JP2020059428A - 反力生成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】駆動領域と制動領域との切り替わりをドライバに対して直感的に認識させることが可能な反力生成装置を提供する。【解決手段】反力生成装置100は、操作ペダル1の操作量について、車両に駆動力を作用させる駆動領域および車両に制動力を作用させる制動領域を設定する走行制御ECU30を備える車両において、操作ペダル1に作用する反力の大きさを調整する。反力生成装置100は、操作量が駆動領域および制動領域の一方から他方へと移行する際に経るニュートラル領域にて付与する反力の大きさを、ニュートラルの直前および直後よりも増大または減少させる反力制御部20を備える。【選択図】図1
Description
この明細書における開示は、車両の駆動および制動を操作する操作ペダルに対して付与する反力を生成する反力生成装置に関する。
特許文献1には、車両の加速度制御装置に関する技術が開示されている。この技術では、アクセル開度の小さい範囲ではアクセルペダルを踏み戻すほど車両を減速させ、アクセル開度の大きい範囲ではアクセルペダルを踏み増すほど車両を加速させている。
特許文献1のように、単一の操作ペダルの操作量に応じて駆動領域と制動領域とを設定すると、駆動領域および制動領域の一方から他方へと移行する際に、ドライバが領域の切り替わりを直感的に認識しづらいという課題がある。
開示される目的は、駆動領域と制動領域との切り替わりをドライバに対して直感的に認識させることが可能な反力生成装置を提供することである。
この明細書に開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。また、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、技術的範囲を限定するものではない。
開示された反力生成装置のひとつは、車両の駆動力を操作する駆動領域と車両の制動力を操作する制動領域とが共に設定される操作ペダル(1)、に作用する反力の大きさを調整する反力生成装置であって、操作ペダルの操作量が駆動領域および制動領域の一方から他方へと移行する操作量範囲にて、操作ペダルに付与する反力の大きさを、操作量範囲の前後とは異なる大きさに調整する反力調整部(20)、を備える。
この開示によれば、操作ペダルの操作量が駆動領域および制動領域の一方から他方へと移行する操作量範囲にて、反力調整部が反力の大きさを操作量範囲の前後とは異なる大きさに調整する。これにより、反力生成装置は、駆動領域と制動領域とが切り替わる際に、操作量範囲の前後とは異なる大きさの反力が付与される感覚を、ドライバに対して感じさせることができる。すなわち反力生成装置は、反力の変化によってドライバに領域の切り替わりを認識させやすい。以上により、駆動領域と制動領域との切り替わりをドライバに対して直感的に認識させることが可能な反力生成装置を提供することができる。
開示された反力生成装置のひとつは、車両の駆動力を操作する駆動領域と車両の制動力を操作する制動領域とが共に設定され、付勢部材によって反力が付与される操作ペダル(1)について、作用する反力の大きさを調整する反力生成装置であって、駆動領域と制動領域の間に設定される中間領域について、操作ペダルの操作量に対する反力の変化率を、制動領域および駆動領域よりも小さい変化率に切り替える反力調整部(20)を備える。
この開示によれば、操作ペダルの操作量に対する反力の変化率が、駆動領域と制動領域との間の中間領域において、駆動領域および制動領域よりも小さい。これにより、反力生成装置は、駆動領域と制動領域との間の中間領域において、操作量に対する変化率が制動領域および駆動領域よりも小さい反力をドライバに対して感じさせる。すなわち反力生成装置は、反力の変化率の変化によってドライバに制動領域と駆動領域との切り替わりを認識させやすい。以上により、駆動領域と制動領域との切り替わりをドライバに対して直感的に認識させることが可能な反力生成装置を提供することができる。
開示された反力生成装置のひとつは、車両の駆動力を操作する駆動領域と車両の制動力を操作する制動領域とが共に設定され、付勢部材(2)によって反力が付与される操作ペダル(1)について、作用する反力の大きさを調整する反力生成装置であって、操作ペダルの操作量に対する反力の変化率を、制動領域と駆動領域とで異なる態様に切り替える反力調整部(20)を備える。
この開示によれば、駆動領域と制動領域とで、操作量に対する反力の変化率が異なる。これにより、反力生成装置は、駆動領域と制動領域との間で領域が切り替わる際に、操作量に対する変化率の異なる反力をドライバに対して感じさせる。すなわち反力生成装置は、反力の変化率の切り替わりによってドライバに領域の切り替わりを認識させやすい。以上により、駆動領域と制動領域との切り替わりをドライバに対して直感的に認識させることが可能な反力生成装置を提供することができる。
(第1実施形態)
第1実施形態の反力生成装置100について、図1〜図4を参照しながら説明する。反力生成装置100は、単一の操作ペダル1によって車両に作用させる駆動力および制動力を制御する、所謂ワンペダル操作を実施可能な操作システムを備える車両に搭載される。なお、車両は操作ペダル1とは異なるブレーキペダルを追加的に備えていてもよい。操作システムは、走行制御ECU30、操作ペダル1と、反力生成装置100とを含んで構成される。
第1実施形態の反力生成装置100について、図1〜図4を参照しながら説明する。反力生成装置100は、単一の操作ペダル1によって車両に作用させる駆動力および制動力を制御する、所謂ワンペダル操作を実施可能な操作システムを備える車両に搭載される。なお、車両は操作ペダル1とは異なるブレーキペダルを追加的に備えていてもよい。操作システムは、走行制御ECU30、操作ペダル1と、反力生成装置100とを含んで構成される。
