置決めして固定することができる。
これによれば、外容器の折返部の内径よりも径が大きい部分を有し且つ底部に向かって漸次拡径する内容器テーパ部を有する内容器がある場合にも、外容器の少なくとも口部を構成する筒体に底部側から内容器を内挿して簡単に製造することができる。
これによれば、内容器の口部の先端部が外容器の折返部の内面で内方に付勢されることにより、内容器の口部の先端部と外容器の折返部との密着性、接触性を高めることができる。従って、内容器と外容器のレーザー溶接等の溶接をより確実に行うことが可能となる。
これによれば、断熱二重容器を携帯用魔法瓶等の液体が収容される容器とした場合に、小アール部によって液切れを良くすることができる。
これによれば、外容器の少なくとも口部を構成する筒体に底部側から内容器を内挿し、内容器曲部を外容器曲部の内側に被装するようにして係合することにより、筒体と内容器を正確な位置に簡単に位置決めし、確実に溶接することができる。
これによれば、外容器の少なくとも口部を構成する筒体に底部側から内容器を内挿し、折返部の先端を縮径部の根元に略当接するようにして折返部と縮径部を嵌合することにより、筒体と内容器を正確な位置に簡単に位置決めし、確実に溶接することができる。
これによれば、外容器の少なくとも口部を構成する筒体に口部側から内容器を内挿することにより、内容器を内挿する際の筒体の形状の自由度、製造工程の自由度を高めることができ、例えば外容器を構成する底部を有しない状態の筒体、又は底部を有して外容器の形状となっている有底の筒体等を対象として内容器を内挿し、係合する工程を行うことができる。
本発明による第1実施形態の断熱二重容器1は、携帯用魔法瓶等として用いられるものであり、図1及び図2に示すように、略有底筒状で金属製の内容器2と略有底筒状で金属製の外容器3を有し、内容器2と外容器3との間に空間が設けられ、この空間が断熱層4になっている。第1実施形態における断熱層4は、内容器2と外容器3との間の空間を真空状態或いは減圧状態にした真空断熱層としているが、内容器2と外容器3との間の空間を大気圧の状態にした空気層の断熱層や、或いは内容器2の外面や外容器3の内面に銅、アルミ等の金属箔を施す等により、断熱材を備える真空断熱層を設けるようにすることも可能である。尚、10は断熱二重容器1の口を閉じる蓋である。
第1実施形態の断熱二重容器1は、図6の変形例とすることも可能である。この変形例の断熱二重容器1は、内容器2の口部21pの先端部211pに、内側に屈曲して根元が設けられ、上方に向かって略真っ直ぐに延びる縮径部214pが形成されており、縮径部214pは内容器2の開口縁に沿うように全周に亘って設けられている。変形例の断熱二重容器1における内容器2も全体が略同一の厚さの薄肉材で形成されており、例えば口部21pと胴部22が単一の薄肉筒材をプレス加工等で変形して形成されていると共に、底部23が単一の薄肉板材をプレス加工等で変形して形成されており、口部21pと胴部22を構成する筒体の下端縁が底部23の上端縁に突き合わされて溶接等で接合されて形成されている。
本発明による第2実施形態の断熱二重容器1aも、携帯用魔法瓶等として用いられるものであり、図7及び図8に示すように、略有底筒状で金属製の内容器2aと略有底筒状で金属製の外容器3aを有し、内容器2aと外容器3aとの間に空間が設けられ、この空間が断熱層4aになっている。第2実施形態における断熱層4aは第1実施形態における断熱層4と同様に構成することが可能である。
本明細書開示の発明は、発明として列記した各発明、各実施形態及びその変形例の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な内容を本明細書開示の他の内容に変更して特定したもの、或いはこれらの内容に本明細書開示の他の内容を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な内容を部分的な作用効果が得られる限度で削除して上位概念化して特定したものを包含する。そして、本明細書開示の発明には下記変形例や追記した内容も含まれる。
Claims (9)
- 略有底筒状で金属製の内容器と略有底筒状で金属製の外容器との間に断熱層が設けられ、
前記外容器の口部の先端部に内側に折り返された折返部が形成され、
前記内容器の口部の先端部が前記折返部の内面に接触するように係合され、
前記折返部の内側に配置されている前記内容器の口部の先端縁が前記折返部に溶接して固定されていることを特徴とする断熱二重容器。 - 前記内容器の口部の先端部に容器内側に凸で内方に曲がっている内容器曲部が形成され、
前記外容器の前記折返部の先端部に容器内側に凸で内方に曲がっている外容器曲部が形成され、
前記内容器曲部が前記外容器曲部の内側に被装するようにして前記外容器曲部に係合されていることを特徴とする請求項1記載の断熱二重容器。 - 前記内容器の口部の先端部に縮径部が形成され、
前記外容器の前記折返部の先端が前記縮径部の根元に略当接するようにして前記折返部と前記縮径部が嵌合されていることを特徴とする請求項1記載の断熱二重容器。 - 前記内容器の胴部に、前記折返部の内径よりも径が大きい部分を有し且つ前記内容器の底部に向かって漸次拡径する内容器テーパ部が形成され、
前記外容器の胴部に、前記外容器の底部に向かって漸次拡径する外容器テーパ部が形成され、
前記内容器テーパ部と前記外容器テーパ部が離間して略倣うように設けられていることを特徴とする請求項2又は3記載の断熱二重容器。 - 前記内容器の口部の先端部が前記外容器の前記折返部の内面で内方に付勢されるように係合されており、
付勢されている箇所の前記内容器の口部の先端部と前記外容器の折返部の形状が略対応する形状であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の断熱二重容器。 - 前記折返部が、先端に小アール部が形成され、小アール部の内端から下方に向かって内側に傾斜する傾斜部が形成されている形状であることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の断熱二重容器。
- 請求項2記載の断熱二重容器を製造する方法であって、
前記外容器の少なくとも前記口部を構成する筒体に底部側から前記内容器を内挿し、前記筒体の前記折返部の先端部に形成されている前記外容器曲部の内側に前記内容器の前記内容器曲部を被装するようにして前記内容器曲部を前記外容器曲部に係合する第1工程と、
前記内容器の口部の先端縁を前記筒体の前記折返部に溶接する第2工程
を備えることを特徴とする断熱二重容器の製造方法。 - 請求項3記載の断熱二重容器を製造する方法であって、
前記外容器の少なくとも前記口部を構成する筒体に底部側から前記内容器を内挿し、前記筒体の前記折返部の先端が前記縮径部の根元に略当接するようにして前記折返部と前記縮径部を嵌合する第1工程と、
前記内容器の口部の先端縁を前記筒体の前記折返部に溶接する第2工程
を備えることを特徴とする断熱二重容器の製造方法。 - 請求項5記載の断熱二重容器を製造する方法であって、
前記外容器の少なくとも前記口部を構成する筒体に口部側から前記内容器を内挿し、前記内容器の口部の先端部が前記筒体の前記折返部の内面で内方に付勢されるようにして前記内容器の口部の先端部を前記筒体の前記折返部の内面に係合する第1工程と、
前記内容器の口部の先端縁を前記筒体の前記折返部に溶接する第2工程
を備えることを特徴とする断熱二重容器の製造方法。
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JP2011206408A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Thermos Kk | 金属製真空断熱容器及びその製造方法 |
JP2018130329A (ja) * | 2017-02-15 | 2018-08-23 | 象印マホービン株式会社 | 二重容器 |
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