走行制御ECU30は、操作ペダル1の操作量に応じて車両に作用させる駆動力および制動力の大きさを決定する電子制御装置である。走行制御ECU30は、機能ブロックとして領域設定部31と、出力部32とを有する。
領域設定部31は、操作ペダル1の操作量について駆動力を作用させる駆動領域と、制動力を作用させる制動領域と設定する。加えて、領域設定部31は、駆動力および制動力を作用させないニュートラル領域を駆動領域と制動領域との間に設定している。すなわちニュートラル領域は、操作量が駆動領域および制動領域の一方から他方へと移行する際に経る領域である。すなわち領域設定部31は、図2に示すように、操作量の取り得る範囲を2つの閾値S1a、S2aによって3つの領域に分割している。
より具体的には、領域設定部31は、図2に示すように操作量が第1閾値S1aを下回る領域に制動領域を設定している。制動領域において領域設定部31は、操作量ゼロで制動領域が最大となり、操作量の増加に伴って制動力が漸減し、第1閾値S1aで制動力ゼロとなるような操作量と制動力との対応関係を設定している。
そして領域設定部31は、操作量が第2閾値S2aを上回る領域に駆動領域を設定している。駆動領域において領域設定部31は、操作量が第2閾値S2aのとき駆動領域がゼロとなり、操作量の増加に伴って駆動力が漸増し、操作量が上限値のとき駆動力が最大となるような操作量と制動力との対応関係を設定している。
領域設定部31は、第1閾値S1aから第2閾値S2aまでの領域にニュートラル領域を設定している。ニュートラル領域において領域設定部31は、操作量に関わらず駆動力および制動力が常にゼロである対応関係を設定している。ニュートラル領域は、操作量が駆動領域および制動領域の一方から他方へと移行する操作量範囲の一例である。なお、ニュートラル領域内には、ニュートラル領域の境界を規定する第1閾値S1aおよび第2閾値S2aを含むものとする。
また領域設定部31は、操作量情報に基づいて、領域を分割する閾値S1a、S2aの値を変更する。例えば領域設定部31は、ニュートラル領域の境界を規定する閾値を、第1閾値S1aおよび第2閾値S2aに設定するか、別の第1閾値S1bおよび第2閾値S2bに設定するかを、操作量に応じて選択する。ここで各閾値S1a、S2a、S1b、S2bは、走行制御ECU30のメモリ等に予め記憶された値である。S1aはS1bよりも大きい値であり、S2aはS2bよりも大きい値である。S1aとS2aとの差分値と、S1bとS2bとの差分値は同じである。すなわち、第1閾値S1bと第2閾値S2bは、それぞれS1aとS2aを同じ値だけ低操作量側にずらすように変更した値である。
操作量がS1bを下回る場合、領域設定部31は、第1閾値としてS1a、第2閾値としてS2aを選択する。操作量がS2aを上回る場合、領域設定部31は、第1閾値としてS1b、第2閾値としてS2bを設定する。すなわち、制動領域から駆動領域へと移行する場合よりも、駆動領域から制動領域へと移行する場合の方が、隣接する領域への切り替わりがより小さい閾値で行われることになる。換言すれば、領域設定部31は、操作量が増加する場合のニュートラル領域を、操作量が減少する場合のニュートラル領域よりも操作量の大きい範囲に設定する。
出力部32は、設定された対応関係に基づいて、検出された操作量に対応する駆動力を制御信号または制動力を走行駆動源に出力させる制御信号を逐次出力する。
操作ペダル1は、ドライバの踏込入力を受け直接操作される操作部材である。操作ペダル1は、ドライバの足が載置されるペダルパッドとペダルパッドが一端に固定されたペダルアームとを有する。ペダルアームはペダルパッドと反対側の他端が車体に回動可能に連結されている。
付勢部材2は、操作ペダル1に踏込方向と逆方向の反力を付与する部材の1つである。付勢部材2は、バネ等の弾性部材により提供される所謂リターンスプリングである。付勢部材2は、ペダルアームに取り付けられる。ペダルアームの付勢部材2は、操作量ゼロの初期位置まで操作ペダル1を戻すための反力を付与する。付勢部材2が付与する反力は、操作量に対して一定の変化率で増加する線形関係となっている。または付与される反力は、操作量の増加に対して非線形的に大きくなる関係であってもよい。付与される反力は、操作量ゼロのとき実質的にゼロであり、操作量が大きいほど、すなわち操作ペダル1が踏み込まれるほど大きくなる。
なお以降の説明において特に断りのない限り、「変化率」は、単位操作量当たりの反力の変化率を意味するものとする。
反力生成装置100は、操作量センサ3と、アクチュエータ10と、反力制御部20とを備える。操作量センサ3は、操作ペダル1の操作量を検出する。操作量センサ3は、例えばペダルアームの初期位置からの回動角度を操作量として検出するセンサであり、ホール素子式のポジションセンサ等によって提供される。また操作量センサ3には、操作ペダル1に入力された踏力の大きさを操作量として検出するセンサ等を採用することもできる。操作量センサ3は、操作ペダル1の操作量に関連する関連値を検出可能な構成であればよい。操作量センサ3は、操作量検出部の一例である。
アクチュエータ10は、例えば反力制御部20から出力された制御信号に基づいて駆動される電動モータと、電動モータの出力を操作ペダル1に伝達する伝達部材とによって提供される。アクチュエータ10は、付勢部材2とは別に操作ペダル1に対して回動力を付与する。アクチュエータ10は、反力および反力と逆向きの力を操作ペダル1に出力することが可能である。アクチュエータ10は、出力する力の大きさおよび向きを調整することで、操作ペダル1に対して付与される合計反力の大きさを調整する。アクチュエータ10は、操作ペダル1に対して力を出力していない状態では、操作ペダル1の回動に追従した可動状態となり、操作ペダル1の回動を実質的に妨げない。
反力制御部20は、例えばプロセッサ、メモリ、および入出力インターフェースなどを含むマイクロコントローラを主体として構成された電子制御装置によって提供される。反力制御部20は、例えばアクチュエータ10と一体的に組み付けられて、所謂機電一体型のアクチュエータユニットを構成している。反力制御部20は、操作量センサ3と通信可能に接続されている。反力制御部20は操作量センサ3により検出された操作量を取得し、操作量に応じた力を出力するように制御信号を適宜アクチュエータ10に対して出力する。反力制御部20は、反力調整部の一例である。
反力制御部20は、機能ブロックとして操作量取得部21、操作量判定部22および制御実行部23を有する。操作量取得部21は、操作量センサ3から出力された操作量情報を取得する。操作量取得部21は、取得した操作量情報を操作量判定部22へと逐次出力する。
操作量判定部22は、取得した操作量情報に基づき、操作量が所定の範囲内にあるか否かを判定する。例えば操作量判定部22は、操作量がニュートラル領域にあるか否かを判定する。すなわち、操作量判定部22は、操作量が制動領域から増大して駆動領域へと移行する場合には、操作量が第1閾値S1aと第2閾値S2aの間にあるか否かを判定する。そして操作量判定部22は、操作量が駆動領域から減少して制動領域へと移行する場合には、操作量が第1閾値S1bと第2閾値S2bの間にあるか否かを判定する。以上のように操作量判定部22は、操作量の変化態様に応じてニュートラル領域か否かを判定する閾値を変更する。操作量判定部22は、判定結果を制御実行部23に逐次出力する。
制御実行部23は、操作量判定部22の判定結果に応じて制御信号をアクチュエータ10に対して適宜出力することで、操作ペダル1に付与される反力の大きさを調整する。具体的には、制御実行部23は、操作量がニュートラル領域内にないと判定された場合には反力を出力させない。すなわち、制御実行部23は、操作量が制動領域および駆動領域にある場合、操作ペダル1に付勢部材2からの反力のみを作用させる。
そして制御実行部23は、操作量がニュートラル領域内にあると判定された場合には、操作量に応じた反力を操作ペダル1に作用させるようにアクチュエータ10の出力を調整する。ニュートラル領域内において制御実行部23は、図3に示すように、ニュートラル領域の前後とは異なる大きさの反力を操作ペダル1に作用させるように、反力の大きさを調整する。制御実行部23はニュートラル領域の前後と不連続に変化する反力を操作ペダル1に作用させる、ということもできる。一例として制御実行部23は、ニュートラル領域の直前および直後よりも減少した反力を操作ペダル1に作用させるようにアクチュエータ10を制御する。
例えば制御実行部23は、第1閾値S1aと中間閾値Smaとの間では、操作量の増加に対して負の変化率をもつ反力を出力させる。ここで中間閾値Smaは、S1aとS2aの間の所定の操作量である。そして制御実行部23は、中間閾値Smaと第2閾値S2aとの間で、操作量の増加に対して正の変化率をもつ反力を出力させる。これにより制御実行部23は、変化率の符号が異なる2段階の反力を操作ペダル1に与えるようにアクチュエータ10を制御する。
第1閾値S1aと中間閾値Smaとの間の反力の変化率の絶対値と、中間閾値Smaと第2閾値S2aとの間の反力の変化率の絶対値は、いずれも制動領域および駆動領域における変化率の絶対値よりも大きい。すなわち、ニュートラル領域では制動領域および駆動領域よりも反力の変化が急峻となる。以上により制御実行部23は、ニュートラル領域の全範囲にわたって、制動領域および駆動領域とは異なる変化率の反力を操作ペダル1に作用させる。
以上の説明では各閾値がS1a、S2a、Smaの場合、すなわち制動領域から駆動領域へと移行する場合の閾値を用いて説明した。各閾値がS1a、S2a、Smbの場合、すなわち駆動領域から制動領域へと移行する場合も制御実行部23は同様のパターンの反力を操作ペダル1に付与する。上述の反力の出力パターンのデータは、反力制御部20のメモリ等に予め記憶されている。制御実行部23は、記憶されたデータを読み出すことで、取得された操作量に対応する大きさの反力を出力させる制御信号を出力する。
次に、反力制御部20が実行する処理の一例を図4のフローチャートを参照して説明する。反力制御部20は、図4に示す処理を、操作ペダル1の位置が初期位置から変動すると開始する。
反力制御部20は、まずステップS10で、操作量を取得する。次にステップS20で、操作量が第1閾値S1aを上回るか否かを判定する。ステップS20にて操作量が第1閾値S1aを下回ると判定されると、操作量が制動領域内であるので再びステップS10に戻り、処理を繰り返す。
一方ステップS20にて操作量が第1閾値S1aの範囲内であると判定されると、ステップS30へと進む。ステップS30では、操作量が第2閾値S2aを上回っているか否かを判定する。
ステップS30にて操作量が第2閾値S2aを下回っていると判定されると、操作量がニュートラル領域内にあるので、ステップS40へと進む。ステップS40では、ニュートラル領域内での操作量に対応した大きさの反力が操作ペダル1に付与されるように、アクチュエータ10の出力を調整する。ステップS40の処理が終了すると再びステップS10へと戻り、新たに操作量を取得する。
一方でステップS30にて操作量が第2閾値S2aを上回ると、操作量がニュートラル領域から駆動領域へと移行しているので、ステップS50へと進む。ステップS50では、操作量を取得してステップS60へと進む。ステップS60では、S2aよりも小さい第2閾値S2bを操作量が下回るか否かを判定する。操作量が第2閾値S2bを下回らないと判定されると、ステップS50へと戻り新たに操作量を取得する。
ステップS60にて操作量が第2閾値S2bを下回ると判定されると、操作量が駆動領域から移行しているので、ステップS70へと進む。ステップS70では、操作量がS1aよりも小さい第1閾値S1bを下回るか否かを判定する。下回らないと判定されると、操作量がニュートラル領域内にあるので、ステップS80へと進み反力を調整するようにアクチュエータ10を制御する。ステップS80の処理を実行するとステップS50へと戻り新たな操作量を取得する。
一方でステップS70にて操作量が第1閾値S1bを下回ると判定されると、操作量がニュートラル領域から制動領域へと移行しているので、ステップS10へと戻り一連の処理を繰り返す。
次に第1実施形態の反力生成装置100の構成および作用効果について説明する。
反力生成装置100の反力制御部20は、操作ペダル1の操作量が駆動領域および制動領域の一方から他方へと移行する操作量範囲であるニュートラル領域にて、操作ペダル1に付与する反力の大きさをニュートラル領域の前後とは異なる大きさに調整する。
これによれば、操作ペダル1の操作量が駆動領域および制動領域の一方から他方へと移行するニュートラル領域にて、反力制御部20が反力の大きさをニュートラル領域の前後とは異なる大きさに調整する。これにより、反力生成装置100は、駆動領域と制動領域とが切り替わる際に、ニュートラル領域の前後とは異なる大きさの反力が付与される感覚を、ドライバに対して感じさせることができる。すなわち反力生成装置100は、反力の変化によってドライバに領域の切り替わりを認識させやすい。以上により、駆動領域と制動領域との切り替わりをドライバに対して直感的に認識させることが可能な反力生成装置100を提供することができる。
特に第1実施形態の反力制御部20は、操作ペダル1に付与する反力の大きさを、ニュートラル領域の前後よりも小さくなるように調整する。これにより反力制御部20は、ニュートラル領域の直前よりも反力が一旦減少して、その後急峻に増大する感覚をドライバに対して感じさせることができる。この場合、ニュートラル領域の前後よりも反力が小さくなるので、ドライバは比較的小さい踏力で操作ペダル1を操作することが可能となる。
反力制御部20は、車両に対して駆動力および制動力を作用させないニュートラル領域内において、ニュートラル領域の前後よりも反力を減少させる。このため、反力制御部20は、制動領域および駆動領域にて反力を急峻に変化させる制御をすることがない。したがって反力生成装置100は、制動領域および駆動領域における操作性を向上することができる。
反力生成装置100は、操作量を検出する操作量センサ3と、操作ペダル1に対して反力を出力するアクチュエータ10とを備える。反力制御部20は、検出された操作量に基づいてアクチュエータ10が出力する反力の大きさを制御する。これによれば、反力生成装置100は、アクチュエータ10を電気的に制御することで反力の大きさを制御する。このため、操作ペダル1に付与する反力の調整の自由度を向上することができる。
反力制御部20は、操作量が増加する場合には、操作量が減少する場合のニュートラル領域よりも操作量の大きいニュートラル領域において、反力の大きさをその前後より小さくなるように調整する。これによれば、駆動領域から制動領域へと移行する場合と、制動領域から駆動領域へと移行する場合とで、異なる操作量にて反力を減少させる。それぞれの場合において同じ操作量で反力を減少させると、操作量がニュートラル領域付近で変動した場合に反力の減少が頻繁に発生し得る。反力制御部20は、以上の状況を回避することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1実施形態における反力生成装置100の変形例について説明する。第1実施形態において、制御実行部23はニュートラル領域の直前および直後よりも減少した反力を操作ペダル1に作用させるようにアクチュエータ10を制御するとした。これに代えて制御実行部23は、図5に示すように、ニュートラル領域の直前および直後よりも増大した反力を操作ペダル1に作用させるようにアクチュエータ10を制御してもよい。
第2実施形態では、第1実施形態における反力生成装置100の変形例について説明する。第1実施形態において、制御実行部23はニュートラル領域の直前および直後よりも減少した反力を操作ペダル1に作用させるようにアクチュエータ10を制御するとした。これに代えて制御実行部23は、図5に示すように、ニュートラル領域の直前および直後よりも増大した反力を操作ペダル1に作用させるようにアクチュエータ10を制御してもよい。
より具体的には、制御実行部23は、第1閾値S1aと中間閾値Smaとの間では、操作量の増加に対して正の変化率をもつ反力を出力させる。そして制御実行部23は、中間閾値Smaと第2閾値S2aとの間で、操作量の増加に対して負の変化率をもつ反力を出力させる。これにより制御実行部23は、変化率の符号が異なる2段階の反力を操作ペダル1に与えるようにアクチュエータ10を制御する。なお第1閾値S1aと中間閾値Smaとの間の反力の変化率の絶対値と、中間閾値Smaと第2閾値S2aとの間の反力の変化率の絶対値は、第1実施形態と同様に、いずれも制動領域および駆動領域における変化率の絶対値よりも大きい。
以上の反力パターンにより制御実行部23は、反力が急速に増大した後に急速に減少するような感覚を、ドライバに対して与える。このようにして制御実行部23は、変化率の符号が異なる2段階の反力を操作ペダル1に与える。
第2実施形態において制御実行部23は、ニュートラル領域内においてニュートラル領域の直前および直後よりも増大した反力をアクチュエータ10に出力させるので、ドライバに対して領域の移行をより認識しやすくすることができる。すなわち、ドライバは、駆動領域と制動領域の一方から他方へと移行する際に、操作ペダル1からより大きな反力を受けるので、領域の移行を反力の変化として感じ易い。
(第3実施形態)
第3実施形態では、第1実施形態における反力生成装置100の変形例について説明する。第3実施形態において反力制御部20は、図6に示すように、操作量が増加する場合と減少する場合とで、反力の変化率の大きさを変更する。例えば反力制御部20は、操作量が減少する場合に、操作量が増加する場合よりもより大きい変化率の反力が操作ペダル1に作用するように、アクチュエータ10の出力を調整する。反力制御部20は、操作量の増加が一定時間検出された場合や、操作量の連続的な増分が所定量を超えた場合等に、操作量が増加すると判断すればよい。また反力制御部20は、操作量の減少についても同様に判断することができる。
第3実施形態では、第1実施形態における反力生成装置100の変形例について説明する。第3実施形態において反力制御部20は、図6に示すように、操作量が増加する場合と減少する場合とで、反力の変化率の大きさを変更する。例えば反力制御部20は、操作量が減少する場合に、操作量が増加する場合よりもより大きい変化率の反力が操作ペダル1に作用するように、アクチュエータ10の出力を調整する。反力制御部20は、操作量の増加が一定時間検出された場合や、操作量の連続的な増分が所定量を超えた場合等に、操作量が増加すると判断すればよい。また反力制御部20は、操作量の減少についても同様に判断することができる。
第3実施形態の反力生成装置100によれば、操作量の増加する場合と減少する場合とで、反力の変化率の大きさが異なるので、それぞれの場合において異なった操作感をドライバに感じさせることができる。特に操作量が減少する場合に、操作量が増加する場合よりもより大きい変化率の反力を操作ペダル1に作用させることで、制動操作における操作量に対する反力の変化がより顕著になるので、制動操作の制御性を高めることができる。
また、反力制御部20は、操作量が増加する場合に、操作量が減少する場合よりもより大きい変化率の反力が操作ペダル1に作用するように、アクチュエータ10の出力を調整してもよい。これにより、加速操作における操作量に対する反力の変化がより顕著になるので、加速操作の制御性を高めることができる。
(第4実施形態)
第4実施形態では、第1実施形態における反力生成装置100の変形例について説明する。第4実施形態にて制御実行部23は、図7に示すように、制動領域および駆動領域の間の領域であるニュートラル領域において制動領域および駆動領域よりも小さい変化率の反力が操作ペダル1に作用するように、アクチュエータ10の出力を調整する。一例として制御実行部23は、操作量がニュートラル領域にあると判定された場合、ニュートラル領域において変化率ゼロの反力、すなわち操作量に関わらず一定の反力が操作ペダル1に作用するように、アクチュエータ10の出力を調整する。これにより制御実行部23は、ニュートラル領域においてその前後と不連続に変化する反力を操作ペダル1に作用させる。ニュートラル領域は、中間領域の一例である。
第4実施形態では、第1実施形態における反力生成装置100の変形例について説明する。第4実施形態にて制御実行部23は、図7に示すように、制動領域および駆動領域の間の領域であるニュートラル領域において制動領域および駆動領域よりも小さい変化率の反力が操作ペダル1に作用するように、アクチュエータ10の出力を調整する。一例として制御実行部23は、操作量がニュートラル領域にあると判定された場合、ニュートラル領域において変化率ゼロの反力、すなわち操作量に関わらず一定の反力が操作ペダル1に作用するように、アクチュエータ10の出力を調整する。これにより制御実行部23は、ニュートラル領域においてその前後と不連続に変化する反力を操作ペダル1に作用させる。ニュートラル領域は、中間領域の一例である。
なお操作量判定部22は、第1実施形態と同様に、操作量が増大する場合には、操作量が第1閾値S1aと第2閾値S2aの間にあるか否かを判定し、操作量が減少する場合には、操作量が第1閾値S1bと第2閾値S2bの間にあるか否かを判定する。
第4実施形態の反力制御部20によれば、駆動領域と制動領域の間に設定されるニュートラル領域について、操作ペダル1の操作量に対する反力の変化率を、制動領域および駆動領域よりも小さい変化率に切り替える。これにより、反力生成装置100は、駆動領域と制動領域との間のニュートラル領域において、操作量に対する変化率が制動領域および駆動領域よりも小さい反力をドライバに対して感じさせる。すなわち反力生成装置100は、反力の変化率の変化によってドライバに制動領域と駆動領域との切り替わりを認識させやすい。以上により、駆動領域と制動領域との切り替わりをドライバに対して直感的に認識させることが可能な反力生成装置100を提供することができる。
また、操作ペダル1を踏み込んだ場合に、ニュートラル領域における操作量に対する反力の増加度合が制動領域および駆動領域よりも小さくなるため、ニュートラル領域における操作ペダル1の踏み込み操作がより容易になる。これにより反力生成装置100は、ドライバの制動領域から駆動領域への切り替え操作をより容易にすることもできる。
また、第4実施形態の反力制御部20は、ニュートラル領域において操作量に関わらず一定の反力を作用させるのではなく、操作量が増大するほど大きくなる反力を作用させてもよい。これによれば、ニュートラル領域においても操作ペダル1を踏み込むことで反力が大きくなるので、領域の切り替えを認識させつつ、操作量に応じた踏み応えをドライバに感じさせることができる。
また、制動領域および駆動領域の間の領域は、ニュートラル領域でなくてもよい。例えば、ニュートラル領域の代わりに、制動領域よりも操作量に対する制動力の変化率が小さい小制動領域、または駆動領域よりも操作量に対する駆動力の変化率が小さい小駆動領域が設けられていてもよい。
(第5実施形態)
第5実施形態では、第4実施形態における反力生成装置100の変形例について図8および図9を参照して説明する。第5実施形態の反力制御部20にて制御実行部23は、制動領域において操作ペダル1に付与される反力の変化率と、駆動領域において操作ペダル1に付与される反力の変化率とを異ならせるようにアクチュエータ10を制御する。例えば制御実行部23は、駆動領域において、制動領域よりも大きい変化率の反力が操作ペダル1に加わるように、アクチュエータ10の出力を制御する。これにより制御実行部23は、駆動領域と制動領域とで不連続に変化する反力を操作ペダル1に作用させる。
第5実施形態では、第4実施形態における反力生成装置100の変形例について図8および図9を参照して説明する。第5実施形態の反力制御部20にて制御実行部23は、制動領域において操作ペダル1に付与される反力の変化率と、駆動領域において操作ペダル1に付与される反力の変化率とを異ならせるようにアクチュエータ10を制御する。例えば制御実行部23は、駆動領域において、制動領域よりも大きい変化率の反力が操作ペダル1に加わるように、アクチュエータ10の出力を制御する。これにより制御実行部23は、駆動領域と制動領域とで不連続に変化する反力を操作ペダル1に作用させる。
制御実行部23は、操作量が制動領域から駆動領域へと移行した場合に、反力の変化率を、制動領域における変化率α1から、変化率α1よりも大きい変化率βへと変更するようにアクチュエータ10を制御する。例えば制御実行部23は、操作量判定部22にて操作量が第2閾値S2aを上回ったと判定された場合に、反力の変化率の値をβにするようにアクチュエータ10を制御する。
また制御実行部23は、操作量が駆動領域から制動領域へと移行した場合に、反力の変化率を、変化率βから変化率α2へと変更するようにアクチュエータ10を制御する。例えば制御実行部23は、操作量判定部22にて操作量が第1閾値S1aを下回ったと判定された場合に、反力の変化率の値をα2にするようにアクチュエータ10を制御する。すなわち制御実行部23は、操作量が増加する場合に変化率を切り替える閾値を、操作量が減少する場合の閾値よりも大きい値に設定する。第1閾値S1a、第2閾値S2aは、操作量閾値の一例である。変化率α2は、α1およびβよりも小さい値である。制御実行部23はニュートラル領域内で反力の変化率を変更する、ということもできる。制御実行部23は、操作量がゼロになると変化率をα1へと戻す。
また制御実行部23は、反力の変化率がα2の状態で、操作量がゼロまで戻ることなく制動領域から駆動領域へと移行すると推定される場合には、反力の変化率をα2からα3へと変化させる。ここで変化率α3は、操作量がゼロまで戻ることなく制動領域から駆動領域へと移行する場合の第2閾値S2aにおける反力の大きさを、変化率α1からβへと変化する場合の第2閾値S2aにおける反力の大きさと同じにするための変化率である。したがって変化率α3は、α1およびα2よりも大きく、βよりも小さい値である。
変化率α3の大きさは、操作量がゼロまで戻ることなく制動領域から駆動領域へと移行すると推定された時点での操作量の大きさに基づき決定される。操作量がゼロまで戻ることなく制動領域から駆動領域へと移行するか否かは、操作量の増加が一定時間検出されたか否か、または操作量の連続的な増分が所定量を超えたか否か等によって判断すればよい。
第5実施形態において反力制御部20が実行する処理を、図9のフローチャートを用いて説明する。反力制御部20は、図9に示す処理を、操作ペダル1の位置の初期位置からの変動に基づき開始する。
反力制御部20は、まずステップS510で、操作量を取得する。次にステップS515で、操作量が第2閾値S2aを上回るか否かを判定する。操作量が第2閾値S2aを上回らないと判定されている間は、操作量が制動領域またはニュートラル領域に留まっているので、再びステップS510に戻り、処理を繰り返す。
一方操作量が第2閾値S2aを上回ると判定されると、操作量が駆動領域へと移行しているので、ステップS520へと進む。ステップS520では反力の変化率がβになるようにアクチュエータ10の出力を調整する。ステップS520の処理を行うとステップS525にて新しい操作量を取得し、ステップS530へと進む。
ステップS530では、操作量が第1閾値S1aを下回るか否かを判定する。操作量が第1閾値S1aを上回らないと判定されている間は、操作量が駆動領域またはニュートラル領域に留まっているので、再びステップS525に戻り、処理を繰り返す。
ステップS530にて操作量が第1閾値S1aを下回っていると判定されると、操作量が制動領域に移行しているので、ステップS535へと進む。ステップS535では、反力の変化率がα2になるようにアクチュエータ10の出力を調整する。ステップS535の処理を行うとステップS540へと進み、新たに操作量を取得した後ステップS545へと進む。
ステップS545では、操作量がゼロとなったか否かを判定する。操作量がゼロとなったと判定されると、操作ペダル1が初期位置に戻っているので、ステップS550へと進む。ステップS550では、反力の変化率がα1になるようにアクチュエータ10の出力を調整した後、ステップS510へと戻る。
一方でステップS545にて、操作量がゼロでないと判定されると、ステップS555へと進む。ステップS555では、操作量が制動領域から駆動領域へと移行するか否かを判定する。駆動領域へ移行すると判定されると、ステップS560へと進み、反力の変化率がα3になるようにアクチュエータ10の出力を調整する。ステップS560の処理を実行すると、ステップS510へと戻る。一方ステップS555にて駆動領域へ移行しないと判定された場合には、ステップS540へと戻る。
第5実施形態において反力制御部20は、操作量に対する反力の変化率を、駆動領域と制動領域とで異なる態様に変更する。これにより、反力生成装置100は、駆動領域と制動領域との間で領域が切り替わる際に、操作量に対する変化率の異なる反力をドライバに対して感じさせる。すなわち、反力生成装置100は、反力の変化率の変化によってドライバに領域の切り替わりを認識させやすい。以上により、駆動領域と制動領域との切り替わりをドライバに対して直感的に認識させることが可能な反力生成装置100を提供することができる。
特に第5実施形態の反力制御部20は、駆動領域における反力の変化率が制動領域よりも大きくなるように、反力を調整する。このため反力制御部20は、駆動操作における操作量に対する反力の変化を制動操作よりも顕著にすることができる。したがって第5実施形態における反力生成装置100は、駆動操作の制御性をより高めることもできる。
反力制御部20は、操作量が増加する場合に反力の変化率を切り替える閾値S2aを、操作量が減少する場合の閾値S1aよりも、操作量の大きい値に設定する。操作量が増加する場合および操作量が減少する場合において同じ閾値で反力の変化率を切り替えると、操作量が閾値付近で変動した場合に反力の変化率の切り替えが頻繁に発生し得る。反力制御部20は、以上の状況を回避することができる。
(第6実施形態)
第6実施形態では、第5実施形態における反力生成装置100の変形例について説明する。第5実施形態において、制御実行部23は、駆動領域において、制動領域よりも大きい変化率の反力が操作ペダル1に加わるように、アクチュエータ10の出力を制御するとした。これに代えて制御実行部23は、図10に示すように、制動領域において、駆動領域よりも大きい変化率の反力が操作ペダル1に加わるように、アクチュエータ10の出力を制御してもよい。
第6実施形態では、第5実施形態における反力生成装置100の変形例について説明する。第5実施形態において、制御実行部23は、駆動領域において、制動領域よりも大きい変化率の反力が操作ペダル1に加わるように、アクチュエータ10の出力を制御するとした。これに代えて制御実行部23は、図10に示すように、制動領域において、駆動領域よりも大きい変化率の反力が操作ペダル1に加わるように、アクチュエータ10の出力を制御してもよい。
制御実行部23は、第5実施形態と同様に、操作量が駆動領域から制動領域へと移行する場合には第1閾値S1aにて変化率を変更し、制動領域から駆動領域へと移行する場合には、第2閾値S2aにて変化率を変更する。また、制御実行部23は、操作量がゼロまで戻ることなく制動領域から駆動領域へと移行すると推測される場合、操作量がゼロになった状態から移行する場合の変化率よりも小さい変化率の反力を操作ペダル1に作用させる。
第6実施形態の反力制御部20は、制動領域において、駆動領域よりも大きい変化率の反力が操作ペダル1に加わるように反力を調整するので、制動操作における操作量に対する反力の変化を駆動操作よりも顕著にすることができる。したがって第6実施形態における反力生成装置100は、制動操作の制御性をより高めることができる。
(第7実施形態)
第7実施形態では、第5実施形態における反力生成装置100の変形例について説明する。第5実施形態において、制御実行部23は、駆動領域および制動領域において、操作量の増加に対して反力が線形的に増大するとした。これに代えて制御実行部23は、操作量の増加に対して反力が非線形的に増大するように、アクチュエータ10の出力を制御してもよい。
第7実施形態では、第5実施形態における反力生成装置100の変形例について説明する。第5実施形態において、制御実行部23は、駆動領域および制動領域において、操作量の増加に対して反力が線形的に増大するとした。これに代えて制御実行部23は、操作量の増加に対して反力が非線形的に増大するように、アクチュエータ10の出力を制御してもよい。
より具体的には、第7実施形態において制御実行部23は、図11に示すように、操作量の増加に対して反力が指数関数的に増大するように増加するように、アクチュエータ10の出力を制御する。反力を操作量に対して指数関数的に変化させると、線形的に変化させた場合よりも、人は反力の変化をより線形的に感じ易い。このため、第7実施形態の反力生成装置100は、ドライバに対して操作ペダル1の操作量に対して反力がより線形的に変化する操作感を与えることができる。
(第8実施形態)
第7実施形態では、第5実施形態における反力生成装置100の変形例について説明する。第5実施形態の反力生成装置100において、制動領域と駆動領域との反力の変化率の変更はアクチュエータ10によって行われるとした。これに代えて、操作ペダル1に対して与える反力の変化率が付勢部材2と異なる第2付勢部材によって、制動領域と駆動領域との反力の変化率の変更を行う構成でもよい。
第7実施形態では、第5実施形態における反力生成装置100の変形例について説明する。第5実施形態の反力生成装置100において、制動領域と駆動領域との反力の変化率の変更はアクチュエータ10によって行われるとした。これに代えて、操作ペダル1に対して与える反力の変化率が付勢部材2と異なる第2付勢部材によって、制動領域と駆動領域との反力の変化率の変更を行う構成でもよい。
例えば、図12に示すように、第1付勢部材の一例である付勢部材2とバネ定数が異なる付勢部材810を、操作ペダル1に対して反力を付与可能に取り付ける構成でもよい。バネ定数が異なるので、各付勢部材が作用する操作量の領域を異ならせることができる。各付勢部材のバネ定数は、それぞれの付勢部材が制動領域と駆動領域のうち対応する領域で反力を操作ペダル1に作用できるように適宜選択すればよい。以上のように、付勢部材2と反力の変化率が異なる付勢部材810のみで制動領域と駆動領域とで反力の変化率を変更させるので、より簡易的な構成によって反力生成装置100を提供できる。
(他の実施形態)
この明細書における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品および/または要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品および/または要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品および/または要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
この明細書における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品および/または要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品および/または要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品および/または要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
第1実施形態において、反力制御部20は、走行制御ECU30における領域の変更に合わせてアクチュエータ10の出力タイミングを調整するとした。これに代えて、図13に示すように、ニュートラル領域内でアクチュエータ10の出力タイミングを調整するであってもよい。
第1実施形態において、反力制御部20は、ニュートラル領域内において反力の調整制御を実施するとした。これに代えて、反力制御部20は、ニュートラル領域が設定されない操作システムにおいて反力の調整制御を実施する構成であってもよい。例えば反力制御部20は、図14に示すように、制動領域内における所定の閾値S1cと、駆動領域内における所定の閾値S2cとの間で、その前後とは異なる大きさになるように反力を調整することで、領域の切り替わりをドライバに認識させてもよい。図14では閾値S1cと閾値S2cとの間の領域の前後よりも反力を小さくなるように調整する例を示している。閾値S1cと閾値S2cとの間の領域が、駆動領域および制動領域の一方から他方へと移行する操作量範囲に相当する。この場合、反力制御部20は、反力の大きさが駆動領域と制動領域の境界値Smcにてピークとなるように調整することで、領域の切り替わりをより明確にドライバに認識させることができる。
第1実施形態において、反力生成装置100は、アクチュエータ10と反力制御部20によって操作ペダル1に付与される反力の大きさを調整するとした。これに代えて、反力生成装置100は、ゴム等の弾性体を有し、この弾性体によって反力の大きさを調整する構成であってもよい。例えば、反力生成装置100は、付勢部材2に連結されたドーム形状の弾性体を有する構成とすればよい。この場合、所定の操作量範囲にて押し込まれた弾性体のドーム形状が反転することで、操作ペダル1に対して不連続な反力を付与することができる。これにより、反力生成装置100は、所定の操作量範囲の前後と異なる大きさの反力を操作ペダル1に付与することが可能となる。この場合、弾性体が反力調整部の一例である。
1 操作ペダル、 10 アクチュエータ、 2 付勢部材、 20 反力制御部(反力調整部)、 3 操作量検出部、 30 走行制御ECU(走行制御装置)。
Claims (9)
- 車両の駆動力を操作する駆動領域と前記車両の制動力を操作する制動領域とが共に設定される操作ペダル(1)、に作用する反力の大きさを調整する反力生成装置であって、
前記操作ペダルの操作量が前記駆動領域および前記制動領域の一方から他方へと移行する操作量範囲にて、前記操作ペダルに付与する反力の大きさを、前記操作量範囲の前後とは異なる大きさに調整する反力調整部(20)、を備える反力生成装置。 - 前記操作ペダルには、前記駆動力および前記制動力を前記車両に作用させないニュートラル領域が、前記駆動領域と前記制動領域との間に設定されており、
前記操作量範囲は、前記ニュートラル領域内に設定される請求項1に記載の反力生成装置。 - 前記操作量を検出する操作量検出部(3)と、
前記操作ペダルに対して反力を出力するアクチュエータ(10)と、
を備え、
前記反力調整部は、検出された前記操作量に基づいて前記アクチュエータが出力する反力の大きさを制御する請求項1または請求項2に記載の反力生成装置。 - 前記反力調整部は、前記操作量が増加する場合の前記操作量範囲を、前記操作量が減少する場合の前記操作量範囲よりも、前記操作量の大きい範囲に設定する請求項3に記載の反力生成装置。
- 車両の駆動力を操作する駆動領域と前記車両の制動力を操作する制動領域とが共に設定され、付勢部材(2)によって反力が付与される操作ペダル(1)について、作用する反力の大きさを調整する反力生成装置であって、
前記操作ペダルの操作量に対する反力の変化率を、前記制動領域と前記駆動領域とで異なる態様に切り替える反力調整部(20)を備える反力生成装置。 - 車両の駆動力を操作する駆動領域と前記車両の制動力を操作する制動領域とが共に設定され、付勢部材によって反力が付与される操作ペダル(1)について、作用する反力の大きさを調整する反力生成装置であって、
前記駆動領域と前記制動領域の間に設定される中間領域について、前記操作ペダルの操作量に対する反力の変化率を、前記制動領域及び前記駆動領域よりも小さい変化率に切り替える反力調整部(20)を備える反力生成装置。 - 前記操作量を検出する操作量検出部(3)と、
前記操作ペダルに対して反力を出力するアクチュエータ(10)と、
を備え、
前記反力調整部は、検出された前記操作量に基づいて前記アクチュエータが出力する反力の大きさを制御することで反力の変化率を変更する請求項5または請求項6に記載の反力生成装置。 - 前記反力調整部は、前記操作量が増加する場合に反力の変化率を切り替える操作量閾値を、前記操作量が減少する場合の前記操作量閾値よりも、前記操作量の大きい値に設定する請求項7に記載の反力生成装置。
- 前記付勢部材は第1付勢部材であって、
前記反力調整部は、前記第1付勢部材とは異なる第2付勢部材を有し、
前記第2付勢部材による反力の前記操作量に対する変化率は、前記第1付勢部材と異なる請求項5または請求項6に記載の反力生成装置。
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2018
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